JP2000199092A - 洗浄用電解水の生成装置 - Google Patents

洗浄用電解水の生成装置

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JP2000199092A
JP2000199092A JP11002106A JP210699A JP2000199092A JP 2000199092 A JP2000199092 A JP 2000199092A JP 11002106 A JP11002106 A JP 11002106A JP 210699 A JP210699 A JP 210699A JP 2000199092 A JP2000199092 A JP 2000199092A
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cleaning
anode
cathode
electrolytic water
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JP11002106A
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English (en)
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Takuro Kato
琢朗 加藤
Kazuhiro Kubota
一浩 久保田
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Japan Carlit Co Ltd
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Japan Carlit Co Ltd
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属露出部分の洗浄においても、基板表面へ
のエッチング作用がなく、金属不純物がなくかつ実質的
に固体微粒子のない洗浄用電解水が長期間に渡り安定し
て得られる生成装置を提供する。 【解決手段】 純水または超純水の電気分解により洗浄
用電解水を生成させる固体高分子電解質を用いた二室型
洗浄用電解水の生成装置において、陽極室の陽極3が、
平滑度10〜80%にフラット加工され、かつ刻み幅が0.5
〜2.0mmであるエキスパンドチタン基体表面に活性層を
被覆させてなることを特徴とする洗浄用電解水の生成装
置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、半導体用基板、液
晶表示素子用基板等、清浄度が要求される基板表面、特
にエッチングをきらう基板表面の洗浄に関し、金属不純
物及び固体微粒子のない洗浄用電解水を得るための生成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体用基板、液晶表示素子用基板等、
清浄度が要求される基板表面の洗浄は、塩酸/過水、ア
ンモニア/過水及び希フッ酸を基準にした洗浄が広く行
われてきた。この方法は、米国RCA社が電子管の洗浄
のために開発したRCA洗浄を基本に改良されたもので
ある。
【0003】近年、環境問題が注視され、環境負荷のよ
り低い洗浄方法が求められてきており、また、経済性に
優れたより低コストの洗浄方法が求められてきている。
【0004】さらに、回路パターンの微細化、LSIの
高密度化、高集積化、高性能化の進展に伴い、半導体製
造プロセスでの清浄度の要求も、従来にも増して高まっ
てきている。
【0005】特開平10−1794号公報には、酸性水
及びアルカリ性水の電解水を用いた洗浄方法が開示され
ており、供給される塩酸、アンモニア等の電解質を電気
分解して、陽極室より生成させた酸性水及び陰極室より
生成させたアルカリ性水が、金属不純物除去及び固体微
粒子除去のための洗浄水として用いられている。
【0006】半導体基板表面の洗浄は、数多くの工程が
あり、洗浄水には、酸化性及び還元性の両特性が要求さ
れ、電解水は、酸化性洗浄水である酸性水と還元性洗浄
水であるアルカリ性水とが同時に得られるという点で、
非常に有用である。
【0007】しかしながら、最終洗浄に近くなると、金
属露出部分の洗浄が必要となるが、基板表面へのエッチ
ングの問題により、上記の電解水を用いることができな
い。
【0008】特開平10−286571号公報には、固
体高分子電解質(以下「SPE」と略記)隔膜を利用し
た、電解質を添加しない超純水の電解方法が開示されて
いる。当該公報により得られる電解水を洗浄に用いた場
合、基板表面へのエッチング作用なしでの洗浄が可能で
ある。
【0009】しかしながら、当該公報での電解は、オゾ
ン生成用電解から派生したものであり、金属不純物は非
常に少ないものの、陽極との接触によりSPE隔膜が損
傷を受け、多量の固体微粒子が発生するという問題点が
ある。さらに、長期間に渡って運転した場合、陽極から
の金属不純物の溶出が問題となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解決するために、金属露出部分の洗浄において
も、基板表面へのエッチング作用がなく、金属不純物が
なくかつ実質的に固体微粒子のない洗浄用電解水を長期
間に渡り安定して得ることのできる生成装置を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、本発明を完
成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、純水または超純水の
電気分解により洗浄用電解水を生成させるSPE隔膜を
用いた二室型洗浄用電解水の生成装置において、陽極室
の陽極が、平滑度10〜80%にフラット加工されたエキス
パンドチタン基体表面に活性層を被覆させてなることを
特徴とする洗浄用電解水の生成装置であり、また、本発
明は、SPE隔膜の両側面に、順次、陽極及び陰極、給
電体、槽体が配されてなる二室型洗浄用電解水の生成装
置において、陽極室の陽極が、平滑度10〜80%にフラッ
ト加工されたエキスパンドチタン基体表面に活性層を被
覆させてなることを特徴とする洗浄用電解水の生成装置
である。
【0013】本発明について、以下、図面を参照して詳
細に説明する。図1は、本発明の洗浄用電解水の生成装
置の概略を示したものである。
【0014】本発明の洗浄用電解水の生成装置は、SP
E隔膜2の両側面に各々密着配置させた陽極3及び陰極
4、ついで、その両外側面に各々配置させた給電体5、
5’、さらに、その両外側面に配置させた槽体6、6’
からなり、SPE隔膜2により分離された陽極室7と陰
極室8とを備えている。なお、図には示さないが、給電
体5、5’は、各々パッキンを介し、最外側面に配置さ
れた締付用端板により締め付けられている。
【0015】本発明に用いられるSPE隔膜2は、テフ
ロン製陽イオン交換膜であり、1枚でも複数枚重ねて使
用してもよい。
【0016】本発明に用いられる陽極3の基体は、平滑
度10〜80%にフラット加工されたエキスパンドチタン基
体である。
【0017】エキスパンド金属とは、一般に、金属板に
スリットを入れた後、金属板を引っ張り、スリットを拡
張させて、網目状の形状とし、ついで必要に応じて上下
ローラーにより圧延(「フラット加工」と呼ばれてい
る。)されて、水平面が平滑にされたものである。
【0018】本発明では、上記金属板を引っ張り、網目
状の形状としたものを「平滑度0%」、また圧延され
て、水平面が平滑にされたものを「平滑度100%」とす
る。
【0019】本発明に用いられるエキスパンドチタン基
体は、平滑度10〜80%にフラット加工されたものであ
る。
【0020】平滑度が10%未満の場合、SPE隔膜と接
触させる際に、SPE隔膜を損傷させ、また80%より大
の場合、ガス抜けが悪くなり不都合である。
【0021】本発明に用いられるエキスパンドチタン基
体の刻み幅(別名「ストランド幅」ともいう。)は、0.
5〜2.0mmである。
【0022】刻み幅が0.5mm未満の場合、基体の強度が
弱くなり、また2.0mmより大の場合、ガス抜けが悪くな
り不都合である。
【0023】本発明に用いられる陽極3は、平滑度10〜
80%にフラット加工されたエキスパンドチタン基体表面
に、焼成法、メッキ法またはスパッタリング法のいずれ
かにより、白金、酸化白金、タンタル、酸化タンタル及
び/または酸化イリジウムからなる群から選ばれた少な
くとも1種以上を活性層として被覆させたものである。
【0024】平滑度10〜80%にフラット加工されたエキ
スパンドチタン基体表面に活性層を被覆させた陽極3と
SPE隔膜2とを接触させても、SPE隔膜を損傷させ
ずかつ均一に密着するため、安定した電流及び電圧での
電気分解が可能であるとともに、従来の陽極とSPE隔
膜との接触に起因する固体微粒子が発生しない。
【0025】オゾン生成用電解から派生した従来の陽極
は、エキスパンドチタン基体表面にサンドブラスト等の
処理を施し、基体表面に凹凸を設けた点接触を基本とし
ており、陽極とSPE隔膜とを接触させる際にSPE隔
膜を損傷して多量の固体微粒子を発生させる。また、長
期間に渡って運転した場合、陽極から金属不純物が溶出
してしまう。
【0026】本発明に用いられる陰極4は、ポーラスチ
タン基体またはパンチングチタン基体表面に、焼成法、
メッキ法またはスパッタリング法のいずれかにより、白
金、酸化白金、タンタル、酸化タンタル及び/または酸
化イリジウムからなる群から選ばれた少なくとも1種以
上を活性層として被覆させたものである。
【0027】本発明に用いられる給電体5、5’は、リ
ング状チタン基体またはパンチングチタン基体表面に、
焼成法、メッキ法またはスパッタリング法のいずれかに
より、白金、酸化白金、タンタル、酸化タンタル及び/
または酸化イリジウムからなる群から選ばれた少なくと
も1種以上を被覆させたものである。なお、リング状の
場合には、陽極3及び陰極4に溶接させて用いられる。
【0028】本発明に用いられる陽極室7及び陰極室8
の槽体6、6’は、テフロン製のものが用いられる。
【0029】本発明の洗浄用電解水の生成装置では、陽
極室7及び陰極室8に供給水1、1’として純水または
超純水が供給され、給電体5、5’に直流電流を通電し
て電気分解を行うことにより、陽極室より、金属不純物
がなくかつ実質的に固体微粒子のない、中性で酸化性の
陽極室出口水9が、また、陰極室より、金属不純物がな
くかつごく微量の固体微粒子を含む、中性で還元性の陰
極室出口水10が生成される。
【0030】陽極室出口水9は、供給水1より高い酸化
還元電位(以下「ORP」と略記)を有し、金属を酸化
溶解させ、かつ基板表面へのエッチング作用がない。ま
た、陰極室出口水10は、供給水1’より低いORPを
有し、固体微粒子除去能力を有し、かつ基体表面へのエ
ッチング作用がない。
【0031】本発明に用いられる陽極3には、前述のよ
うに平滑度10〜80%にフラット加工されたエキスパンド
チタン基体が用いられており、SPE隔膜2に密着させ
ても、SPE隔膜2を傷つけることがなく、得られる陽
極室出口水9は、従来のように陽極とSPE隔膜との接
触により発生する固体微粒子もなく、また金属不純物も
ない。
【0032】陽極室出口水9は、ガス溶解フィルター1
2を通して、溶存ガス濃度を高めて、さらに酸化還元電
位を高めてもよい。
【0033】基板表面の洗浄に用いられる陽極洗浄用電
解水13は、金属不純物がなくかつ実質的に固体微粒子
がなく、基板表面へのエッチング作用がなく、中性で酸
化性である。
【0034】一方、陰極室出口水10は、金属不純物は
ないが、ごく微量の固体微粒子が発生する。
【0035】通常、陰極室出口水中のごく微量の固体微
粒子は、特に問題とはならないが、このごく微量の固体
微粒子をも問題とするような場合には、陰極室出口に固
体微粒子除去フィルター11を接続して、ごく微量の固
体微粒子を除去した後に用いられる。
【0036】固体微粒子除去フィルター11としては、
テフロン製中空糸フィルターやテフロン製メンブランフ
ィルターがあげられる。
【0037】また、陰極室出口水10は、ガス溶解フィ
ルター12’を通して、溶存ガス濃度を高めて、さらに
酸化還元電位を低めてもよい。
【0038】基板表面の洗浄に用いられる陰極洗浄用電
解水14は、金属不純物がなくかつ実質的に固体微粒子
がなく、基板表面へのエッチング作用がなく、中性で還
元性である。
【0039】本発明の生成装置は、電解質をなんら添加
することなく、純水または超純水を供給するだけで電気
分解できる。
【0040】本発明の生成装置では、洗浄用電解水とし
て、中性の酸化性洗浄水と中性の還元性洗浄水とを同時
に得ることができる。
【0041】本発明の生成装置により得られる陽極洗浄
用電解水13は、基板表面へのエッチング作用なしで、
金属の酸化溶解により金属不純物を除去することができ
る。また、最終洗浄に用いた場合、均一で薄く非常に良
好な酸化保護膜を形成することができる。一方、陰極洗
浄用電解水14は、基板表面へのエッチング作用なし
で、固体微粒子を除去することことができる。
【0042】本発明の生成装置より得られる陽極洗浄用
電解水及び陰極洗浄用電解水を組み合わせて洗浄するこ
とにより、清浄度が非常に高められた基板表面を得るこ
とができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を、図1
を参照して、実施例に基き説明する。なお、本発明は実
施例になんら限定されない。
【0044】実施例 本発明の洗浄用電解水の生成装置を以下のようにして作
製した。
【0045】平滑度50%にフラット加工した刻み幅1.0m
mのエキスパンドチタン基体表面に、焼成法により酸化
イリジウム/酸化タンタル=7/3の混合物を被覆させ
た陽極3、ポーラスチタン基体表面に焼成法により酸化
白金を被覆させた陰極4、及びリング状チタン基体表面
に焼成法により酸化白金を被覆させた給電体5、5’を
作製した後、陽極3と給電体5、及び陰極4と給電体
5’とを各々溶接した。
【0046】SPE隔膜2(登録商標:ナフィオン11
7、(株)デュポン製)を2枚重ね合わせ、その両側面
に、給電体5を溶接した陽極3と、給電体5’を溶接し
た陰極4とを各々配置させ、さらにその両外側面にテフ
ロン製槽体6、6’を各々配置させた後、最外側面より
締付用端板で締め付けて、SPE隔膜2により分離され
た陽極室7、陰極室8を有する二室型電解槽を作製し
た。各接触部分は、テフロン製パッキンにより封水され
ている。
【0047】ついで、陽極室出口に、テフロン製ガス溶
解フィルター12を接続した。
【0048】陰極室出口に、テフロン製固体微粒子除去
フィルター11を接続し、さらに、テフロン製ガス溶解
フィルター12’を接続した。
【0049】陽極室7及び陰極室8に、供給水1、1’
として超純水を2l/分で各々供給し、電流10Aで通
電して、50時間電気分解して、陽極室より中性の酸化性
洗浄水を、陰極室より中性の還元性洗浄水を各々生成さ
せた。
【0050】陽極室出口水9は、ガス溶解フィルター1
2を通して溶存ガス濃度を高めさせて、金属不純物がな
くかつ実質的に固体微粒子がない陽極洗浄用電解水13
を得た。
【0051】ORP計(電気化学計器(株)製HBM−1
02)を用いて、50時間電解後の陽極洗浄用電解水のO
RPを測定したところ、供給水のORPと比べ+80mV
であった。結果を表1に示す。
【0052】また、誘導結合プラズマ重量分析装置(横
川電機(株)製PMS2000)を用いて、50時間電解後
の陽極室出口水及び陽極洗浄用電解水中の金属不純物
(B(検出限界50ppt)、Na(検出限界1ppt)、Mg(検出
限界1ppt)、Al(検出限界1ppt)、K(検出限界10pp
t)、Ca(検出限界10ppt)、Ti(検出限界50ppt)、Cr
(検出限界10ppt)、Mn(検出限界5ppt)、Fe(検出限界
5ppt)、Ni(検出限界5ppt)、Cu(検出限界5ppt)、
Zn(検出限界15ppt)、Sn(検出限界30ppt)、Ba(検出限
界50ppt)、W(検出限界50ppt)、Ir(検出限界5ppt)、
Pt(検出限界40ppt)、Ta(検出限界50ppt)、Pb(検出限
界10ppt))を測定したところ、陽極室出口水及び陽極洗
浄用電解水共に全て検出限界以下であった。結果を表1
に示す。
【0053】また、パーティクルカウンター(リオン
(株)製KL−26)を用いて、50時間電解後の陽極室出
口水及び陽極洗浄用電解水中の粒径0.2μm以上の固体微
粒子数を測定したところ、陽極室出口水及び陽極洗浄用
電解水共に1個/1mlであった。結果を表1に示す。
【0054】陰極室出口水10は、固体微粒子除去フィ
ルター11で、液中の固体微粒子を除去させた後、ガス
溶解フィルター12’を通して溶存ガス濃度を高めさ
せ、金属不純物がなくかつ実質的に固体微粒子のない陰
極洗浄用電解水14を得た。
【0055】50時間電解後の陰極室出口水及び陰極洗浄
用電解水についても、上記と同様にして測定したとこ
ろ、陰極洗浄用電解水のORPは、供給水と比べ−620m
Vであり、液中の金属不純物は、陰極室出口水及び陰極
洗浄用電解水共に全て検出限界以下であり、また、液中
の粒径0.2μm以上の固体微粒子数は、陰極室出口水では
10個/1mlであり、陰極洗浄用電解水では検出されなか
った。結果を表1に示す。
【0056】さらに、上記生成装置を用いて、1,000時
間連続して電気分解を行った。1,000時間電解後の陽極
室出口水及び陽極洗浄用電解水についても、上記と同様
にして測定したところ、陽極洗浄用電解水のORPは、
供給水と比べ+80mVであり、金属不純物は、陽極室出
口水及び陽極洗浄用電解水共に全て検出限界以下であ
り、また、粒径0.2μm以上の固体微粒子数は、陽極室出
口水及び陽極洗浄用電解水共に2個/1mlであった。結
果を表1に示す。
【0057】また、1,000時間電解後の陰極室出口水及
び陰極洗浄用電解水についても、上記と同様にして測定
したところ、陰極洗浄用電解水のORPは、供給水と比
べ−630mVであり、金属不純物は、陰極室出口水及び陰
極洗浄用電解水共に全て検出限界以下であり、粒径0.2
μm以上の固体微粒子数は、陰極室出口水では12個/1m
lであり、陰極洗浄用電解水では検出されなかった。結
果を表1に示す。
【0058】以上のように、本発明の生成装置により得
られる洗浄用電解水は、経時安定性にも優れ、基板表面
の洗浄水として十分な効力を有している。
【0059】比較例実施例において、平滑度50%にフラ
ット加工した刻み幅1.0mmのエキスパンドチタン基体の
代りに、平滑度0%で刻み幅1.0mmのエキスパンドチタ
ン基体を用いた以外は、実施例と同様にして、洗浄用電
解水の生成装置を作製し、実施例と同様にして、50時間
電気分解して、陽極室より中性の酸化性洗浄水を、陰極
室より中性の還元性洗浄水を各々生成させた。
【0060】50時間電解後の陽極室出口水及び陽極洗浄
用電解水について、実施例と同様にして測定したとこ
ろ、陽極洗浄用電解水のORPは、供給水に比べ+100m
Vであり、金属不純物は、陽極室出口水及び陽極洗浄用
電解水共に全て検出限界以下であり、また、粒径0.2μm
以上の固体微粒子数は、陽極室出口水では750個/1m
l、陽極洗浄用電解水では730個/1mlであった。結果を
表2に示す。
【0061】また、50時間電解後の陰極室出口水及び陰
極洗浄用電解水についても、実施例と同様にして測定し
たところ、陰極洗浄用電解水のORPは、供給水と比べ
−600mVであり、金属不純物は、陰極室出口水及び陰極
洗浄用電解水共に全て検出限界以下であり、また、粒径
0.2μm以上の固体微粒子数は、陰極室出口水では12個/
1mlであり、陰極洗浄用電解水では検出されなかった。
結果を表2に示す。
【0062】さらに、1,000時間電解後の陽極室出口水
及び陽極洗浄用電解水についても、実施例と同様にして
測定したところ、陽極洗浄用電解水のORPは、供給水
と比べ+15mVであり、金属不純物は、陽極室出口水及
び陽極洗浄用電解水共にIrが1ppb検出され、他は全て
検出限界以下であった。また、粒径0.2μm以上の固体微
粒子数は、陽極室出口水では1,000個/1mlであり、陽
極洗浄用電解水では1,020個/1mlであった。
【0063】また、1,000時間電解後の陰極室出口水及
び陰極洗浄用電解水についても、実施例と同様にして測
定したところ、陰極洗浄用電解水のORPは、供給水と
比べ−620mVであり、金属不純物は、陰極室出口水及び
陰極洗浄用電解水共に全て検出限界以下であり、また、
粒径0.2μm以上の固体微粒子数は、陰極室出口水では15
個/1mlであり、陰極洗浄用電解水では検出されなかっ
た。結果を表2に示す。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】本発明の生成装置は、電解質をなんら添
加することなく、純水または超純水を供給するだけで電
解できる。
【0067】本発明の生成装置によれば、陽極室より、
金属不純物がなくかつ実質的に固体微粒子のない中性の
酸化性洗浄水と、陰極室より、金属不純物がなくかつ実
質的に固体微粒子のない中性の還元性洗浄水とが同時に
得られる。
【0068】本発明の生成装置により得られる陽極洗浄
用電解水は、基板表面へのエッチング作用なしで、金属
の酸化溶解により金属不純物を除去することができ、最
終洗浄に用いた場合には、均一で薄く非常に良好な酸化
保護膜を形成することができる。また、陰極洗浄用電解
水は、基板表面へのエッチング作用なしで、固体微粒子
を除去することことができる。
【0069】本発明の生成装置により得られる陽極洗浄
用電解水及び陰極洗浄用電解水を組み合わせて、基板表
面を洗浄することにより、清浄度が非常に高められた基
板表面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄用電解水の生成装置の概略を示す
図である。
【符号の説明】
1、1’ 供給水 2 SPE隔膜 3 陽極 4 陰極 5、5’ 給電体 6、6’ 槽体 7 陽極室 8 陰極室 9 陽極室出口水 10 陰極室出口水 11 固体微粒子除去フィルター 12,12’ ガス溶解フィルター 13 陽極洗浄用電解水 14 陰極洗浄用電解水
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25B 13/08 304 C25B 13/08 304 H01L 21/304 647 H01L 21/304 647Z Fターム(参考) 3B201 AA03 BB93 BB96 4D061 DA10 DB07 EA02 EB01 EB12 EB17 EB19 EB30 EB31 EB33 FA13 4K011 AA06 AA21 AA29 AA31 AA32 AA33 CA04 DA01 4K021 AA01 BA02 BC07 CA09 DB05 DB12 DB18 DB31 DB53

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純水または超純水の電気分解により洗浄
    用電解水を生成させる固体高分子電解質隔膜を用いた二
    室型洗浄用電解水の生成装置において、陽極室の陽極
    が、平滑度10〜80%にフラット加工されたエキスパンド
    チタン基体表面に活性層を被覆させてなることを特徴と
    する洗浄用電解水の生成装置。
  2. 【請求項2】 固体高分子電解質隔膜の両側面に、順
    次、陽極及び陰極、給電体、槽体が配されてなる二室型
    洗浄用電解水の生成装置において、陽極室の陽極が、平
    滑度10〜80%にフラット加工されたエキスパンドチタン
    基体表面に活性層を被覆させてなることを特徴とする洗
    浄用電解水の生成装置。
  3. 【請求項3】 エキスパンドチタン基体の刻み幅が、0.
    5〜2.0mmであることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の洗浄用電解水の生成装置。
  4. 【請求項4】 活性層が、焼成法、メッキ法またはスパ
    ッタリング法のいずれかにより、白金、酸化白金、タン
    タル、酸化タンタル及び/または酸化イリジウムからな
    る群から選ばれた少なくとも1種以上を被覆させてなる
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項
    に記載の洗浄用電解水の生成装置。
  5. 【請求項5】 陽極室出口水が、ガス溶解フィルターに
    通されることを特徴とする請求項1から請求項4のいず
    れか1項に記載の洗浄用電解水の生成装置。
  6. 【請求項6】 陰極室出口水が、固体微粒子除去フィル
    ターに通されることを特徴とする請求項1から請求項5
    のいずれか1項に記載の洗浄用電解水の生成装置。
  7. 【請求項7】 陰極室出口水が、ガス溶解フィルターに
    通されることを特徴とする請求項1から請求項6のいず
    れか1項に記載の洗浄用電解水の生成装置。
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