JP2000208352A - 電流検出装置 - Google Patents

電流検出装置

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JP2000208352A
JP2000208352A JP11010945A JP1094599A JP2000208352A JP 2000208352 A JP2000208352 A JP 2000208352A JP 11010945 A JP11010945 A JP 11010945A JP 1094599 A JP1094599 A JP 1094599A JP 2000208352 A JP2000208352 A JP 2000208352A
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JP11010945A
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Yoshio Higuchi
善男 樋口
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の複雑化を招くことなく、検出対象と電気
的に絶縁された状態において、直流電流と交流電流との
双方の電流値の検出を可能にする。 【課題解決手段】電流経路71が発生する磁界が印加さ
れるコア5を備え、コア5の透磁率に基づいて電流経路
71の電流値を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出対象となる電
流経路と電気的に絶縁された状態において、電流経路の
電流値を検出する電流検出装置に係り、より詳細には、
電流経路が発生する磁界が印加されるコアの透磁率に基
づいて、電流経路の電流値を検出する電流検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電流経路と電気的に絶縁された状態にお
いて、電流経路の電流値を検出する装置の1つに、カレ
ントトランスを検出器に用いた電流検出装置がある(第
1の従来技術とする)。
【0003】また、特開平4−304164号として提
案された従来技術では、出力トランスと平滑回路との間
に、カレントトランスの一次巻線を接続し、カレントト
ランスの二次巻線から送出される出力電流を、電流検出
用抵抗に流す構成を用いている。従って、出力トランス
と平滑回路との間に電流検出用抵抗を接続した構成と比
較する場合では、電流検出用抵抗に流す電流を少なくし
ても、同一レベルの検出電圧を得ることができる。その
結果、電流検出用抵抗によって生じる損失が低減するの
で、変換効率が高められることとなる(第2の従来技術
とする)。
【0004】また、本願出願人により、特願平9−40
958号として提案された技術がある。すなわち、この
技術では、コモンモードノイズを減少させるためのノイ
ズフィルタを構成するコアに、検出コイルを巻回した構
成を用いている。従って、ノイズフィルタとカレントト
ランスとは、1つの部品でもって構成されることになる
ので、装置の部品点数が削減されることになる(第3の
従来技術とする)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
を用いた場合では、以下に示す問題を生じていた。すな
わち、第1の従来技術に用いられるカレントトランス
は、一次コイルに電流が流れると、二次コイルに電圧が
誘起される現象を利用している。従って、一次コイルと
なる電流経路の巻回数を少なくしたときにも、二次コイ
ルに充分なレベルの検出電圧を得るためには、二次コイ
ルの巻回数を、例えば、2000ターン等のように、極
めて多くする必要がある。このため、カレントトランス
の価格は高価となっていた。
【0006】また、第2の従来技術に用いられるカレン
トトランスも同様であって、一次コイルとなる電流経路
の巻回数を少なくしたときには、第1の従来技術と同様
の問題が発生する。
【0007】また、第3の従来技術を用いた場合では、
検出コイルの巻回数を多くすることなく、検出感度を高
めようとすると、ノイズフィルタを構成する一対のコイ
ルの巻回数の差異を多くする必要があるが、この場合で
は、ノイズフィルタとしての効果が低減する。一方、ノ
イズフィルタとしての効果の低減を抑制する場合、すな
わち、一対のコイルの巻回数の差異を少なくする場合で
は、検出コイルの巻回数が多くなるという問題が生じ
る。
【0008】また、第1〜第3の従来技術の全てについ
ては、一次コイルに電流を流したとき、二次コイルに電
圧が発生するという原理を用いている。このため、直流
電流の検出には適用できないという問題が生じていた。
【0009】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであって、請求項1記載の発明の目的は、電流経
路が発生する磁界が印加されたコアの透磁率に基づい
て、電流経路の電流を検出することにより、装置の複雑
化を招くことなく、検出対象と電気的に絶縁された状態
において、直流電流と交流電流との双方の電流値を検出
することのできる電流検出装置を提供することにある。
【0010】また請求項2記載の発明の目的は、上記目
的に加え、コアに検出コイルを巻回し、コアの透磁率を
検出コイルのインダクタンスとして取り出すことによ
り、コアの透磁率の検出を容易にすることのできる電流
検出装置を提供することにある。
【0011】また請求項3記載の発明の目的は、上記目
的に加え、発振回路に設けられた正帰還用の信号経路に
検出コイルを接続することにより、巻回数の多い検出コ
イルを用いることなく、電流経路の電流値を電気信号の
レベルに変換することのできる電流検出装置を提供する
ことにある。
【0012】また請求項4記載の発明の目的は、上記目
的に加え、検出コイルを分圧回路の素子として用いると
共に分圧回路に交流信号を与えることにより、巻回数の
多い検出コイルを用いることなく、電流経路の電流値を
電気信号のレベルに変換することのできる電流検出装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明に係る電流検出装置は、電流経路が
発生する磁界が印加されるコアを備え、前記コアの透磁
率に基づいて前記電流経路の電流値を検出する構成とし
ている。すなわち、コアの透磁率は、電流経路に交流が
流れるときには、交流電流の電流波形に対応して変化す
る。また、コアの透磁率は、電流経路に直流が流れると
きには、流れる電流値に対応して変化する。すなわち、
コアの透磁率は、電流経路に交流が流れるときと、直流
が流れるときとの双方において、電流値に対応して変化
することになる。
【0014】また請求項2記載の発明に係る電流検出装
置は、上記構成に加え、前記コアに巻回された検出コイ
ルを備え、前記透磁率を前記検出コイルのインダクタン
スとして取り出す構成としている。すなわち、コアに検
出コイルを巻回するのみで、透磁率の変化がインダクタ
ンスの変化として取り出される。
【0015】また請求項3記載の発明に係る電流検出装
置は、上記構成に加え、発振用の正帰還を与える信号経
路に前記検出コイルが接続され、前記検出コイルのイン
ダクタンスが変化するときには、前記正帰還の帰還量が
変化する発振回路を備え、前記発振回路の発振強度に基
づいて前記電流経路の電流値を検出する構成としてい
る。すなわち、発振回路の発振周波数を高くする場合で
は、検出コイルの巻回数を少なくし、検出コイルのイン
ダクタンスを小さくするときにも、検出コイルのインダ
クタンスは、正帰還の帰還量を変化させるために必要と
なる値のインピーダンスに変換される。
【0016】また請求項4記載の発明に係る電流検出装
置は、上記構成に加え、前記検出コイルに直列に接続さ
れ、インピーダンスが変化しない固定インピーダンス
と、前記検出コイルと固定インピーダンスとからなる直
列回路に交流信号を印加する信号源とを備え、前記検出
コイルと前記固定インピーダンスとの接続点から送出さ
れる信号のレベルに基づいて、前記電流経路の電流値を
検出する構成としている。すなわち、信号源の発振周波
数を高くする場合では、検出コイルの巻回数を少なく
し、検出コイルのインダクタンスを小さくするときで
も、検出コイルのインダクタンスは、分圧回路を構成す
るのに必要となる値のインピーダンスに変換される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例の形態を、
図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る電流
検出装置の第1の実施形態の電気的接続を示す回路図で
ある。
【0018】負荷装置3は、商用電源を動作電源とする
装置となっている。このため、商用電源ライン7は、一
対のコイルを備えたラインフィルタ2を介して、負荷装
置3に導かれている。なお、商用電源ライン7のうちの
一方のライン(請求項記載の電流経路)71は、リング
状のコア5を貫通して、負荷装置3に導かれている。す
なわち、コア5に対するライン71の巻回数は1/2タ
ーンとなっている。
【0019】コア5は、リング状に形成されたフェライ
トからなるトロイダルコアとなっていて、電流経路であ
るライン71に電流が流れるときには、電流が発生する
磁界が印加されるコアとなっている。なお、コア5の断
面積については、検出感度を高めるため、以下のように
設定されている。すなわち、ライン71が発生する磁界
強度の変化に対し、透磁率の変化の割合を大きくするた
め、検出範囲の最大値となる電流がライン71に流れる
ときには、コア5が磁気飽和点に近づくように、コア5
の断面積は設定されている。
【0020】検出コイルL1は、コア5の透磁率をイン
ダクタンスとして取り出すためのコイルとなっている。
従って、ライン71に流れる電流が発生した磁界変化
を、電圧として取り出す必要がないので、検出コイルL
1の巻回数は少なくなっている。このため、検出コイル
L1の巻回数は、ライン71に流れる電流値とコア5の
形状とに対応して、数ターン〜20ターン程度の範囲に
設定される。
【0021】発振回路1は、発振用の正帰還を与える信
号経路に検出コイルL1が接続された構成となってお
り、検出コイルL1のインダクタンスが変化するときに
は、正帰還の帰還量が変化する回路となっている。ま
た、発振回路1の出力6が導かれたブロック9は、発振
回路1の発振強度を検出するための回路となっており、
検出出力を出力8から送出する。
【0022】以下に、発振回路1の構成およびブロック
9の構成について詳述する。検出コイルL1の一方の端
子には、検出コイルL1とは別個に設けられ、インダク
タンスが固定であるコイルL2の一方の端子が接続され
ている。また、コイルL2の他方の端子は接地されてい
る。そして、検出コイルL1とコイルL2との接続点に
は、トランジスタQ1のエミッタが接続されている。
【0023】また、検出コイルL1の他方の端子は、直
流成分を遮断するコンデンサC1と、帰還量を制限する
ための抵抗R1とを介して、トランジスタQ1のベース
に接続されている。また、検出コイルL1の他方の端子
と接地レベルとの間には、検出コイルL1とコイルL2
とからなるインダクタンス成分と対となることにより、
共振回路を構成するコンデンサC2が接続されている。
また、トランジスタQ1のベースとプラス電源Pとの間
には、トランジスタQ1にベース電流を供給する抵抗R
2が接続されている。また、トランジスタQ1のコレク
タはプラス電源Pに接続されている。
【0024】発振回路1は上記した構成となっている。
従って、トランジスタQ1はコレクタ接地回路として動
作する。また、エミッタからの出力は、検出コイルL1
を介して、ベースに正帰還される。一方、コイルL2は
インダクタンスが変化しない素子となっている。従っ
て、検出コイルL1のインダクタンスが変化するときに
は、トランジスタQ1に対する正帰還の帰還量が変化す
る。
【0025】発振回路1からの出力6がアノードに接続
されたダイオードD1と、ダイオードD1のカソードと
接地レベルとの間に接続されたコンデンサC3とは、出
力6を直流化する回路として動作する。また、コンデン
サC3に並列に接続された抵抗R3は、出力インピーダ
ンスを一定値に保持するための素子となっている。この
ため、出力8からは、出力6のレベルに対応したレベル
の直流が送出されることになる。つまり、出力8は、発
振回路1の発振強度を示す検出出力となる。
【0026】図2および図3は、発振回路1の出力6の
信号波形と、出力8のレベルとの関係を示す説明図であ
る。必要に応じて同図を参照しつつ、実施形態の動作を
説明する。
【0027】いま、負荷装置3は、抵抗等のように、電
圧波形に一致した波形の電流が流れる装置になっている
とする。負荷装置3の電源がオフであるときには、ライ
ン71に流れる電流値は0である。従って、コア5の透
磁率は最も大きい値となるので、検出コイルL1のイン
ダクタンスも最大となる。また、このときのインダクタ
ンス値は変化しない値となる。このため、トランジスタ
Q1は、検出コイルL1のインダクタンス値とコイルL
2のインダクタンス値とを加算した値と、コンデンサC
2の容量とにより定まる周波数でもって発振する。
【0028】また、検出コイルL1のインダクタンス値
が最大となっているため、検出コイルL1はインピーダ
ンスが最大となる。従って、正帰還の帰還量は最少とな
る。その結果、トランジスタQ1の発振レベル、すなわ
ち、発振回路1の発振強度は最小となる。また、このと
きの発振強度は一定の強度に維持される。従って、出力
6には、レベルが小さく、且つ、レベルが一定である発
振出力(61により示す)が送出される。このため、出
力8からは、レベルが一定、且つ、レベルの低い検出出
力(81により示す)が送出される。
【0029】負荷装置3の電源が投入され、ライン71
に電流が流れるときには、ライン71に流れる電流によ
り生じた磁界の影響により、コア5の透磁率が減少す
る。また、透磁率が減少する割合は、磁界の強さに対応
する。そして、透磁率が減少したときには、透磁率の減
少の割合に比例して、検出コイルL1のインダクタンス
が減少する。このため、検出コイルL1を介して正帰還
される帰還量が増加するので、トランジスタQ1の発振
レベル、すなわち、発振回路1の発振強度が増加する。
従って、出力6には、商用電源ライン7の電圧波形に対
応してレベルが変化する発振出力(62により示す)が
送出される(発振出力62の最小レベルは、発振出力6
1のレベルに等しい)。このため、出力8からは、検出
出力81よりレベルが高くなった検出出力82が送出さ
れる。
【0030】そして、負荷装置3に流れる電流が、より
増加したときには、コア5は、より飽和状態に近づくこ
とになって、透磁率がより減少する。このため、検出コ
イルL1のインダクタンスがより減少することになる。
従って、検出コイルL1により正帰還される帰還量は、
より増加する。その結果、発振回路1の発振強度がより
増加する。従って、出力6には、商用電源ライン7の電
圧波形に対応してレベルが変化する発振出力(63によ
り示す)が送出される。また、このときの発振出力63
の最小レベルは、発振出力61のレベルに等しく、且
つ、発振出力63の最大レベルは、発振出力62の最大
レベルより大きくなる。このため、出力8からは、検出
出力82よりレベルが高くなった検出出力83が送出さ
れる。
【0031】以上で、負荷装置3が抵抗性の負荷となる
場合の動作説明を終了し、以下に、負荷装置3が、商用
電源を整流平滑する構成となっている場合の動作につい
て説明する。
【0032】いま、負荷装置3がオフであるとすると、
コア5の透磁率は最大となり、検出コイルL1のインダ
クタンスも最大となる。従って、正帰還の帰還量は最小
となり、出力6には、レベルが小さく、且つ、レベルが
一定である発振出力(64により示す)が送出される。
このため、出力8からは、レベルの低い検出出力(84
により示す)が送出される。
【0033】負荷装置3の電源が投入されると、ライン
71に電流が流れる。しかし、このときでは、商用電源
ライン7の電圧がピーク値近傍となるときにのみ、ライ
ン71に電流が流れるに過ぎず、その他のときには、ラ
イン71に電流が流れない。従って、発振回路1の発振
強度は、商用電源ライン7の電圧がピーク値近傍となる
期間において、レベルが増大することになる。このた
め、出力6からは、幅の短い期間においてレベルが増大
する発振出力(65により示す)が送出される(発振出
力65の最小レベルは、発振出力64のレベルに等し
い)。このため、出力8からは、検出出力84よりレベ
ルが高くなった検出出力85が送出されることになる。
【0034】そして、負荷装置3に流れる電流が、より
増加した場合、出力6には、ライン71に流れる電流が
増加したことに対応して、ピークレベルが、より増大し
た発振出力(66により示す)が送出される。なお、こ
のときの発振出力66の最小レベルは、発振出力64の
レベルに等しく、且つ、発振出力66の最大レベルは、
発振出力65の最大レベルより大きくなる。このため、
出力8からは、検出出力85よりレベルが高くなった検
出出力86が送出される。
【0035】上記した動作は、ライン71に流れる電流
が商用電源の場合であるが、ライン71に流れる電流が
直流の場合でも、同様の検出出力を得ることが可能とな
っている。すなわち、ライン71に直流が流れる場合で
も、コア5の透磁率は、ライン71に流れる電流値に対
応して減少する。従って、検出コイルL1のインダクタ
ンスは、ライン71に流れる電流値に対応して減少す
る。このため、発振回路1の発振強度は、ライン71に
流れる電流値に対応したレベルとなる。従って、出力8
からは、ライン71に流れる電流値に対応したレベルの
検出出力が送出されることとなる。
【0036】すなわち、図1に示す構成は、ライン71
に流れる電流が、商用電源等の交流の場合と、直流とな
る場合との双方において、適用することが可能となって
おり、出力8からは、ライン71に流れる電流値に対応
したレベルの検出出力が送出される。
【0037】図4は、本発明に係る電流検出装置の第2
の実施形態の電気的接続を示す回路図であり、図1に示
す構成と同一となる素子、および、同一機能を実行する
素子については、図1における符号と同一符号を付与し
ている。
【0038】検出コイルL1の一方の端子には、抵抗R
6(請求項記載の固定インピーダンス)の一方の端子が
接続されている。そして、抵抗R6の他方の端子は接地
されている。また、検出コイルL1の他方の端子には、
例えば、100KHZ等の交流信号を発生する信号源
(直列回路11に交流信号を印加する信号源)12が接
続されている。また、検出コイルL1と抵抗R6との接
続点には、ダイオードD1とコンデンサC3と抵抗R3
とからなり、出力15を直流化する回路が接続されてい
る。
【0039】第2の実施形態は上記した構成となってい
る。従って、出力15からは、信号源12の出力を、検
出コイルL1の100KHZにおけるインピーダンス
と、抵抗R6のインピーダンス(抵抗R6の値に等し
い)とでもって分圧したレベルの信号が送出される。ま
た、検出コイルL1のインピーダンスは、ライン71に
流れる電流値が増加するときには、電流値の増加に対応
して減少した値となる。従って、ライン71の電流値が
増加するときには、出力15のレベルが増大することに
なる。
【0040】このため、負荷装置3が抵抗性の負荷であ
るとすると、負荷装置3に流れる電流が0のときには、
出力15からは、61に示す信号が送出され、出力8か
らは、検出出力81が送出される。また、負荷装置3に
電流が流れるときには、出力15からは、62に示す信
号が送出され、出力8からは、検出出力82が送出され
る。また、負荷装置3に、より多くの電流が流れるとき
には、出力15からは、63に示す信号が送出され、出
力8からは、検出出力83が送出される。
【0041】また、負荷装置3が、商用電源を整流平滑
する回路を備える場合、負荷装置3に流れる電流が0の
ときには、出力15からは、64に示す信号が送出さ
れ、出力8からは、検出出力84が送出される。また、
負荷装置3に電流が流れるときには、出力15からは、
65に示す信号が送出され、出力8からは、検出出力8
5が送出される。また、負荷装置3に、より多くの電流
が流れるときには、出力15からは、66に示す信号が
送出され、出力8からは、検出出力86が送出される。
【0042】上記した動作は、ライン71に流れる電流
が商用電源の場合であるが、ライン71に流れる電流が
直流の場合でも、同様の検出出力を得ることが可能とな
っている。すなわち、ライン71に直流が流れる場合で
も、コア5の透磁率は、ライン71に流れる電流値に対
応して減少する。従って、検出コイルL1のインダクタ
ンスは、ライン71に流れる電流値に対応して減少す
る。このため、分圧回路11の分圧比は、ライン71に
流れる電流値に対応して変化することとなる。従って、
出力8からは、ライン71に流れる電流値に対応したレ
ベルの検出出力が送出されることとなる。
【0043】すなわち、図4に示す構成は、ライン71
に流れる電流が、商用電源等の交流の場合と、直流とな
る場合との双方において、適用することが可能となって
おり、出力8からは、ライン71に流れる電流値に対応
したレベルの検出出力が送出されることになる。
【0044】以上説明したように、図1に示す構成は、
図4に示す構成と比したときには、別個に設けられる信
号源12が不要となっている。このため、図1に示す構
成は、検出コイルL1のインダクタンスの変化を、直流
信号のレベル変化として取り出すための回路構成を、簡
単なものにすることを可能にしている。
【0045】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、発振回路1については、トランジスタQ1のエミッ
タとベースとの間に検出コイルL1を接続した構成とし
た場合について説明したが、その他の増幅素子を用いる
と共に、この増幅素子の正帰還の信号経路に検出コイル
L1を挿入した構成、あるいは、その他の任意の構成と
することが可能となっている。
【0046】また、コア5については、トロイダルコア
とした場合について説明したが、その他のコアとして、
例えば、CIコア等のように、閉磁路を形成することが
可能な限りでは、任意の形状のコアを使用することが可
能となっている。
【0047】また、コア5に対するライン71の巻回数
については、1/2ターンとした場合について説明した
が、ライン71に流れる電流が少なくなる場合では、例
えば、2ターンあるいは3ターン、等のように、任意の
巻回数とすることが可能となっている。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る電流検出装置
は、電流経路が発生する磁界が印加されるコアを備え、
前記コアの透磁率に基づいて前記電流経路の電流値を検
出する構成としている。すなわち、コアの透磁率は、電
流経路が発生する磁界強度によって変化する。従って、
コアの透磁率は、電流経路に交流が流れるときと、直流
が流れるときとの双方において、電流値に対応して変化
することになるので、装置の複雑化を招くことなく、検
出対象と電気的に絶縁された状態において、直流電流と
交流電流との双方の電流値を検出することが可能となっ
ている。
【0049】また請求項2記載の発明に係る電流検出装
置は、前記コアに巻回された検出コイルを備え、前記透
磁率を前記検出コイルのインダクタンスとして取り出す
構成としている。すなわち、コアに検出コイルを巻回す
るのみで、透磁率の変化がインダクタンスの変化として
取り出されるので、コアの透磁率の検出を容易にするこ
とが可能となっている。
【0050】また請求項3記載の発明に係る電流検出装
置は、発振用の正帰還を与える信号経路に前記検出コイ
ルが接続され、前記検出コイルのインダクタンスが変化
するときには、前記正帰還の帰還量が変化する発振回路
を備え、前記発振回路の発振強度に基づいて前記電流経
路の電流値を検出する構成としている。すなわち、発振
回路の発振周波数を高くする場合では、検出コイルの巻
回数を少なくし、検出コイルのインダクタンスを小さく
するときにも、検出コイルのインダクタンスは、正帰還
の帰還量を変化させるために必要となる値のインピーダ
ンスに変換される。このため、巻回数の多い検出コイル
を用いることなく、電流経路の電流値を電気信号のレベ
ルに変換することが可能となっている。
【0051】また請求項4記載の発明に係る電流検出装
置は、前記検出コイルに直列に接続され、インピーダン
スが変化しない固定インピーダンスと、前記検出コイル
と固定インピーダンスとからなる直列回路に交流信号を
印加する信号源とを備え、前記検出コイルと前記固定イ
ンピーダンスとの接続点から送出される信号のレベルに
基づいて、前記電流経路の電流値を検出する構成として
いる。すなわち、信号源の発振周波数を高くする場合で
は、検出コイルの巻回数を少なくし、検出コイルのイン
ダクタンスが小さくするときでも、検出コイルのインダ
クタンスは、分圧回路を構成するのに必要となる値のイ
ンピーダンスに変換される。このため、巻回数の多い検
出コイルを用いることなく、電流経路の電流値を電気信
号のレベルに変換することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電流検出装置の第1の実施形態の
電気的接続を示す回路図である。
【図2】負荷装置を抵抗性の負荷とした場合の実施形態
の主要点の信号波形を示す説明図である。
【図3】負荷装置が、商用電源用の整流平滑回路を備え
た場合の実施形態の主要点の信号波形を示す説明図であ
る。
【図4】本発明に係る電流検出装置の第2の実施形態の
電気的接続を示す回路図である。
【符号の説明】
1 発振回路 5 コア 6 発振強度を示す出力 7 商用電源ライン 11 直列回路 12 信号源 71 電流経路 R6 固定インピーダンス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流経路が発生する磁界が印加されるコ
    アを備え、 前記コアの透磁率に基づいて前記電流経路の電流値を検
    出することを特徴とする電流検出装置。
  2. 【請求項2】 前記コアに巻回された検出コイルを備
    え、 前記透磁率を前記検出コイルのインダクタンスとして取
    り出すことを特徴とする請求項1記載の電流検出装置。
  3. 【請求項3】 発振用の正帰還を与える信号経路に前記
    検出コイルが接続され、前記検出コイルのインダクタン
    スが変化するときには、前記正帰還の帰還量が変化する
    発振回路を備え、 前記発振回路の発振強度に基づいて前記電流経路の電流
    値を検出することを特徴とする請求項2記載の電流検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記検出コイルに直列に接続され、イン
    ピーダンスが変化しない固定インピーダンスと、 前記検出コイルと前記固定インピーダンスとからなる直
    列回路に交流信号を印加する信号源とを備え、 前記検出コイルと前記固定インピーダンスとの接続点か
    ら送出される信号のレベルに基づいて、前記電流経路の
    電流値を検出することを特徴とする請求項2記載の電流
    検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008243663A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd イオン照射装置
JP2015206596A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 日置電機株式会社 電流センサおよび測定装置

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