JP2000198176A - 吸収体及び該吸収体を使用するシ―ツ - Google Patents

吸収体及び該吸収体を使用するシ―ツ

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JP2000198176A
JP2000198176A JP11218212A JP21821299A JP2000198176A JP 2000198176 A JP2000198176 A JP 2000198176A JP 11218212 A JP11218212 A JP 11218212A JP 21821299 A JP21821299 A JP 21821299A JP 2000198176 A JP2000198176 A JP 2000198176A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プラスチックフィルム及び紙粉を含有する、
紙おむつ及び生理用ナプキン等の衛生材料の廃材を使用
して、比較的吸水性が大きい吸収体、及び該吸収体を使
用して比較的弾力性のある人又は動物用シーツを提供す
る。 【解決手段】 上面5を形成する上部吸収性紙4層部
と、下面6を形成する下部吸収性紙2層部と、上部及び
下部紙層部間に、プラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材
粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部3を備え、
上部吸収性紙4層部、下部吸収性紙2層部、並びに上部
及び下部紙層部間に、プラスチック廃材粉砕物、パルプ
廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部3を合
わせて、エンボスによる凹凸模様を形成して一体に形成
されている吸収体並びに吸収体を使用するシーツ、吸収
性マット及び包装材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収体に関し、特
に、プラスチック廃材及び紙廃材を利用し、シート、マ
ツト又はシーツ等の薄手或いは厚手の敷物又は包装材料
として使用することができ、吸収機能及び/又は保水等
の湿度調節機能を有する薄手又は厚手の吸収体に関す
る。
【0002】このような本発明のプラスチック廃材及び
紙廃材を利用した吸収体が使用される敷物としては、雨
天の場合に、屋根の無いイベント会場の雨天の日の雨に
よる床の濡れ防止用吸水性マット、雨の日の自動車、列
車若しくは飛行機などの乗り物の床の濡れ防止用吸水性
マット、雨の日の病院、サービスエリア、デパート、ホ
テル、店舗、オフィスビル若しくはレジャー施設の床の
濡れ防止用吸水性マツト、冷蔵庫内の濡れの防止用吸水
性マット、調理場の床の濡れの防止用吸水性マット、並
びに炊事場又は調理場の生ゴミのドリップ吸収用の吸収
シート、給水設備、給湯設備又は便器若しくは洗面具等
の衛生器具を備える床の濡れ防止用吸水性マット、冷蔵
庫の周囲の床の濡れの防止用吸水性マット、ガソリンス
タンド若しくは厨房用の吸油性敷マット、レジャーマツ
ト若しくはマッサージ療法用シーツ、並びにベット用補
助マットなどがある。またこの他に、吸収体が使用され
る包装用のシートとしては、野菜、青果物若しくは花卉
類の保水又は調湿機能を有する包装材料、鮮魚、生肉、
総菜食品又は弁当等の保水又は調湿機能を有する包装材
料、並びに種子、菌株、幼苗若しくは球根の包装材料な
どがある。また、以上の他に、吸収体が使用される掃除
用のシートとしては、機械類や窓の掃除用、建築物の天
井部、壁部、床部若しくは窓部等の結露及び濡れの拭き
取り用のウエス又は雑巾として使用される吸水性マット
又は吸水性シートがある。
【0003】そしてまた、本発明の吸収体は、園芸植物
の栽培時における水蒸発防止用又は吸油性による廃油処
理用の使い捨て用の吸収体として使用でき、また、本発
明の吸収体は、シーツ内部の吸水層部、及び使い捨て用
の吸収性マット又は吸水性マットの吸水層部に使用で
き、さらに、本発明の吸収体は、紙おむつ、尿パッド、
及び生理用ナプキン等の使い捨て用の衛生材料の吸水部
材として使用でき、さらにまた、本発明の吸収体は、動
物用シーツ、ペットシーツ等の愛玩動物用の排泄物処理
材の吸水部材として使用でき、さらに、本発明の吸収体
は、冷凍水産物の運搬の際に、水産物が氷解した水に濡
れるのを防止する吸水性シート、又は鉢植えを被う水蒸
発防止用の吸水性シート、鉢植えの下に敷く吸水性シー
ト、水槽の回りに配置する吸水性シート、結露防止用シ
ート等に使用する吸水性シートとして使用でき、さらに
また、傘立ての受部等の滴の垂れる箇所に配置して、傘
等から落ちる水滴を吸収する水滴吸収マットとして使用
することができる。また、本発明の吸収体は、乗り物の
ヘッドカバー用のマットとして、又はヘルメット又は帽
子内の蒸れ防止用マットとして、さらに、例えばウォシ
ュレット便器での排便後のトイレットペーパーシートと
して使用することができる。
【0004】
【従来の技術】従来、例えば、床の濡れは、布製の雑巾
又は使い捨て用の雑巾や、雑巾、ウエス、スポンジ等の
各種の吸収体を取り付けた棒雑巾を使用して拭かれてお
り、また洗面所等の予め水等で濡れる箇所には、吸水性
のマットを敷いて床の濡れるのを防止している。また、
一方、使い捨て用の人や動物用シーツには、前記不透水
性膜の内側に接して上部吸水性紙層部を設け、シーツ底
部の不透水性薄層部の内側に接して、下部吸水性紙層部
を設け、前記上下の紙層部間に、高吸水性樹脂を含む紙
粉が配置されている。また、現在、大量の紙製品が生産
され、消費されているが、夫々の用途に応じた印刷段階
及び製本段階等で、大量の裁断屑が発生し、その量は膨
大であり、再生されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、布製の雑巾や
棒雑巾は、繰り返し使用するものであり、使用済みの雑
巾を再使用できるようにするためには、濯いだり、また
付着する水を絞って除いたり、濯ぐ水を取り替えたりす
るなどの多くの手間を要し問題である。また、従来の使
い捨て用のシーツには、紙粉及び高吸水性樹脂が使用さ
れており、殊に、紙粉には、パルプ粉砕物が使用されて
いる。しかし、パルプ粉砕物は、最近では入手困難であ
り、しかも比較的高価となっているために、コスト的に
その使用が問題とされている。そこで、使い捨て用のシ
ーツでは、パルプ粉砕物を減少させると共に、パルプ粉
砕物に代えて、高吸水性樹脂が使用されている。しか
し、パルプ粉砕物を減少させて、高吸水性樹脂を使用し
た使い捨て用のシーツ等の吸収体は、パルプ粉砕物の使
用量が少ないために、比較的薄く形成され、弾力性が乏
しくなって、比較的堅い吸収体となり、使い捨て用のお
むつ等にとって、パルプ粉砕物の減少が問題とされてい
る。また、一方、水産物を輸送する場合には、水産物を
藁や紙の上に配置して搬送するが、氷解等により藁や紙
が濡れ、搬送される水産物が濡れた藁や紙と接触を続け
ることとなって問題である。
【0006】さらに、紙おむつや生理用ナプキンは、大
量に製造され、また大量に消費されるが、製造時の裁断
の際には、原材料の紙粉及び高吸水性樹脂を含む吸水層
部やプラスチックフィルムの裁断屑が大量に発生する。
プラスチックフィルム裁断屑は、プラスチック材料の燃
焼熱が高く、その処理が問題とされており、また、紙オ
ムツの製造時に大量に発生する検査不良の紙オムツも、
その処理が問題とされている。さらにまた、古紙を再生
する段階では、プラスチック材料や金属材料の混入は問
題とされるために、壁紙等の建築材として使用される、
例えば、化学繊維紙、無機繊維紙、金属繊維紙及び金属
酸化物を含有する繊維紙並びにプラスチックフィルム廃
材などは除かれて原料として使用されておらず、問題と
されている。本発明は、従来の雑巾やマット等の吸収体
の原材料や再使用に係る問題点、或いはシーツの原材料
及び弾力性に係る問題点並びに、無機繊維紙、プラスチ
ックフィルム廃材や紙オムツ廃材の処分の問題点を解決
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、プラスチッ
ク材料を含有する不良衛生材料及び衛生材料裁断屑等の
衛生材料廃物を粉砕した粉砕物を吸収体に使用すること
により、吸収体の吸収能を損なうことなく、吸収体とし
て使用できること及びプラスチック材料の存在が使用後
の吸収体の燃焼熱を高めて、自己燃焼継続が可能とな
り、また焼却処理の際にも燃料の節約を果たすこと、チ
タン紙廃材、アルミナ紙廃材、チタン酸カリウム紙廃材
及びアルミナ・シリカ紙などを吸収体の原料とすること
により、吸収体に臭気等を除去する機能を付与できるこ
と発見して本発明に至った。また、本発明は、各種マッ
ト或いは人又は動物用シーツの吸収体の原材料として、
プラスチックフィルム等の不透水性膜並びに紙粉又は金
属を含有する紙廃材或いは紙おむつ及び生理用ナプキン
等の衛生材料の廃材を使用して、比較的吸水性が大きい
吸収体、及びまた該吸収体を使用して比較的弾力性のあ
る人又は動物用シーツを提供することを目的としてい
る。
【0008】即ち、本発明は、上面を形成する上部吸水
性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記
上部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック
廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共
に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されてい
る吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層
部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせら
れて一体に形成されていることを特徴とする吸収体にあ
り、また、本発明は、上面を形成する上部吸水性紙層部
と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び
下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕
物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なく
とも上部に界面活性剤を含んで形成されている吸水性混
合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性
混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体
に形成されており、少なくともその一方の面にエンボス
による凹凸模様が形成されていることを特徴とする吸収
体にあり、さらに、本発明は、上面を形成する上部吸水
性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記
上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水
性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の
間に配設されている吸水性樹脂及び少なくとも一部に界
面活性剤を含む吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性
紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、プラスチッ
ク廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む下部
吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層
部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、吸水性混
合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に
形成されており、少なくともその一方の面にエンボスに
よる凹凸模様が形成されていることを特徴とする吸収体
にある。
【0009】そしてまた、本発明は、上面を形成する透
水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層
部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸
水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に
接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部吸水性
紙層部と下部吸水性紙層部の間に配設され、プラスチッ
ク廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共
に、少なくとも上部に界面活性剤を含んでいる吸水性混
合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性
混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体
に形成されており、少なくともその一方の面にエンボス
による凹凸模様が形成されていることを特徴とするシー
ツにあり、また、本発明は、上面を形成する透水性薄層
部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前
記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層
部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配
置される下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性
紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸
水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、吸水
性樹脂及び少なくとも一部に界面活性剤を含む吸水性樹
脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙
層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉
砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備え
ており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、
中間吸水性紙層部、下部吸水性混合層部及び下部吸水性
紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少な
くともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成さ
れていることを特徴とするシーツにあり、さとらに、本
発明は、上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成す
る透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下
面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又
は不透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性
紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設され
ている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間
吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕
物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なく
とも上部に界面活性剤を含んでいる上部吸水性混合層部
と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配
設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸
水性樹脂を含んでいる下部吸水性混合層部とを備えてお
り、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間
吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部
は、合わせられて積層体に形成されており、少なくとも
その一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されてい
ることを特徴とするシーツにある。
【0010】そしてまた、本発明は、上面を形成する透
水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層
部と、前記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸
水性紙層部と、前記透水性又は不透水性薄層部の上面に
接して配置される下部吸水性紙層部と、前記上部吸水性
紙層部と下部吸水性紙層部の間に配設され、プラスチッ
ク廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共
に、少なくとも上部に界面活性剤を含んでいる吸水性混
合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性
混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体
に形成されており、少なくともその一方の面にエンボス
による凹凸模様が形成されていることを特徴とする包装
材料にあり、また本発明は、上面を形成する透水性薄層
部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前
記透水性薄層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層
部と、前記透水性乃至不透水性薄層部の上面に接して配
置される下部吸水性紙層部と、前記上部又は下部吸水性
紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸
水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、吸水
性樹脂及び少なくとも一部に界面活性剤を含む吸水性樹
脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙
層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉
砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備え
ており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、
中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層
部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくと
もその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されて
いることを特徴とする包装材料にあり、さらに、本発明
は、上面を形成する透水性薄層部と、下面を形成する透
水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に
接して位置する上部吸水性紙層部と、前記透水性又は不
透水性薄層部の上面に接して配置される下部吸水性紙層
部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されてい
る中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水
性紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙
廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上
部に界面活性剤を含む上部吸水性混合層部と、中間吸水
性紙層部及び上部吸水性紙層部の間に配設され、プラス
チック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む
下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙
層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、上部及
び下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせ
られて積層体に形成されており、少なくともその一方の
面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを特
徴とする包装材料にある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、吸収体は、従来
の吸収体と相違して、各種用途の吸収体として使用で
き、また、直接シーツとして及びシーツ用として使用で
き、さらに直接包装材料として及び包装材料用として使
用できるものである。本発明の吸収体をシーツとしてま
た包装材料として使用する場合は、本発明の吸収体は、
シーツ又は包装材料としての大きさに製造することがで
きる。しかし、本発明の吸収体の上面に、透水性の不織
布を配置し、該吸収体の下に不透水性の防水シートを配
置して、シート状に一体に形成して、例えば、動物用シ
ーツとして、排泄時に尿等が漏れないようにすることが
でき、また、その他シーツとして、休養及び就寝用など
の各種のシーツなどに使用することができ、またマット
として、上方及び/又は下方から水を吸収できる敷物と
することができ、さらに包装材料として、表面側及び/
又は裏面側から水分の調整を行うことができる包装材料
としての使用することができる。
【0012】本発明において、吸収体は、その上部に
は、上面を形成する上部吸収性紙層部が設けられ、底部
には、下面を形成する下部吸収性紙層部が設けられる。
本発明において、上部及び下部吸収性紙層部は、水の吸
収速度の大きい薄葉紙等で形成されるのが好ましい。本
発明においては、シーツ又は包装材料とする場合には、
上面を透水性薄層部で形成し、底面を透水性又は不透水
性のプラスチックフィルムで形成することができる。こ
の場合は、下部吸収性紙層部の下面に接して不透水性の
プラスチックフィルム層部が設けられる。本発明におい
て、底面を不透水性薄層部とする場合には、底部は、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のプラスチック
材料製の不透水性のフィルム層部で形成することができ
る。本発明において、前記上部及び下部の紙層部間に
は、プラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材粉砕物及び吸
水性樹脂を含む吸収性混合層部が設けられる。
【0013】本発明の吸収体において、上部吸収性紙層
部及び下部吸収性紙層部間に設けられている吸収性混合
層部としては、プラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材粉
砕物及び吸水性樹脂を含み、エンボスによる凹凸模様、
即ちエンボス加工により形成された凹凸模様を付して比
較的柔軟な板状体に加圧成形される。本発明において、
エンボス模様は、3mm未満、好ましくは2mm以下の
幅を有する複数の凸部又は皺を含める複数の凸条により
形成される。このようにエンボスによる凹凸模様を有す
る比較的柔軟な板状体とすることにより、床の部分によ
く密着して、床の水滴等を吸収し易くできるので好まし
い。
【0014】本発明において、吸収体は、その上部紙層
部は、シーツ又は包装材料の上面を形成する透水性薄層
部を支持するものであり、透水性薄層部を透過する水を
速やかに吸収できる材料製であるのが好ましく、一般
に、一枚以上の薄葉紙により形成される。本発明におい
て、前記上部及び下部の紙層部間には、プラスチック廃
材粉砕物、パルプ廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸収
性混合層部が設けられる。本発明において、吸収性混合
層部は、パルプ材を、パルプ廃材粉砕物、プラスチック
廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物で代用されるが、パ
ルプ廃材もパルプ材料と同様に比較的高価であり、その
入手も難しいために、使用されるプラスチック廃材粉砕
物の量は、使用されるパルプ廃材粉砕物の量よりも大き
くなっている。
【0015】本発明者は、プラスチック廃材粉砕物の使
用が、吸収体において、保水性を増加でき、また弾力性
を増加できることを発見し、さらにプラスチック廃材粉
砕物の表面に界面活性剤を付着させることにより、プラ
スチック廃材粉砕物の吸水速度を増加させることができ
ることを発見して、本発明に至った。本発明において、
プラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材粉砕物及び吸水性
樹脂で形成される吸収性混合層部の少なくとも一部、例
えば上部に、界面活性剤を付着させることにより、吸収
性混合層部の水の吸水速度を増加することができる。本
発明においては、吸収体の吸収性混合層部に界面活性剤
を付着させることにより、吸収性混合層部の吸水速度を
高めることができ、吸収体に吸収されないで吸収体の表
面に残留する水の残留時間を著しく短縮することができ
る。したがって、本発明の吸収体を使用してシーツ又は
包装材料としたときに、吸収体の上部に配置された透水
性薄層部、例えば不織布上に水が残留しないようにする
ことができ、不織布に比較的乾いた感触を与えることが
できる。
【0016】本発明においては、吸収体の吸水速度を大
きくするために、吸収体の上部及び下部は、吸水性紙層
部により形成される。この吸水性紙層部は、その吸収速
度を大きくするために、一以上のティッシュペーパー、
レーヨン紙又は複合紙等の薄葉紙を、一枚づつ合わせて
若しくは貼り合わせて形成され、又は予め合わせて一体
にされた複数の薄葉紙により形成された吸水紙から形成
することができる。薄葉紙の枚数を多くすると、吸収体
の吸水速度を大きくすることができる。この場合、薄葉
紙については、水に濡れて発色する発色剤又は水と反応
して発色する発色剤により着色することができる。吸水
紙としては、薄葉紙と化学繊維紙を貼り合わせ加工した
吸収性を有する複合紙を使用することができる。
【0017】本発明においては、吸収体の保水能力を大
きくするために、前記上部及び下部の吸水性紙層部間
に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性
樹脂を含む吸水性混合層部が設けられ、前記上部及び下
部の吸水性紙層部並びに吸水性混合層部は、一体に合わ
されて、又は一体に貼り合わされて、少なくとも上面に
凸部を有する吸収体を形成することができる。本発明に
おいて、吸収体に臭気等の除去機能をもたせるときは、
吸水性混合層部に、チタン紙廃材粉砕物、アルミナ紙廃
材粉砕物、チタン酸カリウム紙廃材粉砕物又はアルミナ
シリカ紙廃材粉砕物などの無機繊維紙廃材粉砕物或いは
前記無機繊維紙廃材粉砕物の二種以上の粉砕物を配合す
ることができる。さらに本発明においては、吸収体に臭
気等の除去機能を持たせるために、前記、無機繊維廃材
粉砕物に加えて、タルク、ゼオライト又はベントナイト
等の無機質の吸着剤を配合することができる。
【0018】本発明において、前記上部及び下部の吸水
性紙層部間には、中間吸水性紙層部を設けることができ
る。この場合、中間吸水性紙層部は、前記上部及び下部
の吸水性紙層部と同様に、少なくとも一枚の吸水性に優
れる薄葉紙で形成することができるが、吸水性を増加さ
せるために、複数の薄葉紙を、一枚づつ合わせて又は貼
り合わせて形成することができ、また、予め合わせて一
体にされた複数の薄葉紙により形成することができる。
薄葉紙は、水に反応して発色する発色剤により着色され
ているものとすることができる。上部及び中間吸水性紙
層部間には、吸水性樹脂含有層部又は吸水性混合層部が
設けられる。前記吸水性樹脂含有層部は、吸水性樹脂を
含有すれば足りるが、吸水性樹脂以外に、プラスチック
廃材粉砕物及び/又は紙廃材粉砕物を含有させることが
でき、また、前記吸水性混合層部とは異なる割合で、紙
廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含ませて形成することがで
きる。この場合においても、吸収体に臭気等の除去機能
をもたせるときは、吸水性混合層部に使用する紙廃材
に、チタン紙廃材、アルミナ紙廃材、チタン酸カリウム
紙廃材又はアルミナシリカ紙廃材等の不良無機繊維紙又
は無機繊維紙廃材の粉砕物を使用することができる。こ
のような不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の粉砕物と
しては、不良チタン紙若しくはチタン紙廃材の粉砕物、
不良アルミナ紙若しくはアルミナ紙廃材の粉砕物、不良
チタン酸カリウム紙若しくはチタン酸カリウム紙廃材の
粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙若しくはアルミナ・シ
リカ紙廃材の粉砕物又は不良炭素繊維紙若しくは炭素繊
維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合物が
ある。
【0019】本発明においては、吸収体は、シーツ又は
包装材料に使用することができる。吸収体をシーツ又は
包装材料とする場合、上面を形成する部材は、その目的
に応じて、乾式又は湿式の不織布等の透水性のある薄層
部とすることができる。透水性の薄層部は、水透過の程
度に応じた大きさの孔を有するプラスチックフィルム又
は水透過の程度に応じた透水機能を有する湿式又は乾式
の不織布とすることができる。本発明において、吸収体
をシーツに使用する場合には、下面となる側を不透水性
のプラスチックフィルム等の不透水性の薄層部により形
成することができる。このように形成された不透水性薄
層部は、下部吸水性紙層部の下面に接して設けられ、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のプラスチック
材料製の不透水性のプラスチックフィルムで形成するこ
とができる。しかし、本発明において、包装材料の場合
には、下面となる薄層部は、包装される材料に応じて、
透水性の薄層部とすることができる。透水性の薄層部と
する場合には、水透過の程度に応じた大きさの孔を有す
るプラスチックフィルム又は水透過の程度に応じた透水
機能を有する湿式又は乾式の不織布とすることができ
る。このように吸収体上部及び底部を構成すると、例え
ば、雨等で濡れた床面に配置することにより、床面を濡
らす水を自動的に吸い取ることができ、床面の濡れを拭
き取る必要がなくなり、その手間を省くことができる。
このように透水性の薄層部を有するシーツは、乗り物の
敷物、傘立ての敷物、洗面所の敷物、便器の周囲等の敷
物として使用して、夫々の床の濡れを防止することがで
きる。また、透水性の薄層部を、複数の毛細管状の細か
い孔を有する材料により形成することにより、例えば青
果物又は鮮魚等を包装する包装材料とすると、薄層部に
所望寸法の孔を通して、包装された青果物や鮮魚等の被
包装材料の水分を適度に調整することができる。
【0020】本発明において、プラスチック廃材として
は、一般に廃棄される例えば厚さ2mm以下の合成樹脂
繊維廃材、フィルム又はシート状合成樹脂廃材、フィル
ム又はシート状合成ゴム廃材、プラスチックフィルム廃
材があり、5mm以下、好ましくは3mm以下の粒度に
粉砕されて、吸水性混合層部に、紙廃材粉砕物と共に使
用される。このように、プラスチック廃材を5mm以
下、好ましくは3mm以下の粒度に粉砕すると、保水機
能が増大するので好ましい。プラスチック廃材粉砕物
は、前記のプラスチック廃材の粉砕物の他に、5mm以
下、好ましくは3mm以下に粉砕された紙おむつ廃材粉
砕物、乳パツド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、生理
用ナプキン廃材粉砕物又はラミネート紙廃材粉砕物或い
は前記粉砕物の二以上の混合物を分級等により分離され
た分離産物の中、プラスチック物質に富む分離産物、例
えば、主成分としてプラスチック物質を含有する分離産
物を使用することができる。
【0021】本発明において、紙廃材粉砕物は、粒度が
5mm以下における紙廃材を粉砕した粉砕物であり、例
えば、不良紙おむつ若しくは紙おむつ廃材の粉砕物、不
良乳パッド若しくは乳パッド廃材の粉砕物、不良尿パッ
ド若しくは尿パッド廃材の粉砕物、不良生理用ナプキン
若しくは生理用ナプキン廃材の粉砕物、不良高吸収性繊
維若しくは高吸収性繊維廃材、不良感熱紙若しくは感熱
紙廃材の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材の粉砕物、
不良紙器若しくは紙器廃材の粉砕物、新聞紙廃材の粉砕
物、不良段ボール若しくは段ボール廃材の粉砕物、段ボ
ール原紙の廃材の粉砕物、木材パルプ廃材の粉砕物、古
紙パルプ廃材の粉砕物、非木材パルプ廃材の粉砕物、古
紙の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材、不良無機繊維
紙若しくは無機繊維紙廃材の粉砕物、不良化学繊維紙若
しくは化学繊維紙廃材の粉砕物、乾式若しくは湿式の不
良不織布又は乾式若しくは湿式不織布廃材の粉砕物或い
は不良ラミネート紙若しくはラミネート紙廃材の粉砕
物、不良プリクラロール若しくはプリクラロール廃材の
粉砕物、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材の粉砕物、不良
防臭紙若しくは防臭紙廃材の粉砕物、不良防虫紙若しく
は防虫紙廃材の粉砕物、不良吸水紙若しくは吸水紙廃材
の粉砕物、不良複写用紙若しくは複写用紙廃材の粉砕
物、使用済み紙製容器の粉砕物、不良磁気記録紙若しく
は磁気記録紙廃材の粉砕物、或いは前記粉砕物の二以上
の混合物などがある。
【0022】本発明において、紙廃材粉砕物に使用され
る紙廃材としては、印刷工場、製紙工場、衛生品製造工
場、食品容器製造工場などから排出される、印刷された
用紙の不良品、裁断屑及び穿孔屑、文書細断屑、各種紙
の不良品及び裁断屑、紙を含む衛生用品の不良品及び裁
断屑、並びに食品容器の不良品及び食品容器用紙材の裁
断屑などの廃材、例えば、印刷用紙、印刷情報用紙、包
装用紙、衛生用紙及び雑種紙等の屑、古紙、新聞紙屑、
不織布屑、段ボール屑、紙管屑、紙器屑、感熱紙廃材、
衛生材料屑、段ボール原紙の廃材、紙器用原紙の廃材、
木材パルプ廃材、古紙パルプ廃材、非木材パルプ廃材等
のなどがあり、また、これらの他に、鉄道、飛行機、又
は高速道路から排出される使用済み切符などがあり、さ
らに、これらの他に、高速道路等の各種サービスエリ
ア、各種レジャー施設、駐車場、各種飲料製造工場から
排出される使用済み紙製容器、例えば、使用済みの紙コ
ップ及び紙トレー、不良品の紙コップなどがある。これ
らの紙廃材は、粒度が5mm以下、好ましくは3mm以
下の粉砕物に粉砕される。これらの紙廃材の粉砕物は、
一種類の紙廃材の粉砕物又は二種類以上の紙廃材の粉砕
物の混合物として、吸収体に使用される。
【0023】このような吸収体に使用されるプラスチッ
ク廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物としては、プラスチック
材料及びパルプ材料を含有する製品の不良品の粉砕物及
び該製品の製造時に発生する裁断屑等の廃材の粉砕物が
ある。このようなプラスチック廃材粉砕物及び紙廃材粉
砕物としては、例えば、紙を含む衛生用品の不良品の粉
砕物及びその裁断屑の粉砕物があり、特に、不良紙おむ
つの粉砕物、紙おむつの裁断屑の粉砕物、不良乳パッド
の粉砕物、乳パッドの裁断屑の粉砕物、不良尿パッドの
粉砕物、尿パッドの裁断屑の粉砕物、不良生理用ナプキ
ンの粉砕物、生理用ナプキンの裁断屑の粉砕物、不良ラ
ミネート紙加工品の粉砕物又はラミネート紙の裁断屑の
粉砕物など、或いはこれら粉砕物の二以上の混合物があ
る。また、プラスチック廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物と
しては、前記の紙廃材粉砕物の他に、プラスチック及び
パルプを含む廃材の粉砕物、例えば不良紙おむつの粉砕
物、紙おむつの裁断屑の粉砕物、不良乳パッドの粉砕
物、乳パッドの裁断屑の粉砕物、不良尿パッドの粉砕
物、尿パッドの裁断屑の粉砕物、不良生理用ナプキンの
粉砕物、生理用ナプキンの裁断屑の粉砕物、不良ラミネ
ート紙加工品の粉砕物又は使用済みラミネート紙廃材若
しくはラミネート紙の裁断屑の粉砕物についての分級処
理により分離されたパルプに富む分級産物及びプラスチ
ックに富む分級産物或いは前記プラスチック及びパルプ
を含む廃材の粉砕物の二以上の混合粉砕物についての分
級処理等により分離されたパルプに富む分級産物及びプ
ラスチックに富む分級産物がある。さらにこれらの他
に、パルプ含有率が小さいが、上質紙、電算機用紙、事
務用紙又は印刷用紙等の文書細断機により細断された細
断屑、即ちシュレッダー屑紙、パンチ屑紙、チタン紙、
アルミナ紙、アルミナシリカ紙、チタン酸カリウム紙若
しくは炭素繊維紙又は湿式若しくは乾式不織布或いはこ
れらの二以上の紙廃材の組み合わせ及び/又はこれらの
紙廃材と上記の紙廃材との組み合わせを、吸収体を構成
する紙廃材として使用することができる。本発明におい
て、チタン紙、アルミナ紙、アルミナシリカ紙及びチタ
ン酸カリウム紙は、夫々、二酸化チタン、アルミナ、ア
ルミナシリカ又はチタン酸カリウムを含有する繊維紙で
あり、例えば、壁紙等として使用されるものである。
【0024】本発明においては、吸収体の質感及び弾力
感を増すために、吸水性混合層部に使用されるプラスチ
ック廃材粉砕物の含有量は、紙廃材粉砕物含有量に比し
て多くすることができる。この場合には、バルプ廃材粉
砕物の含有量が低下した分、吸水性混合層部の吸水速度
が低下することとなり、吸収体の表面には、水が可成の
間吸収されないで残留することとなるので、本発明にお
いては、吸収体の表面に夫々独立した複数の凹部又は一
部で互いに連続する凹部を形成し、該凹部に、吸収体の
表面に残留する水を流入させて収容するようにしてい
る。しかし、凹部に流入した水は、吸水性混合層部の吸
水速度が小さいために、吸水性混合層部に吸収されない
で残留する。
【0025】そこで、本発明においては、吸収体の少な
くとも一方の面に、界面活性剤を付着させて、吸収体の
水の吸収速度を増加させており、また吸水性樹脂を混合
して、吸水性混合層部の保水能力び吸水能力を増加させ
ている。このように、界面活性剤を吸収体の例えば表面
及び/又は裏面に付着させることにより、凹部に溜まる
水を吸収体に速やかに吸収させることができ、吸水性樹
脂を混合しすることにより、吸水性混合層部に水を吸水
保持させることができる。本発明においては、吸収体表
面に凹部を形成することにより、水に接触する表面積を
増加させ、さらに凹部に界面活性剤を付着させることに
より、吸収体の吸水速度を増加させることによって、吸
収体による速やかな吸水を行うことができる。界面活性
剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
の陰イオン界面活性剤が好ましいが、これらの外にラウ
リルトリメチルアンモニウムクロライド等の陽イオン界
面活性剤、オクチルフェニールエーテル等の非イオン界
面活性剤などがある。本発明においては、このように吸
収体の表面に、凹部又は凸部を形成し、界面活性剤を付
着させることにより、吸収体の表面に水が残留するのを
緩和することができる。
【0026】本発明においては、シーツを形成する場合
には、不織布層部を、吸収体に形成された凸部に支持さ
せるようにして、吸収体の表面上に不織布層部を形成す
ると、シーツの表面の不織布層部が濡れて、該不織布層
部から水が滲み出るのを防止することができるので好ま
しい。本発明においては、吸収体及びシーツの吸水能力
を大きくするために、吸収体の上部及び下部には、薄葉
紙で形成された吸水性紙層部が設けられる。吸収体の保
水能力を大きくするために、前記上部及び下部の吸水性
紙層部間に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及
び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部が設けられ、前記上
部及び下部の吸水性紙層部並びに吸水性混合層部は、一
体に貼り合わされて吸収体が形成される。
【0027】本発明において、上部吸水性紙層部、下部
吸水性紙層部、並びに前記上部及び下部の紙層部間に設
けられているプラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及
び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部は、エンボスを付さ
れて比較的柔軟な板状体に加圧成形される。このように
比較的柔軟な板状体とすることにより、床の部分によく
密着して、床の水滴等を吸収し易くなるので好ましい。
本発明において、上部及び下部吸水性紙層部間に、中間
吸水性紙層部を配設することが出来る。このように吸水
性紙層部を三層にすると、上部及び中間吸水性紙層部間
の上部の吸水性紙層部間に、吸水性樹脂含有層部を形成
することができる。吸水性のみを要し弾力性を必要とし
ない場合は、吸水性樹脂のみを配置することができる
が、吸水性のみでなく弾力性を必要とする場合には、吸
水性樹脂にプラスチック廃材粉を加えて弾力性を与える
ことができる。
【0028】本発明において、シーツは、上面を形成す
る透水性薄層部を有しており、この透水性薄層部は、例
えばポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン若しくは
ビニロン等のプラスチック繊維製の不織布又はポリエチ
レン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等のプラスチッ
ク材料製の多孔膜で形成することができ、下部は、不透
水性のプラスチックフィルム層部であり、プラスチック
フィルム層部は、吸収体の場合と同様に、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のプラスチック製の不透水性の薄
層部で形成することができる。本発明において、前記透
水性薄層部の内側には、その内側面に接して吸水性紙層
部を設けることができる。本発明において、透水性薄層
部は、殺菌性及び消臭性が付与されたものを使用する
と、使用中に、付着する汗や尿などにより発する臭気を
減少させるので好ましい。また、本発明において、生分
解プラスチック材料の不透水性膜及び透水性膜層部、並
びに生分解プラスチック材料含有の吸水性混合層部を使
用すると、得られた吸収体、シーツ及び包装材料を土中
に埋めて廃棄することができるので好ましい。本発明の
包装材料において、上下両面を透水性とする場合には、
上下両面を、不織布等の透水性薄層部とすることができ
る。本発明において、透水性薄層部は、例えば、25m
lの水を、例えば洗浄壜のノズルより、10秒以内に、
直径2cmの円内に注入したときに、その全量が透過す
る時間が20秒以内のものが好ましく、ここで透過する
時間、即ち透水性はさらに短くなる程好ましい。
【0029】本発明において、上部、中間部及び下部吸
水性紙層部は、吸収紙、吸水紙又はクレープ紙等の薄葉
紙で形成されるのが、良好な吸水性を確保できるので好
ましい。また、本発明において、吸水紙には、パルプと
化学繊維を液中に分散させ、抄紙して製造した複合紙を
使用することができる。薄葉紙に例えばポリプロピレン
製の化学繊維紙等の化学繊維紙を貼り合わせた吸水性又
は透水性を有する複合紙を使用することができる。本発
明において、吸水性の紙層部は、前記透水性薄層部の下
面に接して上部吸水性紙層部として設け、また、下部吸
水性紙層部は、その侭、吸収体の底部を形成してもよ
く、底面を不透水性のプラスチック製の薄層部で形成し
て、底面を補強する事ができる。この場合には、前記下
部吸水性紙層部は、該不透水性のププラスチック製の薄
層部の内面、即ち上面に接して設けることができる。底
部を該不透水性のプラスチック製の薄層部で形成する場
合には、底面からの水等の液の吸収を図るために、プラ
スチック製の薄層部に孔を開けておくのが好ましい。孔
の大きさは、底面の機械的強度を維持する上で、小さく
形成するのが好ましい。孔の形状は、角形、円形等種々
の形状に形成でき、大きさは例えば、30mm以下、好
ましくは20mm以下、更に好ましくは10mm以下と
するのが好ましい。
【0030】本発明においては、前記吸水性の紙層部に
接して、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸
水性樹脂を含む吸水性混合層部が設けられる。この吸水
性混合層部において、パルプ含有率に比してプラスチッ
ク物質含有率が大きく設定されており、紙廃材粉砕物に
プラスチック廃材粉砕物を混合して形成される。紙廃材
粉砕物が、紙粉、乳パッド廃材粉砕物、尿パツド廃材粉
砕物、又は生理用ナプキン廃材粉砕物の場合は、これら
廃材粉砕物は、比較的高いプラスチック物質含有率では
あるが、比較的高いパルプ含有率及び高吸水性樹脂含有
率であるので、さらに、プラスチック廃材粉砕物、例え
ば合成樹脂繊維廃材粉砕物、レーヨン繊維廃材粉砕物、
ポリエチレンフィルム廃材粉粉砕物、ポリプロピレンフ
ィルム廃材粉砕物、合成ゴム廃材粉砕物を加えて混合す
ることができる。また、紙廃材粉砕物としては、パルプ
含有率の低い、例えばパンチ屑若しくは帳簿用紙の裁断
屑等の屑紙、又はそれら粉砕物を分級してパルプ含有率
が高められた紙廃材粉砕物が使用できる。さらにこれら
の他に、紙廃材粉砕物としては、紙おむつ廃材粉砕物、
乳パッド廃材粉砕物、ヒップパツド廃材粉砕物、又は生
理用ナプキン廃材粉砕物、或いは前記廃材粉砕物の二以
上の廃材粉砕物混合物について、分級処理して得られる
パルプに富む分級産物を使用することができる。
【0031】本発明において、紙廃材として、不良品の
紙おむつ、乳パッド、ヒップパツド又は生理用ナプキン
等の不良品の衛生材料を使用すると、プラスチック材
料、紙粉及び吸水性樹脂を含んでいるので、加えるプラ
スチック廃材粉砕物及び高吸水性樹脂の量を少なくでき
ることとなり、混合作業が簡単化されることとなり好ま
しい。前記衛生材料の製造時に発生する裁断屑、及び裁
断時発生する粉塵の集塵された所謂集塵ロスは、プラス
チック材料及びパルプ材料粉の紙粉を含有するので、例
えば粉砕してプラスチック廃材粉砕物及び紙廃材粉砕物
として使用できる。これらの衛生材料製造時に発生する
裁断屑又は集塵ロスは、吸水性樹脂又は高吸水性樹脂の
含有量が少ないので、吸水性樹脂又は高吸水性樹脂を添
加混合することが必要である。本発明において、パルプ
材料として、殺菌性及び消臭性を有するパルプ廃材の屑
を使用すると、ことができる。
【0032】本発明において、吸収体は、その表側及び
裏側の夫々に吸水紙等の薄葉紙により吸水性紙層部が形
成される。吸水紙等の薄葉紙は、例えば、一枚の坪量が
12.5g/m2のティシュペーパとすることができ、
上下に夫々一枚宛配置することができる。本発明におい
て、吸収体が、人又は動物用シーツとして使用されると
きは、例えば、上面の吸水紙を二枚とし、最上部に位置
する吸水紙を検査用吸水紙とすることができる。この場
合、該吸水紙には、一般に使用されるpH検出試薬を含
有するインク、タンパク質検出試薬を含有するインク、
潜血検出試薬を含有するインク又はウロビリノーゲン検
出試薬含有するインク或いは前記検出試薬の二以上を印
刷することができる。このように、上部の吸水紙を少な
くとも二枚とし、その最上部の吸水紙に、検出試薬を印
刷することにより、印刷された検出試薬に、紙粉及び高
吸水性樹脂の影響を避けることができ、正確な検出を行
うことができるので好ましい。また、本発明において、
薄葉紙として、殺菌性を有する薄葉紙を使用すると、吸
収体、シーツ及び包装材料の使用において、吸収体、シ
ーツ又は包装材料に付着する汗や尿などにより発する臭
気を減少させるので好ましい。
【0033】本発明において、吸水性樹脂含有層部は、
吸水性樹脂のみで形成してもよく、また吸水性樹脂の他
に種々の吸水性材料を配合して、例えば吸収性混合層部
とすることができる。吸収体に吸水性を保持させるため
に、高吸水性樹脂が配合される。本発明において使用さ
れる高吸水性樹脂は、人工尿で自重の30倍から100
倍程度の水を吸収しても、形を保持できる樹脂であるの
が好ましい。このような高吸水性樹脂としては、例え
ば、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又は
その誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグ
ラフト重合体、ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコ
ールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの
部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋
物、ポリエチレングリコールの架橋物、キトサンの塩又
はプルランのゲルなどがある。これらは、吸水性材料粉
に単独で又はこれら2種以上を混合して使用される。廃
油処理等に使用する場合は、吸油性の高い吸水性樹脂が
使用される。
【0034】本発明において、廃材に含ませる吸水性樹
脂は、吸水性の高い所謂高吸水性樹脂を使用すると、そ
の使用量を少なくできるので好ましい。本発明におい
て、吸水性樹脂の用語は、高級水性樹脂の他に、高級水
性樹脂に比して吸水能力が低い吸水性樹脂をも意味す
る。本発明において、不良紙おむつ廃材のみを使用する
場合には、高吸水性樹脂は、吸収体の14乃至28重量
%となり、高い吸水性を維持することができるので好ま
しい。本発明においては、高吸水性樹脂は、例えば紙お
むつ廃材から回収された高吸水性樹脂含有物を使用する
ことができる。このような再生高吸水性樹脂は、人工尿
で吸水倍率が10〜30g/gとその吸水性能は乏しい
が、吸収体ではこの程度の吸水効果で十分使用できるこ
とがわかった。使用する高吸水性樹脂の粒度は、50乃
至500μmであるのが好ましい。
【0035】廃材の紙粉に、パンチ屑の粉砕物を加える
場合には、パンチ屑の粉砕物の粒度を小さくして、その
使用量は、前記紙粉の3乃至20重量%以下、好ましく
は3乃至10重量%以下とするのが好ましい。本発明に
おいて、吸水性混合層部に使用されプラスチック廃材並
びにパルプ廃材及び吸水性樹脂廃材は、夫々、その吸水
性及び保水性を増すために、5mm以下、好ましくは3
mmの粒度に粉砕されて使用されるのが好ましい。本発
明において、吸水紙を上下に夫々一枚宛(吸収体の全重
量の12重量%)配置したときの吸収体の組成は、吸水
性樹脂の含有量が14乃至28重量%であり、紙廃材粉
砕物(紙粉)のパルプ含有量が40重量%以下であり、
プラスチック廃材粉砕物の含有量は50重量%以下であ
るのが好ましい。
【0036】
【作用】本発明において、吸収体は、上面を形成する上
部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部
と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に、プラスチック
廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共
に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されてい
る吸水性混合層部とを備え、前記上部吸水性紙層部、吸
水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせわせられ
て一体に形成されているので、吸収体を床の上に配置し
た場合、吸収体は、床に落ちる水滴を吸収するが、吸収
体の表をは比較的乾いた状態を維持する事ができ、ま
た、床が濡れるのを防止することができる。したがっ
て、例えば、露天のイベント会場の床や運動場の地面の
雨による濡れの防止、調理場の床、洗面所の床、冷蔵庫
の周囲の床、及びトイレの床等に敷いて、床の水滴を吸
収して、床の濡れを防止することができる。また例え
ば、ベット用補助マットに使用して、夜尿症の患者のベ
ットの濡れを防止することができる。建築物の天井部、
壁部又は窓部等の結露の拭き取り用の吸水性マットとし
て使用して、窓等の結露を除去することができる。また
園芸用の水の蒸発防止用の吸水性マットとして、予め湿
らせて鉢植え等に被せて使用すると、保水による鉢植え
からの水の蒸発を防止することができる。吸水性マット
を例えば水産物の下に敷いて、又は吸水性マットを袋状
に形成して、水産物を包んで、水産物を氷解した水に接
触することなく運搬することができる。
【0037】また本発明は、上面を形成する上部吸水性
紙層部と、下面を形成する不透水性薄層部と、該不透水
性薄層部に下面を接して設けられている下部吸水性紙層
部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間にプラスチック
廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共
に、少なくとも上部に界面活性剤を含んで形成されてい
る吸収性粉砕物混合層を備えており、前記上部吸水性紙
層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、吸水性
混合層部及び下部吸水性紙層部は合わせられて一体に形
成されており、その一方の面にエンボス皺、即ち、2m
m以下の大きさの複数の凹部又は凸部からなる模様が形
成されるので、プラスチックフィルム等の不透水性薄層
部に穴を開けて、プラスチックフィルム等の不透水性薄
層部を透水性とし、濡れた床の水を下面からも吸水でき
るようにすることができる。また本発明の吸収体及びシ
ーツにおいては、上面から侵入する水が尿などの比較的
大量の場合であっても、表面部に水の溜まりを形成しな
いで、エンボス皺により表面積が増加させられ、界面活
性剤が塗布等により付着されて濡れ易くなっているため
に、吸水性混合層部に、界面活性剤の作用により、比較
的速やかに吸収させることができる。このように、本発
明の吸収体及びシーツは、使用するパルプ材料の量を半
減させて、その分プラスチック廃材の粉砕物で補って
も、所定の機械的強度を保って、床に落ちる水滴を吸収
し、水場の濡れを解消することができる。したがって、
例えば傘立ての受部に配置して、濡れた傘から流れ落ち
る水滴を吸収するので、傘立てに水が溜まることがなく
なる。
【0038】さらに本発明の吸収体及びシーツは、例え
ば上面を形成する不織布等の透水性の透水性薄層部と、
下面を形成するプラスチックフィルム等の不透水性薄層
部と、前記透水性薄層部の下面に接して配置されている
上部吸水性紙層部と、前記上部吸水性紙層部の下面に接
して位置してプラスチック廃材粉、紙廃材粉及び吸水性
樹脂を含むと共に、少なくとも上部に界面活性剤を含ん
で形成されている吸水性混合層部と、前記吸水性混合層
部の下面に接して配置されている下部吸水性紙層部とを
備え、さらに前記不透水性薄層部を、前記下部吸水性紙
層部の下方に位置して配置させており、さらに、前記上
部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層
部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部を、貼り合わ
せられて一体に形成させており、その一方の面に、エン
ボス皺、即ち、2mm以下の大きさの複数の凹部又は凸
部からなる皺を形成しいるので、、プラスチック廃材を
吸収体及びシーツの素材として有効に使用することがで
き、しかも得られた吸収体及びシーツは、人又は動物の
排泄した尿が、吸収体及びシーツの表面に目に見えるよ
うに溜まることを避けることができ、吸収が良く、また
保水性が良くて外に流出することがなく、さらに弾力性
があり、動物用シーツとして、またマットや寝具として
使用して良好である。本発明のシーツ及び包装材料にお
いては、ポリエチレンフィルム廃材及びポリプロピレン
フィルム廃材等のプラスチックフィルム廃材は、燃焼熱
が高く、燃焼炉を痛めて問題とされているが、本発明に
おいては、プラスチックフィルム廃材を、紙おむつ廃
材、生理用ナプキン廃材等の衛生材料紙廃材に含有され
る紙料と混合して吸収体とすることにより、プラスチッ
クフィルム廃材を含めた分だけ吸収体の燃焼熱を高めら
れるので、使用後に吸収体に付着する雨水、水、尿及び
汗等の水分により、燃焼熱が低下しても、プラスチック
フィルム廃材の混合により、使用後の吸収体の燃焼不良
を改善でき、プラスチックフィルム廃材の処理が容易と
なり、廃材処理費用を低くすることができる。
【0039】本発明は、上部吸水性紙層部と下部吸水性
紙層部との間に配設される吸水性混合層部を、チタン紙
廃材の粉砕物、アルミナ紙廃材の粉砕物、チタン酸カリ
ウム紙廃材の粉砕物、アルミナ・シリカ紙廃材の粉砕物
若しくは炭素繊維紙廃材などの無機繊維紙廃材の粉砕物
又は前記無機繊維紙廃材粉砕物の二以上の混合物を紙廃
材の少なくとも一部に使用し、これにプラスチック廃材
粉砕物及び吸水性樹脂を配合して、吸収体とするので、
吸収体中の無機繊維紙廃材粉砕物の臭気除去機能によ
り、シーツとして使用して、使用時にシーツに発生する
臭気を除去することができ、使用後のシーツの臭気を緩
和することができる。また、青果物の包装に使用すると
きは、青果物より発生する成熟ホルモンのエチレンを除
去することにより、青果物の新鮮さを保持することがで
きる。本発明において、透水性とは、透水する性質を意
味し、例えば、20秒以下で水又は疑似尿の一定量(2
5ml)を2cmの円内に注入したときに、その全量の
水又は疑似尿が透過するに要する時間(秒)で求めら
れ、透過する時間の短い方が長い方より透水性に優れ
る。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施の態様の例を説明する
が、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限さ
れるものではない。図1は、本発明の一実施例の一層の
吸水性混合層部を有する吸収体の断面構造の概略を示す
概略の部分断面図である。図2は、図1に示す実施例の
吸収体の断面構造を有する、本発明の一実施例の吸収体
についての幅方向の概略の断面構造を示す断面図であ
る。図3は、前記図1に示す実施例の吸収体の断面構造
を有する本発明の他の一実施例の吸収体についての幅方
向の概略の断面構造を示す断面図である。図4は、前記
図1又は図4に示す実施例の吸収体の断面構造を有する
が、図2及び3に示す実施例の吸収体とは異なる本発明
の他の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断面
構造を示す断面図である。図5は、前記図1に示す実施
例の吸収体を使用した本発明の一実施例の動物用シーツ
についての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断
面図である。図6は、前記図1に示す断面構造を有する
本発明の一実施例の吸収体を使用する本発明の一実施例
の吸水性マットについての概略の断面構造を示す概略の
部分断面図である。図7は、前記図2に示す本発明の実
施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用
シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の
部分断面図である。図8は、前記図3に示す本発明の実
施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用
シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の
部分断面図である。図9は、前記図3に示す実施例の吸
収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツに
ついての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面
図である。図10は、前記図4に示す実施例の吸収体を
使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについて
の幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図であ
る。図11は、前記図7に示す実施例の動物用シーツの
吸水性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性混合
層部とした本発明の一実施例の動物用シーツについての
幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図であ
る。図12は、前記図9に示す実施例の動物用シーツの
吸水性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性混合
層部とした本発明の一実施例の動物用シーツについての
幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図であ
る。図13は、前記図10に示す実施例の動物用シーツ
における吸水性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸
水性混合層部とした本発明の一実施例の動物用シーツに
ついての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面
図である。図14は、本発明の他の一実施例の上下二層
の吸水性混合層部を有する吸収体の断面構造の概略を示
す概略の部分断面図である。図15は、前記図5に示す
実施例の吸収体を使用する動物用シーツについての概略
の断面構造を示す概略の部分断面図である。図16は、
前記図15に示す実施例の断面構造を有する動物用シー
ツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分
断面図である。図17は、前記図15に示す実施例の断
面構造を有する動物用シーツについての幅方向の概略の
断面構造を示す概略の部分断面図である。図18は、前
記図16に示す実施例の動物用シーツにおける吸水性混
合層部を、吸水性樹脂が偏在する吸水性混合層部とした
本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向
の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。図1
9は、前記図17に示す実施例の動物用シーツにおける
吸水性混合層部を、吸水性樹脂が偏在する吸水性混合層
部とした本発明の他の一実施例の動物用シーツについて
の幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図であ
る。図20は、吸水性樹脂で形成された上部吸収性混合
層部を有する吸収体を使用した本発明の一実施例の動物
用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略
の部分断面図である。図21は、吸水性樹脂で形成され
た上部吸収性混合層部を有する吸収体を使用した図20
とは異なる本発明の他の一実施例の動物用シーツについ
ての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図で
ある。図22は、前記図9及び図10に示す動物用シー
ツを製造する工程の概略を示す概略の工程図である。図
23は、前記図22、図16及び図17に示す本発明の
実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程
図である。図24は、前記図18及び19に示す本発明
の実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工
程図である。図25は、前記図20び21に示す本発明
の実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工
程図である。前記図1乃至図32において対応する箇所
には同一の符号が付されている。また、図2、図8、図
9、図12、図16、図18及び図20は、図式的に描
き易く、吸収体1、上部吸水紙4及び下部吸水紙2、吸
収性混合層部3、上部及び下部吸収性混合層部18及び
20を上方に突き出た山形に誇張して描かれているが、
これらの図に示される吸収体1、吸収性マット11、動
物用シーツ11及び包装材料11は、何れも厚さが薄い
ので、例えば上部吸水紙及び下部吸水紙の長さは概略同
一である。
【0041】図1乃至図4に示す本発明の一実施例にお
いて、吸水体1は、その侭、吸収体1として、吸収性マ
ット用、各種シーツ用及び包装材料用であり、一枚以上
の薄葉紙で形成されている吸水紙を下部吸水紙2にして
底面を形成し、該下部吸水紙2の上に、プラスチック廃
材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物を載置
して、吸水性混合層部3を形成し、この吸水性混合層部
3の上には、一枚以上の薄葉紙で形成されている吸水紙
を上面を形成する上部吸水紙4として載置し、加圧成形
して形成される。これらの実施例の吸収体1において
は、例えば、吸収体1の上面5及び下面6には、エンボ
ス皺が設けられて一体に成形されている。
【0042】例1 図2に示す実施例においては、上部吸水紙4は、その幅
方向が、下部吸水紙2の幅方向の長さと略等しく形成さ
れている。図3に示す実施例においては、下部吸水紙2
は、その幅方向が、上部吸水紙4の幅方向の長さより大
きく形成されている。図4に示す実施例においては、下
部吸水紙2及び上部吸水紙4の幅方向の長さは、互いに
重なり合うように、同一に又は略等しく形成されてい
る。本例は、以上のように形成されているので、一枚以
上の薄葉紙で形成された吸水紙を配置して下部吸水紙2
とし、その上に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕
物及び吸水性樹脂の混合物を載置して吸水性混合層部3
を形成する。この形成された吸水性混合層部3の上に、
一枚以上の薄葉紙で形成された吸水紙を上部吸水紙とし
て載置して、加圧成形して、吸収体1の上面5及び下面
6には、エンボス皺が形成されている。
【0043】本例において、吸収体1の吸水速度を大き
くするために、吸収体1の粉砕物混合層3の上に、界面
活性剤水溶液を噴霧して付着させることができる。この
場合、界面活性剤(図示されていない)が噴霧により付
着された粉砕物混合層の上に、一枚以上の薄葉紙で形成
される吸水紙を上部吸水紙4として配置することができ
る。本例においては、吸水性混合層部を、プラスチック
廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物を載
置して形成するが、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉
砕物の混合物16を下部吸水紙2の上に載置し、その上
一面に、吸水性樹脂17を散布して、吸水性混合層部3
を形成することができる。本例の吸収体1について、吸
水テストが夫々行われた。これらの例における吸水テス
トは、疑似尿25mlを分析用の洗浄ビンのノズルより
10秒以内に吸収体の直径20mmの円内に加え、加え
られた疑似尿が、円内の吸収体表面に吸収されないで表
面に残留する時間を測定して行われた。界面活性剤を付
着させない吸収体の場合は、疑似尿の残留した時間は約
3〜4秒であったが、界面活性剤を付着させた吸収体
は、疑似尿の残留する時間は、約2〜3秒であり、界面
活性剤を付着させない吸収体に比して、疑似尿の残留時
間は1/4乃至1/2ほど短縮され、界面活性剤の使用
が有効であることが確認された。疑似尿は、水道水10
00ミリリットル(ml)に食塩10グラム(g)及び
アンモニア水10mlを加えて、混合撹拌して溶解させ
て調製された。
【0044】例2 図3に示す実施例は、吸収体1は、幅300mm、長さ
450mmの動物用シーツ用である。本例において、幅
340mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7
g)の上に、プラスチック類(56重量%)、パルプ類
(40重量%)及び高吸水性樹脂(4重量%)を含む不
良紙おむつの分級品の4mm以下の粉砕物(36.9
g)を配合して吸水性混合層部3を形成した。該吸水性
混合層部3の上に、幅280mm、長さ400mmの上
部吸水紙4(1.4g)を配置して、下部吸水紙2の幅
方向両端部7を上部吸水紙4の幅方向の端部8の上に折
り重ねて、エンボス加工した。このエンボス加工過程
で、2mm以下の幅のエンボス、即ち凹凸模様が上面5
及び下面6に形成される。本例において、吸収体1の厚
さは0.55mmであり、エンボスを形成して、吸収体
1として一体に形成されている。本例の吸収体1におい
ては、不良紙おむつ3の粉砕物層3の上部には、陰イオ
ン界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
1mlを74mlの水で希釈したドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧した層(図示
されていない)を形成されており、この界面活性剤溶液
が噴霧された吸水性混合層部3の上に、上部吸水紙4
(1.4g)が配置されている。このように作製された
吸収体について、疑似尿25mlを注射器により10秒
以内に吸収体の一点に加えて、一点に加えられた疑似尿
が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を測定
したところ全量が吸収されるに要した時間は約1乃至2
秒であった。この結果は、従来のパルプ及び高吸水性樹
脂を使用した吸収体と同様であった。本例における吸収
体1の燃焼熱は、6684キロカロリー(kcal)/
kgであるが、例えば、シーツ及びマットに使用して、
倍量の水を吸水した後においても、燃焼不良にはならな
い。
【0045】例3 図2、図3及び図4において、吸収体1は、上部吸水紙
4の幅方向の両端部8の上に下部吸水紙2の幅方向の両
端部7を折り重ねてねて、又は上部吸水紙4の幅方向の
両端部8と下部吸水紙2の幅方向の両端部7を重ね合わ
せて、エンボス加工が施されて形成することができる。
下部吸水紙2の幅方向の両端部7を、吸水性混合層部3
の幅方向の両端部の上に、夫々折り重ね、その折り重ね
た下部吸水紙2の両端部7の上に接触して上部吸水紙4
を配置して、吸収体を形成ることができる。図2、図3
及び図4に示す実施例において、吸水性混合層部3とし
ては、プラスチック類(56重量%)、パルプ類(40
重量%)及び高吸水性樹脂(4重量%)を含む不良紙お
むつの分級品の4mm以下の粉砕物3(36.9g)が
使用されているが、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉
砕物の混合物を下部吸水紙2の上に載置して、プラスチ
ック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の吸水性混合層部16を
形成し、その上に、吸水性樹脂17を散布して、吸水性
樹脂の偏った吸水性混合層部3を形成することができ
る。この場合、高吸水性樹脂の散布される量は、吸水性
混合層部3に、所望の吸水能力及び保水能力を付与する
ために、実験等により決定するのが好ましい(図11、
図12及び図13参照)。
【0046】例4 図5に示す実施例の動物用シーツ11においては、図1
の実施例における吸収体1が使用されている。本例の動
物用シーツ11においては、前記吸収体1の下部吸水紙
2の下に、プラスチック製のフィルム12が配置されて
おり、該吸収体1の上部吸水紙4の上には、上部吸水紙
の上を覆って、不織布13が配置されている。この不織
布13の端部14は、最下層のプラスチックフィルム1
2の端部15とホットメルト接着剤を介してホットメル
ト接着されている。上部吸水紙4の端部9と下部吸水紙
2の端部10を重ね合わせているときは、該両端部は、
ホットメルト接着時に熱圧着させることができる。上部
吸水紙4の端部8の上に下部吸水紙2の端部7が折り曲
げて重ね合わせられているときには、該両端部7及び8
は、糊付け、エンボス加工により、成形時に圧着させる
ことができる。
【0047】前記図5に示す実施例において動物用シー
ツは、以上のように形成されているので、一枚以上の薄
葉紙により形成される吸水紙を下部吸水紙2としてプラ
スチックフィルム12の上に載置されており、前記下部
吸水紙2の上に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕
物及び吸水性樹脂の混合物を載置して、吸水性混合層部
3を形成する。該吸水性混合層部3の上に、一枚以上の
薄葉紙により形成される吸水紙を上部吸水紙4として載
置して、加圧成形して、吸収体1の上面にエンボスによ
る凹凸模様を形成して、吸収体1として一体に形成され
る。このように形成された吸収体1を、プラスチックフ
ィルム12の上に載せ、プラスチックフィルム12の上
に載せられている吸収体1の上を不織布13で覆い、不
織布13の端部14とプラスチックフィルム12の端部
15とホットメルト接着により接合し、所定寸法に裁断
して、動物用シーツ11を形成する。
【0048】本例において、動物用シーツ11の吸水速
度を大きくするために、粉砕物混合層3の上に、界面活
性剤水溶液を噴霧して付着させることができる。この場
合、界面活性剤が噴霧により付着された粉砕物混合層の
上に、一枚以上の薄葉紙で形成される吸水紙を上部吸水
紙4として配置して吸収体1を形成し、この形成された
吸収体1をプラスチックフィルム12の上に載せ、プラ
スチックフィルム12の上に載せられている吸収体1の
上を不織布13で覆い、不織布13の端部14とプラス
チックフィルム12の端部15とホットメルト接着によ
り接合し、所定寸法に裁断して、比較的吸水速度の大き
い動物用シーツ11を形成する。本例の動物用シーツ1
1について、吸水テストが行われた。本例における吸水
テストは、疑似尿25mlを注射器により10秒以内に
動物用シーツ11の不織布13の一点に加えて、その加
えられた疑似尿が、シーツに吸収されないで表面に残留
する時間を測定して行われた。界面活性剤を付着させな
い場合でも、吸収体の表面に、エンボスによる3mm未
満の凹凸模様が形成されて、不織布13の下に疑似尿の
残留液の液溜部を形成しているので、動物用シーツ11
の不織布13の上面に加えられた疑似尿は、1秒以下又
は2秒以下の間に不織布を透過し、即ち、シーツに吸収
されて消失した。界面活性剤を付着させた吸収体の場合
には、動物用シーツ11の上面に残留する疑似尿が、不
織布に留まることがなく、1乃至2秒以内に不織布を透
過し、シーツに吸収されて消失した。
【0049】例5 図6に示す本発明の実施例において、吸収体1は、吸収
性マット用である。図6に示す実施例においては、下部
吸水紙2の上に、吸水性混合層部3を覆って、上部吸水
紙4が設けられる。本例において、上部及び下部の吸水
紙の端部を固定するために、下部吸水紙2の端部7を上
部吸水紙4の端部8の上に折り曲げ重ねて、上下の吸水
紙の端部を互いに固定して形成することができる。この
場合、下部吸水紙2の幅は上部吸水紙4の幅に比して大
きく形成され、例えば、本例においては、下部吸水紙2
の幅は、上部吸水紙4に対し60mm大きく形成されて
いる。さらにまた、図6に示す実施例においては、下部
吸水紙2の端部9を上部吸水紙4の端部10に重ねて、
上下の吸水紙の端部を互いに固定して形成することもで
きる。この場合は、下部吸水紙2の幅は上部吸水紙4の
幅と同寸法又は略同寸法に形成される。本例において、
吸収性マット11は、吸収体1の上部吸水紙4の上に、
ポリプロピレンとポリエチレンの複合プラスチック不織
布13が配置され、下部吸水紙2の下に、透水用の孔2
1を有するプラスチックフィルム12が配置されて一体
に形成されている。
【0050】例6 図7に示す実施例において、吸収体1は、幅400m
m、長さ600mmの動物用シーツ用又は足拭き用マッ
ト用である。本例において、幅360mm、長さ560
mmの下部吸水紙2(16g/m2)3.2gの上に、
紙おむつ粉砕粉20g及びパルプ系不織布13gの紙廃
材粉砕物及び高吸水性樹脂4gを含む3mm以下の粉砕
物を配合して吸水性混合層部3を形成した。該吸水性混
合層部3の上に、幅360mm、長さ560mmの上部
吸水紙4(16g/m2)3.2gを配置して、前記下
部吸水紙2の幅方向両端部10を前記上部吸水紙9の幅
方向の端部8の上に重ね合わせて、板状に圧縮成形し
た。この圧縮成形の過程で、2mm以下の幅のエンボス
を有する上面5及び下面6が形成された。図8は、前記
図4に示す実施例の吸収体を使用した本発明の一実施例
の動物用シーツを示すものである。
【0051】例7 図9に示す実施例は、図8と同様に、前記図4に示す実
施例の吸収体を使用した本発明の一実施例の動物用シー
ツを示すものである。前記図9に示す動物用シーツは、
ペツトシーツとして、幅300mm、長さ450mmの
寸法のシート状に形成され、1枚当たりの重量は32.
4gである。本例のペツトシーツ11において、吸収体
1は、幅290mm、長さ400mmの寸法に形成され
ている。本例において、吸収体1は、薄葉紙で形成され
ている下部吸水紙2(12.5g/m2)が、1.7重
量部であり、幅340mm、長さ400mmの大きさに
形成されている。下部吸水紙2の上に、紙廃材混合物粉
砕物26重量部及びこれに分散混合する高吸水性樹脂4
重量部で形成されている吸水性混合層部3が形成されて
おり、吸水性混合層部3の紙廃材混合物粉砕物は、段ボ
ール屑40重量%(10.4重量部)、レーヨン紙廃材
30重量%(7重量部)及びチタン紙30重量%(7重
量部)を含んでいる。本例において、吸水性混合層部3
の上には、幅280mm、長さ400mmの大きさの薄
葉紙で形成されている上部吸水紙4(12.5g/m
2)1.4重量部を載置し、その両端部8の上に下部吸
水紙4の端部7を折り重ねて、エンボス加工され、3m
m未満の幅の凸条による凹凸模様が形成される。本例に
おいて、この吸収体1の上部吸水紙4の上には、ポリプ
ロピレン製の不織布(18g/m2)2.4重量部を載
置し、また、吸収体1の下部吸水紙2の下に、厚さ20
μmで比重0.92のポリエチレン製の防水シート2.
5重量部を配置して形成される。本例においては、チタ
ン紙廃材を粉砕して使用したが、チタン紙廃材粉砕物に
代えて、又はその一部に代えて、アルミナ紙廃材粉砕
物、チタン酸カリウム廃材粉砕物、アルミナシリカ廃材
粉砕物或いはこれら二以上の紙廃材粉砕物を使用するこ
とができる。
【0052】本例により得られるペツトシーツについて
は、エチレンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチル
アミン、酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンについ
ての、吸着試験が行われた。エチレンガス、アンモニ
ア、ピリジン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水素及び
メチルメルカプタンについて、吸着能を有するが、特に
酢酸についての吸着能に優れていることがわかった。本
例のペツトシーツ11においては、吸水性混合層部3の
上部には、陰イオン界面活性剤のドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム1mlを74mlの水で希釈したドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム溶液の1.5mlを
噴霧した層が形成される。この場合、界面活性剤溶液が
噴霧された吸水性混合層部3の上に、上部吸水紙4
(1.4g)が配置され、その上に不織布13が配置さ
れる。このように作製されたペツトシーツについて、疑
似尿25mlを注射器により10秒以内に吸収体の一点
に加えて、一点に加えられた疑似尿が、吸収体に吸収さ
れないで表面に残留する時間を測定したところ全量が吸
収されるに要した時間は1秒であった。
【0053】例8 前記図10に示す実施例は、幅400mm、長さ600
mmの寸法を有し、一枚当たりの重量が52.7gの動
物用シーツ11及び足拭きマット11の例である。本例
において、前記動物用シーツ11及び足拭きマット11
には、幅360mm、長さ560mmの上部吸水紙4
(16g/m2)3.2g及び幅360mm、長さ56
0mmの下部吸水紙2(16g/m2)3.2gを有
し、前記上部吸水紙4の端部8の上に下部吸水紙2の端
部が重ねられており、前記上部及び下部の吸水紙の間
に、紙おむつ粉砕粉20g及びパルプ系不織布粉砕粉1
3gの紙廃材混合物粉砕粉及び高吸水性樹脂4gを含
み、3mm以下の粒度の吸水性粉砕物混合物で形成され
た下部吸水性混合層部18を有する吸収体1が設けられ
ている。本例の動物用シーツ11及び足拭きマット11
においては、吸収体1は、エンボスによる凹凸模様が形
成されている。本例において、該上部吸水紙の上方に、
幅400mm、長さ600mmのポリプロピレン製の不
織布(18g/m2)の4.3gが配置され、下部吸水
紙2の下には、幅400mm、長さ600mmのポリエ
チレンフィルム4.6gの上に配置されており、その発
熱量は5503kcal/kgであった。動物用シーツ
として、20ccの疑似尿を10秒以内で1点に注入し
て吸水テストをしたが、不織布上面での疑似尿の残留は
殆ど確認できなかった。また、足拭きマットとしては、
従来のタオルマットと感触に差がなく、使用後もタオル
マットと同様に乾燥後繰り返し使用可能であった。
【0054】例9 本例は、前記図10に示す断面構造を有する包装材料に
ついての本発明の一実施例である。前記図10に示す包
装材料は、野菜、鮮魚、果実又は花卉用のガス吸収性包
装材料として、幅315mm、長さ640mmの寸法の
シート状に形成され、1枚当たりの重量は40gであ
る。本例のシート状の包装材料11において、吸収体1
は、幅300mm、長さ590mmの寸法に形成されて
いる。本例において、吸収体1は、下部吸水紙2(16
g/m2)が、2.8重量部であり、幅300mm、長
さ590mmの大きさに形成されている。下部吸水紙2
の上に、24.2重量部の紙廃材混合物粉砕物16と、
これに分散混合する3重量部の高吸水性樹脂17とで形
成されている吸水性混合層部18が形成されており、吸
水性混合層部18における紙廃材混合物粉砕物16は、
紙おむつ不良品40重量%、不織布30重量%及びチタ
ン紙30重量%を含んでいる。本例において、吸水性混
合層部18の上には、幅300mm、長さ590mmの
大きさの上部吸水紙4(16g/m2)2.8重量部が
幅方向端部8の上に下部吸水紙2の端部7を重ね合わせ
て、上面に直径3mmの複数の凸部を設けて形成され
る。本例のシート状の包装材料11は、この吸収体1の
上部吸水紙4の上には、ポリプロピレンとポリエチレン
の複合プラスチック不織布13(18g/m2)の3.
6重量部を載置し、また、吸収体1の下部吸水紙2の下
に、ポリエチレンフィルム(18g/m2)3.6重量
部を配置して形成される。本例の包装材料を、野菜、鮮
魚、果実又は花卉用として使用することができる。特
に、野菜、果実又は花卉の乾燥を防ぐためには、包装材
料の含水率が15乃至50重量%となるように水に濡ら
せて使用するのが好ましい。本例においては、チタン紙
廃材を粉砕して使用したが、チタン紙廃材粉砕物に代え
て、又はその一部に代えて、アルミナ紙廃材粉砕物、チ
タン酸カリウム廃材粉砕物、アルミナシリカ廃材粉砕物
或いはこれら二以上の紙廃材粉砕物を使用することがで
きる。本例により得られる包装材料については、エチレ
ンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチルアミン、酢
酸、硫化水素及びメチルメルカプタンについての、吸着
試験が行われた。エチレンガス、アンモニア、ピリジ
ン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水素及びメチルメル
カプタンについて、吸着能を有するが、特に酢酸につい
ての吸着能に優れていることがわかった。本例の包装材
料11においては、吸水性混合層部3の上部には、陰イ
オン界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム1mlを74mlの水で希釈したドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧した層が形
成される。この場合、界面活性剤溶液が噴霧された吸水
性混合層部3の上に、上部吸水紙4(1.4g)が配置
され、その上に不織布16が配置される。このように作
製された包装材料について、水25mlを注射器により
10秒以内に吸収体の一点に加えて、一点に加えられた
水が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を測
定したところ、全量の水が吸収されるに要した時間は1
秒であった。この結果は、従来のパルプと高吸水性樹脂
を使用する吸収体と比較して、同様であった。
【0055】例10 本例は、前記図10に示す断面構造を有する吸収性シー
トについての本発明の一実施例である。前記図10に示
す断面構造の吸収性シートは、例えば、自動車床マット
用、洗面所用及びトイレ用の吸水性マットとして使用さ
れるものであり、幅315mm、長さ640mmの寸法
のシート状に形成され、1枚当たりの重量は42gであ
る。 本例の吸収性シート11において、吸収体1は、
幅300mm、長さ590mmの寸法に形成されてい
る。本例において、吸収体1は、薄葉紙のカラーペーパ
ーで形成されている下部吸水紙2(20g/m2)が、
3.5重量部であり、幅300mm、長さ590mmの
大きさに形成されている。下部吸水紙2の上に、25.
8重量部の紙廃材混合物粉砕物16及びこれに分散混合
する2重量部の高吸水性樹脂で形成されている吸水性混
合層部3が形成されており、吸水性混合層部3の紙廃材
混合物粉砕物は、新聞紙廃材30重量%、使用済み切符
10重量%、レーヨン紙廃材30重量%及びチタン紙3
0重量%を含んでいる。本例において、吸水性混合層部
3の上には、幅300mm、長さ590mmの大きさの
薄葉紙のカラーペーパーで形成されている上部吸水紙4
(20g/m2)3.5重量部が幅方向端部8に、該下
部吸水紙2の端部7を重ね合わせて、エンボス加工され
て、2mm以下の幅の凸条による凹凸模様が形成され
る。本例において、この吸収体1の上部吸水紙4の上に
は、ポリプロピレンとポリエチレンの複合プラスチック
不織布(18g/m2)3.6重量部を載置し、また、
吸収体1の下部吸水紙2の下に、ポリプロピレンとポリ
エチレンの複合プラスチック不織布(18g/m2)
3.6重量部を配置して形成される。本例の吸収性マッ
トを、自動車床マット用、洗面所用又はトイレ用として
使用することができる。特に、野菜、果実又は花卉の乾
燥を防ぐように使用するときには、包装材料の含水率が
15乃至50重量%となるように水に濡らせて使用する
のが好ましい。本例においては、チタン紙廃材を粉砕し
て使用したが、チタン紙廃材粉砕物に代えて、又はその
一部に代えて、アルミナ紙廃材粉砕物、チタン酸カリウ
ム廃材粉砕物、アルミナシリカ廃材粉砕物或いはこれら
二以上の紙廃材粉砕物を使用することができる。本例に
より得られる吸収性マットについては、エチレンガス、
アンモニア、ピリジン、トリメチルアミン、酢酸、硫化
水素及びメチルメルカプタンについての、吸着試験が行
われた。エチレンガス、アンモニア、ピリジン、トリメ
チルアミン、酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンに
ついて、吸着能を有するが、特に酢酸についての吸着能
に優れていることがわかった。本例の吸収性マット11
においては、吸水性混合層部3の上部には、陰イオン界
面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1m
lを74mlの水で希釈したドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧した層が形成され
る。この場合、界面活性剤溶液が噴霧された吸水性混合
層部3の上に、3.5重量部の上部吸水紙4が配置さ
れ、その上に不織布16が配置される。このように作製
された吸収性マットについて、水25mlを注射器によ
り10秒以内に吸収体の一点に加えて、一点に加えられ
た水が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を
測定したところ全量が吸収されるに要した時間は1秒で
あった。この結果は、従来のパルプと高吸水性樹脂を使
用する吸収体と比較して、同様であった。
【0056】図11、図12及び図13は、本発明の他
の一実施例の動物用シーツについての幅方向の断面の概
略の断面図である。図11乃至図13に示す実施例にお
いて、動物用シーツ11には、前記吸収体1の下部吸水
紙2の下に、プラスチック製のフィルム12が配置され
ている。該吸収体1の上部吸水紙4の上には、上部吸水
紙の上を覆って、不織布13が配置されており、該不織
布13の端部14は、最下層のプラスチックフィルム1
2の端部15とホットメルト接着剤を介してホットメル
ト接着されている。本例は、以上のように形成されてい
るので、薄葉紙を配置して下部吸水紙2とし、その上
に、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物1
6を載置し、その上に、吸水性樹脂17を散布して、吸
水性混合層部3を形成する。該吸水性混合層部3の上
に、一枚以上の薄葉紙により形成されている吸水紙を上
部吸水紙4として載置して、エンボス加工により加圧成
形され、吸収体1の上面5に複数の2mm以下の幅の凸
条による凹凸模様を形成させて、吸収体1として一体に
形成される。このように形成された吸収体1を、プラス
チックフィルム12の上に載せ、プラスチックフィルム
12の上に載せられている吸収体1の上を不織布13で
覆い、不織布13の端部14とプラスチックフィルム1
2端部15とホットメルト接着により接合し、所定寸法
に裁断して、動物用シーツ11を形成する。本例におい
て、動物用シーツ11の吸水速度を大きくするために、
粉砕物混合層3の上に、界面活性剤水溶液を噴霧して付
着させることができる。この場合、界面活性剤が噴霧に
より付着された粉砕物混合層の上に、薄葉紙を上部吸水
紙4として配置して吸収体1を形成し、この形成された
吸収体1をプラスチックフィルム12の上に載せ、プラ
スチックフィルム12の上に載せられている吸収体1の
上を不織布13で覆い、不織布13の端部14とプラス
チックフィルム12端部15とホットメルト接着により
接合し、所定寸法に裁断して、比較的吸水速度の大きい
動物用シーツ11を形成する。本例の動物用シーツ11
について、吸水テストが行われた。本例における吸水テ
ストは、疑似尿25mlを注射器により10秒以内に動
物用シーツ11の不織布13の一点に加えて、その加え
られた疑似尿が、吸収体に吸収されないで表面に残留す
る時間を測定して行われた。界面活性剤を付着させた吸
収体の場合には、動物用シーツ11の上面に残留する疑
似尿が、不織布に留まることがなく、殆ど瞬時に不織布
を透過し、シーツに吸収されて消失した。
【0057】例11 図20及び図21に示す実施例は、前記図8に示す実施
例の吸収体1を備える動物用シーツ11、吸水性マット
11又は包装材料11の一実施例を示すものであり、図
20に示す実施例は、動物用シーツ11又は包装材料1
1の事例であり、底部のプラスチックフィルム12は水
を透水しない性質を有している。図21に示す実施例に
おいては、吸水性マット11又は包装材料の事例であ
り、底部のプラスチックフィルム12は透水する性質を
有しており、本例においては、該プラスチックフィルム
12には、水を透水する孔21が形成されている。図2
2に示す実施例は、前記図9に示す実施例の吸収体1を
備える吸水性マット11又は包装材料11の一実施例を
示すものであって、底部のプラスチックフィルム12に
は水を透水する孔が形成されている。本例において、吸
収体1は、一枚以上の薄葉紙で形成されている吸水紙を
下部吸水紙2にして底面を形成し、該下部吸水紙2の上
に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性
樹脂の混合物を載置して、下部吸水性混合層部18を形
成し、この下部吸水性混合層部18の上には、一枚以上
の薄葉紙で形成されている吸水紙を中間吸水紙19とし
て載置し、該中間吸水紙19の上に、プラスチック廃材
粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物を載置し
て、上部吸水性混合層部20を形成し、上部吸水性混合
層部20の上には、一枚以上の薄葉紙で形成されている
吸水紙を、上面を形成する上部吸水紙4として載置し、
加圧成形して、吸収体1として形成される。本例の吸収
体1において、吸収体1の上部又は全体に、その上面に
又は上方に向けて複数の凸部5を形成すると共に、該凸
部5を隔てるように囲み一部で互いに連続する凹部6を
形成して、或いは複数の凹部6を形成すると共に、該凹
部6を隔てるように囲み一部で互いに連続する凸部5を
形成して、吸収体1として一体に形成される。本例にお
いては、上部吸水性混合層部20は、プラスチック廃材
粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物により形
成されているが、上部吸水性混合層部20は、吸水性樹
脂のみで形成してもよく、又はプラスチック廃材粉砕物
及び紙廃材粉砕物の混合物で形成した層に吸水性樹脂を
散布して形成してもよい。本例において、吸収体1の吸
水速度を大きくするために、上部吸水性混合層部20の
上に、界面活性剤水溶液を噴霧して、界面活性剤を付着
させることができる。この場合、界面活性剤が噴霧によ
り付着された吸水性混合層部の上に、一枚以上の薄葉紙
で形成されている吸水紙を上部吸水紙4として配置する
ことができる。本例の吸収体1について、吸水テストが
行われた。本例における吸水テストは、疑似尿又は水2
5mlを注射器により10秒以内に吸収体の一点に加え
て、一点に加えられた疑似尿又は水が、吸収体に吸収さ
れないで表面に残留する時間を測定して行われた。界面
活性剤を付着させた吸収体は、界面活性剤を付着させな
い場合に比して、疑似尿の残留時間は1/4ほど短縮さ
れ、界面活性剤の使用が有効であることが確認された。
本例においては、中間吸水紙19の上に形成される上部
吸水混合層部20は、中間吸水紙19の上にプラスチッ
ク廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物21を載置し、そ
の上に、吸水性樹脂17を散布して、上部吸水性混合層
部20を形成することができる。
【0058】例12 図15に示す実施例は、図14に示す実施例の吸収体を
使用した本発明の他の一実施例の動物用シーツについて
の概略の断面図であり、図16に示す実施例は、図14
に示す吸収体を使用した本発明の他の一実施例の吸収性
マットについての幅方向の断面の概略の断面図である。
図17に示す実施例の動物用シーツは、図14に示す吸
収体を使用した本発明の他の一実施例の吸収性マットに
ついての幅方向の断面の概略の断面図である。図18及
び図19に示す実施例は、図14に示す実施例の吸収体
の上部及び下部の吸水性混合層部を、吸水性樹脂が偏っ
て配分された上部及び下部の吸水性混合層部とした吸収
体を使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツにつ
いての幅方向の断面の概略の断面図である。図20及び
図21に示す実施例は、図14に示す実施例の吸収体の
上部吸水性混合層部が、吸水性樹脂又は界面活性剤及び
吸水性樹脂で形成された吸収体を使用した本発明の他の
一実施例の動物用シーツについての幅方向の断面の概略
の断面図である。
【0059】例13 図16に示す実施例の吸収性マットは、夫々、本発明の
他の一実施例の吸収性マットの断面構造の概略を示すも
のである。これらの例の吸収性マット11は、例えば、
幅300mm、長さ450mmの吸収性マット11の例
である。図16に示す実施例の吸収性マット11には、
図14に示す実施例における吸収体1が使用されてい
る。本例においては、前記吸収体1の下部吸水紙2の下
に、約5〜7mmの径の円形の孔21が30〜40%の
開口面積で形成されているポリエチレンフィルム12
(2.5g)が配置されており、該吸収体1の上部吸水
紙4の上には、上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピ
レン不織布13(2.4g)が配置されている。本例に
おいて、透水孔21を有する透水性のポリエチレンフィ
ルム12を使用するが、透水孔21を有するポリエチレ
ンフィルム12に代えて、水を透水する性質を有するポ
リエチレン製の不織布及びポリプロピレン製の不織布等
の水を透水する性質を有する不織布を使用することがで
きる。
【0060】例14 図17に示す実施例の動物用シーツにおいて、吸収体1
は、底部を形成するプラスチックフィルム12が不透水
性である。本例において、下部吸水性混合層部18は、
混合物粉砕物の、ポリエチレンフィルム16重量%含有
のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量
%、段ボール屑15重量%、プラスチックフィルム屑5
5重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含む混合物を3m
m以下の粒度に粉砕した混合物粉砕物により形成されて
いるが、この下部吸水性混合層部18は、前記混合物粉
砕物に代えて、チタン紙屑30重量%、プラスチック含
有率が50重量%の生理用ナプキン不良品10重量%、
紙おむつ、生理用ナプキン等の衛生材料の裁断屑20重
量%、プラスチックフィルム屑30重量%及び高吸水性
樹脂10重量%を3mm以下の粒度に粉砕した混合物粉
砕物を使用して形成することができる。この場合、吸収
体1の組成は、プラスチック類含有率が55重量%、パ
ルプ類含有率が23重量%、二酸化チタン等の無機繊維
紙廃材9重量%及び高吸水性樹脂13重量%となる。本
例のマットにおいて、中間吸水紙19の両幅方向の端部
22の上には、下部吸水紙2の両幅方向の端部7が折り
重ねられており、上部吸水性混合層部20は上部吸水紙
4と中間吸水紙19の間に固定され、上部吸水性混合層
部の上に上部吸水紙が載せられ、その上に不織布が載せ
られて、一体に形成される。
【0061】例15 図18及び図19に示す実施例は、動物用シーツの事例
である。本例において、下部吸水紙2の上に下部吸水性
混合層部18が形成される。本例において、下部吸水性
混合層部18は、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕
物の混合物16を載置し、その上に、吸水性樹脂17を
散布して、吸水性樹脂の分布が偏って形成される。該下
部吸水性混合層部18の上に、一枚以上の薄葉紙により
形成されている吸水紙を中間吸水紙19として載置し、
中間吸水紙19の端部22の上には、下部吸水紙2の両
幅方向の端部7が折り重ねられて、下部吸水紙2と中間
吸水紙19の間に下部吸水性混合層部18が固定され
る。本例において、中間吸水紙19の上には上部吸水性
混合層部20が形成される。この下部吸水性混合層部1
8は、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物
76を載置し、その上に、吸水性樹脂17を散布して形
成され、上部吸水性混合層部20は、下部吸水性混合層
部18と同様に、プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕
物の混合物78を載置し、その上に、吸水性樹脂79を
散布して形成される。該上部吸水性混合層部20の上
に、一枚以上の薄葉紙により形成されている吸水紙を上
部吸水紙4として載置し、エンボス加工により、吸収体
1として一体に形成される。この吸収体1の上部又は全
体に、エンボスによる凹凸模様が形成される。本例にお
いては、前記吸収体1の下部吸水紙2の下には、ポリエ
チレンフィルム12(2.5g)が配置されている。該
吸収体1の上部吸水紙4の上には、上部吸水紙の上を覆
って、ポリプロピレン不織布13(2.4g)が配置さ
れており、ポリプロピレン不織布13の端部14は、最
下層のポリエチレンフィルム12の端部15とホットメ
ルト接着剤を介して、ホットメルト接着により接合し、
所定寸法に裁断して、動物用シーツ11を形成する。
【0062】例16 図20及び図21に示す実施例は、幅300mm、長さ
450mmの動物用シーツ11の例である。本例におけ
る動物用シーツ11には、図14に示す実施例における
吸収体1の上部吸水性混合層部が高吸水性樹脂で形成さ
れた吸収体1が使用されている。本例においては、前記
吸収体1の下部吸水紙2の下に、ポリエチレンフィルム
12(2.5g)が配置されている。該吸収体1の上部
吸水紙4の上には、上部吸水紙の上を覆って、ポリプロ
ピレン不織布13(2.4g)が配置されており、ポリ
プロピレン不織布13の端部14は、最下層のポリエチ
レンフィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介
してホットメルト接着されている。本例において、28
0mm、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)及
び幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.
7g)の間には、幅280mm、長さ400mmの中間
吸水紙19(1.4g)が設けられている。前記下部吸
水紙2と中間吸水紙19の間には、ポリエチレンフィル
ム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、新
聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、プラスチッ
クフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含
む混合物を3mm以下の粒度に粉砕した吸水性粉砕物混
合物(25.6g)が下部吸水性混合層部18として充
填されている。本例においては、上部吸水紙4と中間吸
水紙8の間には、高吸水性樹脂(2g)が上部吸水性混
合層部20として充填されている。本例における吸収体
1の組成は、プラスチック類52.5重量%、パルプ類
35.6重量%及び高吸水性樹脂11.9重量%であ
る。本例においては、動物用シーツ11には、上部吸水
紙4、上部吸水性混合層部20、中間吸水紙19、下部
吸水性混合層部18及び下部吸水紙2は、合わされて、
上面に7mm径の複数の凸部5及び該凸部5を囲み一部
で互いに連続する凹部6を形成して、板状に圧縮成形さ
れている。本例において、吸収体1の厚さは1.4mm
であり、凸部の高さは吸収体の厚さを含めて、2.7m
mであった。本例の吸収性マット11の吸収体1におい
ては、上部吸収性混合層部20の上部には、陰イオン界
面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1m
lを74mlの水で希釈したドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧して、陰イオン界
面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの付
着層が形成されている。この界面活性剤溶液が噴霧され
た上部吸収性混合層部20の上に、上部吸水紙4が配置
されている。本例における吸収性マット11は、使用前
の燃焼熱は、7090キロカロリー(kcal)/kg
であるが、倍量の水を吸水した後においても、燃焼不良
にはならない。本例の動物用シーツにおいては、例えば
吸収性シーツの事例を示す図14を参照して分かるよう
に、下部吸水紙2の端部7は中間吸水紙19の端部22
の上に折り曲げ重ねられており、下部吸水紙2の端部7
で中間吸水紙19の端部22を押さえて、下部吸水性混
合層部18の混合物粉砕物を両吸水紙間に安定して保持
している。
【0063】例17 図22は、図9に示した動物用シーツを製造する実施例
の工程を示している。本例において、動物用シーツ11
は、幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2
(1.7g)と幅280mm、長さ400mmの上部吸
水紙4(1.4g)上部吸水紙4の間には、プラスチッ
ク類(56重量%)、パルプ類(40重量%)及び高吸
水性樹脂(4重量%)を含む不良紙おむつの分級品の4
mm以下の粉砕物(25g)が、吸水性混合層部3とし
て配置されており、この吸水性混合層部3の粉砕物の上
部には、界面活性剤が噴霧等による塗布により付着して
いる。前記上部吸水紙4、下部吸水紙2及び吸水性混合
層部3は、上面にエンボス加工により、板状に圧縮成形
されて一体に形成されている。吸収体1の上部吸水紙4
の上面はポリプロピレン製の不織布13で被われてお
り、吸収体1の下部吸水紙2の下面はポリエチレンフィ
ルム12で被われている。下部吸水紙2のロール25
は、吸水紙送り出しローラ26により引き出されて、不
良紙おむつの比較的プラスチックに富む分級物粉砕物2
7の供給ローラ28の下方に送られる。不良紙おむつの
比較的プラスチックに富む分級物粉砕物27は、供給管
29を経て、粉砕機30で4mm以下の粒度に粉砕され
て、不良紙おむつの比較的プラスチックに富む分級品粉
砕物27として、供給ローラ30から下部吸水紙2の上
に供給され、吸水性混合層部3を形成する。本例におい
て、前記不良紙おむつのプラスチックに富む分級品粉砕
物27は、プラスチック類の含有率が56重量%であ
り、パルプ類の含有率が40重量%であり、また高吸水
性樹脂の含有率が4重量%であった。不良紙おむつのプ
ラスチックに富む分級品粉砕物27の下部吸水紙2の上
への供給は、下部吸水紙2上に不良紙おむつのプラスチ
ックに富む分級品粉砕物の量が一定となるように調整さ
れる。不良紙おむつのプラスチックに富む分級粉砕物2
7が供給された下部吸水紙2は、界面活性剤31の噴霧
箇所32に送られて、界面活性剤31の噴霧器33から
界面活性剤31が下部吸水紙2上の不良紙おむつ分級品
のプラスチックに富む粉砕物上に噴霧される。界面活性
剤31が噴霧された下部吸水紙2は、上部吸水紙4の供
給箇所34に送られて、上部吸水紙4のロール35か
ら、引き出しローラ36により引き出され、供給ローラ
37から界面活性剤31が噴霧された紙おむつ分級品の
プラスチックに富む粉砕物上に供給される。下部及び上
部吸水紙2及び4が配置された帯状成層物は、成型機3
8に送られて下部吸水紙2の端部7、上部吸水紙4の端
部8脳絵に重ねられて、エンボス加工により一体に圧縮
成形される。エンボスによる凹凸模様が形成された帯状
成層成形体39は、帯状成形体カッター40に送られ
て、長さ400mmの成層成形体に切断される。帯状成
形体カッター40により切断されて得られた成層成形体
の下方には、下方からバックフィルム用のポリエチレン
フィルム12がポリエチレンフィルム12のロール41
から供給ローラ42から供給され、成層成形体はポリエ
チレンフィルム12の上に載せられて、ポリプロピレン
不織布13を被せる箇所43に送られる。ポリプロピレ
ン不織布13は、ポリプロピレン不織布13のロール4
4から供給ローラ45により引き出されて、不織布13
を供給する箇所に送られる。この不織布が送られる過程
で、ホットメルト接着剤が噴霧器46から噴霧される。
ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布
13は、成層成形体上に載せられる。ポリプロピレン不
織布13が載せられた成層成形体は、サイドシール機4
7に送られて、両側部は、圧着されて、ホットメルト接
着剤により接着される。両側部が接着された成層成形体
は、エンドシール機48に送られて長手方向両端部が接
着され、製品カッター49に送られ、所定の寸法に切断
されて、製品は、製品送り路50から送られる。製品カ
ッター49で切断された製品は、折り機(図示されてい
ない)によって折られ、包装機(図示されていない)に
より包装されて出荷される。
【0064】例18 図23は、図17に示す本発明の実施例の動物用シーツ
を製造する工程の一実施例の工程図を示している。本例
において、重量(グラム)は動物用シーツ一枚当たりの
重量を示す。本例の動物用シーツ11には、吸収体1
の、幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2
(1.7g)の下に、ポリエチレンフィルム12(2.
5g)が配置されおり、該吸収体1の、幅280mm、
長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)の上には、
該上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピレン不織布1
3(2.4g)が配置されており、前記ポリプロピレン
不織布13の端部14は、前記ポリエチレンフィルム1
2の端部15とホットメルト接着剤を介してホットメル
ト接着されている。本例における吸収体1は、前記上部
吸水紙4及び下部吸水紙2の間に、幅280mm、長さ
400mmの中間吸水紙8(1.4g)が配置されてい
る。本例において、前記下部吸水紙2と中間吸水紙19
の間には、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミ
ネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボ
ール屑15重量%、プラスチックフィルム屑55重量%
及び高吸水性樹脂5重量%を含む下部紙廃材混合物51
(20g)を3mm以下の粒度に粉砕して形成した下部
紙廃材粉砕物混合物層が配置されて、下部吸水性混合層
部18が形成されており、また、上部吸水紙4と中間吸
水紙19の間には、ポリエチレンフィルム16重量%含
有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量
%、段ボール屑15重量%、プラスチックフィルム屑5
5重量%及び高吸水性樹脂5重量%を含む上部紙廃材粉
砕物混合物23(10g)を3mm以下の粒度に粉砕し
た上部紙廃材粉砕物混合層部23が配置されて、上部吸
水性混合層部20が形成されている。
【0065】例19 図23において、下部吸水性紙層部を形成する下部吸水
紙2のロール25は、下部吸水紙2の送り出しローラ2
6により引き出されて、下部吸水性混合層部18を形成
するために、下部紙廃材粉砕物混合物16の供給ローラ
52の下方に送られる。下部紙廃材混合物51は、供給
管53を経て、粉砕機54で3mm以下の粒度に粉砕さ
れて、下部紙廃材粉砕物混合物16として、供給ローラ
52から下部吸水紙2の上に供給される。本例におい
て、下部紙廃材粉砕物混合物16は、ポリエチレンフィ
ルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、
新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、プラスチ
ックフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5重量%を
含み、3mm以下の粒度に粉砕した紙廃材混合物粉砕物
の重量は、20重量部であった。この粉砕された下部紙
廃材粉砕物混合物は、下部吸水紙2の上で、前記下部廃
材混合物粉砕物の量が一定となるように、供給ローラ5
2から下部吸水紙2の上に供給されて下部吸水性混合層
部18を形成する。下部吸水性混合層部18が形成され
た下部吸水紙2は、界面活性剤の噴霧箇所55に送られ
て、界面活性剤噴霧器56から界面活性剤の75倍に水
で希釈された界面活性剤の希釈水溶液57が、下部吸水
紙2の上に形成された下部吸水性混合層部18上に噴霧
される。界面活性剤希釈水溶液57が噴霧された下部吸
水性混合層部18は下部吸水紙2と共に、中間吸水性紙
層部を形成する中間吸水紙19の供給箇所60に送られ
る。一方、中間吸水紙19は、中間吸水紙19のロール
61から、中間吸水紙19の供給箇所60に送られ、そ
こで、中間吸水紙19の供給ローラ62に案内されて、
高吸水性樹脂17が散布された下部吸水性混合層部18
の上に、中間吸水紙19が載置される。前記下部吸水性
混合層部18の上に中間吸水紙19が配置された下部吸
水紙2は、折り畳み器(図示されていない)を経て、エ
ンボス加工用圧縮機63に送られ、そこで下部吸水紙2
の幅方向両端部7を中間吸水紙19の端部22の上方に
折り曲げて、次いで圧縮され、中間吸水紙19を安定さ
せる。下部吸水紙2の端部7を中間吸水紙19の端部2
2の上に折り曲げた下部吸水紙2は、上部吸水性混合層
部20を形成するために、上部紙廃材混合物71の粉砕
物供給ローラ72の下方に送られる。上部紙廃材混合物
71は、供給管73を経て、粉砕機74に送られ、粉砕
機74で3mm以下の粒度に粉砕されて、上部紙廃材粉
砕物混合物として、供給ローラ72から中間吸水紙19
及び下部吸水紙2の幅方向両端部の上に供給される。本
例において、上部紙廃材粉砕物混合物の組成は、下部吸
水性混合層部18の下部紙廃材粉砕物混合物16と同様
に、ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート
加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑
15重量%、プラスチックフィルム屑55重量%及び高
吸水性樹脂5重量%を含み、この上部紙廃材粉砕物混合
物23の重量は、10重量部であった。この3mm以下
の粒度に粉砕された上部紙廃材粉砕物混合物は、中間吸
水紙19の上で、上部紙廃材粉砕物混合物の量が一定と
なるように、供給ローラ72から中間吸水紙19及び下
部吸水紙2の幅方向両端部7の上に供給されて上部吸水
性混合層部20を形成する。上部吸水性混合層部20が
形成された下部吸水紙2は、界面活性剤の噴霧箇所66
に送られて、界面活性剤噴霧器67から界面活性剤の7
5倍に希釈された界面活性剤の希釈水溶液68が、中間
吸水紙19及び下部吸水紙2の幅方向両端部7の上に形
成された上部吸水性混合層部20に噴霧される。界面活
性剤希釈水溶液68が噴霧された上部吸水性混合層部2
0は下部吸水紙2と共に、上部吸水紙4の供給箇所34
に送られ、そこで、上部吸水紙4が載せられる。上部吸
水紙4は、上部吸水紙4のロール35から、引き出しロ
ーラ36を介して引き出され、供給ローラ37により、
高吸水性樹脂24が散布された上部吸水性混合層部20
上に供給され、配置される。下部吸水紙2の上に、下部
吸水性混合層部18、中間吸水紙19、上部吸水性混合
層部20及び上部吸水紙4がその順に配置された帯状成
層成形体は、エンボス加工機38に送られ成形されて、
エンボスによる凹凸模様がが形成される。前記帯状成層
成形体に前記凸部5及び凹部6が形成された帯状成層成
形体は、帯状成形体カッター40に送られて、長さ40
0mmの成層成形体に切断される。帯状成形体カッター
40により切断された成層成形体の下方には、下方から
バックフィルム用のポリエチレンフィルム12がポリエ
チレンフィルム12のロール41から引き出されて、供
給ローラ42から供給され、成層成形体はポリエチレン
フィルム12の上に載せられて、ポリプロピレン不織布
13を被せる箇所45に送られる。ポリプロピレン不織
布13は、ポリプロピレン不織布13のロール44から
送られ、途中ホットメルト接着剤が噴霧器46から噴霧
される。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレ
ン不織布13は、成層成形体上に載せられる。ポリプロ
ピレン不織布13が載せられた成層成形体は、サイドシ
ール機47に送られて、不織布13の幅方向両側端部1
4及びポリエチレンフィルム12の幅方向両側端部15
は、圧着されて、ホットメルト接着剤により接着され
る。両側端部が接着された成層成形体は、エンドシール
機48に送られて長手方向両端部が接着され、製品カッ
ター49に送られ、所定の寸法に切断されて、製品とさ
れ、この製品は、製品送り路50から送られる。製品カ
ッター49で切断された製品は、折り機(図示されてい
ない)によって折られ、包装機(図示されていない)に
より包装されて出荷される。
【0066】例20 本例は、図23に示す製造工程を適用して、図16に示
す吸収性マツトを製造することができる。本例におい
て、示される重量は、吸収性マット一枚当たりの重量で
ある。本例の吸収性マツト11には、吸収体1の幅34
0mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)の
下に、約5〜7mmの径の円形の孔21が10〜30%
の開口面積で形成されているポリエチレンフィルム12
(2.5g)が配置されおり、該吸収体1の幅280m
m、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)の上に
は、該上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピレン不織
布13(2.4g)が配置されており、前記ポリプロピ
レン不織布13の端部14は、前記ポリエチレンフィル
ム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホット
メルト接着されている。本例における吸収体1は、前記
上部吸水紙4及び下部吸水紙2の間に、幅280mm、
長さ400mmの中間吸水紙19(1.4g)が配置さ
れている。本例において、前記下部吸水紙2と中間吸水
紙19の間には、プラスチック材料35重量%、パルプ
材料50重量%及び高吸水性樹脂15重量%を含む不良
紙おむつ27を3mm以下の粒度に粉砕した不良紙おむ
つ廃材粉砕物の20gが下部吸水性混合層部18として
充填されており、また、上部吸水紙4と中間吸水紙19
の間には、前記不良紙おむつ廃材粉砕物の10gが充填
されて、上部吸水性混合層部20を形成している。図1
6に示す実施例の吸収性マツト11を製造する場合は、
図17に示す実施例の動物用シーツ11と同様の製造工
程により製造されるが、吸収性マット11を製造する場
合には、図24に示す実施例の動物用シーツ11を製造
する場合に比して、唯、吸収体1の下に配置されるバッ
クフィルム用のポリエチレンフィルム12に、約5〜7
mmの径の円形の孔11が30〜40%の開口面積で形
成されている点で相違するにすぎない。
【0067】例21 図24は、図18及び図19に示す本発明の実施例の動
物用シーツを製造する工程の一実施例の工程図を示して
いる。本例において、重量(グラム)は動物用シーツ一
枚当たりの重量を示す。本例の動物用シーツ11には、
吸収体1の、幅340mm、長さ400mmの下部吸水
紙2(1.7g)の下に、ポリエチレンフィルム12
(2.5g)が配置されおり、該吸収体1の、幅280
mm、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)の上
には、該上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピレン不
織布13(2.4g)が配置されており、前記ポリプロ
ピレン不織布13の端部14は、前記ポリエチレンフィ
ルム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホッ
トメルト接着されている。本例における吸収体1は、前
記上部吸水紙4及び下部吸水紙2の間に、幅280m
m、長さ400mmの中間吸水紙8(1.4g)が配置
されている。本例において、前記下部吸水紙2と中間吸
水紙19の間には、ポリエチレンフィルム16重量%含
有のラミネート加工紙屑10重量%、新聞紙屑15重量
%、段ボール屑15重量%及びプラスチックフィルム屑
55重量%を含む下部紙廃材混合物51(20g)を3
mm以下の粒度に粉砕して形成した下部紙廃材粉砕物混
合物層16に、5重量%の高吸水性樹脂17が散布し
て、下部吸水性混合層部18が形成されており、また、
上部吸水紙4と中間吸水紙19の間には、ポリエチレン
フィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量
%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%及びプ
ラスチックフィルム屑55重量%をを含む上部紙廃材粉
砕物混合物23(10g)を3mm以下の粒度に粉砕し
た上部紙廃材粉砕物混合層部23に高吸水性樹脂24の
5重量%が散布されて、上部吸水性混合層部20が形成
されている。
【0068】例22 図24において、下部吸水性紙層部を形成する下部吸水
紙2のロール25は、下部吸水紙2の送り出しローラ2
6により引き出されて、下部吸水性混合層部18を形成
するために、下部紙廃材粉砕物混合物16の供給ローラ
52の下方に送られる。下部紙廃材混合物51は、供給
管53を経て、粉砕機54で3mm以下の粒度に粉砕さ
れて、下部紙廃材粉砕物混合物16として、供給ローラ
52から下部吸水紙2の上に供給される。本例におい
て、下部紙廃材粉砕物混合物16は、ポリエチレンフィ
ルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10重量%、
新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%及びプラス
チックフィルム屑55重量%を含み、3mm以下の粒度
に粉砕した紙廃材混合物粉砕物16の重量は、20gで
あった。この粉砕された下部紙廃材粉砕物混合物16
は、下部吸水紙2の上で、下部廃材混合物粉砕物16の
量が一定となるように、供給ローラ52から下部吸水紙
2の上に供給されて下部吸水性混合層部18を形成す
る。下部吸水性混合層部18が形成された下部吸水紙2
は、界面活性剤の噴霧箇所55に送られて、界面活性剤
噴霧器56から界面活性剤の75倍に水で希釈された界
面活性剤の希釈水溶液57が、下部吸水紙2の上に形成
された下部吸水性混合層部18上に噴霧される。下部吸
水性混合層部18に界面活性剤希釈水溶液57が噴霧さ
れた下部吸水紙2は、高吸水性樹脂17の散布箇所58
に送られ、そこで高吸水性樹脂散布装置59から、高吸
水性樹脂17が散布され、散布された高吸水性樹脂17
は、一部が界面活性剤希釈水溶液57が噴霧された部分
に付着し、他の一部が移動して下部紙廃材粉砕物混合物
16内に混入する。高吸水性樹脂17が散布されて下部
紙廃材粉砕物混合物16中にに混入された下部吸水性混
合層部18は、下部吸水紙2と共に、中間吸水性紙層部
を形成する中間吸水紙19の供給箇所60に送られる。
一方、中間吸水紙19は、中間吸水紙19のロール61
から、中間吸水紙19の供給箇所60に送られ、そこ
で、中間吸水紙19の供給ローラ62に案内されて、中
間吸水紙19が、高吸水性樹脂17が散布された下部吸
水性混合層部18の上に載せられる。前記下部吸水性混
合層部18の上に中間吸水紙19が配置された下部吸水
紙2は、折り畳み器(図示されていない)を経て、圧縮
機63に送られ、そこで下部吸水紙2の幅方向両端部7
を中間吸水紙19の端部22の上方に折り曲げて、加圧
され、中間吸水紙19を安定させる。下部吸水紙2の端
部7を中間吸水紙19の端部22の上に折り曲げた下部
吸水紙2は、上部吸水性混合層部20を形成するため
に、上部紙廃材粉砕物混合物23の供給ローラ65の下
方に送られる。上部紙廃材混合物64は、供給管53′
を経て、粉砕機54′に送られ、粉砕機54′で3mm
以下の粒度に粉砕されて、上部紙廃材粉砕物混合物23
として、供給ローラ65から中間吸水紙19及び下部吸
水紙2の幅方向両端部の上に供給される。本例におい
て、上部紙廃材粉砕物混合物23の組成は、下部吸水性
混合層部18の下部紙廃材粉砕物混合物16と同様に、
ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工
紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15
重量%及びプラスチックフィルム屑55重量%を含み、
この上部紙廃材粉砕物混合物23の重量は、10gであ
った。この3mm以下の粒度に粉砕された上部紙廃材粉
砕物混合物23は、中間吸水紙19の上で、上部紙廃材
粉砕物混合物23の量が一定となるように、供給ローラ
65から中間吸水紙19及び下部吸水紙2の幅方向両端
部7の上に供給されて上部吸水性混合層部20を形成す
る。上部吸水性混合層部20が形成された下部吸水紙2
は、界面活性剤の噴霧箇所66に送られて、界面活性剤
噴霧器67から界面活性剤の75倍に希釈された界面活
性剤の希釈水溶液68が、中間吸水紙19及び下部吸水
紙2の幅方向両端部7の上に形成された上部吸水性混合
層部20に噴霧される。上部吸水性混合層部20に界面
活性剤希釈水溶液68が噴霧された下部吸水紙2は、高
吸水性樹脂24の散布箇所69に送られ、高吸水性樹脂
散布装置70から、高吸水性樹脂24が散布され、この
散布された高吸水性樹脂24は、一部が界面活性剤希釈
水溶液68が噴霧された部分に付着し、他の一部が移動
して上部紙廃材粉砕物混合物23内に混入する。散布さ
れた高吸水性樹脂24の一部が混入された上部吸水性混
合層部20は、下部吸水紙2と共に、上部吸水紙4の供
給箇所34に送られ、そこで、上部吸水紙4が載せられ
る。上部吸水紙4は、上部吸水紙4のロール35から、
引き出しローラ36を介して引き出され、供給ローラ4
5により、高吸水性樹脂24が散布された上部吸水性混
合層部20上に供給され、配置される。下部吸水紙2の
上に、下部吸水性混合層部18、中間吸水紙19、上部
吸水性混合層部20及び上部吸水紙4がその順に配置さ
れた帯状成層物は、エンボス加工成型機38に送られ成
形されて、概略2mmの複数の凸条を有するエンボスに
よる凹凸模様が形成される。前記帯状成層物に前記エン
ボスによる凹凸模様が形成された帯状成層成形体は、帯
状成形体カッター40に送られて、長さ400mmの成
層成形体に切断される。帯状成成層形体を切断して得ら
れた成層成形体の下方には、下方からバックフィルム用
のポリエチレンフィルム12がポリエチレンフィルム1
2のロール41から引き出されて、供給ローラ42から
供給され、成層成形体はポリエチレンフィルム12の上
に載せられて、ポリプロピレン不織布13を被せる箇所
45に送られる。ポリプロピレン不織布13は、ポリプ
ロピレン不織布13のロール44から送られ、途中ホッ
トメルト接着剤が噴霧器46から噴霧される。ホットメ
ルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布13は、
成層成形体上に載せられる。ポリプロピレン不織布13
が載せられた成層成形体は、サイドシール機47に送ら
れて、不織布13の幅方向両側端部14及びポリエチレ
ンフィルム12の幅方向両側端部15は、圧着されて、
ホットメルト接着剤により接着される。両側端部が接着
された成層成形体は、エンドシール機48に送られて長
手方向両端部が接着され、製品カッター49に送られ、
所定の寸法に切断されて、製品とされ、この製品は、製
品送り路50から送られる。製品カッター49で切断さ
れた製品は、折り機(図示されていない)によって折ら
れ、包装機(図示されていない)により包装されて出荷
される。
【0069】例23 図25は、本発明の図20及び21に示す動物用シーツ
を製造する工程の一実施例の工程図を示している。本例
において、示される重量は、動物用シーツ一枚当たりの
重量である。本例の動物用シーツ11には、吸収体1の
幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7
g)の下に、ポリエチレンフィルム12(2.5g)が
配置されおり、該吸収体1の幅280mm、長さ400
mmの上部吸水紙4(1.4g)の上には、該上部吸水
紙4の上を覆って、ポリプロピレン不織布13(2.4
g)が配置されており、前記ポリプロピレン不織布13
の端部14は、前記ポリエチレンフィルム12の端部1
5とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着され
ている。本例における吸収体1は、前記上部吸水紙4及
び下部吸水紙2の間に、幅280mm、長さ400mm
の中間吸水紙8(1.4g)が配置されている。本例に
おいて、前記下部吸水紙2と中間吸水紙19の間には、
ポリエチレンフィルム16重量%含有のラミネート加工
紙屑10重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15
重量%、プラスチックフィルム屑55重量%及び高吸水
性樹脂5重量%を含み、3mm以下の粒度に粉砕された
紙おむつ廃材混合物粉砕物(25.6g)が下部吸水性
混合層部18として充填されており、また、上部吸水紙
4と中間吸水紙19の間には、高吸水性樹脂(2g)が
充填されて、上部吸水性混合層部20を形成している。
【0070】図25において、下部吸水性紙層部を形成
する下部吸水紙2のロール25は、下部吸水紙2の送り
出しローラ26により引き出されて、紙おむつ廃材混合
物粉砕物27の供給ローラ28の下方に送られる。紙お
むつ廃材27は、供給管29を経て、粉砕機30で3m
m以下の粒度に粉砕されて、紙おむつ廃材混合物粉砕物
27として、供給ローラ28から下部吸水紙2の上に供
給される。紙おむつ廃材混合物粉砕物16は、ポリエチ
レンフィルム16重量%含有のラミネート加工紙屑10
重量%、新聞紙屑15重量%、段ボール屑15重量%、
プラスチックフィルム屑55重量%及び高吸水性樹脂5
重量%を含有する。この粉砕された紙おむつ廃材混合物
粉砕物16は、下部吸水紙2の上で、紙おむつ廃材混合
物粉砕物16の量が一定となるように、供給ローラ28
から下部吸水紙2の上に供給されて下部吸水性混合層部
18を形成する。下部吸水性混合層部18が形成された
下部吸水紙2は、中間吸水性紙層部を形成する中間吸水
紙19の供給箇所60に送られる。一方、中間吸水紙1
9は、中間吸水紙19のロール61から、中間吸水紙1
9の供給箇所60に送られ、そこで、中間吸水紙19の
供給ローラ62に案内されて、中間吸水紙19が下部吸
水性混合層部18の上に載せられる。前記下部吸水性混
合層部18の上に中間吸水紙19が配置された下部吸水
紙2は、折り畳み器(図示されていない)を経由して圧
縮機63に送られ、そこで下部吸水紙2は、端部7が中
間吸水紙の端部22の上に折り畳まれて加圧され圧縮さ
れて、下部吸水紙2の端部7を中間吸水紙19の端部2
2の上方に折り曲げて、中間吸水紙19を安定させる。
下部吸水紙2の端部7を中間吸水紙19の端部22の上
に折り曲げられ圧縮された下部吸水紙2は、界面活性剤
68の噴霧箇所66に送られて、界面活性剤噴霧器67
から界面活性剤68が、中間吸水紙19の上に噴霧され
る。界面活性剤が噴霧された中間吸水紙19は、高吸水
性樹脂24が高吸水性樹脂供給箇所69に送られて、高
吸水性樹脂散布装置70から、高吸水性樹脂68が散布
され、高吸水性樹脂68のみにより上部吸水性混合層部
20が形成される。高吸水性樹脂68が散布されて中間
吸水紙19の上に上部吸水性混合層部20が形成された
下部吸水紙2は、上部吸水紙4の供給箇所34に送ら
れ、そこで、上部吸水紙4が載せられる。上部吸水紙4
は、上部吸水紙4のロール35から、送り出しローラ3
6により、高吸水性樹脂24が散布された上部吸水性混
合層部20上に供給される。下部吸水紙2の上に、中間
吸水紙19及び上部吸水紙4が配置された帯状成層物
は、エンボス加工成型機38に送られてそこで成形さ
れ、概略2mm以下の幅の凸条で形成されるエンボスに
よる凹凸模様が形成され、該エンボスによる凹凸模様を
が形成された帯状成層成形体は、帯状成形体カッター4
0に送られて、長さ450mmの成層成形体に切断され
る。帯状成形体カッター40により切断されて得られた
成層成形体の下方には、下方からバックフィルム用のポ
リエチレンフィルム12がポリエチレンフィルム12の
ロール41から引き出されて、供給ローラ42から供給
され、成層成形体はポリエチレンフィルム12の上に載
せられて、ポリプロピレン不織布13を被せる箇所69
に送られる。ポリプロピレン不織布13は、ポリプロピ
レン不織布13のロール44から送られ、途中ホットメ
ルト接着剤が噴霧器46から噴霧される。ホットメルト
接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布13は、成層
成形体上に載せられる。ポリプロピレン不織布13が載
せられた成層成形体は、サイドシール機47に送られ
て、両側部は、圧着されて、ホットメルト接着剤により
接着される。両側部が接着された成層成形体は、エンド
シール機48に送られて長手方向両端部が接着され、製
品カッター49に送られ、所定の寸法に切断されて、製
品は、製品送り路50から送られる。製品カッター49
で切断された製品は、折り機(図示されていない)によ
って折られ、包装機(図示されていない)により包装さ
れて出荷される。
【0071】
【発明の効果】本発明において、吸収体は、上面を形成
する上部吸収性紙層部と、下面を形成する下部吸収性紙
層部と、前記上部及び下部紙層部間に、上部が界面活性
剤溶液で処理されたプラスチック廃材粉砕物、パルプ廃
材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部を備える
ので、プラスチック廃材含有率が高くなっても、吸収体
及びシーツの水の吸収速度を比較的高くでき、例えば床
の上に配置して、床に水滴が落ちても、床を乾いた状態
に保つことができる。したがって、例えば床等に配置し
て、床の水に濡れるのを防止でき、また露天のイベント
会場の場合には、通路に敷くことにより、雨天の日でも
通路を乾いた状態に維持でき、来場した人達に通路の濡
れによる不快感を与えることなく、またさらにシーツに
使用して、人又は動物が、弾力性を有し、休養時及び就
寝時に使用して、肌触りが良く、筋肉痛を防止すること
ができる。本発明においては、吸収体は、プリクラロー
ル、感熱紙、セロハン、木材パルプ、古紙パルプ、プラ
スチックフィルムを含む紙おむつ廃材、生理用ナプキン
廃材等の衛生材料廃材を吸収体原料とするので、使用後
の尿及び汗等の水分により、吸収体の燃焼熱が低下して
も、その分プラスチックフィルムの混合により、使用後
の吸収体の燃焼熱を高めることができ、使用後の吸収体
の燃焼不良を解消することができ、吸収体の焼却が容易
となり、またプラスチックフィルムの処分も有効且つ容
易となり、衛生材料廃材の処理費用を低くすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一層の吸水性混合層部を有
する吸収体の断面構造の概略を示す概略の部分断面図で
ある。
【図2】図1に示す実施例の吸収体の断面構造を有す
る、本発明の一実施例の吸収体についての幅方向の概略
の断面構造を示す断面図である。
【図3】前記図1に示す実施例の吸収体の断面構造を有
する本発明の他の一実施例の吸収体についての幅方向の
概略の断面構造を示す断面図である。
【図4】前記図1又は図4に示す実施例の吸収体の断面
構造を有するが、図2及び3に示す実施例の吸収体とは
異なる本発明の他の一実施例の吸収体についての幅方向
の概略の断面構造を示す断面図である。
【図5】前記図1に示す実施例の吸収体を使用した本発
明の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の
断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図6】前記図1に示す断面構造を有する本発明の一実
施例の吸収体を使用する本発明の一実施例の吸水性マッ
トについての概略の断面構造を示す概略の部分断面図で
ある。
【図7】前記図2に示す本発明の実施例の吸収体を使用
する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅
方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図8】前記図3に示す本発明の実施例の吸収体を使用
する本発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅
方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図9】前記図3に示す実施例の吸収体を使用する本発
明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概
略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図10】前記図4に示す実施例の吸収体を使用する本
発明の他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の
概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図11】前記図7に示す実施例の動物用シーツの吸水
性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性混合層部
とした本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方
向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図12】前記図9に示す実施例の動物用シーツの吸水
性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性混合層部
とした本発明の一実施例の動物用シーツについての幅方
向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図である。
【図13】前記図10に示す実施例の動物用シーツにお
ける吸水性混合層部を、吸水性樹脂を偏在させた吸水性
混合層部とした本発明の一実施例の動物用シーツについ
ての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図で
ある。
【図14】本発明の他の一実施例の上下二層の吸水性混
合層部を有する吸収体の断面構造の概略を示す概略の部
分断面図である。
【図15】前記図5に示す実施例の吸収体を使用する動
物用シーツについての概略の断面構造を示す概略の部分
断面図である。
【図16】前記図15に示す実施例の断面構造を有する
動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す
概略の部分断面図である。
【図17】前記図15に示す実施例の断面構造を有する
動物用シーツについての幅方向の概略の断面構造を示す
概略の部分断面図である。
【図18】前記図16に示す実施例の動物用シーツにお
ける吸水性混合層部を、吸水性樹脂が偏在する吸水性混
合層部とした本発明の他の一実施例の動物用シーツにつ
いての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図
である。
【図19】前記図17に示す実施例の動物用シーツにお
ける吸水性混合層部を、吸水性樹脂が偏在する吸水性混
合層部とした本発明の他の一実施例の動物用シーツにつ
いての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部分断面図
である。
【図20】吸水性樹脂で形成された上部吸収性混合層部
を有する吸収体を使用した本発明の一実施例の動物用シ
ーツについての幅方向の概略の断面構造を示す概略の部
分断面図である。
【図21】吸水性樹脂で形成された上部吸収性混合層部
を有する吸収体を使用した図20とは異なる本発明の他
の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断
面構造を示す概略の部分断面図である。
【図22】前記図9及び図10に示す動物用シーツを製
造する工程の概略を示す概略の工程図である。
【図23】前記図22、図16及び図17に示す本発明
の実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工
程図である。
【図24】前記図18及び19に示す本発明の実施例の
動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図であ
る。
【図25】前記図20び21に示す本発明の実施例の動
物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図である。
【符号の説明】
1 吸収体 2 下部吸収紙 3 吸水性混合層部 4 上部吸収紙 5 上面 6 下面 7、9 下部吸収紙の幅方向端部 8、10 上部吸収紙の幅方向端部 11 動物用シーツ、吸水性マット又は包装材料 12 プラスチックフィルム、ポリエチレンフィルム 13 不織布、ポリプロピレン不織布 14 不織布13の端部 15 プラスチックフィルム12の端部 16 紙廃材混合物粉砕物 17、24 吸水性樹脂 18 下部吸水性混合層部 19 中間吸水性混合層部 20 上部吸水性混合層部 21 プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物 22 中間吸収紙の幅方向の端部 23 上部紙廃材粉砕物混合物 25 下部吸収紙2のロール 26 吸水紙引き出しローラ 27 不良紙おむつ分級品又は紙おむつ廃材粉砕物混合
物 28 不良紙おむつ分級品の供給ローラ 29 不良紙おむつ分級品の供給管 30 不良紙おむつ分級品の粉砕機 31 界面活性剤 32 界面活性剤31の噴霧箇所 33 界面活性剤31の噴霧器 34 上部吸水紙4の供給箇所 35 上部吸水紙4のロール 36 上部吸水紙4の引き出しローラ 37 上部吸水紙4の供給ローラ 38 エンボス加工成型機 39 帯状成層体 40 帯状成形体カッター 41 ポリエチレンフィルム12のロール 42 ポリエチレンフィルム12の供給ローラ 43 ポリプロピレン不織布13を被せる箇所 44 ポリプロピレン不織布13のロール 45 ポリプロピレン不織布13の供給ローラ 46 ホットメルト接着剤の噴霧器 47 サイドシール機 48 エンドシール機 49 製品カッター 50 製品送り路 51 下部紙廃材 52 下部紙廃材粉砕物混合物16の供給ローラ 53 下部紙廃材混合物51の供給管 53′ 上部紙廃材混合物64の供給管 54 下部紙廃材混合物51の粉砕機 54′ 上部紙廃材混合物64の粉砕機 55 界面活性剤希釈水溶液噴霧箇所 56 界面活性剤希釈水溶液の噴霧器 57 界面活性剤希釈水溶液 58 高吸水性樹脂の散布箇所 59 高吸水性樹脂の散布機 60 中間吸水紙19の供給箇所 61 中間吸水紙19のロール 62 中間吸水紙19の供給ローラ 63 圧縮機 64 上部紙廃材混合物 65 上部紙廃材混合物65の供給ローラ 66 界面活性剤希釈水溶液68の噴霧箇所 67 界面活性剤希釈水溶液68のの噴霧器 68 界面活性剤希釈水溶液 69 高吸水性樹脂24の散布箇所 70 高吸水性樹脂散布装置 71 不良紙おむつ廃材 72 不良紙おむつ廃材粉砕物 73 紙廃材混合物の供給管 74 紙廃材混合物の粉砕機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/15 A41B 13/02 S

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙
    廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上
    部に界面活性剤を含んで形成されている吸水性混合層部
    とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層
    部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成さ
    れていることを特徴とする吸収体。
  2. 【請求項2】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙
    廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上
    部に界面活性剤を含んで形成されている吸水性混合層部
    とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層
    部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成
    されており、少なくともその一方の面にエンボスによる
    凹凸模様が形成されていることを特徴とする吸収体。
  3. 【請求項3】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上
    部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設されて
    いる吸水性樹脂及び少なくとも一部に界面活性剤を含む
    吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部
    吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、
    紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部
    とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含
    有層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸
    水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、
    少なくともその一方の面にエンボス皺が形成されている
    ことを特徴とする吸収体。
  4. 【請求項4】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上
    部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設されて
    いる吸水性樹脂含有層部と、前記中間吸水性紙層部及び
    上部吸水性紙層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕
    物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なく
    とも上部に界面活性剤を含んで形成されている上部吸水
    性混合層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙
    層部間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉
    砕物及び吸水性樹脂を含んでいる下部吸水性混合層部と
    を備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有
    層部、中間吸水性紙層部、上部及び下部吸水性混合層部
    並びに下部吸水性紙層部は、合わせられて積層体に形成
    されており、少なくともその一方の面にエンボスによる
    凹凸模様が形成されていることを特徴とする吸収体。
  5. 【請求項5】 下部吸水性混合層部には、少なくともそ
    の上部に界面活性剤が含まれていることを特徴とする請
    求項3又は4に記載の吸収体。
  6. 【請求項6】 吸水性混合層部は、プラスチック物質含
    有量がパルプ含有量よりも大きいことを特徴とする請求
    項1乃至4項の何れか一項に記載の吸収体。
  7. 【請求項7】 上部吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部
    の双方又は一方がレーヨン紙、薄葉紙又は複合紙で形成
    されている紙層部であることを特徴とする請求項1に記
    載の吸収体。
  8. 【請求項8】 上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部及
    び下部吸水性紙層部の中の少なくとも一つがレーヨン
    紙、薄葉紙又は複合紙で形成されている紙層部であるこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の吸収体。
  9. 【請求項9】 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の粉
    砕物であり、不良紙おむつ若しくは紙おむつ廃材の粉砕
    物、不良乳パッド若しくは乳パッド廃材の粉砕物、不良
    尿パッド若しくは尿パッド廃材の粉砕物、不良生理用ナ
    プキン若しくは生理用ナプキン廃材の粉砕物、不良高吸
    収性繊維若しくは高吸収性繊維廃材、不良感熱紙若しく
    は感熱紙廃材の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材の粉
    砕物、不良紙器若しくは紙器廃材の粉砕物、新聞紙廃材
    の粉砕物、不良段ボール若しくは段ボール廃材の粉砕
    物、古紙の粉砕物、不良無機繊維紙若しくは無機繊維紙
    廃材の粉砕物、不良化学繊維紙若しくは化学繊維紙廃材
    の粉砕物、乾式若しくは湿式の不良不織布又は乾式若し
    くは湿式不織布廃材、不良プリクラロール若しくはプリ
    クラロール廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材、不良
    セロハン若しくはセロハン廃材、木材パルプ廃材或いは
    不良ラミネート紙若しくはラミネート紙廃材の粉砕物或
    いは前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れか一項に記載の吸収体。
  10. 【請求項10】 不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の
    粉砕物が、不良チタン紙若しくはチタン紙廃材の粉砕
    物、不良アルミナ紙若しくはアルミナ紙廃材の粉砕物、
    不良チタン酸カリウム紙若しくはチタン酸カリウム紙廃
    材の粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙若しくはアルミナ
    ・シリカ紙廃材の粉砕物又は不良炭素繊維紙若しくは炭
    素繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合
    物であることを特徴とする請求項9に記載の吸収体。
  11. 【請求項11】 化学繊維紙廃材の粉砕物が、再生繊維
    紙廃材の粉砕物若しくは半合成繊維紙廃材の粉砕物又は
    前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請
    求項9に記載の吸収体。
  12. 【請求項12】 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の
    粉砕物であり、不良紙おむつの粉砕物、不良乳パッドの
    粉砕物、不良尿パッドの粉砕物、不良生理用ナプキンの
    粉砕物、紙おむつ廃材の粉砕物、乳パッド廃材の粉砕
    物、尿パッド廃材の粉砕物、生理用ナプキン廃材の粉砕
    物、乾式若しくは湿式不織布廃材の粉砕物、高吸収性繊
    維廃材の粉砕物又はラミネート紙廃材の粉砕物或いは前
    記粉砕物の一以上の粉砕物から分離され、主成分として
    パルプを含有する分離産物であることを特徴とする請求
    項1乃至4の何れか一項に記載の吸収体。
  13. 【請求項13】 プラスチック廃材粉砕物が、粒度が5
    mm以下であり、プラスチックフィルム廃材の粉砕物、
    プラスチックシート廃材の粉砕物であることを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れか一項に記載の吸収体。
  14. 【請求項14】 プラスチック廃材粉砕物は、粒度が5
    mm以下の粉砕物であり、紙おむつ廃材粉砕物、乳パツ
    ド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、生理用ナプキン廃
    材粉砕物又はラミネート紙廃材粉砕物或いは前記粉砕物
    の一以上の粉砕物から分離され、主成分としてプラスチ
    ック物質を含有する分離産物であることを特徴とする請
    求項1乃至4の何れか一項に記載の吸収体。
  15. 【請求項15】 上面を形成する透水性薄層部と、下面
    を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄
    層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記
    透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下
    部吸水性紙層部と、前記上部吸水性紙層部と下部吸水性
    紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃
    材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部
    に界面活性剤を含んでいる吸水性混合層部とを備えてお
    り、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸
    水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、
    少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形
    成されていることを特徴とするシーツ。
  16. 【請求項16】 上面を形成する透水性薄層部と、下面
    を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄
    層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記
    透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下
    部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に
    配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部
    及び中間吸水性紙層部の間に配設され、吸水性樹脂及び
    少なくとも一部に界面活性剤を含む吸水性樹脂含有層部
    と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配
    設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸
    水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前
    記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性
    紙層部、下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、
    合わせられて積層体に形成されており、少なくともその
    一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されているこ
    とを特徴とするシーツ。
  17. 【請求項17】 上面を形成する透水性薄層部と、下面
    を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄
    層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記
    透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下
    部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に
    配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部
    及び中間吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃
    材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、
    少なくとも上部に界面活性剤を含んでいる上部吸水性混
    合層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部
    間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物
    及び吸水性樹脂を含んでいる下部吸水性混合層部とを備
    えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層
    部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性
    紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、少な
    くともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成さ
    れていることを特徴とするシーツ。
  18. 【請求項18】 下部吸水性混合層部には、その少なく
    とも上部に界面活性剤が含まれていることを特徴とする
    請求項16又は17に記載のシーツ。
  19. 【請求項19】 吸水性混合層部は、プラスチック廃材
    粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含み、プラスチ
    ック物質含有量がパルプ含有量よりも大きいことを特徴
    とする請求項15乃至17項の何れか一項に記載のシー
    ツ。
  20. 【請求項20】 上部吸水性紙層部及び下部吸水性紙層
    部の双方又は一方がレーヨン紙、薄葉紙又は複合紙で形
    成されている紙層部であることを特徴とする請求項15
    に記載のシーツ。
  21. 【請求項21】 上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部
    及び下部吸水性紙層部の中の少なくとも一つがレーヨン
    紙、薄葉紙又は複合紙で形成されている紙層部であるこ
    とを特徴とする請求項16又は17に記載のシーツ。
  22. 【請求項22】 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の
    粉砕物であり、不良紙おむつ若しくは紙おむつ廃材の粉
    砕物、不良乳パッド若しくは乳パッド廃材の粉砕物、不
    良尿パッド若しくは尿パッド廃材の粉砕物、不良生理用
    ナプキン若しくは生理用ナプキン廃材の粉砕物、不良高
    吸収性繊維若しくは高吸収性繊維廃材、不良感熱紙若し
    くは感熱紙廃材の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材の
    粉砕物、不良紙器若しくは紙器廃材の粉砕物、新聞紙廃
    材の粉砕物、不良段ボール若しくは段ボール廃材の粉砕
    物、古紙の粉砕物、不良無機繊維紙若しくは無機繊維紙
    廃材の粉砕物、不良化学繊維紙若しくは化学繊維紙廃材
    の粉砕物、乾式若しくは湿式の不良不織布又は乾式若し
    くは湿式不織布廃材、不良プリクラロール若しくはプリ
    クラロール廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材、不良
    セロハン若しくはセロハン廃材、木材パルプ廃材或いは
    不良ラミネート紙若しくはラミネート紙廃材の粉砕物或
    いは前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とす
    る請求項15乃至17の何れか一項に記載のシーツ。
  23. 【請求項23】 不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の
    粉砕物が、不良チタン紙若しくはチタン紙廃材の粉砕
    物、不良アルミナ紙若しくはアルミナ紙廃材の粉砕物、
    不良チタン酸カリウム紙若しくはチタン酸カリウム紙廃
    材の粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙若しくはアルミナ
    ・シリカ紙廃材の粉砕物又は不良炭素繊維紙若しくは炭
    素繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合
    物であることを特徴とする請求項22に記載のシーツ。
  24. 【請求項24】 化学繊維紙廃材の粉砕物が、再生繊維
    紙廃材の粉砕物若しくは半合成繊維紙廃材の粉砕物又は
    前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請
    求項22に記載のシーツ。
  25. 【請求項25】 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の
    粉砕物であり、不良紙おむつの粉砕物、不良乳パッドの
    粉砕物、不良尿パッドの粉砕物、不良生理用ナプキンの
    粉砕物、紙おむつ廃材の粉砕物、乳パッド廃材の粉砕
    物、尿パッド廃材の粉砕物、生理用ナプキン廃材の粉砕
    物又はラミネート紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の一
    以上から分離され、主成分としてパルプを含有する分離
    産物であることを特徴とする請求項15乃至17項の何
    れか一項に記載のシーツ。
  26. 【請求項26】 プラスチック廃材粉砕物が、粒度が5
    mm以下のプラスチックフィルム廃材の粉砕物又はプラ
    スチックシート廃材の粉砕物であることを特徴とする請
    求項15乃至17項の何れか一項に記載のシーツ。
  27. 【請求項27】 プラスチック廃材粉砕物は、粒度が5
    mm以下の粉砕物であり、紙おむつ廃材粉砕物、乳パツ
    ド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、紙ナプキン廃材粉
    砕物又はラミネート紙廃材粉砕物或いは前記粉砕物の一
    以上の粉砕物から分離された、主成分としてプラスチッ
    ク物質を含有する分離産物であることを特徴とする請求
    項15乃至17項の何れか一項に記載のシーツ。
  28. 【請求項28】 透水性薄層部は、乾式不織布又は湿式
    不織布であることを特徴とする請求項14乃至17項の
    何れか一項に記載のシーツ。
  29. 【請求項29】 不透水性薄層部が、プラスチックフィ
    ルム又は柔軟なプラスチックシートであることを特徴と
    する請求項15乃至17項の何れか一項に記載のシー
    ツ。
  30. 【請求項30】 不透水性薄層部が、複数の孔が形成さ
    れているプラスチックフィルム又は柔軟なプラスチック
    シートであることを特徴とする請求項15乃至17項の
    何れか一項に記載のシーツ。
  31. 【請求項31】 上面を形成する透水性薄層部と、下面
    を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄
    層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記
    透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下
    部吸水性紙層部と、前記上部吸水性紙層部と下部吸水性
    紙層部の間に配設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃
    材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、少なくとも上部
    に界面活性剤を含んでいる吸水性混合層部とを備えてお
    り、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸
    水性紙層部は、合わせられて積層体に形成されており、
    少なくともその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形
    成されていることを特徴とする包装材料。
  32. 【請求項32】 上面を形成する透水性薄層部と、下面
    を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄
    層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記
    透水性乃至不透水性薄層部の上面に接して配置される下
    部吸水性紙層部と、前記上部又は下部吸水性紙層部間に
    配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部
    及び中間吸水性紙層部の間に配設され、吸水性樹脂及び
    少なくとも一部に界面活性剤を含む吸水性樹脂含有層部
    と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配
    設され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸
    水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前
    記上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性
    紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わ
    せられて積層体に形成されており、少なくともその一方
    の面にエンボスによる凹凸模様が形成されていることを
    特徴とする包装材料。
  33. 【請求項33】 上面を形成する透水性薄層部と、下面
    を形成する透水性又は不透水性薄層部と、前記透水性薄
    層部の下面に接して位置する上部吸水性紙層部と、前記
    透水性又は不透水性薄層部の上面に接して配置される下
    部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に
    配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部
    及び中間吸水性紙層部の間に配設され、プラスチック廃
    材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含むと共に、
    少なくとも上部に界面活性剤を含む上部吸水性混合層部
    と、中間吸水性紙層部及び上部吸水性紙層部の間に配設
    され、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水
    性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、前記
    上部吸水性紙層部、吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙
    層部、上部及び下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層
    部は、合わせられて積層体に形成されており、少なくと
    もその一方の面にエンボスによる凹凸模様が形成されて
    いることを特徴とする包装材料。
  34. 【請求項34】 下部吸水性混合層部には、その少なく
    とも上部に界面活性剤が含まれていることを特徴とする
    請求項32又は33に記載の包装材料。
  35. 【請求項35】 吸水性混合層部は、プラスチック廃材
    粉砕物、紙廃材粉砕物及び吸水性樹脂を含み、プラスチ
    ック物質含有量がパルプ含有量よりも大きいことを特徴
    とする請求項31乃至33項の何れか一項に記載の包装
    材料。
  36. 【請求項36】 上部吸水性紙層部及び下部吸水性紙層
    部の双方又は一方がレーヨン紙、薄葉紙又は複合紙で形
    成されている紙層部であることを特徴とする請求項31
    に記載の包装材料。
  37. 【請求項37】 上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部
    及び下部吸水性紙層部の中の少なくとも一つがレーヨン
    紙、薄葉紙又は複合紙で形成されている紙層部であるこ
    とを特徴とする請求項32又は33に記載の包装材料。
  38. 【請求項38】 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の
    粉砕物であり、不良紙おむつ若しくは紙おむつ廃材の粉
    砕物、不良乳パッド若しくは乳パッド廃材の粉砕物、不
    良尿パッド若しくは尿パッド廃材の粉砕物、不良生理用
    ナプキン若しくは生理用ナプキン廃材の粉砕物、不良高
    吸収性繊維若しくは高吸収性繊維廃材、不良感熱紙若し
    くは感熱紙廃材の粉砕物、不良紙管若しくは紙管廃材の
    粉砕物、不良紙器若しくは紙器廃材の粉砕物、新聞紙廃
    材の粉砕物、不良段ボール若しくは段ボール廃材の粉砕
    物、古紙の粉砕物、不良無機繊維紙若しくは無機繊維紙
    廃材の粉砕物、不良化学繊維紙若しくは化学繊維紙廃材
    の粉砕物、乾式若しくは湿式の不良不織布又は乾式若し
    くは湿式不織布廃材、不良プリクラロール若しくはプリ
    クラロール廃材、不良感熱紙若しくは感熱紙廃材、不良
    セロハン若しくはセロハン廃材、木材パルプ廃材或いは
    不良ラミネート紙若しくはラミネート紙廃材の粉砕物或
    いは前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とす
    る請求項31乃至33の何れか一項に記載の包装材料。
  39. 【請求項39】 不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の
    粉砕物が、不良チタン紙若しくはチタン紙廃材の粉砕
    物、不良アルミナ紙若しくはアルミナ紙廃材の粉砕物、
    不良チタン酸カリウム紙若しくはチタン酸カリウム紙廃
    材の粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙若しくはアルミナ
    ・シリカ紙廃材の粉砕物又は不良炭素繊維紙若しくは炭
    素繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合
    物であることを特徴とする請求項38に記載の包装材
    料。
  40. 【請求項40】 化学繊維紙廃材の粉砕物が、再生繊維
    紙廃材の粉砕物若しくは半合成繊維紙廃材の粉砕物又は
    前記粉砕物の二以上の混合物であることを特徴とする請
    求項38に記載の包装材料。
  41. 【請求項41】 紙廃材粉砕物は、粒度が5mm以下の
    粉砕物であり、不良紙おむつの粉砕物、不良乳パッドの
    粉砕物、不良尿パッドの粉砕物、不良生理用ナプキンの
    粉砕物、紙おむつ廃材の粉砕物、乳パッド廃材の粉砕
    物、尿パッド廃材の粉砕物、生理用ナプキン廃材の粉砕
    物、高吸収性繊維廃材の粉砕物又はラミネート紙廃材の
    粉砕物或いは前記粉砕物の一以上から分離された主成分
    としてパルプを含有する分離産物であることを特徴とす
    る請求項31乃至33の何れか一項に記載の包装材料。
  42. 【請求項42】 プラスチック廃材粉砕物が、粒度が5
    mm以下であり、プラスチックフィルム廃材の粉砕物、
    プラスチックシート廃材の粉砕物であることを特徴とす
    る請求項31乃至32の何れか一項に記載の包装材料。
  43. 【請求項43】 プラスチック廃材粉砕物は、粒度が5
    mm以下の粉砕物であり、生理用おむつ廃材粉砕物、乳
    パツド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、生理用ナプキ
    ン廃材粉砕物又はラミネート紙廃材粉砕物或いは前記粉
    砕物の一以上から分離された、主成分としてプラスチッ
    ク物質を含有する分離産物であることを特徴とする請求
    項31乃至33の何れか一項に記載の包装材料。
  44. 【請求項44】 水分含有率が5乃至15重量パーセン
    トであることを特徴とする請求項31乃至33に記載の
    包装材料。
  45. 【請求項45】 水分含有率が15乃至40重量パーセ
    ントであることを特徴とする請求項31乃至33に記載
    の包装材料。
  46. 【請求項46】 包装材料が、野菜、青果物、花卉類、
    鮮魚、生肉、総菜食品、弁当、種子、菌株、幼苗、球根
    若しくは園芸植物の包装用であり、水蒸発防止機能を有
    することを特徴とする請求項31乃至33に記載の包装
    材料。
  47. 【請求項47】 下面を形成する透水性又は不透水性薄
    層部が、プラスチックフィルム又は柔軟なプラスチック
    シートであることを特徴とする請求項31乃至33項の
    何れか一項に記載の包装材料。
  48. 【請求項48】 下面を形成する透水性又は不透水性薄
    層部が、穴が形成されているプラスチックフィルム又は
    柔軟なプラスチックシートであることを特徴とする請求
    項31乃至33項の何れか一項に記載の包装材料。
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