JP2000197568A - 金属製真空保温容器およびその製造方法 - Google Patents

金属製真空保温容器およびその製造方法

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JP2000197568A
JP2000197568A JP11001774A JP177499A JP2000197568A JP 2000197568 A JP2000197568 A JP 2000197568A JP 11001774 A JP11001774 A JP 11001774A JP 177499 A JP177499 A JP 177499A JP 2000197568 A JP2000197568 A JP 2000197568A
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metal
plating
inner container
welding
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Hiroshi Ueda
博 植田
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属製真空保温容器では、内側面に汚れが付着
し難く、且つ錆び難く、且つ高い耐久性を実現すること
が困難であった。 【解決手段】本金属製真空保温容器としての容器本体1
0では、隙間Sを空けて、ステンレス鋼製の内容器11
と外容器12とを配置した。内容器11の内側面11i
にメッキによる金属被膜22を形成した。また、内容器
11の外側面11gにメッキによる銅の金属被膜21を
形成した。膜厚は、金属被膜21よりも金属被膜22を
厚くするのが好ましい。金属被膜22は、銀、銅等の抗
菌性の金属を含めば、衛生面で好ましい。内容器11の
内側面11iと、内容器11の外側面11gや外容器1
2とに同時にメッキを施す場合には、製造コストを低減
することができる。 【効果】製造コストを低減することができる。美観が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気ポットや保温
水筒等に利用される金属製の真空保温容器およびこれの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】上述
の金属製の真空保温容器としては、内容器と外容器とを
隙間を空けて二重構造としてその間を真空にしたものが
ある。例えば、内容器は、ステンレス鋼を素材として、
プレス成形により有底円筒形状に形成されている。ま
た、外容器も、内容器と同様にして形成されている。内
容器の外側を、外容器で覆うようにして配置し、内容器
および外容器を互いに溶接して二重構造を実現してい
る。そして、内容器の内側に内容液を溜めるようになっ
ている。
【0003】内容器の内側面は、例えば、電解研磨によ
る表面処理を施されている。これにより、内側面を錆び
難くでき、また、光沢を持たせて、美観上も好ましくす
ることができる。ところで、内容器の内側面を衛生的に
保つために、汚れを付着し難くしたいという要望や、よ
り一層錆び難くしたいという要望がある。
【0004】また、このような要望に応えるべく、内容
器の内側面にフッ素樹脂被膜を形成した真空保温容器も
ある。この場合には、内容器の内側面は、撥水性を有す
るので、汚れが付着し難くなるものの、その一方では、
樹脂被膜であることから、長期間使用していると、内部
を洗浄する際に傷ついたり、擦られて摩耗したりして、
上述の機能が低下することが懸念される。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、錆び難く且つ汚れが付着し難く且つ耐久性
の高い内容器の内側面を有した金属製真空保温容器およ
びこれの製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
金属製真空保温容器は、金属製の内容器および外容器を
隙間を隔てた二重構造として隙間を真空とされる金属製
真空保温容器において、上記内容器の内側面には、メッ
キによる金属被膜が形成されたことを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、メッキに
よる金属被膜の表面は、電解研磨による表面に比べて滑
らかにできるので、内側面への汚れの付着を抑制するこ
とができる。また、メッキによる金属被膜により高い耐
蝕性を得ることができ、しかも、金属被膜であるので、
高い耐久性を有する。ここで、メッキには、溶融メッ
キ、電気メッキ、金属浸透メッキ、化学メッキ(無電解
メッキ)の他、蒸着、溶射、スパッタリング、イオンメ
ッキ等の金属被膜を形成する方法を含む。
【0008】請求項2に記載の発明の金属製真空保温容
器は、請求項1に記載の金属製真空保温容器において、
上記内容器の外側面には、金属被膜が設けられているこ
とを特徴とする。請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、内容器の外側面の金
属被膜は内容器からの輻射熱を抑制できる。
【0009】請求項3に記載の発明の金属製真空保温容
器は、請求項2に記載の金属製真空保温容器において、
上記内容器の外側面の金属被膜と、内容器の内側面の金
属被膜とは、別々に施されたメッキにより形成されたも
のであることを特徴とするものである。請求項3に記載
の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え
て、内容器の内側面と外側面とで金属被膜を容易に異な
らせることができるので、内側面および外側面に応じた
金属被膜を得ることができる。
【0010】請求項4に記載の発明の金属製真空保温容
器は、請求項2に記載の金属製真空保温容器において、
上記内容器の外側面の金属被膜と、内容器の内側面の金
属被膜とは、同時にメッキにより形成されたものである
ことを特徴とする。請求項4に記載の発明によれば、請
求項2に記載の発明の作用に加えて、同時にメッキを施
したので、内側面および外側面の金属被膜を安価に得る
ことができる。
【0011】請求項5に記載の発明の金属製真空保温容
器は、請求項2乃至4の何れかに記載の金属製真空保温
容器において、上記内容器の外側面の金属被膜と、内容
器の内側面の金属被膜とは、同じ材質とされたことを特
徴とする。請求項5に記載の発明によれば、請求項2乃
至4の何れかに記載の発明の作用に加えて、内側面およ
び外側面の金属被膜を、同じ材質としたので、通常、安
価に得ることができる。
【0012】請求項6に記載の発明の金属製真空保温容
器は、請求項2または3に記載の金属製真空保温容器に
おいて、上記内容器の外側面の金属被膜と、内容器の内
側面の金属被膜とは、互いに異なる材質とされたことを
特徴とする。請求項6に記載の発明によれば、請求項2
または3に記載の発明の作用に加えて、内側面および外
側面に応じた金属被膜を得ることができる。
【0013】請求項7に記載の発明の金属製真空保温容
器は、請求項2乃至6の何れかに記載の金属製真空保温
容器において、上記内容器の内側面の金属被膜は、内容
器の外側面の金属被膜よりも厚く形成されたことを特徴
とする。請求項7に記載の発明によれば、請求項2乃至
6の何れかに記載の発明の作用に加えて、保温容器の使
用実態に見合った金属被膜を得ることができる。
【0014】請求項8に記載の発明の金属製真空保温容
器は、請求項1乃至7の何れかに記載の金属製真空保温
容器において、上記内容器は、開口を区画する口部を有
し、この口部が外容器と溶接され、金属被膜は、口部を
余した内容器の表面に形成されていることを特徴とす
る。請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の
何れかに記載の発明の作用に加えて、製作時に内容器と
外容器とを溶接する際に、溶接の前処理である金属被膜
の除去を省くことができるので、手間がかからない。ま
た、溶接する際に、金属被膜に含まれる金属が不純物と
して混入することを防止できるので、メッキによる溶接
時の品質、例えば、溶接部の強度の低下を防止すること
ができる。
【0015】ここで、金属被膜が形成される内容器の表
面は、内側面および外側面の両面であってもよいし、内
側面だけであってもよい。請求項9に記載の発明の金属
製真空保温容器は、請求項1乃至8の何れかに記載の金
属製真空保温容器において、上記内容器の内側面の金属
被膜は、抗菌性の金属を含むことを特徴とする。
【0016】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
乃至8の何れかに記載の発明の作用に加えて、内側面
は、抗菌性の金属により菌、微生物等の繁殖を抑制でき
るので、より一層衛生的である。ここで、抗菌性の金属
としては、銀、銅を例示できる。請求項10に記載の発
明の金属製真空保温容器は、請求項1乃至9の何れかに
記載の金属製真空保温容器において、上記内容器の内側
面の金属被膜は、フッ素を含むことを特徴とする。
【0017】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1乃至9の何れかに記載の発明の作用に加えて、フッ素
を含む金属被膜であれば、内側面への汚れの付着をより
一層抑制することができるので、より一層衛生的であ
る。請求項11に記載の発明の金属製真空保温容器の製
造方法は、請求項1乃至10の何れかに記載の金属製真
空保温容器の製造方法であって、上記内容器を形成する
形成工程と、この形成工程の後に、内容器の内側面にメ
ッキを施して金属被膜を形成するメッキ工程とを備えた
ことを特徴とする。
【0018】請求項11に記載の発明によれば、表面が
滑らかな金属被膜を容易に得ることができる。請求項1
2に記載の発明の金属製真空保温容器の製造方法は、請
求項11に記載の金属製真空保温容器の製造方法におい
て、上記メッキ工程の後または前に、内容器の外側面に
メッキを施して金属被膜を形成する外面メッキ工程をさ
らに備えたことを特徴とする。
【0019】請求項12に記載の発明によれば、請求項
11に記載の発明の作用に加えて、内容器の内側面と外
側面とのメッキを別々に施すことで、内側面と外側面と
で金属被膜を異ならせることができる。また、金属被膜
の厚みを、内側面と外側面とで容易に異ならせることが
できる。その結果、内側面と外側面とに応じた金属被膜
を容易に形成することができる。
【0020】請求項13に記載の発明の金属製真空保温
容器の製造方法は、請求項11に記載の金属製真空保温
容器の製造方法において、上記メッキ工程は、内容器の
内側面にメッキを施して金属被膜を形成すると同時に、
内容器の外側面にメッキを施して金属被膜を形成するこ
とを特徴とする。請求項13に記載の発明によれば、請
求項11に記載の発明の作用に加えて、内容器の外側面
および内側面に同時にメッキを施せるので、メッキのた
めの手間を低減することができる。
【0021】請求項14に記載の発明の金属製真空保温
容器の製造方法は、請求項11乃至13の何れかに記載
の金属製真空保温容器の製造方法において、上記メッキ
工程は、内容器の内側面にメッキを施して金属被膜を形
成すると同時に、外容器にメッキを施して金属被膜を形
成することを特徴とする。請求項14に記載の発明によ
れば、請求項11乃至13の何れかに記載の発明の作用
に加えて、内容器の内側面および外容器に同時にメッキ
を施せるので、メッキのための手間を低減することがで
きる。
【0022】請求項15に記載の発明の金属製真空保温
容器の製造方法は、請求項11乃至14の何れかに記載
の金属製真空保温容器の製造方法において、上記内容器
と外容器とを二重構造にするべく互いに溶接する溶接工
程をさらに備え、この溶接工程は、メッキ工程の前に行
われることを特徴とする。請求項15に記載の発明によ
れば、請求項11乃至14の何れかに記載の発明の作用
に加えて、溶接前に金属被膜を除去する手間を低減する
ことができる。また、溶接途中で、金属被膜に含まれる
金属が不純物として混入することを防止できるので、メ
ッキによる溶接時の品質、例えば、溶接部の強度の低下
を防止することができる。
【0023】請求項16に記載の発明の金属製真空保温
容器の製造方法は、請求項12に記載の金属製真空保温
容器の製造方法において、上記内容器と外容器とを二重
構造にするべく互いに溶接する溶接工程をさらに備え、
この溶接工程は、メッキ工程および外面メッキ工程の後
に行われることを特徴とする。請求項16に記載の発明
によれば、請求項12に記載の発明の作用に加えて、溶
接工程の前に、第1および第2のメッキ工程を続けて実
施できるので、工程間の搬送等の手間を省くことができ
る。
【0024】請求項17に記載の発明の金属製真空保温
容器の製造方法は、請求項14に記載の金属製真空保温
容器の製造方法において、上記外容器は、筒部および底
面部が別体に形成されており、溶接工程は、内容器と外
容器の筒部との口部同士で溶接する第1の溶接工程と、
外容器の筒部と底面部とを溶接する第2の溶接工程とを
含み、メッキ工程は、第1の溶接工程と第2の溶接工程
との間に行われることを特徴とする。
【0025】請求項17に記載の発明によれば、請求項
14に記載の発明の作用に加えて、メッキ工程は底面部
が取り付けられていない状態であるので、内容器および
外容器の隙間に臨む面にも同時にメッキを施すことがで
きる。
【0026】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、内容器
の内側面にメッキによる金属被膜を形成したので、汚れ
が付着し難く且つ耐蝕性が高くて、衛生的にすることが
できる。しかも、耐久性も高めることができる。請求項
2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果
に加えて、内容器の外側面に設けた金属被膜は、内容器
からの輻射熱を抑制できるので、保温性能を高めること
ができる。
【0027】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、金属被膜を異ならせ、内
側面および外側面に応じた金属被膜を得ることができ
る。請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の
発明の効果に加えて、内側面と外側面にメッキを同時に
施すと、金属被膜を安価に得ることができる。請求項5
に記載の発明によれば、請求項2乃至4の何れかに記載
の発明の効果に加えて、金属被膜を内側面と外側面とで
同じ材質とすると、通常、安価に得ることができる。
【0028】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
または3に記載の発明の効果に加えて、材質を異ならせ
て、内側面および外側面に応じた金属被膜を得ることが
できる。請求項7に記載の発明によれば、請求項2乃至
6の何れかに記載の発明の効果に加えて、金属被膜の厚
さを、保温容器の使用実態に応じたものとすることがで
きる。従って、安価に耐久性を高めることができる。
【0029】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
乃至7の何れかに記載の発明の効果に加えて、金属被膜
は、内容器の口部を露出させているので、溶接の前処理
である金属被膜の除去作業を省いて、溶接にかかる手間
を少なくできる結果、真空保温容器を安価に製造するこ
とができる。しかも、メッキによる溶接品質の低下を防
止することができる。
【0030】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
乃至8の何れかに記載の発明の効果に加えて、金属被膜
の抗菌性の金属により、内側面に菌等が繁殖し難く、よ
り一層衛生的である。請求項10に記載の発明によれ
ば、請求項1乃至9の何れかに記載の発明の効果に加え
て、フッ素を含む金属被膜であれば、汚れがより一層付
着し難いので、より一層衛生的である。
【0031】請求項11に記載の発明によれば、内容器
を形成後にメッキを施すことで、表面が滑らかな金属被
膜を容易に得ることができる。請求項12に記載の発明
によれば、請求項11に記載の発明の効果に加えて、内
容器の内側面と外側面とのメッキを別々に施すことによ
り、内側面と外側面とに応じた金属被膜を容易に形成す
ることができる。その結果、メッキを施すためのコスト
を低減することができる。
【0032】請求項13に記載の発明によれば、請求項
11に記載の発明の効果に加えて、内容器の外側面およ
び内側面に同時にメッキを施すことで、メッキのための
コストを低減できる結果、製造コストを低減することが
できる。請求項14に記載の発明によれば、請求項11
乃至13の何れかに記載の発明の効果に加えて、外容器
および内容器の内側面に同時にメッキを施すことで、メ
ッキのためのコストを低減できる結果、製造コストを低
減することができる。
【0033】請求項15に記載の発明によれば、請求項
11乃至14の何れかに記載の発明の効果に加えて、メ
ッキ工程を溶接工程の後に行うので、溶接の前処理の手
間を少なくできる結果、溶接のためのコストを低減する
ことができる。しかも、メッキによる溶接品質の低下を
防止することができる。請求項16に記載の発明によれ
ば、請求項12に記載の発明の効果に加えて、メッキ工
程および外面メッキ工程を共に溶接工程の前にすること
で、両メッキ工程を続けて行えるので、工程間の搬送コ
ストを低減でき、その結果、製造コストを低減すること
ができる。
【0034】請求項17に記載の発明によれば、請求項
14に記載の発明の効果に加えて、内容器と外容器の筒
部とを溶接した組立品にメッキを施すことで、内容器の
内側面および外容器に同時にメッキを施せるので、メッ
キのためのコストを低減できる結果、製造コストを低減
することができる。また、内容器および外容器の隙間に
臨む面にもメッキを施す場合には、同時に実施できるの
で、より一層コストを低減することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実
施の形態の保温水筒の正面断面図である。保温水筒2
は、内部に内容液を溜めることのできる金属製真空保温
容器としての容器本体10と、この容器本体10の上端
の開口10aを被覆して注ぎ口を区画しつつ注ぎ口を開
閉する中栓部15と、中栓部15および容器本体10の
上部を覆うカップ兼用の蓋16と、容器本体10の底部
を覆う底カバー17とを有している。この保温水筒2で
は、容器本体10の外周が外装体を兼用している。
【0036】容器本体10は、ステンレス鋼製の内容器
11と外容器12とを隙間Sを隔てた二重構造として隙
間Sを真空としたものであり、周面に沿う部分と底面に
沿う部分とで、二重構造を有している。容器本体10の
外容器12は、筒部13と底面部14とを溶接して構成
されている。また、容器本体10は、外容器12の底面
部14の中央に、上述の二重構造とされた部分の隙間S
を真空にして封止するための封止機構40と、隙間内に
臨んで真空度を高めるためのゲッター50とが設けられ
ている。封止機構40は、底面部14に形成されて隙間
を真空にするための排気口と、この排気口を塞ぐガラス
製のろう材とを有しており、ろう材および排気口は保持
凹部内に設けられている。ろう材は、例えば、円柱形状
等の固形に形成されている。ろう材は、予め真空引きす
る前に、固形状態で保持凹部内に配置され、真空引き後
に、加熱により溶けて排気口を塞ぎ、その後固まって排
気口を封止している。
【0037】内容器11は、有底円筒形状に形成されて
おり、内側が凹湾曲形状の底面部11aと、底面部11
aの外周縁から立ち上がる円筒状の側面部11bと、側
面部11bの上方にあって開口10aを区画する口部1
1dとを有している。側面部11bは、その上端近傍に
ある頸部11cで径が一旦細くなり、頸部11cの上部
に口部11dが設けられている。外容器12の筒部13
は、内容器11の側面部11bの外周面を取り囲む略円
筒形状に形成されている。筒部13の上部には相対的に
小径の口部12aが設けられている。この口部12a
は、円筒形状に形成され、内容器11の口部11dと溶
接されている。口部12aの外周面には、中栓部15や
蓋16がねじ込まれる雄ねじが形成されている。外容器
12の底面部14は、内容器11の底面部11aに沿っ
て、略円板状に形成されている。底面部14の外周縁部
は、下方に延びる円筒形状に形成されている。
【0038】内容器11と外容器12の筒部13とは、
口部の上端部同士で、また、外容器12の筒部13の下
端部と、外容器12の底面部14の外周縁部とが、気密
状態で溶接されている。本発明では、容器本体10の表
面処理、特に、内容器11の内側面11iの表面処理が
新規なものとされ、メッキによる金属被膜が形成されて
いる。
【0039】以下、詳細に説明する。内容器11の外側
面11gには、図2に示すように、メッキにより銅から
なる金属被膜21が形成されている。金属被膜21は、
外側面11gの略全面に形成されている。ただし、金属
被膜21は、口部11dの外側面11g、特に、外容器
12と溶接される部分には形成されず、口部11dの外
側面11gでは、素地としての内容器11の素材表面が
露出している。
【0040】内容器11の内側面11iにも、メッキに
よる金属被膜22が形成されている。この金属被膜22
は、内側面11iの略全面に形成されている。ただし、
金属被膜22は、口部11dの内側面11i、特に、外
容器12と溶接される部分には形成されず、口部11d
の内側面11iでは、素地としての内容器11の素材表
面が露出している。
【0041】内容器11の内側面11iの金属被膜22
の膜厚(図3の寸法L2)は、内容器11の外側面11
gの金属被膜21の膜厚(図3の寸法L1)よりも厚く
形成されている。なお、上述の金属被膜の膜厚を、内側
面11iの金属被膜22と外側面11gの金属被膜21
との間で同じにしてもよい。内側面11iの金属被膜2
2の材質は、金、銀、銅、白金、ニッケル、クロム、
錫、亜鉛、アルミニウム、チタン等の金属、およびその
合金を例示でき、外側面11gの金属被膜21と同じ材
質としてもよいし、異なる材質としてもよい。金属被膜
の材質を、内側面11iと外側面11gとで異なるもの
とする場合には、各金属被膜の材質は、内容器11の素
材であるステンレス鋼と化合して安定化する金属が好ま
しい。また、内側面11iの金属被膜22の材質は、抗
菌性の金属、例えば、銀、銅を含む場合には、衛生的で
あり好ましい。
【0042】外容器12の筒部13の口部12aの表面
は、電解研磨が施されている。また、筒部13の外側面
13gは、バフ研磨が施されている。次に、容器本体1
0の製造方法を、図4のフローチャートおよび図5の模
式図を参照して説明する。ここで、図5の模式図では、
分かりやすくするために各部がその実際の形状や寸法に
対して誇張して描かれている。なお、後述する各実施の
形態で説明する図7,図10,図13および図17の模
式図も同様に、誇張して描かれている。
【0043】内容器11および外容器12を形成する形
成工程が行われる(ステップS1)。この形成工程で
は、内容器11、外容器12の筒部13、および外容器
12の底面部14が、プレス成形等により、それぞれ形
成される(図5(a)参照)。また、外容器12の筒部
13および底面部14に表面処理が必要に応じて施され
る。例えば、外容器12の筒部13の口部12aには電
解研磨が、筒部13の外周面にはバフ研磨が施される。
【0044】次に、形成工程で形成された内容器11の
外側面11gにメッキを施して金属被膜21を形成する
第1のメッキ工程(ステップS2)が行われる。この第
1のメッキ工程では、例えば、溶融メッキ法によりメッ
キが施される(図5(b)参照)。メッキに先立ち、口
部11dはマスキングされ、口部11dにメッキによる
金属被膜の形成が防止される。なお、メッキ方法は、溶
融メッキ法に限らず、他の公知のメッキ法を利用するこ
とができる。
【0045】次に、第1のメッキ工程の後に、内容器1
1の内側面11iにメッキを施して金属被膜22を形成
する第2のメッキ工程が行われる(ステップS3)。こ
の第2のメッキ工程では、第1のメッキ工程と同様にし
て、内側面11iにメッキが施される(図5(c)参
照)。このときに、メッキに先立ち、口部11dはマス
キングされ、口部11dにメッキによる金属被膜の形成
が防止される。なお、マスキングは、第1のメッキ工程
のマスキングと同時に一括して行うことができる。
【0046】次に、第2のメッキ工程の後に、内容器1
1と外容器12とを二重構造にするべく互いに溶接する
溶接工程が行われる(ステップS4)。すなわち、外容
器12の筒部13の内側に、内容器11が挿入され、口
部同士で嵌合され、この口部同士が気密状態となるよう
に溶接される(図5(d)参照)。また、外容器12の
筒部13の下端部と、外容器12の底面部14とを嵌合
し、互いに溶接する(図5(e)参照)。
【0047】次に、溶接工程の後で、隙間を真空にする
排気工程が行われる(ステップS5)。すなわち、溶接
工程で外容器12および内容器11とが溶接された組立
品を、真空加熱炉内で真空引きする。真空引き前、固形
状態のろう材を保持凹部に載置しておく。真空加熱炉内
が真空にされると、排気口を通じて隙間内が排気されて
真空にされる。その後、温度が高められると、ろう材が
溶けて排気口を封止し、隙間内は真空に維持される。
【0048】このようにして、真空保温容器としての容
器本体10が完成する。ここで、第1および第2のメッ
キ工程でのメッキ方法は、特に限定されない。例えば、
溶融メッキ、電気メッキ、金属浸透メッキ、化学メッキ
(無電解メッキ)の他、蒸着、溶射、スパッタリング、
イオンメッキ等の金属被膜を形成する方法を含む。ま
た、内容器11の外側面11gにメッキを施す第1のメ
ッキ工程では、上述のメッキ方法に加えて、金属箔を内
容器11に接合する方法を利用してもよい。また、第1
および第2のメッキ工程で同じ方法を利用してもよい
し、異なる方法を利用してもよい。
【0049】また、メッキによる金属被膜の形成を防止
する方法としては、マスキングの他、公知の他の方法を
利用することができる。また、上述の製造方法では、第
1のメッキ工程の後で、第2のメッキ工程が実施されて
いたが、逆に、第1のメッキ工程前に、第2のメッキ工
程が実施されてもよい。
【0050】次に、本発明の他の実施の形態を順次説明
する。以下の各実施の形態では、それまでに説明した実
施の形態と異なる部分を主に説明する。また、すでに説
明した部分と同様の部分については同じ符号を付して、
その説明を省略する。第2の実施の形態では、容器本体
10の内容器11の内側面11iの金属被膜22と、内
容器11の外側面11gの金属被膜21とは、同じ材質
で同じ膜厚とされて、メッキにより形成されている。金
属被膜の材質は、例えば、第1の実施の形態の内側面1
1iに形成された金属被膜22の材質を例示できる。
【0051】図6および図7を参照して、容器本体10
の製造方法を説明する。先ず、内容器11および外容器
12を形成する形成工程(ステップS11)が、第1の
実施の形態と同様に行われる(図7(a)参照)。次
に、形成工程で形成された内容器11の外側面11gお
よび内側面11iに同時にメッキを施して金属被膜2
1,22を形成するメッキ工程が行われる(ステップS
12)。このメッキ工程では、例えば、溶融メッキ法に
よりメッキが施される。メッキに先立ち、口部11dは
マスキングされ、口部11dの内側面11iおよび外側
面11gにメッキによる金属被膜の形成が防止される
(図7(b)参照)。
【0052】このメッキ工程の後に、内容器11と外容
器12とを二重構造にするべく互いに溶接する溶接工程
(ステップS13)(図7(c),(d)参照)が、そ
の後で、隙間を真空にする排気工程(ステップS14)
が、第1の実施の形態と同様にして行われる。第3の実
施の形態を図8を参照して説明する。
【0053】外容器12の筒部13の外側面13gおよ
び隙間内に臨む内側面13iには、ともに、メッキによ
る金属被膜23,24が形成されている。内容器11の
内側面11iおよび外側面11gには、メッキによる金
属被膜22,21が形成されている。金属被膜の材質
は、外容器12および内容器11の各面で同じものとさ
れ、例えば、第1の実施の形態の内側面11iに形成さ
れた金属被膜22の材質を例示できる。
【0054】次に、図9と図10を参照して、容器本体
10の製造方法を説明する。内容器11および外容器1
2を形成する形成工程(ステップS21)が、第1の実
施の形態と同様に行われるが、外容器12に、表面処理
は施されない(図10(a)参照)。その後、内容器1
1と外容器12の筒部13との口部同士を溶接する第1
の溶接工程(ステップS22)が行われる。すなわち、
外容器12の筒部13の内側に、内容器11が挿入さ
れ、口部同士で嵌合されて、この口部同士が気密状態と
なるように溶接される(図10(b)参照)。
【0055】この第1の溶接工程の後で、内容器11の
内側面11iおよび外容器12に同時にメッキを施して
金属被膜21,22,23,24を形成するメッキ工程
(ステップS23)が行われる。このメッキ工程では、
内容器11の内側面11iおよび外側面11gと、外容
器12の筒部13の内側面13iおよび外側面13gと
に、例えば、溶融メッキ法によりメッキが施される(図
10(c)参照)。メッキに先立ち、筒部13の下端部
はマスキングされ、メッキによる金属被膜の形成が防止
される。
【0056】このメッキ工程の後に、外容器12の筒部
13と底面部14とを溶接する第2の溶接工程(ステッ
プS24)が行われる。すなわち、外容器12の筒部1
3の下端部と、底面部14とを嵌合し、互いに気密状態
となるように溶接する(図10(d)参照)。この後
で、隙間を真空にする排気工程(ステップS25)が、
第1の実施の形態と同様にして行われる。
【0057】第4の実施の形態を、図11を参照して説
明する。本実施の形態の容器本体10は、第1の実施の
形態の容器本体10と以下の点で異なる。すなわち、容
器本体10の内容器11の内側面11iには、口部11
dにもメッキによる金属被膜22が形成されている。次
に、図12と図13を参照して、容器本体10の製造方
法を説明する。
【0058】内容器11および外容器12を形成する形
成工程(ステップS41)が、第1の実施の形態と同様
に行われる(図13(a)参照)。この後、形成工程で
形成された内容器11の外側面11gにメッキを施して
金属被膜21を形成する第1のメッキ工程(ステップS
42)が、第1の実施の形態と同様に行われる(図13
(b)参照)。
【0059】この第1のメッキ工程の後に、内容器11
と外容器12とを二重構造にするべく互いに溶接する溶
接工程(ステップS43)が、その後に、隙間を真空に
する排気工程(ステップS44)が、第1の実施の形態
と同様にして行われる(図13(c)参照)。排気工程
の後、内容器11の内側面11iにメッキを施して金属
被膜22を形成する第2のメッキ工程(ステップS4
5)が行われる(図13(d)参照)。この第2のメッ
キ工程では、例えば、電気メッキ法によりメッキが施さ
れて、内側面11iに金属被膜が施される。このときす
でに内容器11は溶接されているので、マスキングする
必要がない。
【0060】例えば、図14に示すように、排気工程後
の、内容器11および外容器12の組立体を倒立状態で
保持する。この状態で、組立体の口部近傍は、絶縁体8
3a,83bを介して陽極81により保持され、また、
組立体の外容器12の底面は、陰極82に当接してい
る。また、容器本体10の組立体の開口からは、メッキ
液を循環させるための管84が、内容器11の内底部近
傍にまで挿入される。管84も陽極として機能するもの
である。メッキ液は、組立体の開口から、シャワー状に
内容器の内部に送り込まれ、管84を通じて循環する。
陰極と陽極間に所定の電圧が印加されると、陰極とされ
るメッキのワークとしての組立体に、金属イオンが析出
し、内容器11の内側面11iにメッキが施されて金属
被膜が形成される。
【0061】なお、メッキ方法は、上述した電気メッキ
法に限らず、化学メッキ法等の、他の公知のメッキ法を
利用することができる。例えば、化学メッキ法では、内
容器の中に、金属塩と還元剤を入れて、内容器の内面
に、金属塩の金属イオンを析出させることとなる。な
お、第2のメッキ工程は、排気工程の前であって、溶接
工程の後に行われても構わない。
【0062】第5の実施の形態を、図15を参照して説
明する。本実施の形態の容器本体10は、第4の実施の
形態の容器本体10と以下の点で異なる。すなわち、容
器本体10の外容器12の筒部13の外側面に、メッキ
による金属被膜23が形成されている。また、外容器1
2の底面部14の下面となる外側面にも、メッキによる
金属被膜25が形成されている(図17(d)参照)。
【0063】次に、図16と図17を参照して、容器本
体10の製造方法を説明する。内容器11および外容器
12を形成する形成工程(ステップS51)(図17
(a)参照)と、形成工程で形成された内容器11の外
側面11gにメッキを施して金属被膜21を形成する第
1のメッキ工程(ステップS52)(図17(b)参
照)と、内容器11と外容器12とを二重構造にするべ
く互いに溶接する溶接工程(ステップS53)と、隙間
を真空にする排気工程(ステップS54)(図17
(c)参照)とが、順次、第4の実施の形態と同様にし
て行われる。
【0064】この排気工程の後、内容器11の内側面1
1iおよび外容器12に同時にメッキを施して金属被膜
を形成する第2のメッキ工程(ステップS55)が行わ
れる。この第2のメッキ工程では、第1のメッキ工程と
同様にして、内容器11の内側面11iと、外容器12
の筒部13の外側面13gと、外容器12の底面部14
の外側面とに、金属被膜22,23,25がそれぞれ施
される(図17(d)参照)。このときすでに内容器1
1および外容器12は溶接されているので、マスキング
する必要はない。
【0065】なお、第2のメッキ工程は、排気工程の前
であって、溶接工程の後に行われても構わない。また、
第2のメッキ工程でメッキが施される外容器12の部分
は、筒部13の上部等、少なくとも一部を含んでいれば
よく、例えば、底面部14の外側面のメッキは必要に応
じて施せばよい。このように本発明によれば、上述の各
実施の形態に示すように、内容器11の内側面11iに
形成されたメッキによる金属被膜22の表面は、従来の
電解研磨による表面に比べて滑らかにできるので、内側
面11iへの汚れの付着を抑制することができる。ま
た、メッキによる金属被膜では、高い耐蝕性を得ること
ができ、衛生的であり、手入れも容易である。しかも、
金属被膜であるので、高い耐久性を有する。
【0066】また、メッキによる金属被膜は、耐摩耗性
が向上する。特に、フッ素樹脂被膜に比べて、表面強度
が向上するので、ブラシを使用して洗浄されたときに
も、傷つき難い。従って、内容器11の内側面11iや
外容器12の外側面13gに好ましい。また、メッキに
よる金属被膜では、フッ素樹脂被膜に比べて、臭いが付
着し難い。
【0067】また、メッキによる金属被膜は、例えば、
着色や自身の光沢により容易に美観を向上させることが
できる。また、メッキによる金属被膜は、撥水性を有す
るので、汚れが付着し難い。また、メッキによる金属被
膜を形成した表面仕上げは、電解研磨による場合に比べ
て、安価で且つきれいな仕上がり面を得ることができ
る。
【0068】また、メッキによる金属被膜は、通常、内
側面11iのほぼ全面にほぼ均一な膜厚で形成できるの
で、内容器11の頸部11cの内側面11iにも確実か
つ容易に形成できる。一方、電解研磨や塗装により被膜
を形成する従来の場合では、頸部11cの内側面11i
に被膜を形成するのは困難で、特に、均一な被膜の形成
は極めて困難であった。
【0069】また、内容器11の外側面11gにも金属
被膜21が設けられている場合には、内容器11からの
輻射熱を抑制でき、保温性能を高めることができる。な
お、外側面11gに鏡面仕上げを施す場合にも、同様の
効果を得ることができるが、メッキによれば、安価に実
現できる。また、内容器11の外側面11gの金属被膜
21と、内容器11の内側面11iの金属被膜22と
は、別々に施されたメッキにより形成されたものである
場合には、内容器11の内側面11iと外側面11gと
で金属被膜を容易に異ならせることができる。例えば、
金属被膜の材質や膜厚を、内側面11iと外側面11g
とで異ならせることが考えられる。その結果、内側面1
1iと外側面11gに応じた金属被膜を容易に得ること
ができる。
【0070】また、第2および第3の実施の形態のよう
に、内容器11の外側面11gの金属被膜21と、内容
器11の内側面11iの金属被膜22とが、同時にメッ
キにより形成されたものである場合には、同時にメッキ
を施したので、内側面11iおよび外側面11gの金属
被膜を安価に得ることができる。また、内容器11の外
側面11gの金属被膜21と、内容器11の内側面11
iの金属被膜22とが、同じ材質とされた場合には、通
常、安価に得ることができる。
【0071】また、内容器11の外側面11gの金属被
膜21と、内容器11の内側面11iの金属被膜22と
が、互いに異なる材質とされた場合には、内側面11i
および外側面11gに応じた金属被膜を得ることができ
る。例えば、内側面11iの金属被膜22を抗菌性を有
する材質や、汚れの付着し難い材質とし、外側面11g
の金属被膜21を鏡面を得易い材質とすることが考えら
れる。
【0072】また、内容器11の内側面11iの金属被
膜22の膜厚が、内容器11の外側面11gの金属被膜
21よりも厚く形成される場合には、容器本体10の使
用実態に見合った金属被膜を得ることができる。という
のは、内側面11iは、内容液と触れ合い且つ洗浄の際
にブラシで擦られたりするので、摩耗により劣化する虞
がある。これに対して、内容器11の外側面11gは、
真空中にあり且つ触れられないことから、摩耗により劣
化する虞がないからである。このように、金属被膜の厚
さを、保温容器の使用実態に応じて摩耗を考慮したもの
とすることができ、安価に耐久性を高めることができ
る。
【0073】また、内容器11の口部11dの内側面1
1iおよび外側面11gが、金属被膜により覆われずに
露出している場合には、製作時に内容器11と外容器1
2との口部同士を溶接する際に、溶接の前処理である金
属被膜等の除去を省くことができるので、溶接にかかる
手間を少なくできる結果、真空保温容器としての容器本
体10を安価に製造することができる。しかも、溶接す
る際に、金属被膜に含まれる金属が溶接部分に不純物と
して混入することを防止できるので、冶金的欠陥を防止
できる結果、メッキによる溶接時の品質、例えば、溶接
部の強度の低下を防止することができる。
【0074】また、内容器11の内側面11iの金属被
膜22が、銀、銅等の抗菌性の金属を含む場合には、内
側面11iでの菌、微生物等の繁殖を抑制できるので、
より一層衛生的である。特に、金属被膜22がメッキに
よるものである場合には、メッキを施すだけで抗菌性を
付与できて、製造し易い。また、外容器12の外側面1
3gの金属被膜23,25が、抗菌性の金属を含む場合
には、外観も衛生的であり好ましい。
【0075】また、内容器11の内側面11iの金属被
膜22が、フッ素を含む場合には、内側面11iへの汚
れの付着をより一層抑制することができるので、より一
層衛生的であり、手入れも容易になる。ここで、このよ
うな作用効果を得られる金属被膜としては、フッ素を含
んでいればよく、金属被膜のメッキ方法、金属被膜中の
フッ素の存在態様等については特に限定しない。
【0076】また、第3および第5の実施の形態では、
外容器12の外側面13gにも、メッキによる金属被膜
23,25が形成されている。この金属被膜23,25
も、上述の内容器11の内側面11iに形成された金属
被膜22の作用効果、例えば、表面強度が高まり傷つき
難いこと、着色や光沢による美観の向上、撥水性による
汚れの付着防止、安価且つきれいな仕上がり面を同様に
得ることができるので、保温水筒2の外装の汚れ防止
や、美観の向上に好ましい。
【0077】上述の各実施の形態の製造方法では、内容
器11を形成する形成工程後に、内容器11の内側面1
1iにメッキを施して金属被膜22を形成するようにし
ているので、表面が滑らかな金属被膜22を容易に得る
ことができる。また、第1および第4の実施の形態の製
造方法では、内容器11の外側面11gにメッキを施す
第1のメッキ工程と、内容器11の内側面11iにメッ
キを施す第2のメッキ工程とが別々に行われる。これに
より、内側面11iと外側面11gとの間で金属被膜の
材質を容易に異ならせることができる。また、金属被膜
の厚みを、内側面11iと外側面11gとで容易に異な
らせることができる。その結果、内側面11iと外側面
11gとに応じた金属被膜を容易に形成することができ
て、しかも、メッキを施すためのコストを低減すること
ができる。
【0078】また、第2の実施の形態の製造方法のメッ
キ工程では、また、第3の実施の形態の製造方法のメッ
キ工程でも、内容器11の外側面11gおよび内側面1
1iに同時にメッキを施して金属被膜21,22を形成
している。このように、同時にメッキを施すので、メッ
キのための手間やコストを低減できる結果、製造コスト
を低減することができる。
【0079】また、第3の実施形態の製造方法における
メッキ工程では、また、第5の実施形態の製造方法にお
ける第2のメッキ工程では、内容器11の内側面11i
および外容器12に同時にメッキを施せるので、手間を
省いて、メッキのためのコストを低減できる結果、製造
コストを低減することができる。また、第3の実施の形
態の製造方法では、メッキ工程が溶接工程の後に行われ
る。第4の実施の形態の製造方法では、第2のメッキ工
程が溶接工程の後に行われる。また、第5の実施の形態
の製造方法でも、第2のメッキ工程が溶接工程の後に行
われる。このように、溶接工程後にメッキが施される場
合には、溶接前の処理の手間を少なくできる。上述の処
理としては、例えば、溶接前に行ったメッキにより形成
された金属被膜を除去することや、溶接前に行うメッキ
により金属被膜が形成されないようにマスキングするこ
とを例示することができる。このような処理の手間を少
なくできる結果、溶接のためのコストを低減することが
できる。また、溶接途中で、金属被膜に含まれる金属が
不純物として混入することを防止できるので、冶金的欠
陥を防止でき、メッキによる溶接時の品質、例えば、溶
接部の強度の低下を防止することができる。
【0080】また、第1の実施の形態の製造方法のよう
に、第1のメッキ工程と第2のメッキ工程とが溶接工程
の前に行われる場合には、溶接前に、第1のメッキ工程
と第2のメッキ工程とを続けて実施できるので、工程間
の搬送等の手間を省いて、工程間の搬送コストを低減で
きて、その結果、製造コストを低減することができる。
【0081】また、第3の実施の形態の製造方法では、
内容器11と外容器12の筒部13との口部同士で溶接
する第1の溶接工程の後であって、外容器12の筒部1
3と底面部14とを溶接する第2の溶接工程の前にメッ
キ工程が行われる。これにより、内容器11および外容
器12の隙間Sに臨む面にも同時にメッキを施すことが
でき、この場合には、より一層コストを低減することが
できる。
【0082】また、メッキ法として、化学メッキ法を利
用する場合には、金属被膜と素材との密着性がよく、メ
ッキによる金属被膜の表面硬さを、他のメッキ法に比べ
て高めることができる。また、メッキ法として、電気メ
ッキ法を利用する場合には、均一な膜厚の金属被膜を確
実に形成できる。また、第1、第2、第4および第5の
実施の形態では、内容器11の外側面11gに金属被膜
を形成した後に、内容器11と外容器12の筒部13と
を溶接するようにしている。これにより、内容器11と
外容器12の間の隙間Sが少ない場合であっても、内容
器11の外側面11gに金属被膜21を容易且つ均一に
形成することができる。従って、保温水筒2のような小
型化を要請される容器に好ましい。また、換言すれば、
小型化を図るのに好ましい。
【0083】また、容器本体10の表面処理がメッキに
よる金属被膜であれば、排気工程で低温溶融ガラス製の
ろう材を利用することができる。というのは、内側面1
1iにフッ素樹脂被膜を形成する場合には、通常、排気
工程の後で被膜が形成される。その被膜を焼成する際
に、周囲温度が400度になるので、その前の排気工程
で封止したろう材が再度溶融することがないように、排
気工程では、金属製のろう材を用いて高温で封止する方
法が取られるからである。
【0084】なお、上述の実施の形態では、外容器12
の筒部13と底面部14とは、別体に形成されていた
が、一体に形成されたものとしてもよい。この場合、上
述の第3の実施の形態の製造方法を除き、本発明を適用
することができる。また、容器本体10は、主に側面部
が二重構造とされて、底面部が一重構造のものにも適用
できる。
【0085】また、本発明は、上述の保温水筒2の他、
電気ポット、卓上魔法瓶、ランチジャー、保温調理鍋
等、金属製真空保温容器を利用した機器に適用すること
ができる。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種
々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の保温水筒の正面断
面図である。
【図2】図1の保温水筒の容器本体の断面図である。
【図3】図2のA部の拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の容器本体の製造方
法のフローチャートである。
【図5】図4に示す製造方法での、容器本体の状態を示
す模式図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の容器本体の製造方
法のフローチャートである。
【図7】図6に示す製造方法での、容器本体の状態を示
す模式図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の容器本体の拡大断
面図であり、図2のA部を示す。
【図9】本発明の第3の実施の形態の容器本体の製造方
法のフローチャートである。
【図10】図9に示す製造方法での、容器本体の状態を
示す模式図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態の容器本体の拡大
断面図であり、図2のA部を示す。
【図12】本発明の第4の実施の形態の容器本体の製造
方法のフローチャートである。
【図13】図12に示す製造方法での、容器本体の状態
を示す模式図である。
【図14】図12に示す第2のメッキ工程の概略構成を
示す説明図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態の容器本体の拡大
断面図であり、図2のA部を示す。
【図16】本発明の第5の実施の形態の容器本体の製造
方法のフローチャートである。
【図17】図16に示す製造方法での、容器本体の状態
を示す模式図である。
【符号の説明】
10 容器本体(金属製真空保温容器) 10a 開口 11 内容器 11d 口部 11g 外側面 11i 内側面 12 外容器 12a 口部 13 筒部 14 底面部 21,22,23,24,25 金属被膜 S 隙間
フロントページの続き Fターム(参考) 4B002 AA01 AA21 BA23 BA44 CA32 CA34 CA43 CA50 4H011 AA02 BA06 BB18 DA01 DD07 4K024 AA02 AA09 AA10 AA11 AB07 AB08 AB12 BA04 BB17 BB18 BB21 BC04 CB02 CB13 DB10 FA14 GA04 GA16 4K044 AA03 AB03 BA02 BA06 BA08 BB01 BB09 BB10 BC02 BC12 CA11 CA12 CA13 CA15 CA18

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製の内容器および外容器を隙間を隔て
    た二重構造として隙間を真空とされる金属製真空保温容
    器において、 上記内容器の内側面には、メッキによる金属被膜が形成
    されたことを特徴とする金属製真空保温容器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の金属製真空保温容器にお
    いて、 上記内容器の外側面には、金属被膜が設けられているこ
    とを特徴とする金属製真空保温容器。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の金属製真空保温容器にお
    いて、 上記内容器の外側面の金属被膜と、内容器の内側面の金
    属被膜とは、別々に施されたメッキにより形成されたも
    のであることを特徴とする金属製真空保温容器。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の金属製真空保温容器にお
    いて、 上記内容器の外側面の金属被膜と、内容器の内側面の金
    属被膜とは、同時にメッキにより形成されたものである
    ことを特徴とする金属製真空保温容器。
  5. 【請求項5】請求項2乃至4の何れかに記載の金属製真
    空保温容器において、 上記内容器の外側面の金属被膜と、内容器の内側面の金
    属被膜とは、同じ材質とされたことを特徴とする金属製
    真空保温容器。
  6. 【請求項6】請求項2または3に記載の金属製真空保温
    容器において、 上記内容器の外側面の金属被膜と、内容器の内側面の金
    属被膜とは、互いに異なる材質とされたことを特徴とす
    る金属製真空保温容器。
  7. 【請求項7】請求項2乃至6の何れかに記載の金属製真
    空保温容器において、 上記内容器の内側面の金属被膜は、内容器の外側面の金
    属被膜よりも厚く形成されたことを特徴とする金属製真
    空保温容器。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の何れかに記載の金属製真
    空保温容器において、 上記内容器は、開口を区画する口部を有し、この口部が
    外容器と溶接され、 金属被膜は、口部を余した内容器の表面に形成されてい
    ることを特徴とする金属製真空保温容器。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8の何れかに記載の金属製真
    空保温容器において、 上記内容器の内側面の金属被膜は、抗菌性の金属を含む
    ことを特徴とする金属製真空保温容器。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9の何れかに記載の金属製
    真空保温容器において、 上記内容器の内側面の金属被膜は、フッ素を含むことを
    特徴とする金属製真空保温容器。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10の何れかに記載の金属
    製真空保温容器の製造方法であって、 上記内容器を形成する形成工程と、 この形成工程の後に、内容器の内側面にメッキを施して
    金属被膜を形成するメッキ工程とを備えたことを特徴と
    する金属製真空保温容器の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の金属製真空保温容器
    の製造方法において、 上記メッキ工程の後または前に、内容器の外側面にメッ
    キを施して金属被膜を形成する外面メッキ工程をさらに
    備えたことを特徴とする金属製真空保温容器の製造方
    法。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の金属製真空保温容器
    の製造方法において、 上記メッキ工程は、内容器の内側面にメッキを施して金
    属被膜を形成すると同時に、内容器の外側面にメッキを
    施して金属被膜を形成することを特徴とする金属製真空
    保温容器の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項11乃至13の何れかに記載の金
    属製真空保温容器の製造方法において、 上記メッキ工程は、内容器の内側面にメッキを施して金
    属被膜を形成すると同時に、外容器にメッキを施して金
    属被膜を形成することを特徴とする金属製真空保温容器
    の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項11乃至14の何れかに記載の金
    属製真空保温容器の製造方法において、 上記内容器と外容器とを二重構造にするべく互いに溶接
    する溶接工程をさらに備え、 この溶接工程は、メッキ工程の前に行われることを特徴
    とする金属製真空保温容器の製造方法。
  16. 【請求項16】請求項12に記載の金属製真空保温容器
    の製造方法において、 上記内容器と外容器とを二重構造にするべく互いに溶接
    する溶接工程をさらに備え、 この溶接工程は、メッキ工程および外面メッキ工程の後
    に行われることを特徴とする金属製真空保温容器の製造
    方法。
  17. 【請求項17】請求項14に記載の金属製真空保温容器
    の製造方法において、 上記外容器は、筒部および底面部が別体で形成されてお
    り、 溶接工程は、内容器と外容器の筒部との口部同士で溶接
    する第1の溶接工程と、外容器の筒部と底面部とを溶接
    する第2の溶接工程とを含み、 メッキ工程は、第1の溶接工程と第2の溶接工程との間
    に行われることを特徴とする金属製真空保温容器の製造
    方法。
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