JP2000204086A - 2―アミノチアゾ―ル誘導体のz体の優先的製造方法 - Google Patents

2―アミノチアゾ―ル誘導体のz体の優先的製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−アミノチアゾール誘導体のZ体の優先的
製造方法を提供すること。 【解決手段】 一般式(1) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数1〜5の
低級アルキル基を示す。)で表される2−アルキリデン
−4−ブロモアセト酢酸エステル類とチオ尿素を、反応
温度が−10〜45℃の範囲でかつ、反応時間が下記式
(3) 60×EXP(−0.15×(反応温度[℃]))≦反
応時間[分]≦180×EXP(−0.1×(反応温度
[℃])) の範囲で反応させた後にアルカリ水溶液と混合して水層
のpHが7以上になるように処理することを特徴とする
一般式(2) (式中、 R1およびR2は前記と同じ意味を示す。)で
表される2−アミノチアゾール誘導体のZ体の優先的製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬等の中間体、
具体的には、例えば特許第2618119号公報に記載
の抗生物質の側鎖部分の中間体として有用な(Z)−2
−アミノチアゾール誘導体の優先的製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−アミノチアゾール誘導体の従来の製
造方法としては特許第2618119号公報に4−ブロ
モアセト酢酸メチルとチオ尿素を反応させる方法が記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】2−アミノチアゾール
誘導体は、上記特許に記載されているようにZ体が有用
な化合物であるが、上記特許に記載の方法では、収率的
には必ずしも満足し得るものではなく、さらなる改良が
望まれていた。そこで本発明者らは、本反応について詳
細な検討を行った結果、2−アミノチアゾール環への環
化反応と(Z)−2−アミノチアゾール誘導体からE体
への異性化反応が並行しておきていること、および反応
温度と収率が最大となる反応時間の関係を見出した。さ
らには、反応混合物をアルカリ水で処理することで異性
化反応を停止させることをも見出し、本発明に至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式(1) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数1〜5の
低級アルキル基を示す。)で表される2−アルキリデン
−4−ブロモアセト酢酸エステル類とチオ尿素を、反応
温度が−10〜45℃の範囲でかつ、反応時間が下記式
(3) 60×EXP(−0.15×(反応温度[℃]))≦反
応時間[分]≦180×EXP(−0.1×(反応温度
[℃])) の範囲で反応させた後にアルカリ水溶液と混合して水層
のpHが7以上になるように処理することを特徴とする
一般式(2) (式中、 R1およびR2は前記と同じ意味を示す。)で
表される2−アミノチアゾール誘導体のZ体の優先的製
造方法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の原料の一般式(1)で表
される2−アルキリデン−4−ブロモアセト酢酸エステ
ル類は、例えば、特許第2618119号公報に記載の
方法に準じて4−クロロアセト酢酸エステルから誘導す
ることができるが、この方法に限定されるわけではな
く、他の方法により得られたものでも使用することがで
きる。
【0006】一般式(1)で表される2−アルキリデン
−4−ブロモアセト酢酸エステル類におけるR1および
2で示される炭素数1〜5の低級アルキル基として
は、具体的にはそれぞれ独立にメチル基、エチル基、n
−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブ
チル基、n−ペンチル基が例示される。
【0007】かかる一般式(1)で表される2−アルキ
リデン−4−ブロモアセト酢酸エステル類として具体的
には、2−エチリデン−4−ブロモアセト酢酸メチル、
2−エチリデン−4−ブロモアセト酢酸エチル、2−エ
チリデン−4−ブロモアセト酢酸n−プロピル、2−エ
チリデン−4−ブロモアセト酢酸i−プロピル、2−エ
チリデン−4−ブロモアセト酢酸n−ブチル、2−エチ
リデン−4−ブロモアセト酢酸t−ブチル、2−エチリ
デン−4−ブロモアセト酢酸n−ペンチル、2−プロピ
リデン−4−ブロモアセト酢酸メチル、2−プロピリデ
ン−4−ブロモアセト酢酸エチル、2−プロピリデン−
4−ブロモアセト酢酸n−プロピル、2−プロピリデン
−4−ブロモアセト酢酸i−プロピル、2−プロピリデ
ン−4−ブロモアセト酢酸n−ブチル、2−プロピリデ
ン−4−ブロモアセト酢酸t−ブチル、2−プロピリデ
ン−4−ブロモアセト酢酸n−ペンチル、2−ブチリデ
ン−4−ブロモアセト酢酸メチル、2−ブチリデン−4
−ブロモアセト酢酸エチル、2−ブチリデン−4−ブロ
モアセト酢酸n−プロピル、2−ブチリデン−4−ブロ
モアセト酢酸i−プロピル、2−ブチリデン−4−ブロ
モアセト酢酸n−ブチル、2−ブチリデン−4−ブロモ
アセト酢酸t−ブチル、2−ブチリデン−4−ブロモア
セト酢酸n−ペンチル、2−(2−メチルプロピリデ
ン)−4−ブロモアセト酢酸メチル、2−(2−メチル
プロピリデン)−4−ブロモアセト酢酸エチル、2−
(2−メチルプロピリデン)−4−ブロモアセト酢酸n
−プロピル、2−(2−メチルプロピリデン)−4−ブ
ロモアセト酢酸i−プロピル、2−(2−メチルプロピ
リデン)−4−ブロモアセト酢酸n−ブチル、2−(2
−メチルプロピリデン)−4−ブロモアセト酢酸t−ブ
チル、2−(2−メチルプロピリデン)−4−ブロモア
セト酢酸n−ペンチル、2−ペンチリデン−4−ブロモ
アセト酢酸メチル、2−ペンチリデン−4−ブロモアセ
ト酢酸エチル、2−ペンチリデン−4−ブロモアセト酢
酸n−プロピル、2−ペンチリデン−4−ブロモアセト
酢酸i−プロピル、2−ペンチリデン−4−ブロモアセ
ト酢酸n−ブチル、2−ペンチリデン−4−ブロモアセ
ト酢酸t−ブチル、2−ペンチリデン−4−ブロモアセ
ト酢酸n−ペンチル、2−(2,2−ジメチルプロピリ
デン)−4−ブロモアセト酢酸メチル、2−(2,2−
ジメチルプロピリデン)−4−ブロモアセト酢酸エチ
ル、2−(2,2−ジメチルプロピリデン)−4−ブロ
モアセト酢酸n−プロピル、2−(2,2−ジメチルプ
ロピリデン)−4−ブロモアセト酢酸i−プロピル、2
−(2,2−ジメチルプロピリデン)−4−ブロモアセ
ト酢酸n−ブチル、2−(2,2−ジメチルプロピリデ
ン)−4−ブロモアセト酢酸t−ブチル、2−(2,2
−ジメチルプロピリデン)−4−ブロモアセト酢酸n−
ペンチル、2−ヘキシリデン−4−ブロモアセト酢酸メ
チル、2−ヘキシリデン−4−ブロモアセト酢酸エチ
ル、2−ヘキシリデン−4−ブロモアセト酢酸n−プロ
ピル、2−ヘキシリデン−4−ブロモアセト酢酸i−プ
ロピル、2−ヘキシリデン−4−ブロモアセト酢酸n−
ブチル、2−ヘキシリデン−4−ブロモアセト酢酸t−
ブチル、2−ヘキシリデン−4−ブロモアセト酢酸n−
ペンチル等があげられる。
【0008】チオ尿素の使用量は、一般式(1)で表さ
れる2−アルキリデン−4−ブロモアセト酢酸エステル
類に対して通常、0.5〜10モル倍、好ましくは0.
9〜5モル倍の範囲である。
【0009】反応は通常、溶媒中で行われる。溶媒とし
て具体的には、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素
類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、
1−クロロブタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化
水素類、ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジグライ
ム、トリグライム等のエーテル類、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン等のアミド類、メタノール、エタ
ノール、1−プロパノール、2−プロパノール等のアル
コール類、水等があげられる。これらの溶媒は単独もし
くは2種類以上を混合して用いられ、その使用量は特に
制限されるものではないが、通常、一般式(1)で表さ
れる2−アルキリデン−4−ブロモアセト酢酸エステル
類に対して0.5〜100重量倍程度、好ましくは1〜
30重量倍程度の範囲である。
【0010】反応は、通常、一般式(1)で表される2
−アルキリデン−4−ブロモアセト酢酸エステル類の溶
液とチオ尿素の溶液を一挙に混合して行われる。一方の
原料溶液を他方の原料溶液に滴下する方法では、副反応
による収率低下をまねき好ましくない。
【0011】本反応は、発熱反応であるため、反応スケ
ールが小さい場合には、通常のバッチ型の反応でも実施
可能であるが、反応スケールが大きくなった場合には、
通常のバッチ反応では反応温度の制御が困難となる。そ
のような場合には、連続型の反応、例えば所定の反応温
度に調整された反応混合物または溶媒中に、2−アルキ
リデン−4−ブロモアセト酢酸エステル類の溶液および
チオ尿素の溶液を連続的に注入する一方で連続的に反応
混合物を抜き出して後処理する方法、あるいは2−アル
キリデン−4−ブロモアセト酢酸エステル類の溶液およ
びチオ尿素の溶液を連続的に反応管中に注入、混合し
て、得られる反応混合物を直ちに後処理する方法等によ
り実施することができる。
【0012】反応温度は、通常、−10〜45℃の範囲
であり、特に好ましくは0〜35℃の範囲である。反応
時間は、反応温度により最適時間が異なり、下記式
(3)で定義される範囲であることが好ましい。 60×EXP(−0.15×(反応温度[℃]))≦反応時間[分]≦1 80×EXP(−0.1×(反応温度[℃])) (3) 反応時間が、式(3)の範囲より短い場合には、原料の
一般式(1)で表される2−アルキリデン−4−ブロモ
アセト酢酸エステル類あるいは反応中間体の目的とする
一般式(2)で表される2−アミノチアゾール誘導体へ
の転化が不十分で収率低下を招き、また、式(3)の範
囲より反応時間が長い場合には、2−アミノチアゾール
への環化反応がほぼ終了しており、(Z)−2−アミノ
チアゾール誘導体からE体への異性化反応のみが進行す
る状態となり、2−アミノチアゾール誘導体のE/Z比
が不要なE体側に片寄り好ましくない。
【0013】かかる反応後、即座に反応混合物をアルカ
リ水溶液で処理することで目的物の(Z)−2−アミノ
チアゾール誘導体のE体への異性化反応を停止させるこ
とができる。ただし、アルカリの使用量が少なすぎると
異性化反応を完全に抑制することができないため、水層
のpHが7以上となるようにアルカリを使用するのが好
ましい。
【0014】アルカリの種類として具体的には、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム等があげられる。アルカリ処理後、分液し、有機層
を水あるいは食塩水等で適宜洗浄した後に、濃縮するこ
とで一般式(2)で表される2−アミノチアゾール誘導
体を得ることができる。また、分液水層に一部の生成物
が溶解していることがあるので、これを抽出して有機層
に合わせて処理しても良い。
【0015】さらに上記で得られた2−アミノチアゾー
ル誘導体からZ体を単離したい場合には、特許第261
8119号公報に記載の方法に準じて、アセトン等の溶
媒中で塩酸と反応させれば良い。
【0016】
【発明の効果】本発明の方法によれば、医薬等の中間体
として有用な2−アミノチアゾール誘導体のZ体をE体
に優先して製造することができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】製造例1 4−クロロアセト酢酸メチル75.01g、プロピオン
アルデヒド43.41gおよび酢酸2.99gをメチル
イソブチルケトン105.76gに溶解し、−30℃ま
で冷却後、ピペリジン2.54gとメチルイソブチルケ
トン3.44gの混合液を−27±2℃で30分かけて
滴下した。同温で2時間保温後、反応混合物に0.35
%塩酸水295.5gおよびメチルイソブチルケトン1
0.6gを加え、3℃まで昇温した後、分液した。有機
層を0〜5℃で1%炭酸水素ナトリウム水溶液295.
5g、水295.5gの順で洗浄して2−プロピリデン
−4−クロロアセト酢酸メチルの溶液192.03gを
得たこの溶液191.68gにN,N−ジメチルホルム
アミド203.49gを加え、10℃に冷却した。この
混合物に臭化ナトリウム122.80gを加え、22℃
まで昇温し3時間激しく攪拌した。得られた反応液を5
℃まで冷却後、水356gを加えて洗浄した後に分液
し、2−プロピリデン−4−ブロモアセト酢酸メチルの
メチルイソブチルケトン溶液202.27g(2−プロ
ピリデン−4−ブロモアセト酢酸メチル80.83gを
含む)を得た。
【0019】製造例2 4−ブロモアセト酢酸メチル5.0g(純度95.6
%)、プロピオンアルデヒド2.23gおよび酢酸0.
15gをジクロロメタン34gに溶解し、−30℃まで
冷却後、ピペリジン0.26gとジクロロメタン1.1
8gの混合液を−27±2℃で30分かけて滴下した。
同温で3.5時間保温後、反応混合物に0.7%塩酸水
15gを加え、3℃まで昇温した後、分液した。有機層
を0〜5℃で1%炭酸水素ナトリウム水溶液15g、水
15gの順で洗浄後、15℃以下で減圧濃縮して2−プ
ロピリデン−4−ブロモアセト酢酸メチルの濃縮液8.
57g(2−プロピリデン−4−ブロモアセト酢酸メチ
ル5.31gを含む)を得た。
【0020】実施例1 製造例1で得た2−プロピリデン−4−ブロモアセト酢
酸メチルのメチルイソブチルケトン溶液8.11g(2
−プロピリデン−4−ブロモアセト酢酸メチル純分3.
24g)にチオ尿素1.50gをN,N−ジメチルホル
ムアミド6.19gに溶かした溶液を一気に注入し、2
0℃で5分間攪拌した。あらかじめ0〜5℃に冷却した
2.7%水酸化ナトリウム水溶液29.15gとメチル
イソブチルケトン7.95gの混合物中に上記反応混合
物を注入し、さらにメチルイソブチルケトン4.65g
を加えて分液し、有機層22.5gと水層38.4gを
得た。高速液体クロマトグラフィーにより分析した結
果、有機層には(Z)−2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−2−ペンテン酸メチル1.52gと(E)
−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−ペン
テン酸メチル0.68gが、水層には(Z)−2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−ペンテン酸メチ
ル0.09gと(E)−2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−2−ペンテン酸メチル0.09gが含まれ
ており、有機層および水層に含まれる(Z)−2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−ペンテン酸メチ
ルの合計収率は56.4%であった。また、E/Z比は
32.4/67.6であった。
【0021】実施例2〜12 反応温度と反応時間を表1に記載の値とする以外は、実
施例1と同様にして反応および後処理を行い、表1の結
果を得た。
【表1】
【0022】比較例1〜4 反応温度と反応時間を表2に記載の値とする以外は、実
施例1と同様にして反応および後処理を行い、表2の結
果を得た。
【表2】
【0023】実施例13 製造例2で得た2−プロピリデン−4−ブロモアセト酢
酸メチルのジクロロメタン溶液8.57g(2−プロピ
リデン−4−ブロモアセト酢酸メチル純分5.31g)
にN,N−ジメチルホルムアミド14.16g、ジクロ
ロメタン7.97gを加えた。この混合物にチオ尿素
1.87gをN,N−ジメチルホルムアミド10.49
gに溶解した溶液を一気に加え、15℃で10分攪拌し
た。あらかじめ0〜5℃に冷却した2.7%水酸化ナト
リウム水溶液36.4gとジクロロメタン13.3gの
混合物中に上記反応混合物を注入し、分液した。得られ
た有機層を0〜5℃で3%食塩水47.7gで2回洗浄
し、水層はジクロロメタン13.3gで抽出した。得ら
れた有機層を合わせて15℃以下で減圧濃縮して 2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−ペンテン酸
メチルの濃縮液6.85gを得た。この中に(Z)−2
−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−ペンテン
酸メチルが2.33g(収率51.7%)および(E)
−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−ペン
テン酸メチル1.10gが含まれていた。E/Z比=2
8/72。
【0024】参考例1 実施例13で得た2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−ペンテン酸メチルの濃縮液6.80gをアセ
トン8.75gに溶解し、−10℃まで冷却した。この
混合物に−7±3℃で35%塩酸2.03gを滴下し、
滴下後、同温で1.5時間保温し、濾過した。濾過物を
−10℃に冷却したアセトン11.3gで洗浄した後、
20℃で真空乾燥して(Z)−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ペンテン酸メチル塩酸塩・一水
和物2.40g(原料中の(Z)−2−(2−アミノチ
アゾール−4−イル)−2−ペンテン酸メチルに対する
収率83.9%)を白色固体として得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数1〜5の
    低級アルキル基を示す。)で表される2−アルキリデン
    −4−ブロモアセト酢酸エステル類とチオ尿素を、反応
    温度が−10〜45℃の範囲でかつ、反応時間が下記式
    (3) 60×EXP(−0.15×(反応温度[℃]))≦反
    応時間[分]≦180×EXP(−0.1×(反応温度
    [℃])) の範囲で反応させた後にアルカリ水溶液と混合して水層
    のpHが7以上になるように処理することを特徴とする
    一般式(2) (式中、 R1およびR2は前記と同じ意味を示す。)で
    表される2−アミノチアゾール誘導体のZ体の優先的製
    造方法。
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