JP2000211385A - 走行車両の操向駆動装置 - Google Patents

走行車両の操向駆動装置

Info

Publication number
JP2000211385A
JP2000211385A JP11014918A JP1491899A JP2000211385A JP 2000211385 A JP2000211385 A JP 2000211385A JP 11014918 A JP11014918 A JP 11014918A JP 1491899 A JP1491899 A JP 1491899A JP 2000211385 A JP2000211385 A JP 2000211385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive device
steering
traveling vehicle
steering drive
hst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11014918A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000211385A5 (ja
Inventor
Koji Irikura
晃二 入倉
Nobuhiro Ishii
宣広 石井
Ryota Ohashi
良太 大橋
Kenichi Takada
憲一 高田
Abend Robert
ロバート・アベンド
Andrews Keith
キース・アンドリュース
Toshitaka Hasegawa
利恭 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TUFF TORQ Inc
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
TUFF TORQ Inc
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TUFF TORQ Inc, Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd filed Critical TUFF TORQ Inc
Priority to JP11014918A priority Critical patent/JP2000211385A/ja
Priority to US09/489,678 priority patent/US6312354B1/en
Publication of JP2000211385A publication Critical patent/JP2000211385A/ja
Priority to US09/821,043 priority patent/US6547685B2/en
Publication of JP2000211385A5 publication Critical patent/JP2000211385A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つのHSTを連結して、一方は走行用、他
方はステアリング(操向)用として、左右一対の車軸を
駆動しかつ走行できるようにした構成とした操向駆動装
置において、該装置のコンパクト化を図り、メンテナン
ス性の向上を図る。 【解決手段】 油圧ポンプと油圧モータと両者を流体的
に結合する油路からなる走行駆動HST21とステアリ
ングHST22と、それぞれの油圧モータ53・72の
出力軸にそれぞれ連動連結される差動装置5とを有し、
該差動装置5に連動連結される左右一対の車軸40L・
40Rを操向駆動する走行車両の操向駆動装置におい
て、両HST21・22の油圧ポンプと油圧モータ(5
2・53、71・72)を結合する油路が、分離された
二つのセンタセクション51・75内にそれぞれ設けら
れるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つのハイドロス
タティックトランスミッション(以下「HST」と略
す。)を連結して、一方は走行用、他方はステアリング
(操向)用として、左右一対の車軸を駆動しかつ操向で
きるようにした構成とした走行車両において、該走行車
両の操向操作性を向上させ、かつ、装置のコンパクト化
及びメンテナンス性の向上を図るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、二つのHSTを左右に連結し
て、それぞれのHST式変速装置から車軸を両側方に突
出して、両車軸の端部に車輪を固定し、前記HST式変
速装置の斜板の角度を変更して、左右の車輪を駆動する
ようにした技術が公知となっている。例えば、米国特許
第4782650の技術である。該技術において、直進
走行する場合には左右のHSTの走行速度を同じとし、
旋回する場合は左右の車輪の走行速度が異なるようにし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の操向駆動装置を具備した走行車両は、左右のHS
T式変速装置の出力回転をまったく一致させないと、正
確に直進することができず、従って出荷時の調整に手間
がかかっていた。また、油圧ポンプや油圧モータの容量
に差があると、左右いずれに旋回するかで旋回フィーリ
ングが異なることとなって、大変操縦しにくいものとな
っていたのである。また、旋回しながら作業する場合
は、上記のような従来の走行車両は旋回半径が大きく、
例えば、木立の周りの芝刈り等の場合は、同じ位置を何
度も走行して作業する必要があって、作業効率が悪くな
っていたのである。従って、旋回半径を小さくできる技
術が要望されていたのである。
【0004】また、同時に、よりコンパクト性が高く、
また、メンテナンス性の良好な操向駆動装置の技術も要
望されていたのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。請求項1においては、走行駆動H
STとステアリングHSTとを、油圧ポンプと油圧モー
タと両者を流体的に結合して配置するセンタセクション
とから構成し、それぞれの油圧モータの出力軸にそれぞ
れ差動装置を連動連結し、該差動装置に連動連結される
左右一対の車軸を操向駆動する走行車両の操向駆動装置
において、二つ割りのハウジング内に走行駆動HSTと
ステアリングHSTを並置して収納したものである。
【0006】請求項2においては、請求項1記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つのセンタセクション
を同一とした。
【0007】請求項3においては、請求項1記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つの該センタセクショ
ンの両方を平板状に構成した。
【0008】請求項4においては、請求項3記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つの該センタセクショ
ンは互いに平行、かつ、水平に配置した。
【0009】請求項5においては、請求項3記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つの該センタセクショ
ンの油圧ポンプ及び油圧モータの取付面は略同一面上に
配置した。
【0010】請求項6においては、請求項5記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つの該センタセクショ
ンのHSTの油圧ポンプ及び油圧モータの取付面が、該
操向駆動装置のハウジングの分割面と略同一面上に配置
した。
【0011】請求項7においては、請求項5記載の走行
車両の操向駆動装置において、該センタセクションのH
STの油圧ポンプ及び油圧モータの取付面が、該操向駆
動装置のハウジングの分割面よりオフセットされた位置
に配置した。
【0012】請求項8においては、請求項4又は請求項
5記載の走行車両の操向駆動装置において、二つのHS
Tの油圧ポンプ及び油圧モータはともに、該二つのセン
タセクションの上面又は下面のうち同じ側の面に取り付
けられる構成とし、両HSTと反対側のハウジング内に
は伝動系を配置した。
【0013】請求項9においては、請求項3記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つのHSTの油圧ポン
プ及び油圧モータを、ポンプ軸とモータ軸とが平行とな
るようセンタセクションに垂直に配置した。
【0014】請求項10においては、請求項3記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTの油圧
ポンプ及び油圧モータの間に車軸を配置した。
【0015】請求項11においては、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、二つの該センタセクシ
ョンの一方を側面視L字状または側面視d字状に構成
し、他方を側面視L字状または側面視d字状に構成し
た。
【0016】請求項12においては、請求項11記載の
走行車両の操向駆動装置において、二つの該センタセク
ションは互いに平行に配置した。
【0017】請求項13においては、請求項11記載の
走行車両の操向駆動装置において、二つの該センタセク
ションのHSTのポンプ取付面は略同一面上に配置し
た。
【0018】請求項14においては、請求項11記載の
走行車両の操向駆動装置において、二つの該センタセク
ションのHSTのポンプ取付面が、該操向駆動装置のハ
ウジングの分割面と略同一面上に配置した。
【0019】請求項15においては、請求項11記載の
走行車両の操向駆動装置において、該センタセクション
のHSTのポンプ取付面が、該操向駆動装置のハウジン
グの分割面よりオフセットされた位置に配置した。
【0020】請求項16においては、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、該操向駆動装置のハウ
ジング外に配設されたチャージポンプの吐出ポートを、
二つのセンタセクション内にそれぞれ設けられるHST
の閉回路を構成する油路のそれぞれに連通した。
【0021】請求項17においては、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTの油圧
ポンプのポンプ軸にチャージポンプを設けた。
【0022】請求項18においては、請求項17記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記チャージポンプ
の吐出ポートを、二つのセンタセクション内にそれぞれ
設けられるHSTの閉回路を構成する油路にそれぞれ連
通した。
【0023】請求項19においては、請求項18記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記チャージポンプ
の吐出ポートは、操向駆動装置のハウジング内に配設さ
れた配管を介して、センタセクション内のステアリング
HSTの閉回路を構成する油路に連通した。
【0024】請求項20においては、請求項18記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記チャージポンプ
の吐出ポートは、操向駆動装置のハウジング外に配設さ
れた配管を介して、センタセクション内のステアリング
HSTの閉回路を構成する油路に連通した。
【0025】請求項21においては、請求項20記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記配管に冷却装置
を付設した。
【0026】請求項22においては、請求項17記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記チャージポンプ
の吐出ポートに配管を連結し、該配管は操向駆動装置の
ハウジング外に引き出された後、二つに分岐される構成
とし、該配管は分岐後それぞれハウジング内に導かれ
て、センタセクション内の両HSTの閉回路を構成する
油路に連通した。
【0027】請求項23においては、請求項22記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記配管のハウジン
グ外部分において、冷却装置を付設した。
【0028】請求項24においては、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTの油圧
ポンプのポンプ軸及びステアリングHSTの油圧ポンプ
のポンプ軸に、それぞれチャージポンプを設けた。
【0029】請求項25においては、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTの油圧
モータとステアリングHSTの油圧ポンプとを、互いに
近接させて、かつ、該油圧モータのモータ軸と該油圧ポ
ンプのポンプ軸が平行となるよう、並置した。
【0030】請求項26においては、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTが平面
視で車軸と垂直となるよう配置され、ステアリングHS
Tは平面視で車軸と平行に配置した。
【0031】請求項27においては、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTの油圧
ポンプ及び油圧モータがハウジングの一側の側部に配置
され、ステアリングHSTの油圧ポンプ及び油圧モータ
がハウジング前部又は後部に配置した。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の操向駆動装置を具備するモアトラク
タの全体的な構成を示した側面図、図2はモアトラクタ
の第一変形例を示した図、図3はモアトラクタの第二変
形例を示した図である。
【0033】最初に、本発明をモアトラクタに適用した
実施例の全体構成について説明する。即ち、このモアト
ラクタ1は、車両シャーシ12の前部上にフロントコラ
ム13が立設され、該フロントコラム13上にステアリ
ング操作手段たるステアリングハンドル14が突設され
る。該フロントコラム13の側部には変速操作手段とし
ての変速ペダル15と図略のブレーキペダルが配置され
る。
【0034】上記変速ペダル15は、中途部を枢支され
たシーソー式とし、前後二つの踏面部を有し、前側を踏
むと前進し、後側を踏むと後進するようにし、また、そ
の踏み込み量に応じて増速できるようにしている。そし
て該変速ペダル15には、該ペダル15を中立(停止)
位置に付勢するための図略の戻しバネが介装される。
【0035】該シャーシ12の前下部の左右両側には、
従動前輪としてキャスター輪16を一ずつ配設してい
る。本実施例ではこのキャスター輪16は左右に一ずつ
配設する構成としているが、前部中央に一のみ配置する
構成としてもよいし、三つ以上配設してもよい。
【0036】該シャーシ12前部上にはエンジン11が
配置されて、該エンジン11はボンネットで覆われる。
該シャーシ12の後部上方には座席17が配置され、該
シャーシ12の中途部下方にはモア9が配置される。該
モア9は機体1の前後略中央に位置させていわゆるミッ
ドマウント式としており、少なくとも一の回転刃を内蔵
したケース19を具備し、図略の伝動軸やプーリー・ベ
ルト等を介して、上記エンジン11の動力にて駆動され
る。また、該モア9は、リンク機構を介して昇降可能と
している。
【0037】エンジン11は出力軸11aが鉛直下方に
突出するバーチカル型としており、図略のプーリー・ベ
ルト等を介して、シャーシ後部に配置される操向駆動装
置2に動力を伝達している。該操向駆動装置2は機体1
左右に配置される走行駆動輪43・43を左右一対の車
軸40・40を介して駆動する。走行駆動輪43・43
はシャーシ後部に支持する構成として、いわゆるリア駆
動方式としている。
【0038】但し、以上の走行車両の構成は一例であっ
て、これに限定するものではない。例えば、図2に示す
第一変形例のモアトラクタのように構成することもでき
る。この第一変形例に係るモアトラクタ1aについて説
明する。即ち、このモアトラクタ1aは、車両シャーシ
12' の前部上にステップ12sを前方に突出するよう
に設け、該ステップ12sの前部上にはフロントコラム
13が立設され、該フロントコラム13上にステアリン
グハンドル14が突設される。該フロントコラム13の
側部には変速ペダル15とブレーキペダルが配置され
る。上記ステアリングハンドル14・変速ペダル15の
構成は、図1に示すモアトラクタ1のそれと同様であ
る。該シャーシ12' の後下部には、従動後輪としてキ
ャスター輪16を左右一ずつ配設している。
【0039】該シャーシ12' 後部上にはエンジン11
が配置されて、該エンジン11はボンネットで覆われ
る。該シャーシ12' の中途部下方にはモア9が配置さ
れ、該モア9はシャーシ12' 前後略中央(走行駆動輪
43・43より後方)に位置させていわゆるミッドマウ
ント式としている。該モア9の構成は、上述の図1に示
すモアトラクタ1のそれと同様である。エンジン11は
出力軸11aが鉛直下方に突出するバーチカル型として
おり、図略のプーリー・ベルト等を介して、シャーシ1
2' 前部に配置される操向駆動装置2に動力を伝達して
いる。該操向駆動装置2は機体1a左右に配置される走
行駆動輪43・43を車軸40・40を介して駆動す
る。走行駆動輪43・43はシャーシ前部に支持する構
成として、いわゆるフロント駆動方式としている。
【0040】また、以下に示すような第二変形例のモア
トラクタとすることもできる。即ち、図3に示すこのモ
アトラクタ1bは、モア9の配置のみが前述の第一変形
例に係るモアトラクタ1aと異なるものであって、モア
9はシャーシ12' の前方(走行駆動輪43・43より
前方)に配置する、いわゆるフロントマウント方式とし
ているのである。
【0041】次に、以上のモアトラクタに具備される操
向駆動装置2の構成について、説明する。図4は本発明
の操向駆動装置の全体的な構成を示した側面図、図5は
図4におけるX−X断面矢視図、図6は図4におけるY
−Y端面矢視図である。また、図7はセンタセクション
及び該センタセクション内の油路の構成を示した平面図
である。図8は操向駆動装置のスケルトン図である。
【0042】即ちこの操向駆動装置2は、図4に示すよ
うに一つのハウジング23内に機体を前後進させるため
の走行駆動HST21と機体を旋回させるためのステア
リングHST22と、遊星ギア装置により構成される差
動装置5と、左右一対の車軸40L・40R、及びこれ
らを相互に連結するドライブトレーンとが配置される構
成としている。
【0043】該ハウジング23内には、一のセンタセク
ション51が、ハウジングの一側(本実施例では右側)
側壁に沿うように、かつ、該センタセクション51に配
置され、更にもう一つのセンタセクション75が、該ハ
ウジング23の後部壁に沿うよう、前記一のセンタセク
ション51に垂直に配置される。また、両センタセクシ
ョン51・75は、ともにフラット(平板)型のセンタ
セクションとしている。尚、両センタセクション51・
75をまったく同一の構成とすることも可能で、同一の
部品を二つ使用することにより、製造コストの低減を図
ることも可能である。
【0044】該センタセクション51・75はともに水
平に配置され、一のセンタセクション51上に走行駆動
HST21の油圧ポンプ52及び油圧モータ53が、該
センタセクション51に垂直な回転軸線をもつように配
置され、他のセンタセクション75上にステアリングH
ST22の油圧ポンプ71及び油圧モータ72が、該セ
ンタセクション75に垂直な回転軸線をもつように配置
される。尚、走行駆動HST21はハウジング23の一
側(本実施例では右側)側壁に沿うように前記一のセン
タセクション51上に配置され、ステアリングHST2
2はハウジング23の後部壁に沿うように、前記他のセ
ンタセクション75上に配置される。
【0045】また、両HST21・22を構成する二対
の油圧ポンプと油圧モータ(52・53、71・72)
は該二つのセンタセクション51・75上面にそれぞれ
付設される構成とする一方、該二つセンタセクション5
1・75の下方には、両HST21・22の油圧モータ
53・72のモータ軸54・77を差動装置5に連動連
結するための歯車等からなる伝動系が配置される。
【0046】走行駆動HST21の油圧ポンプ52のポ
ンプ軸25はハウジング23上方に突出され入力軸を兼
ねることとし、該入力軸25の突出部分には入力プーリ
ー27が配置され(図5)、該入力プーリー27には図
略のベルトが巻回され、エンジン11の出力軸11aに
固定される図略の出力プーリーと連動連結される。ま
た、該入力軸25のハウジング23上方突出部分には冷
却のためのファン42が固設される。
【0047】前記ハウジング23は、図5に示すように
上下の半部を水平面で平坦な周囲の接合面23aで互い
に接合することにより構成され、該接合面23aにおい
て後述の軸105と走行伝動軸93の軸受部が設けられ
ている。車軸40L・40Rの軸受部は接合面より上方
に偏位させて回転自在に支持している。尚、図5に示す
ように、両センタセクション51・75のHST取付面
は、同一面上に位置するよう、該センタセクション51
・75の高さ及び厚みが定められる。ただし、高さが異
なる構成としても差し支えない。
【0048】上記接合面23aは、両センタセクション
51・75のHST取付面から下方に距離hだけオフセ
ットされた構成としている。ただし、両面を略同じ高さ
に揃えた構成(即ち、h=0)とすることもできる。こ
れは、該接合面23aを上方に変位させたり、センタセ
クション51・75の厚さを変更したり、センタセクシ
ョン51・75の取付け高さを変更すること等により可
能である。
【0049】そして、前記車軸40L・40Rの各々は
上記の遊星ギアを用いた差動装置5によって差動的に結
合され、その両端がハウジング23の左右外側方へ突出
されている。該差動装置5は、平面視において前記一の
センタセクション51と反対側の側部であって、また、
前記他のセンタセクション75の前方側に配置されるこ
ととしている。
【0050】ただし、以上に示した二つのHST21・
22、センタセクション51・75、及び差動装置5の
配置は一例であって、例えば平面視で前後が逆となるよ
う構成したり、左右逆に構成することもできる。
【0051】また、前記センタセクション51・75は
図18に示すように、側面視でL字状に構成したものを
配置することも可能であり、また、図19に示すよう
に、側面視d字状に構成したものを配置することも可能
であり、走行駆動HST21またはステアリングHST
22の両方をL型センタセクション51' ・57' 、ま
たは、両方をd型センタセクション51" ・57" とし
たり、一方はL型センタセクション51' (または5
7' )、他方をd型センタセクション57" (または5
1" )とすることもできる。この場合もっとも納まりが
よいものを選択でき、また、差動装置5を遊星歯車式か
らベベルギヤを用いたデフ式とした場合にもっとも効率
良く動力を伝達できる配置に合わせることもできるので
ある。
【0052】なお、このL型またはd型センタセクショ
ンを用いる場合には、ポンプ付設面は水平に配置され、
モータ付設面は垂直方向に配置され、ポンプ付設面はハ
ウジングの接合面に合わせて配置することも、オフセッ
トして配置することもできる。また、L型またはd型セ
ンタセクションのいずれか一方のセンタセクションを用
いて同一の形状とすることによってコスト低減化が図れ
る。
【0053】次に、機体を前後進駆動させるための走行
駆動HST21について詳述する。この走行駆動HST
21は一対の油圧ポンプ52と油圧モータ53よりな
り、油圧ポンプ52は前記一のセンタセクション51上
面にポンプ付設面が形成され、その中央に前記ポンプ軸
となる入力軸25が垂直方向に支持されて、図5に示す
ように該入力軸25にシリンダブロック44を嵌合して
ポンプ付設面上に回転摺動自在に配置し、該シリンダブ
ロック44内に付勢バネを介して複数のピストン45・
45・・・を往復動自在に嵌合し、該ピストン45・4
5・・・の頭部には可動斜板57が当接されている。可
動斜板57を傾動操作することで、油圧ポンプ52から
の油の吐出量及び吐出方向を変更できるようにしてい
る。
【0054】この可動斜板57を傾動操作するために、
ハウジング23の側壁には車軸40と平行にコントロー
ル軸59が支持され(図4)、該コントロール軸59の
ハウジング23内の部分には図略の中立戻しバネが外嵌
されて可動斜板57を中立位置となるように付勢し、中
立位置の調整もできるようにしている。ハウジング23
外のコントロール軸59上にはコントロールアーム60
を固設し、リンク機構を介してレバーやペダル等の変速
操作手段、本実施例では前記変速ペダル15と連結して
いる。
【0055】以上のように構成することにより、変速ペ
ダル15を回動することによってコントロールアーム6
0が回動されて、コントロール軸59の回動によって可
動斜板57が傾動操作されて、油圧ポンプ52からの作
動油の吐出方向及び吐出量を変更することができる。
【0056】前記油圧ポンプ52からの圧油はセンタセ
クション51内の第一油路51a(図7)を介して油圧
モータ53に送油される。該油圧モータ53の構成は、
センタセクション51のポンプ付設面より平面視で車軸
40Rを挟んで後方(図4における下方、図5における
左方)の位置にモータ付設面が構成され、該モータ付設
面にシリンダブロック63が回転自在に支持されている
(図5)。該シリンダブロック63の複数のシリンダ孔
内には付勢バネを介して複数のピストン64・64が往
復動自在に嵌合され、該ピストン64の頭部は固定斜板
65に接当されている。そして、シリンダブロック63
の回転軸心上にはモータ軸54が一体的に垂直に配置さ
れて相対回転不能に係止されて、油圧モータ53を構成
している。
【0057】前記モータ軸54はセンタセクション51
を貫通して下方に突出され(図5)、該モータ軸54の
該突出部分にはステアリング駆動ギア160及びベベル
ギア61が固設される。このうちステアリング駆動ギア
160は、後述するステアリングHST22の油圧ポン
プ71の入力軸26に固設された入力ギア161に噛合
されて、該油圧ポンプ71を駆動する。
【0058】そして、該ベベルギア61は、ハウジング
23内に車軸40と平行に軸支された走行伝動軸93に
固設されたベベルギア62と噛合して、該走行伝動軸9
3を駆動する。該走行伝動軸93には駆動ギア69が形
設されており(図4)、該駆動ギア69により後述する
差動装置5のサンギア95がセンターギア94を介して
駆動される。該走行伝動軸93にはブレーキ装置110
が設けられて(図4)、該装置を操作するためのブレー
キアーム111、リンク等を介して上述のブレーキペダ
ルに連結される。
【0059】次に、機体を旋回させるためのステアリン
グHST22について詳述する。このステアリングHS
T22は図4に示すように一対の油圧ポンプ71と油圧
モータ72よりなり、油圧ポンプ71はセンタセクショ
ン75上面にポンプ付設面が形成され、その中央に入力
軸26が垂直方向に支持される。該入力軸26は該セン
タセクション75下方に突出され、該突出部分には上記
の入力ギア161が固定されて、該入力ギア161には
走行駆動HST21の油圧モータ53の駆動力がステア
リング駆動ギア160を介して伝達される。
【0060】該入力軸26にはシリンダブロック46が
嵌合されてポンプ付設面上に回転摺動自在に配置し(図
5)、該シリンダブロック46内に付勢バネを介して複
数のピストン47・47・・・を往復動自在に嵌合し、
該ピストン47・47・・・の頭部には可動斜板76が
当接されている。可動斜板76を傾動操作することで、
油圧ポンプ71からの油の吐出量及び吐出方向を変更で
きるようにしている。
【0061】この可動斜板76を傾動操作するために、
ハウジング23の天井面にはコントロール軸73が垂直
支持され、該コントロール軸73のハウジング23内の
部分には図略の中立戻しバネが外嵌されて可動斜板76
を中立位置となるよう付勢し、中立位置の調整もできる
ようにしている。ハウジング23外のコントロール軸7
3上にはコントロールアーム74を固設し(図4)、リ
ンク機構を介してステアリング操作手段、本実施例では
前記ステアリングハンドル14と連結している。
【0062】以上のように構成することにより、ステア
リングハンドル14を回動することによってコントロー
ルアーム74が回動されて、コントロール軸73の回動
によって可動斜板76が傾動操作されて、油圧ポンプ7
1からの作動油の吐出方向及び吐出量を変更することが
できる。
【0063】前記油圧ポンプ71からの圧油はセンタセ
クション75内の第二油路75a(図7)を介して油圧
モータ72に送油される。該油圧モータ72の構成は図
4・図6に示すように、センタセクション75上面の上
記ポンプ付設面より平面視左方位置にモータ付設面が構
成され、該モータ付設面上にシリンダブロック80が回
転摺動自在に支持されている。該シリンダブロック80
の複数のシリンダ孔内には付勢バネを介して複数のピス
トン82・82・・・が往復動自在に嵌合されている。
該ピストン82・82・・・の頭部は可動斜板85に接
当している。そして、シリンダブロック80の回転軸心
上にモータ軸77を一体的に垂直に配置して相対回転不
能に係止して、可動斜板型の油圧モータ72を構成して
いる。
【0064】そして、この油圧モータ72側の可動斜板
85を傾動操作するために、ハウジング23の側面には
コントロール軸86が車軸40と垂直に水平支持され、
ハウジング23外のコントロール軸86上にはコントロ
ールアーム87を固設している(図4)。該コントロー
ルアーム87は可動斜板85を任意の傾斜位置で固定で
きるようにしている。
【0065】そして、該コントロールアーム87は図外
のリンク機構により、上記の走行駆動HST21の油圧
ポンプ52の可動斜板57を傾動するコントロールアー
ム60に連係される。上記コントロールアーム87が回
動されると、コントロール軸86の回動によって可動斜
板85が傾動操作されて、油圧モータ72のモータ軸7
7の回転速度及び回転方向が変更される。尚、上記のリ
ンク機構は、変速ペダル14を踏み込んで、上記走行駆
動HST21の油圧ポンプ52の可動斜板57が傾斜さ
れて機体が増速された場合は、それとともにステアリン
グHST22の油圧モータ72の可動斜板85をも傾斜
するようにしている。このことにより、ステアリングハ
ンドル14を同一量だけ回動しても、該可動斜板85が
傾斜することにより、高速走行時には該油圧モータ72
のモータ軸77の回転数が抑制されるようにしている。
即ち、機体が高速走行中の場合は、ステアリングハンド
ル14の回動による応答性を弱める(つまり、ハンドル
14の利きを鈍くする)ようにしているのであり、一般
にオペレータが恐怖心を感じることが多い高速走行時の
急旋回が、容易に行われないようにしており、操作時に
オペレータが恐怖心を起こしにくいような構成としてい
る。
【0066】前記モータ軸77はセンタセクション75
を貫通して下方に突出され(図6)、該下端にはベベル
ギア104が固設される。該ベベルギア104の下方に
は軸105が前記車軸40と平行に配置されて、該軸1
05上には二つのベベルギア106・106が遊転可能
に配置される。両ベベルギア106・106は上記モー
タ軸77に関して左右対称に配置されて、両者ともに該
モータ軸77上のベベルギア104と噛合している。従
って、油圧モータ72からの出力回転はベベルギア10
4から上記ベベルギア106・106に分岐されて伝達
され、左右のベベルギア106・106は互いに逆方向
に回転される。そして二つのベベルギア106・106
には、伝動ギア107・107がそれぞれ固設され、該
伝動ギア107・107は上記走行伝動軸93に左右一
対で遊転可能に配置された減速ギア108・108と噛
合される。
【0067】該減速ギア108・108は大小の二連ギ
アとしており、大径ギアは上記伝動ギア107・107
と噛合され、小径ギアは後述する差動装置5のインター
ナルギア98・98の外周面に刻設されるギア99・9
9に噛合されている。
【0068】次に、左右の車軸40L・40Rを差動的
に結合する差動装置5の構成について、主に図4・図6
・図8を用いて説明する。即ち、前記走行駆動HST2
1の油圧モータ53の出力回転を減速して動力を伝達す
る駆動ギア69に車軸40L・40Rと同一軸心上に相
対回転自在に配置したセンターギア94が噛合され、該
センターギア94の回転中心にはサンギア95が相対回
転不能にスプライン嵌合される。
【0069】該サンギア95には、センターギア94を
挟んで左右にそれぞれ複数個配置されたプラネタリギア
96・96・・・が噛合され、該プラネタリギア96・
96・・・は左右のキャリア97・97に支持されて、
該キャリア97・97はそれぞれ左右の車軸40L・4
0Rに相対回転不能に取り付けられる。プラネタリギア
96・96・・・は更に外側において左右のインターナ
ルギア98・98に噛合されており、該インターナルギ
ア98・98の外周面にはそれぞれギア99・99が刻
設され、上記減速ギア108・108の小径ギアとそれ
ぞれ噛合されている。
【0070】このような構成において、走行駆動HST
21の油圧モータ53からの駆動力はベベルギア61・
62→走行伝動軸93→駆動ギア69→センターギア9
4と伝達されて、サンギア95を駆動する。一方、ステ
アリングHST22の油圧モータ72からの駆動力はベ
ベルギア104から二つのベベルギア106・106へ
と分岐され、一方は正回転、他方は逆回転となって、左
右の減速ギア108・108を介して左右のインターナ
ルギア98・98を互いに逆方向に駆動する。
【0071】従って、左右いずれか一方のプラネタリギ
ア96・96には、サンギア95の回転に該プラネタリ
ギア96・96と同じ側のインターナルギア98の回転
が加算されて伝達される一方、他方のプラネタリギア9
6・96には、サンギア95の回転に該プラネタリギア
96・96と同じ側のインターナルギア98の回転が減
算されて伝達される。従って、左右のプラネタリギア9
6・96・・・をそれぞれ支持する左右のキャリア97
・97の回転数に差が生じて、車軸40L・40Rの回
転数の差となって機体が旋回されるのである。
【0072】次に、両HST21・22の内部の油の漏
れを補う等のための、チャージ回路の構成について詳述
する。図9はセンタセクションに付設されたチャージポ
ンプの構成を示した底面一部断面図、図10は両HST
の油圧回路図である。また、図11はステアリングHS
Tに導かれるチャージ油を、ハウジング外部を通過する
ように構成した変形例の油圧回路図、図12はチャージ
油を一旦ハウジング外に導き、冷却した後両HSTに供
給するように構成した変形例の油圧回路図、図13はチ
ャージポンプをエンジンの出力軸から駆動されるよう構
成した変形例の油圧回路図である。
【0073】まず、両HST21・22内のそれぞれの
油路51a・75aにチャージ油を供給する、チャージ
ポンプの構成について説明する。即ち図5に示すよう
に、走行駆動HST21の油圧ポンプ52のポンプ軸
(入力軸)25はセンタセクション51を貫通して下方
に突出され、該突出部分にチャージポンプ300が設け
られる。該チャージポンプ300は、センタセクション
51の走行駆動HST21の油圧ポンプ52付設面の反
対側の面にチャージポンプ付設面を設け、該付設面にチ
ャージポンプケース301を配置してハウジング23内
の油溜まりに浸漬させ、該ケース301内に図9に示す
如くインナーロータ302とアウターロータ303を互
いに係合させて収納し、該インナーロータ302には上
記ポンプ軸25が相対回転不能に挿嵌されている。チャ
ージポンプケース301には吸入ポート304及び吐出
ポート305が設けられる。該吸入ポート304にはス
トレーナ306が設けられる。
【0074】以上構成において、ポンプ軸25がエンジ
ン11の駆動力を受けて回転すると、インナーロータ3
02が駆動され、アウターロータ303も駆動される。
両者302・303は互いに偏心回転させることとし
て、両者間にできる間隙の容積に一定位置で差を生じさ
せることにより、吸入ポート304では吸い込みが連続
的に行われ、吐出ポート305では吐出しが連続的に行
われる。
【0075】上記吐出ポート305は、図7に示す如
く、センタセクション内の第一油路51a・51aを連
結する通路308に連通される。また、チャージポンプ
ケース301には、チャージ圧を設定するリリーフバル
ブ307が設けられる(図5・図9)。また、該第一油
路51a・51aの入口部分にはチャージチェックバル
ブ309・309が設けられ(図9)、チャージポンプ
300により吐出された作動油は、該チャージチェック
バルブ309・309のうちいずれか一を通過して、低
圧側の油路51aに供給される。
【0076】また、該通路308はセンタセクション5
1外に配設した経路310を介して、センタセクション
75内の第二油路75a・75aを連結する通路311
に連通される。該第二油路75a・75aの入口部分に
はチャージチェックバルブ312・312が設けられて
おり、チャージポンプ300により吐出された作動油
は、該経路310を通過して、該チャージチェックバル
ブ312・312のうちいずれか一を通過して、低圧側
の油路75aに供給される。
【0077】また、図7においては省略されているが、
両HSTの油路51a・75aには、それぞれリリーフ
バルブ313・314が設けられ(図10)、急加速時
・急減速時等、回路に急激な負荷等が作用した場合には
高圧側の油路からドレーンさせることとして、回路の故
障を防ぐこととしている。
【0078】尚、ステアリングHST22にチャージ油
を供給するための上記経路310は、ハウジング23内
部に配設した配管としてもよいし、外部に配設した配管
としてもよい。尚、外部配管とした場合は、該配管を作
動油が通過する際に外気による冷却がされた後ステアリ
ングHST22に油が供給されるので、ステアリングH
ST22内の油温上昇による効率低下等を抑制すること
ができる。また、図11に示すように、外部配管中途に
オイルクーラー、フィン等の冷却装置315を設ける構
成とすることもでき、この場合は更なる冷却効果が期待
できる。
【0079】また、チャージポンプ300の吐出ポート
305は走行駆動HST21の通路に直接連通されてい
るが、図12に示すように、チャージポンプの吐出ポー
トから吐出された油を直接走行駆動HST21側の通路
308に導かずに、一旦ハウジング23外部に導いてか
ら、分岐して両通路308・311に流入させる構成と
することも可能である。具体的には、例えば、前記吐出
ポート305をチャージポンプケース301下面に設
け、該吐出ポートに配管を連結してハウジング23外部
に引き出す等とすればよい。更に、ハウジング23外部
の配管に冷却装置315を設ける構成とすることもでき
る。この構成により、ステアリングHST22の冷却効
果だけでなく、走行駆動HST21の冷却効果をも期待
することができ、油温上昇によるHST21・22のト
ラブルをより効果的に抑制することが可能である。
【0080】更に図13に示すように、チャージポンプ
300をエンジン11の出力軸11aに設ける構成とす
ることもできる。この場合はチャージポンプ300が操
向駆動装置2に内設される構成でなく、外部に別途設け
る構成のため、該装置2のハウジング23内からチャー
ジポンプ300へ作動油を導き、あるいはチャージポン
プから両HST21・22内の回路に導くための配管は
必ずハウジング23外部を通過することとなるので、作
動油の冷却効果が期待できることとなる。また、操向駆
動装置2自体は、チャージポンプ300がない分だけ軽
量化・コンパクト化を図ることができる。また、ハウジ
ング23外側の配管に上記と同様に冷却装置315を設
けることも可能で、この場合は冷却効果のいっそうの向
上を図ることが可能である。
【0081】尚、以上に示した操向駆動装置2は、ステ
アリングHST22の油圧ポンプ71のポンプ軸(入力
軸)26は、走行駆動HST21の油圧モータ53のモ
ータ軸54に連動連結されて、該油圧モータ53の駆動
力が伝達されてステアリングHST22を駆動する、い
わゆるディペンデント(従属)型の駆動構成とされる
が、以下の構成により、ステアリングHST22の油圧
ポンプ71のポンプ軸(入力軸)26が、走行駆動HS
T21の油圧ポンプ52の(入力軸)25同様に、エン
ジンからの駆動力を受けて駆動される、いわゆるインデ
ィペンデント(独立)型の駆動構成とすることも可能で
ある。
【0082】この構成について以下に説明する。図14
は両HSTのポンプ軸が独立にエンジンからの駆動力を
受けて駆動される、いわゆるインディペンデント型の駆
動構成とした場合の、操向駆動装置の全体構成を示した
平面図、図15は図14におけるX−X断面矢視図であ
る。また、図16はインディペンデント型の駆動構成と
した場合の操向駆動装置のスケルトン図である。また、
図17はインディペンデント型の駆動構成とした場合に
おいて、両HSTのポンプ軸にチャージポンプを取り付
けた場合の油圧回路図である。尚、図15におけるY−
Y端面矢視図は、前述のインディペンデント型の構成例
のそれ(図6)とまったく同様に現れる。
【0083】即ち、このインディペンデント型の駆動構
成は、前述のインディペンデント型の駆動構成と、以下
の点で異なるものである。つまり、上記ステアリングH
ST22の油圧ポンプ71の入力軸26と、走行駆動H
ST21の油圧モータ53のモータ軸54とを連動連結
するステアリング駆動ギア及び入力ギア(図5における
符号160・161)が取り外されて、両軸26・54
は互いに別個独立に回転可能としている。
【0084】ただし、ステアリングHST22の油圧モ
ータ72の可動斜板85を傾動操作するコントロールア
ーム87と、走行駆動HST21の油圧ポンプ52の可
動斜板57を傾動するコントロールアーム60とを連係
するリンク機構は、上述のディペンデント型の構成にお
けるそれとは異なる構成としている。即ち、インディペ
ンデント型の駆動構成においては、前進時においてステ
アリングハンドル14の左右旋回操作方向と機体の旋回
方向とが一致するよう、走行駆動HST21とステアリ
ングHST21の油圧モータ53・72の各出力回転方
向をあわせた場合においては、後進時にステアリングハ
ンドル14を同様に回動すると、反対方向に旋回してし
まうのである。例えば、後進時にステアリングハンドル
14を左に回動すると、機体1が右方向に旋回してしま
うのである。これは、通例の自動車の操作感覚とは正反
対のものであって、該感覚に慣れたオペレータにとって
は、強い違和感を覚えるものとなる。従って、上述のリ
ンク機構は、高速走行時の急旋回を抑制するという目的
を達成できるものであるほか、上記の後進時の逆旋回の
問題をも解決できるものとしている。
【0085】そして図15に示す如く、ステアリングH
ST22の油圧ポンプ71の入力軸26はハウジング2
3上方に突出され、該突出部分には第二入力プーリー2
8及びファン42が固定される。該第二入力プーリー2
8、走行駆動HST21の油圧ポンプ52の入力軸25
に設けられるプーリー27、及びエンジン11の出力軸
11aに設けられる出力プーリーには、図略のベルトが
巻回されて、両軸25・26が独立してエンジン11か
らの駆動力を得て駆動されるようにしている。その他の
駆動構成は、上述のディペンデント型の構成とまったく
同様である。
【0086】尚、この構成は、上記ステアリング駆動ギ
ア及び入力ギアが取り外されたことに伴い、ステアリン
グHST22の油圧ポンプ71の下方にスペースが生ま
れることとなる。従って、該スペースに別途チャージポ
ンプを配設して第二チャージポンプ320として(図1
5)、図17に示すように二つのチャージポンプ300
・320によりチャージ油を供給する構成としている。
第二チャージポンプ320の構成は前記チャージポンプ
300とまったく同様に、インナーロータとアウターロ
ータによる構成としている。この場合は、図17のよう
に、二つのHST21・22に導かれる経路それぞれチ
ャージ圧設定用のリリーフバルブ307・307' を設
け、両HST21・22で異なるチャージ圧を設定する
ことができる構成となり、両HST21・22の容量に
差を設ける場合等に有用である。
【0087】ただし、このチャージ回路は一例であっ
て、他の構成とすることもできる。例えば、このインデ
ィペンデント型においても、前述のディペンデント型と
同様、エンジン11の出力軸11aにチャージポンプ3
00を設ける構成や、作動油を一旦ハウジング23の外
に導いて冷却装置を通過させて冷却し、その後に各セン
タセクション51・75内の両油路51a・75aに供
給する構成とすることも可能である。
【0088】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏するのである。即ち、請求項
1に示す如く、走行駆動HSTとステアリングHSTと
を、油圧ポンプと油圧モータと両者を流体的に結合して
配置するセンタセクションとから構成し、それぞれの油
圧モータの出力軸にそれぞれ差動装置を連動連結し、該
差動装置に連動連結される左右一対の車軸を操向駆動す
る走行車両の操向駆動装置において、二つ割りのハウジ
ング内に走行駆動HSTとステアリングHSTを並置し
て収納したので、センタセクションが分離されているの
で、センタセクションごとに別々にHSTを取り外すこ
とができて、メンテナンス性の向上が図れる。
【0089】請求項2に示す如く、請求項1記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つのセンタセクション
は構成が同一であるので、センタセクションとして同一
の部品を用いることが可能となって、コストの低減が可
能である。
【0090】請求項3に示す如く、請求項1記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つの該センタセクショ
ンをともに平板状としたので、HSTを構成する複数の
油圧ポンプ・油圧モータを納まり良く整列させて取り付
けることが可能である。したがって、あまりスペースを
占有せずにハウジングに収容できることとなり、操向駆
動装置ひいては走行車両のコンパクト化が可能となる。
【0091】請求項4に示す如く、請求項3記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つのセンタセクション
は互いに平行に水平配置されたので、HSTを構成する
複数の油圧ポンプ・油圧モータを鉛直方向に平行に配置
することができ、さらに納まり良く整列させて取り付け
ることが可能である。
【0092】請求項5に示す如く、請求項3記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つの該センタセクショ
ンの油圧ポンプ及び油圧モータの取付面は略同一面上に
配置したので、HSTが更にきれいに整列された配置と
なって、コンパクト性を更に向上させることが可能であ
る。
【0093】請求項6に示す如く、請求項5記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つの該センタセクショ
ンのHSTの油圧ポンプ及び油圧モータの取付面が、該
操向駆動装置のハウジングの分割面と略同一面上に配置
したので、HSTの取り付け方向がハウジングの取り付
け方向と略一致することとなって、組み立てが容易で、
工数を削減でき、製造コストの低減を図れる。また、H
STを取り外す方向もハウジングの取り外す方向と一致
することから、分解が容易で、従ってメンテナンス性が
良好である。
【0094】請求項7に示す如く、請求項5記載の走行
車両の操向駆動装置において、該センタセクションのH
STの油圧ポンプ及び油圧モータの取付面が、該操向駆
動装置のハウジングの分割面よりオフセットされた位置
に配置したので、請求項6と同様に、HSTの取り付け
方向がハウジングの取り付け方向と略一致することとな
って、組み立てが容易であり、また両者を取り外す方向
も一致することから、分解が容易で、従ってメンテナン
ス性が良好である。また、請求項6と異なり、センタセ
クションのHST取付面とハウジングの分割面が一致し
ていることまでは要求しないので、装置設計の際の自由
度も高く維持されるのである。
【0095】請求項8に示す如く、請求項4又は請求項
5記載の走行車両の操向駆動装置において、二つのHS
Tの油圧ポンプ及び油圧モータはともに、該二つのセン
タセクションの上面又は下面のうち同じ側の面に取り付
けられる構成とし、両HSTと反対側のハウジング内に
は伝動系を配置したので、HSTと伝動系が区画ごとに
すっきりと整理され、簡潔な構成とすることができ、ま
た、メンテナンス性を向上することができたのである。
【0096】請求項9に示す如く、請求項3記載の走行
車両の操向駆動装置において、二つのHSTの油圧ポン
プ及び油圧モータを、ポンプ軸とモータ軸とが平行とな
るようセンタセクションに垂直に配置したので、両油圧
ポンプのポンプ軸と駆動源との連結や、走行駆動HST
のモータ軸よりステアリングHSTのポンプ軸への駆動
伝達構成が簡単となり、動力伝達効率も向上することが
でき、コンパクト化も図ることができる。
【0097】請求項10に示す如く、請求項3記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTの油圧
ポンプ及び油圧モータの間に車軸を配置したので、車軸
が走行駆動HSTとともにハウジング内にスペースを取
らずに収納される構成となって、操向駆動装置のコンパ
クト化を全体的に図ることができる。
【0098】請求項11に示す如く、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、二つの該センタセクシ
ョンの一方を側面視L字状または側面視d字状に構成
し、他方を側面視L字状または側面視d字状に構成した
ので、油圧ポンプと油圧モータをコンパクトに配置する
ことが可能となり、ハウジング全体を小さく構成するこ
とができる。
【0099】請求項12に示す如く、請求項11記載の
走行車両の操向駆動装置において、二つの該センタセク
ションは互いに平行に配置したので、組立が簡単とな
り、納まり良く整列させて取り付けることが可能であ
る。
【0100】請求項13に示す如く、請求項11記載の
走行車両の操向駆動装置において、二つの該センタセク
ションのHSTのポンプ取付面は略同一面上に配置した
ので、HSTが更にきれいに整列された配置となって、
コンパクト性を更に向上させることが可能である。
【0101】請求項14に示す如く、請求項11記載の
走行車両の操向駆動装置において、二つの該センタセク
ションのHSTのポンプ取付面が、該操向駆動装置のハ
ウジングの分割面と略同一面上に配置したので、HST
の取り付け方向がハウジングの取り付け方向と略一致す
ることとなって、組み立てが容易で、工数を削減でき、
製造コストの低減を図れ、メンテナンス性も良好とな
る。
【0102】請求項15に示す如く、請求項11記載の
走行車両の操向駆動装置において、該センタセクション
のHSTのポンプ取付面が、該操向駆動装置のハウジン
グの分割面よりオフセットされた位置に配置したので、
HSTの取り付け方向がハウジングの取り付け方向と略
一致することとなって、組み立てが容易であり、また両
者を取り外す方向も一致することから、分解が容易で、
従ってメンテナンス性が良好である。
【0103】請求項16に示す如く、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、該操向駆動装置のハウ
ジング外に配設されたチャージポンプの吐出ポートを、
二つの該センタセクション内に設けられる両HSTの油
路のそれぞれに連通したので、操向駆動装置の構成を簡
潔とすることができ、また、チャージ油はHSTに供給
される前に冷却される構成となっているので、HSTの
油温の上昇を効果的に抑止できるのである。また、チャ
ージポンプはハウジング外に別途配設されることから、
チャージポンプのメンテナンスの際にハウジングを分解
する必要がなく、メンテナンスが容易である。
【0104】請求項17に示す如く、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTの油圧
ポンプのポンプ軸にチャージポンプを設けたので、通常
は伝動のためのギア等を設ける必要がないポンプ軸にチ
ャージポンプを取り付ける構成となっており、該ギア等
との干渉を考慮する必要がないのである。また、上述の
ようにギア等を設ける必要がないのが通例であるので、
ポンプ軸の周囲はスペースが空きやすいが、該スペース
にチャージポンプを取り付けることでデッドスペース化
を防止しており、結果としてコンパクトな操向駆動装置
が提供できるのである。
【0105】請求項18に示す如く、請求項17記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記チャージポンプ
の吐出ポートを、二つの該センタセクション内に設けら
れる両HSTの油路にそれぞれ連通したので、チャージ
ポンプからの油が両油路に供給されるので、回路内の不
足した油が補充され、また、両HSTの低圧側の油路の
圧力が保持され、更には回路中の作動油の交換がされる
こととなるのである。
【0106】請求項19に示す如く、請求項18記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記チャージポンプ
の吐出ポートは、操向駆動装置のハウジング内に配設さ
れた配管を介して、センタセクション内のステアリング
HSTの油路に連通されるので、配管がハウジング内に
収まってすっきりした構成となるのである。
【0107】請求項20に示す如く、請求項18記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記チャージポンプ
の吐出ポートは、操向駆動装置のハウジング外に配設さ
れた配管を介して、センタセクション内のステアリング
HSTの油路に連通されるので、配管がハウジング外を
通ることにより、ハウジング内に配管を巡らせる必要が
なくなり、ハウジング内の他の装置との干渉が防止さ
れ、設計の際の自由度が高く維持される。また、配管が
ハウジング外を通ることにより外気による冷却効果が期
待できるので、HSTの油温の上昇を効果的に抑制する
ことができる。従って、作動油の温度上昇によるトラブ
ルが防止されるのである。
【0108】請求項21に示す如く、請求項20記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記配管に冷却装置
を付設したので、請求項14に示すよりも、更に冷却効
果が高まり、走行駆動HSTの油温上昇によるトラブル
をより効果的に抑止することができる。
【0109】請求項22に示す如く、請求項18記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記チャージポンプ
の吐出ポートに配管を連結し、該配管は操向駆動装置の
ハウジング外に引き出された後二つに分岐される構成と
し、該配管は分岐後それぞれハウジング内に導かれて、
センタセクション内の両HSTの油路に連通したので、
請求項11に示すよりも更に多くの流量の作動油を冷却
できることとなって、冷却効果が高まるのである。特
に、ステアリングHSTの回路のみならず走行駆動HS
Tの回路にも冷却された作動油が供給されるため、走行
駆動HSTの油温上昇によるトラブルをも効果的に抑止
することができる。
【0110】請求項23に示す如く、請求項22記載の
走行車両の操向駆動装置において、前記配管のハウジン
グ外部分において、冷却装置を付設したので、請求項1
6に示すよりも、更に冷却効果が高まり、両HSTの油
温上昇によるトラブルをより効果的に抑止することがで
きる。
【0111】請求項24に示す如く、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTの油圧
ポンプのポンプ軸及びステアリングHSTの油圧ポンプ
のポンプ軸に、それぞれチャージポンプを設けたので、
例えば両HSTの容量が異なり、それに応じてチャージ
圧が異ならしめる必要がある場合等に、適切にチャージ
油を供給できる。
【0112】請求項25に示す如く、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTの油圧
モータとステアリングHSTの油圧ポンプとを、互いに
近接させて、かつ、該油圧モータのモータ軸と該油圧ポ
ンプのポンプ軸が平行となるよう、並置したので、走行
駆動HSTの油圧モータとステアリングHSTの油圧ポ
ンプを連結するのが容易となるのである。例えば、ステ
アリングHSTの油圧ポンプのポンプ軸に平歯車を固設
し、走行駆動HSTの油圧モータのモータ軸に該歯車に
噛合する平歯車を固設することにより、両軸が簡単に連
結されるのである。従って、上述のいわゆるディペンデ
ントタイプの駆動構成が簡潔な構成で実現できる。
【0113】請求項26に示す如く、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTが平面
視で車軸と垂直となるよう配置され、ステアリングHS
Tは平面視で車軸と平行に配置されるので、平面視略長
方形状としたハウジングに両HSTを収まり良く配置す
ることができる。この結果、ハウジングが小型化され
て、操向駆動装置の小型化が可能となる。
【0114】請求項27に示す如く、請求項1記載の走
行車両の操向駆動装置において、走行駆動HSTの油圧
ポンプ及び油圧モータがハウジングの一側の側部に配置
され、ステアリングHSTの油圧ポンプ及び油圧モータ
がハウジング前部又は後部に配置されたので、両HST
が干渉することなく平面視略長方形状としたハウジング
内に収まり良く配置され、ハウジング内の走行駆動HS
Tと反対側の側部には差動装置を配置可能な空間が形成
される。この結果、両HST及び差動装置がハウジング
内に互いに干渉することなく納まり良く配置され、操向
駆動装置をコンパクトとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操向駆動装置を具備するモアトラクタ
の全体的な構成を示した側面図。
【図2】モアトラクタの第一変形例を示した図。
【図3】モアトラクタの第二変形例を示した図。
【図4】本発明の操向駆動装置の全体的な構成を示した
側面図。
【図5】図4におけるX−X断面矢視図。
【図6】図4におけるY−Y端面矢視図。
【図7】センタセクション及び該センタセクション内の
油路の構成を示した平面図。
【図8】操向駆動装置のスケルトン図。
【図9】センタセクションに付設されたチャージポンプ
の構成を示した底面一部断面図。
【図10】両HSTの油圧回路図。
【図11】ステアリングHSTに導かれるチャージ油
を、ハウジング外部を通過するように構成した変形例の
油圧回路図。
【図12】チャージ油を一旦ハウジング外に導き、冷却
した後両HSTに供給するように構成した変形例の油圧
回路図。
【図13】チャージポンプをエンジンの出力軸から駆動
されるよう構成した変形例の油圧回路図。
【図14】両HSTのポンプ軸が独立にエンジンからの
駆動力を受けて駆動される、いわゆるインディペンデン
ト型の駆動構成とした場合の、操向駆動装置の全体構成
を示した平面図。
【図15】図14におけるX−X断面矢視図。
【図16】インディペンデント型の駆動構成とした場合
の操向駆動装置のスケルトン図。
【図17】インディペンデント型の駆動構成とした場合
において、両HSTのポンプ軸にチャージポンプを取り
付けた場合の油圧回路図。
【図18】L型のセンタセクションを示す斜視図。
【図19】d型のセンタセクションを示す斜視図。
【符号の説明】 1 モアトラクタ(走行車両) 2 操向駆動装置 5 差動装置 21 走行駆動HST 22 ステアリングHST 40L・40R 車軸 51 センタセクション 52 (走行駆動HSTの)油圧ポンプ 53 (走行駆動HSTの)油圧モータ 71 (ステアリングHSTの)油圧ポンプ 72 (ステアリングHSTの)油圧モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 宣広 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 (72)発明者 大橋 良太 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 (72)発明者 高田 憲一 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 (72)発明者 ロバート・アベンド アメリカ合衆国 テネシー州37814−1051 モーリスタウン コマースブルバード 5943番 タフトルク コーポレイション内 (72)発明者 キース・アンドリュース アメリカ合衆国 テネシー州37814−1051 モーリスタウン コマースブルバード 5943番 タフトルク コーポレイション内 (72)発明者 長谷川 利恭 アメリカ合衆国 テネシー州37814−1051 モーリスタウン コマースブルバード 5943番 タフトルク コーポレイション内 Fターム(参考) 3D042 AA06 AB12 BA02 BA05 BA07 BA08 BA12 BA17 BA19 BA20 BB03 BB05 BC02 BC03 BC06 BC09 BC13 BD04 BD08

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行駆動HSTとステアリングHSTと
    を、油圧ポンプと油圧モータと両者を流体的に結合して
    配置するセンタセクションとから構成し、それぞれの油
    圧モータの出力軸にそれぞれ差動装置を連動連結し、該
    差動装置に連動連結される左右一対の車軸を操向駆動す
    る走行車両の操向駆動装置において、二つ割りのハウジ
    ング内に走行駆動HSTとステアリングHSTを並置し
    て収納したことを特徴とする走行車両の操向駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走行車両の操向駆動装置
    において、二つのセンタセクションを同一としたことを
    特徴とする走行車両の操向駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の走行車両の操向駆動装置
    において、二つの該センタセクションの両方を平板状に
    構成したことを特徴とする走行車両の操向駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の走行車両の操向駆動装置
    において、二つの該センタセクションは互いに平行、か
    つ、水平に配置したことを特徴とする走行車両の操向駆
    動装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の走行車両の操向駆動装置
    において、二つの該センタセクションの油圧ポンプ及び
    油圧モータの取付面は略同一面上に配置されたことを特
    徴とする走行車両の操向駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の走行車両の操向駆動装置
    において、二つの該センタセクションのHSTの油圧ポ
    ンプ及び油圧モータの取付面が、該操向駆動装置のハウ
    ジングの分割面と略同一面上に配置されたことを特徴と
    する走行車両の操向駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の走行車両の操向駆動装置
    において、該センタセクションのHSTの油圧ポンプ及
    び油圧モータの取付面が、該操向駆動装置のハウジング
    の分割面よりオフセットされた位置にあることを特徴と
    する走行車両の操向駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項4又は請求項5記載の走行車両の
    操向駆動装置において、二つのHSTの油圧ポンプ及び
    油圧モータはともに、該二つのセンタセクションの上面
    又は下面のうち同じ側の面に取り付けられる構成とし、
    両HSTと反対側のハウジング内には伝動系が配置され
    たことを特徴とする走行車両の操向駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の走行車両の操向駆動装置
    において、二つのHSTの油圧ポンプ及び油圧モータ
    を、ポンプ軸とモータ軸とが平行となるようセンタセク
    ションに垂直に配置したことを特徴とする走行車両の操
    向駆動装置。
  10. 【請求項10】 請求項3記載の走行車両の操向駆動装
    置において、走行駆動HSTの油圧ポンプ及び油圧モー
    タの間に車軸を配置したことを特徴とする走行車両の操
    向駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の走行車両の操向駆動装
    置において、二つの該センタセクションの一方を側面視
    L字状または側面視d字状に構成し、他方を側面視L字
    状または側面視d字状に構成したことを特徴とする走行
    車両の操向駆動装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の走行車両の操向駆動
    装置において、二つの該センタセクションは互いに平行
    に配置したことを特徴とする走行車両の操向駆動装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の走行車両の操向駆動
    装置において、二つの該センタセクションのHSTのポ
    ンプ取付面は略同一面上に配置されたことを特徴とする
    走行車両の操向駆動装置。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の走行車両の操向駆動
    装置において、二つの該センタセクションのHSTのポ
    ンプ取付面が、該操向駆動装置のハウジングの分割面と
    略同一面上に配置されたことを特徴とする走行車両の操
    向駆動装置。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の走行車両の操向駆動
    装置において、該センタセクションのHSTのポンプ取
    付面が、該操向駆動装置のハウジングの分割面よりオフ
    セットされた位置にあることを特徴とする走行車両の操
    向駆動装置。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の走行車両の操向駆動装
    置において、該操向駆動装置のハウジング外に配設され
    たチャージポンプの吐出ポートを、二つのセンタセクシ
    ョン内にそれぞれ設けられるHSTの閉回路を構成する
    油路のそれぞれに連通したことを特徴とする走行車両の
    操向駆動装置。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の走行車両の操向駆動装
    置において、走行駆動HSTの油圧ポンプのポンプ軸に
    チャージポンプを設けたことを特徴とする走行車両の操
    向駆動装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の走行車両の操向駆動
    装置において、前記チャージポンプの吐出ポートを、二
    つのセンタセクション内にそれぞれ設けられるHSTの
    閉回路を構成する油路にそれぞれ連通したことを特徴と
    する走行車両の操向駆動装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の走行車両の操向駆動
    装置において、前記チャージポンプの吐出ポートは、操
    向駆動装置のハウジング内に配設された配管を介して、
    センタセクション内のステアリングHSTの閉回路を構
    成する油路に連通されることを特徴とする走行車両の操
    向駆動装置。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の走行車両の操向駆動
    装置において、前記チャージポンプの吐出ポートは、操
    向駆動装置のハウジング外に配設された配管を介して、
    センタセクション内のステアリングHSTの閉回路を構
    成する油路に連通されることを特徴とする走行車両の操
    向駆動装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の走行車両の操向駆動
    装置において、前記配管に冷却装置を付設したことを特
    徴とする走行車両の操向駆動装置。
  22. 【請求項22】 請求項17記載の走行車両の操向駆動
    装置において、前記チャージポンプの吐出ポートに配管
    を連結し、該配管は操向駆動装置のハウジング外に引き
    出された後、二つに分岐される構成とし、該配管は分岐
    後それぞれハウジング内に導かれて、センタセクション
    内の両HSTの閉回路を構成する油路に連通したことを
    特徴とする走行車両の操向駆動装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の走行車両の操向駆動
    装置において、前記配管のハウジング外部分において、
    冷却装置を付設したことを特徴とする走行車両の操向駆
    動装置。
  24. 【請求項24】 請求項1記載の走行車両の操向駆動装
    置において、走行駆動HSTの油圧ポンプのポンプ軸及
    びステアリングHSTの油圧ポンプのポンプ軸に、それ
    ぞれチャージポンプを設けたことを特徴とする走行車両
    の操向駆動装置。
  25. 【請求項25】 請求項1記載の走行車両の操向駆動装
    置において、走行駆動HSTの油圧モータとステアリン
    グHSTの油圧ポンプとを、互いに近接させて、かつ、
    該油圧モータのモータ軸と該油圧ポンプのポンプ軸が平
    行となるよう、並置したことを特徴とする走行車両の操
    向駆動装置。
  26. 【請求項26】 請求項1記載の走行車両の操向駆動装
    置において、走行駆動HSTが平面視で車軸と垂直とな
    るよう配置され、ステアリングHSTは平面視で車軸と
    平行に配置されることを特徴とする走行車両の操向駆動
    装置。
  27. 【請求項27】 請求項1記載の走行車両の操向駆動装
    置において、走行駆動HSTの油圧ポンプ及び油圧モー
    タがハウジングの一側の側部に配置され、ステアリング
    HSTの油圧ポンプ及び油圧モータがハウジング前部又
    は後部に配置されたことを特徴とする走行車両の操向駆
    動装置。
JP11014918A 1999-01-22 1999-01-22 走行車両の操向駆動装置 Pending JP2000211385A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014918A JP2000211385A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 走行車両の操向駆動装置
US09/489,678 US6312354B1 (en) 1999-01-22 2000-01-24 Integral hydrostatic transaxle apparatus for driving and steering
US09/821,043 US6547685B2 (en) 1999-01-22 2001-03-30 Transaxle apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014918A JP2000211385A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 走行車両の操向駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000211385A true JP2000211385A (ja) 2000-08-02
JP2000211385A5 JP2000211385A5 (ja) 2006-03-02

Family

ID=11874357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11014918A Pending JP2000211385A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 走行車両の操向駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000211385A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012183993A (ja) * 2011-02-24 2012-09-27 Deere & Co エンジン始動のためのチャージ・バイパス・システム
JP2015205590A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 株式会社 神崎高級工機製作所 トランスミッション

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012183993A (ja) * 2011-02-24 2012-09-27 Deere & Co エンジン始動のためのチャージ・バイパス・システム
JP2015205590A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 株式会社 神崎高級工機製作所 トランスミッション

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6845837B2 (en) Hydraulic transaxle apparatus for a four-wheel driving vehicle and four-wheel driving vehicle using the apparatus
US6571555B2 (en) Axle driving apparatus
EP2295276B1 (en) Hydraulic transaxle
US7896123B2 (en) Hydraulic drive vehicle
JP4131816B2 (ja) 走行車の駆動装置
US7363759B2 (en) Hydraulic transaxle apparatus for a four-wheel-drive vehicle and four-wheel-drive vehicle using the apparatus
US6524205B1 (en) Integral-type hydraulic and mechanical transaxle apparatus for driving and steering a vehicle
EP2357107B1 (en) Transaxle for zero-turn vehicle
US7080709B1 (en) Utility vehicle having hydrostatic drive
JP2004068857A (ja) 走行作業車の差動装置
JP2002519246A (ja) 車両の変速及び操向用駆動装置
US7455144B2 (en) Hydraulic transaxle apparatus with flexible ports
JP2000211385A (ja) 走行車両の操向駆動装置
JP2004074982A (ja) 車軸駆動装置
JP2000211545A (ja) 走行車両の操向駆動装置
JPH0545452B2 (ja)
JP2000211385A5 (ja)
JPH07323739A (ja) 車軸駆動装置
JP4327305B2 (ja) 作業車のトランスミッション
JP2000211545A5 (ja)
JP4231993B2 (ja) 動力車両
JPH07323740A (ja) 車軸駆動装置
JP2000280768A (ja) 走行車両の操向駆動装置
JP2673084B2 (ja) Hst一体形車軸駆動装置
JP2001001935A (ja) 走行車両の操向駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081216