JP2000210023A - 油脂性被覆菓子およびその製造法 - Google Patents

油脂性被覆菓子およびその製造法

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JP2000210023A
JP2000210023A JP11016274A JP1627499A JP2000210023A JP 2000210023 A JP2000210023 A JP 2000210023A JP 11016274 A JP11016274 A JP 11016274A JP 1627499 A JP1627499 A JP 1627499A JP 2000210023 A JP2000210023 A JP 2000210023A
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oil
fat
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chocolate
coating
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JP11016274A
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Atsushi Ishii
敦 石井
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な菓子として表面に油脂組成物で形成され
る突起状の角を持つ油脂性被覆菓子およびその製造法を
提供する。 【解決手段】可食性中核物に粉末状の油脂組成物を回転
被覆装置を用いて融着させ、被覆することにより可食性
中核物の外側に油脂組成物よりなる被覆層を形成すると
共に、表面に油脂組成物で形成される突起状の角を持た
せる方法により、可食性中核物が油脂組成物で被覆さ
れ、かつ、表面に油脂組成物で形成される突起状の角を
持つことを特徴とする新規な油脂性被覆菓子を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可食性中核物に油
脂組成物を被覆した菓子およびその製造法に関し、詳し
くは、被覆層が油脂組成物よりなり、表面に油脂組成物
で形成される角状の突起物を持ち金平糖様の形態である
油脂性被覆菓子及びその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の可食性中核物を回転被覆装置を用
いて被覆成形した菓子の製造法としては、可食性中核物
に液状チョコレートを掛けて冷却固化させ、チョコレー
トを被覆する方法、いわゆる「チョコレート掛け」や、
可食性中核物に糖液を掛け、乾燥させることにより糖衣
を被覆する方法、いわゆる「糖衣掛け」、可食性中核物
に水飴等を掛け、これに寒梅粉等を接着させることで澱
粉原料を被覆させ、それをさらに焙焼する方法、いわゆ
る「シリアル掛け」、等が知られている。また、糖液と
フレークチョコレートが一体化した被膜を可食性中核物
の上に形成させる方法(特公昭59−20338号)、
冷菓センターにフレークチョコレートと液状チョコレー
トを交互に掛けて被覆する方法(特開平08−1683
43号)、フレークチョコレートを被覆物の表面に融着
させることにより、被覆物表面に鶉の卵様の模様を付け
る方法(特開平10−14497号)などが開示されて
いる。しかしながら、これらの方法は突起状の角を形成
させること開示していない。
【0003】一方、製品表面に凹凸をつける方法とし
て、いわゆる「ジャンブル掛け」と呼ばれる方法が知ら
れている。金平糖はその方法によって作られた代表的な
菓子である。金平糖は、通常の糖衣掛けよりも高濃度
(Bx80以上)の糖液を、80〜90℃の高温下で可
食性中核物に掛け、糖衣層に凹凸をつけ突起物を形成す
ることにより得られる。しかし、この方法は糖の突起物
を作ることには有効であるが、油脂組成物には適用でき
ない。また突起物を作るためには、通常3日程度の非常
に長い時間を要する。また、可食性中核物を過剰に冷却
し、可食性中核物に接触したチョコレートを急速に固化
して被覆したチョコレートに凹凸をつける方法もある
が、金平糖様の角になるまでチョコレートが成長せず、
形もいびつである。さらに、可食性中核物の被覆材とし
て粉末状の油脂組成物が使用される方法は知られていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、被覆材に油
脂組成物を用いて糖以外では形成できなかった金平糖様
の突起物を簡易に形成することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意検討したところ、回転被覆装置の回転
容器内において、粉末状の油脂組成物を、回転エネルギ
ーにより可食性中核物に圧着し油脂組成物よりなる被覆
層を成長させていくことにより、被覆過程の油脂組成物
が凹凸のある被覆層を形成し、ついには表面に金平糖様
の突起を形成するというということを見いだした。
【0006】すなわち、第一の本発明は、可食性中核物
が油脂組成物で被覆され、かつ、表面に油脂組成物で形
成される突起状の角を持つことを特徴とする油脂性被覆
菓子を提供するものである。また、第二の本発明は、表
面に突起状の角を持つことを特徴とする油脂性被覆菓子
の製造法であって、可食性中核物に粉末状の油脂組成物
を回転被覆装置を用いて融着させ、被覆することにより
可食性中核物の外側に油脂組成物よりなる被覆層を形成
し、かつ、表面に油脂組成物で形成される突起状の角を
持たせることより成る方法、を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の油脂性被覆菓子お
よびその製造法についてさらに詳細に述べる。
【0008】本発明における可食性中核物としては、コ
ーンパフ、ライスパフ、小麦パフ等のパフ類や、アーモ
ンド、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、カシューナッツ、
マカダミアナッツ等のナッツ類、またビスケット、クッ
キー、クラッカー、プレッツェル、ラングドシャー等の
焼菓子類、そしてキャンディー、キャラメル等があげら
れ、被覆成形による製造時の熱や回転により保形性が失
われないものであれば、形状は問わない。
【0009】本発明における油脂組成物とは、食品用油
脂と糖類、糖アルコール類、粉飴、澱粉原料、粉乳、ナ
ッツ、ココアあるいは果汁粉末等の粉体状の食品である
固形分との混合物をいい、より具体的な油脂組成物とし
ては、チョコレート、準チョコレート、チョコレートス
プレッド等のチョコレート類をはじめとして、チーズス
プレッド、プラリネ、ピーナッツバター等の油脂加工食
品をもあげられ、常温(20℃)で固体であるのが好ま
しく、特にチョコレート類が好ましい。本発明に用いら
れる粉末状の油脂組成物の調製法としては、該油脂組成
物を凍結粉砕やロール掛け等の公知の方法により粉砕
し、粉末化することがあげられる。
【0010】本発明における油脂組成物中に含有する油
分は、油脂組成物全量に対して20〜40重量%、より
好ましくは、23〜32重量%である。油分が20%未
満では、粉末状の油脂組成物が可食性中核物に融着しに
くく、40%を越える場合には突起物が軟らかいため
に、良好な形状を保持することができない。
【0011】本発明の製造法は、回転被覆装置の回転容
器内に可食性中核物を投入後、回転容器を回転させなが
ら被覆材である粉末状の油脂組成物を徐々に投入、分配
して投入、あるいは一度に投入して、可食性中核物に油
脂組成物を融着させて被覆を行うことによる。可食性中
核物に油脂組成物が融着する際は、投入時粉末状の油脂
組成物が含有する油脂は回転による摩擦熱のため融解し
た状態となり、中核物に圧着することが可能となるが、
外部から熱を与えることにより粉末状の油脂組成物中の
油脂を融解し、中核物に圧着させることも可能である。
より具体的な被覆条件は、原料である可食性中核物の大
きさ、可食性中核物と粉末状の油脂組成物との組み合せ
や所望する製品の質によって若干異なるが、例えば、可
食性中核物として約0.2g/個の小麦パフ100重量
部を回転容器として直径900mmの回転釜に投入した
後、回転数6〜14rpmで、粉末状の油脂組成物とし
て粉末チョコレート100〜200重量部を加えて、2
0〜25℃で、30〜80分かけて被覆を行うことがあ
げられる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、
各実施例あるいは比較例では、以下の表1に示した配合
にてチョコレート原料を混合後、ロール掛けして粉砕す
ることによって得られた粉末チョコレートを粉末状の油
脂組成物として使用した。
【0013】
【表1】
【0014】実施例1 直径900mmの回転釜に、直径8〜10mmの球形の
小麦パフ(1個あたりの重量約0.2g)を15kg投
入し、温度24℃、回転数12rpmにて上記配合の粉
末チョコレートを回転釜に徐々に投入した。製品1個あ
たりの重量が0.45g(投入した粉末チョコレート全
量19kg)になったところで粉末チョコレートの投入
を中止してチョコレート被覆菓子製品を製造した。粉末
チョコレートの投入を開始してからチョコレート被覆菓
子製品が仕上がるまでの所要時間は52分であった。製
造した製品の状態は、小麦パフのまわりにチョコレート
でできた被覆層が形成されると共に、チョコレートでで
きた金平糖様の突起物を有している良好な製品であっ
た。
【0015】実施例2 粉末チョコレートの原料配合が異なる以外は実施例1に
記載した方法に準じてチョコレート被覆菓子製品を製造
した。粉末チョコレートの投入を開始してからチョコレ
ート被覆菓子製品が仕上がるまでの所要時間は73分で
あった。製造した製品の状態は、小麦パフのまわりにチ
ョコレートでできた被覆層が形成されると共に、チョコ
レートでできた突起物を有している製品であった。突起
物は実施例1で得られたよりも小さいものであった。
【0016】実施例3 粉末チョコレートの原料配合が異なる以外は実施例1に
記載した方法に準じてチョコレート被覆菓子製品を製造
した。粉末チョコレートの投入を開始してからチョコレ
ート被覆菓子製品が仕上がるまでの所要時間は38分で
あった。製造した製品の状態は、小麦パフのまわりにチ
ョコレートでできた被覆層が形成されると共に、チョコ
レートでできた突起物を有している製品であった。突起
物は実施例1で得られたよりも先端が丸くつぶれ気味で
あった。
【0017】比較例1 粉末チョコレートの原料配合が異なる以外は実施例1に
記載した方法に準じてチョコレート被覆菓子製品の製造
を試みたが、粉末チョコレートが小麦パフに接着せず、
被覆層が形成されなかったので、チョコレート被覆菓子
製品を製造することができなかった。
【0018】比較例2 粉末チョコレートの原料配合が異なる以外は実施例1に
記載した方法に準じてチョコレート被覆菓子製品を製造
した。粉末チョコレートの投入を開始してからチョコレ
ート被覆菓子製品が仕上がるまでの所要時間は32分で
あった。製造した製品の状態は、小麦パフのまわりにチ
ョコレートでできた被覆層が形成され、その表面に凹凸
は見られたが、突起物は有していない製品であった。
【0019】
【発明の効果】本発明により、従来の被覆菓子において
被覆層に糖を用いる以外では形成することができなかっ
た金平糖様の突起物を被覆材に粉末油脂組成物を用いる
ことにより簡単に短時間で形成することが可能となり、
新規な形態の油脂性被覆菓子が得られた。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可食性中核物が油脂組成物で被覆され、か
    つ、表面に油脂組成物で形成される突起状の角を持つこ
    とを特徴とする油脂性被覆菓子。
  2. 【請求項2】油脂組成物がチョコレート類である請求項
    1に記載の油脂性被覆菓子。
  3. 【請求項3】油脂組成物が油分を20〜40重量%含有
    する請求項1に記載の油脂性被覆菓子。
  4. 【請求項4】可食性中核物に粉末状の油脂組成物を融着
    させ、被覆することにより形成される、油脂組成物から
    なる被覆層及び表面に油脂組成物で形成される突起状の
    角を持つことを特徴とする油脂性被覆菓子。
  5. 【請求項5】可食性中核物に粉末状の油脂組成物を回転
    被覆装置を用いて融着させ、被覆することにより、可食
    性中核物の外側に油脂組成物よりなる被覆層を形成し、
    かつ、表面に油脂組成物で形成される突起状の角を持た
    せることより成る、油脂性被覆菓子の製造法。
  6. 【請求項6】油脂組成物がチョコレート類である請求項
    5に記載の油脂性被覆菓子の製造法。
  7. 【請求項7】被覆に用いられる油脂組成物が油分を20
    〜40重量%含有する請求項5に記載の油脂性被覆菓子
    の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10143216B2 (en) 2011-10-06 2018-12-04 Meiji Co., Ltd. Coated confectionery

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