JP2000203072A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000203072A
JP2000203072A JP628299A JP628299A JP2000203072A JP 2000203072 A JP2000203072 A JP 2000203072A JP 628299 A JP628299 A JP 628299A JP 628299 A JP628299 A JP 628299A JP 2000203072 A JP2000203072 A JP 2000203072A
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ink
roller
electrostatic field
forming apparatus
image forming
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JP628299A
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Masahide Ueda
昌秀 植田
Michio Izumi
倫生 泉
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体を使用しないインク式の画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 画像形成装置は、インク含浸ローラ2、
インク含浸ローラ2を回転させる回転駆動手段7、イン
ク含浸ローラ7の内部に配置された第1要素11と、イ
ンク含浸ローラの外部に第1要素11と対向して配置さ
れた第2要素10間との間に形成する画像に応じて静電
界を発生する静電界発生手段3、及び転写媒体搬送手段
4を備える。静電界発生手段3の発生する静電界によっ
て、導電性インク1に静電誘導により電荷を発生させ、
この電荷に作用する吸引力によりインク含浸ローラ2の
貫通孔8から転写媒体12へ導電性インク1が供給され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
及びファクシミリ等の画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体表面に形成した静電潜
像をトナーにより顕像化し、感光体から転写紙等の転写
媒体に転写したトナー像を、定着装置により加熱溶融さ
せて転写媒体に定着させる画像形成装置が知られてい
る。
【0003】一方、特開昭63−96681号公報に
は、感光体表面の静電潜像に応じてインク含浸体から多
孔質フィルムを介して転写媒体にインクを供給し、転写
媒体にインク像を形成する画像形成装置が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記トナーを使用する
画像形成装置には、トナー自体が高価である、上記定着
装置の消費電力が大きい、感光体は寿命が短く比較的高
い頻度で交換する必要がある等の問題がある。また、こ
の画像形成装置では、転写媒体へのトナー像の転写後も
感光体表面に残留したトナーを除去する清掃装置が必要
である。
【0005】一方、上記特開昭63−96681号公報
に記載の画像形成装置は、上記のようにトナーではなく
インクを使用するものであり、定着装置や清掃装置は不
要であるものの、感光体が必要である。
【0006】本発明は、上記従来の画像形成装置におけ
る問題を解決するためになされたものであり、感光体を
使用しないインク式の画像形成装置を提供することを課
題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、内部と外部を連通する複数の貫通孔を設け
た中空の筒体からなり、内部に導電性インクを収容した
インク含浸ローラと、該インク含浸ローラを回転させる
回転駆動手段と、上記インク含浸ローラの内部に配置さ
れた第1要素と、インク含浸ローラの外部に第1要素と
対向して配置された第2要素間との間に、形成する画像
に応じて静電界を発生する静電界発生手段と、該静電界
発生手段の第2要素とインク含浸ローラの外周面との隙
間に対して、上記インク含浸ローラの回転と同期するよ
うに転写媒体を通過させる転写媒体搬送手段とを備え、
上記静電界発生手段の発生する静電界によって、上記導
電性インクに静電誘導により電荷を発生させ、該電荷に
作用する吸引力により貫通孔から転写媒体へ導電性イン
クを供給することを特徴とする画像形成装置を提供する
ものである。
【0008】この画像形成装置は、上記のように静電界
発生手段の発生する静電界により、インク含浸ローラの
貫通孔から転写媒体に導電性インクを供給するものであ
るため、感光体や定着装置が不要である。
【0009】上記インク含浸ローラは、上記導電性イン
クより表面エネルギが高い第1の層と、該第1の層の外
周面に設けた導電性インクよりも表面エネルギが低い第
2の層とを備えることが好ましい。
【0010】この場合、上記静電界が作用していない状
態では、貫通孔内の導電性インクは第1の層と第2の層
の界面で保持される。よって、転写媒体にインク像を形
成した後に、インク含浸ローラの表面に導電性インクが
残留しない。
【0011】上記静電界発生手段は、具体的には、上記
第1要素と第2要素のうちの一方が、形成する画像に応
じて選択的に電圧が印加される複数の電極を備える電極
アレイであり、他方が接地された導電ブレード又は導電
ローラである。
【0012】上記静電界発生手段よりもインク含浸ロー
ラの回転方向上流側に、インク含浸ローラの内周面に形
成された導電性インクの流路を狭めるインク規制手段を
備えることが好ましい。
【0013】かかるインク規制手段を設けることによ
り、インク含浸ローラの各貫通孔に確実に導電性インク
が収容される。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。 (第1実施形態)図1及び図2に示す第1実施形態の画
像形成装置は、導電性インク1(以下、単にインクと略
称する。)が収容されたインク含浸ローラ2、静電界発
生装置3及び転写媒体搬送装置4を備えている。
【0015】インク含浸ローラ2は、多孔質材料からな
る両端閉鎖の筒体5の外周面に、低表面エネルギー層6
を設けたものであり、回転駆動装置7により矢印A方向
に回転する。
【0016】上記筒体5を構成する多孔質材料は、ステ
ンレスやニッケルの焼結金属であり、金属粒子5a間に
は内側から外側まで連通する10〜40μm程度の空隙
8(本発明における貫通孔を構成する。)が400〜6
00dpi程度のピッチで形成されている。多孔質材料は
焼結金属に限定されず、上記寸法の空隙8が形成され、
かつ、その表面エネルギがインク1よりも低いものであ
ればよい。このような多孔質材料としては、例えば、ス
テンレス、ニッケル等の金属メッシュがある。
【0017】上記低表面エネルギー層6は、インク1よ
りも表面エネルギーが低いものであれば、その材質は特
に限定されず、例えば、フッ素系やシリコン系の高分子
材料を使用することができる。
【0018】インク含浸ローラ2は開閉可能なインク補
給口(図示せず)を備えており、このインク補給口から
インクを補充できるようになっている。
【0019】上記静電界発生装置3は、電極アレイ10
と導電ブレード11とを備えている。
【0020】上記電極アレイ10は、インク含浸ローラ
2の外周面に対して、転写紙等の転写媒体12が通過可
能な隙間を隔てて対向している。上記電極アレイ10
は、図3に示すように、樹脂製の基体14を備え、この
基体14に多数の微細な電極15が一定ピッチで直列に
配列されている。電極15の直径は5〜40μm程度、
ピッチは20〜50μm程度である。ただし、電極15
の直径及びピッチと上記空隙8の寸法及びピッチの大小
関係は特に限定されない。
【0021】各電極15は、スイッチ17を介して電源
18に接続されている。本実施形態では、電源18の電
圧は50〜200Vである。上記スイッチ17は、イメ
ージリーダ等で読み込んだ画像情報やパソコン等の外部
機器から供給されるプリント情報に基づいて制御回路2
0により選択的に閉成される。
【0022】上記導電ブレード11は、導電性を有する
金属板を屈曲して構成したものである。また、導電ブレ
ード11は、接地され、もしくは電源18とは逆極性の
図示しないオフセット電圧が印加されている。この場合
のオフセットバイアス値は、0〜1kVである。さら
に、導電性ブレード11は、インク含浸ローラ2の軸線
に対して平行に延在している。さらにまた、導電ブレー
ド11は固定されており、インク含浸ローラ2が回転し
てもその位置及び姿勢を保持する。導電ブレード11と
上記インク含浸ローラ2の筒体5の内周面との間は、5
0〜500μm程度の微小な隙間が形成されている。
【0023】上記転写媒体搬送装置4は、少なくとも一
方が図示しない駆動装置により回転駆動される一対の搬
送ローラ21a,21bを備えている。この搬送ローラ
21a,21bにより、転写媒体12はインク含浸ロー
ラ2の外周面と接触しつつ、インク含浸ローラ2と電極
アレイ10の隙間を通過する。転写媒体12はインク含
浸ローラ2の回転と同期して搬送され、転写媒体12の
搬送速度はインク含浸ローラ2の周速と等しい。
【0024】次に、上記構成からなる画像形成装置の動
作について説明する。
【0025】インク含浸ローラ2が矢印A方向に回転す
ると、その内部に収容されたインク1は粘性及び濡れ性
により筒体5の内周面に従動して移動する。
【0026】インク含浸ローラ2の回転より、インク1
が導電ブレード11と対向する領域に移動すると、イン
ク1の流路幅が狭くなり、インク1の内圧が高まる。そ
のため、この内圧が開放されるようにインク1はインク
含浸ローラ2の空隙8を外周面に向かって移動する。こ
のように導電ブレード11は、インク含浸ローラ2中で
インク1の流路を狭めるインク規制手段としての機能も
有する。
【0027】一般に、固体の表面エネルギ(γ1)が液
体の表面エネルギ(γ2)よりも大きい場合(γ1<γ
2)は、液体が固体表面に濡れ広がる一方、固体の表面
エネルギが液体の表面エネルギよりも小さい場合(γ1
>γ2)は、液体が固体表面ではじかれる傾向がある。
上記のように筒体5を構成する焼結金属の金属粒子5a
はインク1よりも表面エネルギが大きいので、筒体5中
ではインク1は上記内圧により空隙8中をインク含浸ロ
ーラ2の外周に向けて移動する。しかし、低表面エネル
ギ層6は、インク1よりも表面エネルギが小さく、濡れ
にくいため、インク1は筒体5と低表面エネルギ層6の
界面で停止し、インク1に作用する内部からの圧力と、
低表面エネルギ層6とインク1の間に作用する撥力が釣
り合った状態で保持される。
【0028】インク含浸ローラ2がさらに回転し、電極
アレイ10と導電ブレード11が対向する位置に到達す
ると、上記画像信号に応じて閉成されたスイッチ17に
対応する電極15と導電ブレード11の間に静電界が形
成されているため、この部分にある空隙8内に収容され
たインク1に静電誘導により負電荷が誘起される。この
負電荷と閉成されたスイッチ17に対応する電極15と
の間に作用する吸引力により、インク1は上記空隙8か
ら低表面エネルギ層6を突き抜けて転写媒体12に表面
に到達し、転写媒体12中に染み込む。一方、閉成され
ていないスイッチ17に対応する電極15と導電ブレー
ド11の間には静電界は形成されないため、この部分で
はインク1は筒体5と低表面エネルギ層6の界面で停止
した状態で保持される。その結果、インク含浸ローラ2
の回転及び転写媒体12の移動に伴い、画像信号に応じ
たインク像が転写媒体12上に形成される。
【0029】インク含浸ローラ2がさらに回転し、上記
電極アレイ10との対向位置から離れると、インク含浸
ローラ2の表面から転写媒体12が分離される。このと
き上記閉成されたスイッチ17と対応する電極15と対
向する部分の空隙8は低表面エネルギ層6までインク1
が充填された状態にあるが、静電界が作用する領域を離
れるのに伴い、インク1に作用する吸引力が低下する。
その結果、インク1は低表面エネルギ層6にはじかれて
上記筒体5と低表面エネルギ6の界面まで押し戻され
る。そのため、インク含浸ローラ2の表面にはインク1
は残留しない。
【0030】第1実施形態の画像形成装置では、上記の
ようにインク含浸ローラ2の中のインク1に対して選択
的に電圧を印加することにより、転写媒体12に対して
インク像を形成しており感光体や定着装置が不要であ
る。
【0031】また、上記のように転写媒体12にインク
像を形成した後、インク含浸ローラ2の外周面にインク
1が残留しないため、残留インクを清掃する手段が不要
である。
【0032】さらに、インク含浸ローラ2の中のインク
が減少した場合には、上記インク補給口から簡単に補充
可能であり、取り扱いが容易である。
【0033】図3は、第1実施形態の変形例を示してい
る。この変形例では、導電ブレード11に代えて、導電
ローラ23をインク含浸ローラ2内に設けている。この
導電ローラ23は、導電ブレード11と同様に接地され
ており、かつ、図示しない駆動装置によりインク含浸ロ
ーラ2の筒体5の内周面と同一周速で回転する。
【0034】この導電ローラ23とインク含浸ローラ2
の隙間でインク1の流路幅が狭められ、加圧されたイン
ク1が空隙8に流入する。また、この導電ローラ23と
閉成されたスイッチ17に対応する電極15との間の静
電界によって起きる静電誘導でインク1に負電荷が誘起
され、この負電荷に作用する吸引力によりインク1が転
写媒体12表面に供給される。
【0035】(第2実施形態)図5に示す本発明の第2
実施形態の画像形成装置は、インク含浸ローラ2の構造
のみが上記した第1実施形態と異なる。
【0036】すなわち、インク含浸ローラ2は、ステン
レス製の薄肉筒体25の外周面にフッ素系材料からなる
低表面エネルギー層26を設けており、内部と外部を連
通する断面円形の貫通孔28が多数設けられている。こ
の貫通孔28は孔径が10〜40μmであり、400〜
600dpi程度のピッチで設けられている。また、各
貫通孔28の孔径は、インク含浸ローラ2の内面から外
面まで同一径である。
【0037】上記薄肉筒体25は、インク1よりも表面
エネルギが高い材料であれば、その材質は特に限定され
ず、例えば、ニッケル製であってもよい。
【0038】上記低表面エネルギ層26は、インク1よ
りも表面エネルギが小さい材料であれば、その材質は特
に限定されず、例えば、シリコン系材料等を使用するこ
とができる。
【0039】また、上記インク含浸ローラ2はポリアセ
チレン、ポリエチレンアクリル酸共重合体、ポリアミド
等の表面エネルギの高い高分子材料からなるフイルムの
筒体の外周面を、フッ素系やシリコン系の低表面エネル
ギの高分子材料で被覆し、貫通孔を設けたものであって
もよい。
【0040】第1実施形態と同様に、インク含浸ローラ
2の回転により、インク1が導電ブレード11と対向す
る領域に移動すると、インク1の流路幅が狭くなるた
め、インク1の内圧が高まり、貫通孔28内に流入す
る。貫通孔28に流入したインク1は、薄肉筒体25と
低表面エネルギ層26の界面で停止した状態に保持され
る。
【0041】この部分が電極アレイ10と導電ブレード
11が対向する領域に到達すると、閉成されたスイッチ
17に対応する電極15と導電ブレード11の間に形成
された静電界のために静電誘導により貫通孔28内にイ
ンク1に負電荷が誘起され、電極15側に吸引される。
この吸引力により低表面エネルギ層26を突き抜けたイ
ンク1が転写媒体12の表面に到達し、転写媒体12中
に染み込み、画像信号に応じたインク像が転写媒体12
に形成される。
【0042】インク含浸ローラ2がさらに回転して、電
極アレイ10と導電ブレード11が対向する領域から離
れると、インク1に作用する吸引力が低下し、インク1
は薄肉筒体25と低表面エネルギ層26の界面まで戻さ
れ、インク含浸ローラ2の外周面にはインク1は残留し
ない。
【0043】この第2実施形態の画像形成装置も、上記
のようにインク含浸ローラ2に収容されたインク1に対
して選択的に電圧を印加することにより、転写媒体12
に対してインク像を形成しており感光体は不要である。
【0044】また、インク像形成後に、インク含浸ロー
ラ2上にインク1が残留しないため、残留インクを清掃
する手段が不要である。
【0045】上記図5では貫通孔28の孔径は一定であ
るが、図6に示すように、貫通孔28の薄肉筒体25の
部分では、薄肉筒体25の内周面から薄肉筒体25と低
表面エネルギ層26の界面に向けて孔径が縮小するテー
パ状とし、低表面エネルギ層26の部分では、薄肉筒体
25と低表面エネルギ層26の界面から低表面エネルギ
層26の外周面に向けて孔径が拡大するテーパ状として
もよい。貫通孔28の薄肉筒体25の部分でのテーパ角
θ1と低表面エネルギ層26の部分でテーパ角θ2とは
等しい。
【0046】図6に示すように、貫通孔28内のインク
1は薄肉筒体25と低表面エネルギ層26の界面まで十
分に充填されているが、電圧が印加されない限り、低表
面エネルギ層26の部分を介して吐出されない。これは
上記したように薄肉円筒25が高表面エネルギで、低表
面エネルギ層26が低表面エネルギであることに加え、
貫通孔28が薄肉円筒25の部分がインク吐出方向にテ
ーパ状に狭くなっているからである。よって、貫通孔2
8を図6に示すような形状にすれば、非電圧印加時のイ
ンク吐出を確実に防止し、非画像部の地肌よごれを防止
することができる。
【0047】図7(A)に示すように、薄肉筒体25の
部分では貫通孔28を界面に向けて縮径するテーパ状と
し、低エネルギ層26の部分を一定径とした場合も、図
6の場合と同様の理由により、非電圧印加時のインク吐
出を確実に防止することができる。なお、図7(B)に
示すように、貫通孔28の薄肉筒体25の部分を一定径
とし、低表面エネルギ層26の部分を界面から外周面に
向けて拡径するテーパ状としてもよい。
【0048】(第3実施形態)図8及び図9に示す本発
明の第3実施形態の画像形成装置では、静電界発生装置
3は、インク含浸ローラ2内に電極アレイ10を備えて
おり、インク含浸ローラ2の外周に電極アレイ10と対
向して接地された導電ブレード11が配置されている。
また、インク含浸ローラ2の内部には、電極アレイ10
よりもインク含浸ローラ2の回転方向上流側にインク規
制部材30が収容されている。このインク規制部材30
はインク含浸ローラ2の長手方向に延在しており、その
先端がインク含浸ローラ2の内周面に当接している。第
3実施形態のその他の構成は上記した第2実施形態と同
様であり、インク含浸ローラ2は薄肉筒体25と低表面
エネルギ層26とを備えている。
【0049】この画像形成装置の動作について説明する
と、その粘性及び濡れ性によりインク含浸ローラ2の内
周面に付着した状態で回転するインク1は、上記インク
規制部材30の先端により擦り切られ、貫通孔28内に
収容される。各貫通孔28では、表面エネルギの高い薄
肉筒体25の部分にはインク1が存在するが、低表面エ
ネルギ層26の部分にはインク1は存在せず、インク1
の先端は薄肉筒体25と低表面エネルギ層26の界面に
位置している。インク含浸ローラ2がさらに回転して、
電極アレイ10との対向部分まで達すると、各貫通孔2
8内に収容されたインク1がそれぞれ電極15と接触す
る。閉成されたスイッチ17に対応する電極15と接触
するインク1では薄肉筒体25と低表面エネルギ層26
の界面に位置するインク1の先端と導電ブレード11の
間に正電界が形成され、インク1の先端には正電荷が注
入される。この正電荷が導電ブレード11に誘起される
負電荷と引き合うことにより、上記インク1の先端は図
9において点線で示すように柱状に細く引き延ばされ、
転写媒体12に接触、吸収される。一方、開状態のスイ
ッチ17に対応する電極15とインク1は貫通孔28内
に保持される。
【0050】インク含浸ローラ2がさらに回転し、上記
電極アレイ10との対向位置から離れると、インク含浸
ローラ2の表面から転写媒体12が分離される。このと
き上記閉成されたスイッチ17と対応する電極15と対
向する部分の貫通孔28は低表面エネルギ層26までイ
ンク1が充填された状態にあるが、静電界の作用する領
域を離れるのに伴い、インク1に作用する吸引力が低下
する。その結果、インク1は低表面エネルギ層26には
じかれて上記薄肉筒体25と低表面エネルギ層25の界
面まで押し戻される。そのため、インク含浸ローラ2の
表面にはインク1は残留しない。
【0051】この第3実施形態も、上記のようにインク
含浸ローラ2の中のインク1に対して選択的に電圧を印
加することにより、転写媒体12に対してインク像を形
成しており感光体は不要である。
【0052】また、上記のように転写媒体12にインク
像を形成した後に、インク含浸ローラ2上にインク1が
残留しないため、残留インクを清掃する手段が不要であ
る。
【0053】なお、第3実施形態の場合も、図10に示
すように、上記導電ブレード11に代えて、インク含浸
ローラ2の外周面と同一周速で回転し、かつ、接地され
た導電ローラ23を設けても良い。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置では、静電界発生手段の発生する静電界
によって、インク含浸ローラ中の導電性インクに静電誘
導による電荷を発生させ、該電荷に作用する吸引力によ
り貫通孔から転写媒体に導電性インクを供給するもので
ある。よって、比較的交換頻度の高い感光体を使用する
必要がない。
【0055】また、インク含浸ローラは、導電性インク
より表面エネルギが高い第1の層と、第1の層の外周面
に設けた導電性インクよりも表面エネルギの低い第2の
層とを備える構成としている。よって、転写媒体にイン
ク像を形成した後は、第1の層と第2の層の界面までイ
ンクが押し戻されるため、インク像形成後は、インク含
浸ローラ表面に導電性インクは残留しない。そのため、
残留インクを清掃する手段が不要であり、その分構造が
簡易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す
概略図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 電極アレイを示す概略斜視図である。
【図4】 第1実施形態の変形例を示す概略図である。
【図5】 本発明の画像形成装置の第2実施形態を示す
要部拡大図である。
【図6】 インク含浸ローラの他の例を示す部分断面図
である。
【図7】 (A)及び(B)はインク含浸ローラの他の
例を示す部分断面図である。
【図8】 本発明の画像形成装置の第3実施形態を示す
概略図である。
【図9】 図8の要部拡大図である。
【図10】 第3実施形態の変形例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 導電性インク 2 インク含浸ローラ 3 静電界発生装置 4 転写媒体搬送装置 5 筒体 6,26 低表面エネルギ層 8 空隙 10 電極アレイ 12 転写媒体 15 電極 20 制御回路 25 薄肉筒体 28 貫通孔 30 インク規制部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C162 AE01 AE25 AE31 AE76 AE89 AH03 AH13 AH14 AJ17 AJ24 CA02 CA15 CA16 2H074 AA03 AA06 AA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部と外部を連通する複数の貫通孔を設
    けた中空の筒体からなり、内部に導電性インクを収容し
    たインク含浸ローラと、 該インク含浸ローラを回転させる回転駆動手段と、 上記インク含浸ローラの内部に配置された第1要素と、
    インク含浸ローラの外部に第1要素と対向して配置され
    た第2要素間との間に、形成する画像に応じて静電界を
    発生する静電界発生手段と、 該静電界発生手段の第2要素とインク含浸ローラの外周
    面との隙間に対して、上記インク含浸ローラの回転と同
    期するように転写媒体を通過させる転写媒体搬送手段と
    を備え、 上記静電界発生手段の発生する静電界によって、上記導
    電性インクに静電誘導により電荷を発生させ、該電荷に
    作用する吸引力により貫通孔から転写媒体へ導電性イン
    クを供給することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記インク含浸ローラは、上記導電性イ
    ンクより表面エネルギが高い第1の層と、該第1の層の
    外周面に設けた導電性インクよりも表面エネルギが低い
    第2の層とを備えることを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記静電界発生手段は、上記第1要素と
    第2要素のうちの一方が、形成する画像に応じて選択的
    に電圧が印加される複数の電極を備える電極アレイであ
    り、他方が接地された導電ブレードであることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記静電界発生手段は、上記第1要素と
    第2要素のうちの一方が、形成する画像に応じて選択的
    に電圧が印加される複数の電極を備える電極アレイであ
    り、他方が接地された導電ローラであることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記静電界発生手段よりもインク含浸ロ
    ーラの回転方向上流側に、インク含浸ローラの内周面に
    形成された導電性インクの流路を狭めるインク規制手段
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいず
    れか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104167951A (zh) * 2014-08-15 2014-11-26 李鹏卓 一种静电感应发电机

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