JP2000208128A - 電池セパレ―タ―の製造方法及び電池セパレ―タ― - Google Patents
電池セパレ―タ―の製造方法及び電池セパレ―タ―Info
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Abstract
薄葉で緻密かつ保液性に優れた電池セパレーターを容易
に提供する。 【解決手段】 (1)重合度が200〜500で鹸化度
が90〜99.99モル%、ビニルアルコールユニット
に対するトライアッド表示による水酸基3連鎖の中心水
酸基のモル分率が70〜99.9モル%であり、融点が
160〜230℃であるポリビニルアルコール(A)1
00重量部に対してアルカリ金属イオン(B)がナトリ
ウム換算で0.0003〜1重量部含有されているアル
カリ金属含有ポリビニルアルコール(C)とポリオレフ
ィン(D)とからなる溶融紡糸繊維を製造する工程、
(2)工程(1)で得られた繊維をシート状物とする工
程、(3)工程(1)で得られた繊維から成分(C)を
水により抽出除去する工程、を(1)、(2)および
(3)の順序で行い、次いで、シート状物を親水化す
る。
Description
オレフィン繊維からなる電池セパレーターの製造方法に
関し、薄葉で緻密かつ保液性に優れた電池セパレーター
を容易に製造する方法に関する。
一般に脂肪族ポリアミドやポリオレフィンからなる不織
布が用いられている。脂肪族ポリアミドは耐アルカリ性
に優れ、かつ親水性が高く電解液の保持性に優れてい
が、化学的安定性に欠け電解液中で酸化されて分解が生
じるので、この脂肪族ポリアミドからなる不織布をセパ
レーターとして用いたアルカリ電池ではセパレーターの
分解に伴い自己放電が大きくなったり、また、高温で充
放電を繰り返される2次電池の分野ではサイクル寿命が
短くなると言う問題がある。ポリオレフィンは耐アルカ
リ性、耐酸化劣化性に優れているものの、親水性に劣る
ため電解液の保持性が低く、正極負極の充放電反応を効
率的に進行させることができない。そのためポリオレフ
ィンの低い電解液保持性を改良するために、親水性の官
能基(例えばスルホン基、カルボキシル基など)をポリ
オレフィンに導入したものが用いられている。
にともなって薄葉化が要求されてきている。薄葉化する
ためには厚みを減らせばよいが、セパレーター本来の絶
縁性能および強度を維持しながら薄葉化するためには、
細い繊維径からなる緻密な不織布でセパレーターを作る
必要がある。また不織布を構成する繊維径を小さくし、
不織布の空隙を小さくすることで毛細管現象を利用した
保液性の向上も期待できるので、極細繊維からなるセパ
レーターを製造する方法が提案されている。
からなる分割型複合繊維から不織布を作り、水流等で絡
合すると同時に各成分を分割して細デニールのポリオレ
フィン繊維からなるセパレーターが提案されている。あ
るいはポリオレフィンとポリオレフィンと溶解性の異な
る他のポリマーとの複合紡糸繊維から他のポリマーを溶
解除去して得られるポリオレフィンの極細繊維からなる
セパレーターも提案されている。
法では、水流により繊維が割れやすくしてあるために、
カットファイバーにするときに分割されて抄紙時にダマ
になったり、カードを用いて不織布化するときに分割し
てネップができ、薄葉で均質なセパレーターを得るのが
困難であった。また溶剤等で複合繊維の一成分を抽出し
てポリオレフィンの極細繊維を得る方法は溶剤を用いる
ために抽出工程の作業環境が危険であった。またアルカ
リ抽出による方法でも例えば易アルカリ溶解性ポリエス
テルの溶解後の廃液にはテレフタル酸が含まれているた
めに特別の回収設備が必要であった。
の問題点を解決するものであり、極細の親水化ポリオレ
フィン繊維からなり、薄葉で緻密かつ保液性に優れた電
池セパレーターを容易に提供することにある。さらに本
発明は、特定のポリビニルアルコールを用いることによ
り、従来溶融紡糸することが極めて難しかったポリビニ
ルアルコールを一成分とする溶融複合紡糸繊維又は溶融
混合紡糸繊維を長期間安定に紡糸することが可能とな
り、水を用いての繊維からの一成分抽出が工業的に可能
となり、このことを利用した電池セパレーターを提供す
ることにある。
工程(1)〜(3) (1)重合度が200〜500で鹸化度が90〜99.
99モル%、ビニルアルコールユニットに対するトライ
アッド表示による水酸基3連鎖の中心水酸基のモル分率
が70〜99.9モル%であり、融点が160〜230
℃であるポリビニルアルコール(A)100重量部に対
してアルカリ金属イオン(B)がナトリウム換算で0.
0003〜1重量部含有されているアルカリ金属含有ポ
リビニルアルコール(C)とポリオレフィン(D)とか
らなる溶融紡糸繊維を製造する工程、(2)工程(1)
で得られた繊維をシート状物とする工程、(3)工程
(1)で得られた繊維から成分(C)を水により抽出除
去する工程、を(1)、(2)、(3)の順序又は(1)、(3)、
(2)の順序で行い、次いで、シート状物を親水化するこ
とを特徴とする電池セパレーターの製造方法である。
る。まず本発明に用いられる繊維を構成するポリビニル
アルコール(以下PVAと略す)とは、PVAのホモポ
リマーは勿論のこと、例えば、共重合、末端変性、およ
び後反応により官能基を導入した変性PVAも包含す
る。
度(以下、単に重合度と略記する)は200〜500で
あり、230〜470が好ましく、250〜450が特
に好ましい。重合度が200未満の場合には、溶融粘度
が低すぎて糸曳性が低く、巻き取ることができない。重
合度が500を越えると溶融粘度が高すぎて、紡糸ノズ
ルからポリマーを吐出することができない。また重合度
500以下のいわゆる低重合度のPVAを用いることに
より、水溶液で溶解するときに溶解速度が速くなるばか
りでなくPVA成分が溶解する時の収縮率を小さくする
ことができる。
26に準じて測定される。すなわち、PVAを再鹸化
し、精製した後、30℃の水中で測定した極限粘度
[η]から次式により求められるものである。 P=([η]×103/8.29)(1/0.62)
〜99.99モル%でなければならない。93〜99.
98モル%が好ましく、94〜99.97モル%がより
好ましく、96〜99.96モル%が特に好ましい。鹸
化度が90モル%未満の場合には、PVAの熱安定性が
悪く熱分解やゲル化が生じ満足な溶融紡糸を行うことが
できないのみならず、後述する共重合モノマーの種類に
よってはPVAの水溶性が低下し、本発明の電池セパレ
ーターを得ることができない場合がある。一方、鹸化度
が99.99モル%よりも大きいPVAは安定に製造す
ることができず、安定した繊維化もできない。
しており、活性汚泥処理あるいは土壌に埋めておくと分
解されて水と二酸化炭素になる。PVAを溶解した後の
廃液の処理には活性汚泥法が好ましい。該PVA水溶液
を活性汚泥で連続処理すると2日間から1ヶ月で分解さ
れる。また、本発明に用いるPVAは燃焼熱が低く、焼
却炉に対する負荷が小さいので、PVAを溶解した排水
を乾燥させてPVAを焼却処理してもよい。
〜99.99モル%が好ましく、92〜99.98モル
%がより好ましく、93〜99.97モル%が特に好ま
しい。
ルアルコールユニットに対するトライアッド表示による
水酸基3連鎖の中心水酸基のモル分率が70〜99.9
モル%である必要がある。トライアッド表示による水酸
基3連鎖の中心水酸基とは、PVAのd6−DMSO溶
液での500 MHz 1H−NMR(JEOL GX
−500)装置、65℃測定による水酸基プロトンのト
ライアッドのタクティシティを反映するピーク(I)を
意味する。ピーク(I)はPVAの水酸基のトライアッ
ド表示のアイソタクティシティ連鎖(4.54pp
m)、ヘテロタクティシティ連鎖(4.36ppm)お
よびシンジオタクティシティ連鎖(4.13ppm)の
和で表わされ、全てのビニルアルコールユニットにおけ
る水酸基のピーク(II)はケミカルシフト4.05p
pm〜4.70ppmの領域に現れることから、本発明
のビニルアルコールユニットに対するトライアッド表示
による水酸基3連鎖の中心水酸基のモル分率は、100
×(I)/(II)で表されるものである。
酸基の量を制御することで、PVAの水溶性、吸湿性な
ど水に関わる諸物性、強度、伸度、弾性率など繊維に関
わる諸物性、融点、溶融粘度など溶融紡糸性に関わる諸
物性をコントロールできる。これはトライアッド表示に
よる水酸基3連鎖の中心水酸基は結晶性に富み、PVA
の特長を発現させるためと思われる。
ド表示による水酸基3連鎖の中心水酸基の含有量は70
〜99.9モル%であり、72〜99モル%が好まし
く、74〜97モル%がより好ましく、75〜96モル
%がさらに好ましく、76〜95モル%が特に好まし
い。PVAのトライアッド表示による水酸基3連鎖の中
心水酸基の含有量が70モル%未満である場合には、ポ
リマーの結晶性が低下し、溶融紡糸時の曳糸性が乏しく
満足な熱可塑性繊維が得られない。また、本発明の目的
とする電池セパレーターが得られない場合がある。PV
Aのトライアッド表示による水酸基3連鎖の中心水酸基
の含有量が99.9モル%より大の場合には、ポリマー
の融点が高いため溶融紡糸温度を高くする必要があり、
その結果、溶融紡糸時のポリマーの熱安定性が悪く、分
解、ゲル化、ポリマーの着色が起こる。
VAである場合、下記式を満足することで本発明の効果
は更に高くなる。 −1.5×Et+100≦モル分率≦−Et+85 ここで、モル分率(単位:モル%)はビニルアルコールユ
ニットに対するトライアッド表示による水酸基3連鎖の
中心水酸基のモル分率を表し、Etはビニルアルコール
系重合体が含有するエチレン含量(単位:モル%)を表
す。
は160〜230℃であり、170〜227℃が好まし
く、175〜224℃がより好ましく、180〜220
℃が特に好ましい。融点が160℃未満の場合にはPV
Aの結晶性が低下し繊維強度が低くなると同時に、PV
Aの熱安定性が悪くなり、繊維化できない場合がある。
一方、融点が230℃を越えると溶融紡糸温度が高くな
り紡糸温度とPVAの分解温度が近づくためにポリオレ
フィンと複合して安定に繊維化することができない。
中、昇温速度10℃/分で250℃まで昇温後、室温ま
で冷却し、再度昇温速度10℃/分で250℃まで昇温
した場合のPVAの融点を示す吸熱ピークのピークトッ
プの温度を意味する。
1,2−グリコール結合含有量は1.2〜2.0モル%
であることが好ましく、1.25〜1.95モル%がよ
り好ましく、1.3〜1.9モル%が特に好ましい。P
VAの1,2−グリコール結合量が1.2モル%未満の
場合には、PVAの生分解性が悪くなるばかりでなく、
溶融粘度が高すぎて紡糸性が悪くなる場合がある。PV
Aの1,2−グリコール結合含有量が2.0モル%以上
の場合にはPVAの熱安定性が悪くなり紡糸性が低下す
る場合がある。PVAの1,2−グリコール結合含有量
はNMRのピークから求めることができる。鹸化度9
9.9モル以上に鹸化後、十分にメタノール洗浄を行
い、次いで90℃減圧乾燥を2日間したPVAをDMS
O−D6に溶解し、トリフルオロ酢酸を数滴加えた試料
を500MHzのプロトンNMR(JEOL GX−5
00)を用いて80℃で測定する。ビニルアルコール単
位のメチン由来ピークは3.2〜4.0ppm(積分値
A)、1,2−グリコール結合の1つのメチン由来のピ
ークは3.25ppm(積分値B)に帰属され、次式で
1,2−グリコール結合含有量を算出できる。ここでΔ
は変性量(モル%)を表す。1,2-グリコール結合含有量
(モル%)=100B/{100A/(100-Δ)}
ことにより得られる。ビニルエステル単位を形成するた
めのビニル化合物単量体としては、ギ酸ビニル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、カプリ
ン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、
安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニルおよびバーサティッ
ク酸ビニル等が挙げられ、これらの中でもPVAを得る
点からは酢酸ビニルが好ましい。
する重合体は、ポリビニルアルコールのホモポリマーで
あっても共重合単位を導入した変性PVAであってもよ
いが、溶融紡糸性、水溶性、繊維物性の観点からは、共
重合単位を導入した変性ポリビニルアルコールを用いる
ことが好ましい。共重合単量体の種類としては、例え
ば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、
1−ヘキセン等のα−オレフィン類、アクリル酸および
その塩、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル等のアクリ
ル酸エステル類、メタクリル酸およびその塩、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プ
ロピル、メタクリル酸i−プロピル等のメタクリル酸エ
ステル類、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミ
ド、N−エチルアクリルアミド等のアクリルアミド誘導
体、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、
N−エチルメタクリルアミド等のメタクリルアミド誘導
体、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n
−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテ
ル、n−ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、
エチレングリコールビニルエーテル、1,3−プロパン
ジオールビニルエーテル、1,4−ブタンジオールビニ
ルエーテル等のヒドロキシ基含有のビニルエーテル類、
アリルアセテート、プロピルアリルエーテル、ブチルア
リルエーテル、ヘキシルアリルエーテル等のアリルエー
テル類、オキシアルキレン基を有する単量体、ビニルト
リメトキシシラン等のビニルシリル類、酢酸イソプロペ
ニル、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オ
ール、5−ヘキセン−1−オール、7−オクテン−1−
オール、9−デセン−1−オール、3−メチル−3−ブ
テン−1−オール等のヒドロキシ基含有のα−オレフィ
ン類、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレ
イン酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸または無水
イタコン酸等に由来するカルボキシル基を有する単量
体;エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリ
ルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸等に由来するスルホン酸基を有する単量
体;ビニロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ビニロキシブチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ビニロキシエチルジメチルアミン、ビニロキシメチ
ルジエチルアミン、N−アクリルアミドメチルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミドエチル
トリメチルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミ
ドジメチルアミン、アリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、メタアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジメチルアリルアミン、アリルエチルアミン等に由
来するカチオン基を有する単量体が挙げられる。これら
の単量体の含有量は、通常20モル%以下である。
などから、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブ
テン、1−ヘキセン等のα−オレフィン類、メチルビニ
ルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニ
ルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビ
ニルエーテル等のビニルエーテル類、エチレングリコー
ルビニルエーテル、1,3−プロパンジオールビニルエ
ーテル、1,4−ブタンジオールビニルエーテル等のヒ
ドロキシ基含有のビニルエーテル類、アリルアセテー
ト、プロピルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、
ヘキシルアリルエーテル等のアリルエーテル類、オキシ
アルキレン基を有する単量体、3−ブテン−1−オー
ル、4−ペンテン−1−オール、5−ヘキセン−1−オ
ール、7−オクテン−1−オール、9−デセン−1−オ
ール、3−メチル−3−ブテン−1−オール等のヒドロ
キシ基含有のα−オレフィン類に由来する単量体が好ま
しい。
水溶性の観点からエチレン、プロピレン、1−ブテン、
イソブテンの炭素数4以下のα−オレフィン類、メチル
ビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピル
ビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチ
ルビニルエーテル等のビニルエーテル類がより好まし
い。炭素数4以下のα−オレフィン類および/またはビ
ニルエーテル類に由来する単位は、PVA中に1〜20
モル%存在していることが好ましく、さらに4〜15モ
ル%が好ましく、6〜13モル%が特に好ましい。さら
に、α−オレフィンがエチレンである場合において、繊
維物性が高くなることから、特にエチレン単位が4〜1
5モル%、より好ましくは6〜13モル%導入された変
成PVAを使用することが好ましい。
法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などの公知の
方法が挙げられる。その中でも、無溶媒あるいはアルコ
ールなどの溶媒中で重合する塊状重合法や溶液重合法が
通常採用される。溶液重合時に溶媒として使用されるア
ルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、プロピルアルコールなどの低級アルコールが挙げら
れる。共重合に使用される開始剤としては、α,α'-ア
ゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,
4−ジメチル−バレロニトリル)、過酸化ベンゾイル、
nープロピルパーオキシカーボネートなどのアゾ系開始
剤または過酸化物系開始剤などの公知の開始剤が挙げら
れる。重合温度については特に制限はないが、0℃〜1
50℃の範囲が適当である。
には、特定量のアルカリ金属イオン(B)が含有されて
いる必要があり、その含有割合は、PVA(A)100
重量部に対してナトリウムイオン換算で0.0003〜
1重量部であり、0.0003〜0.8重量部が好まし
く、0.0005〜0.6重量部がより好ましく、0.
0005〜0.5重量部が特に好ましい。アルカリ金属
イオンの含有割合が0.0003重量部未満の場合に
は、得られた繊維が十分な水溶性を示さず未溶解物が残
る場合がある。またアルカリ金属イオンの含有量が1重
量部より多い場合には溶融紡糸時の分解及びゲル化が著
しく繊維化することができない。アルカリ金属イオンと
しては、カリウムイオン、ナトリウムイオン等が挙げら
れる。
オン(B)をPVA中に含有させる方法は特に制限され
ず、PVAを重合した後にアルカリ金属イオン含有の化
合物を添加する方法、ビニルエステルの重合体を溶媒中
において鹸化するに際し、鹸化触媒としてアルカリイオ
ンを含有するアルカリ性物質を使用することによりPV
A中にアルカリ金属イオンを配合し、鹸化して得られた
PVAを特定の洗浄液で特定条件下で洗浄することによ
り、PVA中に含まれるアルカリ金属イオン含有量を制
御する方法などが挙げられるが後者のほうが好ましい。
なお、アルカリ金属イオンの含有量は、原子吸光法で求
めることができる。
しては、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムがあげ
られる。鹸化触媒に使用するアルカリ性物質のモル比
は、酢酸ビニル単位に対して0.004〜0.5が好ま
しく、0.005〜0.05が特に好ましい。鹸化触媒
は、鹸化反応の初期に一括添加しても良いし、鹸化反応
の途中で追加添加しても良い。
酸メチル、ジエチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ドなどがあげられる。これらの溶媒の中でもメタノール
が好ましく、含水率を0.001〜1重量%に制御した
メタノールがより好ましく、含水率を0.003〜0.
9重量%に制御したメタノールがより好ましく、含水率
を0.005〜0.8重量%に制御したメタノールが特
に好ましい。洗浄液としては、メタノール、アセトン、
酢酸メチル、酢酸エステル、ヘキサン、水などがあげら
れ、これらの中でもメタノール、酢酸メチル、水の単独
もしくは混合液がより好ましい。
(B)の含有割合を満足するように設定されるが、通
常、PVA100重量部に対して、300〜10000
重量部が好ましく、500〜5000重量部がより好ま
しい。洗浄温度としては、5〜80℃が好ましく、20
〜70℃がより好ましい。洗浄時間としては20分間〜
10時間が好ましく、1時間〜6時間がより好ましい。
を下げるためや繊維化したときの延伸性・柔軟性を付与
するために可塑剤を添加してもよい。可塑剤としては、
PVAのガラス転移点や溶融粘度を低下させうる化合物
であれば特に制限はないが、例えば、水、エチレングリ
コールおよびそのオリゴマー、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、およびそのオリゴマー、ポ
リプロピレングリコール等のグリコール誘導体、グリセ
リンおよびそのオリゴマー、ポリグリセリンやグリセリ
ン等にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等が
付加したグリセリン誘導体、ソルビトール、wペンタエ
リスリトール等が挙げられる。なかでもグリセリン、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトー
ル、ペンタエリストール等の多価アルコールおよびその
誘導体が好適に使用される。可塑剤の添加量に制限はな
いが、PVA100重量部に対して、0.01〜100
重量部の範囲で可塑剤を添加することが好ましい。
方の成分である、ポリオレフィンとしては、例えばポリ
プロピレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレン、アイ
オノマー、及びこれらの共重合体等を1種類以上用いる
ことができる。耐薬品性と熱接着性の点からはポリプロ
ピレンあるいはポリプロピレンとポリエチレンとを併用
することが好ましい。
で、PVAおよびポリオレフィンには、必要に応じて銅
化合物等の等の安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、可塑剤、潤滑
剤、結晶化速度遅延剤を重合反応時、またはその後の工
程で添加することができる。特に熱安定剤としてヒンダ
ードフェノール等の有機系安定剤、ヨウ化銅等のハロゲ
ン化銅化合物、ヨウ化カリウム等のハロゲン化アルカリ
金属化合物を添加すると、繊維化の際の溶融滞留安定性
が向上するので好ましい。
以下の微粒子を0.1〜5重量%、重合反応時、または
その後の工程で添加することができる。微粒子の種類は
特に限定する必要はなく、たとえばシリカゲル(コロイ
ダルシリカ)、乾式法シリカ、酸化アルミニウムを含有
する乾式法シリカ、粒子表面にアルキル基を有しかつ粒
子表面にシラノール基を封鎖した乾式法シリカ、アルミ
ナゾル(コロイダルアルミナ)、酸化チタン、炭酸カル
シウムおよびそのゾル(コロイダル炭酸カルシウム)等
の不活性微粒子;リン化合物と金属化合物とをPVAの
重合反応系で反応析出せしめた内部析出径微粒子などを
あげることができる。特に平均粒子径が15〜70nm
シリカが好ましく、紡糸性、延伸性が向上する。
を組み合わせることにより得られる。すなわち、上記ア
ルカリ金属含有PVAとポリオレフィンとからなる複合
紡糸繊維又は混合紡糸繊維を製造する工程(1)、該繊
維からシート状物を製造する工程(2)、該繊維からア
ルカリ金属含有PVAを水により抽出除去する工程
(3)を(1)(2)(3)又は(1)(3)(2)の
順序で行い、次いでシート状物を親水化することにより
得ることができる。電池セパレーターの製造のし易さや
セパレーターの品質からすると(1)(2)(3)の順
序で行うことが好ましい。
分(C)(以下、単に(C)成分と略記することがある)と
ポリオレフィン(D)とからなる溶融紡糸繊維は公知の
方法、例えば混合紡糸方法や複合紡糸方法で作ることが
できる。混合紡糸による方法では、(C)成分とポリオ
レフィン(D)とを、押し出し機で溶融混練し、引き続
き紡糸ノズルから吐出させて巻取り、繊維化する。また
複合紡糸による方法では、(C)成分とポリオレフィン
(D)とをそれぞれ別の押出機で溶融混練し、引き続き
同一の紡糸ノズルから吐出させて巻き取り繊維化する。
複合紡糸繊維は芯鞘型、海島型、分割型、張合わせ型、
これらの組み合わせなど適宜設定することができる。特
に(C)成分が海成分、(D)成分が島成分となってい
る海島構造繊維が(C)成分が繊維表面に露出しており
抽出除去し易く、さらに得られる電池セパレーターが極
細繊維から構成されることとなるため好ましい。
去した後に形成されるポリオレフィン極細繊維の単繊維
繊度が0.5デニール以下であることが好ましく、0.
5デニールを越えていると電池セパレーターが、緻密で
均一かつ十分に絡合されにくく、十分な強度と保液性を
有する電池セパレーターが得られない場合がある。
延伸処理される。延伸はノズルから吐出された後に一旦
巻き取ってから延伸する場合と、捲き取る前に延伸する
場合があるがいずれでもよい。延伸方法は通常熱延伸さ
れるが、熱風、熱板、熱ローラー、水浴等のいずれを用
いて行ってもよい。ただし、PVAは水溶液抽出されや
すいので、シート状にしてから抽出する場合には40℃
以上の水浴で延伸することは好ましくなく、水分の影響
の少ない熱風で延伸することが好ましい。延伸時にPV
Aを抽出し、その後に電池セパレーターを形成する場合
には50℃以上の熱水浴で延伸と同時にPVAを抽出し
ておくこともできる。また延伸時に部分的に抽出してお
いてシート状物にした後に残部を完全に抽出してもよ
い。
状物は、繊維をシート状に形成してウエッブとし、ウエ
ッブ内の繊維を絡合し、最終的に熱接着によりボンディ
ングしてシート状物にすることができる。乾式と呼ばれ
るカーディングやエアレイを含むものと、湿式とよばれ
る抄紙法からなるものがあるが、何れの方法でも本発明
の電池セパレーターに用いるシート状物を製造すること
ができる。
には本発明の(C)成分とポリオレフィン(D)とから
なる繊維を公知の方法で捲縮・カットして綿状にし、カ
ーディング、絡合した後に(C)成分を抽出除去して得
ることができる。また、カーディング時にバインダー繊
維原綿等を目的に応じて混綿することができる。絡合方
法はニードルパンチングによる方法であっても高圧水流
絡合処理による方法であってもよい。また織編物を挟ん
で綿状物をニードルパンチングまたは高圧水流で絡合し
てもよい。熱水で高圧水流処理すると(C)成分が溶解
/分解除去されると同時に残ったポリオレフィン(D)
からなる極細繊維が水流で絡合されて強度の高い不織布
ができるので好ましい。
(C)成分とポリオレフィン(D)とからなる繊維を適
当な長さに切断してカットファイバーとし、公知の方法
で抄紙して、抄紙後に水溶液等で(C)成分を抽出除去
して得ることができる。抄紙後に(C)成分を溶解/分
解除去する場合には、紙を水溶液の浴に通して除去して
もよいし、高圧水流で紙を絡合した後、あるいは絡合し
ながら除去してもよい。特に熱水で高圧水流絡合処理し
て除去すると強度の高いシート状物が得られるので好ま
しい。また、離解するときに水溶液で離解し、(C)成
分を溶解/分解除去して、ポリオレフィン(D)からな
る繊維のみを抄紙してもよい。この場合A(C)成分の
PVAは紙用の水溶性バインダーとしての機能も有して
いるので、除去量を調節してボンディングし、抄紙した
後にPVAを除去してもよい。
ケミカルボンドであってもよいが、耐電解液性の点から
サーマルボンドが好ましい。例えば(C)成分とポリオ
レフィン(D)とからなる複合繊維の綿に融点の低いポ
リオレフィンの綿を混綿して不織布にした後に、(C)成
分を抽出除去してカレンダー等で熱圧着すると、融点の
低いポリオレフィンが融解してボンディングされる。ま
た(C)成分と低融点ポリオレフィンとの混合と高融点ポ
リオレフィンとの複合であれば低融点ポリオレフィンが
バインダーになり熱接着できる。
以上抽出された状態をいう。抽出率が90%よりも低い
と抽出後のポリオレフィン繊維が極細になりにくいばか
りでなく、緻密で均質な電池セパレーターが得られにく
い。PVAは95%以上抽出されていることがより好ま
しく、97%以上抽出されていることが特に好ましい。
抽出量は例えば抽出処理前後の重量変化で調べることが
できる。
ート状物にした後であっても、シート状物にする前であ
ってもよいがシート状物にしてからの方が、形態が安定
するので好ましい。さらに(C)成分の抽出除去はシー
ト状物を親水化処理する前であっても、親水化処理する
のと同時であってもよい。
の水溶液は中性でかまわないが、アルカリ水溶液、酸性
水溶液、あるいは界面活性剤等を添加した水溶液であっ
てもよい。抽出処理温度は目的に応じて適宜調整すれば
よいが、処理温度は高いほど処理時間が短くなる。熱水
を用いて抽出する場合には、50℃以上で処理するのが
好ましく、80℃以上で抽出処理を行うのが特に好まし
い。
レーターは親水化処理されていなければならない。親水
化処理されていないポリオレフィンは疎水性であるた
め、電解液の保液性が低く二次電池等に用いることがで
きない。ポリオレフィンを親水化する方法は、発煙硫酸
処理等による化学処理、あるいは紫外線照射、電子線照
射、γ線照射、プラズマ処理等によるグラフト重合等、
親水性の官能基(例えばスルホン基、カルボキシル基あ
るいはこれらのエステル、水酸基など)をポリオレフィ
ンに導入する方法が知られているが、いずれの方法で行
ってもよい。中でもスルホン基はカルボキシル基の2か
ら5倍の親水化能を有し、保存性、安定性の面でも優れ
ていることから特に好ましい。スルホン基の導入法は発
煙硫酸処理を行うのが一般的である。
性、保液性、耐酸化劣化性、耐酸性に優れ、アルカリ蓄
電池、鉛蓄電池、空気電池等に広く用いることができ
る。アルカリ電池は正極に金属酸化物または金属水酸化
物を用いており、負極にカドミニウム、亜鉛、鉄、それ
らの水酸化物又は水素吸蔵合金を用いているものが多い
が、特に繰り返し放充電して使用されるニッケル−カド
ミニウム電池、ニッケル−水素電池等のアルカリ2次電
池用に好適に使用される。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部及び%はことわりのない限り重量に
関するものである。
特に記載のない限りはJIS−K6726に従った。変
性量は変性ポリビニルエステルあるいは変性PVAを用
いて500 MHz1H−NMR(JEOL GX−5
00)装置による測定から求めた。アルカリ金属イオン
の含有量は原子吸光法で求めた。
の水酸基量]PVA試料を鹸化度99.5モル%以上に
鹸化後、十分にメタノール洗浄を行い、次いで90℃減
圧乾燥を2日間したPVAを用いて、d6−DMSOに
溶解した試料を500 MHz 1H-NMR(JEOL GX-500)装置によ
り65℃測定を行った。PVA中のビニルアルコールユ
ニットの水酸基由来のピークはケミカルシフト4.05ppm
から4.70ppmの領域に現れ、この積分値をビニルアルコ
ールユニット量(II)とする。PVAのトライアッド表示
による水酸基3連鎖の中心水酸基はそれぞれアイソタク
ティシティ連鎖の場合4.54ppm、ヘテロタクティシティ
連鎖の場合4.36ppmおよびシンジオタクティシティ連鎖
の場合は4.13ppmに現れる。この3者の積分値の和をト
ライアッド表示による水酸基3連鎖の中心水酸基量
(I)とする。本発明のPVAのビニルアルコールユニ
ットに対するトライアッド表示による水酸基3連鎖の中
心水酸基のモル分率は、100×(I)/(II)で表され
る。
社、TA3000)を用いて、窒素中、昇温速度10℃/
分で250℃まで昇温後室温まで冷却し、再度昇温速度10
℃/分で250℃まで昇温した場合のPVAの融点を示す吸
熱ピークのピークトップの温度を調べた。
られたシートを10cm角に切り取り、その重量Wを電
子天秤(メトラー社:AE160)で測定し、W/0.
01により坪量(g/m2)を求めた。
じて、電池セパレーターを幅15mm、長さ250mm
に切り出した試験片を用いて強力(kg/15cm)を測定し
裂断長(km)を求めた。
セパレーターを20cm角に切り出して試験片とし、フ
ラジール型試験機を用いて試験片を通過する空気量(cc/
cm2/sec)を求めた。
じて切り出した電池セパレーターの試験片を70℃の1
0%水酸化ナトリウム水溶液中に60時間浸せき処理し
た。処理前後のセパレーターの強力(kg/15cm)を測定
し、強力の保持率(%)を求めた。
じて切り出した電池セパレーターの試験片を5%KMn
O4と30%KOHを250cc50ccの割合で混合
した50℃の溶液に1時間浸せき処理した。処理前後の
セパレーターの強力(kg/cm)を測定し、その保持率
(%)を求めた。
m角に切り出した試験片20℃の30%KOH試験溶液
に30分間浸せき処理し、30秒間空気中で自然落下に
よる液切りを行った。処理前の試験片の重量W0と処理
後の試験片の重量W1との重量比(W1/W0)をトー
タルの吸液量(g/g)として求めた。また自然落下に
よる液切りの後に、試験片を10Gの遠心力で10分間
遠心脱水機により脱水し、遠心後の試験片の重量(W
2)と処理前の重量(W0)との重量比を繊維分の吸液
量(g/g)として求めた。
り出した電池セパレーターの試験片を70℃の10%硫
酸水溶液中に100時間浸せき処理した。処理前後のセ
パレーターの強力(kg/15cm)を測定し、強力の
保持率(%)を求めた。
チレン導入口および開始剤添加口を備えた100L加圧
反応槽に酢酸ビニル29.0kgおよびメタノール3
1.0kgを仕込み、60℃に昇温した後30分間窒素
バブリングにより系中を窒素置換した。次いで反応槽圧
力が5.9kg/cm2となるようにエチレンを導入仕
込みした。開始剤として2,2’−アゾビス(4−メト
キシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)(AMV)を
メタノールに溶解した濃度2.8g/L溶液を調整し、
窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換した。上記
の重合槽内温を60℃に調整した後、上記の開始剤溶液
170mlを注入し重合を開始した。重合中はエチレン
を導入して反応槽圧力を5.9kg/cm2に、重合温
度を60℃に維持し、上記の開始剤溶液を用いて610
ml/hrでAMVを連続添加して重合を実施した。1
0時間後に重合率が70%となったところで冷却して重
合を停止した。反応槽を開放して脱エチレンした後、窒
素ガスをバブリングして脱エチレンを完全に行った。次
いで減圧下に未反応酢酸ビニルモノマーを除去しポリ酢
酸ビニルのメタノール溶液とした。得られた該ポリ酢酸
ビニル溶液にメタノールを加えて濃度が50%となるよ
うに調整したポリ酢酸ビニルのメタノール溶液200g
(溶液中のポリ酢酸ビニル100g)に、46.5g
(ポリ酢酸ビニル中の酢酸ビニルユニットに対してモル
比(MR)0.10)のアルカリ溶液(NaOHの10
%メタノール溶液)を添加して鹸化を行った。アルカリ
添加後約2分で系がゲル化したものを粉砕器にて粉砕
し、60℃で1時間放置して鹸化を進行させた後、酢酸
メチル1000gを加えて残存するアルカリを中和し
た。フェノールフタレイン指示薬を用いて中和の終了を
確認後、濾別して得られた白色固体のPVAにメタノー
ル1000gを加えて室温で3時間放置洗浄した。上記
洗浄操作を3回繰り返した後、遠心脱液して得られたP
VAを乾燥機中70℃で2日間放置して乾燥PVAを得
た。
8.4モル%であった。また該変性PVAを灰化させた
後、酸に溶解したものを用いて原子吸光光度計により測
定したナトリウムの含有量は、変性PVA100重量部
に対して0.03重量部であった。また、重合後未反応
酢酸ビニルモノマーを除去して得られたポリ酢酸ビニル
のメタノール溶液をn−ヘキサンに沈殿、アセトンで溶
解する再沈精製を3回行った後、80℃で3日間減圧乾
燥を行って精製ポリ酢酸ビニルを得た。該ポリ酢酸ビニ
ルをDMSO−d6に溶解し、500MHzプロトンN
MR(JEOL GX−500)を用いて80℃で測定
したところ、エチレンの含有量は10モル%であった。
上記のポリ酢酸ビニルのメタノール溶液をアルカリモル
比0.5で鹸化した後、粉砕したものを60℃で5時間
放置して鹸化を進行させた後、メタノールソックスレー
を3日間実施し、次いで80℃で3日間減圧乾燥を行っ
て精製されたエチレン変性PVAを得た。該PVAの平
均重合度を常法のJIS K6726に準じて測定した
ところ330であった。該精製PVAの1,2−グリコ
ール結合量および水酸基3連鎖の水酸基の含有量を50
0MHzプロトンNMR(JEOL GX−500)装
置による測定から前述のとおり求めたところ、それぞれ
1.50モル%および83%であった。さらに該精製さ
れた変性PVAの5%水溶液を調整し厚み10ミクロン
のキャスト製フィルムを作成した。該フィルムを80℃
で1日間減圧乾燥を行った後に、DSC(メトラー社、
TA3000)を用いて、前述の方法によりPVAの融
点を測定したところ206℃であった(表1)。
6LA:グランドポリマー)とをそれぞれ別の押し出し
機で溶融混練して、PVAを海側に、ポリプロピレンが
島側になるように240℃の紡糸パックに導き、海島複
合比率が1:1で島数16の海島型複合繊維を紡速80
0m/minで巻き取った。得られた紡糸原糸を150
℃の熱風炉で3倍に延伸し(単糸4デニール)、捲縮機
で捲縮を付与し51mmにカットして原綿化した。この
原綿と芯鞘バインダー繊維原綿(芯が融点160℃のポ
リプロピレン、鞘が融点105℃のポリエチレン、1.
5デニール×35mm)とを8:2の重量割合で混綿
し、ローラーカードでカーディングし、ニードルパンチ
で絡合して不織布とした。この不織布を95℃の熱水に
1時間浸せきし、変性PVAを溶解/分解除去してシー
ト状物を得た。このシート状物を発煙硫酸に30分間浸
せきし、水洗乾燥したものを150℃でカレンダー処理
し、電池セパレーターを得た(ポリプロピレン繊維の平
均繊度は0.13デニール)。得られた電池セパレータ
ーの物性を表2に示す。また抽出後のPVAを含む廃液
は活性汚泥で処理し、河川に放流することができた。
用い、表2に示した紡糸温度、延伸倍率で繊維化したこ
と以外は実施例1とまったく同様にして電池セパレータ
ーを得た。得られた電池セパレーターの物性を表2に示
す。
用い、表2に示した紡糸温度、延伸倍率で繊維化したこ
と以外は実施例1と全く同様にして電池セパレーターを
得ようと試みたが得られなかった(表2)。
度が高すぎるために紡糸パックから十分にポリマーが吐
出せず巻き取ることができなかった。比較例2のPVA
を用いたものは、溶融粘度が低すぎて曳糸性がなく捲き
取れなかった。比較例3ではPVAが熱分解・ゲル化し
て紡糸性が悪く捲き取れなかった。比較例4では紡糸温
度250℃ではポリマーが十分に溶融せず粘度が高すぎ
て紡糸パックから十分にポリマーが吐出しないため、紡
糸温度を270℃にしたがこの温度ではPVAが熱分解
するためと思われるが、紡糸性が悪く巻き取ることがで
きなかった。比較例5ではPVAの結晶性が低下してい
るためと思われるが、紡糸原糸が一部熱や吸湿で膠着し
て糸を解じょすることができなかった。
様のメタノール洗浄を実施した後、さらにメタノール/
水=90/10の混合溶液で洗浄を3回実施したPVA
を用いて、実施例1と同様に紡糸した。ゲル化するため
か極短時間(約5分)しか巻き取ることができず、また
延伸時に断糸が多く電池セパレーターにすることができ
なかった。
浄を実施しなかったPVAを用いて実施例1と同様にし
て紡糸を試みたが、PVAが熱分解して捲き取れず電池
セパレーターが得られなかった(表2)。
用い、表2に示した紡糸温度、延伸倍率で繊維化したこ
と以外は実施例1と全く同様にして電池セパレーターを
得ることを試みた。得られた電池セパレーターの物性を
表2に示す。比較例8に示したPVAを用いるとPVA
が熱分解・ゲル化して紡糸性が悪く、極短時間(約5
分)しか巻き取ることができず、延伸時には断糸が多発
したために電池セパレーターを得ることができなかっ
た。比較例9では紡糸温度200℃では溶融粘度が高す
ぎて紡糸パックから十分にポリマーが吐出しないため、
240℃で紡糸すると熱分解・ゲル化して紡糸性が悪
く、極短時間(約5分)しか巻き取ることができず、ま
た延伸時には断糸が多発して電池セパレーターを得るこ
とができなかった。比較例10では紡糸性は非常によく
また不職布も問題無く得られたが、実施例1と同様に9
5℃の水中で1時間抽出処理したが、PVA成分は膨潤
はするものの殆ど溶解しないために本発明の0.5デニ
ール以下のポリオレフィンからなる電池セパレーターを
得ることができなかった。
(ミラソンFL60:三井化学)を用いたこと以外は、
実施例1と全く同様にして溶融紡糸繊維からなる不織布
を得た。この不織布を90℃のトルエンを用いて抽出処
理を行い、実施例1と同様にして電池セパレーターを得
た。しかしながら抽出処理で熱トルエンを使用するので
作業環境が悪いばかりでなく、抽出後のポリエチレンを
含む廃液は活性汚泥処理できるものではなかった。得ら
れたセパレーターはポリプロピレンからなる繊維が膠着
しており、また強度が低下した劣悪なもであった(表
2)。
1(フェノール/テトラクロロエタンの等重量混合溶媒
にて30℃で測定)でスルホイソフタル酸5モル%、エ
チレングリコール4モル%変性のポリエチレンテレフタ
レートを用いて270℃で紡糸したほかは、実施例1と
全く同様にして溶融紡糸繊維からなる不織布を得た。こ
の不織布を98℃の40g/LのNaOHを用いて抽出
処理を行い実施例1と同様にして電池セパレーターを得
た。しかしながら抽出処理で熱アルカリを使用するため
に作業環境が悪いばかりでなく、抽出後の変性ポリエス
テルの分解物を含む廃液は活性汚泥で処理できるもので
はなかった。
酸で親水化処理しないで150℃でカレンダー処理して
電池セパレーターを得た。得られた電池セパレーターの
物性を表2に示す。
90、日本ポリケム)とを押し出し機で7:3の重量割
合で溶融混練したものを海側に、別の押し出し機で溶融
混練したポリプロピレン(S106LA)を島側になる
ようにそれぞれ220℃の紡糸パックに導き、海側のP
VAとポリエチレンの混合体と島側のポリプロピレンと
が1:1の重量割合になるように16島の海島複合繊維
を速度800m/分で巻き取った。得られた紡糸原糸を
130℃の熱風炉で2.5倍に延伸し(単糸3デニー
ル)、捲縮機で捲縮を付与し38mmにカットして原綿
化した。この原綿をローラーカードでカーディングし、
80kg/cm2の水圧で水流絡合して不織布とした。
この不織布を95℃の熱水に1時間浸せきし、変性PV
Aを溶解/分解除去してシート状物を得た(ポリプロピ
レンの平均繊度は0.09デニール)。このシート状物
を発煙硫酸に30分間浸せきし、水洗乾燥したものを1
50℃でカレンダー処理し、電池セパレーターを得た。
得られた電池セパレーターの物性を表2に示す。また抽
出後のPVAを含む廃液は活性汚泥で処理し、河川に放
流することができた。
90、日本ポリケム)とを押し出し機で6:4の重量割
合で溶融混練したものと、別の押し出し機で溶融混練し
たポリプロピレン(S106LA)とをそれぞれ250
℃の紡糸パックに導き、PVAとポリエチレンの混合体
とポリプロピレンとが1:2の比率の11層(ポリプロ
ピレン6層、PVA:PE5層)の層状貼り合わせ型複
合繊維を紡速800m/minで巻き取った。得られた
紡糸原糸を150℃の熱風炉で3倍に延伸してカット
し、繊度2.5デニール、カット長15mmのカットフ
ァイバーを得た。このカットファイバーを25℃の水中
に投じ撹拌分散させた後にこの分散物を80メッシュの
ステンレス製金網を通して抄紙した。この紙を80kg
/cm2の水流で複合繊維を分割・絡合し、引き続いて
95℃の熱水に1時間浸せきし、PVAを溶解/分解除
去してシート状物を得た(ポリプロピレンの平均繊度は
0.28デニール)。このシート状物を実施例1と全く
同様に親水化処理して電池セパレーターを得た。得られ
た電池セパレーターの物性を表2に示す。
比率で同じ押し出し機に投入し、紡糸パックに導いて海
島混合紡糸繊維を紡糸速度700m/minで巻き取っ
た。これを155℃の熱風炉で2.5倍に延伸して繊度
2.5デニールとし、51mmにカットして原綿化し
た。この原綿を用いて実施例1と同様にして芯鞘バイン
ダー繊維を混綿して不織布化、抽出、親水化処理して電
池セパレーターを得た(ポリプロピレンの平均繊度は
0.01デニール)。得られた電池セパレーターの物性
を表2に示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記の工程(1)〜(3); (1)重合度が200〜500で鹸化度が90〜99.
99モル%、ビニルアルコールユニットに対するトライ
アッド表示による水酸基3連鎖の中心水酸基のモル分率
が70〜99.9モル%であり、融点が160〜230
℃であるポリビニルアルコール(A)100重量部に対
してアルカリ金属イオン(B)がナトリウム換算で0.
0003〜1重量部含有されているアルカリ金属含有ポ
リビニルアルコール(C)とポリオレフィン(D)とか
らなる溶融紡糸繊維を製造する工程、(2)工程(1)
で得られた繊維をシート状物とする工程、(3)工程
(1)で得られた繊維から成分(C)を水により抽出除
去する工程、を(1)、(2)、(3)の順序又は(1)、(3)、
(2)の順序で行い、次いで、シート状物を親水化するこ
とを特徴とする電池セパレーターの製造方法。 - 【請求項2】 50℃以上の熱水で抽出する請求項1の
製造方法。 - 【請求項3】 親水化が硫酸処理である請求項1の製造
方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の製
造方法により得られる、単繊維繊度0.5デニール以下
のポリオレフィン繊維からなる電池セパレーター。 - 【請求項5】 請求項4の電池セパレーターを組み込ん
でなる電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00750799A JP4080084B2 (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 電池セパレーターの製造方法及び電池セパレーター |
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JP4080084B2 JP4080084B2 (ja) | 2008-04-23 |
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JP (1) | JP4080084B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002134088A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-10 | Daiwabo Co Ltd | 電池セパレータ及びこれを用いたアルカリ蓄電池 |
JP2006244826A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Inoac Corp | 燃料電池用極性液供給体、その製造方法および燃料電池 |
JP2008002037A (ja) * | 2006-06-26 | 2008-01-10 | Kuraray Co Ltd | エチレン−ビニルアルコール系共重合体ナノ繊維を含む繊維状構造物 |
CN112563660A (zh) * | 2020-12-07 | 2021-03-26 | 界首市天鸿新材料股份有限公司 | 固态电解质专用锂电池隔膜的制备方法 |
-
1999
- 1999-01-14 JP JP00750799A patent/JP4080084B2/ja not_active Expired - Fee Related
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