JP2000198604A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2000198604A JP11268540A JP26854099A JP2000198604A JP 2000198604 A JP2000198604 A JP 2000198604A JP 11268540 A JP11268540 A JP 11268540A JP 26854099 A JP26854099 A JP 26854099A JP 2000198604 A JP2000198604 A JP 2000198604A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート部材が記録手段に擦れることを防止す
るとともに、記録された未定着のインク画像が後続のシ
ート部材に擦られて乱れることを防止する。 【解決手段】 記録装置は、記録用紙Sに当接する複数
のリブ7aが記録用紙Sの幅方向に等間隔に設けられた
プラテン7と、記録用紙Sに当接する複数のゴムローラ
5c,6cが記録用紙Sの幅方向に等間隔に設けられた
排出ローラ5,6と、排出ローラ5,6によって排出さ
れている記録用紙Sの両側端部付近において、排出ロー
ラ5,6よりも高く突出し、記録用紙Sを幅方向に凹状
に湾曲させるように支持する支持部材8とを有してい
る。各リブ7aと各ゴムローラ5c,6cとは記録用紙
Sの搬送方向に関して互いに対応する位置に配置され、
各支持部材8は、前記搬送方向に関して、プラテン7上
の両端のリブ7aの位置に対応する位置に配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送手段によって
搬送されたシート部材(記録媒体)に記録手段を用いて
記録を行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット方式を用いた画像
形成装置は、一般的に、記録用紙を副走査方向へ搬送す
る動作と、インクを記録用紙へ吐出する記録ヘッドの吐
出制御と、記録ヘッドを主走査方向(副走査方向に対し
て直交する方向)へ往復移動させる動作との共働動作に
より、記録用紙の上に指定された画像をインク像として
再現するものである。
【0003】紙面と記録ヘッドとの間隔は、広すぎると
ヘッドから吐出されるインク滴の着弾位置の精度が悪化
して画像が乱れるために、極力狭くなっている。しか
し、インクジェット記録方式では、水を主成分とするイ
ンクを紙に吐出して画像を形成するために、紙が膨張し
て凸凹の「しわ」が発生してしまう。この「しわ」によ
り、紙面が記録ヘッドに近づき、紙面が記録ヘッドに擦
れて画像が乱れる問題があった。
【0004】そこで、記録用紙に「しわ」が発生するこ
とに起因して記録用紙と記録ヘッドとが擦れてしまうこ
とに対する対策として、記録用紙における「しわ」の出
来方を制御する手段である凹凸形成排出部を有する記録
装置が既に提案されている。図10は、従来の記録装置
における凹凸形成排出部を示す断面図である。
【0005】図10に示すように、従来の記録装置にお
ける凹凸形成排出部は、記録用紙Sを記録ヘッド103
のインク吐出部の下方へ搬送する搬送ローラ101と、
搬送ローラ101に従動し、かつ搬送ローラ101を押
圧して記録用紙Sを搬送ローラ101ヘと押し付けるピ
ンチローラ102と、記録ヘッド103に対向し、記録
用紙Sを支えるプラテン104と、印字後の記録用紙S
を排出する排紙ローラ105とによって構成されてい
る。
【0006】プラテン104の凹凸形成排出部には20
〜30mm間隔で複数のリブ104aが設けられてい
る。記録用紙Sはそれらのリブ104aの上面で支持さ
れる。各リブ104aの高さは、リブ104aの上面で
支持された記録用紙Sと記録ヘッド103との間のギャ
ップが最小になるように設定されている。リブ104a
の記録ヘッド103に対向する部分は、記録ヘッド10
3のインク吐出部に対して平行に設けられている。ま
た、リブ104aの、記録用紙の搬送方向に関する上流
側の部分であって、搬送ローラ101の近傍部分は、記
録用紙の搬送方向に沿って低い位置から上面の高さまで
徐々に高くなるテーパ状に形成されている。一方、プラ
テン104のリブ104a以外の部分は、リブ104a
の上面よりも2mm程度低く形成されている。
【0007】ピンチローラ102の軸芯は、搬送ローラ
101の軸芯に対して搬送方向の下流側に1〜2mm程
度ずれた位置に配置されており、搬送されてきた記録用
紙Sの先端がリブ104aのテーパ部に突き当たり、そ
の後記録用紙Sがリブ104aの上面に押し付けられる
ようになっている。また、排紙ローラ105は、記録用
紙Sに当接するゴム部105aが排紙ローラ105の軸
方向において分割された形状に形成されている。各ゴム
部105aは、記録用紙Sの搬送方向に関してプラテン
104の各リブ104aと一致する位置に設けられてい
る。
【0008】上記のように構成された記録装置によれ
ば、記録用紙Sはリブ104aの上面に押し付けられな
がら搬送される。この時、記録用紙Sのリブ104aに
支持されていない部分は、互いに隣接するリブ104a
の間の若干低い部分へ押し込まれる。この状態で、記録
ヘッド103から記録用紙Sに対してインクが吐出され
ると、記録用紙Sはインクの水分によって膨張し、膨張
した分がリブ104a同士の間の低い部分にさらに入り
込む。その結果、記録用紙Sは、リブ104aの上面で
支持されている部分が「凸」となり、互いに隣接するリ
ブ104aとリブ104aとの間の部分が「凹」とな
る。つまり、インクが吐出された記録用紙Sには、主走
査方向に波板状の凹凸が形成される。この時、記録用紙
Sと記録ヘッド103との間のギャップは、リブ104
aの上面で支持されている部分(凸部分)において最小
となるので、紙面Sと記録ヘッド103とが擦れてしま
うことを防止することができる。上記のようにして記録
が行われた記録用紙Sは、記録装置の外に搬送排出され
る。なお、インクが吐出されて記録が行われた記録用紙
Sは、副走査方向には上記のような凹凸は形成されな
い。
【0009】なお、上述したように、各リブ104aの
高さを、リブ104aの上面に支持された記録用紙Sと
記録ヘッド103との間のギャップが最小になるように
設定することにより、記録用紙Sの凹凸のギャップ差の
ばらつきを、記録ヘッド103のインク吐出動作時にお
ける許容ギャップ量の範囲内に収めることができるの
で、良好な画像を形成することが可能となる。
【0010】インクを紙面に吐出して画像を形成するた
めには、紙面に対するインクの定着時間が必要である。
ところが、記録装置の印字高速化を図ると、排出部へ排
出された印字済の記録用紙にインクが定着する前に次の
記録用紙が排出されて、後続の記録用紙の先端あるいは
裏面が、すでに排出されている記録用紙のインク像に擦
れてしまい、画像を乱すおそれがある。
【0011】そこで、従来では、印字済みの記録用紙を
搬送している間および後続の記録用紙への印字を行って
いる間に、後続の記録用紙が既に排出部に排出されてい
る記録用紙に擦れることを防止するために、後続の記録
用紙の両端を支持する支持部材を備え、後続の記録用紙
に画像を印字している間に既に排出部へ排出されている
記録用紙の自然乾燥によるインク定着を完了させて、そ
の記録用紙の上に後続の記録用紙を排出することができ
る、他の記録装置が提案されている。
【0012】図11は従来の他の記録装置を示す断面
図、図12は図11に示した従来の記録装置における支
持部材を示す斜視図である。
【0013】図11に示すように、従来の他の記録装置
は、給紙手段111から給紙された記録用紙が、搬送部
112によって記録ヘッド113の下方に搬送されて記
録が行われた後に、排紙ローラ114によって排紙トレ
イ115の上に積載される構成を有する。さらに、本従
来の記録装置は、記録用紙Sの搬送方向に関する排紙ロ
ーラ114の下流側に、搬送されている記録用紙Sを支
持する支持部材116が設けられている。
【0014】図12に示すように、支持部材116は記
録用紙Sの印字面の裏側をリブ116aによってほぼ全
幅に対応する位置で支持する。この時、記録用紙Sは、
記録用紙Sの両側端部を支持するリブ116aによって
凹状に撓み、記録用紙Sの先端部が下方に垂れ下がるこ
とを防ぐ「こし」が付与される。そのため、記録用紙S
は、後端部が支持部材116を通過するまで図示のよう
に空中に保持される。したがって、支持部材116は、
記録用紙Sに印字が行われている間および記録用紙Sが
排出搬送されている間に、その記録用紙Sが既に排紙ト
レイ115に排出されている記録用紙Sに擦れないよう
に保持する役割を有する。
【0015】なお、本従来の記録装置においては、記録
用紙Sのインク定着時間を稼ぐために、後続の記録用紙
Sに印字が行われている間に、既に排出トレイ115上
に排出されている記録用紙Sのインクを自然乾燥させる
ように構成されている。
【0016】後続の記録用紙Sを排紙トレイ115上に
排出する際には、記録用紙Sの後端が排紙ローラ114
に達した時点で、支持部材116を記録用紙Sの搬送方
向に対して直交する軸線を中心として回動させて、排紙
ローラ114の下に退避させる。支持部材116の退避
動作は排紙ローラ114の搬送動作と連動しているの
で、排紙ローラ114が記録用紙Sを排出させながら、
支持部材116が上記のように退避する。
【0017】このように、本従来の記録装置によれば、
後続の記録用紙Sが、既に排出トレイ115上に排出さ
れて自然乾燥した記録用紙Sの上に積載されるので、後
続の記録用紙Sが未定着のインク像を擦ることがなく、
記録された画像を乱すことが防止される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2つの記録装置の凹凸形成排出部と支持部材とを組み
合わせた記録装置を構成する場合に、単に、凹凸形成排
出部よりも搬送方向下流側に支持部材を配置するだけで
は、凹凸形成排出部によって記録用紙に形成された波板
状の凹凸が支持部材によって崩されてしまう。その結
果、記録ヘッドに対向する位置において、「凸」である
べき部分よりも「凹」であるべき部分の方が、記録ヘッ
ドと記録用紙との間のギャップが小さくなってしまう現
象が発生する。
【0019】ここで、上記の現象について図13を参照
して説明する。
【0020】図13は、上述した従来の2つの記録装置
の各特徴部を組み合わせて構成された記録装置における
記録用紙搬送部を示す平面図である。この記録装置にお
いては、リブ204aが設けられたプラテンよりも搬送
方向下流側に、リブ216aが設けられた支持部材21
6が配置されている。なお、図13に示す記録装置の搬
送ローラ201、ピンチローラ202、プラテン(不図
示)上に設けられたリブ204a、排紙ローラ205お
よびゴム部205aの構成は図10に示した記録装置と
同様であり、支持部材216およびリブ216aの構成
は図11および図12に示した記録装置と同様であるの
で、詳しい説明は省略する。
【0021】図13に示した記録装置は、A4サイズの
記録用紙を搬送することを可能とするために、プラテン
上のリブ204aと排紙ローラ205のゴム部205a
とが、記録用紙Sの左端から15mmの位置から30m
m間隔(左端から15,45,75,105,135,
165,195mm)で配置されている。この場合に
は、図中の一点鎖線a〜gで示す各部が「凸」となるべ
き部分であり、図中の二点差線h〜mで示す各部が
「凹」となるべき部分である。
【0022】ところが、例えば、支持部材216のリブ
216aを記録用紙Sの両側端からそれぞれ5mmの位
置に配置した場合には、記録用紙Sの各リブ216aで
支持された部分が「凸」となる。そのため、上記のa〜
gの「凸」に加えて、排紙ローラ205の両端の各ゴム
部205aと各リブ216aとを結ぶn,o線上に凸状
の山が発生する。これにより、本来「凹」であるべき
p,q部が「凸」となり、かつ記録用紙Sはインクが付
着して膨張することから、p部およびq部が本来の
「凸」であるa〜g線の部分よりも高く浮き上がり、記
録用紙の印字面が記録ヘッドに接触してしまうという問
題点があった。
【0023】そこで本発明は、シート部材(記録媒体)
が記録手段に擦れることを防止できるとともに、記録さ
れた未定着のインク画像が後続のシート部材に擦られて
乱れることを防止することができる記録装置を提供する
ことを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る記録装置は、記録媒体の記録手段に対
向する位置において、前記記録媒体を該記録媒体の搬送
方向に対して交差する方向に波状の凹凸を有する形状に
形成するとともに、前記記録媒体を排出する凹凸形成排
出手段と、前記波状の凹凸を有する形状に形成された記
録媒体の両端部付近の凸部と前記搬送方向に関して対応
する位置に配置され、前記凹凸形成排出手段によって排
出されている前記記録媒体を前記搬送方向に対して交差
する方向に関して凹状に湾曲させるように支持する支持
手段とを有する。
【0025】上記のように構成された本発明に係る記録
装置によれば、波状の凹凸を有する形状に形成された記
録媒体の凸部における裏面を支えることにより、記録媒
体と記録手段との間のギャップが凸部において最小とな
り、記録媒体が凸部よりも高く浮き上がることがないた
め、記録媒体が記録手段に擦れてしまうことが防止され
る。さらに、記録媒体が凹状に湾曲するように支持部材
に支持されることにより、記録媒体に「こし」が生じて
記録媒体が片持ち支持されるので、排出動作中に記録媒
体の先端が垂れ下がることが防止され、既に排出されて
いる記録媒体の画像面を擦らずに後続の記録媒体を排出
することが可能となる。加えて、本発明では、支持手段
が、記録媒体の搬送方向に関して、記録媒体の凸部と対
応する位置に配置されているので、凹凸の本来「凹」で
あるべき部分が、支持手段の持上げ動作によって「凸」
となってしまうことがないので、記録媒体の記録面(イ
ンク付着面)が記録手段に接触してしまうことが防止さ
れる。
【0026】また、前記凹凸形成排出手段は、前記記録
媒体に当接する複数のリブが前記搬送方向に対して交差
する方向に略等間隔に設けられ、前記記録媒体を間にお
いて前記記録手段と対向する位置に配置されたプラテン
を有し、前記支持手段が前記搬送方向に関して前記リブ
の位置に対応する位置に配置されている構成としてもよ
い。このとき、記録媒体は、リブの上面で支持されてい
る部分が「凸」となり、互いに隣接するリブ同士の間の
部分が「凹」となる。また、記録媒体と記録手段との間
のギャップは、リブの上面で支持されている部分(凸部
分)において最小となる。
【0027】さらに、前記支持手段は、前記記録媒体の
後端部が前記凹凸形成排出手段を通過すると該凹凸形成
排出手段の下方に退避するように構成することにより、
支持手段が記録媒体の搬送方向に関して凹凸形成排出手
段よりも下流側に配置されている場合であっても、画像
記録が行われた後続の記録媒体が、既に排出されている
記録媒体に対して真上から積載されることとなるので、
既に排出された記録媒体の画像面を後続の記録媒体が擦
ることがなく、画像面を乱すことを防止することが可能
となる。
【0028】また、前記凹凸形成排出手段は、前記記録
媒体に当接する複数のローラ部が前記搬送方向に対して
交差する方向に略等間隔に設けられた排出ローラを有
し、前記支持手段が、前記搬送方向に対して交差する方
向に関して前記排出ローラの位置に対応する位置に配置
されている構成とすることにより、記録媒体の後端部が
凹凸形成排出手段を通過すると、その記録媒体は既に排
出されている記録媒体に対して真上から積載されること
となるので、支持手段を凹凸形成排出手段の下方に退避
させる構成を設けなくても、既に排出された記録媒体の
画像面を後続の記録媒体が擦ることを防止することが可
能となる。
【0029】さらに、前記記録手段はノズルからインク
を吐出して前記記録媒体に記録を行うインクジェット記
録ヘッドである構成としてもよい。
【0030】また、本発明に係る記録装置は、記録ヘッ
ドを幅方向に移動させるキャリッジと、シートを搬送す
るローラと、搬送されたシートに画像を形成するための
記録手段と、該記録手段よりもシート排出方向下流側
に、ローラとローラに従動する回転体からなる第1の排
出ローラの組および更に下流側の第2の排出ローラの組
を有する排出手段と、前記シートの搬送路に突出させ、
前記シートの記録された面と反対側の面を持ち上げ、シ
ート幅方向に凹形状に湾曲させて支持する第1の位置
と、シートの搬送路より退避した第2の位置とに移動可
能であり、排出されるシートの搬送方向において、前記
排出手段の第1の排出ローラと第2の排出ローラの間、
ないし第2の排出ローラ組と略同列に、排出されるシー
トの幅方向両端部近傍に配置された突起状の支持手段
と、ばね等の弾性部材により前記支持手段を第2の位置
から第1の位置へ付勢する押し上げ手段とを有する。
【0031】上記のように構成された本発明に係る記録
装置によれば、シートを片持ち支持しながら搬送、排紙
することが可能になり、排紙されるシート同士が擦られ
ることが防止され、インク像の乱れが好適に防がれる。
【0032】さらに、前記支持手段が、排出されるシー
トの幅方向両端部近傍に配置された構成としてもよい。
【0033】さらには、前記支持手段は楔形の部材を有
し、該部材の尖端部側がシート搬送方向上流側に配置さ
れて該尖端部にて垂直縦断面方向に回動可能に支持され
た構成としてもよい。
【0034】また、前記記録ヘッドは、インクを吐出す
るための熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有する
構成としてもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0036】図1は、本発明の記録装置の第1の実施形
態を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態
の記録装置は、給送トレイ2に載置された記録媒体であ
る記録用紙Sを記録装置の内部に給送する給送ローラ1
が備えられた給送部と、記録装置の内部に給送された記
録用紙Sを搬送する搬送手段である搬送部3と、搬送部
3で搬送された記録用紙Sに画像を記録する記録手段で
ある記録ヘッド4aと、画像記録が行われた記録用紙S
を排紙トレイ11上に排出する第1の排出部5および第
2の排出部とを有している。
【0037】上記の記録装置の各部構成について、以下
に説明する。
【0038】給送部の給送ローラ1は、分離爪(不図
示)との協働作用によって給送トレイ2上の記録用紙S
を最上位から1枚ずつ分離して、記録装置の内部に給送
するものである。
【0039】搬送部3は、不図示の駆動手段によって回
転される搬送ローラ3aと、搬送ローラ3aに従動し、
かつ搬送ローラ3aを押圧して記録用紙Sを搬送ローラ
3aに押しつける従動ローラ3bとからなる。記録用紙
Sは、この搬送部3によって記録ヘッド4aと対向する
位置に搬送される。
【0040】記録ヘッド4aは、搬送部3によって搬送
された記録用紙Sにインク滴を吐出して画像を記録す
る、いわゆるインクジェット記録ヘッドである。記録用
紙Sの幅方向に延びたガイド軸9およびガイドレール1
0に沿って往復移動可能なキャリッジ4には、記録ヘッ
ド4aと、記録ヘッド4aに供給されるインクを貯留す
るインクタンク4bとが搭載されている。また、記録ヘ
ッド4aとインクタンク4bとは一体化されており、キ
ャリッジ4に対して着脱可能である。記録ヘッド4a
は、キャリッジ4の往復移動に応じて駆動され、プラテ
ン7によって裏面が支持された記録用紙Sに画像信号に
応じたインク液滴を吐出してインク像を記録する。な
お、記録ヘッド4aとインクタンク4bとは分離・結合
可能な形態であってもよい。
【0041】記録ヘッド4aは、微細な液体吐出口(オ
リフイス)と、液体吐出口に連通された液流路と、この
液流路に設けられたエネルギー作用部と、該エネルギー
作用部にある液体に作用させる液滴形成エネルギーを発
生するエネルギー発生手段とを備えている。
【0042】このような液滴形成エネルギーを発生する
エネルギー発生手段としては、ピエゾ素子等の電気機械
変換体を用いたものや、レーザー等の電磁波を照射して
液体を発熱させ、その発熱による作用で液滴を吐出させ
るものや、あるいは発熱抵抗体を有する発熱素子等の電
気熱変換体で発生する熱エネルギーによって液体を加熱
して液体を吐出させるもの等がある。その中でも、熱エ
ネルギーによって液体を吐出させる構成の記録ヘッド
は、インク液滴を吐出して吐出用液滴を形成するための
液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列することがで
きるために、高解像度で記録をすることが可能である。
特に、電気熱変換体をエネルギー発生手段として用いた
記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、高密度実装
化が容易で、製造コストも安価なことから有利である。
【0043】第1の排出部5は、不図示の駆動手段によ
って回転される第1の排出ローラ5aと、第1の排出ロ
ーラ5aに従動し、かつ第1の排出ローラ5aを押圧し
て記録用紙Sを第1の排出ローラ5aに押しつける拍車
5bとからなる。また、第2の排出部6は、不図示の駆
動手段によって回転される第2の排出ローラ6aと、第
2の排出ローラ6aに従動し、かつ第2の排出ローラ6
aを押圧して記録用紙Sを第2の排出ローラ6aに押し
つける拍車6bとからなる。排出部5,6は、記録ヘッ
ド4aによって画像記録が行われた記録用紙Sを、記録
面を上にして排出トレイ7へ排出するものである。な
お、ここで拍車5b,6bとは、記録用紙Sに対する接
触面積が小さく、インク吐出によってインク像が記録さ
れた記録用紙面側に接触しても、インク像を乱すことが
ないように構成された回転体をいう。
【0044】従来技術を用いて説明したように、記録用
紙Sが紙である場合には、水を主成分とするインクを記
録用紙Sに吐出してインク像を形成すると、記録用紙S
が膨張して「しわ」が発生し、記録用紙Sが浮き上がっ
て記録ヘッドに擦れてしまう。さらに、排出部5,6に
よって記録装置の外部へ排出される記録用紙Sは、単に
ローラ5a,6aによって搬送されるだけでは、自重に
よって先端が垂れ下がってしまう。そのままの状態で排
出を続けると、垂れ下がった記録用紙Sの先端が排出ト
レイ7上に既に排出されている記録用紙Sのインク画像
面を擦ってしまうこととなる。
【0045】そこで、本実施形態には、記録用紙Sが記
録ヘッドに擦れることを防止するために記録用紙Sに波
板状の凹凸を形成し、記録媒体を前記記録装置の外部に
排出する凹凸形成排出部と、記録用紙Sの垂れ下がりを
防止するために記録用紙Sを幅方向に凹状に湾曲させた
状態に支持する記録用紙支持部とが備えられている。こ
こで、本実施形態の記録装置における凹凸形成排出部に
ついて、主に図2を参照して説明する。図2は、図1に
示した記録装置の凹凸形成排出部および記録用紙支持部
を示す斜視図である。
【0046】図2に示すように、本実施形態の記録装置
における凹凸形成排出部は、上述した搬送ローラ3aお
よび従動ローラ3bを有する搬送部3と、記録ヘッド4
aに対向し、記録用紙Sを支えるプラテン7と、画像記
録後の記録用紙Sを排出する上述の第1の排紙部5とに
よって構成されている。
【0047】プラテン7の凹凸形成排出部には、20〜
30mm間隔で複数のリブ7aが設けられている。記録
用紙Sはそれらのリブ7aの上面で支持される。各リブ
7aの高さは、リブ7aの上面で支持された記録用紙S
と記録ヘッド4aとの間のギャップが最小になるように
設定されている。リブ7aの記録ヘッド4aに対向する
部分は、記録ヘッド4aのインク吐出部に対して平行に
設けられている。また、リブ7aの、記録用紙の搬送方
向に関する上流側の部分であって、搬送ローラ3aの近
傍部分は、リブ7aの上面から1mm程度低い位置から
上面の高さまで、記録用紙Sの搬送方向に沿って徐々に
高くなるテーパ状に形成されている。一方、プラテン7
のリブ7a以外の部分は、リブ7aの上面よりも2mm
程度低く形成されている。
【0048】従動ローラ3bの軸芯は、搬送ローラ3a
の軸芯に対して搬送方向の下流側に1〜2mm程度ずれ
た位置に配置されており、搬送されてきた記録用紙Sの
先端がリブ7aのテーパ部に突き当たり、その後記録用
紙Sがリブ7aの上面に押し付けられるようになってい
る。
【0049】また、第1の排出ローラ5aは、記録用紙
Sに当接する複数のゴムローラ5cが、それぞれ幅が約
4mmに形成され、金属の軸に等間隔に設けられること
によって構成されている。各ゴムローラ5cは、記録用
紙Sの搬送方向に関してプラテン7の各リブ7aと一致
する位置に設けられている。なお、本実施形態では、プ
ラテン7上のリブ7aおよび第1の排出ローラ5のゴム
ローラ5cは、A4サイズである記録用紙Sの左端から
15mmの位置から30mm間隔(左端から15,4
5,75,105,135,165,195mm)で配
置されている。
【0050】以上の構成により、記録用紙Sはリブ7a
の上面に押し付けられながら搬送される。この時、記録
ヘッド4aから記録用紙Sに対してインクが吐出される
と、記録用紙Sはインクの水分によって膨張し、膨張し
た分が各リブ7a同士の間の低い部分に入り込む。その
結果、記録用紙Sは、リブ7aの上面で支持されている
部分が「凸」となり、互いに隣接するリブ7aとリブ7
aとの間の部分が「凹」となる。つまり、インクが吐出
された記録用紙Sには、主走査方向(記録ヘッド4aの
往復移動方向)に波板状の凹凸が形成される。この時、
記録用紙Sと記録ヘッド4aとの間のギャップは、リブ
7aの上面で支持されている部分(凸部分)において最
小となるので、記録用紙Sが凸部よりも高く浮き上がる
ことがないため、記録用紙Sが記録ヘッド4aに擦れて
しまうことを防止することができる。上記のようにして
記録が行われた記録用紙Sは、記録装置の外に搬送排出
される。なお、インクが吐出されて記録が行われた記録
用紙Sは、副走査方向(記録用紙Sの搬送方向)には上
記のような凹凸は形成されない。
【0051】さらに、上述したように、各リブ7aの高
さを、リブ7aの上面に支持された記録用紙Sと記録ヘ
ッド4aとの間のギャップが最小になるように設定する
ことにより、記録用紙Sの凹凸のギャップ差のばらつき
を、記録ヘッド4aのインク吐出動作時における許容ギ
ャップ量の範囲内に収めることが可能となるので、良好
な画像を形成することが可能となる。
【0052】次に、本実施形態の記録装置における記録
用紙支持部について、主に図2を参照して説明する。
【0053】図2に示すように、本実施形態の記録装置
における記録用紙支持部は、上述した各排出部5,6の
間に配設された2つの支持部材8を有する。支持部材8
は、記録用紙Sの左端から15mmと195mmの位置
に配置されており、記録用紙Sの搬送方向に関して、プ
ラテン7の両端の各リブ7aおよび第1の排出ローラ5
aの両端の各ゴムローラ5cと対応する位置であって、
本発明の効果を奏することが可能な範囲内で実質的に一
致する位置に設けられている。(下述する各実施形態に
おいても同様である。)さらに、2つの支持部材8は、
記録用紙Sの搬送方向に対して交差する方向、最も好ま
しくは直交する方向に関して互いに対応し一致する位置
に配置されている。(下述する各実施形態においても同
様である。) 支持部材8は、搬送方向の上流側から下流側へ向かうに
連れて序々に高くなる突起状の形状に形成されており、
その最下流側が頂点部8aとなっている。頂点部8a
は、各排出部5,6の中間の位置よりも搬送方向のやや
下流側に位置している。支持部材8は、回動中心軸8c
を中心として回動されるように支持され、さらにばね8
bによって図示上方に付勢されている。支持部材8の頂
点8aは、各排出部5,6における記録用紙Sの排出経
路よりも高い位置に突出した第1の位置(図3参照)
と、上記の排出経路よりも低い位置である第2の位置
(図4参照)との間を移動可能である。
【0054】なお、第2の排出ローラ6aも、第1の排
出ローラ5aと同様に、幅が約4mmに形成され、記録
用紙Sに当接する複数のゴムローラ6cが、金属の軸に
等間隔に設けられることによって構成されている。これ
らのゴムローラ6cは、A4サイズの記録用紙Sの左端
部から45,75,105,135および165mmの
5箇所に配置されており、両支持部材8同士の間隔より
も狭い範囲内に、プラテン7のリブ7aと同じ間隔で配
置されるように構成されている。また、第2の排出部6
を支持部材8よりも搬送方向下流側に配置することによ
り、記録用紙Sの後端までが確実に排出されるので、記
録用紙Sの排出動作を確実に行うことができる。
【0055】なお、本実施形態の記録装置においては、
記録用紙Sのインク定着時間を稼ぐために、後続の記録
用紙Sに印字が行われている間に、既に排出トレイ11
上に排出されている記録用紙Sのインクを自然乾燥させ
るように構成されている。
【0056】図5は、図1等に示した第2の排出部およ
び支持部材を、普通紙の記録用紙を排出している状態で
示す正面図である。
【0057】図5に示すように、支持部材8を第1の位
置に位置させることにより、記録用紙Sの記録面とは反
対側の面の両側端付近が支持部材8によって持ち上げら
れるので、記録用紙Sが幅方向に凹形状に湾曲されて、
記録用紙Sに「こし」が生じ、記録用紙Sが片持ち支持
される。これにより、排出動作中に記録用紙Sの先端が
垂れ下がることがなく、既に排出トレイ11上に排出さ
れている記録用紙Sのインク画像面を擦らずに後続の記
録用紙Sを排出して、積載することができる。図6は、
図1等に示した第2の排出部および支持部材を、剛性が
高い記録用紙を排出している状態で示す正面図である。
【0058】厚紙やハガキ等の剛性の強い記録用紙Sを
使用する場合は、支持部材8が上記の第1の位置にある
と、支持部材8によって記録用紙Sを凹形状に変形させ
ようとしても記録用紙の剛性が勝り、支持部材8が記録
用紙搬送の妨げとなって搬送不能及び搬送精度が乱れる
といった問題を起こしてしまう。そこで、厚紙等の剛性
の強い記録用紙Sを使用するときは、図6に示すよう
に、支持部材8を記録用紙搬送路よりも下方の第2の位
置に配置させることにより、上記の問題を回避する。
【0059】なお、厚紙等の剛性の強い記録用紙Sの場
合は、記録用紙S自体の剛性が高いため、記録用紙Sを
第1の排出部5と第2の排出部6との2列の排出ローラ
対によって支持することにより、支持部材8を用いなく
ても、記録用紙Sの先端が垂れ下がることなく記録用紙
Sを片持ち支持することができる。これにより、上記と
同様に、既に排出トレイ11上に排出されている記録用
紙Sのインク画像面を擦らずに記録用紙Sを排出し、積
載することができる。
【0060】さらに、支持部材8をバネ8bによって付
勢する構成としたことにより、普通紙等の「こし」が弱
く比較的軽い記録用紙Sの場合は、記録用紙Sが支持部
材8を押さえ付ける荷重が少ないため、支持部材8は第
1の位置(図5参照)を保ち、記録用紙Sを幅方向に凹
形状に湾曲させて支持する。一方、厚紙等の「こし」が
強く比較的重い記録用紙の場合は、その重量と記録用紙
Sの剛性とによって支持部材8を押さえ付けるため、支
持部材8は第2の位置(図6参照)まで退避する。この
ように、支持部材8は記録用紙Sの紙質に自動的に対応
することが可能となっている。
【0061】以上説明したように、本実施形態は、プラ
テン7のリブ7aによって幅方向に波板状の凹凸が形成
された記録用紙Sを、その凹凸形状を保持したまま排出
する排出部5,6と、記録用紙Sの両側端部付近の凸部
を持ち上げて、記録用紙Sを幅方向に凹形状に湾曲させ
る支持部材8とを有しているので、波板状に形成された
凹凸の本来「凹」であるべき部分が、支持部材8の持上
げ動作によって「凸」となってしまうことがないので、
記録用紙Sの印字面が記録ヘッドに接触してしまうこと
を防止することができる。
【0062】(第2の実施形態)図7は、本発明の記録
装置の第2の実施形態における凹凸形成排出部および記
録用紙支持部を示す斜視図である。ここで、本実施形態
の記録装置における不図示の給紙ローラ、給紙トレイ、
キャリッジ、記録ヘッド、インクタンク、ガイド軸、ガ
イドレールおよび搬送部23等の各構成は、図1等に示
した記録装置と同様であるので詳しい説明は省略する。
【0063】図7に示すように、本実施形態では、記録
用紙Sの搬送方向に関して搬送部23よりも下流側に、
上面が平坦な板状の形状に形成されたプラテン27が配
置されている。プラテン27は、搬送部23から搬送さ
れた記録用紙Sの先端を排出部25に導く役割を有す
る。記録用紙Sを記録装置の外部に排出するとともに、
記録用紙Sに波板状の凹凸を形成して記録用紙Sが記録
ヘッドに擦れることを防止する排出部25は、プラテン
27のさらに下流側に設けられている。さらに、排出部
25の下流側には、排出部25によって排出されている
記録用紙Sを凹状に撓ませて記録用紙Sの垂れ下がりを
防止する支持部材28が設けられている。なお、本実施
形態における排出部25は第1の実施形態における第1
の排出部に相当し、本実施形態では、第1の実施形態に
おける第2の排出部に相当する構成は設けられていな
い。
【0064】ここで、本実施形態の記録装置における凹
凸形成排出部について説明する。
【0065】本実施形態の記録装置における凹凸形成排
出部は、搬送ローラ23aおよび従動ローラ23bを有
する搬送部23と、記録ヘッドに対向し、記録用紙Sを
支えるプラテン27と、画像記録後の記録用紙Sを排出
する排出部25とによって構成されている。
【0066】本実施形態における排出部25の排出ロー
ラ25aは、記録用紙Sに当接する複数のゴムローラ2
5cが、それぞれ幅が約4mmに形成され、金属の軸に
等間隔に設けられることによって構成されている。ゴム
ローラ25cは、A4サイズの記録用紙Sの左端から1
5mmの位置から30mm間隔(左端から15,45,
75,105,135,165,195mm)で配置さ
れている。また、各ゴムローラ25cの頂点の高さは、
プラテン27の上面よりも2mm程度高く設定されてい
る。なお、各ゴムローラ25cには、それぞれ拍車25
bが当接されている。
【0067】また、本実施形態の搬送部23において
も、従動ローラ23bの軸芯が搬送ローラ23aの軸芯
に対して2mm程度下流側に位置しているので、搬送部
23から搬送された記録用紙Sは、プラテン27の上面
及び排出ローラ25aに対して押し付けられる。
【0068】以上のように構成された記録装置では、搬
送部23によって搬送された記録用紙Sは、ゴムローラ
25cに押し付けられる。そこに、記録ヘッドから記録
用紙Sに対してインクが吐出されると、記録用紙Sはイ
ンクの水分によって膨張し、膨張した分が各ゴムローラ
25c同士の間の低い部分に入りこむ。その結果、記録
用紙Sは、ゴムローラ25cで支持されている部分が
「凸」となり、互いに隣接するゴムローラ25cの間の
部分が「凹」となる。つまり、インクが吐出された記録
用紙Sには、主走査方向(記録ヘッドの往復移動方向)
に波板状の凹凸が形成され、この時、記録用紙Sと記録
ヘッドとの間のギャップは、ゴムローラ25cで支持さ
れている部分(凸部分)において最小となるので、紙面
Sが記録ヘッドに擦れてしまうことを防止することがで
きる。上記のようにして記録が行われた記録用紙Sは、
記録装置の外に搬送排出される。なお、インクが吐出さ
れて記録が行われた記録用紙Sは、副走査方向には上記
のような凹凸は形成されない。
【0069】次に、本実施形態の記録装置における記録
用紙支持部について説明する。
【0070】本実施形態の記録装置における記録用紙支
持部は、排出部25よりも搬送方向下流側に設けられた
支持部材28を有する。
【0071】支持部材28は、記録用紙Sの印字面の裏
面を全幅にわたって支持するものであり、支持部材28
の上面には2つのリブ28aが設けられている。各リブ
28aは、記録用紙Sの左端から15mmと195mm
の位置に配置されており、記録用紙Sの搬送方向に関し
て、排出ローラ25aの両端の各ゴムローラ25cと一
致する位置に設けられている。さらに、各リブ28aの
頂点部の高さは、ゴムローラ25cよりも高くなるよう
に設定されている。なお、支持部材28は、記録用紙S
の搬送方向に対して直交する回動中心軸28bを中心と
して回動されるように支持されている。
【0072】上記の構成によれば、排出部25から排出
された記録用紙Sは、幅方向に凹形状に湾曲されて片持
ち支持される。これにより、記録用紙Sの先端が垂れ下
がることなく、既に排出トレイ上に排出されている記録
用紙Sのインク画像面を擦らずに記録用紙Sを排出し、
積載することができる。
【0073】さらに、本実施形態では、排出されている
記録用紙Sの後端が排出ローラ25aを通過した時点
で、支持部材8が回動中心軸28bを中心として回動し
て排出ローラ25aの下方に退避するように構成されて
いる。これにより、画像記録が行われた後続の記録用紙
Sが、既に排出トレイ上に排出されている記録用紙Sに
対して真上から積載されることとなるので、既に排出さ
れた記録用紙Sのインク画像面を後続の記録用紙Sが擦
ることがなく、画像面を乱すことを防止することができ
る。なお、支持部材28の退避動作は、排出ローラ25
aの排出動作と連動しており、排出ローラ25aが記録
用紙Sを排出させながら、支持部材82が上記のように
退避する。
【0074】また、上記に説明したように、記録用紙S
の搬送方向に関して、各リブ28aが排出ローラ25a
の両端の各ゴムローラ25cと一致する位置に設けられ
ている構成とすることにより、排出部25によって記録
用紙Sに形成された波板状の凹凸のうちの、両側端の凸
部の裏面が支持部材28のリブ28aによって支えら
れ、記録用紙Sの各凹部の裏面が支持部材28の両リブ
28a同士の間の部分に逃がされる。したがって、本実
施形態においても、記録用紙Sの凹凸の本来「凹」であ
るべき部分が、支持部材28の持上げ動作によって
「凸」となってしまうことがないので、記録用紙Sの印
字面が記録ヘッドに接触してしまうことを防止すること
ができる。
【0075】(第3の実施形態)図8は、本発明の記録
装置の第3の実施形態における凹凸形成排出部および記
録用紙支持部を示す斜視図である。ここで、本実施形態
の記録装置における不図示の給紙ローラ、給紙トレイ、
キャリッジ、記録ヘッド、インクタンク、ガイド軸、ガ
イドレールおよび搬送部23等の各構成は、図1等に示
した記録装置と同様であるので詳しい説明は省略する。
【0076】図8に示すように、本実施形態では、記録
用紙Sの搬送方向に関して搬送部33よりも下流側に、
上面に複数のリブ37aが設けられたプラテン37が配
置されている。プラテン37のさらに下流側には、記録
用紙Sを記録装置の外部に排出する排出部35が設けら
れている。さらに、排出部35の排出ローラ35aの両
端部付近には、排出部35によって排出されている記録
用紙Sを凹状に撓ませて記録用紙Sの垂れ下がりを防止
する支持部材38が設けられている。
【0077】なお、本実施形態における排出部25は第
1の実施形態における第1の排出部に相当し、本実施形
態では、第1の実施形態における第2の排出部に相当す
る構成は設けられていない。
【0078】ここで、本実施形態の記録装置における凹
凸形成排出部について説明する。
【0079】本実施形態の記録装置における凹凸形成排
出部は、搬送ローラ33aおよび従動ローラ33bを有
する搬送部33と、記録ヘッドに対向し、記録用紙Sを
支えるプラテン37と、画像記録後の記録用紙Sを排出
する排出部35とによって構成されている。
【0080】本実施形態のプラテン37は、プラテン3
7の凹凸形成排出部に、複数のリブ37aがA4サイズ
の記録用紙Sの左端から15mmの位置から30mm間
隔(左端から15,45,75,105,135,16
5,195mm)で配置されている。記録用紙Sはそれ
らのリブ37aの上面で支持される。各リブ37aの高
さは、リブ37aの上面で支持された記録用紙Sと記録
ヘッドとの間のギャップが最小になるように設定されて
いる。リブ37aの記録ヘッドに対向する部分は、記録
ヘッドのインク吐出部に対して平行に設けられている。
また、リブ37aの、記録用紙の搬送方向に関する上流
側の部分であって、搬送ローラ33aの近傍部分は、リ
ブ37aの上面から1mm程度低い位置から上面の高さ
まで、記録用紙Sの搬送方向に沿って徐々に高くなるテ
ーパ状に形成されている。一方、プラテン37のリブ3
7a以外の部分は、リブ37aの上面よりも2mm程度
低く形成されている。
【0081】本実施形態の搬送部33においても、従動
ローラ33bの軸芯が搬送ローラ33aの軸芯に対して
2mm程度下流側の位置しているので、搬送されてきた
記録用紙Sの先端がリブ37aのテーパ部に突き当た
り、その後記録用紙Sがリブ37aの上面に押し付けら
れるようになっている。
【0082】また、排出ローラ35aは、記録用紙Sに
当接する複数のゴムローラ35cが、それぞれ幅が約4
mmに形成され、金属の軸に等間隔に設けられることに
よって構成されている。本実施形態では、各ゴムローラ
35cは、記録用紙Sの左端から45mmの位置から3
0mm間隔(左端から45,75,105,135,1
65mm)で配置されており、記録用紙Sの搬送方向に
関してプラテン37のリブ37aと一致するようになっ
ている。
【0083】以上の構成により、記録用紙Sはリブ37
aの上面に押し付けられながら搬送される。この時、記
録ヘッドから記録用紙Sに対してインクが吐出される
と、記録用紙Sはインクの水分によって膨張し、膨張し
た分が各リブ37a同士の間の低い部分に入り込む。そ
の結果、記録用紙Sは、リブ37aの上面で支持されて
いる部分が「凸」となり、互いに隣接するリブ37aと
リブ37aとの間の部分が「凹」となる。つまり、イン
クが吐出された記録用紙Sには、主走査方向(記録ヘッ
ドの往復移動方向)に波板状の凹凸が形成される。この
時、記録用紙Sと記録ヘッドとの間のギャップは、リブ
37aの上面で支持されている部分(凸部分)において
最小となるので、紙面Sが記録ヘッドに擦れてしまうこ
とを防止することができる。上記のようにして記録が行
われた記録用紙Sは、記録装置の外に搬送排出される。
なお、インクが吐出されて記録が行われた記録用紙S
は、副走査方向(記録用紙Sの搬送方向)には上記のよ
うな凹凸は形成されない。
【0084】さらに、上述したように、各リブ37aの
高さを、リブ37aの上面に支持された記録用紙Sと記
録ヘッドとの間のギャップが最小になるように設定する
ことにより、記録用紙Sの凹凸のギャップ差のばらつき
を、記録ヘッドのインク吐出動作時における許容ギャッ
プ量の範囲内に収めることが可能となるので、良好な画
像を形成することが可能となる。
【0085】次に、本実施形態の記録装置における記録
用紙支持部について説明する。
【0086】本実施形態の記録装置における記録用紙支
持部は、排出部35の排出ローラ35aの両端部付近に
設けられた2つの支持部材38を有する。
【0087】支持部材38は、記録用紙Sの印字面の裏
面を全幅にわたって支持するものである。各支持部材3
8は、記録用紙Sの左端から15mmと195mmの位
置に配置されており、記録用紙Sの搬送方向に関して、
プラテン37上の両端のリブ37aと一致する位置に設
けられている。さらに、各支持部材38の頂点部の高さ
は、ゴムローラ35cよりも高くなるように設定されて
いる。
【0088】上記の構成によれば、排出部35によって
排出される記録用紙Sは、幅方向に凹形状に湾曲されて
片持ち支持される。これにより、記録用紙Sの先端が垂
れ下がることなく、既に排出トレイ上に排出されている
記録用紙Sのインク画像面を擦らずに記録用紙Sを排出
し、積載することができる。
【0089】さらに、本実施形態では、2つの支持部材
38が、記録用紙Sの搬送方向に直交する方向に関して
排出部35の排出ローラ35aと一致する位置に設けら
れている構成となっているので、記録用紙Sの後端部が
排出部35を通過すると、その記録用紙Sは、既に排出
トレイ上に排出されている記録用紙Sに対して真上から
積載されることとなるので、既に排出された記録用紙S
のインク画像を後続の記録用紙Sが擦ることがなく、画
像を乱すことを防止することができる。
【0090】また、上記に説明したように、記録用紙S
の搬送方向に関して、各支持部材38がプラテン37の
両端のリブ37aと一致する位置に設けられている構成
とすることにより、記録用紙Sに形成された波板状の凹
凸のうちの、両側端の凸部の裏面が支持部材38によっ
て支えられ、記録用紙Sの各凹部の裏面が排出ローラ3
5aの各ゴムローラ35c同士の間の部分に逃がされ
る。したがって、本実施形態においても、記録用紙Sの
凹凸の本来「凹」であるべき部分が、支持部材38の持
上げ動作によって「凸」となってしまうことがないの
で、記録用紙Sのインク付着面が記録ヘッドに接触して
しまうことを防止することができる。
【0091】(第4の実施形態)図9は、上述の第1の
実施形態の第1の排出ローラ5aの複数のゴムローラ5
cを1本のゴムローラ45aに、また第2の排出部6の
ゴムローラ6cを1本のゴムローラ46aに置き換えた
構成であって、主として用いられる記録用紙のサイズで
あるA4サイズの他に、それより小さいB5サイズやA
5サイズの記録用紙を使用した場合を示す模式的斜視図
である。
【0092】図9に示されるように、シートSがA4サ
イズの場合に、支持手段48がシートSの記録された面
と反対側の面の両端を持ち上げ、第2の排出手段46が
シートSの中央部をシート搬送路の高さに保ち、第1の
排出手段45がシートSの上流側を押さえることによ
り、シートSを幅方向に凹形状に湾曲させてシートを片
持ち支持することが可能となる。これによって、シート
Sは先端部が垂れ下がることなく、かつ既に排出された
シートSのインク画像面を擦らずに、シートSを排出、
積載することができる。
【0093】シートSの大きさがA5、B5等の、上述
のA4サイズよりも小さい場合には、上述したように片
側基準による搬送としているために、シートSに対し
て、支持手段48の2個所のうち基準側に近い方の支持
手段48がシートSの下側の面に掛かるようになってい
る。従って、A4サイズの場合のように、両端を持ち上
げてシートを片持ち支持する状態と同様に、小さいシー
トの場合には、片端を持ち上げるだけでシートを片持ち
支持することができる。つまり、シートSのサイズの大
小にかかわらず、支持手段48による効果を好適に得る
ことができる。
【0094】厚紙、ハガキ等の剛性の強いシートを使用
する場合には、支持手段48が第1の位置にあると、端
部の支持手段48と中央部の第2の排出手段46の排紙
ローラ46aと拍車46bの組によりシートSを凹形状
に変形させようとしても、シートの剛性の方が勝り、支
持手段48が逆にシート搬送の妨げとなって、搬送不能
および搬送精度が乱れるといった問題を起こしてしまう
おそれがある。そこで、厚紙等の剛性の強いシートを使
用するときは、支持手段48をシート搬送路より退避さ
せる第2の位置とすれば、上記の問題を回避することが
できる。また、厚紙等の剛性の強いシートの場合には、
シート自体の剛性が高いために、支持手段48がなくて
も、シートSを第1の排出手段45と第2の排出手段4
6の2列のローラ組により支持するだけで、シート先端
が垂れ下がることなくシートSを片持ち支持することが
でき、上記のシートを凹形状に湾曲支持する場合と同よ
うの効果を得ることができる。
【0095】このような支持手段48の第1の位置と第
2の位置の切り換えは上述したばね48cの作用により
行なわれるものであり、次に、このばね48cの作用に
ついて説明する。
【0096】まず、普通紙等の腰が少なく軽いシートの
場合には、シートSが支持手段48を押さえ付ける荷重
が少ないために、上述の図3および図5に示されるよう
に、支持手段48は第1の位置を保ち、上述したように
シートは幅方向に凹形状に湾曲されて支持される。
【0097】次に、厚紙等の腰が強く重いシートの場合
には、シート重量と、シートの剛性とにより支持手段4
8を押さえ付けるために、上述の図4および図6に示さ
れるように、支持手段48は第2の位置にまで退避され
る。このように、自動的にシートSの紙質に対応して、
支持手段48の位置を切り換えることが可能である。上
記の構成に示すように、支持手段48の頂点48aの搬
送方向下流側に第2の排出手段46を配置することによ
って、シートSの後端を第2の排出手段46が確実に排
出し、シート後端が支持手段48に残ることがない。
【0098】このように、本実施形態においては、シー
トSのサイズおよび紙質がいかなるものであっても、シ
ートを片持ち支持しながら搬送、排紙することができ、
排紙されるシート同士が擦れることを防ぎ、インクジェ
ット記録方式によるインク像の乱れを好適に防ぐことが
できる。
【0099】(その他)なお、第4の実施形態の場合に
限られず、上述の第1〜第3の実施形態においても同様
に、A4サイズの記録用紙のみならず、B5サイズやA
5サイズの記録用紙を使用した場合においてもそれぞれ
の所要の効果を奏することができる。
【0100】更に、上述の第1〜第4の実施形態におい
て、記録用紙の搬送方向は記録ヘッドを搭載して往復移
動するキャリッジの移動方向に対して直行するとして説
明したが、記録用紙の搬送方向とキャリッジ(記録ヘッ
ド)の移動方向とは記録用紙の記録面(インク付着面)
に沿って異なる方向であってもよい。
【0101】更に、上述の第1〜第4の実施形態におい
て、記録ヘッドを搭載してキャリッジを往復移動させて
記録用紙に画像記録を行っている形態を用いて説明した
が、記録用紙の幅方向(記録用紙の搬送方向に直行する
方向)に沿ってインク吐出口を多数配列し、少なくとも
記録ヘッドを記録用紙の幅方向に移動させることなく記
録用紙の全幅にわたる記録の実行が可能な所謂フルライ
ンタイプの記録ヘッドを用いた場合であっても良い。こ
の場合には、上述のキャリッジに記録ヘッドを搭載する
所謂シリアルタイプの場合と比べ、記録速度が向上する
ので、記録用紙に付着したインク滴の定着に要する時間
が短いので、本願発明の効果をより一層奏することがで
きる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る記録
装置は、記録媒体を凹状に湾曲させるように支持する支
持手段が、記録媒体の搬送方向に関して、凹凸形成排出
手段によって波状の凹凸を有する形状に形成された記録
媒体の凸部と対応する位置に配置されているので、凹凸
形成排出手段によって記録媒体に形成された凹凸の本来
「凹」であるべき部分が、支持手段の持上げ動作によっ
て「凸」となってしまうことがないため、記録媒体を凹
状に湾曲させるように支持しても、記録用紙の記録面
(インク付着面)が記録ヘッドに接触してしまうことを
防止することができる。
【0103】また、本発明に係る他の記録装置は、排出
されるシートの搬送方向において、排出手段の第1の排
出ローラと第2の排出ローラの間、ないし第2の排出ロ
ーラ組と略同列に、排出されるシートの幅方向両端部近
傍に配置された突起状の支持手段が、シートの搬送路に
突出させ、シートの記録された面と反対側の面を持ち上
げ、シート幅方向に凹形状に湾曲させて支持する第1の
位置と、シートの搬送路より退避した第2の位置とに移
動可能とされているので、シートを片持ち支持しながら
搬送、排紙することが可能になり、排紙されるシート同
士が擦られることを防止でき、インク像の乱れを好適に
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の第1の実施形態を示す断面
図である。
【図2】図1に示した記録装置の凹凸形成排出部および
記録用紙支持部を示す斜視図である。
【図3】図1等に示した支持部材および両排出部を、支
持部材の頂点が記録用紙Sよりも高い位置に突出した第
1の位置にある状態で示す断面図である。
【図4】図1等に示した支持部材および両排出部を、支
持部材の頂点が記録用紙Sよりも低い位置である第2の
位置にある状態で示す断面図である。
【図5】図1等に示した第2の排出部および支持部材
を、普通紙の記録用紙を排出している状態で示す正面図
である。
【図6】図1等に示した第2の排出部および支持部材
を、剛性が高い記録用紙を排出している状態で示す正面
図である。
【図7】本発明の記録装置の第2の実施形態における凹
凸形成排出部および記録用紙支持部を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明の記録装置の第3の実施形態における凹
凸形成排出部および記録用紙支持部を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の記録装置の第4の実施形態における凹
凸形成排出部および記録用紙支持部と、各種記録用紙の
搬送状態を示す斜視図である。
【図10】従来の記録装置における凹凸形成排出部を示
す断面図である。
【図11】従来の他の記録装置を示す断面図である。
【図12】図11に示した従来の記録装置における支持
部材を示す斜視図である。
【図13】従来の2つの記録装置の各特徴部を組み合わ
せて構成された記録装置における記録用紙搬送部を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 給送ローラ 2 給送トレイ 3,23,33 搬送部 3a,23a,33a 搬送ローラ 3b,23b,33b 従動ローラ 4 キャリッジ 4a 記録ヘッド 4b インクタンク 5 第1の排出部 5a 第1の排出ローラ 5b,6b,25b,35b,45b,46b 拍車 5c,6c,25c,35c,45a,46a ゴム
ローラ 6 第2の排出部 6a 第2の排出ローラ 7,27 プラテン 7a,28a リブ 8,28,38 支持部材 8a 頂点部 8b,48c ばね 8c,28b 回動中心軸 9 ガイド軸 10 ガイドレール 11 排出トレイ S 記録用紙 25,35 排出部 25a,35a 排出ローラ 45 第1の排出手段 46 第2の排出手段 48 支持手段 48a ばね

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の記録手段に対向する位置にお
    いて、前記記録媒体を該記録媒体の搬送方向に対して交
    差する方向に波状の凹凸を有する形状に形成するととも
    に、前記記録媒体を排出する凹凸形成排出手段と、 前記波状の凹凸を有する形状に形成された記録媒体の両
    端部付近の凸部と前記搬送方向に関して対応する位置に
    配置され、前記凹凸形成排出手段によって排出されてい
    る前記記録媒体を前記搬送方向に対して交差する方向に
    関して凹状に湾曲させるように支持する支持手段とを有
    する、搬送手段によって搬送された記録媒体に記録手段
    を用いて記録を行う記録装置。
  2. 【請求項2】 前記凹凸形成排出手段は、前記記録媒体
    に当接する複数のリブが前記搬送方向に対して交差する
    方向に略等間隔に設けられ、前記記録媒体を間において
    前記記録手段と対向する位置に配置されたプラテンを有
    し、前記支持手段が前記搬送方向に関して前記リブの位
    置に対応する位置に配置されている請求項1に記載の記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、前記記録媒体の後端部
    が前記凹凸形成排出手段を通過すると該凹凸形成排出手
    段の下方に退避するように構成されている請求項1に記
    載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記凹凸形成排出手段は、前記記録媒体
    に当接する複数のローラ部が前記搬送方向に対して交差
    する方向に略等間隔に設けられた排出ローラを有し、前
    記支持手段が、前記搬送方向に対して交差する方向に関
    して前記排出ローラの位置に対応する位置に配置されて
    いる請求項2に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段はノズルからインクを吐出
    して前記記録媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッ
    ドである請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 記録ヘッドを幅方向に移動させるキャリ
    ッジと、 シートを搬送するローラと、 搬送されたシートに画像を形成するための記録手段と、 該記録手段よりもシート排出方向下流側に、ローラとロ
    ーラに従動する回転体からなる第1の排出ローラの組お
    よび更に下流側の第2の排出ローラの組を有する排出手
    段と、 前記シートの搬送路に突出させ、前記シートの記録され
    た面と反対側の面を持ち上げ、シート幅方向に凹形状に
    湾曲させて支持する第1の位置と、シートの搬送路より
    退避した第2の位置とに移動可能であり、排出されるシ
    ートの搬送方向において、前記排出手段の第1の排出ロ
    ーラと第2の排出ローラの間、ないし第2の排出ローラ
    組と略同列に、排出されるシートの幅方向両端部近傍に
    配置された突起状の支持手段と、 ばね等の弾性部材により前記支持手段を第2の位置から
    第1の位置へ付勢する押し上げ手段とを有する、画像を
    形成したシートを排出部へ排出する記録装置。
  7. 【請求項7】 前記支持手段が、排出されるシートの幅
    方向両端部近傍に配置された請求項6に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記支持手段は楔形の部材を有し、該部
    材の尖端部側がシート搬送方向上流側に配置されて該尖
    端部にて垂直縦断面方向に回動可能に支持された請求項
    6に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクを吐出するた
    めの熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有する請求
    項6から8のいずれか1項に記載の記録装置。
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