JP2000206803A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000206803A
JP2000206803A JP1042199A JP1042199A JP2000206803A JP 2000206803 A JP2000206803 A JP 2000206803A JP 1042199 A JP1042199 A JP 1042199A JP 1042199 A JP1042199 A JP 1042199A JP 2000206803 A JP2000206803 A JP 2000206803A
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unit
tension
transfer belt
belt
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Shinji Yasukawa
信二 安川
Akira Kubota
晃 窪田
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写ベルトの蛇行を軽減して、綺麗な画
像を得る。 【解決手段】 少なくとも1本のテンションローラ12
0を含む複数のローラ間に張架されて循環駆動される中
間転写ベルト160を有し、テンションローラ120の
両端が相互に独立して懸架されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に関する。特に、その像担持体ベルト
の張架構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
装置は、外周面に感光層を有する感光体と、この感光体
の外周面を一様に帯電させる帯電手段と、この帯電手段
により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して
静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により形
成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視
像(トナー像)とする現像手段と、この現像手段により
現像されたトナー像を用紙等の記録材に転写させる転写
手段とを有している。
【0003】感光体としては、ドラム状のものの他ベル
ト状のものが知られている。
【0004】また、転写手段としては、感光体上に形成
されたトナー像が転写(一次転写)され、このトナー像
をさらに用紙等の記録材に転写(二次転写)する中間転
写ベルトが知られている。
【0005】これら像担持体ベルト(感光体ベルトある
いは中間転写ベルト等)は、複数本のローラ間に張架さ
れて循環駆動されるようになっており、複数本のローラ
のうち少なくとも1本のローラは、ベルトに張力を付与
するためのテンションローラとして構成されている。
【0006】そして従来、上記テンションローラは、そ
の両端が共通の支持部材によって支持されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、テンションローラの両端が共通の支持部材によって
支持されていたので、ベルトに対する付勢力が、テンシ
ョンローラの一端側と他端側とで大きく異なることがあ
り、これが像担持体ベルトの蛇行の原因となっていた。
【0008】像担持体ベルトが蛇行すると、形成される
画像に乱れが生じる。特に、像担持体ベルト上に複数色
の画像を重畳してカラー画像を形成する場合には、各色
の画像間に位置ズレが生じるために綺麗な画像が得られ
なくなる。
【0009】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、像担持体ベルトの蛇行を軽減して、綺麗な画像を得
ることのできる画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、少なくとも1本のテ
ンションローラを含む複数のローラ間に張架されて循環
駆動される像担持体ベルトを有する画像形成装置であっ
て、前記テンションローラの両端が相互に独立して懸架
されていることを特徴とする。
【0011】
【作用効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、テ
ンションローラの両端が相互に独立して懸架されている
ので、テンションローラによる像担持体ベルトに対する
付勢力が、テンションローラの一端側と他端側とで大き
く異なるということがなくなる。
【0012】したがって、像担持体ベルトの蛇行が軽減
され、綺麗な画像を得ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明に係る画像形成装置の一実施
の形態を示す概略図である。
【0015】先ず、この画像形成装置の概要について説
明し、次いで、主として中間転写ユニットおよびその中
間転写ベルトの懸架構造について詳しく説明する。
【0016】この画像形成装置300は、イエロー
(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック
(K)の4色のトナーによる現像器を用いてフルカラー
画像を形成することのできる装置である。
【0017】図1において、301は装置本体のケース
であり、このケース301内に、露光ユニット302、
給紙装置310、感光体ユニット320、現像ユニット
330、中間転写ユニットTU、定着ユニット340、
およびこの装置全体の制御を行なう制御ユニット(図示
せず)、等が設けられている。
【0018】感光体ユニット320は、感光体321
と、帯電手段としての帯電ローラ322と、クリーニン
グ手段323とを有している。感光体321は、画像形
成時に、図示しない適宜の駆動手段によって図示矢印方
向に回転駆動される。
【0019】感光体321の周りに、その回転方向に沿
って、前記帯電ローラ322、現像手段としての現像器
331(Y,C,M,K)、中間転写ユニットTU、お
よび前記クリーニング手段323が配置されている。
【0020】帯電ローラ322は、感光体321の外周
面に当接して外周面を一様に帯電させる。一様に帯電し
た感光体321の外周面には、露光ユニット302によ
って所望の画像情報に応じた選択的な露光L1がなさ
れ、この露光L1によって感光体321上に静電潜像が
形成される。
【0021】この静電潜像は、現像ユニット330の現
像器331でトナーが付与されて現像される。
【0022】現像ユニット330は、現像手段として、
イエロー用の現像器331Y、シアン用の現像器331
C、マゼンタ用の現像器331M、ブラック用の現像器
331Kを備えている。これら各現像器331(Y,
C,M,K)は、それぞれ内部にイエロー、シアン、マ
ゼンタ、ブラックのトナーを内蔵している。また、それ
ぞれ現像ローラ332を備えており、図示しない接離機
構によって、画像形成時にはいずれか1つの現像器の現
像ローラのみが感光体321に当接し得るようになって
いる。したがって、これらの現像器331は、イエロ
ー、シアン、マゼンタ、ブラックのうちのいずれかのト
ナーを感光体321の表面に付与して感光体321上の
静電潜像を現像する。
【0023】現像されたトナー像は、中間転写ユニット
TUの中間転写ベルト160上に転写される。
【0024】クリーニング手段323は、上記転写後
に、感光体321の外周面に残留し付着しているトナー
(図示せず)を掻き落とすクリーニングブレード324
を備えている。
【0025】中間転写ユニットTUは、後に詳しく説明
するように、駆動ローラ110と、4本の従動ローラ1
20,130,140,150と、これら各ローラ間に
循環可能に張架された像担持体ベルトとしての無端状の
中間転写ベルト160と、この中間転写ベルト160に
対して接離可能なクリーニング手段170と、二次転写
ローラ180とを有している。
【0026】駆動ローラ110は、その端部に固定され
た図示しない歯車が、感光体321の駆動用歯車(図示
せず)と噛み合うことによって、感光体321と略同一
の周速で回転駆動され、したがって中間転写ベルト16
0が感光体321と略同一の周速で図示矢印方向に循環
駆動されるようになっている。
【0027】従動ローラ150は、駆動ローラ110と
の間で中間転写ベルト160がそれ自身の張力によって
感光体321に圧接される位置に配置されており、感光
体321と中間転写ベルト160との圧接部において一
次転写部T1が形成されている。
【0028】駆動ローラ110には、中間転写ベルト1
60を介して図示しない電極ローラが配置されており、
この電極ローラを介して、中間転写ベルト160に一次
転写電圧が印加される。
【0029】従動ローラ120はテンションローラであ
り、後述する付勢手段によって中間転写ベルト160を
その張り方向に付勢している。
【0030】従動ローラ130は、二次転写部T2を形
成するバックアップローラである。このバックアップロ
ーラ130には、中間転写ベルト160を介して二次転
写ローラ180が対向配置されている。
【0031】二次転写ローラ180は、図示しない接離
機構により中間転写ベルト160に対して接離可能であ
る。二次転写ローラ180には、二次転写電圧が印加さ
れる。
【0032】クリーニング手段170は、中間転写ベル
ト160と接触してその外周面に残留し付着しているト
ナーを掻き落とすクリーニングブレード171と、この
クリーニングブレード171によって掻き落とされたト
ナーを受ける受け部172とを備えている。このクリー
ニング手段170のブレード171は、後述する接離機
構によって中間転写ベルト160に対して接離可能であ
る。
【0033】従動ローラ140は、ブレード171のた
めのバックアップローラである。
【0034】中間転写ベルト160が循環駆動される過
程で、一次転写部T1において、感光体321上のトナ
ー像が中間転写ベルト160上に転写され、中間転写ベ
ルト160上に転写されたトナー像は、二次転写部T2
において、二次転写ローラ180との間に供給される用
紙等のシート(記録材)Sに転写される。
【0035】シートSは、給紙装置310から給送さ
れ、ゲートローラ対Gによって所定のタイミングで二次
転写部T2に供給される。311は給紙カセット、31
2はピックアップローラ、313はシートの重送を防止
する分離ローラ対である。
【0036】二次転写部T2でトナー像が転写されたシ
ートSは、定着ユニット340を通ることによってその
トナー像が定着され、排紙経路350を通って、装置本
体のケース301上に形成されたシート受け部303上
に排出される。
【0037】定着ユニット340は、熱源を有する定着
ローラ341と、これに圧接されている加圧ローラ34
2とを有している。
【0038】なお、この画像形成装置は、排紙経路35
0として、互いに独立した2つの排紙経路351,35
2を有しており、定着ユニット340を通ったシートは
いずれかの排紙経路(351または352)を通って排
出される。また、この排紙経路351,352はスイッ
チバック経路をも構成しており、シートの両面に画像を
形成する場合には、排紙経路351または352に一旦
進入したシートが、返送路353を通って再び二次転写
部T2に向けて給送されるようになっている。
【0039】以上のような画像形成装置全体の作動の概
要は次の通りである。
【0040】(i)図示しないホストコンピュータ等
(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画
像形成信号)が画像形成装置の図示しない制御部に入力
されると、後述するようにしてテンションローラ120
が動き、中間転写ベルト160が張架状態となる。次い
で、感光体321、現像器331の各ローラ332、お
よび中間転写ベルト160が回転駆動される。
【0041】(ii)感光体321の外周面が帯電ロー
ラ322によって一様に帯電される。
【0042】(iii)一様に帯電した感光体321の
外周面に、露光ユニット302によって第1色目(例え
ばイエロー)の画像情報に応じた選択的な露光L1がな
され、第1色目(例えばイエロー)用の静電潜像が形成
される。
【0043】(iv)感光体321には、第1色目(例
えばイエロー)用の現像器331Yの現像ローラのみが
接触し、これによって上記静電潜像が現像され、第1色
目(例えばイエロー)のトナー像が感光体321上に形
成される。
【0044】(v)中間転写ベルト160には上記トナ
ーの帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印加され、感光
体321上に形成されたトナー像が、一次転写部T1に
おいて中間転写ベルト160上に転写される。このと
き、二次転写ローラ180およびベルトクリーニング手
段170は、中間転写ベルト160から離間している。
【0045】(vi)感光体321上に残留しているト
ナーが感光体クリーニング手段323によって除去され
た後、除電手段304からの除電光L2によって感光体
321が除電される。
【0046】(vii)上記(ii)〜(vi)の動作
が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令
信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、
と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー
像が中間転写ベルト160上において重ね合わされて中
間転写ベルト160上に形成される。
【0047】(viii)所定のタイミングで給紙装置
310からシートSが供給され、シートSの先端が二次
転写部T2に達する直前にあるいは達した後に(要する
にシートS上の所望の位置に、中間転写ベルト160上
のトナー像が転写されるタイミングで)二次転写ローラ
180が中間転写ベルト160に押圧されるとともに二
次転写電圧が印加され、中間転写ベルト160上のトナ
ー像(基本的には4色のトナー像が重ね合わせられたフ
ルカラー画像)がシートS上に転写される。また、ベル
トクリーニング手段170が中間転写ベルト160に当
接し、二次転写後に中間転写ベルト160上に残留して
いるトナーが除去される。
【0048】(ix)シートSが定着ユニット340を
通過することによってシートS上にトナー像が定着し、
その後、シートSが所定の位置に向け(両面印刷でない
場合にはシート受け部303に向け、両面印刷の場合に
は、スイッチバック経路351または352を経て返送
路353に向け)搬送される。
【0049】以上、画像形成装置の概要について説明し
たが、次に主として中間転写ユニットTUおよびその中
間転写ベルトの張架構造の詳細について説明する。
【0050】図2は中間転写ユニットTUおよび、この
ユニットTUを着脱可能に装着するために画像形成装置
300に設けられた受けフレーム400およびそのスラ
イドフレーム410を示す斜視図、図3は主として中間
転写ユニットTUを示す一部省略正面図、図4はテンシ
ョンが解除された状態の中間転写ユニットTUを示す一
部省略背面図である。
【0051】前述したように中間転写ユニットTUは、
駆動ローラ110と、4本の従動ローラ120,13
0,140,150と、これら各ローラ間に循環可能に
張架された無端状の中間転写ベルト160と、この中間
転写ベルト160に対して接離可能なクリーニング手段
170(図2,図3においては省略してある)と、二次
転写ローラ180とを有している。
【0052】この中間転写ユニットTUは、図5に示す
ように、第1ユニットU1と第2ユニットU2とを有し
ており、第2ユニットU2は図6に示すように第1ユニ
ットU1の中空部103に挿入されることによって第1
ユニットU1に対し着脱可能に装着される。したがっ
て、中間転写ベルト160を交換するには、第1ユニッ
トU1のみを交換すれば良いようになっている。
【0053】第1ユニットU1は、フレーム100を有
しており、このフレーム100の側板101,101’
によって、前述した駆動ローラ110と、テンションロ
ーラ120を除く3本の従動ローラ130,140,1
50,および二次転写ローラ180とが回転可能に支持
されている。
【0054】図4に示すように、クリーニング手段17
0は、前述したクリーニングブレード171と、このク
リーニングブレード171によって掻き落とされたトナ
ーを受ける受け部172と、受け部172のトナーを搬
送する搬送スクリュー173とを備えており、これらは
ユニットとして構成されている。174は、そのユニッ
トのケースであり、このケース174の上部に取付部材
175を介してクリーニングブレード171が取り付け
られている。受け部172はケース174の略半円筒部
分によって形成されている。ケース174の両端部(図
4の紙面と直交する方向において両端部)は円筒状(1
74a)に形成されており、この円筒部174aに軸受
部材176を介して搬送スクリュー173の軸173a
の両端部分が回転可能に支持されている。ケース174
は、その両端の円筒部174a,174aが、フレーム
100の側板101,101’(図2参照)に形成され
た受け穴108,108に図示しない軸受部材を介して
嵌まり合うことによってフレーム100に対して前記円
筒部174a回りに回動可能に支持されている。ケース
174の両端上部と、フレーム100の側板101,1
01’(図2参照)内側に屈曲形成されたバネ掛部10
9,109との間にはそれぞれ引っ張りバネ177(図
4参照)が張架されており、このバネ177,177
(図4において一方のみ図示)の付勢力によって、ケー
ス174はクリーニングブレード171を中間転写ベル
ト160に圧接する方向(図4において反時計方向)に
常時付勢されているが、クリーニングブレード171の
圧接は接離機構によって規制されるようになっている。
接離機構は、受けフレーム400側に設けられたカム3
05と、このカム305に当接するケース174の当接
部174bと、前記バネ177とで構成されている。カ
ム305は、画像形成装置300本体側に設けられた図
示しない駆動手段によって回転駆動されるようになって
おり、図4に示すように、その小径部305aがケース
174の当接部174bに対して当接することなく対向
するとき、ケース174がその円筒部174aを中心と
してバネ177の付勢力で反時計方向に回動し、バネ1
77の付勢力でクリーニングブレード171が中間転写
ベルト160に圧接される。また、図4に示す状態から
カム305がおよそ120゜回転してその大径部305
bがケース174の当接部174bに当接すると、ケー
ス174がその円筒部174aを中心としてバネ177
の付勢力に抗して時計方向に回動し、クリーニングブレ
ード171が中間転写ベルト160から離間することと
なる(離間した状態は図示していない)。
【0055】図3に示すように、フレーム100は、側
板101,101’を連結している断面略逆凹形状の連
結板102を有しており、この連結板102の存在によ
って構造上十分な強度を有している。すなわち、フレー
ム100は中間転写ベルト160の下方に位置する底板
を有していないが、強度的には十分なものとなってい
る。
【0056】側板101,101’も側面視略逆凹形状
をなしていることから、これら側板101,101’お
よび連結板102の凹所(103)で、第2ユニットU
2を受け入れるための中空部103が形成されている。
【0057】後に詳しく説明するが、図3に示すよう
に、第2ユニットU2は、フレーム200と、テンショ
ンローラ(従動ローラ)120と、このテンションロー
ラ120により中間転写ベルト160に張力を付与する
張力付与手段220と、中間転写ベルト160の張力を
解除し得るテンション解除手段240とを有している。
【0058】したがって、第2ユニットU2が第1ユニ
ットU1に装着された状態で、中間転写ベルト160
は、図3に示すように、各ローラ110〜150によっ
て張架され得るし、図8および図4に示すようにそのテ
ンションが解除され得る。
【0059】図7は第2ユニットU2を示す一部省略右
側面図である。
【0060】図3〜図7に示すように、張力付与手段2
20は、テンションローラ120の両端を回転可能に支
持する一対のレバー221,221と、これらレバー2
21,221を図3において矢印a方向(テンションロ
ーラ120の両端をベルト160の張り方向に付勢する
方向)に付勢する付勢手段としての引っ張りバネ222
(図5,図7参照)とを有している。
【0061】図3〜図5に示すように、一対のレバー2
21,221は、正面視略L字形であり、フレーム20
0の側板201,201’に軸202(図3参照)でそ
れぞれ相互に独立して回動可能に支持されている。レバ
ー221の一端221aにはテンションローラ120の
軸121(図5参照)の端部が回転可能に連結されてお
り、他端221bには、ワイヤ223を介して前記引っ
張りバネ222が連結されている。図5、図6に示すよ
うに、ワイヤ223は、レバー221の他端221bに
連結され、後述するテンション解除手段240の揺動フ
レーム241の天板241aに回転可能に軸支されたプ
ーリ224により方向が90゜転換されて引っ張りバネ
222の一端に連結されている。すなわち、テンション
ローラ120の両端は一対のレバー221,221によ
って相互に独立して懸架されている。また、この実施の
形態では、相互に独立して回動可能な一対のレバー22
1の他端221bが、一本の引っ張りバネ222の両端
にワイヤ223を介してそれぞれ連結されているので、
各レバー221は引っ張りバネ222による同一(共通
の)のバネ力で図3の矢印a方向に付勢されるようにな
っている。また、各レバー221の回動角度が異なって
いる場合でも、各レバーに作用する矢印a方向への付勢
力は、同一となる。
【0062】図3〜図5に示すように、テンション解除
手段240は、フレーム200の側板201,201’
に対して、前記レバー221と同軸202で揺動可能に
支持された前記揺動フレーム241と、この揺動フレー
ム241を図3において矢印b方向(反時計方向)に付
勢している引っ張りバネ242,242(図3,図4に
おいてそれぞれ一方のみ図示)とを有している。揺動フ
レーム241は、前記天板241aと、その両端を屈曲
して形成した一対の側板241b,241bとを有して
おり、天板241aの両端部分に形成されたバネ掛部2
41c,241c(図7参照)と、フレーム200の側
板201,201’の内面に設けられたバネ掛部201
a,201a(図3,図4においてそれぞれ一方のみ図
示)との間に前記引っ張りバネ242がそれぞれ張架さ
れていることによって、前記軸202回り(図3におい
て反時計方向)に付勢されている。
【0063】側板241b,241bの内面には、それ
ぞれカムフォロア243(図7参照)が軸243aで回
転可能に設けられており、このカムフォロア243がカ
ム244とそれぞれ当接する。
【0064】図4、図7に示すように、カム244は、
電磁クラッチ245からの出力軸(カム軸)246に固
定されている。電磁クラッチ245は、図4に示すよう
に、そのケース245aに設けられた一対の係合片24
5bの間に、フレーム200の側板201,201’を
連結している連結板207(図10参照)の内面側に設
けられた図示しない係合部が挿入される(係合される)
ことによって出力軸246回りの回転が規制されてい
る。図7に示すように、電磁クラッチ245の円板状の
回転角度規制部材245cにはギア247が固定されて
おり、このギア247にギア248が噛み合っている。
ギア248は、前記連結板207(図10参照)に設け
られた支持板207a(図7参照)と前記側板201’
とで回転可能に支持された軸248aに固定されてお
り、この軸248aの外端部に、動力受け入れ用のギア
249が固定されている。なお、電磁クラッチ245の
出力軸246は、前記回転角度規制部材245cおよび
ギア247を貫通しており、これら回転角度規制部材2
45cおよびギア247とは独立して回動する。また、
これら電磁クラッチ245,出力軸246,ギア24
7,およびカム244,244は、予め組み立てられた
状態で、側板201,201’に形成されたスリット2
03,203(図3〜図5参照)に、出力軸246の両
端部を、これに図示しない軸受部材を装着した状態で入
れ込むことによってフレーム200に組み込まれる。
【0065】動力受け入れ用のギア249は、図3およ
び図4に示すように第2ユニットU2が第1ユニットU
1に装着された状態の中間転写ユニットTUが、後述す
るようにして受けフレーム400に装着されたとき、受
けフレーム400側に設けられた図示しないギアと噛み
合い、このギアを介して装置本体の図示しない駆動手段
からの動力を受けるようになっている。
【0066】すなわち、カム244は、中間転写ユニッ
トTUが装置本体に装着されたとき、図示しない駆動手
段によって、ギア249,248,ギア247,電磁ク
ラッチ245,およびその出力軸246を介し、電磁ク
ラッチ245の作用により、図3または図4に示す位置
に回動駆動される。
【0067】図3に示すようにカム244は大径部24
4aと小径部244bとを有しており、同図に示すよう
にその大径部244aがカムフォロア243と当接して
いるとき、揺動フレーム241が引っ張りバネ242の
付勢力に抗し図3において時計方向に回動して同図に示
すような状態となり、張力付与手段220の引っ張りバ
ネ222の付勢力によってテンションローラ120が中
間転写ベルト160を内方から押圧する。これによっ
て、中間転写ベルト160にテンションが付与され、駆
動ローラ110で中間転写ベルト160が循環駆動され
得る状態となる。
【0068】一方、図8および図4に示すようにカム2
44が回動し、その小径部244bがカムフォロア24
3と当接すると、揺動フレーム241が引っ張りバネ2
42の付勢力により図8において反時計方向に回動して
同図に示すような状態となる。この際、張力付与手段2
20の引っ張りバネ222は依然としてレバー221を
時計方向に付勢しているが、揺動フレーム241が反時
計方向に回動することによりレバー221は揺動フレー
ム241の天板241aと当接することで時計方向(矢
印a方向)への回動が規制され、結果としてテンション
ローラ120が中間転写ベルト160から離間すること
となる。これによって、中間転写ベルト160のテンシ
ョンが解除されることとなる。
【0069】この実施の形態では、装置300の電源が
入れられた状態で前述した画像形成信号が入力されると
カム244が図3に示すように回動して中間転写ベルト
160を張架状態とし、画像形成動作が終了して所定時
間経過すると、カム244が図8で示すように回動して
中間転写ベルト160の張架状態が解除されるようにな
っている。なお、装置300の電源が入れられた際にカ
ム244が図3に示すように回動して中間転写ベルト1
60を張架状態とし、装置の電源が切られたときに、カ
ム244が図8で示すように回動して中間転写ベルト1
60の張架状態が解除されるようにしても良い。
【0070】図9は中間転写ベルト160およびローラ
110〜150の概略的な展開図である。
【0071】同図および図3に示すように、中間転写ベ
ルト160には、その両側縁部裏面にビード161が設
けられており、中間転写ベルト160が蛇行しようとし
たときに、ビード161の内側面162がバックアップ
ローラ130の端面131に当接することによって中間
転写ベルト160の蛇行が防止されるようになってい
る。別言すれば、バックアップローラ130はビード規
制ローラを構成している。
【0072】したがって、仮に何等の手段も講ぜられて
いないとしたならば、上述したようにして中間転写ベル
ト160のテンションが解除されて中間転写ベルト16
0が弛んだ際、ビード161がビード規制ローラ130
の端面131から外れてしまうおそれがある。
【0073】そこで、この実施の形態では、図3および
図5等に示すように、フレーム100の側板101,1
01’におけるビード規制ローラ130近くの部位を内
方に屈曲して舌片状に形成し、この舌片104,104
を、弛んだ際の中間転写ベルト160の表面両側縁部に
軽く当接させることによって、ビード規制ローラ130
近くにおける弛みを規制し、ビード161がビード規制
ローラ130の端面131から外れることを防止してい
る。
【0074】第1ユニットU1に対する第2ユニットU
2の装着構造は、適宜の構造を採用し得る。
【0075】例えば、図10に示すように、第2ユニッ
トU2のフレーム200の先端(挿入方向先端)両側に
一対のピン204,204を設けるとともに、第1ユニ
ットU1におけるフレーム100の連結板102の両内
側面には前記ピン204を上下方向から規制して案内す
るガイドレール105,105を設ける。このガイドレ
ール105は、そのガイド溝105aの幅が先端部でテ
ーパ状に先細り(後述するガイドレール401(図1
4,図15参照)の先端部401a1と実質的に同様な
形状)となっており、終端部でピン204の外径と同一
寸法となっている。また、図2、図5および図6に示す
ように、第2ユニットU2のフレーム200の後端(挿
入方向後端)側の側板201の上部にフック205を設
けるとともに、第1ユニットU1におけるフレーム10
0の一方の側板101の前記フック205との対向部に
はフック205との係合部106を設ける。さらに、前
記側板201の上部両端には一対の位置決めピン20
6,206を設けるとともに、第1ユニットU1の前記
側板101には、ピン206,ピン206との係合穴1
07,107を設ける。フック205は図示しないバネ
により係合部106と係合する方向に常時付勢されてい
るが、摘み205aを持って係合部106との係合を解
除し得るように構成する。第2ユニットU2を第1ユニ
ットU1に装着するには、第2ユニットU2先端のピン
204,204を第1ユニットU1のガイドレール10
5,105に入れるようにして第2ユニットU2を第1
ユニットU1の中空部103に挿入する(図6参照)。
この挿入により、第2ユニットU2のフック205は、
これが第1ユニットU1の係合部106に達すると、そ
の傾斜部205bが係合部106に当接することで前記
バネ力に抗して回動しつつ係合部106を乗り越えるよ
うにして係合部106と係合する。また同時に、第2ユ
ニットU2のピン204がガイドレール105の先端部
に達して前述した先細りの溝105aのその先端部分と
係合して位置決めがなされるとともに、前記位置決めピ
ン206,206が第1ユニットU1の係合穴107に
嵌まり合うことによって第1ユニットU1と第2ユニッ
トU2との位置決めが完全になされて装着が完了する。
第2ユニットU2を第1ユニットU1から取り外すに
は、摘み205aを持ってフック205と係合部106
との係合を解除し、第2ユニットU2を第1ユニットU
1から引き抜けば良い。
【0076】第2ユニットU2の第1ユニットU1に対
する抜き差しは、テンション解除手段240が作動状
態、すなわち、カム244の小径部244bがカムフォ
ロア243と当接している状態(図8参照)で行なう。
カム244の大径部244aがカムフォロア243と当
接している非作動状態(図3参照)で行なおうとする
と、テンションローラ120と中間転写ベルト160内
面との間に摺接抵抗が生じ、その抵抗が大きいことか
ら、第2ユニットU2の第1ユニットU1に対する抜き
差しが困難になるからである。なお、後述するように、
第2ユニットU2を抜く際には自動的にテンション解除
手段240が作動状態(図8参照)となっていることと
なる。
【0077】以上のような中間転写ユニットTUは、図
2に示すように、画像形成装置300の本体側に設けら
れた受けフレーム400に上方から着脱可能に装着され
る。
【0078】受けフレーム400は、画像形成装置30
0本体のフレーム300F1(図14参照)に固定され
た略水平方向に伸びる一対のガイドレール401,40
1と、このガイドレール401,401に対してスライ
ド可能に取り付けられたスライドフレーム410とを有
している。
【0079】スライドフレーム410は、一対の側板4
11,411’と、これら側板同士をその一端側で連結
している連結部材412と、側板同士をその他端側で連
結している連結板413とを有しているが、底板は有し
ていない。
【0080】側板411,411’にはそれぞれ、外側
に突出している前後のピン411a,411bが設けら
れており、これらのピンがガイドレール401の案内溝
401aで案内されることによってスライドフレーム4
10がガイドレール401に沿って略水平方向(中間転
写ユニットTUのローラ110〜150の軸線方向と直
交する略水平方向)にスライド可能となっている。案内
溝401aの先端部401a1(図14,図15参照)
の溝幅は、位置決めのために、前位のピン411aの直
径と同じに形成されている。
【0081】中間転写ユニットTUの一方の側板101
には外側に突出している第1の位置決めピン101aと
第2の位置決めピン101bとが設けられている。第1
の位置決めピン101aは側板101に直接固定されて
いるが、第2の位置決めピン101bは固定片101f
を介して第1の位置決めピン101aと直交する方向に
向けて固定されている。また、他方の側板101’の外
側には前記第1の位置決めピン101aと同方向に向か
う第3、第4の位置決めピン101c,101dが固定
されている。
【0082】一方、スライドフレーム410の側板41
1の内面には、前記第1、第2の位置決めピン101
a,101bの受け部414a,414bが設けられて
おり、他方の側板411’の内面には、前記第3、第4
の位置決めピン101c,101dの受け部414c,
414dが設けられている。これら受け部414(a,
b,c,d)は、図11にも示すように、それぞれ対応
する位置決めピンの受け溝414a1,414b1,4
14c1,414d1を有している。これら受け溝の溝
幅はそれぞれ、上部においては各ピンの外径よりも十分
に広く形成され、下部に向かって徐々に細くなるように
形成されている。受け溝414a1,414b1,41
4c1の下端部414a2,414b2,414c2の
溝幅は対応する位置決めピン101(a,b,c)の外
径と同一に形成されており、受け溝414d1の下端部
414d2の溝幅は対応する位置決めピン101dの外
径よりも多少大きく形成されている。
【0083】中間転写ユニットTUのスライドフレーム
410への装着は、中間転写ユニットTUの各位置決め
ピンをスライドフレーム410の各受け溝に入れるよう
にして中間転写ユニットTUをスライドフレーム410
内に上方から入れ込むことによってなされる。各受け溝
の溝幅は上部において各ピンの外径よりも十分に広く形
成されているので、装着作業は容易に行なうことができ
る。
【0084】中間転写ユニットTUがスライドフレーム
410へ装着された状態を図12および図13に示す。
【0085】これらの図に示すように、中間転写ユニッ
トTUがスライドフレーム410へ装着された状態で
は、位置決めピン101(a,b,c)が、対応する受
け溝の下端部414a2,414b2,414c2と密
に嵌まり合い、位置決めピン101dがその受け溝の下
端部414d2と緩く嵌まり合うことによって、図12
におけるX,Y,Z方向の位置決めがなされる。より詳
しくは、位置決めピン101a,101cと、これに対
応する受け溝の下端部414a2,414c2との係合
によってX方向の位置決めがなされ、4本の位置決めピ
ンと、これに対応する受け溝の底辺部との当接によって
Y方向の位置決めがなされ、位置決めピン101bと、
これに対応する受け溝の下端部414b2との係合によ
ってZ方向の位置決めがなされる。位置決めピン101
dと、その受け溝の下端部414d2とが、緩く嵌まり
合う構成となっているので、中間転写ユニットTUのフ
レーム100、およびスライドフレーム410に多少の
製造誤差があっても上記位置決めは円滑になされる。
【0086】以上のようにして中間転写ユニットTUが
スライドフレーム410に装着されると、スライドフレ
ーム410に設けられた図示しない動力伝達ギアに、前
述したテンション解除手段240の動力受け入れ用のギ
ア249(図4,図7参照)が噛み合うようになってい
る。
【0087】図14に示すように、この実施の形態の画
像形成装置300は第1フレーム300F1と、正面視
略L字形の第2フレーム300F2とを有しており、第
2フレーム300F2が第1フレーム300F1に対し
て矢印X1,X2方向にスライド可能に構成されてい
る。また、図1に示したケース301は同図におけるB
−B位置で分離可能に構成されている。
【0088】この実施の形態では、図14に示すよう
に、第2フレーム300F2を矢印X2方向にスライド
させて第1フレーム300F1から離間させ、両者間の
空間Aを利用してスライドフレーム410に対する中間
転写ユニットTUの着脱操作を行なうようになってい
る。
【0089】したがって、実際には、図14および図1
5に示すように、スライドフレーム410がガイドレー
ル401の後端まで引き出された状態で、中間転写ユニ
ットTUの着脱操作がなされる。
【0090】図14および図15に示すように中間転写
ユニットTUをスライドフレーム410に装着した後、
スライドフレーム410を、その前位のピン411aが
ガイドレール401の案内溝401aの先端部401a
1に達するまでスライドさせ、その後第2フレーム30
0F2を矢印X1方向にスライドさせて第1フレーム3
00F1と結合させることにより、図示しない適宜の位
置決めロック手段によってスライドフレーム410すな
わち中間転写ユニットTUが図1に示した位置に(感光
体321に対して中間転写ベルト160が適切に当接し
得る位置に)、位置決めされかつロックされるようにな
っている。このロックがなされた際、前述したテンショ
ン解除手段240のための、スライドフレーム410に
設けられた図示しない動力伝達ギアが装置本体の図示し
ない駆動手段をなすギアと噛み合う。
【0091】そして、このようにして、中間転写ユニッ
トTUが装置300本体に装着され、中間転写ベルト1
60の張力がテンション解除手段240により解除され
ていない状態、すなわちテンション解除手段240が非
作動状態(図3に示す状態)となって中間転写ベルト1
60が張架状態となったとき、中間転写ベルト160が
ローラ110,150間でベルト160自身の張力によ
り装置300本体の感光体321に圧接され、一次転写
部T1を形成することとなる。したがって、中間転写ユ
ニットTUは中間転写ベルト160を感光体321に圧
接するための一次転写ローラを有していない。
【0092】また、中間転写ユニットTUがスライドフ
レーム410に装着されたとき、図4に示したクリーニ
ング手段170のケース174の当接部174bがスラ
イドフレーム410側のカム305と当接し得る状態と
なる。
【0093】前述したような中間転写ユニットTUの着
脱操作は、通常、ユーザにより画像形成装置300の電
源が切られた状態で行なわれるが、この実施の形態で
は、ユーザーが仮に画像形成装置300の電源を切って
いなくても、第2フレーム300F2が第1フレーム3
00F1から離間すると自動的に電源がOFFするよう
になっている。したがって、スライドフレーム410を
装置300本体から引き出す際には、装置の電源(主電
源とは限らない)が必ずOFFとなっており、テンショ
ン解除手段240による中間転写ベルト160のテンシ
ョンも解除された状態となっている。すなわち、中間転
写ユニットTUが装置300本体から引き出される際に
は、中間転写ベルト160の張力が解除された状態とな
っていることとなる。
【0094】また、ユーザー等による中間転写ベルト1
60すなわち第1ユニットU1の交換がなされた後の中
間転写ユニットTUがスライドフレーム410に装着さ
れる際には、第1ユニットU1の交換時になされる第2
ユニットU2の第1ユニットU1に対する抜き差しが、
テンション解除手段240が作動状態(カム244の小
径部244bがカムフォロア243と当接している状態
(図8参照))で行なわれることから、中間転写ベルト
160の張力が解除された状態でなされることとなる。
したがって、スライドフレーム410が装置300本体
に押し込まれることにより中間転写ユニットTUが装置
300本体に装着される際にも、中間転写ベルト160
の張力が解除された状態となっていることとなる。
【0095】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。
【0096】(a)テンションローラ120の両端が相
互に独立して懸架されているので、テンションローラ1
20による中間転写ベルト160(像担持体ベルト)に
対する付勢力が、テンションローラ120の一端部と他
端部とで大きく異なるということがなくなる。
【0097】したがって、中間転写ベルト160の蛇行
が軽減され、中間転写ベルト160上で重ね合わせられ
る各色画像間でのズレが少なくなるので、綺麗な画像を
得ることが可能となる。
【0098】(b)テンションローラ120の両端が相
互に独立して懸架されていることに加えて、テンション
ローラ120の両端をベルト160の張り方向に付勢す
る付勢手段222が前記両端に関して共通の付勢手段2
22で構成されているので、テンションローラ120の
一端部に作用する付勢力と他端部に作用する付勢力とが
共通(同一)となる。
【0099】テンションローラ120の両端を相互に独
立して懸架する場合、テンションローラの両端をベルト
160の張り方向に付勢する付勢手段は、両端に関して
別々に設ける(例えばレバー221,221の他端22
1b,221bに引っ張りバネを別々に設ける)ことも
考えられる。しかしながら、そのような構成とすると、
付勢手段(例えば引っ張りバネ)の製造上の誤差等によ
る付勢力のバラツキによって、一端部に作用する付勢力
と他端部に作用する付勢力とが異なり、これがまたベル
ト160の蛇行の一因となってしまう。
【0100】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置によれば、テンションローラ120の両端が相互に独
立して懸架されていることに加えて、テンションローラ
120の両端をベルト160の張り方向に付勢する付勢
手段222が前記両端に関して共通の付勢手段222で
構成されているので、テンションローラ120の一端部
に作用する付勢力と他端部に作用する付勢力とが共通
(同一)となる。
【0101】したがって、中間転写ベルト160(像担
持体ベルト)の蛇行が著しく軽減され、結果として、一
層綺麗な画像を得ることが可能となる。
【0102】(c)複数のローラ110〜150間に張
架されて循環駆動され得る中間転写ベルト160と、こ
の中間転写ベルト160が循環駆動されないときにその
張力を解除するテンション解除手段240とが、装置3
00本体に対して着脱可能な中間転写ユニットTUとし
てユニット化されているので、中間転写ベルト160の
交換はユニットごと行なうことが可能である。したがっ
て、交換作業が容易になる。
【0103】そして、中間転写ユニットTUは、そのテ
ンション解除手段240により中間転写ベルト160の
張力が解除された状態で装置300本体に対して着脱さ
れるので、着脱の際に中間転写ベルト160の表面と装
置本体の感光体321の表面とが強く擦れ合うというこ
とがなくなる。仮に、着脱時に中間転写ベルト160の
表面と装置本体の感光体321の表面とが接触したとし
ても、その接触は、テンション解除手段240により中
間転写ベルト160の張力が解除された状態での接触と
なるため、極めて軽い接触となる。
【0104】したがって、中間転写ベルト160表面あ
るいは装置本体の感光体321表面に傷が付いてしまう
ということがなくなる(少なくとも著しく軽減され
る)。
【0105】すなわち、この実施の形態の画像形成装置
によれば、テンション解除手段240を有する中間転写
ユニットTUを、その中間転写ベルト160表面あるい
は装置本体の感光体321表面に傷を付けることなく、
着脱することができる。
【0106】(d)中間転写ユニットTUは、前記ロー
ラ110〜150の軸線方向と直交する略水平方向に移
動することにより装置300本体に対して着脱可能に構
成されているので、中間転写ベルト160表面あるいは
装置300本体の感光体321表面に傷が付いてしまう
ということが一層確実に防止される(少なくとも一層著
しく軽減される)。
【0107】中間転写ユニットTUの装置300本体に
対する着脱構造としては、中間転写ユニットTUをその
ローラの軸線方向(図1の紙面と直交する方向)に沿っ
て着脱する(抜き差しする)構造を採用することも可能
である。
【0108】しかしながら、そのような構造とすると、
着脱時に中間転写ベルト160と装置本体の感光体32
1とが接触し得る長さは中間転写ベルト160のベルト
幅となり、大きなものとなる。したがって、それだけ中
間転写ベルト160表面あるいは装置本体の感光体32
1表面に傷が付き易くなるおそれがある。
【0109】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置によれば、中間転写ユニットTUは、ローラ110〜
150の軸線方向と直交する略水平方向に移動すること
により装置本体に対して着脱可能に構成されているの
で、着脱時に中間転写ベルト160と装置本体の感光体
321とが接触し得る長さが極めて小さくなる。したが
って、それだけ、中間転写ベルト160表面あるいは装
置本体の感光体321表面に傷が付くという事態が一層
確実に防止されることとなる(少なくとも一層著しく軽
減されることとなる)。
【0110】(e)装置300本体は略水平方向に引き
出されるスライドフレーム410を有しており、中間転
写ユニットTUは、このスライドフレーム410に対し
て上方から装着して、スライドフレーム410を装置本
体に押し込むことにより装置本体に装着される構成とな
っているので、中間転写ユニットTUを直接装置300
本体に対して水平方向に出し入れする場合に比べて、着
脱操作が容易になる。
【0111】しかも、中間転写ユニットTUはスライド
フレーム410に対して装着された状態で、スライドフ
レーム410ごと装置300本体に押し込まれることで
装置本体に装着されるので、中間転写ユニットTUを直
接装置300本体に対して装着する場合には生じるであ
ろう装置本体との不測の接触等による中間転写ベルト1
60の傷付きが確実に防止されることとなる。
【0112】(f)中間転写ユニットTUが装置300
本体に装着され、中間転写ベルト160の張力がテンシ
ョン解除手段240により解除されていない状態すなわ
ちベルト160が張架状態のとき、中間転写ベルト16
0がローラ110,150間でベルト160自身の張力
により装置本体の感光体321に圧接される構成となっ
ているので、さらに次のような作用効果が得られる。
【0113】中間転写ベルトTUを感光体321に圧接
させる構成としては、ベルト160の裏面側に配置した
ローラ(一次転写ローラ)で圧接させる構成を用いるこ
とも可能である。
【0114】しかしながら、この実施の形態のような画
像形成装置において、仮にそのような構成を用いたとす
ると、一次転写ローラを中間転写ユニットTUに組み込
んでおくことが必要となるため、その分、中間転写ユニ
ットTUの構造が複雑になるとともに、重量も増大して
しまう。
【0115】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置によれば、中間転写ユニットTUが装置本体に装着さ
れ、中間転写ベルト160の張力がテンション解除手段
240により解除されていない状態すなわちベルト16
0が張架状態のとき、中間転写ベルト160がローラ間
110,150でベルト160自身の張力により装置本
体の感光体321に圧接される構成となっているので、
一次転写ローラが不要となる。
【0116】したがって、中間転写ユニットTUの構造
の簡略化が可能であると同時に軽量化も可能となり、結
果として、中間転写ユニットTUの着脱操作を一層容易
にすることが可能となる。
【0117】(g)中間転写ユニットTUは、引き出さ
れたスライドフレーム410に対して上方から装着し
て、スライドフレーム410を装置本体に押し込むこと
により装置本体に装着される構成となっているので、中
間転写ユニットTUを、前記ローラ110〜150の軸
線方向(図1の紙面と直交する方向)において着脱する
構成とした場合に比べて、着脱操作に要するスペースを
小さくすることが可能となる(図14におけるスペース
A参照)。
【0118】(h)中間転写ユニットTUのフレーム1
00および中間転写ユニットTUが着脱可能に装着され
る受けフレーム400は底板を有していないので、テン
ション解除手段240によるテンション解除時に弛んだ
ベルト160が底板に当たるということがなくなる。
【0119】したがって、ベルト160にゴミやトナー
等が付着するということがなくなり、それに起因する画
像不良が生じなくなる。
【0120】したがってまた、この画像形成装置によれ
ば、小型化を図ることが可能となる。
【0121】すなわち、この画像形成装置によれば、テ
ンション解除手段を有しているにもかかわらず、テンシ
ョン解除時に弛んだベルト160にゴミ等が付着せず、
大型化もしないという効果が得られる。
【0122】(i)中間転写ユニットTUは、第1ユニ
ットU1と第2ユニットU2とからなり、第1ユニット
U1に対して第2ユニットU2が着脱可能に構成されて
いるので、消耗品として交換する装置単位を小さくかつ
軽量化することができる。
【0123】したがって、ユーザは交換作業を容易に行
なうことができるとともに、費用面でのメリットも得ら
れることとなる。また、省資源化の面でのメリットも得
られる。さらに、メーカーにおいては、組立単位が分割
されることとなるので組立性が格段に向上する。
【0124】この実施の形態では、第2ユニットU2が
再利用可能であり、中間転写ベルト160が消耗した際
には、第1ユニットU1のみを交換すれば良い。
【0125】(j)第1ユニットU1に対する第2ユニ
ットU2の着脱は、第1ユニットU1に対する第2ユニ
ットU2の挿入あるいは引き出しのみで行なうことがで
きるので、着脱操作が容易である。
【0126】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可
能である。
【0127】例えば、上記実施の形態では像担持体ベル
トとして中間転写ベルトを挙げて説明したが、この発明
の構成は感光体ベルトの張架構造にも採用し得る。
【0128】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、
テンションローラの両端が相互に独立して懸架されてい
るので、テンションローラによる像担持体ベルトに対す
る付勢力が、テンションローラの一端部と他端部とで大
きく異なるということがなくなり、像担持体ベルトの蛇
行が軽減されて、綺麗な画像を得ることが可能となる。
【0129】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示
す概略図。
【図2】中間転写ユニットの一例および、このユニット
TUを着脱可能に装着するために画像形成装置に設けら
れた受けフレーム400およびそのスライドフレーム4
10を示す斜視図。
【図3】主として中間転写ユニットTUを示す一部省略
正面図。
【図4】テンションが解除された状態の中間転写ユニッ
トTUを示す一部省略背面図。
【図5】中間転写ユニットTUの第2ユニットU2を第
1ユニットU1から取り外した状態を示す部分省略斜視
図。
【図6】中間転写ユニットTUの第2ユニットU2を第
1ユニットU1に挿入する状態を示す部分省略斜視図。
【図7】第2ユニットU2を示す一部省略右側面図。
【図8】テンションが解除された状態の中間転写ユニッ
トTUを主として示す一部省略正面図。
【図9】中間転写ベルト160およびローラ110〜1
50の概略的な展開図。
【図10】中間転写ユニットTUの第1ユニットU1に
対する第2ユニットU2の装着構造の一例を示す部分省
略正面図。
【図11】中間転写ユニットTUとスライドフレーム4
10とを示す部分省略正面図。
【図12】中間転写ユニットTUがスライドフレーム4
10へ装着された状態を示す部分省略斜視図。
【図13】中間転写ユニットTUがスライドフレーム4
10へ装着された状態を示す部分省略正面図。
【図14】画像形成装置のフレーム構造および、中間転
写ユニットTUの着脱操作を説明する概略正面図。
【図15】中間転写ユニットTUがスライドフレーム4
10へ装着された状態を示す部分省略斜視図。
【符号の説明】
TU 中間転写ユニット 110〜150 ローラ 120 テンションローラ 160 中間転写ベルト(像担持体ベルト)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1本のテンションローラを含
    む複数のローラ間に張架されて循環駆動される像担持体
    ベルトを有する画像形成装置であって、 前記テンションローラの両端が相互に独立して懸架され
    ていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008052222A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Canon Inc 画像形成装置
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JP2010175689A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Sharp Corp 無端ベルト装置、および、これを備えた画像形成装置

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