JPWO2017014159A1 - 飲料容器 - Google Patents

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Abstract

本発明は、耐久性、耐衝撃性および耐熱性などに優れ、汚染を除去する洗浄性に優れた飲料容器を提供する。本発明の飲料容器は、筒状体であって、両端に開口部を有しており、開口部それぞれの面積は、該筒状体の開口部間の長さの2分の1の位置の断面積に対する面積比が、50%以上である金属製の本体と、両端部に取り付けられた蓋体とを有するものである。

Description

本発明は、飲料容器に関する。さらに詳しくは、両端開口の本体とその両端に設けられた蓋体を有する飲料容器に関する。
従来飲料容器として、耐久性、耐衝撃性、耐熱性などの特性がある容器が多く用いられている。その機能が携行可能型であったり、室内載置型であったりすることから、目的に応じて水筒、ポット、魔法瓶などという名称が付けられてきた。それらの外観形状、材質、内部機構等は使用目的に応じて工夫されてきた。
これらの飲料容器に求められる特性に、内容物の付着により生じる汚染を防ぐ防汚性、同汚染を除去する洗浄性がある。また、内容物の高温もしくは低温を保持する保温性が求められる用途もある。
飲料用容器、特に金属製や耐熱性樹脂製飲料容器の内面の防汚性付与と、保温性向上のために、容器内周にフッ素樹脂等の樹脂をコーティングすることが行われている。
飲料容器に、特に保温性を持たせる構造として、容器内部を二重構造として二重構造内を真空にした真空二重構造が知られている。以前はガラス製二重構造が主流であったが、割れ難さから最近は金属製二重構造が多く使用されている。
防汚性と保温性を有する飲料容器として、金属製二重構造体の内面にフッ素樹脂をコーティングしたものも提案されている(特許文献1および2)。
しかしながら、従来公知のこれら飲料容器は、底部密閉構造で上部にのみ蓋を有する構造であるため、容器内面を洗浄し難く、特に細高い形状の容器では内面を綺麗に洗うのは難しく、衛生面の維持には困難を伴っていた。また、製造工程でフッ素樹脂をコーティングする際には、容器の側面、角部及び底面に塗装するので、膜厚にバラツキが出やすく、焼成温度も不均一となる結果、塗膜のクラック発生や粘着性が十分でないために期待する性能を発揮させるのが難しいという問題もあった。
特開平07−163477号公報 特開平07−31551号公報 特開2010−208681号公報
本発明者らは、前記の従来公知の飲料容器の課題を解決すべく鋭意研究した結果、本発明に到達したものである。
本発明は、耐久性、耐衝撃性および耐熱性などに優れ、汚染を除去する洗浄性に優れた飲料容器を提供するものである。
本発明は、容器内部の洗浄が容易であるため、汚染を除去する洗浄性に優れ、衛生面の管理が容易であるという衛生性に優れた飲料容器を提供するものである。
本発明は、本体の内面被膜の形成がし易く、また焼成温度も均一とし易いので、均一な被膜を得ることができる飲料容器を提供するものである。
本発明は、防汚性、保温性等を備えた飲料容器の提供も可能とする発明である。
さらに本発明は、製造工程が簡単になり、製造効率が向上するため、製造コストの低減が期待できる飲料容器を提供するものである。
筒状体であって、両端に開口部を有しており、開口部それぞれの面積は、該筒状体の開口部間の長さの2分の1の位置の断面積に対する面積比が、50%以上である金属性の本体と、両端部に取り付けられた蓋体とを有する飲料容器。
前記本体の両端の開口部の面積が等しい前記した飲料容器は本発明の好ましい態様である。
前記本体の断面積が円形、楕円形もしくは多角形である前記した飲料容器は本発明の好ましい態様である。
前記蓋体が、両端部の開口部に着脱可能に構成されている前記した飲料容器は本発明の好ましい態様である。
前記蓋体が、樹脂製である前記した飲料容器は本発明の好ましい態様である。
前記本体の内面に被膜が形成されている前記した飲料容器は本発明の好ましい態様である。
前記内面に形成された被膜が金属被膜である前記した飲料容器は本発明の好ましい態様である。
前記内面に形成された被膜がフッ素樹脂被膜である前記した飲料容器は本発明の好ましい態様である。
前記本体が真空二重構造である前記した飲料容器は本発明の好ましい態様である。
前記筒状体が、円筒である前記した飲料容器は本発明の好ましい態様である。
前記蓋体のうち少なくとも一つの天頂部が水平である前記した飲料容器は本発明の好ましい態様である。
本発明により、耐久性、耐衝撃性および耐熱性などに優れ、汚染を除去する洗浄性に優れた飲料容器を提供するものである。
本発明により、両端の開口部が大きいので、容器内部の洗浄が容易であり、汚染を除去する洗浄性に優れているので、衛生面の管理が容易であるという衛生性に優れた飲料容器が提供される。さらに、本発明の飲料容器の本体は筒状体であるため、食洗機を用いた洗浄を行う際、斜めに置いたりしても水切れが良く、食洗機を用いた洗浄においても洗浄性に優れている。
本発明により、両端の開口部が大きいので、本体の内面被膜の形成がし易く、また焼成温度も均一とし易いので、均一な被膜を得ることができる飲料容器が提供される。
本発明により、汚染を防ぐ防汚性が優れた飲料容器の提供が可能となる。
また、本発明により、保温性に優れた飲料容器の提供が可能となる。
本発明によれば、製造工程が簡単になり、製造効率が向上するため、製造コストが低減された飲料容器が提供される。
本発明の飲料容器では、両端部に蓋体を有するので、蓋体の形状、機能、構造、色彩等に変化を持たせることが可能となるので、使用者の好みに応じた多様な飲料容器の提供が可能となる。そのため、製造販売にあたっては、需要者の要求に応じることができ、豊富な品揃えが低廉なコストで可能となる。
両端部に蓋体を有する飲料用容器としては、柔軟な素材で狭い飲み口を有するペットボトルと呼ばれる容器において、お茶出しのために下部にティーバッグを挿入し固定するための蓋構造を設けることが提案されている(特許文献3)。しかしながら、この特許文献で提案されているようなペットボトルでは、本発明が達成する前記したような優れた効果を得ることはできない。
本発明の飲料容器の外観を示す概略図である。 本発明の容器本体を示す断面概略図である。 本発明の容器本体に蓋体が取り付けられている例を示す断面概略図である。 本発明の容器本体に蓋体が取り付けられている他の例を示す断面概略図である。 本発明の容器本体に蓋体が取り付けられている他の例を示す断面概略図である。 図5の中蓋上部を示す斜視図概略図である。 図5の外蓋に取っ手が付けられた例を示す斜視図概略図である。 本発明の蓋の一つの例であるワンタッチダイレクト構造の蓋を示す断面概略図である。 図8の外蓋が開いた状態を示す断面概略図である。
本発明は、筒状体であって、両端部に開口部を有しており、開口部それぞれの面積は、該筒状体の開口部間の長さの2分の1の位置(以下1/2高さという)の断面積に対する面積比が、50%以上である金属製の本体と、両端部に設けられた蓋体とを有する飲料容器を提供するものである。
本発明の飲料容器の本体の形状は、側面が湾曲しているような形状でもよいが、側面形状が直線である筒状体であることが好ましい。
本発明の飲料容器本体の断面形状は特に制限されるものではない。筒状体の断面形状は、円形、楕円形、多角形またはその他断面形状に凹部を含むような複雑な形状であってよいが、使用及び製造の容易さからは円形または楕円形であることが好ましく、円形であることがより好ましい。
本発明の飲料容器の本体の好ましい材質は、耐衝撃性、耐熱性、強度、耐久性等の観点から金属製であることが好ましい。金属としては、ステンレス、アルミニウム、銅などを挙げることができる。中でも錆の発生や酸化等の観点からステンレスであることがより好ましい。
本発明の飲料容器の本体は、両端部に開口部を有しており、開口部それぞれの面積は、1/2高さの断面積に対する面積比が、50%以上であることが好ましい。同面積比は、100%を超えてもよいので、同面積比が50〜150%程度でもよいが、より好ましくは50〜100%程度であることが望ましい。
両端の開口部が大きいことで、容器内部の洗浄が容易となり、洗浄性が向上する。さらに、細長い容器の底面、角部の塗装が困難であるという問題は解消され、焼成温度も均一となるため、形成される被膜の性能のバラツキも低減される。
両端の開口部の面積は同じであってもよいが、それぞれ異なった面積を有していてもよい。なかでも、両端部の開口部の面積が同じである態様が好ましい。
両端の開口部の面積が異なる場合、本体側面形状は平行ではないことがあるが、この場合も本発明の態様に包含される。
本発明の飲料容器の本体に、目的とする特性を付与するために、その内面に特性付与の被膜を形成させてもよい。被膜の例として金属被膜、樹脂被膜及びセラミック被膜を挙げることができる。
金属被膜の材質としては、金、銀、銅、白金、ニッケル、クロム、錫、亜鉛、アルミニウム、チタン等の金属、およびその合金、並びにこれらとフッ素樹脂との複合メッキを例示できる。金属被膜によって、内側面への汚れ付着の抑制、耐蝕性の付与、耐久性の付与などの性質を向上させる効果を期待することができる。また、銀や銅などの抗菌性を有する金属を被覆した場合、抗菌性の金属により内側面に菌等が繁殖し難くなるのでより一層衛生的となる。
このような金属被膜を形成させる方法としては、各種のメッキのほか、蒸着、溶射、スパッタリングなどの方法を挙げることができる。
本発明の飲料容器では、両端に十分な開口部が設けられているので、製造工程において、本体内面に金属被覆し易い。
樹脂被膜の代表的な例としては、フッ素樹脂被膜を挙げることができる。フッ素樹脂被膜により、内面の防汚性と保温性を向上させることができる。また、樹脂被膜の性能を改善するため、公知の各種充填材を被膜中に加えることもできる。
フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン(FEP)、ポリビニリデンフルオライド共重合体(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン共重合体(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTFE)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)など従来公知のものから選ぶことができる。
フッ素樹脂被膜を形成させるために、飲料容器本体の内面にフッ素樹脂を塗装する方法としては、特に制限されるものではないが、フッ素樹脂の水性分散体をスプレー塗布したり、ディッピング、流延などの方法で容器本体の内面に塗布したりして乾燥させる方法、フッ素樹脂の微粉末を静電粉体塗装法、流動浸漬法などの方法で塗布する方法などを採用して塗布した後に、加熱条件下で焼成を行う方法を挙げることができる。塗布方法については、上記した方法に限定されるものではなく、従来公知の方法から適宜選択することができる。焼成の条件も特に制限されるものではないが、たとえば200〜450℃の温度で5〜180分間焼成する条件が例示される。
フッ素樹脂塗装を行う際に、容器本体の内面を、前処理としてブラスト加工などの方法で粗面化処理してもよい。粗面化処理により被膜の密着性を向上することができる。
本発明の飲料容器では、本体の両端に十分な開口部が設けられているので、本体内面にフッ素樹脂塗装や粗面化処理がし易いという特徴がある。
従来、フッ素樹脂をコーティングする際に、容器の側面、角部及び底面に塗装する場合、膜厚にバラツキが出やすく、焼成温度も不均一となり、塗膜のクラック発生や粘着性が十分でないという問題があったが、本発明の飲料容器では、底面及び角部が存在しないため、上記の問題は解消される。
また、フッ素樹脂塗装を行う際に、フッ素樹脂に金、銀、亜鉛、銅、チタンなどの金属微粉末を分散させることにより、抗菌性を有する樹脂被膜を形成させることもできる(特開2008−239882号公報参照)。
本発明の飲料容器の本体を二重構造として内部を真空にすると、保温性を高めることができるので、特に保温性を重要視する場合には、容器本体を真空二重構造とすることができる。飲料容器の本体を二重構造として内部を真空にする方法としては、従来公知の方法から適宜選択して採用することができる。たとえば、特許文献1および2を参照することもできる。
本発明の飲料容器本体の両端開口部には、蓋体が取り付けられる。両端開口部に取り付けられた蓋体は、本体内に収容された飲料が漏れない構造のものであればよく、従来公知の蓋体構造のものから適宜選択して採用することができる。
また、蓋体を構成する材質は特に制限されるものではなく、従来公知の蓋体に使用されている材質から適宜選択して使用することができる。このような蓋体の好ましい材質として、樹脂を挙げることができる。
本発明の蓋体を構成する樹脂としては、とくに制限はなく、従来飲料容器の蓋体に使用されている樹脂から適宜選択して使用することができる。蓋体に使用することができる樹脂の例としては、高分子量ポリエチレンなどのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリアミドポリアセタール、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂などを挙げることができるが、これに限定されるものではない。
本発明の飲料容器本体の両端部に取り付けられる蓋体の構造として、単に本体に取り付けることができる構造と、飲料が漏れないよう開口部を覆う構造を有する単純構造の蓋であってもよい。そのような構造であれば、その蓋を取り外すと、本体開口部が飲み口となって飲料を飲むことができる。
このような構造の蓋体が、本体と反対側方向に凹部を形成しているときには、取り外した蓋体がコップの機能を果たすので、本体開口部から注ぎ出した飲料をそのコップに受けて飲むことができる。
本発明の蓋体の構造の他の例として、本体開口部に取り付けた蓋体に飲料の注ぎ口を設けた構造を挙げることができる。そのような蓋には注ぎ口を開閉させる構造が設けられる。そこに設けられた注ぎ口から飲料を注ぎ出し、コップ等の容器に受けて飲むことができる。
このような注ぎ口を有する構造の蓋を採用するとき、本体開口部に取り付けた蓋体を中蓋とし、さらにコップ形状の外蓋を取り付けることができる。コップ形状の外蓋が設けられていると、飲料容器を携行する際に不便なく飲料を飲むことができる。
さらに、本発明の蓋体の構造の他の例として、蓋体から直接飲料を飲むことができる飲み口を設けた蓋を中蓋として本体開口部に取り付け、飲み口を覆って飲料が漏れないようにする外蓋を取り付けてもよい。このような飲み口を設けた蓋を取り付けた場合、飲料容器はダイレクトボトルの構造を持つこととなる。
本発明の蓋体を、このようなダイレクトボトルの構造にする場合、外蓋をワンタッチで開放する構造を採用することもできる。外蓋をワンタッチで開放する構造とした場合には、飲料容器はワンタッチダイレクトボトルと呼ばれる構造を持つことになる。
本発明の飲料容器において、本体に蓋体を取り付ける構造としては、飲料が漏れない構造であれば、特に制限はない。
たとえば、本体と蓋体のそれぞれの取り付け部分に相対する螺子を設けて、本体に蓋体を螺合させて取り付ける方法を挙げることができる。
飲料容器は、安定的に直立させる形状あることが好ましいので、本体の両端部に設けられる蓋体のうち少なくともひとつの天頂部形状が水平であることが好ましい。
本発明の飲料容器を、手に持って持ち運んだり、内容物を飲んだりするときに、手が滑って飲料容器を落とすのを防ぎたい場合に、蓋体に取っ手を付けることもできる(特開2005−296234号公報参照)。
また、本発明の飲料容器を専用のポーチに収容して携帯するようにすることができる。飲料容器をポーチに収めた状態で、飲料容器から飲料を注ぎ出すことができることが必要である。容器内の飲料残量が少なくなると、使用者は、底部側を高く上げて傾けるので、このときに容器がポーチから抜け落ちないよう、ポーチの周側内面に合成ゴム製又はシリコン樹脂製の滑止材を貼り付け、ポーチを締めて滑止材を容器の周側に密着させるようにしたり、ポーチ及び容器のそれぞれ対応する位置に、突起状の係合突部と、該突部が挿入可能な開口係合口部とを設けて、挿入係合させるようにしたりすることが推奨される。
以下に本発明の飲料容器を、図を用いてより詳細に説明する。
図1は本発明の飲料容器の一例を示す外観図である。飲料容器1おいて、容器本体2の両端開口部に蓋体3aと蓋体3bが取り付けられている様子を示している。
図2は、本発明の飲料容器の本体2の断面概略図である。図2の例では、容器本体2はステンレス製の円筒であり、両端開口部の外端側には蓋体と螺合させる螺子dが形成されている。本体2の内面がフッ素樹脂によって塗装されていてもよい。
図2のaは、本体の開口部間の距離の2分の1の位置における断面積を意味している。
bおよびcはそれぞれ本体2の開口部の面積を意味する。b/aおよびc/aはともに50%以上である。
図3は、本発明の本体の開口部に取り付けられた蓋体の一例を示す断面概略図である。図3では、単純形状で開口部分のない蓋体3が、本体2の端部との螺合によって取り付けられている。蓋3の内面にはパッキン4が取り付けられている。蓋体3にパッキン4に取り付けると本体2の上縁がパッキンに当接して、本体内部を密閉し内容飲料の漏れを防ぐことができる。
図4は、本発明の本体の開口部に取り付けられた他の蓋体の一例を示す断面概略図である。図4の蓋体は、中蓋5と外蓋8とで構成されている。中蓋5は、本体2の端部外側の螺子と螺合して取り付けられている。中蓋5には立設する飲み口部6が一体に形成されていて、飲み口部6の開口部7が飲み口となる。
図4では外蓋8は、中蓋5の上部外側に設けられている螺子と螺合して取り付けられており、取り外せばコップの役割をする形状である。外蓋5は取り付ければ飲み口部6の上端に設けられたパッキン4に当接して本体2の内部を密閉する。ここではパッキンは軟質樹脂であるシリコーンゴム製である。
容器内の飲料は、飲み口に口をつけて直接飲むことができるし、外蓋をコップとして注ぎ出して飲むこともできる。
図4の中蓋5が本体2の端部内側に当接する部分にもパッキンが4設けられていて飲料の漏れを防いでいる。
図4の外蓋8は、中蓋5の外側に螺合させられているが、中蓋8も本体2の外側に螺合させられる構造としてもよい。
図5は、本発明の本体の開口部に取り付けられた蓋体のさらなる例を示す断面概略図である。図5は、図4の中蓋5の変形として示した。図5の中蓋には、立設する飲み口部に代えて注ぎ口9を有する構造になっている。注ぎ口9の上端には開閉蓋10が設けられていて、手動で開閉できる構造になっている。蓋10を開閉する構造は図5では、開閉手段11として示しているがその手段は公知のものから採用できるもので、図5では詳細表示は省略した。
図6は、図5の中蓋5の上部外観を示す斜視図概略図である。図6の(A)は、注ぎ口の開閉蓋10が閉じた状態を示している。図6の円形に見えるプッシュボタン12を押すと、同図の(B)に示すように開閉蓋10が開いて、注ぎ口9が開口する仕組みになっている。開口した注ぎ口9から飲料を注ぎ出すことができる。
図6の(B)の状態から、レバー13を押すと開閉蓋10が閉じて、同図の(A)に示されたような注ぎ口9が閉じた状態になる。
図7には、図5に示されているコップになる外蓋に取っ手がつけられた状態を示す斜視図概略図である。取っ手の付いたコップ14が示されている。
コップに取っ手を付けることによって、飲料が飲み易くなると共に容器およびコップの取り扱いが容易になって取り落としたり、こぼしたりする事故を減らすことができる。
図8は、ワンタッチダイレクトボトル構造の蓋を示す概略図である。容器本体2とこの本体2の端部に中蓋5が設けられている。本体2は、ステンレス製の真空二重構造となっており、内面がフッ素樹脂(PTFE)によって塗装されている。中蓋5には立設する飲み口部6が一体に形成されている。中蓋5上方には飲み口部7を開閉する外蓋8が取り付けられている。図8では、外蓋8は中蓋5にヒンジ15によって回動自在に係合されている。外蓋の係合部と反対側の箇所には、係合突起17が設けられている。この係合突起17は、プッシュボタン18に一体に形成されている係止片19に係合する構造となっている。係合突起17が係合されているとき、外蓋8は閉じられており、外蓋の内面に取り付けられたパッキン16が飲み口部に当接して容器本体内が密閉されている。
図9は、図8のプッシュボタン18が押された後の状態を示す概略図である。プッシュボタン18を押すことによって、係合突起17が係止片19から開放される結果、外蓋はヒンジ15に取り付けられているバネの力により開放され、飲み口7が開くので、そこに口を付けて中の飲料を飲むことができる。
本発明の両端に開口部を有する容器本体に取り付けられる蓋体の形状は、前記した蓋体の説明を参考に種々の組合せを採用することができる。製造のし易さやコストを考慮すれば、両端開口部に前記図3に記載されているような単純形状で開口部分のない蓋体を取り付けてもよい。このような構成の飲料容器は本発明の好ましい具体的態様の一つである。
また、一端の開口部に取り付けられる蓋体を前記図3に記載されているような単純形状の蓋体とし、他端の開口部に図4、図5もしくは図8に記載の蓋体、またはその変形である蓋体が取り付けられている構成の飲料容器もまた本発明の好ましい具体的態様である。
なお、諸要請に応じて両端開口部に図4、図5もしくは図8に記載の蓋体、またはその変形である蓋体が取り付けられている構成の飲料容器もまた本発明の具体的態様であって、両端の蓋体がそれぞれ異なった形状の蓋体であってもよい。
このような具体的構成を有する飲料容器であれば、前記した本発明の優れた効果が達成される。
(塗装性試験)
本発明の飲料容器は、本体の内面被膜の形成がし易く、また焼成温度も均一とし易いので、均一な被膜を得ることができるが、この優れた効果を示すために、簡易的な塗装試験を行った。
(実施例1)
長さ250mm×幅190mmの大きさで、厚みが1mmのアルミ板を幅方向に丸めて、直径約60mmの円筒状にして耐熱テープで固定した。円筒の両側の開口部から、エアースプレー塗装ガン(アネスト岩田(株)製 W−88−10E2 φ1mmノズル(手動ガン))を用いて、エアー圧力3〜4kgf/cmで液体フッ素樹脂塗料(三井・デュポンフロロケミカル(株)社製)を吹き付け、円筒内部に塗装を行った。塗装された液体質量が、基材1枚あたり約3gとなるように塗装し、強制通風循環炉で120℃×15分間乾燥後、さらに200℃×15分間乾燥し、塗膜を形成させた。塗装環境は温度25℃、湿度60%RHであった。
(比較例1)
実施例1と同様に基材(円筒)を作製した。円筒の一方の開口部からのみ、エアースプレー塗装ガン(アネスト岩田(株)製 W−88−10E2 φ1mmノズル(手動ガン))を用いて、エアー圧力3〜4kgf/cmで液体フッ素樹脂塗料(三井・デュポンフロロケミカル(株)社製)を吹き付け、円筒内部に塗装を行った。塗装された液体質量が、基材1枚あたり約3gとなるように塗装し、強制通風循環炉で120℃×15分間乾燥後、さらに200℃×15分間乾燥し、塗膜を形成させた。塗装環境は温度25℃、湿度60%RHであった。
(膜厚測定)
塗装後の円筒について、テープの固定を外して広げ平面状にして、円筒の長さ方向に沿って等間隔(約19mmおきに)に10か所、株式会社フィッシャーインストルメンツ製膜厚計を用いて塗膜の厚みを測定した。厚み測定は、幅方向に場所を変えて(約4cmおきに)それぞれ4か所行った。結果を表1に示す。
円筒の両側から塗装した実施例では、片側から塗装した比較例に比べて塗膜の厚みが均一であることがわかる。
本発明により、耐久性、耐衝撃性および耐熱性などに優れ、汚染を除去する洗浄性に優れた飲料容器が提供される。
本発明により提供される飲料容器は、両端の開口部が大きいので、容器内部の洗浄が容易であって、汚染を除去する洗浄性に優れているので、衛生面の管理が容易であるという衛生性に優れた飲料容器である。
本発明により、両端の開口部が大きいので、本体の内面被膜が形成し易く、また焼成温度も均一とし易いので、均一な被膜の飲料容器の提供が可能となる。
本発明によれば、汚染を防ぐ防汚性が優れた飲料容器の提供が可能となる。
本発明によれば、保温性に優れた飲料容器の提供が可能となる。
本発明によれば、製造工程が簡単になり、製造効率が向上するため、製造コストが低減された飲料容器が提供される。
本発明の飲料容器では、両端部に蓋体を有するので、蓋体の形状、機能と構造、色彩等に変化を持たせることが可能となるので、使用者の好みに応じた多様な飲料容器の提供が可能となる。そのため、製造販売にあっては、需要者の要求に応じることができ、豊富な品揃えが、低廉なコストで可能となる。
1.飲料容器
2.本体
3.蓋体
4.パッキン
5.中蓋
6.飲み口部
7.飲み口
8.外蓋
9.注ぎ口
10.開閉蓋
11.蓋開閉手段
12.プッシュボタン
13.レバー
14.手付きコップ
15.ヒンジ
16.パッキン
17.係止突起
18.プッシュボタン
19.係止片
a.1/2高さの断面積
b.開口部の断面積
c.開口部の断面積
d.螺子

Claims (11)

  1. 筒状体であって、両端に開口部を有しており、開口部それぞれの面積は、該筒状体の開口部間の長さの2分の1の位置の断面積に対する面積比が、50%以上である金属製の本体と、両端部に取り付けられた蓋体とを有する飲料容器。
  2. 両端の開口部の面積が等しいことを特徴とする請求項1に記載の飲料容器。
  3. 前記本体の断面形状が円形、楕円形もしくは多角形である請求項1または2に記載の飲料容器。
  4. 前記蓋体が、両端部の開口部に着脱可能に構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の飲料容器。
  5. 前記蓋体が、樹脂製である請求項1〜4のいずれかに記載の飲料容器。
  6. 前記本体の内面に被膜が形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の飲料容器。
  7. 前記内面に形成された被膜が金属被膜である請求項6に記載の飲料容器。
  8. 前記内面に形成された被膜がフッ素樹脂被膜である請求項6に記載の飲料容器。
  9. 前記本体が真空二重構造である請求項1〜8のいずれかに記載の飲料容器。
  10. 前記筒状体が、円筒であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の飲料容器。
  11. 前記蓋体のうち少なくとも一つの天頂部が水平である請求項1〜10のいずれかに記載の飲料容器。
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