JP2000205986A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP2000205986A
JP2000205986A JP11008227A JP822799A JP2000205986A JP 2000205986 A JP2000205986 A JP 2000205986A JP 11008227 A JP11008227 A JP 11008227A JP 822799 A JP822799 A JP 822799A JP 2000205986 A JP2000205986 A JP 2000205986A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシングの圧力導入路中に保護用のオイル
を収容したものにあって、構成を簡単に済ませると共に
使用するオイルの量を低減する。 【解決手段】 ケーシング22内に、圧力センサチップ
23を支持台座26に支持された状態に設ける。ケーシ
ング22に、全体として上下方向に真直ぐに貫通する圧
力導入路27を設ける。圧力導入路27のうちの基端側
部分に、細長い直管状のオイル溜め部28を設けて保護
用のオイル30を収容する。オイル溜め部28の出口部
を、微小孔29によって絞った形態とする。微小孔29
の径寸法Dを0.8mm、オイル溜め部28の内径寸法d
を1.2mm、オイル溜め部28の長さ寸法Lを7mmに設
定することにより、オイル30の抜出しが確実に防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングの圧力
導入路中に、圧力センサチップ保護用のオイルを収容す
るようにした圧力センサに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば水圧等の検出に
用いられる圧力センサにおいては、半導体圧力センサチ
ップを保護するために、圧力導入路に保護用のオイル
(シリコンオイルやフッ素オイル)を収容し、検出圧力
をそのオイルを介して圧力センサチップのダイヤフラム
に導くようにしたものがある。この場合、オイルが容易
に抜けないような構造が必要となるが、従来では、図4
〜図6に夫々示される構成のものが供されていた。
【0003】即ち、図4に示す第1の従来例の圧力セン
サ1は、L字形の圧力導入路2を有するプラスチックケ
ース3に、圧力センサユニット4を取付けて構成され
る。前記圧力センサユニット4は、突出管部5aを有す
る金属製のステム5に、半導体圧力センサチップ6をガ
ラス製の台座7を介して接着し、さらに金属製のキャッ
プ8で覆って構成される。この圧力センサユニット4
は、ステム5とケース3との間にOリング9を挟むよう
にして、前記突出管部5aを前記圧力導入路2の基端部
に差込んでねじ止めされる。そして、L字形の圧力導入
路2の内部(及び突出管部5a内)に、オイル10が充
填されるようになっている。
【0004】図5に示す第2の従来例の圧力センサ11
は、やはりプラスチックケース12に圧力センサユニッ
ト4を取付けて構成されているのであるが、このとき、
プラスチックケース12には、上方へ突出し検出圧力が
導入される第1のポート13と、前記圧力センサユニッ
ト4が接続される第2のポート14とが、互い違い形状
に設けられている。そして、第1のポート13内、プラ
スチックケース12内、第2のポート14内に、オイル
10が充填されるようになっている。
【0005】図6に示す第3の従来例の圧力センサ15
は、圧力導入路16を有するプラスチックケース17の
上面部に、金属押え板18を介して圧力センサユニット
4が取付けられ、このとき、詳しく図示はしないが、前
記圧力導入路16は、下面側の入口部から前記圧力セン
サユニット4の突出管部5aまで、一部が渦巻状となっ
た迷路状(蛇行状)に延びて形成されている。圧力導入
路16内には、やはりオイル10が充填されるようにな
っている。
【0006】しかしながら、上記した従来の圧力センサ
1,11,15では、プラスチックケース3,12,1
7等が大形化すると共に、その構造が複雑となり、部品
点数も多くなってコスト高となっていた。しかも、高価
なオイル10を比較的多量に充填しなければならない構
造なので、オイル10に要するコストも非常に高いもの
となっていた。ちなみに、第2の従来例の圧力センサ1
1にあっては、使用するオイル10の量が、20〜30
ccにもなっていた。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ケーシングの圧力導入路中に圧力セン
サチップ保護用のオイルを収容するようにしたものにあ
って、構成を簡単に済ませると共に、使用するオイルの
量を低減することができ、ひいては大幅なコストダウン
を図ることができる圧力センサを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ケーシング
の圧力導入路中に圧力センサチップ保護用のオイルを収
容させるにあたり、そのオイルの有する粘性に着目し、
圧力導入路中のオイル溜め部を細長くして接触面積を大
きくし、且つ、そのオイル溜め部の出口部を絞ることに
より、オイル溜め部が直管状であっても、オイル溜め部
の内面とオイルとの間の摩擦力が大きくなって負圧にも
十分に耐えることができ、オイルの抜出しを十分に防止
できることを確認し、本発明を成し遂げたのである。
【0009】即ち、本発明の請求項1の圧力センサは、
ケーシングに設けられた圧力導入路の基端側に、微小孔
を介して先端側に連通する細長い直管状のオイル溜め部
を設け、このオイル溜め部内に圧力センサチップ保護用
のオイルを収容したところに特徴を有する。
【0010】これによれば、圧力導入路の基端側に細長
い直管状のオイル溜め部を設けたので、オイル溜め部の
内面とオイルとの間の摩擦力を大きいものとすることが
でき、しかも、オイル溜め部の出口部を、オイルが出に
くく且つ気泡等が入りにくい微小孔としたので、オイル
溜め部、微小孔、圧力導入路の先端側つまり圧力導入路
全体を真っ直ぐに形成しても、オイルの抜出しを防止す
ることができる。
【0011】従って、請求項1の発明によれば、圧力導
入路を迷路状などの複雑な形状とすることなく済ませる
ことができ、部品数の増大も招くことはないので、ケー
シングの構成を簡単に済ませることができ、しかも、真
っ直ぐに延びる圧力導入路の一部のオイル溜め部にオイ
ルを収容するだけで済むので、使用するオイルの量も低
減することができる。この結果、従来のものに比べて大
幅なコストダウンを図ることができるという優れた効果
を奏するものである。
【0012】この場合、前記圧力センサチップを、貫通
孔を有する支持台座上に支持し、その支持台座を、前記
貫通孔と圧力導入路の基端部とが連続するようにケーシ
ングに接着することが行われるが、圧力導入路の基端部
つまりオイル溜め部の内径をあまりに小さくすると、ケ
ーシングに対する支持台座の位置合せが困難となると共
に、接着剤のはみ出し等に起因してオイル溜め部あるい
は貫通孔が塞がれてしまう虞がある。そこで、オイル溜
め部の内径寸法を、前記貫通孔の内径寸法以上とするこ
とが望ましく(請求項2の発明)、これにより、接着剤
によりオイル溜め部あるいは貫通孔が塞がれてしまうと
いった不具合の発生を未然に防止することができる。
【0013】また、理論的には、オイル溜め部の内面と
オイルとの間の摩擦力が、オイルに対し微小孔からの抜
出し方向に作用する外力よりも大きくなるようにオイル
溜め部の内径及び長さ寸法を選定すれば、オイルの抜出
しが防止できると考えられる。ところが、実際には、摩
擦力が外力よりも少し大きい程度では、オイルの抜出し
防止の効果に十分ではない。本発明者の試験,研究によ
れば、摩擦力が外力の6倍以上となるように、オイル溜
め部の内径及び長さ寸法を選定すれば(請求項3の発
明)、オイルの抜出しを確実に防止できることが判明し
たのである。
【0014】ところで、オイル溜め部にオイルを収容す
るには、一般に真空注入法が用いられ、オイル溜め部内
の空気を微小孔を通して排出しながらオイルを注入する
ことが行われる。このため、オイルが出にくく且つ気泡
を入りにくくする観点からは、微小孔は小さいほど良い
と考えられるが、微小孔をあまりに小さくすると、今度
は、オイルの注入時にオイル溜め部内の空気が排出され
ずに残ってしまう不具合が生ずる。本発明者の試験,研
究によれば、微小孔を極力小さくしながらも、オイルの
注入時にオイル溜め部から空気を確実に排出するために
は、微小孔の径寸法を、約0.8mmとすることが望まし
いことが判明したのである(請求項4の発明)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を水圧検知用の圧力
センサに適用した一実施例について、図1ないし図3を
参照しながら説明する。図1は、本実施例に係る圧力セ
ンサ21の構成を概略的に示しており、この圧力センサ
21は、例えばプラスチック製のケーシング22と、こ
のケーシング22内に設けられる半導体圧力センサチッ
プ23と、前記ケーシング22の上面開口部を塞ぐよう
に設けられる蓋(図示せず)とを備えて構成される。
【0016】前記圧力センサチップ23は、図2に示す
ように、例えば2.5mm角程度の大きさの単結晶シリコ
ン基板の中央部に、エッチングにより例えば厚み30μ
m程度の薄肉なダイヤフラム24を形成し、その上面部
に、例えば4個の拡散ピエゾ抵抗体25(2個のみ図
示)をブリッジ接続してなる検知回路を一体に設けて構
成されている。これにて、ダイヤフラム24に作用する
圧力を電気信号に変換して取出せるようになっている。
【0017】また、この圧力センサチップ23は、特性
安定化のため、例えばガラス製の支持台座26に支持さ
れた状態で設けられるようになっている。この支持台座
26は、前記圧力センサチップ23と同等の大きさの矩
形ブロック状をなすと共に、その中央部に上下に貫通す
る貫通孔26aを有している。本実施例では、この貫通
孔26aの直径寸法aは例えば0.85mmとされてい
る。圧力センサチップ23は、この支持台座26の上面
に例えば接着剤により気密に接合されている。
【0018】そして、前記ケーシング22は、図1に示
すように、上面が開放した容器状をなす主部22aと、
その主部22aの下面部から下方に突出する突出部(圧
力導入ポート)22bとを一体に有して構成されてい
る。このとき、詳しくは後述するように、このケーシン
グ22には、前記突出部22bの中心部を上下方向に貫
通するように圧力導入路27が形成されており、この圧
力導入路27の基端部(上端部)は、前記主部22aの
内底面にて開口している。
【0019】前記圧力センサチップ23は、支持台座2
6に支持された状態で、前記ケーシング22の主部22
aの内底面に接着されるようになっている。このとき、
支持台座26の貫通孔26aが、圧力導入路27の上端
部に連通し、もって、圧力導入路27の先端(下端)開
口部から導入された検出圧力が、圧力センサチップ23
のダイヤフラム24の下面側に導かれるようになってい
る。尚、図示はしないが、前記ケーシング22(主部2
2a)には、前記圧力センサチップ23の検知回路にボ
ンディングワイヤにより接続される電極や、外部との電
気的接続用のターミナル等が設けられている。
【0020】さて、前記圧力導入路27は、全体とし
て、ケーシング22の中心部を上下方向に真っ直ぐに延
びて形成されているのであるが、その圧力導入路27の
うちの基端側部分が、細長い直管状(この場合円管状)
のオイル溜め部28とされている。また、そのオイル溜
め部28と、圧力導入路27の先端側部分とは、微小孔
29を介して連通するようになっている。
【0021】本実施例では、前記オイル溜め部28の内
径寸法dは1.2mm、オイル溜め部28の長さ寸法Lは
7mmとされている。この場合、前記内径寸法dは、前記
支持台座26の貫通孔26aの径寸法aよりも大きく設
定されると共に、後述するように、内径寸法dと長さ寸
法Lとは、オイル溜め部28の内面とオイル30との間
の摩擦力が、該オイル30に対し前記微小孔29からの
抜出し方向に作用する力の6倍以上となるように選定さ
れる。さらに、本実施例では、前記微小孔29の径寸法
Dは、0.8mm±0.1mmに設定されている。
【0022】そして、前記オイル溜め部28内、支持台
座26の貫通孔26a内、圧力センサチップ23のダイ
ヤフラム24の下面側の空間部内には、該圧力センサチ
ップ23を保護するためのオイル30が収容されてい
る。ここでは、このオイル30として、耐薬品性等に優
れると共に、粘性係数が比較的大きく且つ温度による粘
性の変化の少ないオイル例えばシリコンオイルが採用さ
れている。後述するように、このオイル30は、真空注
入法により注入されるようになっている。
【0023】次に、上記構成の作用について述べる。ま
ず、上記した圧力センサ21の組立て手順について述べ
る。前記ケーシング22は、例えばプラスチックの射出
成形により成形されるのであるが、このとき、図1の上
下方向に型抜きを行うことにより、ケーシング22全体
を容易に一体成形することができる。
【0024】次いで、このケーシング22に対し、圧力
センサチップ23を支持した支持台座26を接着するこ
とが行われる。このとき、圧力導入路27(オイル溜め
部28)の上端開口部の内径寸法dは、支持台座26の
貫通孔26aの内径aより十分大きくされているので、
接着剤のはみ出しにより、オイル溜め部28あるいは貫
通孔26aが塞がれてしまうといった不具合の発生を未
然に防止することができる。この後、圧力センサチップ
23とケーシング22の電極とのワイヤボンディング等
が行われる。
【0025】そして、圧力センサチップ23(支持台座
26)の接着後に、真空注入法により、前記オイル溜め
部28等にオイル30を注入することが行われる。この
真空注入法によるオイル30の注入は、前記ケーシング
22を図1とは上下反転した状態で真空容器内に収容
し、内部を減圧してオイル溜め部28等の空気を微小孔
29を通して排出しながら、オイル30を注入すること
により行われる。
【0026】このとき、本発明者の試験,研究によれ
ば、微小孔29の径寸法Dを約0.8mmとしたことによ
り、微小孔29を極力小さくしながらも、オイル溜め部
28から空気を確実に排出することができるのである。
これにて、オイル溜め部28内、支持台座26の貫通孔
26a内、圧力センサチップ23のダイヤフラム24の
下面側の空間部内には、オイル30が隙間なく充填され
るのである。また、オイル30の注入量は、1〜2cc
程度の極く少量で済む。
【0027】次に、上記のように構成された圧力センサ
21は、例えば配管内を流れる水の圧力検知に使用され
る。この場合、図3にも示すように、圧力センサ21の
圧力導入路27の先端側部分(微小孔29の手前)まで
水Wが侵入するが、オイル30の存在により、その水W
が圧力センサチップ23の下面側にまで至ることはな
く、圧力センサチップ23の保護を図ることができる。
また、水圧の変動は、オイル30を介して圧力センサチ
ップ23のダイヤフラム24に伝達され、配管内の水圧
が検出されるようになる。
【0028】しかして、使用時にあって、オイル溜め部
28からオイル30が抜出すことを防止する必要がある
が、本実施例では、オイル溜め部28を細長くしてオイ
ル30との接触面積を大きくし、且つ、微小孔29によ
りそのオイル溜め部28の出口部を絞る構成としたこと
により、オイル30の抜出しを確実に防止することがで
きたのである。
【0029】即ち、オイル30の抜出しの主な原因とし
ては、(1)圧力検知対象の負圧による吸引力、(2)
オイル30の自重、(3)オイル溜め部28への気泡の
侵入によるキャビテーション、の3つが上げられる。こ
のうち、(1)の負圧力と、(2)のオイル30の自重
との和が、オイル30に微小孔29から抜出す方向に作
用する力(外力)となる。この外力は、概略次式で表す
ことができる。 外力=(負圧力)+(オイル自重)=P・πD/4
+γ・πdL 但し、Pは外部圧力(負圧)の大きさ(本実施例ではP
=0.7kgf/cm)、γはオイルの比重(本実施例
ではγ=1.23)である。
【0030】これに対し、オイル溜め部28の内面とオ
イル30との間の摩擦力は、概略次式で表すことができ
る。 摩擦力=πdL・τ ここで、τは剪断力であり、ニュートンの粘性の法則に
より、τ=μ・dv/dy(但し、μは粘性係数、vは
流速、yは壁からの距離)となる関係が知られている。
従って、 摩擦力=2πL・μ・Umax 但し、Umax は流体の流速の最大値(本実施例ではUma
x =3m/s)であり、また、本実施例では、オイル3
0の粘性係数はμ=300cst(センチストークス)
である。
【0031】上記したオイル溜め部28の内面とオイル
30との間の摩擦力が、外力よりも大きければ、単純に
オイル30の抜出しが防止できると考えられる。ところ
が、実際には、摩擦力が外力よりも少し大きい程度で
は、オイル30の抜出し防止の効果に十分ではなく、本
発明者の試験,研究によれば、摩擦力が外力の6倍以上
となるようにオイル溜め部28の内径寸法d及び長さ寸
法L、並びに微小孔29の径寸法Dを選定すれば、オイ
ル30の抜出しを確実に防止できることが判明したので
ある。
【0032】一方、図3に示すように、微小孔29の径
を小さくすることにより、上記(3)のオイル溜め部2
8への気泡Bの侵入を防止することができる。つまり、
オイル30が出にくく且つ気泡Bを入りにくくする観点
からは、微小孔29は小さいほど良いと考えられる。と
ころが、微小孔29をあまりに小さくすると、今度は、
オイル30の注入時にオイル溜め部28内の空気が排出
されずに残ってしまう不具合が生ずる。本発明者の試
験,研究によれば、微小孔29を極力小さくしながら
も、オイル30の注入時にオイル溜め部28から空気を
確実に排出するためには、微小孔29の径寸法Dを、約
0.8mmとすることが望ましいと判明したのである。
【0033】本実施例では、まず、微小孔29の径寸法
Dを0.8mmに設定した。そして、上記したように摩擦
力が外力の6倍以上となるように、オイル溜め部28の
適切な内径寸法d及び長さ寸法Lを選定すれば良いので
あるが、本実施例では、上述のように、内径寸法dを支
持台座26の貫通孔26aの内径aより大きくする観点
から、1.2mmに仮設定したところ、適切な長さ寸法L
が約7mm以上であることが求められ、これらの数値を採
用したのである。ちなみに、本発明者の試験によれば、
本実施例のオイル溜め部28及び微小孔29において
は、負圧−0.8kgf/cm,0kgf/cmのサイ
クルを、各2秒、10万回繰返しても、オイル30の漏
れの発生がないことが確認されている。
【0034】このように本実施例によれば、圧力導入路
27の基端側に細長い直管状のオイル溜め部28を微小
孔29を介して設けると共に、最適な寸法設定を行うよ
うにしたので、圧力導入路27全体を真っ直ぐに形成し
ても、保護用のオイル30の抜出しを確実に防止するこ
とができるようになった。
【0035】従って、圧力導入路27を、従来のような
迷路状等の複雑な形状とすることなく済ませることがで
き、ケーシング22を一部品で構成することができるの
で、ケーシング22の構成を簡単に済ませることができ
ると共に、全体の小形化を図ることができる。しかも、
真っ直ぐに延びる圧力導入路27の一部のオイル溜め部
28にオイルを収容するだけで済むので、使用するオイ
ル30の量も従来のものに比べて大幅に低減することが
できる。この結果、従来のものに比べて大幅なコストダ
ウンを図ることができるという優れた実用的効果を得る
ことができるものである。
【0036】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、ケーシングは金属製であってもよ
く、また、オイル溜め部や微小孔は、断面円形に限ら
ず、断面四角形や楕円形等であっても良い。そして、保
護用のオイルの種類としてはフッ素オイル等であっても
良く、検出対象は水圧に限らず気体の圧力や油圧等であ
っても良い。さらには、上記実施例における各部の寸法
は具体例に過ぎず、オイル溜め部の内径及び長さ寸法、
微小孔の径寸法等は実際の使用条件に応じて適宜選定す
れば良いなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、圧力センサの
概略的な縦断正面図
【図2】圧力センサチップ及び支持台座の拡大縦断面図
【図3】オイル溜め部内への気泡の侵入の様子を示す図
【図4】第1の従来例を示す図1相当図
【図5】第2の従来例を示す図1相当図
【図6】第3の従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、21は圧力センサ、22はケーシング、23は
圧力センサチップ、24はダイヤフラム、26は支持台
座、26aは貫通孔、27は圧力導入路、28はオイル
溜め部、29は微小孔、30はオイルを示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力導入路を有するケーシングと、前記
    ケーシングに前記圧力導入路の基端部に連通するように
    設けられた圧力センサチップとを備えてなる圧力センサ
    において、 前記圧力導入路の基端側に、微小孔を介して先端側に連
    通する細長い直管状のオイル溜め部を設け、このオイル
    溜め部内に圧力センサチップ保護用のオイルを収容した
    ことを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記圧力センサチップは、貫通孔を有す
    る支持台座を介して前記ケーシングに接着されると共
    に、前記オイル溜め部の内径寸法は、前記貫通孔の内径
    寸法以上とされていることを特徴とする請求項1記載の
    圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記オイル溜め部の内径及び長さ寸法
    は、該オイル溜め部の内面と前記オイルとの間の摩擦力
    が、該オイルに対し前記微小孔からの抜出し方向に作用
    する力の6倍以上となるように選定されることを特徴と
    する請求項1又は2記載の圧力センサ。
  4. 【請求項4】 前記微小孔の径寸法は、約0.8mmとさ
    れていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の圧力センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256188A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 圧力センサおよびその製造方法
JP2011191213A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Seiko Instruments Inc センサ付電子機器

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