JP2000199845A - 自動合焦装置及び自動合焦方法 - Google Patents

自動合焦装置及び自動合焦方法

Info

Publication number
JP2000199845A
JP2000199845A JP11000677A JP67799A JP2000199845A JP 2000199845 A JP2000199845 A JP 2000199845A JP 11000677 A JP11000677 A JP 11000677A JP 67799 A JP67799 A JP 67799A JP 2000199845 A JP2000199845 A JP 2000199845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
area
point
focus
automatic focusing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11000677A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Sato
正喜 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP11000677A priority Critical patent/JP2000199845A/ja
Publication of JP2000199845A publication Critical patent/JP2000199845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Cameras In General (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】測距検出器等を用いずに合焦したい画像エリア
に素早く合焦させることができる自動合焦装置を提供す
る。 【解決手段】本発明の自動合焦装置では、カラーイメー
ジセンサー103の撮像エリアの中で、撮影者が合焦さ
せたいエリア(AFエリア)を設けておき、ある任意の
焦点レンズ101位置にて撮像したフレームの第一のA
Fエリア画像と、この任意点から焦点レンズ101を微
小移動して撮像したフレームの第二のAFエリア画像を
用意し、AF処理系104〜111により、これら第一
のAFエリア画像と第二のAFエリア画像の点像分布係
数を各々求め、絞り開口径情報と絞り面受光面距離情報
と第一のAFエリア画像の点像半径R1または第二のA
Fエリア画像の点像半径R2から合焦点までの距離を推
定し、R1とR2の大小関係及び焦点レンズの微小移動
方向から合焦点のある方向を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラ
(デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等)に
応用される自動合焦装置及び自動合焦方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタルカメラ市場の激化に伴
い、低コスト化が必至となってきており、部品点数の削
減が重要課題となってきている。このような環境の中、
デジタルカメラの主要部品の一つにマイクロプロセッサ
(DSPを含む)があるが、最近のプロセッサは低価格
でありながらカメラのコントローラとしての処理能力を
十分に上回る性能に至っている。このため例えば、銀塩
カメラの測距モジュール(オートフォーカス(AF)セ
ンサー)部品の機能を、デジタルカメラでは撮像系+デ
ジタル信号処理で代用する方向にある。そしてこのよう
な撮像系+デジタル信号処理で代用するオートフォーカ
ス(AF)技術としては、主なものに「山登り法」や
「相関法」などの方式がある。また、ビデオカメラ用の
フォーカス制御装置において、合焦方法として点像(ボ
ケ)特性を用いたものも提案されている(特開平7−2
3274号公報、特開平7−209576号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に知られている山
登り法によるAF動作では、画像の取り込み位置でのA
F評価値(画像の高周波成分から算出)が得られるが、
このAFレンズ位置の前方あるいは後方のどの方向に、
また、どの程度の距離に合焦点が存在するのかを検出す
ることは困難である。このため、極大点を避けて合焦位
置を検出するには、レンズ移動範囲の全域のAF評価値
が必要となることから、この全域分の撮影回数が必要と
なり、かつ合焦点位置まで戻す操作が加わり、正確な焦
点位置を得るまでに時間がかかるという問題がある。
【0004】また、自己相関法によるAF動作では、2
つ以上の異なる光束について1つのフレームに撮像する
が、これは1フレーム分の取り込み画像からフォーカス
情報を得ることができる反面、同一データによる相関で
あるが故に、自己相関係数の原点位置(合焦点)におい
て非常に高いピーク値を示す結果となる。このため合焦
点近傍では、このピーク値によってAF情報が埋もれて
しまい、検出が困難となることから、合焦点近傍では他
の方式に頼らざるおえないという問題がある。
【0005】一方、相互相関法による動作では、2つの
異なる光束について、それぞれのAFエリアについて撮
像するが、これは2つの画像メモリを用意する必要があ
る反面、自己相関法のような、原点位置に非常に高いピ
ーク値を生じることはない。このことから、合焦点近傍
から遠方までこのピーク値に埋もれることなくフォーカ
ス情報を得ることができる。しかしながら相互相関法で
は、フォーカス情報を得るためにAF用絞り板で2つの
異なる光束を用意する必要があり、撮影時にはこのAF
用絞り板は不必要になるといった問題がある。また、A
F用絞り板は開口部サイズが固定であり、イメージセン
サーで受光する光量を最適化することが困難といった問
題もある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、撮像光学系にAFのための絞り板等の細工を施すこ
となく、シンプルな構造の撮像光学系のみとし、現在の
焦点レンズ位置およびその微小移動位置にて撮像したA
Fエリア画像2枚の各点像の大きさより、現在の焦点レ
ンズ位置から合焦位置までの距離と方向の情報を得るこ
とによって、測距検出器(AFセンサーモジュール)無
しに合焦したい画像エリア(AFエリア)に素早く合焦
させることができる自動合焦装置を提供すること、及び
その自動合焦装置における自動合焦方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の自動合焦装置においては、撮像手段
(例えば、カラーイメージセンサー)の撮像エリアの中
で、撮影者が合焦させたいエリア(オートフォーカスエ
リア(以下、AFエリアと言う))を設けておき、ある
任意の焦点レンズ位置にて撮像したフレームの第一のA
Fエリア画像と、この任意点から焦点レンズを微小移動
して撮像したフレームの第二のAFエリア画像を用意
し、これら第一のAFエリア画像と第二のAFエリア画
像の点像分布係数を各々求め、絞り開口径情報と絞り面
受光面距離情報と第一のAFエリア画像の点像半径R1
または第二のAFエリア画像の点像半径R2から合焦点
までの距離を推定し、R1とR2の大小関係及び焦点レ
ンズの微小移動方向から合焦点のある方向を推定する構
成とした。
【0008】請求項2記載の自動合焦装置においては、
請求項1の構成に加えて、第一、第二のAFエリア画像
から点像分布係数を求める手段として、該AFエリア画
像に窓関数を乗算後、2次元フーリエ変換により、この
画像を周波数領域の振幅と位相に変換し、この全周波数
領域の各位相をゼロに置き換えた後、2次元逆フーリエ
変換することで点像分布係数を得る構成とした。
【0009】請求項3記載の自動合焦装置においては、
請求項1の構成に加えて、第一、第二のAFエリア画像
の点像分布係数から点像半径を推定する場合に、該点像
分布係数の原点ピーク値を元に求めたしきい値で切断し
た場合の断面積から点像半径を推定する構成とした。
【0010】請求項4記載の自動合焦装置においては、
請求項1の構成に加えて、第一、第二のAFエリア画像
から点像分布係数を求める過程において、AFエリアデ
ータとして、撮像手段の出力から算出した輝度データを
用いる構成とした。
【0011】請求項5記載の自動合焦装置においては、
請求項1の構成に加えて、焦点位置近傍で山登り法を併
用し、その山登り法の評価値を、前記点像半径または点
像断面積あるいは点像分布係数の原点ピーク値から得る
構成とした。
【0012】請求項6記載の自動合焦装置においては、
請求項1の構成に加えて、初期レンズ位置として被写体
が無限遠または至近で合焦する位置にある場合、撮像し
たフレームのAFエリア画像1枚のみから点像分布係数
を求め、微小移動なしに、この点像半径から合焦点まで
の距離を推定する構成とした。
【0013】請求項7記載の自動合焦方法においては、
撮像手段の撮像エリアの中で、撮影者が合焦させたいエ
リア(オートフォーカスエリア(AFエリア))を設け
ておき、AF動作を開始すると、ある任意の焦点レンズ
位置において1回目の撮影を行い、前記撮像手段でこれ
を受光し、AFエリア内の画像(AFエリア画像)の撮
像データを輝度の画像データに変換した後、この輝度の
画像データをメモリに取り込み、この画像データは前処
理として窓関数を乗算の後、2次元フーリエ変換によっ
て画像スペクトルに変換し、この画像スペクトルの位相
情報をゼロに置き換えた後に、2次元逆フーリエ変換に
よって点像分布係数を求め、その点像分布係数より点像
半径Rを求め、この点像半径Rと撮影絞り開口径R0
絞り面受光面距離L0 から前ピン時の焦点距離LF と後
ピン時の焦点距離LB を求めておき、次に、撮影1回目
の任意の焦点レンズ位置から前方あるいは後方に焦点レ
ンズ位置を微小移動した後に、2回目の撮影を行い、こ
の2回目の撮影データも1回目と同様の信号処理を行い
点像分布係数を求めた後、点像半径Rと各焦点距離L
F ,LB を求め、撮影1回目と2回目の各点像半径Rか
ら焦点方向を判別することにより、前ピンの時には焦点
距離LF を選択し、後ピンのときには焦点距離LB を選
択して、任意の焦点レンズ位置から焦点位置(合焦点)
までの距離と方向を決定し、焦点レンズを焦点位置へ移
動する。
【0014】ここで上記自動合焦方法において、点像分
布係数から点像半径Rを求める際には、2次元の点像分
布係数のピーク値から断面しきい値を算出した後、この
しきい値でスライスした場合の断面画素数Sを求め、こ
れを点像面積として、 R=√(S/π) (π:円周率) から点像半径Rを求める(請求項8)。また、上記自動
合焦方法において、点像半径Rと撮影絞り開口径R0
絞り面受光面距離L0 から焦点距離を算出する際には、
前ピン時の焦点距離をLF 、後ピン時の焦点距離をLB
とすると、 LF=L0R/(R0+R) LB=L0R/(R0−R) より各焦点距離LF ,LB を求める(請求項9)。さら
に上記自動合焦方法において、焦点方向の判別の際に
は、1回目に撮影したときの点像半径をR1 とし、2回
目に撮影したときの点像半径をR2 とすると、このR1
とR2 の大小関係及び焦点レンズの微小移動方向より焦
点方向を判別する(請求項10)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成・動作を図面
を参照して詳細に説明する。最初に本発明による自動合
焦装置の原理について説明する。図2に示すように、図
の左側から右方向に入射した光は焦点レンズ(AFレン
ズ)101を通り撮像用絞り102を通過した後、撮像
手段であるイメージセンサーでこれを受光する。このと
きフォーカス情報として必要なのは、図4に示すよう
に、撮影者が合焦したいエリア(AFエリア)の撮像デ
ータであり、フレーム内の全てのデータは必要ない。こ
のため、イメージセンサーが画素データをランダムアク
セス可能なタイプであれば、転送対象がAFエリアのデ
ータのみとなり、転送時間が大幅に短縮される。この
後、図3に示すような、前ピン、合焦、後ピンのいずれ
かの状態で撮像したフレームの第一のAFエリア画像1
の点像分布係数と、この任意点から焦点レンズを微小移
動して撮像したフレームの第二のAFエリア画像2の点
像分布係数を各々求め、第一のAFエリア画像1の点像
半径R1または第二のAFエリア画像2の点像半径R2
から合焦点までの距離を推定し、R1とR2の大小関係
及び焦点レンズの微小移動方向から合焦点のある方向を
推定することにより、これらの画像が焦点位置からどの
程度、どの方向にズレているかが検出できる。
【0016】次に本発明の具体的な実施例について説明
する。図1は本発明の一実施例を示す図であって、デジ
タルカメラに搭載される自動合焦装置の撮像用光学系及
びAF処理系の概略構成図である。オートフォーカス
(AF)に用いる撮像用光学系としては、その撮像用光
学系の中心軸上に、焦点レンズ(AFレンズ)101、
撮像用絞り102、及び撮像手段であるカラーイメージ
センサー103を配置した構成であり、撮像用絞り10
2は自動露出制御回路114によって開口径を制御され
る。AF処理系としては、カラーイメージセンサー10
3の出力であるRGB(レッド(R)、グリーン
(G)、ブルー(B)の三原色に対応した出力信号)等
の信号から輝度に変換する輝度変換演算器104、AF
エリア輝度成分の記憶用としての画像メモリ105、画
像境界の不連続部分の影響を低減する2次元の窓関数演
算器106、画像の周波数成分を求めるための2次元フ
ーリエ変換器107、画像から点像に変換するための位
相操作演算器108、画像の点像分布係数を求めるため
の2次元逆フーリエ変換器109、点像分布係数を格納
する係数メモリ110、及び点像分布係数から合焦位置
までの距離と方向を算出する演算器111を備え、さら
に、焦点レンズ101を光軸方向の前後に移動するため
の焦点レンズ駆動回路112と駆動機構(図示せず)等
を備えた構成となっている。
【0017】以上の構成をもとに本実施例の自動合焦装
置の基本動作について説明する。まず撮影者の操作によ
って、図示しないシャッターボタンが半押しの状態にな
ると、デジタルカメラの撮像用光学系はAFセンサーと
して作動する。またデジタルカメラの撮像用光学系で
は、焦点レンズ101と連動する撮像用絞り102を使
って、自動露出制御回路114により、外部からカラー
イメージセンサー103に入射する被写体の光量を常に
最適となるように露出制御する。この状態で、図4に示
すように、撮影者が合焦したいエリア(AFエリア)を
撮像したデータが、画像データとしてカラーイメージセ
ンサー103から出力され、輝度変換演算器104を介
してAFエリア用の画像メモリ105へ転送される
(尚、本撮影用のフレームメモリ113はこの画像メモ
リ105とは別に設けられている)。このとき、カラー
イメージセンサー103からのRGB出力は、次式の輝
度変換演算により、輝度成分Yに変換される。 Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B
【0018】そして、窓関数演算器106から係数メモ
リ110に至るAF処理系で、輝度成分の画像データ系
列から点像分布係数を求める演算を行うが、ここではフ
ーリエ変換により求める方法を示す。まずフーリエ変換
を行う前に、AFエリアの画像データf0(u,v)につい
て、画像境界の高周波成分の影響を低減するために以下
のようなハミング窓関数(図7参照)等の窓関数w(u,
v) を乗じる。ここでは画像サイズがN×Nであり、π
は円周率である。 f(u,v)=w(u,v)・f0(u,v) 但し、w(u,v)=w(u)・w(v) w(u)=0.54+0.46・cos(2πu/N) , -N/2≦u≦
N/2 w(v)=0.54+0.46・cos(2πv/N) , -N/2≦v≦
N/2
【0019】次にこのf(u,v)について2次元の離散
フーリエ変換(DFT)を行い(実際には高速フーリエ
変換(FFT)を行う)、周波数領域のデータF(U,
V)を得る。そして、周波数領域での点像分布係数をH
(U,V)と置き、このH(U,V)を求めるために周波数領
域にある画像データF(U,V)の各位相をゼロに置き換
える。すなわち、F(U,V)の振幅をH(U,V)の実部
に、またH(U,V)の虚部をゼロにする。 Re{H(U,V)}=|F(U,V)| Im{H(U,V)}=0 但し、|F(U,V)|=√[Re{F(U,V)}2+Im{F
(U,V)}2] この結果を今度は2次元の逆離散フーリエ変換(IDF
T)を行う(実際には高速逆フーリエ変換(IFFT)
を行う)ことにより、点像分布係数h(u,v)が得られ
る。
【0020】尚、一例として、図8には合焦画像から得
た点像分布係数、図9にはボケ画像から得た点像分布係
数を示す。そして、この点像分布係数h(u,v)から点
像半径Rを求めるために、例えば原点ピーク値の1/2
の高さの値で切断した場合の断面積Sについて、図5に
示すように、その断面画素数をカウントすることにより
求め、 R=√(S/π) (π:円周率) より点像半径Rが得られる。
【0021】これによって、図6に示すような点像半径
とレンズ位置との関係より、演算器111で、絞り開口
径情報と絞り面受光面距離情報と第一のAFエリア画像
1の点像半径R1または第二のAFエリア画像2の点像
半径R2から合焦点までの距離を推定し、R1とR2の
大小関係及び焦点レンズ101の微小移動方向から合焦
点のある方向を推定できる。すなわち、焦点レンズ10
1の現在位置と合焦位置までの距離と方向が求められる
ので、焦点レンズ駆動回路112により駆動機構(図示
せず)を制御して焦点レンズ101を合焦位置に速やか
に移動することができる。さらに焦点レンズ移動後、合
焦位置に到達したか否かを判断するために、もう一度、
AFエリア部分について、その画像の点像半径を求めて
合焦したか否かを判断し、合焦位置に到達したと判断し
た場合には撮影待ちとなり、到達していないと判断した
場合には再度AF動作を繰り返す。
【0022】AF動作の回数については、焦点レンズ1
01の移動開始位置が合焦位置の近傍である場合、ほぼ
ピントが合っている画像からフォーカス情報を得るため
に、点像分布係数は図8のように鋭いピークを示し、一
回のAF動作で合焦位置の許容範囲内に到達する。ま
た、焦点レンズ101の移動開始位置が合焦位置から遠
い場合には、ボケ画像からフォーカス情報を得るため
に、点像分布係数は図9のように緩やかなピークを示
し、複数回のAF動作で合焦位置の許容範囲内に到達す
る。そして、1回あるいは複数回のAF動作の後、焦点
レンズ101が移動終了すると、被写体の本撮影の準備
完了となり、シャッターボタン全押し待ちの状態にな
る。
【0023】この後、シャッターボタンが全押しされる
と、それに連動して一定時間シャッターが開き、被写体
からの光をカラーイメージセンサー103で受光する。
そして、カラーイメージセンサー103から出力される
RGBの撮像データは、それぞれのフレーム用画像メモ
リ(R/G/B)113に転送され、これらのデータは
図示しない画像処理系に転送され、ホワイトバランス等
の画像処理の後、保存またはモニタ表示される。
【0024】また、合焦点近傍に達したら、山登り法の
ようにAFエリア画像の評価値を検出する手段を併用す
ることにより、この評価値の最大か最小となる点を合焦
位置と判定してもよい。この場合は、高周波成分検出用
のフィルタ回路を用意する代わりに、山登り法の評価値
を、上記実施例で述べた点像半径や点像断面積または点
像分布係数ピーク値から得ることができるため、従来の
ようなフィルタ回路は不要となる。
【0025】尚、上記の実施例の記述中では、デジタル
スチルカメラの場合について記述したが、本発明はその
原理上、任意の焦点レンズ位置及びその微小移動位置に
て合焦位置までの距離と方向が得られ、追跡サーボとし
て利用できるため、デジタルビデオカメラにも適用でき
る。
【0026】また、点像分布係数を求める手段として、
2次元の離散フーリエ変換(DFT)または高速フーリ
エ変換(FFT)によるデジタル信号処理を適用でき
る。これらの演算はカメラコントロール用プロセッサの
余剰能力を利用したり、またはIPP(イメージプリプ
ロセッサ)等の集積回路内に演算回路を設けてもよい。
窓関数については、計算を省くためにw(u,v) の一部
を表(データテーブル)としてメモリに記憶しておき、
係数乗算のみにしてもよい。
【0027】次に図1に示した自動合焦装置における具
体的な自動合焦方法の実施例について説明する。図10
は本発明に係る自動合焦方法におけるAF動作の全体の
流れを示すフローチャートである。最初に図10のAF
動作全体のフローチャートに沿って説明する。
【0028】AF動作を開始すると、まず任意の焦点レ
ンズ位置において、1回目の撮影を行い(1101)、撮像
手段であるカラーイメージセンサー103でこれを受光
する。そしてAFエリア内の画像(AFエリア画像)の
撮像データを前述の輝度変換演算器104によりRGB
から輝度Yの画像データに変換(1102)した後、輝度Y
の画像データを画像メモリ105に取り込む(1103)。
この画像データは前処理として2次元の窓関数演算器1
06により窓関数を乗算(1104)の後に、2次元フーリ
エ変換器107による2次元のフーリエ変換によって画
像スペクトルに変換される(1105)。ここで、位相操作
演算器108により画像スペクトルの位相情報をゼロに
置き換え(1106)、この後、2次元逆フーリエ変換器1
09により2次元の逆フーリエ変換を行うことにより
(1107)、点像分布係数が得られる。この点像分布係数
が係数メモリ110に格納された後、さらに演算器11
1により、点像分布係数より点像半径Rを求め(110
8)、この点像半径Rと撮影絞り開口径R0 、及び絞り
面受光面距離L0 から前ピン時の焦点距離LF と後ピン
時の焦点距離LB を求めておく(1109)。尚、点像半径
Rを算出する処理の詳細を図11のフローチャートに、
また焦点距離を算出する処理の詳細を図12のフローチ
ャートに示す。
【0029】次に、焦点レンズ駆動回路112により、
撮影1回目の任意の焦点レンズ位置から前方あるいは後
方に焦点レンズ101の位置を微小移動(1111)した後
に、2回目の撮影を行う(1101)。この2回目の撮影デ
ータも1回目と同様の信号処理(1102〜1107)を行い点
像分布係数を求めた後、演算器111により、点像半径
Rを求め(1108)、各焦点距離LF ,LB を求める(11
09)。そして、撮影1回目と2回目の各点像半径Rから
焦点方向を判別(1112)することにより、前ピンの時に
は焦点距離LF を選択し、後ピンのときには焦点距離L
B を選択する。以上により、任意の焦点レンズ位置から
焦点位置(合焦点)までの距離と方向が得られるため、
焦点レンズ101を焦点位置(合焦点)へ移動する(11
13)ことができる。尚、焦点方向を判別する処理の詳細
を図13のフローチャートに示しておく。
【0030】次に、図11〜図13のフローチャートに
ついて順に説明する。図11は点像半径Rを算出する処
理の詳細を示すフローチャートであり、2次元の点像分
布係数の原点ピーク値を入力し(1201)、この原点ピー
ク値から断面しきい値を算出(1202)した後、このしき
い値でスライスした場合の断面画素数Sを求める(120
3)。この断面画素数Sはしきい値よりも値が大きい係
数画素をカウントすることにより容易に求まる(図5参
照)。この累積加算された断面画素数Sは点像面積に当
たるため、 R=√(S/π) (π:円周率) (1204) から点像半径Rが求まる(1205)。
【0031】図12は焦点距離を算出する処理の詳細を
示すフローチャートであり、図1の演算器111に点像
半径Rと絞り開口径R0 及び絞り面と受光面の距離(絞
り面受光面距離)L0 を入力し(1301〜1303)、この点
像半径Rと絞り開口径R0 と絞り面受光面距離L0
ら、焦点距離を算出する。この際、前ピン時の焦点距離
をLF 、後ピン時の焦点距離をLB とすると、 LF=L0R/(R0+R) (1304-1) LB=L0R/(R0−R) (1304-2) より各焦点距離LF ,LB が求まる(1305)。尚、上式
の関係を判り易くするために、図14に前ピン時の焦点
距離算出方式の説明図を、図15に後ピン時の焦点距離
算出方式の説明図を示す。
【0032】図13は焦点方向を判別する処理の詳細を
示すフローチャートであり、1回目に撮影したときの点
像半径をR1 とし、2回目に撮影したときの点像半径を
2として図1の演算器111に入力すると(1401)、
このR1 とR2 の大小関係(1403)及び焦点レンズ10
1の微小移動方向D(1402)より焦点方向を判別するこ
とができる。例えば、2回目の撮影時に焦点レンズ10
1を微小距離だけ送り出した場合は、R1>R2であれば
後ピン(1404)、R1<R2であれば前ピン(1406)、R
1≒R2であれば合焦(1405)であることが判別できる。
また微小移動方向が逆の場合には、前ピンと後ピンが入
れ替わる(1404,1406)。
【0033】以上、AF動作のフローチャートについて
説明したが、ここで示したものは撮影1回目と2回目の
双方で焦点距離の算出を行い、双方の結果をレンズ移動
に反映するフローとしたものである。しかし別の方法と
して、演算回数を削減するために撮影2回目の算出結果
のみでレンズ移動するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の自
動合焦装置においては、撮像手段(例えば、カラーイメ
ージセンサー)の撮像エリアの中で、撮影者が合焦させ
たいエリア(AFエリア)を設けておき、ある任意の焦
点レンズ位置にて撮像したフレームの第一のAFエリア
画像と、この任意点から焦点レンズを微小移動して撮像
したフレームの第二のAFエリア画像を用意し、これら
第一のAFエリア画像と第二のAFエリア画像の点像分
布係数を各々求め、絞り開口径情報と絞り面受光面距離
情報と第一のAFエリア画像の点像半径R1または第二
のAFエリア画像の点像半径R2から合焦点までの距離
を推定し、R1とR2の大小関係及び焦点レンズの微小
移動方向から合焦点のある方向を推定することにより、
撮像用光学系にAFのための絞り板等の付加機構なしに
速やかに焦点合わせを行うことができる。また、本発明
は、デジタルスチルカメラ以外に、追跡サーボとしてデ
ジタルビデオカメラにも適用することができる。
【0035】請求項2記載の自動合焦装置においては、
請求項1の構成に加えて、第一、第二のAFエリア画像
から点像分布係数を求める手段として、該AFエリア画
像に窓関数を乗算後、2次元フーリエ変換により、この
画像を周波数領域の振幅と位相に変換し、この全周波数
領域の各位相をゼロに置き換えた後、2次元逆フーリエ
変換することで点像分布係数を得ることにより、DFT
(離散フーリエ変換)やFFT(高速フーリエ変換)が
適用できるため、DSP等のデジタル集積回路を用いる
場合に適している。
【0036】請求項3記載の自動合焦装置においては、
請求項1の構成に加えて、第一、第二のAFエリア画像
の点像分布係数から点像半径を推定する場合に、該点像
分布係数の原点ピーク値を元に求めたしきい値で切断し
た場合の断面積から点像半径を推定することにより、実
際のカメラの絞り開口部のように、点像断面が円形にな
らない多角形のような場合でも、円形近似した場合の点
像半径Rを求めることができる。
【0037】請求項4記載の自動合焦装置においては、
請求項1の構成に加えて、第一、第二のAFエリア画像
から点像分布係数を求める過程において、AFエリアデ
ータとして、撮像手段の出力から算出した輝度データを
用いることにより、各色別に点像分布係数を求めるとき
よりも少ない演算回数でAF動作を行うことができる。
また、被写体がどんな色相のときにも対応することがで
きる。
【0038】請求項5記載の自動合焦装置においては、
請求項1の構成に加えて、焦点位置近傍で山登り法を併
用し、その山登り法の評価値を、前記点像半径または点
像断面積あるいは点像分布係数の原点ピーク値から得る
ことにより、従来のように高周波成分抽出用フィルタを
別に設ける必要がない。
【0039】請求項6記載の自動合焦装置においては、
請求項1の構成に加えて、初期レンズ位置として被写体
が無限遠または至近で合焦する位置にある場合、撮像し
たフレームのAFエリア画像1枚のみから点像分布係数
を求め、微小移動なしに、この点像半径から合焦点まで
の距離を推定することにより、移動方向が片方向のみと
なるため、レンズ初期位置から合焦点近傍までをワンシ
ョットで動作することができる。
【0040】請求項7記載の自動合焦方法においては、
撮像手段の撮像エリアの中で、撮影者が合焦させたいエ
リア(オートフォーカスエリア(AFエリア))を設け
ておき、AF動作を開始すると、ある任意の焦点レンズ
位置において1回目の撮影を行い、前記撮像手段でこれ
を受光し、AFエリア内の画像(AFエリア画像)の撮
像データを輝度の画像データに変換した後、この輝度の
画像データをメモリに取り込み、この画像データは前処
理として窓関数を乗算の後、2次元フーリエ変換によっ
て画像スペクトルに変換し、この画像スペクトルの位相
情報をゼロに置き換えた後に、2次元逆フーリエ変換に
よって点像分布係数を求め、その点像分布係数より点像
半径Rを求め、この点像半径Rと撮影絞り開口径R0
絞り面受光面距離L0 から前ピン時の焦点距離LF と後
ピン時の焦点距離LB を求めておき、次に、撮影1回目
の任意の焦点レンズ位置から前方あるいは後方に焦点レ
ンズ位置を微小移動した後に、2回目の撮影を行い、こ
の2回目の撮影データも1回目と同様の信号処理を行い
点像分布係数を求めた後、点像半径Rと各焦点距離L
F ,LB を求め、撮影1回目と2回目の各点像半径Rか
ら焦点方向を判別することにより、前ピンの時には焦点
距離LF を選択し、後ピンのときには焦点距離LB を選
択して、任意の焦点レンズ位置から焦点位置(合焦点)
までの距離と方向を決定し、焦点レンズを焦点位置へ移
動するので、撮像用光学系にAFのための絞り板等の付
加機構なしに速やかに焦点合わせを行うことができる。
【0041】請求項8記載の自動合焦方法においては、
請求項7の自動合焦方法において、点像分布係数から点
像半径Rを求める際には、2次元の点像分布係数のピー
ク値から断面しきい値を算出した後、このしきい値でス
ライスした場合の断面画素数Sを求め、これを点像面積
として、 R=√(S/π) (π:円周率) から点像半径Rを求めることにより、実際のカメラの絞
り開口部のように、点像断面が円形にならない多角形の
ような場合でも、円形近似した場合の点像半径Rを容易
に求めることができる。
【0042】請求項9記載の自動合焦方法においては、
請求項7の自動合焦方法において、点像半径Rと撮影絞
り開口径R0 と絞り面受光面距離L0 から焦点距離を算
出する際には、前ピン時の焦点距離をLF 、後ピン時の
焦点距離をLB とすると、 LF=L0R/(R0+R) LB=L0R/(R0−R) より各焦点距離LF ,LB を求めることにより、容易に
前ピン時、後ピン時の焦点距離を算出することができ
る。
【0043】請求項10記載の自動合焦方法において
は、請求項7の自動合焦方法において、焦点方向の判別
の際には、1回目に撮影したときの点像半径をR1
し、2回目に撮影したときの点像半径をR2 とすると、
このR1 とR2 の大小関係及び焦点レンズの微小移動方
向より焦点方向を判別することにより、容易に焦点方向
を判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図であって、デジタル
カメラに搭載される自動合焦装置の撮像用光学系及びA
F処理系の概略構成図である。
【図2】本発明による自動合焦装置の原理を示す説明図
である。
【図3】前ピン時、合焦時、後ピン時のAFエリア画像
と点像分布係数及び微小移動時の点像分布係数の例を示
す図である。
【図4】フレーム内の撮影者が合焦したいエリア(AF
エリア)の例を示す図である。
【図5】点像分布係数の原点ピーク値を元に求めたしき
い値で切断した場合の断面積から点像半径を推定する場
合の説明図である。
【図6】点像半径とレンズ位置との関係を示す図であ
る。
【図7】窓関数のパターン例を示す図である。
【図8】合焦画像から得た点像分布係数のパターン例を
示す図である。
【図9】ボケ画像から得た点像分布係数のパターン例を
示す図である。
【図10】本発明に係る自動合焦方法におけるAF動作
の全体の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の自動合焦方法における点像半径Rを
算出する処理の詳細を示すフローチャートであ
【図12】本発明の自動合焦方法における焦点距離を算
出する処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】本発明の自動合焦方法における焦点方向を判
別する処理の詳細を示すフローチャートである。
【図14】本発明の自動合焦方法における前ピン時の焦
点距離算出方式の説明図である。
【図15】本発明の自動合焦方法における前ピン時の焦
点距離算出方式の説明図である。
【符号の説明】
1:第一のAFエリア画像 2:第二のAFエリア画像 101:焦点レンズ(AFレンズ) 102:撮像用絞り 103:カラーイメージセンサー(撮像手段) 104:輝度変換演算器 105:画像メモリ 106:窓関数演算器 107:2次元フーリエ変換器 108:位相操作演算器 109:2次元逆フーリエ変換器 110:係数メモリ 111:演算器 112:焦点レンズ駆動回路 113:フレームメモリ 114:自動露出制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H011 AA03 BA31 BA51 BB03 BB04 BB06 2H051 AA00 BA45 BA47 CB22 CE10 CE12 CE14 CE26 CE27 DA02 DA26 DB01 EB04 FA48 2H054 AA01 5C022 AA13 AB12 AB21 AB26 AB28 AB30 AC42 AC54 AC69 AC74 AC80

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタルカメラの撮像用光学系における自
    動合焦装置において、 撮像手段の撮像エリアの中で、撮影者が合焦させたいエ
    リア(オートフォーカスエリア(以下、AFエリアと言
    う))を設けておき、ある任意の焦点レンズ位置にて撮
    像したフレームの第一のAFエリア画像と、この任意点
    から焦点レンズを微小移動して撮像したフレームの第二
    のAFエリア画像を用意し、これら第一のAFエリア画
    像と第二のAFエリア画像の点像分布係数を各々求め、
    絞り開口径情報と絞り面受光面距離情報と第一のAFエ
    リア画像の点像半径R1または第二のAFエリア画像の
    点像半径R2から合焦点までの距離を推定し、R1とR
    2の大小関係及び焦点レンズの微小移動方向から合焦点
    のある方向を推定することを特徴とする自動合焦装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動合焦装置において、第
    一、第二のAFエリア画像から点像分布係数を求める手
    段として、該AFエリア画像に窓関数を乗算後、2次元
    フーリエ変換により、この画像を周波数領域の振幅と位
    相に変換し、この全周波数領域の各位相をゼロに置き換
    えた後、2次元逆フーリエ変換することで点像分布係数
    を得ることを特徴とする自動合焦装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動合焦装置において、第
    一、第二のAFエリア画像の点像分布係数から点像半径
    を推定する場合に、該点像分布係数の原点ピーク値を元
    に求めたしきい値で切断した場合の断面積から点像半径
    を推定することを特徴とする自動合焦装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の自動合焦装置において、第
    一、第二のAFエリア画像から点像分布係数を求める過
    程において、AFエリアデータとして、撮像手段の出力
    から算出した輝度データを用いることを特徴とする自動
    合焦装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の自動合焦装置において、焦
    点位置近傍で山登り法を併用し、その山登り法の評価値
    を、前記点像半径または点像断面積あるいは点像分布係
    数の原点ピーク値から得ることを特徴とする自動合焦装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の自動合焦装置において、初
    期レンズ位置として被写体が無限遠または至近で合焦す
    る位置にある場合、撮像したフレームのAFエリア画像
    1枚のみから点像分布係数を求め、微小移動なしに、こ
    の点像半径から合焦点までの距離を推定することを特徴
    とする自動合焦装置。
  7. 【請求項7】デジタルカメラの撮像用光学系における自
    動合焦方法において、 撮像手段の撮像エリアの中で、撮影者が合焦させたいエ
    リア(オートフォーカスエリア(AFエリア))を設け
    ておき、AF動作を開始すると、ある任意の焦点レンズ
    位置において1回目の撮影を行い、前記撮像手段でこれ
    を受光し、AFエリア内の画像(AFエリア画像)の撮
    像データを輝度の画像データに変換した後、この輝度の
    画像データをメモリに取り込み、この画像データは前処
    理として窓関数を乗算の後、2次元フーリエ変換によっ
    て画像スペクトルに変換し、この画像スペクトルの位相
    情報をゼロに置き換えた後に、2次元逆フーリエ変換に
    よって点像分布係数を求め、その点像分布係数より点像
    半径Rを求め、この点像半径Rと撮影絞り開口径R0
    絞り面受光面距離L0 から前ピン時の焦点距離LFと後
    ピン時の焦点距離LB を求めておき、次に、撮影1回目
    の任意の焦点レンズ位置から前方あるいは後方に焦点レ
    ンズ位置を微小移動した後に、2回目の撮影を行い、こ
    の2回目の撮影データも1回目と同様の信号処理を行い
    点像分布係数を求めた後、点像半径Rと各焦点距離L
    F ,LB を求め、撮影1回目と2回目の各点像半径Rか
    ら焦点方向を判別することにより、前ピンの時には焦点
    距離LFを選択し、後ピンのときには焦点距離LB を選
    択して、任意の焦点レンズ位置から焦点位置(合焦点)
    までの距離と方向を決定し、焦点レンズを焦点位置へ移
    動することを特徴とする自動合焦方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の自動合焦方法において、点
    像分布係数から点像半径Rを求める際には、2次元の点
    像分布係数のピーク値から断面しきい値を算出した後、
    このしきい値でスライスした場合の断面画素数Sを求
    め、これを点像面積として、 R=√(S/π) (π:円周率) から点像半径Rを求めることを特徴とする自動合焦方
    法。
  9. 【請求項9】請求項7記載の自動合焦方法において、点
    像半径Rと撮影絞り開口径R0 と絞り面受光面距離L0
    から焦点距離を算出する際には、前ピン時の焦点距離を
    F、後ピン時の焦点距離をLB とすると、 LF=L0R/(R0+R) LB=L0R/(R0−R) より各焦点距離LF ,LB を求めることを特徴とする自
    動合焦方法。
  10. 【請求項10】請求項7記載の自動合焦方法において、
    焦点方向の判別の際には、1回目に撮影したときの点像
    半径をR1 とし、2回目に撮影したときの点像半径をR
    2 とすると、このR1 とR2 の大小関係及び焦点レンズ
    の微小移動方向より焦点方向を判別することを特徴とす
    る自動合焦方法。
JP11000677A 1999-01-05 1999-01-05 自動合焦装置及び自動合焦方法 Pending JP2000199845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11000677A JP2000199845A (ja) 1999-01-05 1999-01-05 自動合焦装置及び自動合焦方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11000677A JP2000199845A (ja) 1999-01-05 1999-01-05 自動合焦装置及び自動合焦方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000199845A true JP2000199845A (ja) 2000-07-18

Family

ID=11480390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11000677A Pending JP2000199845A (ja) 1999-01-05 1999-01-05 自動合焦装置及び自動合焦方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000199845A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005124418A1 (ja) * 2004-06-21 2005-12-29 Olympus Corporation 合焦情報取得装置及び合焦情報取得方法
WO2006123755A1 (ja) * 2005-05-19 2006-11-23 Olympus Corporation 合焦情報取得装置
WO2007058100A1 (ja) * 2005-11-15 2007-05-24 Olympus Corporation 合焦検出装置
JP2015036632A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 キヤノン株式会社 距離計測装置、撮像装置、距離計測方法
US9329129B2 (en) 2013-07-01 2016-05-03 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Method, kit and system for imaging a blood sample
JP2018200480A (ja) * 2018-07-26 2018-12-20 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像システム
US10176565B2 (en) 2013-05-23 2019-01-08 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Method and system for imaging a cell sample
US10482595B2 (en) 2014-08-27 2019-11-19 S.D. Sight Diagnostics Ltd. System and method for calculating focus variation for a digital microscope
US10488644B2 (en) 2015-09-17 2019-11-26 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Methods and apparatus for detecting an entity in a bodily sample
CN110763161A (zh) * 2019-11-22 2020-02-07 安徽大学 一种基于强度传输方程的三维重构数据采集系统
JP2020060602A (ja) * 2018-10-04 2020-04-16 キヤノン株式会社 焦点調整装置およびその制御方法ならびにプログラム
US10640807B2 (en) 2011-12-29 2020-05-05 S.D. Sight Diagnostics Ltd Methods and systems for detecting a pathogen in a biological sample
JP2020129147A (ja) * 2018-07-26 2020-08-27 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像システム
US10831013B2 (en) 2013-08-26 2020-11-10 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Digital microscopy systems, methods and computer program products
US11099175B2 (en) 2016-05-11 2021-08-24 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Performing optical measurements on a sample
US11307196B2 (en) 2016-05-11 2022-04-19 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Sample carrier for optical measurements
US11609413B2 (en) 2017-11-14 2023-03-21 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Sample carrier for microscopy and optical density measurements
US11733150B2 (en) 2016-03-30 2023-08-22 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Distinguishing between blood sample components
US12005443B2 (en) 2010-12-29 2024-06-11 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Apparatus and method for analyzing a bodily sample

Cited By (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7421195B2 (en) 2004-06-21 2008-09-02 Olympus Corporation Apparatus for acquiring focussing information and method of acquiring focusing information
WO2005124418A1 (ja) * 2004-06-21 2005-12-29 Olympus Corporation 合焦情報取得装置及び合焦情報取得方法
WO2006123755A1 (ja) * 2005-05-19 2006-11-23 Olympus Corporation 合焦情報取得装置
JP2006323172A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Olympus Corp 合焦情報取得装置
WO2007058100A1 (ja) * 2005-11-15 2007-05-24 Olympus Corporation 合焦検出装置
JP2007139893A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Olympus Corp 合焦検出装置
US12005443B2 (en) 2010-12-29 2024-06-11 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Apparatus and method for analyzing a bodily sample
US10640807B2 (en) 2011-12-29 2020-05-05 S.D. Sight Diagnostics Ltd Methods and systems for detecting a pathogen in a biological sample
US11584950B2 (en) 2011-12-29 2023-02-21 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Methods and systems for detecting entities in a biological sample
US10176565B2 (en) 2013-05-23 2019-01-08 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Method and system for imaging a cell sample
US11295440B2 (en) 2013-05-23 2022-04-05 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Method and system for imaging a cell sample
US11803964B2 (en) 2013-05-23 2023-10-31 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Method and system for imaging a cell sample
US10093957B2 (en) 2013-07-01 2018-10-09 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Method, kit and system for imaging a blood sample
US9329129B2 (en) 2013-07-01 2016-05-03 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Method, kit and system for imaging a blood sample
US11434515B2 (en) 2013-07-01 2022-09-06 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Method and system for imaging a blood sample
JP2015036632A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 キヤノン株式会社 距離計測装置、撮像装置、距離計測方法
US10831013B2 (en) 2013-08-26 2020-11-10 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Digital microscopy systems, methods and computer program products
US10482595B2 (en) 2014-08-27 2019-11-19 S.D. Sight Diagnostics Ltd. System and method for calculating focus variation for a digital microscope
US11721018B2 (en) 2014-08-27 2023-08-08 S.D. Sight Diagnostics Ltd. System and method for calculating focus variation for a digital microscope
US11100637B2 (en) 2014-08-27 2021-08-24 S.D. Sight Diagnostics Ltd. System and method for calculating focus variation for a digital microscope
US11199690B2 (en) 2015-09-17 2021-12-14 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Determining a degree of red blood cell deformity within a blood sample
US11262571B2 (en) 2015-09-17 2022-03-01 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Determining a staining-quality parameter of a blood sample
US10663712B2 (en) 2015-09-17 2020-05-26 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Methods and apparatus for detecting an entity in a bodily sample
US11914133B2 (en) 2015-09-17 2024-02-27 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Methods and apparatus for analyzing a bodily sample
US11796788B2 (en) 2015-09-17 2023-10-24 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Detecting a defect within a bodily sample
US10488644B2 (en) 2015-09-17 2019-11-26 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Methods and apparatus for detecting an entity in a bodily sample
US11733150B2 (en) 2016-03-30 2023-08-22 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Distinguishing between blood sample components
US11099175B2 (en) 2016-05-11 2021-08-24 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Performing optical measurements on a sample
US11307196B2 (en) 2016-05-11 2022-04-19 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Sample carrier for optical measurements
US11808758B2 (en) 2016-05-11 2023-11-07 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Sample carrier for optical measurements
US11609413B2 (en) 2017-11-14 2023-03-21 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Sample carrier for microscopy and optical density measurements
US11614609B2 (en) 2017-11-14 2023-03-28 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Sample carrier for microscopy measurements
US11921272B2 (en) 2017-11-14 2024-03-05 S.D. Sight Diagnostics Ltd. Sample carrier for optical measurements
JP2020129147A (ja) * 2018-07-26 2020-08-27 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像システム
JP2018200480A (ja) * 2018-07-26 2018-12-20 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像システム
JP2020060602A (ja) * 2018-10-04 2020-04-16 キヤノン株式会社 焦点調整装置およびその制御方法ならびにプログラム
CN110763161A (zh) * 2019-11-22 2020-02-07 安徽大学 一种基于强度传输方程的三维重构数据采集系统
CN110763161B (zh) * 2019-11-22 2024-04-09 安徽大学 一种基于强度传输方程的三维重构数据采集系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000199845A (ja) 自動合焦装置及び自動合焦方法
JP3797543B2 (ja) 自動焦点調節装置
JP3980799B2 (ja) 自動合焦装置およびその合焦方法
US20050185084A1 (en) Camera having autofocus adjustment function
JP4972960B2 (ja) 焦点調節装置および撮像装置
JP3937678B2 (ja) 電子スチルカメラ
JP2011133521A (ja) カメラ
JP2006017960A (ja) 撮像方法及び撮像装置
JP4081806B2 (ja) 自動焦点カメラ及び撮影方法
JP2000125177A (ja) 自動合焦装置
JP2004157456A (ja) カメラ及びカメラの測距方法
US7116359B2 (en) Image capture device and method of controlling blur in captured images
JP6175748B2 (ja) 撮像装置
JP2006072384A (ja) 自動焦点調節装置及び方法
JP2007328360A (ja) 自動焦点カメラ及び撮影方法
JP2001141982A (ja) 電子カメラの自動焦点調節装置
JP2006217413A (ja) 電子カメラ
JP2002116372A (ja) 自動合焦装置、その合焦方法、およびその方法をコンピュータで実行するためのプログラムが格納されているコンピュータが読み取り可能な記録媒体
JP4208563B2 (ja) 自動焦点調節装置
JP2000338385A (ja) 自動合焦装置およびその合焦方法
JP4209660B2 (ja) デジタルカメラおよびカメラシステム
JP2008197144A (ja) 撮影装置、撮影レンズの合焦制御方法及び制御装置
JPH11344662A (ja) 自動合焦装置
JP2009031434A (ja) カメラ
JP2001141983A (ja) 電子カメラの自動焦点調節装置