JP2000197696A - 液体搬送用カテ―テル - Google Patents

液体搬送用カテ―テル

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JP2000197696A
JP2000197696A JP11299800A JP29980099A JP2000197696A JP 2000197696 A JP2000197696 A JP 2000197696A JP 11299800 A JP11299800 A JP 11299800A JP 29980099 A JP29980099 A JP 29980099A JP 2000197696 A JP2000197696 A JP 2000197696A
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pipe
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stirring rod
catheter
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Toshinori Sakai
敏典 酒井
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸引を良好に行うことを課題とする。 【解決手段】 液体搬送が行われる対象物の内部に対し
て液体の搬送を行う液体搬送用カテーテルであって、対
象物に挿入され,その挿入先端部から液体を吸引する回
収管と、回収管の内部に挿通されると共に当該回収管に
対して回転自在に配設された撹拌棒と、撹拌棒を回転駆
動する駆動手段とを備え、回収管の内壁面上に当該回収
管の中心軸を中心とする螺旋状の凸状部を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体搬送用カテー
テルに係り、特に、生体内部に所定の液体を投入し、且
つ生体内部の液体を回収し得る液体搬送用カテーテルに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、医療の分野では、カテーテル
を使用した低侵襲な検査、或いは治療が注目されてい
る。そして、現在では、カテーテルの使用は、呼吸器
系、消化器系、各種臓器又は循環器系にも及んでいる。
【0003】従来の液体搬送用カテーテル100は、図
8に示すように、体内部に所定の液体を投入し、その際
の投入した余剰の液体を回収する目的で開発され、液体
供給用の供給管101と液体回収用の回収管102とを
備えている。そして、これらの供給管101と回収管1
02の挿入側先端部は、互いにそろえて連結される一方
で、供給管101の後端部は、液体の貯留タンク(図示
略)とその液体を先端部に送る正圧ポンプ103が接続
され、また、回収管102の後端部は、負圧ポンプ10
4が接続されている。
【0004】使用に際しては、供給管101及び回収管
102の先端部が生体内部に挿入され、正圧ポンプ10
3の駆動により液体が供給管101を介して供給され、
負圧ポンプ104の駆動により回収管102から余剰液
体が回収される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回収管
102の素材によっては、回収管102の折り曲げや負
圧によって当該回収管102につぶれが生じ、管内の液
体の流通がほとんど不可能となる、という可能性があっ
た。
【0006】
【発明の目的】本発明は、先端の微細化を図りつつも、
液体を安定した一定量で回収しうる液体搬送用カテーテ
ルを提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明では、液体搬送
が行われる対象物の内部に対して液体採取又は液体等の
液体を運搬する液体輸送用カテーテルであって、液体搬
送の対象物(例えば生物の血管等)に挿入され,その挿
入先端部から液体(採取用の体液等)を吸引する回収管
と、回収管の内部に挿通されると共に当該回収管に対し
て回転自在に配設された撹拌棒と、撹拌棒を回転駆動す
る駆動手段と、を備え、回収管の内壁面上に当該回収管
の中心軸を中心とする螺旋状の凸状部を設けるという構
成を採っている。
【0008】かかる構成の場合には、液体搬送が行われ
る対象物に挿入された後に、回収管の先端部から液体搬
送が行われる対象物内の所定の液体が吸引される。この
とき、回収管の内壁面上に螺旋状の凸状部を形成してい
るため、相反してかかる凸状部の間には螺旋状の溝が形
成される。そして、その吸引の際には、回収管の内部
で、駆動手段により回転する撹拌棒により回収された液
体に回転流が付勢され、螺旋状の溝に沿って液体が吸引
方向に流動することとなる。
【0009】また、回収管が湾曲したり、内部圧力の低
下により断面収縮が生じた場合であっても、撹拌棒が凸
状部の先端に当接するため、それ以上の変形が防止さ
れ、また同時に螺旋状の溝内が流路として確保されるた
め、一定流量を維持した状態で液体は流動し続ける。
【0010】また、上記構成に、液体搬送が行われる対
象物に挿入され,その挿入先端部から液体を放出する供
給管を加えても良い。かかる構成は、例えば、イメージ
ファイバ等の観察器具に併設し、血管内に挿入した場合
に、イメージファイバの先端部が血液で覆われ観察不能
となるのを防止すべく、供給管から所定の液体として生
理食塩水を放出し、視界を確保する一方で、余剰の生理
食塩水を回収管により血液と一緒に回収する時に好適で
ある。
【0011】この場合、この供給管は、上述の回収管と
同時に液体搬送が行われる対象物に挿入され,当該供給
管を介してその先端部から生理食塩水が放出される一方
で、回収管では、上述と同様の動作により余剰の生理食
塩水及び血液を回収する。ここで、上記構成にあって
は、螺旋状の凸状部を、回収管の内壁面上に固定装備さ
れたコイル状部材から形成しても良い。またその際に、
コイル状部材は、回収管の挿入先端部よりも、挿入方向
に突出させて装備しても良い。このようにコイル状部材
を突出させた場合には、突出部分がフィルターとなり、
余剰の液体中に含まれる固形物がコイル状部材の隙間に
引っかかり、吸引が防止される。
【0012】また、コイル状部材を突出させずに、回収
管の挿入先端部に、無数の貫通穴を設ける構成とした場
合も、同様に機能する。
【0013】さらに、上記撹拌棒は、断面形状が楕円形
であることが望ましい。この場合、撹拌棒の回転半径内
の液体に直接回転流を付勢し、より流動量が増加する。
【0014】また、この撹拌棒については、その断面形
状を円形にすると共に、その外周面上に当該撹拌棒の中
心軸を中心とする螺旋状の凸状部を設ける構成としても
良い。このとき、撹拌棒の外周面上にも、螺旋状の凸状
部の間に螺旋状の溝が形成される。このため、回収管が
湾曲したり、内部圧力の低下により断面収縮が生じた場
合に、かかる撹拌棒側の螺旋状の溝内も流路として確保
されるため、より多くの流量を維持した状態で液体は流
動し続ける。さらに、回転する撹拌棒の螺旋状の凸状部
により、液体はより流動が付勢されることとなる。
【0015】またさらに、供給管を加えた構成にあって
は、回収管と同構造を呈する螺旋状の凸状部を当該供給
管に設け、同構造の撹拌棒及び駆動手段を供給管に併設
しても良い。かかる構成の場合には、液体の供給の際の
流路及びそれに沿った流動が形成され、液体の供給圧力
を高めても好適な流動が確保される。
【0016】また、回収管の末端部側には吸引ポンプを
新たに装備しても良い。これにより、回収管からの液体
の吸引がより積極的に行われる。
【0017】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
2に基づいて説明する。この実施形態は、例えば、イメ
ージファイバ等の観察器具に併設し、液体搬送が行われ
る対象物たる人体Hの内部器官(例えば血管B)内に同
時に挿入した場合に、イメージファイバの先端部が血液
Bで覆われ観察不能となるのを防止すべく、当該先端部
に所定の液体としての生理食塩水Mを放出し視界を確保
する一方で、廃液S(余剰の生理食塩水と血液)を回収
する際に好適な液体搬送用カテーテル10を示してい
る。
【0019】図1では、この液体搬送用カテーテル10
が、人体Hの血管Bに挿入された状態を示している(イ
メージファイバの図示は省略する)。
【0020】この液体搬送用カテーテル10は、血管B
に挿入され,その挿入先端部21から生理食塩水を放出
する供給管2と、この供給管2と同時に血管Bに挿入さ
れ,その挿入先端部31から液体を吸引する回収管3
と、回収管3の内部に挿通されると共に当該回収管3に
対して回転自在に配設された撹拌棒4と、この撹拌棒4
を回転駆動する駆動手段5とを備えている。
【0021】以下各部を詳説する。
【0022】まず、供給管2は、可撓性を備え、全体的
な長さがおよそ1[m]程,外径が0.3[mm]程度に設定
されたチューブである。かかる供給管2の先端部21は
解放されており、後端部は正圧ポンプ11を介して生理
食塩水Mの貯留タンク(図示せず)と接続されている。
この正圧ポンプ11の駆動により、貯留タンク内の生理
食塩水Mは、供給管2内部に供給され、先端部21から
放出される。
【0023】次に、回収管3は、供給管2と同様に、可
撓性を備え、全体的な長さがおよそ1[m]程,外径が
0.3[mm]程度に設定されたチューブである。この回収
管3及び供給管2はいずれも上記寸法に限定されない
が、いずれも長さが1〜2[m]が実用的であり、外径は
可能であればより細い方が望ましい。この回収管3は、
供給管2と並列した状態で各々の先端部21,31を同
一位置にそろえて当該先端部が連結されている。前述し
たように、供給管2及び回収管3は、いずれも可撓性を
備えているので、血管Bの内部に挿入した後には、当該
血管Bを辿ってその先端部21,31を目的位置まで移
動させることも可能である。
【0024】また、この回収管3の先端部31は解放さ
れ、後端部には、バッファ部材6を介して負圧ポンプ1
2(吸引ポンプ)が連結されている。従って、この負圧
ポンプ12の駆動により、先端部31側から血管内に供
給された余剰の生理食塩水Mや血液等(廃液S)が、回
収管3内部に吸引され、負圧ポンプ12を介して装置外
部に排出される。
【0025】さらに、この回収管3は、その内壁面上に
当該回収管の中心軸を中心とする螺旋状の凸状部が形成
されている。この螺旋状の凸状部は、回収管3とは別部
材であるコイル状部材32を後付けすることにより形成
されている。このコイル状部材32は、その外径が回収
管3の内径と等しく設定され、且つ回収管3と同素材か
ら形成されており、回収管3の内壁面上に溶着により固
定装備されている。かかるコイル状部材32の装備によ
り、回収管3は、可撓性を損なうことなく半径方向の強
度が強化され、また、コイル状部材32の隙間にコイル
状に廃液Sの流路が形成されることとなる。
【0026】上述のバッファ部材6は、その内径が回収
管の外径と等しく設定された有底の筒状体であり、解放
側が回収管3の後端部と連結されている。このバッファ
部材6の側面には、外部に貫通する排出口61が設けら
れており、ホース62を介して負圧ポンプ12に接続さ
れている。即ち、回収管3から流入する廃液Sは、この
排出口62を通過して負圧ポンプ12により排出され
る。
【0027】また、このバッファ部材6の閉塞された底
面部には、貫通穴63が設けられ、撹拌棒4が軸受け6
4を介して回転自在に軸支されている。また、この貫通
穴63には、内部の廃液Sが漏れないように、パッキン
グ65が装備されている。
【0028】上記撹拌棒4は、回収管3の内部におい
て、当該回収管3の中心軸を通過するように位置決めさ
れてバッファ部材6に軸支されている。また、撹拌棒4
は、図2に示すように、回収管3とほぼ同様の長さを有
する断面円形の棒状体であり、その外径は、コイル状部
材32の内径よりも小さく設定されており、当該コイル
状部材32の内側で充分遊挿可能となっている。この撹
拌棒4もまた、可撓性を有しており、回収管3の撓みに
対応して同様に撓み、当該回収管3の撓み状態を妨げな
い。
【0029】上記撹拌棒4は、バッファ部材6の底面部
から幾分外部に突出して支持されており、かかる突出部
分で駆動手段5と係合している。この駆動手段5は、撹
拌棒4に回転トルクを与える駆動モータ51と、ギア列
52を含む構成となっており、ギア列52の一部のギア
が撹拌棒4の端部に装備され、モータトルクが伝達され
る。なお、ギア列52については、図示のものでなくと
も良く、必要に応じて所定のギア比で構成される。ま
た、駆動モータ51の出力軸を直接撹拌棒4に接続して
も良い。
【0030】以下、上述の構成から成る液体搬送用カテ
ーテル10の動作を説明する。
【0031】まず、正圧ポンプ11の駆動により供給管
2を介してその先端部21から生理食塩水Mが放出され
る一方で、負圧ポンプ12も駆動して回収管3の先端部
31から廃液Sが吸引される。このとき、回収管3の内
壁面上にコイル状部材32を装備しているため、相反し
てかかるコイル状部材32の間には螺旋状の溝33が形
成される。そして、その吸引の際には、回収管3の内部
で、駆動手段5により回転する撹拌棒4により回収管3
内の廃液Sに回転流が付勢され、螺旋状の溝33に沿っ
て廃液Sが吸引方向に流動することとなる。
【0032】また、回収管3が湾曲したり、内部圧力の
低下により断面収縮が生じた場合であっても、撹拌棒4
がコイル状部材32の内側部分の先端に当接するため、
それ以上の変形が防止され、また同時に螺旋状の溝33
内が流路として確保されるため、一定流量を維持した状
態で廃液Sは流動し続ける。
【0033】従って、負圧の大小にかかわらず、廃液S
を安定した一定量で回収することができ、上記構造を施
すことにより、回収管3のより微細化を図ることも可能
である。
【0034】また、回収管3内の螺旋状の凸状部を、当
該回収管3と別部材のコイル部材32から形成したこと
により、加工を容易とし、生産性を向上させることが可
能となる。
【0035】ここで、上記回収管3に装備されたコイル
状部材32については、図3に示すように、回収管3の
挿入先端部31よりも挿入方向に突出させて装備しても
良い。このとき、撹拌棒4の先端部は、コイル状部材3
2の先端部近くまで延設されている。このようにコイル
状部材32を突出させた場合には、突出部分32aがフ
ィルターとして機能し、吸引される廃液S中に含まれる
固形物が突出部分32aの隙間に引っかかり、吸引が防
止される。従って、かかる固形物の吸引を抑制し、回収
管3内において、目詰まりの発生を有効に防止すること
が可能となる。
【0036】また、図4に示すように、回収管3の挿入
先端部31の近傍に、無数の貫通穴3aを設けても良
い。この場合も、貫通穴3aを通過して吸引される廃液
S中に含まれる固形物がコイル状部材32の隙間に引っ
かかり、吸引が防止される。従って、図3と同様に、か
かる固形物の吸引を抑制し、回収管3内において、目詰
まりの発生を有効に防止することが可能となる。
【0037】またここで、上述した撹拌棒4について
は、その断面形状を円形のものに限定するものではな
く、例えば、図5に示すように、断面形状が楕円形の撹
拌棒4Aを使用しても良い。この楕円形の撹拌棒4Aの
場合、当該撹拌棒4Aの回転半径E内の廃液Sに直接回
転流を付勢するため、より流動量が増加する。
【0038】また、前述の撹拌棒4には、図6に示すよ
うに、その外周面上に当該撹拌棒4の中心軸を中心とす
る螺旋状の凸状部を設けても良い。この螺旋状の凸状部
は、撹拌棒4とは別部材から成るコイル状部材41Bを
撹拌棒4の外周面上に溶着することが望ましい。このと
き、コイル状部材41Bは、その内径が撹拌棒4の外径
と等しく、その外径がコイル状部材32の内径よりも小
さく設定される。また、撹拌棒4の回転方向について
は、矢印Yに示すように、回収管3内で吸引される方向
に廃液Sに流動が生じる方向が望ましい。また、コイル
状部材41Bの巻き方向については、コイル状部材32
と逆方向になっているが、同じ方向にそろえても良い。
【0039】かかる構成によれば、撹拌棒4の外周面上
にも、コイル状部材41Bの間に螺旋状の溝42Bが形
成される。このため、回収管3が湾曲したり、内部圧力
の低下により断面収縮が生じた場合に、かかる撹拌棒3
側の螺旋状の溝42B内も流路として確保されるため、
より多くの流量を維持した状態で廃液Sは流動し続け
る。さらに、回転する撹拌棒4の螺コイル状部材41B
により、廃液Sはより流動が付勢されるため、廃液Sを
さらに効果的流動させることが可能となる。
【0040】また、前述した供給管2の内壁面上に当該
供給管2の中心軸を中心とする螺旋状の凸状部を設け、
前述の撹拌棒4と同構造の撹拌棒を供給管2の内部に挿
通し且つ当該供給管2に対して回転自在に装備すると共
に、この撹拌棒を回転駆動する前述のものと同構造の駆
動手段とを備えても良い。このとき、供給管2の後端部
には、前述と同構造のバッファ部材を装備し、このバッ
ファ部材を介して正圧ポンプ11を連結することが望ま
しい。
【0041】かかる構成の場合には、生理食塩水Mの供
給の際の流路及びそれに沿った流動が形成され、より高
い流動量が確保されると共に、生理食塩水Mの供給圧力
を高めてもなお好適な流動を確保することが可能とな
る。
【0042】さらに、図7に示すように、液体搬送用カ
テーテル10は、回収管3の末端部側に負圧ポンプ12
を設けなくとも良い。即ち、回収管3の内部では撹拌棒
4により廃液Sの水流が形成され、これがコイル状部材
32の隙間に沿って流れる。このため、負圧ポンプ12
による吸引作用がなくても吸引方向に廃液Sを流動させ
ることが可能である。
【0043】このように、負圧ポンプ12を設けないこ
とにより、逆に負圧による回収管3の収縮を防止し、流
動抵抗の大きな細管の場合に特に、良好な吸引を行い得
る。
【0044】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明は、回収管の
内壁面上に螺旋状の凸状部を設けているため、回収管の
内側面上には螺旋状の溝が形成される。そして、回収管
の内部に回転自在の撹拌棒を備えているため、螺旋状の
溝内に沿って液体の回転流を形成することができ、当該
液体を効果的に通過させることができる。
【0045】また、かかる構成であれば吸引ポンプを不
要とし、回収管内を負圧にすることなく液体を吸引する
ことができ、特に回収管が細い場合により有効である。
【0046】また、回収管が湾曲したり、吸引による内
部圧力の低下により断面収縮が生じた場合であっても、
撹拌棒が凸状部の先端に当接するため、それ以上の変形
が防止され、また同時に螺旋状の溝内が流路として確保
されるため、一定流量を維持した状態で液体を流動させ
ることが可能である。従って、負圧の大小にかかわら
ず、液体を安定した一定量で回収することができると共
に、本願発明の構造を呈することにより、回収管のより
微細化を図ることも可能である。
【0047】請求項3記載の発明は、回収管内の螺旋状
の凸状部を、当該回収管と別部材のコイル部材から形成
したことにより、加工を容易とし、生産性を向上させる
ことが可能となる。
【0048】請求項4記載の発明は、コイル状部材を回
収管の挿入先端部よりも挿入方向に突出させて装備して
いるために、コイル状部材の突出部分がフィルターとし
て機能し、吸引される液体中に含まれる固形物が突出部
分の隙間に引っかかり、吸引が防止される。従って、か
かる固形物の吸引を抑制し、回収管内において、目詰ま
りの発生を有効に防止することが可能となる。
【0049】請求項5記載の発明は、回収管の挿入先端
部の近傍に無数の貫通穴を設けているため、貫通穴通過
して吸引される液体中に含まれる固形物がコイル状部材
の隙間に引っかかり、吸引が防止される。従って、請求
項4記載の発明と同様に、かかる固形物の吸引を抑制
し、回収管内において、目詰まりの発生を有効に防止す
ることが可能となる。
【0050】請求項6記載の発明は、撹拌棒の断面形状
を楕円形としているため、当該撹拌棒の回転半径内の液
体に直接回転流を付勢するため、より効果的に回収管内
の液体を流動させることが可能となる。
【0051】請求項7記載の発明は、撹拌棒の外周面上
にも螺旋状の凸状部を設けているため、当該螺旋状の凸
状部の間に螺旋状の溝が形成される。このため、回収管
が湾曲したり、内部圧力の低下により断面収縮が生じた
場合に、かかる撹拌棒側の螺旋状の溝内も流路として確
保されるため、より多くの流量を維持した状態で液体は
流動し続ける。さらに、回転する撹拌棒の螺旋状の凸状
部により、液体はより流動が付勢されることとなり、さ
らに効果的に液体を流動させることが可能となる。
【0052】請求項8記載の発明は、供給管に対して、
回収管と同構造を呈する螺旋状の凸状部を当該供給管に
設け、同構造の撹拌棒及び駆動手段を併設するため、液
体の供給の際の流路及びそれに沿った流動が形成され、
効果的に液体を供給することが可能となると共に、液体
の供給圧力を高めてもなお好適な流動が確保することが
可能である。
【0053】請求項9記載の発明は、回収管に吸引ポン
プを設けている。前述したように、本発明は撹拌棒と螺
旋状の溝との間に流路が確保されているので回収管に負
圧を生じても、これに対応して流体の吸引を行うことが
可能である。
【0054】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これによると、従来にない優れた検査用挿入管の液
体搬送用カテーテルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す一部を切り欠いた正
面図である。
【図2】図1に開示した回収管の途中部分の吸引方向と
逆方向から見た断面図である。
【図3】コイル状部材の他の装着方法を示す回収管を切
り欠いた説明図である。
【図4】回収管に貫通穴を設けた例を示す部分斜視図で
ある。
【図5】撹拌棒の他の例を示す回収管の途中部分の断面
図である。
【図6】撹拌棒にコイル状部材を装備した例を示す一部
省略した回収管の断面図である。
【図7】撹拌棒,コイル状部材及び駆動手段の構成で液
体を吸引できる液体搬送用カテーテルを示す一部切り欠
いた正面図である。
【図8】従来のカテーテルを示す説明図である。
【符号の説明】
2 供給管 21 挿入先端部 3 回収管 31 挿入先端部 32 コイル状部材(螺旋状の凸状部) 4 撹拌棒 41B コイル状部材(螺旋状の凸状部) 5 駆動手段 10 液体搬送用カテーテル B 血管(液体搬送が行われる対象物) M 生理食塩水(液体) S 廃液

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体搬送が行われる対象物の内部に対し
    て液体の搬送を行う液体搬送用カテーテルであって、 前記対象物に挿入され,その挿入先端部から液体を吸引
    する回収管と、 前記回収管の内部に挿通されると共に当該回収管に対し
    て回転自在に配設された撹拌棒と、 前記撹拌棒を回転駆動する駆動手段と、を備え、 前記回収管の内壁面上に当該回収管の中心軸を中心とす
    る螺旋状の凸状部を設けたことを特徴とする液体搬送用
    カテーテル。
  2. 【請求項2】 液体搬送が行われる対象物の内部に対し
    て液体の注入及び回収を行う液体搬送用カテーテルであ
    って、 前記対象物に挿入され,その挿入先端部から前記液体を
    放出する供給管と、 この供給管と同時に前記対象物に挿入され,その挿入先
    端部から液体を吸引する回収管と、 前記回収管の内部に挿通されると共に当該回収管に対し
    て回転自在に配設された撹拌棒と、 前記撹拌棒を回転駆動する駆動手段と、を備え、 前記回収管の内壁面上に当該回収管の中心軸を中心とす
    る螺旋状の凸状部を設けたことを特徴とする液体搬送用
    カテーテル。
  3. 【請求項3】 前記螺旋状の凸状部は、前記回収管の内
    壁面上に固定装備されたコイル状部材から成ることを特
    徴とする請求項1又は2記載の液体搬送用カテーテル。
  4. 【請求項4】 前記コイル状部材は、前記回収管の挿入
    先端部よりも、挿入方向に突出していることを特徴とす
    る請求項3記載の液体搬送用カテーテル。
  5. 【請求項5】 前記回収管の挿入先端部に、無数の貫通
    穴を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の
    液体搬送用カテーテル。
  6. 【請求項6】 前記撹拌棒は、断面形状が楕円形である
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の液
    体搬送用カテーテル。
  7. 【請求項7】 前記撹拌棒の断面形状を円形にすると共
    に、その外周面上に当該撹拌棒の中心軸を中心とする螺
    旋状の凸状部を設けたことを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5又は6記載の液体搬送用カテーテル。
  8. 【請求項8】 前記供給管の内部に挿通されると共に当
    該供給管に対して回転自在に配設された撹拌棒と、 前記撹拌棒を回転駆動する駆動手段と、を備え、 前記供給管の内壁面上に当該供給管の中心軸を中心とす
    る螺旋状の凸状部を設けたことを特徴とする請求項2記
    載の液体搬送用カテーテル。
  9. 【請求項9】 前記回収管の挿入側端部と反対側の端部
    に吸引ポンプを備えたことを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6,7又は8記載の液体搬送用カテーテ
    ル。
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