JP2000202368A - 風力選別装置 - Google Patents

風力選別装置

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JP2000202368A
JP2000202368A JP11005277A JP527799A JP2000202368A JP 2000202368 A JP2000202368 A JP 2000202368A JP 11005277 A JP11005277 A JP 11005277A JP 527799 A JP527799 A JP 527799A JP 2000202368 A JP2000202368 A JP 2000202368A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クローズドサイクルによりバグフィルターを
省いて保守労力を軽減し、多様物を選別する柔軟性と優
れた選別精度を得る。 【解決手段】 重さの異なる細片状混合物が開閉型シー
ル部を経て上から供給され、上昇空気流により軽量物と
重量物とに選別する立ち上がりダクトと、その下端部で
重量物を開閉型シール部を経て外部に出す取り出し部
と、ダクト上端部に入口部で接続されたサイクロン分離
器と、その下端部で軽量物を開閉型シール部を経て外部
に出す取り出し部と、分離器排気部に戻り管で接続され
排気を吸引し、圧力空気を分岐管に供給する送風機と、
分岐管大吐出部をダクト下端部に接続し空気流を発生す
る主接続管と、分岐管小吐出部を入口部に接続する分流
管と、分岐管内に主接続管と分流管とに対する開度を調
節する開度調節弁とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に、重さの
異なる物が混合している細片状の被処理物を重量物と軽
量物とに風力選別する風力選別装置に関し、特に、その
種の風力選別装置において風力選別中に空気を完全に循
環させるようにした改善された風力選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2000年には包装物リサイクル法が施
行されることになり、多様な形態を取る包装物をいかに
その素材別に選別するか、その選別装置の開発が待望さ
れていた。それに応えるべく、被処理物を細片状に破砕
して得られた被処理物を風力によって選別する装置が、
これまでに幾つか開発されており、立ち上がりダクトで
重量物を分離し、サイクロン分離器で軽量物を分離した
後のダストを含んだ排気をバグフィルターを通してから
排出するオープンサイクル形式と成っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の風力選
別装置では、バグフィルターを必要として、その交換や
清掃と言った保守作業が必要と成り、その保守に取られ
る作業量をかなり大きいものであった。また、多様な包
装物の選別リサイクルに対する柔軟性に欠けるものが多
かった。本発明は上記従来の事情に鑑み提案されたもの
であって、その目的は少なくても風力選別作業中には完
全に空気を循環させるクローズドサイクルを基本として
バグフィルターを省き、その保守労力を軽減でき、更に
多様な包装物の選別リサイクルに対する柔軟性と優れた
選別精度を有した風力選別装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の請求項1に係る風力選別装置は、重さの異
なる物が混合している細片状の被処理物が開閉可能なシ
ール部を経て上方から供給され、内部において上方に向
かって流れる空気流によって搬送される軽量物と落下す
る重量物とに選別する気密な立ち上がりダクトと、該立
ち上がりダクトの下端部に設けられ、重量物を開閉可能
なシール部を経て外部に出す重量物取り出し部と、上記
立ち上がりダクトの上端部に入口部で接続されたサイク
ロン分離器と、該サイクロン分離器の下端部に設けら
れ、軽量物を開閉可能なシール部を経て外部に出す軽量
物取り出し部と、上記サイクロン分離器の排気部に戻り
管を介して接続され、排気を吸引し、圧力空気を吐出分
岐管に供給する送風機と、上記吐出分岐管の大吐出部と
上記立ち上がりダクトの下端部とを接続して圧力空気に
よって上記空気流を発生する主接続管と、上記吐出管の
小吐出部と上記サイクロン分離器の入口部とを接続して
圧力空気の分流をその入口部に送る分流管と、上記吐出
分岐管内に設けられ、上記主接続管と上記分流管とに対
する開度を調節する開度調節弁とから構成されており、
風力選別中に空気を循環させることを特徴としている。
【0005】従って、被処理物の供給部や重量物取り出
し部、軽量物取り出し部の各シール部が閉鎖された状態
で、重さの異なる物が混合している細片状の被処理物が
立ち上がりダクト内において空気流によって風力選別さ
れている間は、空気流が完全に循環するクローズドサイ
クルを成しており、空気流中の浮遊物は循環中に相互に
集合してサイクロン分離器において徐々に軽量物として
分離されることに成る。クローズドサイクルで排気を行
わない為にバグフィルターを省くことができ、それに伴
って守労力も軽減できる。分離された重量物や軽量物
は、各取り出し部の開閉可能なシール部を開放して取り
出されるが、空気吸入が制限されている為に空気の漏れ
が少ない。他方、開度調節弁によって主接続管と分流管
に対する送風機からの吐出空気流の分配量を制御するこ
とができ、選別空気流の強さを無段階に微妙に調節で
き、重量物と軽量物の選別に適したものに設定でき、選
別能力を高めることができる。また、多様な被処理物の
選別に対して柔軟に対応でき、シール部によって空気流
の乱れを防いで優れた選別精度を維持できる。
【0006】請求項2記載のように、請求項1記載の風
力選別装置において、上記立ち上がりダクトは、ほぼ垂
直を成し、複数段の屈曲部を有しており、それらの上部
に上記被処理物の供給部を備えることができ、重さの異
なる物が混合している細片状の被処理物が、屈曲部の上
方からほぼ垂直の立ち上がりダクトの複数段の、例えば
14段の屈曲部に当って落下する内に重量物と軽量物と
が解されて、屈曲部によって高さに対して相対的に長く
成った選別ダクト内での選別精度を高めることができ
る。屈曲部の段数は、被処理物の細片の大きさや材質等
により決められる。
【0007】請求項3記載のように、請求項1記載の風
力選別装置において、上記開閉可能なシール部は、周囲
に複数の区画室を有したロータリシール弁から構成さ
れ、被処理物の供給時や、重量物や軽量物の取り出し時
に立ち上がりダクト内の空気流に与える影響を最小限に
抑えつつも、定常的に供給や取り出しを行うことができ
る。
【0008】請求項4記載のように、請求項1記載の風
力選別装置において、上記主接続管は、上記立ち上がり
ダクトの下端部に設けられた圧力調整ヘッダーに下向き
に接続されており、吐出圧で上記重量物取り出し部の開
閉可能なシール部に重量物を押し込む構成とすることが
でき、送風機からの吐出空気圧に変動が生じてもヘッダ
ーにおいて吸収して均一化して立ち上がりダクトに定常
的な整流を供給できると共に、立ち上がりダクトから落
下して来る重量物を吐出空気圧によって常に重量物取り
出し部シール部に向かって押し込むことができ、特にロ
ータリシール弁を採用している場合にその区画室への押
し込みに有利である。
【0009】請求項5記載のように、請求項1記載の風
力選別装置において、上記戻り管は、上記重量物取り出
し部と上記軽量物取り出し部の開閉可能なシール部の各
開閉可能なシール部の少なくともいずれか一方を開放し
た場合に連動して開き、閉鎖した場合に閉じる空気補給
開口を有しており、重量物や軽量物の取り出し部のシー
ル部を開放した時に重量物や軽量物と共に排出される空
気を戻り管の空気補給開口から補給することができ、特
に簡便な一段バタフライシール弁を採用した場合に取り
出し部の開放時に重量物や軽量物の逆流を防止して取り
出しを容易にすると共に、急激な空気流の流出による減
圧で立ち上がりダクト等の管類の変形を防止することが
できる。取り出し部のシール部の閉鎖によって空気補給
開口が閉じて定常的な風力選別運転にすぐ入ることがで
きる。
【0010】請求項6記載のように、請求項1記載の風
力選別装置において、上記立ち上がりダクトの供給部
は、そのシール部の下流側に被処理物の貯蔵部と、ほぼ
一定量の被処理物を供給する定量供給装置とを備えてお
り、該定量供給装置は、上記重量物取り出し部と上記軽
量物取り出し部の各開閉可能なシール部のいずれか一方
を開放した場合に連動して運転が停止され、両方が閉鎖
されている場合に運転が開始される構成とでき、シール
部の内側に設けられた貯蔵部からほぼ一定量の被処理物
が定量供給装置によって立ち上がりダクトに供給される
が、重量物や軽量物の取り出し部のシール部が開放され
ると定量供給装置の運転が停止され、シール部開放によ
る立ち上がりダクト内の空気流の乱れによる選別条件の
悪化時には被処理物の供給を止めることで、風力選別の
精度を維持することができると共に、シール部が閉鎖さ
れて立ち上がりダクト内の選別条件が整ってから定量供
給装置の運転が再開され、特に微妙な高精度な選別にお
いて優れた選別精度を維持できる。
【0011】
【発明の実施の形態及び実施例】次に、本発明の風力選
別装置を添付図を参照にして以下に詳細に説明する。図
1は本発明に係る第1実施例の風力選別装置の立面図、
図2は同第2実施例の風力選別装置の特徴的要部を示す
被処理物供給部の立面図である。
【0012】図1に示す第1実施例において、ダンボー
ルやプラスチックシート等の重さの異なる粉砕された包
装材が混入した細片状の混合被処理物の風力選別装置1
は、被処理物の投入供給部10と、該投入供給部10か
らの被処理物Wを上昇空気流A1によって重量物HWと
軽量物LWとに選別する気密な立ち上がりダクト20
と、該立ち上がりダクト20に上昇空気流A1を供給す
る送風機30と、空気流A1によって搬送された軽量物
LWを空気流A1から分離するサイクロン分離器40
と、上記立ち上がりダクト20と送風機30とサイクロ
ン分離器40とを接続する接続管51〜53とから構成
されている。
【0013】被処理物の投入供給部10は、被処理物W
を貯留しておくホッパー11の下端開口部に水平に設け
られ、モータM1で回転駆動される定量供給装置のスク
リュウコンベヤ12と、その供給端部から立ち上がりダ
クト20の上部に接続された供給管13の中間部に設け
られたロータリシール弁14とから構成されている。モ
ータM1を可変速にすると、コンベヤ12の送り量を被
処理物Wの種類と空気流A1の強さに応じて適当な供給
量に調節できる。ロータリシール弁14は、周囲に外側
に開放した、例えば4つの区画室を有しており、外気を
シールした状態で、モータM2による回転駆動でほぼ連
続的に被処理物Wを立ち上がりダクト20に供給するこ
とができる。
【0014】立ち上がりダクト20は、下方のヘッダー
25と上方のサイクロン分離器40の入口部41との間
においてほぼ垂直に立設されており、例えば14段の屈
曲部23を有した蛇行管22を外部ケーシング21内に
収容して構成されており、上から5段目の屈曲部23に
おいて被処理物Wが供給されるように斜め上から上記供
給管13が接続されている。被処理物Wは、塊に成って
いても立ち上がりダクト20内を落下中に複数の屈曲部
23に当たって解ぐされ、上昇空気流A1によってその
強さに応じて共に搬送される軽量物LWと落下する重量
物HWとに分離される。屈曲部23の数や屈曲度合いを
いろいろと変えた他の立ち上がりダクトとの交換ができ
るように構成されている。
【0015】立ち上がりダクト20の下端部に設けられ
たヘッダー25は、ほぼ逆角錐台形状を成しており、広
い上面においてダクト20と並んで送風機30からの主
接続管52が下向きで接続されており、送風機30から
の吐出空気圧に変動が生じてもここの空間で吸収して均
一化して立ち上がりダクト20に定常的な整流を供給で
きるようにしている。またヘッダー25の下部空間の一
部を重量物HWの貯留場所としており、その狭い下面に
は軽量物取り出し用のロータリシール弁26が取り付け
られており、手動で適宜溜ってから回すか、モータでゆ
っくり回したりして断続的か又は連続的に重量物HWを
外部に取り出せるように成っている。更に、立ち上がり
ダクト20から落下して来る重量物HWを主接続管52
からの下向きの吐出空気圧によって常にロータリシール
弁26の区画室へ押し込むことができるように成ってい
る。
【0016】送風機30は、インバータモータM3で回
転駆動される遠心式や軸流式の送風機で、サイクロン分
離器40からの戻り管54からの戻り空気流Aを吸引し
て正圧の空気流を吐出分岐管51に吐出する。吐出分岐
管51の大吐出部51Aは、主接続管52によってヘッ
ダー25に接続され、また吐出分岐管51の小吐出部5
1Bは、分流管53によってサイクロン分離器40の入
口部41に接続されている。吐出分岐管51の内部に
は、主接続管52と分流管53とに対する開度を調節す
るバタフライ形の開度調節弁55が設けられており、被
処理物Wの供給量や材質等に応じて各管52、53への
分岐吐出空気流A1、A2の量を調節設定できるように
なっている。また、インバータモータM3の回転速度を
変えることで全体の吐出空気流量も変えられる。
【0017】サイクロン分離器40は、立ち上がりダク
ト20から空気流A1によって搬送されて来た軽量物L
Wを旋回流で遠心力をかけて分離するもので、下端部に
軽量物LWの貯留部42と軽量物取り出しロータリシー
ル弁43とを連設している。ロータリシール弁43は、
手動で適宜溜ってから回すか、モータでゆっくり回した
りして断続的か又は連続的に軽量物LWを外部に取り出
せるように成っている。シール部として、上記ロータリ
シール弁26、43に代えて2段連設式のバタフライ弁
を使用でき、空気流を漏らさ無いように重量物や軽量物
を1段ずつ交互にバタフライ弁を開閉して外部に出すよ
うにも構成される。
【0018】かくして、風力選別装置1の運転は、完全
に空気を循環させるクローズドサイクルを基本として風
力選別を行うので排気が無く、オープンサイクルの風力
選別装置で使用されていたバグフィルターを省くことが
できる。また、ロータリシール弁14、26、43を定
常運転して、立ち上がりダクト20内において一定の空
気流A1を維持するようにすることで、優れた選別精度
を保持でき、開度調節弁55の開度やインバータモータ
M3の回転速度の変更によって多様な包装物の選別リサ
イクルに対する柔軟性を得ることができる。
【0019】図2に示す第2実施例に係る被処理物の投
入供給部10’を採用して、プラスチックの例えば塩化
ビニル片とポリエチレン片とを僅か0.25程の比重差
によって選別する風力選別装置2について相違点のみを
説明する。このような微妙な選別をする場合、シール部
の開閉によって立ち上がりダクト20内の空気流A1に
変動が起きることが多い為にシール部19やロータリシ
ール弁26、43の操作中は風力選別作業を行わない構
成となっている。第1実施例のものと異なる投入供給部
10’は、被処理物Wを貯留しておくホッパー11の開
口を伸縮シリンダ18によって開閉可能なシール蓋19
で覆っており、モータM1で回転駆動される定量供給装
置のスクリュウコンベヤ12によって被処理物Wを供給
管13’を介して連続的に一定量ずつ立ち上がりダクト
20の上部に供給するようにしている。従って、ロータ
リシール弁14とは異なって区画室毎に供給が断続され
ることが無い。
【0020】被処理物Wの補給の為にホッパー11のシ
ール蓋19を開放したり、ロータリシール弁26、43
を操作すると立ち上がりダクト20内の微妙に設定され
た空気流A1が乱れるので、その開放や操作に(これら
の開放と操作はまとめて同時に行う)連動してスクリュ
ウコンベヤ12のモータM1を停止し、戻り管53に設
けられた空気補給開口(図示は省略)を開放するように
構成されている。これで、そのような開放や操作で不正
確に成る風力選別作業は中止され、また同時に急激な空
気流の流出による減圧で配管や容器が変形されるのが防
止される。定常的な高精度な風力選別作業は、シール部
19、26、43と空気補給開口が閉鎖している時にの
み行われる。これらの実施例の風力選別装置1、2は、
被処理物Wの混合物の数に応じて複数配列して、個々の
材料まで選別することもできる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1に係る風力選別装置によれば、重さの異なる
物が混合している細片状の被処理物が開閉可能なシール
部を経て上方から供給され、内部において上方に向かっ
て流れる空気流によって搬送される軽量物と落下する重
量物とに選別する気密な立ち上がりダクトと、該立ち上
がりダクトの下端部に設けられ、重量物を開閉可能なシ
ール部を経て外部に出す重量物取り出し部と、上記立ち
上がりダクトの上端部に入口部で接続されたサイクロン
分離器と、該サイクロン分離器の下端部に設けられ、軽
量物を開閉可能なシール部を経て外部に出す軽量物取り
出し部と、上記サイクロン分離器の排気部に戻り管を介
して接続され、排気を吸引し、圧力空気を吐出分岐管に
供給する送風機と、上記吐出分岐管の大吐出部と上記立
ち上がりダクトの下端部とを接続して圧力空気によって
上記空気流を発生する主接続管と、上記吐出管の小吐出
部と上記サイクロン分離器の入口部とを接続して圧力空
気の分流をその入口部に送る分流管と、上記吐出分岐管
内に設けられ、上記主接続管と上記分流管とに対する開
度を調節する開度調節弁とから構成されており、風力選
別中に空気を循環させることを特徴としている。
【0022】従って、被処理物の供給部や重量物取り出
し部、軽量物取り出し部の各シール部が閉鎖された状態
で、重さの異なる物が混合している細片状の被処理物が
立ち上がりダクト内において空気流によって風力選別さ
れている間は、空気流が完全に循環するクローズドサイ
クルを成しており、空気流中の浮遊物は循環中に相互に
集合してサイクロン分離器において徐々に軽量物として
分離されることに成る。クローズドサイクルで排気を行
わない為にバグフィルターを省くことができ、それに伴
って守労力も軽減できる。分離された重量物や軽量物
は、各取り出し部の開閉可能なシール部を開放して取り
出されるが、空気吸入が制限されている為に空気の漏れ
が少ない。他方、開度調節弁によって主接続管と分流管
に対する送風機からの吐出空気流の分配量を制御するこ
とができ、選別空気流の強さを無段階に微妙に調節で
き、重量物と軽量物の選別に適したものに設定でき、選
別能力を高めることができる。また、多様な被処理物の
選別に対して柔軟に対応でき、シール部によって空気流
の乱れを防いで優れた選別精度を維持できる。
【0023】請求項2記載の風力選別装置によれば、請
求項1記載のものにおいて、上記立ち上がりダクトは、
ほぼ垂直を成し、複数段の屈曲部を有しており、それら
の上部に上記被処理物の供給部を備えることができる為
に、重さの異なる物が混合している細片状の被処理物
が、屈曲部の上方からほぼ垂直の立ち上がりダクトの複
数段の、例えば14段の屈曲部に当って落下する内に重
量物と軽量物とが解されて、屈曲部によって高さに対し
て相対的に長く成った選別ダクト内での選別精度を高め
ることができる。屈曲部の段数は、被処理物の細片の大
きさや材質等により決められる。
【0024】請求項3記載の風力選別装置によれば、請
求項1記載のものにおいて、上記開閉可能なシール部
は、周囲に複数の区画室を有したロータリシール弁から
構成される為に、被処理物の供給時や、重量物や軽量物
の取り出し時に立ち上がりダクト内の空気流に与える影
響を最小限に抑えつつも、定常的に供給や取り出しを行
うことができる。
【0025】請求項4記載の風力選別装置によれば、請
求項1記載のものにおいて、上記主接続管は、上記立ち
上がりダクトの下端部に設けられた圧力調整ヘッダーに
下向きに接続されており、吐出圧で上記重量物取り出し
部の開閉可能なシール部に重量物を押し込む構成とでき
る為に、送風機からの吐出空気圧に変動が生じてもヘッ
ダーにおいて吸収して均一化して立ち上がりダクトに定
常的な整流を供給できると共に、立ち上がりダクトから
落下して来る重量物を吐出空気圧によって常に重量物取
り出し部シール部に向かって押し込むことができ、特に
ロータリシール弁を採用している場合にその区画室への
押し込みに有利である。
【0026】請求項5記載の風力選別装置によれば、請
求項1記載のものにおいて、上記戻り管は、上記重量物
取り出し部と上記軽量物取り出し部の開閉可能なシール
部の各開閉可能なシール部の少なくともいずれか一方を
開放した場合に連動して開き、閉鎖した場合に閉じる空
気補給開口を有している為に、重量物や軽量物の取り出
し部のシール部を開放した時に重量物や軽量物と共に排
出される空気を戻り管の空気補給開口から補給すること
ができ、特に簡便な一段バタフライシール弁を採用した
場合に取り出し部の開放時に重量物や軽量物の逆流を防
止して取り出しを容易にすると共に、急激な空気流の流
出による減圧で立ち上がりダクト等の管類の変形を防止
することができる。取り出し部のシール部の閉鎖によっ
て空気補給開口が閉じて定常的な風力選別運転にすぐ入
ることができる。
【0027】請求項6記載の風力選別装置によれば、請
求項1記載のものにおいて、上記立ち上がりダクトの供
給部は、そのシール部の下流側に被処理物の貯蔵部と、
ほぼ一定量の被処理物を供給する定量供給装置とを備え
ており、該定量供給装置は、上記重量物取り出し部と上
記軽量物取り出し部の各開閉可能なシール部のいずれか
一方を開放した場合に連動して運転が停止され、両方が
閉鎖されている場合に運転が開始される為に、シール部
の内側に設けられた貯蔵部からほぼ一定量の被処理物が
定量供給装置によって立ち上がりダクトに供給される
が、重量物や軽量物の取り出し部のシール部が開放され
ると定量供給装置の運転が停止され、シール部開放によ
る立ち上がりダクト内の空気流の乱れによる選別条件の
悪化時には被処理物の供給を止めることで、風力選別の
精度を維持することができると共に、シール部が閉鎖さ
れて立ち上がりダクト内の選別条件が整てから定量供給
装置の運転が再開され、特に微妙な高精度な選別におい
て優れた選別精度を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の風力選別装置の立面
図である。
【図2】同第2実施例の風力選別装置の特徴的要部を示
す被処理物供給部の立面図である。
【符号の説明】
1 第1実施例の風力選別装置 2 第2実施例の風力選別装置 10 被処理物の供給部 12 定量供給装置(スクリュウコンベヤ) 14 第1実施例の開閉可能なシール部(ロータリシー
ル弁) 19 第2実施例の開閉可能シール部(シール蓋) 20 立ち上がりダクト 23 屈曲部 25 下端部(圧力調整ヘッダー) 26 重量物取り出し部のシール部(ロータリシール
弁) 30 送風機 40 サイクロン分離器 41 入口部 43 軽量物取り出し部のシール部(ロータリシール
弁) 51 吐出分岐管 51A 大吐出部 51B 小吐出部 52 主接続管 53 分流管 54 戻り管 55 開度調節弁 A1 空気流 HW 重量物 LW 軽量物 W 被処理物
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月11日(2000.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の風力選
別装置では、バグフィルターを必要として、その交換や
清掃といった保守作業が必要となり、その保守に取られ
る作業量はかなり大きいものであった。また、多様な包
装物の選別リサイクルに対する柔軟性に欠けるものが多
かった。本発明は上記従来の事情に鑑み提案されたもの
であって、その目的は少なくとも風力選別作業中には完
全に空気を循環させるクローズドサイクルを基本として
バグフィルターを省き、その保守労力を軽減でき、更に
多様な包装物の選別リサイクルに対する柔軟性と優れた
選別精度を有し、また送風機からの吐出空気圧に変動が
生じてもヘッダーにおいて吸収して均一化して立ち上が
りダクトに定常的に整流を供給できると共に、立ち上が
りダクトから落下してくる重量物を吐出空気圧によって
常に重量物取り出し部シール部に向かって押し込むこと
ができる風力選別装置を提供するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の風力選別装置は、重さ
の異なる物が混合している細片状の被処理物が開閉可能
なシール部を経て上方から供給され、内部において上方
に向かって流れる空気流によって搬送される軽量物と落
下する重量物とに選別する気密な立ち上がりダクトと、
該立ち上がりダクトの下端部に設けられ、重量物を開閉
可能なシール部を経て外部に出す重量物取り出し部と、
上記立ち上がりダクトの上端部に入口部で接続されたサ
イクロン分離器と、該サイクロン分離器の下端部に設け
られ、軽量物を開閉可能なシール部を経て外部に出す軽
量物取り出し部と、上記サイクロン分離器の排気部に戻
り管を介して接続され、排気を吸引し、圧力空気を吐出
分岐管に供給する送風機と、上記吐出分岐管の大吐出部
と上記立ち上がりダクトの下端部とを接続して圧力空気
によって上記空気流を発生する主接続管と、上記吐出管
の小吐出部と上記サイクロン分離器の入口部とを接続し
て圧力空気の分流をその入口部に送る分流管と、上記吐
出分岐管内に設けられ、上記主接続管と上記分流管とに
対する開度を調節する開度調節弁とから構成されてお
り、風力選別中に空気を循環させるものにおいて、上記
主接続管は、上記立ち上がりダクトの下端部に設けられ
た圧力調整ヘッダーに下向きに接続されており、吐出圧
で上記重量物取り出し部の開閉可能なシール部に重量物
を押し込む構成となっていることを特徴としている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】従って、被処理物の供給部や重量物取り出
し部、軽量物取り出し部の各シール部が閉鎖された状態
で、重さの異なる物が混合している細片状の被処理物が
立ち上がりダクト内において空気流によって風力選別さ
れている間は、空気流が完全に循環するクローズドサイ
クルを成しており、空気流中の浮遊物は循環中に相互に
集合してサイクロン分離器において徐々に軽量物として
分離されることになる。クローズドサイクルで排気を行
わない為にバグフィルターを省くことができ、それに伴
って守労力も軽減できる。分離された重量物や軽量物
は、各取り出し部の開閉可能なシール部を開放して取り
出されるが、空気吸入が制限されている為に空気の漏れ
が少ない。他方、開度調節弁によって主接続管と分流管
に対する送風機からの吐出空気流の分配量を制御するこ
とができ、選別空気流の強さを無段階に微妙に調節で
き、重量物と軽量物の選別に適したものに設定でき、選
別能力を高めることができる。また、多様な被処理物の
選別に対して柔軟に対応でき、シール部によって空気流
の乱れを防いで優れた選別精度を維持できる。また、主
接続管は、上記立ち上がりダクトの下端部に設けられた
圧力調整ヘッダーに下向きに接続されており、送風機か
らの吐出空気圧に変動が生じてもヘッダーにおいて吸収
して均一化して立ち上がりダクトに定常的に整流を供給
できると共に、立ち上がりダクトから落下してくる重量
物を吐出空気圧によって常に重量物取り出し部シール部
に向かって押し込むことができ、特にロータリシール弁
を採用している場合にその区画室への押し込みに有利で
ある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項2記載のように、請求項1記載の風
力選別装置において、上記戻り管は、上記重量物取り出
し部と上記軽量物取り出し部の開閉可能なシール部の各
開閉可能なシール部の少なくともいずれか一方を開放し
た場合に連動して開き、閉鎖した場合に閉じる空気補給
開口を有しており、重量物や軽量物の取り出し部のシー
ル部を開放した時に重量物や軽量物と共に排出される空
気を戻り管の空気補給開口から補給することができ、特
に簡便な一段バタフライシール弁を採用した場合に取り
出し部の開放時に重量物や軽量物の逆流を防止して取り
出しを容易にすると共に、急激な空気流の流出による減
圧で立ち上がりダクト等の管類の変形を防止することが
できる。取り出し部のシール部の閉鎖によって空気補給
開口が閉じて定常的な風力選別運転にすぐ入ることがで
きる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】請求項3記載のように、請求項1記載の風
力選別装置において、上記立ち上がりダクトの供給部
は、そのシール部の下流側に被処理物の貯蔵部と、ほぼ
一定量の被処理物を供給する定量供給装置とを備えてお
り、該定量供給装置は、上記重量物取り出し部と上記軽
量物取り出し部の各開閉可能なシール部のいずれか一方
を開放した場合に連動して運転が停止され、両方が閉鎖
されている場合に運転が開始される構成とでき、シール
部の内側に設けられた貯蔵部からほぼ一定量の被処理物
が定量供給装置によって立ち上がりダクトに供給される
が、重量物や軽量物の取り出し部のシール部が開放され
ると定量供給装置の運転が停止され、シール部開放によ
る立ち上がりダクト内の空気流の乱れによる選別条件の
悪化時には被処理物の供給を止めることで、風力選別の
精度を維持することができると共に、シール部が閉鎖さ
れて立ち上がりダクト内の選別条件が整ってから定量供
給装置の運転が再開され、特に微妙な高精度な選別にお
いて優れた選別精度を維持できる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1に係る風力選別装置によれば、重さの異なる
物が混合している細片状の被処理物が開閉可能なシール
部を経て上方から供給され、内部において上方に向かっ
て流れる空気流によって搬送される軽量物と落下する重
量物とに選別する気密な立ち上がりダクトと、該立ち上
がりダクトの下端部に設けられ、重量物を開閉可能なシ
ール部を経て外部に出す重量物取り出し部と、上記立ち
上がりダクトの上端部に入口部で接続されたサイクロン
分離器と、該サイクロン分離器の下端部に設けられ、軽
量物を開閉可能なシール部を経て外部に出す軽量物取り
出し部と、上記サイクロン分離器の排気部に戻り管を介
して接続され、排気を吸引し、圧力空気を吐出分岐管に
供給する送風機と、上記吐出分岐管の大吐出部と上記立
ち上がりダクトの下端部とを接続して圧力空気によって
上記空気流を発生する主接続管と、上記吐出管の小吐出
部と上記サイクロン分離器の入口部とを接続して圧力空
気の分流をその入口部に送る分流管と、上記吐出分岐管
内に設けられ、上記主接続管と上記分流管とに対する開
度を調節する開度調節弁とから構成されており、風力選
別中に空気を循環させる風力選別装置において、上記主
接続管は、上記立ち上がりダクトの下端部に設けられた
圧力調整ヘッダーに下向きに接続されており、吐出圧で
上記重量物取り出し部の開閉可能なシール部に重量物を
押し込む構成とすることを特徴としている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】従って、被処理物の供給部や重量物取り出
し部、軽量物取り出し部の各シール部が閉鎖された状態
で、重さの異なる物が混合している細片状の被処理物が
立ち上がりダクト内において空気流によって風力選別さ
れている間は、空気流が完全に循環するクローズドサイ
クルを成しており、空気流中の浮遊物は循環中に相互に
集合してサイクロン分離器において徐々に軽量物として
分離されることになる。クローズドサイクルで排気を行
わない為にバグフィルターを省くことができ、それに伴
って守労力も軽減できる。分離された重量物や軽量物
は、各取り出し部の開閉可能なシール部を開放して取り
出されるが、空気吸入が制限されている為に空気の漏れ
が少ない。他方、開度調節弁によって主接続管と分流管
に対する送風機からの吐出空気流の分配量を制御するこ
とができ、選別空気流の強さを無段階に微妙に調節で
き、重量物と軽量物の選別に適したものに設定でき、選
別能力を高めることができる。また、多様な被処理物の
選別に対して柔軟に対応でき、シール部によって空気流
の乱れを防いで優れた選別精度を維持できる。また、主
接続管は、上記立ち上がりダクトの下端部に設けられた
圧力調整ヘッダーに下向きに接続されており、送風機か
らの吐出空気圧に変動が生じてもヘッダーにおいて吸収
して均一化して立ち上がりダクトに定常的に整流を供給
できると共に、立ち上がりダクトから落下してくる重量
物を吐出空気圧によって常に重量物取り出し部シール部
に向かって押し込むことができ、特にロータリシール弁
を採用している場合にその区画室への押し込みに有利で
ある。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】請求項2記載の風力選別装置によれば、請
求項1記載のものにおいて、上記戻り管は、上記重量物
取り出し部と上記軽量物取り出し部の開閉可能なシール
部の各開閉可能なシール部の少なくともいずれか一方を
開放した場合に連動して開き、閉鎖した場合に閉じる空
気補給開口を有している為に、重量物や軽量物の取り出
し部のシール部を開放した時に重量物や軽量物と共に排
出される空気を戻り管の空気補給開口から補給すること
ができ、特に簡便な一段バタフライシール弁を採用した
場合に取り出し部の開放時に重量物や軽量物の逆流を防
止して取り出しを容易にすると共に、急激な空気流の流
出による減圧で立ち上がりダクト等の管類の変形を防止
することができる。取り出し部のシール部の閉鎖によっ
て空気補給開口が閉じて定常的な風力選別運転にすぐ入
ることができる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】請求項3記載の風力選別装置によれば、請
求項1記載のものにおいて、上記立ち上がりダクトの供
給部は、そのシール部の下流側に被処理物の貯蔵部と、
ほぼ一定量の被処理物を供給する定量供給装置とを備え
ており、該定量供給装置は、上記重量物取り出し部と上
記軽量物取り出し部の各開閉可能なシール部のいずれか
一方を開放した場合に連動して運転が停止され、両方が
閉鎖されている場合に運転が開始される為に、シール部
の内側に設けられた貯蔵部からほぼ一定量の被処理物が
定量供給装置によって立ち上がりダクトに供給される
が、重量物や軽量物の取り出し部のシール部が開放され
ると定量供給装置の運転が停止され、シール部開放によ
る立ち上がりダクト内の空気流の乱れによる選別条件の
悪化時には被処理物の供給を止めることで、風力選別の
精度を維持することができると共に、シール部が閉鎖さ
れて立ち上がりダクト内の選別条件が整ってから定量供
給装置の運転が再開され、特に微妙な高精度な選別にお
いて優れた選別精度を維持できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重さの異なる物が混合している細片状の
    被処理物が開閉可能なシール部を経て上方から供給さ
    れ、内部において上方に向かって流れる空気流によって
    搬送される軽量物と落下する重量物とに選別する気密な
    立ち上がりダクトと、該立ち上がりダクトの下端部に設
    けられ、重量物を開閉可能なシール部を経て外部に出す
    重量物取り出し部と、上記立ち上がりダクトの上端部に
    入口部で接続されたサイクロン分離器と、該サイクロン
    分離器の下端部に設けられ、軽量物を開閉可能なシール
    部を経て外部に出す軽量物取り出し部と、上記サイクロ
    ン分離器の排気部に戻り管を介して接続され、排気を吸
    引し、圧力空気を吐出分岐管に供給する送風機と、上記
    吐出分岐管の大吐出部と上記立ち上がりダクトの下端部
    とを接続して圧力空気によって上記空気流を発生する主
    接続管と、上記吐出管の小吐出部と上記サイクロン分離
    器の入口部とを接続して圧力空気の分流をその入口部に
    送る分流管と、上記吐出分岐管内に設けられ、上記主接
    続管と上記分流管とに対する開度を調節する開度調節弁
    とから構成されており、風力選別中に空気を循環させる
    ことを特徴とする風力選別装置。
  2. 【請求項2】 上記立ち上がりダクトは、ほぼ垂直を成
    し、複数段の屈曲部を有しており、それらの上部に上記
    被処理物の供給部を備えている請求項1記載の風力選別
    装置。
  3. 【請求項3】 上記開閉可能なシール部は、周囲に複数
    の区画室を有したロータリシール弁から構成されている
    請求項1記載の風力選別装置。
  4. 【請求項4】 上記主接続管は、上記立ち上がりダクト
    の下端部に設けられた圧力調整ヘッダーに下向きに接続
    されており、吐出圧で上記重量物取り出し部の開閉可能
    なシール部に重量物を押し込む構成と成っている請求項
    1記載の風力選別装置。
  5. 【請求項5】 上記戻り管は、上記重量物取り出し部と
    上記軽量物取り出し部の各開閉可能なシール部の少なく
    ともいずれか一方を開放した場合に連動して開き、閉鎖
    した場合に閉じる空気補給開口を有している請求項1記
    載の風力選別装置。
  6. 【請求項6】 上記立ち上がりダクトの供給部は、その
    シール部の下流側に被処理物の貯蔵部と、ほぼ一定量の
    被処理物を供給する定量供給装置とを備えており、該定
    量供給装置は、上記重量物取り出し部と上記軽量物取り
    出し部の各開閉可能なシール部のいずれか一方を開放し
    た場合に連動して運転が停止され、両方が閉鎖されてい
    る場合に運転が開始される請求項1記載の風力選別装
    置。
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