JP2000204953A - 4サイクルエンジンの吸気装置 - Google Patents
4サイクルエンジンの吸気装置Info
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- JP2000204953A JP2000204953A JP11003206A JP320699A JP2000204953A JP 2000204953 A JP2000204953 A JP 2000204953A JP 11003206 A JP11003206 A JP 11003206A JP 320699 A JP320699 A JP 320699A JP 2000204953 A JP2000204953 A JP 2000204953A
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- intake
- engine
- throttle
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸気管長をできるだけ短くしながら緩衝バル
ブを最適なレイアウトで配置でき、また自動二輪車用多
気筒エンジンに採用する場合の車体フレームの大型化を
回避できる4サイクルエンジンの吸気装置を提供する。 【解決手段】 燃焼室に連通する吸気通路17cの途中
にスロットルバルブ20を配設した4サイクルエンジン
の吸気装置において、上記吸気通路17cを気筒軸に対
して略垂直をなすように配置し、該吸気通路17cの上
記スロットルバルブ20より上流側で、かつ該吸気通路
17cより軸線より上側に燃料噴射弁25を下流側に向
けて斜めに配設し、上記吸気通路17cの上記燃料噴射
弁25より上流側に、該吸気通路17cの通路面積を該
吸気通路内を流れる吸気の状態に応じて変化させ、吸気
流量の増加速度を上記スロットルバルブ20の開速度に
応じた吸気流量の増加速度より緩慢にするダイヤフラム
式緩衝バルブ30を上記燃料噴射弁25と同じ方向に斜
めに配設する。
ブを最適なレイアウトで配置でき、また自動二輪車用多
気筒エンジンに採用する場合の車体フレームの大型化を
回避できる4サイクルエンジンの吸気装置を提供する。 【解決手段】 燃焼室に連通する吸気通路17cの途中
にスロットルバルブ20を配設した4サイクルエンジン
の吸気装置において、上記吸気通路17cを気筒軸に対
して略垂直をなすように配置し、該吸気通路17cの上
記スロットルバルブ20より上流側で、かつ該吸気通路
17cより軸線より上側に燃料噴射弁25を下流側に向
けて斜めに配設し、上記吸気通路17cの上記燃料噴射
弁25より上流側に、該吸気通路17cの通路面積を該
吸気通路内を流れる吸気の状態に応じて変化させ、吸気
流量の増加速度を上記スロットルバルブ20の開速度に
応じた吸気流量の増加速度より緩慢にするダイヤフラム
式緩衝バルブ30を上記燃料噴射弁25と同じ方向に斜
めに配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4サイクルエンジ
ンの吸気装置に関する。
ンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンの吸気装置として、
本件出願人は、スロットルバルブを吸気弁開口にできる
だけ近づけて配置することにより、吸気通路の吸気弁開
口からスロットルバルブまでの容積(ポート容積)の行
程容積(気筒毎の排気量)に対する割合(容積比)をで
きるだけ小さく設定し、もって出力特性を低下させるこ
となく、かつ低コストで排気ガスの浄化を図ることので
きる4サイクルエンジンを提案している(例えば、特願
平9−30856号参照)。
本件出願人は、スロットルバルブを吸気弁開口にできる
だけ近づけて配置することにより、吸気通路の吸気弁開
口からスロットルバルブまでの容積(ポート容積)の行
程容積(気筒毎の排気量)に対する割合(容積比)をで
きるだけ小さく設定し、もって出力特性を低下させるこ
となく、かつ低コストで排気ガスの浄化を図ることので
きる4サイクルエンジンを提案している(例えば、特願
平9−30856号参照)。
【0003】ここで上記スロットルバルブを吸気弁開口
に近づけて配置した場合、無負荷レーシング(空吹か
し)を行うと、吸入空気量はスロットルバルブ開度に敏
感に反応して応答遅れなく急激に増加するのに対し、燃
料はその比重が空気に比較して大きいことから上記吸入
空気量の増加に対して遅れて増加することとなり、その
結果、上記無負荷レーシングにおけるスロットル操作の
初期において失火が生じ、運転フィーリングが低下する
懸念がある。
に近づけて配置した場合、無負荷レーシング(空吹か
し)を行うと、吸入空気量はスロットルバルブ開度に敏
感に反応して応答遅れなく急激に増加するのに対し、燃
料はその比重が空気に比較して大きいことから上記吸入
空気量の増加に対して遅れて増加することとなり、その
結果、上記無負荷レーシングにおけるスロットル操作の
初期において失火が生じ、運転フィーリングが低下する
懸念がある。
【0004】このようなエンジンの運転フィーリングの
低下を回避するために、本件出願人は、吸気通路のスロ
ットルバルブより上流側に該吸気通路の面積を該吸気通
路内を流れる吸気の状態に応じて変化させ、吸気流量の
増加速度を上記スロットルバルブの開速度に応じた吸気
流量の増加速度より緩慢にする緩衝バルブを配設した4
サイクルエンジンを開発した(例えば、特願平9−75
819号参照)。
低下を回避するために、本件出願人は、吸気通路のスロ
ットルバルブより上流側に該吸気通路の面積を該吸気通
路内を流れる吸気の状態に応じて変化させ、吸気流量の
増加速度を上記スロットルバルブの開速度に応じた吸気
流量の増加速度より緩慢にする緩衝バルブを配設した4
サイクルエンジンを開発した(例えば、特願平9−75
819号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記緩衝バ
ルブ,燃料噴射弁,及びスロットルバルブを吸気通路に
配置するに当たって、該吸気通路を気筒軸線に対して略
直角をなすように構成する場合には、これら緩衝バルブ
等の配置レイアウトの如何によっては吸気管長が長くな
り、上記容積比を小さくすることができず、エンジンの
出力特性を劣化させることが懸念される。
ルブ,燃料噴射弁,及びスロットルバルブを吸気通路に
配置するに当たって、該吸気通路を気筒軸線に対して略
直角をなすように構成する場合には、これら緩衝バルブ
等の配置レイアウトの如何によっては吸気管長が長くな
り、上記容積比を小さくすることができず、エンジンの
出力特性を劣化させることが懸念される。
【0006】また、上記構成の吸気通路への緩衝バルブ
等のレイアウトの如何によっては、吸気装置ひいてはエ
ンジンが大型化する問題があり、また燃料の空気との混
合が不充分となってエンジン性能に支障が生じることも
考えられる。
等のレイアウトの如何によっては、吸気装置ひいてはエ
ンジンが大型化する問題があり、また燃料の空気との混
合が不充分となってエンジン性能に支障が生じることも
考えられる。
【0007】さらにまた、吸気通路周囲の空スペースを
有効利用して上記吸気管長の延長を回避する観点から、
燃料噴射弁を吸気通路の底壁側に配置することが考えら
れる。しかしながらこのように配置した場合、燃料が上
向きに噴射されることから、噴射ノズル付近に空気溜ま
りや燃料溜まりが発生し、エンジン性能が低下するとい
う問題が生じる。
有効利用して上記吸気管長の延長を回避する観点から、
燃料噴射弁を吸気通路の底壁側に配置することが考えら
れる。しかしながらこのように配置した場合、燃料が上
向きに噴射されることから、噴射ノズル付近に空気溜ま
りや燃料溜まりが発生し、エンジン性能が低下するとい
う問題が生じる。
【0008】またクランク軸を車幅方向に向けて搭載さ
れた自動二輪車用並列多気筒エンジンに上記緩衝バルブ
を配設する場合、各緩衝バルブは車幅方向に並列配置さ
れることとなる。ところが、この並列配置によって緩衝
バルブがエンジン側方に位置する車体フレームに干渉す
るのを回避するために車体フレームが大型化するという
懸念がある。
れた自動二輪車用並列多気筒エンジンに上記緩衝バルブ
を配設する場合、各緩衝バルブは車幅方向に並列配置さ
れることとなる。ところが、この並列配置によって緩衝
バルブがエンジン側方に位置する車体フレームに干渉す
るのを回避するために車体フレームが大型化するという
懸念がある。
【0009】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、吸気管長をできるだけ短くしながら緩衝バルブ等を
最適なレイアウトで配置でき、また自動二輪車用並列多
気筒エンジンに緩衝バルブを配設する場合の車体フレー
ムの大型化を回避できる4サイクルエンジンの吸気装置
を提供することを目的としている。
で、吸気管長をできるだけ短くしながら緩衝バルブ等を
最適なレイアウトで配置でき、また自動二輪車用並列多
気筒エンジンに緩衝バルブを配設する場合の車体フレー
ムの大型化を回避できる4サイクルエンジンの吸気装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃焼
室に連通する吸気通路の途中にスロットルバルブを配設
した4サイクルエンジンの吸気装置において、上記吸気
通路を気筒軸に対して略直角をなすように配置し、該吸
気通路の上記スロットルバルブより上流側又は下流側
で、かつ該吸気通路の軸線より上側に燃料噴射弁を下流
側に向けて斜めに配設し、上記吸気通路の上記スロット
ルバルブより上流側に、該吸気通路の通路面積を該吸気
通路内を流れる吸気の状態に応じて変化させ、吸気流量
の増加速度を上記スロットルバルブの開速度に応じた吸
気流量の増加速度より緩慢にするダイヤフラム式緩衝バ
ルブを上記燃料噴射弁と同じ方向に斜めに配設したこと
を特徴としている。
室に連通する吸気通路の途中にスロットルバルブを配設
した4サイクルエンジンの吸気装置において、上記吸気
通路を気筒軸に対して略直角をなすように配置し、該吸
気通路の上記スロットルバルブより上流側又は下流側
で、かつ該吸気通路の軸線より上側に燃料噴射弁を下流
側に向けて斜めに配設し、上記吸気通路の上記スロット
ルバルブより上流側に、該吸気通路の通路面積を該吸気
通路内を流れる吸気の状態に応じて変化させ、吸気流量
の増加速度を上記スロットルバルブの開速度に応じた吸
気流量の増加速度より緩慢にするダイヤフラム式緩衝バ
ルブを上記燃料噴射弁と同じ方向に斜めに配設したこと
を特徴としている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、上
記燃料噴射弁が上記スロットルバルブより上流側に配置
されていることを特徴としている。
記燃料噴射弁が上記スロットルバルブより上流側に配置
されていることを特徴としている。
【0012】請求項3の発明は、請求項1において、上
記燃料噴射弁がスロットルバルブの下流側に配置されて
いることを特徴としている。
記燃料噴射弁がスロットルバルブの下流側に配置されて
いることを特徴としている。
【0013】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、上記緩衝バルブが吸気通路の軸線より下
側に配置されており、該緩衝バルブの大気室及び負圧室
と上記吸気通路のスロットルバルブより下流側部分とが
それぞれ絞り部を有するパージポートにより連通されて
いることを特徴としている。
れかにおいて、上記緩衝バルブが吸気通路の軸線より下
側に配置されており、該緩衝バルブの大気室及び負圧室
と上記吸気通路のスロットルバルブより下流側部分とが
それぞれ絞り部を有するパージポートにより連通されて
いることを特徴としている。
【0014】請求項5の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、上記緩衝バルブがエアクリーナボックス
内に収納配置されていることを特徴としている。
れかにおいて、上記緩衝バルブがエアクリーナボックス
内に収納配置されていることを特徴としている。
【0015】請求項6の発明は、請求項1ないし5の何
れかにおいて、エンジンが、カム軸の端部を回転駆動す
るサイドカムチェーン方式動弁機構を備えた自動二輪車
用並列多気筒エンジンであり、左, 右側方にて車体前後
方向に延びる左,右のメインフレームを備えた車体フレ
ームに、クランク軸を車幅方向に略水平に向けて、かつ
エンジンの左,右側方に上記左,右のメインフレームが
位置するように搭載されており、上記各緩衝バルブがサ
イドカムチェーン側に傾けて配置されていることを特徴
としている。
れかにおいて、エンジンが、カム軸の端部を回転駆動す
るサイドカムチェーン方式動弁機構を備えた自動二輪車
用並列多気筒エンジンであり、左, 右側方にて車体前後
方向に延びる左,右のメインフレームを備えた車体フレ
ームに、クランク軸を車幅方向に略水平に向けて、かつ
エンジンの左,右側方に上記左,右のメインフレームが
位置するように搭載されており、上記各緩衝バルブがサ
イドカムチェーン側に傾けて配置されていることを特徴
としている。
【0016】請求項7の発明は、請求項1ないし5の何
れかにおいて、エンジンが、カム軸の気筒間部分を回転
駆動するセンタカムチェーン方式動弁機構を備えた自動
二輪車用並列多気筒エンジンであり、左, 右側方にて車
体前後方向に延びる左,右のメインフレームを備えた車
体フレームに、クランク軸を車幅方向に略水平に向けて
かつエンジンの左,右側方に上記左,右のメインフレー
ムが位置するように搭載されており、上記各緩衝バルブ
がセンタカムチェーン側に傾けて配置されていることを
特徴としている。
れかにおいて、エンジンが、カム軸の気筒間部分を回転
駆動するセンタカムチェーン方式動弁機構を備えた自動
二輪車用並列多気筒エンジンであり、左, 右側方にて車
体前後方向に延びる左,右のメインフレームを備えた車
体フレームに、クランク軸を車幅方向に略水平に向けて
かつエンジンの左,右側方に上記左,右のメインフレー
ムが位置するように搭載されており、上記各緩衝バルブ
がセンタカムチェーン側に傾けて配置されていることを
特徴としている。
【0017】ここで請求項6,7における「並列気筒エ
ンジン」とは、クランク軸方向に並列配置された2以上
の気筒を有するエンジンの意味であり、V型エンジンも
含む。また請求項7における「センタカムチェーン方
式」とは、例えば4気筒エンジンの場合は第2,第3気
筒間にカムチェーンが配置されたものだけでなく、第
1,第2気筒間又は第3,第4気筒間にカムチェーンが
配置されたものも含む。
ンジン」とは、クランク軸方向に並列配置された2以上
の気筒を有するエンジンの意味であり、V型エンジンも
含む。また請求項7における「センタカムチェーン方
式」とは、例えば4気筒エンジンの場合は第2,第3気
筒間にカムチェーンが配置されたものだけでなく、第
1,第2気筒間又は第3,第4気筒間にカムチェーンが
配置されたものも含む。
【0018】
【発明の作用効果】請求項1に係る発明によれば、気筒
軸に対して略直角に配設された吸気通路に、該吸気通路
の軸線より上側に位置するように燃料噴射弁を斜めに配
設し、スロットルバルブの上流側に緩衝バルブを上記燃
料噴射弁と同じ方向に斜めに配設したので、緩衝バル
ブ,燃料噴射弁,及びスロットルバルブを吸気管長をそ
れほど長くすることなく最適なレイアウトで配置でき、
エンジンの出力特性への影響やエンジンの大型化を回避
でき、また、上記燃料噴射弁を吸気通路の上側に配置し
たので、燃料は下向きに噴射されることから、空気溜ま
り,燃料溜まりの問題を解消でき、この点からもエンジ
ン出力への影響を回避できる。
軸に対して略直角に配設された吸気通路に、該吸気通路
の軸線より上側に位置するように燃料噴射弁を斜めに配
設し、スロットルバルブの上流側に緩衝バルブを上記燃
料噴射弁と同じ方向に斜めに配設したので、緩衝バル
ブ,燃料噴射弁,及びスロットルバルブを吸気管長をそ
れほど長くすることなく最適なレイアウトで配置でき、
エンジンの出力特性への影響やエンジンの大型化を回避
でき、また、上記燃料噴射弁を吸気通路の上側に配置し
たので、燃料は下向きに噴射されることから、空気溜ま
り,燃料溜まりの問題を解消でき、この点からもエンジ
ン出力への影響を回避できる。
【0019】請求項2の発明では、燃料噴射弁をスロッ
トルバルブより上流側に配置したので、スロットルバル
ブを吸気弁開口に近づけて配置するものに請求項1の発
明を適用する場合に、吸気通路のスロットルバルブの上
流側に生じる空スペースを利用して燃料噴射弁,緩衝バ
ルブを配置でき、吸気管長が長くなるのを回避できる。
トルバルブより上流側に配置したので、スロットルバル
ブを吸気弁開口に近づけて配置するものに請求項1の発
明を適用する場合に、吸気通路のスロットルバルブの上
流側に生じる空スペースを利用して燃料噴射弁,緩衝バ
ルブを配置でき、吸気管長が長くなるのを回避できる。
【0020】請求項3の発明では、燃料噴射弁をスロッ
トルバルブの下流側に配置したので、スロットルバルブ
を吸気弁開口に近づけて配置するものに請求項1の発明
を適用する場合に、吸気通路のスロットルバルブ上流側
の吸気管長を短くすることができる。
トルバルブの下流側に配置したので、スロットルバルブ
を吸気弁開口に近づけて配置するものに請求項1の発明
を適用する場合に、吸気通路のスロットルバルブ上流側
の吸気管長を短くすることができる。
【0021】請求項4の発明では、緩衝バルブを吸気通
路の軸線の下側に配置したので、緩衝バルブと燃料噴射
弁とを近接させて配置したり,あるいは少なくとも一部
を重ねて配置することが可能となり、それだけ吸気管長
を短くすることが可能となる。また、上記緩衝バルブの
大気室及び負圧室と吸気通路のスロットルバルブより下
流側とをパージポートにより連通したので、緩衝バルブ
内に燃料が流入した場合、この燃料はスロットルバルブ
下流側の吸気負圧により吸い出されることとなり、上記
下側に配置した場合の燃料溜まりを防止できる。
路の軸線の下側に配置したので、緩衝バルブと燃料噴射
弁とを近接させて配置したり,あるいは少なくとも一部
を重ねて配置することが可能となり、それだけ吸気管長
を短くすることが可能となる。また、上記緩衝バルブの
大気室及び負圧室と吸気通路のスロットルバルブより下
流側とをパージポートにより連通したので、緩衝バルブ
内に燃料が流入した場合、この燃料はスロットルバルブ
下流側の吸気負圧により吸い出されることとなり、上記
下側に配置した場合の燃料溜まりを防止できる。
【0022】請求項5の発明では、緩衝バルブをエアク
リーナボックス内に収納配置したので、該緩衝バルブの
周囲空間の分だけエアクリーナ全体の容積を増大でき
る。またエアクリーナボックス内に収納することによっ
て、見掛け上の吸気管長を短くすることができるととも
に、吸気系全体をコンパクトにできる。
リーナボックス内に収納配置したので、該緩衝バルブの
周囲空間の分だけエアクリーナ全体の容積を増大でき
る。またエアクリーナボックス内に収納することによっ
て、見掛け上の吸気管長を短くすることができるととも
に、吸気系全体をコンパクトにできる。
【0023】請求項6の発明では、サイドカムチェーン
タイプの自動二輪車用並列多気筒エンジンに緩衝バルブ
を配置する場合に、各緩衝バルブをサイドカムチェーン
側に傾けて配置したので、各緩衝バルブをスペースに余
裕がある方向に傾斜させることにより緩衝バルブの反傾
斜側と車体フレームとの間に隙間を形成でき、車体フレ
ームに干渉することなく緩衝バルブを配置でき、ひいて
は車体フレームの大型化を回避できる。
タイプの自動二輪車用並列多気筒エンジンに緩衝バルブ
を配置する場合に、各緩衝バルブをサイドカムチェーン
側に傾けて配置したので、各緩衝バルブをスペースに余
裕がある方向に傾斜させることにより緩衝バルブの反傾
斜側と車体フレームとの間に隙間を形成でき、車体フレ
ームに干渉することなく緩衝バルブを配置でき、ひいて
は車体フレームの大型化を回避できる。
【0024】請求項7の発明では、センタカムチェーン
タイプの自動二輪車用多気筒エンジンに緩衝バルブを配
設する場合に、各緩衝バルブをセンタカムチェーン側に
傾けて配置したので、各緩衝バルブをスペースに余裕が
ある方向に傾斜させることにより緩衝バルブの両側と
左, 右側方の車体フレームとの間に隙間を形成でき、車
体フレームに干渉することなく緩衝バルブを配置でき、
この場合にも車体フレームの大型化を回避できる。
タイプの自動二輪車用多気筒エンジンに緩衝バルブを配
設する場合に、各緩衝バルブをセンタカムチェーン側に
傾けて配置したので、各緩衝バルブをスペースに余裕が
ある方向に傾斜させることにより緩衝バルブの両側と
左, 右側方の車体フレームとの間に隙間を形成でき、車
体フレームに干渉することなく緩衝バルブを配置でき、
この場合にも車体フレームの大型化を回避できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図4は、請求項
1,2,6の発明の一実施形態(第1実施形態)による
自動二輪車用4サイクルエンジンの吸気装置を説明する
ための図であり、図1は本実施形態の吸気装置を備えた
4サイクルエンジンの断面側面図、図2は吸気装置の断
面側面図、図3はエンジンの車体搭載状態を示す平面
図、図4は背面から見た緩衝バルブの配置状態を示す概
略図である。
図面に基づいて説明する。図1ないし図4は、請求項
1,2,6の発明の一実施形態(第1実施形態)による
自動二輪車用4サイクルエンジンの吸気装置を説明する
ための図であり、図1は本実施形態の吸気装置を備えた
4サイクルエンジンの断面側面図、図2は吸気装置の断
面側面図、図3はエンジンの車体搭載状態を示す平面
図、図4は背面から見た緩衝バルブの配置状態を示す概
略図である。
【0026】図において、1は自動二輪車用水冷式4サ
イクル並列4気筒エンジンであり、該エンジン1は自動
二輪車の車体フレーム2の左, 右一対のタンクレール2
a,2aの間にクランク軸3を車幅方向に水平に向け
て、かつ気筒軸を若干前傾させて搭載されている。上記
車体フレーム2の前端上部には燃料タンク(不図示)が
配設され、該燃料タンクはタンクカバーTで覆われてい
る。
イクル並列4気筒エンジンであり、該エンジン1は自動
二輪車の車体フレーム2の左, 右一対のタンクレール2
a,2aの間にクランク軸3を車幅方向に水平に向け
て、かつ気筒軸を若干前傾させて搭載されている。上記
車体フレーム2の前端上部には燃料タンク(不図示)が
配設され、該燃料タンクはタンクカバーTで覆われてい
る。
【0027】上記エンジン1は変速装置を内蔵するクラ
ンクケース4の前部上面にシリンダボディ5,シリンダ
ヘッド6,ヘッドカバー7を積層締結し、上記シリンダ
ボディ5のシリンダボア5a内にピストン8を摺動自在
に挿入し、該ピストン8をコンロッド9により上記クラ
ンク軸3に連結した概略構造のものである。
ンクケース4の前部上面にシリンダボディ5,シリンダ
ヘッド6,ヘッドカバー7を積層締結し、上記シリンダ
ボディ5のシリンダボア5a内にピストン8を摺動自在
に挿入し、該ピストン8をコンロッド9により上記クラ
ンク軸3に連結した概略構造のものである。
【0028】また上記シリンダヘッド6のシリンダボデ
ィ5側の合面には4つの燃焼凹部6aが凹設されてお
り、該各燃焼凹部6aの内表面の中心に点火プラグ(図
示せず)の電極が臨んでいる。また上記各燃焼凹部6a
には各気筒当たり2つの吸気弁開口6b,6b及び2つ
の排気弁開口6c,6cが上記燃焼凹部6aの周縁に沿
って位置するように開口している。
ィ5側の合面には4つの燃焼凹部6aが凹設されてお
り、該各燃焼凹部6aの内表面の中心に点火プラグ(図
示せず)の電極が臨んでいる。また上記各燃焼凹部6a
には各気筒当たり2つの吸気弁開口6b,6b及び2つ
の排気弁開口6c,6cが上記燃焼凹部6aの周縁に沿
って位置するように開口している。
【0029】上記各吸気弁開口6bには吸気弁11が、
各排気弁開口6cには排気弁12がそれぞれスプリング
11a,12aにより閉方向に付勢されて配置されてお
り、該吸気弁11はクランク軸3と平行に配置された吸
気カム軸13により、排気弁12は上記同様に平行に配
置された排気カム軸14によりそれぞれ開閉駆動され
る。
各排気弁開口6cには排気弁12がそれぞれスプリング
11a,12aにより閉方向に付勢されて配置されてお
り、該吸気弁11はクランク軸3と平行に配置された吸
気カム軸13により、排気弁12は上記同様に平行に配
置された排気カム軸14によりそれぞれ開閉駆動され
る。
【0030】上記エンジン1の動弁機構は、サイドカム
チェーン方式のものであり(図3参照)、上記吸気カム
軸13,排気カム軸14は、該各カム軸13,14の右
端に装着されたカムスプロケット10aとクランク軸3
のクランクスプロケットとに、エンジン1の右側壁に突
出するように形成され気筒軸方向に延びるチェーン室6
d内を通るように配置されたタイミングチェーン10を
巻回することにより上記クランク軸3により回転駆動さ
れる。
チェーン方式のものであり(図3参照)、上記吸気カム
軸13,排気カム軸14は、該各カム軸13,14の右
端に装着されたカムスプロケット10aとクランク軸3
のクランクスプロケットとに、エンジン1の右側壁に突
出するように形成され気筒軸方向に延びるチェーン室6
d内を通るように配置されたタイミングチェーン10を
巻回することにより上記クランク軸3により回転駆動さ
れる。
【0031】上記エンジン1の吸気通路は、上記各気筒
の吸気弁開口6bをシリンダヘッド6の後壁側に導出す
る吸気ポート15と、該吸気ポート15の外部接続口1
5aに接続されたスロットルボディ17と、該スロット
ルボディ17に接続され、上記タンクカバーT内に配置
されたエアクリーナボックス18内に開口する吸気ダク
ト19とを備えており、円形の横断面形状を有してい
る。
の吸気弁開口6bをシリンダヘッド6の後壁側に導出す
る吸気ポート15と、該吸気ポート15の外部接続口1
5aに接続されたスロットルボディ17と、該スロット
ルボディ17に接続され、上記タンクカバーT内に配置
されたエアクリーナボックス18内に開口する吸気ダク
ト19とを備えており、円形の横断面形状を有してい
る。
【0032】上記吸気ポート15の外部接続口15a付
近,スロットルボディ17,及び吸気ダクト19は全体
として概略直線状をなすように構成されており、かつ気
筒軸線に対して略直角をなすように、ひいては略水平方
向に向くように配置されている。
近,スロットルボディ17,及び吸気ダクト19は全体
として概略直線状をなすように構成されており、かつ気
筒軸線に対して略直角をなすように、ひいては略水平方
向に向くように配置されている。
【0033】上記吸気ポート15は、上記外部接続口1
5aに連なる1つの主ポート部15bと該主ポート部1
5bから分岐する2つの分岐ポート部15c,15cと
で構成されている。上記外部接続口15aはシリンダヘ
ッド6の後壁から筒状に若干突出しており、該接続口1
5aと上記スロットルボディ17の下流端接続口17a
とはゴムリング状のジョイント16を介してクランプ部
材28により締め付け固定されており、これによりスロ
ットルボディ17はシリンダヘッド6に弾性支持されて
いる。
5aに連なる1つの主ポート部15bと該主ポート部1
5bから分岐する2つの分岐ポート部15c,15cと
で構成されている。上記外部接続口15aはシリンダヘ
ッド6の後壁から筒状に若干突出しており、該接続口1
5aと上記スロットルボディ17の下流端接続口17a
とはゴムリング状のジョイント16を介してクランプ部
材28により締め付け固定されており、これによりスロ
ットルボディ17はシリンダヘッド6に弾性支持されて
いる。
【0034】また上記スロットルボディ17の上流端部
と上記吸気ダクト19の下流端部とはクランプ部材27
により締め付け固定されている。この吸気ダクト19は
これの外周壁に一体形成された環状溝部19aにエアク
リーナボックス18の挿通孔18aの周縁を嵌装させる
ことにより支持されている。
と上記吸気ダクト19の下流端部とはクランプ部材27
により締め付け固定されている。この吸気ダクト19は
これの外周壁に一体形成された環状溝部19aにエアク
リーナボックス18の挿通孔18aの周縁を嵌装させる
ことにより支持されている。
【0035】上記各スロットルボディ17には、スロッ
トルバルブ20,燃料噴射弁25,及び緩衝バルブ30
が配設されており、これにより本実施形態の特徴をなす
吸気装置がユニット化されている。このように吸気装置
をユニット化することにより、組付け精度の向上,及び
組み立てラインでの作業性を向上できる。
トルバルブ20,燃料噴射弁25,及び緩衝バルブ30
が配設されており、これにより本実施形態の特徴をなす
吸気装置がユニット化されている。このように吸気装置
をユニット化することにより、組付け精度の向上,及び
組み立てラインでの作業性を向上できる。
【0036】上記スロットルバルブ20はスロットルボ
ディ17の下流側端部に、上記燃料噴射弁25は該スロ
ットルバルブ20より上流側に、また上記緩衝バルブ3
0は燃料噴射弁25より上流側にそれぞれ配置されてい
る。
ディ17の下流側端部に、上記燃料噴射弁25は該スロ
ットルバルブ20より上流側に、また上記緩衝バルブ3
0は燃料噴射弁25より上流側にそれぞれ配置されてい
る。
【0037】上記各スロットルバルブ20は各スロット
ルボディ17の下流端接続口17a側寄り部分に配設さ
れており、これによりスロットルバルブ20から吸気弁
開口6bまでの容積(ポート容積)の行程容積(気筒毎
の排気量)に対する割合(容積比)を小さく設定してい
る。上記スロットルバルブ20は、円形の弁板20aを
弁軸20bにボルト締め固定したものである。上記各気
筒用スロットルバルブ20の各弁軸20bはカム軸方向
に水平に向けて配置され、スロットルボディ17から外
方に突出しており、該突出部同士が連結機構21を介し
て連結されている。この各連結機構21は各スロットル
バルブ20のアイドリング開度の微調整が可能な構造と
なっている。
ルボディ17の下流端接続口17a側寄り部分に配設さ
れており、これによりスロットルバルブ20から吸気弁
開口6bまでの容積(ポート容積)の行程容積(気筒毎
の排気量)に対する割合(容積比)を小さく設定してい
る。上記スロットルバルブ20は、円形の弁板20aを
弁軸20bにボルト締め固定したものである。上記各気
筒用スロットルバルブ20の各弁軸20bはカム軸方向
に水平に向けて配置され、スロットルボディ17から外
方に突出しており、該突出部同士が連結機構21を介し
て連結されている。この各連結機構21は各スロットル
バルブ20のアイドリング開度の微調整が可能な構造と
なっている。
【0038】上記左端部に配置されたスロットルボディ
17の弁軸20bの左方突出端部にはスロットルプーリ
23が装着されており、該スロットルプーリ23はスロ
ットルケーブル23aを介して操向ハンドルのスロット
ルグリップ(図示せず)に連結されている。このスロッ
トルグリップの回動操作により上記各スロットルバルブ
20が同期して開閉する。また右端部に配設されたスロ
ットルボディ17の弁軸20bの右方突出端部にはスロ
ットルバルブ20の開度を検出するスロットルセンサ2
4が装着されている。
17の弁軸20bの左方突出端部にはスロットルプーリ
23が装着されており、該スロットルプーリ23はスロ
ットルケーブル23aを介して操向ハンドルのスロット
ルグリップ(図示せず)に連結されている。このスロッ
トルグリップの回動操作により上記各スロットルバルブ
20が同期して開閉する。また右端部に配設されたスロ
ットルボディ17の弁軸20bの右方突出端部にはスロ
ットルバルブ20の開度を検出するスロットルセンサ2
4が装着されている。
【0039】上記燃料噴射弁25は、上記スロットルボ
ディ17の天壁17bにエアクリーナボックス18側に
傾斜させて、つまり下流側に向けて斜めに装着されてお
り、かつ上記スロットルバルブ20より上流側の直近部
分に取付けられている。この燃料噴射弁25の噴射ノズ
ル25aは燃料を下向きに噴射するとともに、全閉位置
にあるスロットルバルブ20の上流側の面の上部に衝突
させるようにその位置,噴射孔形状が設定されている。
なお、燃料を上記上流側の面の中央部,下部の何れに衝
突させることも可能であり、要はこの衝突により燃料を
飛散させて空気との混合を良好とするものである。
ディ17の天壁17bにエアクリーナボックス18側に
傾斜させて、つまり下流側に向けて斜めに装着されてお
り、かつ上記スロットルバルブ20より上流側の直近部
分に取付けられている。この燃料噴射弁25の噴射ノズ
ル25aは燃料を下向きに噴射するとともに、全閉位置
にあるスロットルバルブ20の上流側の面の上部に衝突
させるようにその位置,噴射孔形状が設定されている。
なお、燃料を上記上流側の面の中央部,下部の何れに衝
突させることも可能であり、要はこの衝突により燃料を
飛散させて空気との混合を良好とするものである。
【0040】また上記各燃料噴射弁25には1本の共通
の燃料供給レール26が装着されている。該燃料供給レ
ール26は全気筒の燃料噴射弁25に渡る長さを有する
筒体であり、該燃料供給レール26には不図示の燃料供
給管を介して燃料ポンプ,及び燃料タンクが接続されて
いる。
の燃料供給レール26が装着されている。該燃料供給レ
ール26は全気筒の燃料噴射弁25に渡る長さを有する
筒体であり、該燃料供給レール26には不図示の燃料供
給管を介して燃料ポンプ,及び燃料タンクが接続されて
いる。
【0041】なお、上記燃料噴射弁25に供給される燃
料の圧力を調整する不図示の燃料圧力調整弁が燃料通路
の燃料噴射弁25より下流側に位置するように接続され
ている。この燃料圧力調整弁は、燃料ポンプから供給さ
れた燃料の圧力を制御圧力に応じた圧力に調整する燃料
圧力可変方式のものであり、上記制御圧力としては、各
吸気通路のスロットルバルブ下流側でかつ燃料噴射弁2
5の噴射ノズル25aの近傍から採取し、これを合流さ
せた吸気負圧が採用されている。これにより燃料噴射弁
25の最小噴射量と最大噴射量との比(ダイナミックレ
ンジ)を実質的に大きくしている。
料の圧力を調整する不図示の燃料圧力調整弁が燃料通路
の燃料噴射弁25より下流側に位置するように接続され
ている。この燃料圧力調整弁は、燃料ポンプから供給さ
れた燃料の圧力を制御圧力に応じた圧力に調整する燃料
圧力可変方式のものであり、上記制御圧力としては、各
吸気通路のスロットルバルブ下流側でかつ燃料噴射弁2
5の噴射ノズル25aの近傍から採取し、これを合流さ
せた吸気負圧が採用されている。これにより燃料噴射弁
25の最小噴射量と最大噴射量との比(ダイナミックレ
ンジ)を実質的に大きくしている。
【0042】上記緩衝バルブ30は、スロットルバルブ
20を急激に開いた時の吸入空気量の急変を緩和するた
めのものであり、自動可変ベンチュリ方式の以下の構造
を備えている。上記スロットルボディ17の天壁17b
に、ベンチュリ通路17c内に下流側に向けて斜めに出
没してその通路面積を変化させるフリーピストン31が
摺動自在に挿入配置されている。該フリーピストン31
の上端は上記天壁17bの上方延長部と着脱可能に装着
されたカバー32とで形成された作動室33内に位置し
ており、該作動室33はフリーピストン31の上端に気
密に接続されたダイヤフラム34により負圧室aと大気
圧室bとに画成されている。上記ベンチュリ通路17c
の底壁17dとフリーピストン31の底面との間の圧力
が上記負圧室aに導入される。なお、31aはフリーピ
ストン31の底面に吸気通路軸線方向に延びるよう凹設
された溝であり、これは該フリーピストン31が最小開
度の時の吸気流路を形成する。また31bはベンチュリ
通路17cと負圧室aとを連通する連通孔であり、35
はフリーピストン31を最小開度位置に付勢するばねで
ある。
20を急激に開いた時の吸入空気量の急変を緩和するた
めのものであり、自動可変ベンチュリ方式の以下の構造
を備えている。上記スロットルボディ17の天壁17b
に、ベンチュリ通路17c内に下流側に向けて斜めに出
没してその通路面積を変化させるフリーピストン31が
摺動自在に挿入配置されている。該フリーピストン31
の上端は上記天壁17bの上方延長部と着脱可能に装着
されたカバー32とで形成された作動室33内に位置し
ており、該作動室33はフリーピストン31の上端に気
密に接続されたダイヤフラム34により負圧室aと大気
圧室bとに画成されている。上記ベンチュリ通路17c
の底壁17dとフリーピストン31の底面との間の圧力
が上記負圧室aに導入される。なお、31aはフリーピ
ストン31の底面に吸気通路軸線方向に延びるよう凹設
された溝であり、これは該フリーピストン31が最小開
度の時の吸気流路を形成する。また31bはベンチュリ
通路17cと負圧室aとを連通する連通孔であり、35
はフリーピストン31を最小開度位置に付勢するばねで
ある。
【0043】上記各緩衝バルブ30は、車体前後方向か
ら見て気筒軸線Cに対して上記サイドカムチェーン10
側に、即ち右側に突出するチェーン室6d側に傾くよう
に配置されており、かつ車体側方から見たときエアクリ
ーナボックス18側に傾けて、つまり上記燃料噴射弁2
5と同じ方向に斜めに配置されている。これにより右側
に突出するチェーン室6dによって生じている空スペー
スを利用して左端及び右端の緩衝バルブ30とタンクレ
ール2a及びタンクカバーTとの干渉を回避している。
ら見て気筒軸線Cに対して上記サイドカムチェーン10
側に、即ち右側に突出するチェーン室6d側に傾くよう
に配置されており、かつ車体側方から見たときエアクリ
ーナボックス18側に傾けて、つまり上記燃料噴射弁2
5と同じ方向に斜めに配置されている。これにより右側
に突出するチェーン室6dによって生じている空スペー
スを利用して左端及び右端の緩衝バルブ30とタンクレ
ール2a及びタンクカバーTとの干渉を回避している。
【0044】本実施形態エンジン1では、スロットルバ
ルブ20を吸気弁開口6b側に近づけて配置しているの
で、吸入空気流量はスロットルバルブ20の開度に敏感
に反応する。一方、本エンジン1では、燃料噴射弁25
をスロットルバルブ20より上流側に配置しているの
で、従来の燃料を吸気弁11の傘部裏面に噴射するよう
にしたものに比較して燃料の応答遅れが懸念される。
ルブ20を吸気弁開口6b側に近づけて配置しているの
で、吸入空気流量はスロットルバルブ20の開度に敏感
に反応する。一方、本エンジン1では、燃料噴射弁25
をスロットルバルブ20より上流側に配置しているの
で、従来の燃料を吸気弁11の傘部裏面に噴射するよう
にしたものに比較して燃料の応答遅れが懸念される。
【0045】そのため特に、無負荷状態でスロットルバ
ルブ20を急激に開ける無負荷レーシングを行った場
合、吸入空気量はスロットルバルブ20の開度に敏感に
応答して急激に増加し、結果的に、燃料噴射量は通常の
急加速時よりも遅れ、また壁面に付着していた燃料が上
記吸気の流れによって燃焼室に吸い込まれる等の問題が
顕著となり、その結果、上記無負荷レーシングにおける
スロットル操作の初期において失火が生じ、運転フィー
リングが低下するという懸念がある。
ルブ20を急激に開ける無負荷レーシングを行った場
合、吸入空気量はスロットルバルブ20の開度に敏感に
応答して急激に増加し、結果的に、燃料噴射量は通常の
急加速時よりも遅れ、また壁面に付着していた燃料が上
記吸気の流れによって燃焼室に吸い込まれる等の問題が
顕著となり、その結果、上記無負荷レーシングにおける
スロットル操作の初期において失火が生じ、運転フィー
リングが低下するという懸念がある。
【0046】そこで本実施形態エンジン1では、上述の
緩衝バルブ30を設けたものであり、上記スロットルバ
ルブ20を急開した場合、吸入空気量の増加に伴って上
記フリーピストン31の下端を通る空気流速が高まり、
該部分の負圧がフリーピストン31の閉方向付勢力より
高まるとダイヤフラム34がフリーピストン31を引き
上げる。このようにしてスロットルバルブ20の急開に
よる吸入空気量の増加速度が緩慢となり、上述の無負荷
レーシングの場合でも燃料応答性の遅れが相対的に緩和
され、失火の発生を抑制でき、エンジンの運転フィーリ
ングの低下を回避できる。
緩衝バルブ30を設けたものであり、上記スロットルバ
ルブ20を急開した場合、吸入空気量の増加に伴って上
記フリーピストン31の下端を通る空気流速が高まり、
該部分の負圧がフリーピストン31の閉方向付勢力より
高まるとダイヤフラム34がフリーピストン31を引き
上げる。このようにしてスロットルバルブ20の急開に
よる吸入空気量の増加速度が緩慢となり、上述の無負荷
レーシングの場合でも燃料応答性の遅れが相対的に緩和
され、失火の発生を抑制でき、エンジンの運転フィーリ
ングの低下を回避できる。
【0047】本実施形態によれば、吸気ポート15,ス
ロットルボディ17,及び吸気ダクト19を全体として
概略直線状をなすようにかつ略水平方向に向けて配置
し、上記スロットルボディ17の軸線より上側の天壁1
7bに燃料噴射弁25を下流側に斜めに装着し、該燃料
噴射弁25の上流側に緩衝バルブ30を該燃料噴射弁2
5と同じく下流側に斜めに配設したので、該緩衝バルブ
30,燃料噴射弁25,及びスロットルバルブ20を吸
気管長をそれほど延長させることなく最適な位置関係で
もってレイアウトでき、もって緩衝バルブ30を配設し
たことによるエンジン出力への影響を回避できるととも
に、エンジンの大型化を回避できる。
ロットルボディ17,及び吸気ダクト19を全体として
概略直線状をなすようにかつ略水平方向に向けて配置
し、上記スロットルボディ17の軸線より上側の天壁1
7bに燃料噴射弁25を下流側に斜めに装着し、該燃料
噴射弁25の上流側に緩衝バルブ30を該燃料噴射弁2
5と同じく下流側に斜めに配設したので、該緩衝バルブ
30,燃料噴射弁25,及びスロットルバルブ20を吸
気管長をそれほど延長させることなく最適な位置関係で
もってレイアウトでき、もって緩衝バルブ30を配設し
たことによるエンジン出力への影響を回避できるととも
に、エンジンの大型化を回避できる。
【0048】また上記燃料噴射弁25をスロットルボデ
ィ17の天壁17bに配置して燃料を下向きに噴射する
ようにしたので、底壁に配置する場合のような空気溜ま
り,燃料溜まりの問題を回避でき、この点からもエンジ
ン出力への影響を回避できる。
ィ17の天壁17bに配置して燃料を下向きに噴射する
ようにしたので、底壁に配置する場合のような空気溜ま
り,燃料溜まりの問題を回避でき、この点からもエンジ
ン出力への影響を回避できる。
【0049】本実施形態では、上記燃料噴射弁25をス
ロットルバルブ20の上流側に配置したので、該スロッ
トルバルブ20を吸気弁開口6bにより一層近づけて配
置でき、スロットルボディ17のスロットルバルブ20
より上流側部分に余裕が生じ、吸気管長を長くすること
なく上記上流側部分に燃料噴射弁25及び緩衝バルブ3
0を容易に配置できる。そしてこの場合、緩衝バルブ3
0を燃料噴射弁25と同じ側に傾斜させたので、該緩衝
バルブ30を下流側に寄せて配置でき、この点からも吸
気管長が長くなるのを防止できる。
ロットルバルブ20の上流側に配置したので、該スロッ
トルバルブ20を吸気弁開口6bにより一層近づけて配
置でき、スロットルボディ17のスロットルバルブ20
より上流側部分に余裕が生じ、吸気管長を長くすること
なく上記上流側部分に燃料噴射弁25及び緩衝バルブ3
0を容易に配置できる。そしてこの場合、緩衝バルブ3
0を燃料噴射弁25と同じ側に傾斜させたので、該緩衝
バルブ30を下流側に寄せて配置でき、この点からも吸
気管長が長くなるのを防止できる。
【0050】また本実施形態によれば、車体前後方向に
見て上記各緩衝バルブ30を気筒軸線Cに対してカムチ
ェーン室6d側に傾斜させたので、右端の緩衝バルブ3
0をスペースに余裕があるサイドカムチェーン10側に
傾けることにより左側の緩衝バルブ30とタンクレール
2a,及びタンクカバーTとの間に隙間を形成でき、該
タンクレール2a等と干渉することなく緩衝バルブ30
を配置でき、車体フレーム2の大型化を回避できるとと
もに、ライダーの足の当たりを逃げることができる。
見て上記各緩衝バルブ30を気筒軸線Cに対してカムチ
ェーン室6d側に傾斜させたので、右端の緩衝バルブ3
0をスペースに余裕があるサイドカムチェーン10側に
傾けることにより左側の緩衝バルブ30とタンクレール
2a,及びタンクカバーTとの間に隙間を形成でき、該
タンクレール2a等と干渉することなく緩衝バルブ30
を配置でき、車体フレーム2の大型化を回避できるとと
もに、ライダーの足の当たりを逃げることができる。
【0051】図5ないし図9は、それぞれ請求項3,
4,5,7の発明の一実施形態(第2〜第5実施形態)
による4サイクルエンジンの吸気装置を説明するための
図であり、図中、図2,図3と同一符号は同一又は相当
部分を示す。
4,5,7の発明の一実施形態(第2〜第5実施形態)
による4サイクルエンジンの吸気装置を説明するための
図であり、図中、図2,図3と同一符号は同一又は相当
部分を示す。
【0052】図5は、請求項3の発明の一実施形態(第
2実施形態)による吸気装置を説明するための図であ
る。本実施形態は、スロットルボディ17にスロットル
バルブ20,燃料噴射弁25,緩衝バルブ30を配設し
て構成されており、基本的な構造は上記第1実施形態と
同様である。
2実施形態)による吸気装置を説明するための図であ
る。本実施形態は、スロットルボディ17にスロットル
バルブ20,燃料噴射弁25,緩衝バルブ30を配設し
て構成されており、基本的な構造は上記第1実施形態と
同様である。
【0053】そして上記燃料噴射弁25は、上記スロッ
トルボディ17の下流端接続口17a近傍の天壁17に
装着されており、かつスロットルバルブ20より下流側
に配置されている。この燃料噴射弁25の噴射ノズル2
5aは吸気弁11の傘部裏面に指向している。
トルボディ17の下流端接続口17a近傍の天壁17に
装着されており、かつスロットルバルブ20より下流側
に配置されている。この燃料噴射弁25の噴射ノズル2
5aは吸気弁11の傘部裏面に指向している。
【0054】本第2実施形態によれば、燃料噴射弁25
及び緩衝バルブ30を下流側に斜めに配置し、該燃料噴
射弁25と緩衝バルブ30との間に生じる空間を利用し
てスロットルバルブ20を配置したので、スロットルボ
ディ17の軸方向長さを短くでき、吸気管長を短くで
き、エンジンを小型化できる。なお、上記燃料噴射弁2
5はスロットルボディ17に必ずしも装着する必要はな
く、シリンダヘッド6に装着してもよい。このようにし
た場合には、吸気管長をさらに短くすることが可能とな
る。
及び緩衝バルブ30を下流側に斜めに配置し、該燃料噴
射弁25と緩衝バルブ30との間に生じる空間を利用し
てスロットルバルブ20を配置したので、スロットルボ
ディ17の軸方向長さを短くでき、吸気管長を短くで
き、エンジンを小型化できる。なお、上記燃料噴射弁2
5はスロットルボディ17に必ずしも装着する必要はな
く、シリンダヘッド6に装着してもよい。このようにし
た場合には、吸気管長をさらに短くすることが可能とな
る。
【0055】図6は、請求項4の発明の一実施形態(第
3実施形態)による吸気装置を説明するための図であ
る。本実施形態では、燃料噴射弁25をスロットルボデ
ィ17の下流端接続口17a近傍の天壁17に下流側に
向けて斜めに配置するとともに、スロットルバルブ20
より下流側に位置させている。
3実施形態)による吸気装置を説明するための図であ
る。本実施形態では、燃料噴射弁25をスロットルボデ
ィ17の下流端接続口17a近傍の天壁17に下流側に
向けて斜めに配置するとともに、スロットルバルブ20
より下流側に位置させている。
【0056】そして本第3実施形態では、緩衝バルブ3
0をスロットルボディ17の底壁17dに下流側に向け
て斜めに配置し、該緩衝バルブ30の負圧室a,及び大
気圧室bと、スロットルボディ17のスロットルバルブ
20より下流側とをパージポート40で連通している。
このパージポート40は途中で負圧室a側,大気圧室b
側に分岐されており、各分岐ポート40a,40bには
該通路を絞る絞り部41,41が形成されている。
0をスロットルボディ17の底壁17dに下流側に向け
て斜めに配置し、該緩衝バルブ30の負圧室a,及び大
気圧室bと、スロットルボディ17のスロットルバルブ
20より下流側とをパージポート40で連通している。
このパージポート40は途中で負圧室a側,大気圧室b
側に分岐されており、各分岐ポート40a,40bには
該通路を絞る絞り部41,41が形成されている。
【0057】本実第3施形態では、緩衝バルブ30をス
ロットルボディ17の底壁17dに配置したので、吸気
通路軸線に直角の方向に見て上記緩衝バルブ30と燃料
噴射弁25との一部をラップさせて配置することがで
き、それだけスロットルボディ17の長さをさらに短く
することができ、エンジンの高回転・高出力化を図るこ
とができるとともに、エンジンの小型化を図ることがで
きる。
ロットルボディ17の底壁17dに配置したので、吸気
通路軸線に直角の方向に見て上記緩衝バルブ30と燃料
噴射弁25との一部をラップさせて配置することがで
き、それだけスロットルボディ17の長さをさらに短く
することができ、エンジンの高回転・高出力化を図るこ
とができるとともに、エンジンの小型化を図ることがで
きる。
【0058】また、上記緩衝バルブ30の負圧室a,大
気圧室bとスロットルボディ17のスロットルバルブ下
流側とをパージポート40により連通したので、負圧室
a,大気圧室bに流入した燃料はスロットルバルブ下流
側の吸気負圧により吸い出されることとなり、緩衝バル
ブ30内に燃料が溜まるのを防止できる。
気圧室bとスロットルボディ17のスロットルバルブ下
流側とをパージポート40により連通したので、負圧室
a,大気圧室bに流入した燃料はスロットルバルブ下流
側の吸気負圧により吸い出されることとなり、緩衝バル
ブ30内に燃料が溜まるのを防止できる。
【0059】図7及び図8は、請求項5の発明の一実施
形態(第4実施形態)による吸気装置を説明するための
図である。本実施形態のエンジン43は、該エンジン4
3の車幅方向中央部に吸気カム軸,排気カム軸を回転駆
動するタイミングチェーンが配設されたセンタカムチェ
ーン室43aを設けた4サイクル並列4気筒エンジンで
あり、該エンジン43のスロットルボディ45のスロッ
トルバルブ20より下流側に燃料噴射弁25を配置した
構造となっている。
形態(第4実施形態)による吸気装置を説明するための
図である。本実施形態のエンジン43は、該エンジン4
3の車幅方向中央部に吸気カム軸,排気カム軸を回転駆
動するタイミングチェーンが配設されたセンタカムチェ
ーン室43aを設けた4サイクル並列4気筒エンジンで
あり、該エンジン43のスロットルボディ45のスロッ
トルバルブ20より下流側に燃料噴射弁25を配置した
構造となっている。
【0060】そして本第4実施形態では、エアクリーナ
ボックス46内に各緩衝バルブ30を収納配置してい
る。このエアクリーナボックス46は前側ボックス46
aと後側ボックス46bとの前後2分割型のもので、後
側ボックス46b内にはエレメント48が配設されてお
り、前側ボックス46aには吸気ダクト47が嵌装され
ている。
ボックス46内に各緩衝バルブ30を収納配置してい
る。このエアクリーナボックス46は前側ボックス46
aと後側ボックス46bとの前後2分割型のもので、後
側ボックス46b内にはエレメント48が配設されてお
り、前側ボックス46aには吸気ダクト47が嵌装され
ている。
【0061】上記吸気ダクト47の下流端には上記スロ
ットルボディ45が接続されており、上流端には緩衝ダ
クト49が接続されている。この緩衝ダクト49の天壁
49aに上記緩衝バルブ30が配設されており、該緩衝
バルブ30の大気圧室bと外部とは通気ダクト30aに
より連通されている。
ットルボディ45が接続されており、上流端には緩衝ダ
クト49が接続されている。この緩衝ダクト49の天壁
49aに上記緩衝バルブ30が配設されており、該緩衝
バルブ30の大気圧室bと外部とは通気ダクト30aに
より連通されている。
【0062】平面視で、上記各緩衝ダクト49はエンジ
ン43のセンタカムチェーン室43側に屈曲形成されて
おり、また各緩衝バルブ30は車幅方向については傾斜
させることなく、かつ前後方向については下流側に向け
て斜めに配置されている。
ン43のセンタカムチェーン室43側に屈曲形成されて
おり、また各緩衝バルブ30は車幅方向については傾斜
させることなく、かつ前後方向については下流側に向け
て斜めに配置されている。
【0063】本第4実施形態によれば、各緩衝バルブ3
0をエアクリーナボックス46内に収納したので、該緩
衝バルブ30周囲空間の分だけエアクリーナ容積を増大
できる。またエアクリーナボックス46内に収納したこ
とによって、見掛け上の吸気管長を短くすることができ
るとともに、吸気系、ひいてはエンジン全体をコンパク
トにできる。
0をエアクリーナボックス46内に収納したので、該緩
衝バルブ30周囲空間の分だけエアクリーナ容積を増大
できる。またエアクリーナボックス46内に収納したこ
とによって、見掛け上の吸気管長を短くすることができ
るとともに、吸気系、ひいてはエンジン全体をコンパク
トにできる。
【0064】また各緩衝ダクト49をエンジンセンタ寄
りに屈曲形成したので、タンクレール2aと干渉するこ
となくエアクリーナボックス46内にコンパクトに収納
できる。さらに緩衝バルブ30をスロットルボディ45
と別体にしたので、緩衝バルブをスロットルボディに配
設する場合に比べてスロットルボディ45を短くでき、
かつ従来のスロットルバルブと燃料噴射弁とを備えた一
般的に使用されているスロットルボディを流用でき、部
品の共通化を図ることが可能となる。
りに屈曲形成したので、タンクレール2aと干渉するこ
となくエアクリーナボックス46内にコンパクトに収納
できる。さらに緩衝バルブ30をスロットルボディ45
と別体にしたので、緩衝バルブをスロットルボディに配
設する場合に比べてスロットルボディ45を短くでき、
かつ従来のスロットルバルブと燃料噴射弁とを備えた一
般的に使用されているスロットルボディを流用でき、部
品の共通化を図ることが可能となる。
【0065】なお、上記第4実施形態では、各緩衝バル
ブ30を車幅方向に傾斜させることなく配置したが、各
緩衝バルブをセンタカムチェーン室43a側に傾斜させ
てもよく、このようにした場合にはさらに車幅方向寸法
を短くできる。
ブ30を車幅方向に傾斜させることなく配置したが、各
緩衝バルブをセンタカムチェーン室43a側に傾斜させ
てもよく、このようにした場合にはさらに車幅方向寸法
を短くできる。
【0066】図9は、請求項7の発明の一実施形態(第
5実施形態)による吸気装置を説明するための図であ
る。本第5実施形態のエンジン50は、該エンジン50
の車幅方向中央部にセンタカムチェーン室50aを形成
し、該カムチェーン室50a内に吸気カム軸51,排気
カム軸52の中央部を回転駆動するタイミングチェーン
52を配設した4サイクル並列4気筒4バルブエンジン
である。そして、各緩衝バルブ30はセンタカムチェー
ン室50a側に傾けて配置されている。
5実施形態)による吸気装置を説明するための図であ
る。本第5実施形態のエンジン50は、該エンジン50
の車幅方向中央部にセンタカムチェーン室50aを形成
し、該カムチェーン室50a内に吸気カム軸51,排気
カム軸52の中央部を回転駆動するタイミングチェーン
52を配設した4サイクル並列4気筒4バルブエンジン
である。そして、各緩衝バルブ30はセンタカムチェー
ン室50a側に傾けて配置されている。
【0067】このように各緩衝バルブ30をセンタカム
チェーン室50a側に傾けて配置したので、各緩衝バル
ブ30をスペースに余裕がある方向に傾斜させることに
より緩衝バルブ30の両側と左, 右側方のタンクレール
2aとの間に隙間を形成でき、車体フレーム2に干渉す
ることなく緩衝バルブ30を配置でき、車体フレーム2
の大型化を回避できる。
チェーン室50a側に傾けて配置したので、各緩衝バル
ブ30をスペースに余裕がある方向に傾斜させることに
より緩衝バルブ30の両側と左, 右側方のタンクレール
2aとの間に隙間を形成でき、車体フレーム2に干渉す
ることなく緩衝バルブ30を配置でき、車体フレーム2
の大型化を回避できる。
【図1】請求項1,2,6の発明の第1実施形態による
吸気装置を備えた4サイクルエンジンの断面側面図であ
る。
吸気装置を備えた4サイクルエンジンの断面側面図であ
る。
【図2】上記エンジンの吸気装置の断面側面図である。
【図3】上記エンジンの車体搭載状態を示す平面図であ
る。
る。
【図4】上記吸気装置の各緩衝バルブの配置状態を示す
概略図である(図3のIV-IV 線断面図) 。
概略図である(図3のIV-IV 線断面図) 。
【図5】請求項3の発明の第2実施形態による吸気装置
の断面側面図である。
の断面側面図である。
【図6】請求項4の発明の第3実施形態による吸気装置
の断面側面図である。
の断面側面図である。
【図7】請求項5の発明の第4実施形態による吸気装置
の断面側面図である。
の断面側面図である。
【図8】上記第4実施形態のエンジンの車体搭載状態を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図9】請求項7の発明の第5実施形態によるエンジン
の車体搭載状態を示す平面図である。
の車体搭載状態を示す平面図である。
1,43,50 4サイクルエンジン 2 車体フレーム 3 クランク軸 6d サイドカムチェーン室 13,14 カム軸 17c ベンチュリ通路(吸気通路) 20 スロットルバルブ 25 燃料噴射弁 30 ダイヤフラム式緩衝バルブ 40 パージポート 41 絞り部 46 エアクリーナボックス 50a センタカムチェーン室 a 負圧室 b 大気圧室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永坂 秀明 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 (72)発明者 檜垣 祥之 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 (72)発明者 安川 直孝 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 燃焼室に連通する吸気通路の途中にスロ
ットルバルブを配設した4サイクルエンジンの吸気装置
において、上記吸気通路を気筒軸線に対して略直角をな
すように配置し、該吸気通路の上記スロットルバルブよ
り上流側又は下流側で、かつ該吸気通路の軸線より上側
に燃料噴射弁を下流側に向けて斜めに配設し、上記吸気
通路の上記スロットルバルブより上流側に、該吸気通路
の通路面積を該吸気通路内を流れる吸気の状態に応じて
変化させ、吸気流量の増加速度を上記スロットルバルブ
の開速度に応じた吸気流量の増加速度より緩慢にするダ
イヤフラム式緩衝バルブを上記燃料噴射弁と同じ方向に
斜めに配設したことを特徴とする4サイクルエンジンの
吸気装置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記燃料噴射弁が上
記スロットルバルブより上流側に配置されていることを
特徴とする4サイクルエンジンの吸気装置。 - 【請求項3】 請求項1において、上記燃料噴射弁がス
ロットルバルブの下流側に配置されていることを特徴と
する4サイクルエンジンの吸気装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
記緩衝バルブが吸気通路の軸線より下側に配置されてお
り、該緩衝バルブの大気室及び負圧室と上記吸気通路の
スロットルバルブより下流側部分とがそれぞれ絞り部を
有するパージポートにより連通されていることを特徴と
する4サイクルエンジンの吸気装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
記緩衝バルブがエアクリーナボックス内に収納配置され
ていることを特徴とする4サイクルエンジンの吸気装
置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5の何れかにおいて、エ
ンジンが、カム軸の端部を回転駆動するサイドカムチェ
ーン方式動弁機構を備えた自動二輪車用並列多気筒エン
ジンであり、左, 右側方にて車体前後方向に延びる左,
右のメインフレームを備えた車体フレームに、クランク
軸を車幅方向に略水平に向けて、かつエンジンの左,右
側方に上記左,右のメインフレームが位置するように搭
載されており、上記各緩衝バルブがサイドカムチェーン
側に傾けて配置されていることを特徴とする4サイクル
エンジンの吸気装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし5の何れかにおいて、エ
ンジンが、カム軸の気筒間部分を回転駆動するセンタカ
ムチェーン方式動弁機構を備えた自動二輪車用並列多気
筒エンジンであり、左, 右側方にて車体前後方向に延び
る左,右のメインフレームを備えた車体フレームに、ク
ランク軸を車幅方向に略水平に向けてかつエンジンの
左,右側方に上記左,右のメインフレームが位置するよ
うに搭載されており、上記各緩衝バルブがセンタカムチ
ェーン側に傾けて配置されていることを特徴とする4サ
イクルエンジンの吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11003206A JP2000204953A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 4サイクルエンジンの吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11003206A JP2000204953A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 4サイクルエンジンの吸気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000204953A true JP2000204953A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11550977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11003206A Withdrawn JP2000204953A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 4サイクルエンジンの吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000204953A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7249587B2 (en) | 2004-03-24 | 2007-07-31 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Air-intake device of engine for leisure vehicle and engine |
-
1999
- 1999-01-08 JP JP11003206A patent/JP2000204953A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7249587B2 (en) | 2004-03-24 | 2007-07-31 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Air-intake device of engine for leisure vehicle and engine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060404 |