JP2000211467A - エアバッグ展開モ―ド判定装置 - Google Patents

エアバッグ展開モ―ド判定装置

Info

Publication number
JP2000211467A
JP2000211467A JP11013446A JP1344699A JP2000211467A JP 2000211467 A JP2000211467 A JP 2000211467A JP 11013446 A JP11013446 A JP 11013446A JP 1344699 A JP1344699 A JP 1344699A JP 2000211467 A JP2000211467 A JP 2000211467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
distance
airbag
occupant
search signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11013446A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Ando
順一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP11013446A priority Critical patent/JP2000211467A/ja
Priority to US09/487,781 priority patent/US6198999B1/en
Publication of JP2000211467A publication Critical patent/JP2000211467A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • B60R21/0153Passenger detection systems using field detection presence sensors
    • B60R21/01534Passenger detection systems using field detection presence sensors using electromagneticwaves, e.g. infrared
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • B60R21/0153Passenger detection systems using field detection presence sensors
    • B60R21/01536Passenger detection systems using field detection presence sensors using ultrasonic waves

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグが組込れているインストルメント
パネル又はステアリングホイールに乗員が近づくほど乗
員までの距離計測の周期を短くし、エアバッグ展開直前
の乗員の位置を正確に計測してエアバッグ展開モードを
適切なものにする。 【解決手段】 乗員がエアバッグ吹出口に近づいていれ
ばそれだけ信号発信部が探査信号を発信した後、その反
射信号を反射信号受信部で受信するまでにかかる時間が
短くなるので、この反射信号受信部が反射信号S21,S22,
…を受信した直後のタイミングに新たに探査信号A2,A3,
…を探査信号発信部から発信させる。これにより、エア
バッグ吹出口から乗員までの距離が短くなればなるほ
ど、距離センサによる乗員までの距離計測の周期も短く
し、エアバッグ作動直前のエアバッグ吹出口から乗員ま
での距離を正確に計測してエアバッグの展開モードを決
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ展開モ
ードを判定するエアバッグ展開モード判定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、エアバッグの展開モードを全圧力
で高速に展開する全展開モードと複数段に時間差を設け
て展開し、又は全展開よりも小さい圧力で展開する緩展
開モードとに分け、乗員がエアバッグ吹出口に近づいて
いる状況ではエアバッグを緩展開させることによって、
車両の衝突衝撃から乗員を保護すると同時にエアバッグ
展開時に乗員の身体にエアバッグが衝突する衝撃をも緩
和し、乗員がエアバッグ吹出口から遠い位置にいる場合
には全展開させることによって衝突の衝撃から乗員を保
護する機能を有するエアバッグが開発されている。
【0003】このような従来のエアバッグでは、乗員の
位置を検出するためにインストルメントパネルその他の
適当な位置に距離センサを取り付け、乗員に向けて探査
信号として超音波又は赤外線信号を発信し、その探査信
号が乗員に反射して戻ってくる反射信号を受信し、探査
信号の発信から受信までの探査信号の空間伝播時間に基
づいて乗員の位置を判定し、乗員がエアバッグ吹出口に
対して所定値よりも近づいていると判断される場合には
エアバッグを緩展開させる判断をするエアバッグ展開モ
ード判定装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のエア
バッグ展開モード判定装置では、図4(a)に示すよう
に、距離センサの探査信号発信部は所定の一定周期A毎
に探査信号S1を発信し、それに対する反射信号S1
1,S12,…を受信センサが受信するまでの時間差δ
1,δ2,…に基づいて乗員までの距離Dを判定してい
るため、次のような問題点があった。
【0005】つまり、エアバッグを展開させるのは車両
が前方の障害物に衝突したときであるが、その衝突の直
前にはドライバは急ブレーキを踏むことによって身体が
前方に移動しており、ステアリングホイールやインスト
ルメントパネルに埋め込まれているエアバッグの吹出口
から乗員の身体までの距離が至近距離まで近づいている
状態であることが多い。そしてそのような場合にこそ、
エアバッグ展開時の衝撃を緩和する必要があるが、距離
センサによる乗員までの距離計測は一定周期Aで行って
いるために、エアバッグを作動させる瞬間のエアバッグ
吹出口から乗員までの距離を正確に把握することができ
ず、状況によっては、乗員の身体がエアバッグ吹出口の
至近距離まで接近しているのにエアバッグが全展開して
しまう問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたものであって、乗員からエアバッグ
吹出口までの距離が近いほどより短い周期で距離計測を
行うことによってエアバッグ作動直前の乗員からエアバ
ッグ吹出口までの距離を正確に計測してエアバッグの展
開モードを決定することができるエアバッグ展開モード
判定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のエアバ
ッグ展開モード判定装置は、探査信号発信部が前記乗員
の着座方向に向けて発信した探査信号が前記乗員に反射
して戻ってくる反射信号を信号受信部で受信し、その間
の時間差に基づいて前記エアバッグ吹出口から前記乗員
までの距離を判定する距離センサと、前記距離センサの
信号受信部が前回に発信した前記探査信号に対する前記
反射信号を受信した直後のタイミングに前記探査信号発
信部に新たに前記探査信号を発信させる信号発信タイミ
ング制御部と、前記距離センサの検出する前記乗員のエ
アバッグ吹出口からの距離が所定値以上に遠い場合に全
展開モード、前記距離が所定値よりも短い場合に緩展開
モードを指示する展開モード判定部とを備えたものであ
る。
【0008】請求項2の発明のエアバッグ展開モード判
定装置は、請求項1において、前記探査信号に超音波信
号又は赤外線信号を用いるものである。
【0009】請求項1及び2の発明のエアバッグ展開モ
ード判定装置では、ステアリングホイールやインストル
メントパネルその他の適当な場所に設置された探査信号
発信部が乗員の着座方向に向けて探査信号を発信し、乗
員に反射して戻ってくるその反射信号を信号受信部で受
信し、距離センサがその間の時間差に基づいてエアバッ
グ吹出口から乗員までの距離を判定する。一方、信号発
信タイミング制御部は、距離センサの信号受信部が前回
に発信した探査信号に対する反射信号を受信した直後の
タイミングに探査信号発信部に新たに探査信号を発信さ
せる制御を行う。
【0010】そして展開モード判定部は、距離センサの
検出するエアバッグ吹出口から乗員までの距離が所定値
以上に遠い場合には全展開モードと判定し、距離が所定
値よりも短い場合には緩展開モードと判定して展開モー
ドを外部のエアバッグ展開制御装置に指示する。
【0011】これにより、乗員がエアバッグ吹出口に近
づいていればそれだけ信号発信部が探査信号を発信した
後、その反射信号を反射信号受信部で受信するまでにか
かる時間が短くなるので、この反射信号受信部が反射信
号を受信した直後のタイミングに新たに探査信号を探査
信号発信部によって発信させることにより、エアバッグ
吹出口から乗員までの距離が短くなればなるほど、距離
センサによる乗員までの距離計測の周期も短くでき、エ
アバッグ作動直前のエアバッグ吹出口から乗員までの距
離を正確に計測してエアバッグの展開モードを決定する
ことができ、これに基づいてエアバッグの展開モードを
制御することにより、特に乗員の身体がエアバッグ吹出
口の至近距離まで近づいている状態で全展開するのを避
けることができる。
【0012】請求項3の発明のエアバッグ展開モード判
定装置は、請求項1又は2において、前記距離センサと
信号発信タイミング制御部とを交互に距離計測する2系
統分備えたものであり、距離センサによる乗員までの距
離計測の周期をより短くでき、エアバッグ作動直前のエ
アバッグ吹出口から乗員までの距離をより正確に計測し
てエアバッグの展開モードを決定することができる。
【0013】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、反射信
号受信部が反射信号を受信した直後のタイミングに新た
に探査信号を探査信号発信部によって発信させることに
より、エアバッグ吹出口から乗員までの距離が短くなれ
ばなるほど、距離センサによる乗員までの距離計測の周
期も短くして、エアバッグ作動直前のエアバッグ吹出口
から乗員までの距離を正確に計測してエアバッグの展開
モードを決定することができ、これに基づいてエアバッ
グの展開モードを制御することにより、特に乗員の身体
がエアバッグ吹出口の至近距離まで近づいている状態で
全展開するのを避けることができる。
【0014】請求項3の発明によれば、距離センサによ
る乗員までの距離計測の周期をより短くでき、エアバッ
グ作動直前のエアバッグ吹出口から乗員までの距離をよ
り正確に計測してエアバッグの展開モードを決定するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は、本発明の実施の形態のエア
バッグシステムの全体を示したものである。エアバッグ
システムは、運転席の乗員(ドライバ)に対して、ステ
アリングホイールに埋め込まれたエアバッグ吹出口から
ドライバまでの距離を計測するための運転席位置検出シ
ステム1と、助手席のインストルメントパネルに組み込
まれ、このインストルメントパネルに組み込まれている
エアバッグ吹出口から助手席に着座している乗員までの
距離を計測するための助手席位置検出システム2と、助
手席に乗員が実際に着座しているかどうかを検出するた
めの助手席重量検出システム3と、エアバッグの展開を
制御するエアバッグ制御ユニット4と、このエアバッグ
制御ユニット4からの展開指令によって運転席エアバッ
グ、助手席エアバッグそれぞれを全展開モードで、若し
くは緩展開モードで展開作動させる運転席デュアルステ
ージインフレータ5、助手席デュアルステージインフレ
ータ6を備えている。
【0016】なお、この実施の形態のエアバッグシステ
ムでは、助手席シートベルトの装着によってスイッチオ
ンスする助手席シートベルトバックルスイッチ7と、助
手席に乗員が着座していない場合に助手席エアバッグが
無駄に展開作動しないように不作動化(カットオフ)し
たことを知らせる助手席エアバッグカットオフ警告ラン
プ9と、エアバッグ機能の異常を警告するエアバッグ警
告ランプ10を備えている。
【0017】運転席位置検出システム1は、ドライバの
着座している方向に向けて超音波信号を発信し、ドライ
バに反射して戻ってくる超音波反射信号を受信する超音
波センサ11と、この超音波センサ11の超音波探査信
号の発信周期を可変制御し、また超音波センサ11によ
る超音波探査信号の発信から反射信号の受信までの時間
差を計測し、その時間差に基づき、通常、ステアリング
ホイールの中央部に組み込まれている運転席エアバッグ
の吹出口からドライバまでの距離を算定する位置検出ユ
ニット12を備えている。
【0018】助手席位置検出システム2は、運転席位置
検出システム1と同様に、助手席に着座している乗員の
方向に向けて超音波信号を発信し、乗員に反射して戻っ
てくる超音波反射信号を受信する超音波センサ21と、
この超音波センサ21の超音波探査信号の発信周期を可
変制御し、また超音波センサ21による超音波探査信号
の発信から反射信号の受信までの時間差を計測し、その
時間差に基づき、助手席のインストルメントパネル上に
組み込まれている助手席エアバッグの吹出口から助手席
の乗員までの距離を算定する位置検出ユニット22を備
えている。さらに助手席重量検出システム3は、助手席
に着座した乗員の重量に感応し、その重量に応じた強さ
の検出信号を出力する圧力センサ31と、この圧力セン
サ31が出力する信号に基づき助手席に乗員が着座して
いるかどうかを判定する重量検出ユニット32を備えて
いる。
【0019】エアバッグ制御ユニット4は、車両が障害
物に衝突した際に加わる負の加速度を検出するGセンサ
41と、運転席位置検出システム1、助手席位置検出シ
ステム2、助手席重量検出システム3それぞれと双方向
データ通信を行う通信インタフェース42と、Gセンサ
41の信号、通信インタフェース42を通じて入力され
る運転席位置検出システム1、助手席位置検出システム
2、助手席重量検出システム3からの信号、さらに助手
席シートベルトバックルスイッチ7からの信号を入力と
して、運転席エアバッグ、助手席エアバッグそれぞれの
展開作動の要否とその展開モードを判定し、さらに助手
席エアバッグの作動カットオフの要否を判断する展開判
断及びタイミング決定機能部43と、当該エアバッグ制
御ユニット4の作動情報と故障情報を記録する不揮発性
メモリ44と、助手席エアバッグのカットオフを判定し
た場合に助手席エアバッグカットオフ警告ランプ9を作
動させる助手席エアバッグカットオフ警告ランプドライ
バ45を内蔵している。
【0020】運転席デュアルステージインフレータ5
は、ステアリングホイールの中央部に組み込まれてお
り、2つの点火装置51,52を備えている。そして、
全展開(FULL DEPLOY)モードでは、両方の
点火装置51,52を同時に動作させることによってエ
アバッグを全圧力で高速に展開させ、緩展開(TAIL
ORED DEPLOY)モードでは、一方の点火装置
51を先に動作させ、それより所定時間遅らせて他方の
点火装置52を動作させることにより、エアバッグを時
間差を持たせて2段階に緩やかに展開させる機能を有し
ている。
【0021】助手席前方のインストルメントパネル上部
に組み込まれている助手席デュアルステージインフレー
タ6は点火装置61,62を備え、運転席デュアルステ
ージインフレータ5と同様の機能を有している。
【0022】この緩展開(TAILORED DEPL
OY)モードは、運転席位置検出システム1、助手席位
置検出システム2それぞれが、乗員が所定距離より近く
の位置まで近づいている場合に作動させるものである。
なお、緩展開モードでは、片方の点火装置51,61だ
けを作動させる方式もあるが、特に、その方式は問わな
い。
【0023】上記の運転席位置検出システム1、助手席
位置検出システム2それぞれのさらに詳しい機能構成を
図2に基づいて説明する。超音波センサ11,21は、
超音波探査信号を発信する送信センサ111、乗員の方
向から戻ってくる探査信号の反射信号を受信する受信セ
ンサ112、送信センサ111に超音波信号を出力させ
る発信部113、そして、探査信号に対す反射信号の受
信タイミング信号bを受け、その直後に発信部113に
対して探査信号発信指令を出力する発信タイミング制御
部114から構成されている。また位置検出ユニット1
2,22は、受信センサ112が受信した信号から探査
信号の反射信号を検波する検波部121、発信部113
が探査信号を発信するタイミング信号aを受け、また検
波部121が反射信号を受信したタイミング信号bを受
けて、その時間差に基づいて探査信号の空間伝播距離か
ら乗員までの距離Dを算定する距離演算部122、そし
てこの検出距離Dをエアバッグ制御ユニット4に出力す
る通信インタフェース123から構成されている。
【0024】次に、上記の構成のエアバッグシステムの
動作を説明する。図3(a)に示すように、インストル
メントパネル100に取り付けられた超音波センサ11
(助手席側の超音波センサ21でも同じであるが、ここ
では運転席側について説明する)は乗員101に向けて
超音波探査信号103を発信し、これに対して乗員10
1によって反射した反射信号104が超音波センサ11
に戻ってきて受信される。その間の超音波探査信号10
3,104の空間伝播時間に基づいてセンサ11から乗
員101までの距離を計測することができる。しかしな
がら、同図(b)に示すように、前方の障害物に衝突す
る直前にはドライバがそれに気づいて急ブレーキを踏む
と、体が急激に前方に移動して超音波センサ11の至近
距離まで近づき、その瞬間に、Gセンサが衝突の衝撃を
検出してエアバッグを全展開モードで展開動作させてし
まうことになる。
【0025】これを避けるためには、乗員101が衝突
直前に前方へ移動する状態になっても的確にセンサ11
から乗員101までの距離D(実際にはエアバッグ吹出
口からの距離が問題になるのであるが、センサ11の設
置場所とエアバッグ吹出口との間の距離は固定されてい
るので、センサ11からの距離Dの測定により、エアバ
ッグ吹出口からの距離と同一視することができる)を計
測することができるほど高速周期で計測するように最初
から設定しておくことも考えられる。
【0026】しかしながら、乗員101までの距離Dが
長い状態で高速周期で距離計測しようとすると、超音波
探査信号の空間伝播速度が有限であるために直前の探査
信号の反射信号が戻ってくるまでに次の探査信号が発信
される事態が発生し、受信信号がどの探査信号に対応し
たものから区別できなくなる。また、そのような状況で
も高速周期で距離計測するのはエネルギロスにもなる。
【0027】反対に、高速周期での距離計測が必要とな
るのは、図3(b)に示すように衝突直前の状態である
が、このような場合、超音波センサ11から乗員101
までの距離が短く、空間伝播時間も短くなるので、高速
周期で距離計測を繰り返しても上述の問題は起きない。
【0028】そこで、最長周期Aを設定しておき、反射
信号104が受信されない場合にはこの最長周期Aで距
離計測を繰り返すが、乗員101までの距離が反射信号
104の受信によって計測できる状態になれば、図4
(b)に示すように、反射信号S21,S22,…を受
信した直後に新たに超音波探査信号を出力する動作を繰
り返すように、発信タイミング制御部114によって制
御する。これにより、図4(b)に示すように、超音波
探査信号の発信周期は、A>A1>A2>A3>…とな
るように、乗員101の身体が前方に移動してセンサ1
1までの距離Dが短くなるほどに距離計測周期A1,A
2,…も短くし、エアバッグ展開動作を開始する直前の
エアバッグ吹出口から乗員までの距離Dを的確に捉えて
その距離に応じて適切な展開モードを選択してエアバッ
グを展開させるのである。
【0029】このような考察の下に、発信タイミング制
御部114と距離演算部122は図5に示すフローチャ
ートにより超音波探査信号の発信タイミングを制御し、
また距離演算を実行する。初回n=1(ステップS0
5)では、それよりも前に距離計測は行わなかったため
に距離演算は行わないが(ステップS10,S15でY
ESに分岐)、2回目以降(n≧2)の距離計測におい
ては、前回(n−1回目)の探査信号に対する反射信号
を受信センサ112が受信し、検波部121がそれを検
出すれば(ステップS25,S30)、この反射信号の
受信タイミング信号bを受けて発信タイミング制御部1
14は発信部113及び送信センサ111に対してn回
目の超音波探査信号を発信させる(ステップS10)。
【0030】そして、発信タイミング制御部114が新
たにn回目の超音波探査信号の発信タイミング信号aを
発信部113に与えると、この信号aをトリガーにして
距離演算部122は、前回(n−1回目)の探査信号の
発信タイミングとそれに対する反射信号の受信タイミン
グとの時間差δ1,δ2,…に基づいて距離演算を行
い、その結果を通信インタフェース123を経てエアバ
ッグ制御ユニット4に出力する(ステップS15,S2
0)。
【0031】つまり、発信タイミング制御部114は、
検波部121が前回(n−1回目)に発信した超音波探
査信号に対する反射信号を受信検波したときに、新たに
n回目の超音波探査信号を発信させる制御を行うことに
より、図4(b)に示したように、反射信号S21,S
22,…を受信した直後に新たに超音波探査信号を出力
する動作を繰り返し、超音波探査信号の発信周期を乗員
101の身体が前方に移動してセンサ11までの距離D
が短くなるほどに短くするのである。
【0032】これと共に、距離演算部122には発信タ
イミング制御部114が探査信号を発信するタイミング
毎に前回の探査信号の発信タイミングとそれに対する反
射信号の受信タイミングとの時間差δ1,δ2,…に基
づいて前回(n−1回目)の状態での乗員までの距離D
を演算させることにより、探査信号の発信周期が短くな
るほどに距離計測の演算周期も短くし、エアバッグ展開
動作を開始する直前のエアバッグ吹出口から乗員までの
距離Dを的確に捉えてその距離に応じて適切な展開モー
ドを選択してエアバッグを展開させる。
【0033】一方、エアバッグ制御ユニット4において
は、Gセンサ41が検出する負の加速度Gを展開判断及
びタイミング決定機能部43において加速度閾値Gthと
比較することによってエアバッグの展開の必要性を判断
する(ステップS50)。
【0034】ここで、Gセンサ41が検出する加速度検
出値Gが加速度閾値Gthよりも大きい場合には、運転席
位置検出システム1又は助手席位置検出システム2から
通信インタフェース42を介して入力される乗員までの
距離Dを閾値Dthと比較し(ステップS55)、その検
出距離Dが閾値Dthよりも小さい場合(つまり、乗員が
エアバッグ吹出口に至近距離まで近づいている場合)に
は、緩展開モードによる展開指令を出力する(ステップ
S60)。
【0035】他方、乗員までの距離Dを閾値Dthと比較
して(ステップS55)、その検出距離Dが閾値Dthよ
りも大きい場合(つまり、乗員がエアバッグ吹出口から
ある程度離れた位置にいる場合)には、全展開モードに
よる展開指令を出力する(ステップS65)。
【0036】運転席デュアルステージインフレータ5、
助手席デュアルステージインフレータ6は、これらの緩
展開モードによる展開指令を受けた時には点火装置5
1,52、また点火装置61,62を時間差をつけて作
動させることによりエアバッグを段階的に、若しくは小
さめに膨張させることによって乗員に衝突したときの衝
撃が比較的小さくなる形態で作動させる。そして、全展
開モードによる展開指令を受けた時には、点火装置5
1,52、また点火装置61,62を同時に作動させる
ことによりエアバッグを高速度で全圧力に膨張させる。
【0037】なお、図1において、「助手席エアバッグ
カットオフ」とは、助手席重量検出システム3から助手
席に乗員が着座していないことを検出している場合に助
手席エアバッグの展開を不作動化することがあり、その
場合には、展開判断及びタイミング決定機能部43は助
手席エアバッグカットオフ警告ランプドライバ45に指
示して助手席エアバッグカットオフ警告ランプ9を点灯
させ、助手席エアバッグの作動がカットオフ(不作動
化)されていることをドライバに知らせる。
【0038】また、展開判断及びタイミング決定機能部
43はエアバッグ作動系統の正常性を電源投入時、また
常時に監視し、いずれかの機能に異常が発生しているこ
とを発見すれば不揮発性メモリ44の故障記録エリアを
書き込むと共に、エアバッグ警告ランプ10を点灯させ
て乗員に知らせる。
【0039】さらに、上記の実施の形態では運転席位置
検出システム1による運転席のドライバに対する距離計
測に基づいて運転席、助手席双方のエアバッグの展開モ
ードを制御するようにしたが、これに限らず、図1に示
したように、助手席重量検出システム3が助手席の乗員
を検出しているときには助手席位置検出システム2を作
動させ、助手席位置検出システム2による距離計測結果
もエアバッグ制御ユニット4に入力させ、運転席側、助
手席側それぞれの計測距離に応じて運転席エアバッグ、
助手席エアバッグの展開モードを個別に制御する方式と
することもできる。
【0040】さらにまた、図6に示すように、エアバッ
グ吹出口から乗員までの距離Dをより高速周期で計測す
ることができるように図1に示した運転席位置検出シス
テム1、助手席位置検出システム2それぞれをデュアル
構成とすることができる。すなわち、同じ周波数、若し
くは異なった周波数の同一種の信号、例えば、超音波信
号又は赤外線信号のどちらか1種類の信号を探査信号に
用いて、それらを若干の時間差を持たせた2系統で交互
に距離計測動作させるようにし、あるいは、異なる種類
の信号、例えば、超音波信号と赤外線信号との両方を探
査信号に用いて、それらを若干の時間差を持たせた2系
統で交互に距離計測動作させるようにし、それらの2系
統それぞれで検出した距離Dを交互に通信インタフェー
ス123を経てエアバッグ制御ユニット4側に出力する
ようにするのである。
【0041】ここで、超音波又は赤外線センサ11,2
1における第1の信号処理系統は、超音波又は赤外線の
第1探査信号を発信する第1送信センサ111a、乗員
の方向から戻ってくる第1探査信号の反射信号を受信す
る第1受信センサ112a、第1送信センサ111aに
第1探査信号を出力させる第1発信部113a、そし
て、第1探査信号に対す反射信号の受信タイミング信号
b1を受け、その直後に第1発信部113aに対して第
1探査信号発信指令を出力する第1発信タイミング制御
部114aから構成されている。また位置検出ユニット
12,22における第1の信号処理系統は、第1受信セ
ンサ112aが受信した信号から第1探査信号の反射信
号を検波する第1検波部121a、第1発信部113a
が第1探査信号を発信するタイミング信号a1を受け、
また第1検波部121aが第1探査信号に対する反射信
号を受信したタイミング信号b1を受け、これらの時間
差に基づいて第1探査信号の空間伝播距離から乗員まで
の距離Daを算定する第1距離演算部122a、そして
この検出距離Daをエアバッグ制御ユニット4に出力す
る通信インタフェース123から構成されている。
【0042】これと共に、超音波又は赤外線センサ1
1,21における第2の信号処理系統は、超音波又は赤
外線の第2探査信号を発信する第2送信センサ111
b、乗員の方向から戻ってくる第2探査信号の反射信号
を受信する第2受信センサ112b、第2送信センサ1
11bに第2探査信号を出力させる第2発信部113
b、そして、第2探査信号に対す反射信号の受信タイミ
ング信号b2を受け、その直後に第2発信部113bに
対して第2探査信号発信指令を出力する第2発信タイミ
ング制御部114bから構成されている。また位置検出
ユニット12,22における第2の信号処理系統は、第
2受信センサ112bが受信した信号から第2探査信号
の反射信号を検波する第2検波部121b、第2発信部
113bが第2探査信号を発信するタイミング信号a2
を受け、また第2検波部121bが第2探査信号に対す
る反射信号を受信したタイミング信号b2を受け、これ
らの時間差に基づいて第2探査信号の空間伝播距離から
乗員までの距離Dbを算定する第2距離演算部122b
から構成されており、この第2距離演算部122bの算
定した距離Dbも通信インタフェース123からエアバ
ッグ制御ユニット4に出力するようにしてある。
【0043】このように探査信号の送受信系統を2系統
にし、それらの間で探査信号の送信タイミングを、最も
厳しい条件、つまり、乗員がエアバッグ吹出口の至近距
離まで近づいている状態での計測所要時間よりも短い時
間分だけずらして交互に送信する設定とすることによ
り、エアバッグ展開判定の直前の乗員の位置を正確に検
出してエアバッグ展開モードを選定することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を採用したエアバッ
グシステムのブロック図。
【図2】上記の実施の形態における運転席位置検出シス
テム、助手席位置検出システムそれぞれの詳しい内部構
成を示すブロック図。
【図3】衝突直前に急ブレーキを踏んだときの乗員の動
きを示す説明図。
【図4】上記の実施の形態による探査信号及びその反射
信号の送受信タイミングを示すタイミングチャート。
【図5】上記の実施の形態における位置検出システム
側、エアバッグ制御ユニット側それぞれの動作を示すフ
ローチャート。
【図6】本発明の第2の実施の形態における運転席位置
検出システム、助手席位置検出システムそれぞれの詳し
い内部構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 運転席位置検出システム 2 助手席位置検出システム 3 助手席重量検出システム 4 エアバッグ制御ユニット 5 運転席デュアルステージインフレータ 6 助手席デュアルステージインフレータ 11 超音波センサ 12 位置検出ユニット 21 超音波ユニット 22 位置検出ユニット 41 Gセンサ 43 展開判断及びタイミング決定機能部 111 送信センサ 112 発信部 113 受信センサ 114 発信タイミング制御部 121 検波部 122 距離演算部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 探査信号発信部が前記乗員の着座方向に
    向けて発信した探査信号が前記乗員に反射して戻ってく
    る反射信号を信号受信部で受信し、その間の時間差に基
    づいて前記エアバッグ吹出口から前記乗員までの距離を
    判定する距離センサと、 前記距離センサの信号受信部が前回に発信した前記探査
    信号に対する前記反射信号を受信した直後のタイミング
    に前記探査信号発信部に新たに前記探査信号を発信させ
    る信号発信タイミング制御部と、 前記距離センサの検出する前記乗員のエアバッグ吹出口
    からの距離が所定値以上に遠い場合に全展開モード、前
    記距離が所定値よりも短い場合に緩展開モードを指示す
    る展開モード判定部とを備えて成るエアバッグ展開モー
    ド判定装置。
  2. 【請求項2】 前記探査信号に超音波信号又は赤外線信
    号を用いることを特徴とする請求項1に記載のエアバッ
    グ展開モード判定装置。
  3. 【請求項3】 前記距離センサと信号発信タイミング制
    御部とを交互に距離計測する2系統分備えたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載のエアバッグ展開モード判
    定装置。
JP11013446A 1999-01-21 1999-01-21 エアバッグ展開モ―ド判定装置 Pending JP2000211467A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11013446A JP2000211467A (ja) 1999-01-21 1999-01-21 エアバッグ展開モ―ド判定装置
US09/487,781 US6198999B1 (en) 1999-01-21 2000-01-20 Airbag deployment mode selection system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11013446A JP2000211467A (ja) 1999-01-21 1999-01-21 エアバッグ展開モ―ド判定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000211467A true JP2000211467A (ja) 2000-08-02

Family

ID=11833372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11013446A Pending JP2000211467A (ja) 1999-01-21 1999-01-21 エアバッグ展開モ―ド判定装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6198999B1 (ja)
JP (1) JP2000211467A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6452486B1 (en) * 1999-01-21 2002-09-17 Premier Fulfillment, Inc. Dual-igniter airbag control switch
US7278657B1 (en) * 2000-02-01 2007-10-09 Trw Automotive U.S. Llc Method and apparatus for controlling an actuatable occupant protection device using an ultrasonic sensor
US7158870B2 (en) * 2002-01-24 2007-01-02 Ford Global Technologies, Llc Post collision restraints control module
US20050099066A1 (en) * 2003-11-06 2005-05-12 Brown Robert N.Jr. Device for controlling multi-stage or dual igniter airbags in motor vehicles
US20050098989A1 (en) * 2003-11-06 2005-05-12 Brown Robert N.Jr. Device for controlling multi-stage or dual igniter airbags in motor vehicles
US20050162013A1 (en) * 2004-01-28 2005-07-28 Brown Robert N.Jr. Device for controlling multi-stage or dual igniter airbags in motor vehicles
WO2007045658A1 (en) * 2005-10-18 2007-04-26 Stmicroelectronics Crolles 2 Sas Selective removal of a silicon oxide layer
CN117601793A (zh) * 2020-04-13 2024-02-27 武汉路特斯汽车有限公司 乘员保护方法、装置、系统、终端及存储介质

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4212421A1 (de) * 1992-04-14 1993-10-28 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Einrichtung zum Schutz von Fahrzeuginsassen
US5446661A (en) * 1993-04-15 1995-08-29 Automotive Systems Laboratory, Inc. Adjustable crash discrimination system with occupant position detection
JPH07196006A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Sensor Technol Kk 助手席用乗員検知システム
JP3230146B2 (ja) * 1996-09-30 2001-11-19 豊田合成株式会社 乗員拘束装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6198999B1 (en) 2001-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1024977B1 (en) Crash detection system
US7616101B2 (en) Device for monitoring the surroundings of a vehicle
KR100725735B1 (ko) 센서가 분포된 차량의 승객 레스트레인트 시스템
US7051830B2 (en) Occupant protection system, vehicle using same and occupant protection method
JP2005126006A (ja) 車両用乗員保護装置
KR20000052673A (ko) 탑승자 감지 및 충돌 거동 시스템
JPH04361163A (ja) 車両衝突検知装置
KR20120050717A (ko) 승객 이동용 에어백 장치, 승객 이동용 에어백 장치를 포함하는 사이드 에어백 시스템 및 그 제어 방법
JP2000211467A (ja) エアバッグ展開モ―ド判定装置
KR100581044B1 (ko) 승원 구속 시스템
KR20170131968A (ko) 에어백 제어 방법 및 장치
JP3632619B2 (ja) 乗員保護装置の起動装置
JP3013676B2 (ja) 側面衝突用エアバッグ装置
JP3003484B2 (ja) 車両衝突検知装置
KR0154032B1 (ko) 자동차 변형속도에 따른 에어백 구동장치 및 그 방법
JP2009280061A (ja) 乗員保護装置、乗員保護方法
JPH10315907A (ja) エアバッグ装置の展開制御装置
JP2001180429A (ja) エアバッグ装置の展開制御装置
JP2005170370A (ja) エアバック装置
JPH0747915A (ja) 側面衝突用エアバッグ装置
JP3358021B2 (ja) エアバッグ装置の作動制御装置
WO1998015436A1 (en) Vehicle airbag inflation control method
JP2003095058A (ja) 車両用乗員保護装置
JP2005329878A (ja) 車両用乗員保護装置
KR100636639B1 (ko) 디파워드 에어백의 제어방법