JP2000200568A - 平面型表示装置 - Google Patents

平面型表示装置

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JP2000200568A
JP2000200568A JP212199A JP212199A JP2000200568A JP 2000200568 A JP2000200568 A JP 2000200568A JP 212199 A JP212199 A JP 212199A JP 212199 A JP212199 A JP 212199A JP 2000200568 A JP2000200568 A JP 2000200568A
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JP212199A
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Hiroshi Hosokawa
弘 細川
Kazuo Kikuchi
一夫 菊地
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電界放出現象を利用した平面型表示装置にお
いて、スペーサの自立配置を可能にして生産性の向上を
図ると共に、スペーサに影響されることなく表示画面の
安定化、画質の向上を図る。 【解決手段】 第1及び第2の基板1及び2が、スペー
サ23を介して所要の間隔を保持して対向させ、第1及
び第2の基板1及び2の対向部の周辺部が気密的に封止
されて第1及び第2の基板1及び2間に気密的偏平空間
が形成され、第1の基板1側に電子放出部が配置され、
第2の基板2側に蛍光面5が形成され、電子放出部から
取り出された電子が、加速されて蛍光面5に照射されて
蛍光面5を励起発光して表示を行うようにした平面型表
示装置であって、スペーサ23が、少なくとも2組の平
行格子25及び26を交差した構造を有し、交差した平
行格子25及び26により画素あるいは副画素が仕切ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界電子放出現象
を利用した平面型表示装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】従来の電界電子放出現象を利用した平面
型表示装置15は、例えば図9にその一部を断面とする
斜視図に示すように、夫々例えばガラス基板によって構
成される第1及び第2の基板1及び2が、補強用のスペ
ーサ3を介して、互に所要の間隔を保持して対向され、
これら相対向する基板1及び2の周辺部がセラミック等
の絶縁性の外周枠14を介して例えばガラスフリットに
て気密的に封着されて、両基板1及び2間に、気密的偏
平空間が形成され、第1の基板1側に電子放出部4が配
置され、第2の基板2側に蛍光面5が形成されて成る。
【0003】第1の基板1上には、夫々例えばストライ
プ状の複数の第1の電極(いわゆるカソード電極となる
走査電極)11及び第2の電極(いわゆる電子を引き出
すためのゲート電極となる制御電極)12が、互に交叉
する方向に平行配列され、互いの交叉部が絶縁層7を介
して電気的に絶縁されて形成される。
【0004】そして、例えばこれら第1及び第2の電極
11及び12の交叉部に対応して、夫々電子放出部4が
構成される。これら電子放出部4は、冷陰極構成を有
し、図10A,Bにその要部の一部を断面とする斜視図
及びその要部の拡大断面図を示すように、第1及び第2
の電極11及び12の交叉部に、絶縁層7と上層の第2
の電極12とを貫通する透孔8が形成され、これら透孔
8内において、下層の第1の電極11上に、例えば円錐
状のいわゆるスピント型の電界放出型のカソード(いわ
ゆるエミッタ)9が配置される。ここで、カラー蛍光面
としたときの各色蛍光体R,G,Bを夫々副画素とし、
3色の蛍光体R,G,Bで1画素を構成する場合、1副
画素に当たり、複数個のカソード9が配置される。
【0005】第2の基板2側の蛍光面5上には、薄膜導
電層によるメタルバック層6が形成され、このメタルバ
ック層6に、高電圧の加速電圧の例えば5KVが供給さ
れる。
【0006】そして、第1及び第2の電極11及び12
の選択された電極間に所要の電圧が印加されることによ
って、この交叉部に配置された電子放出部4の各カソー
ド9から電子を取り出し、これを上述の加速電圧によっ
て加速させてメタルバック層6を突き抜けて蛍光面5に
衝撃させて、この部分を励起発光させて、目的とする発
光表示例えば画像表示を行なう。
【0007】このような平面型表示装置15において
は、上述した第1及び第2の基板1及び2間に形成され
る気密的偏平空間内は、高真空度に保持されるものであ
り、第1及び第2の基板1及び2には、ほぼ大気圧が掛
かる。そこで、この大気圧に対して基板1及び2が耐圧
を有することができるように、補強用のスペーサを一定
の間隔で配置する必要がある。このスペーサとしては、
矩形や円形の断面形状をもち、薄板や柱状の微小な独立
した個別部品に仕上げられる。図9及び図11では、長
い長方形薄板よりなる複数の補強用のスペーサ3を、そ
の板面方向が基板1及び2の板面方向と直交するように
平行配列して介在させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したスペ
ーサを配置するためには、多くの問題点があった。ま
ず、自立できない微小部品のスペーサを、画素と画素の
間に正確に垂直に配置するためには、スペーサ支持部材
を併用したり、また接着工程が必要になる。この接着剤
は、平面型表示装置を真空に封止した後に、ごみやガス
放出源になってはならない。
【0009】また、図11に示すような長い薄板のスペ
ーサ3は、温度膨張により湾曲して画素の発光部に影響
したり、メタルバック層6を含む、蛍光面5を損傷しか
ねない。一方、柱状のスペーサでは、機械的強度が弱い
ので、多数配列しなければならず、平面型表示装置の生
産性を落し、さらに、画質と品質を低下させる要因にな
る。
【0010】スペーサの材料としては、例えば電気絶縁
性材料が用いられる。これは、電子放出部4と蛍光面5
(即ちメタルバック層6)との間に高電圧が印加されて
おり、電気的分離が必要になるためである。しかし、絶
縁性材料からなるスペーサ3は帯電しやすく、スペーサ
3近傍の電子軌道に影響して、画像ずれ、或は色ずれを
生じ、また、画面上に明線や暗線のすじ状模様が出現す
る等して、画質劣化を来す。
【0011】この帯電を防ぐため、スペーサ3の表面に
高抵抗膜を設けたり、スペーサ材料に半導電性材料を用
いたりして、強制的に電位勾配を持たせて、表示画面へ
のスペーサの不可視化を図るが、困難な課題である。ス
ペーサの表面の高抵抗膜の抵抗値を下げれば不可視化に
は有利であるが、スペーサの発熱量と平面型表示装置の
消費電力が増加するという問題がある。
【0012】このように、従来のスペーサ構造では、平
面型表示装置の製造工程の生産性が悪く、スペーサのコ
ストも高くなり、また表示画面上でのスペーサの不可視
化と高画質化が極めて困難であった。
【0013】本発明は、上述の点に鑑み、スペーサの不
可視化と高画質化を図り、また生産性の向上を図った平
面型表示装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る平面型表示
装置は、電子放出部が配置された第1の基板と蛍光面が
形成された第2の基板との間に配置されるスペーサが、
少なくとも2組の平行格子が交差した構造を有して構成
される。
【0015】本発明の構成においては、スペーサが少な
くとも2組の平行格子を交差した構造であるので、スペ
ーサの自立が可能となり、平面表示装置の組立工程にお
いて、スペーサの設置装置及び作業が極めて容易にな
る。スペーサの2組の平行格子によって各画素あるいは
各副画素を半独立的に仕切ることが可能となり、入射・
散乱電子や蛍光体発光が、隣接画素あるいは隣接副画素
へ侵入するのを遮断し、ハレーションの無い高画質化が
可能となる。
【発明の実施の形態】本発明に係る平面型表示装置は、
第1及び第2の基板が、スペーサを介して所要の間隔を
保持して対向され、第1及び第2の基板の対向部の周辺
部が気密的に封止されて第1及び第2の基板間に気密的
偏平空間が形成され、第1の基板側に電子放出部が配置
され、第2の基板側に蛍光面が形成され、電子放出部か
ら取り出された電子が、加速されて蛍光面に照射されて
蛍光面を励起発光して表示を行なうようにした平面型表
示装置があって、スペーサが少なくとも2組の平行格子
を交差した構造を有した構成とする。
【0016】スペーサは、その一方の平行格子を画素間
あるいは副画素間の間隙に対応させ、その他方の平行格
子を電子放出部の走査電極間の間隙に対応させるように
して配置することができる。
【0017】スペーサは、その第2の基板側の平行格子
を各画素間あるいは各副画素間の間隙毎に対応させ、そ
の第1の基板側の平行格子を電子放出部の走査電極間の
間隙毎に対応させて配置することができる。
【0018】スペーサは、その第2の基板側の平行格子
を電子放出部の走査電極間の間隙毎に対応させ、その第
1の基板側の平行格子を各画素間あるいは各副画素間の
間隙毎に対応させて配置することができる。
【0019】スペーサは、絶縁材料で形成することがで
きる。スペーサは、感光性ガラスで形成することができ
る。スペーサは、2組の平行格子を交差して自己融着で
一体化して構成することができる。
【0020】スペーサは、絶縁性スペーサ本体の表面に
高抵抗被膜を形成した構成を有し、高抵抗被膜の表面抵
抗を109 〜1012Ω/□として構成することができ
る。このとき、スペーサの電子放出部、及び蛍光面に加
速電圧を与えるための加速電極との接触部の面に導電性
被膜を形成する。
【0021】本発明の実施の形態を図面を参照して説明
するが、本発明は、この形態に限られるものではない。
【0022】図1は、本発明の電界電子放出現象を利用
した平面型表示装置の一実施の形態を示す要部の一部を
断面とした斜視図、図2はその要部の断面図である。本
実施の形態に係る平面型表示装置351は、夫々例えば
ガラス基板によって構成される第1及び第2の基板1及
び2が、所要の高さを有する補強用のスペーサ23を介
して、互に所要の間隔を保持して対向され、これら相対
向する基板1及び2の周辺部がセラミック等の絶縁性の
外周枠14を介して例えばガラスフリット(図示せず)
にて気密的に封着されて、両基板1及び2間に気密的偏
平空間が形成され、第1の基板1側に電子放出部4が配
置され、第2の基板2側に蛍光面5が形成されて成る。
第2の基板2側の蛍光面5は、例えばカラー表示による
平面型表示装置を構成する場合には、例えば赤、緑及び
青の各蛍光体R,G及びBが、所定の配列順序をもって
形成され、例えばこれら蛍光体R,G,B間に光吸収層
によるブラックマトリックス10が形成される。この場
合、蛍光体R,G及びBを夫々副画素として3つの副画
素、即ち、3色の蛍光体R,G及びBで1画素が構成さ
れる。この画素が複数個マトリックス状に配列される。
【0023】第1の基板1上には、夫々例えばストライ
プ状の複数の第1の電極(いわゆるカソード電極となる
走査電極)11及び第2の電極(いわゆる電子を引き出
すためのゲート電極となる制御電極)12が、互に交叉
する方向、本例では直交する方向に平行配列され、互い
の交叉部が絶縁層7を介して電気的に絶縁されて形成さ
れる。各第2の電極12〔12R,12G,12B〕
は、夫々副画素、即ち蛍光面5の蛍光体R,G及びBの
各列に対応して設けられる。
【0024】そして、例えばこれら第1及び第2の電極
11及び12の各交叉部に対応して、夫々冷陰極構成を
有する電子放出部4が構成される。これら電子放出部4
は、例えばよく知られている各電子放出素子によって構
成される。例えば導電薄膜に通電がなされて形成された
表面伝導型放出素子構成とするか、あるいは前述の図1
0A,Bで説明した例えば円錐状の尖鋭形状としたいわ
ゆるスピント型の電界放出型素子(即ちカソード9)構
成とするか、あるいは金属/絶縁層/金属構成によるい
わゆるMIM型の電子放出素子構成とすることができ
る。なお、前述の図10A,Bに示すように副画素当た
り、複数個の電子放出素子(カソード)9を配置するを
可とする。
【0025】そして、第1及び第2の基板1及び2間
に、両基板1及び2間の間隔を所定の間隔に保持した状
態で、両基板1及び2間の気密的空間を、外圧(大気
圧)に抗して保持する補強用のスペーサ23を介在させ
る。
【0026】このスペーサ23は、少なくとも2組の平
行格子25及び26を交差、例えば直交して重ねられた
構造に形成される。この交差する2組の平行格子25及
び26は互に一体化された構成とすることができる。ス
ペーサ23は、そのいずれか一方の平行格子26(又は
25)が画素間あるいは副画素間の間隙に対応し、その
いずれか他方の平行格子25(又は26)が電子放出部
4が形成された第1の電極(即ち走査電極)11間の間
隙に対応するようにして配置される。
【0027】図1の本実施の形態では、スペーサ23が
2組の平行格子26及び25を直交して重ねて一体化し
た形状で構成される。そして、一方の第1の基板1側の
平行格子25が配列された第1の電極(走査電極)11
間の各間隙上に対応して配置され、他方の第2の基板2
側の平行格子26が配列された副画素R,G及びB間の
各間隙上に対応して配置される。この場合、平行格子2
6は、非発光部であるブラックマトリックス13の位置
に対応して重ねられる。また、蛍光体R,G,Bがスト
ライプでなく、副画素毎に分離されて構成される場合に
は、平行格子26もブラックマトリックス10の位置に
対応して重ねられる。
【0028】このスペーサ23は、絶縁材料で形成する
を可とし、例えばフォトエッチング可能な感光性ガラス
によって形成することができる。感光ガラスとは、ガラ
ス自体をある程度結晶化しやすい組成にしておき、金
属、例えばリチウムのコロイドを結晶成長の出発点とし
て、紫外線で露光された部分にだけ1ケイ酸リチウムの
微結晶を析出させることができ、この部分の希フッ酸に
対する溶解速度が透明なガラス部分に比べて約60倍も
大きくなる特徴を有する。この性質を利用してフォトエ
ッチングによりガラス板に機械加工では困難な形状の切
断、穴、溝等の加工が可能となる。板厚と最小加工穴径
の比は、10乃至20にも及ぶといわれている。この感
光性ガラスは、いわゆるポジ型の性質を有する感光性ガ
ラスである。さらに、この感光性ガラスは全面露光し
て、一ケイ酸リチウム結晶が析出する温度より高温で加
熱すると、ガラス全体に二ケイ酸リチウムの細かい結晶
が析出し、強度がガラスの3倍にもなる。またガラス板
を重ねて加熱すれば結晶化と同時に融着(いわゆる自己
融着)できるので、複雑な形状のトンネルや多層構造も
作ることができる特徴も有する(文献:ガラスあれこれ
/HOYA編/東洋経済新報社、参照)。
【0029】図1に示す本実施の形態に係るスペーサ2
3は、感光性ガラスの特徴、即ちフォトエッチングで深
い穴や溝加工ができること、熱処理で自己融着すること
を利用して、形成できる。
【0030】図4及び図5にスペーサ23の具体的な作
成方法を示す。まず、図4に示すように、必要な板厚の
2枚の感光性ガラス31a及び31bと、2種類の平行
格子のマスク32a及び32bを用いて、夫々の感光性
ガラス31a及び31bに対し、マスク32a及び32
bを介して露光処理し(工程a 1 ,b1 )、エッチング
処理して(工程a2 ,b2 )夫々所望パターンの平行格
子26及び25を有する第1及び第2のスペーサ素体2
3a及び23bを形成する。この時点では、各スペーサ
素体23a及び23bは、パターニングされた複数の平
行格子が互に分離されないように余白分、すなわち連結
部33により連結された状態で形成される。
【0031】次に、2つのスペーサ素体23a及び23
bを互いの平行格子が直交するように重ね合わせる(工
程C1 )。そして、図5に示すように、高温下で加圧し
自己融着させた(工程C2 )後、両スペーサ素体23a
及び23bの夫々の連結部33を切除、即ちトリミング
する(工程C3 )。これによって互いの平行格子が直交
するように段差をもって重ね合され一体化された(いわ
ゆる直交段差平行格子として一体化された)感光性ガラ
スによるスペーサ23が得られる。
【0032】このスペーサ23は、その表面の抵抗値が
109 〜1012Ω/□となるように構成することができ
る。例えば、このスペーサ23は、図3に示すように絶
縁性のスペーサ本体231の表面に抵抗値が109 〜1
12Ω/□の高抵抗被膜232が形成された構成とする
ことができる。さらに、このスペーサ23の両端面に
は、高抵抗被膜232と接続される例えばAl,Cr等
の導電性被膜22を形成し、スペーサ23を、両基板1
及び2間に挟み込んだ状態で、これら導電性被膜22
が、例えばメタルバック層6及び電子放出部4を構成す
る第2の電極12に電気的に接続するようになされる。
【0033】この高抵抗被膜232及び導電性被膜22
を有するスペーサ23を形成するときは、図5に示すよ
うに、工程C3 でトリミングが完了し両スペーサ素体2
3a及び23bが一体化されたスペーサを形成した後、
スペーサの壁面に109 〜1012Ω/□の高抵抗被膜2
32を形成する(工程C4 )。この高抵抗被膜232の
形成方法は、スパッタ等の方法により金属あるいは金属
酸化膜を形成した後、炉等で酸化させる。使用する金属
としては、例えばNi,Cr,Ti等がある。また、高
抵抗被膜232は、例えば湿式のコーティングで形成す
ることも可能である。なお、スペーサ23は、表面の抵
抗値が109 〜1012Ω/□となるように、それ自体高
抵抗材料で形成することもできる。
【0034】さらに、工程C5 においては、スペーサ2
3の電子放出部4及びメタルバック層6と接触する上下
端面に、例えばスパッタ等の方法でAl,Cr等の金属
薄膜による導電性被膜22を形成する。導電性被膜22
は、湿式コーティングで形成することも可能である。こ
のようにして、最終的に表面に高抵抗被膜232を有す
ると共に、この高抵抗被膜232の上下端に接続するよ
うに上下端面に導電性被膜22を有した、スペーサ23
を得る。
【0035】本実施の形態に係る平面型表示装置351
においても、第1及び第2の電極11及び12の選択さ
れた電極間に所要の電圧が印加されることによって、こ
の交叉部に配置された電子放出部4から電子を取り出
し、これを上述の加速電圧によって加速させてメタルバ
ック層6を突き抜けて蛍光面5に衝撃させて、この部分
を励起発光させて、目的とする発光表示、例えば画像表
示を行う。
【0036】なお、メタルバック層6には、加速電源を
通して例えば5KV程度、又はそれ以上の加速電圧が供
給される。第2の電極12には、制御回路を通して制御
電圧が供給され、選択時には例えば50V〜100V程
度の電圧が供給される。第1の電極11には、走査回路
を通してカソード電圧が供給され、選択時には例えば0
Vが供給される。
【0037】本実施の形態に係る平面型表示素子351
によれば、スペーサ23を2組の平行格子25及び26
を段差を有するように直交させて一体化し、しかも、格
子配列が蛍光面5の副画素配列、即ち蛍光体R,G,B
の配列、及び電子放出部4の配列と一致した構造に形成
されるのでスペーサ23の自立が可能になると共に、第
1の基板1、スペーサ23及び第2の基板2の3者を重
ね合せる工程での作業性が向上し、電界放出型の表面型
表示装置の製造組立が容易になる。
【0038】そして、スペーサ23の表面に所要の高抵
抗(109 〜1012Ω/□程度)を有する導電性を付与
することによって、スペーサ23の帯電を防止すること
ができる。さらに、このスペーサ23の両端面に導電性
被膜22を形成し、これをメタルバック層6及び電子放
出部4を構成する第2の電極12に電気的に接触するよ
うになすことによって、気密的偏平空間での電位分布の
不均一が生じにくくなり、即ち、均一な電界分布(いわ
ゆる斉一電界)が得られる。
【0039】従って、スペーサ23が電子の軌道に影響
を与えることがなく、加速された電子は、加速電圧が印
加された蛍光面5に衝突し、所定の画素を発光する。こ
のとき、衝突した電子と画素の発光は、散乱して隣接画
素まで侵入して発光させてハレーションになることがあ
るが、本実施の形態では、スペーサ23の平行格子25
及び26がこれらを遮断できるので、高品質の画像が得
られる。
【0040】即ち、直交する2組の平行格子25及び2
6によるスペーサ23によって、各副画素(即ち蛍光体
R,G及びB)が半独立的に仕切されるために、入射電
子や散乱電子、あるいは副画素の発光が、隣接する画素
や副画素に侵入してこれを光らせてしまうことが著しく
低減し、ハレーションの無い高品質の画面を得ることが
できる。さらに、電子ビーム軌道とスペーサ23の位置
関係が、全画面において全画素、全副画素で同一条件に
なるので、スペーサ23の不可視化を実現できる。
【0041】また、スペーサ23を介して第1及び第2
の基板1及び2を封着した後、更に真空度を上げるため
にゲッタフラッシュを行い、残留ガスの吸着を行ってい
るが、本発明のスペーサ23は段差をもって2組の平行
格子25及び26が重ね合わされて一体化されている構
造であるため、偏平空間内は、各部連通した状態にな
り、空間内の残量ガスの吸着を良好に行うことができ
る。
【0042】図6は、本発明の平面型表示装置の他の実
施の形態を示す。本実施の形態では、特に2組の直交す
る平行格子25及び26からなるスペーサ23が、その
第1の基板1側の平行格子25を電子放出部4の第1の
電極(いわゆる走査電極)11間の各間隙毎に対応させ
ると共に、その第2の基板2側の平行格子26を各画素
間の間隙毎に対応させるようにして構成される。1画素
は、3色の副画素(R,G,B)で構成される。
【0043】スペーサ23の表面、上下端面の高抵抗被
膜232、導電性被膜22の処理を含めて、その他の構
成は、前述の図1〜図3と同様であるので、同一符号を
付して重複説明を省略する。
【0044】本実施の形態に係る平面型表示装置352
によれば、スペーサ23を構成する一方の平行格子26
が画素間の間隙に対応して設けられるので、前述の平面
型表示装置351でのスペーサ23に比べて、微細パタ
ーン加工を必要としないこと、真空空間の共有性で有利
である。また、スペーサ23の平行格子25及び26が
各画素を半独立に仕切るため、前述の平面型表示装置3
51と同様にハレーションの無い高品質の画面が得られ
る。その他、前述の平面型表示装置351と同様の効果
を奏する。
【0045】図7は、本発明の平面型表示装置の他の実
施の形態を示す。本実施の形態では、特に、スペーサ2
3を構成する2組の直交する平行格子25及び26が、
図1の場合と逆に形成される。即ち、スペーサ23は、
一方の第1の基板1側の平行格子25が配列された副画
素(R,G,B)間の各間隙毎に対応し、他方の第2の
基板2側の平行格子26が配列された第1の電極(いわ
ゆる走査電極)11間の各間隙毎に対応するようにして
構成される。
【0046】スペーサ23の表面、上下端面の高抵抗被
膜232、導電性被膜22の処理を含めて、その他の構
成は、前述の図1〜図3と同様であるので、同一符号を
付して重複説明を省略する。
【0047】本実施の形態に係る平面型表示装置353
においても、前述の平面型表示装置351と同様の効果
を奏する。
【0048】図8は、本発明の平面型表示装置のさらに
他の実施の形態を示す。本実施の形態では、特に、スペ
ーサ23を構成する2組の直交する平行格子が図6の場
合と逆に形成される。即ち、スペーサ23は、一方の第
1の基板1側の平行格子25が画素間の各間隙毎に対応
すると共に、他方の第2の基板2側の平行格子26が第
1の電極(いわゆる走査電極)11間の各間隙毎に対応
するようにして構成される。
【0049】スペーサ23の表面、上下端面の高抵抗被
膜232、導電性被膜22の処理を含めて、その他の構
成は、前述の図1〜図3と同様であるので、同一符号を
付して重複説明を説明する。
【0050】本実施の形態に係る平面型表示装置354
においても、前述の平面型表示装置352と同様の効果
を奏する。
【0051】尚、上述の実施の形態においては、スペー
サ23を2組の平行格子を重ね合せるようにして形成し
たが、その他3組以上の平行格子を重ね合せるようにス
ペーサ23を形成することもできる。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る平面型表示装置によれば、
スペーサを少なくとも2組の平行格子を交差した構造と
することによって、スペーサの自立が可能となり、且つ
電子放出部側の第1の基板と蛍光面側の第2の基板間へ
のスペーサの配設が容易となり、平面型表示装置の製造
組立を容易にすることができる。
【0053】スペーサが少なくとも2組の平行格子を交
差した構造であるので、両平行格子で仕切られた各空間
は互に連通した状態になる。従って、ゲッタによる偏平
空間内の残留ガスの吸着が良好に行え偏平空間内の高真
空度を各部均一にすることができる。
【0054】スペーサを構成する少なくとも2組の平行
格子によって、各画素あるいは各副画素が半独立的に仕
切られるので、入射電子、散乱電子と、画素の発光が隣
接画素に侵入して之を光らせることを防止することがで
き、ハレーションの無い高品質の画面を得ることができ
る。
【0055】スペーサの平行格子の表面に109 〜10
12Ω/□の高抵抗被膜を形成するときは、このスペーサ
に電子が衝撃し、これによる帯電を防止することができ
るので、この帯電による電界の乱れを回避することがで
き、スペーサ近傍の電子軌道に影響を与えず、表示画面
の安定化、画質の向上を図ることができる。
【0056】さらに、スペーサと加速電極及び電子放出
部との接触部の面に導電性被膜を形成するときは、気密
的偏平空間内に電位的不均一を生じにくくし、即ち電子
放出部から加速電極に向って均一な電位勾配(いわゆる
歪みのない斉一電界)が形成され、電子軌道に影響を与
えず、表示画面の安定化、画質の向上を図ることができ
る。
【0057】スペーサを感光性ガラスで形成するとき
は、精度の良い目的とするスペーサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平面型表示装置の一実施の形態を示す
要部の一部を断面とした斜視図である。
【図2】図1の平面型表示装置の要部の断面図である。
【図3】図1の平面型表示装置のスペーサの要部の一部
を断面とする斜視図である。
【図4】本発明に係るスペーサの製法の一実施の形態を
示す工程図である。
【図5】本発明に係るスペーサの製法の一実施の形態を
示す工程図である。
【図6】本発明の平面型表示装置の他の実施の形態を示
す要部の一部を断面とした斜視図である。
【図7】本発明の平面型表示装置の他の実施の形態を示
す要部の一部を断面とした斜視図である。
【図8】本発明の平面型表示装置の他の実施の形態を示
す要部の一部を断面とした斜視図である。
【図9】従来の平面型表示装置の要部の一部を断面とし
た斜視図である。
【図10】A 平面型表示装置の電子放出部を示す斜視
図である。 B その要部の断面図である。
【図11】従来の平面型表示装置のスペーサの配置を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1,2‥‥基板、3,23‥‥スペーサ、4‥‥電子放
出部、5‥‥蛍光面、6‥‥メタルバック、11‥‥第
1の電極(走査電極)、12‥‥第2の電極(制御電
極)、15,351,352,353,354‥‥平面
型表示装置、231‥‥絶縁性スペーサ本体、232‥
‥高抵抗被膜、22‥‥導電性被膜、25,26‥‥平
行格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C032 AA01 CC10 CD06 5C036 EF01 EF06 EG02 EG50 5C094 AA02 AA43 BA34 CA19 CA24 DA12 EA04 EB02 EC04 FB02 FB15 FB18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の基板が、スペーサを介し
    て所要の間隔を保持して対向され、上記第1及び第2の
    基板の対向部の周辺部が気密的に封止されて該第1及び
    第2の基板間に気密的偏平空間が形成され、上記第1の
    基板側に電子放出部が配置され、上記第2の基板側に蛍
    光面が形成され、上記電子放出部から取り出された電子
    が、加速されて上記蛍光面に照射されて該蛍光面を励起
    発光して表示を行うようにした平面型表示装置であっ
    て、 上記スペーサが、少なくとも2組の平行格子を交差した
    構造を有して成ることを特徴とする平面型表示装置。
  2. 【請求項2】 上記スペーサは、一方の平行格子が画素
    間あるいは副画素間の間隙に対応し、他方の平行格子が
    上記電子放出部の走査電極間の間隙に対応するようにし
    て配置されて成ることを特徴とする請求項1に記載の平
    面型表示装置。
  3. 【請求項3】 上記スペーサは、上記第2の基板側の平
    行格子が各画素間あるいは各副画素間の間隙毎に対応
    し、上記第1の基板側の平行格子が上記電子放出部の走
    査電極間の間隙毎に対応するようにして配置されて成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の平面型表示装置。
  4. 【請求項4】 上記スペーサは、上記第2の基板側の平
    行格子が上記電子放出部の走査電極間の間隙毎に対応
    し、上記第1の基板側の平行格子が各画素間あるいは各
    副画素間の間隙毎に対応するようにして配置されて成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の平面型表示装置。
  5. 【請求項5】 上記スペーサが絶縁材料で形成されて成
    ることを特徴とする請求項1に記載の平面型表示装置。
  6. 【請求項6】 上記スペーサが感光性ガラスで形成され
    て成ることを特徴とする請求項1に記載の平面型表示装
    置。
  7. 【請求項7】 上記スペーサが2組の平行格子を自己融
    着で一体化されて成ることを特徴とする請求項1に記載
    の平面型表示装置。
  8. 【請求項8】 上記スペーサが絶縁性スペーサ本体の表
    面に高抵抗被膜を形成した構成を有し、 該高抵抗被膜の表面抵抗が109 〜1012Ω/□とされ
    たことを特徴とする請求項1に記載の平面型表示装置。
  9. 【請求項9】 上記スペーサの、上記電子放出部及び上
    記蛍光面に加速電圧を与えるための加速電極との接触部
    の面に導電性被膜が形成されて成ることを特徴とする請
    求項8に記載の平面型表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001084928A (ja) * 1999-08-20 2001-03-30 Samsung Sdi Co Ltd 平板ディスプレイ
JP2006196366A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Sony Corp 画像表示装置用スペーサ、画像表示装置及び電子線放出型画像表示装置

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