JP2000202703A - スロ―アウェイチップおよび該スロ―アウェイチップを装着したスロ―アウェイ式穴あけ工具 - Google Patents
スロ―アウェイチップおよび該スロ―アウェイチップを装着したスロ―アウェイ式穴あけ工具Info
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Abstract
て、切屑の排出性を向上させる。 【解決手段】 スローアウェイチップを略平行四辺形板
状とし、ともに外側に向かって略くの字型に屈曲した第
一切刃15および第二切刃16を、ノーズ部17を介し
て互いに交差させ、各一対回転対称に配置した。第一切
刃15は、ノーズ部17側の円弧状切刃部15aと直線
状切刃部15bを、第一屈曲部15cを介して交差して
形成した。第二切刃16は、二つの直線状切刃16a,
16bを、第二屈曲部16cを介して略鈍角に交差して
形成した。外刃チップ10Aはスローアウェイチップの
第一切刃15を、内刃チップ10Bは第二切刃16をそ
れぞれ工具本体の先端側に向けるとともに、外刃チップ
10Aのノーズ部17を工具本体の先端外周側に向けて
取り付けた。
Description
ドリル等のスローアウェイ式穴あけ工具に装着されるス
ローアウェイチップ、および該スローアウェイチップを
装着したスローアウェイ式穴あけ工具に関する。
よる穴あけ加工においては、その切刃による切削部位が
閉塞された加工穴の底部となることから、切削の際に生
成される切屑が目詰まりを生じると、切削抵抗の著しい
増大を招いたり、加工穴の仕上げ面が傷つけられてしま
ったりするおそれが生じるため、かかる穴あけ加工に用
いられるスローアウェイ式穴あけ工具には優れた切屑の
排出性能が要求される。そこで、このような要求に応え
るスローアウェイ式穴あけ工具として、例えば特開平9
−150304号公報に記載されたようなものが提案さ
れている。
ップおよびこのスローアウェイチップを装着したスロー
アウェイ式穴あけ工具の先端部を側面側から見た配置図
であり、図7は、図6に示すスローアウェイ式穴あけ工
具を先端側から見た正面図である。このスローアウェイ
式穴あけ工具1は、図示しないシャンク部の先端側に刃
部2が設けられ、刃部2の外周面には工具本体1aの先
端面から基端部にかけて、回転軸線Oを間に挟んで互い
に反対側に位置するように一対の切屑排出溝が形成され
ている。これらの一対の切屑排出溝の工具回転方向T側
(図7における反時計回り)を向く壁面の先端には、チ
ップ取付座3a,3bがそれぞれ形成されており、これ
らのチップ取付座3a,3bには二つのスローアウェイ
チップチップ4,4がそれぞれクランプネジによって着
脱可能に装着されている。ここで、一方のチップ取付座
3aは工具本体1aの内周側に、他方のチップ取付座3
bは工具本体1aの外周側にそれぞれ偏って設置されて
いる。これにともない、内刃チップ4aをなす一方のス
ローアウェイチップチップ4は工具本体1aの内周側
に,外刃チップ4bをなす他方のスローアウェイチップ
4は工具本体1aの外周側にそれぞれ偏って配置されて
いる。
例えば超硬合金等の硬質材料からなる略平行四辺形板状
に形成されており、ともに、その略平行四辺形面の一方
をすくい面として工具回転方向T側に向けて取り付けら
れている。スローアウェイチップ4は、すくい面の辺稜
部に略くの字型に屈曲された主切刃5と、段差6aを介
して略鈍角に交差する二つの切刃6b,6cからなる切
刃部6とが各一対回転対称に形成されることによって略
平行四辺形をなしている。なお、主切刃5は略平行四辺
形のスローアウェイチップ4の外側に向かって突出する
ように屈曲されている。ここで、内刃チップ4aでは主
切刃5を、外刃チップ4bでは切刃部6をそれぞれ工具
本体1aの底刃とするように、工具本体1aの先端側に
突出して取り付けられているとともに、内刃チップ4a
の主切刃5と外刃チップ4bの切刃部6とは互いの回転
軌跡をオーバーラップさせるように配置されている。た
だし、外刃チッ4bの切刃部6は、内刃チップ4aの主
切刃5よりも工具本体1aの先端側に突出しており、工
具本体1aの最先端となっている。
主切刃5と外刃をなす切刃部6とによって切削がおこな
われるが、特に、外刃をなす外刃チップ4bの切刃部6
は、段差6aを介して二つの切刃6b,6cに分離され
ていることで、切削加工時に発生する切屑が段差6aで
分断された状態で生成され、切屑が細かくされることに
よって良好な切屑排出性が得られるように図られてい
る。
ウェイ式穴あけ工具を用いて穴あけ加工する場合、外刃
チップ4bの切刃部6の回転にともなって生成される切
屑は、切刃部6に段差6aが設けられているので切刃部
6の切削領域の幅よりも短く分断される。しかしなが
ら、切屑が伸びる方向には切屑を分断する作用がないの
で、切屑は外刃チップ4bのすくい面に摺接して渦巻き
状等にカールされながら伸び続ける。このように、特に
切削量の多くなる工具本体1aの外周側において切屑を
細かく分断する効果が不十分であることから、良好な切
屑排出性が得られないという問題がある。
で、被削材の穴あけ加工時に発生する切屑を効率的に細
かく分断することによって、切屑の排出性を向上させる
ことが可能なスローアウェイチップおよび該スローアウ
ェイチップを装着したスローアウェイ式穴あけ工具を提
供することを目的とする。
目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のスロ
ーアウェイチップは、多角形平板状のチップ本体のすく
い面とされる上面と逃げ面とされる側面との交差稜線部
に切刃が形成されてなるスローアウェイチップにおい
て、前記交差稜線部には、互いに交差してノーズ部を形
成する第一切刃と第二切刃とが各一対回転対称に配置さ
れており、前記第一切刃の少なくとも前記ノーズ部側の
部分は、前記チップ本体の外側方向に湾曲した凸曲線状
に形成されていることを特徴としている。
一切刃のノーズ部側の部分によって生成される切屑は、
切屑が伸びる方向に対する断面がU字型に形成される。
こうした切屑は、例えばスローアウェイチップ本体のす
くい面に摺接してカールされることにより、折り曲げら
れて切断される。このように、切屑が伸びる方向に分断
作用を働かせることによって切屑を細かくして切屑排出
性の向上を図ることができる。
ウェイチップは、前記第一切刃は、略鈍角に交差する少
なくとも二つの切刃によって構成されており、少なくと
も前記ノーズ部の反対側の前記切刃は、直線状に形成さ
れていることを特徴としている。
一切刃によって生成される切屑は、隣り合う二つの切刃
が交差する部分で分断されて生成されるため、第一切刃
の切削領域の幅よりも切屑を細かく分割することがで
き、より一層、切屑の排出性を向上することができる。
ェイ式穴あけ工具は、請求項1または請求項2に記載の
スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式穴あ
け工具であって、回転軸線Oを有する工具本体のドリル
部の外周に、この工具本体の先端から後端に向けて延び
る一対の切屑排出溝が形成され、一方の切屑排出溝の先
端で回転軸線Oに近接した位置に内刃チップとされるス
ローアウェイチップが、他方の切屑排出溝の先端で回転
軸線Oから離れた位置に外刃チップとされるスローアウ
ェイチップが、回転軸線Oを挟んで互いに反対側に、そ
れぞれ切刃を先端側に向けて着脱可能に装着されてお
り、このうち、少なくとも前記外刃チップは、前記ノー
ズ部を前記工具本体の先端外周側に向けるとともに、前
記第一切刃を前記工具本体の先端側に向けて装着されて
いることを特徴としている。
は、特に切削加工時の切削量が多いために切屑の伸びが
生じやすい工具本体の外周側に、凸曲線状に湾曲した切
刃を配置しているため、切屑が伸びる方向における切屑
の分断を効果的に作用させることができる。
穴あけ工具の実施形態について図1から図5を参照しな
がら説明する。図1は本発明に係わるスローアウェイチ
ップの一実施形態について示す平面図であり、図2は図
1におけるZ―Z線断面図であり、図3は図1に示すス
ローアウェイチップを装着したスローアウェイ式穴あけ
工具の側面図であり、図4は図3に示すスローアウェイ
式穴あけ工具の先端部分を拡大して示す側面図であり、
図5は図3に示すスローアウェイ式穴あけ工具を先端側
から見た正面図である。本実施の形態によるスローアウ
ェイチップ10は、例えば超硬合金からなる概略平行四
辺形板状に形成され、中心軸Mに関して軸対称とされて
いるとともに、スローアウェイチップ10の逃げ面とさ
れる側面11が、着座面をなす下面12からすくい面と
される上面13に向けて外側に傾斜するポジティブチッ
プとされている。上面13の中央には中心軸Mと同軸
に、下面12まで貫通するクランプネジ挿通用のネジ穴
14が貫設されている。上面13と側面11との交差稜
線部においては、共にスローアウェイチップ10の外側
に向かって略くの字型に屈曲された第一切刃15および
第二切刃16が、ノーズ部17を介して互いに交差して
いるとともに、中心軸Mを中心にして各一対回転対称に
配置されている。なお、ノーズ部17は、スローアウェ
イチップ10の外側に向かって突出する略凸曲線状に形
成されている。
切刃部15aと直線状切刃部15bが第一屈曲部15c
を介して交差することによって構成されている。円弧状
切刃部15aは円弧状とされ、その凸側がスローアウェ
イチップ10の外側に向かうように形成されているとと
もに、第一屈曲部15cにおいて円弧状切刃部15aの
接線は直線状切刃部15bと略鈍角に交差している。円
弧状切刃部15aの長さは直線状切刃部15bよりも短
くされている。スローアウェイチップ10本体の大きさ
に比べて円弧状切刃部15aの円弧は大きな半径Rを有
している。なお、この半径Rは5.0〜30.0mmに
設定されるのが望ましく、本実施の形態では15.0m
mとされている。第二切刃16は、二つの直線状切刃1
6a,16bが第二屈曲部16aを介して略鈍角に交差
することによって構成されており、ノーズ部17側の一
方の直線状切刃16aは他方の直線状切刃16bよりも
長く形成されている。
上面13との交差稜線部に第一切刃15の円弧状切刃部
15aが形成された曲面状側面11Aおよび直線状切刃
部15bが形成された平坦状側面11Bと、上面13と
の交差稜線部に第二切刃16の直線状切刃16aが形成
された平坦面11Cおよび直線状切刃16bが形成され
た平坦面11Dとから構成されている。ここで、曲面状
側面11Aは略凸曲面状に形成され、平坦状側面11B
と二つの平坦面11C,11Dはともに略平坦面状に形
成されている。なお、スローアウェイチップ10の上面
13には、各一対の第一および第二切刃15,16に沿
って断面略円弧状のチップブレーカ溝18が形成されて
いる。上述のように、スローアウェイチップ10は中心
軸Mに対して軸対称に形成されているので、スローアウ
ェイ式穴あけ工具等に装着する際には、一つのスローア
ウェイチップ10をコーナーチェンジして2コーナー使
用できる。
10は上述の構成を備えており、次に、上述のスローア
ウェイチップ10を装着したスローアウェイ式穴あけ工
具の構成について説明する。スローアウェイ式穴あけ工
具20の工具本体20aは、回転軸線Oを中心とする外
観略多段円柱状をなし、その先端から後端側に向かって
順に、刃部(ドリル部)21とシャンク部22とから構
成されており、これらは互いに回転軸線Oを中心とする
同軸とされている。刃部21の外周には、スローアウェ
イ式穴あけ工具20の先端面21Aから後端側に向けて
回転軸線Oを間に挟んで互いに反対側に位置するように
一対の切屑排出溝23,23が形成されており、両切屑
排出溝23,23は工具回転方向Tの反対方向(図5に
おける時計回り)に適宜の角度で捩られている。これら
の切屑排出溝23,23の工具回転方向T側を向く壁面
の先端に設けられた一対のチップ取付座24,25のう
ち、一方のチップ取付座24は回転軸線Oから離れた位
置に形成されて外刃チップ10Aをなすスローアウェイ
チップ10がクランプネジ26Aによって着脱可能に装
着されており、他方のチップ取付座25は回転軸線Oに
近接する位置に形成されて内刃チップ10Bをなすスロ
ーアウェイチップ10がクランプネジ26Bによって着
脱可能に装着されている。
プ10の第一切刃15を工具本体20aの先端側に向け
るとともに、ノーズ部17を工具本体20aの外周側に
突出して取り付けられている。内刃チップ10Bは、ス
ローアウェイチップ10の第二切刃16を工具本体20
aの先端側に向けるとともに、ノーズ部17が工具本体
20aの径方向に回転軸線Oを越えるように取り付けら
れている。ここで、両チップ10A,10Bは、それぞ
れの第一屈曲部15aと第二屈曲部16aを、回転軸線
O方向の互いの位置を一致させて工具本体20aの最先
端となるように突出させている。また、外刃チップ10
Aの第一切刃15と内刃チップ10Bの第二切刃16の
それぞれの回転軌跡は互いに交差して、オーバーラップ
するようにされている。
方のチップ取付座24には、工具本体20aの後端側を
向く外刃チップ10Aの平坦状側面11Bと当接する略
平坦面状の着座壁面24Bと、工具本体20aの内周側
を向く外刃チップ10Aの平坦面11Cと当接する略平
坦面状の着座壁面24Cとが形成されている。これらの
着座壁面24B,24Cは、工具本体20aの後端側に
向かって略凹曲面状に形成された取付座凹部24Aを介
して交差しており、取付座凹部24Aは、対向して配置
される外刃チップ10Aの曲面状側面11Aと当接しな
いようにされている。したがって、外刃チップ10A
は、回転軸線O方向に対しては平坦状側面11Bと着座
壁面24Bが当接することによって、工具本体20aの
径方向に対しては平坦面11Cと着座壁面24Cが当接
することによってそれぞれ固定されている。他方のチッ
プ取付座25には、工具本体20aの内周側を向く内刃
チップ10Bの平坦状側面11Bと当接する略平坦面状
の着座壁面25Bと、工具本体20aの後端側を向く内
刃チップ10Aの平坦面11Cと当接する略平坦面状の
着座壁面25Cとが形成されており、これらの着座壁面
25B,25Cは、工具本体20aの後端側に向かって
略凹曲面状に形成された取付座凹部25Aを介して交差
しており、取付座凹部25Aは、対向して配置される内
刃チップ10Aの平坦面11Dと当接しないようにされ
ている。なお、スローアウェイチップ10は中心軸Mに
対して軸対称に形成されているので、一つのスローアウ
ェイチップ10を外刃および内刃チップ10A,10B
の双方に使用することができる。
け工具20は上述の構成を備えており、次に、スローア
ウェイ式穴あけ工具20を用いて穴あけ加工をおこなう
際の作用について説明する。被削材の穴あけ加工時にお
いて、工具本体20aは回転軸線Oを中心に回転させら
れて、工具本体20aの先端側に突出した外刃チップ1
0Aの第一切刃15と内刃チップ10Bの第二切刃16
によって切削がおこなわれる。この際、切屑は、第一切
刃15の第一屈曲部15cおよび第二切刃16の第二屈
曲部16cによって分断されて生成される。
15bおよび内刃チップ10Bの二つの直線状切刃16
a、16bによって生成される切屑は、スローアウェイ
チップ10のブレーカ溝18に摺接してカールされて例
えば渦巻き状等になる。これに対して、外刃チップ10
Aの円弧状切刃部15aによって生成される切屑は、切
屑の軸方向すなわち切屑が伸びる方向の断面がU字型に
形成される。こうした形状の切屑はブレーカ溝18に摺
接してカールされることにより、折り曲げられて切断さ
れる。細かく分断された切屑は切屑排出溝23の後端側
の捩れ溝となる部分に流れ込み、工具本体20aの回転
に伴って切屑排出溝23の捩れに沿って後端側へと送り
出される。
イチップ10によれば、第一切刃および第二切刃15,
16のそれぞれの切削領域よりも短い幅に切屑を分断す
ることができ、さらに、第一切刃15の円弧状切刃部1
5aによって生成される切屑には切屑の伸びる方向にお
いても分断作用が働くため、切屑を細かく切断する効果
が高く、こうした細かな切屑は円滑に排出することがで
きる。また、第一切刃15が稜線部に形成されたスロー
アウェイチップ10の側面11は、曲面状側面11Aと
平坦状側面11Bとから構成されているため、スローア
ウェイチップ10の一対の第一切刃15,15のうち、
一方の第一切刃15を底刃としてスローアウェイ式穴あ
け工具に装着する際には、この第一切刃15と中心軸M
を挟んで反対側に位置する他方の第一切刃15側の平坦
状側面11Bを、スローアウェイ式穴あけ工具のチップ
取付座に当接させて固定することができ、曲面状側面1
1Aを当接させて固定するのに比べてスローアウェイチ
ップ10の固定が確実に行われる。
あけ工具20によれば、切削量が多くて切屑が伸びやす
い外刃チップ10Aは、スローアウェイチップ10の第
一切刃15を工具本体20aの先端側に向けて装着され
ているため、円弧状切刃部15aが有効に作用して、切
屑が伸びる方向において切屑が細かく分断され、切屑排
出性が向上されている。また、切削量が外刃チップ10
Aに比べて少ない内刃チップ10Bは、スローアウェイ
チップ10の第二切刃16を工具本体20aの先端側に
向けて装着されているため、一つのスローアウェイチッ
プ10を外刃および内刃チップ10A,10Bの双方に
使用することができ、スローアウェイチップ10を有効
に利用してスローアウェイチップ10の寿命の延命化を
図ることが可能である。
15は、ノーズ部17側の円弧状切刃部15aと直線状
切刃部15bが第一屈曲部15cを介して交差すること
によって構成されているとしたが、これに限定されず、
二つよりも多くの切刃が形成されて、多角形状とされて
いてもよい。この場合、少なくともノーズ部17側の切
刃が凸曲線状に形成されていればよい。さらに、第二切
刃16が第一切刃15と同一形状とされていてもよく、
この場合、スローアウェイチップ10は、略菱形板状に
形成される。
プ10Bは、スローアウェイチップ10の第二切刃16
を工具本体20aの先端側に向けるとしたが、これに限
定されず、スローアウェイチップ10の第一切刃15を
工具本体20aの先端側に向けてもよい。要するに外刃
チップ10Aと内刃チップ10Bのそれぞれの回転軌跡
が互いに交差して、オーバーラップすればよい。
発明のスローアウェイチップによれば、第一切刃のノー
ズ部側の部分によって生成される切屑は、切屑が伸びる
方向に対する断面がU字型に形成される。こうした切屑
は、例えばスローアウェイチップ本体のすくい面に摺接
してカールされることにより、折り曲げられて切断され
る。このように、切屑が伸びる方向に分断作用を働かせ
ることによって切屑を細かくして切屑排出性の向上を図
ることができる。
ウェイチップによれば、第一切刃によって生成される切
屑は、隣り合う二つの切刃が交差する部分において分断
されて生成されるため、第一切刃の切削領域の幅よりも
切屑を細かく分割することができ、より一層、切屑の排
出性を向上することができる。
ェイ式穴あけ工具によれば、特に切削加工時の切削量が
多いために切屑の伸びが生じやすい工具本体の外周側
に、凸曲線状に湾曲した切刃を配置しているため、切屑
が伸びる方向における切屑の分断を効果的に作用させる
ことができ、切屑排出性を向上することが可能である。
施形態について示す平面図である。
断面図である。
スローアウェイ式穴あけ工具の側面図である。
端部分を拡大して示す側面図である。
端側から見た正面図である。
ーアウェイチップを装着したスローアウェイ式穴あけ工
具の先端部を側面側から見た配置図である。
端側から見た正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 多角形平板状のチップ本体のすくい面と
される上面と逃げ面とされる側面との交差稜線部に切刃
が形成されてなるスローアウェイチップにおいて、 前記交差稜線部には、互いに交差してノーズ部を形成す
る第一切刃と第二切刃とが各一対回転対称に配置されて
おり、 前記第一切刃の少なくとも前記ノーズ部側の部分は、前
記チップ本体の外側方向に湾曲した凸曲線状に形成され
ていることを特徴とするスローアウェイチップ。 - 【請求項2】 前記第一切刃は、略鈍角に交差する少な
くとも二つの切刃によって構成されており、少なくとも
前記ノーズ部の反対側の前記切刃は直線状に形成されて
いることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ
チップ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のスロー
アウェイチップを装着したスローアウェイ式穴あけ工具
であって、 回転軸線Oを有する工具本体のドリル部の外周に、この
工具本体の先端から後端に向けて延びる一対の切屑排出
溝が形成され、 一方の切屑排出溝の先端で回転軸線Oに近接した位置に
内刃チップとされるスローアウェイチップが、他方の切
屑排出溝の先端で回転軸線Oから離れた位置に外刃チッ
プとされるスローアウェイチップが、回転軸線Oを挟ん
で互いに反対側に、それぞれ切刃を先端側に向けて着脱
可能に装着されており、 このうち、少なくとも前記外刃チップは、前記ノーズ部
を前記工具本体の先端外周側に向けるとともに、前記第
一切刃を前記工具本体の先端側に向けて装着されている
ことを特徴とするスローアウェイ式穴あけ工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00581899A JP3468141B2 (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | スローアウェイチップおよび該スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式穴あけ工具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP00581899A JP3468141B2 (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | スローアウェイチップおよび該スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式穴あけ工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000202703A true JP2000202703A (ja) | 2000-07-25 |
JP3468141B2 JP3468141B2 (ja) | 2003-11-17 |
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ID=11621675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3468141B2 (ja) |
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