JP2000202888A - ポリプロピレン系樹脂押出発泡体 - Google Patents
ポリプロピレン系樹脂押出発泡体Info
- Publication number
- JP2000202888A JP2000202888A JP11003972A JP397299A JP2000202888A JP 2000202888 A JP2000202888 A JP 2000202888A JP 11003972 A JP11003972 A JP 11003972A JP 397299 A JP397299 A JP 397299A JP 2000202888 A JP2000202888 A JP 2000202888A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- resin
- polypropylene resin
- die
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、多孔ダイのような特殊な方
法によらず、押出発泡体に押出方向の波打ちが無く外観
美麗なポリプロピレン系樹脂押出発泡体を提供すること
にある。 【解決手段】 押出機の先端に取り付けたダイの流路内
に整流板を設けることで押出発泡体の側部の押出速度と
中央の押出速度の差があまり大きくならないように調整
して押出を行う。
法によらず、押出発泡体に押出方向の波打ちが無く外観
美麗なポリプロピレン系樹脂押出発泡体を提供すること
にある。 【解決手段】 押出機の先端に取り付けたダイの流路内
に整流板を設けることで押出発泡体の側部の押出速度と
中央の押出速度の差があまり大きくならないように調整
して押出を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外観美麗なポリプロ
ピレン系樹脂押出発泡体に関する。
ピレン系樹脂押出発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂からなる発泡体は、一般に
軽量で断熱性や外部からの応力の緩衝性が良好であるこ
とから、断熱材、緩衝材、芯材、食品容器等に幅広く利
用されている。
軽量で断熱性や外部からの応力の緩衝性が良好であるこ
とから、断熱材、緩衝材、芯材、食品容器等に幅広く利
用されている。
【0003】ポリオレフィン系樹脂を基材樹脂とする発
泡体は、低密度ポリエチレンを中心に利用されている
が、ポリエチレン系樹脂は、耐熱性が不十分であるとい
う欠点を有している。一方、ポリプロピレン系樹脂は、
弾性が高く、耐溶剤性、耐熱性、ヒンジ特性等に優れて
いることから、発泡体を製造した場合、極めて広い利用
範囲が期待できるものの、溶融時の粘度、張力が低く、
そのため発泡時に気泡壁の強度が充分に保持されず、ポ
リエチレン系樹脂の如く肉厚の発泡体を製造することは
きわめて困難である。
泡体は、低密度ポリエチレンを中心に利用されている
が、ポリエチレン系樹脂は、耐熱性が不十分であるとい
う欠点を有している。一方、ポリプロピレン系樹脂は、
弾性が高く、耐溶剤性、耐熱性、ヒンジ特性等に優れて
いることから、発泡体を製造した場合、極めて広い利用
範囲が期待できるものの、溶融時の粘度、張力が低く、
そのため発泡時に気泡壁の強度が充分に保持されず、ポ
リエチレン系樹脂の如く肉厚の発泡体を製造することは
きわめて困難である。
【0004】このような困難性を克服する試みとして、
近年、特表平5−506875号公報の様な長鎖分岐構
造を有するポリプロピレンを使用してシート状の発泡体
を製造する方法が報告されている。しかしながら、前期
方法では厚さが10mmより薄い薄肉の発泡体しか製造す
ることができず、コルゲートやボイドの発生を伴って、
耐衝撃性や緩衝性の良好な発泡体は得られていない。
近年、特表平5−506875号公報の様な長鎖分岐構
造を有するポリプロピレンを使用してシート状の発泡体
を製造する方法が報告されている。しかしながら、前期
方法では厚さが10mmより薄い薄肉の発泡体しか製造す
ることができず、コルゲートやボイドの発生を伴って、
耐衝撃性や緩衝性の良好な発泡体は得られていない。
【0005】また、特表平8−504471公報には発
泡性因子F(発泡体密度×平均気泡粒径×tan
δ0.75)<1.8のプロピレン発泡体が開示されている
が、多孔ダイによる収束発泡体という特殊な方法によ
る、品質的に欠陥のある発泡体でしか厚い発泡体が得ら
れないという欠点がある。
泡性因子F(発泡体密度×平均気泡粒径×tan
δ0.75)<1.8のプロピレン発泡体が開示されている
が、多孔ダイによる収束発泡体という特殊な方法によ
る、品質的に欠陥のある発泡体でしか厚い発泡体が得ら
れないという欠点がある。
【0006】近年、ポリプロピレン系樹脂の押出発泡体
の製造に関し、特開平9−95550や特開平9−18
8774に、ポリプロピレン系樹脂にイソプレンやスチ
レンの如き単量体及びラジカル重合開始剤とを反応させ
て得られた改質ポリプロピレン系樹脂を用いて、比較的
良好なポリプロピレン系樹脂押出発泡体が得られること
が記載されている。しかし、この押出発泡体において
も、ダイの中央部から押し出される発泡体中央部と、ダ
イの両端部から押し出される発泡体側部では、押出速度
が発泡体中央部の方が速く。このような発泡体の幅方向
の押出速度の分布により、成形ダイを用いない場合、発
泡体中央部の方が側部よりも長くなり、発泡体中央部が
波打つ現象がみられる。
の製造に関し、特開平9−95550や特開平9−18
8774に、ポリプロピレン系樹脂にイソプレンやスチ
レンの如き単量体及びラジカル重合開始剤とを反応させ
て得られた改質ポリプロピレン系樹脂を用いて、比較的
良好なポリプロピレン系樹脂押出発泡体が得られること
が記載されている。しかし、この押出発泡体において
も、ダイの中央部から押し出される発泡体中央部と、ダ
イの両端部から押し出される発泡体側部では、押出速度
が発泡体中央部の方が速く。このような発泡体の幅方向
の押出速度の分布により、成形ダイを用いない場合、発
泡体中央部の方が側部よりも長くなり、発泡体中央部が
波打つ現象がみられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、多孔
ダイのような特殊な方法によらず、発泡体の波打ちのな
い外観美麗なポリプロピレン系樹脂押出発泡体を提供す
ることにある。
ダイのような特殊な方法によらず、発泡体の波打ちのな
い外観美麗なポリプロピレン系樹脂押出発泡体を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】波打ちが無く、外観美麗
なポリプロピレン系樹脂押出発泡体を製造するには、押
出発泡体幅方向の押出の速度分布を抑えることがよい。
そこで、本発明者等は鋭意検討の結果、押出機の先端に
取り付けたダイの流路内に整流板を設けることで押出発
泡体の側部の押出速度のダイ出口と垂直方向の成分V1
(以下単に押出速度V1と略す)と中央の押出速度のダ
イ出口と垂直方向の成分V2(以下、単に押出速度V2と
略す)の差が小さくなるように押出を行うことで幅方向
の押出速度分布を抑えられることを発見し、本発明の完
成に至った。
なポリプロピレン系樹脂押出発泡体を製造するには、押
出発泡体幅方向の押出の速度分布を抑えることがよい。
そこで、本発明者等は鋭意検討の結果、押出機の先端に
取り付けたダイの流路内に整流板を設けることで押出発
泡体の側部の押出速度のダイ出口と垂直方向の成分V1
(以下単に押出速度V1と略す)と中央の押出速度のダ
イ出口と垂直方向の成分V2(以下、単に押出速度V2と
略す)の差が小さくなるように押出を行うことで幅方向
の押出速度分布を抑えられることを発見し、本発明の完
成に至った。
【0009】即ち本発明の第一は、ポリプロピレン系樹
脂を押出機内で溶融し発泡剤を圧入して混練・溶解した
後に、流路内に整流板を設けたダイを用いて押し出すこ
とを特徴とするポリプロピレン系樹脂押出発泡体(請求
項1)に関する。本発明の第二は、側部の押出速度V1
と中央の押出速度V2の比がV1/V2=0.91〜1.
11である請求項1記載のポリプロピレン系樹脂押出発
泡体(請求項2)に関する。本発明の第三はポリプロピ
レン系樹脂がイソプレン、スチレン、1,3−ブタジェ
ンから選ばれる単量体及びラジカル重合開始剤との反応
により改質された改質ポリプロピレン系樹脂である請求
項1、請求項2記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡体
(請求項3)に関する。
脂を押出機内で溶融し発泡剤を圧入して混練・溶解した
後に、流路内に整流板を設けたダイを用いて押し出すこ
とを特徴とするポリプロピレン系樹脂押出発泡体(請求
項1)に関する。本発明の第二は、側部の押出速度V1
と中央の押出速度V2の比がV1/V2=0.91〜1.
11である請求項1記載のポリプロピレン系樹脂押出発
泡体(請求項2)に関する。本発明の第三はポリプロピ
レン系樹脂がイソプレン、スチレン、1,3−ブタジェ
ンから選ばれる単量体及びラジカル重合開始剤との反応
により改質された改質ポリプロピレン系樹脂である請求
項1、請求項2記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡体
(請求項3)に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いる整流板とは、流路
を幅方向に分割するように流路に平行に設けられた板で
あり、流路を進んで来た樹脂は、整流板が分割した区域
内に入り込むと、整流板の存在する域内では、整流板を
くぐり抜けて整流板で区切られた隣の流路へは入り込ま
ない。整流板はそうなるようにダイ内を、ダイ内形状に
あわせて、もれなく区切るものである。整流板は、流路
を2分割すなわち1枚でもよいが、3分割以上すること
すなわち2枚以上あることが望ましい。分割する長さは
特に限定はないが、ダイの押出方向の流路長さの2分の
1以下であることが通常である。取り付け位置として
は、整流板のダイの出口方向への先端がダイの出口から
5mm以上奥であることが好ましい。整流板を取り付け
る位置(整流板のダイの出口方向の先端)が、ダイ出口
から5mm以下の場合、整流板によって分割させられた
樹脂が再融着せず、発泡体に筋が残り外観美麗な発泡体
を得ることが困難である。本発明では押し出される発泡
体の側部の押出速度V1と中央の押出速度V2の比がV1
/V2が、整流板を設置することによって0.91〜
1.11となっていることが望ましい。ここで、中央部
の押出速度とは押し出された発泡体の幅方向の中央のと
ころの速度であり、また、側部の押出速度とは押し出さ
れた発泡体の幅方向の両端の側面の押出速度であり、単
位時間あたりの押し出される発泡体の長さを測定して押
出速度とした。側部は押出発泡体の両端2箇所にある
が、両者の押出速度が異なった場合は、中央との押出速
度の差が大きい方と比較する。なおこのような側部同士
の押出速度が異なるのはあまり好ましいことでない。
を幅方向に分割するように流路に平行に設けられた板で
あり、流路を進んで来た樹脂は、整流板が分割した区域
内に入り込むと、整流板の存在する域内では、整流板を
くぐり抜けて整流板で区切られた隣の流路へは入り込ま
ない。整流板はそうなるようにダイ内を、ダイ内形状に
あわせて、もれなく区切るものである。整流板は、流路
を2分割すなわち1枚でもよいが、3分割以上すること
すなわち2枚以上あることが望ましい。分割する長さは
特に限定はないが、ダイの押出方向の流路長さの2分の
1以下であることが通常である。取り付け位置として
は、整流板のダイの出口方向への先端がダイの出口から
5mm以上奥であることが好ましい。整流板を取り付け
る位置(整流板のダイの出口方向の先端)が、ダイ出口
から5mm以下の場合、整流板によって分割させられた
樹脂が再融着せず、発泡体に筋が残り外観美麗な発泡体
を得ることが困難である。本発明では押し出される発泡
体の側部の押出速度V1と中央の押出速度V2の比がV1
/V2が、整流板を設置することによって0.91〜
1.11となっていることが望ましい。ここで、中央部
の押出速度とは押し出された発泡体の幅方向の中央のと
ころの速度であり、また、側部の押出速度とは押し出さ
れた発泡体の幅方向の両端の側面の押出速度であり、単
位時間あたりの押し出される発泡体の長さを測定して押
出速度とした。側部は押出発泡体の両端2箇所にある
が、両者の押出速度が異なった場合は、中央との押出速
度の差が大きい方と比較する。なおこのような側部同士
の押出速度が異なるのはあまり好ましいことでない。
【0011】本発明に用いられるポリプロピレン系樹脂
としては、プロピレンの単独重合体および共重合体であ
って、ブロック共重合体やランダム共重合体があり、結
晶性の重合体が好ましい。プロピレンの共重合体として
は、プロピレンを75重量%以上、とくに90重量%以
上含有しているものが、ポリプロピレン系樹脂の特徴で
ある結晶性、剛性、耐薬品性などが保持されている点で
好ましい。共重合可能な単量体としては、エチレン、ブ
テン−1、イソブテン、ペンテン−1、3−メチル−ブ
テン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、
3,4−ジメチル−ブテン−1、ヘプテン−1、3−メ
チル−ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1などの
炭素数2または4〜12のα−オレフィン、シクロペン
テン、ノルボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−1,
2,3,4,4a,8,8a−6−オクタヒドロナフタ
レンなどの環状オレフィン、5−メチレン−2−ノルボ
ルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−
ヘキサジエン、メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メ
チル−1,6−オクタジエンなどのジエン、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、無水マ
レイン酸、スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、ジビニルベンゼンなどのビニル単量体、などの1種
または2種以上が挙げられる。これらのうち、エチレ
ン、ブテン−1が安価という点で好ましい。
としては、プロピレンの単独重合体および共重合体であ
って、ブロック共重合体やランダム共重合体があり、結
晶性の重合体が好ましい。プロピレンの共重合体として
は、プロピレンを75重量%以上、とくに90重量%以
上含有しているものが、ポリプロピレン系樹脂の特徴で
ある結晶性、剛性、耐薬品性などが保持されている点で
好ましい。共重合可能な単量体としては、エチレン、ブ
テン−1、イソブテン、ペンテン−1、3−メチル−ブ
テン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、
3,4−ジメチル−ブテン−1、ヘプテン−1、3−メ
チル−ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1などの
炭素数2または4〜12のα−オレフィン、シクロペン
テン、ノルボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−1,
2,3,4,4a,8,8a−6−オクタヒドロナフタ
レンなどの環状オレフィン、5−メチレン−2−ノルボ
ルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−
ヘキサジエン、メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メ
チル−1,6−オクタジエンなどのジエン、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、無水マ
レイン酸、スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、ジビニルベンゼンなどのビニル単量体、などの1種
または2種以上が挙げられる。これらのうち、エチレ
ン、ブテン−1が安価という点で好ましい。
【0012】なお、ポリプロピレン系樹脂の形状、大き
さに制限はなく、粒子状でもペレット状でもよい。
さに制限はなく、粒子状でもペレット状でもよい。
【0013】ポリプロピレン系樹脂には、必要に応じ
て、ほかの樹脂、ゴムを本発明の効果を損なわない範囲
(ポリプロピレン系樹脂と等重量以下が好ましい)で添
加してもよい。ほかの樹脂、ゴムとしては、たとえばポ
リエチレン、ポリブテン−1、ポリペンテン−1などの
ポリα−オレフィン、プロピレン含有量が75重量%未
満のエチレン/プロピレン、エチレン/ブテン−1、プ
ロピレン含有量が75重量%未満のプロピレン/ブテン
−1などのα−オレフィン/α−オレフィン共重合体、
プロピレン含有量が75重量%未満のエチレン/プロピ
レン/5−エチリデン−2−ノルボルネンなどのα−オ
レフィン/α−オレフィン/ジエン共重合体、エチレン
/塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル
酸メチル、無水マレイン酸、アクリル酸金属塩、メタク
リル酸金属塩、スチレン、メチルスチレン、ビニルトル
エン、ジビニルベンゼンなどのα−オレフィン/ビニル
単量体共重合体、ポリイソブテン、ポリブタジエン、ポ
リイソプレンなどのポリジエン、(水素化)スチレンブ
タジエンランダム共重合体などの(水素化)ビニル単量
体/ジエンランダム共重合体、(水素化)スチレンブタ
ジエンスチレンブロック共重合体などの(水素化)ビニ
ル単量体/ジエン/ビニル単量体ブロック共重合体、ア
クリロニトリル/ブタジエン/スチレン、メタクリル酸
メチル/ブタジエン/スチレンなどのビニル単量体/ジ
エン/ビニル単量体グラフト共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリ
酢酸ビニル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブ
チル、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレンなどのビ
ニル重合体、塩化ビニル/アクリロニトリル、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル、アクリロニトリル/スチレン、メタク
リル酸メチル/スチレンなどのビニル共重合体、などが
挙げられる。
て、ほかの樹脂、ゴムを本発明の効果を損なわない範囲
(ポリプロピレン系樹脂と等重量以下が好ましい)で添
加してもよい。ほかの樹脂、ゴムとしては、たとえばポ
リエチレン、ポリブテン−1、ポリペンテン−1などの
ポリα−オレフィン、プロピレン含有量が75重量%未
満のエチレン/プロピレン、エチレン/ブテン−1、プ
ロピレン含有量が75重量%未満のプロピレン/ブテン
−1などのα−オレフィン/α−オレフィン共重合体、
プロピレン含有量が75重量%未満のエチレン/プロピ
レン/5−エチリデン−2−ノルボルネンなどのα−オ
レフィン/α−オレフィン/ジエン共重合体、エチレン
/塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル
酸メチル、無水マレイン酸、アクリル酸金属塩、メタク
リル酸金属塩、スチレン、メチルスチレン、ビニルトル
エン、ジビニルベンゼンなどのα−オレフィン/ビニル
単量体共重合体、ポリイソブテン、ポリブタジエン、ポ
リイソプレンなどのポリジエン、(水素化)スチレンブ
タジエンランダム共重合体などの(水素化)ビニル単量
体/ジエンランダム共重合体、(水素化)スチレンブタ
ジエンスチレンブロック共重合体などの(水素化)ビニ
ル単量体/ジエン/ビニル単量体ブロック共重合体、ア
クリロニトリル/ブタジエン/スチレン、メタクリル酸
メチル/ブタジエン/スチレンなどのビニル単量体/ジ
エン/ビニル単量体グラフト共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリ
酢酸ビニル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブ
チル、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレンなどのビ
ニル重合体、塩化ビニル/アクリロニトリル、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル、アクリロニトリル/スチレン、メタク
リル酸メチル/スチレンなどのビニル共重合体、などが
挙げられる。
【0014】さらに必要に応じて、本発明の効果を損な
わない範囲で、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工安
定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金属
石鹸、制酸吸着剤などの安定剤、架橋剤、連鎖移動剤、
核剤、滑剤、可塑剤、充填材、強化材、顔料、染料、難
燃剤、帯電防止剤などの添加剤を使用してもよい。
わない範囲で、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工安
定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金属
石鹸、制酸吸着剤などの安定剤、架橋剤、連鎖移動剤、
核剤、滑剤、可塑剤、充填材、強化材、顔料、染料、難
燃剤、帯電防止剤などの添加剤を使用してもよい。
【0015】ポリプロピレン系樹脂を改質する場合のイ
ソプレン、スチレン、1,3−ブタジェンから選ばれる
単量体の添加量としては、ポリプロピレン系樹脂100
重量部に対して、0.1〜100重量部、とくに0.1
〜50重量部が改質ポリプロピレン系樹脂において、ポ
リプロピレン系樹脂の特徴である耐衝撃性、耐薬品性な
どが保持されている点で好ましい。また、イソプレン、
スチレン、1,3−ブタジェンのなかでは、イソプレン
を用いるのが最も望ましい。
ソプレン、スチレン、1,3−ブタジェンから選ばれる
単量体の添加量としては、ポリプロピレン系樹脂100
重量部に対して、0.1〜100重量部、とくに0.1
〜50重量部が改質ポリプロピレン系樹脂において、ポ
リプロピレン系樹脂の特徴である耐衝撃性、耐薬品性な
どが保持されている点で好ましい。また、イソプレン、
スチレン、1,3−ブタジェンのなかでは、イソプレン
を用いるのが最も望ましい。
【0016】さらにイソプレン、スチレン、1,3−ブ
タジェンから選ばれる単量体と共重合可能な単量体、た
とえばメチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレ
ン、クロロメチルスチレン、ブロモスチレン、フルオロ
スチレン、ニトロスチレン、ビニルフェノール、ジビニ
ルベンゼン、イソプロペニルスチレンなどのビニル単量
体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、アクリル酸金属塩、メタクリル酸
金属塩、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル
酸ステアリルなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリ
ルなどのメタクリル酸エステル、などを通常50重量%
以下量で併用してもよい。
タジェンから選ばれる単量体と共重合可能な単量体、た
とえばメチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレ
ン、クロロメチルスチレン、ブロモスチレン、フルオロ
スチレン、ニトロスチレン、ビニルフェノール、ジビニ
ルベンゼン、イソプロペニルスチレンなどのビニル単量
体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、アクリル酸金属塩、メタクリル酸
金属塩、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル
酸ステアリルなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリ
ルなどのメタクリル酸エステル、などを通常50重量%
以下量で併用してもよい。
【0017】ポリプロピレン系樹脂を改質する場合のラ
ジカル重合開始剤としては、一般に過酸化物、アゾ化合
物などが挙げられる。ポリプロピレン系樹脂とビニル単
量体との間にグラフト反応がおきるのが好ましいが、グ
ラフト反応が起こるためには、水素引き抜き能を有する
ラジカル重合開始剤が必要であり、一般にケトンパーオ
キサイド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイ
ド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイ
ド、パーオキシジカーボネート、パーオキシエステルな
どの有機過酸化物が挙げられる。これらのうち、とくに
水素引き抜き能が高いものが好ましく、たとえば1,1
−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサン、n−ブチル4,4−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ブタンなどのパーオキシケタール、ジク
ミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α’−ビス
(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼ
ン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシン−3などのジアルキルパー
オキサイド、ベンゾイルパーオキサイドなどのジアシル
パーオキサイド、t−ブチルパーオキシオクテート、t
−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオ
キシラウレート、t−ブチルパーオキシ3,5,5−ト
リメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソプ
ロピルカーボネート、2,5−ジメチル−2,5ジ(ベ
ンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシ
アセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−
t−ブチルパーオキシイソフタレートなどのパーオキシ
エステル、などの1種または2種以上が挙げられる。
ジカル重合開始剤としては、一般に過酸化物、アゾ化合
物などが挙げられる。ポリプロピレン系樹脂とビニル単
量体との間にグラフト反応がおきるのが好ましいが、グ
ラフト反応が起こるためには、水素引き抜き能を有する
ラジカル重合開始剤が必要であり、一般にケトンパーオ
キサイド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイ
ド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイ
ド、パーオキシジカーボネート、パーオキシエステルな
どの有機過酸化物が挙げられる。これらのうち、とくに
水素引き抜き能が高いものが好ましく、たとえば1,1
−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサン、n−ブチル4,4−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ブタンなどのパーオキシケタール、ジク
ミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α’−ビス
(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼ
ン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシン−3などのジアルキルパー
オキサイド、ベンゾイルパーオキサイドなどのジアシル
パーオキサイド、t−ブチルパーオキシオクテート、t
−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオ
キシラウレート、t−ブチルパーオキシ3,5,5−ト
リメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソプ
ロピルカーボネート、2,5−ジメチル−2,5ジ(ベ
ンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシ
アセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−
t−ブチルパーオキシイソフタレートなどのパーオキシ
エステル、などの1種または2種以上が挙げられる。
【0018】ラジカル重合開始剤の添加量としては、ポ
リプロピレン系樹脂100重量部に対して、0.1〜1
0重量部、とくに0.5〜5重量部が、改質ポリプロピ
レン系樹脂の過度の溶融粘度の低下を抑え、かつ経済的
であるという点で好ましい。ポリプロピレン系樹脂とイ
ソプレン、スチレン、1,3−ブタジェンから選ばれる
単量体とラジカル重合開始剤とを反応させるための装置
としては、ロール、コニーダー、バンバリーミキサー、
ブラベンダー、単軸押出機、2軸押出機などの混練機、
2軸表面更新機、2軸多円板装置などの横型撹拌機、ダ
ブルヘリカルリボン撹拌機などの縦型撹拌機、などが挙
げられる。これらのうち、とくに押出機が生産性の点か
ら好ましい。
リプロピレン系樹脂100重量部に対して、0.1〜1
0重量部、とくに0.5〜5重量部が、改質ポリプロピ
レン系樹脂の過度の溶融粘度の低下を抑え、かつ経済的
であるという点で好ましい。ポリプロピレン系樹脂とイ
ソプレン、スチレン、1,3−ブタジェンから選ばれる
単量体とラジカル重合開始剤とを反応させるための装置
としては、ロール、コニーダー、バンバリーミキサー、
ブラベンダー、単軸押出機、2軸押出機などの混練機、
2軸表面更新機、2軸多円板装置などの横型撹拌機、ダ
ブルヘリカルリボン撹拌機などの縦型撹拌機、などが挙
げられる。これらのうち、とくに押出機が生産性の点か
ら好ましい。
【0019】ポリプロピレン系樹脂を改質する場合のポ
リプロピレン系樹脂とイソプレン、スチレン、1,3−
ブタジェンから選ばれる単量体とラジカル重合開始剤と
を混合、混練、撹拌する順序、方法にはとくに制限はな
い。ポリオレフィン系樹脂とイソプレン、スチレン、
1,3−ブタジェンから選ばれる単量体とラジカル重合
開始剤とを混合したのち溶融混練・撹拌してもよいし、
ポリオレフィン系樹脂を溶融混練・撹拌したのち、イソ
プレン、スチレン、1,3−ブタジェンから選ばれる単
量体あるいはラジカル開始剤を同時にあるいは別々に、
一括してあるいは分割して混合してもよい。
リプロピレン系樹脂とイソプレン、スチレン、1,3−
ブタジェンから選ばれる単量体とラジカル重合開始剤と
を混合、混練、撹拌する順序、方法にはとくに制限はな
い。ポリオレフィン系樹脂とイソプレン、スチレン、
1,3−ブタジェンから選ばれる単量体とラジカル重合
開始剤とを混合したのち溶融混練・撹拌してもよいし、
ポリオレフィン系樹脂を溶融混練・撹拌したのち、イソ
プレン、スチレン、1,3−ブタジェンから選ばれる単
量体あるいはラジカル開始剤を同時にあるいは別々に、
一括してあるいは分割して混合してもよい。
【0020】混練・撹拌の温度は130〜400℃が、
ポリプロピレン系樹脂が溶融し、かつ熱分解しないとい
う点で好ましい。またその時間は一般に1〜60分であ
る。
ポリプロピレン系樹脂が溶融し、かつ熱分解しないとい
う点で好ましい。またその時間は一般に1〜60分であ
る。
【0021】ポリプロピレン系樹脂の発泡は、ポリプロ
ピレン系樹脂を、溶融させた状態で揮発性発泡剤を圧入
し、高圧に保持しつつ混練し、ダイより吐出する方法が
挙げられる。
ピレン系樹脂を、溶融させた状態で揮発性発泡剤を圧入
し、高圧に保持しつつ混練し、ダイより吐出する方法が
挙げられる。
【0022】好ましい揮発性発泡剤としては、例えばプ
ロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタンなどの脂肪族炭化水素類、シクロブタン、シクロ
ペンタン、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素類、ク
ロロジフルオロメタン、ジクロロメタン、ジクロロフル
オロメタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフ
ルオロメタン、クロロエタン、ジクロロトリフルオロエ
タン、ジクロロテトラフルオロエタン、トリクロロトリ
フルオロエタン、テトラクロロジフルオロエタン、パー
フルオロシクロブタンなどのハロゲン化炭化水素類、二
酸化炭素、窒素、空気などの無機ガス、などの1種また
は2種以上が挙げられる。
ロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタンなどの脂肪族炭化水素類、シクロブタン、シクロ
ペンタン、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素類、ク
ロロジフルオロメタン、ジクロロメタン、ジクロロフル
オロメタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフ
ルオロメタン、クロロエタン、ジクロロトリフルオロエ
タン、ジクロロテトラフルオロエタン、トリクロロトリ
フルオロエタン、テトラクロロジフルオロエタン、パー
フルオロシクロブタンなどのハロゲン化炭化水素類、二
酸化炭素、窒素、空気などの無機ガス、などの1種また
は2種以上が挙げられる。
【0023】発泡剤の含有量は発泡剤の種類および目標
発泡倍率によって選択されるが、一般に樹脂100重量
部に対して1〜100重量部が好ましい。
発泡倍率によって選択されるが、一般に樹脂100重量
部に対して1〜100重量部が好ましい。
【0024】また、気泡径のコントロールのため、必要
に応じて、重曹−クエン酸、タルク等の発泡核剤を併用
しても良い。
に応じて、重曹−クエン酸、タルク等の発泡核剤を併用
しても良い。
【0025】本発明の発泡体は、発泡体の側部の押出速
度V1と中央の押出速度V2の比V1/V2が0.91〜
1.11であることが好ましい。速度比がこの範囲外に
ある場合、押出発泡体に押出方向の波打ちが発生しやす
く外観美麗なポリプロピレン系樹脂押出発泡体を得にく
い。上記条件で押し出された発泡体は外観美麗な発泡体
の形を有することができる。
度V1と中央の押出速度V2の比V1/V2が0.91〜
1.11であることが好ましい。速度比がこの範囲外に
ある場合、押出発泡体に押出方向の波打ちが発生しやす
く外観美麗なポリプロピレン系樹脂押出発泡体を得にく
い。上記条件で押し出された発泡体は外観美麗な発泡体
の形を有することができる。
【0026】
【実施例】つぎに実施例および比較例に基づいて本発明
に関する発泡体について説明するが、本発明はかかる実
施例のみに限定されるものではない。また、改質ポリプ
ロピレン系樹脂の樹脂特性の測定法と発泡体の評価方法
は以下の通り行った。
に関する発泡体について説明するが、本発明はかかる実
施例のみに限定されるものではない。また、改質ポリプ
ロピレン系樹脂の樹脂特性の測定法と発泡体の評価方法
は以下の通り行った。
【0027】<樹脂特性測定方法> 溶融粘度 キャピログラフ(東洋精機(株)製)により、1mm径×
10mm長のダイを用いて180℃、122sec-1での
値を溶融粘度とした。 Mz及びMz/Mw 高温ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)により測定し
た。測定にはWATERSEC製150C GPCクロ
マトグラフィを用い、担体溶媒としてO−ジクロロベン
ゼン、カラムとして昭和電工製shodexHT−80
6Mを2本、UT−807を1本、計3本を連結して測
定した。測定は溶液温度140℃、溶液濃度1mg/m
l、溶媒流速1ml/分の条件下で行った。 押出速度 ストップウオッチで時間を測定し、単位時間あたりの発
泡体の長さを針金と定規を用いて測定した。
10mm長のダイを用いて180℃、122sec-1での
値を溶融粘度とした。 Mz及びMz/Mw 高温ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)により測定し
た。測定にはWATERSEC製150C GPCクロ
マトグラフィを用い、担体溶媒としてO−ジクロロベン
ゼン、カラムとして昭和電工製shodexHT−80
6Mを2本、UT−807を1本、計3本を連結して測
定した。測定は溶液温度140℃、溶液濃度1mg/m
l、溶媒流速1ml/分の条件下で行った。 押出速度 ストップウオッチで時間を測定し、単位時間あたりの発
泡体の長さを針金と定規を用いて測定した。
【0028】(実施例1)エチレンランダムポリプロピ
レン(三井石油化学(株)製、ハイポールB230、2
30℃でのMI=0.5、エチレン含量:3重量%)1
00重量部に対して、ラジカル発生剤として1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン(日本油脂(株)製、パーブチル3M、1
分間半減期温度147℃)0.5重量部を配合し、リボ
ンブレンダーを用いて10分間混合攪拌した。この混合
物を、(株)日本製鋼所製、2軸押出機(TEX44)
のホッパーから50Kg/hの供給速度で供給し、途中
に設けた導入部より、イソプレンモノマー(和光純薬
(株)製、特級)2.5重量部を定量ポンプを用いて
1.25Kg/hの速度(エチレンランダムポリプロピ
レン100重量部に対して2.5重量部となる割合)で
供給した。得られた直径約4mmのロッド状の改質ポリ
プロピレン系樹脂を水冷し、3mmの厚さに細断するこ
とにより改質ポリプロピレン系樹脂のペレットを得た。
この樹脂の特性を改質していないエチレンランダムポリ
プロピレンとともに表1に示す。
レン(三井石油化学(株)製、ハイポールB230、2
30℃でのMI=0.5、エチレン含量:3重量%)1
00重量部に対して、ラジカル発生剤として1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン(日本油脂(株)製、パーブチル3M、1
分間半減期温度147℃)0.5重量部を配合し、リボ
ンブレンダーを用いて10分間混合攪拌した。この混合
物を、(株)日本製鋼所製、2軸押出機(TEX44)
のホッパーから50Kg/hの供給速度で供給し、途中
に設けた導入部より、イソプレンモノマー(和光純薬
(株)製、特級)2.5重量部を定量ポンプを用いて
1.25Kg/hの速度(エチレンランダムポリプロピ
レン100重量部に対して2.5重量部となる割合)で
供給した。得られた直径約4mmのロッド状の改質ポリ
プロピレン系樹脂を水冷し、3mmの厚さに細断するこ
とにより改質ポリプロピレン系樹脂のペレットを得た。
この樹脂の特性を改質していないエチレンランダムポリ
プロピレンとともに表1に示す。
【0029】
【表1】 前記2軸押出機は、同方向2軸タイプであり、シリンダ
ーの孔径が44mmφであり、最大スクリュー有効長
(L/D)が28であった。この2軸押出機のシリンダ
ー部の設定温度は、フィード部160℃とし、イソプレ
ンの供給部分までは180℃とし、それ以降は200℃
に設定した。、スクリューの回転速度は150rpmに
設定した。イソプレンの供給部以降の平均滞留時間は約
1分とした。
ーの孔径が44mmφであり、最大スクリュー有効長
(L/D)が28であった。この2軸押出機のシリンダ
ー部の設定温度は、フィード部160℃とし、イソプレ
ンの供給部分までは180℃とし、それ以降は200℃
に設定した。、スクリューの回転速度は150rpmに
設定した。イソプレンの供給部以降の平均滞留時間は約
1分とした。
【0030】得られた改質ポリプロピレン系樹脂を65
mm−90mmタンデム型押出機に供給し、第一段押出
機(65mm)中にて200℃で可塑化した後、発泡剤
としてイソブタンを改質ポリプロピレン系樹脂100重
量部に対して13重量部圧入し、第二段押出機(90m
m)中にて樹脂温度が140℃になるように冷却し、ス
リット幅40mm、スリット厚3.0mmの矩形ダイに
整流板を設け、樹脂を押出すことにより発泡体を得た。
整流板のダイ出口方向への先端はダイ出口から10mm
の位置とし、ランド部の流路を3等分する長さ40mm
の板であり、整流板の存在する域内では、整流板で区切
られた隣同士の樹脂がまじりあわないよう、ダイ内を、
ダイ形状にあわせて、もれなく区切るものであった。発
泡体の物性を表2に、整流板を設けた矩形ダイ上面から
見た図を図1にそれぞれ示す。
mm−90mmタンデム型押出機に供給し、第一段押出
機(65mm)中にて200℃で可塑化した後、発泡剤
としてイソブタンを改質ポリプロピレン系樹脂100重
量部に対して13重量部圧入し、第二段押出機(90m
m)中にて樹脂温度が140℃になるように冷却し、ス
リット幅40mm、スリット厚3.0mmの矩形ダイに
整流板を設け、樹脂を押出すことにより発泡体を得た。
整流板のダイ出口方向への先端はダイ出口から10mm
の位置とし、ランド部の流路を3等分する長さ40mm
の板であり、整流板の存在する域内では、整流板で区切
られた隣同士の樹脂がまじりあわないよう、ダイ内を、
ダイ形状にあわせて、もれなく区切るものであった。発
泡体の物性を表2に、整流板を設けた矩形ダイ上面から
見た図を図1にそれぞれ示す。
【0031】(実施例2)実施例1と同様にして改質ポ
リプロピレン系樹脂ペレットを得た。
リプロピレン系樹脂ペレットを得た。
【0032】得られた改質ポリプロピレン系樹脂100
重量部に発泡核剤としてマイカ0.02重量部をリボン
ブレンダーを用いて混合した以外は実施例1と同様な方
法で発泡体を得た。得られた発泡体の物性を表2に示
す。
重量部に発泡核剤としてマイカ0.02重量部をリボン
ブレンダーを用いて混合した以外は実施例1と同様な方
法で発泡体を得た。得られた発泡体の物性を表2に示
す。
【0033】(比較例1)実施例1と同様にして改質ポ
リプロピレン系樹脂ペレットを得た。整流板のないダイ
を使用した以外は実施例1と同様な方法で発泡体を得
た。得られた発泡体の物性値を表2に示す。
リプロピレン系樹脂ペレットを得た。整流板のないダイ
を使用した以外は実施例1と同様な方法で発泡体を得
た。得られた発泡体の物性値を表2に示す。
【0034】(比較例2)実施例1と同様にして改質ポ
リプロピレン系樹脂ペレットを得た。整流板のないダイ
を使用した以外は実施例2と同様な方法で発泡体を得
た。得られた発泡体の物性値を表2に示す。
リプロピレン系樹脂ペレットを得た。整流板のないダイ
を使用した以外は実施例2と同様な方法で発泡体を得
た。得られた発泡体の物性値を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば外観美麗な発泡体を得る
ことが可能である。発泡体はボード形状を有することが
でき、さらに成形する際にも物性値の低下が少なく成形
が可能である。
ことが可能である。発泡体はボード形状を有することが
でき、さらに成形する際にも物性値の低下が少なく成形
が可能である。
【図1】 本発明実施例1の整流板を設けた矩形ダイを
上面から見た図である。
上面から見た図である。
1 ブレーカープレート 2 整流板 3 ランド部 4 矩形スリットダイ出口 5 樹脂押出発泡体 A 整流板長さ(40mm) B ダイ出口ー整流板間距離(10mm) C ランド長(15mm) D ダイスリット幅(40mm) V1 側部の押出速度のダイ出口と垂直方向の成分 V2 中央の押出速度のダイ出口と垂直方向の成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:10 Fターム(参考) 4F074 AA24 AA28 BA35 BA38 BA42 BC11 CA22 DA32 DA33 DA34 4F207 AA11 AB02 AB04 AE02 AE07 AG20 AH58 AR08 KA01 KA11 KF01 KF02 KF14 KL98 KM15 4J002 AC021 BB121 BC041 BL011 BN141 EA016 EA026 EB016 EB066 FD326 GG00 4J026 HA02 HA03 HA04 HA38 HB06 HB15 HB16 HB38 HB47 HE01
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂を押出機内で溶融
し、発泡剤を圧入して混練・溶解した後に、流路内に整
流板を設けたダイを用いて押し出すことを特徴とするポ
リプロピレン系樹脂押出発泡体。 - 【請求項2】 側部の押出速度のダイ出口と垂直方向の
成分V1と中央の押出速度のダイ出口と垂直方向の成分
V2の比がV1/V2=0.91〜1.11である請求項
1記載のポリプロピレン系樹脂押出発泡体。 - 【請求項3】 ポリプロピレン系樹脂がイソプレン、ス
チレン、1,3−ブタジェンから選ばれる単量体及びラ
ジカル重合開始剤との反応により改質された改質ポリプ
ロピレン系樹脂である請求項1、請求項2記載のポリプ
ロピレン系樹脂押出発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11003972A JP2000202888A (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | ポリプロピレン系樹脂押出発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11003972A JP2000202888A (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | ポリプロピレン系樹脂押出発泡体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000202888A true JP2000202888A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11571994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11003972A Pending JP2000202888A (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | ポリプロピレン系樹脂押出発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000202888A (ja) |
-
1999
- 1999-01-11 JP JP11003972A patent/JP2000202888A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8552116B2 (en) | Polypropylene resin, polypropylene resin composition, and foam-injection-molded article | |
US6077878A (en) | Foam made from modified polypropylene resin and process for the production thereof | |
JP2004330464A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡シートの製造方法、発泡シートおよびその成形体 | |
US5902858A (en) | Modified polypropylene resin, foam made thereof and processes for the preparation of them | |
JP5112674B2 (ja) | 射出発泡成形用ポリプロピレン系樹脂組成物及び該樹脂組成物からなる射出発泡成形体 | |
US6262138B1 (en) | Extrusion-foamed board of resin blend comprising modified polypropylene resin and polystyrene resin | |
JP2005271499A (ja) | 熱可塑性樹脂発泡成形体の製造方法および成形体 | |
JP2000202888A (ja) | ポリプロピレン系樹脂押出発泡体 | |
JP4493821B2 (ja) | 改質ポリプロピレンの製造方法および発泡体 | |
JPH1135724A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡体 | |
JP3662728B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物および押出発泡体 | |
JP3563518B2 (ja) | 改質ポリプロピレン系樹脂からなる発泡体およびその製法 | |
JP3561078B2 (ja) | 改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡体およびその製法 | |
JP3634941B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡体 | |
JP2001187824A (ja) | ポリプロピレン系樹脂およびポリスチレン系樹脂の混合樹脂押出発泡ボード | |
JPH11320648A (ja) | ポリプロピレン系樹脂押出発泡ボード | |
JPH11349723A (ja) | ポリプロピレン系樹脂押出発泡ボード | |
JPH10306171A (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体 | |
JP2000143859A (ja) | 改質ポリプロピレン系樹脂及びポリスチレン系樹脂の混合樹脂押出発泡ボード | |
JP2001055463A (ja) | ポリプロピレン系樹脂押出発泡シート | |
JP3545562B2 (ja) | 改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡体およびその製法 | |
JP2000281824A (ja) | ポリプロピレン系樹脂及びポリスチレン系樹脂の混合樹脂押出発泡ボード | |
JP2000219760A (ja) | ポリプロピレン系樹脂とポリスチレン系樹脂との混合樹脂押出発泡ボード | |
JPH09188728A (ja) | 改質ポリプロピレン系樹脂およびその製法 | |
JP2001329098A (ja) | ポリプロピレン系樹脂押出発泡ボード |