JP2000198824A - 光硬化性樹脂組成物および硬化物 - Google Patents
光硬化性樹脂組成物および硬化物Info
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- JP2000198824A JP2000198824A JP11292185A JP29218599A JP2000198824A JP 2000198824 A JP2000198824 A JP 2000198824A JP 11292185 A JP11292185 A JP 11292185A JP 29218599 A JP29218599 A JP 29218599A JP 2000198824 A JP2000198824 A JP 2000198824A
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Abstract
て用いられる銅被覆された鋼線に対し、高い密着力を有
する光硬化性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)ポリオール化合物、ポリイソシア
ネート化合物および水酸基含有(メタ)アクリレート化
合物を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレー
ト、(B)一分子中に少なくとも一個のメルカプト基と
少なくとも一個の−SiRaRbRc(ここで、Ra、Rb
およびRcは独立にアルキル基、アルコキシ基、アリー
ル基、アリールオキシ基、ハロゲン原子または水素原子
を表す)で表される基をもつ化合物、(C)光重合開始
剤 (D)一分子中にアミノ基を少なくとも一個有するエチ
レン性不飽和モノマー、並びに、(E)前記(A)成分
および(D)成分以外の、一分子中に(メタ)アクリロ
イル基を少なくとも一個有する(メタ)アクリレート化
合物、よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物
を含有する光硬化性樹脂組成物。
Description
物に関する。さらに詳しくは、特に光ファイバユニット
中のテンションメンバのオーバーコート材として有用で
ある光硬化性樹脂組成物およびその硬化物に関する。
バユニットは、一般に図1に示すような構造をしてい
る。即ち、その中心部には、製造時などにかかる張力に
より光ファイバが断線することを防ぐ目的としてオーバ
ーコート層2を有するテンションメンバと呼ばれる銅被
覆された鋼線1があり、この外周に光硬化性樹脂で被覆
された光ファイバ3が一定の間隔で数本撚り合わされ、
さらに低ヤング率の光硬化性樹脂の内層被覆4と高ヤン
グ率の外層被覆5が設けられた構造となっている。この
オーバーコート材としては、内層被覆に用いられる低ヤ
ング率(〜10kg/mm2)の光硬化性樹脂或いは外
層被覆として用いられる高ヤング率(50kg/mm2
〜)の光硬化性樹脂がいずれも使用されていた。しかし
ながら、これらの樹脂を用いた場合、テンションメンバ
に対する密着力に劣り、ユニット化した後剥離が起こ
り、伝送ロスが増加しやすいという問題があった。
しようとする課題は、光ファイバユニットのテンション
メンバとして用いられる銅被覆された鋼線に対し、高い
密着力を有する光硬化性樹脂組成物を提供することにあ
る。
した結果、以下に示す特定の光硬化性樹脂組成物により
前記課題を解決できることを見いだし本発明に到達し
た。
合物、ポリイソシアネート化合物および水酸基含有(メ
タ)アクリレート化合物を反応させて得られるウレタン
(メタ)アクリレート、(B)一分子中に少なくとも一
個のメルカプト基と少なくとも一個の−SiRaRbRc
(ここで、Ra、RbおよびRcは独立にアルキル基、ア
ルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ハロゲン
原子または水素原子を表す)で表される基をもつ化合
物、(C)光重合開始剤 (D)一分子中にアミノ基を少なくとも一個有するエチ
レン性不飽和モノマー、並びに、(E)前記(A)成分
および(D)成分以外の、一分子中に(メタ)アクリロ
イル基を少なくとも一個有する(メタ)アクリレート化
合物、よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物
を含有する光硬化性樹脂組成物である。また、本発明に
よれば、本発明の上記光硬化性樹脂組成物の硬化物が同
様に提供される。
て詳述する。なお、本明細書においては、数平均分子量
はゲルパーミエーションクロマトグラフィで測定される
ポリスチレン換算の数平均分子量を意味する。
タ)アクリレート(以下、「ウレタン(メタ)アクリレ
ート(A)」という)は、前記のとおり、(a)ポリオ
ール化合物、(b)ポリイソシアネート化合物および
(c)水酸基含有(メタ)アクリレート化合物を反応さ
せて得られる。
物としては、例えばポリエーテルポリオール、ポリエス
テルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカ
プロラクトンポリオール、分子中に2個以上の水酸基を
有する脂肪族炭化水素、分子中に2個以上の水酸基を有
する脂環式炭化水素、分子中に2個以上の水酸基を有す
る不飽和炭化水素等が用いられる。これらのポリオール
化合物は1種単独で用いることも、2種類以上を併用す
ることもできる。これらのポリオールにおける構造単位
の結合様式は特に限定されず、ランダム結合、ブロック
結合、グラフト結合のいずれであってもよい。上記ポリ
エーテルポリオールとしては、例えば脂肪族ポリエーテ
ルポリオール、脂環式ポリエーテルポリオール、芳香族
ポリエーテルポリオール等を挙げることができる。
しては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリヘ
キサメチレングリコール、ポリヘプタメチレングリコー
ル、ポリデカメチレングリコール、或いは2種類以上の
イオン重合性環状化合物を開環共重合させて得られるポ
リエーテルポリオール等が挙げられる。
えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブテン−
1−オキシド、イソブテンオキシド、3,3−ビスクロ
ロメチルオキセタン、テトラヒドロフラン、2−メチル
テトラヒドロフラン、3−メチルテトラヒドロフラン、
ジオキサン、トリオキサン、テトラオキサン、シクロヘ
キセンオキシド、スチレンオキシド、エピクロルヒドリ
ン、グリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、
アリルグリシジルカーボネート、ブタジエンモノオキシ
ド、イソプレンモノオキシド、ビニルオキセタン、ビニ
ルテトラヒドロフラン、ビニルシクロヘキセンオキシ
ド、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエ
ーテル、安息香酸グリシジルエステル等の環状エーテル
類が挙げられる。上記2種類以上のイオン重合性環状化
合物の具体的な組み合わせとしては、例えばテトラヒド
ロフランとエチレンオキシド、テトラヒドロフランとプ
ロピレンオキシド、テトラヒドロフランと2−メチルテ
トラヒドロフラン、テトラヒドロフランと3−メチルテ
トラヒドロフラン、エチレンオキシドとプロピレンオキ
シド、エチレンオキシドとブテン−1−オキシドの如き
二元共重合体、テトラヒドロフランとブテン−1−オキ
シドとエチレンオキシドの如き三元共重合体等を挙げる
ことができる。
レンイミン等の環状イミン類、β−プロピオラクトン、
グリコール酸ラクチド等の環状ラクトン酸類、或いはジ
メチルシクロポリシロキサン類とを開環共重合させたポ
リエーテルポリオールを使用することもできる。これら
のイオン重合性環状化合物の開環共重合体はランダムに
結合していてもよいし、ブロック状に結合していてもよ
い。
例えば水添ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加
ジオール、水添ビスフェノールFのアルキレンオキシド
付加ジオール、1,4−シクロヘキサンジオールのアル
キレンオキシド付加ジオール等が挙げられる。
例えばビスフェノールAのアルキレンオキシド付加ジオ
ール、ビスフェノールFのアルキレンオキシド付加ジオ
ール、ハイドロキノンのアルキレンオキシド付加ジオー
ル等が挙げられる。
としては、例えば脂肪族ポリエーテルポリオールとして
は、PTMG650、PTMG1000、PTMG20
00(以上、三菱化学(株)製)、EXCENOL10
20、EXCENOL2020、EXCENOL302
0、(以上、旭硝子(株)製)、ユニセーフ DC11
00、ユニセーフDC1800、ユニセーフDCB11
00、ユニセーフDCB1800(以上、日本油脂
(株))、PPTG1000、PPTG2000、PP
TG4000、PTG400、PTG650、PTG2
000、PTG3000、PTGL1000、PTGL
2000(以上、保土谷化学工業(株)製)、Z−30
01−4、Z−3001−5、PBG2000、PBG
2000B(以上、第一工業製薬(株)製)が挙げられ
る。芳香族ポリエーテルポリオールとしてはユニオール
DA−400、DA−700、DB−400(以上、日
本油脂(株)製)等を挙げることができる。
ルコールと多塩基酸とを反応させて得られる。ここで、
多価アルコールとしては、例えばエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、2−メチル−1,8−オクタンジオール等が挙げ
られる。また、多塩基酸としては、例えばフタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、ア
ジピン酸、セバシン酸等を挙げることができる。
としては、クラポールP−1010、P−2010、F
−1010、F−2010、PMIPA−2000、P
KA−A、PKA−A2、PNA−2000(以上、
(株)クラレ製)等を挙げることができる。
は、例えばポリテトラヒドロフランのポリカーボネー
ト、ポリ(ヘキサンジオールカーボネート)、ポリ(ノ
ナンジオールカーボネート)、ポリ(3−メチル−1,
5−ペンタメチレンカーボネート)等が挙げられる。
販品としては、DN−980、DN−981、DN−9
82、DN−983(以上、日本ポリウレタン工業
(株)製)、PC−8000(PPG社製)、PNOC
−1000、PNOC−2000、PMC−100、P
MC−2000(以上、(株)クラレ製)、プラクセル
CD205、CD210、CD220、CD205P
L、CD210PL、CD220PL、CD205H
L、CD210HL、CD220HL、CD210T、
CD220T(以上、ダイセル化学工業(株)製)等が
挙げられる。
ては、例えば、εーカプロラクトンとジオールとを反応
させて得られるポリカプロラクトンジオール等が挙げら
れる。上記ジオールとしては、例えばエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ポリプロピレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、1,2−ポリブチ
レングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−ブタンジオール等が挙げられる。
市販品としては、例えばプラクセル205、210、2
12、220、210N、220AL(以上、ダイセル
化学工業(株)製)等が挙げられる。
炭化水素としては、例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、テトラメチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オ
クタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メ
チル−1,8−オクタンジオール、ヒドロキシ末端水添
ポリブタジエン、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等が挙げられ
る。
炭化水素としては、例えば1,4−シクロヘキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−ビ
ス(ヒドロキシエチル)シクロヘキサン、ジシクロペン
タジエンのジメチロール化合物、トリシクロデカンジメ
タノール等が挙げられる。
炭化水素としては、例えばヒドロキシ末端停止ポリブタ
ジエン、ヒドロキシ末端停止ポリイソプレン等が挙げら
れる。
は、例えばβ−メチル−δ−バレロラクトンジオール、
ひまし油変性ジオール、ポリジメチルシロキサンの末端
ジオール化合物、ポリジメチルシロキサンの末端カルビ
トール変性ジオール等が挙げられる。これらの(a)ポ
リオール化合物の数平均分子量は50〜15,000、
特に100〜8,000が好ましい。
ン(メタ)アクリレート(A)の合成に使用される
(b)ポリイソシアネートとしては、例えば2,4−ト
リレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−
キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、 p
−フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメ
チルフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビフェニ
レンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、ビス(2−イソ
シアネートエチル)フマレート、6−イソプロピル−
1,3−フェニルジイソシアネート、4−ジフェニルプ
ロパンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、水
添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キシリレン
ジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシア
ネート等が挙げられる。これらのうち、2,4−トリレ
ンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート
等が好ましい。これら(b)のポリイソシアネート化合
物は一種単独でまたは2種類以上を組み合わせて用いる
ことができる。
合物;ウレタン(メタ)アクリレート(A)の合成に使
用される第三の反応成分である水酸基含有(メタ)アク
リレート化合物(c)としては、例えば2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール
モノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリロイルホスフェート、4−ヒドロキシシ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールモノ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート、および下記構造式(1)または
(2)で表される(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
示し、nは1〜15、好ましくは1〜4の整数を示す〕 また、アルキルグリシジルエーテル、アリルグリシジル
エーテル、グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシ
ジル基含有化合物と(メタ)アクリル酸との付加反応に
より得られる化合物も同様に使用することができる。こ
れらのうち、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が好まし
い。また、これらの水酸基含有(メタ)アクリレートは
1種または2種以上を併用してもよい。
成方法は特に制限されないが、例えば次の(i)〜(i
ii)の方法に従って行われる。 (i)(b)ポリイソシアネート化合物および(c)水
酸基含有(メタ)アクリレート化合物を反応させ、次い
で得られた生成物に(a)ポリオール化合物を反応させ
る方法。 (ii)(a)ポリオール化合物、(b)ポリイソシア
ネート化合物、(c)水酸基含有(メタ)アクリレート
化合物を一括に仕込んで反応させる方法。 (iii)(a)ポリオール化合物および(b)ポリイ
ソシアネート化合物を反応させ、次いで得られた生成物
に(c)水酸基含有(メタ)アクリレート化合物を反応
させる方法。
リレート(A)の合成方法においては通常、ナフテン酸
銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、ラウリル酸
ジ−n−ブチルスズ、トリエチルアミン、1,4−ジア
ザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、1,4−ジアザ−2
−メチルビシクロ〔2.2.2〕オクタン等のウレタン化
触媒を、(a)ポリオール、(b)ポリイソシアネート
および(c)水酸基含有(メタ)アクリレートの合計重
量100重量部当り0.01〜1重量部用いて反応を行
うのが好ましい。この反応における反応温度は、通常0
〜90℃、特に10〜80℃で行うのが好ましい。
リレートの数平均分子量は、100〜20,000、特
に500〜15,000であることが好ましい。ウレタ
ン(メタ)アクリレートの数平均分子量が100未満で
あると、得られる硬化物のヤング率が増加する傾向にあ
り、逆に数平均分子量が20,000を越えると組成物
の粘度が高く取り扱いにくくなり易い。
ては、一分子中に少なくとも一個のメルカプト基と少な
くとも一個の、式:−SiRaRbRc(ここで、Ra、R
bおよびRcは独立にアルキル基、アルコキシ基、アリー
ル基、アリールオキシ基、ハロゲン原子または水素原子
を表す)で表される基を有する化合物(以下、「オルガ
ノシリル基含有メルカプタン(B)」という)が使用さ
れる。
れるアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基およびヘキシル基が
挙げられる。アルコキシ基としては、例えばメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基およびブトキシ基が挙げ
られる。アリール基としては、例えばフェニル基、アリ
ールオキシ基としては、例えばフェニルオキシ基が挙げ
られる。ハロゲン原子としては例えばフッ素、塩素、臭
素の原子が挙げられる。
(B)としては、例えば、γ−メルカプトプロピルメチ
ルモノメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルモノエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルジエトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリエトキシシラン、β−メルカプト
エチルモノエトキシシラン、β−メルカプトエチルトリ
エトキシシラン、β−メルカプトエチルトリエトキシシ
ラン等が挙げられる。 これらの化合物のうち、特にγ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルメチルジメトキシシラン、β−メルカプト
エチルトリエトキシシランが好ましい。これらは一種単
独でも二種以上の組み合わせでも使用することができ
る。該オルガノシリル基含有メルカプタン(B)は、例
えば、SH6062、AY43−062(以上、東レ・
ダウコーニング・シリコーン(株)製)等が挙げられ
る。
合開始剤としては、公知の光硬化性樹脂組成物に使用さ
れるものであれば特に制限無く使用することが可能であ
り、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン、3−メチルアセトフェノン、2,2−ジメトキシ
−2−フェニルアセトフェノン、キサントン、フルオレ
ノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノ
ン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルア
セトフェノン、ベンゾフェノン、4−クロロベンゾフェ
ノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、4,4’−
ジアミノベンゾフェノン、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインプロピルエーテル、ミヒラーズケトン、ベン
ジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−
ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2
−プロピル)ケトン、2−メチル−1−[4−(メチル
チオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1−オ
ン、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィ
ネート、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホ
スフィンオキシド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ
−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタン−1−オ
ン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4
−トリメチルペンチルホスフィンオキシド、メチルベン
ゾイルホルメート、チオキサントン、ジエチルチオキサ
ントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロ
チオキサントン、オリゴ[2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノ
ン]等が挙げられる。これらの中で好ましいものは、1
−ヒドロキシシクロヘキシルケトン、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−
ブタン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチ
オ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−ト
リメチルペンチルホスフィンオキシド、2,4,6−トリ
メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、2,
4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネート
である。
ばIRGACURE184、261、369、500、
651、907、819、1700、1800、185
0、CGI−403、Darocur 953、111
6、1173、1664、2273、2959、ZL1
3331(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
(株)製)、Lucirin TPO、LR8893
(以上、BASF社製)、ユベクリルP36(UCB社
製)、VICURE55(アクゾ社製)、ESACUR
E KIP100F、KIP150(LAMBERTI
社製)、KAYACURE ITX、QTX、DET
X、BMS(以上、日本化薬(株)製)等が挙げられ
る。これらの放射線重合開始剤のうち、IRGACUR
E184、369、651、907、1700、180
0、1850、Lucirin TPO、LR8893
が好ましい。これらは、単独で用いてもまたは二種以上
組み合わせて用いてもよい。
一分子中にアミノ基を少なくとも一個有するエチレン性
不飽和モノマー(以下、「アミノ基含有化合物(D)」
という)としては、例えばN−ビニルピロリドン、N−
ビニルカプロラクタム、(メタ)アクリロイルモルホリ
ン、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド、オクチル(メタ)アクリルア
ミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)
アクリレート等が挙げられる。これらのアミノ基含有化
合物(D)は、2種類以上を併用することもできる。
(D)成分の使用により密着力を向上させることができ
且つ密着性の経時安定性が得られる。
(A)成分および(D)成分以外の、一分子中に(メ
タ)アクリロイル基を少なくとも一個有する(メタ)ア
クリレート化合物(以下、「(メタ)アクリレート化合
物(E)」という)であり、(メタ)アクリロイル基を
一つだけ有する単官能化合物と二つ以上有する多官能化
合物の何れの化合物が挙げられる。
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリ
レート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)
アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソア
ミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレ
ート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メ
タ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル
(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、
イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)
アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル
(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシ
エチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)
アクリレート、エトキシエトキシエチル(メタ)アクリ
レート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アク
リレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)
アクリレート、ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリ
レート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンテニル(メタ)アクリレート、トリシクロデ
カニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリ
レート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマン
チル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイル
オキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピルフタル酸、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピルテトラヒドロフタル酸、2−(メタ)
アクリロイルオキシプロピルヘキサヒドロフタル酸、2
−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、トリフ
ルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプ
ロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピル
(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メ
タ)アクリレート、ヘプタデカフルオロデシル(メタ)
アクリレート、下記式(3)〜(5)で表される化合物
を挙げることができる。
素数2〜6、好ましくは2〜4のアルキレン基を示し、
R4は水素原子または炭素数1〜12あるいは芳香環を
有する有機基を示し、mは0〜12、好ましくは1〜8
の数を示す)
8、好ましくは2〜5のアルキレン基を示し、pは1〜
8、好ましくは1〜4の数を示す)
6は水素原子またはメチル基を示す)で表されるアクリ
レートモノマー等が挙げられる。
クス M−101、M−102、M−110、M−11
1、M−113、M−114、M−117、M−12
0、M−152、M−154、M−5300、M−54
00、M−5500、M−5600(以上、東亞合成
(株)製)、KAYARAD TC−110S、R−1
28H、R629、R644(以上、日本化薬(株)
製)、IPAA、AIB、SBAA、TBA、IAA
A、HEXA、CHA、NOAA、IOAA、INA
A、LA、TDA、MSAA、CAA、HDAA、LT
A、STA、ISAA−1、ODAA、NDAA、IB
XA、ADAA、TCDA、2−MTA、DMA、ビス
コート #150、#150D、#155、#158、
#160、#190、#190D、#192、#19
3、#220、#320、#2311HP、#200
0、#2100、#2150、#2180、MTG(以
上、大阪有機化学工業(株)製)、NKエステル M−
20G、M−40G、M−90G、M−230G、CB
−1、SA、S、AMP−10G、AMP−20G、A
MP−60G、AMP−90G、A−SA、LA(以
上、新中村化学工業(株)製)、ライトアクリレート
IA−A、L−A、S−A、BO−A、EC−A、MT
G−A、DPM−A、PO−A、P−200A、THF
−A、IB−XA、HOA−MS、HOA−MPL、H
OA−MPE、HOA−HH、IO−A、BZ−A、N
P−EA、NP−10EA、HOB−A、FA−10
8、エポキシエステルM−600A(以上、共栄社化学
(株)製)、FA−511、FA−512A、FA−5
13A(以上、日立化成工業(株)製)等が挙げられ
る。
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタン
ジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオ
キシエチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パンポリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリオキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンポリオキシエチル(メタ)
アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシ
アヌレートジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレ
ート、エチレンオキシド付加ビスフェノールAジ(メ
タ)アクリレート、エチレンオキシド付加ビスフェノー
ルFジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド付加
ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロピレン
オキシド付加ビスフェノールFジ(メタ)アクリレー
ト、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレ
ート、ビスフェノールAジエポキシジ(メタ)アクリレ
ート、ビスフェノールFジエポキシジ(メタ)アクリレ
ート等が挙げられる。
2、SA−2006、SA−2007、SA−410
0、 SA−5001、SA−6000、SA−760
0、SA−8000、SA−9000(以上、三菱化学
(株)製)、ビスコート #195、#195D、#2
14HP、#215、#215D、#230、#230
D、#260、#295、#295D、#300、#3
10HP、#310HG、#312、#335HP、#
335D、#360、GPT、#400、V#540、
#700、GPT(以上、大阪有機化学工業(株)
製)、KAYARADMANDA、R−526、NPG
DA、PEG400DA、R−167、HX−220、
HX−620、R−551、R−712、R−604、
R−684、GPO−303、TMPTA、THE−3
30、TPA−320、TPA−330、PET−3
0、RP−1040、T−1420、DPHA、D−3
10、D−330、DPCA−20、DPCA−30、
DPCA−60、DPCA−120(以上、日本化薬
(株)製)、アロニックス M−210、M−208、
M−215、M−220、M−225、M−233、M
−240、M−245、M−260、M−270、M−
305、M−309、M−310、M−315、M−3
20、M−350、M−360、M−400、M−40
8、M−450(以上、東亞合成(株)製)、SR−2
12、SR−213、SR−355(以上、サートマー
社製)、SP−1506、SP−1507、SP−15
09、SP−1519−1、SP−1563、SP−2
500、VR60、VR77、VR90(以上、昭和高
分子(株)製)等が挙げられる。
の本発明の組成物における配合割合は、通常、(A)成
分と(D)成分と(E)成分の合計重量100重量部当
たり30〜80重量部、特に40〜70重量部とするの
が好ましい。(A)成分の配合割合が30重量部未満で
あると、得られる硬化物の靭性が減少し、逆に80重量
部を越えると組成物の粘度が上昇し、取り扱い性が悪く
なり易い。
基含有メルカプタン(B)の配合量は、通常、(A)成
分と(D)成分と(E)成分の合計重量100重量部当
たり0.01重量部以上であり、好ましくは0.05〜5
重量部、特に0.1〜1重量部が好ましい。配合量が少
なすぎると被接着基材、特に金属基材との接着性が不十
分となり、配合量が多すぎると、硬化物のヤング率が著
しく低下し、また組成物の経時での保存安定性に劣る。
合量は、(A)成分と(D)成分と(E)成分の合計重
量100重量部当たり、通常、0.1〜10重量部、特
に0.5〜7重量部が好ましい。また、(D)成分の本
発明の組成物における配合割合は、通常、(A)成分と
(D)成分と(E)成分の合計重量100重量部当たり
2〜20重量部、特に3〜15重量部とするのが好まし
い。(D)成分の配合割合が2重量部未満であると、得
られる硬化物の銅に対する密着力が低下し、逆に20重
量部を越えると硬化物の吸水率が高くなる。さらに、
(メタ)アクリレート化合物(E)の配合量は、(A)
成分と(D)成分と(E)成分の合計重量100重量部
当たり、通常、10〜68重量部、特に15〜50重量
部が好ましい。本発明の組成物は、発明の効果を損なわ
ない範囲で下記の如き任意成分をさらに含有することが
できる。
リマーとしては、例えばポリエステル(メタ)アクリレ
ート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリアミド(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシ基を有
するシロキサンポリマー、グリシジルメタアクリレート
とそのほかの重合性モノマーとの共重合体と(メタ)ア
クリル酸を反応させて得られる反応性ポリマー等が挙げ
られる。
る水素ガスの発生を抑えるためにアミンを併用すること
が可能である。このようなアミンとしては、例えばジア
リルアミン、ジイソプロピルアミン、ジエチルアミン、
ジエチルヘキシルアミン等が挙げられる。
ば酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、老化防止剤、
シランカップリング剤、塗面改良剤、帯電防止剤、保存
安定剤、熱重合禁止剤等を配合することもできる。
系、ビスフェノール系、高分子型フェノール系、イオウ
系およびリン系の酸化防止剤が挙げられ、市販品として
は例えばIrganox 1010、1035、107
6、1222(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカル
ズ(株)製)、スミライザーGA−80、S(以上、住
友化学工業(株)製)等の商品名が挙げられる。
系、トリアジン系の紫外線吸収剤が挙げられ、市販品と
しては、Tinuvin P、213、234、32
0、326、327、328、329(以上、チバ・ス
ペシャルティ・ケミカルズ(株)製)、Seesorb
102、103、110、202、501、704、
712(以上、シプロ化成(株)製)、Sumisor
b 110、130、140、220、250、30
0、320、340、350、400(以上、住友化学
工業(株)製)等の商品名が挙げられる。
4、292、622LD(以上、チバ・スペシャルティ
・ケミカルズ(株)製)サノールLS440、LS77
0(以上、三共(株)製)、Sumisorb TM−
061(住友化学工業(株)製)等の商品名が挙げられ
る。光安定剤は(A)成分、(D)成分および(E)成
分の合計重量を100重量部としたとき、5重量部以下
配合できる。
剤、アリルアミン系老化防止剤、ケトンアミン系老化防
止剤等が挙げられ、それらの市販品としてはAntig
ene W、P、3C、6C、RD−G、FR、AW
(以上、住友化学工業(株)製)等が挙げられる。
−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、 N−(2−アミノエチル)−3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、γ−グリシドキシルプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシルプロピルメチルジメトキ
シシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン等が挙げられる。これらの市販品としては、サイラ
エースS310、S311、S320、S321、S3
30、S510、S520、S530、S610、S6
20、S710、S810(以上、チッソ(株)製)、
SH6020、SZ6023、SZ6030、SH60
40、SH6076、SZ6083(以上、東レ・ダウ
コーニング・シリコーン(株)製)、KBM403、K
BM503、KBM602、KBM603、KBM80
3、KBE903(以上、信越化学工業(株)製)等が
挙げられる。
キサンポリエーテル等のシリコーン添加剤が挙げられ、
市販品としてはDC−57、DC−190(以上、ダウ
コーニング製)、SH−28PA、SH−29PA、S
H−30PA、SH−190(以上、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)製)、KF351、KF35
2、KF353、KF354(以上、信越化学工業
(株)製)、L−700、L−7002、L−750
0、FK−024−90(以上、日本ユニカー(株)
製)等が挙げられる。
て、通常200〜20,000mPa・s、特に2,00
0〜15,000mPa・sが好ましい。
物の23℃におけるヤング率は、10〜100kg/m
m2、特には15〜100kg/mm2であるのが好まし
い。また、本発明の光硬化性樹脂組成物の硬化物の銅に
対する密着性は、ピール強度で測定して20g/cm以
上、特には30〜500g/cm、さらには30〜20
0g/cmであることが好ましい。
るが、本発明はこれら実施例により何ら制限されるもの
ではない。 (A)成分のウレタン(メタ)アクリレートの合成例1 撹拌機、温度計を備えた撹拌容器に、トリレンジイソシ
アネート 20.9重量%、2,6−ジ−t−ブチル−p
−クレゾール 0.02重量%、フェノチアジン 0.0
1重量%、ジラウリル酸ジ−n−ブチル錫 0.08重
量%を仕込み撹拌し、乾燥空気雰囲気下、冷水浴で10
℃に冷却した後、内容物が10〜25℃に保たれるよう
2−ヒドロキシエチルアクリレート21.2重量%を滴
下した。滴下終了後、30℃で1時間反応させた。次
に、数平均分子量2,000のポリテトラメチレングリ
コール57.9重量%を加え、50〜70℃で3時間反
応を続け、残留イソシアネートが0.1重量%以下にな
った時を反応終了とした。この手法により得られたウレ
タンアクリレートを(A1)とした。
トの合成例2 撹拌機、温度計を備えた撹拌容器に、トリレンジイソシ
アネート 26.5重量%、2,6−ジ−t−ブチル−p
−クレゾール 0.02重量%、フェノチアジン 0.0
1重量%、ジラウリル酸ジ−n−ブチル錫 0.08重
量%を仕込み撹拌し、乾燥空気雰囲気下、冷水浴で10
℃に冷却した後、内容物が10〜25℃に保たれるよう
2−ヒドロキシエチルアクリレート23.8重量%を滴
下した。滴下終了後、30℃で1時間反応させた。次
に、数平均分子量1,000のポリテトラメチレングリ
コール49.7重量%を加え、50〜70℃で3時間反
応を続け、残留イソシアネートが0.1重量%以下にな
った時を反応終了とした。この手法により得られたウレ
タンアクリレートを(A2)とした。
比較例において、攪拌機を備えた反応容器に、表1に示
す組成で各成分を仕込み、攪拌混合して組成物を調製し
た。表1に示すA1〜A2は合成例1〜2で合成したウ
レタンアクリレートA1〜A2を示し、他の成分は以下
の通りである。なお、(F)成分は比較例において
(B)成分の代わりに使用したものである。
ラン(商品名: SH6062、東レ・ダウコーニング
・シリコーン(株)製) (C)成分 C1 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン(商品名:Irgacure184、チバ・スペ
シャルティ・ケミカルズ(株)製)
MO、興人(株)製) D2 N−ビニル−2−ピロリドン (E)成分 E1 イソボルニルアクリレート(商品名:I
BXA、大阪有機化学工業(株)製) E2 ビスフェノールA、EO付加物ジアクリ
レート(商品名:ビスコート700、大阪有機化学工業
(株)製) E3 トリシクロデカンジメタノールジアクリ
レート(商品名:SA1002,三菱油化ファイン
(株)製)
(株)製) F2 ヘキシルトリメトキシシラン(商品名:
LS−3130、信越化学工業(株)製) 次に、上記のようにして調製された各実施例および各比
較例の組成物について、ヤング率および銅に対する密着
性を以下のようにして測定、評価した。
ス板上に光硬化性樹脂組成物を塗布した。これを空気下
で1J/cm2のエネルギーの紫外線を照射した。この
硬化物を室温23℃、相対湿度50%雰囲気下で12時
間以上状態調節した後、試験片を作製した。JIS K
7113に準拠し、23℃におけるヤング率を測定し
た。ただし、引張り速度は1mm/minであり、2.
5%歪みでの引張り応力よりヤング率を算出した。
度)の測定 70ミクロン厚用のアプリケーターバーを用いてエッチ
ング処理した銅板上に光硬化性樹脂組成物を塗布した。
これを窒素下で0.3J/cm2のエネルギーの紫外線を
照射した。照射後23℃、相対湿度50%雰囲気下で1
2時間以上状態調節した。状態調節の後、1cm幅で硬
化物と銅との界面まで切れ込みを入れ、銅に対する密着
力として、23℃における90度ピール強度を測定し
た。引張り速度は50mm/minであり、1cm幅に
対する強度(g/cm)を算出した。評価結果を、表1
に示す。
樹脂組成物は、銅に対し高い密着力を示し、光ファイバ
ユニット中に用いられる、銅被覆された鋼線で形成され
ているテンションメンバのオーバーコート材として有用
である。以上詳述した本発明の組成物の好ましい実施態
様を以下に記す。 1.(A)成分と(D)成分と(E)成分の合計100
重量部当り、(A)成分が30〜80重量部含まれる前
記組成物。 2.(A)成分と(D)成分と(E)成分の合計100
重量部当り、(D)成分が2〜20重量部含まれる前記
組成物。 3.(A)成分と(D)成分と(E)成分の合計100
重量部当り、(E)成分が10〜68重量部含まれる前
記組成物。 4.(A)成分と(D)成分と(E)成分の合計100
重量部当り、(B)成分が0.05〜5重量部含まれる
前記組成物。 5.(A)成分と(D)成分と(E)成分の合計100
重量部当り、(C)成分が0.1〜10重量部含まれる
前記組成物。 6.本発明の光硬化性樹脂組成物を硬化してなる銅被
覆。
構造を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)ポリオール化合物、ポリイソシア
ネート化合物および水酸基含有(メタ)アクリレート化
合物を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレー
ト、(B)一分子中に少なくとも一個のメルカプト基と
少なくとも一個の−SiRaRbRc(ここで、Ra、Rb
およびRcは独立にアルキル基、アルコキシ基、アリー
ル基、アリールオキシ基、ハロゲン原子または水素原子
を表す)で表される基をもつ化合物、(C)光重合開始
剤 (D)一分子中にアミノ基を少なくとも一個有するエチ
レン性不飽和モノマー、並びに、(E)前記(A)成分
および(D)成分以外の、一分子中に(メタ)アクリロ
イル基を少なくとも一個有する(メタ)アクリレート化
合物、よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物
を含有する光硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)ポリオール化合物、ポリイソシア
ネート化合物および水酸基含有(メタ)アクリレート化
合物を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレー
トが30〜80重量部、(B)一分子中に少なくとも一
個のメルカプト基と少なくとも一個の−SiRaRbRc
(ここで、Ra、RbおよびRcは独立にアルキル基、ア
ルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ハロゲン
原子または水素原子を表す)で表される基をもつ化合物
が0.05〜5重量部、(C)光重合開始剤が0.1〜1
0重量部、(D)一分子中にアミノ基を少なくとも一個
有するエチレン性不飽和モノマーが2〜20重量部、並
びに、(E)前記(A)成分および(D)成分以外の、
一分子中に(メタ)アクリロイル基を少なくとも一個有
する(メタ)アクリレート化合物、よりなる群から選ば
れる少なくとも1種の化合物が10〜68重量部、であ
ることを特徴とする請求項1に記載の光硬化性樹脂組成
物。 - 【請求項3】 テンションメンバのオーバーコート材用
である請求項1または2に記載の光硬化性樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の光硬化
性樹脂組成物の硬化物。 - 【請求項5】 ヤング率が10から100kg/mm2
であることを特徴とする請求項4記載の硬化物。 - 【請求項6】 ヤング率が15から100kg/mm2
であり、銅に対するピール強度が20g/cm以上であ
ることを特徴とする請求項4記載の硬化物。
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