JP2000200875A - 半導体装置およびその設計方法 - Google Patents

半導体装置およびその設計方法

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JP2000200875A
JP2000200875A JP11002021A JP202199A JP2000200875A JP 2000200875 A JP2000200875 A JP 2000200875A JP 11002021 A JP11002021 A JP 11002021A JP 202199 A JP202199 A JP 202199A JP 2000200875 A JP2000200875 A JP 2000200875A
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cells
cell
memory
drive
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JP11002021A
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Ryuichi Matsunaga
竜一 松永
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のメモリブロック間でワード線の負荷が異
なる場合でも、ワード線駆動における無駄な電力消費を
抑制する。 【解決手段】複数のワード線それぞれに複数のメモリセ
ルとワード線駆動セルが接続された半導体装置の設計方
法である。この設計方法は、メモリセルの配列データ
(例えば、各ワード線に接続されるメモリセル数等)か
らワード線の負荷Lを算出する工程(ST1)と、ドラ
イブ能力(例えば、出力トランジスタの駆動能力)が異
なる複数のワード線駆動セル(リーフセルA1〜A3)
から、ワード線の負荷Lに応じて最適なワード線駆動セ
ルを選択する工程(ST2およびST3a〜ST3c)
と、メモリセルおよびワード線駆動セルを配置する工程
(ST4a〜ST4c)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリブロックを
有する半導体装置およびその設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、CPU等の半導体集積回路
(IC)にはROM,RAM等の複数のメモリブロック
が内蔵されている。各メモリブロックは、それぞれの記
憶容量に応じたメモリセル配置を有し、数百個〜数千個
のメモリセルを1本のワード線を介して駆動するための
セルとして、各ワード線にワード線駆動セルが接続され
ている。
【0003】セルベースのメモリ設計において、メモリ
セル、ワード線駆動セルのほか、センスアンプセル、セ
ンスアンプ駆動セル等のベーシックセル(リーフセル)
を、メモリの種類や必要な記憶容量等に応じてCADデ
ータ上で選択し、配置する。
【0004】図10は、メモリブロックのレイアウトデ
ータの配置を示す図である。なお、この図では簡略化の
ため3個×4個のメモリセルに対応した部分を示す。図
10において、Aはワード線駆動セル、Bはセンスアン
プ駆動セル、Cはメモリセル、Dはセンスアンプセルを
示す。この図のように、各種セルをある規則にしたがっ
て複数個配置することにより、ある程度機能化された、
より大規模なセル(パラメトリックセル)のデータが生
成される。
【0005】図11に、記憶容量が異なる3種類のパラ
メトリックセルを示す。図11(A)に示すパラメトリ
ックセルは、最も記憶容量が大きく、メモリセル内を配
線されるワード線WLの長さが最も長い。図11
(B),(C)とパラメトリックセルの記憶容量が小さ
くなるにしたがって、1本のワード線WLの長さも次第
に短くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の半導
体装置におけるメモリブロックのレイアウト設計におい
ては、ワード線WLの長さが短くなり駆動すべきメモリ
セルの数が少なくなっても、当該半導体装置内で最大記
憶容量を有するメモリブロックで用いたワード線駆動セ
ルAが全てのメモリブロックにおいて用いられていた。
つまり、従来の半導体装置では、ワード線の最大長およ
び最大負荷容量を想定してワード線駆動セルが1種類に
決められるため、ワード線WLの負荷にかかわらず各メ
モリブロックのワード線駆動能力が一定となっていた。
【0007】その結果、図11(B),(C)に示す記
憶容量が最大でないメモリブロックにおいては、ワード
線の負荷に対して駆動能力がオーバースペックとなり、
ワード線駆動において無駄に電力が消費されるといった
不利益が生じていた。
【0008】また、単一のメモリセルアレイを異なる記
憶容量の複数のメモリブロックに分割する場合にも、同
様な不利益が存在していた。
【0009】本発明の目的は、複数のメモリブロック間
でワード線の負荷が異なる場合でも、ワード線駆動にお
ける無駄な電力消費を低減できる半導体装置およびその
設計方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の設計方法は、複数のワード線それぞれに複数のメモリ
セルとワード線駆動セルが接続された半導体装置の設計
方法であって、上記メモリセルの配列データからワード
線の負荷を算出する工程と、ドライブ能力が異なる複数
のワード線駆動セルから、上記ワード線の負荷に応じて
最適なワード線駆動セルを選択する工程と、上記メモリ
セルおよびワード線駆動セルを配置する工程とを含む。
【0011】好適には、上記ワード線の負荷を、1本の
ワード線に接続されるメモリセルの数(およびワード線
の配線抵抗と長さ)から求める。上記複数のワード線駆
動セルは、好適には、その出力トランジスタの駆動能力
が異なる。
【0012】本発明に係る他の半導体装置の設計方法
は、複数のワード線それぞれに複数のメモリセルとワー
ド線駆動セルが接続され、上記ワード線駆動セルにバッ
ファ回路を介して少なくともデコーダとプリデコーダが
接続された半導体装置の設計方法であって、上記メモリ
セルの配列データから、上記ワード線の負荷および上記
プリデコーダにより選択されるワード線の数(カラム
数)を見積もる工程と、上記カラム数に応じて上記バッ
ファ回路の能力を調整する工程と、ドライブ能力が異な
る複数のワード線駆動セルから、上記ワード線の負荷に
応じて最適なワード線駆動セルを選択する工程と、上記
メモリセルおよびワード線駆動セルを配置する工程とを
含む。
【0013】上記バッファ回路の能力を調整する工程で
は、好適には、バッファ回路を構成するトランジスタの
サイズを変える。
【0014】本発明に係る半導体装置は、複数のワード
線それぞれに複数のメモリセルとワード線駆動セルが接
続されたメモリブロックを複数有する半導体装置であっ
て、上記複数のメモリブロックごとに、駆動するワード
線の負荷に応じた駆動能力のワード線駆動セルが配置さ
れている。
【0015】このような構成の半導体装置および上述し
た設計方法では、複数のメモリブロック間でワード線駆
動能力を最適化できる。このため、ワード線の負荷が小
さいメモリブロックにおいて、例えばサイズが小さい出
力トランジスタを用いることでワード線駆動セルの消費
電力を抑制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に、本実施形態に係る半導体
装置の概略構成を示す。また、図2に、各メモリブロッ
クの一般的な要部構成を示す。半導体装置1は、図1に
示すように、ロジック部2、ROM3、RAM4、制御
部5および入出力部6を含む。
【0017】ROM3およびRAM4は、図2に示すよ
うに、メモリセルアレイ10とその周辺回路からなる。
周辺回路には、ロウバッファ11、カラムバッファ1
2、ロウデコーダ13、カラムデコーダ14、カラムゲ
ート15および入出力回路16を有する。メモリセルア
レイ10内に、ワード線WLとビット線BLにより選
択、制御されるメモリセルが多数配列されている。入出
力回路16に、入出力バッファおよびセンスアンプ等が
含まれる。
【0018】ロウデコーダ13は、プリデコーダ部13
aとロウデコーダ・ワード線駆動回路部13bからな
る。プリデコーダ部13aは、それぞれが所定数(例え
ば、4,8,…、以下、カラム数という)のワード線W
L群に対応した複数のプリデコーダユニットから構成さ
れる。
【0019】半導体装置1の動作時に、入力したアドレ
ス信号ADがロウバッファ11およびカラムバッファ1
2で一時記憶された後、プリデコーダ13とカラムデコ
ーダ14に送られる。ロウバッファ11から出力された
アドレス信号は、プリデコーダ部13aによってプリデ
コードされ、内蔵したプリデコーダユニットの何れかが
選択される。次いで、ロウデコーダ・ワード線駆動回路
部13bにおいて、選択されたプリデコーダユニットに
対応するワード線WL群内で所定のワード線WLが選択
され、選択したワード線WLが活性化される。一方、カ
ラムバッファ12から出力されたアドレス信号は、カラ
ムデコーダ14によってデコードされ、選択信号線YL
の何れかを選択する。カラムゲート15は、例えば選択
信号線YLによって制御される複数のトランジスタから
なり、、選択された選択信号線YLが接続されたトラン
ジスタによって、メモリセルアレイ11からのビット線
BLの何れかが入出力回路16と接続される。
【0020】書き込み時に、選択されたビット線BLと
ワード線WLに接続されたメモリセルに対し、入出力バ
ッファから入力したデータが書き込まれる。読み出し時
には、選択されたビット線BLとワード線WLに接続さ
れたメモリセルの記憶データが、ビット線BLを介して
センスアンプで増幅され、入出力バッファを介して外部
に読み出される。消去は、例えば上記書き込みと類似し
た制御によって、メモリセル内の電荷蓄積レベルを消去
状態にするか、書き込み状態を初期設定時に(例えば、
“0”)に戻すことで達成できる。なお、通常、書き込
み/読み出しは、例えばワード線接続セル群単位で行わ
れ、消去は、メモリセル単位、ワード線接続セル群等の
消去ブロック単位、あるいはメモリセルアレイ全体で行
われる。
【0021】本実施形態に係る半導体装置1では、RO
M3とRAM4という2つのメモリブロックが存在し、
各メモリブロックについてワード線駆動回路の駆動能力
が最適化されている。このため、ワード線駆動回路で無
駄な電力消費がなく、また、ワード線駆動時間の差によ
るアクセスタイムのバラツキがメモリブロック間で低減
されている。
【0022】つぎに、このような構成の半導体装置1の
設計における、ワード線駆動回路の最適配置手法につい
て述べる。図3は、ワード線駆動回路の最適配置手法を
示すフローチャートである。また、図4は、図2のメモ
リセルアレイ10と周辺回路の一部、即ちワード線駆動
回路、センスアンプおよびセンスアンプ駆動回路のセル
配置例を示す図である。
【0023】セルベースのIC設計において、リーフセ
ルと称されるベーシックセルを組み合わせて繰り返しパ
ターン(パラメトリックセル)の配置を決定する。図4
にしめすパラメトリックセルE1〜E3においては、リ
ーフセルとして、ワード線駆動セルA1〜A3,センス
アンプ駆動セルB,メモリセルCおよびセンスアンプセ
ルDが存在し、これらはリーフセルとして予めライブラ
リ登録されている。メモリセルCは、たとえば、DRA
Mセル,SRAMセル,マスクROMセル,EEPRO
Mセル等があり、また、同じ機能のメモリセルでも性能
または面積等が異なる種々のセルが用意されている。図
1のROM部3またはRAM部4をレイアウト設計する
場合、通常、このうち一種類のメモリセルデータが選択
される。同様に、センスアンプ駆動セルB、センスアン
プセルDにおいても種々のセルデータが用意され、メモ
リの種類に応じて適宜選択される。本実施形態では、さ
らにワード線駆動セルについても性能が異なる複数種類
のセルデータ、ここでは3種類のワード線駆動セルA1
〜A3のデータが用意されている。なお、図4では簡略
化のため、メモリセルCは最大で3個×4個のみ示す
が、実際のROM3,RAM4では一辺に数百〜数千個
ほどメモリセルが配置され、これに応じて周辺回路のセ
ルも多数配置される。
【0024】図3のステップST1において、ワード線
WLの負荷Lが算出される。ここでは、一例として、ワ
ード線の配線抵抗,配線容量を一定とし、ワード線負荷
Lは書き込み・読み出し単位であるワードの数と、各ワ
ードを構成するビット数との積を算出する。なお、使用
する配線層によってワード線の配線抵抗,配線容量が異
なる場合は、これらのプロセスパラメータもワード線負
荷Lの算出に加味される。
【0025】ステップST2では、算出したワード線負
荷Lの値から、ワード線駆動セルの駆動能力が見積もら
れ、分類される。ここでは、ワード線負荷Lが1k以
下、1kより大きく2k未満、2k以上の3種類に分類
される。
【0026】この分類をもとに、ステップST3におい
てリーフセル(ワード線駆動セル)を選択し、ステップ
ST4においてレイアウトデータを生成する。すなわ
ち、ワード線負荷Lが1k以下の場合は、ステップST
3aにおいてワード線駆動セルA1を選択し、このワー
ド線駆動セルA1を用いて、ステップST4aにおいて
図4(A)に示すレイアウトデータE1を生成する。ワ
ード線負荷Lが1kより大きく2k未満の場合は、ステ
ップST3bにおいてワード線駆動セルA2を選択し、
ステップST4bにおいて図4(B)に示すレイアウト
データE2を生成する。ワード線負荷Lが2k以上の場
合は、ステップST3cにおいてワード線駆動セルA3
を選択し、ステップST4cにおいて図4(C)に示す
レイアウトデータE3を生成する。
【0027】図5に、このセル配置方法によって設計さ
れたパラメトリックセルを示す。図示のように、ワード
線WLが最も短く、ワード線WLによって駆動すべきメ
モリセルC数が最も少ないパラメトリックセル(図5
(A))では、ワード線駆動能力が最も小さい。次にワ
ード線WLが短いパラメトリックセル(図5(B))で
は、ワード線駆動能力も中程度となっている。最もワー
ド線WLが長く多くのメモリセルCを駆動しなければな
らないパラメトリックセル(図5(C))では、ワード
線駆動能力が最も大きくなっている。
【0028】本実施形態に係るセル配置方法では、簡単
な計算によって必要なワード線の負荷Lを見積もり、見
積もったワード線の負荷Lに応じて、予め登録しておい
たワード線駆動セルを選択するだけで、ワード線駆動セ
ル能力の最適化がなされる。したがって、このセル配置
はCAD装置において自動的に行うことができ、これに
より、複数のメモリブロックを有する半導体装置の消費
電力低減、サイクルタイムの均一化が可能となる。
【0029】つぎに、ワード線駆動回路と、そのセル構
成例を幾つか例示し、各セル構成例について駆動能力の
変更箇所を挙げながら説明する。図6に、例えばDRA
M等でよく用いられるワード線駆動回路の構成を示す。
このワード線駆動回路は、1つのサブデコーダで制御さ
れるワード線群、例えば4本のワード線に対応する部分
を示している。
【0030】大容量、高速化に適したロウデコーダは通
常、NAND形が用いられ、その場合、入力容量が大き
なワード線駆動セルを直接接続して駆動できない。した
がって、図6に示すように、ローデコーダと4つのワー
ド線駆動セルWDCとの間に、入力容量の小さいCMO
SインバータINVが接続されている。4つのワード線
駆動セルWDCは、入力が共通接続されてインバータI
NVの出力に接続され、各ワード線駆動セルWDCから
ワード線WLi (i=0,1,2,3)が取り出されて
いる。
【0031】この4つのワード線駆動セルWDCの選択
は、RXドライバ20に接続された2ビットのアドレス
信号線RXi によって制御される。なお、ワード線が階
層化される場合は、この図6において、2ビットのアド
レス信号RXi 線の代わりに主ワード線が、RXドライ
バ20の代わりに主ワード線駆動回路が設けられるが、
何れにしても、4つのワード線駆動セルWDCから何れ
か1つを選択するという機能に変わりがない。
【0032】図7および図8に、ワード線駆動セルWD
Cの回路を2例示す。
【0033】図7の回路では、2ビットのアドレス信号
線RXi とワード線WLi との間に出力トランジスタQ
1が接続され、出力トランジスタQ1のゲートとデコー
ダ出力Xi の反転信号Xi _が印加される入力端子との
間にトランジスタQ2が接続されている。トランジスタ
Q2のゲートは、電源電圧VDDの供給線に接続されてい
る。
【0034】選択されたデコーダに接続された4つのワ
ード線駆動セルWDCでは、その全ての出力トランジス
タQ1のゲートがVDD−Vth(Vth:トランジスタ
Q2のしきい値電圧)となる。デコーダ出力の確定後、
何れかのワード線駆動セルWDCにおいて、アドレス信
号線RXi から高電圧のパルスが出力トランジスタQ1
のドレインに印加される。高電圧パルスの印加によっ
て、出力トランジスタQ1のゲートとドレイン間の容量
が充電され、そのゲート電位がVDD−Vthから更に昇
圧される。これにより、トランジスタQ2が逆バイアス
されたダイオードとして働き、デコーダ側の容量を切り
離すので、この昇圧は更に効率よく行われる。その結
果、アドレス信号線RXi の高電圧パルスの電位が、ワ
ード線WLi に伝達される。一方、他の3つの非選択の
ワード線駆動セルWDCにおいては、高電圧パルスが印
加されないので、ワード線電位は殆ど変化しない。
【0035】図8の回路では、ワード線WLi と基準電
位線(例えば接地電位線)との間に電荷引き抜き用の出
力トランジスタQ3が設けられている。トランジスタQ
3のゲートに、デコーダ出力Xi がバッファBUFを介
して入力される。このため、トランジスタQ3によっ
て、非選択のワード線WLi の電位が接地電位0V近く
に固定される。
【0036】図7および図8の回路では、高電圧パルス
の印加時に電荷供給能力を、例えば出力トランジスタQ
1のサイズを変えることによって変更できる。これに加
え、図8の回路では、高電圧パルスを印加後の電荷引き
抜き能力を、例えばトランジスタQ3のサイズを変える
ことによって変更できる。したがって、これらの出力ト
ランジスタQ1,Q3能力を変えることによって、ワー
ド線駆動能力が異なる複数のワード線駆動セルを作成す
ることが可能となる。
【0037】図9に、直流駆動型のワード線駆動セルの
回路構成を示す。この直流駆動型のワード線駆動セル
は、2つのnMOSトランジスタQn1,Qn2と、2
つのpMOSトランジスタQp1,Qp2とからなる。
【0038】nMOSトランジスタQn2とpMOSト
ランジスタQp2により出力インバータが構成されてい
る。すなわち、電源電圧VDDまたは昇圧後の内部電源電
圧VDHの供給線と基準電位線との間に、pMOSトラン
ジスタQp2とnMOSトランジスタQn2が直列接続
され、両トランジスタのゲートが共通接続され、両トラ
ンジスタの接続中点からワード線WLi が取り出されて
いる。なお、このワード線駆動セルはインバータ内蔵型
であるから、図6におけるインバータINVは不要であ
る。デコーダ出力Xi が印加される入力端子とインバー
タ入力との間に、選択信号φi によって制御されるnM
OSトランジスタQn1が接続されている。選択信号φ
i は図6の2ビットのアドレス信号と同じ役目を果たす
が、この場合、nMOSトランジスタQn1のオン/オ
フを制御することによって、デコーダ側との接続を制御
する構成となっている。nMOSトランジスタQn1お
よび内蔵インバータの接続中点と、電源電圧VDDまたは
内部電源電圧VDHの供給線との間に、プリチャージ用の
pMOSトランジスタQp1が接続されている。pMO
SトランジスタQp1のゲートは、内蔵インバータの出
力に接続されている。
【0039】ワード線WLi を非選択とする場合、デコ
ーダ出力Xi はハイレベルであることから、インバータ
の入力がハイレベルの電位に設定され、pMOSトラン
ジスタQp1,Qp2はオフ、nMOSトランジスタQ
n2はオンとなっている。したがって、インバータの出
力が、例えば接地電位0V近くで固定されている。ワー
ド線WLi を選択するためにデコーダ出力Xi がローレ
ベルに遷移して確定すると、インバータの入力がハイレ
ベルからローレベルとなり、pMOSトランジスタQp
1,Qp2がオン、nMOSトランジスタQn2がオフ
となる。したがって、pMOSトランジスタQp2を介
して、電源電圧VDDまたは内部電源電圧VDHの電位がワ
ード線WLi に伝達される。
【0040】図9の回路では、ワード線WLi への電荷
供給能力を出力インバータのpMOSトランジスタQp
21のサイズを変えることによって変更できる。また、
ワード線WLi からの電荷引き抜き能力を出力インバー
タのnMOSトランジスタQn2のサイズを変えること
によって変更できる。したがって、これらの出力トラン
ジスタQn2,Qp2の能力を変えることによって、ワ
ード線駆動能力が異なる複数のワード線駆動セルを作成
することが可能となる。
【0041】なお、ワード線駆動能力の変更は、図1に
示すROM3,RAM4のような機能ブロック間でなく
とも、例えば単一メモリセルアレイ内で分割されたメモ
リブロック間で行ってもよい。また、1つのプリデコー
ダによって選択されるワード線数(カラム数)が異なる
場合は、上述したワード線駆動セルの変更とは独立にま
たは組み合わせて、図6のインバータINVや図8のバ
ッファBUFの能力を変えることによって、ワード線駆
動回路の能力を変更することも可能である。これらイン
バータINVおよびバッファBUFの能力は、たとえ
ば、その内部のトランジスタのサイズ変更によって調整
することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置およびその設計
方法によれば、複数のメモリブロック間でワード線の負
荷が異なる場合でも、ワード線駆動における無駄な電力
消費を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体装置の概略構成
を示す図である。
【図2】各メモリブロックの一般的な要部構成を示す図
である。
【図3】ワード線駆動回路の最適配置手法を示すフロー
チャートである。
【図4】メモリセルアレイと周辺回路の一部のセル配置
例を示す図である。
【図5】設計後のパラメトリックセルを示す図である。
【図6】ワード線駆動回路の構成例を示す図である。
【図7】図6におけるワード線駆動セルの回路例1を示
す回路図である。
【図8】図6におけるワード線駆動セルの回路例2を示
す回路図である。
【図9】直流駆動型のワード線駆動セル(回路例3)を
示す回路図である。
【図10】従来のメモリブロックのセル配置例を示す図
である。
【図11】従来の方法によって設計された記憶容量が異
なる3種類のパラメトリックセルを示す図である。
【符号の説明】
1…半導体装置、2…ロジック部、3…ROM、4…R
AM、5…制御部、6…入出力部、10…メモリセルア
レイ、11…ロウバッファ、12…カラムバッファ、1
3…ロウデコーダ、13a…プリデコーダ部、13b…
ロウデコーダ・ワード線駆動回路部、14…カラムデコ
ーダ、15…カラムゲート、16…入出力回路、20…
RXドライバ、WDC…ワード線駆動セル、WL,WL
i …ワード線、Xi …デコーダ出力、RXi …2ビット
のアドレス信号、INV…インバータ(バッファ回
路)、BUF…バッファ回路、VDD…電源電圧、VDH
内部電源電圧。
フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 AV12 CA03 CA07 CA17 CD05 CD08 DF05 DT03 DT18 EZ09 EZ20 5F064 AA02 BB02 BB13 BB15 CC12 DD03 DD13 DD32 EE03 FF01 5F083 GA05 LA16 LA26 ZA15 ZA28 ZA30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のワード線それぞれに複数のメモリセ
    ルとワード線駆動セルが接続された半導体装置の設計方
    法であって、 上記メモリセルの配列データからワード線の負荷を算出
    する工程と、 ドライブ能力が異なる複数のワード線駆動セルから、上
    記ワード線の負荷に応じて最適なワード線駆動セルを選
    択する工程と、 上記メモリセルおよびワード線駆動セルを配置する工程
    とを含む半導体憶装置の設計方法。
  2. 【請求項2】上記ワード線の負荷を、1本のワード線に
    接続されるメモリセルの数から求める請求項1に記載の
    半導体装置の設計方法。
  3. 【請求項3】上記ワード線の負荷を、1本のワード線に
    接続されるメモリセルの数,ワード線の配線抵抗および
    長さから求める請求項1に記載の半導体装置の設計方
    法。
  4. 【請求項4】上記複数のワード線駆動セルは、その出力
    トランジスタの駆動能力が異なる請求項1に記載の半導
    体装置の設計方法。
  5. 【請求項5】上記出力トランジスタは、電荷供給線と上
    記ワード線との間に接続された電荷供給用のトランジス
    タである請求項4に記載の半導体装置の設計方法。
  6. 【請求項6】上記出力トランジスタは、電荷供給線と基
    準電位線との間に直列接続され、接続中点が上記ワード
    線に接続された電荷供給用トランジスタおよび電荷引き
    抜き用トランジスタである請求項4に記載の半導体装置
    の設計方法。
  7. 【請求項7】複数のワード線それぞれに複数のメモリセ
    ルとワード線駆動セルが接続され、上記ワード線駆動セ
    ルにバッファ回路を介して少なくともデコーダとプリデ
    コーダが接続された半導体装置の設計方法であって、 上記メモリセルの配列データから、上記ワード線の負荷
    および上記プリデコーダにより選択されるワード線の数
    (カラム数)を見積もる工程と、 上記カラム数に応じて上記バッファ回路の能力を調整す
    る工程と、 ドライブ能力が異なる複数のワード線駆動セルから、上
    記ワード線の負荷に応じて最適なワード線駆動セルを選
    択する工程と、 上記メモリセルおよびワード線駆動セルを配置する工程
    とを含む半導体装置の設計方法。
  8. 【請求項8】上記バッファ回路の能力を調整する工程で
    は、バッファ回路を構成するトランジスタのサイズを変
    える請求項7に記載の半導体装置の設計方法。
  9. 【請求項9】複数のワード線それぞれに複数のメモリセ
    ルとワード線駆動セルが接続されたメモリブロックを複
    数有する半導体装置であって、 上記複数のメモリブロックごとに、駆動するワード線の
    負荷に応じた駆動能力のワード線駆動セルが配置されて
    いる半導体装置。
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