JP2000198001A5 - 切削工具及び自由曲面の切削加工方法並びに切削加工装置 - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】 刃先形状が楕円形状であることを特徴とする切削工具。
【請求項２】 刃先形状が楕円形状の切削工具を、被加工物上の工具進行方向に対して所定の角度傾けて前記工具進行方向に進行させ、前記被加工物を切削加工することを特徴とする自由曲面の切削加工方法。
【請求項３】 刃先形状が楕円形状の切削工具を、被加工物上の工具進行方向に対して所定の角度傾けて前記工具進行方向に進行させ、かつ前記切削工具の切刃すくい面と被加工物の加工点における法線とを常に一定の角度関係に保持し、前記切削工具を加工する曲面形状に応じて前記切削工具の姿勢を変化させて前記被加工物を切削加工することを特徴とする自由曲面の切削加工方法。
【請求項４】 第１の方向に移動するＸテーブルと、
前記Ｘテーブル上に設けられ、前記第１の方向と垂直な第２の方向に移動するＹテーブルと、
前記Ｙテーブル上に設けられ、被加工物を保持する移動保持体と、
前記Ｘテーブルに隣接し、前記第１の方向及び前記第２の方向に垂直な第３の方向を中心として回転し第３の方向と垂直な面を有するＣ軸テーブルと、
刃先形状が楕円形状である切削工具と、
を具備することを特徴とする切削加工装置。
【請求項５】 請求項４記載の切削加工装置において、前記Ｃ軸テーブル上に設けられ、工具進行方向に対して所定の角度傾けたときに、前記工具進行方向から見て前記被加工物の表面形状と同じ刃先形状を有することを特徴とする切削加工装置。
【請求項６】 請求項５記載の切削加工装置において、前記切削工具の刃先形状は、前記工具進行方向から見て円形状であることを特徴とする切削加工装置。

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自由曲面レンズ金型やマイクロレンズアレイ及びその金型、又は金型原盤、単一の回転対称曲面金型などの製造に適した切削工具及び自由曲面の切削加工方法並びに切削加工装置に関する。

そこで本発明は、一定の加工面粗さを得て、高精度の形状の加工面に加工できる切削工具及び自由曲面の切削加工方法並びに切削加工装置を提供することを目的とする。

【００１１】
【課題を解決するための手段】
請求項１によれば、刃先形状が楕円形状である切削工具である。

請求項２によれば、刃先形状が楕円形状の切削工具を、被加工物上の工具進行方向に対して所定の角度傾けて工具進行方向に進行させ、被加工物を切削加工する自由曲面の切削加工方法である。

請求項３によれば、刃先形状が楕円形状の切削工具を、被加工物上の工具進行方向に対して所定の角度傾けて前記工具進行方向に進行させ、かつ切削工具の切刃すくい面と被加工物の加工点における法線とを常に一定の角度関係に保持し、切削工具を加工する曲面形状に応じて切削工具の姿勢を変化させて被加工物を切削加工する自由曲面の切削加工方法である。

請求項４によれば、第１の方向に移動するＸテーブルと、Ｘテーブル上に設けられ、第１の方向と垂直な第２の方向に移動するＹテーブルと、Ｙテーブル上に設けられ、被加工物を保持する移動保持体と、Ｘテーブルに隣接し、第１の方向及び第２の方向に垂直な第３の方向を中心として回転し第３の方向と垂直な面を有するＣ軸テーブルと、刃先形状が楕円形状である切削工具とを具備する切削加工装置である。

請求項５によれば、請求項４記載の切削加工装置において、Ｃ軸テーブル上に設けられ、工具進行方向に対して所定の角度傾けたときに、工具進行方向から見て被加工物の表面形状と同じ刃先形状を有する切削加工装置である。
請求項６によれば、請求項５記載の切削加工装置において、切削工具の刃先形状は、工具進行方向から見て円形状である切削加工装置である。

【００４１】
【発明の効果】
上記詳記したように本発明によれば、一定の加工面粗さを得て、高精度の形状の加工面に加工できる切削工具及び自由曲面の切削加工方法並びに切削加工装置を提供できる。