JP2000200974A - ビルドアッププリント配線板の製造方法 - Google Patents
ビルドアッププリント配線板の製造方法Info
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Abstract
形成される銅メッキ層との密着強度が高く、かつ、内層
導体層と銅メッキ層との導通が良好で、接続信頼性が高
い、という長所を兼ね備えたビルドアッププリント配線
板を得る。 【課題解決手段】 内層導体層1をエッチングして内層
パターン3を形成する工程と、内層パターン3表面を化
学的に粗化する工程と、内層パターン3上に絶縁層4を
形成する工程と、絶縁層4の所定部分を除去し、バイア
ホール5を形成する工程と、バイアホール5形成後、内
層パターン3上の絶縁層の残渣6を除去する工程と、絶
縁層4の表面を機械的に研磨する工程と、研磨後の絶縁
層4の表面を化学的に粗化する工程と、絶縁層4及びバ
イアホール5内の内層パターン上に外層導体層7を銅メ
ッキ法にて形成する工程と、外層導体層をエッチングに
て外層パターンを形成する工程とを備えたビルドアップ
プリント配線板の製造方法とする。
Description
ント配線板に関するものであって、特に、ビルドアップ
で形成された絶縁層とその上に形成される銅メッキ層と
の密着強度が高く、内層導体層と、銅メッキ層との導通
が良好で、接続信頼性が高い、という長所を兼ね備えた
ビルドアッププリント配線板を提供するものである。
造方法を説明する断面工程フローを図2(a)乃至
(g)に示す。図2(a)に示すように、内層導体層と
なる銅箔層11をコア基材12に被覆した銅張り積層板
20を用意する。銅箔層11は厚みが12乃至35μm
の電解銅箔であり、これが、ビルドアッププリント配線
板の内層となるものである。コア基材12は、FR−4
と称するANSIグレードのガラスエポキシ、厚みは
0.1乃至1.6mmが普通である。尚、銅箔が片面の
もので説明しているが、両面銅箔であってもよい。
層をエッチング処理し、内層パターン13を形成する。
次に、図2(c)に示すように、内層パターン表面に5
%程度の過硫酸アンモニウム処理を行い、内層銅箔面を
粗化し、表面に凹凸部Aを形成する。次に、図2(d)
に示すように、内層パターン13上に絶縁層14を形成
する。この絶縁層14は感光性でも非感光性でもどちら
を用いても良い。次に、図2(e)に示すように、層間
接続のためのバイアホールの下孔15を開ける。この下
孔15を開ける手段として以下の手法が用いられる。
ー光を使用して所定の位置にレーザー光を当て、下孔を
開ける。
合、所定の位置の感光性樹脂を後工程の現像液に溶解す
るようにした、リスフィルムを使用し、露光・現像によ
って下孔を開ける。
ールの下孔15の絶縁層は完全には除去しきれず、バイ
アホール部の内層パターン上に絶縁層の残渣16が残
る。
ン酸系水溶液にて表面を強く処理し、絶縁層の残渣16
を還元除去する。更に、図2(g)に示すように、無電
解銅メッキ、電解銅メッキ工程によって銅メッキ層17
を、絶縁層14の表面及びバイアホール部の内層パター
ン上に形成する。その後、図示しないが、リソグラフ法
と銅メッキとを繰り返すことによって、多層ビルトアッ
プ層を形成する。
ント配線板の製造方法である。
ビルドアッププリント配線板の製造方法においては、以
下に示すような問題点があった。
0.7乃至0.9Kgf/cmと1Kgf/cm以下で
あり、銅メッキとコア基材との密着強度の1.4Kgf
/cmに比べて低い(銅メッキ厚20μm)。ここで、
密着強度値は、JIS C6481に規定されているよ
うに、導体1cm当たりの、引きはがし強度であり、厚
さ一定として導体の幅に比例する。昨今の電子機器の軽
薄短小化に対応して、配線板の配線密度の増大に伴い、
導体幅は狭く設計することが要求されており、導体幅が
2分の1となると、密着強度が同じでも引きはがし強度
は2分の1となる。そのため、部品実装時のハンダ付け
の際の熱ストレスによる導体剥がれや、ビルドアップ配
線板の導体の機械的損傷による断線が生じやすく不具合
が発生する。
過マンガン酸系水溶液の処理を弱くして、絶縁層の樹脂
の劣化を防ぐ方法がある。ここで、過マンガン酸系水溶
液の処理条件の、「強い」「弱い」は、過マンガン酸系
水溶液の濃度と処理時間をそれぞれ変化させることによ
り実現する。しかし、この方法で得られるビルドアップ
プリント配線板の問題点は、バイアホール内の絶縁層の
残渣が完全に除去できないため、内層導体と銅メッキと
の導通が不完全となる点にある。(内層導体と銅メッキ
との導通抵抗値:1乃至10Ω/孔)、特に、常温では
導通に問題がなくても、高温時(200℃程度)に導通
が悪化することが知られている。一方、銅メッキと絶縁
層との間の密着強度は、1.1Kgf/cm程度と、銅
メッキとコア材との密着強度と遜色ない程度まで向上す
る。
密着強度と、内層導体と銅メッキとの導通信頼性は、従
来技術において両立出来ず、この問題点を解決する必要
があった。
されたものであり、ビルドアップで形成された絶縁層と
その上に形成される銅メッキ層との密着強度が高く、か
つ、内層導体層と銅メッキ層との導通が良好で、接続信
頼性が高い、という長所を兼ね備えたビルドアッププリ
ント配線板を提供することを目的とするものである。
リント配線板の製造方法は、絶縁基板上の内層導体層と
外層導体層を相互にバイアホールによって電気的に接続
するビルドアッププリント配線板の製造方法において、
前記内層導体層をエッチングして内層パターンを形成す
る工程と、前記内層パターン表面を化学的に粗化する工
程と、前記内層パターン上に絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層の所定部分を除去し、バイアホールを形成す
る工程と、前記バイアホール形成後、前記内層パターン
上の絶縁層の残渣を除去する工程と、前記絶縁層の表面
を機械的に研磨する工程と、前記研磨後の前記絶縁層の
表面を化学的に粗化する工程と、前記絶縁層及び前記バ
イアホール内の前記内層パターン上に外層導体層を銅メ
ッキ法にて形成する工程と、前記外層導体層をエッチン
グにて外層パターンを形成する工程とを備えてなること
を特徴とするものである。
パターン上の絶縁層の残渣を除去する工程は、還元剤を
用いることを特徴とするものである。
は、バフ研磨を用いることを特徴とするものである。
学的に粗化する工程は、過マンガン酸系水溶液を用いる
ことを特徴とするものである。
実施の形態の一例の製造工程を示す断面工程フロー図で
ある。図1(a)に示すように、内層となる銅箔層1を
コア基材2に被覆した銅張り積層板10を用意する。銅
箔層1は厚みが12乃至35μmの電解銅箔であり、こ
れが、ビルドアップ配線板の内層導体層となるものであ
る。コア基材2は、FR−4と称するANSIグレード
のガラスエポキシ、厚みは0.1乃至1.6mmが普通
である。尚、銅箔が片面のもので説明しているが、両面
銅箔であってもよい。次に、図1(b)に示すように、
内層導体層をエッチング処理し、内層パターン3を形成
する。次に、図1(c)に示すように、内層パターン表
面に5%程度の過硫酸アンモニウム処理を行い、内層銅
箔面を粗化し、表面に凹凸部Aを形成する。次に、図1
(d)に示すように、内層パターン3上に絶縁層4を形
成する。この絶縁層4は感光性でも非感光性でもどちら
を用いても良い。次に、図1(e)に示すように、層間
接続のためのバイアホールの下孔5を開ける。この下孔
5を開ける手段として以下の手法が用いられる。
ー光を使用して所定の位置にレーザー光を当て、下孔を
開ける。
合、所定の位置の感光性樹脂を後工程の現像液に溶解す
るようにした、リスフィルムを使用し、露光・現像によ
って下孔を開ける。
ールの下孔5の絶縁層は完全には除去しきれず、バイア
ホール部の内層パターン上に絶縁層の残渣6が残る。次
に、図1(f)に示すように、過マンガン酸系水溶液に
て表面を強く処理し、絶縁層の残渣6を還元除去する。
次に、図1(g)に示すように、前述の、過マンガン酸
系水溶液の強い処理で変質した絶縁層の表面をバフ研磨
等で機械的に約10μm程度研磨する。次に、図1
(h)に示すように、過マンガン酸系水溶液にて表面を
弱く処理し、絶縁層4の表面を粗化し、表面に凹凸部B
を形成する。更に、図1(i)に示すように、無電解銅
メッキ、電解銅メッキ工程によって銅メッキ層7を、絶
縁層4の表面及びバイアホール部の内層パターン上に形
成する。その後、図示しないが、リソグラフ法と銅メッ
キとを繰り返すことによって、多層ビルドアップ層を形
成する。
記載のビルドアッププリント配線板の製造方法によれ
ば、絶縁基板上の内層導体層と外層導体層を相互にバイ
アホールによって電気的に接続するビルドアッププリン
ト配線板の製造方法において、前記内層導体層をエッチ
ングして内層パターンを形成する工程と、前記内層パタ
ーン表面を化学的に粗化する工程と、前記内層パターン
上に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層の所定部分を
除去し、バイアホールを形成する工程と、前記バイアホ
ール形成後、前記内層パターン上の絶縁層の残渣を除去
する工程と、前記絶縁層の表面を機械的に研磨する工程
と、前記研磨後の前記絶縁層の表面を化学的に粗化する
工程と、前記絶縁層及び前記バイアホール内の前記内層
パターン上に外層導体層を銅メッキ法にて形成する工程
と、前記外層導体層をエッチングにて外層パターンを形
成する工程とを備えてなることを特徴とするものであ
り、ビルドアップで形成された絶縁層とその上に形成さ
れる銅メッキ層との密着強度が高く、かつ、内層導体層
と銅メッキ層との導通が良好で、接続信頼性が高い、と
いう長所を兼ね備えたビルドアッププリント配線板を得
ることができる。
ププリント配線板の製造方法によれば、前記バイアホー
ル形成後、前記内層パターン上の絶縁層の残渣を除去す
る工程は、還元剤を用いることを特徴とするものであ
り、過マンガン酸系の水溶液で強く処理することによ
り、内層導体層と銅メッキ層との導通が良好で、接続信
頼性が高い、ビルドアッププリント配線板を得ることが
できる。
ププリント配線板の製造方法によれば、前記絶縁層の表
面を研磨する工程は、バフ研磨を用いることを特徴とす
るものであり、前述の、過マンガン酸系の強い処理で変
質した絶縁層の表面をバフ研磨等で機械的に研磨するこ
とにより、ビルドアップで形成された絶縁層とその上に
形成される銅メッキ層との密着強度が高いビルドアップ
プリント配線板を得ることができる。
ッププリント配線板の製造方法によれば、前記研磨後の
前記絶縁層の表面を化学的に粗化する工程は、過マンガ
ン酸系水溶液を用いることを特徴とするものであり、過
マンガン酸系の水溶液で弱く処理することにより、ビル
ドアップで形成された絶縁層とその上に形成される銅メ
ッキ層との密着強度が高いビルドアッププリント配線板
を得ることができる。
板の製造方法を採用することにより、ビルドアップで形
成された絶縁層とその上に形成される銅メッキ層との密
着強度が高く(絶縁層とその上に形成される銅メッキ層
との密着強度:0.8乃至1.1Kgf/cm)、か
つ、内層導体層と銅メッキ層との導通が良好で(内層導
体層と銅メッキ層との導通抵抗値:1乃至5mΩ/
孔)、接続信頼性が高い、ビルドアッププリント配線板
を得ることができた。
法を説明するための断面工程フロー図である。
を説明するための断面工程フロー図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 絶縁基板上の内層導体層と外層導体層を
相互にバイアホールによって電気的に接続するビルドア
ッププリント配線板の製造方法において、 前記内層導体層をエッチングして内層パターンを形成す
る工程と、 前記内層パターン表面を化学的に粗化する工程と、 前記内層パターン上に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層の所定部分を除去し、バイアホールを形成す
る工程と、 前記バイアホール形成後、前記内層パターン上の絶縁層
の残渣を除去する工程と、 前記絶縁層の表面を機械的に研磨する工程と、 前記研磨後の前記絶縁層の表面を化学的に粗化する工程
と、 前記絶縁層及び前記バイアホール内の前記内層パターン
上に外層導体層を銅メッキ法にて形成する工程と、 前記外層導体層をエッチングにて外層パターンを形成す
る工程とを備えてなることを特徴とするビルドアッププ
リント配線板の製造方法。 - 【請求項2】 前記バイアホール形成後、前記内層パタ
ーン上の絶縁層の残渣を除去する工程は、還元剤を用い
ることを特徴とする請求項1記載のビルドアッププリン
ト配線板の製造方法。 - 【請求項3】 前記絶縁層の表面を研磨する工程は、バ
フ研磨を用いることを特徴とする請求項1記載のビルド
アッププリント配線板の製造方法。 - 【請求項4】 前記研磨後の前記絶縁層の表面を化学的
に粗化する工程は、過マンガン酸系水溶液を用いること
を特徴とする請求項1記載のビルドアッププリント配線
板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP153199A JP2000200974A (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | ビルドアッププリント配線板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP153199A JP2000200974A (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | ビルドアッププリント配線板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000200974A true JP2000200974A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=11504115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP153199A Pending JP2000200974A (ja) | 1999-01-07 | 1999-01-07 | ビルドアッププリント配線板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000200974A (ja) |
-
1999
- 1999-01-07 JP JP153199A patent/JP2000200974A/ja active Pending
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20050307 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050614 |