JP2000209084A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2000209084A
JP2000209084A JP11007743A JP774399A JP2000209084A JP 2000209084 A JP2000209084 A JP 2000209084A JP 11007743 A JP11007743 A JP 11007743A JP 774399 A JP774399 A JP 774399A JP 2000209084 A JP2000209084 A JP 2000209084A
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JP
Japan
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transistor
driver
gate
connection
channel mis
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JP11007743A
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English (en)
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Toshiro Tsukada
敏郎 塚田
Keiko Fukuda
恵子 福田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMOSドライバのスイッチ動作時に2つの
トランジスタが同時にオンすることを確実に防止し、短
絡電流を大幅に低減させる。 【解決手段】 半導体集積回路装置に設けられたドライ
バ1は、ドライバ制御部7と、ドライバ部8とによって
構成されている。ドライバ制御部7の電源6は、所定の
電圧Veを発生し、ドライバ1に入力信号Vinが入力
されると、ドライバ部8のトランジスタ4,5のいずれ
か一方が電圧Ve分だけ遅れてONすることになり、ト
ランジスタ4,5の同時ONを防止し、ドライバ部8に
発生する貫通電流の発生を抑制し、貫通電流を低減する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の低消費電力化に関し、特に、CMOS(Compl
ementary Metal Oxide Semi
conductor)構成におけるドライバの貫通電流
の防止に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討したところによれば、半
導体集積回路装置においては、バスインタフェ−スや外
部出力部などに負荷駆動能力のある駆動回路が必要であ
り、通常は大きなチャネル電流を流しうるドライバ、た
とえば、大サイズのCMOSインバ−タが用いられてい
る。
【0003】このCMOSインバータは、一方の接続部
が電源電圧に接続されたPチャネルMOSトランジスタ
と、他方の接続部が基準電位に接続されたNチャネルM
OSトランジスタとが直列接続され、これらトランジス
タのそれぞれのゲートに入力信号が入力され、直列接続
されたトランジスタの接続部が出力部となる構成となっ
ている。
【0004】なお、この種のCMOS構成のドライバに
ついて詳しく述べてある例としては、昭和62年9月2
9日、日刊工業新聞社発行、CMOSデバイスハンドブ
ック編集委員会(編)、「CMOSデバイスハンドブッ
ク」P14〜P16があり、この文献には、CMOSイ
ンバータの構造ならびに動作などが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なドライバでは、次のような問題点があることが本発明
者により見い出された。
【0006】すなわち、CMOSインバ−タなどでは、
入力信号がLowレベルとHighレベルとの中間レベ
ル付近で、PチャネルMOSトランジスタとNチャネル
MOSトランジスタとの双方がON状態になり、電源電
圧から基準電位への短絡電流、いわゆる、貫通電流が流
れてしまうという問題がある。
【0007】この貫通電流は、CMOSインバータの本
質的な動作には寄与せず、雑音電流として電源線( 電源
電圧−基準電位) にスパイク状の雑音電圧変動を発生し
たり、消費電力を増大させるなどの影響を及ぼす。近年
の微細化CMOSプロセスにおいては、低消費電力化や低雑
音化の要求から、大電流を流す必要のある駆動回路等の
貫通電流を防ぐことが大きな課題になっている。
【0008】本発明の目的は、入力信号によりCMOS
ドライバのスイッチ動作時に2つのトランジスタが同時
にオンすることを確実に防止し、短絡電流を大幅に低減
させることのできる半導体集積回路装置を提供すること
にある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明の半導体集積回路装置
は、PチャネルMISトランジスタと、NチャネルMI
Sトランジスタとが直列接続されたインバータ構成から
なるドライバ部と、入力信号に基づいて、該Pチャネル
MISトランジスタとNチャネルMISトランジスタと
を個別に動作させるドライバ制御部とよりなるドライバ
を備えたものである。
【0012】また、本発明の半導体集積回路装置は、前
記ドライバ制御部が、一方の接続部が電源電圧に接続さ
れ、他方の接続部がPチャネルMISトランジスタのゲ
ートに接続され、ゲートに入力信号が入力されるPチャ
ネルMISからなる第1のトランジスタと、一方の接続
部に第1のトランジスタの他方の接続部が接続され、他
方の接続部にNチャネルMISトランジスタのゲートが
接続され、一方の接続部と他方の接続部との間に電位差
を発生する電位差発生部と、一方の接続部が電位差発生
部における他方の接続部と接続され、他方の接続部が基
準電位に接続され、ゲートに入力信号が入力されるNチ
ャネルMISからなる第2のトランジスタとよりなるも
のである。
【0013】さらに、本発明の半導体集積回路装置は、
前記電位差発生部がダイオードよりなるものである。
【0014】また、本発明の半導体集積回路装置は、前
記ドライバ制御部が、一方の接続部が電源電圧に接続さ
れ、他方の接続部がPチャネルMISトランジスタのゲ
ートに接続され、ゲートに入力信号が入力されるPチャ
ネルMISからなる第1のトランジスタと、一方の接続
部が第1のトランジスタの他方の接続部に接続され、他
方の接続部がNチャネルMISトランジスタのゲートが
接続され、ゲートに入力信号が入力されるNチャネルM
ISからなる第3のトランジスタと、一方の接続部が第
1のトランジスタの他方の接続部に接続され、他方の接
続部がNチャネルMISトランジスタのゲートに接続さ
れ、ゲートに入力信号が入力されるPチャネルMISか
らなる第4のトランジスタと、一方の接続部が第3、第
4のトランジスタにおける他方の接続部に接続され、他
方の接続部が基準電位に接続され、ゲートに入力信号が
入力されるNチャネルMISからなる第2のトランジス
タとよりなるものである。
【0015】さらに、本発明の半導体集積回路装置は、
前記ドライバ制御部が、一方の接続部が電源電圧に接続
され、他方の接続部がPチャネルMISトランジスタの
ゲートに接続され、ゲートに入力信号が入力されるPチ
ャネルMISからなる第1のトランジスタと、一方の接
続部が第1のトランジスタの他方の接続部に接続され、
他方の接続部がNチャネルMISトランジスタのゲート
が接続され、ゲートに出力信号が入力されるNチャネル
MISからなる第3のトランジスタと、一方の接続部が
第1のトランジスタの他方の接続部に接続され、他方の
接続部がNチャネルMISトランジスタのゲートに接続
され、ゲートに出力信号が入力されるPチャネルMIS
からなる第4のトランジスタと、一方の接続部が第3、
第4のトランジスタにおける他方の接続部に接続され、
他方の接続部が基準電位に接続され、ゲートに入力信号
が入力されるNチャネルMISからなる第2のトランジ
スタとよりなるものである。
【0016】また、本発明の半導体集積回路装置は、前
記ドライバ制御部が、アノードに入力信号が入力され、
カソードにPチャネルMISトランジスタのゲートが接
続される第1のダイオードと、アノードが第1のダイオ
ードのカソードに接続され、カソードがNチャネルMI
Sトランジスタのゲートに接続される第2のダイオード
と、アノードがNチャネルMISトランジスタのゲート
に接続され、カソードに入力信号が入力される第3のダ
イオードとよりなるものである。
【0017】さらに、本発明の半導体集積回路装置は、
前記第2のダイオードに並列接続された抵抗を設けたも
のである。
【0018】以上のことにより、ドライバ制御部によっ
てドライバ部のPチャネルMISトランジスタ、Nチャ
ネルMISトランジスタを同時に動作させないように制
御できるのでドライバ部における貫通電流を防止するこ
とがき、半導体集積回路装置の消費電力を低減させるこ
とができる。
【0019】また、ドライバ部の貫通電流の防止に伴
い、雑音発生も大幅に低減することができ、半導体集積
回路装置の信頼性を向上することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による半導体集積回路装置に設けられたドライバ
の回路図である。
【0022】本実施の形態1において、半導体集積回路
装置には、ドライバ1が設けられている。このドライバ
1は、バスインタフェ−スや外部出力部などに設けられ
た負荷駆動能力のある駆動回路である。
【0023】ドライバ1は、図1に示すように、トラン
ジスタ2〜5、ならびに電源(電位差発生部)6から構
成されている。トランジスタ2,4は、PチャネルMO
Sであり、トランジスタ3,5は、NチャネルMOSで
ある。電源6は、所定の電圧Veを発生する。
【0024】トランジスタ(第1のトランジスタ)2の
一方の接続部には、半導体集積回路装置の動作電圧であ
る電源電圧VCCが供給され、そのトランジスタ2の他方
の接続部には、トランジスタ(PチャネルMISトラン
ジスタ)4のゲート、および電源6の正電極部が接続さ
れている。
【0025】また、トランジスタ(第2のトランジス
タ)3の一方の接続部には、電源6の負電極部、トラン
ジスタ(NチャネルMISトランジスタ)5のゲートが
接続されており、このトランジスタ3の他方の接続部に
は、基準電位VSSが接続されている。
【0026】トランジスタ2,3のゲートには、入力信
号Vinが入力されるように接続されている。トランジ
スタ4の一方の接続部には、電源電圧VCCが接続されて
いる。このトランジスタ4の他方の接続部には、トラン
ジスタ5の一方の接続部が接続され、この接続部が、ド
ライバ1の出力部となり、出力信号Voutが出力され
る。トランジスタ5の他方の接続部には、基準電位VSS
が接続されている。
【0027】そして、トランジスタ2,3、および電源
6により、ドライバ制御部7が構成され、トランジスタ
4,5によってドライバ部8が構成されている。ドライ
バ制御部7は、ドライバ部8の動作制御を行い、ドライ
バ部8の貫通電流を防止する。ドライバ部8は、ドライ
バ1に入力された入力信号Vinを増幅し、出力信号V
outとして出力する。
【0028】このドライバ1は、前段のドライバ制御部
7、および後段のドライバ部8がインバータ構成となっ
ており、出力信号Voutは、入力信号Vinの非反転
出力信号が得られる。
【0029】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0030】まず、ドライバ1に入力される入力信号V
inがLoレベルのとき、トランジスタ3はOFF、ト
ランジスタ2はONであり、トランジスタ4,5のゲー
トには、いずれもHiレベルが入力される。
【0031】このとき、トランジスタ4のゲート電圧は
電源電圧VCCのレベル、トランジスタ5のゲート端子電
圧は電源電圧VCC−電圧Veのレベルである。この電源
電圧VCC−電圧Veは、トランジスタ5をONするのに
十分な電圧、すなわちHiレベルとなるように設定す
る。ここで、入力信号VinがHiレベルに変化する
と、トランジスタ3はOFFからON、トランジスタ2
はONからOFFにとなり、トランジスタ4,5のゲー
ト電圧は、HiレベルからLoレベルになる。
【0032】この間、トランジスタ4のゲート電圧は、
トランジスタ5のゲート電圧よりも常に電圧Veだけ高
い。この電圧Veの分だけ、トランジスタ4が、トラン
ジスタ5よりも遅れてONすることになる。
【0033】この遅れによってドライバ部8に発生する
貫通電流を発生を抑制し、かつ発生期間を減少させ、貫
通電流の低減に寄与する。
【0034】逆に、ドライバ1の入力信号VinがHi
レベルのとき、トランジスタ3はON、トランジスタ2
はOFFであり、トランジスタ4,5のゲート電圧はと
もにLoレベルにある。
【0035】このとき、トランジスタ5のゲート電圧は
基準電位VSSのレベルであり、トランジスタ4のゲート
電圧は基準電位VSS+電圧Veのレベルである。基準電
位VSS+ 電圧Veはトランジスタ4をONするのに十分
な電圧、すなわちLoレベルとなるように設定する。
【0036】ここで、入力信号VinがLoレベルに変
化すると、トランジスタ3はONからOFF、トランジ
スタ2はOFFからONに変化し、トランジスタ4,5
のゲート電圧はともにLoレベルからHiレベルにな
る。
【0037】この間、トランジスタ5のゲート電圧は、
トランジスタ4のゲート電圧よりも常に電圧Veだけ低
い。この電圧Veの分だけ、トランジスタ5がトランジ
スタ4よりも遅れてONすることになる。
【0038】この場合も、トランジスタ5の動作遅れが
ドライバ部8の貫通電流の発生を抑制し、また発生期間
を短縮して貫通電流の低減に寄与する。
【0039】また、ドライバ1は、ドライバ部8の駆動
段として、負荷を駆動するために大きなサイズのトラン
ジスタが用いられる。一方、ドライバ制御部7は駆動段
のドライバ部8を駆動するだけであり、小さなサイズの
トランジスタでよい。
【0040】よって、小サイズのトランジスタによって
構成されたドライバ制御部7には、レベル変化時に貫通
電流が発生するが、大サイズのトランジスタによって構
成されたドライバ部8に対してその電流値は小さい。
【0041】それにより、本実施の形態1では、ドライ
バ制御部7が、ドライバ部8のトランジスタ4,5を同
時動作させないように制御することによってドライバ部
8の貫通電流を防止できるので、ドライバ1に発生する
大きな貫通電流を抑制、雑音の発生を低減できるので、
半導体集積回路装置の消費電力を低減させ、かつ信頼性
を向上させることができる。
【0042】また、本実施の形態によれば、出力信号V
outが入力信号Vinの非反転出力信号となるドライ
バ1について記載したが、出力信号Voutが入力信号
Vinの反転出力信号となるインバータ構成のドライバ
についても、貫通電流を大幅に抑制することができる。
【0043】この場合、ドライバ1aは、図2に示すよ
うに、ドライバ制御部7とドライバ部8との間に、ドラ
イバ制御部7と同じ構成のドライバ制御部9を設ければ
よい。これにより、3段のCMOSインバータ構成とな
り、入力信号Vinの反転した出力信号Voutが得ら
れることになる。
【0044】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2による半導体集積回路装置に設けられたドライバ
の回路図、図4は、本発明の実施の形態2によるドライ
バに設けられたダイオードをトランジスタを用いて構成
した場合の回路図である。
【0045】本実施の形態2においては、ドライバ1a
が、図3に示すように、トランジスタ10〜13、なら
びにダイオード(電位差発生部)14から構成されてい
る。トランジスタ10,12はPチャネルMOSであ
り、トランジスタ11,13はNチャネルMOSであ
る。
【0046】トランジスタ(第1のトランジスタ)10
の一方の接続部には、半導体集積回路装置の動作電圧で
ある電源電圧VCCが供給され、そのトランジスタ10の
他方の接続部には、トランジスタ(PチャネルMISト
ランジスタ)12のゲート、およびダイオード14のア
ノードが接続されている。
【0047】また、トランジスタ(第2のトランジス
タ)11の一方の接続部には、ダイオード14のカソー
ド、トランジスタ(NチャネルMISトランジスタ)1
3のゲートが接続されており、このトランジスタ11の
他方の接続部には基準電位VSSが接続されている。
【0048】トランジスタ10,11のゲートには、入
力信号Vinが入力されるように接続されている。トラ
ンジスタ12の一方の接続部には、電源電圧VCCが接続
されている。このトランジスタ12の他方の接続部に
は、トランジスタ13の一方の接続部が接続され、この
接続部が、ドライバ1aの出力部となり、出力信号Vo
utが出力される。トランジスタ13の他方の接続部に
は、基準電位VSSが接続されている。
【0049】そして、トランジスタ10,11、および
ダイオード14により、ドライバ制御部7aが構成さ
れ、トランジスタ12,13によってドライバ部8aが
構成されている。
【0050】ドライバ1aは、前段のドライバ制御部7
a、および後段のドライバ部8aがインバータ構成とな
っており、出力信号Voutは、入力信号Vinの非反
転出力信号が得られる。
【0051】また、図4にダイオード14をトランジス
タにより構成したドライバ制御部7aの説明図を示す。
ダイオード14が構成されるトランジスタは、Nチャネ
ルMOSからなり、一方の接続部およびゲートが、トラ
ンジスタ10の他方の接続部に接続され、他方の接続部
がトランジスタ11の一方の接続部に接続された構成と
なっている。
【0052】次に、ドライバ1aの動作について説明す
る。
【0053】まず、ドライバ1aに入力される入力信号
VinがLoレベルのとき、トランジスタ11はOF
F、トランジスタ10はONであり、トランジスタ1
2,13のゲートには、いずれもHiレベルが入力され
る。
【0054】このとき、トランジスタ12のゲート電圧
は電源電圧VCCのレベル、トランジスタ13のゲート端
子電圧は電源電圧VCC−順方向電圧Vf(ダイオード1
4の順方向電圧)のレベルである。この電源電圧VCC
順方向電圧Vfは、トランジスタ13をONするのに十
分な電圧、すなわちHiレベルとなるように設定する。
【0055】よって、ダイオード14は前記実施の形態
1における電源6と等価な役割を果たすことになる。こ
こで、入力信号VinがHiレベルに変化すると、トラ
ンジスタ11はOFFからON、トランジスタ10はO
NからOFFとなり、トランジスタ12,13のゲート
電圧は、HiレベルからLoレベルになる。
【0056】この間、トランジスタ12のゲート電圧
は、トランジスタ13のゲート電圧よりも常に順方向電
圧Vfだけ高く、この順方向電圧Vfの分だけ、トラン
ジスタ12が、トランジスタ13よりも遅れてONする
ことになる。この遅れによってドライバ部8に発生する
貫通電流を発生を抑制し、かつ発生期間を減少させ、貫
通電流の低減に寄与する。
【0057】逆に、ドライバ1aの入力信号VinがH
iレベルのとき、トランジスタ11はON、トランジス
タ10はOFFであり、トランジスタ12,13のゲー
ト電圧はともにLoレベルにある。
【0058】このとき、トランジスタ13のゲート電圧
は基準電位VSSのレベルであり、トランジスタ12のゲ
ート電圧は基準電位VSS+順方向電圧Vfのレベルであ
る。基準電位VSS+ 順方向電圧Vfはトランジスタ12
をONするのに十分な電圧、すなわちLoレベルとなる
ように設定する。
【0059】ここで、入力信号VinがLoレベルに変
化すると、トランジスタ11はONからOFF、トラン
ジスタ10はOFFからONに変化し、トランジスタ1
2,13のゲート電圧はともにLoレベルからHiレベ
ルになる。
【0060】この間、トランジスタ13のゲート電圧
は、トランジスタ12のゲート電圧よりも常に順方向電
圧Vfだけ低い。この順方向電圧Vfの分だけ、トラン
ジスタ13がトランジスタ12よりも遅れてONするこ
とになる。この場合も、トランジスタ13の動作遅れが
ドライバ部8の貫通電流の発生を抑制し、また発生期間
を短縮して貫通電流の低減に寄与する。
【0061】また、ドライバ1aにおいても、ドライバ
部8の駆動段として、負荷を駆動するために大きなサイ
ズのトランジスタが用いられる。一方、ドライバ制御部
7aは駆動段のドライバ部8aを駆動するだけであり、
小さなサイズのトランジスタでよい。
【0062】よって、小サイズのトランジスタによって
構成されたドライバ制御部7aには、レベル変化時に貫
通電流が発生するが、大サイズのトランジスタによって
構成されたドライバ部8aに対してその電流値は小さ
い。
【0063】それにより、本実施の形態2においては、
ドライバ制御部7aが、ドライバ部8aのトランジスタ
12,13を同時動作させないように制御することによ
ってドライバ部8aの貫通電流を防止できるので、ドラ
イバ1に発生する大きな貫通電流を抑制、雑音の発生を
低減できるので、半導体集積回路装置の消費電力を低減
させ、かつ信頼性を向上させることができる。
【0064】また、本実施の形態2では、出力信号Vo
utが入力信号Vinの非反転出力信号となるドライバ
1aについて記載したが、出力信号Voutが入力信号
Vinの反転出力信号となるインバータ構成のドライバ
についても、貫通電流を大幅に抑制することができる。
【0065】この場合、ドライバ1aは、図5に示すよ
うに、ドライバ制御部7aとドライバ部8aとの間に、
ドライバ制御部7aと同じ構成のドライバ制御部9aを
設ければよい。これにより、3段のCMOSインバータ
構成となり、入力信号Vinの反転した出力信号Vou
tが得られることになる。
【0066】さらに、本実施の形態2によれば、ドライ
バ制御部7aにおけるトランジスタ10,11の間に1
つのダイオード14を設けた構成であったが、たとえ
ば、2つまたはそれ以上のダイオードや、ダイオードと
並列とによって構成するようにしてもよい。
【0067】たとえば、2つのダイオードを用いたドラ
イバ制御部7aを構成する場合、図6に示すように、ト
ランジスタ10とトランジスタ11との間に2つのダイ
オード14を直列接続させ、順方向電圧Vfを大きくす
る。
【0068】さらに、これら2つのダイオード14をP
チャネルMOSトランジスタ、NチャネルMOSトラン
ジスタによって構成した場合のドライバ制御部7aにお
ける説明図を図7に示す。
【0069】PチャネルMOSのトランジスタにおける
一方の接続部には、トランジスタ10の他方の接続部が
接続され、PチャネルMOSトランジスタの他方の接続
部には、PチャネルMOSトランジスタのゲート、他方
の接続部、NチャネルMOSトランジスタの一方の接続
部、ゲートが接続されており、このNチャネルMOSタ
の他方の接続部には、トランジスタ11の一方の接続部
が接続された構成となっている。これにより、より確実
にトランジスタ12,13のONタイミングをずらすこ
とができる。
【0070】また、ダイオードと抵抗を用いる場合、図
8に示すように、ダイオード14に並列に抵抗15を接
続する構成とする。
【0071】これによって、トランジスタ10,11の
ゲートに生じた順方向電圧Vfおける電位差を素早く同
電位にすることができ、ドライバ部8cの動作をより安
定化することができる。また、このダイオード14,抵
抗15をトランジスタによって構成した場合のドライバ
制御部7aの構成を図9に示す。
【0072】(実施の形態3)図10は、本発明の実施
の形態3による半導体集積回路装置に設けられたドライ
バの回路図である。
【0073】本実施の形態3においては、ドライバ1b
が、図10に示すように、トランジスタ16〜21から
構成されている。トランジスタ16,18,20はPチ
ャネルMOSであり、トランジスタ17,19,21は
NチャネルMOSである。
【0074】トランジスタ16,20の一方の接続部に
は、電源電圧VCCが供給され、トランジスタ(第1のト
ランジスタ)16の他方の接続部には、トランジスタ
(第3のトランジスタ)17、トランジスタ(第4のト
ランジスタ)18の他方の接続部、トランジスタ(Pチ
ャネルMISトランジスタ)20のゲートが接続されて
いる。
【0075】また、トランジスタ16〜19のゲートに
は、入力信号Vinがそれぞれ入力され、トランジスタ
(第2のトランジスタ)19の他方の接続部には、基準
電位VSSが接続されている。トランジスタ17,18の
他方の接続部には、トランジスタ19の一方の接続部、
およびトランジスタ(NチャネルMISトランジスタ)
21のゲートが接続されている。
【0076】トランジスタ20の他方の接続部には、ト
ランジスタ21の一方の接続部が接続されており、トラ
ンジスタ21の他方の接続部には、基準電位VSSが接続
されている。
【0077】また、トランジスタ20の他方の接続部
と、トランジスタ21の一方の接続部との接続部が、ド
ライバ1bの出力部となり、出力信号Voutが出力さ
れる。そして、トランジスタ16〜19によってドライ
バ制御部7bが構成され、トランジスタ20,21によ
ってドライバ部8bが構成されている。
【0078】次に、ドライバ1bの動作について説明す
る。
【0079】まず、ドライバ1bに入力される入力信号
VinがLoレベルのとき、トランジスタ17,19は
OFF、トランジスタ16,18はONであり、トラン
ジスタ20,21のゲートには、いずれもHiレベルが
入力される。
【0080】ここで、入力信号VinがLoレベルから
Hiレベルに変化すると、トランジスタ19はOFFか
らON、トランジスタ16はONからOFFとなり、ト
ランジスタ20,21のゲート電圧は、Hiレベルから
Loレベルになる。
【0081】また、トランジスタ17もOFFからO
N、トランジスタ18もONからOFFとなる。これに
より、常に電源電圧VCC側から基準電位VSS側に電流が
流れて電圧降下Veが発生し、トランジスタ20,21
のゲートには電圧差Veのある2つの電圧信号が得られ
る。
【0082】よって、トランジスタ20が、トランジス
タ21よりも遅れてONすることになり、ドライバ部8
bに発生する貫通電流を発生を抑制し、かつ発生期間を
減少させ、貫通電流の低減に寄与する。
【0083】逆に、ドライバ1bの入力信号VinがH
iレベルのとき、トランジスタ17,19はON、トラ
ンジスタ16,18はOFFであり、トランジスタ2
0,21のゲート電圧はともにLoレベルにある。
【0084】このとき、トランジスタ21のゲート電圧
は基準電位VSSのレベルであり、トランジスタ20のゲ
ート電圧は基準電位VSS+降圧電圧Veのレベルであ
る。基準電位VSS+降圧電圧Veはトランジスタ20を
ONするのに十分な電圧、すなわちLoレベルとなるよ
うに設定する。
【0085】ここで、入力信号VinがLoレベルに変
化すると、トランジスタ17,19はONからOFF、
トランジスタ16,18はOFFからONに変化し、ト
ランジスタ20,21のゲート電圧はともにLoレベル
からHiレベルになる。
【0086】この間、トランジスタ21のゲート電圧
は、トランジスタ20のゲート電圧よりも常に降圧電圧
Veだけ低くなり、この降圧電圧Veの分だけ、トラン
ジスタ21がトランジスタ20よりも遅れてONするこ
とになる。この場合も、トランジスタ21の動作遅れが
ドライバ部8bの貫通電流の発生を抑制し、また発生期
間を短縮して貫通電流の低減に寄与する。
【0087】また、ドライバ1bにおいても、ドライバ
部8bの駆動段として、負荷を駆動するために大きなサ
イズのトランジスタが用いられる。一方、ドライバ制御
部7bは駆動段のドライバ部8bを駆動するだけであ
り、小さなサイズのトランジスタでよい。
【0088】よって、小サイズのトランジスタによって
構成されたドライバ制御部7aには、レベル変化時に貫
通電流が発生するが、大サイズのトランジスタによって
構成されたドライバ部8aに対してその電流値は小さ
い。
【0089】それにより、本実施の形態3においても、
ドライバ制御部7bが、ドライバ部8bのトランジスタ
20,21を同時動作させないように制御することによ
ってドライバ部8bの貫通電流を防止できるので、ドラ
イバ1bに発生する大きな貫通電流を抑制、雑音の発生
を低減できるので、半導体集積回路装置の消費電力を低
減させ、かつ信頼性を向上させることができる。
【0090】また、本実施の形態3では、出力信号Vo
utが入力信号Vinの非反転出力信号となるドライバ
1aについて記載したが、出力信号Voutが入力信号
Vinの反転出力信号となるインバータ構成のドライバ
についても、貫通電流を大幅に抑制することができる。
【0091】さらに、本実施の形態3によれば、ドライ
バ1bのトランジスタ17,18がドライバ1bに入力
される入力信号Vinによって制御される構成とした
が、たとえば、図11に示すように、ドライバ1bの出
力である出力信号Voutによってドライバ制御部7b
のトランジスタ17,18を制御するようにしてもよ
い。
【0092】この場合、ドライバ1bは、トランジスタ
17,18のゲートに出力信号Voutが入力されるよ
うに接続する構成にすればよい。これによっても同様
に、貫通電流を大幅に抑制することができる。
【0093】(実施の形態4)図12は、本発明の実施
の形態4による半導体集積回路装置に設けられたドライ
バの回路図、図13は、本発明の実施の形態4によるド
ライバに設けられたダイオードをトランジスタを用いて
構成した場合のドライバ制御部における回路図である。
【0094】本実施の形態4においては、ドライバ1c
が、図12に示すように、ダイオード22〜24、トラ
ンジスタ25,26により構成されている。トランジス
タ(PチャネルMISトランジスタ)25はPチャネル
MOSであり、トランジスタ(NチャネルMISトラン
ジスタ)26はNチャネルMOSである。
【0095】ダイオード(第1のダイオード)22のア
ノード、ダイオード(第3のダイオード)24のカソー
ドには、ドライバ1cの入力信号Vinが入力され、ダ
イオード22のカソードには、ダイオード(第2のダイ
オード)23のアノード、トランジスタ25のゲートが
接続されている。
【0096】ダイオード23のカソードには、ダイオー
ド24のアノード、トランジスタ26のゲートがそれぞ
れ接続されている。トランジスタ25の一方の接続部に
は、電源電圧VCCが供給されている。
【0097】トランジスタ25の他方の接続部には、ト
ランジスタ26の一方の接続部が接続され、トランジス
タ26の他方の接続部には、基準電位VSSが接続されて
いる。トランジスタ25の他方の接続部と、トランジス
タ26の一方の接続部とがドライバ1cの出力部とな
り、出力信号Voutが出力される。そして、ダイオー
ド22〜24によってドライバ制御部7cが構成されて
おり、トランジスタ25,26によってドライバ部8c
が構成されている。
【0098】また、このドライバ1cは、入力電圧Vi
nがHiレベルに変化すると、ドライバ部8cのゲート
電圧もHiレベルになるから、出力電圧VoutはLo
レベルに変化し、入力信号VinがLoレベルに変化す
るときは、出力信号VoutはHiレベルに変化するの
で、反転信号を出力するドライバとなる。
【0099】さらに、ドライバ制御部cにおけるダイオ
ード22〜23をNチャネルMOSトランジスタによっ
て構成した場合の説明図を図13に示す。トランジスタ
は、それぞれ一方の接続部とゲートとが接続されてお
り、この一方の接続部とゲートとの接続側がダイオード
におけるアノードとなり、他方の接続部がダイオードに
おけるカソードとなる。
【0100】入力信号VinがLoレベルからHiレベ
ルに変化するとき、Loレベルにあったトランジスタ2
5,26のゲートには、ダイオード22,23を通して
順方向電流が流れ込み、Hiレベルに変化する。
【0101】トランジスタ25のゲート電圧は、ダイオ
ード23の順方向電圧Vfだけ、トランジスタ26のゲ
ート電圧よりも高くなる。同様に、入力信号VinがH
iレベルからLoレベルに変化すると、Hiレベルにあ
ったトランジスタ25のゲートからは、ダイオード2
3,24を通してLoレベルの順方向電流が流れ出し、
Loレベルに変化する。このとき、トランジスタ25の
ゲート電圧はダイオード23の順方向電圧Vfだけ、ト
ランジスタ26のゲート電圧よりも高く保たれる。
【0102】この電圧差Vfにより、ドライバ部8c一
方のトランジスタのオン動作の遅れを発生させ、トラン
ジスタ25,26が同時にONとなる期間を防止する。
【0103】これにより、本実施の形態4でも、ドライ
バ制御部7cにより、トランジスタ25,26を介して
流れる貫通電流を抑制することができ、ドライバ1cに
発生する大きな貫通電流を抑制、雑音の発生を低減でき
るので、半導体集積回路装置の消費電力を低減させ、か
つ信頼性を向上させることができる。
【0104】また、本実施の形態4においては、ドライ
バ制御部8cを3つのダイオード22〜24によって構
成したが、たとえば、図14に示すように、ドライバ制
御部8cにおける3つのダイオード22〜24のうち、
ダイオード23と並列接続した抵抗27を設けるように
してもよい。
【0105】これにより、トランジスタ25,26のゲ
ートに生じた順方向電圧Vfおける電位差を素早く同電
位にすることができ、ドライバ部8cの動作をより安定
化することができる。
【0106】(実施の形態5)図15は、本発明の実施
の形態5による半導体集積回路装置に設けられたドライ
バの回路図、図16は、本発明の実施の形態5によるに
ドライバに設けられたダイオードをトランジスタを用い
て構成した場合のドライバの回路図である。
【0107】本実施の形態5においては、ドライバ1d
が、図15に示すように、ダイオード28、およびトラ
ンジスタ29〜32によって構成されている。トランジ
スタ30,31はPチャネルMOSであり、トランジス
タ29,32はNチャネルMOSである。
【0108】トランジスタ29,30の一方の接続部に
は、ドライバ1dの入力信号Vinがそれぞれ入力さ
れ、トランジスタ29,30のゲートには、ドライバ1
dの出力信号Voutが入力される。
【0109】トランジスタ29の他方の接続部には、ト
ランジスタ31のゲート、ダイオード28のアノードが
接続されている。トランジスタ30の他方の接続部に
は、トランジスタ32のゲート、ダイオード28のカソ
ードが接続されている。
【0110】トランジスタ31の一方の接続部には、電
源電圧VCCが供給され、トランジスタ32の他方の接続
部には、基準電位VSSが接続されている。トランジスタ
31の他方の接続部には、トランジスタ32の一方の接
続部が接続され、この接続部がドライバ1dの信号出力
部となる。
【0111】また、ダイオード28、トランジスタ2
9,30によってドライバ制御部7dが構成されてお
り、トランジスタ31,32によってドライバ部8dが
構成されている。
【0112】また、このドライバ1dは、入力電圧Vi
nがHiレベルに変化すると、ドライバ部8dのゲート
電圧もHiレベルになるから、出力電圧VoutはLo
レベルに変化し、入力信号VinがLoレベルに変化す
るときは、出力信号VoutはHiレベルに変化するの
で、反転信号を出力するドライバとなる。
【0113】さらに、ダイオード28をPチャネルMO
Sトランジスタによって構成した場合のドライバ1dを
図16に示す。トランジスタは、それぞれ一方の接続部
とゲートとが接続されており、この一方の接続部とゲー
トとの接続側がダイオードにおけるカソードとなり、他
方の接続部がダイオードにおけるアノードとなる。
【0114】次に、ドライバ1dの動作について説明す
る。
【0115】ドライバ1dの出力信号VoutがHiレ
ベルにあるとき、トランジスタ29はON状態にあり、
トランジスタ30はOFF状態にある。また、入力信号
Vinおよびトランジスタ31,32のゲートは、いず
れもLoレベルにあるとする。
【0116】この状態から、入力信号VinがLoレベ
ルからHiレベルに変化するとON状態のトランジスタ
29を通じてトランジスタ31のゲート電圧もHiレベ
ルに変化する。
【0117】トランジスタ32のゲート電圧もトランジ
スタ31のゲート電圧からダイオード28の順方向電流
が流れてHiレベルに変化する。このとき、トランジス
タ32のゲート電圧は、トランジスタ31のゲート電圧
よりもダイオード28の順方向電圧Vfだけ低くなる。
【0118】この順方向電圧Vfは、相対的にトランジ
スタ32のON動作の遅れを生み、トランジスタ32お
よびトランジスタ31が共にON状態にある期間を防止
あるいは短縮し、ドライバ部8dの貫通電流を抑制する
ことができる。
【0119】やがて、トランジスタ31,32のゲート
電圧が十分に高くなると、ドライバ部8dは反転して出
力信号VoutはHiレベルからLoレベルに至る。こ
れにより、トランジスタ29はOFFとなるが、OFF
状態にあったトランジスタ30がONとなり、Hiレベ
ルの入力信号Vinがトランジスタ30からトランジス
タ32のゲートに印加されるようになる。
【0120】この結果、トランジスタ32のゲート電圧
は、トランジスタ31のゲート電圧と同じHiレベルの
電圧に至り、トランジスタ32を十分ONして駆動能力
を高めることができる。
【0121】次に、この状態から入力信号VinがHi
レベルからLoレベルに変化すると、ON状態のトラン
ジスタ30を通じてトランジスタ32のゲート電圧はL
oレベルに変化する。
【0122】トランジスタ31のゲートも、トランジス
タ32のゲート電圧へダイオード28の順方向電流が流
れてLoレベルに変化する。このとき、トランジスタ3
1のゲート電圧はトランジスタ32のゲート電圧より
も、ダイオード28の順方向電圧Vfだけ高くなる。こ
の順方向電圧Vfは、相対的にトランジスタ31のON
動作の遅れを生み、トランジスタ31,32が共にON
なる期間を防止あるいは短縮し、ドライバ部8dの貫通
電流を抑制することができる。
【0123】これにより、本実施の形態5でも、ドライ
バ制御部7dにより、トランジスタ31,32を介して
流れる貫通電流を抑制することができ、ドライバ1dに
発生する大きな貫通電流を抑制、雑音の発生を低減でき
るので、半導体集積回路装置の消費電力を低減させ、か
つ信頼性を向上させることができる。
【0124】また、本実施の形態5における図16に示
したダイオード28の代わりに、図17に示すように、
直列に接続したNチャネルMOSの2つのトランジスタ
33,34とPチャネルMOSである2つのトランジス
タ35,36とを用いて、ドライバ部8dにおけるトラ
ンジスタ31,32のゲートに電圧差Veを発生させる
ようにしてもよい。
【0125】トランジスタ33,36のゲートには出力
電圧Voutが接続され、アナログスイッチとして動作
させる。また、トランジスタ34,35のゲート端子と
ドレイン端子とは結合されておりダイオード接続とす
る。
【0126】出力電圧Voutに応じてアナログスイッ
チであるトランジスタ33,36がONし、直列接続の
トランジスタ34あるいはトランジスタ35に過渡電流
が流れ、ドライバ部8dのトランジスタ31,32のゲ
ート間に電圧差Veを発生することができる。
【0127】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0128】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0129】(1)本発明によれば、ドライバ制御部に
よってドライバ部のPチャネルMISトランジスタ、N
チャネルMISトランジスタを同時に動作させないよう
に制御できるのでドライバ部における貫通電流を確実に
防止することがきる。
【0130】(2)また、本発明では、上記(1)によ
り、雑音発生も大幅に低減することができ、半導体集積
回路装置の信頼性を向上することができ、かつ半導体集
積回路装置の消費電力を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による半導体集積回路装
置に設けられたドライバの回路図である。
【図2】本発明の他の実施の形態による半導体集積回路
装置に設けられたドライバの回路図である。
【図3】本発明の実施の形態2による半導体集積回路装
置に設けられたドライバの回路図である。
【図4】本発明の実施の形態2によるドライバに設けら
れたダイオードをトランジスタを用いて構成した場合の
回路図である。
【図5】本発明の他の実施の形態による半導体集積回路
装置に設けられたドライバの回路図である。
【図6】本発明の他の実施の形態によるドライバに設け
られたドライバ制御部の一例を示す回路図である。
【図7】本発明の他の実施の形態によるドライバに設け
られたドライバ制御部のその他の例を示す回路図であ
る。
【図8】本発明の他の実施の形態によるドライバに設け
られたドライバ制御部の一例を示す回路図である。
【図9】本発明の他の実施の形態によるドライバに設け
られたドライバ制御部のその他の例を示す回路図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態3による半導体集積回路
装置に設けられたドライバの回路図である。
【図11】本発明の他の実施の形態による半導体集積回
路装置に設けられたドライバの回路図である。
【図12】本発明の実施の形態4による半導体集積回路
装置に設けられたドライバの回路図である。
【図13】本発明の実施の形態4によるドライバに設け
られたダイオードをトランジスタを用いて構成した場合
のドライバ制御部における回路図である。
【図14】本発明の他の実施の形態による半導体集積回
路装置に設けられたドライバの回路図である。
【図15】本発明の実施の形態5による半導体集積回路
装置に設けられたドライバの回路図である。
【図16】本発明の実施の形態5によるにドライバに設
けられたダイオードをトランジスタを用いて構成した場
合のドライバの回路図である。
【図17】本発明の他の実施の形態による半導体集積回
路装置に設けられたドライバの回路図である。
【符号の説明】
1 ドライバ 1a〜1d ドライバ 2 トランジスタ(第1のトランジスタ) 3 トランジスタ(第2のトランジスタ) 4 トランジスタ(PチャネルMISトランジスタ) 5 トランジスタ(NチャネルMISトランジスタ) 6 電源(電位差発生部) 7 ドライバ制御部 7a〜7d ドライバ制御部 8 ドライバ部 8a〜8d ドライバ部 9 ドライバ制御部 10 トランジスタ(第1のトランジスタ) 11 トランジスタ(第2のトランジスタ) 12 トランジスタ(PチャネルMISトランジスタ) 13 トランジスタ(NチャネルMISトランジスタ) 14 ダイオード(電位差発生部) 15 抵抗 16 トランジスタ(第1のトランジスタ) 17 トランジスタ(第3のトランジスタ) 18 トランジスタ(第4のトランジスタ) 19 トランジスタ(第2のトランジスタ) 20 トランジスタ(PチャネルMISトランジスタ) 21 トランジスタ(NチャネルMISトランジスタ) 22 ダイオード(第1のダイオード) 23 ダイオード(第2のダイオード) 24 ダイオード(第3のダイオード) 25 トランジスタ(PチャネルMISトランジスタ) 26 トランジスタ(NチャネルMISトランジスタ) 27 抵抗 28 ダイオード 29〜33 トランジスタ 34〜37 トランジスタ VCC 電源電圧 VSS 基準電位 Vin 入力信号 Vout 出力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J055 AX27 AX55 AX64 BX16 CX24 DX22 DX56 DX72 DX83 EX07 EX21 EY01 EY12 EY21 EZ07 FX12 FX17 FX35 GX01 5J056 AA05 BB19 DD13 DD28 DD55 EE03 EE07 FF08 GG04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PチャネルMISトランジスタと、Nチ
    ャネルMISトランジスタとが直列接続されたインバー
    タ構成からなるドライバ部と、 入力信号に基づいて、前記PチャネルMISトランジス
    タと前記NチャネルMISトランジスタとを個別に動作
    させるドライバ制御部とよりなるドライバを設けたこと
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 前記ドライバ制御部が、 一方の接続部が電源電圧に接続され、他方の接続部が前
    記PチャネルMISトランジスタのゲートに接続され、
    ゲートに入力信号が入力されるPチャネルMISからな
    る第1のトランジスタと、 一方の接続部に前記第1のトランジスタの他方の接続部
    が接続され、他方の接続部に前記NチャネルMISトラ
    ンジスタのゲートが接続され、前記一方の接続部と前記
    他方の接続部との間に電位差を発生する電位差発生部
    と、 一方の接続部が前記電位差発生部における他方の接続部
    と接続され、他方の接続部が基準電位に接続され、ゲー
    トに入力信号が入力されるNチャネルMISからなる第
    2のトランジスタとよりなることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記電位差発生部が、ダイオードであることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 前記ドライバ制御部が、 一方の接続部が電源電圧に接続され、他方の接続部が前
    記PチャネルMISトランジスタのゲートに接続され、
    ゲートに入力信号が入力されるPチャネルMISからな
    る第1のトランジスタと、 一方の接続部が前記第1のトランジスタの他方の接続部
    に接続され、他方の接続部が前記NチャネルMISトラ
    ンジスタのゲートが接続され、ゲートに入力信号が入力
    されるNチャネルMISからなる第3のトランジスタ
    と、 一方の接続部が前記第1のトランジスタの他方の接続部
    に接続され、他方の接続部が前記NチャネルMISトラ
    ンジスタのゲートに接続され、ゲートに入力信号が入力
    されるPチャネルMISからなる第4のトランジスタ
    と、 一方の接続部が、前記第3、第4のトランジスタにおけ
    る他方の接続部に接続され、他方の接続部が基準電位に
    接続され、ゲートに入力信号が入力されるNチャネルM
    ISからなる第2のトランジスタとよりなることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 前記ドライバ制御部が、 一方の接続部が電源電圧に接続され、他方の接続部が前
    記PチャネルMISトランジスタのゲートに接続され、
    ゲートに入力信号が入力されるPチャネルMISからな
    る第1のトランジスタと、 一方の接続部が、前記第1のトランジスタの他方の接続
    部に接続され、他方の接続部が前記NチャネルMISト
    ランジスタのゲートが接続され、ゲートに出力信号が入
    力されるNチャネルMISからなる第3のトランジスタ
    と、 一方の接続部が前記第1のトランジスタの他方の接続部
    に接続され、他方の接続部が、前記NチャネルMISト
    ランジスタのゲートに接続され、ゲートに出力信号が入
    力されるPチャネルMISからなる第4のトランジスタ
    と、 一方の接続部が前記第3、第4のトランジスタにおける
    他方の接続部に接続され、他方の接続部が基準電位に接
    続され、ゲートに入力信号が入力されるNチャネルMI
    Sからなる第2のトランジスタとよりなることを特徴と
    する半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 前記ドライバ制御部が、 アノードに入力信号が入力され、カソードに前記Pチャ
    ネルMISトランジスタのゲートが接続される第1のダ
    イオードと、 アノードが前記第1のダイオードのカソードに接続さ
    れ、カソードが、前記NチャネルMISトランジスタの
    ゲートに接続される第2のダイオードと、 アノードが、前記NチャネルMISトランジスタのゲー
    トに接続され、カソードに入力信号が入力される第3の
    ダイオードとよりなることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記第2のダイオードに並列接続された抵抗を設
    けたことを特徴とする半導体集積回路装置。
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