JP2000199143A - 布帛製造における整経方法とエクスパンションコム - Google Patents

布帛製造における整経方法とエクスパンションコム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】多品種小ロット化によって生じる巻返工程での
切替回数増加を減少させ、巻返機の生産効率を上げるこ
とができる布帛製造における整経方法と、糸数の増減作
業を、片側1カ所だけで行ない整経効率を上げることが
できる整経機用エクスパンションコム、および作業効率
を向上せしめた巻返機用エクスパンションコムを提供す
る。 【解決手段】糸数の異なる複数の品種を同一ワーパービ
ームに層別して整経し、かつ品種間で糸数の共通する部
分は、その切り替え箇所で糸条が連続している状態に整
経する。ここで用いられる複数枚のコムがジグザグ状に
配置された整経機用エクスパンションコムは、伸縮の固
定点がその片方端側に置くように構成され、また、巻返
機用エクスパンションコムは、コムフレームと該コムフ
レームを取り付けるパンションとが一体型であり、かつ
最伸長時にパンションがストレート状態となるように構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布帛製造の準備工
程における整経方法、ならびに布帛製造の準備工程で用
いられる整経機用および巻返機用等のエクスパンション
コムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛製造の準備工程における糸条
の整経方法においては、通常、1布帛品種のみを単独で
ワーパービームに整経している。
【0003】また、この整経工程では整経機用のエクス
パンションコムが用いられている。従来の整経機用エク
スパンションコムは、図6に示すように、伸縮の固定点
である固定コマ1を長手方向の中心に置き、移動コマ
2、3と、移動コマ4、5とが、左右両側で固定コマ1
に対して対称に移動し、これらの移動コマ2、3、4、
5の上に立ち、コムフレーム6を保持しているパンショ
ン8も左右両側で対称に伸縮するので、糸条の品種切替
時には、糸条の増減を左右両端の2カ所で行ない、エク
スパンションコムを左右両側でそれぞれ伸縮させてワー
パービームへの幅合わせを行なっている。
【0004】また、この整経の次工程では糸条の巻返し
において巻返機用エクスパンションコムが用いられてい
る。従来の巻返機用エクスパンションコムは、図7に示
すように、コムフレーム9を保持しているパンション8
の1本毎に、分割されたコムフレーム9をコム取付台1
0に、止めネジ11を締めることによって取り付けられ
ており、そしてコムフレーム間の接続部は図8に示すよ
うに、接続ピン12によるはめ込み式になっている。し
たがって、この巻返機用エクスパンションコムは、最伸
長時でも、その構造上、エクスパンションが1直線にな
ることはなく、ジグザグ型となる。なお、図8では、コ
ムフレーム14を保持しているパンション13の1本毎
に、分割されたコムフレーム14がコム取付台15に、
止めネジ16を締めることによって取り付けられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の整経方法では、
整経の次工程である巻返工程において、1品種ごとに切
替作業が必要となる。この切替時間は、ワーパービーム
に整経された糸量には無関係であるため、多品種小ロッ
トになればなるほど巻返工程での切替回数が増え、巻返
機の生産効率は下がることになる。
【0006】本発明の目的は、多品種小ロット化によっ
て生じる巻返工程での切替回数増加を減少させ、巻返機
の生産効率を上げることができる布帛製造における整経
方法を提供することにある。
【0007】また、従来の整経機用エクスパンションコ
ムでは、上述のように、伸縮の固定点が長手方向の中心
にあり左右両方向へと伸縮するため、糸数の増減を行な
うときは左右両端側の2カ所で、糸数差の半分ずつを増
減する必要がある。
【0008】本発明の他の目的は、従来、2カ所で行な
っていた糸数の増減作業を、片側1カ所だけで行ない整
経効率を上げることができる整経機用エクスパンション
コムを提供することにある。
【0009】さらに、従来の巻返機用エクスパンション
コムでは、上述したように、図7において、コムフレー
ム9を保持しているパンション8の1本ごとに、分割さ
れたコムフレーム9をコム取付台10に、止めネジ11
を両側から締めることによって取り付けているので、コ
ムフレーム9をパンション8の幅方向のセンターに正確
に取り付けることが困難で、パンション8とコムフレー
ム9とが正確に平行とはなりにくいのが通常である。そ
うすると、図8に示すコムフレーム接続部において、接
続ピン12部に無理な力がかかり、巻返機用エクスパン
ションコムの伸縮を繰り返すうちに接続ピン12に曲が
りが生じ、コム針7のコム針間ピッチL1に、コムフレ
ーム接続部での乱れが起きる。その結果、経糸配列のピ
ッチがこの箇所で乱れ、織機ビームの形状に凹凸が生
じ、経糸張力のばらつきを生じせしめ、後に織物欠点の
要因となる恐れがある。
【0010】一方、図9に示すストレート型巻返機用コ
ムでは、コム針7のコム針間ピッチL2はどこにおいて
も常に一定である。
【0011】さらに、従来の巻返機用エクスパンション
コムは、最伸長時でもストレート状態にはならず、コム
針7間に経糸を入れていく作業の際に、図9に示すスト
レート型巻返機用コムに比較して、作業の困難性を伴
う。
【0012】本発明の他の目的は、ストレート型コムの
もつ、コム針間ピッチの均一性、糸入れ作業の容易性と
いう長所を、織機ビームへの巻き取り幅を自由に可変で
きることを特徴としたエクスパンションコムに付与し、
作業効率を向上せしめた巻返機用エクスパンションコム
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成せんとするものであり、次の構成を有する。
【0014】本発明の布帛製造における整経方法は、糸
数の異なる複数品種の糸条を同一ワーパービームに層別
して整経し、かつ品種間で糸数の共通する部分において
は、その切り替え箇所で糸条が連続していることを特徴
とする整経方法である。
【0015】本発明のエクスパンションコムは、複数枚
のコムがジグザグ状に配置された整経機用エクスパンシ
ョンコムにおいて、伸縮の固定点をその片方端側に置く
ことを特徴とするものである。
【0016】本発明の巻返機用エクスパンションコム
は、コムフレームと該コムフレームを取り付けるパンシ
ョンとが一体型であり、かつ最伸長時にパンションがス
トレート状態となることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】上述した問題点を解決するため
の、本発明の整経方法の構成は、糸数の異なる複数の異
品種を、同一ワーパービームに層別して整経し、かつ品
種間で糸数の共通する部分は、その切替箇所で糸条が連
続しているように構成したことである。
【0018】詳しくは、まず、ワーパービームに整経し
ていく順序は、糸数の少ない品種から順に内層から整経
していくことになる。こうすることによって、巻返工程
における品種間の切替箇所では、糸数が多い品種から少
ない品種への切替となり、糸数差部分はコムへ糸入れす
る必要がなく、コムから抜け出していく形となる。
【0019】その整経方法は、同一ワーパービームに整
経する複数品種のうち、最も糸数の多い品種に合わせて
クリールに原糸を立て、糸条を整経機各所に通し、空の
ワーパービームへと巻きつけた状態にする。前述したよ
うに、整経順序は糸数が少ない品種から行なわれるの
で、まず、糸数の多い品種との糸数差部分に糸条が走ら
ないように糸止めを施す。(以下、この糸止めされた糸
条を「揚糸」、また揚糸を施した状態で走っている糸条
を「走行糸」と称する。)揚糸を作る方法の一例として
は、まず、クリールのドロッパ部直前で、マグネットを
用いて揚糸をドロッパフレームとの間に固定する。こう
することで、揚糸は、ドロッパの前後である程度の張力
を保ち、走行糸に対して交錯することを防ぎ、かつドロ
ッパ落下を防止することができる。
【0020】バックリードでは、揚糸と走行糸との境目
にテープなどを用いてマーキングを施す。これは、バッ
クリード通過後に揚糸を走行糸から分けて離す必要があ
るが、ワーパービーム1本1本についてこれを繰り返す
ため、その境界を間違えないようにするためであり、品
種の数だけマーキングする。
【0021】次のガイドローラ部においては、揚糸が2
本のローラに接しないように、これを迂回させるため、
ローラ間に、上下に2つのフックがついたスタンドを立
て、フックに揚糸を掛けることで迂回させる。エクスパ
ンションコム部では、前述のバックリード部と同じく、
揚糸と走行糸との境界にマーキングを付し、さらに揚糸
部のコム上部には糸抜け防止のためテーピングを施す。
最後に、エクスパンションコムのマーキング部で揚糸と
走行糸を分けてやり、ビームの芯棒近くで揚糸を切り、
フレームの一部など適当なところに結んでおく。
【0022】これで揚糸が完了し、まず一番糸数が少な
い品種の糸条を整経していく。それが完了して整経機が
停止したら、揚糸のドロッパ部糸止めマグネットを外
し、ガイドローラ部ではバックリードのマーキングを目
印にして、次に入れる糸数分をスタンドのフックから外
してローラ間に入れ、エクスパンションコム通過後の結
び目をほどき、糸端をテープで貼り、整えて、さらに隣
接する数本の糸と共にテープで固定した状態で、この揚
糸部分をワーパービームへと巻き込む。
【0023】そして整経長を次の品種に合わせ、糸数が
増えるので、エクスパンションコムを縮ませて巻取幅を
合わせ直した後、次品種を続けて外層へと整経してい
く。
【0024】以上の操作を、同一ワーパービームに整経
する品種の数だけ繰り返し、1本のワーパービームがで
き上がる。
【0025】次に、上述した問題点を解決するための、
本発明の整経機用エクスパンションコムの構成は、複数
枚のコムがジグザグ状に配された整経機用エクスパンシ
ョンコムにおいて、その伸縮の固定点を片方端に置くこ
とを特徴としたエクスパンションコムである。
【0026】図1は、本発明に係る整経機用エクスパン
ションコムの一実施態様を示す概略正面図であり、図2
は、図1の整経機用エクスパンションコムの横断面図を
示す。
【0027】図1における装置の機構の特徴は、エクス
パンションボックス17にある。エクスパンションボッ
クス17内は、図2においてネジが切られたシャフト2
2、固定コマ23、移動コマ24、25で構成されてお
り、シャフト22を回転させることで、移動コマ24は
右ネジシャフト26の部分を、また移動コマ25は右ネ
ジシャフト27の部分をそれぞれ同方向に移動する。
【0028】ここで、右ネジシャフト26のネジピッチ
をPとすれば、次の右ネジシャフト27ではP×2のピ
ッチをもつため、移動コマ25は、移動コマ24に対し
て2倍の距離を移動することになる。移動コマの数が増
えれば、さらにP×3、P×4のピッチでネジを切り、
ネジを切る長さも、右ネジシャフト26の長さL3に対
して、順に、L3×2、L3×3、L3×4とする。こ
のように移動する移動コマ上にエクスパンションの支点
があるため、コムフレームが立ったエクスパンション
は、シャフト22の回転によって、片方端が固定された
状態で反対側でのみ伸縮されることとなる。
【0029】次に、上述した問題点を解決するための、
本発明の巻返機用エクスパンションコムの構成は、コム
フレームと、そのコムフレームを取り付けるパンション
とが一体型であり、かつ最伸長時にパンションがストレ
ート状態となることを特徴としたエクスパンションコム
である。
【0030】図3に、本発明に係るパンション−コムフ
レーム一体型エクスパンションコムのパンション接続部
の一実施態様を示す。図3において、右側コムフレーム
28および左側コムフレーム29の各両端の形状は、そ
れぞれがパンション30に固定されたときに、この接続
部分でコム針7間ピッチの乱れが起こらず、かつ、無理
な力がかかることなくスムーズに回転できるものであれ
ば如何なる形でもよい。パンション30屈折部の位置決
めピン31に、右側コムフレーム28と左側コムフレー
ム29の端部にあけたピン穴32、33を重ねて通し、
さらにパンション30下部から、止めネジ34を用いて
コムフレーム29とパンション30とを接続し固定す
る。
【0031】パンション−コムフレーム一体型エクスパ
ンションコムにおいて、このようにして接続が完了した
コムの横断面図を図4に示す。図4において、パンショ
ン37屈折部の位置決めピン38に、右側コムフレーム
35と左側コムフレーム36の端部にあけたピン穴を重
ねて通し、さらにパンション37下部から、止めネジ3
9を用いて左側コムフレーム36がパンション37と接
続固定されている。
【0032】一方、本発明のパンション−コムフレーム
一体型エクスパンションコムにおいて、パンションがス
トレート状態になる機構が図5に示される。図5におい
て、コムフレームが載るパンション40の長さL4と、
相手方のパンション41の長さL5とを、L4<L5と
することと、上述したように、従来型のコムフレーム固
定装置(図7のコム取付台10と止めネジ11)を必要
としないことで可能となる。
【0033】なお、伸縮のためのエクスパンションボッ
クス内の構造は従来品と同一とすることができる。
【0034】[作用]本発明の布帛製造における整経方
法は、次工程である巻返工程において、品種切替時に行
なわれる、ワーパービームをビームスタンドに載せ替え
る作業、ワーパービームからシートを引き出す作業、お
よびコムに糸入れする切替作業を省略させる作用をす
る。
【0035】また、本発明の整経機用エクスパンション
コムは、整経における品種切替時に、糸数の増減を片側
一方だけで行なうことができるように作用する。
【0036】また、本発明の巻返機用エクスパンション
コムは、コム接続部におけるコム針間ピッチを、コム本
体のピッチと常に等しくするとともに、コムをストレー
ト状態にして糸入れ作業が行なえるように作用する。
【0037】
【実施例】本発明の布帛製造における整経方法、整経機
用エクスパンションコム、および巻返機用エクスパンシ
ョンコムの一実施例を以下に説明する。
【0038】(実施例1)使用糸種は300デニールの
ポリエステル加工糸で、同一ワーパービームにA、Bの
2品種を整経した。Aは枠立て糸数1, 019本、必要
ワーパービーム本数4本で、Aを単独で整経した場合の
ワーパービーム満管率が30%の品種であり、また、B
は枠立て糸数957本、必要ワーパービーム本数は4本
で、同様にワーパービーム満管率が50%の品種であ
る。
【0039】整経機において、まず、枠立て糸数1, 0
19本で空ビームへの巻き付け状態までセットし、そこ
から、前述した揚糸作成方法により、糸数差62本を片
側のみで揚糸し、エクスパンションコムを伸縮させて巻
き取り幅を合わせた後、糸数の少ないBから整経した。
Bを定長整経した後、前述した揚糸解除方法により62
本の揚糸をワーパービームに巻き込み、整経長をAのも
のに変更し、糸数が増えた分だけエクスパンションコム
を縮ませて巻き取り幅を合わせ、引き続き、Bの上にA
を整経した。Aを整経した後、空のワーパービームに載
せ替えて、再び揚糸を作ってBから整経した。
【0040】これを繰り返し、内層にB、外層にAが整
経された、満管率80%のワーパービーム4本が得られ
た。
【0041】次の巻返工程では、上記で作成された4本
のワーパービームをビームスタンドに載せ、それぞれか
らシートを引き出し、ストレート状態のエクスパンショ
ンコムに糸入れし、まず外層のAから織機ビームへと巻
き返した。Aの巻き返しが完了し、空の織機ビームに載
せ替えて余長部分を巻いている最中に、整経機でBから
Aへと切り替えた部分、すなわち、揚糸をワーパービー
ムに巻き込んだ部分が、それぞれ隣接する数本の糸にテ
ープで固定された状態で、ワーパービームから出てき
た。エクスパンションコムを通過する直前に、このテー
プ部分を外し、糸端に貼ってあるテープを切り、コムを
通過させた。これを4度行なった後、整経長をBのもの
に合わせ、エクスパンションコムで織機ビームへの巻き
取り幅を合わせて、引き続きBを巻き返した。
【0042】この作業中において、織機ビームへの巻き
取り長は、AおよびB共に予定の長さを確保でき、整経
機、巻返機とも、工程トラブルはなかった。また、巻返
機において、出てきた揚糸部を切って、コムを通過させ
るのに要した時間は5分であった。さらに、均一な形状
の織機ビームが得られ、織物に欠点が現れることはなか
った。
【0043】(比較例1)これに対して、上記2品種を
それぞれ単独でワーパービームに整経し、巻返機でのA
からBへの切替作業時間を測定したところ、2時間30
分を要した。
【0044】この比較例から明らかなように、本発明の
整経方法は従来の整経方法に比較して、巻返機における
品種切替作業時間を飛躍的に短縮でき、その時間短縮の
度合いから見て、切替作業そのものがなくなると言いか
えることができる。さらに、多品種小ロット化が進めば
進むほど本発明の整経方法の実施機会が増すため、従来
の整経方法を用いたときとの切替回数の差が大きくな
り、その分、巻返機の生産効率向上に大きく寄与できる
方法である。
【0045】
【発明の効果】本発明は、上述の構成により、以下に述
べる優れた効果を奏する。 (1)本発明による布帛製造における整経方法では、こ
れを行なった回数だけ、巻返工程での切替作業回数を減
少させることができ、巻返機の生産効率向上を果たせ
る。 (2)また本発明の整経方法によれば、整経−巻返工程
で利用するワーパービーム本数を削減することができ、
ビーム購入額および保管場所面積の減少となり、設備投
資が少なくて済む。 (3)本発明による整経機用エクスパンションコムで
は、整経機における品種切替時の揚糸作成と解除を、片
側一方だけで行なえることとなり、この切替作業時間
を、従来のエクスパンションコムを使用した場合の半分
に短縮できる。 (4)本発明による巻返機用エクスパンションコムで
は、巻き取り幅をその可変域で任意に変えられるのと同
時に、ストレートコムと同じく、コム全長にわたってコ
ム針間ピッチが一定であるため、均一な織機ビーム形状
が得られ、かつ、糸入れ作業もストレートコムと同じ方
法で、能率良く行なうことができる。 (5)本発明は、特に織編物の整経に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る整経機用エクスパンションコム
の一実施態様を示す概略正面図。
【図2】 図1の整経機用エクスパンションコムの横断
面図である。
【図3】 本発明に係る巻返機用エクスパンションコム
における、パンション接続部の一実施態様を示す概略斜
視図。
【図4】 図3の巻返機用エクスパンションコムにおけ
る、パンション接続部の横断面図。
【図5】 本発明に係る巻返機用エクスパンションコム
において、パンションがストレート状態となったときの
状態を示す概略正面図。
【図6】 従来の整経機用エクスパンションコムの概略
横断面図。
【図7】 従来の巻返機用エクスパンションコムの概略
正面図。
【図8】 図7の巻返機用エクスパンションコムにおけ
るパンション接続部の側面図。
【図9】 従来のストレート型巻返機用コムの側面図で
ある。
【符号の説明】
1、23:固定コマ 2、3、4、5、24、25:移動コマ 6、9、14、19:コムフレーム 7:コム針 8、13、18、30、37、40、41:パンション 10、15、20:コム取付台 11、16、21:止めネジ 12:接続ピン 17:エクスパンションボックス 22:シャフト 26、27:右ネジシャフト 28、35:右側コムフレーム 29、36:左側コムフレーム 31、38:位置決めピン 32、33:ピン穴 34、39:止めネジ L1、L2:コム針間ピッチ L3:ネジシャフト長さ L4、L5:パンション長さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸数の異なる複数品種の糸条を同一ワー
    パービームに層別して整経し、かつ品種間で糸数の共通
    する部分においては、その切り替え箇所で糸条が連続し
    ていることを特徴とする布帛製造における整経方法。
  2. 【請求項2】 複数枚のコムがジグザグ状に配置された
    整経機用エクスパンションコムにおいて、伸縮の固定点
    をその片方端側に置くことを特徴とするエクスパンショ
    ンコム。
  3. 【請求項3】 巻返機用エクスパンションコムにおい
    て、コムフレームと該コムフレームを取り付けるパンシ
    ョンとが一体型であり、かつ最伸長時にパンションがス
    トレート状態となることを特徴とするエクスパンション
    コム。
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