JP2000203496A - 航空機の環境制御装置 - Google Patents

航空機の環境制御装置

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JP2000203496A JP11010112A JP1011299A JP2000203496A JP 2000203496 A JP2000203496 A JP 2000203496A JP 11010112 A JP11010112 A JP 11010112A JP 1011299 A JP1011299 A JP 1011299A JP 2000203496 A JP2000203496 A JP 2000203496A
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T50/00Aeronautics or air transport
    • Y02T50/50On board measures aiming to increase energy efficiency

Abstract

(57)【要約】 【課題】与圧室の居住性を損なうことなく、大気取込量
を極力抑制して燃費向上を図る。 【解決手段】与圧室2からの排気16bを熱交換用低温
空気16として用いるようにしているので、大気16a
の取込量を抑制してラムペナルティを低減し、燃費向上
を図ることができる。また、大気導入路21及び排気流
路31にそれぞれ第1、第2の流量制御手段A、Bを設
け、第1の流量制御手段Aを開いて急激に大量の大気1
6aを導入する際には第2の流量制御手段Bを通常制御
位置よりも閉じぎみに制御して排気量を抑制するととも
に、第2の流量制御手段Bを開いて急激に大量の排気1
6bを放出する際には第1の流量制御手段Aを通常制御
位置よりも閉じぎみに制御して大気導入量を抑制する制
御を行うようにしているので、航空機の運転状態の如何
によらず与圧室2の温度や圧力を適正に維持することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機内に与圧用空気
を供給し、同時に機内の冷房、暖房、換気を行い得るよ
うにした航空機の環境制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】航空機は、キャビンやコクピット等の与
圧室に適温、適圧の調和空気を供給すべく、一般に環境
制御装置を備えている。この環境制御装置は、調温、調
圧以外にも、除湿の役割、与圧室に酸素を送り込む役
割、筐体から漏れる空気を補う役割など、様々な役割を
兼ねている。そして、これらの役割を果たすために、外
気の取り込みが不可欠なものである。
【0003】このような外気の取り込みに際して、大気
をそのまま取り込んだのでは多大なドラッグ損失が発生
し、また高高度飛行中は希薄な大気から与圧に必要な圧
力等を直接得ることは期待できない。このため、常に十
分な圧力と量の外気が存在するエンジン又は補助動力部
から高温、高圧の抽気を得、これを調温、調圧して、調
和空気として与圧室に供給する空気調和機構(ACS)
が設けられている。
【0004】この空気調和機構は、タービンとコンプレ
ッサを単軸結合したエアサイクルマシン(ACM)を主
体として構成されるもので、抽気を1次熱交換器で冷却
した後にコンプレッサで圧縮し、更に2次熱交換器で冷
却した後にタービンで断熱膨脹させるようにしたもので
あり、ハイプレッシャ・ウォータ・セパレーティング方
式を用いる場合は、抽気をタービン入力前に除湿し、タ
ービン出口温度を氷点下に下げることができるようにし
ている。
【0005】一方、与圧室からは、抽気給気量に見合う
量の排気を機外に排出することで、与圧室を換気しなが
ら所定圧力に保つようにしており、そのために排気流路
にアウトフローバルブを設け、前記空気調和機構とは独
立に機能する与圧制御機構を構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成において、従来は前述した1次、2次熱交換器の熱
交換用低温空気として大気をそのまま取り込むようにし
ている。このため、これが飛行抵抗(ラム・ペナルテ
ィ)となり、航空機の燃費に悪影響を与えているという
問題がある。
【0007】そこで、大気の取り込みを極力抑制して燃
費をより向上させるべく、与圧室を排気流路を介して前
記熱交換器に接続し、与圧室からの排気を大気と共に熱
交換用低温空気として熱交換器に導入し得るように構成
することが、一つの有効な手段として考えられる。すな
わち、与圧室からの排気は、大気よりは高温であるが、
エンジン抽気に比べれば遙かに低温であり、熱交換用低
温空気として十分に機能し得る。このため、熱交換用低
温空気として導入する大気の一部をこの与圧室からの排
気で賄えば、大気の取り込み量を減らすことができ、こ
れにより飛行抵抗を低減して燃費向上を図ることができ
るからである。
【0008】しかしながら、単にこのような構成だけ
で、空気調和機構と与圧制御機構を別個独立に制御した
のでは、一方の制御が他方の制御に悪影響を与えること
がある。例えば、空気調和機構の始動時に大気導入路が
急激に開かれて大量の大気がファン等により導入される
と、与圧制御機構が働く前に与圧室内の空気もこれに連
動して大量に吸い出される。このため、与圧室内に急激
な圧力降下が生じ、搭乗者に不快感を与えてしまう。ま
た、与圧室からの排気量を急激に増大させる必要がある
場合に、排気流路が急激に開かれて大量の排気が与圧室
より放出されると、熱交換用低温空気が一挙に増量す
る。このため、空気調和機構が働く前に熱交換器におい
て抽気が過冷却され、与圧室に供給する空気の異常な温
度低下を招く。
【0009】本発明は、これらの不都合を伴うことな
く、大気取込量を極力抑制して燃費向上を図れるように
した航空機の環境制御装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。すなわち、本発明に係る航空機の環境制御装置は、
航空機のエンジン又は補助動力部から高温高圧の圧縮空
気を抽出し、その抽気を、大気導入路により大気を直接
取り込んで熱交換用低温空気として用いる熱交換器を備
えた空気調和機構で調温、調圧して与圧室に供給すると
ともに、与圧室内の空気を与圧制御機構で与圧制御しな
がら排出することで室内を換気するようにしたものにお
いて、前記与圧室を排気流路を介して前記熱交換器に接
続し、与圧室からの排気を大気と共に熱交換用低温空気
として熱交換器に導入し得るように構成するとともに、
前記大気導入路及び排気流路にそれぞれ第1、第2の流
量制御手段を設ける。
【0011】そして、第1の流量制御手段を開いて急激
に大量の大気を導入する際には第2の流量制御手段を通
常制御位置よりも閉じぎみに制御して排気量を抑制する
ようにし、或いは、第2の流量制御手段Bを開いて急激
に大量の排気を放出する際には第1の流量制御手段を通
常制御位置よりも閉じぎみに制御して大気導入量を抑制
するようにしたことを特徴とする。
【0012】すなわち、前者の構成によれば、空気調和
機構の始動時に排気流路を介し与圧室内の空気が大量に
吸い出されることを防止して急激な与圧低下を回避する
ことができ、後者の構成によれば、与圧室の排気増加時
に熱交換用低温空気が増えて与圧室に供給すべき抽気が
過冷却となることを防止して適正な与圧室温度を維持す
ることができる。このように、本発明によれば、空気調
和機構及び与圧制御機構の一方の制御が他方の制御に影
響を及ぼす状態を事前に感知し、その影響を軽減する方
向にフィードフォワード的にそれら両機構を制御するの
で、それらの機構を別個独立に機能させる場合に比べて
所期の動作を適正に発揮させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例に係る航空機の環境制御装置は、
エンジン1(補助動力部でもよい)と、キャビン2aや
コクピット2b等の与圧室2との間を、空気調和機構3
を介して接続するとともに、与圧室2の圧力を制御する
与圧制御機構30を設けた構成からなるもので、空気調
和機構3は、コンプレッサ4及びタービン5からなるエ
アサイクルマシン6と、コンプレッサ4の入口4aに抽
気Xを導入する抽気ライン7と、コンプレッサ4の出口
4bとタービン5の入口5aとを接続するブートストラ
ップ回路8と、タービン5の出口5bから出た空気を与
圧室2に移送するための給気ライン9と、ブートストラ
ップ回路8および給気ライン9の一部を利用して構成さ
れる除湿機構10とを具備してなる。
【0014】抽気ライン7には、抽気Xが異常な高温状
態で空気調和機構3に流入することを防ぎ、空気調和機
構3を適正に作動させるとともに空気調和機構3に向か
う配管を鉄等の重厚なものに代えて軽量であるが融点の
低いアルミニウム等でまかなうことを可能にするプリク
ーラ11と、エンジン1の運転状態に関わりなく一定
圧、一定流量の抽気Xを確保するためのプレッシャレギ
ュレータ12及び流量制御バルブ13と、その抽気Xを
熱交換用低温空気16との熱交換に供して冷却するため
の1次熱交換器14とが配置してある。
【0015】エアサイクルマシン6は、コンプレッサ4
とタービン5の間をシャフト15で単軸結合した構成か
らなるもので、タービン5の発生動力をコンプレッサ4
に入力するようにしている。ブートストラップ回路8
は、コンプレッサ4で圧縮し昇温した空気を熱交換用低
温空気16との熱交換によって効率良く冷却するための
2次熱交換器17を具備し、この2次熱交換器17を通
過した空気をタービン5に入力して、該タービン5にお
いて断熱膨脹仕事をさせるようにしている。
【0016】給気ライン9は、タービン5の出口5bと
与圧室2との間を連通させるものである。除湿機構10
は、前記ブートストラップ回路8に配置したリヒータ1
8、コンデンサ19及びウォータエキストラクタ20か
らなる。コンデンサ19は、ブートストラップ回路8に
おいてコンプレッサ4で圧縮され露点の上がった空気を
効率良く冷却して水分を凝縮させる目的と、給気ライン
9においてタービン5の出口5bから流出する空気の極
端な低温状態を解消する目的とを兼ねて、両空気を熱交
換させるものである。ウォータエキストラクタ20は、
内部に流入した空気を旋回流状態にすることができる内
部構造を有したもので、コンデンサ19で水分を凝縮さ
せた空気を導いて旋回流により比重の大きい水分のみを
遠心力で分離し主として除湿した空気のみを流出させ得
るものである。リヒータ18は、ブートストラップ回路
8の上流にあってコンデンサ19に向かう空気の予冷
と、同回路8の下流にあってウォータエキストラクタ2
0を出た空気をタービン5の出口5bで氷結させないた
めの予熱とを兼ねて、両空気を熱交換させるものであ
る。
【0017】一方、与圧制御機構30は、与圧室2への
抽気Xの給気量に見合う排気16bを放出することで、
与圧室2を所定圧に保つものである。なお、本実施例で
は、与圧室2の排気16bの一部を循環させるリサイキ
ュレーション部23を設けている。このリサイキュレー
ション部23は、与圧室2の空気の一部をファン24に
より取り込んで前記給気ライン9の末端付近に配置した
チャンバ25に導き、新たに導入される低温空気と合流
させるようにしたもので、与圧室2に極端に低い空気が
導入されることを防ぐ温度調整機能を主目的としてい
る。
【0018】以上のような構成において、本実施例は、
前記熱交換用低温空気16に、機外から導入した大気1
6a及び与圧室2から排出される排気16bの双方を混
合して用いるようにしている。そのために、熱交換用低
温空気16の流通系路16Xの流入端側を分岐させ、一
方の分岐端をダクト21を介して機外の大気16aを取
り入れ得る位置に連通させるとともに、他方の分岐端を
排気流路31を介して与圧室2の排気部分に接続して、
与圧室2から排出される排気16bのほぼ全量を新たに
取り入れる大気16aと合流させて両熱交換器17、1
4に導入するようにしている。
【0019】また、前記エアサイクルマシン6のシャフ
ト15に大気導入用のファン22を一体回転可能に取り
付け、また前記ダクト21に大気導入用のラムドア21
aを設けて、ラムドア21aを例えばエンジン1のスロ
ットル開度等に応じてコントローラ100で制御するこ
とにより熱交換器17、14へ供給する大気16aの導
入量を調節するとともに、与圧室2の排気部分にアウト
フローバルブ30aを設け、このバルブ30aを所定与
圧となるようにコントローラ200で制御することによ
り排気放出量を調節するようにしている。ラムドア21
a及びコントローラ100は本発明に係る第1の流量制
御手段Aを構成し、アウトフローバルブ30a及びコン
トローラ200は本発明に係る第2の流量制御手段Bを
構成している。
【0020】ここで、この航空機の環境制御装置の作動
について説明しておく。先ず、エンジン1からの抽気X
は抽気ライン7の始端にあるプリクーラ11で降温さ
れ、プレッシャレギュレター12及び流量制御バルブ1
3で一定圧、一定量とされて、1次熱交換器14で冷却
された後にエアサイクルマシン6のコンプレッサ4に入
力され、圧縮される。このコンプレッサ4を出た空気
は、2次熱交換器17で効率良く冷却され、リヒータ1
8で更に冷却された後、コンデンサ19に入力されて水
分を凝縮される。その水分は、次段に配置したウォータ
エキストラクタ20で除去され、除湿後の空気がリヒー
タ18により適度に昇温されてタービン5に入力され
る。その後、タービン5で断熱膨脹仕事をすることによ
って自ら自冷した空気は、コンデンサ19を通過した
後、チャンバ25で与圧室2の循環空気と合流すること
により適温となって与圧室2の入口より該与圧室2に導
入される。
【0021】一方、与圧室2からの排気16bは排気流
路31を通じて機外から取り込まれる大気16aと共に
熱交換用低温空気16として両熱交換器17、14に導
入され、それらの熱交換器17、14を通過する抽気X
から熱を奪った後、再び機外に排出される。このよう
に、上記の構成によれば、与圧室2からの排気16bは
大気16aよりは高温であるが、抽気Xに比べれば遙か
に低温であり、熱交換用低温空気16として十分に機能
し得る。このため、熱交換用低温空気16として導入す
る大気16aの一部をこの与圧室2からの排気16bで
賄えば、大気16aの取り込み量を減らせることにな
り、これにより飛行抵抗を低減して燃費向上を図ること
ができる。
【0022】例えば、従来例に相当する図2(a)の構
成で、同図中括弧書きで示すように抽気流量(すなわち
排気流量)と機外からの大気の取込量とが1:2である
とする。これに対して、図1を模式化した図2(b)で
は、熱交換用低温空気16の総量は(a)の場合と同じ
であるが、機外からの大気16aの取込量は(a)の1
/2で済む。したがってラムペナルティが1/2にな
る。
【0023】そして、本実施例は更に、前記コントロー
ラ100、200の付加的な制御機能として、第1の流
量制御手段Aのラムドア21aを急激に開いてファン2
2により大量の大気16aを導入する際には第2の流量
制御手段Bのアウトフローバルブ30aを通常制御位置
よりも閉じぎみに制御して排気量を抑制するようにし、
また、第2の流量制御手段Bのアウトフローバルブ30
aを開いて急激に大量の排気16bを放出する際には第
1の流量制御手段Aのラムドア21aを通常制御位置よ
りも閉じぎみに制御して大気導入量を抑制するようにし
ている。
【0024】具体的な作動例としては、空気調和機構3
の始動時には大気導入路21を介して与圧室2内の空気
が大量に吸い出されることを予測する信号がコントロー
ラ100からコントローラ200に入力され、これによ
りアウトフローバルブ30aが事前に閉じられて、急激
な与圧低下が回避される。また、与圧制御機構30のア
ウトフローバルブ30aが機内空気の排気16bを急激
に大きくした場合には、熱交換器17、14を冷却する
熱交換用低温空気量が増加することを予測する信号がコ
ントローラ200からコントローラ100に入力され、
これによりラムドア21aが事前に閉じられて、空気調
和機構3から与圧室2へ向かう抽気Xの急激な過冷却が
回避される。
【0025】このように、本実施例によれば、空気調和
機構3及び与圧制御機構30の一方の制御が他方の制御
に影響を及ぼす状態を事前に感知してその影響を軽減す
る方向に両コントローラ100、200を通じてフィー
ドフォワード的に制御するので、両機構3、30を独立
に機能させる場合に比べてそれら両機構3、30の適正
な動作を確保し、搭乗者により快適な居住性を提供する
ことが可能となる。
【0026】なお、流量制御手段の構成は配置を始め、
各部の具体的な構成は図示実施例のものに限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形
が可能である。また、スロットルのオンオフ動作のよう
に抽気の圧力が急激に変化する場合、空気調和機構3か
ら与圧室2内への供給空気量が変化する。このため、そ
の変化を予測する信号を与圧制御機構30に送ることに
よって、与圧室2内の急激な圧力変化による不快現象を
避けるようにすることもできる。さらに、上記実施例で
はエアサイクルマシン6に3ホイールタイプを用い、除
湿機構10に露点を高くして水分を凝縮させるHPWS
方式を採用したが、2ホイールタイプ+LPWS(ロー
プレッシャウォータセパレータ)方式のものや、2ホイ
ールタイプ+HPWS方式のもの、3ホイールタイプ+
LPWS方式のもの、4ホイールタイプ+HPWS方式
のものなど、種々の空気調和機構を主体として航空機の
環境制御装置を構成することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
与圧室からの排気を熱交換用低温空気として用いること
により、大気の取込量を抑制してラムペナルティを低減
し、これにより燃費を大巾に向上させた航空機の環境制
御装置を構築することができる。また、本発明は、空気
調和機構と与圧制御機構とを連動して制御するので、従
来に比べて木目細かい空調制御ができ、搭乗者の居住性
もより快適なものにすることが可能となる。すなわち、
空気調和機構の始動時には事前に排気流路を絞って与圧
室内の圧力低下につながる空気の吸出現象を防止し、ま
た、与圧室の排気増加時には事前に大気導入路を絞って
与圧室の過冷却につながる熱交換用への低温空気の増量
現象を防止するので、両機構の制御が相互に悪影響を及
ぼし合うことを回避して与圧室に本来の快適な制御状態
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム図。
【図2】同実施例を模式化して従来構成と対比して示す
図。
【符号の説明】
1…エンジン 2…与圧室 3…空気調和機構 14…1次熱交換器 16…熱交換用低温空気 16a…大気 16b…排気 17…2次熱交換器 21…大気導入路 30…与圧制御機構 31…排気流路 A…第1の流量制御手段 B…第2の流量制御手段 X…抽気

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】航空機のエンジン又は補助動力部から高温
    高圧の圧縮空気を抽出し、その抽気を、大気導入路によ
    り大気を直接取り込んで熱交換用低温空気として用いる
    熱交換器を備えた空気調和機構で調温、調圧して与圧室
    に供給するとともに、与圧室内の空気を与圧制御機構で
    与圧制御しながら排出することで室内を換気するように
    したものにおいて、 前記与圧室を排気流路を介して前記熱交換器に接続し、
    与圧室からの排気を大気と共に熱交換用低温空気として
    熱交換器に導入し得るように構成するとともに、前記大
    気導入路及び排気流路にそれぞれ第1、第2の流量制御
    手段を設け、第1の流量制御手段を開いて急激に大量の
    大気を導入する際には第2の流量制御手段を通常制御位
    置よりも閉じぎみに制御して排気量を抑制するようにし
    たことを特徴とする航空機の環境制御装置。
  2. 【請求項2】航空機のエンジン又は補助動力部から高温
    高圧の圧縮空気を抽出し、その抽気を、大気導入路によ
    り大気を直接取り込んで熱交換用低温空気として用いる
    熱交換器を備えた空気調和機構で調温、調圧して与圧室
    に供給するとともに、与圧室内の空気を与圧制御機構で
    与圧制御しながら排出することで室内を換気するように
    したものにおいて、 前記与圧室を排気流路を介して前記熱交換器に接続し、
    与圧室からの排気を大気と共に熱交換用低温空気として
    熱交換器に導入し得るように構成するとともに、前記大
    気導入路及び排気流路にそれぞれ第1、第2の流量制御
    手段を設け、第2の流量制御手段を開いて急激に大量の
    排気を放出する際には第1の流量制御手段を通常制御位
    置よりも閉じぎみに制御して大気導入量を抑制するよう
    にしたことを特徴とする航空機の環境制御装置。
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