JP2000197956A - 軽金属製鍛造用素材の製造方法および該素材を用いた鍛造部材の製造方法 - Google Patents

軽金属製鍛造用素材の製造方法および該素材を用いた鍛造部材の製造方法

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JP2000197956A
JP2000197956A JP10372840A JP37284098A JP2000197956A JP 2000197956 A JP2000197956 A JP 2000197956A JP 10372840 A JP10372840 A JP 10372840A JP 37284098 A JP37284098 A JP 37284098A JP 2000197956 A JP2000197956 A JP 2000197956A
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Kazuo Sakamoto
和夫 坂本
Yukio Yamamoto
幸男 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍛造用素材を成形し該素材を鍛造加工して軽
金属製の最終製品を得るに際し、この鍛造加工による製
品(鍛造部材)について熱処理に伴うブリスタが発生す
ることを確実に防止する。 【解決手段】 軽金属製の鍛造部材を得るための鍛造加
工に素材として供される軽金属製鍛造用素材の製造方法
であって、軽金属溶湯を所定の成形型の成形キャビティ
内に充填して鍛造用素材を成形し、鍛造加工よりも前
に、上記鍛造用素材に所定の熱処理を施すことにより、
該素材にその内部ガスの膨張に起因するブリスタを生じ
させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軽金属製の鍛造
部材を得るための鍛造加工に素材として供される軽金属
製鍛造用素材の製造方法、および該素材を用いた鍛造加
工で得られる鍛造部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばマグネシウム(以下、適
宜、その元素記号Mgで表示する。)及びその合金ある
いはアルミニウム(以下、適宜、その元素記号Alで表
示する。)及びその合金などの軽金属を材料とした軽金
属製部材を製造する方法としては、鋳造法をベースにし
たものが最も一般的である。この鋳造法の一種として、
軽金属溶湯を高圧で鋳型内へ注入充填することにより鋳
造プロセスの高速化を実現し、その生産性の大幅な向上
を図ることができるようにした、所謂、ダイキャスト法
は、従来から良く知られている。また、軽金属溶湯をそ
の融点以上の完全溶融状態で鋳型内に注入充填する通常
の溶解鋳造法に対して、軽金属溶湯を(基本的にはその
融点未満の)半溶融状態で鋳型内に注入充填するように
した半溶融鋳造法も公知である。
【0003】更に、近年では、特にМg及びその合金等
について、射出成形法を用いた軽金属製部材の製造方法
が実用化されつつある。この方法は、溶融状態の軽金属
溶湯を射出成形装置を用いてその射出ノズルから成形型
の成形キャビティ内に射出充填するもので、鋳造法に比
して短いサイクルタイムで効率良く成形品(軽金属製部
材)を製造することができる。また、この射出成形法
は、例えばダイキャスト法などの鋳造法に比べた場合、
作業環境面では比較的クリーン(清浄)で安全性もより
高く、また、品質面においても、引け巣などの欠陥が少
なく、かつ高精度で均質な軽金属成形品を得ることがで
きるプロセスとして知られている。この射出成形法にお
いても、軽金属溶湯を(基本的にはその融点未満の)半
溶融状態にして射出ノズルから成形キャビティ内に射出
充填するようにした、所謂、半溶融射出成形方法が知ら
れている(例えば、特公平2−15620号公報参
照)。
【0004】上記射出成形法においてのみならず鋳造法
においても、半溶融状態の金属溶湯を用いた場合、溶湯
温度(以下、完全に溶融した状態ではなく半溶融状態の
ものであっても「溶湯」と称する。)が低いので、所謂
「バリ」が出にくくなり高速および/または高圧での射
出にも適しており、生産性の向上を図る上でも有利とな
る。更に、金属溶湯を半溶融状態として成形キャビティ
に充填することにより、完全に溶解した液相部分中に未
溶解の固相部分が混在した溶湯がそのまま充填されるの
で、層流に近い状態で充填されるようになり、ガスの巻
き込みが比較的少なくて済み、比較的均質な組織が得ら
れる。これにより、得られた部材全体としての機械的特
性を高めることが可能になる。
【0005】尚、本明細書において、「固相」とは「軽
金属溶湯が半溶融状態である場合において溶融されずに
固体状態を維持している部分」を言い、また、「液相」
とは「完全に溶融されて液体状態となっている部分」を
言う。上記「固相」は、得られた軽金属製部材の凝固組
織を観察することにより、「半溶融の金属溶湯状態で溶
融されずに固体状態を維持していた部分」として、「半
溶融の金属溶湯状態で完全に溶融されて液体状態となっ
ていた」液相部分とは、容易に識別することができる。
得られた部材について「固相」という場合は、「半溶融
の軽金属溶湯状態で溶融されずに固体状態を維持してい
た(固相であった)部分」を言う。また、本明細書にお
いて、「固相率」とは、「半溶融状態の金属溶湯におい
て溶湯全体(固相+液相)に対する固相の割合」を言
い、射出後の成形品の凝固組織を観察することにより、
観察領域全体に対する「固相」であった部分の割合(面
積比率)として、数値的に求めることができる。
【0006】更に、本明細書において、軽金属溶湯につ
いて「半溶融状態」とは、基本的には、「固体状態の原
料(固相)と溶融して液体状態となった原料(液相)と
が共存している状態」を言い、通常、原料をその融点未
満に加熱することによって得られる状態である。但し、
軽金属溶湯の温度が実質的にその融点もしくは融点直上
で、固相率が実質的に0(零)%に等しい場合も、この
「半溶融状態」に含まれるものとする。尚、軽金属溶湯
自体がこのような実質的に固相率0%の場合でも、例え
ば半溶融射出成形法において現実の射出成形工程を考え
れば、射出ノズルから型内への1回(1ショット)の射
出が終って次回(次ショット)の射出が行われるまでの
間に、射出ノズルの溶湯供給経路内の金属溶湯が冷やさ
れてノズル先端側に凝固部分(所謂、コールドプラグ)
や固相率の高い高固相部分が生じるので、実際に成形キ
ャビティ内に射出される軽金属溶湯には、不可避的に固
相部分が含まれることになる。
【0007】一方、上述の鋳造法や射出成形法に比して
より高強度の軽金属製部材を得ることが求められる場合
には、最も一般的には鍛造法が採用される。また、この
鍛造法で軽金属製部材を製造する製造法の一種として、
例えば特開平6−297127号公報に開示されている
ように、鍛造加工に先立って鋳造法によりその鍛造加工
に適した素材(鍛造用素材)を成形し、この素材を所定
の鍛造型にセットして鍛造加工を行うようにした、所
謂、鋳造鍛造法が知られている。
【0008】この鋳造鍛造法によれば、鋳造(素材)段
階で鍛造加工による完成品(鍛造部材)の形状に比較的
近似した半製品形状に成形することができる。これによ
り、鍛造工程を仕上鍛造の1工程のみに簡略化すること
が可能になり、また、複雑な形状の部材でも鍛造できる
ようになる。更に、鍛造性の余り良くない材料でも支障
無く鍛造加工を行えるように素材の組織を調整すること
も可能になる。尚、この鋳造鍛造法における鍛造用素材
の成形を、鋳造法の代わりに射出成形法で行うこともで
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この鋳
造鍛造法における鋳造工程(鍛造用素材成形工程)にお
いて、溶湯充填時などにエアを含むガスが巻き込まれる
場合があり、かかるガスが巻き込まれて内在した状態で
凝固すると鋳造品内部にガス欠陥として残存することに
なる。特に、この鍛造用素材成形工程にダイキャスト鋳
造等の高速・高圧充填が可能な鋳造プロセスを用いた場
合には、上記のようなガス欠陥がより生じ易く、問題が
一層顕著なものとなる。
【0010】周知のように、Al合金やМg合金等の軽
金属製の鍛造部材には、通常、その機械的性質を改善し
てより強度を高めるための熱処理として、溶体化処理の
後に時効硬化処理を施す所謂T6処理が行われるが、鋳
造鍛造法で得られた鍛造製品について、鋳造段階で(つ
まり、鍛造用素材の段階で)上記のようなガス欠陥を内
包したものを鍛造した場合には、その後に施すT6処理
において、比較的高温で加熱保持される溶体化処理段階
で、内部に存在しているガスの膨張による膨れ(所謂、
ブリスタ)が生じ、このブリスタが鍛造加工による製品
(鍛造部材)にそのまま不具合として表れるので、その
機械的特性が損なわれT6処理による強度向上の効果が
十分に得られず、更に、見映えも損なわれるのでこれを
除去するための加工が必要とされる、などの問題があっ
た。
【0011】また、このため、鋳造鍛造法における鋳造
工程(鍛造用素材成形工程)に高速・高圧充填が可能な
鋳造プロセス(例えば、ダイキャスト鋳造等)を用いる
ことができず、生産性の向上を図る上で著しく不利にな
る。更に、後工程で得られる鍛造製品についてのブリス
タ発生の問題は、鍛造用素材の成形を鋳造で行う場合だ
けでなく、他のプロセスを採用した場合でも同様に経験
されることであり、特に、成形キャビティ内に軽金属溶
湯が高速および/または高圧で充填されるプロセスを用
いた場合(例えば、射出成形法で鍛造用素材を成形する
場合)には、この鍛造製品についてのブリスタ発生の問
題はより顕著に表れることになる。
【0012】尚、本明細書において、「溶体化処理」と
は、素材もしくは部材をその固溶体の温度範囲において
所定時間加熱保持し、この状態を常温に持ちきたす処理
を言い、これにより材料組織の均質化を促進することが
できる。例えば、4重量%以上のAlを含有したМg合
金の場合を例にとって説明すれば、上記溶体化処理を施
すことにより、前工程で生成した化合物(Mg17Al
12)が材料組織内に溶かし込まれて均質化が促進され
る。尚、Alの含有量が4重量%未満の場合には、上記
のような化合物は生成されないので、溶体化処理による
均質化プロセスは一般に不要である。
【0013】この発明は、鍛造用素材を成形し該素材を
鍛造加工して軽金属製の鍛造部材を得る際に生じ得る上
記技術的課題に鑑みてなされたもので、鍛造加工による
製品(鍛造部材)に熱処理によるブリスタが発生するこ
とを確実に防止できるようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1の発明(以下、第1の発明という)に係る軽金属製鍛造
用素材の製造方法は、軽金属製の鍛造部材を得るための
鍛造加工に素材として供される軽金属製鍛造用素材の製
造方法であって、軽金属溶湯を所定の成形型の成形キャ
ビティ内に充填して鍛造用素材を成形し、鍛造加工より
も前に、上記鍛造用素材に所定の熱処理を施すことによ
り、該素材にその内部ガスの膨張に起因するブリスタを
生じさせることを特徴としたものである。
【0015】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
所定の熱処理は溶体化処理であることを特徴としたもの
である。
【0016】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3の発明という)は、上記第2の発明において、上記
溶体化処理の熱処理温度は300℃以上であることを特
徴としたものである。
【0017】ここに、上記溶体化処理の熱処理温度の下
限値を300℃としたのは、この値未満の温度では、溶
体化処理を行っても鍛造用素材に前以って(鍛造加工よ
りも前に)ブリスタを発生させることができないからで
ある。
【0018】また、更に、本願の請求項4に係る発明
(以下、第4の発明という)は、上記第2または第3の発
明において、上記溶体化処理の熱処理時間は1時間以上
であることを特徴としたものである。
【0019】ここに、上記溶体化処理の熱処理時間の下
限値を1時間としたのは、この値未満の時間では、溶体
化処理により材料組織の均質化を有効に促進することが
できないからである。
【0020】また、更に、本願の請求項5に係る発明
(以下、第5の発明という)は、上記第2〜第4のいずれ
か一の発明において、上記溶体化処理は、熱処理温度が
350℃以上で450℃以下、熱処理時間が10時間以
上で24時間以下の処理条件で行われることを特徴とし
たものである。
【0021】ここに、上記溶体化処理の熱処理温度につ
いて、350℃以上としたのは、この温度以上で溶体化
処理を行うことにより、確実に、鍛造用素材に前以って
ブリスタを発生させることができるからであり、また、
450℃以下としたのは、溶体化処理温度がこの値を越
えると材料組織内で結晶粒の成長現象が生じ、鍛造加工
によって得られる製品の機械的特性が低下するからであ
る。一方、上記溶体化処理の熱処理時間について、10
時間以上としたのは、溶体化処理による材料組織均質化
の効果を確実に得ることができるからであり、また、2
4時間以下としたのは、この時間を越えて処理を続行し
ても効果が飽和し不経済だからである。
【0022】また、更に、本願の請求項6に係る発明
(以下、第6の発明という)は、上記第1〜第5のいずれ
か一の発明において、上記所定の熱処理後における相対
密度が90%以上となるように設定されていることを特
徴としたものである。
【0023】ここに、上記相対密度の下限値を90%と
したのは、相対密度がこの値未満では、鍛造用素材の段
階で前以って生じさせていたブリスタの量が多すぎ、こ
れを確実に潰すことができず、その結果、一般的に実用
上必要とされる引張強度を確保することが難しく、ま
た、最大値と最小値の間のバラツキが大きくなり、安定
した強度を得ることが難しくからである。
【0024】また、更に、本願の請求項7に係る発明
(以下、第7の発明という)は、上記第6の発明におい
て、上記所定の熱処理後における相対密度が95%以上
となるように設定されていることを特徴としたものであ
る。
【0025】ここに、上記相対密度の下限値を95%と
したのは、相対密度がこの値以上であれば、鍛造用素材
の段階で前以って生じさせていたブリスタを確実に潰し
て健全な鍛造部材を得ることができ、その結果、一般的
に実用上必要とされる引張強度を十分に確保でき、しか
も、最大値と最小値の間のバラツキが非常に小さく、高
い引張強度が安定して得られるからである。
【0026】また、更に、本願の請求項8に係る発明
(以下、第8の発明という)は、上記第1〜第7のいずれ
か一の発明において、上記鍛造用素材の成形は、軽金属
溶湯を半溶融状態で所定の成形型の成形キャビティ内に
充填して行われることを特徴としたものである。
【0027】また、更に、本願の請求項9に係る発明
(以下、第9の発明という)は、上記第1〜第8のいずれ
か一の発明において、上記鍛造用素材の成形は、軽金属
溶湯を所定の成形型の成形キャビティ内に射出充填して
行われることを特徴としたものである。
【0028】また、更に、本願の請求項10に係る発明
(以下、第10の発明という)は、上記第1〜第9のいず
れか一の発明において、上記軽金属が4重量%以上のア
ルミニウム(Al)を含有するマグネシウム(Mg)合
金であることを特徴としたものである。
【0029】ここに、Alの含有量の下限値を4重量%
としたのは、Al含有量がこの値未満の場合には、前工
程において材料組織の均質化を阻害する化合物(Mg1
7Al12)は生成されないので、溶体化処理による均
質化プロセスは一般に不要だからである。
【0030】また、本願の請求項11の発明(以下、第
11の発明という)に係る鍛造部材の製造方法は、上記
第1〜第10のいずれか一の発明に係る軽金属製鍛造用
素材に鍛造加工を施し、該鍛造用素材に含まれていた上
記ブリスタを潰すことを特徴としたものである。
【0031】更に、本願の請求項12に係る発明(以
下、第12の発明という)は、上記第11の発明におい
て、上記軽金属製鍛造用素材を上記所定の熱処理におい
て加熱した後、冷却工程を経ることなく、そのまま鍛造
加工を施すことを特徴としたものである。
【0032】また、更に、本願の請求項13に係る発明
(以下、第13の発明という)は、上記第11または第1
2の発明において、上記鍛造加工後に、上記所定の熱処
理における加熱温度よりも低い温度にて第2の熱処理を
施すことを特徴としたものである。
【0033】また、更に、本願の請求項14に係る発明
(以下、第14の発明という)は、上記第13の発明にお
いて、上記第2の熱処理は上記所定の熱処理に関連した
熱処理であることを特徴としたものである。
【0034】また、更に、本願の請求項15に係る発明
(以下、第15の発明という)は、上記第14の発明にお
いて、上記所定の熱処理は溶体化処理であり、上記第2
の熱処理は時効硬化処理であることを特徴としたもので
ある。
【0035】また、更に、本願の請求項16に係る発明
(以下、第16の発明という)は、上記第15の発明にお
いて、上記時効硬化処理の熱処理温度は100℃以上で
あることを特徴としたものである。
【0036】ここに、時効硬化処理の熱処理温度の下限
値を100℃としたのは、この値未満では鍛造部材に有
効な時効硬化を生じさせることができないからである。
【0037】また、更に、本願の請求項17に係る発明
(以下、第17の発明という)は、上記第16の発明にお
いて、上記時効硬化処理は、熱処理温度が100℃以上
で250℃以下、熱処理時間が3時間以上で24時間以
下の処理条件で行われることを特徴としたものである。
【0038】ここに、時効硬化処理の熱処理温度につい
て、下限値を100℃としたのは、この値未満では鍛造
部材に有効な時効硬化を生じさせることができないから
であり、また、上限値を250℃としたのは、この値を
を越えると過時効となり、引張強度と伸びとを適正な範
囲で両立して得ることができなくなるからである。一
方、時効硬化処理の熱処理時間について、下限値を3時
間としたのは、これ未満の短い時間では有効な時効硬化
を生じさせることができず、また、上限値を24時間と
したのは、これ以上の熱処理を行っても効果が飽和し不
経済だからである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、鍛
造用素材の成形に射出成形法を採用した場合を例にとっ
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本
実施の形態に係る鍛造用素材の成形について説明する。
図1は、本実施の形態に係る軽金属製鍛造用素材の射出
成形を行う射出成形装置の概略構成を示す部分断面説明
図である。この図に示すように、上記射出成形装置1
は、所謂スクリュー式のもので、先端部にノズル3を有
し外周に配置されたヒータ4で加熱されるシリンダ2
と、該シリンダ2及びそれに連接された成形機本体内5
で回転可能に支持されたスクリュー6と、例えばモータ
機構および減速機構等を備えスクリュー6を回転駆動す
る回転駆動装置7と、原料が投入され貯えられるホッパ
8と、ホッパ8内の原料を計量して成形機本体5内に送
給するフィーダ9とを備えている。
【0040】また、上記成形機本体5内には、具体的に
は図示しなかったが、スクリュー6をノズル3側に前進
させる高速射出機構が設けられている。この高速射出機
構は、所定のタイミングでスクリュー6を前進させると
ともに、該スクリュー6が予め設定された距離だけ後退
するとそれを検知してスクリュー6の回転を停止させ、
同時にその後退動作も停止させるように構成されてい
る。
【0041】上記射出成形装置1は、ノズル3の内部通
路と成形キャビティ11に繋がるランナ部12とが連通
するように位置設定された上で、シリンダ2の先端側を
金型10に結合して用いられる。上記ホッパ8に投入さ
れてその内部に貯えられた原料は、フィーダ9で所定量
が計量されて成形機本体5内に供給され、スクリュー6
の回転によって加熱状態のシリンダ2内に送給される。
送給された原料は、このシリンダ2の内部でスクリュー
6の回転により十分に攪拌・混錬されながら所定温度に
加熱される。本実施の形態では、かかるプロセスによっ
て、より好ましくは、原料の融点未満の半溶融状態の軽
金属溶湯を得るようにした
【0042】このようにして得られた半溶融状態の軽金
属溶湯がスクリュー6の前方に押し出されるに連れて、
その圧力で該スクリュー6が後退して行く。尚、他の手
法として、スクリューを所望の速度で強制的に後退させ
るようにしても良い。スクリュー6が予め設定された距
離だけ後退すると、成形機本体5内の上記高速射出機構
(不図示)がそれを検知してスクリュー6の回転を停止
させ、同時にその後退動作も停止させる。尚、原料の計
量を、スクリュー6の後退距離を設定することによって
行うようにしても良い。
【0043】そして、回転が停止し後退位置にあるスク
リュー6を、高速射出機構(不図示)によって前進させ
所定の力で押し出すことより、ノズル3から金型10内
に半溶融状態の軽金属溶湯が射出される。つまり、ノズ
ル3からランナ部12を介して成形キャビティ11内に
軽金属溶湯が射出充填されるようになっている。本実施
の形態では、原料として軽金属の一種であるマグネシウ
ム(Мg)合金を用い、これを例えば切り粉状のペレッ
トの形態で射出成形装置1のホッパ8に供給するように
した。上記ホッパ8から成形機本体5内に通じる通路に
は、より好ましくは不活性ガス(例えばアルゴンガス)
が充填され、原料(Mg合金ペレット)の酸化反応の防
止が図られている。
【0044】上記金型10の成形キャビティ11は、よ
り好ましくは、この射出成形の後に行われる鍛造加工に
用いられる鍛造型(不図示)の成形キャビティと近似し
た形状に形成されており、後工程で得られるべき製品で
ある鍛造部材と近似した半製品形状の射出成形品(鍛造
用素材)を得ることができる。これにより、鍛造工程を
仕上鍛造の1工程のみに簡略化することが可能になり、
また、複雑な形状の部材でも鍛造できるようになる。更
に、鍛造性の余り良くない材料でも支障無く鍛造加工を
行えるのである。
【0045】上記射出成形装置1と金型10とを用いて
射出成形された鍛造用素材は、従来であれば、図7に示
すように、鍛造用素材の成形工程(ステップS51)を
終えると鍛造加工(ステップS52)が行われ、得られた
鍛造部材に対して、溶体化処理(ステップS53)とこ
れに後続する時効硬化処理(ステップS54)とでなる
T6処理が行われるのであるが、この従来方法では、前
述のように、溶体化処理段階で所謂ブリスタが生じる惧
れがあり、このブリスタが後工程で得られる鍛造製品
(鍛造部材)にそのまま不具合として表れると、その機
械的特性が損なわれT6処理による強度向上の効果が十
分に得られず、また、見映えも損なわれるのでこれを除
去するための加工が必要になる。
【0046】そこで、本実施の形態では、鍛造用素材を
成形し該素材を鍛造加工して軽金属製の鍛造製品(鍛造
部材)を得るに際し、鍛造加工と熱処理の工程順序を工
夫することにより、この鍛造製品について熱処理に伴う
ブリスタが発生することを確実に防止し、健全な鍛造部
材(つまり、欠陥が少なく所定の機械的性質を備えた高
品質の鍛造部材)を得ることができるようにした。すな
わち、図6に示すように、まず、上記射出成形装置1と
金型10とを用いた半溶融射出成形により鍛造用素材を
成形し(ステップS1)、その後、鍛造加工に先立っ
て、上記鍛造用素材に所定の熱処理条件で溶体化処理を
施す(ステップS2)。これにより、鍛造用素材の段階
で予めブリスタを発生させておく。尚、周知のように、
このブリスタは、通常、素材表面及び/又はその近傍に
火傷の水疱状に生じるので、目視観察により容易に検出
することができる。
【0047】このようにして前以ってブリスタを発生さ
せた鍛造用素材に対し、所定の鍛造型を用いて鍛造加工
を行う(ステップS3)。これにより、予め素材表面及
び/又はその近傍に生じさせられていたブリスタは潰さ
れる。つまり、ブリスタとして素材(表面及び/又はそ
の近傍)に内在していた空洞部分が鍛造加工時の圧縮力
によって潰され、この部分が健全な素地となるのであ
る。そして、この後、鍛造部材に対して所定の熱処理条
件で時効硬化処理が施される(ステップS4)。
【0048】<試験1>上述の本発明方法による鍛造部
材の強度向上効果を確かめる確認試験として、試験1を
行った。試験結果を図2に示す。この確認試験は下記表
1に示す2種類のMg合金(合金Aおよび合金B)を原
料に用いて行った。この原料のMg合金は、4重量%以
上のAlを含有したものとした。Alの含有量の下限値
を4重量%としたのは、Al含有量がこの値未満の場合
には、材料組織の均質化を阻害する化合物(Mg17A
l12)が前工程で生成されることがなく、溶体化処理
による均質化プロセスが本来的に不要だからである。
【0049】
【表1】
【0050】この試験1では、いずれの例も鍛造素材の
成形は上述の半溶融射出成形によって行われ、比較例1
は射出成形後に何らの熱処理も施さなかった場合を示
し、また、比較例2は射出成形後に従来通りの工程順序
(図7参照)でT6処理を施した場合を示している。
尚、比較例2と本発明実施例とでは、溶体化処理および
時効硬化処理の熱処理条件は同一で、それぞれ以下の通
りとした。
【0051】・溶体化処理 合金A:熱処理温度が400℃で保持時間は10時間 合金B:熱処理温度が410℃で保持時間は16時間 ・時効硬化処理 合金A:熱処理温度が175℃で保持時間は16時間 合金B:熱処理温度が170℃で保持時間は16時間 また、鍛造加工は、上記溶体化処理における熱処理温度
に加熱保持した後、鍛造用素材をそのまま冷却すること
なく鍛造型にセットして行った。従って、鍛造加工に先
立つ鍛造温度への加熱工程を無くすることができ、鍛造
工程を大幅に簡略化することができた。以上の比較例
1,2及び本発明実施例の各鍛造部材から所定形状寸法
の引張試験片を削り出し、これらの試験片を用いて各々
の引張強度を調べた。その結果を図2に示す。
【0052】図2のグラフから良く分かるように、比較
例1を基準にした引張強度向上の効果は、合金A及び合
金Bのいずれの材料についても、比較例2では約20%
程度以下であるのに対して、本発明実施例では約50%
を越えており、本発明実施例に係る鍛造部材は、比較例
2に係るものに比べて、熱処理による強度向上の効果が
十分に得られていることが確認できた。ちなみに、一般
的なダイキャスト合金であるJIS MD1合金の標準
的な引張強度は230[МPa]であり、これが一般に
実用上必要とされる強度であるが、本発明実施例に係る
鍛造部材の場合には、合金A及び合金Bのいずれの材料
についても、この強度(230[МPa])を十分に上
回っている。また、比較例2に係る鍛造部材については
その一部にブリスタの発生が見られたのに対して、本発
明実施例に係る鍛造部材についてはブリスタの発生は認
められず、見映えが損なわれることはなかった。
【0053】以上のように、本発明実施例では、軽金属
製の鍛造部材を得るための鍛造加工に素材として供され
る軽金属製鍛造用素材の製造するに際して、好ましく
は、半溶融状態の軽金属溶湯を所定の成形型の成形キャ
ビティ内に射出充填して鍛造用素材を成形し、鍛造加工
よりも前に、この鍛造用素材に溶体化処理を施して、該
素材にその内部ガスの膨張に起因するブリスタを前以っ
て生じさせるようにしたので、後工程でこの鍛造用素材
に対し鍛造加工を行うことにより、予め素材表面及び/
又はその近傍に生じさせられていたブリスタは潰され
る。つまり、ブリスタとして素材(表面及び/又はその
近傍)に内在していた空洞部分が鍛造加工時の圧縮力に
よって潰され、この部分が健全な素地となる。そして、
この後、鍛造部材に対して所定の熱処理条件で時効硬化
処理を施すことにより、ブリスタ発生の惧れの無い健全
で高強度の鍛造部材を得ることができるのである。
【0054】尚、本実施の形態では、鍛造加工は、上記
溶体化処理における熱処理温度に加熱し規定時間だけ保
持した後、鍛造用素材をそのまま冷却することなく鍛造
型にセットして行うようにしていたが、この代わりに、
鍛造用素材を一旦冷却させた後に鍛造温度に加熱して鍛
造加工を行うようにしても良い。また、この場合におい
て、一旦冷却された鍛造用素材に機械加工等を施し、溶
体化処理で予め素材表面及び/又はその近傍に生じさせ
られていたブリスタを削り取り、その後に鍛造加工を施
すようにしても良い。このように鍛造加工に先立ってブ
リスタを除去することにより、ブリスタの発生程度に拘
わらず、確実に健全な鍛造部材を得ることができる。
【0055】<試験2>次に、溶体化処理における熱処
理温度とブリスタ発生状況との関係を調べる試験2を行
った。この試験2は、上述の半溶融射出成形によって得
られた鍛造用素材に種々の熱処理温度(200,25
0,300,350及び400℃)で溶体化処理を施
し、それぞれについてブリスタの発生の有無を調べたも
のである。尚、このブリスタ発生試験は、原料として上
記表1の合金Aを用いて実施した。試験結果は、表2に
示す通りであった。
【0056】
【表2】
【0057】この試験2の結果から、溶体化処理の熱処
理温度が300℃以下の範囲(200,250,300
℃)ではブリスタの発生は見られず、300℃を越える
と(350,400℃)ブリスタが発生することが分か
った。従って、鍛造用素材成形後、前以って(鍛造加工
に先立って)この素材にブリスタを発生させるには少な
くとも300℃以上、より確実にブリスタを発生させる
には、好ましくは350℃以上の熱処理温度で溶体化処
理を行えば良い。
【0058】<試験3>次に、上記溶体化処理における
熱処理時間が最終製品である鍛造部材の硬さに及ぼす影
響を調べる試験3を行った。試験結果を図3に示す。こ
の試験3では、表1の合金Aを材料に用いて半溶融射出
成形を行い、これで得られた鍛造用素材について、従来
どおり鍛造加工を行ってからT6処理(溶体化処理+時
効硬化処理)を施した比較例(図3のグラフにおけるJ
1曲線およびJ2曲線)と、本発明方法に従って、鍛造
用素材に対してまず溶体化処理を施した後に鍛造加工を
行い、その後に時効硬化処理を施した本発明実施例(図
3のグラフにおけるK1曲線およびK2曲線)につい
て、溶体化処理時間を変えて表面及び/又はその近傍の
硬さ(ビッカース硬さ:Hv)を測定した。
【0059】この試験3における溶体化処理の熱処理温
度は、以下の2通りとした。 ・図3のグラフにおけるJ1曲線およびK1曲線:熱処
理温度400℃ ・図3のグラフにおけるJ2曲線およびK2曲線:熱処
理温度450℃ また、時効硬化処理は、175℃の温度で15時間保持
した後に空冷する条件で行った。
【0060】図3のグラフより、熱処理温度が450℃
の場合、比較例であるJ2曲線では、溶体化処理時間の
長さに対応して鍛造製品(鍛造部材)の硬さが低下して
おり、材料組織内で結晶粒の成長現象が生じていること
が分かる。従って、この場合には、鍛造加工によって得
られる製品の機械的特性が低下する。これに対して、本
発明実施例であるK2曲線では、熱処理温度が450℃
の場合でも、400℃の場合(K1曲線)と同じく、鍛
造製品における硬さの低下は見られず、高温で溶体化処
理を行っても、材料組織内での結晶粒の成長現象が生じ
ないことが分かる。従って、この場合には、熱処理温度
を450℃以下の範囲で高めて溶体化処理に要する時間
の短縮を図ることが可能になる。
【0061】また、図3のグラフより、上記溶体化処理
の熱処理時間が1時間未満であれば、いずれの曲線につ
いても硬さの低下が不十分かつ不安定であり、溶体化処
理による材料組織均質化の効果を有効に得るためには、
溶体化処理の熱処理時間は少なくとも1時間以上を要
し、また、より確実な効果を得るためには、より好まし
くは、熱処理時間を10時間以上とすれば良いことが分
かった。尚、24時間を越えて熱処理を行っても効果は
飽和し不経済である。
【0062】<試験4>次に、鍛造前の素材(つまり溶
体化処理後の鍛造用素材)の相対密度が鍛造部材の引張
強度に及ぼす影響を調べる試験4を実施した。これは、
本発明方法において鍛造加工よりも前に溶体化処理を行
って予めブリスタを発生させたものについて、このブリ
スタ発生の程度が鍛造加工して時効硬化処理を施した製
品(鍛造部材)の機械的性質にどのような影響を及ぼす
かを調べるものである。試験結果を図4に示す。
【0063】この試験4では、表1の合金Aを材料に用
いて半溶融射出成形を行い、これで得られた鍛造用素材
について、本発明方法に従い鍛造用素材に対してまず溶
体化処理を施した後に鍛造加工を行い、その後に時効硬
化処理を施して得られた各製品(鍛造部材)から所定形
状寸法の引張試験片を削り出し、これらの試験片を用い
て各々の引張強度を調べた。鍛造前の素材(鍛造用素
材)の相対密度は、溶体化処理条件を種々変更すること
により、約84%〜97%の範囲で変化させた。
【0064】図4のグラフから、鍛造前の鍛造用素材の
相対密度が95%以上の場合(つまり、ブリスタの発生
量が5%未満に相当する場合)には、鍛造用素材の段階
で前以って生じさせていたブリスタを確実に潰して健全
な鍛造部材を得ることができ、その結果、最小値でも2
60[МPa]の引張強度を確保でき、しかも、最大値
と最小値の間のバラツキは非常に小さく、高い引張強度
が安定して得られることが分かった。また、上記相対密
度が90%以上であれば、ある程度のバラツキはあるも
のの、最大値近辺で、一般的に実用上必要とされる強度
(230[МPa])を確保することができる。これに
対して、相対密度が90%未満の場合には、一般的に実
用上必要とされる上記の強度(230[МPa])を確
保できず、また、最大値と最小値の間のバラツキが非常
に大きくなり、安定した強度を得ることがより難しくな
ることが分かった。これは、鍛造用素材の段階で前以っ
て生じさせていたブリスタの量が多すぎ、これを確実に
潰すことができないことに起因するものと考えられる。
【0065】以上より、一般的に実用上必要とされる引
張強度(230[МPa])を確保するためには、鍛造
前の鍛造用素材の相対密度を少なくとも90%以上に設
定する必要があり、より高い引張強度を安定して得るた
めには、より好ましくは、上記相対密度を95%以上に
設定すれば良い。
【0066】<試験5>次に、上記時効硬化処理におけ
る熱処理温度が鍛造製品(鍛造部材)の硬さに及ぼす影
響を調べる試験5を行った。試験結果を図5に示す。こ
の試験5では、表1の合金Bを材料に用いて半溶融射出
成形を行い、これで得られた鍛造用素材について、本発
明方法に従って、鍛造用素材に対してまず溶体化処理を
施した後に鍛造加工を行い、その後に熱処理温度を種々
変更して時効硬化処理を施し、得られた製品の表面及び
/又はその近傍の硬さ(ビッカース硬さ:Hv)を測定
した。この試験5における溶体化処理は、熱処理温度が
410℃で保持時間が16時間の条件で行った。また、
時効硬化処理は、各温度で16時間保持した後に空冷す
る条件で行った。
【0067】図5のグラフから、時効硬化処理温度が1
00℃未満では鍛造部材に時効硬化を生じさせることが
できず、また、250℃を越えると過時効となり、硬さ
が上昇しすぎることが分かった。尚、鍛造部材にこの過
時効が生じると、引張強度は十分に得られるものの、伸
びが低くなり、両者を適正な範囲で両立して得ることが
できなくなることが知られている。従って、時効硬化処
理温度としては、100℃以上に保持する必要があり、
上限としては250℃以下であることが好ましい。ま
た、時効硬化処理時間としては、鍛造部材に有効な時効
硬化を生じさせるためには、少なくとも3時間以上は必
要であるが、24時間を越えて処理を行っても、効果が
飽和し不経済となるだけである。
【0068】尚、以上の実施の形態は、鍛造用素材の成
形に半溶融射出成形法を採用した場合についてのもので
あったが、本発明は、かかる場合に限らず、半溶融鋳造
法あるいは完全溶解状態の軽金属溶湯を用いる射出成形
法や鋳造法など、他の種々のプロセスを鍛造用素材の成
形に採用した場合についても有効に適用することができ
る。また、上記実施の形態は、射出材料としてМg合金
を用いた場合についてのものであったが、本発明は、他
の種類の軽金属を材料に用いる場合にも有効に適用する
ことができる。このように、本発明は、以上の実施態様
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
において、種々の変更あるいは設計上の改良等が可能で
あることは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、軽金属製の
鍛造部材を得るための鍛造加工に素材として供される軽
金属製鍛造用素材の製造するに際して、軽金属溶湯を所
定の成形型の成形キャビティ内に充填して鍛造用素材を
成形し、鍛造加工よりも前に、この鍛造用素材に所定の
熱処理を施して、該素材にその内部ガスの膨張に起因す
るブリスタを前以って生じさせるようにしたので、後工
程でこの鍛造用素材に対し鍛造加工を行うことにより、
予め素材表面及び/又はその近傍に生じさせられていた
ブリスタは潰される。つまり、ブリスタとして素材(表
面及び/又はその近傍)に内在していた空洞部分が鍛造
加工時の圧縮力によって潰され、この部分が健全な素地
となる。すなわち、素材段階でブリスタを発生させてお
くことにより、このブリスタを鍛造加工で潰すことがで
き、後工程で得られる鍛造部材にブリスタが発生するこ
とを確実に防止できる。
【0070】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、上記所定の熱処理は溶体化処理であるので、
鍛造用素材の材料組織の均質化を促進することができ、
後工程の鍛造加工における鍛造性の向上を図るととも
に、得られるべき鍛造部材の機械的特性を向上させるこ
とができる。
【0071】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には、上記第2の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、溶体化処理の熱処理温度を300℃以上とし
たことにより、この溶体化処理で鍛造用素材に前以って
(鍛造加工よりも前に)ブリスタを発生させることがで
きる。
【0072】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第2または第3の発明と同様の効果を
奏することができる。特に、溶体化処理の熱処理時間を
1時間以上としたことにより、この溶体化処理で材料組
織の均質化を有効に促進することができる。
【0073】また、更に、本願の第5の発明によれば、
基本的には、上記第2〜第4の発明のいずれか一と同様
の効果を奏することができる。特に、上記溶体化処理条
件について、熱処理温度を350℃以上で450℃以下
としたことにより、材料組織内での結晶粒の成長現象に
起因する鍛造部材の機械的特性の低下を有効に防止した
上で、鍛造用素材に対して確実に前以ってブリスタを発
生させることができる。また、熱処理時間を10時間以
上で24時間以下としたので、溶体化処理による材料組
織均質化の効果を確実に得ることができ、しかも、効果
が飽和して不経済となることも無い。
【0074】また、更に、本願の第6の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第4の発明のいずれか一と同様
の効果を奏することができる。特に、上記所定の熱処理
後における相対密度が90%以上となるように設定した
ので、鍛造用素材の段階で前以って生じさせていたブリ
スタを潰して健全な鍛造部材を得ることができ、一般的
に実用上必要とされる引張強度を確保することができ
る。
【0075】また、更に、本願の第7の発明によれば、
基本的には、上記第6の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記所定の熱処理後における相対密度
が95%以上となるように設定したので、鍛造用素材の
段階で前以って生じさせていたブリスタをより確実に潰
してより健全な鍛造部材を得ることができ、その結果、
一般的に実用上必要とされる引張強度を十分に確保で
き、しかも、最大値と最小値の間のバラツキが非常に小
さく、高い引張強度が安定して得ることができる。
【0076】また、更に、本願の第8の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第7の発明のいずれか一と同様
の効果を奏することができる。特に、上記鍛造用素材の
成形に半溶融状態の軽金属溶湯を用いるようにしたこと
により、完全溶解状態の溶湯を用いるプロセスによる場
合に比べて、引け巣やガス欠陥のより少ない高品質の鍛
造用素材を得ることができる。また、溶湯温度が低いの
で、所謂「バリ」が出にくく高速および/または高圧の
プロセスにも適しており、生産性の向上を図る上でも有
利になる。
【0077】また、更に、本願の第9の発明によれば、
熱処理によるブリスタが比較的発生し易い射出成形法を
上記鍛造用素材の成形に採用した場合について、上記第
1〜第8の発明のいずれか一と同様の効果を奏すること
ができる。上記鍛造用素材の成形に射出成形を採用した
ことにより、鋳造プロセスによる場合に比べて、短いサ
イクルタイムで効率良く鍛造用素材を製造することがで
きる。また、例えばダイキャスト法などの鋳造法に比べ
た場合、作業環境面では比較的クリーン(清浄)で安全
性もより高く、また、品質面においても、引け巣などの
欠陥が少なく、かつ高精度で均質な軽金属製鍛造用素材
を得ることが可能になる。
【0078】また、更に、本願の第10の発明によれ
ば、特に、Alの含有量が4重量%以上で、前工程にお
いて材料組織の均質化を阻害する化合物(Mg17Al
12)が生成され、溶体化による均質化プロセスが必要
とされるMg合金を材料に用いた場合について、上記第
1〜第9の発明のいずれか一と同様の効果を奏すること
ができる。
【0079】また、本願の第11の発明によれば、上記
第1〜第10のいずれか一の発明に係る軽金属製鍛造用
素材に鍛造加工を施し、該鍛造用素材に含まれていた上
記ブリスタを潰すようにしたことにより、ブリスタとし
て素材(表面及び/又はその近傍)に内在していた空洞
部分が鍛造加工時の圧縮力によって潰され、この部分が
健全な素地となる。すなわち、素材段階でブリスタを発
生させておくことにより、このブリスタを鍛造加工で潰
すことができ、後工程で得られる鍛造部材にブリスタが
発生することを確実に防止できる。そして、この後、鍛
造部材に対して所定の熱処理条件で時効硬化処理を施す
ことにより、ブリスタ発生の惧れの無い健全で高強度の
鍛造部材を得ることができる。この場合において、上記
第1〜第10のいずれか一の発明における場合と同様の
効果を得ることができる。
【0080】更に、本願の第12の発明によれば、基本
的には、上記第11の発明と同様の効果を奏することが
できる。特に、上記軽金属製鍛造用素材を上記所定の熱
処理において加熱した後、冷却工程を経ることなく、そ
のまま鍛造加工を施すので、鍛造加工に先立つ鍛造温度
への加熱工程を無くすることができ、鍛造工程を大幅に
簡略化することができる。
【0081】また、更に、本願の第13の発明によれ
ば、基本的には、上記第11または第12の発明と同様
の効果を奏することができる。特に、上記鍛造加工後
に、上記所定の熱処理における加熱温度よりも低い温度
にて第2の熱処理を施すので、鍛造加工後の熱処理によ
ってブリスタが発生することはない。
【0082】また、更に、本願の第14の発明によれ
ば、基本的には、上記第13の発明と同様の効果を奏す
ることができる。特に、相互に関連する熱処理(上記所
定の熱処理と第2の熱処理)を鍛造工程の前と後に分け
て行うことにより、鍛造部材にブリスタを発生させるこ
となく、必要な熱処理を施すことができる。
【0083】また、更に、本願の第15の発明によれ
ば、基本的には、上記第14の発明と同様の効果を奏す
ることができる。特に、相互に関連する溶体化処理と時
効硬化処理を鍛造工程の前と後に分けて行うことによ
り、鍛造部材にブリスタを発生させることなく、必要な
熱処理を施すことができる。
【0084】また、更に、本願の第16の発明によれ
ば、基本的には、上記第15の発明と同様の効果を奏す
ることができる。特に、上記時効硬化処理の熱処理温度
を100℃以上としたので、鍛造部材に対して有効に時
効硬化を生じさせることができる。
【0085】また、更に、本願の第17の発明によれ
ば、基本的には、上記第16の発明と同様の効果を奏す
ることができる。特に、時効硬化処理の熱処理温度につ
いて、100℃以上で250℃以下としたので、鍛造部
材に対して有効に時効硬化を生じさせることができ、か
つ、過時効を防止して引張強度と伸びとを適正な範囲で
両立して得ることができる。また、時効硬化処理の熱処
理時間について、3時間以上で24時間以下としたの
で、鍛造部材に有効な時効硬化を生じさせることがで
き、しかも、効果が飽和して不経済となることも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る射出成形装置の概
略構成を示す部分断面説明図である。
【図2】 試験1の試験結果を現すもので鍛造部材の引
張強度向上の効果を示すグラフである。
【図3】 試験3の試験結果を現すもので鍛造部材の硬
さと溶体化処理時間との関係を示すグラフである。
【図4】 試験4の試験結果を現すもので本発明方法に
より製造された鍛造部材の引張強度と鍛造用素材の鍛造
前における相対密度との関係を示すグラフである。
【図5】 試験5の試験結果を現すもので本発明方法に
より製造された鍛造部材の硬さと時効硬化処理温度との
関係を示すグラフである。
【図6】 本発明の実施の形態に係る鍛造部材の製造方
法を示す工程説明図である。
【図7】 従来例に係る鍛造部材の製造方法を示す工程
説明図である。
【符号の説明】
1…射出成形装置 10…金型 11…成形キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/06 C22F 1/06 // C22C 23/02 C22C 23/02 C22F 1/00 681 C22F 1/00 681 682 682 683 683 684 684C 691 691B 691C

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽金属製の鍛造部材を得るための鍛造加
    工に素材として供される軽金属製鍛造用素材の製造方法
    であって、 軽金属溶湯を所定の成形型の成形キャビティ内に充填し
    て鍛造用素材を成形し、鍛造加工よりも前に、上記鍛造
    用素材に所定の熱処理を施すことにより、該素材にその
    内部ガスの膨張に起因するブリスタを生じさせることを
    特徴とする軽金属製鍛造用素材の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記所定の熱処理は溶体化処理であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の軽金属製鍛造用素材の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 上記溶体化処理の熱処理温度は300℃
    以上であることを特徴とする請求項2記載の軽金属製鍛
    造用素材の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記溶体化処理の熱処理時間は1時間以
    上であることを特徴とする請求項2または請求項3に記
    載の軽金属製鍛造用素材の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記溶体化処理は、熱処理温度が350
    ℃以上で450℃以下、熱処理時間が10時間以上で2
    4時間以下の処理条件で行われることを特徴とする請求
    項2〜請求項4のいずれか一に記載の軽金属製鍛造用素
    材の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記所定の熱処理後における相対密度が
    90%以上となるように設定されていることを特徴とす
    る請求項1〜請求項5のいずれか一に記載の軽金属製鍛
    造用素材の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記所定の熱処理後における相対密度が
    95%以上となるように設定されていることを特徴とす
    る請求項6記載の軽金属製鍛造用素材の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記鍛造用素材の成形は、軽金属溶湯を
    半溶融状態で所定の成形型の成形キャビティ内に充填し
    て行われることを特徴とする請求項1〜請求項7のいず
    れか一に記載の軽金属製鍛造用素材の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記鍛造用素材の成形は、軽金属溶湯を
    所定の成形型の成形キャビティ内に射出充填して行われ
    ることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一に
    記載の軽金属製鍛造用素材の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記軽金属が4重量%以上のアルミニ
    ウムを含有するマグネシウム合金であることを特徴とす
    る請求項1〜請求項9のいずれか一に記載の軽金属製鍛
    造用素材の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記請求項1〜請求項10のいずれか
    一に記載された軽金属製鍛造用素材に鍛造加工を施し、
    該鍛造用素材に含まれていた上記ブリスタを潰すことを
    特徴とする鍛造部材の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記軽金属製鍛造用素材を上記所定の
    熱処理において加熱した後、冷却工程を経ることなく、
    そのまま鍛造加工を施すことを特徴とする請求項11記
    載の鍛造部材の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記鍛造加工後に、上記所定の熱処理
    における加熱温度よりも低い温度にて第2の熱処理を施
    すことを特徴とする請求項11または請求項12に記載
    の鍛造部材の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記第2の熱処理は上記所定の熱処理
    に関連した熱処理であることを特徴とする請求項13記
    載の鍛造部材の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記所定の熱処理は溶体化処理であ
    り、上記第2の熱処理は時効硬化処理であることを特徴
    とする請求項14記載の鍛造部材の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記時効硬化処理の熱処理温度は10
    0℃以上であることを特徴とする請求項15記載の鍛造
    部材の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記時効硬化処理は、熱処理温度が1
    00℃以上で250℃以下、熱処理時間が3時間以上で
    24時間以下の処理条件で行われることを特徴とする請
    求項16記載の鍛造部材の製造方法。
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