JP2000205039A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JP2000205039A
JP2000205039A JP11001781A JP178199A JP2000205039A JP 2000205039 A JP2000205039 A JP 2000205039A JP 11001781 A JP11001781 A JP 11001781A JP 178199 A JP178199 A JP 178199A JP 2000205039 A JP2000205039 A JP 2000205039A
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Japan
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passage
crankshaft
supercharger
supercharging
camshaft
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Pending
Application number
JP11001781A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Fukamachi
昌俊 深町
Shuji Hirayama
周二 平山
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の吸気通路、過給通路または排気通
路を、クランク軸の回転をカム軸に伝達するチェーンの
内側を貫通して配置することにより、内燃機関のコンパ
クト化を図る。 【解決手段】 燃焼室15に通じる吸気通路、過給通路
14および排気通路13と、シリンダヘッド4に回転自
在に支持されて吸気弁、排気弁および過給弁を駆動する
カム軸17と、クランク軸8の回転をカム軸17に伝達
するチェーン25と、カム軸17により駆動される過給
機40とを備えた内燃機関1において、吸気通路、過給
通路14または排気通路13が、チェーン25の内側を貫
通して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、チェーンやベ
ルト等の無端可撓部材により駆動されるカム軸または過
給機の駆動軸を備えた内燃機関の給排気通路の配置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、シリンダヘッドに取り付けら
れたカム軸を、チェーンやベルト等の無端可撓部材から
なる伝達部材を介してクランク軸により回転駆動するこ
とは周知である。また、シリンダヘッドに取り付けられ
たカム軸により駆動される過給機から燃焼室に給気を行
う内燃機関も知られている(特公昭63−5562号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
内燃機関は、燃焼室に通じる主吸気通路、副吸気通路お
よび排気通路を備え、副吸気通路には過給機が設けられ
ている。そして、カム軸は、シリンダヘッドに取り付け
られていて、主吸気通路、副吸気通路および排気通路を
それぞれ開閉する主吸気弁、副吸気弁および排気弁を駆
動するようになっている。さらに、カム軸はチェーン等
の伝動部材を介して過給機の駆動軸に連結されていて、
カム軸により過給機が駆動される。また、主吸気通路お
よび副吸気通路は、カム軸の軸線を通りシリンダの中心
軸に平行な平面により二分されたシリンダヘッドの一方
の側に位置しており、排気通路は、該平面により二分さ
れたシリンダヘッドの他方の側に位置している。
【0004】ところで、上記公報に記載された従来技術
では、主吸気通路、副吸気通路および排気通路は、いず
れもクランク軸の回転をカム軸に伝達する伝達部材が配
置されている側を避けて設けられている。そのため、過
給機が、シリンダヘッドの前記一方の側に位置する副吸
気通路の形成位置に合わせて、副吸気通路側に配置され
る形態となっていることに見られるように、前記伝達部
材の配置されている部分を避けるような吸排気通路の配
置に合わせて、該吸排気通路に接続される装置の配置が
決められたり、また場合によっては、前記吸排気通路
が、前記伝達部材の配置されている部分を避けるために
曲げられたりすることがあり、内燃機関のコンパクト化
が困難となることがあった。
【0005】また、この従来技術では、過給機の駆動軸
は、該駆動軸とカム軸との間に掛け渡された伝動部材に
より駆動されていて、クランク軸に掛け渡された回転伝
達部材により直接駆動されるものではない。そのため、
回転伝達部材のほかに、前記伝動部材が必要となる上、
該伝動部材を配置するためのスペースを確保する必要が
あり、この点でも内燃機関のコンパクト化が困難であっ
た。
【0006】本出願発明は、クランク軸の回転をカム軸
または過給機の駆動軸に伝達する部材である無端可撓部
材の内側を貫通して給気通路または排気通路を設けるこ
とにより、内燃機関のコンパクト化を図ることを課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段および効果】本出願の請求
項1記載の発明は、燃焼室に通じる給気通路および排気
通路と、シリンダヘッドに回転自在に支持されて該給気
通路を開閉する給気弁または該排気通路を開閉する排気
弁を駆動するカム軸と、該カム軸とクランク軸との間に
掛け渡されて該クランク軸の回転を該カム軸に伝達する
無端可撓部材とを備えた内燃機関において、前記給気通
路または前記排気通路が前記無端可撓部材の内側を貫通
して形成されている内燃機関である。
【0008】このような請求項1記載の発明によれば、
給気通路または排気通路が無端可撓部材の内側を貫通し
て形成されていることから、クランク軸からカム軸への
回転伝達部材である無端可撓部材が設けられている部位
に給気通路または排気通路が配置されることになる。そ
の結果、該給気通路または該排気通路に接続される装置
の配置の自由度が増し、また該給気通路または該排気通
路に接続される装置に対する該給気通路または該排気通
路の接続部位の選択の幅が広がるとともに、該給気通路
または該排気通路が無端可撓部材を避けるために曲げら
れることもなくなるため、内燃機関のコンパクト化が可
能となる。
【0009】さらに、請求項2記載の発明のように、請
求項1記載の内燃機関において、前記カム軸の軸端に位
置して該カム軸により駆動される過給機を備え、前記給
気通路が該過給機からの過給通路であって、該過給通路
が前記無端可撓部材の内側を貫通して形成されているこ
とにより、無端可撓部材が設けられている部位に給気通
路である過給通路が配置されるとともに、過給機は、カ
ム軸が支持されるシリンダヘッドの近傍に位置して、し
かもカム軸により駆動されることになる。その結果、過
給機を駆動するためのカム軸からの伝動機構の占めるス
ペースは、極めて小さくされ得るので、内燃機関のコン
パクト化が可能となる。さらに、過給機に対する過給通
路の接続部位の選択の幅が広がるとともに、過給通路は
無端可撓部材を避けるために曲げられることもなくなる
ため、内燃機関のコンパクト化と併せて、シリンダヘッ
ドに形成される過給口へ連通する過給通路が短くされ得
て、流路通路抵抗を減少させることができるので、過給
効率を向上させることができる。
【0010】また、請求項3記載の発明は、過給機と、
該過給機から燃焼室に通じる過給通路と、該過給機の駆
動軸とクランク軸との間に掛け渡されて該クランク軸の
回転を前記駆動軸に伝達する無端可撓部材とを備えた内
燃機関において、前記過給通路が該無端可撓部材の内側
を貫通して形成されている内燃機関である。
【0011】このような請求項3記載の発明によれば、
クランク軸から過給機の駆動軸への回転伝達部材である
無端可撓部材が設けられている部位に給気通路である過
給通路が配置されることになる。その結果、過給機の配
置の自由度が増し、また過給機に対する過給通路の接続
部位の選択の幅が広がるとともに、過給通路は無端可撓
部材を避けるために曲げられることもなくなるため、内
燃機関のコンパクト化が可能となる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、図1ないし図6に図示された
本出願の請求項1ないし請求項3に記載された発明の一
実施形態について説明する。図1は、本実施形態である
内燃機関1の縦断面図である。内燃機関1は、水冷式の
単気筒SOHC内燃機関であって、クランクケース2
に、シリンダ3、シリンダヘッド4およびシリンダヘッ
ドカバー5が順に重ねられ、それらが一体となるように
結合されている。
【0013】シリンダ3にはピストン6が摺動自在に嵌
合されていて、ピストン6はコネクティングロッド7を
介してクランク軸8に連結されている。コネクティング
ロッド7の小端部はピストン6に取り付けられたピスト
ンピン9に枢着され、コネクティングロッド7の大端部
はクランク軸8のクランクピン10に枢着されている。
クランク軸8は、クランクケース2に玉軸受11を介し
て回転自在に支持されている。
【0014】図2に図示されるように、シリンダヘッド
4には、吸気管を介してエアクリーナに連通する吸気ポ
ート12、排気管に連通する排気ポート13および過給
機40に連通する過給ポート14がそれぞれ形成されて
いて、各ポート12,13,14は、シリンダヘッド4
の下面に形成された燃焼室15に連通している。燃焼室
15には、吸気管に取り付けられた燃料噴射弁から吸気
ポート12に向けて噴射された燃料と空気との混合気が
供給される。そして、その混合気に点火するための点火
栓が、燃焼室15に臨んで、シリンダヘッド4に形成さ
れた点火栓挿入孔16に挿入される。ここで、吸気管と
吸気ポート12とは吸気通路を構成し、排気ポート13
と排気管とは排気通路を構成している。
【0015】さらに、シリンダヘッド4における前記各
ポート12,13,14の形成位置より上方の位置に、
カム軸17が玉軸受18を介して回転自在に支持されて
いる。カム軸17には吸気カム19、排気カム20およ
び過給カム21が形成されていて、各カム19,20,
21により揺動される吸気ロッカーアーム、排気ロッカ
ーアームおよび過給ロッカーアームを介して、吸気弁、
排気弁および過給弁がそれぞれ駆動されて、吸気ポート
12、排気ポート13および過給ポート14の各ポート
の燃焼室15への開口である吸気口、排気口および過給
口が開閉される。ここで、吸気弁および過給弁は、それ
ぞれ給気弁を構成し、また吸気口および過給口は、それ
ぞれ給気口を構成する。
【0016】図1に図示されるように、カム軸17の一
方の軸端はシリンダヘッド4の端部に形成された凹所2
2内に位置していて、その軸端には、カムスプロケット
23およびカムスプロケット23と一体に固着された補
強板24が固着されている。カムスプロケット23に
は、無端可撓部材であるチェーン25が巻き掛けられ、
このチェーン25はクランク軸8に固着されたドライブ
スプロケット26にも巻き掛けられている。このように
して、カム軸17とクランク軸8との間に掛け渡された
チェーン25により、クランク軸8の回転がカム軸17
に伝達されて、カム軸17が回転駆動される。
【0017】そして、シリンダヘッド4の前記凹所22
の開口を塞ぐように、過給機ハウジング41が凹所22
の開口側の端部に嵌合されて、ボルトにより取り付けら
れている。したがって、前記凹所22と過給機ハウジン
グ41とは、チェーン25およびカムスプロケット23
が収容されるチェーン室27を形成しており、過給機ハ
ウジング41はそのチェーン室27のカバーを兼ねてい
る。
【0018】過給機40の過給ピストン42を往復運動
させる過給クランク軸43は、その軸線がカム軸17の
軸線と同軸となるように配置されていて、カム軸17の
カムスプロケット23が設けられた側の軸端面からカム
軸17の中心部に形成された孔に挿入されている。一
方、カムスプロケット23および補強板24には、カム
スプロケット23の中心軸線を中心に同一円周上に等間
隔に三つのピン28が稙設されている。そして、それら
各ピン28に嵌合する円筒状のゴムダンパー29が設け
られていて、それらゴムダンパー29の外周にそれぞれ
嵌合する三つの円孔を有するディスク30が、過給クラ
ンク軸43に挿入されている。ディスク30はナット3
1により過給クランク軸43と一体に固定されていて、
さらにそのナット31は、オイルがカム軸17を伝わっ
て過給機40へ浸入するのを防止するためのゴムリング
32により覆われている。この構成により、過給クラン
ク軸43はカム軸17と一体となって回転して、過給機
40が駆動される。このとき、カム軸17の回転は、ゴ
ムダンパー29を介して過給クランク軸43に伝達され
るので、カム軸17の振動は、ゴムダンパー29により
吸収され、過給クランク軸43には伝達されない。
【0019】次に、図3ないし図5を参照して、過給機
40について説明する。図4および図5に図示されるよ
うに、過給機ハウジング41には、複動型の過給ピスト
ン42が摺動自在に嵌合されている。また、過給クラン
ク軸43は、過給機ハウジング41に玉軸受44を介し
て回転自在に支持されている。そして、ロッド45の一
端が過給ピストン42に取り付けられたピストンピン4
6に枢着され、ロッド45の他端が過給クランク軸43
のクランクピン47に枢着されて、過給ピストン42と
過給クランク軸43とが連結されている。この構成によ
り、過給クランク軸43が回転すると、過給ピストン4
2が過給ハウジング41内で摺動して往復動する。
【0020】一方、内燃機関1のエアクリーナからの空
気が、図示されない吸入管を介して、過給機ハウジング
41における過給ピストン42の両頂面の対向位置に形
成された二つの吸入室48a,48bに導かれる。前記
吸入管が接続される吸入室48aは、連絡管49により
他方の吸入室48bに連通している。そして、吸入室4
8a,48bに導かれた空気は、過給クランク軸43の
回転による過給ピストン42の往復動に伴って、吸入行
程にある一方の過給室50に、仕切板51に設けられた
吸入リードバルブを介して吸入され、それと同時に、圧
縮行程にある他方の過給室50に吸入されていた空気
は、圧縮されて高圧となり、過給空気として、仕切板5
1に設けられた吐出リードバルブを介して過給機ハウジ
ング41に形成された吐出室52に吐出される。
【0021】この動作が両過給室50で交互に行われ
て、過給室50から吐出された過給空気は、両吐出室5
2から過給機ハウジング41に形成された集合室53に
流入し、さらに過給機ハウジング41に形成された連通
路54,55を経て、過給機ハウジング41のシリンダ
ヘッド4への取付け面において、過給機ハウジング41
およびシリンダヘッド4に形成された挿入孔に挿入され
たスリーブ33内の通路を通って、シリンダヘッド4に
形成された過給ポート14に供給される。ここで、スリ
ーブ33内の通路および過給ポート14は、過給機40
からの過給通路を構成している。そして、この過給通路
および前記吸気通路は、それぞれ給気通路を構成するも
のである。なお、過給機ハウジング41には、過給空気
の温度を検出する温度センサ34が、集合室53に臨ん
で、また過給空気の圧力を検出する圧力センサ35が、
カム軸17の軸線と平行な軸線を有する連通路55に臨
んで取り付けられている。
【0022】前記スリーブ33は、図1および図3に図
示されるように、チェーン25の内部に形成された空間
を貫通し、同時にシリンダヘッド4により形成されるチ
ェーン室27も貫通しており、しかもスリーブ33の中
心軸線が連通路55の中心軸線と同軸となるようにされ
ている。したがって、過給通路は、カムスプロケット2
3とドライブスプロケット26との間にあって、チェー
ン25の内側に形成された空間を貫通するように形成さ
れている。そして、過給機ハウジング41に形成された
集合室53および連通路54を通って過給機40から吐
出された過給空気は、比較的短いスリーブ33を介して
直ちにシリンダヘッド4に形成された過給ポート14に
導かれることにで、過給通路が極力短くなるようにして
いる。
【0023】次に、クランク軸8へのドライブスプロケ
ット26の取付け方法について説明する。図1に図示さ
れるドライブスプロケット26は、冷却水ポンプのドラ
イブギヤ36と一体に形成されており、クランク軸8に
圧入されて固定されるものである。クランク軸8は、ク
ランクケース2に圧入固定された玉軸受11に圧入され
ることにより、クランクケース2に回転自在に保持され
るようにするために、まずクランクケース2に固定され
た玉軸受11に対して、クランク軸8が、図1において
左方から挿入される。その際、クランク軸8の移動によ
り、玉軸受11のインナレースもクランク軸8の軸線方
向に移動すると、玉軸受11に歪みが生じるので、この
ような歪みが発生しないように、インナレースは、クラ
ンク軸8の挿入側とは反対側から、その移動を阻止する
ための治具で押さえられている。そして、玉軸受11に
対するクランク軸8の圧入が完了した後、ドライブギヤ
36と一体になったドライブスプロケット26が、クラ
ンク軸8の挿入方向とは反対方向から、クランク軸8に
圧入固定される。
【0024】また、別の方法として、クランク軸8圧入
時の玉軸受11のインナレースの移動を阻止するため
に、ドライブスプロケット26と一体となったドライブ
ギヤ36をインナレースに当接させてインナレースの移
動を阻止しつつ玉軸受11にクランク軸8を圧入するこ
ともできる。そのようにすると、ドライブギヤ36とイ
ンナレースとの当接により、インナレースを押さえる専
用の治具より大きな受け面を形成することができるの
で、作業が容易になる。
【0025】ところで、玉軸受11が圧入されるボア3
7の内径は、ドライブスプロケット26の外径およびド
ライブギヤ36の外径より大きくされていて、内燃機関
1の分解時に、これらがクランク軸8に固定された状態
で、クランク軸8をクランクケース2から引き抜くこと
ができるようにされている。
【0026】この実施形態は、前記のように構成されて
いるので、以下の効果を奏する。シリンダヘッド4に回
転自在に支持されたカム軸17の軸端に設けられたカム
スプロケット23が位置する側のシリンダヘッド4端部
に過給機ハウジング41が取り付けられていて、カム軸
17により過給機40が駆動され、さらに過給通路が、
カム軸17のカムスプロケット23とクランク軸8のド
ライブスプロケット26との間に掛け渡されたチェーン
25の内側を貫通するように形成されている。その結
果、カム軸17から過給機40の過給クランク軸43へ
の伝動機構はシリンダヘッド4内に納めることができる
程度の大きさであって、過給機40はシリンダヘッド4
と一体的となり、また過給機40からの過給通路を短く
できるので、内燃機関1をコンパクトにすることができ
る。また、過給通路が短いため、その流路抵抗を減少さ
せることができるので、過給効率を向上させることがで
きる。
【0027】さらに、過給機ハウジング41がチェーン
室27のカバーを兼ねているので、別途カバーを用意す
る必要がなく、部品点数を削減できて、コストの低減が
できる。
【0028】過給機40の過給クランク軸43には、カ
ム軸17の回転がゴムダンパー29を介して伝達される
ので、カム軸17の振動が過給機40に伝達されること
が抑制されるので、過給機40のなめらかな運転が可能
となる。
【0029】クランク軸8は、クランクケース2に予め
圧入された玉軸受11に圧入固定されるので、クランク
ケース2と玉軸受11との間隙を皆無にすることが可能
であり、間隙の存在によるがたつきがないため、騒音の
大きさを低減できる。
【0030】また、玉軸受11へのクランク軸8の挿入
時、クランク軸8の挿入方向とは反対方向から軸受11
のインナレースを治具により押圧して、インナレースが
クランク軸8の挿入方向に移動するのを阻止したので、
玉軸受11に歪みが発生するのを防止することができ
る。さらに、インナレースを押圧するのに、冷却水ポン
プのドライブギヤ36を当接させた場合には、インナレ
ースの受け面が大きくなるので、その作業が容易にな
る。
【0031】さらに、玉軸受11が圧入されるボア37
の内径は、ドライブスプロケット26の外径およびドラ
イブギヤ36外径より大きいので、これらがクランク軸
8に固定された状態で、クランク軸8をクランクケース
2から引き抜くことができ、内燃機関1の分解作業が容
易になる。
【0032】前記の実施形態では、チェーン25の内側
を貫通するのは過給通路であったが、排気通路または吸
気通路であってもよい。いずれの通路がチェーン25の
内側を貫通する場合にも、該通路に接続される装置の配
置の自由度が増し、また該通路に接続される装置に対す
る該通路の接続部位の選択の幅が広がるとともに、該通
路がチェーン25を避けるために曲げられることもなく
なるため、内燃機関1のコンパクト化が可能となる。
【0033】前記の実施形態では、カムスプロケット2
3および過給機40の過給クランク軸43に固定された
ディスク30を介して、カム軸17の回転を過給クラン
ク軸43に伝達したが、ディスク30を設けることな
く、カム軸17と過給クランク軸43とを直結して、カ
ム軸17の回転を過給クランク軸43に伝達するように
してもよい。このようにすると、内燃機関1の一層のコ
ンパクト化と部品点数の低減が可能となる。
【0034】前記の実施形態では、無端可撓部材はチェ
ーン25であったが、ベルトであってもよい。
【0035】前記の実施形態では、ドライブスプロケッ
ト26と冷却水ポンプのドライブギヤ36とが一体にな
ったものをクランク軸8に圧入固定したが、図6に図示
されるように、両者を別体とし、クランク軸8にドライ
ブスプロケット26およびドライブギヤ36をそれぞれ
スプライン結合し、ナット38によりそれらのクランク
軸8の軸線方向移動を阻止するようにして固定すること
もできる。そして、この場合にも、クランクケース2に
固定された玉軸受11へのクランク軸8の圧入時に、玉
軸受11のインナレースの移動を阻止するために、専用
の治具を使用することもできるし、またインナレースに
ドライブギヤ36を当接させるようにすることもでき
る。後者の手段によれば、ドライブギヤ36とインナレ
ースとの当接により、インナレースを押さえる専用の治
具より大きな受け面を形成することができるので、その
作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明の一実施形態である内燃機関の縦断
面図である。
【図2】図1のII−II線から見たシリンダヘッド下面の
吸気ポート、過給ポート、排気ポートおよび点火栓挿入
孔の配置を示す図である。
【図3】図1のIII矢視図である。
【図4】図1の過給機のIV−IV線断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】ドライブスプロケットおよび冷却水ポンプドラ
イブギヤのクランク軸への別の取付け態様を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…クランクケース、3…シリンダ、4
…シリンダヘッド、5…シリンダヘッドカバー、6…ピ
ストン、7…コネクティングロッド、8…クランク軸、
9…ピストンピン、10…クランクピン、11…玉軸
受、12…吸気ポート、13…排気ポート、14…過給
ポート、15…燃焼室、16…点火栓挿入孔、17…カ
ム軸、18…玉軸受、19…吸気カム、20…排気カ
ム、21…過給カム、22…凹所、23…カムスプロケ
ット、24…補強板、25…チェーン、26…ドライブ
スプロケット、27…チェーン室、28…ピン、29…
ゴムダンパー、30…ディスク、31…ナット、32…
ゴムリング、33…スリーブ、34…温度センサ、35
…圧力センサ、36…ドライブギヤ、37…ボア、38
…ナット、40…過給機、41…過給機ハウジング、4
2…過給ピストン、43…過給クランク軸、44…玉軸
受、45…ロッド、46…ピストンピン、47…クラン
クピン、48a,48b…吸入室、49…連絡管、50
…過給室、51…仕切板、52…吐出室、53…集合
室、54,55…連通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA07 AA19 BA22 BA23 BA27 BA30 CA04 CA22 CA25 CA27 CA36 CA41 CA44 CA48 CA52 CA58 CA59 FA27 FA29 FA39 GA01 GA04 3G024 AA09 AA11 AA18 AA19 BA27 CA01 DA01 DA05 DA09 DA16 DA25 FA00 FA02 FA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室に通じる給気通路および排気通路
    と、シリンダヘッドに回転自在に支持されて該給気通路
    を開閉する給気弁または該排気通路を開閉する排気弁を
    駆動するカム軸と、該カム軸とクランク軸との間に掛け
    渡されて該クランク軸の回転を該カム軸に伝達する無端
    可撓部材と、を備えた内燃機関において、前記給気通路
    または前記排気通路が前記無端可撓部材の内側を貫通し
    て形成されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記カム軸の軸端に位置して該カム軸に
    より駆動される過給機を備え、前記給気通路が該過給機
    からの過給通路であって、該過給通路が前記無端可撓部
    材の内側を貫通して形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関。
  3. 【請求項3】 過給機と、該過給機から燃焼室に通じる
    過給通路と、該過給機の駆動軸とクランク軸との間に掛
    け渡されて該クランク軸の回転を前記駆動軸に伝達する
    無端可撓部材とを備えた内燃機関において、前記過給通
    路が該無端可撓部材の内側を貫通して形成されているこ
    とを特徴とする内燃機関。
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