JP2000205685A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2000205685A JP11060608A JP6060899A JP2000205685A JP 2000205685 A JP2000205685 A JP 2000205685A JP 11060608 A JP11060608 A JP 11060608A JP 6060899 A JP6060899 A JP 6060899A JP 2000205685 A JP2000205685 A JP 2000205685A
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恭彦 岡
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昌昭 北澤
Shigeji Taira
繁治 平良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器容積を増大等を伴うことなく、熱交
換能力を向上させることが可能な空気調和機を提供す
る。 【解決手段】 キャピラリチューブ4で減圧された冷媒
は、第1分流器11へ流入する。流入した冷媒のガス成
分は逆止弁19を通過し、第2合流器14に至る。冷媒
の液成分は、第1冷媒経路21及び第2冷媒経路22を
流通して蒸発を生じ、第1合流器13から第2分流器1
2へ流入する。流入した冷媒のガス成分は逆止弁19を
通過し、第2合流器14に至る。冷媒の液成分は第3冷
媒経路23及び第4冷媒経路24を流通し、第2合流器
14に至る。ほとんどガス状態となった冷媒が、第2ガ
ス管9から圧縮機3へ返流される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、この発明の空気調和機の冷媒回
路図であるが、この冷媒回路図を用いて従来例の空気調
和機について説明する。まずインバータによって圧縮能
力可変に制御される圧縮機3の吐出側と吸入側との間に
四路切換弁5の1次ポートが接続されている。そしてこ
の四路切換弁5の2次ポートの間に、第1ガス管6、室
外熱交換器2、第1液管7、キャピラリチューブ4、第
2液管8、室内熱交換器1、第2ガス管9が順次に接続
され、冷媒回路が構成されている。そして上記四路切換
弁5を実線方向に接続することにより、上記室外熱交換
器2を凝縮器として機能させるとともに室内熱交換器1
を蒸発器として機能させ、冷房運転を行うことができ
る。一方、上記四路切換弁5を破線方向に接続すること
により、上記室外熱交換器2を蒸発器として機能させる
とともに室内熱交換器1を凝縮器として機能させ、暖房
運転を行うことができる。そして上記インバータの圧縮
能力制御によって冷媒循環量を変化させ、外気温度等に
対応した適切な空調を行う省エネルギー運転が可能とな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
空気調和機に用いられる熱交換器は、その内部を往復す
るよう設けられた冷媒経路に冷媒を流通させるものであ
る。この場合、冷媒経路の流通抵抗が高すぎると、圧力
損失が大きくなって空気−冷媒間の温度差が減少し、熱
交換能力が低下することになる。その一方、冷媒経路の
流通抵抗が低すぎると、冷媒経路を流通する冷媒の流速
が減少し、熱伝達率が減少してやはり熱交換能力が低下
することになる。そのため上記熱交換器内に複数の冷媒
経路を形成し、適度な流通抵抗を持たせて高い熱交換能
力が発揮できるよう設定されている。
【0004】ところが同じ熱交換器でも、凝縮器として
機能する場合と蒸発器として機能する場合とでは、熱交
換能力がピークとなる上記冷媒経路数は一致しない。図
9は、冷媒経路数(パス数)と能力率(発揮能力/最大
能力)との関係を示すグラフである。このグラフでは、
凝縮器として機能する場合の能力率が曲線Cで表され、
蒸発器として機能する場合の能力率が曲線Eで表されて
いる。このグラフから明らかなように、凝縮器として機
能する場合は蒸発器として機能する場合よりも少ない冷
媒経路数で能力率がピークとなる。そしてそのような冷
媒経路数では、蒸発器として機能させた場合に圧力損失
が増大し、ほとんど有効に能力を発揮できない。そこで
上記空気調和機では、熱交換器の冷媒経路数を、双方の
能力率がある程度のものとなる折衷的な図示のA点に設
定している。
【0005】また図10は、インバータの制御によって
冷媒循環量を変化させた場合の冷媒経路数と能力率との
関係を示すグラフである。曲線Dが冷媒量が少ない中間
運転時の特性を示し、曲線Fが定格運転時の特性を示し
ている。このグラフから明らかなように、B点で中間運
転時の能力率がピークになるのに対し、冷媒経路を流通
する冷媒の圧力が高い定格運転時には、上記B点では圧
力損失の増大によって能力率が低下する結果となってい
る。つまり従来の空気調和機では、その最大の熱交換能
力を発揮させずに運転を行わざるを得なかったのであ
る。勿論、熱交換器自体の容積を大きくすれば、熱交換
能力を高くすることは可能である。しかしながら、この
ような手法はシステムとしての性能向上につながるもの
ではない。
【0006】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであって、その目的は、熱交換器容積
を増大等を伴うことなく、熱交換能力を向上させること
が可能な空気調和機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、冷媒回路の蒸発器として機能する熱交換器1、
2を備えた空気調和機において、上記熱交換器1、2に
流通する冷媒からガス成分を分離する分流器11、12
と、分離したガス成分に上記熱交換器1、2内の冷媒経
路21、22、23、24をバイパスさせるガス路1
6、18と、このガス路16、18を流通したガス成分
を上記冷媒経路21、22、23、24を流通した冷媒
に合流させる合流器14とから成るガスバイパスを設け
たことを特徴としている。
【0008】上記請求項1の空気調和機では、冷媒中の
ガス成分だけを、蒸発器として機能する熱交換器1、2
内の冷媒経路21、22、23、24をバイパスさせる
ことができる。従って、蒸発器として機能する熱交換器
1、2の冷媒経路21、22、23、24内において、
その圧力損失を低下させることが可能となる。
【0009】また請求項2の空気調和機は、上記ガスバ
イパスの分流器12が、上記熱交換器1、2内の冷媒経
路21、22、23、24中間部を流通する冷媒からガ
ス成分を分離することを特徴としている。
【0010】上記請求項2の空気調和機では、蒸発器に
おける蒸発によって生じたガス成分を冷媒から分離し、
冷媒経路23、24をバイパスさせることができる。従
って冷媒経路23、24内における圧力損失を確実に低
下させることが可能となる。
【0011】請求項3の空気調和機は、さらに上記熱交
換器1、2に流入する冷媒からガス成分を分離する分流
器11を備えた他のガスバイパスを設けたことを特徴と
している。
【0012】上記請求項3の空気調和機では、熱交換器
1、2に流入する冷媒からもガス成分を分離し、冷媒経
路21、22、23、24をバイパスさせることができ
る。従って冷媒経路21、22、23、24内における
圧力損失を一段と低下させることが可能となる。
【0013】請求項4の空気調和機は、上記熱交換器
1、2は冷媒回路の凝縮器としても機能するものであっ
て、上記ガスバイパスは、上記熱交換器1、2が凝縮器
として機能する際に流通する冷媒流を阻止する逆止弁1
9を備えて成ることを特徴としている。
【0014】上記請求項4の空気調和機では、凝縮器と
しても機能する熱交換器1、2について、蒸発器として
機能する際の冷媒経路21、22、23、24内におけ
る圧力損失を低下させることが可能となる。
【0015】請求項5の空気調和機は、上記逆止弁25
が、上記ガス成分の流圧が基準値以上であるときにこの
ガス成分を流通させる一方、ガス成分の流圧が基準値以
下であるときにはその流通を阻止するものであることを
特徴としている。
【0016】上記請求項5の空気調和機では、ガス成分
の流圧が高いときにガス成分をバイパスさせることがで
きる。従って冷媒流量が制御等によって変化しても、冷
媒経路21、22、23、24内における圧力損失を、
低い値で安定させることが可能となる。
【0017】請求項6の空気調和機は、上記熱交換器
1、2が、その冷媒経路21、22、23、24が、凝
縮能力を最大とするよう構成されていることを特徴とし
ている。
【0018】上記請求項6の空気調和機では、凝縮能力
を最大としつつ、蒸発能力を向上させることが可能とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機の具
体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説
明する。
【0020】(実施形態1)図4は、実施形態1の空気
調和機の冷媒回路図である。この冷媒回路では、圧縮機
3の吐出側と吸入側との間に四路切換弁5の1次ポート
が接続されている。そしてこの四路切換弁5の2次ポー
トの間に、第1ガス管6、室外熱交換器2、第1液管
7、キャピラリチューブ4、第2液管8、室内熱交換器
1、第2ガス管9が順次に接続されている。そして上記
四路切換弁5を実線方向に接続することにより、上記室
外熱交換器2を凝縮器として機能させるとともに室内熱
交換器1を蒸発器として機能させ、冷房運転を行うこと
ができる。一方、上記四路切換弁5を破線方向に接続す
ることにより、上記室外熱交換器2を蒸発器として機能
させるとともに室内熱交換器1を凝縮器として機能さ
せ、暖房運転を行うことができる。
【0021】図2は、上記室内熱交換器1の側面図であ
る。この室内熱交換器1は、前面側熱交換器10と背面
側熱交換器20とを逆V字状に連結して構成されてい
る。そして上記第2液管8の端部に第1分流器11が接
続され、この第1分流器11から液路15とガス路16
とが分岐している。そして上記液路15はさらに二手に
分岐し、背面側熱交換器20内で第1冷媒経路21と第
2冷媒経路22との2つの冷媒経路を形成している。こ
れらの冷媒経路21、22は、上記背面側熱交換器20
を出て、第1合流器13で合流する。そして再び第2分
流器12で液路17とガス路18とに分岐している。液
路17は上記と同様さらに二手に分岐し、前面側熱交換
器10内で第3冷媒経路23と第4冷媒経路24との2
つの冷媒経路を形成している。これらの冷媒経路23、
24は、上記前面側熱交換器10を出て、第2合流器1
4で合流する。一方、第1分流器11及び第2分流器1
2から分岐したガス路16、18も、上記第2合流器1
4で合流している。そしてさらに上記ガス路16、18
には、それぞれ分流器11、12から第2合流器14に
向かう方向のガス流のみを流通させる逆止弁19、19
が介設されている。つまり、この室内熱交換器1では、
前面側熱交換器10と背面側熱交換器20とに、それぞ
れ2つの冷媒経路が形成されているということである。
【0022】図1は、上記室内熱交換器1における冷媒
の流れを説明する模式図である。図2を用いて説明した
部材には、同一の符号を付している。実線矢印Eは、こ
の室内熱交換器1が蒸発器として機能する場合の冷媒流
を示している。キャピラリチューブ4で減圧され気液混
合状態となった冷媒は、まず第1分流器11へ流入す
る。図3は、この第1分流器11の構造を説明するため
の透過側面図である。第2液管8を流通してきた冷媒
は、第1分流器11の入口手前で流通方向を約90°変
更される。このとき遠心力が冷媒に働き、そのうちの液
成分は実線矢印Lで示すように外側に流れ、ガス成分は
破線矢印Gで示すように内側に流れる。したがって冷媒
中の液成分とガス成分とが分離され、液成分は液路15
へ流入する一方、ガス成分はガス路16に流入すること
になる。
【0023】ガス路16に流入したガス成分は、逆止弁
19を通過し、第2合流器14に至る。一方、液路15
に流入した液成分は、上記第1冷媒経路21及び第2冷
媒経路22を流通する。そしてこの流通過程で蒸発を生
じ、再び気液混合状態となる。気液混合状態となった冷
媒は、第1合流器13から第2分流器12へ流入する。
この第2分流器12も上記第1分流器11と同様の構成
であり、冷媒のうち液成分が液路17へ流入する一方、
ガス成分がガス路18に流入する。ガス路18に流入し
たガス成分は、逆止弁19を通過し、第2合流器14に
至る。一方、液路17に流入した液成分は、上記第3冷
媒経路23及び第4冷媒経路24を流通する。そしてこ
の流通過程で蒸発を生じ、ほとんどガス状態となった冷
媒が第2ガス管9から圧縮機3へ返流される。すなわ
ち、第1分流器11、ガス路16、及び第2合流器14
でガスバイパスが構成され、また第2分流器12、ガス
路18、及び第2合流器14でもガスバイパスが構成さ
れているということである。
【0024】一方、図1における破線矢印Cは、室内熱
交換器1が凝縮器として機能する場合の冷媒流を示して
いる。圧縮機3から吐出された冷媒は、上記とは逆に第
2合流器14に流入する。逆止弁19は破線矢印C方向
の冷媒流を阻止するから、上記第2合流器14から流出
した冷媒がガス路16、18を流通することはなく、第
3冷媒経路23及び第4冷媒経路24を流通する。そし
てこの流通で凝縮された冷媒は、第2分流器12及び第
1合流器13を介して第1冷媒経路21及び第2冷媒経
路22を流通し、さらに凝縮される。そして第1分流器
11を流出した冷媒は、キャピラリチューブ4へ向かっ
て流れる。
【0025】上記空気調和機では、室内熱交換器1の冷
媒経路数を、凝縮器として機能する場合に能力率が最も
高くなるようなものとしている。従って室内熱交換器1
が凝縮器として機能する暖房運転時に、その熱交換効率
が良好なものとなるのは勿論である。そして上記室内熱
交換器1が蒸発器として機能する場合には、気液混合状
態の冷媒からガス成分を分離し、冷媒経路21、22、
23、24をバイパスさせている。従って冷媒経路2
1、22、23、24を流通する冷媒の圧力損失は低減
され、図9に示す能力率曲線Eのピークは左側に移動す
る。従ってこの場合にも、その熱交換能力を向上させる
ことができることになる。特に上記では、蒸発によって
気液混合状態となった冷媒経路21、22、23、24
の中間部において、ガス成分を分離しバイパスさせてい
る。このような中間部では冷媒の乾き度が高く、そのま
までは管内摩擦による圧力損失が大きくなる。従ってこ
のような中間部でガス成分を分離しバイパスさせると、
冷媒経路23、24中での冷媒圧損低減効果は顕著なも
のとなる。そしてこれにより、蒸発器として機能する上
記室内熱交換器1の熱交換能力を、その最大値の近くま
で向上させることができる。
【0026】(実施形態2)実施形態2の空気調和機が
上記実施形態1の空気調和機と異なる第1の点は、上記
圧縮機3がインバータによって能力制御される点であ
る。そしてこの能力制御によって、高能力の定格運転
と、これよりも低能力の中間運転とを切り替えて行うこ
とができるようになっている。定格運転時は中間運転時
よりも冷媒回路を循環する冷媒量が多い。またこの空気
調和機が実施形態1の空気調和機と異なる第2の点は、
室内熱交換器1における冷媒流通構造である。図5は、
この冷媒流通構造を説明する模式図である。この空気調
和機では、ガス路16、18に圧力対応型の逆止弁25
を設けている。この逆止弁25は、第2液管8から第2
ガス管9へ向かう冷媒流に対しても、その流圧が基準値
よりも低いときには流通を阻止し、上記流圧が基準値以
上であるときにのみ流通を許容するものである。第2ガ
ス管9から第2液管8へ向かう冷媒流を阻止するのは勿
論である。
【0027】上記空気調和機では、室内熱交換器1の冷
媒経路数を、中間運転時に能力率が最も高くなるような
ものとしている。従って上記中間運転時に、その熱交換
効率が良好となるのは勿論である。そして冷媒循環量が
多く、その流圧が基準値以上となる定格運転時には、ガ
ス路16、18を通じてガス成分をバイパスさせてい
る。従って定格運転時に冷媒経路21、22、23、2
4を流通する冷媒の圧力損失は低減され、これによって
図10に示す能力率曲線Fのピークは左側に移動する。
従ってこの場合にも、その熱交換能力を向上させること
ができる。
【0028】(実施形態3)実施形態3の空気調和機
は、図6の模式図にその冷媒流通構造を示すように、背
面側熱交換器20での冷媒経路数を1としている点で、
上記実施形態1の空気調和機と異なっている。このよう
に背面側熱交換器20で冷媒経路数を少なくするのは、
室内熱交換器1が凝縮器として機能する暖房運転時に、
その能力率を向上させるためである。このようにする
と、上記室内熱交換器1が蒸発器として機能する場合
に、その圧力損失が過大となって能力率がきわめて低く
なるのが従来の問題点であった。しかしながらこの空気
調和機では、ガスバイパスによって背面側熱交換器20
に流入する冷媒からガス成分を分離している。従って蒸
発性能と凝縮性能との双方の向上を図ることができる。
【0029】(実施形態4)実施形態4の空気調和機
は、冷房専用機として構成されている。従って図4の冷
媒回路図における四路切換弁5を備えず、室内熱交換器
1は常に蒸発器として機能する一方、室外熱交換器2は
常に凝縮器として機能する。また圧縮機3はインバータ
によって能力制御されるものであって、上記実施形態2
の空気調和機と同様に、高能力の定格運転と、これより
も低能力の中間運転とを切り替えて行うことができるよ
うになっている。この場合にも勿論、定格運転時は中間
運転時よりも冷媒回路を循環する冷媒量が多い。そして
図7の模式図に示すように、この空気調和機の室内熱交
換器1では、前面側熱交換器10の第3冷媒経路23及
び第4冷媒経路24にのみ、分流器12、ガス路18、
合流器14から成るガスバイパスを設けている。なお、
この室内熱交換器1が凝縮器として機能することはない
ので、上記ガス路18に実施形態1の逆止弁19のよう
なものは介設していない。
【0030】この実施形態4の空気調和機においても、
上記実施形態2の空気調和機と同様に、室内熱交換器1
の冷媒経路数を、中間運転時に能力率が最も高くなるよ
うなものとしている。従って上記中間運転時に、その熱
交換効率が良好なものとなるのは勿論である。そしてガ
ス路18を通じてガス成分をバイパスさせ、特に圧力損
失が過大となりがちな第3冷媒経路23及び第4冷媒経
路24を流通する冷媒からガス成分を分離するようにし
ている。従って定格運転時にも冷媒経路23、24を流
通する冷媒の圧力損失は低減され、図10に示す能力率
曲線Fのピークは左側に移動する。従ってこの場合に
も、室内熱交換器1の熱交換能力を向上させることがで
きる。
【0031】(実施形態5)実施形態5の空気調和機
も、上記実施形態4の空気調和機と同様、冷房専用機と
して構成されている。従ってこの場合にも図4の冷媒回
路図における四路切換弁5を備えず、室内熱交換器1は
常に蒸発器として機能する一方、室外熱交換器2は常に
凝縮器として機能する。また圧縮機3はインバータによ
って能力制御されるものであって、上記実施形態4の空
気調和機と同様に、高能力の定格運転と、これよりも低
能力の中間運転とを切り替えて行うことができるように
なっている。この場合にも勿論、定格運転時は中間運転
時よりも冷媒回路を循環する冷媒量が多い。そして図8
の模式図に示すように、この空気調和機の室内熱交換器
1における冷媒流通構造は、第2液管8と第2ガス管9
との間に第1冷媒経路21と第2冷媒経路22との2つ
の冷媒経路のみを設ける簡素なものとなっている。そし
て分流器11によって第2液管8からガス路16を分岐
させ、これを合流器14で第2ガス管9に合流させてい
る。この室内熱交換器1も凝縮器として機能することは
ないので、上記ガス路18に実施形態1の逆止弁19の
ようなものは介設していない。
【0032】この実施形態5の空気調和機における上記
冷媒流通構造は、きわめて簡素なものである。しかしな
がら、ガス路18を通じてガス成分をバイパスさせ、第
1冷媒経路21及び第2冷媒経路22を流通する冷媒か
らガス成分を分離している。従って定格運転時にも冷媒
経路23、24を流通する冷媒の圧力損失は低減され、
図10に示す能力率曲線Fのピークは左側に移動する。
従ってこの場合にも、室内熱交換器1の冷媒経路数を中
間運転時にもっとも能力率が高くなるようなものとしな
がら、室内熱交換器1の熱交換能力を向上させることが
できる。
【0033】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。上記では室内熱交換器1にガスバイパスを
設ける場合を説明したが、上記のようなガスバイパス
は、蒸発器として機能する室外熱交換器2に設けてもよ
い。特に空気調和機を暖房専用機として構成した場合に
は、室外熱交換器2が蒸発器として機能するから、上記
ガスバイパスは室外熱交換器2に設けることになる。一
方、空気調和機を冷房専用機として構成した場合に上記
ガスバイパスは室内熱交換器1に設けることになるが、
冷暖両用機として空気調和機を構成する場合には、室内
熱交換器1と室外熱交換器2とのうちいずれに設けても
よいし、両方に設けてもよい。
【0034】
【発明の効果】上記請求項1の空気調和機では、蒸発器
として機能する熱交換器の冷媒経路内において、圧力損
失が低減される。従って熱交換器容積を増大等を伴うこ
となく、熱交換能力を向上させることが可能となる。ま
た請求項2のようにすると、冷媒経路内における冷媒圧
損を確実に低下させることができるので、熱交換能力の
向上をさらに確実とすることが可能となる。そして請求
項3のようにすれば、冷媒経路内における圧力損失を一
段と低下させることができるので、熱交換能力の向上を
一段と確実とすることが可能となる。
【0035】請求項4の空気調和機では、凝縮器及び蒸
発器として機能する熱交換器について、蒸発器として機
能する際の冷媒経路内における圧力損失を低下させ、熱
交換能力を向上させることが可能となる。
【0036】請求項5の空気調和機では、冷媒流量が制
御等によって変化しても、冷媒経路内における圧力損失
を、低い値で安定させることができる。従って、その熱
交換能力を、常に良好なものに維持することが可能とな
る。
【0037】請求項6の空気調和機では、凝縮能力と蒸
発能力との双方をきわめて良好なものとすることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1の空気調和機に備えられ
た室内熱交換器の冷媒流通経路を示す模式図である。
【図2】上記室内熱交換器の側面図である。
【図3】上記室内熱交換器に付設される分流器を示す透
過側面図である。
【図4】上記空気調和機の冷媒回路図である。
【図5】この発明の実施形態2の空気調和機に備えられ
た室内熱交換器の冷媒流通経路を示す模式図である。
【図6】この発明の実施形態3の空気調和機に備えられ
た室内熱交換器の冷媒流通経路を示す模式図である。
【図7】この発明の実施形態4の空気調和機に備えられ
た室内熱交換器の冷媒流通経路を示す模式図である。
【図8】この発明の実施形態5の空気調和機に備えられ
た室内熱交換器の冷媒流通経路を示す模式図である。
【図9】熱交換器における冷媒経路数と能力率との関係
を示すグラフである。
【図10】熱交換器における冷媒経路数と能力率との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 室内熱交換器 2 室外熱交換器 11 第1分流器 12 第2分流器 14 第2合流器 16 ガス路 18 ガス路 19 逆止弁 21 第1冷媒経路 22 第2冷媒経路 23 第3冷媒経路 24 第4冷媒経路 25 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平良 繁治 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 田中 順一郎 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 Fターム(参考) 3L092 AA02 BA00 BA05 BA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒回路の蒸発器として機能する熱交換
    器(1、2)を備えた空気調和機において、上記熱交換
    器(1、2)に流通する冷媒からガス成分を分離する分
    流器(11、12)と、分離したガス成分に上記熱交換
    器(1、2)内の冷媒経路(21、22、23、24)
    をバイパスさせるガス路(16、18)と、このガス路
    (16、18)を流通したガス成分を上記冷媒経路(2
    1、22、23、24)を流通した冷媒に合流させる合
    流器(14)とから成るガスバイパスを設けたことを特
    徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 上記ガスバイパスの分流器(12)は、
    上記熱交換器(1、2)内の冷媒経路(21、22、2
    3、24)中間部を流通する冷媒からガス成分を分離す
    ることを特徴とする請求項1の空気調和機。
  3. 【請求項3】 さらに上記熱交換器(1、2)に流入す
    る冷媒からガス成分を分離する分流器(11)を備えた
    他のガスバイパスを設けたことを特徴とする請求項2の
    空気調和機。
  4. 【請求項4】 上記熱交換器(1、2)は冷媒回路の凝
    縮器としても機能するものであって、上記ガスバイパス
    は、上記熱交換器(1、2)が凝縮器として機能する際
    に流通する冷媒流を阻止する逆止弁(19)を備えて成
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの空気調和
    機。
  5. 【請求項5】 上記逆止弁(25)は、上記ガス成分の
    流圧が基準値以上であるときにこのガス成分を流通させ
    る一方、ガス成分の流圧が基準値以下であるときにはそ
    の流通を阻止するものであることを特徴とする請求項4
    の空気調和機。
  6. 【請求項6】 上記熱交換器(1、2)は、その冷媒経
    路(21、22、23、24)が、凝縮能力を最大とす
    るよう構成されていることを特徴とする請求項4又は請
    求項5の空気調和機。
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