JPH06122218A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JPH06122218A
JPH06122218A JP5022933A JP2293393A JPH06122218A JP H06122218 A JPH06122218 A JP H06122218A JP 5022933 A JP5022933 A JP 5022933A JP 2293393 A JP2293393 A JP 2293393A JP H06122218 A JPH06122218 A JP H06122218A
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image carrier
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英紀 友野
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Yasuo Katano
泰男 片野
Hiromichi Komai
博道 駒井
Takashi Kimura
隆 木村
Kiyofumi Nagai
希世文 永井
Emi Kawahara
恵美 河原
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    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/1041Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by modification of the lithographic properties without removal or addition of material, e.g. by the mere generation of a lithographic pattern
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Abstract

(57)【要約】 【目的】容易かつ低コストで画像形成が行なえる画像形
成方法及び装置を提供する。 【構成】本発明の画像形成方法及び装置では、分散媒に
樹脂微粒子9を分散した画像形成液2と撥液性の像担持
体7とを接触させた状態でその像担持体7もしくは画像
形成液2を画像信号に応じて加熱及び/または加圧手段
1によって選択的に加熱及び/または加圧することによ
って該像担持体表面に樹脂微粒子9を付着させ、像形成
を行なうことを特徴とする。 【効果】像担持体上の樹脂微粒子付着部(画像部)は親
インク性を有し、この画像部にインクを付着させ記録媒
体6に転写すれば、低コストで良好な画像記録を行なう
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像担持体表面に樹脂微
粒子よりなる画線部を設けて画像を形成する画像形成方
法及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小部数の複写物を得る手段として、以前
から、事務用オフセット印刷方式が多く利用されてい
る。そして、ここで用いられる印刷版は、一般的には、
PS版からの製版、電子写真法を使用したエレクト
ロファックス製版などによって作成されていた。だが、
前記ではレーザ光源を必要とするため装置が複雑にな
るとともに、最終の印刷版を作成する過程で何らかの版
形成処理が必要である。一方、前記では、例えばZn
2 紙を用い、これに静電荷像を形成した後トナーで現
像し、さらに親水化処理を施す、といったような複雑な
製版処理が必要である。
【0003】かかる製版処理の複雑さ等を解消するため
の手段として、シート状インクシートを印刷用版材に
密着させ、インク層を選択的に印刷用版材に熱転写せし
めて印刷版を作成すること(特開昭54−143303
号、特開昭63−60752号、特開平2−21724
7号等の公報)や、pH変化によって粘着性の変化す
るインクを使用して製版を行なうこと(特開平1−16
6959号公報)等が提案されている。しかし、前記
の手段によったのでは、印刷用版材がシート状で供給さ
れるため、一度使用した部分は繰返し使用できず、従っ
て、印刷用版材の無駄が多く勢いコスト高になる欠点が
あり、前記の手段によったのでは、製版用のインクと
して高粘着のものを使うため、記録速度を上げることが
できないといった欠点がある。
【0004】また、上記の他、粉末状の熱溶融性イン
クを加熱によって基材に付着させて画像を形成し、その
画像を加熱・加圧によって記録紙へ転写する記録方法
(特開昭62−279966号)、及び、加熱によっ
て粘度が上昇するインクを撥インク性の基材に接触させ
た状態で選択的に加熱することによって液体インクを付
着させ、その画像を記録紙に転写する記録方法(特開平
3−227255、特開平4−45955号)が提案さ
れている。しかし、の記録方法では、(1) インクが粉
体であるため飛散が生じやすく扱いが困難、(2) 静電気
によって基材の非画像部にも粉体インクが付着しやす
く、地汚れが生じやすい、などの問題点がある。また、
の記録方法では、(1) 像担持体表面に凹凸が必要であ
り、クリーニングが難しくなって、画像が汚れる、(2)
溶媒の揮発によって粘度を上昇させるには、比較的長時
間の加熱が必要、(3) 加熱によって溶解性が減少する材
料を用いて粘度を上昇させるには、比較的長時間の加熱
時間が必要、(4) 熱ゲル化によって溶解性を現象させる
材料で低い加熱温度で熱ゲル化を起こすためには緩やか
な加熱を行なう必要があり、やはり長時間の加熱が必要
となる、などの問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の如き不
都合・欠点を無くし、容易かつ低コストで画像形成が行
なえる新規な画像形成方法及びその方法を用いた画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の画像形成方法は、分散媒に樹脂微粒子を
分散した画像形成液と撥液性の像担持体とを接触させた
状態でその像担持体もしくは画像形成液を画像信号に応
じて加熱及び/または加圧手段によって選択的に加熱及
び/または加圧することによって該像担持体表面に樹脂
微粒子を付着させることを特徴としている。
【0007】請求項2の画像形成方法は、分散媒に樹脂
微粒子を分散し色材を含有した画像形成液と撥液性の像
担持体とを接触させた状態でその像担持体もしくは画像
形成液を画像信号に応じて加熱及び/または加圧手段に
よって選択的に加熱及び/または加圧することによって
該像担持体表面に樹脂微粒子を付着させるとともに現像
を行なうことを特徴としている。
【0008】請求項3の画像形成方法は、分散媒に色材
を含有した樹脂微粒子を分散した画像形成液と撥液性の
像担持体とを接触させた状態でその像担持体もしくは画
像形成液を画像信号に応じて加熱及び/または加圧手段
によって選択的に加熱及び/または加圧することによっ
て該像担持体表面に樹脂微粒子を付着させるとともに現
像を行なうことを特徴としている。
【0009】請求項4の画像形成方法は、上記請求項
1,2,3記載の画像形成方法において、新規の画像形
成を行なう際には、前記の像担持体上からそこに付着し
た樹脂微粒子が除去されることを特徴としている。
【0010】請求項5の画像形成装置は、請求項1,
2,3,4記載の画像形成方法により画像形成を行なう
手段を備えた装置であって、像担持体表面への画像形成
液供給手段を有し、該画像形成液供給手段と像担持体と
の相対速度が0となるようにして画像形成液の供給を行
なうことを特徴としている。
【0011】請求項6の画像形成装置は、請求項5の画
像形成装置において、前記画像形成液供給手段がローラ
ーもしくはベルト状であることを特徴としている。
【0012】請求項7の画像形成装置は、請求項5,6
の画像形成装置において、画像形成液供給手段は、表面
部が弾性を有し、像担持体表面に弾性接触して接触部に
ニップを形成し、このニップの、像担持体表面における
ニップ幅が、上記方向における画素1ドットの大きさよ
りも大きく設定されていることを特徴としている。
【0013】請求項8の画像形成装置は、請求項5,
6,7の画像形成装置において、画像形成液供給手段の
表面をクリーニングする機構を設けたことを特徴として
いる。
【0014】請求項9の画像形成装置は、請求項1,
2,3記載の画像形成方法により画像形成を行なう手段
を備えた装置であって、少なくとも、前記像担持体に対
する付着がなされる部分の液層の厚さ及び/または幅の
制御手段を有することを特徴としている。
【0015】請求項10の画像形成装置は、請求項9の
画像形成装置において、前記液層の厚さ及び/または幅
の制御手段は、加熱手段と像担持体とのギャップ制御手
段であることを特徴としている。
【0016】請求項11の画像形成装置は、請求項10
の画像形成装置において、画像形成液供給手段がローラ
ーもしくはベルトであり、前記液層の厚さ及び/または
幅の制御手段が該画像形成液供給手段と像担持体とのギ
ャップ制御手段であることを特徴としている。
【0017】請求項12の画像形成装置は、請求項10
の画像形成装置において、画像形成液供給手段がローラ
ーもしくはベルトであり、前記液層の厚さ及び/または
幅の制御手段が、該画像形成液供給手段の液層の厚さ制
御手段であることを特徴としている。
【0018】請求項13の画像形成装置は、請求項9の
画像形成装置において、前記液層の厚さ及び/または幅
の制御手段が像担持体上に形成されていることを特徴と
している。
【0019】請求項14の画像形成装置は、請求項1,
2,3記載の画像形成方法により画像形成を行なう手段
を備えた画像形成装置あるいは請求項13の画像形成装
置において、像担持体上に前記樹脂微粒子を付着せしめ
た後に、非画像部の液を除去する手段を有することを特
徴としている。
【0020】請求項15の画像形成装置は、請求項14
の画像形成装置において、非画像部の液の除去を像担持
体表面に非接触で行なうことを特徴としている。
【0021】請求項16の画像形成装置は、請求項1,
2,3記載の画像形成方法により画像形成を行なう手段
を備えた装置であって、前記加熱及び/または加圧手段
のクリーニング手段を設けたことを特徴としている。
【0022】請求項17の画像形成装置は、請求項16
の画像形成装置において、前記クリーニング手段が前記
像担持体の少なくとも一部に設けられたことを特徴とし
ている。
【0023】請求項18の画像形成装置は、請求項16
の画像形成装置において、前記クリーニング手段が前記
像担持体を挾んで加熱及び/または加圧手段と対向する
位置にあり、像担持体の少なくとも一部に開口部を有す
ることを特徴としている。
【0024】請求項19の画像形成装置は、請求項16
の画像形成装置において、前記クリーニング手段が開口
部を有するフィルムの少なくとも一部に設けられ、該フ
ィルムは、像担持体と加熱及び/または加圧手段の間に
位置することを特徴としている。
【0025】
【作用】本発明者らは画像形成方法について研究・検討
を行なってきた結果、分散媒中に樹脂微粒子(例えば、
樹脂コロイド粒子等)を分散させた画像形成液を像担持
体に接触させた状態で、加熱及び/または加圧をするこ
とにより、樹脂微粒子同士及び樹脂微粒子と像担持体表
面との付着力が増大して画像が形成されることを確かめ
た。この付着量増大の原因は次の理由によるものと思わ
れる。 (1) 加熱によって樹脂微粒子の分散が不安定になり、樹
脂微粒子の凝集または微粒子同士の粘着が起こる。樹脂
微粒子の分散安定性は、樹脂微粒子の帯電による電気的
斥力、分子間に働くLondon-Van der Waals力による引力
とのバランスで決まる。分散媒中のイオンによって樹脂
微粒子は帯電しているが、加熱するとイオンの運動は激
しくなり、樹脂微粒子付近のイオン濃度が減少する。す
ると樹脂微粒子の帯電量は減少して樹脂微粒子間に働く
電気的斥力が弱まるので樹脂微粒子は凝集する。 (2) 加圧によって樹脂微粒子同士が圧着または粘着す
る。 上記2つの現象が単独にあるいは同時に起こることによ
って樹脂微粒子の付着力が増大する。このような付着を
行なうには、溶液状の樹脂ではなく、微小な大きさの樹
脂微粒子(例えば、樹脂コロイド粒子や、樹脂微粒子で
粒子径が0.01〜10μmのもの)の分散液、中でも
樹脂コロイドが優れていることがわかった(樹脂の溶液
でなく樹脂微粒子が分散する液を使うということが従来
技術(特開平3−227255、特開平4−45955
号)と違う点である)。尚、上記(2) の現象を利用する
には、樹脂微粒子に用いる樹脂としてそのガラス転移点
または軟化点が記録温度よりも低い材料を用いると良
い。
【0026】さて、以上のことから、例えば、図7に示
すように、樹脂微粒子9を分散させた画像形成液を像担
持体7上に接触させた状態で、その像担持体7もしくは
画像形成液を画像情報信号に応じて加熱手段や加圧手段
で選択的に加熱及び/または加圧することによって樹脂
微粒子9が像担持体上に付着し、画像を形成することが
できる。従って、この画像形成方法により、低コストで
容易に画像記録が行なえる画像形成装置が実現できる。
また、画像形成液として、分散媒に樹脂微粒子を分散し
色材を含有したもの、あるいは、分散媒に色材を含有し
た樹脂微粒子を分散したものを用いれば、画像形成と同
時に顕像化(現像)を行なうことができる。
【0027】本発明の画像形成方法は、プリンター(転
写、直接記録)、印刷機、メモリー、表示装置などに応
用することができる。プリンターとしては、像担持体上
に画像を形成後、紙などの記録媒体に転写する間接記録
方式と、撥液性の記録媒体上に直接画像を形成する直接
記録方式とがある。また、像担持体上に付着した樹脂の
画像を印刷マスターとして使い、現像及び転写を繰り返
すことによって、印刷機としても使うことができる。さ
らに、像担持体上の画像を装置に窓を開けるなどして外
から見えるようにすれば表示装置としても使うことがで
きる。また、像担持体上の樹脂の有無を利用して、メモ
リーとしても用いることもできる。この場合、色材は入
っていても良いが、色材が添加されていなくても樹脂と
像担持体の反射率の違いなどによって記録された情報を
読み取ることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明による画像形成方法及び装置に
ついて図面を参照して詳細に説明する。先ず請求項1〜
4記載の画像形成方法及び装置の基本構成について説明
する。図1は本発明による画像形成装置の基本構成の一
例を表したものであり、図中、符号1は微小な発熱エレ
メントが図面に直交する方向に配列されたヘッド面を有
するサーマルヘッド、2は分散媒中に樹脂微粒子9を分
散させた画像形成液、3は液中に色素材料を分散もしく
は溶解させてなる現像インク、4は現像ローラ、5は転
写ローラ、6は記録紙、7はドラム状の像担持体、8は
クリーナーを示している。尚、画像形成液2は、図2
(a)に示すような色材15を含有した画像形成液2A
を用いることもできる。この色材15を含有する画像形
成液2Aには、図2(a)に示したように、分散媒16
中に少なくとも画像形成材料としての樹脂微粒子9が含
有されている。図2(b)は像担持体7表面により像形
成がなされた状態を表している。
【0029】この画像形成液2の存在下(接触下)にお
いて、像担持体7の表面をサーマルヘッド1で加熱する
と、樹脂微粒子9は像担持体7表面に付着する。このと
き、加熱だけでなく加圧も行なうことにより、樹脂微粒
子9の付着がより安定的に行なわれるとか、あるいは、
付着した微粒子と像担持体との密着性が向上し、引っ掻
きや擦れ等に強くなるといった効果が生じる。ここでの
加熱にあたって、像担持体7がフィルム状やベルト状の
ような場合には、図1または図2(a)に示した手段以
外に、図3に示すように、フィルム状の像担持体7の裏
面より加熱し、表面には圧接ローラ10を設ける構成が
とられてもよい。さらに図4に示すように、像担持体7
を像担持体フィルム7’と赤外線吸収材19で構成し、
裏面側から赤外線で加熱して画像形成を行なうことも可
能である。このとき、像担持体フィルム7’が薄くて扱
いにくければ、赤外線を透過するフィルム(支持フィル
ム)20上に赤外線吸収材19、像担持体フィルム7’
を積層してもよい。尚、17は赤外線源、18はレンズ
である。
【0030】さて、図1において、像担持体7表面に付
着した樹脂微粒子9によって像形成がなされた後には、
これに現像ローラ4で現像インク3を付着させ、記録紙
6へ転写する。尚、図2のように色材15を含有させた
画像形成液2Aを用いる場合や、色材を含有した樹脂微
粒子を分散した画像形成液を用いる場合は、画像形成と
現像とを同時に行なうことができ、現像部を省略するこ
とができる。また、図1の画像形成装置により同じ画像
を複数枚得ようとする場合には、2回目以降はサーマル
ヘッド1を像担持体7から離して、1回目に付着させた
樹脂微粒子像上に現像インク3を再度付着させて現像
し、記録紙6に転写すればよい。また、新しい画像を出
力する場合には、像担持体7上の樹脂微粒子像をクリー
ナー8で除去してから、新しい像を形成すればよい。
【0031】ここで、本発明の画像形成装置で用いられ
る画像形成液、像担持体、その他の構成要素について詳
しく説明する。画像形成液2は分散媒16、樹脂微粒子
(例えば、樹脂コロイド粒子や、粒子径が0.01〜1
0μmのもの)9、その他の成分(色材を除く)からな
り、色材を含有する画像形成液2Aは上記画像形成液2
に色材15を含有したものである。また、色材を含有し
た樹脂微粒子を分散媒16中に分散した画像形成液2B
も用いることができる。分散媒16としては水性、油性
のどちらでもよい。樹脂微粒子9の材料としては、分散
媒に溶解しない材料、例えば、水性系の分散媒に対して
はアクリル樹脂、メタクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エ
チレン・酢酸ビニル樹脂、シリコン樹脂などが挙げら
れ、油性系の分散媒に対してはエチレン樹脂、スチレン
樹脂などが挙げられる。また、これらの樹脂の他に分散
安定剤や粘度調整剤、防腐剤、各種界面活性剤などを添
加しても良い。また、樹脂微粒子9としては、樹脂コロ
イド粒子や、粒子径が0.01〜10μmの樹脂微粒子
を用いることが好ましい。尚、樹脂微粒子9の粒径は記
録画素1ドットに比べて同程度かそれ以下でなければな
らない。
【0032】画像形成液2,2A,2Bはその粘度が高
すぎると画像形成速度が上げられないので、粘度は低い
方が望ましい。具体的には数P(ポアズ)以下がよく、
好ましくは100cP(センチポアズ)以下がよい。樹
脂微粒子9の濃度は低すぎると画像形成時に像担持体へ
の付着がばらつき画像が劣化するので適度に高い方がよ
く、具体的には5重量%以上が良い。但し、樹脂微粒子
9の濃度が高くなると画像形成液の粘度が高くなってし
まうので、粘度が数P、より好ましくは100cPを超
えない範囲で濃度を高くする必要がある。さらに濃度の
時間変化を抑えるために濃度検出、濃度維持等の機構を
つけてもよい。
【0033】像担持体7としては現像インク3が付着し
にくい撥インク性のものの使用が望ましい。ここでいう
「撥インク性」とは、現像インク3に対する後退接触角
で表現すると、表面張力が50dyn/cm以上の現像
インクに対しては後退接触角が80°以上となり、表面
張力が50dyn/cm以下の現像インクに対しては後
退接触角が20°以上となることをいう。より実際的に
は、材料(撥インク性材質)を現像インク中にじゃぶ浸
けした後、鉛直方向に速度1mm/s以上で引き上げた
ときに材料表面にインク付着のないような材料を撥イン
ク性材料とする。例えば、現像インクが水性の場合は、
撥水性の材料、油性の場合は撥油性の材料、また現像イ
ンクが水性、油性にかかわらず、シリコン系樹脂やフッ
素系樹脂等が挙げられる。尚、シリコン系樹脂としては
シリコンゴム等が使用できる。また、フッ素系樹脂とし
ては、一例として、PTFE(ポリテトラフルオロエチ
レン)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体)、PFA(テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体)、ETFE(テトラフルオロエチレン−エチレン共
重合体)、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレ
ン)、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)、EPE(テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等が使用
できる。
【0034】像担持体7の形状は図1に示したドラム状
以外にも、図3及び図4に示したベルト状やフィルム状
の像担持体7でもよい。ドラム状の場合は、図5に示す
ように、アルミニウム円筒等からなるドラム基板12上
に像担持体材料11を設ける。また、ベルト状の場合
は、図6(a)のように像担持体材料11のみをベルト
状にしてもよいし、図6(b)のようにベルト状の基板
13の上に像担持体材料11を設けてもよい。現像イン
ク3は染料系、顔料系の何れでも良い。樹脂微粒子9が
親水性の場合は水性インク、親油性の場合は油性インク
とすれば良い。クリーナー8は、像担持体7を傷つけず
に像担持体表面に付着した画像形成液2または色材を含
有する画像形成液2Aを除去するもので、例えばゴム、
スポンジ等のブレードやローラー等が適用される。
【0035】次に、請求項1〜4の画像形成方法を実施
する装置の構成例について述べる。図8はクリーナー8
にスポンジ等の多孔質体からなるローラーを用いた例で
あり、その他の構成は図1と同様である。図9は像担持
体7をエンドレスベルト状に構成して送りローラー(も
しくはプーリー)14で回動し、画像形成液2側に圧接
ローラー10を設け、サーマルヘッド1を像担持体7を
挾んだ対向位置に配置して裏面側から加熱するようにし
た例である。尚、その他の図1と同符号を付したものは
同様の構成要素である。図10は図9と同様にベルト状
の像担持体7を用いた例であるが、サーマルヘッド1と
圧接ローラー10の配置を逆にし、且つ、色材を含有し
た画像形成液2Aを用いた例である。このため、図10
の構成では現像インク3及び現像ローラー4は省略でき
る。図11は図4と同様の構成であるが、像担持体7を
挾んで圧接ローラー10とは反対側に支持ローラー21
を設けた例であり、赤外線レーザー17による加熱と同
時に、圧接ローラー10による加圧が可能となる。
【0036】図12は図8の加熱手段(サーマルヘッド
1)に代えて加圧手段により樹脂微粒子を像担持体7に
付着させる場合の構成を示し、22はPZT等からなる
駆動部、23は微小な加圧エレメントが配列された加圧
部であり、その他の構成は図8と同様である。この装置
例では、画像信号に応じてエネルギー供給源から駆動部
22にエネルギーを供給して加圧部23を駆動し、加圧
により画像形成液2中の樹脂微粒子を像担持体7に付着
させ画像形成を行なうものである。図13は図10の加
熱手段(サーマルヘッド1)に代えて加圧手段により樹
脂微粒子をベルト状の像担持体7に付着させる場合の構
成を示し、微小な加圧エレメントが配列された加圧部2
3の各加圧エレメントを駆動する駆動部をソレノイド2
4とバネ28及び強磁性体26で構成した例である。こ
の装置では、画像信号に応じてソレノイド24の電源を
制御して加圧部23を駆動し、加圧により色材を含有し
た画像形成液2A中の樹脂微粒子と色材を像担持体7に
付着させ画像形成と現像とを行なうものである。図14
は図10と同様の構成であるが、画像形成液として色材
を含有する樹脂微粒子と分散媒よりなる画像形成液2B
を用いた例である。
【0037】図15は像担持体にOHPシートや記録紙
等の記録媒体27を用いた直接記録方式の例であり、2
8は記録媒体送りローラーである。この装置では、色材
を含有する画像形成液2Aを用い、画像信号に応じてサ
ーマルヘッド1を加熱して記録媒体27上に加熱及び加
圧により直接画像形成を行なうものである。図16は像
担持体にOHPシートや記録紙等の記録媒体27を用い
た直接記録方式の例であり、画像信号に応じて加圧手段
の加圧部23を駆動して加圧方式により記録媒体27上
に画像形成液2中の樹脂微粒子を付着させて画像を形成
した後、現像インク3で現像するものである。図17は
色材を含有する画像形成液2Aの容器を平たく形成し、
該容器に像担持体7の送りローラー14を設けた例であ
る。図18は像担持体にOHPシートや記録紙等の記録
媒体27を用いた直接記録方式の例であり、画像信号に
応じてサーマルヘッド1を加熱し、加熱方式により記録
媒体27上に画像形成液2中の樹脂微粒子を付着させて
画像を形成した後、現像インク3で現像するものであ
る。
【0038】図19は円筒状の加熱・加圧部材29を用
いて像担持体7上に画像形成を行なう例である。図20
は像担持体にOHPシートや記録紙等の記録媒体27を
用いた直接記録方式の例であり、図12と同様の加圧手
段を用い、且つ色材を含有した画像形成液2Aを用いて
記録媒体27に対して画像形成と現像とを行なうもので
ある。図21は像担持体にOHPシートや記録紙等の記
録媒体27を用いた直接記録方式の例であり、記録媒体
27を挾んだ対向位置にサーマルヘッド1と圧接ローラ
ー10とを配置し、記録媒体27上に加熱・加圧により
樹脂微粒子による画像形成を行なった後、現像インク3
で現像を行なうものである。
【0039】次に、図8〜21に示した装置例による画
像形成の具体的な実施例について述べる。尚、実施例中
の%は重量基準である。 [実施例1] 画像形成液:含フッ素アクリレートのコロイド液(EX
−125(NOKクリューバ社製)、固形分濃度15
%) 現像インク:水性染料インク(下記に示す化学式構造の
直接染料7%、エチレングリコール2%、残部水)
【化1】 像担持体 :シリコンゴム クリーナー:多孔質体ルビセル(ルビシート(平均孔径
約10μm)、トーヨーポリマー社製) 装置構成 :図12に示したもの これらの条件で、画像信号に応じて加圧部23を駆動
し、180dpi(ドット/インチ)の記録密度で1ド
ット当たり約10gの圧力をほぼ室温(約25℃)にて
加えて像担持体7上に画像を形成し、現像インク3によ
り現像後、記録紙6に転写したところ、記録紙に良好な
印字が得られた。
【0040】[実施例2]画像形成液2、現像インク
3、像担持体7、クリーナー8は実施例1と同じものを
用い、加熱源をサーマルヘッド1、装置構成を図8に示
したものにして、像担持体7にサーマルヘッド1で1ラ
イン中の1cm当たり約320gの圧力を加えつつ画像
信号に応じてサーマルヘッド1を約120℃に加熱して
像担持体7上に画像を形成し、現像インク3により現像
後、記録紙6に転写したところ、記録紙に良好な印字が
得られた。
【0041】[実施例3] 画像形成液:酢酸ビニル−エチレンのコロイド液(S−
753(住友化学社製)、固形分濃度15%) 現像インク:実施例1と同様 像担持体 :フッ素系樹脂(テフロン等) クリーナー:実施例1と同様 装置構成 :図12に示したもの これらの条件で、画像信号に応じて加圧部23を駆動
し、180dpiの記録密度で1ドット当たり約10g
の圧力をほぼ室温(約25℃)にて加えて像担持体7上
に画像を形成し、現像インク3により現像後、記録紙6
に転写したところ、記録紙に良好な印字が得られた。
【0042】[実施例4]画像形成液2、現像インク
3、像担持体7、クリーナー8は実施例3と同じものを
用い、加熱源をサーマルヘッド1、装置構成を図9に示
したものにして、像担持体7にサーマルヘッド1で1ラ
イン中の1cm当たり約320gの圧力を加えつつ画像
信号に応じてサーマルヘッド1を約120℃に加熱して
像担持体7上に画像を形成し、現像インク3により現像
後、記録紙6に転写したところ、記録紙に良好な印字が
得られた。
【0043】[実施例5] 色材を含有する画像形成液: ・酢酸ビニル−エチレン−アクリル(S−920(住友化学社製))60% ・染料(C.I.ダイレクトブラック168) 10% ・エチレングリコール 20% ・水 残部 像担持体 :フッ素系樹脂(テフロン等) クリーナー:実施例1と同様 装置構成 :図13に示したもの これらの条件で、画像信号に応じて加圧部23を駆動
し、180dpiの記録密度で1ドット当たり約10g
の圧力をほぼ室温(約25℃)にて加えて像担持体7上
に画像を形成し記録紙6に転写したところ、記録紙に良
好な印字が得られた。
【0044】[実施例6]色材を含有する画像形成液2
A、像担持体7、クリーナー8は実施例5と同じものを
用い、加熱源をサーマルヘッド1、装置構成を図10に
示すものにして、像担持体7にサーマルヘッド1で1ラ
イン中の1cm当たり約320gの圧力を加えつつ画像
信号に応じてサーマルヘッド1を約120℃に加熱して
像担持体7上に画像を形成し記録紙6に転写したとこ
ろ、記録紙に良好な印字が得られた。
【0045】[実施例7] 色材を含有する画像形成液: ・シリコーン(SE−1980クリヤー(東レ・ダウコーニング・シリコーン 社製)) 30% ・染料(C.I.ダイレクトブラック168) 10% ・エチレングリコール 20% ・水 残部 像担持体 :シリコンゴム クリーナー:実施例1と同様 装置構成 :図13に示したもの これらの条件で、画像信号に応じて加圧部23を駆動
し、180dpiの記録密度で1ドット当たり約10g
の圧力をほぼ室温(約25℃)にて加えて像担持体7上
に画像を形成し記録紙6に転写したところ、記録紙に良
好な印字が得られた。
【0046】[実施例8]色材を含有する画像形成液2
A、像担持体7、クリーナー8は実施例7と同じものを
用い、加熱には赤外線レーザ17、装置構成を図11に
示すものにして、像担持体7に圧接ローラー(加圧ロー
ラー)10で1ライン中の1cm当たり約320gの圧
力を加えつつ、画像信号に応じて赤外線レーザ17よ
り、像担持体における赤外線吸収部19が約120℃に
なるように赤外線を放射して加熱し、像担持体7上に画
像を形成し記録紙6に転写したところ、記録紙に良好な
印字が得られた。
【0047】[実施例9] 色材を含有する樹脂コロイドよりなる画像形成液(油性インク): ・湿式トナー(ポリスチレン中にカーボンブラックを含む) 70% ・n−ウンデカン 30% 像担持体 :FEP(4フッ化エチレン−6フッ化プロ
ピレン共重合体) クリーナー:実施例1と同様 装置構成 :図14に示したもの これらの条件で、像担持体7にサーマルヘッド1で1ラ
イン中の1cm当たり約320gの圧力を加えつつ画像
信号に応じてサーマルヘッド1を約90℃に加熱して像
担持体7上に画像を形成し記録紙6に転写したところ、
記録紙に良好な印字が得られた。
【0048】[実施例10]画像形成液2、現像インク
3は、実施例1と同じものを用い、装置構成を図16に
示したものにして記録媒体(市販のOHPシート)27
に直接記録を行ない、画像信号に応じ加圧部23を駆動
して、1ドット(φ200μm)当たり10gの圧力を
室温にて加えたところ、記録媒体27に良好な印字が得
られた。
【0049】[実施例11]画像形成液2、現像インク
3は、実施例1と同じものを用い、加熱源をサーマルヘ
ッド1、装置構成を図21に示したものにして記録媒体
(市販のOHPシート)27に直接記録を行ない、記録
媒体27にサーマルヘッド1で1ライン中の1cm当た
り約320gの圧力を加えつつ画像信号に応じてサーマ
ルヘッド1を約120℃に加熱したところ、記録媒体2
7に良好な印字が得られた。
【0050】[実施例12]画像形成液は実施例5と同
じ色材を含有する画像形成液2Aを用い、装置構成を図
20に示したものにして記録媒体(市販のOHPシー
ト)27に直接記録を行ない、画像信号に応じ加圧部2
3を駆動して1ドット(φ200μm)当たり10gの
圧力を室温にて加えたところ、記録媒体27に良好な印
字が得られた。
【0051】[実施例13]画像形成液は実施例5と同
じ色材を含有する画像形成液2Aを用い、加熱源をサー
マルヘッド1、装置構成を図15に示したものにして記
録媒体(市販のOHPシート)27に直接記録を行な
い、記録媒体27にサーマルヘッド1で1ライン中の1
cm当たり約320gの圧力を加えつつ画像信号に応じ
てサーマルヘッド1を約120℃に加熱したところ、記
録媒体27に良好な印字が得られた。
【0052】[実施例14]色材を含有する画像形成液
2A、クリーナーは実施例7と同じものを用い、像担持
体7をフッ素系樹脂(テフロン等)、加熱源をサーマル
ヘッド1、装置構成を図17に示したものにして、画像
信号に応じてサーマルヘッド1を約120℃に加熱して
像担持体7に画像形成し、記録媒体(記録紙、OHPシ
ート等)に転写したところ、良好な印字が得られた。
【0053】[実施例15]画像形成液2、現像インク
3は実施例3と同じものを用い、加熱源をサーマルヘッ
ド1、装置構成を図18に示したものにして記録媒体
(市販のOHPシート)27に直接記録を行ない、画像
信号に応じてサーマルヘッド1を約120℃に加熱した
ところ、記録媒体27に良好な印字が得られた。
【0054】[実施例16]画像形成液2は実施例1と
同じものを用い、像担持体7をフッ素系樹脂(テフロン
等)、加熱・加圧源をアルミニウム製円筒(接触面:φ
2mm)29、装置構成を図19に示したものとし、前
記アルミニウム製円筒29にて、像担持体7に200g
の圧力を加えつつ、約120℃に加熱したところ、像担
持体7に良好な樹脂微粒子の付着が得られた。
【0055】[実施例17]画像形成液2は実施例3と
同じものを用い、像担持体7をシリコンゴム、加圧源を
アルミニウム製円筒(接触面:φ2mm)29、装置構
成を図19に示したものとし、前記アルミニウム製円筒
29にて像担持体7に1Kgの圧力を加えたところ、像
担持体7に良好な樹脂微粒子の付着が得られた。
【0056】以上、本発明による画像形成方法を用いた
装置の基本構成及び実施例について説明したが、上述し
た画像形成方法によれば、液体状でかつ低粘度の画像形
成液を用いて画像形成を行なうので転写材の無駄がな
く、低コストで高速な画像形成、記録が行なえる。この
ように、上述した画像形成方法は、容易かつ低コストの
画像形成を実現した点で優れているが、画像形成装置と
しては、さらに解決すべき点がある。
【0057】例えば、図1や図8等に示す構成の場合、
画像形成液中の樹脂微粒子を像担持体表面に付着する構
成において、サーマルヘッド1のヘッド面と像担持体表
面とが相対的に移動しているため、付着した樹脂微粒子
がヘッド面により擦られて像担持体表面から除去される
ことがあり、このため、樹脂微粒子の付着に「むら」が
生じて記録不全を生じることがある。請求項5〜8記載
の発明はこの問題を解消するものであり、上記画像形成
方法を改良し、樹脂微粒子の付着むらを生じない構成の
画像形成装置を提供するものである。以下、画像形成装
置のより具体的な構成例について説明する。
【0058】図22(a)は請求項5,6記載の発明の
実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。図にお
いて像担持体110はエンドレスベルト状に形成され、
像担持体送りプーリー(以下、プーリーと記す)110
A,110Bに巻装され、図示されない駆動手段により
駆動プーリー110Aを回転駆動することにより反時計
回りに定速回転するようになっている。像担持体110
の表面側に設けられた画像形成液供給装置114は、画
像形成液114Bを貯えたタンク114Cと、図面に直
交する方向の回転軸の回りに回転し周面を像担持体表面
に接触させ、時計方向に回転しつつ画像形成液114B
を像担持体表面に供給する画像形成液供給手段としての
供給ローラー114Aとを有する。供給ローラー114
Aは図示されない駆動手段により、周面移動速度が像担
持体110の走行速度と等しくなるように駆動されるよ
うになっている。これにより供給ローラー114Aと像
担持体110の周面間は相対速度:0となる。
【0059】画像形成液供給装置114の右方に配備さ
れた現像装置116は、現像インク116Bを貯えたタ
ンク116Cと、図面に直交する方向の回転軸の回りに
回転し周面を像担持体表面に接触させ、所定方向に回転
しつつ現像インク116Bを像担持体表面に供給する供
給ローラー116Aとを有している。この例では供給ロ
ーラー116Aの回転方向は時計回り方向であるが、上
記回転方向および回転速度は最適の現像が実現されるよ
うに設定される。符号112で示すサーマルヘッドは画
像書き込み手段であって、微小な発熱エレメントを図面
に直交する方向へ配列されたヘッド面を、供給ローラー
114Aに対向する位置で像担持体110の裏面に圧接
させている。転写手段としての転写装置118は、転写
紙Sを像担持体110の表面に押しつけながら矢印方向
へ搬送する転写ローラーと、これを回転駆動する駆動手
段(図示されず)とを有している。符号120で示すク
リーニング装置は像担持体クリーニング手段であって、
ブレード120Aと、このブレード120Aのエッジを
像担持体表面に対して接離させる手段(図示されず)と
回収容器120Bとを有する。
【0060】画像記録時には像担持体110が回転さ
れ、画像形成液供給装置114、現像装置116が作動
状態になる。この状態でサーマルヘッド112に画像信
号を印加するとサーマルヘッド112に対向する像担持
体表面に供給された画像形成液114Aが画像信号に応
じて位置選択的に加熱され、液中の樹脂微粒子が画像信
号に応じて像担持体110の表面に付着する。続いて、
現像装置116において供給される現像インクは、像担
持体表面の樹脂微粒子像に選択的に付着して可視像を形
成する。この可視像は転写装置118により転写紙S上
に転写される。かくして所望の記録画像が得られる。画
像信号に応じて像担持体110表面に付着した樹脂微粒
子は繰返し使用可能であり、同一の樹脂微粒子像を繰返
し用いるときは、クリーニング装置120のブレード1
20Aを像担持体表面から退避させるとともに供給手段
114Aも像担持体表面から退避させ、同一の樹脂微粒
子画像に対して現像と転写とを必要なだけ繰返し、所望
枚数の記録画像を得たらクリーニング装置120を作動
させてブレード120Aを像担持体110の表面に突き
当て、付着している樹脂微粒子を像担持体110の表面
から剥離して回収容器120B内に回収し、画像記録を
完了する。
【0061】図22(b)は請求項5,6記載の画像記
録装置の別の実施例を示す概略構成図である。繁雑を避
けるため混同の虞れがないと想われるものに就いては図
22(a)におけると同一の符号を用いる。この実施例
が図22(a)の実施例と異なる所は、画像形成液供給
手段が、色材含有画像形成液114Dを貯えたタンク1
14Cと、図面に直交する方向の回転軸の回りに回転し
周面を像担持体表面に接触させ、時計方向に回転しつつ
色材含有画像形成液114Dを像担持体表面に供給する
色材含有画像形成液供給手段としての供給ローラー11
4Aとを有している点にある。この実施例においては、
像担持体110を回転させつつ、サーマルヘッド112
に画像信号を印加すれば、色材含有画像形成液114D
中の樹脂微粒子が付着するとともに液中の色素材料が樹
脂微粒子に付着して可視画像が形成されるので、これを
転写紙S上に転写することにより所望の記録画像が得ら
れる。この実施例においても図22(a)に示すクリー
ニング装置120を配備してよいことは言うまでもな
い。
【0062】図23は請求項5,6記載の発明のさらに
別の実施例を要部のみ示す図である。像担持体110は
矢印方向へ移動する。符号140は画像形成液供給装置
もしくは色材含有画像形成液供給装置を示す。この装置
はタンク140Cとエンドレスベルト141とを有す
る。エンドレスベルト141は駆動ローラー142とサ
ーマルヘッド112とに掛け回され、タンク140C内
に貯えられたインク140Bに一部が浸漬している。サ
ーマルヘッド112はエンドレスベルト141を像担持
体110の表面に圧接させている。駆動ローラー142
は、エンドレスベルト141を時計回りの所定の速さ、
即ち像担持体110の移動速さと同じ速さで回転させ
る。インク140はエンドレスベルト141の周面に汲
み上げられて像担持体110の周面に供給され、供給部
はサーマルヘッドによりエンドレスベルト141を介し
て位置選択的に加熱される。エンドレスベルト141
は、インク140Bが画像形成液であるか色材含有画像
形成液であるかに応じて、画像形成液供給手段もしくは
色材含有画像形成液供給手段である。この図23の構成
の場合、像担持体110は、図示のようにベルト状でも
よいしドラム状もしくはローラー状でも良い。
【0063】図24は請求項7の発明の実施例を要部の
み示す図である。この実施例では、画像形成液供給手段
もしくは色材含有画像形成液供給手段である供給ローラ
ー144が、硬質ローラー144Aの周面部に弾性層1
44Bを形成してなる。供給ローラー144は像担持体
110の表面に圧接し、弾性変形によりニップを形成す
る。ニップ幅:Nはサーマルヘッド112における個々
の発熱エレメントの配列直交方向即ち像担持体110の
移動方向の幅:dよりも大きく設定されている。一つの
発熱エレメントが1ドット分の画像信号で発熱すると
き、像担持体110は上記方向には上記幅:dよりも若
干長い領域が加熱されるが、発熱の立上り立ち下がりや
樹脂微粒子の付着の閾値を考慮すると、付着樹脂微粒子
で形成される1ドットの大きさは上記方向に幅:d程度
であると考えられる。このとき、図のようにニップ幅:
Nが幅:dより大きく設定されていれば、樹脂微粒子を
確実に1ドットの大きさに付着させることができ、良好
な記録画像・画質を実現できる。
【0064】図25は請求項8の発明の実施例を要部の
み示す図である。画像形成液供給手段や色材含有画像形
成液供給手段は、ローラー状もしくはエンドレスベルト
状であるが、画像書き込み手段による加熱の際に一部の
樹脂微粒子が供給手段の表面に付着することが起こる。
この粒子が再度像担持体表面に付着すると、記録画像に
おける地肌汚れの原因になる。そこで図25の実施例で
は、供給手段としての供給ローラー114Aの表面をク
リーニングするクリーニング手段として、ブレード11
4Eを画像形成液中においてローラー表面に常接させて
供給手段表面の付着樹脂微粒子を除去するようにした。
これにより記録画像における地肌汚れの問題を解消でき
る。
【0065】次に、図22〜25に示した装置による具
体的な実施例を3例上げる。 [実施例18]テフロンフィルムをエンドレスベルト状
に形成して、図22(a)に示す像担持体110を形成
した。画像形成液供給装置114における供給ローラー
114Aはステンレスローラーにより構成した。画像形
成液114Bとしては、エチレン−酢酸ビニルのコロイ
ド液(S−752(住友化学社製)、20%分散液(分
散媒:水、樹脂コロイド粒径:数μm))を用いた。また
現像インクとしては、染料:BKS−207;7wt
%、エチレングリコール;20wt%を73wt%の水
に溶解させた水性染料インクを用いた。画像記録プロセ
スを行い、極めて良好な記録画像が得られた。
【0066】[実施例19]シリコンゴムのエンドレス
ベルトにより、図22(b)の装置の像担持体110を
形成した。また同図の色材含有画像形成液供給装置を、
図23の装置に換えた。エンドレスベルト141はポリ
イミドにより形成し、図25の実施例で説明したクリー
ナーを設けた。色材含有画像形成液としては、前記実施
例18の画像形成液に、染料BKS−207を7wt%
溶解させたものを用いた。画像記録プロセスを行い、極
めて良好な記録画像が得られた。
【0067】[実施例20]テフロンフィルムをエンド
レス状にして図22(b)の像担持体110を構成し
た。図22(b)に色材含有画像形成液供給手段である
供給ローラー114Aとして、シリコンゴムで周面を被
覆したステンレスローラーを用い、図25で説明したク
リーナーを設けた。色材含有画像形成液としては、含フ
ッ素アクリレートのコロイド液(EX−125(NOK
クリューバ));20wt%、染料:BKS−207;
10wt%、エチレングリコール;20wt%を50w
t%の水に分散、溶解したものを用いた。画像記録プロ
セスを行い、極めて良好な記録画像が得られた。
【0068】以上のように、請求項5〜8の発明の画像
形成装置では、像担持体に付着させた樹脂微粒子に像担
持体表面方向の機械力が作用しないので、付着された樹
脂微粒子による像が機械的に摺擦されることがなく、極
めて良好な記録画像を得ることができる。なお、画像書
き込み手段としてはサーマルヘッドを説明したが、これ
に限らず、例えば赤外線レーザーによる光書き込み方式
の画像書き込み手段の使用も可能である。この場合、書
き込みは像担持体や画像形成液供給手段もしくは色材含
有画像形成液供給手段を、透明に形成し、これらを介し
て行うこともできる。
【0069】ところで、請求項1〜3の画像形成方法に
おいて、像担持体に対する画像形成液の接触下で加熱を
行い、液中の樹脂微粒子を付着させて階調性等において
良好な画像を得るには、画像形成液の適正な供給が必要
になる。しかし、この画像形成液の供給に際しては、図
26に示すように、像担持体7の表面と加熱手段たるサ
ーマルヘッド1との間の間隙dの大きさによって設定さ
れる画像形成液の厚さの大小により画像形成液の担持量
が異なると、その液中に含まれている樹脂微粒子の量も
異なり、結果として、像担持体7に対する樹脂微粒子の
付着量が異なることになる。このような間隙dの大小
は、装置の組立て時のバラツキ精度や長時間の使用にお
ける振動等の要因によって装置毎、あるいは同一装置で
あっても使用時間の経過によってバラツキが生じ、この
ため、装置によって、あるいは使用時間等によって、画
像品質が一定しなくなる場合が生じる。
【0070】このような画像品質に変化を生じさせる間
隙dによる影響は、図27に示すとおりである。すなわ
ち、図27(a)は、画像形成液側にサーマルヘッド1
を位置させて、サーマルヘッド1からの熱を効率良く画
像形成液に伝えて加熱エネルギーを比較的低いものとす
ることができる場合の、像担持体7とサーマルヘッド1
の加熱面との間の間隙dが適正である状態を示してお
り、これに対して、図27(b)は、上述した間隙が、
大きくなっている(d<D)状態を示している。このよう
に、間隙が大きくなると、適正間隙dの場合に得られて
いた画像形成液の像担持体7との接触長さ(l0)が小さ
くなり(l0>l1)、画像形成液の供給量が減少し、最悪
の場合には接触しないで液が供給されなくなることもあ
り、これによって、適正な樹脂微粒子の付着による画線
部の形成が行なえなくなるので画像品質を低下させる虞
れがある。
【0071】尚、図27(c)は、像担持体7をはさん
で画像形成液と対向する側にサーマルヘッド1を位置さ
せた場合が示されており、このような構成では、図27
(a)の場合のように、サーマルヘッド1が画像形成液
に接触することがないので、ヘッドの加熱面が汚れるこ
とがなく信頼性がよいので採用されることもあり、この
場合には、画像形成液側には像担持体7に対してその液
を供給するためのローラあるいはベルト状の画像形成液
供給手段(図においてはローラ状が示されている)を設
け、この液供給手段と像担持体7との間に画像形成液が
入り込んで画像形成が行われる。そして、この場合にお
いても、図27(a)および(b)で説明したと同じ現
象が起こる。
【0072】そこで請求項9〜13の発明は、樹脂微粒
子の付着を安定して行うようにして高画像品質の記録画
像が得られる画像形成装置を提供しようとするものであ
る。すなわち、請求項9〜13の発明では、画像形成装
置の像担持体に対する付着がなされる部分の液層の厚さ
及び/または幅の制御手段を設けるものであり、これに
より、像担持体に対する画像形成液の厚さが一定化され
ることにより、像担持体への液の接触長さが一定にさ
れ、これによって、接触長さからの接触面積と液厚とに
よる液の担持量が一定化される。またこの発明によれ
ば、像担持体に対する画像形成液供給手段側において、
あるいは像担持体側で溶液の担持量が一定化される。
【0073】以下、請求項9〜13の発明による画像形
成装置のより具体的な構成例について説明する。尚、以
下に説明する実施例において共通する特徴は、少なくと
も、像担持体上で樹脂微粒子の付着が行われる部分にお
ける画像形成液の厚さおよび/または担持量を略一定に
制御し、そして、少なくとも、加熱手段と像担持体上の
画像形成部との間に画像形成液を存在させて像担持体の
画像形成部を傷つけないようにした点にある。
【0074】図28は請求項9,10の実施例を示す図
であって、この画像形成装置は、画像形成液側にサーマ
ルヘッドを配置した例であり、この構成においては、画
像形成液Lを収容している溶液タンク210の内部にサ
ーマルヘッド211が一体的に設置され、このサーマル
ヘッド211は、その加熱面を像担持体212に対面さ
せている。一方、溶液タンク210には、像担持体21
2と対面する側の縁部に、サーマルヘッド211と像担
持体212との間の液厚及び/または幅、すなわち担持
量を制御する制御手段213が設けられている。上述し
た制御手段213は、図において溶液タンク210の上
縁部に基部を固定されて上方に向け、所定高さをもたせ
て突出している支持部材213Aと、この支持部材21
3Aによって回転可能に支持され、その周面を像担持体
212の表面に対向させているコロ213Bとで構成さ
れている。このコロ213Bは、像担持体212の移動
に連動して回転し、像担持体212の移動に抵抗しない
ようになっている。また、溶液タンク210は、その底
部と装置の不動部との間に配置されているバネ213C
によって、通常、像担持体212側に向け加圧されてい
る。従って、制御手段213のコロ213Bが像担持体
212の表面に当接すると、サーマルヘッド211と像
担持体212との間の間隙が所定量に設定され、この間
隙は、像担持体212の移動に連動してコロ213Bが
回転することにより、像担持体212のどの位置におい
ても同じ量とされる。
【0075】上述したコロ213Bは、像担持体212
との当接によって、記録層表面が傷つけられた場合に地
肌汚れを引き起こすような事態を防止するための一例で
あり、この他に、コロ213Bと同等な機能をもつ、例
えば、アルミニウム、ステンレス等の金属、あるいは、
テフロン、ポリカーボネイト等の樹脂、さらにはセラミ
ックス等で構成された部材としても良い。また、制御手
段213を像担持体212に当接させる手段としては、
上述したバネ213Cに代えて、空気圧、油圧あるいは
ソレノイド等による駆動構造を用いてもよい。さらに、
制御手段213としては、溶液タンク213A側を像担
持体212に加圧する方式とするだけでなく、これとは
逆に、像担持体212側を溶液タンク213A側に付勢
するようにしても良く、そして、付勢する手段を用いる
代わりに像担持体212の重力を利用して溶液タンク2
13A側に当接させるようにしてもよい。一方、この制
御手段213は、サーマルヘッド211と像担持体21
2との間の間隙を常に一定化することができるので、こ
の間隙内での液厚を一定化するとともに、この液厚によ
り得られるところの像担持体212との接触長さ(接触
幅)l0 (図27参照)を所定の長さに一定化することが
できるので、液厚および接触長さ(接触幅)から得られ
る接触面積とにより求められる画像形成液の担持量を一
定にすることができる。
【0076】この液厚及び/または幅に関しては、小さ
すぎると、先にも説明したように、画像形成液中に分散
されている樹脂微粒子の量が少なくなり、像担持体21
2上で付着される樹脂微粒子の量が不足して所定の画線
部が形成できなくなり、また、反対に大きすぎると、画
像形成液の量が過多となってサーマルヘッド211から
の熱の伝達が行われにくくなり、高速印字ができなかっ
たり、あるいは、図27で説明したように、接触長さが
変化して溶液の接触面積が変化してしまうので、本実施
例においては、この接触長さが1〜5mm、好ましくは、
10μm〜3mmの間に設定できるように、制御手段21
3によるサーマルヘッド211と像担持体212との間
の間隙を調整されている。従って、画像形成液は、サー
マルヘッド211と像担持体212との間の間隙に毛管
現象によって入り込み、その間隙内に保持されて像担持
体212を溶液との接触下におく。
【0077】本実施例は以上のような構成であるから、
いま、具体的な実施例を挙げてその作用を説明すると、
次の通りである。尚、%は重量基準である。 [実施例21] 画像形成液:エチレンー酢酸ビニルのコロイド液(S−
752(住友化学社製)の20%分散液) 現像インク:水性染料インク(実施例1に示した化学式
構造の直接染料7%、エチレングリコール2%、残部
水) 像担持体 :シリコンゴム 加熱源 :サーマルヘッド クリーナー:多孔質体ルビセル(ルビシート(平均孔径約
10μm)、トーヨーポリマー社製) 装置構成 :図1に示したものと同様の構成 像形成部 :図28に示した構造。 この条件下で画像信号に応じてサーマルヘッド211に
より加熱(150℃)したところ、良好な印字が記録紙
に転写された。また、印字開始時の画像と1000回、
サーマルヘッド211の加熱を行った後の画像とを比較
したところ、両者共、略同様に良好な印字が記録紙に転
写される結果を得た。
【0078】ところで、制御手段213は、溶液タンク
210に設けることに限られないものであり、図29に
は、この場合の例が示してある。すなわち、図29に示
す構造は、サーマルヘッド211の加熱面に間隙設定部
230を設けたものである。この場合の間隙設定部23
0は、サーマルヘッド211の加熱面と像担持体212
との間の間隙を一定状態に維持させるだけでなく、この
間隙内へ画像形成液を浸入させて像担持体212を画像
形成液の接触下に設定するように作用している。そこ
で、本実施例においては、例えば、図30に示すような
形状が設定されている。すなわち、図30(a)はサー
マルヘッド211の加熱部の周囲に柱状の突起を複数設
けたものであり、また、図30(b)は加熱面同士の間
に壁部を配置してスリットを形成したものであり、さら
に、図30(c)は加熱面の周囲を凹部により囲み、そ
して、この凹部に連通するスリットを形成したものであ
る。図30(b),(c)に示した形状においては、ス
リットの長手方向を像担持体212の移動方向に沿った
方向に設定され、像担持体212の移動力を利用して画
像形成液の流動を行なえるように設定されている。
【0079】これら間隙設定部230は、例えば、金
属、ガラス、樹脂、セラミックス等が用いられ、これら
の表面を既存の微細化加工処理によりその寸法精度を維
持した状態で形成されるものであり、また、一般にサー
マルヘッド211における加熱面は、印字速度の高速化
を目的として複数箇所設けられることが多く、特に、ラ
イン型サーマルヘッドとして用いるような場合には、数
100個以上集積されるので、各加熱面での間隙を確保
するためには、図30(b),(c)に示した形状が、
隣合う加熱面毎の間隙を設定する上で有利である。しか
も、各加熱面毎に画像形成液を毛管現象により担持する
ことができるので、加熱面に対向する像担持体212の
表面を確実に画像形成液の接触下におくことができる。
【0080】図29および図30に示した制御手段を用
いた場合の実験例を次に示す。 [実施例22] 画像形成液:エチレンー酢酸ビニルのコロイド液(S−
752(住友化学社製)の20%分散液) 現像インク:水性染料インク(実施例1に示した化学式
構造の直接染料7%、エチレングリコール2%、残部
水) 像担持体 :シリコンゴム 加熱源 :サーマルヘッド クリーナー:多孔質体ルビセル(ルビシート(平均孔径
約10μm)、トーヨーポリマー社製) 装置構成 :図1に示したものと同様の構成 像形成部 :図29に示した構造とし、制御手段の形状
は図30(b)に示した形状 この条件下で画像信号に応じてサーマルヘッド211に
より加熱(150℃)したところ、良好な印字が記録紙
に転写された。さらに、印字開始時の画像と1000
回、サーマルヘッド211の加熱を行った後の画像とを
比較したところ、両者共、略同様に良好な印字が記録紙
に転写される結果を得た。
【0081】次に、上述した制御手段は、像担持体の形
式に関係なく設けることが可能であり、例えば、図1に
示したドラム状の像担持体に代えて、像担持体をベルト
状に構成した場合にも適用することができる。図31は
請求項11の実施例を示す図で、図31(a)は、ベル
ト状の像担持体212Aに対する画像形成液の供給部
を、そして、図31(b)は図31(a)において矢印
Bで示す方向の矢視断面図である。図31において、制
御手段260は、画像形成液の供給ローラー261と同
軸上に設けられている間隙規制コロ262を備え、この
間隙規制コロ262は、供給ローラー261よりも大径
に設定され、その径は、供給ローラー261と像担持体
212Aとの間の関係を半径方向において、間隙量に相
当する所定の値dに設定できる寸法とされている。従っ
て、像担持体212Aが移動するのにあわせて間隙規制
コロ262が回転するので、常に、像担持体212Aと
画像形成液供給ローラ261との間の間隙が一定にさ
れ、像担持体212Aに対する画像形成液の供給量も常
に一定にされることになる。この状態で、サーマルヘッ
ド211からの加熱による記録層への樹脂微粒子の付着
量は、画像形成液の担持量が間隙規制コロ262により
一定とされているので、像担持体212のどの位置にお
いても一定にされることになる。
【0082】一方、上述した画像形成液の一定量供給に
関しては、像担持体に対向する液の供給部そのものの構
造によっても実現することができる。図32は請求項1
1の別の実施例を示し、像担持体212Aをベルト状に
構成した場合を対象とする画像形成装置を示しており、
この装置における画像形成液供給部220は、画像形成
液タンク220Aとこのタンク内の液中に一部を浸漬さ
せている供給ベルト220Bとで構成されている。な
お、図中、符号203は図1に示した現像部(3,4)
と同じ現像部を示している。このような構造における間
隙設定のための構造は、図33に示すように、供給ベル
ト220Bが掛けられているプーリ220C,220D
のうち、像担持体212側に位置するプーリ220Cと
同軸上に、供給ベルト220Bの外径よりも大きい径を
設定された間隙規制コロ221を設け、この間隙規制コ
ロ221を像担持体212の表面に当接させて、図31
に示した場合と同様な働きを行なわせる。図31乃至図
33に示した制御手段を用いた場合の具体的な実施例を
次に示す。
【0083】[実施例23] 画像形成液:エチレンー酢酸ビニルのコロイド液(S−
752(住友化学社製)の20%分散液) 現像インク:水性染料インク(実施例1に示した化学式
構造の直接染料7%、エチレングリコール)2%、残部
水) 像担持体 :シリコーンゴム 加熱源 :サーマルヘッド クリーナー:多孔質体ルビセル(ルビシート(平均孔径
約10μm)、トーヨーポリマー社製) 装置構成:図32に示した構成 像形成部:図33に示した構造 この条件下で画像信号に応じてサーマルヘッド211に
より加熱(150℃)したところ、良好な印字が記録紙
に転写された。また、印字開始時の画像と1000回、
サーマルヘッド211の加熱を行った後の画像とを比較
したところ、両者共、略同様に良好な印字が記録紙に転
写される結果を得た。
【0084】次に、図34は請求項12の実施例を示し
ており、図32に示した供給ベルト220Bに担持され
る画像形成液の量をさらに正確に管理するための構造を
示しており、この構造においては、供給ベルト220B
の移動方向における像担持体212Aに対面する前の位
置に供給液厚規制手段222が配置されている。この供
給液厚規制手段222は、ブレードにより構成されてい
て、供給ベルト220B上での液の担持量を設定できる
隙間をベルト表面との間に設定する位置に先端を位置決
めされている。この構成においては、供給ベルト220
Bに担持される液の量を、供給液厚規制手段222によ
り均一化するができる。従って、供給液の量を均一化し
た上で、さらに、像担持体212との間の間隙を一定化
することによって、より効果的な画像形成液の均一供給
が行なえることになる。これは、過剰な液の供給を防止
して像担持体212と液とが接触した際の給液量のムラ
の発生やその給液部からの液の溢れ現象を阻止して装置
内部の汚損を防ぐことができる。
【0085】また、図35乃至図37には、画像形成液
の担持量を一定化するための別の実施例が示されてお
り、この実施例においては、図32乃至図34に示した
供給ベルト220Bに液の担持部を形成したことを特徴
としている。すなわち、図35において、(a)は、図
32に示した像担持体212Aに対して、画像形成液供
給側にサーマルヘッド211を配置した場合を、そして
(b)は、画像形成液供給側と対峙する位置にサーマル
ヘッド211を配置した場合が示されており、これら何
れの場合においても、供給ベルト220Bにはベルトの
厚さ方向に貫通された微細な液担持孔220B1が形成
されている。この担持孔220B1は、例えば、周知の
エッチング処理などの微細化処理によって各位置で均一
に形成され、画像形成液タンク220A(図32参照)
内を供給ベルト220Bが通過したときに、画像形成液
を表面張力によって内部に保持する部分であり、このと
きの画像形成液の量は、供給ベルト220Bの厚さと担
持孔220B1との大きさによって得られる面積が等し
いことにより、どの位置においても同量に設定されるよ
うになっている。
【0086】また、この担持孔220B1は、供給ベル
ト220Bの厚さ方向で同じ大きさを以って貫通させる
だけでなく、図36に示した形状の凹部によって構成す
ることも可能であり、凹部とした場合の形状としては、
図36に示すように、ドット状(図36(a)参照)、
あるいは、ドットよりも大きい楕円形状(図36(b)
参照)、さらには、ストライプ状(図36(c)参
照)、そして、格子状(図36(d)参照)等が選択さ
れる。また、担持孔220B1を貫通させた場合には、
その厚さ方向の形状として、例えば、図37に示すよう
に、サーマルヘッド211に対向する側の幅を、そのヘ
ッド211に対向しない側よりも狭くするようにしても
よい。このようにすることで、サーマルヘッド211に
対向する部分の担持孔220B1の大きさが小さいの
で、サーマルヘッド211の加熱面との接触範囲を小さ
くすることができ、これによって、サーマルヘッド21
1の加熱面の汚損を軽減することができる。
【0087】一方、この担持孔220B1に関しては、
供給ベルト220Bだけでなく、例えば、液供給部の構
造として、図32に示した供給ベルト20Bに代えて、
ローラーを用いる場合にも適用でき、この場合には、図
38(a)〜(c)に示すように、ローラー270の表
面に供給ベルト220Bの場合と同様の形状の凹部27
1を選択することができる。
【0088】本実施例は以上のような構成であるから、
いま、具体的な実施例を挙げてその作用を説明すると、
次の通りである。尚、次の実施例に用いられる画像形成
装置の構成は、図39に示すように、供給ベルト220
Bを用いると共に、この供給ベルト220Bには、樹脂
微粒子を分散させた画像形成液の供給を行なわせ、そし
て、この液による画線部が形成された後に、図32に示
した符号を用いて説明すると、図32の場合と同様に、
現像インクを収容している現像部203の現像ローラー
203Bによって現像インクを供給するようになってい
る。
【0089】[実施例24] 画像形成液:エチレンー酢酸ビニルのコロイド液(S−
752(住友化学社製)の20%分散液) 現像インク:水性染料インク(実施例1に示した化学式
構造の直接染料7%、エチレングリコール)2%、残部
水) 像担持体 :シリコンゴム 加熱源 :サーマルヘッド クリーナー:多孔質体ルビセル(ルビシート(平均孔径
約10μm)、トーヨーポリマー社製) 装置構成 :図39に示した構成 像形成部 :図35乃至図37に示した構造 この条件下で画像信号に応じてサーマルヘッド211に
より加熱(150℃)したところ、良好な印字が記録紙
に転写された。また、印字開始時の画像と1000回、
サーマルヘッド211の加熱を行った後の画像とを比較
したところ、両者共、略同様に良好な印字が記録紙に転
写される結果を得た。
【0090】一方、画像形成液の一定量の担持を行なう
ための構造としては、上述した画像形成液供給部に代え
て、ドラム状あるいはベルト状の像担持体側に設けるこ
とも可能である(請求項13)。図40は請求項13の
実施例を示す図であって、(a)はサーマルヘッド21
1を画像形成液の供給側に配置した場合を、また、
(b)は画像形成液の供給側と対峙させてサーマルヘッ
ド211を配置した場合が示されており、これら何れの
場合においても、像担持体212に、凹部からなる画像
形成液担持部240が設けられている。この画像形成液
担持部240に対しては、像担持体212がサーマルヘ
ッド211と対向する前に画像形成液供給部からの画像
形成液が供給され、その液が表面張力によって保持され
る。従って、画像形成液担持部240によって保持され
る液の量は、画像形成液担持部240の深さと凹部面積
とが均一に設定されることにより、像担持体212の全
域にわたって一定に保たれる。
【0091】そして、このような画像形成液担持部24
0を有する像担持体212を用いた画像形成装置の構成
は、図41に示されている。すなわち、図41は、図4
0(a)に示したサーマルヘッド211の配置を対象と
しており、ベルト状の像担持体212の移動方向におい
て、サーマルヘッド211の位置の上流側には、供給ロ
ーラー225Bを内蔵した画像形成液タンク225Aを
備えている画像形成液供給部225が配置され、そし
て、サーマルヘッド211の下流側には、スクイズ装置
230、および、図32に示した場合と同様な現像部2
03が順に配置されている。スクイズ装置230は、像
担持体212上に残っている余剰な画像形成液を除去す
るためのものであり、例えば、ローラーやブレード等の
掻き取り構造あるいは吸引構造を用いた構成とされてい
る(余剰な画像形成液の除去手段に関しては後述す
る)。尚、液担持部240の形状は、図36および図3
8に示した場合と同様とすることが可能である。
【0092】本実施例は以上のような構成であるから、
具体的な実施例を上げてその作用を説明すると、次の通
りである。 [実施例25] 画像形成液:エチレンー酢酸ビニルのコロイド液(S−
752(住友化学社製)の20%分散液) 現像インク:水性染料インク(実施例1に示す化学式構
造の直接染料7%、エチレングリコール)2%、残部
水) 像担持体 :シリコンゴム 加熱源 :サーマルヘッド クリーナー:多孔質体ルビセル(ルビシート(平均孔径
約10μm)、トーヨーポリマー社製) 装置構成 :図41に示した構成 像形成部 :図40に示した構造 この条件下で画像信号に応じてサーマルヘッド211に
より加熱(150℃)したところ、良好な印字が記録紙
に転写された。また、印字開始時の画像と1000回、
サーマルヘッド211の加熱を行った後の画像とを比較
したところ、両者共、略同様に良好な印字が記録紙に転
写される結果を得た。
【0093】また、本発明においては、樹脂微粒子を分
散した画像形成液中に色材を含有させて用いることも可
能である。つまり、この場合の画像形成装置の構成は、
図28、図29、図32、図39、図41に示されてい
る構成における画像形成液タンク内の液を色材含有の画
像形成液とし、現像部203を除いた構成であり、樹脂
微粒子の付着による画線部の形成と現像インクの付着に
よる可視像の形成とを同時に行うようにして、構成の簡
略化が図れる。本実施例は以上のような構成であるか
ら、具体的な実施例を上げてその作用を説明すると、次
の通りである。
【0094】[実施例26] 画像形成液:エチレンー酢酸ビニルのコロイド液(S−
752(住友化学社製)の20%分散液)に染料BK5ー
207を7wt%溶融させたもの 像担持体 :シリコンゴム 加熱源 :サーマルヘッド クリーナー:多孔質体ルビセル(ルビシート(平均孔径
約10μm)、トーヨーポリマー社製) 装置構成 :図28、図29、図32、図39、図41
において現像部を除いた構成 この条件下で画像信号に応じてサーマルヘッド211に
より加熱(150℃)したところ、良好な印字が記録紙
に転写された。また、印字開始時の画像と1000回、
サーマルヘッド211の加熱を行った後の画像とを比較
したところ、両者共、略同様に良好な印字が記録紙に転
写される結果を得た。
【0095】以上のように、請求項9〜13の発明によ
れば、樹脂微粒子を分散した液の接触下において、加熱
及び/または加圧することにより上記樹脂微粒子を付着
させて潜像に相当する画線部を形成するようにして、低
コストでかつ容易に画像形成が行なえる方法を用いる場
合に、少なくとも付着がなされる部分の液層の厚さ及び
/または幅(担持量)の制御を行なう構成を備えている
ので、像担持体に付着される樹脂微粒子の量を常に均一
にすることができる。従って、像担持体上での樹脂微粒
子の量が不均一になることが原因である画像品質の低下
を未然に防止することができる。また、上記液の液厚を
一定化させることができるので、加熱に用いられる手段
と像担持体上での画像部との間に確実に画像形成液を存
在させることができ、これによって加熱手段と像担持体
の画像形成部との接触を回避させて像形成部の損傷を未
然に防止して画像品質の低下を抑えることができる。さ
らに、画像形成液を像担持体に供給する側においてその
液厚及び/または幅を一定化することができるので、供
給される液の過不足による液の溢れなどの弊害を未然に
なくすことができる。
【0096】ところで、本発明の画像形成装置におい
て、像担持体へ画像形成液中の樹脂微粒子を付着させる
際、像担持体上における非画像形成部へも画像形成液が
付着し、形成される画像が乱れるという問題がある。そ
こで、請求項14,15の発明では、上述した種々の画
像形成装置の構成に加えて、像担持体への樹脂微粒子付
着時に像担持体に付着する余分な液を除去する手段を設
ける。図41のスクイズ装置230はその一例である。
本発明の画像形成装置に適用される画像形成方法は、前
述したように、樹脂微粒子を分散した画像形成液を撥液
性の像担持体に接触させた状態で、その像担持体もしく
は画像形成液を画像情報信号に応じて選択的に加熱及び
/または加圧して、該像担持体上に樹脂微粒子を付着せ
しめるというものであるが、この画像形成方法において
は、像担持体の非画像形成部に付着した画像形成液をい
かにして除くか、あるいは画像形成部へ移動させるかが
高品質の画質を得るために重要であり、更に、画像形成
部へ付着した樹脂微粒子に付着する画像形成液の量をい
かにして安定してある範囲内の量におさめるかが、安定
した現像及び高速印刷を行なう上で重要となる。
【0097】以下、請求項14,15の実施例について
説明する。 (1)余分な画像形成液を除去する手段(請求項14) ここで、図42は図1と同様の構成の画像形成装置に除
去手段を設けた例である。図42において、符号301
はサーマルヘッド、302は液中に樹脂微粒子309を
分散させた画像形成液、303は現像インク、304は
現像ローラ、305は転写ローラ、306は記録紙、3
07はドラム状の像担持体、308はクリーナーであ
る。図42の構成では、像担持体307への樹脂微粒子
付着時に、像担持体へ付着する余分な画像形成液を除去
する手段として、スポンジローラー330を用いた場合
の装置構成の一例である。
【0098】この装置構成例では、画像情報信号に応じ
て選択的に加熱される加熱部301によって像担持体3
07への樹脂微粒子の付着がなされ、この時に像担持体
に付着する余分な画像形成液302をスポンジローラー
330によって吸い取り、整えられた樹脂微粒子による
画像形成部へ現像ローラ304によってインク303を
付着させることによって現像を行ない、現像後、転写ロ
ーラ305によって像担持体307上のインクを記録紙
306へ転写して記録紙306への画像形成を行ない、
転写時に記録紙306へ転写されずに像担持体307に
付着したままの樹脂微粒子や紙粉などは、再び加熱部3
01によって像担持体307への樹脂微粒子付着がなさ
れる前にクリーナー308によって除去される、という
画像形成サイクルになっている。
【0099】以上の装置構成によって実際に実験を行な
った結果、樹脂微粒子付着直後の像担持体上には、図4
3(a)のように、画像情報信号に応じて付着した画像
形成部の樹脂微粒子以外に、非画像形成部へも非付着状
態の画像形成液の付着が見られた。これは、像担持体へ
の樹脂微粒子付着の際、像担持体と画像形成液が接触す
るが、この時、画像形成液は画像形成部だけでなく非画
像部へも接触するためである。それに対し、スポンジロ
ーラー通過後の像担持体を見ると、画像形成部に付着し
た樹脂微粒子周辺の非画像形成部へ付着した画像形成液
や、画像形成部とは離れたところへ付着した画像形成液
などは、図43(b)に示すように、全てスポンジロー
ラーに吸い取られ、画像形成部に付着した樹脂微粒子の
みが残り、その結果、高品質の画像が得られた。
【0100】比較のため、スポンジローラーを用いずに
画像形成を行なったところ、非画像形成部に付着した画
像形成液の部分にも現像時にインクが付着し、その結
果、地肌汚れや文字つぶれなどが発生し、画質劣化が生
じた。更に、非画像形成部に付着した画像形成液は液状
であるために、現像の際、インク側へ混入してしまい、
その結果、長時間の印刷を行なった場合には、現像イン
クの濃度低下及び品質劣化などの不具合も生じる。ま
た、前記実験結果より、画像形成部に付着した画像形成
液の量をある範囲内におさめられたため、安定した現像
を行なえることが確かめられ、更に、画像形成部に付着
する画像形成液を吸い取り、液体分を減らすことによ
り、樹脂微粒子の付着によって形成された画像形成部の
乾燥にかかる時間が短縮でき、印刷速度を高めることが
できた。尚、本発明は図40,41に示したような、像
担持体側に液層の厚さ及び/または幅の制御手段を設け
た場合に特に有効である。すなわち、図40,41に示
した構成では、像担持体に画像形成液の担持部があるた
め、樹脂微粒子による画像形成後に担持部に残った画像
形成液を除去する手段が必要である。
【0101】(2)余分な画像形成液を像担持体表面に
非接触で除去する手段(請求項15). 前記の(1)で示したような、スポンジローラー等を画
像形成面に接触させて余分な画像形成液を除去する方法
では、像担持体に対する画像形成液除去部の接触圧力ま
たは、像担持体と画像形成液除去部とのギャップの設定
及び調整が難しい。画像形成面における付着した樹脂微
粒子の厚みが厚い時に、像担持体と画像形成液除去部と
のギャップが微小であると、図44(a),(b)に示
すように、余分な画像形成液を除去する際に画像形成部
に付着した樹脂微粒子を剥ぎ取る場合があり、その場合
には、画像を乱すこととなる。従って、余分な画像形成
液の除去手段としては、画像形成面と非接触で行なう方
法が更に望ましい。
【0102】以下に、画像形成面に非接触で余分な画像
形成液を除去する手段の実施例及び装置構成例を示す。 画像形成面に風を吹き付けて行なう方法. 図45(a),(b)に、送風機構により画像形成面に
風を吹き付けて余分な画像形成液を除去する方法の一例
を示す。本方法の場合、風力によって除かれる画像形成
液を回収する機構を設けることにより実現できる。 余分な画像形成液を風力で吸い取る方法. 図45(c),(d)は上記とは逆に、画像形成面に付
着した余分な画像形成液を送風機構の風力(吸引力)で
吸い取る方法の一例を示す。本方法によれば、余分な画
像形成液の除去を周囲に散らすことなくクリーンに行な
うことができる。
【0103】重力で余分な画像形成液を除去する方
法. 図46に、重力を利用して余分な画像形成液を除去する
方法の一例を示す。本方法では、樹脂微粒子付着後の像
担持体307を送りローラ331によって鉛直上方向に
送ることにより、余分に付着したな画像形成液を重力に
よって像担持体307から落下させるものであり、構成
が最も簡単であり、容易に実現できる。尚、図示の例で
は、画像形成液に色材を含有した画像形成液323を用
いているため現像装置を省略できる。
【0104】振動機構を用いて除去する方法. 図47、図48は像担持体上の画像形成部に振動を与
え、余分な画像形成液を除く方法の一例を示す。図47
は、ベルト状の像担持体307を用い、画像形成部と現
像部との間に振動機構333を配置したものであり、画
像形成後の像担持体307に振動機構333の振動を伝
え、その力で余分な画像形成液を落す方法を示してい
る。また、図48は振動機構333による振動の力と重
力とを利用した方法を示しており、ベルト状の像担持体
307を3つの像担持体送りローラ334で支持し、画
像形成後の像担持体が鉛直上方向に送られるように各送
りローラ334を配置し、鉛直上方向に送られる位置の
像担持体に振動機構333で振動を伝え、振動の力と重
力とにより像担持体上の余分な画像形成液を落下させ除
去するようになっている。尚、振動機構としては、圧電
素子や突部を多数有するローラ等を用いることができ
る。また、図47は画像形成部と現像部を別に設けた
例、図48は色材含有の画像形成液323を用いて画像
形成と現像とを同時に行なう場合の例である。さて、図
47、図48に示す方法では、スペースを大きく取らず
に余分な画像形成液の除去を行なうことが可能である。
【0105】電界を用いて除去する方法. 図49に画像形成部における余分な画像形成液を静電力
によって除去する方法の一例を示す。図49に示す方法
では、画像形成部と現像部との間に像担持体307の画
像形成面を帯電させる静電荷供給装置335を配置し、
更に、静電荷供給装置335と現像部との間に、余分な
画像形成液を除去するためのローラ337と該ローラ3
37を画像形成面とは逆極性に帯電させる静電荷供給装
置336及びクリーナー338を配設し、画像形成後の
像担持体307の画像形成面を静電荷供給装置335で
ある極性に帯電し、次段で、静電荷供給装置336によ
り画像形成面と逆極性に帯電させたローラ337と画像
形成面を対向させ、その時に、画像形成面とローラ33
7との間に働く静電力により、画像形成面における余分
な画像形成液をローラ337側へ移動させ、余分な画像
形成液の除去を行なっている。尚、ローラ337へ移動
した画像形成液はクリーナー338でローラ337から
除去され、回収容器等に回収される。
【0106】以上、〜の画像形成液除去方法を用い
ることにより、像担持体の画像形成部の画像を乱すこと
なく高品質の画像を得ることができる。また、余分な画
像形成液が除去されるため、現像も安定に行なうことが
でき、印刷速度を高めることができる。更に、,,
,の方法では、画像情報信号あるいは印刷結果に応
じて、それぞれ、風力や振動周波数・振幅、そして静電
力を制御することにより、より高品質の画像を得ること
ができる。
【0107】以上説明したように、請求項14の画像形
成装置においては、像担持体への樹脂微粒子付着後、画
像形成部における余分な画像形成液を除去する手段を設
けたので、高品質な画像を得ることができ、現像の安定
した高速印刷を行なうことができる。また、請求項15
の画像形成装置においては、像担持体への樹脂微粒子付
着後、画像形成部における余分な画像形成液を画像形成
面に非接触で除去する手段を設けたので、画像形成部の
画像を乱すことなく高品質な画像を得ることができ、更
に、現像の安定した高速印刷を行なうことができる。
【0108】ところで、請求項1〜3に示した画像形成
方法においては、樹脂微粒子またはそれを分散した画像
形成液に効率良く熱や圧力を伝えるために、図1、図
8、図10等や図12、図13に示したように、像担持
体7の表面側から加熱及び/または加圧する構成が加熱
/加圧方法の一つとして用いられている。ところが、こ
のような構成では、選択的加熱及び/または加圧手段で
あるサーマルヘッド1や加圧部23と、画像形成液2と
が直接接することとなり、サーマルヘッド1の加熱や加
圧部23による加圧により、像担持体7側のみでなく、
サーマルヘッド1や加圧部23側にも樹脂微粒子が付着
してしまうという不具合が生じてしまう。従って、長時
間の印字を行なった場合、サーマルヘッド1や加圧部2
3に付着した樹脂微粒子により、熱が効率良く画像形成
液または樹脂微粒子に伝わらなくなったり加圧力のむら
が生じたりして、その結果、像担持体への樹脂微粒子の
付着量が変化してしまったり、最悪には、全く付着しな
くなったりしてしまう。それにより、記録紙上での画像
品質が劣化してしまうという不具合が生じてしまう。特
に、サーマルヘッドで加熱及び加圧を行なう構成では、
ヘッド面への付着量も多く問題となる。
【0109】請求項16〜19の発明は、この点に鑑み
なされたものであって、上記不具合を解消する手段とし
て、前記画像形成装置において、加熱手段及び/または
加圧手段をクリーニングするクリーニング手段を設けた
ものである。すなわち、請求項16〜19の発明におい
ては、加熱部表面や加圧部表面をクリーニングする手段
を設けたことにより、長時間記録(多枚数記録)を行な
った場合でも、加熱部表面や加圧部表面に付着した樹脂
微粒子等を除去できるため、前述した不具合を解消で
き、画像の劣化を防止することができるものである。
【0110】以下、請求項16〜19の発明の実施例に
ついて説明する。図50は請求項16記載の発明の一実
施例を示す画像形成装置の概略構成図である。図50に
おいて、符号401はサーマルヘッド、402は画像形
成液中に樹脂微粒子409を分散させた画像形成液、4
03は現像インク、404は現像ローラ、405は転写
ローラ、406は記録紙、407はドラム状の像担持
体、408は像担持体クリーニング用のクリーナー、4
20は画像形成液容器、421は像担持体送りローラで
ある。また、422はサーマルヘッドの加熱部表面をク
リーニングするためのクリーニングローラ、423はモ
ーター、424はサーマルヘッド及び画像形成液容器移
動用のボールネジであり、サーマルヘッドの加熱部表面
をクリーニングする手段を構成している。すなわち、ボ
ールネジ424はサーマルヘッド401が取り付けられ
た画像形成液容器420の基部に螺合されており、モー
ター423によりボールネジ424を回転することによ
り画像形成液容器420と共にサーマルヘッド401が
クリーニングローラ422位置に移動するようになって
いる。また、クリーニングローラ422は、例えば、ト
ーヨーポリマー製「ルビセル」のような多孔質体が好適
に用いられるが、それに限らず、シリコンゴム等のよう
に、接触によりサーマルヘッド表面を傷つけない材料で
あれば適用することができる。
【00111】ここで、図51は図50に示す画像形成
装置による記録プロセスを説明するためのフローチャー
トである。以下、図50、図51により、本発明を好適
に実現した記録プロセスを説明する。記録プロセスが開
始されると、1ページ分の印字データが揃うまで待機
し、印字データが1ページ分の印字可能ドット数に達す
るか、もしくは改ページコマンド(フォーム・フィー
ド)があったら、像担持体407を回転させて印字動作
を行なう。このとき、もしサーマルヘッド401が像形
成位置になければ、モーター423を駆動させてサーマ
ルヘッド401を像形成位置に移動させておくことは勿
論のことである。次に、印字データに応じ、サーマルヘ
ッド401を駆動し、1行(1ライン)ずつ像担持体上
に樹脂微粒子を付着させる。その後、現像ローラ404
により現像インク403を付着させた後、像担持体40
7上の現像インクを記録紙406に転写する。このよう
にして1ページ分の印字データを印字した後、像担持体
407を停止し、モーター423を駆動してサーマルヘ
ッド401をクリーニング位置に移動する。そして、サ
ーマルヘッド401のクリーニング位置への移動が終了
したら、クリーニングローラ422を回転させ、サーマ
ルヘッド表面に付着した樹脂微粒子を除去する。その
後、再びサーマルヘッド401を像形成位置に移動し、
次のページを印字する。
【00112】以下に上記画像形成装置の具体的な実施
例を示す。尚、ここでの%は重量基準である。 [実施例27] 画像形成液:エチレン−酢酸ビニルのコロイド液(S−
752(住友化学社製)の20%分散液) 現像インク:水性染料インク(実施例1に示した化学式
構造の直接染料7%、エチレングリコール2%、残部
水) 像担持体 :シリコンゴム 加熱源 :サーマルヘッド 装置構成 :図50に示したもの クリーニングローラ:多孔質体ルビセル(ルビシート
(平均孔径約10μm)、 トー
ヨーポリマー社製) これらの条件で前述の記録プロセスにより100ページ
印字した後の記録画像を調べたところ、記録開始時と同
様の良好な画像が得られた。比較のため、サーマルヘッ
ドのクリーニング動作を行なわずに100ページ印字し
たところ、その画像は、記録開始時に比べ著しく劣化し
たものであった。また、本発明によれば、クリーニング
ローラが汚れた場合などに、クリーニングローラのみを
交換することにより、容易にクリーニング能力の復帰が
図れるという長所もある。
【0113】次に、図52は請求項17記載の発明の一
実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。図中の
符号425はクリーニング部材であり、像担持体407
上の一部に設けられている。また、本実施例の画像形成
液402Aは色材を含み、その結果、現像部が不要とな
っている。図53は図52に示す画像形成装置による記
録プロセスを説明するためのフローチャートである。以
下、図52、図53により、本発明を好適に実現した記
録プロセスを説明する。記録プロセスが開始されると、
1ページ分の印字データが揃った時点で像担持体407
を回転させる。この時、像担持体407上のクリーニン
グ部材425の位置を除く画像形成領域の先頭に来たら
印字を開始する。この画像形成領域の先頭を検知する手
段としては、像担持体407の一部に設けたスリットと
透過型フォトセンサ、あるいは、像担持体407の一部
に設けたラインと反射型フォトセンサ等の既存のホーム
位置検出手段が用いられる。さて、画像形成領域の先頭
から1ラインずつ印字し、1ページ分の印字データを印
字した後、さらに像担持体407を回転させることによ
り、クリーニング部材425がサーマルヘッド401の
表面と接触し、サーマルヘッド表面がクリーニングされ
る。また、特にクリーニング部材425まで像担持体4
07を回転させなくとも、次ページの印字時に像担持体
407を画像形成領域先頭まで回転させたときに、クリ
ーニング部材425とサーマルヘッド401が接触する
工程を経るため、1ページ分の印字データを印字した時
点で像担持体の回転を停止しておいてもよい。
【0114】以下に上記画像形成装置の具体的な実施例
を示す。尚、ここでの%は重量基準である。 [実施例28] 色材含有の画像形成液: 含フッ素アクリレートのコロイド液 (EX−125(NOK クリューバ社製)) 20% 染料(C.I.ダイレクトブラック168) 10% エチレングリコール 20% 水 残部 像担持体 :シリコンゴム 加熱源 :サーマルヘッド 装置構成 :図52に示したもの クリーニング部材:多孔質体ルビセル(ルビシート(平
均孔径約10μm)、トーヨーポリマー社製)のシート
を像担持体上に接着したもの これらの条件で前述の記録プロセスにより100ページ
印字した後の記録画像を調べたところ、記録開始時と同
様の良好な画像が得られた。また、本発明では、極めて
簡単な構成でサーマルヘッドをクリーニングすることが
できるという長所がある。
【0115】次に、図54は請求項18記載の発明の一
実施例を示す画像形成装置の概略構成図、図55は図5
4に示す画像形成装置の像担持体の斜視図である。図5
4,56において、符号426は像担持体407の一部
に設けた開口部(クリーニング用開口部)、符号427
は像担持体407を挾んでサーマルヘッド401と対向
する位置に配置されたクリーニングローラである。記録
及びサーマルヘッドクリーニングプロセスは、図52,
53を参照して説明した請求項17の実施例の記録プロ
セスのクリーニング部材をクリーニング用開口部とした
ものと同様であるが、本実施例の場合は、像担持体40
7の回転スタートと同時にクリーニングローラ(材料は
図50に示した請求項16の実施例と同じ)427を回
転させ、像担持体407の回転停止と共にクリーニング
ローラ427も停止させるようにした。また、クリーニ
ング用開口部426がサーマルヘッド401の位置に来
たとき、クリーニングローラ427とサーマルヘッド表
面が当接することによりクリーニングされる。
【00116】以下に上記画像形成装置の具体的な実施
例を示す。尚、ここでの%は重量基準である。 [実施例29] 色材含有の画像形成液: 含フッ素アクリレートのコロイド液 (EX−125(NOK クリューバ社製)) 20% 染料(C.I.ダイレクトブラック168) 10% エチレングリコール 20% 水 残部 像担持体 :シリコンゴム 加熱源 :サーマルヘッド 装置構成:図54に示したもの クリーニングローラ:多孔質体ルビセル(ルビシート
(平均孔径約10μm)、トーヨーポリマー社製) これらの条件で前述の記録プロセスにより100ページ
印字した後の記録画像を調べたところ、記録開始時と同
様の良好な画像が得られた。また本発明では、極めて簡
単な構成でクリーニングすることができるという長所が
ある。また、クリーニングローラを交換するだけで容易
にクリーニング能力の復帰が図れる。
【0117】次に、図56は請求項19記載の発明の一
実施例を示す画像形成装置の概略構成図、図57は図5
6に示す画像形成装置のクリーニング手段の斜視図であ
る。図56,58において、符号429はクリーニング
手段を構成するクリーニングフィルムであり、このクリ
ーニングフィルム429は開口部431とクリーニング
部430よりなっている。また、428はクリーニング
フィルム429を移動させるためのクリーニングフィル
ム搬送ローラである。クリーニングフィルム429は、
サーマルヘッド401と像担持体407の間に配設され
ており、印字時には、その開口部431がサーマルヘッ
ド401上部にあり、開口部431を通してサーマルヘ
ッド401と像担持体とが直接あるいはごく僅かなギャ
ップをもって接する状態(図58(a))であり、クリ
ーニング時には、クリーニング部430がサーマルヘッ
ド401表面のヒータ部432と当接した状態(図58
(b))になる。クリーニングフィルムの移動は、クリ
ーニングフィルム搬送用モーター(図示せず)により、
クリーニングフィルム搬送ローラ428を回転すること
により行なう。クリーニングフィルム429の搬送は、
1方向として(図中AまたはB方向)、ある規定ページ
数毎、あるいは規定時間毎に、順次、新しいクリーニン
グ部430でクリーニングすることもできるし、また、
双方向(図中A及びB方向)として、1箇所のクリーニ
ング部を数回使用することも可能である。
【0118】以下に上記画像形成装置の具体的な実施例
を示す。尚、ここでの%は重量基準である。 [実施例30] 色材含有の画像形成液: 含フッ素アクリレートのコロイド液 (EX−125(NOK クリューバ社製)) 20% 染料(C.I.ダイレクトブラック168) 10% エチレングリコール 20% 水 残部 像担持体 :シリコンゴム 加熱源 :サーマルヘッド 装置構成 :図56に示したもの クリーニングフィルム:多孔質体ルビセル(ルビシート
(平均孔径約10μm)、トーヨーポリマー社製)のシ
ート これらの条件で前述の記録プロセスにより100ページ
印字した後の記録画像を調べたところ、記録開始時と同
様の良好な画像が得られた。また本発明では、極めて簡
単な構成でクリーニングすることができるという長所が
ある。また、クリーニングフィルムが汚れた場合には、
クリーニングフィルムのみを交換することで容易にクリ
ーニング能力の復帰が図れる。
【0119】以上、請求項16〜19の実施例について
説明したが、図50〜58の実施例では加熱及び/また
は加圧手段としてサーマルヘッドを用いた例のみを示し
たが、図12、図13等に示した加圧機構の加圧部の場
合にも同様に実施することができる。
【0120】以上説明したように、請求項16の画像形
成装置によれば、加熱及び/または加圧手段の表面をク
リーニングする手段を設けたので、長時間記録(多数枚
記録)を行なった場合でも画像劣化が生じず、高画質の
画像を得ることができる。また、請求項17,18,1
9の画像形成装置によれば、上記作用効果に加えて、簡
単な構成のクリーニング手段が実現でき、低コストとな
る。また、請求項16,18,19の画像形成装置にお
いては、クリーニング手段が汚れたときにはクリーニン
グ部材(クリーニングローラ、クリーニングフィルム)
を交換することが容易であり、その結果、クリーニング
能力の復帰が容易である。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の画
像形成方法によれば、分散媒に樹脂微粒子を分散した画
像形成液の接触下において、像担持体もしくは液を加熱
及び/または加圧することにより上記樹脂微粒子を像担
持体に付着させて潜像に相当する画線部を形成するよう
にしたことにより、低コストで高速な画像形成、記録を
行なうことができる。また、請求項2,3記載の画像形
成方法によれば、分散媒に樹脂微粒子を分散し色材を含
有した画像形成液、もしくは、分散媒に色材を含有した
樹脂微粒子を分散した画像形成液を用いたことにより、
樹脂微粒子による画像形成と同時に顕像化(現像)を行
なうことができる。従って、現像部が不要となり、よ
り、低コストで高速な画像形成、記録を行なうことがで
きる。また、請求項4記載の画像形成方法によれば、上
記作用効果に加え、像担持上に付着した樹脂微粒子を除
去する手段を有するため、像担持体上に繰返し新規な画
像形成を行なうことができる。従って、請求項1〜4の
画像形成方法は、低コストで高速な画像形成、記録を行
なうことができ、プリンター(転写、直接記録)、印刷
機等の画像形成装置に容易に応用でき、さらには、メモ
リーや表示装置等にも応用することが可能である。
【0122】請求項5〜8記載の画像形成装置において
は、請求項1〜4の画像形成方法により画像形成を行な
う手段を備え、さらに、像担持体表面への画像形成液供
給手段を有し、該画像形成液供給手段と像担持体との相
対速度を0としたことにより、像担持体に付着させた樹
脂微粒子に像担持体表面方向の機械力が作用しないの
で、付着された樹脂微粒子による像が機械的に摺擦され
ることがなく、極めて良好な記録画像を得ることができ
る。
【0123】請求項9〜13記載の画像形成装置におい
ては、請求項1〜3の画像形成方法により画像形成を行
なう手段を備え、さらに、少なくとも樹脂微粒子の付着
がなされる部分の画像形成液の液層の厚さ及び/または
幅(担持量)の制御を行なう構成を備えているので、像
担持体に付着される樹脂微粒子の量を常に均一にするこ
とができる。従って、像担持体上での樹脂微粒子の量が
不均一になることが原因である画像品質の低下を未然に
防止することができる。また、上記画像形成液の液厚を
一定化させることができるので、加熱に用いられる手段
と像担持体上での画像部との間に確実に画像形成液を存
在させることができ、これによって加熱手段と像担持体
の画像形成部との接触を回避させて像形成部の損傷を未
然に防止して画像品質の低下を抑えることができる。さ
らに、画像形成液を像担持体に供給する側においてその
液厚及び/または幅を一定化することができるので、供
給される液の過不足による液の溢れなどの弊害を未然に
なくすことができる。
【0124】請求項14の画像形成装置においては、請
求項1〜3の画像形成方法により画像形成を行なう手段
を備え、さらに、像担持体への樹脂微粒子付着後、画像
形成部における余分な画像形成液を除去する手段を設け
たので、高品質な画像を得ることができ、現像の安定し
た高速印刷を行なうことができる。また、請求項15の
画像形成装置においては、請求項1〜3の画像形成方法
により画像形成を行なう手段を備え、さらに、像担持体
への樹脂微粒子付着後、画像形成部における余分な画像
形成液を画像形成面に非接触で除去する手段を設けたの
で、画像形成部の画像を乱すことなく高品質な画像を得
ることができ、更に、現像の安定した高速印刷を行なう
ことができる。
【0125】請求項16の画像形成装置においては、請
求項1〜3の画像形成方法により画像形成を行なう手段
を備え、さらに、加熱及び/または加圧手段の表面をク
リーニングする手段を設けたので、長時間記録(多数枚
記録)を行なった場合でも画像劣化が生じず、高画質の
画像を得ることができる。また、請求項17,18,1
9の画像形成装置によれば、上記作用効果に加えて、簡
単な構成のクリーニング手段が実現でき、低コストとな
る。また、請求項16,18,19の画像形成装置にお
いては、クリーニング手段が汚れたときにはクリーニン
グ部材(クリーニングローラ、クリーニングフィルム)
を交換することが容易であり、その結果、クリーニング
能力の復帰が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成方法を実施する装置の基
本構成の一例を示す図である。
【図2】(a)は色材を含有する画像形成液の存在下で
画像形成が行なわれる状態を表わした図であり、(b)
は樹脂微粒子像上に現像インクが付着している状態を表
わした図である。
【図3】本発明による画像形成方法を実施する装置の基
本構成の別の例を要部のみ示す図である。
【図4】本発明による画像形成方法を実施する装置の基
本構成の別の例を要部のみ示す図である。
【図5】ドラム状像担持体の一例を示す一部切欠断面図
である。
【図6】(a)及び(b)はベルト状像担持体の二例の
一部切欠断面図である。
【図7】(a)及び(b)は本発明による画像形成方法
によって像担持体上に画像が形成されることの説明図で
ある。
【図8】本発明による画像形成方法を実施する装置の構
成例を示す図である。
【図9】本発明による画像形成方法を実施する装置の別
の構成例を示す図である。
【図10】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図11】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図12】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を示す図である。
【図13】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図14】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図15】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図16】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図17】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図18】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図19】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図20】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図21】本発明による画像形成方法を実施する装置の
別の構成例を要部のみ示す図である。
【図22】請求項5,6記載の画像形成装置の基本的な
2構成を説明する図である。
【図23】請求項5,6記載の画像形成装置の別の実施
例を要部のみ示す図である。
【図24】請求項7記載の画像形成装置の実施例を要部
のみ示す図である。
【図25】請求項8記載の画像形成装置の実施例を要部
のみ示す図である。
【図26】図1に示した画像形成装置における像担持体
と加熱手段との間の溶液層を示す一部断面図である。
【図27】図1に示す画像形成装置の改善点を説明する
ための模式図である。
【図28】請求項9,10記載の画像形成装置の実施例
を示す図であって、画像形成装置の溶液供給部における
制御手段の構成を示す模式図である。
【図29】図28に示した溶液供給部における制御手段
の変形例を示す模式図である。
【図30】図29に示した変形例における制御手段の形
状をそれぞれ示す斜視図である。
【図31】請求項11記載の画像形成装置の実施例を示
す図であって、(a)は画像形成装置の溶液供給部の例
を示す斜視図、(b)は(a)中のBーB線で示す矢視
断面図である。
【図32】請求項11記載の画像形成装置の別の実施例
の構成を示す図である。
【図33】図32中、ー線で示す方向の矢視断面図
である。
【図34】請求項12記載の画像形成装置の実施例を示
す図であって、図32に示した溶液供給部の一部変形例
を示す図である。
【図35】請求項12記載の画像形成装置における溶液
供給部の別実施例を示す一部断面図である。
【図36】図35に示した別実施例に用いられる溶液供
給部の制御部の形状をそれぞれ示す斜視図である。
【図37】図36に示した制御部の変形例を示す一部断
面図である。
【図38】図36に示した制御部の他の例による形状を
それぞれ示す斜視図である。
【図39】請求項12記載の画像形成装置の別の実施例
による構成を示す図である。
【図40】請求項13記載の画像形成装置の実施例を示
す図であって、画像形成装置に用いられる像担持体の構
造を、加熱手段の配置関係毎に示す断面図である。
【図41】図40に示した像担持体を用いるための構成
を備えた画像形成装置を説明するための図である。
【図42】請求項14記載の画像形成装置の実施例を示
す概略構成図である。
【図43】像担持体上に余分に付着した画像形成液の
(a)除去前と(b)除去後の状態を示す説明図であ
る。
【図44】像担持体上に余分に付着した画像形成液をス
ポンジローラーで除去する際の問題点の説明図である。
【図45】請求項15記載の画像形成装置の実施例を示
す図であって、(a),(b)は像担持体の画像形成面
に送風機構で風を吹き付けて余分な画像形成液を除去す
る手段の一例を示す図、(c),(d)は像担持体の画
像形成面に付着した余分な画像形成液を送風機構の風力
で吸い取る手段の一例を示す図である。
【図46】請求項15記載の画像形成装置の別の実施例
を示す図であって、重力を利用して余分な画像形成液を
除去する手段を具えた画像形成装置の要部構成を示す図
である。
【図47】請求項15記載の画像形成装置の更に別の実
施例を示す図であって、振動機構を利用して余分な画像
形成液を除去する手段を具えた画像形成装置の概略構成
を示す図である。
【図48】請求項15記載の画像形成装置の更に別の実
施例を示す図であって、振動機構及び重力を利用して余
分な画像形成液を除去する手段を具えた画像形成装置の
概略構成を示す図である。
【図49】請求項15記載の画像形成装置の更に別の実
施例を示す図であって、静電力を利用して余分な画像形
成液を除去する手段を具えた画像形成装置の概略構成を
示す図である。
【図50】請求項16記載の画像形成装置の実施例を示
す概略構成図である。
【図51】図50に示す画像形成装置による記録プロセ
スを説明するためのフローチャートである。
【図52】請求項17記載の画像形成装置の実施例を示
す概略構成図である。
【図53】図52に示す画像形成装置による記録プロセ
スを説明するためのフローチャートである。
【図54】請求項18記載の画像形成装置の実施例を示
す概略構成図である。
【図55】図54に示す画像形成装置の像担持体の斜視
図である。
【図56】請求項19記載の画像形成装置の実施例を示
す概略構成図である。
【図57】図56に示す画像形成装置のクリーニング手
段の斜視図である。
【図58】図56,57に示すクリーニング手段の説明
図であって、(a)は印字時の状態を示す図、(b)は
クリーニング時の状態を示す図である。
【符号の説明】
1,112,211,301,401・・・加熱部(サ
ーマルヘッド等) 2,114B,302,402・・・画像形成液(樹脂
微粒子分散液) 2A,114D,323,402A・・・色材含有の画
像形成液 2B・・・色材含有の樹脂微粒子を分散した画像形成液 3,116B,303,403・・・現像インク 4,116A,304,404・・・現像ローラ 5,118,305,405・・・転写ローラ 6,27,306,406・・・記録媒体 7,110,212,307,407・・・像担持体 8,120,308,408・・・クリーナー 9,309・・・樹脂微粒子 10,310・・・圧接ローラ 14,110A,110B,421,331,332,
334・・・像担持体送りローラ(プーリ) 17・・・赤外線源 18・・・レンズ 19・・・赤外線吸収材 22・・・駆動部 23・・・加圧部 24・・・ソレノイド 25・・・バネ 26・・・強磁性体 28・・・記録媒体送りローラ 29・・・加熱・加圧部材 114A,141,144,220・・・画像形成液供
給手段 116,203・・・現像装置 213,230,260・・・液厚及び/または幅の制
御手段 230,330,333,337・・・余分な画像形成
液の除去手段 422,425,427,429・・・クリーニング手
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/30 G09G 3/20 7335−5G 8305−2H B41M 5/26 J (31)優先権主張番号 特願平4−226074 (32)優先日 平4(1992)8月25日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−226289 (32)優先日 平4(1992)8月25日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 駒井 博道 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 木村 隆 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 永井 希世文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 河原 恵美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分散媒に樹脂微粒子を分散した画像形成液
    と撥液性の像担持体とを接触させた状態でその像担持体
    もしくは画像形成液を画像信号に応じて加熱及び/また
    は加圧手段によって選択的に加熱及び/または加圧する
    ことによって該像担持体表面に樹脂微粒子を付着させる
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】分散媒に樹脂微粒子を分散し色材を含有し
    た画像形成液と撥液性の像担持体とを接触させた状態で
    その像担持体もしくは画像形成液を画像信号に応じて加
    熱及び/または加圧手段によって選択的に加熱及び/ま
    たは加圧することによって該像担持体表面に樹脂微粒子
    を付着させるとともに現像を行なうことを特徴とする画
    像形成方法。
  3. 【請求項3】分散媒に色材を含有した樹脂微粒子を分散
    した画像形成液と撥液性の像担持体とを接触させた状態
    でその像担持体もしくは画像形成液を画像信号に応じて
    加熱及び/または加圧手段によって選択的に加熱及び/
    または加圧することによって該像担持体表面に樹脂微粒
    子を付着させるとともに現像を行なうことを特徴とする
    画像形成方法。
  4. 【請求項4】請求項1,2,3記載の画像形成方法にお
    いて、新規の画像形成を行なう際には、前記の像担持体
    上からそこに付着した樹脂微粒子が除去されることを特
    徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3,4記載の画像形成方法
    により画像形成を行なう手段を備えた画像形成装置にお
    いて、像担持体表面への画像形成液供給手段を有し、該
    画像形成液供給手段と像担持体との相対速度が0となる
    ようにして画像形成液の供給を行なうことを特徴とする
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成装置において、前
    記画像形成液供給手段がローラーもしくはベルト状であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項5,6記載の画像形成装置におい
    て、画像形成液供給手段は、表面部が弾性を有し、像担
    持体表面に弾性接触して接触部にニップを形成し、この
    ニップの、像担持体表面におけるニップ幅が、上記方向
    における画素1ドットの大きさよりも大きく設定されて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項5,6,7記載の画像形成装置にお
    いて、画像形成液供給手段の表面をクリーニングする機
    構を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項1,2,3記載の画像形成方法によ
    り画像形成を行なう手段を備えた画像形成装置におい
    て、少なくとも、前記像担持体に対する付着がなされる
    部分の液層の厚さ及び/または幅の制御手段を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の画像形成装置において、
    前記液層の厚さ及び/または幅の制御手段は、加熱手段
    と像担持体とのギャップ制御手段であることを特徴とす
    る画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の画像形成装置におい
    て、画像形成液供給手段がローラーもしくはベルトであ
    り、前記液層の厚さ及び/または幅の制御手段が該画像
    形成液供給手段と像担持体とのギャップ制御手段である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項10記載の画像形成装置におい
    て、画像形成液供給手段がローラーもしくはベルトであ
    り、前記液層の厚さ及び/または幅の制御手段が該画像
    形成液供給手段の液層の厚さ制御手段であることを特徴
    とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項9記載の画像形成装置において、
    前記液層の厚さ及び/または幅の制御手段が像担持体上
    に形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項1,2,3記載の画像形成方法に
    より画像形成を行なう手段を備えた画像形成装置あるい
    は請求項13記載の画像形成装置において、像担持体上
    に前記樹脂微粒子を付着せしめた後に、非画像部の液を
    除去する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の画像形成装置におい
    て、非画像部の液の除去を像担持体表面に非接触で行な
    うことを特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】請求項1,2,3記載の画像形成方法に
    より画像形成を行なう手段を備えた画像形成装置におい
    て、前記加熱及び/または加圧手段のクリーニング手段
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載の画像形成装置におい
    て、前記クリーニング手段が前記像担持体の少なくとも
    一部に設けられたことを特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】請求項16記載の画像形成装置におい
    て、前記クリーニング手段が前記像担持体を挾んで加熱
    及び/または加圧手段と対向する位置にあり、像担持体
    の少なくとも一部に開口部を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  19. 【請求項19】請求項16記載の画像形成装置におい
    て、前記クリーニング手段が開口部を有するフィルムの
    少なくとも一部に設けられ、該フィルムは像担持体と加
    熱及び/または加圧手段の間に位置することを特徴とす
    る画像形成装置。
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