JP2000196880A - 白基準デ―タ検出装置 - Google Patents

白基準デ―タ検出装置

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JP2000196880A
JP2000196880A JP10373023A JP37302398A JP2000196880A JP 2000196880 A JP2000196880 A JP 2000196880A JP 10373023 A JP10373023 A JP 10373023A JP 37302398 A JP37302398 A JP 37302398A JP 2000196880 A JP2000196880 A JP 2000196880A
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Bunichi Osuga
文一 大須賀
Hideyo Nakano
秀世 中野
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】補正板の傷やゴミ等の影響を受けにくく、しか
も光電変換素子の読取画素の良否をも判断しながら、確
実にシェーディング補正用の白基準データを検出するこ
とができる白基準データ検出装置を提供する。 【解決手段】補正板の所定ラインを読み取って得られる
第1の画像データと基準値αとを各画素位置毎に比較し
て、光電変換素子の読取画素の良否を判定し、第1の画
像データおよび補正板の所定ラインから所定ライン数だ
け移動したラインを読み取って得られる第2の画像デー
タの同一画素位置毎の差分絶対値と基準値βとを各々比
較して、各々対応する画素位置の画像データおよびフラ
グデータを更新することを複数ラインについて繰り返し
行い、その後、フラグデータと基準値mとを各画素位置
毎に比較して、白基準データとなる1ライン分の第1の
画像データを得ることにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばファクシミ
リやデジタル複写機等のように、反射原稿を読み取って
処理する装置において、読み取り後の画像データに対し
てシェーディング補正の際に用いられる白基準データを
検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】反射原稿を光学的に読み取り、それを電
気信号に変えて処理する装置では、光学系装置の歪みに
応じて読み取った画像に濃度むらが発生する。このた
め、従来より、実際に反射原稿の画像を読み取る前に、
補正板の画像を読み取ってシェーディング補正用の白基
準データを検出しておき、実際の反射原稿を読み取った
際に、読み取った反射原稿の画像に対応する画像データ
に対して、検出した白基準データを用いてシェーディン
グ補正が行われている。
【0003】しかし、補正板の表面に傷が付いていた
り、ゴミ等が付着している場合、補正板の画像を読み取
って白基準データを検出する際に、これらの傷やゴミ等
による悪影響が含まれてしまって有効な白基準データを
検出することができず、シェーディング補正の精度が低
下するという問題があった。このような問題を解決する
手段の1つとして、例えば特開平5−308521号公
報に開示の画像読取装置のシェーディング補正装置が提
案されている。
【0004】このシェーディング補正装置では、濃度基
準板の画像を読み取り、2つのラインメモリを交互に使
用して、互いに隣接する2つのラインの同一画素位置の
画像データの差分絶対値を各々算出し、1ライン全ての
画素位置にわたって、各々の画像データの差分絶対値に
所定値以上の差がないラインが所定本数だけ計数された
時、これらの連続する複数ラインには、傷やゴミ等のシ
ェーディング補正に悪影響を及ぼすものが存在しない部
分であると判断して、これらの連続する複数のラインを
読み取ってシェーディング補正データを検出している。
【0005】このシェーディング補正装置によれば、2
つのラインメモリを交互に使用することによって、隣合
ったライン間の対応する全画素データを比較し、傷やゴ
ミ等の存在の有無を判断しているので、ラインの画素デ
ータの平均値を用いるものに対して、適正なシェーディ
ング補正データが得られ、基準濃度板上にたとえわずか
な傷やゴミが存在した場合でも、それらに全く影響を及
ぼされないという効果があるとしている。
【0006】しかし、同公報に開示の画像読取装置のシ
ェーディング補正装置では、シェーディング補正用の白
基準データを検出するために、1ライン全ての画素位置
にわたって、各々の画像データの差分絶対値に所定値以
上の差がないラインを所定本数以上連続的に計数する必
要があるため、すなわち、複数ラインの全てにわたっ
て、傷やゴミ等のない補正板が必要となるため、サービ
スマンが必要以上に神経質に補正板の清掃を行わなけれ
ばならないという問題がある。
【0007】また、同公報に開示の画像読取装置のシェ
ーディング補正装置では、単純に隣接する2つのライン
の同一画素位置の画像データの差分絶対値を算出し、こ
の差分絶対値の大きさだけで判断しているため、すなわ
ち、画像データの値では判断していないため、CCD等
の光電変換素子の読取画素に不良があって、読み取り後
の画像データの値が暗電流レベル付近の低い値であって
も、光電変換素子の読取画素の不良を検出することがで
きないという別の問題もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、前記従来技術に基づく問題点を解決し、補正板の傷
やゴミ等の影響を受けにくく、確実にシェーディング補
正用の白基準データを検出することができる白基準デー
タ検出装置を提供することにある。また、本発明の第2
の目的は、前記第1の目的に加えて、光電変換素子の読
取画素の良否をも判断しながらシェーディング補正用の
白基準データを検出することができる白基準データ検出
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、白基準データとなる1ライン分の第1の
画像データを保持する第1の保持手段と、この第1の保
持手段に保持される1ライン分の第1の画像データの各
画素位置に対応するフラグデータを保持する第2の保持
手段と、補正板の所定ラインを読み取って前記第1の保
持手段に保持された第1の画像データおよび前記補正板
の所定ラインから所定ライン数だけ移動したラインを読
み取って得られる第2の画像データの同一画素位置毎の
差分絶対値を算出し、各々の画素位置の差分絶対値と第
1の基準値とを比較して、各々対応する画素位置の前記
フラグデータを更新する第1の更新手段と、前記第1の
画像データと前記第2の画像データとを同一画素位置毎
に比較して、前記第2の画像データが、前記第1の画像
データよりも、前記第1の基準値を越えて上回っている
かどうかを各画素位置毎に判断し、各々対応する画素位
置の前記第1の画像データおよび前記フラグデータを更
新する第2の更新手段と、読み取ったライン数が所定の
最大読取ライン数になるまで、移動後の前記ラインから
前記所定ライン数だけ移動したラインを読み取り、前記
第1および第2の更新手段を用いて、各々対応する画素
位置の前記第1の画像データおよび前記フラグデータを
更新することを繰り返し行うよう制御する手段と、前記
最大読取ライン数までラインを読み取って、前記第1の
画像データおよび前記フラグデータを更新した後、前記
フラグデータと第2の基準値とを各画素位置毎に比較し
て、前記白基準データとなる1ライン分の前記第1の画
像データが得られたかどうかを判断する手段とを有する
ことを特徴とする白基準データ検出装置を提供するもの
である。
【0010】ここで、上記白基準データ検出装置におい
て、さらに、前記第1の保持手段に保持された第1の画
像データと第3の基準値とを各画素位置毎に比較して、
光電変換素子の読取画素の良否を判定する手段を有する
のが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明の白基準データ検出装置を詳細
に説明する。
【0012】図1は、本発明の白基準データ検出装置を
適用する画像読取装置の一実施例の構成概念図である。
図示例の画像読取装置10は、例えばファクシミリやデ
ジタル複写機等のように、各種印刷物等の反射原稿に記
録された画像を光電的に読み取って処理するもので、同
図には、白基準データの補正板12と、光源14、反射
ミラー16a,16b,16c、結像レンズ18および
光電変換素子20からなる光学系装置と、本発明の白基
準データ検出装置22と、画像処理装置24とを示して
ある。
【0013】画像読取装置10では、実際に反射原稿を
読み取る前に、まず、補正板12の画像を読み取ること
により、本発明の白基準データ検出装置22によってシ
ェーディング補正用の白基準データが検出され、画像処
理装置24のシェーディング補正回路26に設定され
る。その後、実際に読み取った反射原稿の画像に対応す
る画像データに対して、画像処理装置24において、あ
らかじめ設定されている白基準データを用いてシェーデ
ィング補正を含む各種の画像処理が行われる。
【0014】ここで、光源14は、主走査方向(紙面と
垂直方向)に延在しており、光源14から補正板12に
対して読取光が照射される。読取光は補正板12の表面
で反射され、補正板12の画像を担持する反射光が、反
射ミラー16a,16b,16cを介して結像レンズ1
8へ入射される。そして、結像レンズ18により、反射
光は光電変換素子20の受光面に結像され、光電変換素
子20により、補正板12の1ライン分の画像が光電変
換されて読み取られる。
【0015】また、補正板12と光学系装置とを相対的
に、副走査方向(図中左右方向)へ連続的に移動するこ
とにより、補正板12の複数ライン分の画像が順次光電
変換されて読み取られる。光電変換素子20によって読
み取られた補正板12の画像に相当する画像データは本
発明の白基準データ検出装置22に入力され、この画像
データに基づいて有効な白基準データが検出され、画像
処理装置24内のシェーディング補正回路26に入力さ
れる。
【0016】シェーディング補正用の白基準データが検
出された後、反射原稿の画像を読み取るに際しては、白
基準データの補正板12の代わりに実際の反射原稿が読
み取られ、読み取られた反射原稿の画像に相当する画像
データは画像読取装置24に入力される。画像処理装置
24では、前述のように、シェーディング補正回路26
により、白基準データを用いてシェーディング補正が行
われ、その他各種の画像処理も合わせて行われる。
【0017】次に、図2および図3を参照しながら、本
発明の白基準データ検出装置の構成とその動作について
詳細に説明する。ここで、図2は、本発明の白基準デー
タ検出装置の一実施例の構成概念図であり、図3は、そ
の動作を表す一実施例のフローチャートである。
【0018】まず、図2に示すように、白基準データ検
出装置22は、ADC(アナログ/デジタル変換器)2
8と、画像メモリ30と、比較器32と、演算器34
と、比較器36と、比較器40と、フラグメモリ42
と、比較器44と、セレクタ46と、加算器48と、セ
レクタ50と、アドレスカウンタ52と、比較器54
と、ラインカウンタ56と、比較器58と、コントロー
ラ60とを有する。
【0019】なお、同図には、図1の画像読取装置10
の構成要件となるCPU(マイクロプロセッサ)62
と、モータ制御回路64と、ステッピングモータ66と
を合わせて示してある。CPU62は、本発明の白基準
データ検出装置22を含む画像読取装置10全体の制御
を行うもので、このCPU62により、例えばモータ制
御回路64が制御され、ステッピングモータ66が作動
して、補正板12ないしは光学系装置が相対的に移動さ
れる。
【0020】白基準データ検出装置22において、ま
ず、ADC28は、アナログの画像データをデジタルの
画像データに変換する。ADC28には、図1の光電変
換素子20から補正板12の画像に相当するアナログの
画像データが入力され、ADC28からは、その変換後
のデジタルの画像データPix(L+1,n)が出力さ
れて、画像メモリ30、演算器34および比較器40に
入力される。なお、L+1は副走査方向のライン位置、
nは主走査方向の画素位置を表す。
【0021】続いて、画像メモリ30は、最終的に有効
な白基準データとなる1ライン分の画像データを保持す
るためのラインメモリであって、コントローラ60から
入力されるライトイネーブル信号WE、リードイネーブ
ル信号REおよびチップセレクト信号CSからなる制御
信号により、ADC28から入力される現在のラインの
画像データPix(L+1,n)が、アドレスカウンタ
52から入力されるメモリアドレスに書き込まれるか、
あるいは、同メモリアドレスに保持されている画像デー
タが1ライン前の画像データPix(L,n)として読
み出される。画像メモリ30から出力される画像データ
Pix(L,n)は、比較器32、演算器34および比
較器40に入力されるとともに、最終的には有効白基準
データとして出力される。
【0022】比較器32は、画像メモリ30から入力さ
れる1ライン前の画像データPix(L,n)と光電変
換素子20の各読取画素の良否を判定するための基準値
αとを各画素位置毎に比較する。比較器32から出力さ
れる比較結果はコントローラ60に入力される。
【0023】続いて、演算器34および比較器36は、
まず、演算器34により、画像メモリ30から入力され
る1ライン前の画像データPix(L,n)およびAD
C28から入力される現在のラインの画像データPix
(L+1,n)の同一画素位置の差分絶対値を算出し、
比較器36により、演算器34から入力される各々の画
素位置の差分絶対値とその許容範囲となる基準値βとを
比較する。比較器36から出力される比較結果はコント
ローラ60に入力される。
【0024】また、比較器40は、画像メモリ30から
入力される1ライン前の画像データPix(L,n)と
ADC28から入力される現在のラインの同一画素位置
の画像データPix(L+1,n)とを比較する。比較
器から出力される比較結果はコントローラに60入力さ
れる。
【0025】次に、フラグメモリ42は、画像メモリ3
0に保持されている1ライン分の画像データPix
(L,n)の各画素位置に対応するフラグデータC1
(n)を保持する。画像メモリ30の場合と同じよう
に、コントローラ60から入力される制御信号WE,R
EおよびCSにより、セレクタ50から入力される新た
なフラグデータC1(n)が、アドレスカウンタ52か
ら入力されるメモリアドレスに書き込まれるか、あるい
は、同メモリアドレスに保持されているフラグデータC
1(n)が読み出されて、比較器44および加算器48
に入力される。
【0026】なお、フラグデータC1(n)は、画像メ
モリ30に保持されている画像データPix(L,n)
が、有効な白基準データであるかどうかを判断するため
の検出回数であって、本実施例では、2つのラインの同
一画素位置の画像データ同士の差分絶対値が、前述の基
準値β以下であることを基準値m回検出した時に、補正
板12のゴミや傷等のない画素位置の画像を読み取って
有効な白基準データが得られたものと判断する。基準値
mの値は最低でも3回以上、現実的には6〜10回とす
るのが好ましい。
【0027】続いて、比較器44は、フラグメモリ42
から入力されるフラグデータC1(n)とあらかじめ値
が決定されている前述の基準値mとを各画素位置毎に比
較する。比較器44から出力される比較結果はコントロ
ーラ60に入力される。
【0028】また、セレクタ46、加算器48およびセ
レクタ50は、まず、セレクタ46により、コントロー
ラ60から入力される制御信号(比較器44の比較結
果)に基づいて‘1’または‘0’のいずれかを出力
し、加算器48により、各々の画素位置に対応するフラ
グデータC1(n)にセレクタ46から入力される
‘1’または‘0’を順次加算した後、セレクタ50に
より、コントローラ60から入力される制御信号(比較
器40の比較結果)に基づいて、加算器48から入力さ
れる加算結果、もしくは、‘0’のいずれかを出力す
る。セレクタ50の出力はフラグメモリ42に入力され
る。
【0029】続いて、アドレスカウンタ52は、主走査
方向の画素位置をカウントする。アドレスカウンタ52
には、副走査方向のライン同期信号LSYNCおよび主
走査方向のクロック信号VCLKが入力されており、本
実施例では、副走査方向のライン同期信号LSYNCに
より初期化された後、主走査方向のクロック信号VCL
Kによりカウントアップする。アドレスカウンタ52か
ら出力される主走査方向の画素位置の値は、比較器54
に入力されるとともに、メモリアドレスとして画像メモ
リ30およびフラグメモリ42にも入力される。
【0030】比較器54は、アドレスカウンタ52から
入力される主走査方向の画素位置の値と主走査方向の有
効画素数(1ラインの総画素数)Nmaxとを比較す
る。比較器54から出力される比較結果はコントローラ
60に入力される。
【0031】また、ラインカウンタ56は、副走査方向
の読取ライン数C0をカウントする。ラインカウンタ5
6には、副走査方向のライン同期信号LSYNCおよび
補正板12を読み取る間隔を表すライン間隔信号LDU
TYが入力されており、ライン間隔信号LDUTYによ
り決定されるライン間隔毎に、副走査方向のライン同期
信号LSYNCによりカウントアップされる。ラインカ
ウンタ56から出力される副走査方向の読取ライン数C
0の値は比較器58に入力される。
【0032】比較器58は、ラインカウンタ56から入
力される副走査方向の読取ライン数C0の値と副走査方
向の最大読取ライン数(白基準データを検出するために
読み取りを行う総ライン数)Lmaxとを比較する。比
較器58から出力される比較結果はコントローラ60に
入力される。
【0033】最後に、コントローラ60は、CPU62
の制御の下で、本発明の白基準データ検出装置22全体
の動作を制御する。コントローラ60には、前述のよう
に、比較器32,36,40,44,54および58か
らの比較結果が入力されるとともに、さらに副走査方向
のライン同期信号LSYNCおよびライン間隔信号LD
UTYも入力されている。また、コントローラ60から
は、セレクタ46および50に対して制御信号が出力さ
れるとともに、画像メモリ30およびフラグメモリ42
に対して、これらのメモリの動作を制御するための制御
信号WE,REおよびCSが出力されている。
【0034】本発明の白基準データ検出装置は、基本的
に以上のようなものである。なお、本発明の白基準デー
タ検出装置の具体的な回路構成は図示例のものに限定さ
れず、例えば同じ機能を実現する他の回路等のハードウ
ェアの他、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェア
を組み合わせても実現可能である。次に、図2に示すフ
ローチャートを参照しながら、図1に示す画像読取装置
の動作とともに、本発明の白基準データ検出装置の動作
を説明する。
【0035】なお、以下の説明では、画像読取装置10
が、例えばA3サイズの反射原稿を600dpiの25
6階調(白=255〜黒=0)で読み取るものであると
する。この場合、画像メモリ30としては8ビット×7
296ワード、フラグメモリ42としては、基準値m=
3とした場合、2ビット×7296ワードのメモリが必
要となり、主走査方向の有効画素数Nmax=7296
ドットとなる。また、本実施例では、最大読取ライン数
Lmax=30ライン、ライン間隔信号LDUTY=8
ライン、基準値α=76、基準値β=4とする。
【0036】白基準データを検出するに際しては、図3
のフローチャートに示すように、まず、STEP1とし
て、フラグメモリ42、アドレスカウンタ52、ライン
カウンタ56等が初期化される。本実施例では、フラグ
メモリ42に保持されているフラグデータC1(n)の
値は全て‘0’とされ、アドレスカウンタ52およびラ
インカウンタ56の初期値も‘0’とされる。
【0037】初期化が終了した後、STEP2として、
補正板12のあらかじめ設定されているライン位置で1
ライン分の画像が読み取られ、例えば図4に示すよう
に、補正板12の1ライン目の画像が読み取られ、AD
C28によりデジタル化された各々の画素位置の画像デ
ータPix(L+1,n)が、アドレスカウンタ52か
ら入力される主走査方向の画素位置に対応する画像メモ
リ30のメモリアドレスに順次保持される。
【0038】続いて、STEP3として、コントローラ
60からの要求に基づいて、CPU62によりモータ制
御回路64が制御され、ステッピングモータ66が作動
され、図4に示すように、補正板12もしくは光学系装
置がライン間隔信号LDUTYによりあらかじめ設定さ
れているライン数分、本実施例の場合8ライン分だけ相
対的に移動されて2ライン目とされる。この時、ライン
カウンタ56がカウントアップされ、副走査方向の読取
ライン数C0の値が1つ増加する。
【0039】続いて、STEP4として、比較器58に
より、ラインカウンタ56から出力される副走査方向の
読取ライン数C0の値が、副走査方向の最大読取ライン
数Lmax=30以下であるかどうかが判断される。
【0040】この時、副走査方向の読取ライン数C0の
値が、副走査方向の最大読取ライン数Lmax以下であ
れば(Y)、すなわち、有効な白基準データを検出する
ためにあらかじめ設定されている最大読取ライン数Lm
axになっていなければ次のSTEP5に進む。一方、
副走査方向の最大読取ライン数Lmaxよりも大きけれ
ば(N)、最大読取ライン数にわたっても、1ライン分
の有効な白基準データを検出することができなかったも
のとして、コントローラ60からの要求に基づいて、C
PU62の制御によりエラーフラグが出力される。
【0041】続いて、補正板12の移動後のライン位置
で次の1ライン分の画像が読み取られ、ADC28によ
り現在のラインの画像データPix(L+1,n)とし
て各画素位置毎に順次出力されつつ同時に、STEP5
として、アドレスカウンタ52から入力される主走査方
向の画素位置に対応する画像メモリ30のメモリアドレ
スから、1ライン前の1画素の画像データPix(L,
n)が各画素位置毎に順次読み出される。そして、比較
器32により、この1ライン前の画像データPix
(L,n)と基準値α=76とが各画素位置毎に比較さ
れ、その比較結果がコントローラ60に入力される。
【0042】この時、1ライン前の各画素位置の画像デ
ータPix(L,n)の値が基準値α以上であれば
(Y)、コントローラ60により、光電変換素子20の
該当する画素位置の読取画素は正常であると判断され、
STEP6に進む。一方、基準値αよりも小さければ
(N)、光電変換素子20の読取画素の不良、もしく
は、基準板12の傷やゴミ等であると判断される。そし
て、STEP5−1として、画像メモリ30に保持され
ている1ライン前の該当する画素位置の画像データPi
x(L,n)は、現在のラインの同一画素位置の画像デ
ータPix(L+1,n)と入れ替えられ、STEP8
へ進む。
【0043】続いて、STEP6として、例えば図4に
示すように、演算器34により、画像メモリ30から読
み出された1ライン前の画像データPix(L,n)お
よびADC28から入力される現在のラインの画像デー
タPix(L+1,n)の同一画素位置の差分絶対値が
各画素位置毎に算出され、比較器36により、演算器3
4からの各画素位置の差分絶対値とその許容範囲として
あらかじめ設定されている基準値β=4とが比較され、
その比較結果がコントローラ60に入力される。
【0044】ここで、差分絶対値が基準値β以下であれ
ば(Y)、すなわち、1ライン前の各画素位置の画像デ
ータPix(L,n)と現在のラインの同一画素位置の
画像データPix(L+1,n)との差が基準値βの範
囲以内であれば、コントローラ60により、1ライン前
の該当する画素位置の画像データPix(L,n)と現
在のラインの同一画素位置の1画素の画像データPix
(L+1,n)とはほぼ同じ有効な白基準データである
と判断される。
【0045】そして、STEP6−1として、比較器4
4により、フラグメモリ42に保持されているフラグデ
ータC1の値が、あらかじめ決定されている基準値m=
3であるかどうかが判断され、フラグデータC1の値が
基準値mであれば(Y)、セレクタ46、加算器48お
よびセレクタ50により、STEP6−2に示すよう
に、フラグデータC1は現状の値が保持され、基準値m
に到達していなければ(N)、STEP6−3に示すよ
うに、フラグデータC1の値に1が加えられ、セレクタ
50を介して再度フラグメモリ42に保持される。その
後、STEP8へ進む。
【0046】一方、STEP6において、差分絶対値が
基準値βよりも大きければ(N)STEP7に進み、比
較器40により、1ライン前の画像データPix(L,
n)と現在のラインの同一画素位置の画像データPix
(L+1,n)とが比較され、その比較結果がコントロ
ーラに60入力される。
【0047】ここで、1ライン前の各画素位置の画像デ
ータPix(L,n)の値よりも、現在のラインの同一
画素位置の画像データPix(L+1,n)の値が大き
い場合には(Y)、コントローラ60により、1ライン
前の該当する画素位置の画像データPix(L,n)よ
りも、現在のラインの同一画素位置の画像データPix
(L+1,n)の方がさらに白いものであり、尚かつ、
その差分はSTEP6の結果より基準値β以上であるこ
とから、今後はこの現在のラインの同一画素位置の画像
データPix(L+1,n)を白基準データとして使用
する必要があると判断される。
【0048】そして、STEP7−1として、まず、セ
レクタ50により‘0’が選択的に出力され、該当する
画素位置の画像データに対応するフラグメモリ42のア
ドレスに保持されているフラグデータC1(n)が
‘0’に書き替えられる。すなわち、この画素位置のフ
ラグデータC1(n)が初期化される。また、画像メモ
リ30に保持されている1ライン前の該当する画素位置
の画像データPix(L,n)は、現在のラインの同一
画素位置の画像データPix(L+1,n)に入れ替え
られる。
【0049】一方、STEP7において、1ライン前の
各画素位置の画像データPix(L,n)の値よりも、
現在のラインの同一画素位置の画像データPix(L+
1,n)の値が小さい場合は(N)、Pix(L,n)
の方がPix(L+1,n)よりも白いということであ
り、尚かつ、その差分はSTEP6の結果より基準値β
以上であることから、画像メモリ30に保持されている
1ライン前の該当する画素位置の画像データPix
(L,n)の値、および、この画素位置の画像データに
対応するフラグメモリ42のフラグデータC1は現状の
値が保持される。
【0050】続いて、STEP8として、アドレスカウ
ンタ52および比較器54により、nが主走査方向の有
効画素数Nmax=7296であるかどうかが判断され
る。そして、nが主走査方向の有効画素数Nmaxであ
る場合、すなわち、1ラインの全ての画素位置に対応す
る画像データに対して前述の処理が終了した場合には
(Y)STEP9に進み、nが主走査方向の有効画素数
Nmaxでない場合には(N)STEP5へ戻って、n
が主走査方向の有効画素数Nmaxになるまで前述の動
作が繰り返し行われる。
【0051】続いて、STEP9として、比較器44に
より、1ラインの各画素位置に対応するフラグデータC
1(n)と基準値m=3とが比較され、コントローラ6
0により、1ラインの各画素位置に対応するフラグデー
タC1(n)の値が全て基準値mとなっているかどう
か、すなわち、1ラインの全ての画素について有効な白
基準データが得られているかどうかが判断される。
【0052】ここで、1ラインの各画素位置に対応する
フラグデータC1(n)の値が全て基準値mとなってい
る場合には(Y)、コントローラ60により、1ライン
分の全ての画素位置の画像データについて有効な白基準
データが得られているものと判断され、最終的に画像メ
モリ30に保持されている1ライン分の画像データが、
有効な白基準データとして、画像処理装置24のシェー
ディング補正回路26に供給される。
【0053】一方、1つでもフラグデータC1(n)の
値が基準値mになっていない場合には(N)STEP3
へ戻って、ラインカウンタ56から出力される副走査方
向の読取ライン数C0の値が、副走査方向の最大読取ラ
イン数Lmax=30になるまで前述の動作が繰り返し
行われる。
【0054】そして、前述のように、STEP4におい
て、ラインカウンタ56から出力される副走査方向の読
取ライン数C0の値が、副走査方向の最大読取ライン数
Lmaxになっても全てのフラグデータC1(n)の値
が基準値mになっていない場合には、補正板12に傷や
ゴミ等が付着していたり、光電変換素子20の読取画素
の不良が存在しており、1ライン分の有効な白基準デー
タを検出することができなかったものとして、コントロ
ーラ60からの要求に基づいて、CPU62の制御によ
りエラーフラグが出力される。
【0055】以上のように、本発明の白基準データ検出
装置22では、2つのラインの同一画素位置の画像デー
タ同士の差分絶対値を各々の画素位置について算出し、
これら各々の画素位置の差分絶対値が基準値β以下の範
囲であることを基準値m回検出することにより、各々の
画素位置毎に、シェーディング補正用の白基準データを
検出している。
【0056】したがって、本発明の白基準データ検出装
置によれば、例えば図4に示すように、傷やゴミ等があ
り、1ラインの全てにわたって完全な白基準データが得
られるラインが存在していなくても、1ラインの内で完
全な白基準データが得られる画素位置の画像データだけ
を複数のライン間で合成して、最終的に1ライン分の完
全な白基準データを検出することができる。また、光電
変換素子20の読取画素の不良も合わせて検出すること
ができる。
【0057】本発明の白基準データ検出装置は、基本的
に以上のようなものである。なお、上記実施例では、反
射原稿のサイズや読取解像度、階調等に応じて、画像メ
モリやフラグメモリのメモリサイズ、基準値α、β、
m、主走査方向の有効画素数Nmax、最大読取ライン
数Lmax、ライン間隔信号LDUTY等の具体的な数
値を挙げて説明したが、これらの値は、装置の構成に応
じて適宜設定すればよいことはいうまでもないことであ
る。
【0058】以上、本発明の白基準データ検出装置につ
いて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定され
ず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改
良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の白基
準データ検出装置は、補正板の所定ラインを読み取って
得られる第1の画像データと第3の基準値とを各画素位
置毎に比較して、光電変換素子の読取画素の良否を判定
し、第1の画像データおよび補正板の所定ラインから所
定ライン数だけ移動したラインを読み取って得られる第
2の画像データの同一画素位置毎の差分絶対値と第1の
基準値とを各々比較して、各々対応する画素位置の画像
データおよびフラグデータを更新することを複数ライン
について繰り返し行い、その後、フラグデータと第2の
基準値とを各画素位置毎に比較して、白基準データとな
る1ライン分の第1の画像データを得るものである。本
発明の白基準データ検出装置では、補正板の傷やゴミ等
により、1ラインの全てにわたって完全な白基準データ
が得られるラインが存在していなくても、1ラインの内
で完全な白基準データが得られる画素位置の画像データ
を複数のライン間で合成して、最終的に1ライン分の完
全な白基準データを検出することができ、同時に、光電
変換素子の読取画素の不良も検出することができる。し
たがって、本発明の白基準データ検出装置によれば、従
来技術と比較して補正板の傷やゴミ等の影響を受けにく
く、しかも光電変換素子の読取画素の良否をも判断しな
がら、確実にシェーディング補正用の白基準データを検
出することができるため、シェーディング補正の精度を
向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の白基準データ検出装置を適用する画
像読取装置の一実施例の構成概念図である。
【図2】 本発明の白基準データ検出装置の一実施例の
構成概念図である。
【図3】 本発明の白基準データ検出装置の動作を表す
一実施例のフローチャートである。
【図4】 本発明の白基準データ検出装置の動作を説明
する一実施例の概念図である。
【符号の説明】
10 画像読取装置 12 補正板 14 光源 16a,16b,16c 反射ミラー 18 結像レンズ 20 光電変換素子 22 白基準データ検出装置 24 画像処理装置 26 シェーディング補正回路 28 ADC(アナログ/デジタル変換器) 30 画像メモリ 32,36,40,44,54,58 比較器 34 演算器 48 加算器 42 フラグメモリ 46,50 セレクタ 52 アドレスカウンタ 56 ラインカウンタ 60 コントローラ 62 CPU(マイクロプロセッサ) 64 モータ制御回路 66 ステッピングモータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白基準データとなる1ライン分の第1の画
    像データを保持する第1の保持手段と、この第1の保持
    手段に保持される1ライン分の第1の画像データの各画
    素位置に対応するフラグデータを保持する第2の保持手
    段と、補正板の所定ラインを読み取って前記第1の保持
    手段に保持された第1の画像データおよび前記補正板の
    所定ラインから所定ライン数だけ移動したラインを読み
    取って得られる第2の画像データの同一画素位置毎の差
    分絶対値を算出し、各々の画素位置の差分絶対値と第1
    の基準値とを比較して、各々対応する画素位置の前記フ
    ラグデータを更新する第1の更新手段と、前記第1の画
    像データと前記第2の画像データとを同一画素位置毎に
    比較して、前記第2の画像データが、前記第1の画像デ
    ータよりも、前記第1の基準値を越えて上回っているか
    どうかを各画素位置毎に判断し、各々対応する画素位置
    の前記第1の画像データおよび前記フラグデータを更新
    する第2の更新手段と、読み取ったライン数が所定の最
    大読取ライン数になるまで、移動後の前記ラインから前
    記所定ライン数だけ移動したラインを読み取り、前記第
    1および第2の更新手段を用いて、各々対応する画素位
    置の前記第1の画像データおよび前記フラグデータを更
    新することを繰り返し行うよう制御する手段と、前記最
    大読取ライン数までラインを読み取って、前記第1の画
    像データおよび前記フラグデータを更新した後、前記フ
    ラグデータと第2の基準値とを各画素位置毎に比較し
    て、前記白基準データとなる1ライン分の前記第1の画
    像データが得られたかどうかを判断する手段とを有する
    ことを特徴とする白基準データ検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の白基準データ検出装置で
    あって、 さらに、前記第1の保持手段に保持された第1の画像デ
    ータと第3の基準値とを各画素位置毎に比較して、光電
    変換素子の読取画素の良否を判定する手段を有すること
    を特徴とする白基準データ検出装置。
JP10373023A 1998-12-28 1998-12-28 白基準デ―タ検出装置 Withdrawn JP2000196880A (ja)

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