JP2000207142A - 印刷デ―タ転送システム及びその転送方法 - Google Patents

印刷デ―タ転送システム及びその転送方法

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JP2000207142A
JP2000207142A JP11007684A JP768499A JP2000207142A JP 2000207142 A JP2000207142 A JP 2000207142A JP 11007684 A JP11007684 A JP 11007684A JP 768499 A JP768499 A JP 768499A JP 2000207142 A JP2000207142 A JP 2000207142A
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JP11007684A
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Tetsuya Motomi
哲哉 本美
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上位装置とのインタフェースにIEEE(米
国電気電子学会)1284規定におけるECPモードを
使用して双方向通信を行う際の信頼性を向上させるよう
にする。 【解決手段】 上位装置1はプリンタ装置2から通知さ
れた受信可能サイズ分の印刷データを転送し、再度プリ
ンタ装置2からの受信可能サイズが通知されるまで、次
の印刷データの転送を行わないようにし、プリンタ装置
2の受信バッファフルを防止するようにする。また、受
信可能サイズをユーザからの指定によって変更可能と
し、上位装置1の転送性能に合わせた最適な受信可能サ
イズに変更するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上位装置とのイン
タフェースにIEEE(米国電気電子学会)1284規
定におけるECPモードを使用して双方向通信を行う印
刷データ転送システム及びその転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上位装置とプリンタ装置との
間で、データ転送を高速に行わせるものとして、たとえ
ば特開平5−173728号公報、特開平6−2825
01号公報、特開平9−091100号公報に示される
ものがある。
【0003】これらの先行技術では、プリンタ装置へ印
刷データを転送する場合、1byte毎にBusy状態
を確認するハンドシェイクによるものではなく、任意の
サイズ又はプリンタ装置から取得した受信バッファサイ
ズにより1つのブロック単位で印刷データを転送するよ
うにしている。これにより、プリンタ装置のBusy状
態の確認回数が減るため、データ転送が高速に行われる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した先
行技術では、主に上位装置とプリンタ装置との間のイン
タフェースを、IEEE1284規定の互換モードに従
うようにしている。このため、たとえ1byte毎の転
送やブロック単位の転送であっても、プリンタ装置の受
信バッファがフルになるとBusy信号がHigh状態
になり、受信は停止する。
【0005】このとき、プリンタ装置からの逆方向への
通信にIEEE1284規定のニブルモードが使用され
る場合では、プリンタ装置のBusy状態に拘らず、逆
方向への切り替えが可能である。
【0006】ところが、IEEE1284規定のECP
モードを使用して、上位装置とプリンタ装置との間でデ
ータを転送する場合、受信バッファフルが発生すると、
その受信バッファフルがプリンタ装置によって解除され
るまでインタフェース上ではECPフォワードフェーズ
状態のままとなる。ここで、受信バッファフルは、プリ
ンタ装置側の何らかのエラーや印刷処理に時間を要する
場合等に発生する。
【0007】このように、受信バッファフルが発生する
と、逆方向通信のためのECPリバースフェーズに変更
することができず、プリンタ装置からの送信データを上
位装置が受け取ることができない。
【0008】IEEE1284規定では、上記のような
状態になった場合、ホストリカバリーフェーズという手
段により、強制的にECPフォワードフェーズを中断す
る方法が規定されている。ところが、Windowsの
OSを使用する上位装置等では、このホストリカバリー
フェーズはサポートされていない。
【0009】このため、ECPモードを使用してプリン
タ装置に印刷データを転送し、かつプリンタ装置のステ
ータス情報をプリンタ装置からの送信データによって監
視する印刷システムにおいては、プリンタ装置がバッフ
ァフルの状態になると、プリンタ装置からの送信データ
を取得できなくなるという問題があった。
【0010】また、このような問題が発生すると、プリ
ンタ装置がバッファフルの状態でも印刷処理自体は継続
しているため、プリンタ装置としての状態が更新され続
けると、ステータス情報としての送信データによって送
信バッファフルが発生し、ステータス情報が失われてし
まうという問題もあった。
【0011】これは、ECPフォワードフェーズ時に、
プリンタ装置側がバッファフル等で受信ができない状態
になると、上位装置側はECPリバースフェーズに切り
替えることができず、プリンタ装置からの送信データを
受け取ることができなくなるためである。
【0012】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、上位装置とのインタフェースにIEEE
(米国電気電子学会)1284規定におけるECPモー
ドを使用して双方向通信を行う際の信頼性を向上させる
ことができる印刷データ転送システム及びその転送方法
を提供することができるようにするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の印刷デ
ータ転送システムは、印刷データを含む送信情報を送信
する上位装置と、印刷データに基づいて印刷処理を施す
とともに、上位装置に対して印刷状態情報を転送する印
刷データ転送システムであって、プリンタ装置には、送
信情報の受信及び上位装置へ印刷状態情報の転送を行う
ホストI/F部と、上位装置からの送信情報を格納する
受信バッファと、上位装置へ送信する印刷状態情報を格
納する送信バッファと、受信バッファの受信可能サイズ
を監視して受信可能サイズ情報を送信バッファに格納す
る受信バッファ監視部と、受信した印刷データの解析を
行うデータ解析部と、解析された印刷データを1ページ
分の画像イメージデータに変換する印刷制御部と、画像
イメージデータの印刷を行う出力制御部と、プリンタ装
置の状態変化を監視し、プリンタ装置の印刷状態情報を
送信バッファに格納する状態監視部とを備え、プリンタ
装置は、上位装置に対し、受信可能サイズ情報を通知す
ると、上位装置は、通知された受信可能サイズ分の印刷
データを送信することを特徴とする。また、受信バッフ
ァ監視部による受信可能サイズのしきい値は、操作パネ
ルによって設定変更が可能であり、設定されたしきい値
はユーザI/F部によって認識されるとともに、認識さ
れたしきい値は設定記憶エリアに記憶されるようにする
ことができる。また、受信バッファ監視部による受信可
能サイズのしきい値は、上位装置からのしきい値の設定
コマンドによって設定されるようにすることができる。
請求項4に記載の印刷データ転送方法は、印刷データを
含む送信情報を送信する上位装置と、印刷データに基づ
いて印刷処理を施すとともに、上位装置に対して印刷状
態情報を転送する印刷データ転送方法であって、送信情
報の受信及び上位装置へ印刷状態情報の転送を行う第1
の工程と、上位装置からの送信情報を格納する第2の工
程と、上位装置へ送信する印刷状態情報を格納する第3
の工程と、印刷データの受信可能サイズを監視して受信
可能サイズ情報を格納する第4の工程と、受信した印刷
データの解析を行う第5の工程と、解析された印刷デー
タを1ページ分の画像イメージデータに変換する第6の
工程と、画像イメージデータの印刷を行う第7の工程
と、プリンタ装置の状態変化を監視し、プリンタ装置の
印刷状態情報を格納する第8の工程とを備え、プリンタ
装置は、上位装置に対し、印刷状態情報としての受信可
能サイズを通知すると、上位装置は、通知された受信可
能サイズ分の印刷データを送信することを特徴とする。
また、第8の工程には、受信可能サイズのしきい値を設
定変更する工程と、設定されたしきい値を認識する工程
と、認識されたしきい値を記憶する工程とが含まれるよ
うにすることができる。また、第8の工程には、上位装
置からのしきい値の設定コマンドにより、しきい値を設
定変更する工程が含まれるようにすることができる。本
発明に係る印刷データ転送システム及びその転送方法に
おいては、上位装置から送られた印刷データを、ホスト
I/F部によって受信バッファに格納し、格納された受
信データをデータ解析部によってページデータに変換す
るとともに、受信バッファ監視部により、受信バッファ
の総サイズと、受信バッファに格納された受信データ
と、解析が完了した受信データとから受信可能なサイズ
を計算し、受信可能サイズ情報としての送信データを送
信すると、上位装置はその受信可能サイズ情報に基づき
指定サイズ分だけの次の印刷データを転送するようにす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0015】(第1の実施の形態)図1は、本発明の印
刷データ転送システムの第1の実施の形態を示すブロッ
ク図、図2〜図5は、図1の印刷データ転送システムの
動作を説明するためのフローチャート、図6及び図7
は、図1の印刷データ転送システムの動作の具体例を説
明するための図である。
【0016】図1に示すプリンタ装置2は、上位装置1
からの印刷データ等を受信する。
【0017】プリンタ装置2は、ホストI/F部3、受
信バッファ4、送信バッファ5、受信バッファ監視部
6、データ解析部7、印刷制御部8、出力制御部9、状
態監視部10、設定記憶エリア11、ユーザI/F部1
2及び操作パネル13を備えている。
【0018】ホストI/F部3は、上位装置1から送ら
れる印刷データを含む送信情報の受信と、上位装置1へ
の印刷状態情報の送信とを行う。受信バッファ4は、上
位装置1からの送信情報を格納する。
【0019】送信バッファ5は、上位装置1へ送信する
ための印刷状態情報の送信データを格納する。受信バッ
ファ監視部6は、受信バッファの状態から受信可能サイ
ズを監視し、受信可能サイズが任意のサイズを越えた場
合に受信可能サイズ情報を送信データとして送信バッフ
ァ5に格納する。
【0020】データ解析部7は、受信した印刷データの
解析を行う。印刷制御部8は、解析された印刷データを
1ページ分の画像イメージデータに変換する。
【0021】状態監視部10は、画像イメージデータの
印刷を行うとき、プリンタ装置2の状態変化を監視し、
その状態情報を送信データとして送信バッファ5に格納
する。操作パネル13は、ユーザにより、受信可能サイ
ズを判断するためのしきい値を設定するものである。ユ
ーザI/F部12は、操作パネル13の操作を認識す
る。設定記憶エリア11は、設定されたしきい値情報を
記憶する。
【0022】そして、ホストI/F部3は、上位装置1
から送られた印刷データを、受信データとして受信バッ
ファ4に格納する。受信バッファ4に格納された受信デ
ータは、格納順に読み出され、データ解析部7に渡され
る。受信バッファ監視部6は、受信データが書き込まれ
る受信バッファ4の書き込みエリアと、受信データが読
み出される受信バッファ4の読み出しエリアと、受信バ
ッファ4の総サイズから次に受信可能なサイズを計算す
る。
【0023】また、受信バッファ監視部6は、計算され
た受信可能サイズが任意のサイズ以上になった場合、受
信可能サイズ情報を送信データに変換し、送信バッファ
5に格納する。ホストI/F部3は、送信バッファ5に
格納されている送信データを、格納した順に読み出し、
上位装置1へ送信する。
【0024】次に、このような構成の印刷データ転送シ
ステムの動作を、図2〜図5を用いて説明する。
【0025】まず、上位装置1から送られた印刷データ
は、ホストI/F部3を通して受信バッファ4に格納さ
れる(ステップA1,A2:図2)。受信バッファ監視
部6は、ホストI/F部3が受信バッファ4に受信デー
タを書き込むエリアのライトポインタと、データ解析部
7が受信バッファから受信データを読み出すエリアのリ
ードポインタと、受信バッファの総サイズから受信バッ
ファの現在の空きサイズとを計算する(ステップB1:
図3)。
【0026】ここで、しきい値サイズと計算により求め
た受信バッファ空きサイズと比較する(ステップB2:
図3)。空きサイズがしきい値サイズよりも大きい場
合、しきい値サイズを受信可能サイズと判断する。次い
で、そのサイズ情報の送信データを作成し(ステップB
3:図3)、送信バッファ5に書き込む(ステップB
4:図3)。
【0027】このとき、格納された受信データは、デー
タ解析部7によって1ページ分の中間データであるペー
ジデータに変換される(ステップA5:図2)。ページ
データが作成されると、印刷制御部8によって画像イメ
ージデータに変換され、出力制御部9によって印刷出力
される(ステップA6,A7:図2)。
【0028】またこのとき、(ステップB2:図3)に
おいて、空きサイズがしきい値サイズよりも小さいと判
断された場合、送信データは作成されない。この場合、
データ解析部7が受信データを読み出した後(ステップ
A3:図2)、再度受信バッファ4を読み出し(ステッ
プA4:図2)、受信可能サイズの判断を行う。
【0029】また、しきい値サイズは操作パネル13か
らユーザにより設定されると、ユーザI/F部12がこ
れを認識する(ステップC1:図3)。ユーザI/F部
12は、認識したしきい値サイズを設定記憶エリア11
に記憶する(ステップC2:図3)。受信バッファ監視
部6は、設定記憶エリア13に記憶されているしきい値
サイズを読み出して、受信可能サイズの判断を行う。
【0030】上位装置1は、プリンタ装置2に対して印
刷データを転送する前、又は指定サイズの転送後に送信
データの要求を行う(ステップE1:図5)。プリンタ
装置2は、送信データの有無を判断し(ステップD1:
図4)、送信データが存在する場合は上位装置1に対し
て送信データを送信する(ステップD2:図4)。
【0031】上位装置1は、受け取った送信データが受
信可能サイズ情報かどうかを判断する(ステップE2:
図5)。受信可能サイズでない場合、プリンタ装置2の
ステータス情報であればプリンタ装置2のステータス情
報の更新を行う(ステップE3,E4:図5)。
【0032】プリンタ装置2からの送信データが受信可
能サイズ情報の場合、又はすでに受信可能サイズ情報を
受け取っている場合、プリンタ装置2に転送する印刷デ
ータの有無を判断する(ステップE5,E6:図5)。
【0033】印刷データが存在する場合、指定された受
信可能サイズ分のみ印刷データをプリンタ装置2に転送
する(ステップE7:図5)。印刷データがない場合、
又は受信可能サイズ情報を受け取っていない場合は再度
プリンタ装置2に対して送信データの要求を行う。
【0034】次に、上述した上位装置1とプリンタ装置
2との間での印刷データ及び送信データの転送の具体例
を、図6及び図7を用いて説明する。
【0035】これらの図は、上位装置1からプリンタ装
置2に対して送信要求を行う場合の動作を示している。
ここで、プリンタ装置2の受信バッファの最大サイズを
16KB、受信可能サイズを判断するためのしきい値を
12KBとしている。
【0036】そして、上位装置1で動作するアプリケー
ションでの印刷要求により20KBの印刷データが作成
されたとする。上位装置1は、プリンタ装置2に対して
送信データ要求1aを行う。プリンタ装置2は、受信バ
ッファ4の空きサイズが16KBであるため、受信可能
サイズを12KBとした受信可能サイズ情報2aを上位
装置1に送信する。
【0037】上位装置1は、20KBの印刷データのう
ち、12KB分の転送サイズのデータをプリンタ装置2
に転送1bする。上位装置1は、残りの印刷データの転
送を行うため、再度プリンタ装置2に送信データを要求
1cする。この場合、受信バッファ4の空きサイズが1
2KBの受信を行った直後は4KBである。このため、
受信可能サイズのしきい値より小さくなり、受信可能サ
イズ情報2bとして0KB、つまり受信不可としての送
信データを送信する。
【0038】上位装置1は、再度送信データ要求1dを
行う。この状態では、プリンタ装置2の受信は不可とな
っている。ところが、受信バッファフル状態ではなく、
インタフェースの信号レベルではBusy状態にはなっ
ていないため、ECPモードでハンドシェイクを行って
いる場合、上位装置1はECPフォワードフェーズから
ECPリバースフェーズに切り替えてプリンタ装置2か
らの受信可能サイズ情報やプリンタステータス情報等の
送信データを受け取ることができる。
【0039】プリンタ装置1では、データ解析部7によ
って受信データの解析が完了することで受信バッファの
空きサイズが増加する。ここでは12KBの受信データ
のうち、10KBの解析が完了したとする。
【0040】このとき、受信バッファ4の空きサイズ
は、最初から空いている4KBと解析完了した10KB
を合わせて14KBとなる。ここで、上位装置1からの
送信データの要求1eを受けると、プリンタ装置2は受
信バッファ4の空きサイズが14KBであるため、受信
可能サイズを12KBとした受信可能サイズ情報2cを
上位装置1に送信する。上位装置1は、残りの8KB分
のデータをプリンタ装置2に転送1fする。
【0041】次に、図7を用いて、上位装置1からプリ
ンタ装置2に対して送信要求を行わない場合の例を説明
する。
【0042】ここでは、図6の場合と同様に、プリンタ
装置2の受信バッファ4の最大サイズを16KB、受信
可能サイズを判断するためのしきい値を12KBとして
いる。
【0043】上位装置1で動作するアプリケーションに
よる印刷要求により、20KBの印刷データが作成され
たとする。プリンタ装置2は受信バッファ4の空きサイ
ズが16KBであるため、予め受信可能サイズを12K
Bとした受信可能サイズ情報2aを上位装置1に送信す
る。上位装置1は、20KBの印刷データのうち、12
KB分のデータをプリンタ装置2に転送1bする。
【0044】プリンタ装置2は、受信バッファ4の空き
サイズが12KBの受信を行った直後は4KBである。
このため、受信可能サイズのしきい値より小さくなるの
で、受信可能サイズ情報2bとして0KB、つまり受信
不可として送信データを送信する。
【0045】上位装置1は、印刷データ転送を停止す
る。この状態では、プリンタ装置2の受信は不可となっ
ている。ただし、受信バッファフル状態ではなく、イン
タフェースの信号レベルではBusy状態にはなってい
ない。
【0046】このため、ECPモードでハンドシェイク
を行っている場合、上位装置1は、ECPフォワードフ
ェーズからECPリバースフェーズに切り替えてプリン
タ装置2からの受信可能サイズ情報やプリンタステータ
ス情報2d等の送信データを受け取ることができる。
【0047】プリンタ装置2では、データ解析部7によ
って受信データの解析が完了することで受信バッファの
空きサイズが増加する。ここでは、12KBの受信デー
タのうち、10KBの解析が完了したとする。
【0048】このとき、受信バッファ4の空きサイズ
は、最初から空いている4KBと解析完了した10KB
を合わせて14KBとなるため、受信可能サイズを12
KBとした受信可能サイズ情報2cを上位装置1に送信
する。上位装置1は、残りの8KB分のデータをプリン
タ装置2に転送1fする。
【0049】このように、第1の実施の形態では、上位
装置1はプリンタ装置2から通知された受信可能サイズ
分の印刷データを転送し、再度プリンタ装置2からの受
信可能サイズが通知されるまで、次の印刷データの転送
を行わないようにしたので、プリンタ装置2の受信バッ
ファフルが防止される。よって、ECPモードを使用し
た印刷システムにおいては、プリンタ装置2が受信でき
ない状態であっても、ECPリバースフェーズに切り替
えて、プリンタ装置2からの送信データを受け取ること
ができる。
【0050】また、受信可能サイズをユーザからの指定
によって変更可能となり、上位装置1の転送性能に合わ
せた最適な受信可能サイズに変更することができるた
め、上位装置1からの印刷データの受信を効率的に行う
ことができ、受信性能を向上させることができる。
【0051】(第2の実施の形態)図8は、本発明の印
刷データ転送システムの第2の実施の形態を示すブロッ
ク図、図9は、図8の印刷データ転送システムの動作を
説明するためのフローチャート、図10及び図11は、
図8の印刷データ転送システムの動作の具体例を示す図
である。なお、以下に説明する図において、図1〜図7
と共通する部分には、同一符号を付し重複する説明を省
略する。
【0052】図8においては、上位装置1からプリンタ
装置2に設定コマンド1Aが送信されるようになってい
る。この設定コマンド1Aは、受信可能サイズを判断す
るためのしきい値サイズを設定変更するものである。
【0053】また、プリンタ装置2には、設定コマンド
1Aを受信するホストI/F部3aと、設定コマンド1
Aによるしきい値サイズ情報を認識するユーザI/F部
12aとが設けられている。
【0054】ユーザI/F部12aは、しきい値サイズ
情報を設定記憶エリア11に記憶させるものである。
【0055】このような構成のプリンタ装置2では、図
9に示すように、受信可能サイズを判断するしきい値サ
イズ情報が、上位装置1からのしきい値サイズの設定コ
マンド1Aにより設定される(ステップC11)。ユー
ザI/F部12aがこれを認識すると、認識したしきい
値サイズ情報を設定記憶エリア11に記憶する(ステッ
プC2)。
【0056】次に、プリンタ装置2の動作の具体例を、
図10及び図11を用いて説明する。
【0057】まず、図10は、上位装置1からのしきい
値設定要求が受信バッファサイズ以下の場合であって、
印刷データの転送開始までの動作を示している。ここで
は、図6と同様にプリンタ装置2の受信バッファ4の最
大サイズを16KBとしている。
【0058】そして、上位装置1で動作するアプリケー
ションでの印刷要求により20KBの印刷データが作成
されたとする。上位装置1は、しきい値設定要求の設定
コマンド1Aを送信1gし、しきい値を10KBとして
プリンタ装置2を設定する。
【0059】プリンタ装置2は、指定されたしきい値サ
イズが受信バッファサイズの16KB以下であるため、
この設定値をしきい値として記憶する。プリンタ装置2
は、しきい値に従って受信可能サイズを10KBとし、
上位装置1に受信可能サイズ情報2cを送信する。上位
装置1は、20KBの印刷データのうち、10KB分の
データをプリンタに転送1fする。
【0060】次に、図11を用いて、上位装置1とプリ
ンタ装置2との間の印刷データ及び送信データの転送の
動作を説明する。図11は、上位装置1からのしきい値
設定要求が受信バッファサイズ以上の場合であって、印
刷データの転送開始までの動作を示している。ここでは
図6と同様に、プリンタ装置2の受信バッファ4の最大
サイズを16KBとしている。
【0061】そして、上位装置1で動作するアプリケー
ションで印刷要求により20KBの印刷データが作成さ
れたとする。上位装置1は、しきい値設定要求の設定コ
マンド1Aを送信1gし、しきい値を20KBとしてプ
リンタ装置2を設定する。
【0062】プリンタ装置2は、指定されたしきい値サ
イズが受信バッファサイズの16KB以上であるため、
この設定値をしきい値として記憶せず、指定サイズに最
も近く、受信バッファ4の最大サイズを越えないサイズ
とした16KBをしきい値として記憶する。プリンタ装
置2は、しきい値に従って受信可能サイズを16KBと
し、上位装置に受信可能サイズ情報2cを送信する。
【0063】上位装置1は、20KBの印刷データのう
ち、16KB分のデータをプリンタに転送1fする。
【0064】このように、第2の実施の形態では、上位
装置1からの設定コマンド1Aにより受信可能サイズが
変更可能となるため、上位装置1の転送性能に合わせた
最適な受信可能サイズに変更することができ、上位装置
1からの印刷データの受信が効率的に行われることか
ら、受信性能を向上させることができる。
【0065】
【発明の効果】以上の如く本発明に係る印刷データ転送
システム及びその転送方法によれば、上位装置から送ら
れた印刷データを、ホストI/F部によって受信バッフ
ァに格納し、格納された受信データをデータ解析部によ
ってページデータに変換するとともに、受信バッファ監
視部により、受信バッファの総サイズと、受信バッファ
に格納された受信データと、解析が完了した受信データ
とから受信可能なサイズを計算し、受信可能サイズ情報
としての送信データを送信すると、上位装置はその受信
可能サイズ情報に基づき指定サイズ分だけの次の印刷デ
ータを転送するようにしたので、上位装置とのインタフ
ェースにIEEE(米国電気電子学会)1284規定に
おけるECPモードを使用して双方向通信を行う際の信
頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷データ転送システムの第1の実施
の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の印刷データ転送システムの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図3】図1の印刷データ転送システムの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図4】図1の印刷データ転送システムの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図5】図1の印刷データ転送システムの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図6】図1の印刷データ転送システムの動作の具体例
を説明するための図である。
【図7】図1の印刷データ転送システムの動作の具体例
を説明するための図である。
【図8】本発明の印刷データ転送システムの第2の実施
の形態を示すブロック図である。
【図9】図8の印刷データ転送システムの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図10】図8の印刷データ転送システムの動作の具体
例を示す図である。
【図11】図8の印刷データ転送システムの動作の具体
例を示す図である。
【符号の説明】
1 上位装置 2 プリンタ装置 3,3a ホストI/F部 4 受信バッファ 5 送信バッファ 6 受信バッファ監視部 7 データ解析部 8 印刷制御部 9 出力制御部 10 状態監視部 11 設定記憶エリア 12,12a ユーザI/F部 13 操作パネル
フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 HH03 HJ08 HN05 HQ21 2C087 AB05 BA03 BC01 BC06 BC07 BD41 BD46 5B021 AA01 AA02 BB00 CC05 DD12 PP06 9A001 BB03 BB04 CC07 DD06 DD13 EE02 JJ35 KK42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データを含む送信情報を送信する上
    位装置と、前記印刷データに基づいて印刷処理を施すと
    ともに、前記上位装置に対して印刷状態情報を転送する
    印刷データ転送システムであって、 前記プリンタ装置には、 前記送信情報の受信及び前記上位装置へ前記印刷状態情
    報の転送を行うホストI/F部と、 前記上位装置からの送信情報を格納する受信バッファ
    と、 前記上位装置へ送信する前記印刷状態情報を格納する送
    信バッファと、 前記受信バッファの受信可能サイズを監視して受信可能
    サイズ情報を前記送信バッファに格納する受信バッファ
    監視部と、 受信した前記印刷データの解析を行うデータ解析部と、 前記解析された印刷データを1ページ分の画像イメージ
    データに変換する印刷制御部と、 前記画像イメージデータの印刷を行う出力制御部と、 前記プリンタ装置の状態変化を監視し、前記プリンタ装
    置の前記印刷状態情報を前記送信バッファに格納する状
    態監視部とを備え、 前記プリンタ装置は、前記上位装置に対し、前記受信可
    能サイズ情報を通知すると、前記上位装置は、通知され
    た受信可能サイズ分の印刷データを送信することを特徴
    とする印刷データ転送システム。
  2. 【請求項2】 前記受信バッファ監視部による受信可能
    サイズのしきい値は、操作パネルによって設定変更が可
    能であり、前記設定されたしきい値はユーザI/F部に
    よって認識されるとともに、前記認識されたしきい値は
    設定記憶エリアに記憶されることを特徴とする請求項1
    に記載の印刷データ転送システム。
  3. 【請求項3】 前記受信バッファ監視部による受信可能
    サイズのしきい値は、前記上位装置からのしきい値の設
    定コマンドによって設定されることを特徴とする請求項
    1に記載の印刷データ転送システム。
  4. 【請求項4】 印刷データを含む送信情報を送信する上
    位装置と、前記印刷データに基づいて印刷処理を施すと
    ともに、前記上位装置に対して印刷状態情報を転送する
    印刷データ転送方法であって、 前記送信情報の受信及び前記上位装置へ前記印刷状態情
    報の転送を行う第1の工程と、 前記上位装置からの送信情報を格納する第2の工程と、 前記上位装置へ送信する前記印刷状態情報を格納する第
    3の工程と、 前記印刷データの受信可能サイズを監視して受信可能サ
    イズ情報を格納する第4の工程と、 受信した前記印刷データの解析を行う第5の工程と、 前記解析された印刷データを1ページ分の画像イメージ
    データに変換する第6の工程と、 前記画像イメージデータの印刷を行う第7の工程と、 前記プリンタ装置の状態変化を監視し、前記プリンタ装
    置の印刷状態情報を格納する第8の工程とを備え、 前記プリンタ装置は、前記上位装置に対し、前記印刷状
    態情報としての受信可能サイズを通知すると、前記上位
    装置は、通知された受信可能サイズ分の印刷データを送
    信することを特徴とする印刷データ転送方法。
  5. 【請求項5】 前記第8の工程には、 前記受信可能サイズのしきい値を設定変更する工程と、 前記設定されたしきい値を認識する工程と、 前記認識されたしきい値を記憶する工程とが含まれるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の印刷データ転送方法。
  6. 【請求項6】 前記第8の工程には、前記上位装置から
    のしきい値の設定コマンドにより、前記しきい値を設定
    変更する工程が含まれることを特徴とする請求項4に記
    載の印刷データ転送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7761620B2 (en) 2006-07-06 2010-07-20 Citizen Holdings Co., Ltd. Communications device, and communications method for enabling reception of real-time execution commands when a receive buffer is full

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