JP2000201095A - 送受信機および通信方法 - Google Patents
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Abstract
信機を持ったベース・ユニットと複数のワイヤレス・ハ
ンドセットを有する。各ハンドセットは、ベース送受信
機を介してベース・ユニットと、割当てチャンネルによ
るワイヤレス・リンクを設定する送受信機を有し、ベー
ス送受信機は、任意のハンドセット送受信機に搬送周波
数のフォワード信号を送信する。各ハンドセット送受信
機は、フォワード信号から搬送波オフセットを検出し除
去する搬送波追従ループ、ベース送受信機にリターン信
号を送信する送信機、搬送周波数の基準となるベース送
受信機のベース発振器とは別に、ハンドセットの受信機
と送信機を駆動する発振器、を持っている。ハンドセッ
トの送信機は、搬送波追従ループで検出した搬送波オフ
セットに従ってリターン信号をプリローテートするプリ
ローテータを有する。 【効果】ベース送受信機は搬送波オフセットの無いリタ
ーン信号を受信できる。
Description
処理システムに、特に、それぞれ独立した発振器を持っ
た送受信機(トランシーバ:transceiver)
相互間の通信に関するものである。
タの伝送には、そのデータを送信機によって送信しかつ
受信機によって具合よく復元することができるように、
種々のディジタル信号処理技術を必要とする。ディジタ
ル・ワイヤレス(無線)電話システムでは、ワイヤレス
電話ハンドセット・ユニットが、ディジタル・ラジオ
(無線)信号を通じて、通常は標準的な電話線を介して
外部電話回線網に接続されているベース・ユニットと、
通信をする。この方式では、使用者(ユーザ)は、この
ベース・ユニットと電話回線網とを通して、他の使用者
と、ワイヤレス・ハンドセットを使って、電話呼(テレ
ホンコール,telephone call)を設定し
て通話または通信を行うことができる。
話システムは、例えば多数の電話使用者との間のビジネ
スという様な、種々の応用面で使用されている。その様
なシステムは、同時に最高N個のハンドセットと、通
常、スペクトル拡散(スプレッド・スペクトラム,sp
read spectrum)、時分割多重アクセス
(Time Division Multiple A
ccess:TDMA)という様な、ディジタル通信形
態で通信するハンドセットを使用する。スペクトル拡散
システムでは、利用可能な帯域幅(bandwidth
resources)は、いわゆるシャノンの定理に
従って動作ゲイン(performancegain)
を考慮して調整される。スペクトル拡散システムの利点
は、低電力(low power)スペクトル密度、改
善された狭帯域干渉(妨害)排除機能(narrowb
and interference rejectio
n)、(コード選択による)組込み選択アドレス機能
(bult−in selective addres
sing capability)、および固有のチャ
ネル多重アクセス機能などである。スペクトル拡散シス
テムは、直接拡散(ダイレクト・シーケンシング;di
rect sequencing:DS)、周波数ホッ
ピング(Freguency Hopping:F
H)、チャープ・システム(chirp syste
m)、およびハイブリッドDS/FHシステムを使用す
る。
ネルが用いられ、各ハンドセットは、完全な1つの(フ
ル)TDMAサイクル(周期)またはエポック(期間、
epoch)内の指定されたタイム・スライスまたはタ
イム・スロットの期間に、非オーディオ・データ・パケ
ットのみならずオーディオ・データ・パケットを送信し
また受信する。これ以外の通信形態としては、周波数分
割多元アクセス(Freguency Divisio
n Multiple Access:FDMA)、コ
ード分割多重化/多元アクセス(Code Divis
ion Multiplexing/Multiple
Access,CDM/CDMA)、およびこれら形
態の全2重化または半2重化方式などの複数の組合せが
ある。種々の変調形態、例えば、無搬送波振幅/位相
(Carrierless Amplitude/Ph
ase CAP)変調や直交振幅変調(Quadrat
ure Amplitude Modulation:
QAM)が使用される。
2進ビット・データの変調された信号として、RFチャ
ネルのような伝送媒体を通して、伝送される。(ディジ
タル通信によく使用される他の伝送媒体には、非対称デ
ィジタル加入者回線(Asymmetric Digi
tal Subscriber Loop:ADSL)
技術を用いた対線システム(ツイステッド・ペア・シス
テム,twisted−pair system)また
はケーブル・モデム・システムがある)。このディジタ
ル・データは、屡々、伝送されるデータが、受信機によ
る原データの再構成可能な形式のシンボルを形成するよ
うな、複素ディジタル・データ形式に変調され、伝送さ
れる。複素ディジタル・データは、通常は、実数(リア
ル、同相、または“I”)データと、虚数(イマジナ
リ、直交、または“Q”)データ(I、Qの対)より成
る。
数であり、1象限というような或る判定域にマップされ
た、座標系(コンステレーション:constella
tion)中の位置を表わしている。各シンボルは、ル
ックアップ・テーブル(例えば、ROM)を使用して、
4象限の格子状座標系中の所定の座標点に、マップすな
わち割当てられている。所定数のシンボルは、コード化
形式(エンコーディング・スキム)に応じて、各象限中
の割当てられた部分を占める。与えられたコード化形式
のビット/シンボルの数に従って、座標系の各象限は直
交I、Q軸に対して規定された座標点に或る数のシンボ
ルを含む。例えば、QPSKコード化形式では、各サン
プルは、各象限に1つずつ計4つの位相位置のうちの1
つを有し、各シンボル対は2ビット・データを表わして
いる。
ステムで伝送するためには、この伝送しようとする入力
データ値は、実数軸Iと虚数軸Qを有する複素座標系中
の対応する座標点のシンボル対に、または1対の座標
I、Qに、マップ(map)される。原データ値を表わ
しているこれらのI、Qシンボルは、次にデータ・パケ
ットの一部として、変調されたチャンネルによって送信
される。受信機は、このI、Q対を復元して、それらか
ら座標系上の位置を求め、次に逆マッピング処理(リバ
ース・マッピング:reverse−mapping)
をして、原入力データ値またはそれに近い近似値を生成
することができる。
擬似乱数(Psuedo−random Numbe
r:PN)の2進列(バイナリ・ストリング)を乗算し
て取出したサブ・シンボルすなわちチップ(chip)
の列(ストリング)によって、各シンボルが伝送され
る。この様なシステムは、シンボル・レートといわゆる
拡散係数(スプレッド・ファクタ:原シンボル・レート
を拡大(エクスパンド)するときに用いる係数)の積に
関係するチップ・レートを特徴としている。スペクトル
拡散システムは、また、一般的に言って、複素形式をと
るものでも、そうでないものでも、任意のディジタル・
データの伝送に使用することができる。
には、データを送信機によって送信しかつ受信機によっ
て良好に復元できるように、種々のディジタル信号処理
技術が必要となる。例えば、先ず通信リンクを設定し、
それによって2台の送受信機を相互にロックし、同期を
とり、その他のシステム・パラメータなどを、設定しな
ければならない。スペクトル拡散ディジタル・ワイヤレ
ス電話システムにおけるデータ伝送系の受信機側では、
送信されたRF信号からデータを復元するために、種々
の機能を用いる。それらの機能は、シンボル同期化のた
めのタイミングの復元、搬送波の回復(リカバリイ,周
波数復調)、等化(イコライゼーション)および利得制
御などを含むものである。
イミング復元機能(SymbolTiming Rec
overy:STR)、自動利得制御機能(AGC)、
搬送波追従ループ(キャリヤ・トラッキング・ループC
arrier Tracking Loop:CT
L)、および等化器ループを持っている。タイミングの
復元機能は、受信機のクロック(タイムベース)を送信
機のクロックに同期化させるプロセスである。このタイ
ミング復元によって、受信された信号を最適の時点でサ
ンプリングすることが可能となり、受信したシンボル値
の判断制御処理(デシジョン・ディレクテッド・プロセ
ッシング:decision−directed pr
ocessing)に付帯するスライシング誤差(sl
icingerror)の発生機会を低減することがで
きる。或る受信機では、受信した信号は送信機のシンボ
ル・レートよりも高い(倍数の、マルチチュード、mu
ltitude)レートでサンプリングされる。例え
ば、或る受信機は、送信機のシンボル・レートの2倍の
レートで、受信信号をサンプリングする。如何なる場合
でも、受信機のサンプリング・クロックは送信機のシン
ボル・クロックに同期していなければならない。
に対する伝送チャンネルの妨害作用を補償する処理であ
る。より詳しくは、等化は、伝送チャンネルの妨害(ト
ランスミッション・チャンネル・ディスターバンス)に
起因するシンボル相互間の干渉(Intersymbo
l Interference:ISI)を除去するこ
とである。シンボル相互間の干渉は、与えられたシンボ
ルの値を、それよりも前位のおよび後続するシンボルの
値によって歪ませてしまう。搬送波の回復(リカバリ
イ)は、受信したRF信号を、それよりも低い中間通過
帯域の周波数に周波数シフトした後で、変調ベースバン
ド情報の再生が可能となるように、ベースバンドに周波
数シフトする処理である。これらの、およびそれに関連
する諸機能、および関連する変調形式とシステムは、エ
ドワード・エー・リー(Edward A.Lee)氏
およびデービッド・ジー・メッサーシュミット(Dav
idG.Messerschmitt)氏による「ディ
ジタル通信(Digital Communicati
on)第2版」1994年ボストン、クリュワー・アカ
デミック出版社(Boston:Kluwer Aca
demic Publishers)発行、に詳細に記
載されている。
数が同一であっても、各々独立した発振器によって動作
するので、一方の送受信機によって送信された信号は、
通常は、スピンニング座標系(スピンニング・コンステ
レーション,spinning constellat
ion)を持って、すなわち搬送波周波数のオフセット
(carrierfrequency offset)
を有する形態で受信され、このオフセットは搬送波追従
ループによって検出されアカウント(account)
される。すなわち、一方の送受信機が、その局部発振器
に従って或る所定搬送波周波数で送信すると、受信側送
受信機の搬送波追従ループはこれを低い通過帯域の周波
数に変換して、残留搬送波周波数オフセット(レジジュ
アル・キャリヤ・オフセット;residual ca
rrier offset)をディジタル的に除去す
る。その後でこの受信側送受信機は、この送信された信
号中に含まれている(エンベッデッド:embedde
d)データ・ストリームを再生することができる。もち
論、第2の送受信機が第1の送受信機に向けてデータを
送信し返すときは、第1の送受信機もまた、残留搬送波
周波数オフセットを除去するために、搬送波追従ループ
を使用しなければならない。
期間中、このプロセスは、両エンドで、ロックされたリ
ンク(locked link)の同期捕捉(acqu
isition)を遅らすことができる。リンクが初期
設定された後、両送受信機が一旦これらの搬送波オフセ
ット(搬送周波数オフセット;キャリヤ・オフセット;
carrier offset)を知ると、各送受信機
側では検出された最後の(last:最新の)搬送波オ
フセットを使用して、上記の同期捕捉を開始することが
できる。しかし、この初期リンク処理は、それぞれ独立
した発振器を有する各送受信機のために遅延させられる
ことがある。
した発振器を持った送受信機を有する複数個のハンドセ
ットと、を用いる例えばTDMAシステムのような、多
重回線ワイヤレス電話システムでは、初期リンクが設定
された後でも、別々の各ハンドセットに対して、そのス
ロットが生じたときに、正しい搬送波オフセットを再決
定させる必要性を無くすように、そしてそれらハンドセ
ットの同期捕捉に遅れを生じさせることが無いようにす
るために、ベース・ユニットは、複数リンクの各々につ
いて搬送波オフセットを記憶し追従し続けなければなら
ない。この記憶と追従(トラッキング:trackin
g)は、複雑で、高価につき、遅延の原因となったり、
その他の点でも好ましくないことがあるが、それを省略
すると捕捉の遅延が大きくなる。
は、複数個のワイヤレス・ハンドセットと、ベース・ユ
ニットとを有し、このベース・ユニットはベース送受信
機を持っている。各ハンドセットは、ベース送受信機を
介して、割当てられたチャンネルにおいてベース・ユニ
ットとワイヤレス・リンクを設定するためにハンドセッ
ト送受信機を持っており、この場合ベース送受信機は、
与えられたハンドセット送受信機に、搬送周波数のフォ
ワード信号(制御信号、発信信号:forward s
ignal)を送信する。ベース送受信機および各ハン
ドセット送受信機は独立した発振器で動作するから、各
ハンドセット送受信機は、搬送波オフセットのあるこの
フォワード信号を受信する。各ハンドセット送受信機
は、このフォワード信号の搬送波オフセットを検出しこ
れを除去するための搬送波追従ループを具えた受信機
と;ベース送受信機にリターン信号を送信するための送
信機と;搬送波周波数が基準としているベース送受信機
のベース発振器とは別個の、ハンドセットの受信機およ
び送信機を駆動するための独立した発振器と、を持って
いる。このハンドセットの送信機は、プリローテータ
(前置回転器;prerotator)を有し、このプ
リローテータは、搬送波追従ループによって検出した搬
送波オフセットに従ってリターン信号をプリローテート
(事前回転;prerotate)させて、このリター
ン信号が、実質的に搬送波オフセット無しに、ベース送
受信機で受信されるようにする。
ヤレス電話システムの各ハンドセットの送受信機におけ
る送信機は、このシステムのベース・ユニットに送信さ
れた信号を、送受信機の受信機の搬送波追従ループによ
って確認された搬送波オフセットに従ってプリローテー
トさせるプリローテータを具えている。これによって、
例えばTDMA期間(TDMAエポック)の各タイムス
ロットの間ベース・ユニットの受信機が各ハンドセット
から受信する信号は、実質的に搬送波オフセット無し
(すなわち、ローテーション無し)の状態で受信され
て、ベース・ユニットによる同期捕捉がスピード化さ
れ、且つベース・ユニットが別々の各ハンドセットの搬
送波オフセットを記憶したり追従する必要を無くするこ
とが、できる。この発明の、上記した、および上記以外
の詳細と利点については、更に詳しく以下に述べる。
MA多重回線ワイヤレス電話システム100が示されて
いる。TDMAシステム100は、受信機ユニット11
2と送信機ユニット111を有し、電話回線115を介
して外部電話回線網に結合されているベース・ユニット
110を持っている。システム100は、また、N個の
ワイヤレス・ハンドセット1201、1202、・・・・
120Nを持っている。これらの各ハンドセットは、例
えばハンドセット1201における送信機121と受信
機122のような、送信機ユニットと受信機ユニットと
を具えている。
ハンドセットは動作して、すなわちオフ・フック状態に
される(すなわち、電話呼(テレフォン・コール;te
lephone call)を設定する過程にある)。
すなわちシステム100は、ベース・ステーションと各
ハンドセット120i(1≦i≦N)間に、ワイヤレス
回線網すなわちリンクを形成する。或る実施例では、シ
ステム100は、4個のハンドセット1201−1204
を有し、そのすべてのものが同時にアクティブ(活動状
態)になっていることができる。また別の実施例では、
システム100は、上記とは異なる数、例えばN=1
2、のハンドセットを有し、そのうち、例えば8個まで
のセットが同時にアクティブすなわち動作状態をとるこ
とができる。
調された信号を送信する。このようなシステムには、Q
AM、CAP、PSK(Phase Shift Ke
ying:位相シフト・キーイング)、PAM(Pul
se AmplitudeModulation:パル
ス振幅変調)、VSB(Vestigial Side
band Modulation:残留側波帯変調)、
FSK(Freguency Shift Keyin
g:周波数シフト・キーイング)、OFDM(Orth
ogonal Freguency Division
Multiplexing:直交周波数分割多重化)
およびDMT(Dicrete Multitone
Modulation:個別マルチトーン変調)を含め
て種々のディジタル変調フォーマットを採用することが
できる。
受信機を単一のRFチャンネルを介してベース・ステー
ションに接続するTDMAシステムを有している。特
に、システム100は、次に更に詳しく記載するよう
に、ディジタルTDMA形式を使用している。
のシステム100とこの発明の一実施例による一例ハン
ドセット送信機のプリローテータのより詳細を示すブロ
ック図が示されている。図2は、例示の目的で、ベース
・ユニット110の送信機111および受信機112の
プリローテータの詳細と、ハンドセット121の送信機
121と受信機122を示している。具体的に言えば、
ベース・ユニット110は、ベース局部発振器215を
有し、この発振器は、アップコンバータ211とダウン
コンバータ212の両方を、すなわちフォワード・チャ
ンネルとリターン・チャンネルの両方を駆動する共通の
発振器として働く。
伝送される信号またはデータ・メッセージは、フォワー
ド信号と呼ぶことができ、また、ハンドセットからベー
スユニットに伝送される信号またはデータ・メッセージ
はリターン信号と呼ぶことができる。ベース受信機11
2は、また、デローテータ(逆回転器;derotat
or)216と搬送波追従ループ/数値制御発振器(N
umericallyControlled Osci
llator:数値制御発振器)217を持っている。
アップコンバータ211はアンテナ218を介してRF
信号を送信し、一方ダウンコンバータ222はアンテナ
218を介してRF信号を受入れる。
タ221とダウンコンバータ222の両方を駆動するた
めの共通発振器として働くハンドセット局部発振器22
5を具えている。ハンドセット受信機122は、また、
デローテータ226と搬送波追従ループ/数値制御発振
器227を持っている。アップコンバータ221は、ア
ンテナ228を介してベース・ユニット110にRF信
号を送信し、ダウンコンバータ222はベース・ユニッ
ト210からアンテナ228を介してRF信号を受信す
る。この発明の一実施例に従って、ハンドセット送信機
121は、また、ハンドセット送信機プリローテータ2
29を有し、これはハンドセット受信機搬送波追従ルー
プ/数値制御発振器227に結合されていて、そこから
搬送波オフセット情報を受取る。自ずと判るように、各
ハンドセット1202−120Nは、プリローテータ22
9のようなハンドセット送信機プリローテータを持っ
た、1201と同様に構成されている。
ハンドセット、例えばハンドセット1201、との間の
リンクの初期同期捕捉期間中、ベースユニット110
は、ダウンリンク(downlink)を介してデータ
パケットを送信し、これはハンドセット受信機122に
よって自動的に追従される。ベース・ユニット110に
よって送信されたこの信号は、このユニットの局部発振
器215がハンドセットの局部発振器225に対し独立
したものであるために、或る搬送波オフセットまたは回
転(ローテーション)を持っている。ハンドセット受信
機搬送波追従ループ/数値制御発振器227はこの搬送
波オフセットを検出して、これをデローテータ226に
よってディジタル的に除去する。検出された上記と同じ
搬送波オフセットは、また、ベース・ユニット110に
送り返えすリターン・チャンネル・リンクまたはアップ
リンクについて逆ローテーションを行なうためにも、使
用される。
は、フォワード・チャンネルから検出されて除去された
回転の逆数である回転でプリローテートされる。こうし
て、ベース受信機112は、実質的に回転していない信
号をハンドセット送信機121から受取り、それで信号
の同期捕捉作用がスピード化される。従って、ベース受
信機112は上記プリローテーションがあるのでより容
易にリターン・チャンネルに追従することができ、また
周波数誤差はハンドセットで除去されているので、位相
誤差を追従するだけでよい。
ンドセット121は、プリローテータ229によって送
信された信号をプリローテートし続けて、ベース・ユニ
ット110が各個別ハンドセット1201−120Nの搬
送波オフセットを記憶し追従する必要を無くする。或る
実施例では、プリローテータ229は、ハンドセット受
信機122で用いられる最後(最新)搬送波周波数オフ
セットに従って、リターン・チャンネルをプリローテー
トできる数値制御発振器を有する。
ンドセットであるような1台の送受信機は、搬送波オフ
セットを含む種々のフォワード・チャンネル・パラメー
タを求め、これらのパラメータを使って、リターン・チ
ャンネル信号を事前補償(プリコンペンセート:pre
compensate)して、リターン・チャンネル受
信機の機能と動作を改善する働きをする。
もプリローテータを持っている。これは、ハンドセット
送信機のプリローテータ229を使って得られるような
初期リンク同期捕捉のスピード化は行ない得ないが、ハ
ンドセット受信機122がベース・ユニット110の搬
送波オフセットを記憶し追従する必要性を無くする。
明の原理によって前記のワイヤレス・システムは、ベー
ス・ユニット110がセルラー(小グループ組の、;c
ellular)電話回線網中の多数のセル(小グルー
プ、;cell)中の1個のサービスをするベース・ス
テーションとなっているようなセルラー・システムであ
り得ることが、容易に判るであろう。
ディジタル通信の他に、この発明は、例えば、米国での
使用が意図されているグランド・アライアンス(Gra
ndAlliance)高精細度テレビジョン(HDT
V)システムに採用されているVSB変調システムに対
すると同様に、BPSK、QPSK、CAPおよびQA
Mシステムにも適用することができる。この技術分野の
専門家であれば、上記に説明した送信機の変調システム
を所望の変調形式に使用するために要する設計の変更は
判るであろうし、また例示した諸要素をこの所望の変調
形式で動作するように構成する方法も理解できよう。
みならず、これとは別の実施例として、この発明は、例
えばFDMA、CDM/CDMAのような別のシステム
に、およびそれら形式(スキム)の組合せに、全2重化
方式および半2重化方式の両方で、応用することもでき
る。例えば、図3を参照すると、この図には、この発明
の上記とは別の実施例による、FDMA多重回線ワイヤ
レス電話システム300のブロック図が示されている。
異なる複数のRFチャンネルが使用されるときは、同一
の発振器が使用されるとは限らない。
けるように、フォワード・チャンネルとリターン・チャ
ンネルの両発振器(シンセサイザ)が、ベースおよびハ
ンドセットの両方における共通の基準発振器(発振器3
15、325)にロックされている場合には、その周波
数誤差はシンセサイザ比の関数である。この場合、全2
重化動作も可能である。そのようなシステムでは、搬送
周波数のずれ(デビエーション)を消去(キャンセル)
するのに1個の受信機だけしか必要とせず、従って、こ
の発明をそのようなFDMAシステムに実施するには、
この技術分野の専門家には判るように、搬送周波数のず
れは除去されるので、1方のリンクは先ずチャンネルを
獲得し、他方のリンク指示を迅速にロックするようにな
る。
明を例えばCDM/CDMAのような上記とは別のシス
テムに適用する方法も判るであろう。例えば、CDM/
CDMAシステムでは、両方のチャンネルが同一帯域内
で同時に動作することができるから、全2重化動作をす
ることができる。従って、CDM/CDMAシステムに
この発明を実施するとき、一方のリンク(例えば、ベー
スからハンドセットへのリンク)は、他方のリンクより
も先にロックすることが好ましい。一旦、このベースか
らハンドセットへのリンクが設定されると、搬送波オフ
セットを確認して、これをリターン・リンクで使用す
る。プリローテータを使用することによって、システム
の複雑さをベースと諸ハンドセットとの両方に、より一
様に配分することができる。
明細書中で説明しかつ例示して来た諸部分の細部、材料
および構成を、特許請求の範囲に記載したこの発明の原
理および範囲を外れることなく、当該技術分野の専門家
が改変できるであろうことは自明である。
MA多重回線ワイヤレス電話システムのブロック図であ
る。
ハンドセット送信機のプリローテータの詳細を示すブロ
ック図である。
重回線ワイヤレス電話システムのブロック図である。
振器(NCO) 227 ハンドセット受信機の搬送波追従ループ/数値
制御発振器 216 デローテータ 226 デローテータ 229 ハンドセット送信機のプリローテータ 300 FDMA多重回線ワイヤレス電話システム 315;325 基準発振器
Claims (2)
- 【請求項1】 第2の送受信機からのフォワード信号を
受信する、第2の送受信機と通信するための送受信機で
あって: (a) 前記のフォワード信号から搬送波オフセットを
検出し除去するための搬送波追従ループを有する受信機
と、 (b) 第2の送受信機に対してリターン信号を送信す
る送信機と、 (c) 搬送波周波数の基準となる前記第2の送受信機
における第2の発振器に対し独立していて、受信機およ
び送信機を駆動する発振器と、を有し、 前記送信機が、前記搬送波追従ループで検出した搬送波
オフセットに従って前記リターン信号をプリローテート
して前記第2の送受信機が実質的に搬送波オフセットの
無いリターン信号を受信できるようにするプリローテー
タを具えて成る、送受信機。 - 【請求項2】 搬送波追従ループを有する受信機と送信
機とこれら受信機および送信機に結合された発振器とを
有する送受信機を用いて、この送受信機に搬送周波数の
フォワード信号を送信する第2の送受信機と通信する方
法であって: (a) 搬送周波数の基準となる、第2の送受信機にお
ける第2発振器に対して独立した発振器によって、前記
受信機と送信機を駆動するステップと、 (b) 前記受信機により前記フォワード信号を受信
し、このフォワード信号から、前記受信機の搬送波追従
ループを用いて、搬送波オフセットを検出および除去す
るステップと、 (c) 前記搬送波追従ループで検出した搬送波オフセ
ットに従って、前記送受信機のプリローテータにより前
記リターン信号をプリローテートして、実質的に搬送波
オフセットの無い形式でこのリターン信号を受信できる
ようにするステップと、 (d) このプリローテートされたリターン信号を第2
の送受信機に送信するステップと、を有して成る通信方
法。
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