JP2000199612A - 焼却装置 - Google Patents

焼却装置

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JP2000199612A
JP2000199612A JP10377458A JP37745898A JP2000199612A JP 2000199612 A JP2000199612 A JP 2000199612A JP 10377458 A JP10377458 A JP 10377458A JP 37745898 A JP37745898 A JP 37745898A JP 2000199612 A JP2000199612 A JP 2000199612A
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Japan
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combustion chamber
primary combustion
incinerator
cyclone
turf
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JP10377458A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Takagi
強 高木
Toshiharu Ito
敏治 伊藤
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KYUCHIKU IND CO Ltd
Original Assignee
KYUCHIKU IND CO Ltd
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性が良好で、処理費用を廉価にでき、ま
た効率の良い焼却処理が可能な焼却装置を提供する。 【解決手段】 処理対象物11を焼却処理する一次燃焼
室12と、一次燃焼室12で発生する未燃ガスを焼却処
理する二次燃焼室14とを有する焼却装置10におい
て、一次燃焼室12への処理対象物11の投入手段13
は、処理対象物11を吸引する吸引ポンプ18と、吸引
ポンプ18から排出された空気及び処理対象物11を分
離する第1のサイクロン19と、第1のサイクロン19
から排出される処理対象物11を一次燃焼室12に送る
スクリューコンベア20とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木、草木等を効率
良く焼却処理できる焼却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフ場の芝、河川敷等の草木、
又は風倒木や流木等を焼却処理する方法として、芝、
木、草木等を刈り取ったり、切り倒したりした後自然乾
燥させ、ある程度水分を除去した後に、サイズの大きい
ものは破砕した後に焼却装置を用いて焼却処理する方法
が知られている。即ち、刈り取った位置で乾燥後、人
力、場合によっては機械力により一か所に集めた後ダン
プカー等に積載したり、又はダンプカーを移動させなが
ら、芝、木、草木等をダンプカー等に積載した後、それ
を焼却処理施設まで運搬している。また焼却処理施設で
は、サイズの大きいものは破砕機で細かく砕いた後、ス
クリューフィーダによって焼却炉に供給して焼却処理し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の木、草木等を細かく砕いて焼却処理する焼却装置に
おいては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
乾燥後、人力、又は機械により一か所に集めた後ダンプ
カー等に積載したり、又はダンプカーを移動させなが
ら、芝、木、草木等をダンプカー等に積載するので、人
手や手間がかかり、作業性が悪く、処理費用が高くかか
っていた。また、焼却処理施設において、サイズの大き
いものは破砕機で細かく砕いた後、ベルトコンベア等の
搬送装置を介して焼却炉に供給しているので、搬送装置
において粉砕物が落下し、そのため落下物の清掃が必要
となり、作業効率が低いという問題があった。さらに、
焼却処理施設において、破砕位置と焼却炉に供給する位
置のレベル差が大きい場合には、搬送装置による搬送時
間が長くなり作業性が悪いという問題があった。焼却炉
の形式が固定式又はストーカー式の場合には、芝、木、
草木等の水分の多いものは自然乾燥させてあるものの、
効率の良い焼却処理が行えなかった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、作業性が良好で、処理費用を廉価にでき、また
効率の良い焼却処理が可能な焼却装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る焼却装置は、処理対象物を焼却処理する一次燃焼室
と、一次燃焼室で発生する未燃ガスを焼却処理する二次
燃焼室とを有する焼却装置において、一次燃焼室への処
理対象物の投入手段は、処理対象物を吸引する吸引ポン
プと、吸引ポンプから排出された空気及び処理対象物を
分離する第1のサイクロンと、第1のサイクロンから排
出される処理対象物を一次燃焼室に送るスクリューコン
ベアとを有している。従って、例えば細かく裁断された
ゴルフ場の芝等は、吸引ポンプによって容易に第1のサ
イクロンに供給することができ、続く第1のサイクロン
で芝等を空気から分離してスクリューコンベアを介して
容易かつ迅速に一次燃焼室に送ることができる。
【0006】ここで、スクリューコンベアの先部には、
途中位置までスクリューによって押し出された処理対象
物を溜める空間部があって、スクリューによって押し出
される処理対象物が徐々に、一次燃焼室内に落下して投
入されるように構成することもでき、これによって空間
部の処理対象物が一次燃焼室をシールすることができる
と共に、一次燃焼室に落下して投入される前に充分に予
熱、乾燥される。また、二次燃焼室の下流側には、燃焼
ガス中の飛灰を回収する第2のサイクロンが設けられ、
第2のサイクロン、一次燃焼室、二次燃焼室、及び投入
手段が一台の車両に搭載されるように構成することもで
き、これによって車両を移動させながら処理対象物を集
積すると同時に焼却処理できる。車両には、シュレッダ
が設けられ、処理対象物が木材である場合に、シュレッ
ダによって破砕して投入手段に供給されるように構成す
ることもでき、これによって大きくて重い木材でも容易
に処理できる。一次燃焼室は、ロータリーキルン式燃焼
室とすることもでき、この結果水分の多い処理対象物で
あっても効率良く燃焼できる。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る焼却装置の構成を示す平面図、図2は同正面
図、図3は同側面図、図4はスクリューコンベアの先部
の構造を示す断面図である。
【0008】図1〜図3に示すように、本発明の一実施
の形態に係る焼却装置10は、処理対象物の一例であ
る、ゴルフ場で刈り取られて自然乾燥された芝11を一
次燃焼室12に供給する投入手段13と、投入手段13
によって供給された芝11を焼却処理する一次燃焼室1
2と、一次燃焼室12で発生する未燃ガスを焼却処理す
る二次燃焼室14と、二次燃焼室14から排出される燃
焼ガス中の飛灰を回収する飛灰回収手段15とを有して
いる。なお、焼却装置10は、図に示すように、焼却装
置10を任意の場所で使用可能なように、車両の一例で
あるキャタピラ(登録商標)式搬送機16に搭載されて
いる。以下、これらについて詳しく説明する。
【0009】投入手段13は、可撓性を有する吸引ホー
ス17を介して細かく刈り取られて1〜2日間乾燥され
た芝11を空気と共に吸引する吸引ポンプ18と、吸引
ポンプから排出された空気と芝11とを分離する処理対
象物分離手段の一例である第1のサイクロン19と、第
1のサイクロン19から排出される芝11を一次燃焼室
12に供給するスクリューコンベア20とを有してい
る。吸引ホース17は、ホース内部が外から見える透明
な、内径100mm程度のビニール製のホースを使用す
る。吸引ポンプ18は、取付け架台18aを介してコモ
ンベッド25に固定されており、芝11等の処理対象物
を巻き込むことの無い構造の市販のバキュームポンプが
使用される。もし、吸引ホース17及び吸引ポンプ18
によって吸引できない大きくて重たい処理対象物、例え
ば、風倒木や流木等の木材は、図1及び図2に示すシュ
レッダ21により細かく破砕した後、シュレッダ21の
排出口に接続された図示していない吸引配管を介して吸
引ポンプ18によって吸引できるように構成されてい
る。シュレッダ21は、木材をスピーディに処理できる
ようにシュレッダハンマとチッパナイフを有している。
吸引ポンプ18の吐出口に接続された湾曲した接続配管
22が、第1のサイクロン19の吸引口に連結されてい
る。
【0010】第1のサイクロン19において、吸引され
た空気と芝11とはその内部で円周方向に旋回されて、
芝11は下方に落下し、一方空気は上部の中央に設けら
れた排気筒23を介して外部に排出される。第1のサイ
クロン19の下部の芝11の排出口は密封された状態
で、スクリューコンベア20の供給口にフランジ接続さ
れている。スクリューコンベア20は、コンベアの外郭
を構成する外筒24(図4を参照)が、搬送機16に搭
載されたコモンベッド25に取付け架台26を介して取
付けられている。外筒24の反一次燃焼室12側には、
螺旋状に取付けられたスクリュー27に固定された回転
軸28を駆動するための、減速機付きのモータ29が設
けられている。
【0011】図4に示すように、スクリューコンベア2
0の先部には、途中位置までスクリュー27によって押
し出された芝11を溜める空間部30が形成されるよう
にしており、スクリュー27によって押し出される芝1
1が徐々に、一次燃焼室12内に落下して投入される。
空間部30に貯留された芝11によってマテリアルシー
ルが形成されると共に、この部分の芝11は一次燃焼室
12からの熱によって事前に充分に予熱、乾燥される。
【0012】一次燃焼室12は、略円筒状で外側の鉄皮
の内側にセラミックファイバー等の断熱材を配置し、断
熱材の内側を1〜2mm厚さのSUS板で覆って内張り
した構造としている。ロータリーキルン式の燃焼室であ
って、一次燃焼室12の内周部には、図示しない掻き板
が円周方向に沿って所定の間隔を開けて固着されてお
り、この掻き板によって、投入された水分が比較的多い
芝11を攪拌させて乾燥させながら燃焼させて燃焼効率
を向上させている。鉄皮の外面には、図1及び図2に示
すように、長さ方向に所定の間隔を開けて2つのタイヤ
31、32が一体的に取付けられ、タイヤ31、32は
それぞれコモンベッド25に固定されたタイヤ支持・ガ
イド手段33、34によって回転支持されると同時に、
一次燃焼室12の長さ方向の移動が規制されている。タ
イヤ支持・ガイド手段33、34は図示しないモータ等
の回転駆動源に連結されている。なお、タイヤ支持・ガ
イド手段33、34は、処理対象物、水分量及び処理場
所等に応じて一次燃焼室12の傾斜を調整可能な調整機
構を備えている。
【0013】一次燃焼室12の上流側には、一次燃焼室
12のシール性を維持するために、一次燃焼室12の上
流側の端部の形状に合わせて、コモンベッド25に固定
された密封用固定部材35が設けられている。密封用固
定部材35の中央部には、図4に示すように、スクリュ
ーコンベア20の外筒24の先部が密封状態で嵌入され
ている。また、密封用固定部材35の表面には一次燃焼
用バーナ36が取付けられている。一次燃焼室12は、
その傾斜を調整可能な前記調整機構を用いて下流側に沿
って1〜5°程度の下り勾配となっており、前記掻き板
によって芝11を持ち上げ、落下させて芝11を攪拌さ
せながら下流側に搬送し、一次燃焼用バーナ36により
燃焼させて燃焼効率を高く維持することができる。図2
中の符号37は一次燃焼室12に形成された灰出し孔を
表している。一次燃焼室12内は800℃以上にならな
いように制御されている。
【0014】二次燃焼室14は、コモンベッド25上に
固定された燃焼室で、一次燃焼室12と同じように外郭
を形成する鉄皮の内側に耐火材がライニングされた構造
となっている。二次燃焼室14の側壁には図1及び図2
に示すように、一次燃焼室12から送られる排ガス中の
未燃分を燃焼させるための二次燃焼用バーナ38が取付
けられている。また、一次燃焼室12の下流側の端部と
二次燃焼室14の開口部39との隙間は、図示しないシ
ール材によって密封状態にシールされている。二次燃焼
室14にも、一次燃焼室12と同様に図示しない灰出し
孔が形成されている。
【0015】二次燃焼室14においては、二次燃焼用バ
ーナ38により燃焼排ガスの温度が850℃程度に、ま
た脱臭効果が向上するようにコントロールされ、さらに
燃焼排ガスの滞留時間が2秒以上となるように制御され
ている。一次燃焼室12及び二次燃焼室14共、異常燃
焼時には、室内の温度を下げるためにノズルを介して水
を噴霧して温度制御が可能な構成としている。図2中の
符号40は二次燃焼室14内の燃焼状況を観察するため
に設けられた覗き窓を表している。二次燃焼室14の下
流側の上部に形成された排出口には、伸縮管41を介し
て飛灰回収手段15を構成する第2のサイクロン42が
接続されている。
【0016】飛灰回収手段15においては、第2のサイ
クロン42によって二次燃焼室14から排出される飛灰
を含む燃焼排ガス(又は燃焼ガス)から灰等の飛灰を回
収する。二次燃焼室14からの飛灰を含む燃焼排ガス
は、第2のサイクロン42の内部で円周方向に旋回され
て、飛灰は下方に落下し、一方飛灰が除去された燃焼排
ガスは上部の中央に設けられた排気筒43を介して外部
に排出される。なお、一次燃焼室12及び二次燃焼室1
4から排出される飛灰を含む燃焼排ガスを第2のサイク
ロン42に送り込むために、図1及び図2に示すよう
に、排気筒43の中央部には、モータ44によって駆動
される送風ブロア45からの空気を、ブロー配管46を
介して吹き込んでいる。この吹き込まれた空気によるエ
ジェクター効果によって、飛灰を含む燃焼排ガスが第2
のサイクロン42に吸引され、第2のサイクロン42に
より飛灰と燃焼排ガスに分離される。この場合の飛灰を
含む燃焼排ガスの流速は15m/sec程度としてい
る。
【0017】図1中の符号47はコモンベッド25上に
配置された制御操作盤、符号48はコモンベッド25上
に配置された、モータ29、44及び制御操作盤47等
用の発電機を表している。また、図1及び図2中の符号
49はキャタピラ式搬送機16の運転室、図1中の符号
50はシュレッダ21用の駆動手段を表している。ここ
で、キャタピラ式搬送機16を使用しているのは、ゴル
フ場のように搬送路に起伏が多い不整地に使用する場合
であって、平坦な所であれば通常のタイヤ式の車輪を備
えた搬送車両を使用することもできる。
【0018】次に、本発明の一実施の形態に係る焼却装
置10を用いた処理対象物の焼却作業について図を参照
しながら説明する。なお、処理対象物はゴルフ場で芝刈
り機によって刈り取られたあと、1〜2日自然乾燥され
た芝11について説明する。図1〜図3に示すように、
キャタピラ式搬送機16に搭載された焼却装置10を、
図示しないトラックに積載して、所定のゴルフ場に搬送
する。ゴルフ場に到着すると、焼却装置10を搭載した
キャタピラ式搬送機16の運転室49に運転手が乗り込
み、キャタピラ式搬送機16を運転してトラックから降
ろす。次いでキャタピラ式搬送機16を運転してゴルフ
場の所定場所、即ち芝11が集められた位置に移動す
る。
【0019】芝11の焼却処理作業を始める前に、発電
機48を駆動後、制御操作盤47を操作し、一次燃焼用
バーナ36、二次燃焼用バーナ38を運転して一次燃焼
室12及び二次燃焼室14を所定の温度に加熱すると共
に、一次燃焼室12を回転させながら投入手段13及び
飛灰回収手段15を運転する。次に、作業員がキャタピ
ラ式搬送機16を運転しながら、吸引ホース17の吸引
位置を操作して芝11を吸引すると、芝11は吸引ポン
プ18を介して第1のサイクロン19に吸引され、第1
のサイクロン19によって芝11は下方に配置されたス
クリューコンベア20内に投入される。
【0020】スクリューコンベア20のスクリュー27
によって芝11は、図4に示すように、一次燃焼室12
側に搬送され、先端部の空間部30でスクリュー27か
ら離れ、空間部30にある芝11は直接スクリュー27
によって押されるのではなく、当接するスクリュー27
の先端によって押された芝11によって押されることに
なる。従って、空間部30にある芝11は、スクリュー
27に接している芝11より密度が高くなって一次燃焼
室12を外部とシールすることができる。また、空間部
30にある芝11は一次燃焼室12により近いので、一
次燃焼室12に投入される前に充分に予熱、乾燥され
る。
【0021】スクリューコンベア20の先端から一次燃
焼室12に投入された芝11は、一次燃焼用バーナ36
により燃焼されるが、この際一次燃焼室12が下流側に
少し傾斜したロータリーキルン式の燃焼室であるので、
芝11が攪拌されながら下流側に搬送される。従って、
水分を多く含んでいる芝11であっても燃焼効率を高く
維持できる。一次燃焼室12で発生する未燃ガス及び飛
灰は、飛灰回収手段15の送風ブロア45によるエジェ
クター効果によって、二次燃焼室14に吸引され、二次
燃焼室14の二次燃焼用バーナ38により未燃ガスが充
分に燃焼する。さらにエジェクター効果によって、二次
燃焼室14から第2のサイクロン42に吸引される飛灰
を含む燃焼排ガスは、第2のサイクロン42により飛灰
と燃焼排ガスに分離され、飛灰は下部に貯留され、燃焼
排ガスは排気筒43から排出される。
【0022】貯留された芝11がなくなるまで、上述の
作業を継続する。芝11がなくなれば、焼却装置10の
各機器の運転を停止し、最後に発電機48を停止させて
焼却処理作業を終了する。焼却処理作業が終了後、焼却
装置10を搭載したキャタピラ式搬送機16に運転手が
乗って、運転して待機しているトラックの所まで移動さ
せ、再びキャタピラ式搬送機16をトラック上に載せて
全作業を終了する。このように、焼却装置10を搭載し
たキャタピラ式搬送機16は移動式焼却炉としての機能
を有する。一次燃焼室12又は二次燃焼室14で発生し
た焼却灰は灰出し孔37等から、また第2のサイクロン
42に溜まった飛灰も下部から、適宜バキュームポンプ
等によって排出される。
【0023】前記実施の形態においては、処理対象物を
ゴルフ場において芝刈り機によって細かく裁断された芝
として説明したが、これに限定されず、その他の場所の
草や木等でも構わない。しかし、長い草や木材等のよう
に容積が大きくて、重たいものの場合には、必要に応じ
て、シュレッダ21によって細かく破砕後、吸引ホース
17及び第1のサイクロン19を介してスクリューコン
ベア20に供給することができる。焼却装置10を搭載
したキャタピラ式搬送機16をトラックに積載して搬送
する場合には、道路交通法に規定された車両限界を遵守
するため、必要に応じて、例えば第1のサイクロン19
の排気筒23及び/又は第2のサイクロン42の排気筒
43を、フランジ式又は差し込み式とした着脱構造とす
ることもできる。
【0024】スクリューコンベア20の先端部に、スク
リューを取付けていない空間部30を設けたが、一次燃
焼室12とのシール性が確保できるなら、必ずしも空間
部30を設ける必要はない。投入手段13、一次燃焼室
12、二次燃焼室14、及び飛灰回収手段15がコモン
ベッド25に配置され、コモンベッド25を介してキャ
タピラ式搬送機16に搭載するとしているが、コモンベ
ッド25をキャタピラ式搬送機16に一体的に設けるこ
ともできる。また、キャタピラ式搬送機16を介して焼
却装置10をトラックで運搬したが、キャタピラ式搬送
機16を使用しないで、直接焼却装置10をトラックで
運搬し、焼却装置10を所定の場所に降ろして、焼却装
置10を移動させることなく1か所に集積された処理対
象物を処理することもできる。
【0025】不整地のような起伏の多い場所で移動可能
なように、車両としてキャタピラ式搬送機16を使用し
たが、平坦な場所で焼却処理する場合には、通常のタイ
ヤ式の搬送機又は搬送車両を使用することもできる。一
次燃焼室12の形式はロータリーキルン式としたが、こ
れに限定されず、その他の形式の燃焼室とすることも可
能である。吸引ポンプ18への芝11の供給は、吸引ホ
ース17によって行ったが、状況に応じて吸引ホースを
用いず、芝11を直接吸引ポンプ18へ供給することも
できる。吸引ホース17は、ビニール製のホースを使用
したが、代わりに鋼管を湾曲させたものを使用すること
もできる。ビニール製のホースに可撓性を有するものを
使用して、作業員が手で掴んで吸引ホースの吸引口の位
置を任意に移動させて芝を効率良く吸引することもでき
る。一次燃焼室12に掻き板を設けたが、処理対象物の
水分や密度によっては掻き板を設ける必要はない。
【0026】
【発明の効果】請求項1〜5記載の焼却装置において
は、一次燃焼室への処理対象物の投入手段として、吸引
ポンプと、吸引ポンプから排出された空気及び処理対象
物を分離する第1のサイクロンと、第1のサイクロンか
ら排出される処理対象物を一次燃焼室に送るスクリュー
コンベアとを有しているので、例えば細かく裁断された
ゴルフ場等の芝等は、容易に第1のサイクロンに供給す
ることができ、続いてスクリューコンベアを介して容易
に一次燃焼室に連続的に供給することができるため、処
理対象物の供給作業性が向上する。特に、請求項2記載
の焼却装置においては、スクリューコンベアの先部に処
理対象物を溜める空間部を形成しているので、空間部の
処理対象物が一次燃焼室をシールすることができると共
に、一次燃焼室に落下して投入される前に充分に予熱、
乾燥されるため燃焼効率を向上できる。
【0027】請求項3記載の焼却装置においては、二次
燃焼室の下流側に燃焼ガス中の飛灰を回収する第2のサ
イクロンが設けられ、投入手段、一次燃焼室、二次燃焼
室及び第2のサイクロンが車両に一体的に搭載されてい
るので、車両を移動させながら処理対象物を集積すると
同時に焼却処理できるため作業性が向上する。請求項4
記載の焼却装置においては、シュレッダが設けられ、処
理対象物が木材である場合に、シュレッダによって破砕
して投入手段に供給されるので、大きくて重い木材でも
容易に処理できるため適用範囲が拡大できる。請求項5
記載の焼却装置においては、一次燃焼室は、ロータリー
キルン式であるので、水分の多い処理対象物であっても
効率良く燃焼できるため作業性が向上できると共に、ラ
ンニングコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る焼却装置の構成を
示す平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】スクリューコンベアの先部の構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 焼却装置 11 芝(処理
対象物) 12 一次燃焼室 13 投入手段 14 二次燃焼室 15 飛灰回収
手段 16 キャタピラ式搬送機(車両) 17 吸引ホー
ス 18 吸引ポンプ 18a 取付け
架台 19 第1のサイクロン(処理対象物分離手段) 20 スクリューコンベア 21 シュレッ
ダ 22 接続配管 23 排気筒 24 外筒 25 コモンベ
ッド 26 取付け架台 27 スクリュ
ー 28 回転軸 29 モータ 30 空間部 31 タイヤ 32 タイヤ 33 タイヤ支
持・ガイド手段 34 タイヤ支持・ガイド手段 35 密封用固
定部材 36 一次燃焼用バーナ 37 灰出し孔 38 二次燃焼用バーナ 39 開口部 40 覗き窓 41 伸縮管 42 第2のサイクロン 43 排気筒 44 モータ 45 送風ブロ
ア 46 ブロー配管 47 制御操作
盤 48 発電機 49 運転室 50 駆動手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象物を焼却処理する一次燃焼室
    と、該一次燃焼室で発生する未燃ガスを焼却処理する二
    次燃焼室とを有する焼却装置において、 前記一次燃焼室への前記処理対象物の投入手段は、該処
    理対象物を吸引する吸引ポンプと、該吸引ポンプから排
    出された空気及び前記処理対象物を分離する第1のサイ
    クロンと、該第1のサイクロンから排出される前記処理
    対象物を前記一次燃焼室に送るスクリューコンベアとを
    有することを特徴とする焼却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の焼却装置において、前記
    スクリューコンベアの先部には、途中位置までスクリュ
    ーによって押し出された前記処理対象物を溜める空間部
    があって、前記スクリューによって押し出される前記処
    理対象物が徐々に、前記一次燃焼室内に落下して投入さ
    れることを特徴とする焼却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の焼却装置におい
    て、前記二次燃焼室の下流側には、燃焼ガス中の飛灰を
    回収する第2のサイクロンが設けられ、該第2のサイク
    ロン、前記一次燃焼室、前記二次燃焼室、及び前記投入
    手段が一台の車両に搭載されていることを特徴とする焼
    却装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の焼却装置において、前記
    車両には、シュレッダが設けられ、前記処理対象物が木
    材である場合に、該シュレッダによって破砕して前記投
    入手段に供給されていることを特徴とする焼却装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼
    却装置において、前記一次燃焼室は、ロータリーキルン
    式燃焼室であることを特徴とする焼却装置。
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