JP2000203409A - ブレ―キシステム - Google Patents

ブレ―キシステム

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JP2000203409A
JP2000203409A JP11007413A JP741399A JP2000203409A JP 2000203409 A JP2000203409 A JP 2000203409A JP 11007413 A JP11007413 A JP 11007413A JP 741399 A JP741399 A JP 741399A JP 2000203409 A JP2000203409 A JP 2000203409A
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master cylinder
chamber
hole
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Yoshiyasu Takasaki
良保 高崎
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Bosch Braking Systems Corp
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Bosch Braking Systems Co Ltd
Bosch Braking Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ブレーキシステム1は増圧手段11を備
えており、所要時に増圧室31にポンプ57の吐出圧を
給送することで、マスタシリンダ圧を増圧できるように
なっている。マスタシリンダ3のプライマリピストン2
1におけるリヤ側にスリーブ45を嵌着してあり、その
内部にスプール弁46を摺動自在に嵌合している。スプ
ール弁46のリヤ側の先端部46bは、入力軸17の有
底孔17aの底部に当接している。 【効果】 プライマリピストン21と入力軸17との軸
心のずれを許容することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキシステムに関
し、より詳しくは、マスタシリンダ圧を直接増圧するこ
とにより大きなブレーキ力を得ることのできるブレーキ
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のブレーキシステムは、負
圧や液圧等の流体圧により入力を所定の大きさに倍力し
て出力する倍力装置を備えており、この倍力装置の大き
な出力でマスタシリンダを作動させてマスタシリンダ圧
を発生させることにより、小さなブレーキペダルの踏力
で大きなブレーキ力を得ようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、負圧倍力装
置を備えたブレーキシステムにおいては、従来エンジン
において発生する負圧を利用している。しかしながら、
近年、エンジンの低燃費化が求められており、それに伴
い、エンジンによって発生する負圧が低下し、その結
果、負圧倍力装置の出力が低下するようになった。そこ
で、この出力低下に対応するためには負圧倍力装置を大
型化すればよいが、大型化した負圧倍力装置は、エンジ
ンルーム内に設置することが困難となる。一方、液圧倍
力装置を備えたブレーキシステムにおいては、ポンプや
アキュムレータ等の部品が必要となるため、システム全
体のコストが高くなるという欠点が生じる。さらに、こ
のようなブレーキシステムにおいては、急ブレーキ時に
は、通常の緩やかなブレーキ時よりもなるべく早く大き
なブレーキ力を発生させることが望ましい。しかも、急
ブレーキ時には大きなブレーキ力を発生させる必要があ
る。しかしながら、初心者等の自動車の運転に慣れてい
ないドライバのなかには、ブレーキペダルを大きく踏み
込むことができず、大きなブレーキ力を発生させること
ができないことがある。このような場合には、運転に慣
れていないドライバであっても、確実に大きなブレーキ
力を発生させるために補助できるようにすることが望ま
しい。しかしながら、従来のブレーキシステムでは、実
質的にブレーキ作動が行われるサーボ制御でのサーボ比
が一定であるため、急ブレーキ時に通常ブレーキ時より
早く大きなブレーキ力を発生させることができず、しか
も運転に慣れていないドライバに対して確実に大きなブ
レーキ力を発生させるように補助することが出来ず、上
述したような要望に応えることは難しい。本発明は、こ
のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的
は、簡単な構造でマスタシリンダ圧を必要時に増圧して
大きなブレーキ力を得ることができるとともにスムーズ
な作動が行えるブレーキシステムを提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ブ
レーキ液を貯溜するリザーバと、ハウジング内に設けた
マスタシリンダピストンが前進することによりマスタシ
リンダ圧を発生するマスタシリンダと、上記マスタシリ
ンダ圧が供給されるホイールシリンダとを備えたブレー
キシステムにおいて、所要時に上記マスタシリンダピス
トンを前進させてマスタシリンダ圧を増圧させる増圧手
段を設け、この増圧手段は、上記ハウジング内における
上記マスタシリンダピストンのリヤ側に形成した増圧室
と、該増圧室に接続される圧力源と、フロント側が上記
増圧室に臨みブレーキ操作部材に連動してマスタシリン
ダピストンを前進させる入力軸と、該入力軸のフロント
側端部とマスタシリンダピストンのリヤ側端部とのとの
間に設けられ上記増圧室とリザーバとの連通状態を切り
換える制御弁機構とを備え、上記制御弁機構は、上記マ
スタシリンダピストンのリヤ側端部と上記入力軸のフロ
ント側端部の少なくともいずれか一方に形成した有底の
ガイド孔と、該ガイド孔に摺動自在に嵌合され、一端が
マスタシリンダピストンのリヤ側端部または入力軸のフ
ロント側端部のいずれか一方に当接するスプール弁とを
備え、上記マスタシリンダピストンと入力軸の半径方向
における軸心のずれを許容できるように構成したもので
ある。
【0005】
【作用】このような構成によれば、上記増圧手段を設け
たので、所要時にマスタシリンダ圧を増圧して大きなブ
レーキ力を得ることができる。しかも、マスタシリンダ
ピストンと入力軸の半径方向における軸心のずれを許容
することができるので、スムーズな作動が行える。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において本発明に係るブレーキシステム1は、
ブレーキペダルの踏力を倍力して出力する負圧式倍力装
置2と、この負圧式倍力装置2の出力により作動されて
マスタシリンダ圧を発生するマスタシリンダ3と、マス
タシリンダ3からマスタシリンダ圧を供給されるホイー
ルシリンダ4〜7と、ブレーキ液を貯溜するリザーバ8
と、さらにマスタシリンダ3におけるリヤ側に設けられ
て所要時にマスタシリンダ圧を増圧する増圧手段11と
を備えている。負圧式倍力装置2は従来周知の一般的な
ものであり、ブレーキペダルが踏み込まれると入力軸1
2が前進されるので、バルブボディ13内に設けた弁機
構によってバルブボディ13内の流路が切り換えられて
変圧室14に大気が導入されるようになっている。これ
により、定圧室15内の負圧と変圧室14内の大気圧と
の差圧によってバルブボディ13が前進されて、出力軸
16から所定のサーボ比の出力が得られるようになって
いる。そして、本実施例では、出力軸16の出力は、増
圧手段11が備える入力軸17を介してマスタシリダ3
へ伝達されるようになっている。
【0007】マスタシリダ3はタンデムタイプのもので
あり、従来公知のものと同様に、ハウジング23内のリ
ヤ側に配置したプライマリピストン21と、ハウジング
23内のフロント側に配置したセカンダリピストン22
とを備えている。マスタシリダ3のハウジング23に
は、軸方向の大径孔23Aを穿設するとともに、この大
径孔23Aから連続してリヤ側の端面に貫通する小径孔
23Bを穿設している。プライマリピストン21および
セカンダリピストン22は、フロント側が開口する概略
カップ状に形成してあり、プライマリピストン21を上
記大径孔23Aにおけるリヤ側の内周部に摺動自在に嵌
合する一方、セカンダリピストン22を大径孔23Aに
おけるフロント側の内周部に摺動自在に嵌合している。
ハウジング23の小径孔23Bに入力軸17を摺動自在
に貫通させてあり、この入力軸17のリヤ側の軸部に設
けた有底孔に負圧式倍力装置2の出力軸16のフロント
側の端部を嵌合して有底孔の底部に当接させている。小
径孔23Bの内周部には、環状のシール部材24を装着
してあり、これによって、小径孔23Bの内周部と入力
軸17との間の液密を保持している。他方、大径孔23
A内に位置する入力軸17のフロント側の端部(端面)
は、上記プライマリピストン21のリヤ側の端面に当接
させている。したがって、負圧式倍力装置2が作動され
て出力軸16が前進されると、入力軸17が前進されて
プライマリピストン21およびセカンダリピストン22
が前進されて、マスタシリンダ圧が発生する様になって
いる。セカンダリピストン22のリヤ側の端面と、それ
に対向するプライマリピストン21とにわたって軸方向
に伸縮自在な従来公知のリテーナ25を取り付けてあ
り、このリテーナ25のフロント側の半径方向部とリヤ
側の半径方向部とにわたってばね26を弾装している。
これにより、図1に示した非作動状態では、セカンダリ
ピストン22とプライマリピストン21とは、軸方向に
最も離隔した状態に維持されている。また、大径孔23
Aのフロント側の端面とそれに対向するセカンダリピス
トン22とにわたってばね27を弾装している。これに
よって、非作動状態ではセカンダリピストン22とプラ
イマリピストン21は、プライマリピストン21のリヤ
側の端面がそれに対向する入力軸17のフロント側の端
面に当接し、大径孔23A内の最もリヤ側となる図示非
作動位置に位置している。これにより、入力軸17もハ
ウジング23に対する最もリヤ側の非作動位置に位置し
ている。
【0008】プライマリピストン21におけるリヤ側の
外周部には環状のシール部材28を装着してあり、これ
によって大径孔23Aの内周部とシール部材28を装着
した位置のプライマリピストン21の外周部との間の液
密を保持している。そして、本実施例では、シール部材
28の位置よりもリヤ側に位置する大径孔23Aの内部
空間によって増圧室31を形成している。大径孔23A
の内周部における軸方向中央側の位置には、環状溝を形
成してあり、そこに断面コ字形をした環状のカップシー
ル32を装着している。このカップシール32の内周部
をプライマリピストン21の外周部に密着させてあり、
その部分の液密を保持している。図示非作動状態におけ
るカップシール32の隣接リヤ側からシール部材28の
隣接フロント側に至る大径孔23Aの内周部の内径は大
きな環状溝のように拡径させてあるので、その拡径させ
た内周部とその近接内方位置となるプライマリピストン
21の外周面との間に環状の空間部が維持されており、
そこを第1環状液室33としている。この第1環状液室
33は、そこから連続する段付の半径方向孔23aを介
してリザーバ8に連通しているので、常時リザーバ8内
のブレーキ液が導入されている。
【0009】大径孔23Aのフロント側の端部に近い内
周部には環状溝を形成してあり、そこに断面コ字形をし
た環状のカップシール34を装着している。このカップ
シール34の内周部をセカンダリピストン22の外周部
に密着させてあり、その部分の液密を保持している。さ
らに、カップシール34のリヤ側となる大径孔23Aの
内周部に環状溝を形成してあり、そこに環状のシール部
材35を装着している。このシール部材35によってそ
れを装着した環状溝とセカンダリピストン22の外周面
との間の液密を保持している。上記シール部材35とそ
れよりもリヤ側のカップシール32の間に位置する大径
孔23Aの内部空間およびそこに連通するプライマリピ
ストン21の内部空間とによって第1液圧室36を構成
している。第1液圧室36から連続させて半径方向孔2
3b,23cをそれぞれ形成してあり、これらは環状孔
23dに連通している。環状孔23dは、第1出力口3
7に連通しており、この第1出力口37は導管38を介
してリヤ側のホイールシリンダ6,7に連通している。
カップシール32を装着した環状溝と交差させて、半径
方向孔23cと半径方向孔23aとを接続する軸方向孔
23eを形成している。カップシール32は、断面コの
字形をしており、そのリヤ側からフロント側への流体の
流通のみを許容する逆止弁の機能を備えている。そのた
め、リザーバ8内のブレーキ液は、半径方向孔23a,
軸方向孔23e、カップシール32、半径方向孔23c
を介して第1液圧室36に導入される様になっており、
さらに第1液圧室36内のブレーキ液は両半径方向孔2
3b,23c、環状孔23d、導管38を介してホイー
ルシリンダ6,7に供給されるようになっている。プラ
イマリピストン21におけるフロント側の位置には、そ
の内部空間と連通する半径方向孔21aを穿設してあ
り、図示非作動状態では、半径方向孔21aの外方側の
開口部は、カップシール32のリヤ側の端面を軸方向に
跨ぐ位置で停止している。カップシール32のリヤ側の
端面と、それを装着した環状溝のリヤ側の端面との間に
は、常時半径方向の隙間が形成されている。これによ
り、半径方向孔21aと,そこに連通するカップシール
32の隣接リヤ側の空間と、そこよりもリヤ側の軸方向
孔23eおよび半径方向孔23aを介して、図示非作動
状態ではリザーバ8と第1液圧室36が連通して、第1
液圧室36内に大気圧のブレーキ液が貯溜されている。
【0010】一方、上記カップシール34よりもフロン
ト側に位置する大径孔23Aの内部空間およびそこに連
通するセカンダリピストン22の内部空間とによって第
2液圧室41を構成している。第2液圧室41は、第2
吐出口42およびそこに接続した導管43を介してフロ
ント側のホイールシリンダ4,5と常時連通している。
カップシール34とシール部材35との間の位置には、
リザーバ8内と連通する半径方向孔23fを形成してい
る。カップシール34を装着した環状溝と交差させて半
径方向孔23fに連続する軸方向孔23gを穿設してあ
り、この軸方向孔23gのフロント側の端部は、第2液
圧室41に常時連通している。カップシール34は断面
コ字形をしており、そのリヤ側からフロント側へのブレ
ーキ液の流通のみを許容する逆止弁の機能を備えてい
る。そのため、リザーバ8内のブレーキ液は、半径方向
孔23f,軸方向孔23g、カップシール34を介して
第2液圧室42に導入されるとともに、さらに第2液圧
室42内のブレーキ液は導管43を介してホイールシリ
ンダ6,7に供給されるようになっている。セカンダリ
ピストン22におけるフロント側の位置には、内部空間
と連通する半径方向孔22aを穿設してあり、図示非作
動状態では、半径方向孔22aの外方側の開口部は、カ
ップシール34のリヤ側の端面を軸方向に跨ぐ位置で停
止している。カップシール34のリヤ側の端面と、それ
を装着した環状溝の端面との間には、常時半径方向の隙
間が形成されている。そのため、図示非作動状態では、
半径方向孔22aと,そこに連通するカップシール34
のリヤ側の空間、そこよりもリヤ側の軸方向孔23gお
よび半径方向孔23fを介して、リザーバ8と第2液圧
室41が連通して、第2液圧室41に大気圧のブレーキ
液が貯溜されている。
【0011】図示非作動状態に対して、プライマリピス
トン21およびセカンダリピストン22が前進される作
動時には、プライマリピストン21の半径方向孔21a
はカップシール32よりもフロント側に移動されるとと
もに、セカンダリピストン22の半径方向孔22aはカ
ップシール34よりもフロント側に移動される。そのた
め、カップシール32の内周部が半径方向孔21aより
リヤ側のプライマリピストン21の外周部に密着して第
1液圧室36とリザーバ8との連通状態が遮断されると
ともに、カップシール34の内周部が半径方向孔22a
よりリヤ側のセカンダリピストン22の外周部に密着し
て第2液圧室41とリザーバ8との連通状態が遮断され
る。これにより、第1液圧室36および第2液圧室41
内にマスタシリンダ圧が発生し、そのマスタシリンダ圧
は導管38、43を介してホイールシリンダ4〜7に供
給されて制動力が得られるようになっている。なお、本
実施例では、導管38、43の途中に、アンチスキッド
制御を行う従来公知の液圧制御手段44,44をそれぞ
れ設けている。図示しない制御装置によって液圧制御手
段44,44の作動を制御することにより、アンチスキ
ッド制御を行うことができる様になっている。
【0012】しかして、本実施例では、上記プライマリ
ピストン21におけるリヤ側に増圧手段11を設けてあ
り、所要時にこの増圧手段11によってプライマリピス
トン21およびセカンダリピストン22を前進させてブ
レーキ液圧を増圧できるように構成したものである。す
なわち、プライマリピストン21のリヤ側の端面の軸部
には、軸方向の有底孔21bを形成してあり、この有底
孔21bに円筒状をしたスリーブ45のフロントをリヤ
側から一体となるように嵌着して一体に固定している。
スリーブ45の外周部には、軸方向に間隔をおいて2本
の環状シール部材47,48を装着してあり、これによ
ってスリーブ45の外周面と有底孔21bの内周面との
間の液密を保持している。環状シール部材47,48の
間の位置には、スリーブ45とプライマリピストン21
とに連続する半径方向孔21cを穿設してあり、この半
径方向孔21cによって上記第1環状液室33とスリー
ブ45の内周部とが連通できるようになっている。スリ
ーブ45におけるリヤ側の外周部は、プライマリピスト
ン21のリヤ側の端面よりもリヤ側へ突出して増圧室3
1に臨んでおり、このスリーブ45内にリヤ側から有底
筒状をしたスプール弁46を摺動自在に嵌合している。
スプール弁46は、開口をフロント側に位置させてスリ
ーブ45に嵌合してあり、その開口側となるスプール弁
46のフロント側の外周部は、リヤ側の外周部よりも縮
径させた小径部としている。この小径部を囲繞して、有
底孔21bの底部とそれに対向するスプール弁46の段
部端面とにわたってばね51を弾装してあり、このばね
51の弾撥力によってスプール弁46は常時リヤ側にむ
けて付勢されている。
【0013】有底孔21bの底部とその隣接リヤ側とな
るスリーブ45の内周部とによって囲繞される空間部に
よって反力室52を構成してあり、反力室52はスプー
ル弁46の内部空間と常時連通するとともに、反力室5
2はばね51を設けたスプール弁46の小径部の外周面
とその外方側のスリーブ45の内周面との空間部と常時
連通している。さらに、スプール弁46のリヤ側の外周
部には、その内外を連通させる半径方向孔46aを穿設
するとともに、スプール弁46のリヤ側の端部は、リヤ
が縮径する円錐状に形成してあり、その先端部46bは
概略半球状に形成している。一方、入力軸17における
フロント側の端面の軸部には、リヤ側が縮径する段付の
有底孔17aを穿設している。そして、図示非作動状態
では、スリーブ45のリヤ側の端部およびそれよりもリ
ヤ側に突出したスプール弁46のリヤ側の端部(先端部
46b)が入力軸17の有底孔17a内に挿入されてお
り、かつ、スプール弁46の先端部46bは有底孔17
aの底部に当接させている。入力軸17のフロント側の
端面の軸部側には、有底孔17の開口を囲繞してフロン
ト側へ膨出する環状突起17bを形成してあり、この環
状突起17bには半径方向に貫通する切欠き部を形成し
ている。これにより、環状突起17bの切欠き部、有底
孔17aの内周面とスプール弁46の先端部46bおよ
びスリーブ45の外周面との間の空間部53、スプール
弁46の半径方向孔46aおよびスプール弁46の内部
空間を介して、増圧室31と反力室52が常時連通して
いる。また、図示非作動状態では、ばね51の隣接リヤ
側に位置する弁体としてのスプール弁46の外周面によ
って半径方向孔21cの内方側の端部が閉鎖されてい
る。したがって、半径方向孔21c、第1環状液室3
3、半径方向孔23aを経由してのリザーバ8と反力室
52および増圧室31との連通状態は遮断されている。
【0014】このように本実施例では、スプール弁46
のリヤ側の端部を円錐状に尖らせてあり、その先端部4
6bは半球状として入力軸17の有底孔17aの底部に
当接させるようにしている。したがって、仮に入力軸1
7の軸心とプライマリピストン21およびスプール弁4
6の軸心とが半径方向にずれていたとしても、そのよう
な偏心を支障なく許容することが出来る。さらに、入力
軸17のフロント側の端面の外周部は、半径方向外方に
向けて僅かに膨出させたフランジ状のストッパ部17c
としている。このストッパ部17cの外径は小径孔23
Bの内径よりも大きな寸法に設定してあるので、入力軸
17が小径孔23Bからリヤ側へ脱落するのを防止する
ことができる。次に、ハウジング23には、上記半径方
向孔23aから連続してリヤ側に向けて軸方向孔23h
を形成してあり、さらにこの軸方向孔23hのリヤ側の
端部から連続して半径方向に伸びる半径方向孔23iを
形成している。さらにこの半径方向孔23iから連続し
て、大径孔23Aを囲繞する環状孔23jを形成してあ
り、この環状孔23jのリヤ側の端部を大径孔23Aに
開口させて増圧室31に連通させている。また、軸方向
孔23hと交差させて環状溝を形成してあり、この環状
溝に断面C字形をしたカップシール54を装着してい
る。このカップシール54は、そのフロント側からリヤ
側へ向けてのブレーキ液を流通を許容する逆止弁として
の機能を備えている。したがって、リザーバ8内のブレ
ーキ液は、半径方向孔23a、軸方向孔23h、カップ
シール54、半径方向孔23i、環状孔23jを介して
増圧室31内に供給されるようになっている。これに対
して、増圧室31内のブレーキ液は上述した流路を経由
してリザーバ8に還流できないようになっている。
【0015】さらに、ハウジング23には、半径方向孔
23iから連続する連通孔55を形成してあり、この連
通孔55は、導管56を介してポンプ57と連通してい
る。導管56の途中には常閉の電磁開閉弁58を設けて
いる。電磁開閉弁58およびポンプ57の作動は図示し
ない制御装置によって作動を制御されるようになってお
り、制御装置は、所要時にポンプ57を作動させるとと
もに電磁開閉弁58を作動させて開放させる様になって
いる。図1に示したスプール弁46の外周部によって半
径方向孔21cが閉鎖されている状態において、つまり
反力室52とリザーバ8が連通していない状態から制御
装置によってポンプ57が作動されるとともに電磁開閉
弁58が開放されると、ポンプ57の吐出圧が増圧室3
1および反力室52に供給されるようになっている。増
圧室31に供給されたポンプ57の吐出圧により、プラ
イマリピストン21およびセカンダリピストン22が前
進されるので、第1液圧室36および第2液圧室41の
マスタシリンダ圧が増圧されるようになっている。以上
の説明から理解できるように、本実施例の増圧手段は、
増圧室31、スリーブ45、スプール弁46からなる制
御弁、反力室52、ポンプ57、電磁開閉弁58、入力
軸17等で構成されている。
【0016】(作動説明)以上の構成において、ブレー
キペダルが踏み込まれていない非作動状態においては、
ブレーキシステムの1の各構成要素は図1に示す非作動
位置に位置している。この状態では、ポンプ57は作動
されておらず、電磁開閉弁58は閉鎖されている。ま
た、ばね27、26に付勢されたプライマリピストン2
1およびセカンダリピストン22は、最もリヤ側へ後退
した位置に維持されており、プライマリピストン21の
端面が入力軸17の膨出部17bに当接して入力軸17
およびそれに当接させた負圧指揮倍力装置2の出力軸1
6もリヤ側の後退端に位置している。また、スプール弁
46はばね51によってリヤ側へ付勢されているので、
スプール弁46のフロント側の端部は有底孔21bの底
部から離隔する一方、スプール弁46の先端部46bは
入力軸17の有底孔17aの底部に当接している。入力
軸17のストッパ部17cは、その隣接リヤ側となる大
径孔23Aの段部端面からわずかに離隔している。リヤ
側のカップシール54を設けた流路を介してリザーバ8
から増圧室31にブレーキ液が供給されるようになって
いるので、増圧室31および反力室52は大気圧となっ
ている。スプール弁46の外周面によって半径方向通路
21Cが閉鎖されているので、半径方向通路21Cを経
由した反力室52とリザーバ8との連通状態は遮断され
ている。また、マスタシリンダ3の第1液圧室36およ
び第2液圧室41はリザーバ8に連通して大気圧となっ
ている。
【0017】(通常のブレーキ作動)この非作動状態か
ら、ブレーキペダルが緩やかに踏み込まれると、負圧式
倍力装置2が作動して、その出力軸16が前進される。
これに連動して入力軸17が前進されるので、プライマ
リピストン21およびセカンダリピストン22が出力軸
16の出力によって前進される。これにより、プライマ
リピストン21の半径方向孔21aがカップシール32
よりもフロント側へ移動するとともに、セカンダリピス
トン22の半径方向孔22aがカップシール34のフロ
ント側に移動する。そのため、第1液圧室36とリザー
バ8との連通状態が遮断されるとともに、第2液圧室4
1とリザーバ8との連通状態が遮断される。したがっ
て、第1液圧室36と第2液圧室41内にマスタシリン
ダ圧が発生する。これらのマスタシリンダ圧は、ホイー
ルシリンダ4,5,6,7に供給されて、通常どうりの
制動力を得ることができる。なお、プライマリピストン
21の前進に伴って、増圧室31の体積が増加して増圧
室31内が負圧になろうとするが、リザーバ8のブレー
キ液がカップシール54を設けた流路を介して増圧室3
1内に補給されるので、増圧室31内は大気圧に保持さ
れる。したがって、プライマリピストン21は円滑に前
進することができる。
【0018】次に、この後、ブレーキペダルの踏み込み
が解除されると、負圧式倍力装置2が非作動となり、そ
の出力軸16および入力軸17が非作動位置であるリヤ
側へ後退する。出力軸16および入力軸17が後退し始
めた時点では、反力室52および増圧室31はともにリ
ザーバ8から遮断されて密封状態となっているので、プ
ライマリピストン21およびセカンダリピストン13は
ともに後退しない。その後、出力軸16および入力軸1
7がさらに後退するのに伴って、ばね51に付勢されて
いるスプール弁46は、その先端部46bを入力軸17
の有底孔46bの底部に当接したまま状態でスリーブ4
5およびプライマリピストン21に対してリヤ側へ移動
される。これにより、スプール弁46の小径部が半径方
向孔21Cの内方側の端部の位置に位置するので、半径
方向孔21Cを経由した流路で反力室52がリザーバ8
に連通する。このため、反力室52および増圧室31内
のブレーキ液がリザーバ8に排出されながら、プライマ
リピストン21およびセカンダリピストン22もリヤ側
へ後退する。これにより、各ホイールシリンダ4,5,
6,7のブレーキ力が低下する。各ピストン21,22
が図示非作動位置まで後退すると、第1液圧室36,第
2液圧室41がともにリザーバ8に連通して大気圧とな
り、ブレーキシステム1は図示の非作動状態となってブ
レーキが解除される。
【0019】ところで、上述した通常のブレーキ作動時
のマスタシリンダ3の入出力特性は、マスタシリンダ圧
をPとし、入力軸17に作用する負圧式倍力装置2の出
力をFとし、マスタシリンダピストン断面積をA(プラ
イマリピストン21およびセカンダリピストン22の各
断面積は同一)とし、リヤ側のばね26の弾撥力をSP
Glとすると、プライマリピストン21の釣合から次の
関係が成り立つ。 P=F/A−SPG1/A ………(数式1) (ブレーキアシスト時の作動)上述したように本実施例
では、図示しない制御装置を設けてあり、さらに、ブレ
ーキペダルの踏力やペダルストローク等の上昇速度を検
出する図示しない検出手段を設けている。この検出手段
は、ブレーキペダルの踏力やペダルストロークの上昇速
度を制御装置に入力するようになっている。制御装置
は、検出手段から伝達される検出結果に基づいて、ブレ
ーキペダルの踏力やペダルストローク等の上昇速度が通
常のブレーキ作動時よりも大きく急ブレーキ等のブレー
キアシストを必要であると判断すると、上記ポンプ57
を作動させるとともに、電磁開閉弁58を開放させる。
すると、ポンプ57は、導管56、半径方向通路23
i、環状孔Jを介して増圧室31にブレーキ液を給送す
る。このとき、出力軸16および入力軸17が既に前進
されて前述と同様に増圧室31および反力室52がとも
にリザーバ8から遮断されて密封状態となっているの
で、増圧室31にポンプ57からブレーキ液が供給され
ることにより、増圧室31および反力室52内の圧力は
上昇してポンプ57の吐出圧となる。
【0020】この増圧室31および反力室52内のポン
プ57の吐出圧により、プライマリピストン21および
セカンダリピスト22が前進するので、前述と同様に第
1液圧室36および第2液圧室41内にマスタシリンダ
圧が発生し、ブレーキが作動される。このとき、増圧室
31内のポンプの吐出圧により、入力軸17および出力
軸16が押し戻され、それに伴ってスプール弁46がリ
ヤ側に移動し反力室52とリザーバ8とが連通し、反力
室52内のポンプの吐出液のリザーバ8への流れが絞ら
れ、増圧室31内のポンプの吐出圧による入力軸17へ
の反力が入力軸17への入力とバランスするように増圧
室31内のポンプの吐出圧が制御される。ポンプ57の
吐出圧がプライマリピストン21に作用する受圧面積と
マスタシリンダ圧がプライマリピストン21に作用する
受圧面積とは等しいので、マスタシリンダ圧とポンプ吐
出圧とは等しくなっている。したがって、アシストブレ
ーキ時のマスタシリンダ3の入出力特性は、マスタシリ
ンダ圧(ポンプ吐出圧)をP、入力軸17の入力(負圧
式倍力装置2の出力)をFとし、入力軸17の断面積を
B、ばね51の弾撥力をSPG2とすると、入力軸17
の釣合から次の関係が成り立つ。 P=F/B−SPG2/B ………(数式2) この数式2を前述の通常ブレーキ時の数式1と比較する
と、B<Aであるから、アシストブレーキ時のサーボ比
の方が通常ブレーキ時よりも大きくなり、したがって、
本実施例のブレーキシステム1において、ブレーキアシ
ストを確実に行うことができる。なお、アシストブレー
キ時において、その後ブレーキペダルの踏込を解放する
と、検出手段からの信号により、制御装置はポンプ57
の作動を停止させるとともに電磁開閉弁58を閉鎖させ
る。これにより、増圧室31および反力室52がともに
密封状態となる。この後、前述の通常ブレーキ時の解除
の場合と同様に、まず出力軸16および入力軸17が後
退し、それに伴ってスプール弁46も後退して半径方向
孔21cと反力室52が連通する。これにより、増圧室
31および反力室52がともにリザーバ8に連通するの
で、プライマリピストン21およびセカンダリピストン
22が後退し、負圧式倍力装置2およびマスタシリンダ
3が図示の非作動状態となって、ブレーキが解除され
る。
【0021】(負圧フェイル時の作動)さらに、本実施
例では、図示しない負圧センサを設けてあり、この負圧
センサは負圧源の負圧が失陥等により所定値以下に低下
したときに、そのことを検出して上記制御装置に伝達す
るようになっている。制御装置は、通常のブレーキ操作
が行われたときに、負圧センサから負圧が失陥した旨の
検出信号を伝達されると、前述のブレーキアシスト時と
同様に、ポンプ57を作動させると友に電磁開閉弁58
を開放させて増圧室21にポンプ57の吐出圧を給送す
る。これにより、マスタシリンダ圧が増大するので、負
圧源の負圧が所定値以下に低下して負圧倍力装置2の出
力が低下したとしても、大きなブレーキ力を得ることが
できる。なお、通常のブレーキ作動時においても、マス
タシリンダ圧がブレーキペダルの踏力(入力)に対して
通常のサーボ比で上昇するときには、所定値以上の入力
に対しては、図3に示すように通常のサーボ比より大き
なサーボ比でマスタシリンダ圧を上昇させる逆二段サー
ボ特性を得ることももできる。すなわち、ブレーキペダ
ルの踏み込みストロークを検出するペダルストロークセ
ンサ、ブレーキペダルの踏力を検出する踏力センサ、あ
るいはマスタシリンダ圧を検出する圧力センサ等の入力
を検出する適宜の図示しないセンサを設けて、通常のサ
ーボ比での通常ブレーキ作動時に、上述したセンサから
の入力検出信号に基づいて、制御装置はサーボ比の変更
点である所定値以上の入力となったこを検出したとき
に、前述のブレーキアシスト時と同様に、電磁開閉弁5
8を開放するとともにポンプ57を作動する。これによ
り、図2に示すようにサーボ比が数式1の通常のサーボ
比から数式2の大きなサーボ比に切り換わる。こうし
て、所定値以上の入力に対しては、大きなブレーキ力を
得ることができる。近年、自動車のエンジンの低燃費化
により負圧が低下する傾向にあるが、この逆二段サーボ
特性により大きなマスタシリンダ圧が得られるので、負
圧が低下したとしても大きなブレーキ力を確実に得るこ
とができる。
【0022】さらに、本実施例では、入力軸17に有底
孔17aを形成し、スリーブ45のリヤ側の端部および
スプール弁46のリヤ側の端部を有底孔17a内に挿入
し、かつスプール弁46の先端部46bを入力軸17に
有底孔17aの底部に当接させるようにしている。この
ように構成しているので、入力軸17の軸心に対してプ
ライマリピストン21、スリーブ45およびスプール弁
46の軸心が半径方向にずれていたとしても、何ら支障
なくプライマリピストン21、入力軸17およびスプー
ル弁46を円滑に進退動させることができる。つまり、
本実施例では、プライマリピストン21と入力軸17と
の軸心のずれを許容することができる。また、入力軸1
7におけるフロント側の端面の外周部にはストッパ部1
7cを形成してあるので、ハウジング23の小径孔23
Bから入力軸17がリヤ側へ脱落するのを確実に防止す
ることができる。
【0023】(第2実施例)次に図3は本発明の第2実
施例を示したものである。この第2実施例は、上記第1
実施例の構成において、入力軸17とスプール弁46と
をピン61で連結したものである。すなわち、入力軸1
7におけるフロント側の外周部は、ハウジング23の小
径孔23Bよりも外径を小さくした小径部17Aとして
いる。この小径部17Aに半径方向孔17dを穿設する
とともに、この半径方向孔17dよりもリヤ側となる小
径部17Aに環状溝17eを形成している。さらに、こ
の環状溝17e内にピン61を嵌合するための半径方向
孔17fを穿設している。一方、スプール弁46は、先
端部46bの隣接フロント側に半径方向孔46aを半径
方向に貫通させて形成している。そして、スプール弁4
6の半径方向孔46aと入力軸17の半径方向孔17f
を同一直線上に位置させた状態で、それらに直線状のピ
ン61を挿入する。この後、環状溝17eに抜止めリン
グ62を係合させてあり、これによってピン61の脱落
を防止している。スプール弁46の半径方向孔46aの
内径は、ピン61の外径よりも大きくしてあるので、ピ
ン61と半径方向孔46aとの間に間隙が維持されてお
り、その間隙によってスプール弁46の内外が連通して
いる。図示非作動状態では、入力軸17のフロント側の
端面とプライマリピストン21のリヤ側の端面とが当接
している。この第2実施例では、入力軸17のフロント
側の端面には半径方向の切欠きを設けていないが、その
代わりに上記半径方向孔17dを設けてあるので、図示
非作動状態であっても半径方向孔17dを介して有底孔
17aの内部空間と増圧室31が連通している。また、
この第2実施例では、プライマリピストンの有底孔21
aのリヤ側の端部の位置に環状のリテーナ63を嵌合し
てあり、これによって、スリーブ45のフロント側の外
周部を有底孔21a内により一層確実に固定するように
している。その他の構成は上記図1に示した第1実施例
の構成と同じである。このような構成とした第2実施例
においても、上記第1実施例と同様の作用効果を得るこ
とができる。なお、上記両実施例では、マスタシリンダ
3の両ピストン21,22は、軸方向の全域の外径を同
一にしているが、各液圧室36,41に臨むフロント側
の端部の外径よりもリヤ側の端部に近い位置の外径を大
きくした段付のものを用いても良い。
【0024】(第3実施例)次に、図4は本発明の第3
実施例を示したものである。上記両実施例では非作動状
態において反力室52と半径方向通路21cとの連通が
遮断されるようになっているが、この第3実施例は、非
作動状態において反力室52と半径方向通路21cとを
連通させてあり、所謂、オープンセンタ型に構成したも
のである。すなわち、スプール弁46におけるフロント
側の小径部のリヤ側に半径方向孔46cを穿設してあ
り、この半径方向孔46cによってスプール弁46の小
径部の内外を連通させている。また、図示非作動状態で
は、半径方向孔46cの内方側の端部がスプール弁46
の小径部と軸方向にオーバラップしているので、反力室
52は半径方向孔46cを経由する流路でリザーバと連
通している。プライマリピストン21のリヤ側の端面の
外周縁には,リヤ側へ伸びる筒状部21dを形成してあ
り、この筒状部21dを対向位置となる大径孔23Aの
段部端面に当接させている。筒状部21dには半径方向
の切欠きを形成してあるので、この切欠きを介して筒状
部21dの内外が連通している。また、プライマリピス
トン21のリヤ側の端面と、それに対向する入力軸17
の有底孔17aの段部端面とにわたってばね66を弾装
している。これによって、入力軸17は、そのストッパ
部17cが大径孔23Aの段部端面に当接する位置まで
後退されている。また、この状態では入力軸17のフロ
ント側の端面とそれに対向するプライマリピストン21
のリヤ側の端面とは離隔している。そのほかの構成は、
上記第1実施例のものと同じである。この様に構成した
第3実施例では、図示非作動状態において、仮にポンプ
から増圧室31にポンプ圧が給送されたとしても、増圧
室31は反力室52と連通しており、さらに反力室52
はリザーバに連通しているため、増圧室31および反力
室52は大気圧のままである。一方、図示非作動状態か
ら緩やかにブレーキペダルが踏み込まれると、入力軸1
7が前進される。これによりばね66が圧縮されて入力
軸17がプライマリピストン21と当接し、それに伴っ
て、スプール弁46の小径部よりリヤ側となる外周部に
よって半径方向孔21cが閉鎖される。この後は上述し
た第1実施例の通常ブレーキ時の場合と同様の作動とな
るので、詳細な作動説明は省略する。次に、この第3実
施例におけるブレーキアシスト時を説明する。この場合
には、図示非作動状態から入力軸17が急激に前進され
ると、上記通常作動時と同様のスプール弁46の外周部
によって半径方向孔21cが閉鎖された状態からポンプ
圧が増圧室31に供給される。すると、ポンプの吐出圧
によって増圧室31に液圧が発生するので、両ピストン
21、22が前進されてマスタシリンダ圧が増圧され
る。このあとの作動は、上記第1実施例のものと同様な
ので説明は省略する。このような構成の第3実施例であ
っても上述した第1実施例と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0025】(第4実施例)次に、図5から図7は、本
発明の第4実施例から第6実施例を示したものである。
これらの実施例は、上記第1実施例から第3実施例のも
のよりもブレーキアシスト時の増圧比を増大できるよう
に構成したものである。すなわち、図5に示す第4実施
例では、入力軸17における有底孔17aの軸方向全域
を同じ内径にしてあり、そのように構成した有底孔17
aにスリーブ45におけるリヤ側の外周部を摺動自在に
嵌合している。スリーブ45のリヤ側の外周部には環状
シール部材48を装着してあり、それによって有底孔1
7aとスリーブ45の外周部との間の液密を保持してい
る。一方、増圧室31に臨む入力軸17のフロント側の
外周部には、半径方向外方に向けて拡径するフランジ部
17Cを形成している。スリーブ45における増圧室3
1に臨む箇所には、半径方向孔45aを穿設してあり、
これによってスリーブ45の内方と増圧室31を連通で
きるようにしている。スプール弁46の外周部における
中央側には環状溝46dを形成してあり、さらに環状溝
46dの位置にはスプール弁46の内方と環状溝46d
を連通させる半径方向孔46eを穿設している。スリー
ブ45のフロント側外周部には、環状溝45bおよびそ
れに連続する半径方向孔45cを穿設してあり、環状溝
45bはハウジング23の半径方向孔21cと常時連通
している。つまり、この第3実施例では、上記各実施例
において反力室としていた空間部を大気室52としてあ
り、この大気室52は常時リザーバに連通させている。
【0026】一方、ばね51によってリヤ側へ付勢され
たスプール弁46は、その先端部46bが有底孔17a
の底部に当接している。この非作動状態では、環状溝4
6dよりもリヤ側となるスプール弁46の外周面によっ
てスリーブ45の半径方向孔45aが閉鎖されている。
スプール46における先端部46bの隣接フロント側の
外周部は、スリーブ45の内径よりも小径としてあり、
その小径部分に半径方向孔46fを穿設している。その
ため、スプール弁46の内部空間と半径方向孔46fを
介して大気室52と入力軸17の有底孔17aの内部空
間が連通している。また、この非作動状態では、入力軸
17のフランジ部17cのフロント側の端面とプライマ
リピストン21のリヤ側の端面とが当接している。プラ
イマリピストン21のリヤ側の端面には、半径方向の切
欠き部を形成してあり、非作動状態ではこの切欠き部を
介して増圧室31とスリーブ45の半径方向孔45aが
連通している。さらにこの実施例では、シール部材28
を設けた位置とその隣接する前後の位置のプライマリピ
ストン21の外径を、そこよりもフロント側の外径より
も大径にしている。その関係で、この実施例における第
1環状液室33の容積は、上述した各実施例の第1環状
液室33の容積よりも大きくなっている。この他の構成
は、上述した第1実施例のものと同じである。
【0027】この実施例では上述したように構成してい
るので、上記第1実施例から第3実施例に示したものに
比較して、増圧手段11による増圧比を増大させること
ができる。つまり、上記図1の実施例において、入力軸
17による入力をFとし、増圧室31の液圧をPとし、
マスタシリンダ3のプライマリピストン21の受圧面積
をAとし、入力軸17の受圧面積をBとすると、入力軸
17のバランス式は、通常のブレーキ作動時では、F=
P×A となる。一方、ブレーキアシスト時では、入
力軸17のバランス式は、F=P×B となる。した
がって、増圧比はA/Bとなる。ところで、この第1実
施例の構成において増圧比(A/B)を大きくしようと
すると、入力軸17の外径を小さくする必要がある。し
かしながら、入力軸17を小径にすることは、入力軸1
7の強度が低下することになるので、入力軸17を小径
にして増圧比を増大させるのは困難である。これに対し
て、この図5における第4実施例では、ブレーキアシス
ト時に増圧室31にポンプ圧が導入された際には、スリ
ーブ45の外周より半径方向外方側の入力軸17の受圧
部分のみに増圧室31のポンプの吐出圧が作用するよう
になる。つまり、この図5における第4実施例では、入
力軸17による入力をFとし、増圧室31の液圧をPと
し、マスタシリンダ3のプライマリピストン21の受圧
面積をAとし、入力軸17の摺動部の断面積をBとし、
スリーブ45の外周より半径方向外側の入力軸17の断
面積をCとすると、入力軸17のバランス式は、通常の
ブレーキ作動時では、F=P×A となる。一方、ブ
レーキアシスト時では、入力軸17のバランス式は、 F=P×A×(B−C)/(A−C) したがって、増圧比は(A−C)/(B−C)となる。
ここで、C<B<Aとなっているので、A/B<(A−
C)/(B−C)となる。つまり、上記第1実施例の構
成に比較してこの第4実施例においては、増圧比を増大
させることができる。なお、この第4実施例においても
上記第1実施例と同様の作用効果を得ることができるこ
とは勿論である。
【0028】(第5実施例)次に図6は本発明の第5実
施例を示したものである。上記第4実施例においては、
スリーブ45をプライマリピストン21の有底孔21a
に嵌着して固定し、リヤ側の外周部を入力軸17の有底
孔17aに摺動自在に嵌合していたが、この第5実施例
では、スリーブ45のリヤ側の端部を入力軸17の有底
孔17aに嵌着して固定する一方、スリーブ45のフロ
ント側の外周部をプライマリピストン21の有底孔21
aに摺動自在に嵌合したものである。この関係で、スプ
ール弁46はその先端部46bをフロント側に向けてあ
り、プライマリピストン21の有底孔21aの底部に当
接させている。また、ばね51は入力軸17の有底孔1
7aの底部とスプール弁46の段部とにわたって設けて
あり、スプール弁46をフロント側へ向けて付勢してい
る。スプール弁46の先端部46bに近い位置に半径方
向孔46fを形成し、それによって大気室52とスプー
ル弁46の内部空間および有底孔17aの内部を常時連
通させている。この第5実施例では、入力軸17のフロ
ント側の外周部は、スリーブ45の外径よりも所定寸法
だけ拡径させた有底の筒状部17cとしている。そし
て、段付とした入力軸17の有底孔17aにスリーブ4
5のリヤ側の端部およびその隣接フロント側のフランジ
部45dを嵌合し、このフランジ部45dのフロント側
からリテーナ63を嵌着している。リテーナ63の内周
部とスリーブ45の外周部との間には間隙が維持されて
おり、その内方側となるスリーブ45に半径方向孔45
aを穿設している。この半径方向孔45aによって増圧
室31とスリーブ45の内方とが常時連通できるように
している。図示非作動状態ではスプール弁46の外周部
によって、半径方向孔45aが閉鎖されている。このよ
うな第5実施例においても、スリーブ45の外周より外
方となる入力軸17の受圧部分のみに増圧室31の圧力
が作用するので、上記第4実施例と同様の作用効果を得
ることができる。また、この第5実施例においても第1
実施例と同様の作用効果を得ることができる。なお、こ
の第5実施例において、シール部材28を装着した位置
のプライマリピストン21の外周部は、半径方向孔21
aを穿設したフロント側の外径よりも大径としている
が、プライマリピストン21の外径は軸方向の全域を同
じ寸法にしても良い。
【0029】(第6実施例)次に、図7は、図4に示し
たオープンセンタ型の構成と図5に示す増圧比を増大可
能な構成とを合成させたものである。すなわち、図示非
作動状態においてプライマリピストン21のリヤ側の筒
状部21dをハウジング23の大径孔23Aの段部端面
に当接させている。また、プライマリピストン21のリ
ヤ側の端面と入力軸17のフランジ部17cとにわたっ
てばね66を弾装してあり、フランジ部17cのリヤ側
の端面をハウジング23の大径孔23Aの段部端面に当
接させている。また、スリーブ45およびスプール弁4
6の構成は、図5に示したものと同様に構成している。
その他の構成は上記図5の構成と同じである。このよう
な構成の第6実施例であっても上述した第5実施例と同
様の作用効果を得ることができる。また、この第6実施
例においても第1実施例と同様の作用効果を得ることが
できる。なお、上記各実施例では、円筒状のスリーブ4
5を入力軸17の有底孔17aあるいは、プライマリピ
ストン21の有底孔21aに嵌合し、このスリーブ45
の内周面をスプール弁46が摺動する際のガイド孔とし
ているが、スリーブ45に相当する部分を入力軸17の
有底孔17aあるいはプライマリピストン21の有底孔
21aに一体に形成しても良い。また、上記ブレーキシ
ステム1では、入力軸17に負圧式倍力装置2の出力軸
16を嵌合させていたが、負圧式倍力装置2の代わりに
液圧式倍力装置を設けてその出力軸を入力軸17に嵌合
してもよい。さらに、負圧式倍力装置2および液圧式倍
力装置を設けないで、ブレーキペダルに連動させた入力
軸を上記入力軸17に直接嵌合しても良い。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、所要時
にマスタシリンダ圧を増圧して大きなブレーキ力を得る
ことができるという効果が得られる。また、マスタシリ
ンダと入力軸の半径方向における軸心のずれを許容する
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1に示したブレーキシステムによる特性線図
【図3】本発明の第2実施例を示す断面図
【図4】本発明の第3実施例を示す断面図
【図5】本発明の第4実施例を示す断面図
【図6】本発明の第5実施例を示す断面図
【図7】本発明の第6実施例を示す断面図
【符号の説明】 1 ブレーキシステム 4〜7 ホイー
ルシリンダ 3 マスタシリンダ 8 リザーバ 11 増圧手段 17 入力軸 21 プライマリピストン 22 セカンダ
リピストン 45 スリーブ(ガイド孔) 46 スプール

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ液を貯溜するリザーバと、ハウ
    ジング内に設けたマスタシリンダピストンが前進するこ
    とによりマスタシリンダ圧を発生するマスタシリンダ
    と、上記マスタシリンダ圧が供給されるホイールシリン
    ダとを備えたブレーキシステムにおいて、 所要時に上記マスタシリンダピストンを前進させてマス
    タシリンダ圧を増圧させる増圧手段を設け、 この増圧手段は、上記ハウジング内における上記マスタ
    シリンダピストンのリヤ側に形成した増圧室と、該増圧
    室に接続される圧力源と、フロント側が上記増圧室に臨
    みブレーキ操作部材に連動してマスタシリンダピストン
    を前進させる入力軸と、該入力軸のフロント側端部とマ
    スタシリンダピストンのリヤ側端部とのとの間に設けら
    れ上記増圧室とリザーバとの連通状態を切り換える制御
    弁機構とを備え、 上記制御弁機構は、上記マスタシリンダピストンのリヤ
    側端部と上記入力軸のフロント側端部の少なくともいず
    れか一方に形成した有底のガイド孔と、該ガイド孔に摺
    動自在に嵌合され、一端がマスタシリンダピストンのリ
    ヤ側端部または入力軸のフロント側端部のいずれか一方
    に当接するスプール弁とを備え、 上記マスタシリンダピストンと入力軸の半径方向におけ
    る軸心のずれを許容できるように構成したことを特徴と
    するブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 上記マスタシリンダピストンのリヤ側端
    部と上記入力軸のフロント側端部のいずれか一方に形成
    した有底のガイド孔を含む円筒状部を上記増圧室に突出
    させ、該円筒状部の外周を上記マスタシリンダピストン
    のリヤ側端部と上記入力軸のフロント側端部のいずれか
    他方に形成した有底孔に液密を保持して摺動自在に嵌合
    させるとともに、上記円筒状部の内部を上記リザーバに
    連通させたことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ
    システム。
  3. 【請求項3】 上記マスタシリンダピストンのリヤ側端
    部と上記入力軸のフロント側端部のいずれか一方に形成
    した有底のガイド孔内に上記スプール弁を付勢する弾性
    部材を設け、該スプール弁の一端を上記マスタシリンダ
    ピストンのリヤ側端部と上記入力軸のフロント側端部の
    いずれか一方に当接させたことを特徴とする請求項2に
    記載のブレーキシステム。
  4. 【請求項4】 上記マスタシリンダピストンのリヤ側端
    部と上記入力軸のフロント側端部のいずれか一方に有底
    孔を形成し、該有底孔に円筒状のスリーブの一端を嵌着
    して固定するとともに、上記スリーブの内周面によって
    上記ガイド孔を構成したことを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれかに記載のブレーキシステム。
  5. 【請求項5】 上記マスタシリンダピストンのリヤ側端
    部と上記入力軸のフロント側端部の間に弾性部材を弾装
    したことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか
    に記載のブレーキシステム。
  6. 【請求項6】 上記入力軸は、上記ハウジングの貫通孔
    に摺動自在に貫通させ、かつ上記増圧室に臨むフロント
    側の外周部に該入力軸が上記貫通孔から脱落するのを防
    止するストッパ部が形成されていることを特徴とする請
    求項2から請求項5のいずれかに記載のブレーキシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 上記スプール弁の上記マスタシリンダピ
    ストンのリヤ側端部または入力軸のフロント側端部のい
    ずれか一方に当接する端部を略球面状に形成したことを
    特徴とする請求項4に記載のブレーキシステム。
  8. 【請求項8】 上記マスタシリダピストンのリヤ側端部
    に有底孔を形成し、該有底孔に上記スリーブの一端を嵌
    着して固定するとともに、上記スリーブ内に摺動自在に
    嵌合された上記スプール弁と上記入力軸の相対移動を制
    限する相対移動制限手段を設けたことを特徴とする請求
    項2に記載のブレーキシステム。
  9. 【請求項9】 上記制御弁機構は、非作動時に上記増圧
    室とリザーバとの連通を遮断し、上記増圧室に上記圧力
    源の圧力が供給されると上記増圧室とリザーバとの連通
    を開にするとともに、上記増圧室からリザーバへの圧液
    の流れを制限して、上記増圧室の圧力を上記入力軸に加
    えられる入力に応じて制御することを特徴とする請求項
    1から請求項3のいずれかに記載のブレーキシステム。
  10. 【請求項10】 上記制御弁機構は、非作動時に上記増
    圧室とリザーバとを連通させ、上記増圧室に上記圧力源
    の圧力が供給され、上記入力軸が前進すると上記増圧室
    からリザーバへの圧液の流れを制限して、上記増圧室の
    圧力を上記入力軸に加えられる入力に応じて制御するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のブレーキシステム。
  11. 【請求項11】 上記増圧室と圧力源との液圧接続通路
    に常閉の電磁開閉弁を設けたことを特徴とする請求項9
    または請求項10のいずれかに記載のブレーキシステ
    ム。
  12. 【請求項12】 上記マスタシリンダを作動させるブレ
    ーキ倍力装置を有し、上記入力軸に加えられる入力は上
    記ブレーキ倍力装置の出力であることを特徴とする請求
    項1から請求項11のいずれかに記載のブレーキシステ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012214118A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Honda Motor Co Ltd 電動ブレーキ装置

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