JP2000206320A - 回折格子パタ―ン - Google Patents
回折格子パタ―ンInfo
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Abstract
示)および耐環境性を奏する回折格子パターンを低コス
トで提供すると共に、従来のレリーフ型パターンにはな
い装飾効果とセキュリティ効果を持つパターンを提供す
る。 【解決手段】左右対称でない断面形状の回折格子(例え
ば、ブレーズド格子やバイナリー格子)を採用する。
Description
キュリティ(偽造防止)の用途に好適な回折格子パター
ンに関する。
止)の用途に好適な製品として、ホログラムや回折格子
が周知である。
「レリーフ型(格子が、表面の微細な凹凸からなる)」
であり、他方は「体積型(厚さ方向で、屈折率や透過率
が異なることで格子を構成する)」である。
ス成型することで作製されるため、安価に大量複製する
ことが可能であるが、回折効率が低く(照明光の20〜
30%程度しか再生しない)、表示画像が暗いという問
題を有する。
つが、感光性樹脂が最終製品となるため、コストが高い
と共に耐環境性に劣るという問題を有する。
機能(回折効率が高く、明るい表示)および耐環境性を
奏する回折格子パターンを低コストで提供すると共に、
従来のレリーフ型パターンにはない装飾効果とセキュリ
ティ効果を持つパターンを提供することを目的とする。
解決するために為されたものであり、回折格子の配置に
より表示画像を構成する回折格子パターンにおいて、少
なくとも一部分の回折格子が、左右対称でない断面形状
であることを特徴とする回折格子パターンである。
折格子が、セル状であることを特徴とする請求項1記載
の回折格子パターンである。
を構成する回折格子の少なくとも一部分が、少なくとも
格子方向が同様で、一様に左右対称でない断面形状であ
ることを特徴とする請求項1または2記載の回折格子パ
ターンである。
を構成する回折格子と、その周辺および/または内部の
回折格子とが、格子方向は同様であり、それぞれの断面
形状は逆向きであることを特徴とする請求項1〜3の何
れかに記載の回折格子パターンである。
状の回折格子として、ブレーズド格子もしくはバイナリ
ー格子であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに
記載の回折格子パターンである。
左右対称でない断面形状であることにより、その部分か
らの回折光が、その断面形状に応じた方向にのみ出射す
ることになるため、正方向と負方向とで表示パターン
(絵柄)を変化させることが出来、高い装飾性・偽造防
止効果が実現できる。
形状の格子(図4参照)を持つレリーフ型ホログラムや
矩形波状の断面形状(図5参照)のように、断面形状が
左右対称な形状の回折格子とは異なる断面形状を有す
る。
うに、鋸刃状の断面形状を持つ回折格子であり、その斜
面での入射光の反射もしくは屈折の角度が、回折角度と
一致した場合、非常に高い回折効率が得られることが知
られている。
うに、階段状の断面形状を持つ回折格子であり、この回
折格子も非常に高い回折効率を示すことが知られてい
る。図7に示すバイナリー型回折格子は4段階のレベル
であるが、レベル数はそれに限定されるものではない。
称な回折格子では、正方向と負方向の回折光の回折効率
はほぼ一致するため、その差は殆ど目視で判断すること
ができなかった。しかしながら、ブレーズド型格子やバ
イナリー型格子のような断面形状が左右対称でない回折
格子では、回折光の回折効率は正方向と負方向で大きく
異なり、その差は目視や機械読み取りによって簡単に区
別することができる。図2・図3に、本発明と従来の回
折格子パターンの、正方向と負方向(照明光を上から照
明する場合と下から照明する場合)での回折光の見え方
の違いを概念的に示す。本発明の回折格子パターン(図
2)では著しく見え方が変化するのに対して、従来の回
折格子パターン(図3)では見え方に変化なく同様であ
る。
は、従来の正弦波や矩形波の回折格子では、その方向に
よる表示パターンの変化は、180度の範囲内でのみの
変化でしか表現できなかった。しかしながら、ブレーズ
ド型格子やバイナリー型格子のような断面形状が左右対
称でない回折格子では、360度の範囲に渡って格子方
向による表示パターンの変化を認識することが可能とな
る。
180度といったように、回折格子の方向の差が180
度異なり、他の格子の条件が同じ場合、その違いを判断
することができなかった。しかしながら、断面形状が左
右対称でない回折格子では、格子の方向が0度と180
度との間で、回折光の強度が著しく変化するため、回折
格子の違いを容易に認識することができる。
折格子によれば、従来にない様々な作用効果を持たせる
ことができるが、その回折格子を作製するために、多く
のデータ量と複雑な製造工程が必要となる。回折格子を
セル構造とすることにより、その繰り返しによるパター
ンを採用することで、データ量の削減や製造工程の簡略
化を図ることができる。
基づいて説明する。図1に示す実施形態では、Aおよび
Bの2種類のブレーズド格子を用いる。この2つの格子
は、形状は同一で、方向が180度異なっており(鋸刃
の斜面が上向きか下向きか)、この2種類の格子を組み
合わせて基板表面に配置することによって、パターン
(文字“T”)を表現している。
格子として、セル状のものを配置しているが、同一の格
子からなる部分の全面を一様な回折格子として、境界を
持たせないようにしても良い。
に、上方や下方から照明光を照射すると、観察者はネガ
ポジの反転した異なるパターン(文字“T”が明るく光
って見えるか、またはその逆)を観察できる。従来の回
折格子パターンでは、回折光の正負で回折効率の差がな
いため、同一の照明条件では、パターンを上下に反転さ
せて配置しても、視覚されるパターンの差異を確認でき
ず、また、図3に示すように、照明方向の違いによる表
示パターンの変化も確認することができない。
は、格子形状・方向に応じて、回折光の出射する方向に
異方性を持つため、多彩な表現が可能となる。従って、
同一の表示絵柄であっても、パターンの差別化が可能で
あり、セキュリティー性の付与に貢献することになる。
て説明したが、バイナリー型格子や格子の断面形状が左
右対称でない他の格子を用いても、同様の効果を得るこ
とができる。
回折格子の方向のみを変えることで、特異なパターン表
示を実現させたが、それだけに限らず、格子の種類や方
向を多彩に組み合わせることで、一層多彩でセキュリテ
ィー性の向上したパターンを提供できる。
キなどにより原版のレリーフ形状が再現されたスタンパ
(複製用版)を得、前記スタンパにより熱可塑性樹脂に
エンボス成型することで、回折格子パターンが安価に大
量複製される。
分な光学機能(回折効率が高く、明るい表示)および耐
環境性を持ち、特異な装飾効果とセキュリティ効果を持
つパターンが提供される。
明図。
念的に示す説明図。
示す説明図。
す説明図。
明図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】回折格子の配置により表示画像を構成する
回折格子パターンにおいて、 少なくとも一部分の回折格子が、左右対称でない断面形
状であることを特徴とする回折格子パターン。 - 【請求項2】少なくとも一部分の回折格子が、セル状で
あることを特徴とする請求項1記載の回折格子パター
ン。 - 【請求項3】特定の絵柄・文字などを構成する回折格子
の少なくとも一部分が、少なくとも格子方向が同様で、
一様に左右対称でない断面形状であることを特徴とする
請求項1または2記載の回折格子パターン。 - 【請求項4】特定の絵柄・文字などを構成する回折格子
と、その周辺および/または内部の回折格子とが、格子
方向は同様であり、それぞれの断面形状は逆向きである
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の回折格
子パターン。 - 【請求項5】左右対称でない断面形状の回折格子とし
て、ブレーズド格子もしくはバイナリー格子であること
を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の回折格子パ
ターン。
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