JP2000210830A - 位置決め装置 - Google Patents

位置決め装置

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JP2000210830A
JP2000210830A JP11013013A JP1301399A JP2000210830A JP 2000210830 A JP2000210830 A JP 2000210830A JP 11013013 A JP11013013 A JP 11013013A JP 1301399 A JP1301399 A JP 1301399A JP 2000210830 A JP2000210830 A JP 2000210830A
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ball
positioning
positioning pin
positioning device
work
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JP11013013A
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Jun Motoi
旬 本井
Makoto Komada
誠 駒田
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Toyota Motor Corp
Futaba Industrial Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Futaba Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方のワークの所定位置に管状のワークを位
置決めする際の位置精度を保証しつつ、位置決め装置の
設備コスト、維持管理コストを低減する。 【解決手段】 トンネル部9内に圧縮空気を供給するこ
とにより、センターボール13を浮上させる。そして、ガ
イド部7の内部に格納されているボール12を、ガイド部
7の外部へと突出させる。ガイド部7から突出したボー
ル12がカラー2の内筒部壁面に当接することにより、ワ
ーク1に対するカラー2の位置決めを行う。また、トン
ネル部9内への圧縮空気の供給を止めれば、センターボ
ール13は下降し、各ボール12は再びガイド部7の内部へ
と格納される。このように、各ボール12がガイド部7の
内部に格納された状態では、本体7aの小径部11と、カ
ラー2の内筒部およびワーク1の穴1aとの隙間は十分
に確保されているので、ワーク1およびカラー2の、位
置決めピン8に対する着脱が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方のワークの所
定位置に管状のワークを位置決めする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すような、板状のワーク1に形
成された穴1aを基準として管状部材2(以下「カラ
ー」という)を位置決めし、溶接を行う際に、位置決め
精度として特に求められるものは、ワーク1の穴1aに
対するカラー2の位置度と、ワーク1に対するカラー2
の直角度である。上記位置決め精度を満たすために、従
来は、図6に示すような位置決めピン3を用いていた。
この位置決めピン3は、ワーク1の穴1aを挿通しその
上からカラー2を挿通することにより、双方の位置を矯
正するガイド部3aと、ワーク1を載置する載置面3b
とで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この位置決
めピン3によって、ワーク1の穴1aに対するカラー2
の位置度を保証するためには、ガイド部3aの外径をカ
ラー2の内径−0.3 mm程度に設定することが必要であ
る。また、ワーク1に対するカラー2の直角度を保証す
るために、ガイド部3aの長さをカラー2の長さ以上に
設定する必要がある。そして、この2つの条件を同時に
満たす必要があることが、位置決めピン3にワーク1お
よびカラー2をセッティングする際の作業性を悪化させ
る原因となっていた。また、溶接により一体化したワー
ク1およびカラー2が、位置決めピン3から外れなくな
るという問題もあった。これらの不具合を解消するため
には、位置決めピン3の外径をさらに小さくするか、若
しくはカラー2の内径を拡大する必要があった。しか
し、位置決めピン3の縮径は位置決め精度の低下を来す
ものであり、カラー2の拡径は、位置決め精度の低下
と、製品重量および製品コストの増加を来すものであ
る。
【0004】さらに、ワーク1の穴1aの内径D1 と、
カラー2の内筒部2aの内径D2 ととが、図7に示すよ
うな関係(D1 <D2 )にある場合でも、図6に示すガ
イド部3aの直径をD1 より大きくすることができない
ために、位置決めピン3は全くその役目を果たさなくな
る。このため、図8に示すように、ワーク1およびカラ
ー2を、位置決めピン3のみならず、上方からも補助位
置決めピン4で挟持し、かつ、カラー2の側方をクラン
プ5で挟持することにより、位置決め精度を確保するこ
とが必要となる。ところが、補助位置決めピン4は、ガ
イド部4aがカラー2の壁面に干渉することがないよう
に、回転運動ではなく直線運動(矢印B方向)により開
閉作動させる必要があり、さらにクランプ5の駆動機構
も必要となるため、設備の設置コスト、維持管理コスト
の増大を避けることができなかった。
【0005】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、一方のワークの所定位
置に管状のワークを位置決めする際の位置精度を保証し
つつ、位置決め装置の設備コスト、維持管理コストを低
減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1に係る位置決め装置は、管状部材を
所定位置に位置決めするための装置であって、管状部材
が挿通される位置決めピンを有し、該位置決めピンの内
部に軸方向に延びるトンネル部を形成し、該トンネル部
に流体を供給することによって、該流体の圧力に応じて
前記位置決めピンの内部から外部へと突出する突出部を
備えることを特徴とする。
【0007】本発明においては、位置決めピンの内部に
形成したトンネル部に流体を供給し、トンネル部内の流
体圧力を高めることによって、前記位置決めピンから前
記突出部を突出させる。すなわち、前記突出部の駆動力
は流体の圧力を高めることによって得られる。そして、
この突出部を管状部材の内筒部壁面に当接させることに
より、前記管状部材の位置決めを行う。前記トンネル部
内の流体圧力が低い状態では、前記突出部は位置決めピ
ンの内部に格納された状態となっており、前記位置決め
ピンと前記管状部材との隙間を大きくすることが可能で
ある。よって、前記位置決めピン前記管状部材の着脱が
容易である。
【0008】また、本発明の請求項2に係る位置決め装
置は、前記突出部が、前記位置決めピンの軸方向の複数
の位置に配置されている。この構成によると、前記トン
ネル部内の流体圧力を高めることにより、前記位置決め
ピンの軸方向の複数の位置から突出部を突出させ、これ
らを管状部材の内筒部壁面に当接させることにより、前
記管状部材の内筒部の、複数の位置に対して位置決めを
行う。
【0009】また、本発明の請求項3に係る位置決め装
置は、軸方向の複数の位置に配置されている突出部を、
前記流体圧力に応じて同期作動させる同期部材を備え
る。そして、各位置の突出部の出没を同期させることに
より、前記管状部材の内筒部の、複数の位置に対して同
時に突出部を当接させ、位置決めを行う。
【0010】また、本発明の請求項4に係る位置決め装
置によると、前記突出部は、位置決めピンの内部で軸方
向と直交する面上に並ぶ複数のボールと、前記流体の圧
力を受けて前記トンネル部内を移動することにより前記
各ボールを押し出す押し出し部材とを備えるものであ
る。
【0011】本発明では、ボールが前記位置決めピンか
ら突出して前記管状部材の内筒部壁面に当接する。ボー
ルはその形状自体に方向性を持たないので、高精度に作
動制御を行うことなく、内筒部壁面への当接状態を常に
一定とすることができる。このボールは、ピンの内部で
軸方向と直交する面上に複数並んでおり、前記トンネル
部内の流体圧力を増加させることにより前記トンネル部
内を移動する押し出し部材でボールを押し出せば、各ボ
ールは管状部材の内筒部壁面に対し、軸方向に同一の位
置でバランスを取るように当接し、位置決めを行う。前
記トンネル部内の流体圧力が低い状態では、前記押し出
し部材が各ボールを押し出すことはないので、前記突出
部は位置決めピンの内部に格納された状態となってい
る。
【0012】さらに本発明の請求項5に係る位置決め装
置は、前記押し出し部材にボールを用いている。したが
って、前記トンネル部内の流体圧力を増加させると前記
トンネル部内をボールが移動し、前記位置決めピンの内
部で軸方向と直交する面上に並ぶ複数のボールを押し出
す。この際、形状自体に方向性を持たないボール同士が
当接することから、高精度に作動制御を行うことなく、
ボール同士の当接状態を常に一定とすることができ、ボ
ールの出没動作を常に安定して行うことが可能となる。
【0013】また、本発明の請求項6に係る位置決め装
置は、前記位置決めピンには、前記位置決めピンの内部
で軸方向と直交する面上に並ぶ複数のボールが突出する
ための開口と、該開口から前記トンネル部へと下降する
傾斜面とが形成され、前記ボールは、前記傾斜面上で下
方から前記押し出し部材により支えられている。
【0014】この構成によると、前記位置決めピンの内
部で軸方向と直交する面上に並ぶ複数のボールは、それ
が突出するための開口から前記トンネル部へと下降する
傾斜面上に配置され、かつ、前記押し出し部材によって
下方より支えられているので、前記トンネル部内の流体
圧力が低い状態では、前記ボールは自重により前記傾斜
面の下方に位置し、前記位置決めピンの内部に格納され
た状態となる。また、前記トンネル部内の流体圧力を高
めると、前記押し出し部材が前記ボールを上方へと持ち
上げ、各ボールは前記傾斜面に案内されて前記開口から
突出する。そして、前記管状部材の内筒部壁面に当接
し、位置決めを行う。
【0015】また、本発明の請求項7に係る位置決め装
置は、前記位置決めピンは、その基端部に板材の位置決
め穴との係合部を備えるものである。したがって、前記
位置決めピンに板材の位置決め穴を挿通し、その後に前
記管状部材を挿通して前記突出部を突出させれば、前記
板材と前記管状部材との位置決めを行うことが可能とな
る。
【0016】加えて、本発明の請求項8に係る位置決め
装置によると、前記突出部は、前記位置決めピンの基端
部よりも外側へ突出可能となっている。したがって、前
記板材の位置決め穴の径よりも、前記管状部材の内筒部
の径の方が大きい場合でも、前記突出部が前記管状部材
の内筒部壁面に当接し、前記板材と前記管状部材との位
置決めを行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、従来例と同一部分若
しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい
説明を省略する。
【0018】図1には、本発明の第1の実施の形態に係
る位置決め装置を示している。この位置決め装置は、基
部6と、ガイド部7とからなる位置決めピン8を有す
る。基部は、本体6aとナット部6bとからなり、ナッ
ト部6bにガイド部7を挿通した状態で本体6aにねじ
込むことにより、ガイド部7を固定することができる。
なお、ナット部6bの上面6cは、ワーク1の載置面と
なっている。また、本体6aには、ガイド部7に形成さ
れたトンネル部9(後述する)に連通するエアの導入経
路6dが形成されている。そして、導入経路6dには、
図示しない圧縮空気の供給手段が接続されている。
【0019】ガイド部7は、本体7aと、ロケットピン
7bと、スぺーサー7cとで構成されている。本体7a
は、ナット部6bの上面6cから突出する大径部10と、
大径部10よりも上方に位置する小径部11とを有する中空
の部材である。大径部10の直径は、ワーク1の穴1aの
直径とほぼ同一とする。また、小径部11の径は、ワーク
1およびカラー2の着脱がスムーズに行えるように、ワ
ーク1の穴1aの直径およびカラー2の内径に対し十分
な隙間を確保することができる値とする。そして、この
本体7aの内部に、後述するセンターボール13の落下を
防ぐためのスぺーサー7cを挿入し、上端の開口部分を
先端が尖ったロケットピン7bでふさぐことにより、ガ
イド部7が構成されている。本体7aに対するロケット
ピン7bとスぺーサー7cの固定は、圧入等の適当な方
法による。なお、本体7a、ロケットピン7b(および
ナット部6b)をSiS4系セラミック等で構成し、スぺー
サー7cをMCナイロン等で構成すれば、位置決めピン
8に絶縁性を持たせることができる。
【0020】また、ガイド部7には軸方向(ガイド部7
の長手方向)に延びるトンネル部9が構成されている。
そして、ガイド部7の内部には、軸方向と直交する面上
に並ぶ複数のボール12(図2参照)と、ボール12を下方
から支えるセンターボール13とを備えている(なお、ボ
ール12、センターボール13共に鋼製である。)。本体7
aには、ボール12が突出するための開口14が形成され、
開口14とトンネル部9との間を、トンネル部へ向けて下
降する傾斜面15でつないでいる。なお、図示の例では等
間隔に4個のボール12が設けられているが、固定を行う
カラー2の形状等に応じて、各ボールの間隔を変更した
り数を変更することは自由である。
【0021】トンネル部9の内径は、スぺーサ7cによ
ってセンターボール13の直径よりも小さくなっている。
このため、トンネル部9に圧縮空気を供給していない状
態や圧縮空気の圧力が低い状態では、図3に示すよう
に、センターボール13はスぺーサ7cの上端部に当接し
た状態で停止し、トンネル部9の下端まで落下すること
はない。また、この状態では、各ボール12は自重により
傾斜面15の下方に位置し、ガイド部7の内部に格納され
た状態となる。
【0022】ところが、トンネル部9内の空気の圧力を
高めると、センターボール13はスぺーサ7cの先端から
噴出される圧縮空気によって、図1に示すように浮上す
る。また、各ボール12はセンターボール13によって持ち
上げられ、図1、図2に示すように開口14からガイド部
7の外へと突出する。なお、開口14は、各ボール12が脱
落しないように、本体7aの外壁との連続部分がボール
12よりも小径となるように(例えば円すい状に)縮径し
ている。なお、再びトンネル部9内の空気の圧力を低下
させると、センターボール13はスぺーサ7cの上端部に
当接する位置まで下降する。各ボール12はセンターボー
ル13の下降に従って傾斜面15を下り、再びガイド部7の
内部に格納された状態となる。
【0023】ここで、上記構成をなす位置決め装置を用
いて、ワーク1とスぺーサ2との位置決めおよび溶接を
行う手順について説明する。まず、図3に示すように、
トンネル部9に圧縮空気を供給していない状態で、位置
決めピン8のガイド部7にワーク1の穴1aを挿通し、
ワーク1をナット部6bの上面6cに当接させる。続い
て、その上からガイド部7にカラー2を挿通する。前述
のごとく、本体7aの大径部10の径はワーク1の穴1a
とほぼ同一径であるが、本体7aの小径部11の直径はワ
ーク1およびカラー2の着脱を容易に行い得る径となっ
ている。そして、本体7aの大径部10はナット部6bの
上面6cの近傍にのみ形成されている。よって、位置決
めピン8へワーク1およびカラー2をセッティングする
際の作業性は良好となる。
【0024】続いて、トンネル部9に圧縮空気を供給す
ると、センターボール13は圧縮空気によって図1に示す
ように浮上する。そして、各ボール12がセンターボール
13によって持ち上げられ、図1、図2に示すように開口
14からガイド部7の外へと突出する。そして、各ボール
12がカラー2の内筒部壁面に当接することにより、ワー
ク1に対するスぺーサ2の位置決めを行う。この際、ワ
ーク1に関しては穴1aが本体7aの大径部10によって
矯正される。また、スぺーサ2に関してはその下方部分
が本体7aの大径部10によって矯正され、上方部分がガ
イド部7から突出する各ボール12によって矯正される。
よって、ワーク1の穴1aに対するカラー2の位置度
と、ワーク1に対するカラー2の直角度とがいずれも保
証される。この状態で、ワーク1とスぺーサ2との接触
部分を、プロジェクション溶接法等によって溶接する。
【0025】溶接作業を終了した後、トンネル部9への
圧縮空気の供給を止めることにより、センターボール13
は再びスぺーサ7cの上端部に当接する位置まで下降す
る。そして、各ボール12もセンターボール13の下降に従
って傾斜面15を下り、再びガイド部7の内部へと格納さ
れる。この状態で、一体化したワーク1およびカラー2
を位置決めピン8から取り外す。
【0026】上記構成をなす本発明の実施の形態から得
られる作用効果は、以下の通りである。まず、トンネル
部9内に圧縮空気を供給することにより、通常はガイド
部7の内部に格納されているボール12をガイド部7の外
部へと突出させる。そして、ボール12をカラー2の内筒
部壁面に当接させることにより、ワーク1に対するカラ
ー2の位置決めを行うことができる。また、トンネル部
9内への圧縮空気の供給を止めれば、各ボール12は再び
ガイド部7の内部へと格納される。このように、各ボー
ル12がガイド部7の内部に格納された状態では、本体7
aの小径部11と、カラー2の内筒部およびワーク1の穴
1aとの隙間は十分に確保されているので、ワーク1お
よびカラー2のセッティングが容易となる。また、溶接
後の一体化したワーク1およびカラー2を、位置決めピ
ン8から取り外す際にも、カラー2の下方部分が本体7
aの大径部10を通過して小径部11まで持ち上げられた時
点で、ガイド部7との隙間が十分に確保され、取り外し
作業を円滑に行うことが可能となる。
【0027】ところで、本装置では、カラー2の内筒部
壁面に直接当接する部材を、その形状自体に方向性を持
たないボール12としている。よって、高精度に作動制御
を行うことなく、カラー2の内筒部壁面への当接状態を
常に一定にすることができる。しかも、各ボール12は、
ガイド部7の内部で軸方向と直交する面上に複数並んで
いるので、ガイド部7からボール12を突出させれば、各
ボール12は管状部材の内筒部壁面に対し軸方向に同一の
位置で、バランスを取るように当接し、カラー2を確実
に位置決めすることができる。
【0028】また、各ボール12を突出させるための押し
出し部材にもボール13(センターボール)を用いてい
る。したがって、トンネル部9内の空気の圧力を高め、
トンネル部9内でボールを浮上させると、形状自体に方
向性を持たないセンターボール13と、やはり方向性を持
たない各ボール12との当接状態を常に一定としたまま、
各ボール12を押し出す。したがって、高精度に作動制御
を行うことなく、各ボール12の出没動作を常に安定して
行うことが可能となる。
【0029】さらに、各ボール12は、本体7aに形成さ
れた開口14からトンネル部9へと下降する傾斜面15上に
配置され、下方からセンターボール13により支えられて
いる。よって、トンネル部9内の空気の圧力を変化させ
ることのみで、センターボール13が傾斜面15に沿ってボ
ール12を移動させ、開口14からの各ボール12の出没を行
うことが可能となる。よって、複雑な駆動機構や制御機
構が不要であり、各ボール12の動作に対する信頼性が高
く、小型の位置決めピンに適用することが容易である。
【0030】また、ガイド部7の本体7aの基端部に位
置する大径部10は、ワーク1の穴1aとほぼ同一径に形
成されているので、ワーク1の位置決めを正確に行うた
めの、ワーク1の穴1aとの係合部として機能する。ま
た、スぺーサ2に関してもその下方部分が本体7aの大
径部10によって矯正され、上方部分がガイド部7から突
出する各ボール12によって矯正されるので、ワーク1の
穴1aに対するカラー2の位置度と、ワーク1に対する
カラー2の直角度とをいずれも保証することができる。
【0031】なお、ボール12を、ガイド部の本体7aの
大径部10よりも外側へ突出させるようにすれば、図7に
示すように、ワーク1の穴1aの内径D1 よりもカラー
2の内筒部2aの内径D2 の方が大きいような場合で
も、ワーク1に対するカラー2の位置決めを確実に行う
ことが可能となる。よって、図8に示す従来の位置決め
装置のように、補助位置決めピン4や、クランプ5が不
要となり、設備の設置コスト、維持管理コストの増大を
避けることができる。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態に係る位
置決め装置についてを、図4を参照しながら説明する。
なお、図4には、本発明の第1の実施の形態に係る位置
決め装置と異なる構造を有する部分にのみ、特に符号を
付して説明し、同一部分についてはその説明を省略す
る。
【0033】本発明の第2の実施の形態では、ガイド部
7から突出するボール12を、軸方向の上下2か所に配置
していることを特徴とする。図4では、符号12A,12B
を付して各位置のボールを区別している。ボール12を出
没させるための構造は、第1の実施の形態に係るものと
同じであり、センターボール13A,13B、開口14A,14
B、傾斜面15A,15Bを夫々備えている。なお、下段の
ボール12B、センターボール13Bの設置に合わせて、ガ
イド部7の本体7aに挿入されたスぺーサー7cの上端
部を、下段の開口14Bよりもさらに下方に位置するよう
に変更している。また、第1の実施の形態に係る本体7
aは、ナット部6bの上面6cから突出する部分(基端
部)が大径部として形成されていたが、本実施の形態で
は基端部も小径部11として形成されている。
【0034】さらに、ボール12A,12Bを、トンネル部
9内の空気の圧力に応じて同期作動させるための同期部
材として、センターボール13A,13Bの間にスプール16
を配置している。スプール16は、センターボール13Bに
当接する下端部に向けて縮径することにより、ボール12
Bがガイド部7の内部に格納された状態でも、各ボール
12Bとスプール16とが干渉しないようになっている。ま
た、スプール16の上端部は、センターボール13Aを安定
して載置するために、トンネル部9の内径とほぼ同一の
直径を有している。
【0035】トンネル部9内の空気の圧力を高めると、
センターボール13Bがスぺーサ7cの先端から噴出され
る圧縮空気によって、図4に示すように浮上し、下段の
ボール12Bを突出させる。これと同時に、スプール16と
上段のセンターボール13Aもセンターボール13Bによっ
て持ち上げられ、上段のボール12Aを下段のボール12B
と同時に突出させることができる。なお、詳細な説明は
省略するが、同様の構造を積み重ねることにより、ガイ
ド部7から突出するボール12を、軸方向の3か所以上に
設けることも可能である。
【0036】本発明の第2の実施の形態によると、カラ
ー2の複数の位置を固定することができるので、より長
いカラーの位置決めも確実に行うことができる。また、
上下のボール12A,12Bがガイド部7に対し出没し、か
つ、ガイド部7の外壁の全体が小径部11として形成され
ているので、第1の実施の形態に比してカラー2の着脱
がさらに容易となる。さらに、図7に示すようにワーク
1の穴1aの内径D1よりもカラー2の内筒部2aの内
径D2 の方が大きいような場合でも、ワーク1に対する
カラー2の位置決めをボール12A,12Bで行うことが可
能となり、更に正確な位置決めを行うことができる。ボ
ール12A,12Bの出没は、スプール16によって同期させ
ることができることも、正確な位置決めを行うために有
利である。その他、第1の実施の形態と同一の作用効果
については、詳しい説明を省略する。
【0037】図5には、本発明の第3の実施の形態に係
る位置決め装置を示している。なお、本実施の形態にお
いても、本発明の第1の実施の形態に係る位置決め装置
と異なる構造を有する部分についてのみ説明し、同一部
分についてはその説明を省略する。
【0038】本発明の第3の実施の形態が第1の実施の
形態と異なる点は、ボール12を押し出す押し出し部材と
して、センターボール13に変えて、プッシュロッド17を
用いたことである。プッシュロッド17は、センターボー
ル13と同様に、トンネル部9内の空気の圧力を高めるこ
とにより上昇するものでもよく、また、別体のシリンダ
により駆動されるシリンダプッシュロッドであってもよ
い。なお、プッシュロッド17の先端部形状を、図5に示
すように球形に形成すれば、センターボール13と同様の
作用効果を得ることができる。その他、第1の実施の形
態と同一の作用効果については、ここでの説明を省略す
る。
【0039】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。まず、本発明の請求項1に係る
発明によると、一方のワークの所定位置に管状のワーク
を位置決めする際の位置精度を保証しつつ、位置決め装
置の設備コスト、維持管理コストを低減することが可能
となる。また、位置決め装置に対するワークの着脱も容
易となる。
【0040】また、本発明の請求項2に係る発明による
と、高精度に位置決めを行うことが可能なワーク形状を
更に多様化することができ、かつ、位置決め装置に対す
るワークの着脱が更に容易となる。さらに、本発明の請
求項3に係る発明によると、前記管状部材の内筒部の、
複数の位置に対して同時に突出部を当接させ、位置決め
を行うことにより、位置決め精度を高めることができ
る。
【0041】また、本発明の請求項4および請求項5に
係る発明によると、高精度に作動制御を行うことなく環
状のワークの固定を安定して行うことができる。さら
に、本発明の請求項6に係る発明によると、位置決め装
置の作動に対する信頼性を高めることが可能となり、か
つ、小型の位置決め装置への適用も容易となる。
【0042】加えて、本発明の請求項7に係る発明によ
ると、板材と管状部材との位置決めを高精度に行うこと
が可能となる。そして、本発明の請求項8に係る発明に
よれば、板材の位置決め穴の径よりも管状部材の内径の
方が大きいような場合でも、位置決め装置の設備コス
ト、維持管理コストを増大することなく、高精度に位置
決めを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る位置決め装置
を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】図1に示す位置決め装置のボールが位置決めピ
ンの内部に格納された状態を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る位置決め装置
を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る位置決め装置
を示す要部断面図である。
【図6】従来の位置決めピンを示す摸式図である。
【図7】板材の位置決め穴の径よりも、管状部材の内筒
部の径の方が大きい場合を示す概略断面図である。
【図8】図7の場合に用いられる従来の位置決め装置を
示す摸式図である。
【符号の説明】
1 ワーク 1a 穴 2 カラー 6d エアの導入経路 8 位置決めピン 9 トンネル部 12 ボール 13 センターボール 14 開口
フロントページの続き (72)発明者 駒田 誠 愛知県岡崎市橋目町字御茶屋1番地 フタ バ産業株式会社内 Fターム(参考) 3C016 EA01 HA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状部材を所定位置に位置決めするため
    の装置であって、管状部材が挿通される位置決めピンを
    有し、該位置決めピンの内部に軸方向に延びるトンネル
    部を形成し、該トンネル部に流体を供給することによっ
    て、該流体の圧力に応じて前記位置決めピンの内部から
    外部へと突出する突出部を備えることを特徴とする位置
    決め装置。
  2. 【請求項2】 前記突出部が、前記位置決めピンの軸方
    向の複数の位置に配置されていることを特徴とする請求
    項1記載の位置決め装置。
  3. 【請求項3】 軸方向の複数の位置に配置されている突
    出部を、前記流体圧力に応じて同期作動させる同期部材
    を備えることを特徴とする請求項2記載の位置決め装
    置。
  4. 【請求項4】 前記突出部は、位置決めピンの内部で軸
    方向と直交する面上に並ぶ複数のボールと、前記流体の
    圧力を受けて前記トンネル部内を移動することにより前
    記各ボールを押し出す押し出し部材とを備えることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の位置決
    め装置。
  5. 【請求項5】 前記押し出し部材がボールである請求項
    4記載の位置決め装置。
  6. 【請求項6】 前記位置決めピンには、前記位置決めピ
    ンの内部で軸方向と直交する面上に並ぶ複数のボールが
    突出するための開口と、該開口から前記トンネル部へと
    下降する傾斜面とが形成され、前記ボールは、前記傾斜
    面上で下方から前記押し出し部材により支えられている
    ことを特徴とする請求項4または5記載の位置決め装
    置。
  7. 【請求項7】 前記位置決めピンは、その基端部に板材
    の位置決め穴との係合部を備えることを特徴とする請求
    項1ないし6の何れか1項記載の位置決め装置。
  8. 【請求項8】 前記突出部は、前記位置決めピンの基端
    部よりも外側へ突出可能である請求項7記載の位置決め
    装置。
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