JP2000198221A - 液体残量検出方法 - Google Patents

液体残量検出方法

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JP2000198221A
JP2000198221A JP63399A JP63399A JP2000198221A JP 2000198221 A JP2000198221 A JP 2000198221A JP 63399 A JP63399 A JP 63399A JP 63399 A JP63399 A JP 63399A JP 2000198221 A JP2000198221 A JP 2000198221A
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liquid
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liquid tank
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Fumiyuki Mikami
文之 三上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体の残量検出指令が発せられると、キャリ
ッジを常にホームポジションまで余計に移動させた後、
これを残量検出位置まで移動させる必要があり、プリン
ト速度の低下を招来する。 【解決手段】 残量検出指令の出力時におけるキャリッ
ジの位置がその往動端と所定位置との間に位置するか、
あるいは復動端と所定位置との間に位置するかを判定す
るステップS11と、液体を吐出する液体吐出ヘッドお
よびこの液体吐出ヘッドに供給される液体を貯溜する液
体タンクが搭載されたキャリッジの位置に応じて第1の
停止目標位置および第2の停止目標位置とキャリッジの
駆動源に対して通電を停止してから残量検出開始までの
待機時間とを選択するステップS12, S17と、キャ
リッジの停止目標位置に対応してキャリッジの駆動源を
制御するステップS13と、選択された待機時間の後に
液体タンク内の液体の残量検出を光学的に行うステップ
S16とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を吐出する液
体吐出ヘッドとこの液体吐出ヘッドに供給される液体を
貯溜する液体タンクとが搭載された往復動可能なキャリ
ッジの往復動端の間に設定された所定位置にて前記液体
タンク内の液体の残量を光学的に検出する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インクやプリント媒体に対するこ
のインクの特性を調整するための処理液などの液体を吐
出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給さ
れる液体を貯溜する液体タンクとが搭載された往復動可
能なキャリッジを具えたインクジェットプリント装置に
おいては、プリント媒体に対するプリント作業中に液体
タンク内の液体の残量を随時監視し、液体タンク内の液
体の残量に応じて警告を発して液体タンク内への液体の
補充や液体タンクの交換を促したり、あるいはプリント
作業を停止させるようにしている。
【0003】液体タンク内の液体の残量を検出する方法
としては、様々なものが提案されているが、その中でも
特願平8−112910号に開示された方法は、所定位
置にキャリッジを停止させ、この停止位置にて液体タン
クに測定光を照射し、その反射光の光量に応じて液体タ
ンク内に貯溜された液体の残量を検出するようにしたも
のであり、キャリッジに搭載された液体吐出ヘッドの各
吐出口からの液体の累積吐出回数と、液体吐出ヘッドに
対する吸引回復処理の累積回数とから算出される液体消
費量が所定量に達した時点から、液体の残量検出操作を
開始することにより、残量検出のためのセンサの出力や
その取り付け精度のばらつき、あるいは液体タンクの製
造上のばらつきなどや誤動作あいは検出精度の低下をで
きるだけ生じないようにしている。
【0004】このようなプリント作業中における液体タ
ンクに対する従来の液体残量検出手順を図11に示す。
すなわち、S1のステップにて吐出操作や吸引回復に伴
う液体の消費量をカウントし、S2のステップにてこの
液体の消費量が所定量に達したか否かを判定する。
【0005】S2のステップにて液体の消費量が所定量
に達していないと判断した場合には、S1のステップに
戻って再度液体の消費量をカウントする。また、液体の
消費量が所定量に達していると判断した場合には、S3
のステップに移行して液体タンク内の液体の残量検出を
行い、さらに過去3回の残量検出における出力変化量の
合計をS4のステップにて算出した後、この出力変化量
の合計があらかじめ設定した所定値以上であるか否かを
S5のステップにて判定する。
【0006】出力変化量の合計があらかじめ設定した所
定値以上ではないとS5のステップにて判断した場合に
は、S1のステップに戻って液体の消費量をカウントす
る。また、出力変化量の合計があらかじめ設定した所定
値以上であると判断した場合には、S6のステップに移
行して液体タンク内への液体の補充や液体タンクの交換
を促す残量警告を出力し、さらにS7のステップにして
プリント作業を停止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図11に示した従来の
液体残量検出方法の場合、液体タンクの残量を検出する
ための所定位置までキャリッジを移動させる必要があ
る。通常、キャリッジはステッピングモータを用いて駆
動されるが、キャリッジおよびこのキャリッジに搭載さ
れた液体吐出ヘッドおよび液体タンクなどの慣性力によ
り、その停止時に多少オーバーランの傾向を持つことは
周知の通りである。そこで、従来では検出条件を一定に
して残量検出の再現性を持たせるため、常にキャリッジ
をその往復動端の一方、一般的にはホームポジションま
で移動したのち、ここから残量検出のための所定位置に
キャリッジを移動させるようにしている。
【0008】通常、残量検出のための所定位置は、プリ
ント媒体に対するプリント可能領域外でホームポジショ
ンに近接して設定されているため、S3のステップにお
ける残量検出操作が始まると、プリント作業をしばしば
中断する必要が生ずる上、残量検出のためにキャリッジ
を常にプリント可能領域からホームポジションまで余計
に移動してから所定位置に移動しなければならず、プリ
ント速度の大幅な低下を招来する。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、液体タンク内に貯溜さ
れた液体の残量検出指令が発せられた時点のキャリッジ
の位置の如何に拘らず、キャリッジに余計な移動を与え
ることなく、残量検出のための所定位置にキャリッジを
そのまま移動しても、残量検出の再現性を確保すること
が可能な方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による液体残量検
出方法は、液体を吐出する液体吐出ヘッドとこの液体吐
出ヘッドに供給される液体を貯溜する液体タンクとが搭
載された往復動可能なキャリッジの往復動端の間に設定
された所定位置にて前記液体タンク内の液体の残量を光
学的に検出するに際し、残量検出指令の出力時における
前記キャリッジの位置がその往動端と前記所定位置との
間に位置するか、あるいは復動端と前記所定位置との間
に位置するかを判定するステップと、前記キャリッジの
位置に応じて第1の停止目標位置および第2の停止目標
位置と前記キャリッジの駆動源に対して通電を停止して
から残量検出開始までの待機時間とを選択するステップ
と、前記キャリッジの前記停止目標位置に対応して前記
キャリッジの駆動源を制御するステップと、選択された
待機時間の後に前記液体タンク内の液体の残量検出を行
うステップとを具えたことを特徴とする液体残量検出方
法にある。
【0011】本発明によると、残量検出指令の出力時に
キャリッジの位置がその往動端と所定位置との間に位置
していると判断した場合、第1の停止目標位置とこれに
対応する待機時間とを選択し、キャリッジを第1の停止
目標位置に移動して所定の待機時間後に静止状態となっ
た液体タンク内の液体の残量検出が行われる。キャリッ
ジは慣性力によって第1の停止目標位置に対して多少オ
ーバーランするが、所定の待機時間が経過した後に液体
の残量検出を行っているため、液体タンクはこのオーバ
ーラン位置で静止状態にあり、安定した残量検出がなさ
れる。
【0012】一方、キャリッジの位置がその復動端と所
定位置との間に位置していると判断した場合、第2の停
止目標位置とこれに対応する待機時間とを選択し、キャ
リッジを第2の停止目標位置に移動して所定の待機時間
後に静止状態となった液体タンク内の液体の残量検出が
行われる。この場合においても、キャリッジは慣性力に
よって第2の停止目標位置に対して多少オーバーランす
るが、所定の待機時間が経過した後に液体の残量検出を
行っているため、液体タンクはこのオーバー欄位置で静
止状態にあり、安定した残量検出がなされる。
【0013】第1の停止目標位置に対するキャリッジの
実際の停止位置はほぼ一定しており、また、第2の停止
目標位置に対するキャリッジの実際の停止位置もほぼ一
定しているので、あらかじめ、これら2つの停止目標位
置に対するキャリッジの実際の停止位置が同一となるよ
うに、キャリッジの実際の停止位置に対する2つの停止
目標位置を設定し、待機時間後に液体の残量検出を行う
ことにより、残量検出指令の出力時におけるキャリッジ
の位置がどこにあっても、常に所定位置で安定して液体
の残量検出が行われることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による液体残量検出方法に
おいて、所定位置がプリント媒体に対するプリント領域
外に設定されていてもよい。
【0015】また、キャリッジの駆動源がステッピング
モータであってもよい。
【0016】さらに、液体を保持する液体保持部材が液
体タンク内に収納されていてもよい。この場合、液体タ
ンク内の液体の残量検出を行うステップが、測定光を液
体タンクに投射するステップと、液体タンクからの反射
光を受光するステップとを有するものであってもよく、
この場合、液体タンク内の液体の残量検出を行うステッ
プが反射光の光量に基づいて液体タンク内の液体の残量
を検出するものであってもよい。これらの場合におい
て、測定光が赤外線であってもよい。
【0017】一方、液体吐出ヘッドは、液体を吐出する
ための吐出エネルギー発生部を有するものであってもよ
く、この場合、吐出エネルギー発生部は、液体に膜沸騰
を生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有
するものであってもよい。
【0018】また、液体がインクおよび/またはプリン
ト媒体に吐出されるインクのプリント性を調整するため
の処理液であってもよい。
【0019】
【実施例】本発明による液体残量検出方法をインクジェ
ットプリント装置に応用した一実施例について、図1〜
図11を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこの
ような実施例に限らず、同様な課題を内包する他の分野
の技術にも応用することができる。
【0020】本実施例におけるインクジェットプリント
装置の概略構造を図1に示す。すなわち、キャリッジ1
1はキャリッジ駆動用モータ12の作動によって、駆動
プーリ13と従動プーリ14とに掛け渡された歯付きベ
ルト15を介し、案内ロッド16に沿って往復移動する
ようになっている。キャリッジ11は、例えばこのイン
クジェットプリント装置のパワーオンの時に図示しない
ホームポジションセンサを用い、その走査移動の基準位
置、つまりホームポジションが割り出される。そして、
指定位置へのキャリッジ11の移動は、このホームポジ
ションに対する相対位置として割り出される。
【0021】紙などのプリント媒体17は、プリント媒
体搬送用モータ44(図6参照)により2組の搬送ロー
ラ18a, 18b, 19a, 19bを介して搬送され
る。なお、プリント媒体17はキャリッジ11に対して
交換可能に搭載された後述するプリントヘッドの吐出口
と対向する位置において、平垣なプリント面を形成する
ように、その裏面を図示しないプラテンによって支持さ
れている。
【0022】プリント媒体17にプリントされるべき画
像データは、図示しないフレキシブルケーブルを介して
このインクジェットプリント装置に組み込まれた後述す
る電気回路を介してプリントヘッドに伝送される。
【0023】プリントヘッドのホームポジションには、
このプリントヘッドの吐出口からの液滴の吐出を円滑に
行うためのヘッド回復ユニット20が配設されている。
このヘッド回復ユニット20は、複数(本実施例では4
つ)のプリントヘッドにそれぞれ対応してこれらの吐出
口を囲むことができるように配置された複数(図示例で
は4つ)のキャッピング部材21と、これらキャッピン
グ部材21に管路を介して接続する図示しない吸引ポン
プと、プリントヘッドの吐出口面を払拭して清掃するた
めのワイパブレード22とを具えている。
【0024】キャッピング部材21は、キャリッジ11
がホームポジションに接近してきた場合、その移動に伴
って下方に退避移動可能であり、キャリッジ11がホー
ムポジションに停止している場合、このキャリッジ11
に搭載された各プリントヘッドの吐出口が開口する吐出
口面に密着するように上昇し、これら吐出口をそれぞれ
キャッピングするようになっている。このキャッピング
操作により、プリントヘッドの吐出口およびこれに続く
液路内に介在するインクやこのインクのプリント性を調
整する処理液などの蒸発に伴うこれら液体の増粘または
固着を防止し、、プリントヘッドからの液体の吐出不良
が発生しないように配慮している。また、キャリッジ1
1に対して交換可能に搭載される複数(図示例では4
つ)の液体タンク23B, 23C, 23M, 23Y(以
下、単に23と略記する場合がある)の交換時や、プリ
ントヘッドからの液体の吐出不良が発生した場合には、
吐出口に対するキャッピング部材21によるキャッピン
グ状態の下で上述した吸引ポンプを作動させ、その負圧
吸引力によってプリントヘッドの吐出口から液体を吸い
出すと共に新たな液体をプリントヘッド内に導くことに
より、吐出不良を解消することができる。
【0025】キャッピング部材21とワイパブレード2
2との間には、プリントヘッドに供給される液体タンク
23内の液体の残量を検出するためのフォトインタラプ
タ24が設けられている。図示しないLED光源と受光
素子とが一体になったこの反射型のフォトインタラプタ
24は、液体と共にその後述する液体保持部材、具体的
には連続気泡の発泡樹脂(例えばポリウレタンフォー
ム)や繊維ウール(例えばポリエステル樹脂ウール)が
収容された液体タンク23の底面に測定光を照射し、そ
の反射光の明るさに基づいて液体タンク23内の液体の
残量が少なくなったことを検出するためのものである。
【0026】このフォトインタラプタ24の一部を構成
するLED光源は、本実施例の如きカラープリンタにお
いて通常使用される黒色(B), シアン色(C), マゼ
ンタ色(M), 黄色(Y)のインクの何れにも透過性を
有する赤外光を発し、受光素子もLEDの波長に対して
十分な感度を有するものを使用している。
【0027】本実施例のように、フォトインタラプタ2
4をキャリッジ11に搭載せず、キャリッジ11から分
離して配置することにより、インクジェットプリント装
置本体に対するフォトインタラプタ24の給電ケーブル
や信号ケーブルなどの取り回しを考慮する必要がなくな
る。
【0028】キャリッジ11の部分を抽出拡大した図2
およびその断面構造を図4に示すように、本実施例のキ
ャリッジ11には、複数(図示例では4つ)のプリント
ヘッド25B, 25C, 25M, 25Y(以下、単に2
5と略記する場合がある)と、これらプリントヘッド2
5にそれぞれ液体を供給するための液体タンク23とが
交換可能に搭載されており、本実施例ではキャリッジ1
1に突設されたボス部26に対して基端部が回動自在に
枢着されたヘッド固定カバー27を図2に示す閉じた状
態から、図3に示す開いた状態へ操作することにより、
キャリッジ11に対するプリントヘッド25の交換を可
能としている。つまり、ヘッド固定カバー27はプリン
トヘッド25をキャリッジ11に位置決め状態で固定す
るためのものである。
【0029】本実施例における液体タンク23には、プ
リントヘッド25に液体を供給するための供給口28が
それぞれ設けられている他、液体タンク23内の液体の
消費に伴う気液交換を円滑に行うための大気連通口29
がそれぞれ設けられている。上述した液体保持部材30
は、その毛管力によってプリント作業の際にプリントヘ
ッド25内に適切な負圧を発生させ、安定した液滴の吐
出を可能としている。これら液体タンク23には、B,
C, M, Yインク(以下、これらを便宜的に液体と呼称
する)がそれぞれ貯溜されており、これら個々の液体タ
ンク23B, 23C, 23M, 23Yに対応するプリン
トヘッド25B, 25C, 25M, 25Yにそれぞれ液
体供給管路31を介して液体が供給されるようになって
いる。そして、液体タンク23内に液体がなくなった時
点で新たな液体タンク23をその液体の種類別に交換す
ることができるようになっている。
【0030】なお、キャリッジ11には、上述したフォ
トインタラプタ24がキャリッジ11の走査移動に伴っ
て各液体タンク23内の液体の残量を検出できるよう
に、測光窓32が液体タンク23B, 23C, 23M,
23Yの配列方向に沿って形成されている。
【0031】1つのプリントヘッド25の主要部の拡大
断面構造を図5に示す。すなわち、プリントヘッド25
の下端の吐出口面33には、液滴を吐出するための複数
(本実施例では64個)の吐出口34がそれぞれ開口し
ており、これら吐出口34に連通する液路35には、前
述の液体供給管路31に接続する共通液室36が連通し
ている。液路35内に介在する液体は、アルミニウムな
どで形成された基板37に設けられるヒータボード38
上の電気熱変換体39を有する吐出エネルギー発生部に
より加熱され、これによって生成する気泡の圧力で吐出
口34から微小液滴となって吐出される。本実施例で
は、電気熱変換体39に対する1回の通電により、つま
り一回の吐出操作で約40ナノグラムの液滴が対応する
吐出口34から吐出されるようになっている。
【0032】本実施例におけるプリントヘッド25は、
上述したように4色分のプリントヘッド25B, 25
C, 25M, 25Yが一体となって構成されており、液
滴の混色によってプリント媒体17上にカラー画像が形
成される。
【0033】本実施例におけるインクジェットプリント
装置の制御ブロックを図6に示す。すなわち、41はイ
ンクジェットプリント装置全体を制御するためのシステ
ムコントローラで、内部にはマイクロプロセッサをはじ
め、制御プログラムが収納されている記憶素子、例えば
RAMや、マイクロプロセッサが処理を行う際に使用す
る記憶素子、例えばRAMなどが組み込まれている。
【0034】42はキャリッジ駆動用モータ12を操作
してプリントヘッド25をキャリッジ11と共に主走査
方向に走査移動させるためのドライバであり、ステッピ
ングモータであるキャリッジ駆動用モータ12に対して
所定の駆動パルス数を付与する。また、43はプリント
媒体搬送用モータ44を操作してプリント媒体17を副
走査方向に送り移動させるためのドライバである。
【0035】ホストコンピュータ45は、このインクジ
ェットプリント装置に対してプリントすべきデータを転
送するためのものである。46はこのホストコンピュー
タ45からのデータを一時的に格納するための受信バッ
ファであり、システムコントローラ41からデータが読
み込まれるまで、このデータを蓄積しておく。
【0036】47B, 47C, 47M, 47Yは、プリ
ントすべきデータを画像データに展開するためのフレー
ムメモリであり、プリントに必要な分のメモリサイズを
有している。本実施例では、プリント媒体17の1枚分
が記憶可能なフレームメモリを使用しているが、これら
フレームメモリ47B, 47C, 47M, 47Yのサイ
ズは如何様にも変更可能である。
【0037】48B, 48C, 48M, 48Yは、プリ
ントすべきデータを一時的に記憶するためのプリントデ
ータメモリであり、プリントヘッド25の吐出口34の
数によって記憶容量を変更することが望ましい。
【0038】49は、プリントヘッド25をシステムコ
ントローラ41からの指令により適切に制御し、プリン
ト速度やプリントデータ数などを制御するためのプリン
ト制御部である。また、このプリント制御部49では、
プリントヘッド25によって行われる液滴の吐出回数
と、プリントヘッド25の回復のために行なわれる吸引
回数とが計数され、各液体の消費量を液滴吐出回数(パ
ルス数)に換算を行っている。
【0039】プリントヘッド25のドライバ50は、プ
リント制御部49からの信号に基づいて制御される。
【0040】51はフォトインタラプタ24によって液
体タンク23の底面からの反射光を測定してその出力値
を得るための検出部であり、システムコントローラ41
からの指令に基づいて作動する。
【0041】ここで、残量検出指令が出力された場合、
プリント作業を中断してキャリッジ11をフォトインタ
ラプタ24の直上に移動させ、液体タンク23内の液体
の残量を検出してプリント作業を継続できるか否か判断
し、継続できると判断した場合には中断したプリント作
業を再開し、継続できないと判断した場合には、液体タ
ンク25の交換を促す警告を発すると共にプリント作業
をそのまま停止させる必要がある。
【0042】本実施例では、この残量検出指令が出力さ
れた時にキャリッジ11がフォトインタラプタ24の右
側、つまりプリントヘッド25がプリント領域の直上に
位置していた場合、まずキャリッジ11をプリント作業
におけるキャリッジ11の走査速度と同じ速度でフォト
インタラプタ24側に移動させてプリントヘッド25を
プリント領域外にずらし、次いでフォトインタラプタ2
4の直上まで所定速度でゆっくりと移動して第1の停止
目標位置に停止させるようにしている。逆に、残量検出
指令が出力された時にキャリッジ11がフォトインタラ
プタ24の左側、つまりフォトインタラプタ24よりも
ホームポジション側に位置していた場合、キャリッジ1
1をフォトインタラプタ24側に所定速度でそのままゆ
っくりと移動して第2の停止目標位置に停止させるよう
にしている。
【0043】何れの場合においても、キャリッジ11の
移動に伴う慣性力によって、キャリッジ11は第1およ
び第2の停止目標位置よりもそれぞれオーバーランした
状態て停止するため、あからじめこの実際の停止位置が
本来希望した停止位置となるように、それぞれオーバー
ランの値を見込んで第1および第2の停止目標位置を設
定する必要がある。
【0044】また、このような観点から、キャリッジ駆
動用モータ12に対する通電の停止直後にフォトインタ
ラプタ24による残量検知作業を行うと、慣性力によっ
てキャリッジ11が移動していることが考えられるた
め、キャリッジ駆動用モータ12に対する通電を停止し
てからオーバーランによる実際の停止までの時間を見込
んだ待機時間を設定し、この待機時間の経過後にフォト
インタラプタ24による残量検知作業を開始する必要が
ある。
【0045】第1の停止目標位置に対応する待機時間
は、第1の停止目標位置までのキャリッジ11の移動距
離が第2の停止目標位置までの移動距離よりも長くなる
傾向にあるので、オーバーランの量も相対的に多くなる
ことから、本実施例では第2の停止目標位置に対応する
待機時間よりも多少長めに設定されている。
【0046】このように、液体タンク23内の液体の残
量検出時に、キャリッジ11を一時的にホームポジショ
ンに戻してからフォトインタラプタ24の直上に移動さ
せる必要がないため、キャリッジ11の無駄な移動をな
くして残量検出操作を迅速に行うことができ、プリント
作業の中断時間を最小限に抑えることができる。
【0047】上述したフォトインタラプタ24を用いて
液体タンク23内の液体の残量を検出している状態を図
7および図8に示す。すなわち、図7に示すように液体
タンク23に液体が充分存在する場合、液体タンク23
の壁面と液体保持部材30の隙間には液体が介在してい
る。これに対し、図8に示すように液体タンク23内に
液体が余り存在していない場合、液体タンク23の壁面
と液体保持部材30との隙間には空気が入り込む。この
結果、図8に示す状態は、図7に示す状態と比ベてフォ
トインタラプタ24から照射された測定光の反射率が大
きくなる。例えば、液体タンク23や液体保持部材30
の材質が合成樹脂にて形成され、その屈折率を約1.
5、液体の屈折率を約1. 4とした場合、図8に示す状
態での反射光の光量は、図7に示した状態での反射光の
光量の約40倍となり、この反射光の光量差によって液
体タンク23内の液体の有無を検出することができる。
【0048】ところで、実際にはフォトインタラプタ2
4によって照射される測定光は、点状ではなく、ある程
度の拡がりを持っており、この測定光の照射領域におい
て徐々に液体がなくなって行くことを検出するため、フ
ォトインタラプタ24の出力も連続的に変化する。
【0049】図9はこの様子を模式的に示したものであ
り、液体タンク23内に液体が完全に充填された初期状
態から、液体タンク23に液体がなくなるまでプリント
作業を行なった場合のフォトインタラプタ24の出力の
変化を表している。吐出回数が所定値Aに達するまで
は、フォトインタラプタ24の出力がほとんど変化せ
ず、吐出回数が所定値Aを経過した後からフォトインタ
ラプタ24の出力が次第に上昇する傾向を持つため、吐
出回数がAを越えた後に残量検出を開始することが機能
的に望ましいことが理解できよう。本実施例のインクジ
ェットプリント装置におけるAの値として、例えば15
×106 パルスを設定している。また、プリントヘッド
25の吐出回復のために行なわれる1回の吸引操作によ
る液体消費量を3×106 パルスとして換算している。
【0050】なお、残量検出が行われた後に新たな液体
タンク23に交換した場合、フォトインタラプタ24の
出力変化が再び少なくなることから、これによって新し
い液体タンク23に交換が行われたと判断し、残量検出
操作をキャンセルすることも可能である。
【0051】このような本実施例による液体残量検出手
順を図10に示す。すなわち、プリントヘッド25に対
する吐出駆動回数が所定値A、すなわち15×10
6 (パルス)に達した時点で残量検出指令が初めて出力
され、この残量検出指令が出力された時のキャリッジ1
1の位置がフォトインタラプタ24の右側に位置するか
否かをS11のステップにて判定する。
【0052】残量検出指令が出力された時のキャリッジ
11の位置がフォトインタラプタ24の右側、つまりプ
リントヘッド25がプリント領域の直上に位置している
と判断した場合には、S12のステップに移行して停止
目標位置をp1 に設定すると共に待機時間をt1 に設定
し、次いでS13のステップにてキャリッジ11の現在
の位置と停止目標位置p1 とから割り出される駆動パル
スをキャリッジ駆動用モータ12に与え、キャリッジ1
1を停止目標位置p1 に停止させる。そして、S14の
ステップにて待機時間t1 をタイマにセットし、このタ
イマにセットされた待機時間t1 が経過したか、つまり
タイムアップとなったか否かをS15のステップにて判
定する。
【0053】待機時間t1 がタイムアップとなった、つ
まりキャリッジ駆動用モータ12に対する通電を切って
から待機時間t1 が経過してキャリッジ11が停止目標
位置p1 からオーバーランして静止状態にあると判断し
た場合には、S16のステップに移行してフォトインタ
ラプタ24による残量検出操作を開始し、測定光を液体
タンク23の底面に照射してその反射光の光量を測定す
る。また、S15のステップにて待機時間t1 がまだタ
イムアップしていない、つまりキャリッジ11がオーバ
ーラン中で静止していないと判断した場合には、待機時
間t1 がタイムアップとなるまでS15の判定を繰り返
す。
【0054】一方、S11のステップにて残量検出指令
が出力された時のキャリッジ11の位置がフォトインタ
ラプタ24の左側、つまりフォトインタラプタ24より
もホームポジション側に位置していると判断した場合に
は、S17のステップに移行して停止目標位置をp1
設定すると共に待機時間をt1 に設定し、次いでS13
のステップに移行する。
【0055】
【発明の効果】本発明の液体残量検出方法によると、残
量検出指令の出力時におけるキャリッジの位置に応じて
2つの停止目標位置とキャリッジの駆動源に対して通電
を停止してから残量検出開始までの待機時間とを切り換
えるようにしたので、従来のようにキャリッジをあらか
じめホームポジションに移動させる必要がなくなり、キ
ャリッジを最小限移動させるだけで残量検出のための所
定位置に正確に停止させることができる。
【0056】この結果、従来のものよりもキャリッジの
無駄な移動がなくなった分、プリント速度の低下を抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となったインクジェットプリント
装置の外観を破断状態で表す斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェットプリント装置に搭
載されるキャリッジの外観を表す斜視図である。
【図3】図2に示したキャリッジに対するインクカート
リッジの着脱過程を示す斜視図である。
【図4】図2に示したキャリッジの部分の概略構造を表
す断面図である。
【図5】図4に示したインクジェットヘッドの主要部の
抽出拡大断面図である。
【図6】本実施例の制御ブロック図である。
【図7】図8と共に本実施例による液体残量検出原理を
表す概念図であり、液体タンク中に液体が存在している
状態を表す。
【図8】図7と共に本実施例による液体残量検出原理を
表す概念図であり、液体タンク中に液体が存在していな
い状態を表す。
【図9】液体タンク内に貯溜された液体の消費量と残量
検出センサの出力との関係を模式的に表すグラフであ
る。
【図10】本実施例による液体残量検出手順を表すフロ
ーチャートである。
【図11】従来の液体残量検出手順を表すフローチャー
トである。
【符号の説明】
11 キャリッジ 12 キャリッジ駆動用モータ 13 駆動プーリ 14 従動プーリ 15 歯付きベルト 16 案内ロッド 17 プリント媒体 18a, 18b, 19a, 19b 搬送ローラ 20 ヘッド回復ユニット 21 キャッピング部材 22 ワイパブレード 23, 23B, 23C, 23M, 23Y 液体タンク 24 フォトインタラプタ 25, 25B, 25C, 25M, 25Y プリントヘッ
ド 26 ボス部 27 ヘッド固定カバー 28 供給口 29 大気連通口 30 液体保持部材 31 液体供給管路 32 測光窓 33 吐出口面 34 吐出口 35 液路 36 共通液室 37 基板 38 ヒータボード 39 電気熱変換体 41 システムコントローラ 42, 43 ドライバ 44 プリント媒体搬送用モータ 45 ホストコンピュータ 46 受信バッファ 47B, 47C, 47M, 47Y フレームメモリ 48B, 48C, 48M, 48Y プリントデータメモ
リ 49 プリント制御部 50 ドライバ 51 検出部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出する液体吐出ヘッドとこの液
    体吐出ヘッドに供給される液体を貯溜する液体タンクと
    が搭載された往復動可能なキャリッジの往復動端の間に
    設定された所定位置にて前記液体タンク内の液体の残量
    を光学的に検出するに際し、 残量検出指令の出力時における前記キャリッジの位置が
    その往動端と前記所定位置との間に位置するか、あるい
    は復動端と前記所定位置との間に位置するかを判定する
    ステップと、 前記キャリッジの位置に応じて第1の停止目標位置およ
    び第2の停止目標位置と前記キャリッジの駆動源に対し
    て通電を停止してから残量検出開始までの待機時間とを
    選択するステップと、 前記キャリッジの前記停止目標位置に対応して前記キャ
    リッジの駆動源を制御するステップと、 選択された待機時間の後に前記液体タンク内の液体の残
    量検出を行うステップとを具えたことを特徴とする液体
    残量検出方法。
  2. 【請求項2】 前記所定位置は、プリント媒体に対する
    プリント領域外に設定されていることを特徴とする請求
    項1に記載の液体残量検出方法。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジの前記駆動源がステッピ
    ングモータであることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の液体残量検出方法。
  4. 【請求項4】 前記液体タンク内には、液体を保持する
    液体保持部材が収納されていることを特徴とする請求項
    1から請求項3の何れかに記載の液体残量検出方法。
  5. 【請求項5】 前記液体タンク内の液体の残量検出を行
    うステップは、測定光を前記液体タンクに投射するステ
    ップと、液体タンクからの反射光を受光するステップと
    を有することを特徴とする請求項4に記載の液体残量検
    出方法。
  6. 【請求項6】 前記液体タンク内の液体の残量検出を行
    うステップは、前記反射光の光量に基づいて液体タンク
    内の液体の残量を検出することを特徴とする請求項5に
    記載の液体残量検出方法。
  7. 【請求項7】 測定光が赤外線であることを特徴とする
    請求項3から請求項6のいずれかに記載の液体残量検出
    方法。
  8. 【請求項8】 前記液体吐出ヘッドは、液体を吐出する
    ための前記吐出エネルギー発生部を有することを特徴と
    する請求項1から請求項7の何れかに記載の液体残量検
    出方法。
  9. 【請求項9】 前記吐出エネルギー発生部は、液体に膜
    沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換体
    を有するものであることを特徴とする請求項8に記載の
    液体残量検出方法。
  10. 【請求項10】 液体は、インクおよび/またはプリン
    ト媒体に吐出されるインクのプリント性を調整するため
    の処理液であることを特徴とする請求項1から請求項9
    の何れかに記載の液体残量検出方法。
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