JP2000206231A - 船舶用レ―ダ表示システム - Google Patents

船舶用レ―ダ表示システム

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JP2000206231A
JP2000206231A JP11005552A JP555299A JP2000206231A JP 2000206231 A JP2000206231 A JP 2000206231A JP 11005552 A JP11005552 A JP 11005552A JP 555299 A JP555299 A JP 555299A JP 2000206231 A JP2000206231 A JP 2000206231A
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JP
Japan
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radar
ship
absolute
antenna
indicator
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JP11005552A
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English (en)
Inventor
Masami Nakatsuka
雅巳 中司
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1つのレーダ送受信機で得たレーダスイープ映
像を、異なる位置に設置された複数の指示機上で、各指
示機の位置と方位を基準に表示する。 【解決手段】船舶Aのレーダ送受信機12で得た0海里
タイミングを含むレーダスイープ映像と、船舶Aの絶対
位置と、絶対船首方位とを、他の船舶B、Cに設置され
ている指示機14a、14bにも伝送する。指示機14
a、14bも、それぞれ自己の絶対位置と絶対船首方位
を検出する。このようにすれば、レーダ送受信機12で
得たレーダPPI画像と同じレーダPPI画像を全ての
指示機14、14a、14b上に各指示機14、14
a、14bの絶対位置、絶対方位を基準として表示する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶等に搭載され
て、陸地や他の船舶等の物標の探知を行うための船舶用
レーダ表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から船舶にはレーダ装置が搭載さ
れ、陸地や他の船舶等の物標の探知を行い、航路の観測
や衝突防止のための観測が行われている。
【0003】このレーダ装置は周知のように水平に回転
する空中線であるアンテナからの送信波を物標で反射さ
せ、この反射波を受信して指示機の表示器に自己位置を
中心とした同心円状のPPI画像として表示する。
【0004】図5は、従来技術に係る船舶用レーダ表示
システム100を示している。この船舶用レーダ表示シ
ステム100は、同一船舶(自船)内に、それぞれ設置
されるレーダ送受信機1と指示機5とレーダ副指示機5
aとから構成されている。
【0005】レーダ送受信機1は、アンテナ2と送受信
部3と船首方位に対するアンテナ2の方位、すなわち送
信方位を示す相対方位情報発生部4を備える。
【0006】指示機5は、ラスタスキャン型等の表示器
と表示制御部を含む表示部6と、レーダ送受信機1から
の送信信号発生を制御する送信タイミング発生部7と、
表示部6におけるレーダPPI映像の原点位置となる0
海里位置を調整するための0海里タイミング調整部8
と、表示方位調整部9とを備えている。
【0007】レーダ副指示機5aは、表示部6aと、0
海里タイミング調整部8aと表示方位調整部9aとを備
えている。
【0008】このように同一船舶内に複数の指示機5、
5aを設置する船舶用レーダ表示システム100におい
ては、レーダ送受信機1により受信したレーダスイープ
映像に基づくレーダPPI画像をそれぞれの指示機5、
5a上に表示するように構成されている。
【0009】この船舶用レーダ表示システム100にお
いては、指示機5の送信タイミング発生部7により送信
タイミング信号を発生してレーダ送受信機1に送り、レ
ーダ送受信機1は、この送信タイミング信号を受けて送
受信部3により所定の周波数の送信信号をアンテナ2を
介して送信する。
【0010】送受信部3は、アンテナ2を介して物標か
らの反射波を受信し、レーダスイープ映像信号を指示機
5、副指示機5aに送信する。一方、アンテナ2は周知
のようにモータにより回転され、この回転角度位置をエ
ンコーダにより検出し、相対方位情報発生部4により船
首方位に対する送信信号の送信方位が相対方位情報とし
て指示機5、レーダ副指示機5aに送信される。
【0011】各指示機5、5aはレーダ送受信機1から
送信されるレーダスイープ映像信号および相対方位情報
を受け、各指示機5、5aとレーダ送受信機1間のレー
ダスイープ映像信号伝送路長に応じて、0海里タイミン
グ調整部8、8aにより表示部6、6aにおけるレーダ
PPI映像の原点位置となる0海里位置を調整してい
る。
【0012】また、表示方位調整部9、9aにより自船
の船首方位と表示部6、6aにおける表示画面の船首方
位を合わせるための調整を行っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、船舶の航行
においては、例えば、漁労に従事する複数の船舶が船団
を組んで航行する場合等においては、中心となる船舶に
レーダ送受信機を設置し、他の船舶にはレーダPPI画
像を表示する指示機のみを設置することにより、電子機
器の設置コストを低減することが望ましいと考えられる
が、従来このようなシステムは存在しない。
【0014】また、このような船団の場合、各船舶が同
一のレーダPPI画像を表示して観測することにより、
周辺海域の状況に対する各船舶における認識を一致させ
ることにより安全航行等に資することが望ましいと考え
れられるが、従来このようなシステムは存在していな
い。
【0015】さらに、監視用船舶に設置したレーダ送受
信機によるレーダスイープ映像を付近の海域を航行する
各船舶に設置した指示機に配信し、同一のレーダスイー
プ映像を各船舶が共通利用するシステムとすることによ
り、前述の船団におけると同様に周辺海域の状況に対す
る各船舶における認識を一致させることにより航行の安
全性を向上させることが期待できると考えられるが、従
来このようなシステムは存在していない。
【0016】しかしながら、上記従来の船舶用レーダ表
示システム100においては、複数の指示機5、5aに
同一のレーダPPI画像を表示する場合、同一船舶内に
おいて、レーダ送受信機1からレーダ送信信号毎のレー
ダスイープ映像、相対方位情報や送信トリガ信号を船舶
内の異なる箇所に設置した各指示機5、5aに配信し、
レーダPPI画像を表示するものであって、他の船舶に
設置した指示機を含めて、特定の船舶に設置したレーダ
送受信機からのレーダスイープ映像に基づくレーダPP
I画像を表示するシステムは従来存在していなかった。
【0017】従来の船舶用レーダ表示システム100で
は、レーダ送受信機1から距離の離れた位置にある他船
等に設置された指示機においては、レーダ送受信機1か
らレーダスイープ映像を受信したとしても、レーダ送受
信機1の絶対位置情報がなく、また受信したレーダスイ
ープ映像に関する絶対方位情報がないため、他船等に設
置された指示機の位置を中心としたレーダPPI画像と
して表示することができない構成となっている。
【0018】また、レーダ送受信機1により受信したレ
ーダスイープ映像を、同一船舶内に設置された複数の指
示機5、5aに送信し、同一のレーダPPI画像を表示
するシステムの場合においても、レーダ送受信機1から
送信される方位情報が相対情報であるため、指示機のオ
ペレータによる表示方位調整およびレーダスイープ映像
伝送路に起因する0海里タイミングの調整が必要である
という不都合が存在していた。
【0019】従って、本発明は、1つのレーダ送受信機
で受信した同一のレーダスイープ映像を、異なる位置に
設置された複数の指示機にて、当該指示機の設置位置を
中心としたレーダPPI画像として表示することのでき
る新たな船舶用レーダ表示システムを提供し、また指示
機側における表示方位調整、0海里タイミングの調整の
不要な船舶用レーダ表示システムを提供することを目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、アンテナを介
して送信された信号の物標からの反射波を受信してレー
ダスイープ映像を配信するレーダ送受信機に、当該レー
ダ送受信機中のアンテナの絶対位置を測位するアンテナ
絶対位置センサと前記アンテナが装備された船舶の絶対
船首方位を検出する絶対船首方位センサを接続するとと
もに、指示機側にも指示機が設置された船舶中の該指示
機の絶対位置を測位する指示機絶対位置センサと絶対船
首方位を検出する指示機絶対船首方位センサを接続する
構成としている。なお、指示機装備船とアンテナ装備船
とが同一の船舶である場合には、この指示機絶対船首方
位センサは不要である。
【0021】このような構成とすることにより、指示機
において、レーダ送受信機からレーダスイープ映像とと
もに、アンテナ絶対位置センサにより測位した絶対位置
情報と、アンテナ装備船の絶対船首方位センサにより検
出した絶対船首方位情報と(送信)相対方位情報から得
られる(レーダ)スイープ絶対方位情報を受信し、指示
機自身の絶対位置および絶対船首方位から、当該指示機
の表示部に表示するレーダPPI画像の表示方位、自船
(指示機装備船舶)表示位置を算出することができる。
【0022】この場合、レーダ送受信機から指示機に対
して、0海里タイミング、レーダスイープ映像、スイー
プ絶対方位、およびアンテナ絶対位置の4つの情報を送
ることにより、指示機側での表示方位の調整と0海里タ
イミングの調整が不要となる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る船舶用レーダ表示シ
ステムについて、一実施の形態を挙げ、添付の図面を参
照しながら以下詳細に説明する。
【0024】図1はこの一実施の形態に係る船舶用レー
ダ表示システム10の構成を示すブロック図である。
【0025】レーダ表示システム10は、基本的には、
レーダ送受信機12と、これに接続される3つの指示機
14、14a、14bとから構成されている。
【0026】なお、この実施の形態において、指示機1
4はレーダ送受信機12とともに同一の船舶(アンテナ
装備船ともいう。)Aに搭載され、他の指示機14a、
14bは、それぞれ異なる船舶(指示機装備船ともい
う。)B、Cに搭載され、レーダ送受信機12と、それ
ぞれの指示機14、14a、14bとの間の信号の送受
は、無線電波により行われているものとする。
【0027】この場合、レーダ送受信機12には、アン
テナ装備船Aの絶対船首方位を検出する絶対船首方位セ
ンサ(アンテナ装備船絶対船首方位センサともいう。)
42が接続されている。
【0028】また、指示機14には、該指示機14の絶
対位置を検出する絶対位置センサ(指示機絶対位置セン
サ)34と前記絶対船首方位センサ42とが接続されて
いる。
【0029】他の指示機14aには、該指示機14aの
絶対位置を測位する絶対位置センサ(指示機絶対位置セ
ンサ)34aと該指示機装備船Bの絶対船首方位を検出
する絶対船首方位センサ(指示機装備船絶対船首方位セ
ンサ)44aとが接続され、さらに他の指示機14bに
も、該指示機14bの絶対位置を測位する絶対位置セン
サ(指示機絶対位置センサ)34bと該指示機装備船C
の絶対船首方位を検出する絶対船首方位センサ(指示機
装備船絶対船首方位センサ)44bとが接続されてい
る。
【0030】レーダ送受信機12は、アンテナ16と、
このアンテナ16の絶対位置を測位する絶対位置センサ
(アンテナ絶対位置センサ)32と、送信タイミング信
号に基づいて所定の周波数の送信信号を発生し、また物
標からの反射波を受信する送信タイミング発生/送受信
部18と、0海里タイミングを検出する0海里タイミン
グ検出部20と、空中線情報作成部22とから構成され
ている。
【0031】指示機14はラスタスキャン型等の表示器
と表示制御部とメモリを含む表示部24と、自船表示位
置算出部26と、表示方位算出部28とから構成されて
いる。指示機14a、指示機14bの構成要素は、指示
機14の構成要素と同一であるので図示を省略してい
る。
【0032】なお、上述したように、図1例のレーダ表
示システム10では、アンテナ16を含むレーダ送受信
機12と指示機14とが同一船舶Aに設置され、指示機
14a、14bがそれぞれ異なる船舶B、Cに設置され
る構成としているが、これに限らず、レーダ送受信機1
2が設置される船舶に対して、指示機14、14a、1
4bはそれぞれ異なる他の船舶に設置される構成でもよ
く、あるいは、自船内の異なる位置に設置される構成と
してもよい。
【0033】なお、絶対位置センサ32、34、34
a、34bとしては、GPS測位装置やDGPS測位装
置が採用され、絶対船首方位センサ42、44a、44
bとしては、ジャイロセンサ、あるいは、マグネティッ
クコンパス等が採用されている。
【0034】次に、図1例のレーダ表示システム10に
ついてその動作を説明する。
【0035】絶対位置センサ32と絶対船首方位センサ
42により検出されたレーダ送受信機12の絶対位置
(正確にはアンテナ16の絶対位置)と船舶Aの絶対船
首方位が空中線情報作成部22に送られる。
【0036】一方、レーダ送受信機12において、送信
タイミング発生/送受信部18により送信タイミング信
号が発生され、この送信タイミング信号に従って所定の
周波数の送信信号がアンテナ16を介して送信される。
アンテナ16は周知のようにモータ等の回転機構により
回転されており、この回転角度位置をエンコーダにより
検出し、船首方位に対する送信信号の送信方位が相対方
位情報(スイープ相対方位情報)として空中線情報作成
部22に送出される。
【0037】また、送信タイミング発生/送受信部18
は、アンテナ16を介して物標からの反射波を受信し、
レーダスイープ映像信号を空中線情報作成部22に送信
する。一方、0海里タイミング検出部20においては、
送信タイミング発生/送受信部18から送信タイミング
信号とレーダスイープ映像信号を受けて、0海里タイミ
ング信号を発生し、空中線情報作成部22に送出する。
【0038】空中線情報作成部22においては、前記ス
イープ相対方位とアンテナ装備船絶対船首方位の情報か
らスイープ絶対方位を求め、求めたスイープ絶対方位
と、レーダスイープ映像と、アンテナ絶対位置と、0海
里タイミングの各情報を指示機14、14a、14bに
それぞれ送出する。
【0039】この場合、各指示機14、14a、14b
には、レーダ送受信機12と同様に、それぞれ、指示機
自身の絶対位置と絶対船首方位を検出するための絶対位
置センサ34、34a、34bと絶対船首方位センサ4
2、44a、44bとが接続されている。
【0040】従って、図2に示すように、各指示機1
4、14a、14bにおいて0海里タイミングの調整は
必要としない。その理由は、0海里タイミングは、レー
ダ送受信機12内で生成され、レーダスイープ映像信号
と同一の伝送路で各指示機14、14a、14bに送ら
れるので、0海里タイミングとレーダスイープ映像信号
との間での誤差が発生しないからである。
【0041】図2は、レーダスイープ映像信号と送信タ
イミング(送信トリガ)とレーダスイープ映像信号のメ
モリ書き込み信号のタイミング関係を示すタイムチャー
トである。図2に示すように、レーダスイープ映像信号
の0海里タイミングTは、送信タイミングから固有の時
間幅(調整幅)Wで示すことが可能であり、この時間幅
Wによってレーダスイープ映像信号を、各表示部24内
のメモリに書き込むためのメモリ書き込み信号の書込タ
イミングを決定することができる。
【0042】そして、この送信タイミング信号とレーダ
スイープ映像信号とを空中線情報作成部22によりミキ
シングして、指示機14、14a、14bに送信するこ
とにより、レーダ送受信機12と各指示機14、14
a、14bとの間の伝送路に起因する時間差を合わせる
ための調整作業が不要となる。
【0043】すなわち、図2(a)の波形は、空中線情
報作成部22で生成される0海里タイミングTを含むレ
ーダスイープ映像信号の波形、図2(b)の波形は、送
信タイミング発生/送受信部18で発生される送信タイ
ミング信号の波形、図2(c)の波形は、空中線情報作
成部22で生成される、送信タイミングがレーダスイー
プ映像信号にミキシングされた(混合された)ミキシン
グレーダスイープ映像信号の波形、図2(d)の波形
は、送信タイミングの立ち上がり時点を基準に作成され
たメモリ書込信号の波形である。このローレベルの期間
でメモリへの書込が行われるメモリ書込信号は、各指示
機14、14a、14bの表示部24で生成される。
【0044】指示機14、14a、14bは、空中線情
報作成部22から送出された0海里タイミングと送信タ
イミングを含むレーダスイープ映像信号{図2(c)の
波形}とともに、レーダ送受信機12に接続された絶対
位置センサ32からの絶対位置情報と絶対船首方位セン
サ42からの絶対船首方位を受信するとともに、それぞ
れ自身の絶対位置センサ34、34a、34bと絶対船
首方位センサ42、44a、44bから、それぞれ自身
の絶対位置情報と絶対船首方位情報を受信する。
【0045】そして、指示機14、14a、14bの各
自船表示位置算出部26は、自身の各表示部24に表示
するレーダPPI画面上の自船表示位置(指示機表示位
置)を算出する。
【0046】図3は、指示機14、14a、14b中、
自船表示位置算出部26における自船表示位置算出の説
明に供される図である。図3において、船舶Aのレーダ
送受信機12の位置をA(x0,y0)とし、指示機1
4、14a、14bが設置された位置(船舶Aの指示機
14の位置、船舶Bの指示機14aの位置、または船舶
Cの指示機14bの位置をQ(x,y)としたとき、次
の(1)式、(2)式が成り立つ。
【0047】 x=x0−r×sinθ …(1) y=y0−r×cosθ …(2) この(1)式および(2)式において、船舶間の距離
{正確には、アンテナ16と指示機14の間の距離(船
舶A内の距離)、アンテナ16と指示機14aの間の距
離(船舶Aと船舶Bとの距離)、アンテナ16と指示機
14bの間の距離(船舶Aと船舶Cとの距離)}rは、
対応する絶対位置情報から求めることができ、例えば、
船舶Aと船舶Bとの距離rは、絶対位置センサ32と絶
対位置センサ34aの絶対位置情報から容易に求めるこ
とができる。
【0048】また、(1)式および(2)式において、
自船Q{ここでは、指示機14(実際には、船舶A
内)、14a(船舶B)、14b(船舶C)}からみた
船舶A(ここでは、アンテナ16を含むレーダ送受信機
12を搭載した船舶、以下、レーダ送受信機12を搭載
した船舶を必要に応じて中心船舶Aともいう。)の北位
0度からの方向角θは、対応する絶対船首方位情報から
求めることができ、例えば、船舶Bの船舶Aに対する北
位0度からの方向角θは、絶対船首方位センサ42と絶
対船首方位センサ44aとから求めることができる。
【0049】各表示方位算出部28においては、空中線
情報作成部22から受信したレーダ送受信機12の絶対
船首方位情報と、自身の絶対船首方位センサ42、44
a、44bにより検出した指示機14、14a、14b
の絶対船首方位とから、自船の表示モードで定まるオフ
セット方位と(中心船舶Aの船首方位−自船の船首方
位)の和を求め、表示方位を算出する。なお、この実施
の形態では、レーダ送受信機12と指示機14の絶対方
位は、いずれも船舶Aに設置されているので同一であ
る。
【0050】表示モードとしては、レーダPPI画像を
表示する際、指示機14の表示画面上に船首を真上に表
示するヘッドアップ方位モードと、絶対方位の北位0度
を真上に表示するノースアップ方位モードと、スイッチ
を押したときの船首方位が真上に固定されて表示される
コースアップ方位モードの3種類の表示モードが一般的
に使用される。
【0051】図4は、レーダ送受信機12を設置した中
心船舶Aと、指示機14a、14bを設置した船舶B、
Cの位置における表示モードとレーダPPI画像の関係
を模式的に示す図である。
【0052】図4中の矢印は、それぞれの船舶A、B、
Cの船首方位を示し、Lは陸地、Sは物標を示してい
る。
【0053】中心船舶Aの船首方位が北である場合、ヘ
ッドアップ方位モードの表示のとき、船舶Bの指示機1
4aの表示部24では図4の映像を右回りに90度回転
した映像が、船舶Cの指示機14bの表示部24におい
ては180度回転した映像が、それぞれ自船を画面中央
としたレーダPPI画像となる。
【0054】ノースアップ方位モードのときは、船舶
A、船舶B、船舶Cは、いずれも北を上方とした映像
で、それぞれ自船を画面中央としたレーダPPI画像と
なる。
【0055】また、コースアップ方位モードの場合は、
上記ノースアップ方位モードのときの映像を当該船舶の
航行コース分だけ回転させて固定した映像となる。この
場合も他の表示モードと同様に、自船を画面中央として
表示される。
【0056】従って、上記のオフセット方位は、ヘッド
アップ方位モードの場合は0度、ノースアップ方位モー
ドの場合は自船首方位、コースアップ方位モードの場合
は自船首方位−(マイナス)設定コース値となる。
【0057】このように上述した実施の形態に係る船舶
用レーダ表示システム10によれば、各船舶A、B、C
毎にレーダ送受信機12を設置することなく、位置の異
なる移動する他の船舶B、Cの指示機14a、14bの
各表示部24に、各船舶B、Cの位置を基準点とした船
舶レーダPPI画像を表示することができる。もちろ
ん、船舶レーダPPI画像と同時に、同心円表示等の距
離マーカ(VRM)、方位マーカ(EBL)および十字
カーソル表示等の位置マーカ(カーソル)を自船(各船
舶B、C)の位置を基準点として表示することができ
る。この場合に、表示方位の調整作業や0海里調整作業
を自動化できるという利点がある。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1つの送受信機からレーダ送信毎の受信映像(レーダス
イープ映像)とそのスイープ絶対方位、0海里タイミン
グ、0海里位置の絶対位置情報を、自身の絶対位置と絶
対方位の情報を有している他船(複数であってもよ
い。)および(または)自船の指示機に配信することに
より、同じレーダPPI画像を全ての指示機上に各指示
機の絶対位置、絶対方位を基準として表示することがで
きるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】船舶用レーダ表示システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】レーダスイープ映像信号と送信タイミングとミ
キシングレーダ映像信号のメモリ書込タイミングとの関
係を示す波形図である。
【図3】自船表示位置算出部における自船表示位置算出
の方法の説明に供される線図である。
【図4】レーダ送受信機を設置した船舶と、指示機を設
置した他の船舶の位置における表示モードとレーダPP
I画像の関係を示す模式図である。
【図5】従来の船舶用レーダ表示システムの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
10…船舶用レーダ表示システム 12…レーダ送
受信機 14、14a、14b…指示機 16…アンテナ 18…送信タイミング発生/送受信部 20…0海里タ
イミング検出部 22…空中線情報作成部 24…表示部 26…自船表示位置算出部 28…表示方位
算出部 32、34、34a、34b…絶対位置センサ 42、44a、44b…絶対船首方位センサ A、B、C…船舶

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向に回転するアンテナの船首方位に
    対するスイープ相対方位を出力するエンコーダと、 前記アンテナを介して送信された信号の物標からの反射
    波を受信してレーダスイープ映像を配信するレーダ送受
    信機と前記レーダ送受信機が設置されたアンテナ装備船
    中の前記アンテナの絶対位置を測位するアンテナ絶対位
    置センサと、 前記アンテナ装備船の絶対船首方位を検出するアンテナ
    装備船絶対船首方位センサと、 前記レーダ送受信機からのレーダスイープ映像を受信す
    る少なくとも1つの指示機と、 該指示機が設置された船舶中の該指示機の絶対位置を測
    位する指示機絶対位置センサと、 該指示機が設置された船舶の絶対船首方位を検出する指
    示機絶対船首方位センサとを備え、 前記指示機は、前記レーダスイープ映像と、前記スイー
    プ相対方位と、前記アンテナ絶対位置と、前記アンテナ
    装備船絶対船首方位と、前記指示機絶対位置と、前記指
    示機絶対船首方位に基づいて、該指示機の表示部に表示
    するレーダPPI画像の表示方位と該指示機装備船舶の
    表示位置を算出することを特徴とする船舶用レーダ表示
    システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の船舶用レーダ表示システム
    において、前記レーダ送受信機は0海里タイミング検出
    部を備え、さらに、0海里タイミング信号を前記指示機
    に送出することを特徴とする船舶用レーダ表示システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の船舶用レーダ表示システム
    において、 前記指示機は前記レーダ送受信機が設置された船舶とは
    異なる船舶に設置されたことを特徴とする船舶用レーダ
    表示システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の船舶用レーダ表示システム
    において、 前記指示機は前記レーダ送受信機が設置された船舶内の
    異なる位置に設置されたことを特徴とする船舶用レーダ
    表示システム。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の船舶
    用レーダ表示システムにおいて、 レーダ送受信機から指示機に送られる情報が、0海里タ
    イミング、レーダスイープ映像、スイープ相対方位とア
    ンテナ装備船絶対船首方位とから求められるスイープ絶
    対方位、およびアンテナ絶対位置とされていることを特
    徴とする船舶用レーダ表示システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350172A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Furuno Electric Co Ltd 船舶位置表示装置

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JP2002350172A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Furuno Electric Co Ltd 船舶位置表示装置

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