JP2000206052A - 欠陥検査装置、欠陥検査方法および記憶媒体 - Google Patents

欠陥検査装置、欠陥検査方法および記憶媒体

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JP2000206052A
JP2000206052A JP11001479A JP147999A JP2000206052A JP 2000206052 A JP2000206052 A JP 2000206052A JP 11001479 A JP11001479 A JP 11001479A JP 147999 A JP147999 A JP 147999A JP 2000206052 A JP2000206052 A JP 2000206052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な検出感度で、検査対象物の欠陥(斑)
を確実に検出することができる欠陥検査装置および欠陥
検査方法を提供する。 【解決手段】 ラインセンサ3は、検査対象物1を1ラ
インずつ画像データとして取り込む。フィルタ処理部9
は、上記画像データをフィルタ処理し、欠陥部を強調す
る。基準画像設定部8は、欠陥部がない部分の基準画像
データを設定する。閾値演算部10は、基準画像データ
およびフィルタ処理された基準画像データに基づいて、
欠陥部を検出するための閾値Diを算出する。2値化部
11は、検査中、閾値Diに基づいて、フィルタ処理さ
れた画像データBi´から、欠陥部を「1」、正常部を
「0」として2値化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラインセンサと画
像処理フィルタ使用時の閾値設定方式に特徴がある画像
処理装置とを使用した欠陥検査装置、欠陥検査方法およ
び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フィルム、不織布、樹脂板な
どの検査対象物の表面上の欠陥(斑)を検出する装置と
して、検査対象物の表面に対して光を照射または透過さ
せ、その反射光もしくは透過光を、CCDなどを用いた
ラインセンサにより取り込み、画像処理装置により、該
ラインセンサで得た輝度情報に基づいて輝度の変化を取
得し、該輝度変化に従って欠陥を検出する装置が知られ
ている。これは、欠陥部分と正常部分とで輝度が相違す
るという特性を利用している。
【0003】また、例えば特開平6―323954号公
報には、欠陥部分の検出精度をより向上させるために、
欠陥部分と正常部分との輝度の違いを強調すべく、画像
フィルタ(フィルタリング処理)を用いる技術が開示さ
れている。該画像フィルタは、ラインセンサで得た輝度
情報を、縦横複数の画素行列からなる格子内で加算し、
格子間における輝度の変化量を強調する。これにより、
欠陥部分と正常部分との境界が明確になり、より高精度
で欠陥(斑)を検出することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラインセン
サにより得られた画像には、照明ムラやレンズのムラな
ど、検査対象物の欠陥(斑)に依らない輝度ムラが生じ
ていることがある。例えば、このような輝度ムラによっ
て、ラインセンサにより得られた画像の中心部と周辺部
とで輝度差が生じると、従来技術では、正常部分に比べ
て同じ濃度差の欠陥(斑)であっても、その欠陥(班)
がどの位置にあるかによって画像フィルタ処理後の輝度
の変化量が異なってしまうので、検出感度を一定にでき
ず、欠陥(斑)を正確に検出できない場合が生じるとい
う問題点があった。
【0005】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、検査対象物の欠陥(斑)に依らない輝度ムラが
あっても、良好な検出感度で、検査対象物の欠陥(斑)
を確実に検出することができる欠陥検査装置および欠陥
検査方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、検査対象物表面に
おける色調の濃淡を検査画像データとして取り込むと共
に基準原画像データを取り込む取込手段と、前記取込手
段により取り込んだ基準原画像データに基づいて基準画
像データを設定する基準画像設定手段と、基準画像デー
タ及び検査画像データに対して所定のフィルタ処理を施
して濃度変化を強調するフィルタ手段と、前記フィルタ
手段によるフィルタ処理後の基準画像データの濃度分布
に基づいて閾値を設定する閾値設定手段と、前記閾値設
定手段により設定された閾値に基づいて、前記フィルタ
手段によるフィルタ処理後の検査画像データを2値化す
る2値化手段とを具備し、前記2値化手段により2値化
されたデータに基いて前記検査対象物表面における欠陥
を検出することを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の欠陥検査装置において、前記基準画像設定手段
が、前記取込手段により取り込んだ、前記検査対象物表
面における欠陥による影響を受けていない基準原画像デ
ータに基づいて基準画像データを設定する基準画像設定
手段であることを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載の発明では、請求項2
記載の欠陥検査装置において、前記閾値設定手段は、前
記閾値を設定する際に、前記基準画像設定手段により設
定された基準画像データの濃度分布に対応して閾値が変
動するように前記閾値を補正することを特徴とする。
【0009】また、請求項4記載の発明では、請求項2
または3記載の欠陥検査装置において、前記閾値設定手
段は、前記閾値を設定する際に、さらに、欠陥として検
出しようとする欠陥部と正常部との濃度差の下限値に基
づいて前記閾値を補正することを特徴とする。
【0010】また、請求項5記載の発明では、請求項2
記載の欠陥検査装置において、前記基準画像設定手段
は、前記フィルタ手段がm行n列の画像フィルタを使用
する場合、前記取込手段により取り込んだ基準原画像デ
ータを、m行n列の範囲で平均化したものを前記基準画
像データとすることを特徴とする。
【0011】また、上述した問題点を解決するために、
請求項6記載の発明では、検査対象物表面における色調
の濃淡を検査画像データとして取り込むステップと、基
準原画像データに基づいて基準画像データを得るステッ
プと、基準画像データ及び検査画像データに対して所定
のフィルタ処理を施して濃度変化を強調するステップ
と、フィルタ処理後の基準画像データの濃度分布に基づ
いて閾値を設定するステップと、設定された閾値に基づ
いてフィルタ処理後の検査画像データを2値化するステ
ップとを有し、前記2値化されたデータに基いて前記検
査対象物表面における欠陥を検出することを特徴とす
る。
【0012】また、請求項7記載の発明では、請求項6
記載の欠陥検査方法において、前記基準画像データを得
るステップが、前記検査対象物表面における欠陥による
影響を受けていない基準原画像データに基づいて基準画
像データを設定するステップであり、前記閾値を設定す
るステップが、前記フィルタ処理後の基準画像データの
濃度分布に対して変動するように前記閾値を補正するス
テップを有し、前記2値化するステップでは、前記補正
された閾値に基づいてフィルタ処理後の検査画像データ
を2値化することを特徴とする。
【0013】また、請求項8記載の発明では、請求項7
記載の欠陥検査方法において、前記基準画像データを設
定するステップは、前記フィルタ処理を施すステップに
おいてm行n列の画像フィルタを使用する場合、前記取
り込んだ基準原画像データを、m行n列の範囲で平均化
して基準画像データとすることを特徴とする。
【0014】また、上述した問題点を解決するために、
請求項9記載の発明では、基準原画像データに基づいて
基準原画像データを得るステップと、基準画像データ及
び検査対象物表面における色調の濃淡に基づく検査画像
データに対して所定のフィルタ処理を施して濃度変化を
強調するステップと、フィルタ処理後の基準画像データ
の濃度分布に基づいて閾値を設定するステップと、設定
された閾値に基づいて、フィルタ処理後の検査画像デー
タを2値化するステップとからなるプログラムを記憶す
ることを特徴とする。
【0015】また、請求項10記載の発明では、請求項
9記載の記憶媒体において、前記基準画像を得るステッ
プが、前記検査対象物表面における欠陥による影響を受
けていない基準原画像データを基準画像データとして設
定するステップであり、前記閾値を設定するステップ
が、前記基準画像データの濃度分布に応じて変動するよ
うに前記閾値を補正するステップを有することを特徴と
する。
【0016】この発明では、フィルタ手段は、取込手段
により取り込んだ検査対象物表面における色調の濃淡を
表す基準原画像データに基づいて得られる基準画像デー
タ及び検査画像データに対して、所定のフィルタ処理を
施して濃度変化を強調する。また、閾値設定手段は、フ
ィルタ手段によるフィルタ処理後の基準画像データの濃
度分布に基づいて閾値を設定する。そして、2値化手段
は、前記閾値設定手段により設定された閾値に基づい
て、前記フィルタ手段によるフィルタ処理後の検査画像
データを2値化し、2値化手段により2値化されたデー
タに基づいて前記検査対象物表面における欠陥を検出す
る。したがって、検査対象物の欠陥(斑)に依らない輝
度ムラがあっても、良好な検出感度で、検査対象物の欠
陥(斑)を確実に検出することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
【0018】A.実施の形態の構成 A−1.欠陥検査装置の構成 図1は、本発明の実施の形態による欠陥検査装置の構成
を示すブロック図である。図において、1は、検査対象
物である。本実施の形態では、検査対象物1の表面にお
ける色調の濃淡を検出する例として、布表面の汚れな
ど、検査対象物1の表面に周囲と比較して色調が濃い欠
陥部がある場合に、この欠陥部を検出する例を挙げて説
明する。すなわち、本実施の形態において、布表面の汚
れている部分は、濃色部であり、以下、欠陥部という。
また、汚れがない部分は、淡色部であり、以下、正常部
という。検査対象物1は、長尺のものが好ましく、固定
されたラインセンサ3(後述)に対して、検査対象物1
をその長さ方向に走行させながら検査することが好まし
い。
【0019】次に、本実施の形態による欠陥検査装置
は、照明装置2、ラインセンサ3、画像処理装置4、ホ
ストコンピュータ5および出力装置6から略構成されて
いる。照明装置2は、検査対象物1上における光の照射
範囲の長手方向が検査対象物1の走行方向に直交するよ
うに配置されたライン状の照明装置であり、例えば、蛍
光灯、ロッド照明、光ファイバ照明等を用いる。
【0020】ラインセンサ3は、撮像範囲の長手方向が
検査対象物1の走行方向に直交するように配置されたラ
イン状の光センサであり、主に素子数(画素数)が10
24、2048、または5000のものを用いる。ライ
ンセンサ3は、検査対象物1からの反射光または透過光
を受光し、検査対象物1の表面の色調の濃淡に応じた電
気信号を画像処理装置4に供給する。言い換えると、ラ
インセンサ3は、検査対象物1の走行方向に直交するラ
イン(以下、検査ライン)単位で、検査対象物1の表面
の光強度分布に応じた電気信号を出力することになる。
【0021】上述した照明装置2およびラインセンサ3
は、図示の例では、ラインセンサ3が照明装置2からの
正反射光を受光しないように配置されているが、照明装
置2からの正反射光を受光するように配置してもよい。
また、検査対象物1の種類によっては、検査対象物1の
背面から光を照射し、その透過光をラインセンサ3で受
光する透過照明を用いるようにしてもよい。
【0022】画像処理装置4は、ラインセンサ3から供
給される信号を、所定のプログラムに従って処理し、検
査対象物1の欠陥部を検出して、その検出結果をホスト
コンピュータ5に供給する。なお、画像処理装置4の詳
細については後述する。
【0023】ホストコンピュータ5は、画像処理装置4
からの検出結果を、出力装置6の出力形態に応じた形式
に変換して出力装置6に供給する。出力装置6は、検査
結果を適宜の出力形態で出力するもので、例えば、検査
結果を視覚的に表示するディスプレイやプリンタ、また
は欠陥検知時に警報を発する警報装置、あるいはこれら
を組み合わせたものなど、適宜の構成とする。
【0024】A−2.画像処理装置の構成 次に、上述した画像処理装置4について詳細に説明す
る。画像処理装置4は、A/D変換部7、基準画像設定
部8、フィルタ処理部9、閾値演算部10、2値化部1
1、ランレングス符号化部12および連結性処理部13
から構成されている。A/D変換部7は、ラインセンサ
3から供給される検査画像データ及び基準原画像データ
を、例えば8ビットの濃度値(256階調)を表すデジ
タルデータに変換し、検査画像データをフィルタ処理部
9に、基準画像データを基準画像設定部8にそれぞれ供
給する。本実施の形態では、ラインセンサ3からの信号
から得られる画像データ(濃度値)のうち閾値を設定す
るための基準画像データを得るために用いられる画像デ
ータを基準原画像データという。この基準原画像データ
としては、検査対象物1を撮像して読み取った画像デー
タを用いてもよいし、標準サンプルを撮像して読み取っ
た画像データを用いてもよい。この基準原画像画像デー
タは、過去m行分保存される。また、検査を行い欠陥を
検出するために用いる画像データを検査画像データとい
い、基準原画像データと同様に欠陥以外に起因する濃度
ムラが含まれており、又検査画像データは過去m行分保
存される。なお、後述するように、検査中に基準原画像
データを逐次取り込む場合は、基準原画像データ及び検
査画像データとして同一の画像データが使用される。
【0025】基準画像設定部8は、画像フィルタ処理前
の基準原画像データの濃度値に基づき、基準画像データ
の濃度値Ai(i:画素No)を設定する。画像フィル
タ処理前のラインセンサ3の出力には、検査対象物1の
色調の濃淡以外に、照明装置2の照明ムラ、ラインセン
サ3に用いられているレンズのムラなどによる濃度値ム
ラが含まれる。このため、上記基準画像データは、検査
対象物1の色調の濃淡以外の原因による濃度値ムラ
(斑)を含むデータであり、後述するフィルタ処理部9
によるフィルタ処理後の検査画像データから欠陥部を検
出する際に、検査対象物1の色調の濃淡以外による濃度
値ムラの影響を除去するために用いられる。
【0026】本実施の形態では、基準画像データとして
検査に先立って検査対象物1を撮像して読み取ったm行
分の基準原画像データに基づいて得た値を閾値として検
査対象物1の検査に用いている。このとき、ラインセン
サ3の出力をA/D変換部7で8ビットにデジタル化し
た、基準原画像データをそのまま基準画像データとして
用いることが可能である。あるいは、欠陥検出精度をさ
らに向上させるために、後述するフィルタ処理部9で用
いる画像フィルタのサイズ(m×n)と同じサイズの範
囲内における基準原画像の画像データ(濃度値)を平均
化し、該平均値を上記範囲の中心の画素の濃度値とした
ものを基準画像データとしてもよい。この平均化は、例
えば次式(1)を用いて行う。
【0027】
【数1】
【0028】上記数式(1)において、ajkは、基準原
画像のk行j列目の画素の濃度値、mは、後述するフィ
ルタ処理部9で用いる画像フィルタの行数、nは列数を
それぞれ示す。この数式(1)によれば、基準原画像に
おけるm×n個の画素の濃度値(ajk)を平均化したも
のが基準画像データの濃度値Aiとして得られる。例え
ば、m=5、n=5の場合には、図2に示すように、基
準原画像の画像データ(ajk)を、数式(1)により、
5×5の領域で平均化したものが基準画像データにおけ
るi番目の画素の濃度値Aiとなる。
【0029】このように、基準画像データを設定する際
に、フィルタ処理部9で用いられる画像フィルタのサイ
ズに応じて基準原画像の画像データを平均化したものを
基準画像データとすることにより、仮に基準原画像の画
像データに欠陥部が含まれる場合であっても、欠陥部の
濃度変化が基準画像データに及ぼす影響を小さくするこ
とができるので、欠陥検出精度をさらに向上させること
ができる。
【0030】なお、上記基準画像データは、検査を行い
ながら逐次設定することも可能であり、この場合、フィ
ルタ処理部9に送られる前の検査画像データを基準画像
データとして用いればよい。検査を行いながら基準画像
データを逐次設定する場合、検査対象物1に欠陥がない
ことが理想であるが、実際にラインに流れている検査対
象物1を用いるので、欠陥の混入は避けられない。しか
しながら、小さい欠陥の場合には、上述した平均化処理
によりその影響を十分に防止することができる。また、
平均化処理でも防止できない大きい欠陥の場合であって
も、基準画像データを設定する時間間隔を充分短いもの
とすることで、その欠陥が通り過ぎれば、欠陥の影響を
受けない良好な基準画像データを設定することが可能で
ある。
【0031】ここで、図3は、検査対象物1の欠陥がな
い部分のデータあるいは欠陥のない標準サンプルのデー
タを用いて設定された基準画像データの一例を示す図で
ある。図において、縦軸は、8ビットで表現された濃度
値であり、横軸は、検査ライン方向の画素No.を示し
ている。基準画像データには、基準画像データとして基
準原画像データをそのまま用いた場合でも、また、上述
した平均化処理を行った場合でも、検査対象物1や標準
サンプルの色調の濃淡ムラ以外に、照明装置2のムラ、
ラインセンサ3に使用したレンズのムラなどが含まれて
おり、図3に示す例では、周辺部が中心部より20%程
度低くなっている。言い換えると、この基準画像データ
は、検査対象物1や標準サンプル上の欠陥を含まない一
方、照明装置2のムラ、ラインセンサ3に使用したレン
ズのムラなどを含むということになる。
【0032】次に、フィルタ処理部9は、検査対象物1
上の欠陥部を検出しやすくするために、A/D変換部7
でデジタル化された基準画像の画像データ(濃度値)に
対して、m行n列の画像フィルタを用いた加算、差分な
どの周知のフィルタ処理を行って、検査対象物1上の濃
度変化を強調する。なお、加算によるフィルタ処理を行
う場合には、濃度の絶対値が強調され、差分によるフィ
ルタ処理を行う場合には濃度差が強調される。また、こ
の基準画像データのフィルタ処理の内容は後述する検査
画像データのフィルタ処理の内容と同一である。
【0033】フィルタ処理の手法としては、周知の各手
法を適宜用いることができるが、例えば下記の数式
(2)により、m行n列の領域におけるk行p列目の画
素の濃度値(apk)の合計と、この領域の行方向に隣接
するm行n列の領域におけるk行q列目の画素の濃度値
(aqk)の合計との差分をとるフィルタ処理を行う方法
を採用すればよい。
【0034】
【数2】
【0035】上記数式(2)において、apkは基準画像
のk行p列目の画素の濃度値、aqkは基準原画像のk行
q列目(q=p−n)の画素の濃度値、sはビットシフ
ト量、Xはオフセット値である。ビットシフト量sは、
上記濃度差Biを所定のデジタル値範囲内、例えば8ビ
ットの場合には0〜255の範囲に収めるための値であ
る。オフセット値Xは、apkとaqkとの差分が±0のと
きのBiが所定のデジタル値範囲の中央値付近、例えば
8ビットの場合には128付近となるような値に適宜設
定される。このようにして得られたBiが、過去m行分
の原画像の画像データをフィルタ処理を行って得られる
i画素目の濃度値である。なお、Biは、実際には、濃
度値(apk)と濃度値(aqk)との差分を表す値である
ので、濃度差とすべきであるが、オフセット値X(=1
28)を加算し、0〜255の値をとる濃度値スケール
に合わせているので、以下の説明では、濃度値Biとし
て説明する。
【0036】このようなフィルタ処理を行うことによ
り、検査対象物1の画像における正常部と欠陥部との濃
度差は(m×n)倍に強調される。したがって、特に、
欠陥部の面積が大きくて正常部と欠陥部との濃淡差が小
さい場合には、上記フィルタ処理は有効である。また、
上記フィルタ処理により、正常部における濃度値のばら
つきも補正される。
【0037】ここで、図4は、基準画像データを上記数
式(2)によりフィルタ処理した後の画像データの濃度
値Biを示す図である。図3に示すように周辺部の濃度
値が中央部よりも低くなるという分布を有する基準画像
データAiをフィルタ処理した場合、フィルタ処理後
は、図4に示すように左方から右方にかけて濃度値が漸
次低下するような分布となる。この分布は、照明装置2
のムラ、ラインセンサ3に使用したレンズのムラなどに
より、周辺部の濃度値が中央部よりも低くなる曲線形状
を有している。
【0038】一方フィルタ処理部に送られた検査画像デ
ータは、検査対象物1上の欠陥を検出しやすくするた
め、フィルタ処理部9によりフィルタ処理され、検査対
象物1上の濃度変化が強調される。図5は、検査対象物
1に欠陥がある場合のフィルタ処理後の画像データの濃
度値Bi´を示す図である。図5に示す欠陥部を有する
画像データの濃度値は、欠陥部以外に起因する濃度値ム
ラによる影響を受けているので、正常部においては、欠
陥がない画像データをフィルタリング処理した後の図4
に示す画像データの濃度値Biと同様に、左方から右方
にかけて濃度値が漸次低下するという分布となる。図4
の分布と異なる分布を有する部分(2カ所)が欠陥部で
ある。左方の欠陥部と右方の欠陥部は同じ濃度差の欠陥
であるが、出力差を生じている。また、この分布は、周
辺部の濃度値が中央部の濃度値よりも低くなるという傾
向を有している。
【0039】次に、閾値演算部10は、基準画像設定部
8で求めたの濃度値Aiと後述する基準画像補正値Ac
および指定値Cとを用いて、基準画像データをフィルタ
処理部9でフィルタ処理して得られる画像データBiに
対して、次式(3)により閾値Diを算出して設定す
る。なお、閾値Diは、検査前に基準画像データAiに
対するフィルタ処理後の画像データBiを用いて設定し
ても、検査中に所定の時間間隔で、検査物から得られる
基準画像データのフィルタ処理後の画像データBiを用
いて、繰り返し設定してもよい。なお、検査中に設定す
る場合には、検査物に欠陥が存在すると、画像データB
iに欠陥による濃度変化が含まれるので、正常な閾値D
iを設定することができないが、次の設定時に正常な閾
値Diとなるので大きな問題とはならない。また、実際
には、フィルタ処理後の画像データBiに対して移動平
均などのスムージング処理を行うことで、欠陥による影
響を受けないようにしてもよい。さらに、基準画像デー
タAiを検査中に更新する場合、その都度得られる画像
データBiを用いて閾値Diを都度更新しても、更新し
なくても、いずれでもよい。
【0040】
【数3】
【0041】ここで、Acは、8ビットで0〜255の
範囲の値をとる基準画像補正値であり、適宜の固定値に
設定される。本実施の形態では、例えばAc=100に
設定されている。Aiは、上述したように、基準画像デ
ータの濃度値であるので、Ai/Acは、基準画像デー
タの濃度値ムラ(図3を参照)の大きさに応じて変動す
る。すなわち、基準画像データの濃度値Aiが小さい場
合、Ai/Acは小さな値となり、濃度値Aiが大きい
場合、Ai/Acは大きな値となる。図3に示すよう
に、基準画像データの濃度値Aiが、中央部で大きく、
周辺部で小さくなるという分布を有して場合、Ai/A
cも、中央部で大きく、周辺部で小さくなるという分布
となる。
【0042】また、Cは、ユーザが指定する、検査対象
物1における欠陥部と正常部との濃度差(%)を考慮し
て算出される指定値(固定値)であり、次式(4)によ
り算出される。
【0043】
【数4】
【0044】上記数式(4)において、Eは、欠陥とし
て検出しようとする欠陥部(濃色部)と正常部(淡色
部)との濃度差の下限値を単位%で表したもので、本実
施の形態では欠陥濃度差という。この欠陥濃度差Eは、
検査対象物1の性状、欠陥部の状態、所望する検知感度
等に応じて、ユーザにより適宜の値に設定される。m
は、フィルタ処理に用いられる画像フィルタの行数であ
り、nは列数である。また、ビットシフト量sは、指定
値Cを8ビット(0〜255)の範囲に収めるためのも
のである。
【0045】2値化部11は、フィルタ処理部9で欠陥
部が強調された検査画像データ(濃度値Bi´)を閾値
演算部10により設定された閾値Diに従って2値化す
る。つまり、閾値Diは、検査画像データの濃度値Bi
´のうち正常部に比べてどの程度の濃度差(単位%)が
ある部分を欠陥部として検出するかを決める境界値とな
る。すなわち、2値化部11は、図7に示すように、図
6において、濃度値Bi´が閾値Di以上である部分の
2値化後の値を「1」とし、濃度値Bi´が閾値Diよ
りも小さい部分の2値化後の値を「0」とする。言い換
えると、本実施の形態において、Bi´は、濃度差を意
味しているので、濃度差が閾値Di以上の部分、すなわ
ち欠陥部から正常部または正常部から欠陥部へと移り変
わるエッジ部分が2値化により検出されることになる。
【0046】そして、この閾値Diを決める指定値Cに
は、上述した数式(3)で示すように、Ai/Acが乗
算されているので、閾値Diは、基準画像データの濃度
ムラ、すなわち検査対象物1の濃淡以外の濃度値ムラ
(照明装置2のムラ、ラインセンサ3に使用したレンズ
のムラなど)を反映した値となる。ここで、図6は、図
5に示す検査画像データの濃度値Bi´と上述した数式
(3)により得られる閾値Diとを重ねて示す図であ
る。図示するように、閾値Diは、濃度値Bi´の傾き
に沿った値をとるとともに、図では明示されていない
が、図3に示す基準画像データの濃度値分布を反映し
た、周辺部に比べて中央部が凸となる分布をとる。ゆえ
に、検査しようとする画像データに照明ムラ、レンズム
ラなどの濃度値ムラがある場合でも、ラインセンサ3の
全画素の範囲で、すなわち画像の全画素の範囲で欠陥の
検出感度を一定にすることができる。
【0047】なお、上述した説明では、濃度値Bi´が
閾値Di以上である部分を検出しようとしているため、
数式(3)において、Di=Bi+C×Ai/Acなる
値、すなわちBiよりも(C×Ai/Ac)だけ高い値
を閾値Diとして採用しているが、逆に濃度値Bi´が
閾値以下である部分を検出する場合は、Di=Bi−C
×Ai/Acを閾値Diとする。
【0048】次に、ランレングス符号化部12は、メモ
リ容量をより少なくするために、検査画像データの濃度
値Bi´の2値化後の値をランレングス符号化によって
圧縮してデータ量を少なくする。連結性処理部13は、
圧縮された検査画像データを列方向につなぎあわせ、検
査対象物1に含まれる欠陥を検出する。
【0049】B.実施の形態の動作 次に、上述した欠陥検査装置の動作について説明する。
ここで、図5に示す欠陥部を有する画像データの濃度値
の変化には、欠陥部以外の濃度値ムラによる影響を受け
ているので、図4に示すフィルタ処理後の画像データの
濃度値Biと同様に、左方から右方にかけて濃度値が漸
次低下するという分布となり、左方の欠陥部と右方の欠
陥部とでは同じ濃度差の欠陥であっても、出力差が生じ
ている。しかしながら、本実施の形態では、上記数式
(3)の如く、基準画像データをフィルタ処理した後の
画像データBiの濃度分布(左上がり)に基づいて閾値
Diを設定しているので、照明ムラ、レンズムラなどの
欠陥部以外の濃度値ムラがある場合でも、ラインセンサ
3の全画素の範囲で、すなわち画像の全画素の範囲で欠
陥の検出感度を一定にすることができる。
【0050】例えば、従来技術では、図5に示す画像デ
ータに対して、一定の閾値で2値化を行ったため、ライ
ンセンサの左方より右方の欠陥検出感度が低下し、同様
の濃度差の薄汚れであっても、左方の欠陥は検出され、
右方の欠陥は見逃してしまっていたが、本実施の形態で
は、フィルタ処理後の画像データの濃度値Biの分布
(左上がり)を反映した閾値Diで2値化を行っている
ため、左方および右方のいずれの欠陥も高精度で検出す
ることができる。
【0051】さらに、上記閾値Diを設定する際に、A
i/Acなる係数で補正することにより、基準画像デー
タの濃度値Aiの分布を反映させているため、より高精
度で、検出感度を一定にすることができる。例えば、欠
陥の位置が、中心部と周辺部に存在する場合には、周辺
部に比べて中心部での出力変化が大きくなり、画像デー
タBiに対して一定の幅(指定値C)を有する閾値では
正確に検出できなくなるのに対して、本実施の形態で
は、Ai/Acなる係数で補正することで、上記出力変
化にも対応することができ、高精度で欠陥を検出するこ
とができる。
【0052】このように、本実施の形態によれば、ライ
ンセンサによって得られる検査画像データに検査対象物
1の欠陥によらない定常的な濃度値ムラが生じていて
も、淡色の正常部と濃色の欠陥部とを良好な感度で検出
することができる。
【0053】なお、本実施の形態では、周囲に比べて色
調が濃い欠陥部を検出する例を示したが、本発明は、こ
れに限らず、表面の色調に濃淡を有する検査対象物1に
おける濃色部あるいは淡色部の検出に適用することがで
きる。
【0054】
【実施例】以下、具体的な実施例について説明する。 (実施例1)実施例1では、検査対象物1として、速度
60m/分で走行する幅1.4mの不織布に含まれる薄
汚れを検出した。なお、欠陥判定基準、すなわち数式
(4)における欠陥濃度差Eの値は1%とした。また、
照明装置2としては、高周波点灯蛍光灯65Wを2台用
いた。ラインセンサ3としては、画素数2048、駆動
周波数20MHz、分解能0.35nm/画素、走査周
期0.35msなる条件のものを用いた。ラインセンサ
3からの出力は、画像処理装置4のA/D変換部9にて
8ビットでデジタル化されるようにし、フィルタ処理部
9で用いる画像フィルタのサイズは40行40列、オフ
セットを128とした。
【0055】検査に先立って、予め、不織布の欠陥がな
い部分の画像データ40行分をラインセンサ3で取り込
み、画像処理装置4のA/D変換部9でデジタル化した
後、基準画像設定部8に供給した。そして、上記数式
(1)により平均化を行い、得られた画像データを基準
画像データ(濃度値Ai)とした。
【0056】検査においては、ラインセンサ3から順次
とりこまれる信号をA/D変換した後、フィルタ処理部
9でフィルタ処理して検査画像データを得た。本実施例
1では、40行40列の画像フィルタを用い、上記数式
(1)により差分をとるフィルタ処理を実行した。
【0057】この基準画像データAiをフィルタ処理部
9でフィルタ処理して得られた画像データ(濃度値B
i)を閾値演算部10に供給した。閾値演算部10で
は、上記数式(3)、(4)により演算を行って閾値D
iを設定し、この閾値Diを2値化部11に供給した。
【0058】そして、閾値演算部10で設定された閾値
Diを用い、フィルタ処理後の検査画像データ(濃度値
Bi)の2値化を行った後、ランレングス符号化、連結
性処理を順次行って欠陥を検出した。検査結果のデータ
は、ホストコンピュータ5に読み込み、ディスプレイ6
に表示するとともに警報出力を行った。このようにして
検査を行った結果、濃度差1%以上、大きさ28mm角
以上の汚れを安定して検出することができた。
【0059】(実施例2)本実施例2では、欠陥判定基
準E=0.1%として検査を行った。また、画像フィル
タのサイズを50行50列、ビットシフト量s=4、よ
って指定値C=16とした。他は、実施例1と同様であ
る。検査の結果、濃度差0.1%以上、大きさ35mm
角以上の汚れを安定して既出することができた。
【0060】因みに、従来技術による欠陥検出方法で
は、画像フィルタ処理前の基準画像を参照せずに検査を
行うため、画像処理前の画像データは、図3に示すよう
に、周辺部の出力が中心部より20%程度低下する。従
来技術では、図5に示すフィルタ処理後の画像データに
対して、一定の閾値で2値化を行ったため、ラインセン
サの左方より右方の欠陥検出感度が低下し、同様の濃度
差の薄汚れであっても、左方の欠陥は検出され、右方の
欠陥は見逃してしまうという結果となる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
取込手段により取り込んだ検査対象物表面における色調
の濃淡を表す検査画像データ及び基準原画像データに対
して、フィルタ手段により所定のフィルタ処理を施して
濃度変化を強調するとともに、閾値設定手段により、フ
ィルタ手段によるフィルタ処理後の基準画像データの濃
度分布に基づいて閾値を設定し、2値化手段により、前
記閾値設定手段により設定された閾値に基づいて、前記
フィルタ手段によるフィルタ処理後の検査画像データを
2値化し、該2値化されたデータに基づいて前記検査対
象物表面における欠陥を検出するようにしたので、照明
ムラ、レンズのムラなどの定常的なムラが発生していて
も、ラインセンサの全素子の範囲で、欠陥の検出感度を
一定にすることができ、検査対象物の濃淡差を高精度で
安定して検出することができるという利点が得られる。
【0062】また、基準画像設定手段により、前記取込
手段により取り込んだ、前記検査対象物表面における欠
陥による影響を受けていない基準原画像データに基づい
て基準画像データを設定し、前記閾値を設定する際に、
基準画像データの濃度分布に応じて変動するように前記
閾値を補正することにより、検査画像の画像データに含
まれるムラの影響を除去することができるので、欠陥検
出精度をさらに向上させることができるという利点が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の欠陥検査装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】 基準画像データを求める際の平均化の例を示
す概念図である。
【図3】 基準画像データの一例を示す概念図である。
【図4】 欠陥がない場合のフィルタ処理後の画像デー
タの一例を示す概念図である。
【図5】 欠陥がある場合のフィルタ処理後の画像デー
タの一例を示す概念図である。
【図6】 欠陥がある場合のフィルタ処理後の画像デー
タと閾値とを重ねて示す概念図である。
【図7】 2値化後のデータを示す概念図である。
【符号の説明】
1…検査対象物、2…照明装置、3…ラインセンサ(取
込手段)、4…画像処理装置、5…ホストコンピュー
タ、6…出力装置、7…A/D変換部、8…基準画像設
定部(基準画像設定手段)、9…フィルタ処理部(フィ
ルタ手段)、10…閾値演算部(閾値設定手段)、11
…2値化部(2値化手段)、12…ランレングス符号化
部、13…連結性処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 徳之 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内 (72)発明者 高橋 哲生 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内 Fターム(参考) 2G051 AA32 AA41 AB07 AC04 AC21 CA03 CB01 CB02 EA08 EA11 EA12 EA16 EB01 EB02 EC03 ED09 5B057 BA30 CG04 CH09 DA03 DB02 DB08 DC39

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物表面における色調の濃淡を検
    査画像データとして取り込むと共に基準原画像データを
    取り込む取込手段と、 前記取込手段により取り込んだ基準原画像データに基づ
    いて基準画像データを設定する基準画像設定手段と、 基準画像データ及び検査画像データに対して所定のフィ
    ルタ処理を施して濃度変化を強調するフィルタ手段と、 前記フィルタ手段によるフィルタ処理後の基準画像デー
    タの濃度分布に基づいて閾値を設定する閾値設定手段
    と、 前記閾値設定手段により設定された閾値に基づいて、前
    記フィルタ手段によるフィルタ処理後の検査画像データ
    を2値化する2値化手段とを具備し、 前記2値化手段により2値化されたデータに基いて前記
    検査対象物表面における欠陥を検出することを特徴とす
    る欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】 前記基準画像設定手段が、前記取込手段
    により取り込んだ、前記検査対象物表面における欠陥に
    よる影響を受けていない基準原画像データに基づいて基
    準画像データを設定する基準画像設定手段であることを
    特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】 前記閾値設定手段は、前記閾値を設定す
    る際に、前記基準画像設定手段により設定された基準画
    像データの濃度分布に対応して閾値が変動するように前
    記閾値を補正することを特徴とする請求項2記載の欠陥
    検査装置。
  4. 【請求項4】 前記閾値設定手段は、前記閾値を設定す
    る際に、さらに、欠陥として検出しようとする欠陥部と
    正常部との濃度差の下限値に基づいて前記閾値を補正す
    ることを特徴とする請求項2または3記載の欠陥検査装
    置。
  5. 【請求項5】 前記基準画像設定手段は、前記フィルタ
    手段がm行n列の画像フィルタを使用する場合、前記取
    込手段により取り込んだ基準原画像データを、m行n列
    の範囲で平均化したものを前記基準画像データとするこ
    とを特徴とする請求項2記載の欠陥検査装置。
  6. 【請求項6】 検査対象物表面における色調の濃淡を検
    査画像データとして取り込むステップと、 基準原画像データに基づいて基準画像データを得るステ
    ップと、 基準画像データ及び検査画像データに対して所定のフィ
    ルタ処理を施して濃度変化を強調するステップと、 フィルタ処理後の基準画像データの濃度分布に基づいて
    閾値を設定するステップと、 設定された閾値に基づいてフィルタ処理後の検査画像デ
    ータを2値化するステップとを有し、前記2値化された
    データに基いて前記検査対象物表面における欠陥を検出
    することを特徴とする欠陥検査方法。
  7. 【請求項7】 前記基準画像データを得るステップが、
    前記検査対象物表面における欠陥による影響を受けてい
    ない基準原画像データに基づいて基準画像データを設定
    するステップであり、 前記閾値を設定するステップが、前記フィルタ処理後の
    基準画像データの濃度分布に対して変動するように前記
    閾値を補正するステップを有し、 前記2値化するステップでは、前記補正された閾値に基
    づいてフィルタ処理後の検査画像データを2値化するこ
    とを特徴とする請求項6記載の欠陥検査方法。
  8. 【請求項8】 前記基準画像データを設定するステップ
    は、前記フィルタ処理を施すステップにおいてm行n列
    の画像フィルタを使用する場合、前記取り込んだ基準原
    画像データを、m行n列の範囲で平均化して基準画像デ
    ータとすることを特徴とする請求項7記載の欠陥検査方
    法。
  9. 【請求項9】 基準原画像データに基づいて基準原画像
    データを得るステップと、 基準画像データ及び検査対象物表面における色調の濃淡
    に基づく検査画像データに対して所定のフィルタ処理を
    施して濃度変化を強調するステップと、 フィルタ処理後の基準画像データの濃度分布に基づいて
    閾値を設定するステップと、 設定された閾値に基づいて、フィルタ処理後の検査画像
    データを2値化するステップとからなるプログラムを記
    憶することを特徴とする記憶媒体。
  10. 【請求項10】 前記基準画像を得るステップが、前記
    検査対象物表面における欠陥による影響を受けていない
    基準原画像データを基準画像データとして設定するステ
    ップであり、 前記閾値を設定するステップが、前記基準画像データの
    濃度分布に応じて変動するように前記閾値を補正するス
    テップを有することを特徴とする請求項9記載の記憶媒
    体。
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