JP2000211000A - タイバ―抜差装置 - Google Patents

タイバ―抜差装置

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JP2000211000A
JP2000211000A JP11013008A JP1300899A JP2000211000A JP 2000211000 A JP2000211000 A JP 2000211000A JP 11013008 A JP11013008 A JP 11013008A JP 1300899 A JP1300899 A JP 1300899A JP 2000211000 A JP2000211000 A JP 2000211000A
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fixing
mold
platen
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Minoru Wake
稔 和氣
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タイバー抜差装置のコストを低くすることがで
き、型締装置を小型化することができるとともに、作業
を簡素化することができるようにする。 【解決手段】固定プラテン10と、ベースプレートと、
タイバー13と、可動プラテン11と、前記ベースプレ
ートと可動プラテン11との間に配設され、該可動プラ
テン11を進退させる可動プラテン進退手段と、前記タ
イバー13を固定プラテン10に固定するための第1の
固定装置51と、前記タイバー13を可動プラテン11
に対して選択的にクランプするクランプ装置と、前記タ
イバー13をベースプレートに固定するための第2の固
定装置54とを有する。前記クランプ手段は、タイバー
13に対して接離自在に配設された当接部材、可動プラ
テン11に対して回転自在に配設された操作部材、及び
操作部材を回転させたときに運動方向を変換して当接部
材を進退させる運動方向変換手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイバー抜差装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機は射出装置、金型装置
及び型締装置を備え、前記射出装置の加熱シリンダ内に
おいて加熱されて溶融させられた樹脂が、射出ノズルか
ら射出され、金型装置のキャビティ空間に充填(てん)
される。前記型締装置においては、前記固定プラテンと
ベースプレートとの間にタイバーが架設され、該タイバ
ーに沿って可動プラテンが移動自在に配設される。そし
て、型締シリンダ、モータ等の駆動手段を駆動すること
によって前記可動プラテンを進退させると、前記固定プ
ラテンに取り付けられた固定金型と前記可動プラテンに
取り付けられた可動金型とが接離させられ、型閉じ、型
締め及び型開きが行われる。なお、前記可動金型及び固
定金型によって前記金型装置が構成される。
【0003】ところで、成形しようとする成形品が変わ
ると、該成形品に対応させて前記金型装置を交換する必
要が生じ、その場合、金型装置をクレーン等によって吊
り上げて交換するようにしている。ところが、大型の射
出成形機の金型装置を交換する場合、射出成形機が設置
された建造物等の大きさの制約を受けることによって、
前記クレーンのリフトを十分に確保することができな
い。
【0004】また、金型装置の寸法が大きい場合、タイ
バーが邪魔になり、金型装置を交換することができなく
なってしまう。そこで、金型装置を交換するに当たり、
タイバー抜差装置によって固定プラテンからタイバーを
抜き差しするようにしている(特開平9−57803号
公報参照)。
【0005】この場合、タイバー抜差装置は、可動プラ
テンのフレーム内に一対のクランプ部材を備え、油圧シ
リンダ装置によって前記両クランプ部材を進退させ、タ
イバーを選択的にクランプするようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のタイバー抜差装置においては、クランプ部材を進退
させるのに油圧シリンダ装置が必要になるので、コスト
が高くなるだけでなく、型締装置が大型化してしまう。
また、固定プラテンからタイバーを抜き出す場合、固定
プラテンと可動プラテンとの間に、固定金型及び可動金
型に代わるブロックを配設し、型締めを行ってタイバー
を伸ばし、タイバーが伸びた状態で作業を開始する必要
があるので、作業が煩わしい。
【0007】本発明は、前記従来のタイバー抜差装置の
問題点を解決して、コストを低くすることができ、型締
装置を小型化することができるとともに、作業を簡素化
することができるタイバー抜差装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のタ
イバー抜差装置においては、固定プラテンと、該固定プ
ラテンと対向させて配設されたベースプレートと、前記
固定プラテンとベースプレートとの間に架設されたタイ
バーと、該タイバーに沿って進退自在に配設された可動
プラテンと、前記ベースプレートと可動プラテンとの間
に配設され、該可動プラテンを進退させる可動プラテン
進退手段と、前記タイバーを固定プラテンに固定するた
めの第1の固定装置と、前記タイバーを可動プラテンに
対して選択的にクランプするクランプ装置と、前記タイ
バーをベースプレートに固定するための第2の固定装置
とを有する。
【0009】そして、前記クランプ手段は、前記タイバ
ーに対して接離自在に配設された当接部材、前記可動プ
ラテンに対して回転自在に配設された操作部材、及び該
操作部材を回転させたときに運動方向を変換して当接部
材を進退させる運動方向変換手段を備える。本発明の他
のタイバー抜差装置においては、さらに、前記タイバー
をベースプレートに対して選択的にクランプする補助ク
ランプ装置を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における型締装置の正面図である。なお、図
の中心線より上側は型締装置の型閉状態を、中心線より
下側は型締装置の型開状態を示す。
【0011】図において、10は固定プラテン、11は
可動プラテン、12は前記固定プラテン10と対向させ
て配設されたベースプレートとしてのトグルサポートで
あり、前記固定プラテン10とトグルサポート12との
間にタイバー13が架設される。そして、前記固定プラ
テン10に固定金型31が、前記可動プラテン11に可
動金型32が取り付けられ、前記タイバー13に沿って
前記可動プラテン11を摺(しゅう)動させることによ
って、型閉じ、型締め及び型開きが行われる。そのため
に、前記トグルサポート12と可動プラテン11との間
に可動プラテン進退手段としてのトグル機構15が配設
され、該トグル機構15は型締シリンダ25によって作
動させられ、前記可動プラテン11を進退させる。
【0012】また、前記タイバー13の前端部(図にお
ける右端部)には図示されないねじ部が形成され、固定
プラテン10を挟んで前記ねじ部37と固定ナット33
とを螺(ら)合させることによって、タイバー13の前
端を固定プラテン10に固定することができる。そし
て、前記タイバー13の後端部(図における左端部)に
は図示されないねじ部が形成され、トグルサポート12
を挟んで前記ねじ部と図示されない調整ナットとを螺合
させることによって、タイバー13の後端をトグルサポ
ート12に固定することができる。なお、前記固定ナッ
ト33とねじ部37との螺合が緩まないように、押えフ
ランジ34、55がボルトb1によって固定プラテン1
0に固定される。
【0013】そして、型締め時に発生させられる型締力
を金型装置の厚さに対応させて変更することができるよ
うに、型厚調整装置41が配設され、該型厚調整装置4
1を調整することによって前記調整ナットの螺合位置、
すなわち、タイバー13に対する調整ナットの位相を調
節するようにしている。前記型厚調整装置41は、各調
整ナットに取り付けられた調整ギヤ43、該各調整ギヤ
43と螺合させられるリングギヤ45、図示されない調
整用モータを駆動することによって回転させられ、前記
リングギヤ45と螺合させられる駆動ギヤから成る。
【0014】なお、前記固定金型31及び可動金型32
によって金型装置が構成される。前記トグル機構15
は、前記トグルサポート12に対して揺動自在に支持さ
れたトグルレバー18、該トグルレバー18と可動プラ
テン11とを連結し、トグルレバー18及び可動プラテ
ン11に対して揺動自在に支持されたアーム19、クロ
スヘッド21、並びに前記トグルレバー18とクロスヘ
ッド21とを連結し、トグルレバー18及びクロスヘッ
ド21に対して揺動自在に支持されたトグルレバー22
から成る。
【0015】また、前記トグルサポート12の中央に
は、型締シリンダ25が取り付けられ、該型締シリンダ
25に配設されたピストンロッド27がクロスヘッド2
1に固定される。そして、前記型締シリンダ25を作動
させることによってクロスヘッド21を進退させ、該ク
ロスヘッド21の後退限位置において、トグル機構15
は図における中心線より下側に示される状態になり、ク
ロスヘッド21の前進限位置において、トグル機構15
は図における中心線より上側に示される状態になる。ま
た、トグル機構15の作動によって、タイバー固定治具
35及び可動金型32が進退させられて、金型装置の型
閉じ、型締め及び型開きが行われる。
【0016】前記型締め時において、型締装置は所定の
型締力によって固定金型31に対して可動金型32を押
し付け、固定金型31と可動金型32との間に図示され
ないキャビティ空間を形成する。そして、図示されない
射出装置の射出ノズルから溶融させられた樹脂が射出さ
れ、前記キャビティ空間に充填される。なお、前記可動
プラテン11のトグル機構15側には、型開き後の離型
時に図示されないエジェクタピンを突き出すためのエジ
ェクタ機構30が配設される。
【0017】ところで、成形しようとする成形品が変わ
ると、該成形品に対応させて前記金型装置を交換する必
要が生じる。そこで、金型装置を交換するに当たり、タ
イバー抜差装置によって、前記タイバー13を抜き差し
するようにしている。なお、本実施の形態においては、
射出成形機の正面側及び背面側における上方の2本のタ
イバー13だけを抜差自在にするようにしているが、下
方のタイバー13を抜差自在にすることもできる。
【0018】そのために、前記固定プラテン10に、タ
イバー13の前端を固定プラテン10に固定するための
第1の固定装置51が、前記タイバー13を可動プラテ
ン11に対して選択的にクランプする第1のクランプ装
置52が、前記タイバー13をトグルサポート12に対
して選択的にクランプする第2のクランプ装置53が、
タイバー13の後端をトグルサポート12に固定するた
めの第2の固定装置54が配設される。なお、前記第2
のクランプ装置53によって補助クランプ装置が構成さ
れる。
【0019】前記第1の固定装置51は固定ナット33
及び押えフランジ34を、第1のクランプ装置52はタ
イバー固定治具35を、第2のクランプ装置53はタイ
バー固定治具36をそれぞれ備える。なお、タイバー1
3を固定プラテン10から抜き出すときに、ねじ部37
が固定プラテン10に当たって損傷を受けないように、
前記固定プラテン10内にスリーブ状の保護ブシュ39
が配設される。
【0020】次に、第1の固定装置51について説明す
る。図2は本発明の実施の形態における第1の固定装置
の平面図、図3は本発明の実施の形態における第1の固
定装置の正面図、図4は本発明の実施の形態における第
1の固定装置の作動を説明する図である。図に示される
ように、第1の固定装置51は、円形の固定ナット33
及び押えフランジ34を備え、該押えフランジ34は、
ヒンジ部55によって固定プラテン10に対して揺動自
在に支持され、固定ナット33を押さえる押え位置と9
0〔°〕回動させられた開き位置とを採る。
【0021】そして、タイバー13を抜き差しする場
合、前記押えフランジ34を固定プラテン10に固定す
るためのボルトb1を抜き、押えフランジ34を開き位
置に置く。続いて、前記ボルトb1を抜いた後の下方の
2個のボルト穴56にピン57のねじ部57aを螺合さ
せることによって取り付ける。該ピン57の周囲には、
筒状の支持ブシュ58がピン57に対して回転自在に配
設される。また、前記固定ナット33の前端面(図2に
おける下端面)に固定ナット回転治具59が取り付けら
れる。該固定ナット回転治具59は、ボルトb10によ
って固定ナット33に取り付けられ、固定ナット39の
回転中心に位置する所に固定ナット33を回転させるナ
ット59aが固定される。したがって、固定ナット33
を、ピン57及び支持ブシュ58によって支持した状態
で、固定ナット回転治具59のナット59aをスパナ等
の図示されない工具を使用して手動で回転させ、固定ナ
ット33を回転させて支持ブシュ58上を摺動させて進
退させ、固定ナット33とねじ部37とを螺合させた
り、螺合を解除したりしてタイバー13を抜き差しする
ことができる。
【0022】そして、固定ナット33とねじ部37との
螺合が解除された後、固定ナット33がピン57及び支
持ブシュ58上から落下することがないように、固定ナ
ット脱落防止治具61がピン57及び固定ナット回転治
具59にボルトb2、b3を介して取り付けられる。な
お、62はタイバー13の抜差しモードが設定されてい
るかどうかを判断するための近接スイッチであり、該近
接スイッチ62によって抜差しモードが設定されている
と判断されると、トグル機構15等の駆動は低圧及び低
速で行われる。また、10は固定プラテン、31は固定
金型である。
【0023】次に、第1、第2のクランプ装置52、5
3について説明する。図5は本発明の実施の形態におけ
る第1のクランプ装置の断面図、図6は本発明の実施の
形態における第2のクランプ装置の断面図、図7は本発
明の実施の形態における第2のクランプ装置の正面図、
図8は本発明の実施の形態における第2のクランプ装置
の要部拡大図である。この場合、第1のクランプ装置5
2は、射出成形機の正面側に配設されたものを、第2の
クランプ装置53は、射出成形機の背面側に配設された
ものが図示される。
【0024】図5に示されるように、第1のクランプ装
置52において、可動プラテン11に押板64がボルト
b4によって取り付けられ、可動プラテン11内に、パ
ッド取付板65及び当接部材としてのパッド66が押板
64に対して進退自在 (図5における左右に移動自在)
に、かつ、前記タイバー13に対して接離自在に配設さ
れる。そして、可動プラテン11に対して回転自在に、
かつ、前記押板64及びパッド取付板65を貫通させて
操作部材としてのパッド押付軸67が配設され、該パッ
ド押付軸67の前端近傍に形成されたねじ部68とパッ
ド取付板65とが螺合させられる。なお、前記パッド押
付軸67及びパッド取付板65によって第1の運動方向
変換手段が構成され、該第1の運動方向変換手段は、前
記パッド押付軸67を回転させたときに運動方向を変換
してパッド66を進退させる。また、パッド取付板65
及びパッド66はボルトb5によって固定される。
【0025】この場合、スパナ等の図示されない工具を
使用して前記パッド押付軸67を手動で回転させると、
パッド取付板65及びパッド66が進退させられ、タイ
バー13に所定の押付力で押し付けたり、タイバー13
から離したりすることによってタイバー13を選択的に
クランプすることができる。なお、s1は前記パッド6
6を進退させることができる距離、すなわち、パッドス
トロークである。
【0026】また、第2のクランプ装置53において、
トグルサポート12にサポート71が取り付けられ、当
接部材としてのチップ72が前記サポート71に対して
進退自在 (図8における左右に移動自在) に、かつ、タ
イバー13に対して接離自在に配設される。そして、前
記サポート71を貫通させて操作部材としての押しボル
ト73が配設され、該押しボルト73の前端近傍に形成
されたねじ部74とサポート71とが螺合させられると
ともに、押しボルト73の前端(図8における左端)に
チップ72が相対回転自在に取り付けられる。なお、前
記サポート71及びねじ部74によって第2の運動方向
変換手段が構成され、該第2の運動方向変換手段は、前
記押しボルト73を回転させたときに運動方向を変換し
てチップ72を進退させる。
【0027】この場合、前記工具を使用して前記押しボ
ルト73を手動で回転させると、チップ72が進退させ
られ、タイバー13に所定の押付力で押し付けたり、タ
イバー13から離したりすることによってタイバー13
を選択的にクランプすることができる。したがって、前
述された第1の固定装置51において、固定ナット33
とねじ部37との螺合を解除し、第1のクランプ装置5
2においてタイバー13をクランプし、第2のクランプ
装置53においてタイバー13のクランプを解除した状
態で型開きを行うと、タイバー13を固定プラテン10
から抜き出すことができる。また、第1のクランプ装置
52においてタイバー13をクランプし、第2のクラン
プ装置53においてタイバー13のクランプを解除した
状態で型閉じを行うと、タイバー13を固定プラテン1
0内に挿入することができる。
【0028】このようにして、タイバー13を抜き差し
することができるので、金型装置を交換するに当たり、
タイバー13が邪魔にならない。なお、タイバー13を
固定プラテン10から所定量抜き出しても、タイバー1
3が邪魔になる場合、タイバー13を繰り返し抜き出す
ようにしている。この場合、第1段で、第1の固定装置
51において、固定ナット33とねじ部37との螺合を
解除し、第1のクランプ装置52においてタイバー13
をクランプし、第2のクランプ装置53においてタイバ
ー13のクランプを解除した状態で型開きを行う。この
とき、タイバー13は固定プラテン10から所定の量だ
け抜き出される。次に、第2段で、第1のクランプ装置
52においてタイバー13のクランプを解除し、第2の
クランプ装置53においてタイバー13をクランプした
状態で型閉じを行う。このとき、タイバー13が同じ位
置に置かれたまま可動プラテン11が所定の距離だけ前
進させられる。続いて、第1のクランプ装置52におい
てタイバー13をクランプし、第2のクランプ装置53
においてタイバー13のクランプを解除した状態で型開
きを行う。このとき、タイバー13は固定プラテン10
から所定の量だけ更に抜き出される。
【0029】次に、第2の固定装置54について説明す
る。図9は本発明の実施の形態における第2の固定装置
の要部平面図、図10は本発明の実施の形態における第
2の固定装置の要部断面図である。図において、12は
トグルサポート、13はタイバー、43は調整ギヤ、4
4は調整ナット、82は該調整ナット44に形成された
フランジ部である。前記タイバー13の後端(図9にお
ける上端)にはねじ部81が形成され、該ねじ部81と
調整ナット44とが螺合させられる。そして、前記調整
ギヤ43はボルトb5によって調整ナット44に取り付
けられ、前述されたように、調整ギヤ43が回転させら
れるのに伴って調整ナット44が回転させられ、タイバ
ー13に対する調整ナット44の位相が調節される。
【0030】また、調整ナット44の一部がトグルサポ
ート12内に位置させられ、ボルトb6によって調整ナ
ット押えフランジ83をトグルサポート12に固定する
ことにより、調整ナット44がトグルサポート12から
外れないようにしてある。そして、前記タイバー13に
対する調整ナット44の位相が変動しないように、円板
状の形状を有する位相ずれ防止フランジ84がボルトb
7によってタイバー13の端面に固定される。そして、
位相ずれ防止フランジ84の調整面85と調整ナット4
4の端面とが当接させられる。
【0031】なお、91はタイバー13の抜差しモード
が設定されているかどうかを判断するための近接スイッ
チである。ところで、前記タイバー13を抜き差しする
場合は、前記調整ナット押えフランジ83を取り外す必
要があるが、調整ナット押えフランジ83と隣接させて
調整ギヤ43が配設されるので、作業が煩わしい。そこ
で、図10の2点鎖線で示されるように、前記調整ナッ
ト44から外された調整ギヤ43を位相ずれ防止フラン
ジ84上に退避させるようにしている。
【0032】このように、タイバー13を抜き差しする
ことができるので、大型の射出成形機の金型装置を交換
する場合でも、タイバー13が邪魔にならない。したが
って、クレーンのリフトを十分に確保することができ、
金型装置を容易に交換することができる。また、第1、
第2の固定装置51、54及び第1、第2のクランプ装
置52、53を、いずれもスパナ等の図示されない工具
を使用して手動で操作し、タイバー13を抜き差しする
ことができるので、油圧シリンダ装置が不要になる。し
たがって、タイバー抜差装置のコストを低くすることが
できるだけでなく、型締装置を小型化することができ
る。
【0033】また、タイバー13を抜き出す場合、固定
プラテン10と可動プラテン11との間に固定金型31
及び可動金型32に代わる図示されないブロックを配設
する必要がなく、しかも、型締めを行ってタイバー13
を伸ばす必要がないので、作業を簡素化することができ
る。なお、本発明は前記実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが
可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもので
はない。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、タイバー抜差装置においては、、固定プラテン
と、該固定プラテンと対向させて配設されたベースプレ
ートと、前記固定プラテンとベースプレートとの間に架
設されたタイバーと、該タイバーに沿って進退自在に配
設された可動プラテンと、前記ベースプレートと可動プ
ラテンとの間に配設され、該可動プラテンを進退させる
可動プラテン進退手段と、前記タイバーを固定プラテン
に固定するための第1の固定装置と、前記タイバーを可
動プラテンに対して選択的にクランプするクランプ装置
と、前記タイバーをベースプレートに固定するための第
2の固定装置とを有する。
【0035】そして、前記クランプ手段は、前記タイバ
ーに対して接離自在に配設された当接部材、前記可動プ
ラテンに対して回転自在に配設された操作部材、及び該
操作部材を回転させたときに運動方向を変換して当接部
材を進退させる運動方向変換手段を備える。この場合、
工具を使用して操作部材を手動で回転させると、当接部
材を進退させ、タイバーに所定の押付力で押し付けた
り、タイバーから離したりすることによってタイバーを
選択的にクランプすることができる。
【0036】したがって、第1、第2の固定装置におい
て、タイバーを外し、クランプ装置においてタイバーの
クランプを解除した状態で型開きを行うと、タイバーを
固定プラテンから抜き出すことができる。また、タイバ
ーを抜き差しすることができるので、大型の射出成形機
の金型装置を交換する場合でも、タイバーが邪魔になら
ない。したがって、クレーンのリフトを十分に確保する
ことができ、金型装置を容易に交換することができる。
【0037】また、工具を使用して手動でクランプ装置
を操作し、タイバーを抜き差しすることができるので、
油圧シリンダ装置が不要になる。したがって、タイバー
抜差装置のコストを低くすることができるだけでなく、
型締装置を小型化することができる。また、タイバーを
抜き出す場合に、固定プラテンと可動プラテンとの間に
ブロックを配設する必要がなく、しかも、型締めを行っ
てタイバーを伸ばす必要がないので、作業を簡素化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における型締装置の正面図
である。
【図2】本発明の実施の形態における第1の固定装置の
平面図である。
【図3】本発明の実施の形態における第1の固定装置の
正面図である。
【図4】本発明の実施の形態における第1の固定装置の
作動を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態における第1のクランプ装
置の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態における第2のクランプ装
置の断面図である。
【図7】本発明の実施の形態における第2のクランプ装
置の正面図である。
【図8】本発明の実施の形態における第2のクランプ装
置の要部拡大図である。
【図9】本発明の実施の形態における第2の固定装置の
要部平面図である。
【図10】本発明の実施の形態における第2の固定装置
の要部断面図である。
【符号の説明】
10 固定プラテン 11 可動プラテン 12 トグルサポート 13 タイバー 15 トグル機構 51、54 第1、第2の固定装置 52、53 第1、第2のクランプ装置 65 パッド取付板 66 パッド 67 パッド押付軸 71 サポート 72 チップ 73 押しボルト 74 ねじ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定プラテンと、(b)該固定プ
    ラテンと対向させて配設されたベースプレートと、
    (c)前記固定プラテンとベースプレートとの間に架設
    されたタイバーと、(d)該タイバーに沿って進退自在
    に配設された可動プラテンと、(e)前記ベースプレー
    トと可動プラテンとの間に配設され、該可動プラテンを
    進退させる可動プラテン進退手段と、(f)前記タイバ
    ーを固定プラテンに固定するための第1の固定装置と、
    (g)前記タイバーを可動プラテンに対して選択的にク
    ランプするクランプ装置と、(h)前記タイバーをベー
    スプレートに固定するための第2の固定装置とを有する
    とともに、(i)前記クランプ手段は、前記タイバーに
    対して接離自在に配設された当接部材、前記可動プラテ
    ンに対して回転自在に配設された操作部材、及び該操作
    部材を回転させたときに運動方向を変換して当接部材を
    進退させる運動方向変換手段を備えることを特徴とする
    タイバー抜差装置。
  2. 【請求項2】 前記タイバーをベースプレートに対して
    選択的にクランプする補助クランプ装置を有する請求項
    1に記載のタイバー抜差装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020151951A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 住友重機械工業株式会社 型締装置のバランス調整装置、バランス調整方法及び射出成形機

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