JP2000208928A - はんだ付け装置 - Google Patents

はんだ付け装置

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JP2000208928A
JP2000208928A JP11009818A JP981899A JP2000208928A JP 2000208928 A JP2000208928 A JP 2000208928A JP 11009818 A JP11009818 A JP 11009818A JP 981899 A JP981899 A JP 981899A JP 2000208928 A JP2000208928 A JP 2000208928A
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soldering
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molten solder
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Hideaki Toba
秀明 鳥羽
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Nihon Den Netsu Keiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたはんだ付け性を維持しながら清掃作業
が容易で、噴流波の性状の変更が容易なはんだ付け装置
を実現すること。 【解決手段】 スイングノズル20の長手方向(プリン
ト配線板が搬送される方向と直交する方向)に長手を有
する深さのあるスロット21を設け、このスロット21
の幅よりも細く、かつスロット21の深さよりも厚く、
さらにスロット21の長手方向両側端に位置する部分に
スロット21の深さよりも深い溝27を形成したバー2
5を設けて環状吹き口を形成した構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板の
ような板状の被はんだ付けワークの被はんだ付け面に溶
融はんだの噴流波を接触させることで、該被はんだ付け
面の被はんだ付け部にはんだを供給してはんだ付けを行
うはんだ付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のはんだ付け装置の一例で
あり、(a)は側断面図、(b)は平面図である。な
お、(a),(b)の寸法は一致していない。
【0003】すなわち、はんだ槽1の中には図示しない
ヒータによって加熱されて溶融状態となった溶融はんだ
2が収容されている。そして、この溶融はんだ2の液中
には溶融はんだ2の送出手段であるポンプ3が設けられ
ており、該ポンプ3はポンプ用モータ4で回転駆動され
溶融はんだ2を送出する。
【0004】ポンプ3が送出する溶融はんだ2を導くチ
ャンバ体5には溶融はんだ2の噴流孔6を設けたノズル
体すなわちスイングノズル7を設けてある。また、チャ
ンバ体5に設けられた整流板8は多数の透孔9を設けた
板状部材であり、スイングノズル7が嵌合している整流
ブロック10にも多数の長孔11を設けてある。すなわ
ち、ポンプ3が送出する溶融はんだ2が該整流板8およ
び整流ブロック10を流れる際に整流され、流れの方向
および速度が均一化される。
【0005】このように整流された溶融はんだ2は、ス
イングノズル7に設けた千鳥状に配置された細長い噴流
孔6から矢印のように指向性の明確な流れとなって
噴流して噴流波12を形成し、その後、はんだ槽1に還
流する。
【0006】他方、搬送コンベア13により両側端部を
保持されたチップ部品101,リード部品102を搭載
したプリント配線板100は、図7の矢印A方向に搬送
される。そしてその際に、その被はんだ付け部103が
あるプリント配線板100の図の下側の面が前記噴流波
12に接触し、その被はんだ付け部103に溶融はんだ
2が供給されてはんだ付けが行われる。
【0007】なお、図7に示したはんだ付け装置の例で
は、整流ブロック10に嵌合したスイングノズル7をプ
リント配線板100の搬送方向に対して直交する方向に
連続してスイングさせるスイング機構14を備えてい
る。スイング機構14は、スイング用モータ15に駆動
されたクランク機構16とスライド軸受け17およびス
イングノズル7に結合されたスイングアーム18とから
なり、スイング用モータ15の回転によりスイングノズ
ル7を往復動すなわち矢印方向にスイングさせる。
【0008】すなわち、図7に例示したはんだ付け装置
は、プリント配線板100が搬送される方向Aと同一方
向(矢印)の溶融はんだ2の動圧と、プリント配線板
100が搬送される方向Aに対して逆方向(矢印)の
溶融はんだ2の動圧と、プリント配線板100が搬送さ
れる方向Aに直交する方向(矢印)の溶融はんだ2の
動圧とがプリント配線板100の被はんだ付け部103
に加わり、該被はんだ付け部103を確実に溶融はんだ
2で濡らしてはんだ付けを確実に行うことができる特徴
を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す従来のはん
だ付け装置では、鋭い指向性のある噴流波12を形成で
きる特徴を有しているが、スイングノズル7に設けられ
た細長い噴流孔6に溶融はんだ2の酸化物等の異物が付
着するとその機能が低下する。そのため、定期的に噴流
孔6の清掃作業を行うことが望ましい。しかし、この噴
流孔6は多数あるため、各噴流孔6のそれぞれを1個ず
つ清掃するにはその清掃作業に長い時間を要してしまう
という問題がある。
【0010】また、噴流波12に鋭い指向性があるため
に該噴流波12の山部が鋭くなっているので、プリント
配線板100の搬送速度を今まで以上に高速化して生産
性を高めたい場合において、該噴流波12とプリント配
線板100との接触時間を十分に長く確保できない。
【0011】他方で、プリント配線板100の実装形態
も多様化し、また、はんだ付け品質に対しても極限的に
まで品質を高めたいという要求から、噴流波12の性状
を当該のプリント配線板100に合わせて容易に変え得
ることが望まれている。
【0012】本発明の目的は、従来のはんだ付け装置に
おける以上のような問題を解消し、また、望まれるべき
課題を実現し、優れたはんだ付け性を維持しながら、清
掃作業が容易で、噴流波とプリント配線板との接触時間
を長く採ることが可能であり、併せて、噴流波の性状の
変更が容易なはんだ付け装置を実現することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のはんだ付け装置
は、スロット状の開口内にバーを設けて環状吹き口を形
成するように構成したところに特徴がある。
【0014】(1)すなわち、溶融はんだを送出手段に
より吹き口へ送出し、該吹き口から溶融はんだを噴流さ
せて噴流波を形成し、他方、板状の被はんだ付けワーク
を搬送コンベアで搬送してその被はんだ付け面を前記噴
流波に接触させてはんだ付けを行うはんだ付け装置にお
いて、前記吹き口を被はんだ付けワークの搬送方向に対
して交差する方向に長い環状吹き口に形成するように構
成する。
【0015】これにより、環状吹き口から溶融はんだが
鋭く噴流すると共に該環状吹き口内に溶融はんだが一時
的に溜まるように流れるので、噴流式のはんだ付け装置
でありながら、鋭い指向性の噴流と被はんだ付けワーク
の搬送方向の幅を広く採れる表面が比較的に平坦な噴流
とを両立させることができるようになる。
【0016】すなわち、チップ部品のような微細な被は
んだ付け部に鋭い指向性の噴流による動圧により溶融は
んだを供給して確実にはんだ付けを行うことができると
共に、溶融はんだと被はんだ付け部との接触時間も比較
的に長く採れるようになる。
【0017】尚、吹き口が環状でなく、単に平行な2つ
のスロットからなる場合は、2つのいスロットから噴流
した溶融はんだが2つのスロットの間の両端側から逃げ
るように流れ去り、該部分の噴流波高が低下してしま
う。言い換えれば、吹き口の隅々まで平坦な噴流波を得
ることができなくなる。すなわち、吹き口が環状でない
と該吹き口の全域に亘って噴流波をはんだ付けに使用で
きなくなってしまうので、この点は特に重要である。
【0018】(2)前記(1)のはんだ付け装置におい
て、スロット状の開口を設けたノズル体に、該開口の幅
よりも細くかつ該開口の深さよりも厚くさらに該開口の
長手方向両端に位置する部分に該開口の深さよりも深い
溝を形成したバーを該開口に着脱自在に設け、前記ノズ
ル体の開口に環状吹き口を形成するように構成する。
【0019】これにより、環状吹き口が4辺からなるス
ロット状に形成されるので、前記(1)のはんだ付け装
置の作用を一層促進することができる。さらに、バーを
取り外すことにより環状吹き口内を容易に清掃すること
ができる。
【0020】(3)前記(2)のはんだ付け装置におい
て、ノズル体に設けたスロット状の開口に設けるバーの
周囲または該スロット状の開口縁の少なくとも一方に多
数の凹凸形状部分を形成するように構成する。
【0021】これにより、前記(2)のはんだ付け装置
の作用に追加して、凹凸形状部分における吹き口面積の
大きい部分から鋭い指向性で噴流する溶融はんだの流量
が凹凸形状部分を設けないときより相対的に多くなり、
該部分から噴流する溶融はんだによりチップ部品等の被
はんだ付け部に集中して溶融はんだを供給することが可
能となり、はんだ付け性が一層向上する。
【0022】(4)前記(3)のはんだ付け装置におい
て、ノズル体を被はんだ付けワークの搬送方向と交差す
る方向にスイングさせるスイング機構を設けるように構
成する。これにより、前記(3)で説明した凹凸形状部
分における吹き口面積の大きい部分から鋭い指向性で噴
流する流量の多い溶融はんだを、スイングにより被はん
だ付けワークに存在する多数の被はんだ付け部に漏れな
く供給することができるようになると共に、該スイング
による動圧により被はんだ付け部の搬送方向と交差する
方向から被はんだ付け部に鋭い指向性で流量の多い溶融
はんだを供給することができるようになり、一層確実に
被はんだ部をはんだ付けすることができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明は次のような実施形態例に
おいて実施することができる。尚、以下の実施形態例に
おいては、本発明の要旨であるはんだ付け装置の吹き口
部分のみを取り上げて詳細に説明するが、該吹き口部分
を除く他の部分は図7の従来例と同様の構成である。
【0024】(1)実施形態例−1 図1は、はんだ付け装置に使用される吹き口部分の分解
斜視図である。また、図2はその詳細を説明する図で、
(a)は吹き口部分の平面図、(b)は、(a)のI−
I断面から見た図、(c)は、(a)のII−II断面
を示す図、(d)は、(a)のIII−III断面を示
す図、(e)は噴流波およびはんだ付けの態様を説明す
る図である。
【0025】すなわち、ノズル体であるスイングノズル
20(図7の7に対応)の長手方向すなわちプリント配
線板100が搬送される方向と直交する方向に長手を有
する開口すなわち深さのあるスロット21を設け、この
スロット21の幅よりも細くかつ該スロットの深さより
も厚くさらに該スロットの長手方向両側端に位置する部
分に該スロットの深さよりも深い溝27を形成したバー
25を該スロット21に設けるように構成されている。
【0026】つまり、バー25の両端部に設けた支持部
26をスイングノズル20に設けた嵌合部22に嵌め合
わせることで、スロット21の中央にバー25が位置す
るように構成されている。尚、このバー25の固定は図
1に示すように固定ピン24を挿入して行う構成であ
る。すなわち、バー25の支持部26をスイングノズル
20の嵌合部22に嵌め合わせた際にその位置が一致す
るように、スイングノズル20にはピン挿通孔23を、
バー25にはピン挿入孔28を設けてあり、これら両孔
に固定ピン24を挿通・挿入することで、スイングノズ
ル20にバー25が着脱自在に固定される仕組みであ
る。
【0027】このように嵌め合わせて構成された吹き口
を上方から見ると、図2(a)に示すようにスロット2
1の内周側部分に環状(ループ状)吹き口30が形成さ
れる。尚、この環状吹き口30は、プリント配線板10
0の搬送方向Aに対して直交する方向に細長い形状とな
るように形成される。
【0028】また、この環状吹き口30の深さは図2
(c)に示すように吹き口開口の大きさに比べて深い。
また、バー25に形成された溝27により図2(b),
(d)に示すようにスロット21の両端位置にこれもま
た吹き口開口の大きさに比べて深い側部吹き口部29を
形成する。そして、図2(c),(d)に矢印で示した
ように鋭い指向性の噴流波を環状吹き口30から得るこ
とができるようになる。
【0029】これにより、図2(e)に示すように図示
しないポンプから送出された溶融はんだが環状吹き口3
0から矢印で示すように鋭い指向性で噴流すると共
に、該環状吹き口30の内側部分に一時的に溜まりなが
ら流れるようになり、鋭い指向性の噴流波31を備えな
がらも噴流波表面が比較的に平坦な幅Wの広い噴流波3
1を得ることができる。
【0030】したがって、図2(e)に示すように、搬
送コンベア13で搬送されるプリント配線板100の被
はんだ付け面(図の下方側の面)が噴流波31に接触し
た際に、鋭い指向性の2条の噴流の動圧によりその被は
んだ付け部に確実に溶融はんだが供給されると共に、プ
リント配線板100の搬送速度が今まで以上に速くて
も、幅Wの広い噴流波31によりプリント配線板100
の被はんだ付け部と溶融はんだとの十分な接触時間を得
ることができるようになり、確実なはんだ付けと高い生
産性とを得ることができるようになる。
【0031】さらに、スロット21に設けたバーの着脱
は、固定ピン24の挿抜により容易に行うことができる
ので、バー25を取り外してスロット21の清掃および
バー25の清掃ひいては環状吹き口30の清掃を容易に
行うことができる。
【0032】なお、バー25の支持部26とスイングノ
ズル20の嵌合部22の凹凸の関係は、逆にしてもよ
い。
【0033】(2)実施形態例−2 図3は、はんだ付け装置に使用される吹き口部分の分解
斜視図である。また、図4はその詳細を説明する図で、
(a)は吹き口部分の平面図、(b)は、(a)のIV
−IV断面を示す図、(c)は、(a)のV−V断面を
示す図である。尚、図4(b),(c)では噴流波およ
びはんだ付けの態様も合わせて示している。
【0034】本実施形態例では、図3および図4に示す
ようにバー25の周囲に凹部32を千鳥状に多数設けて
ある。また、スイングノズル20のスロット21におい
て、前記バー25に設けた凹部32に対応する位置にも
傾斜案内部となる凹部33を設けてある。そして、これ
らの凹部32,33は図4(b),(c)に示すように
相互に組み合わされて1つの傾斜した孔を構成するよう
に形成してある。これにより、図4(a)に示すように
環状吹き口30に沿って傾斜吹き口部34が千鳥状に配
置された構成となる。
【0035】上記構成により、図4(b),(c)に示
すように図示しないポンプから送出された溶融はんだが
環状吹き口30から矢印ロ,ハや矢印ホ,ヘで示すよう
に鋭い指向性で噴流する他に、傾斜吹き口部34からも
矢印イ,ニで示すような指向性で噴流され、さらに該環
状吹き口30の内側部分に一時的に溜まりながら流れて
図4(b)では左上がりの、図4(c)では右上がりの
噴流波を形成する。すなわち、実施形態例−1で示すよ
うな環状吹き口からの噴流の他に傾斜吹き口部からの噴
流も加わった噴流波31が形成され、傾斜した指向性の
噴流を備えながらも噴流波表面が比較的に平坦な幅Wの
広い噴流波を得ることができる。
【0036】したがって、図4(b),(c)に示すよ
うに、搬送コンベア13で搬送されるプリント配線板1
00の被はんだ付け面(図の下方側の面)が噴流波31
に接触した際に、鋭い指向性の2条の噴流の動圧により
その被はんだ付け部に確実に溶融はんだが供給される他
に、傾斜吹き口部34から噴流するプリント配線板10
0の搬送方向と同一方向の矢印イで示される噴流と、プ
リント配線板100の搬送方向に対して逆方向の矢印ニ
で示される噴流とによる動圧よってもプリント配線板1
00の被はんだ付け部に溶融はんだが供給される。
【0037】さらに、図7で示すようなスイング機構1
4によりスイングノズル20をスイングさせることによ
り、特には矢印イ,ニで示される噴流がプリント配線板
100の搬送方向に対して交差する方向に移動して該方
向のスイングによる噴流動圧によってもプリント配線板
100の被はんだ付け部に溶融はんだが供給される。
【0038】すなわち、これらの噴流の動圧およびスイ
ングの動圧によって、特にチップ部品101が搭載され
その被はんだ付け面の形状が立体形状を呈していて、1
方向からの噴流だけでは溶融はんだがその被はんだ付け
部に供給され難いようなプリント配線板100の多数の
被はんだ付け部に、確実に溶融はんだを供給して漏れの
ないはんだ付けを行うことができるようになる。
【0039】さらに、実施形態例−1でも説明したよう
に、プリント配線板100の搬送速度が今まで以上に速
くても、幅Wの広い噴流波31によりプリント配線板1
00の被はんだ付け部と溶融はんだとの十分な接触時間
を得ることができるようになり、確実なはんだ付けと高
い生産性とを得ることができるようになる。また、スロ
ット21に設けたバー25の着脱は、固定ピン24の挿
抜により容易に行うことができるので、バー25を取り
外してスロット21の清掃およびバー25の清掃ひいて
は環状吹き口30や傾斜吹き口部34の清掃を容易に行
うことができる。
【0040】(3)実施形態例−3 図5は、はんだ付け装置に使用される吹き口部分の分解
斜視図である。また、図6は吹き口部分の平面図であ
る。
【0041】本実施形態例では、図5および図6に示す
ようにバー25の外形をジグザグ状つまり鋸歯状吹き口
部35に形成してある。これにより、図6に示すように
ジグザク状の環状吹き口30を形成することができる。
なお、バー25を着脱自在に固定する手段として、本実
施形態例ではこのバー25の支持部26とスイングノズ
ル20の嵌合部22とをねじで固定する構成としてい
る。すなわち、固定用ねじ36をバー25の支持部26
のねじ挿通孔37に通してスイングノズル20の嵌合部
22に設けたねじ孔38にねじ固定する構成である。
【0042】このようなジグザグ状の吹き口すなわち鋸
歯状吹き口35によって形成される粗い噴流波が、チッ
プ部品101を搭載したプリント配線板100のはんだ
付けに対して格別に有効であることは、実公昭60−3
9160号公報に技術的に説明されている。
【0043】本実施形態例では、環状吹き口30に鋸歯
状吹き口部35を形成したので、幅の広い粗い噴流波を
形成することができる。したがって、チップ部品101
が搭載されその被はんだ付け面の形状が立体形状を呈し
ていても、粗い噴流波によりプリント配線板100の多
数の被はんだ付け部に確実に溶融はんだを供給して漏れ
のないはんだ付けを行うことができるようになる。
【0044】さらに、図7で示すようなスイング機構1
4によりスイングノズル20をスイングさせることによ
り、粗い噴流波をプリント配線板100の搬送方向に対
して交差する方向に移動して該方向のスイングによる噴
流動圧もプリント配線板100の被はんだ付け部に供給
することができる。このようなスイングの動圧は、前記
実施形態例−2でも説明したように、チップ部品101
が搭載されたプリント配線板100の被はんだ付け部に
溶融はんだを供給する上で格別の作用があり、粗い噴流
波の作用を一層促進して一層確実なはんだ付けが行える
ようになる。
【0045】また、プリント配線板100の搬送速度が
今まで以上に速くても、幅の広い噴流波によりプリント
配線板100の被はんだ付け部と溶融はんだとの十分な
接触時間を得ることができるようになり、確実なはんだ
付けと高い生産性とを得ることができるようになる。
【0046】さらに、バー25を固定する固定用ねじ3
6を取り外すことにより、スロット21に設けたバー2
5を容易に取り外すことができる。したがって、バー2
5を取り外してスロット21の清掃およびバー25の清
掃ひいては鋸歯状吹き口部35の清掃を容易に行うこと
ができる。
【0047】なお、本実施形態例ではバー25をジグザ
グ形状に形成したが、バー25の周囲には図5のように
凹凸形状すなわち鋸歯状吹き口部35を形成することな
く、スイングノズル20に設けたスロット21の形状を
ジグザグ形状としてもよい。
【0048】また、バー25やスロット21の形状とし
てはこれらの例に限られることはなく、蛇行状に形成し
たり各種の変形が可能であり、その形状も部分的に異な
る形状のものを組み合わせる等のことも有効である。す
なわち、はんだ付けされるプリント配線板100の実装
状態に合わせて、例えば、1つの噴流波の右側部分と中
央部分、左側部分に異なる噴流波が形成されるように、
バー25の形状を決めてもよい。
【0049】本発明のはんだ付け装置では、各種形状の
バー25を用意しておいて、このバーを交換することに
より性質のことなる噴流波を容易に形成することができ
る長所がある。このことは、実装状態の異なるプリント
配線板100に対して最適な噴流波を容易に得ることが
できること、言い換えれば性質の異なる噴流波への切り
換えが極めて容易であることである。すなわち、実装状
態の大きく異なるプリント配線板100のそれぞれに対
して、はんだ付け品質を極限まで向上させることが求め
られている汎用のはんだ付け装置においては極めて重要
な事項である。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明のはんだ付け装置に
よれば、次のような効果がある。
【0051】(1)請求項1のはんだ付け装置では、鋭
い指向性の噴流と被はんだ付けワークの搬送方向の幅を
広く採れる表面が平坦な噴流とを両立することができる
ようになるので、チップ部品のような微細な被はんだ付
け部を確実にはんだ付けすることができる。また、環状
吹き口内に溶融はんだが溜まるように流れるので、溶融
はんだと被はんだ付け部との接触時間も長く採れるよう
になる。
【0052】その結果、微細な被はんだ付け部を確実に
はんだ付けするとともに、生産性の高いはんだ付けが可
能になる。また、特別に大型の部品や特別に熱容量の大
きい部品が使用されている際にも該部品の被はんだ付け
部を十分に加熱して良好なはんだ付けを行うことができ
るようになり、はんだ付け品質の良いプリント配線板を
製造することができる。
【0053】(2)請求項2のはんだ付け装置では、前
記(1)の効果に加えて、バーを取り外すことにより環
状吹き口内を容易に清掃することができるようになり、
保守・メンテナンス性に優れたはんだ付け装置を実現す
ることができる。
【0054】(3)請求項3のはんだ付け装置では、凹
凸形状部分における吹き口面積の大きい部分からは流量
が大きく鋭い指向性の噴流が得られる。したがって、前
記(2)の効果に加えて、プリント配線板の被はんだ付
け面にチップ部品が搭載されて該被はんだ付け面が凹凸
形状の立体的な形状を成していて、さらに、形状の大き
いチップ部品によりその凹部が深く入り組んでいる部分
に存在する被はんだ付け部に対しても、その流量が大き
く鋭い指向性の噴流を吹きつけることで当該被はんだ付
け部に確実に溶融はんだを供給し、確実にはんだ付けす
ることができるようになる。
【0055】その結果、多様な実装状態のプリント配線
板に対しても、確実で品質の良いはんだ付けを行うこと
ができるという優れた汎用性を得ることができる。
【0056】(4)請求項4のはんだ付け装置では、凹
凸形状部分における吹き口面積の大きい部分から鋭い指
向性で噴流する流量の大きい噴流を、スイングにより被
はんだ付けワークに存在する多数の被はんだ付け部に漏
れなく供給することができるようになる。したがって、
前記(3)の効果に加えて、スイングによる動圧により
被はんだ付け部の搬送方向と交差する方向から被はんだ
付け部に鋭い指向性で流量の多い溶融はんだを供給する
ことができるようになり、前記(3)の効果が全ての被
はんだ付け部に対して確実に行われるようになる。
【0057】その結果、多様な実装状態のプリント配線
板に対して、その被はんだ付け部に漏れなく確実に溶融
はんだを供給してはんだ付けを行うことができるという
優れた汎用性を備えたはんだ付け装置が実現し、極めて
はんだ付け品質の良いプリント配線板を製造することが
できる。
【0058】(5)さらに、スロットに設けられて環状
吹き口を形成するバーの表面形状により種々の噴流波を
得ることができるので、該バーを交換するだけで容易に
噴流波の変更を行うことができるようになり、実装状態
の異なる各種のプリント配線板に対して一層最適な噴流
波を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるはんだ付け装置に使用される吹
き口部分の実施形態例−1を示す分解斜視図である。
【図2】図1の詳細を説明する図である。
【図3】本発明にかかるはんだ付け装置に使用される吹
き口部分の実施形態例−2を示す分解斜視図である。
【図4】図3の詳細を説明する図である。
【図5】本発明にかかるはんだ付け装置に使用される吹
き口部分の実施形態例−3を示す分解斜視図である。
【図6】図5の吹き口部分の平面図である。
【図7】従来のはんだ付け装置の一例を示す側断面図と
平面図である。
【符号の説明】
1 はんだ槽 2 溶融はんだ 3 ポンプ 13 搬送コンベア 14 スイング機構 15 スイング用モータ 16 クランク機構 17 スライド軸受 18 スイングアーム 20 スイングノズル 21 スロット 22 嵌合部 23 ピン挿通孔 24 固定ピン 25 バー 26 支持部 27 溝 28 ピン挿入孔 29 側部吹き口部 30 環状吹き口 31 噴流波 32,33 凹部 34 傾斜吹き口部 35 鋸歯状吹き口部 36 固定用ねじ 37 ねじ挿通孔 38 ねじ孔 100 プリント配線板 101 チップ部品 102 リード部品 103 被はんだ付部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融はんだを送出手段により吹き口へ送
    出し、該吹き口から溶融はんだを噴流させて噴流波を形
    成し、他方、板状の被はんだ付けワークを搬送コンベア
    で搬送してその被はんだ付け面を前記噴流波に接触させ
    てはんだ付けを行うはんだ付け装置において、 前記吹き口を被はんだ付けワークの搬送方向に対して交
    差する方向に長い環状吹き口に形成したことを特徴とす
    るはんだ付け装置。
  2. 【請求項2】 スロット状の開口を設けたノズル体に、
    該開口の幅よりも細くかつ該開口の深さよりも厚くさら
    に該開口の長手方向両端に位置する部分に該開口の深さ
    よりも深い溝を形成したバーを該開口に着脱自在に設
    け、前記ノズル体の開口に環状吹き口を形成したことを
    特徴とする請求項1記載のはんだ付け装置。
  3. 【請求項3】 ノズル体に設けたスロット状の開口に設
    けるバーの周囲または該スロット状の開口縁の少なくと
    も一方に多数の凹凸形状を形成したことを特徴とする請
    求項2記載のはんだ付け装置。
  4. 【請求項4】 ノズル体を被はんだ付けワークの搬送方
    向と交差する方向にスイングさせるスイング機構を設け
    たことを特徴とする請求項3記載のはんだ付け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184251A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Oki Electric Ind Co Ltd はんだ付け平面噴流波形成装置
DE102012013209A1 (de) * 2012-07-04 2014-01-09 Erwin Quarder Systemtechnik Gmbh Lötdüse für eine Lötvorrichtung

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