JP3071296U - 液ダレのしない液体用容器 - Google Patents

液ダレのしない液体用容器

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JP3071296U
JP3071296U JP2000001017U JP2000001017U JP3071296U JP 3071296 U JP3071296 U JP 3071296U JP 2000001017 U JP2000001017 U JP 2000001017U JP 2000001017 U JP2000001017 U JP 2000001017U JP 3071296 U JP3071296 U JP 3071296U
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健次 斉藤
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インターセプト株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器内に収納した各種の液体を注出する際に、
液体注出部での液ギレを改善し、液ダレの生じない液体
用容器を提供する。 【解決手段】容器の液ダレのする部分に、撥水剤、特に
ガラス板に塗工した膜の接触角が110°以上である撥
水剤が施されていることを特徴とする液体用容器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、容器内に収納した液体を注出する際に、液ダレの生じない液体用容 器に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲料水、醤油、ソース、牛乳、酒類、油、化粧品等各種の液体を収納する容器 としては、各種形状のボトル、水差し、調味料入れ、トックリ、コップ、グラス 、ジョッキ、急須、ヤカン、土瓶、缶、タンク等種々のものが知られている。 これら従来の液体用容器では、容器内に収納した液体を注出する際に、容器の 注ぎ口や容器のふちに液体が付着し、液ダレが生じるという問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、容器内に収納した各種の液体を注出する際に、液体注出部での液ギ レを改善し、液ダレの生じない液体用容器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案では、上記課題を解決するためにつぎのような構成を採用する。 1.容器の液ダレのする部分に、撥水剤が施されていることを特徴とする液体用 容器。 2.液体の注ぎ口の部分に、撥水剤が施されていることを特徴とする液体用容器 。 3.陶磁器、ガラス、金属又はプラスチックからなる材料により構成された液体 の注ぎ口の部分に、撥水剤が施されていることを特徴とする液体用容器。 4.容器の液ダレのする部分に、ガラス板に塗工した膜の接触角が110°以上 である撥水剤が施されていることを特徴とする液体用容器。 5.容器の液ダレのする部分に、ガラス板に塗工した膜の接触角が110°以上 であるフッ素樹脂系撥水剤が施されていることを特徴とする液体用容器。 6.液体の注ぎ口の部分にガラス板に塗工した膜の接触角が110°以上である 撥水剤が施されていることを特徴とする液体用容器。 7.液体の注ぎ口の部分にガラス板に塗工した膜の接触角が110°以上である フッ素樹脂系撥水剤が施されていることを特徴とする液体用容器。 8.陶磁器、ガラス、金属又はプラスチックからなる材料により構成された液体 の注ぎ口の部分に、ガラス板に塗工した膜の接触角が110°以上である撥水剤 が施されていることを特徴とする液体用容器。 9.陶磁器、ガラス、金属又はプラスチックからなる材料により構成された液体 の注ぎ口の部分に、ガラス板に塗工した膜の接触角が110°以上であるフッ素 樹脂系撥水剤が施されていることを特徴とする液体用容器。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案は、液体用容器から液体を注出する際に、容器の液ダレのする部分に撥 水剤を施すことを特徴とする。容器の液ダレする部分としては、水差し、醤油差 し、急須、ヤカン等のように注ぎ口を有する容器では注ぎ口先端の外周部、トッ クリ、コップグラス、ジョッキ等の注ぎ口のない容器では容器上端の外周部等が 挙げられる。これら容器の注ぎ口を構成する材料としては特に制限はないが、例 えば陶磁器、ガラス、金属又はプラスチック等が挙げられる。注ぎ口は容器本体 と一体に構成することができ、また別体に構成した注ぎ口を容器本体に取り付け るようにしてもよい。 本考案の対象となる容器の寸法には特に制限はなく、化粧品容器や醤油差しの ように小さなものから、18l缶あるいはそれ以上の大きさのもの、さらには工 場や倉庫等の大規模タンクまで各種の大きさのものが挙げられる。
【0006】 容器に適用する撥水剤としては、例えばフッ素樹脂系撥水剤、シリコーン系撥 水剤等が挙げられる。フッ素樹脂系撥水剤としては、フルオロアクリレートポリ マー、例えば(メタ)アクリル酸とアルキル基、アルキレン基の水素がフッ素原 子で置換されたフッ素置換アルコールとのエステル、或いはエーテル結合を含む フッ素置換アルコールとのエステルの単独重合体又は共重合体;テトラフルオロ エチレンポリマー、テトラフルオロエチレン−エチレンコポリマー等の主鎖にフ ッ素原子を含む重合体や共重合体等が挙げられる。シリコーン系撥水剤としては 、例えばメチルシリコーンワニス、メチルフェニルシリコーンワニス等の純シリ コーンワニス;アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹 脂等の有機系樹脂と水酸基やアルコキシ基を有する変性用シリコーン中間体との 反応物であるシリコーン変性ワニス;ケイ素原子に長鎖アルキル基と反応基を有 するシラン型撥水剤等が挙げられる。これらの撥水剤は、単独で使用してもよく 、また適宜2種以上を混合して使用してもよい。
【0007】 撥水剤として、ガラス板に塗工した際の接触角が110°以上である撥水剤を 使用した場合には、容器内に収納した液体を注出する際の液ギレが一段とよくな り、液ダレの発生防止効果が向上するので好ましい。 本考案において、撥水剤をガラス板に塗工した膜の接触角は、次のようにして 測定した。 (接触角の測定) 厚さ3mmの市販のフロート板ガラス上に撥水剤を塗付して乾燥膜厚1.5μ mの塗膜を形成し、塗膜を形成した試料の上に置いた5μlの水滴20個を同軸 落射照明下の接写テレビカメラで撮影し、接続したニレコ(株)“ルーゼックス 5000X”コンピュータ画像解析システムを使って一画素対応長0.02mm の精度で分析した。それぞれの試料において20個の上方向観察水滴径(円相当 径)を測定し平均値を求めて立体幾何学的に接触角θ値を算出した。
【0008】 本考案で使用する撥水剤としては、水系撥水剤及び有機溶剤系撥水剤のいずれ をも使用することができる。撥水剤を容器の液ダレのする部分に施す方法として は特に制限はないが、例えば、(1)容器の液ダレのする部分に撥水剤を刷毛あ るいはスプレーで塗布し乾燥する、(2)撥水剤中に容器の液ダレのする部分を 含浸後乾燥する、(3)容器の液ダレのする部分に撥水剤成分からなるフイルム を貼着する、(4)容器の液ダレのする部分に撥水剤成分からなる粉体を焼き付 け塗装する、等の方法が挙げられる。
【0009】
【実施例】
つぎに、図を参照しながら本考案の実施例について説明するが、以下の具体例 は本考案を限定するものではない。 (実施例1) 図1は、本考案をトックリに適用した例を示す正面図である。この例では、陶 磁器製のトックリ1の上端外周部2に全周にわたってフッ素系撥水剤(同栄ポリ マー社製水系撥水剤BW30:接触角140°)を刷毛で塗付後乾燥させた。こ のトックリに日本酒を入れて燗をし、日本酒を注出したところ、トックリ上端部 での液ダレは全く発生しなかった。 これに対して、撥水剤処理をしなかったトックリでは、上端外周部に液ダレが 発生した。
【0010】 (実施例2) 図2は、本考案を金属製のポットに適用した例を示す正面図である。この例で は、ポット11の注ぎ口の外周部12に全周にわたって、シリコーン樹脂系撥水 剤とフッ素樹脂系撥水剤との混合物(接触角154°)をスプレーで塗付後乾燥 させた。 このシリコーン樹脂系撥水剤とフッ素樹脂系撥水剤との撥水剤混合物は、イソ プロピルアルコール1000gに、シリコーン系化合物として、ジフェニルジメ トキシシラン23.8g、ジメチルクロロシラン10.7g、メチルハイドロジ ェンポリシロキサン23.8g、ポリジアルキルシロキサン23.8gを溶解し 、さらにカップリング剤としてN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチ ルジメトキシシラン3.5g、フッ素樹脂系撥水剤としてフッ化炭化水素系ポリ マー56.3g及びフルオロアクリレートポリマー35.2g(固形分15%) を加えて、常温にて2時間撹拌することにより調製した。 このポットにお湯を入れて注ぎ口から注出したところ、注ぎ口での液ダレは全 く発生しなかった。これに対して、撥水剤処理をしなかったポットでは、注ぎ口 の外周部に液ダレが発生した。
【0011】 (実施例3) 図3は、本考案をガラス製のジョッキに適用した例を示す正面図である。この 例では、ジョッキ21の上端外周部22に全周にわたってシリコーン系撥水剤( 同栄ポリマー社製溶剤系撥水剤BH−30:接触角95°)を刷毛で塗付後乾燥 させた。このジョッキにビールを入れて注出したところ、ジョッキ上端部での液 ダレは殆ど発生しなかった。 これに対して、撥水剤処理をしなかったジョッキでは、上端外周部に液ダレが 発生した。
【0012】 (実施例4) 図4は、本考案を陶磁器製ミルクポットに適用した例を示す正面図である。こ の例では、ミルクポット31の注ぎ口外側部32に、実施例1で使用したフッ素 系撥水剤を刷毛で塗布後乾燥させた。このミルクポットにミルクを入れて注出し たところ、ミルクポット注ぎ口での液ダレは全く発生しなかった。 これに対して、撥水剤処理をしなかったミルクポットでは、注ぎ口外周部に液 ダレが発生した。
【0013】 (実施例5) 図5は、本考案をプラスチック製注ぎ口の付いた醤油入れに適用した例を示す 正面図である。この例では、醤油入れ41のプラスチック製注ぎ口外周部42に 、実施例1で使用したフッ素系撥水剤を刷毛で塗布後乾燥させた。この醤油入れ に醤油を入れて注出したところ、醤油入れ注ぎ口での液ダレは全く発生しなかっ た。 これに対して、撥水剤処理をしなかった醤油入れでは、注ぎ口外周部に液ダレ が発生した。
【0014】
【考案の効果】
上記構成をとることによって、本考案の液体用容器では、きわめて簡単に容器 内に収納した各種の液体を注出する際に、液体注出部での液ダレの発生を防止し 、液ダレによる手や衣服、食卓、床等の汚れを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案をトックリに適用した例を示す図であ
る。
【図2】本考案をポットに適用した例を示す図である。
【図3】本考案をジョッキに適用した例を示す図であ
る。
【図4】本考案をミルクポットに適用した例を示す図で
ある。
【図5】本考案を醤油入れに適用した例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 トックリ 11 ポット 21 ジョッキ 31 ミルクポット 41 醤油入れ 2,12,22,32,42 撥水剤処理部

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の液ダレのする部分に、撥水剤が施
    されていることを特徴とする液体用容器。
  2. 【請求項2】 液体の注ぎ口の部分に、撥水剤が施され
    ていることを特徴とする液体用容器。
  3. 【請求項3】 陶磁器、ガラス、金属又はプラスチック
    からなる材料により構成された液体の注ぎ口の部分に、
    撥水剤が施されていることを特徴とする液体用容器。
  4. 【請求項4】 容器の液ダレのする部分に、ガラス板に
    塗工した膜の接触角が110°以上である撥水剤が施さ
    れていることを特徴とする液体用容器。
  5. 【請求項5】 容器の液ダレのする部分に、ガラス板に
    塗工した膜の接触角が110°以上であるフッ素樹脂系
    撥水剤が施されていることを特徴とする液体用容器。
  6. 【請求項6】 液体の注ぎ口の部分にガラス板に塗工し
    た膜の接触角が110°以上である撥水剤が施されてい
    ることを特徴とする液体用容器。
  7. 【請求項7】 液体の注ぎ口の部分にガラス板に塗工し
    た膜の接触角が110°以上であるフッ素樹脂系撥水剤
    が施されていることを特徴とする液体用容器。
  8. 【請求項8】 陶磁器、ガラス、金属又はプラスチック
    からなる材料により構成された液体の注ぎ口の部分に、
    ガラス板に塗工した膜の接触角が110°以上である撥
    水剤が施されていることを特徴とする液体用容器。
  9. 【請求項9】 陶磁器、ガラス、金属又はプラスチック
    からなる材料により構成された液体の注ぎ口の部分に、
    ガラス板に塗工した膜の接触角が110°以上であるフ
    ッ素樹脂系撥水剤が施されていることを特徴とする液体
    用容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018135666A1 (ja) * 2017-01-23 2018-07-26 東洋製罐グループホールディングス株式会社 注出具
US10562674B2 (en) 2014-02-27 2020-02-18 Toyo Seikan Co., Ltd. Plastic formed body for pouring out liquid
CN115151490A (zh) * 2020-03-05 2022-10-04 J-制油株式会社 流出件以及容器

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