JP2000203582A - ガラス容器 - Google Patents
ガラス容器Info
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- JP2000203582A JP2000203582A JP11010106A JP1010699A JP2000203582A JP 2000203582 A JP2000203582 A JP 2000203582A JP 11010106 A JP11010106 A JP 11010106A JP 1010699 A JP1010699 A JP 1010699A JP 2000203582 A JP2000203582 A JP 2000203582A
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- tin oxide
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- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価に従来のガラス容器製造設備を利用して
製造でき、また、人体に対する毒性も問題とならない液
切れのよいガラス容器とする。 【解決手段】 ガラス容器の口部天頂面の内周に内側に
向かって傾斜する傾斜面を設け、天頂面と傾斜面を含む
口部付近に、下層の酸化スズ膜と表層のポリエチレン膜
の2層からなるコーティング膜を形成する。傾斜面の作
用により液体内容物が容器内へ戻りやすくなり、コーテ
ィング膜により口部に撥水性が付与され、液切れが良く
なる。従来ガラス容器の胴部に行っていたコーティング
の設備と材料を用いて口部にコーティング層を形成でき
るので、コーティング層の形成が安価かつ容易であり、
表層のコーティング層がポリエチレンであるために人体
に対する毒性も問題とならない。
製造でき、また、人体に対する毒性も問題とならない液
切れのよいガラス容器とする。 【解決手段】 ガラス容器の口部天頂面の内周に内側に
向かって傾斜する傾斜面を設け、天頂面と傾斜面を含む
口部付近に、下層の酸化スズ膜と表層のポリエチレン膜
の2層からなるコーティング膜を形成する。傾斜面の作
用により液体内容物が容器内へ戻りやすくなり、コーテ
ィング膜により口部に撥水性が付与され、液切れが良く
なる。従来ガラス容器の胴部に行っていたコーティング
の設備と材料を用いて口部にコーティング層を形成でき
るので、コーティング層の形成が安価かつ容易であり、
表層のコーティング層がポリエチレンであるために人体
に対する毒性も問題とならない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたれ、つゆ、ドレッ
シングなどの液体を収容するガラスびんなどのガラス容
器、特に液切れが良く液垂れしにくいガラス容器に関す
る。
シングなどの液体を収容するガラスびんなどのガラス容
器、特に液切れが良く液垂れしにくいガラス容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガラスはプラスチックなどの樹脂と異な
り、水となじみやすい性質を持っている。そのため、液
体調味料などの液状物を収容したガラスびんなどのガラ
ス容器において、内容物を注ぎ出すと、その一部がガラ
ス容器口部や外面に付着、残留し、液垂れすることがあ
る。従来、ガラス容器の口部に液状内容物が残らないよ
うにするためには、ガラス容器口部にシリコーンオイル
などの撥水剤処理を施し、疎水化することが行われてい
る。図4は従来のガラスびん10の口部の形状を示す断
面図である。同図に示されるように、従来のガラスびん
の口部においては、ほぼ水平面となっている天頂面11
の内側が小さなR状のR部12となっていた。
り、水となじみやすい性質を持っている。そのため、液
体調味料などの液状物を収容したガラスびんなどのガラ
ス容器において、内容物を注ぎ出すと、その一部がガラ
ス容器口部や外面に付着、残留し、液垂れすることがあ
る。従来、ガラス容器の口部に液状内容物が残らないよ
うにするためには、ガラス容器口部にシリコーンオイル
などの撥水剤処理を施し、疎水化することが行われてい
る。図4は従来のガラスびん10の口部の形状を示す断
面図である。同図に示されるように、従来のガラスびん
の口部においては、ほぼ水平面となっている天頂面11
の内側が小さなR状のR部12となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シリコーンオイルやフ
ッ素含有カップリング剤をはじめアルキル基やフルオロ
アルキル基を持った高分子材料をガラス容器口部にコー
ティングし、液切れをよくすることには次のような課題
がある。 ガラス容器の単価が上昇し、採算が合わない。 撥水処理を行う設備を導入するために、多額の費用
と大面積の敷地が必要となる。 人体に対する急性毒性、慢性毒性が不明確であり、
液体調味料などの内容物を介して間接的に摂取したとき
の人体への影響が危惧される。
ッ素含有カップリング剤をはじめアルキル基やフルオロ
アルキル基を持った高分子材料をガラス容器口部にコー
ティングし、液切れをよくすることには次のような課題
がある。 ガラス容器の単価が上昇し、採算が合わない。 撥水処理を行う設備を導入するために、多額の費用
と大面積の敷地が必要となる。 人体に対する急性毒性、慢性毒性が不明確であり、
液体調味料などの内容物を介して間接的に摂取したとき
の人体への影響が危惧される。
【0004】本発明は、安価に従来のガラス容器製造設
備を利用して製造でき、また、人体に対する毒性も問題
とならない液切れのよいガラス容器を得ることを目的と
している。
備を利用して製造でき、また、人体に対する毒性も問題
とならない液切れのよいガラス容器を得ることを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】ガラスは本来親水性のた
め、ガラス容器から液状の内容物を注ぎ出すと容器口部
に内容物の一部が残り、液垂れをおこしてしまう。しか
しながら、ガラス容器口部の形状を特別なものにする
と、容器口部に残る液状内容物の量を減らすことができ
る。図1に示すごとく、口部天頂面2の内周に内側に向
かって傾斜する傾斜面3を設けると、液体内容物が容器
内へ戻りやすくなる。傾斜面3は平面でも曲面でもよ
い。また、口部の天頂面2よりもやや下の外周に環状窪
み4を設けると、容器内に戻らなかった内容物がこの環
状窪み4で留まり、容器胴部外面に流れ伝わりにくくな
る。口部の天頂面2よりもやや下の外周に環状突条5を
設けた場合も、容器内に戻らなかった内容物がこの環状
突条5で留まり、容器胴部外面に流れ伝わりにくくな
る。
め、ガラス容器から液状の内容物を注ぎ出すと容器口部
に内容物の一部が残り、液垂れをおこしてしまう。しか
しながら、ガラス容器口部の形状を特別なものにする
と、容器口部に残る液状内容物の量を減らすことができ
る。図1に示すごとく、口部天頂面2の内周に内側に向
かって傾斜する傾斜面3を設けると、液体内容物が容器
内へ戻りやすくなる。傾斜面3は平面でも曲面でもよ
い。また、口部の天頂面2よりもやや下の外周に環状窪
み4を設けると、容器内に戻らなかった内容物がこの環
状窪み4で留まり、容器胴部外面に流れ伝わりにくくな
る。口部の天頂面2よりもやや下の外周に環状突条5を
設けた場合も、容器内に戻らなかった内容物がこの環状
突条5で留まり、容器胴部外面に流れ伝わりにくくな
る。
【0006】ガラス容器の口部に残る液状内容物の量を
更に減らし、又はなくするために、口部付近に表面処理
を施す。すなわち、下層に酸化スズ膜を、表層にポリエ
チレン膜の2層を表面処理で生成させる。酸化スズ膜は
ポリエチレン膜が安定して良好に付着するためのもので
あり、ポリエチレン膜は撥水効果を有する。
更に減らし、又はなくするために、口部付近に表面処理
を施す。すなわち、下層に酸化スズ膜を、表層にポリエ
チレン膜の2層を表面処理で生成させる。酸化スズ膜は
ポリエチレン膜が安定して良好に付着するためのもので
あり、ポリエチレン膜は撥水効果を有する。
【0007】下層の酸化スズ膜は、ガラス容器成形直後
のガラス容器の口部温度が350〜600℃にあると
き、四塩化スズなどのスズ化合物を専用チャンバー内で
吹き付けることにより形成される。このような酸化スズ
膜は、ガラス容器の擦り傷を防止し、強度を高めるため
に、ガラス容器の胴部外面(口部を除く)に施されてい
るものである。したがって、現在ガラス容器胴部外面に
形成している酸化スズ膜を口部にも形成させるだけのこ
とで、新規の材料費、設備費をほとんど必要としない。
この酸化スズ膜はガラス表面と化学的に反応、接着した
金属酸化物である。また、いわゆる環境ホルモンに指定
されていないことやポリエチレン膜に覆われることから
人体に影響を及ぼす可能性はほとんどないといえる。
のガラス容器の口部温度が350〜600℃にあると
き、四塩化スズなどのスズ化合物を専用チャンバー内で
吹き付けることにより形成される。このような酸化スズ
膜は、ガラス容器の擦り傷を防止し、強度を高めるため
に、ガラス容器の胴部外面(口部を除く)に施されてい
るものである。したがって、現在ガラス容器胴部外面に
形成している酸化スズ膜を口部にも形成させるだけのこ
とで、新規の材料費、設備費をほとんど必要としない。
この酸化スズ膜はガラス表面と化学的に反応、接着した
金属酸化物である。また、いわゆる環境ホルモンに指定
されていないことやポリエチレン膜に覆われることから
人体に影響を及ぼす可能性はほとんどないといえる。
【0008】ガラス容器には、酸化スズ膜を形成し、徐
冷工程を経た後、酸化スズ膜の上にポリエチレン膜を形
成する。このポリエチレン膜は、ガラス容器口部が70
〜150℃にあるとき、ポリエチレンエマルジョンをガ
ラス容器口部付近に塗布することで形成される。ガラス
容器の胴部外面(口部を除く)には、擦り傷防止のため
にポリエチレン膜が形成されるが、その場合ポリエチレ
ンエマルジョンをスプレーで塗布している。本発明にお
けるポリエチレンエマルジョンの塗布方法は任意である
が、ポリエチレン膜を均一に形成し、また、ガラス容器
内面に混入するのを避けるためには、スプレー塗布より
も刷毛や布による塗布のほうが適当である。
冷工程を経た後、酸化スズ膜の上にポリエチレン膜を形
成する。このポリエチレン膜は、ガラス容器口部が70
〜150℃にあるとき、ポリエチレンエマルジョンをガ
ラス容器口部付近に塗布することで形成される。ガラス
容器の胴部外面(口部を除く)には、擦り傷防止のため
にポリエチレン膜が形成されるが、その場合ポリエチレ
ンエマルジョンをスプレーで塗布している。本発明にお
けるポリエチレンエマルジョンの塗布方法は任意である
が、ポリエチレン膜を均一に形成し、また、ガラス容器
内面に混入するのを避けるためには、スプレー塗布より
も刷毛や布による塗布のほうが適当である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示すのは本発明の実施例の
ガラス容器(ガラスびん1)の口部の断面図である。ガ
ラスびん1の口部の天頂面2はほぼ水平な面となってお
り、その内周には内側に向かって傾斜する傾斜面3が設
けられている。傾斜面3は、びん口部の最上部の肉厚の
2分の1以上の幅を有するものであるが、少なくとも肉
厚の30%以上の幅とすることが望ましい。傾斜面の幅
が小さすぎると、内容物がびん口部に残りやすいからで
ある。天頂面2よりもやや下の外周には環状窪み4が、
そのやや下側には環状突条(いわゆる「ビード」)5が
設けられている。図1に点線で示すように、このガラス
びんの天頂面2と傾斜面3を含む口部付近に、下層の酸
化スズ膜と表層のポリエチレン膜の2層からなるコーテ
ィング膜7を形成する。コーティング膜7を天頂面2と
傾斜面3に設け、撥水性を付与すると、注ぎ終わった液
状内容物が天頂部に残ることなく容器内に戻る。コーテ
ィング膜7は、天頂面2と傾斜面3のみならず、天頂面
の下側の外周面6にも塗布されている。外周面6にまで
コーティング膜7を形成して撥水性を付与すると、図2
に示すように、液体内容物8を注ぎだしているときに、
外周面6の撥水作用により、内容物が外周面6に伝わら
なくなり、液残りを少なくすることができる。外周面6
にコーティング膜を設けない場合には、図3に示すよう
に、内容物8が外周面6に伝わり、図2の場合と比較し
て液残りしやすくなる。コーティング膜7は、下記の処
理例1〜4に示すように形成した。
ガラス容器(ガラスびん1)の口部の断面図である。ガ
ラスびん1の口部の天頂面2はほぼ水平な面となってお
り、その内周には内側に向かって傾斜する傾斜面3が設
けられている。傾斜面3は、びん口部の最上部の肉厚の
2分の1以上の幅を有するものであるが、少なくとも肉
厚の30%以上の幅とすることが望ましい。傾斜面の幅
が小さすぎると、内容物がびん口部に残りやすいからで
ある。天頂面2よりもやや下の外周には環状窪み4が、
そのやや下側には環状突条(いわゆる「ビード」)5が
設けられている。図1に点線で示すように、このガラス
びんの天頂面2と傾斜面3を含む口部付近に、下層の酸
化スズ膜と表層のポリエチレン膜の2層からなるコーテ
ィング膜7を形成する。コーティング膜7を天頂面2と
傾斜面3に設け、撥水性を付与すると、注ぎ終わった液
状内容物が天頂部に残ることなく容器内に戻る。コーテ
ィング膜7は、天頂面2と傾斜面3のみならず、天頂面
の下側の外周面6にも塗布されている。外周面6にまで
コーティング膜7を形成して撥水性を付与すると、図2
に示すように、液体内容物8を注ぎだしているときに、
外周面6の撥水作用により、内容物が外周面6に伝わら
なくなり、液残りを少なくすることができる。外周面6
にコーティング膜を設けない場合には、図3に示すよう
に、内容物8が外周面6に伝わり、図2の場合と比較し
て液残りしやすくなる。コーティング膜7は、下記の処
理例1〜4に示すように形成した。
【0010】
【処理例1】ガラスびんの成形直後で口部の温度が48
0℃のとき、ガラスびん胴部コーティング処理用の四塩
化スズ吹き付けチャンバー内にガラスびんを通し、ガラ
スびん口部に約49.9CTUの厚みの酸化スズ膜を形
成した。なお、酸化スズ膜の厚みは、EPMA(電子プ
ローブマイクロアナライザ)を用い、スズ元素から出る
X線をカウントし、そのカウント数から検量して求め
た。「CTU」はAGR(アメリカン・グラス・リサー
チ社)がガラス容器外面に製膜した酸化スズ・酸化チタ
ン膜の膜厚を測定するとき使用している膜厚単位であ
る。1CTUは0.1〜0.4nmに相当するといわれて
いる。その後、口部温度が約120℃まで下がったとき
に、ポリエチレンを含ませた緩衝用スポンジを口部に当
てて酸化スズ膜の上にポリエチレン膜を形成した。さら
に、ポリエチレンを焼き付ける目的で、再度200℃の
電気炉内で30分間ガラスびんを加熱し、コーティング
層を形成した。
0℃のとき、ガラスびん胴部コーティング処理用の四塩
化スズ吹き付けチャンバー内にガラスびんを通し、ガラ
スびん口部に約49.9CTUの厚みの酸化スズ膜を形
成した。なお、酸化スズ膜の厚みは、EPMA(電子プ
ローブマイクロアナライザ)を用い、スズ元素から出る
X線をカウントし、そのカウント数から検量して求め
た。「CTU」はAGR(アメリカン・グラス・リサー
チ社)がガラス容器外面に製膜した酸化スズ・酸化チタ
ン膜の膜厚を測定するとき使用している膜厚単位であ
る。1CTUは0.1〜0.4nmに相当するといわれて
いる。その後、口部温度が約120℃まで下がったとき
に、ポリエチレンを含ませた緩衝用スポンジを口部に当
てて酸化スズ膜の上にポリエチレン膜を形成した。さら
に、ポリエチレンを焼き付ける目的で、再度200℃の
電気炉内で30分間ガラスびんを加熱し、コーティング
層を形成した。
【0011】
【処理例2】処理例1と同様の方法で、約41.9CT
Uの厚みの酸化スズ膜を口部に形成した。その後、処理
例1と同様にポリエチレン膜を形成した。焼き付けのた
めの再加熱は行わなかった。
Uの厚みの酸化スズ膜を口部に形成した。その後、処理
例1と同様にポリエチレン膜を形成した。焼き付けのた
めの再加熱は行わなかった。
【0012】
【処理例3】処理例1と同様の方法で、約25.8CT
Uの厚みの酸化スズ膜を口部に形成した。その後、処理
例1と同様に酸化スズ膜の上にポリエチレン膜を形成
し、200℃の電気炉内で30分間ガラスびんを再加熱
し、焼き付けを行った。
Uの厚みの酸化スズ膜を口部に形成した。その後、処理
例1と同様に酸化スズ膜の上にポリエチレン膜を形成
し、200℃の電気炉内で30分間ガラスびんを再加熱
し、焼き付けを行った。
【0013】
【処理例4】処理例3と同様に約25.8CTUの厚み
の酸化スズ膜を口部に形成した。その後、処理例1と同
様に酸化スズ膜の上にポリエチレン膜を形成した。焼き
付けのための再加熱は行わなかった。
の酸化スズ膜を口部に形成した。その後、処理例1と同
様に酸化スズ膜の上にポリエチレン膜を形成した。焼き
付けのための再加熱は行わなかった。
【0014】次の〜の7種のガラスびんを用意し、
水とめんつゆについて液切れの実験を行った。 図1の形状の口部に処理例1のコーティング膜を形
成したガラスびん 図1の形状の口部に処理例2のコーティング膜を形
成したガラスびん 図1の形状の口部に処理例3のコーティング膜を形
成したガラスびん 図1の形状の口部に処理例4のコーティング膜を形
成したガラスびん 図1の形状の口部にコーティング膜を形成しないガ
ラスびん 図4の従来形状の口部に処理例4のコーティング膜
を形成したガラスびん 図4の従来形状の口部にコーティング膜を形成しな
いガラスびん 各試料ガラスびんに液体(水又はめんつゆ)を充填し、
口部円周上の異なる点から6〜8回に分けて液体を注ぎ
出し、液切れ効果を目視観察した。それが終わると、口
部をティッシュペーパーなどで乾拭きし、再度その液体
を充填し、同様の試験を行い、それを2〜3回繰り返し
て液切れ効果を評価した。その結果を表1に示す。
水とめんつゆについて液切れの実験を行った。 図1の形状の口部に処理例1のコーティング膜を形
成したガラスびん 図1の形状の口部に処理例2のコーティング膜を形
成したガラスびん 図1の形状の口部に処理例3のコーティング膜を形
成したガラスびん 図1の形状の口部に処理例4のコーティング膜を形
成したガラスびん 図1の形状の口部にコーティング膜を形成しないガ
ラスびん 図4の従来形状の口部に処理例4のコーティング膜
を形成したガラスびん 図4の従来形状の口部にコーティング膜を形成しな
いガラスびん 各試料ガラスびんに液体(水又はめんつゆ)を充填し、
口部円周上の異なる点から6〜8回に分けて液体を注ぎ
出し、液切れ効果を目視観察した。それが終わると、口
部をティッシュペーパーなどで乾拭きし、再度その液体
を充填し、同様の試験を行い、それを2〜3回繰り返し
て液切れ効果を評価した。その結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1において、二重丸印は液滴が口部に全
く残らない、丸印は液滴が口部に残らない、もしくは一
滴残ることが数回、三角印は液滴がほぼ必ず口部外周面
に残る、もしくはビードまで垂れる、バツ印は液滴がほ
ぼ必ずビードまで垂れる、もしくはビードを越えて垂れ
ることを表している。
く残らない、丸印は液滴が口部に残らない、もしくは一
滴残ることが数回、三角印は液滴がほぼ必ず口部外周面
に残る、もしくはビードまで垂れる、バツ印は液滴がほ
ぼ必ずビードまで垂れる、もしくはビードを越えて垂れ
ることを表している。
【0017】これにより、ガラス容器の口部の形状とコ
ーティング膜とが相俟って、液切れ効果が著しく改善さ
れることが確認された。
ーティング膜とが相俟って、液切れ効果が著しく改善さ
れることが確認された。
【0018】
【発明の効果】本発明のガラス容器は、液切れが良く、
液垂れを起こしにくいばかりでなく、従来ガラス容器の
胴部に行っていたコーティングの設備と材料を用いて口
部にコーティング層を形成できるので、コーティング層
の形成が安価かつ容易であり、表層のコーティング層が
ポリエチレンであるために人体に対する毒性も問題とな
らない。
液垂れを起こしにくいばかりでなく、従来ガラス容器の
胴部に行っていたコーティングの設備と材料を用いて口
部にコーティング層を形成できるので、コーティング層
の形成が安価かつ容易であり、表層のコーティング層が
ポリエチレンであるために人体に対する毒性も問題とな
らない。
【図1】実施例のガラスびん1の口部付近の断面図であ
る。
る。
【図2】実施例のガラスびん1から内容物を注ぎ出す状
態の説明図である。
態の説明図である。
【図3】口部にコーティング膜を形成しないガラスびん
から内容物を注ぎ出す状態の説明図である。
から内容物を注ぎ出す状態の説明図である。
【図4】従来のガラスびん10の口部付近の断面図であ
る。
る。
1 ガラスびん 2 天頂面 3 傾斜面 4 環状窪み 5 環状突条 6 外周面 7 コーティング膜 8 内容物 10 ガラスびん 11 天頂面 12 R部
Claims (4)
- 【請求項1】 口部天頂面の内周に内側に向かって傾斜
する傾斜面を設け、該天頂面と傾斜面を含む口部付近
に、下層の酸化スズ膜と表層のポリエチレン膜の2層か
らなるコーティング膜を形成したことを特徴とするガラ
ス容器 - 【請求項2】 請求項1のガラス容器において、口部の
天頂面よりもやや下の外周に環状窪みを設けたことを特
徴とするガラス容器 - 【請求項3】 請求項1のガラス容器において、口部の
天頂面よりもやや下の外周に環状突条を設けたことを特
徴とするガラス容器 - 【請求項4】 請求項2のガラス容器において、前記環
状窪みよりもやや下の外周に環状突条を設けたことを特
徴とするガラス容器
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11010106A JP2000203582A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | ガラス容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11010106A JP2000203582A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | ガラス容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000203582A true JP2000203582A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11741075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11010106A Pending JP2000203582A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | ガラス容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000203582A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010089074A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-04-22 | Toyo Glass Co Ltd | 容器口部側面塗布装置 |
-
1999
- 1999-01-19 JP JP11010106A patent/JP2000203582A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010089074A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-04-22 | Toyo Glass Co Ltd | 容器口部側面塗布装置 |
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