JP2000196530A - 光信号発生装置 - Google Patents
光信号発生装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 搬送波伝送或いはベースバンド伝送を行うと
きに電源雑音等の不要な成分を除去する。 【解決手段】 レーザドライバ6は、HPF43を介し
て供給される信号に基づいて、レーザダイオード7の発
光を制御する。
きに電源雑音等の不要な成分を除去する。 【解決手段】 レーザドライバ6は、HPF43を介し
て供給される信号に基づいて、レーザダイオード7の発
光を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光無線伝送を行う
ための光信号を発生する光信号発生装置に関する。
ための光信号を発生する光信号発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光無線伝送装置において、信号の伝送
は、現在では光の強度を変調することによって行ってい
る。ところが、光無線伝送装置の周囲には、光の強度に
影響を与える信号源が多い。
は、現在では光の強度を変調することによって行ってい
る。ところが、光無線伝送装置の周囲には、光の強度に
影響を与える信号源が多い。
【0003】例えば、送信側の光無線伝送装置が送信し
た光信号は、空気層の中を通過して、受信側の光無線伝
送装置に到達する。ここに、光の強度は、雨,霧,雪等
の気象状況により変化する。また、空気の屈折率は、場
所により少しずつ異なっており、さらに、時間と共に変
動している。この中を通過する光信号は、その経路をわ
ずかに変化しながら進行する。その結果、有限の開口で
観測している場合には、開口部に入射する光強度は時間
的に激しく変動し、図14に示すように、数十Hzにピ
ークを持ち、最大数百Hzのパワー変動を起こす。ま
た、レベル変動のダイナミックレンジは1km伝送で1
00倍程度である。
た光信号は、空気層の中を通過して、受信側の光無線伝
送装置に到達する。ここに、光の強度は、雨,霧,雪等
の気象状況により変化する。また、空気の屈折率は、場
所により少しずつ異なっており、さらに、時間と共に変
動している。この中を通過する光信号は、その経路をわ
ずかに変化しながら進行する。その結果、有限の開口で
観測している場合には、開口部に入射する光強度は時間
的に激しく変動し、図14に示すように、数十Hzにピ
ークを持ち、最大数百Hzのパワー変動を起こす。ま
た、レベル変動のダイナミックレンジは1km伝送で1
00倍程度である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、光無線伝送装
置では、このレベル変動を抑制すべく、受信信号の処理
回路へ入る前にレベル変動を抑えるような高速のオート
・ゲイン・コントローラが提案されている。
置では、このレベル変動を抑制すべく、受信信号の処理
回路へ入る前にレベル変動を抑えるような高速のオート
・ゲイン・コントローラが提案されている。
【0005】また、送信側の光無線伝送装置での周波数
雑音の大きな原因は電源回路である。今日の電源回路と
しては、効率・大きさ・コストの観点から、スイッチン
グ電源回が幅広く使われている。このスイッチング周波
数は現在、数百kHzである。回路の各部には、例えば
図15に示すように、スペクトルを持つ雑音成分が存在
する。この図15では、300kHz,600kHz,
900kHzに大きなピークが見られる。この雑音を除
去するのは困難である一方、これを放置すると、送信信
号にこの雑音が含まれることになり、伝送品質の低下に
つながってしまう。
雑音の大きな原因は電源回路である。今日の電源回路と
しては、効率・大きさ・コストの観点から、スイッチン
グ電源回が幅広く使われている。このスイッチング周波
数は現在、数百kHzである。回路の各部には、例えば
図15に示すように、スペクトルを持つ雑音成分が存在
する。この図15では、300kHz,600kHz,
900kHzに大きなピークが見られる。この雑音を除
去するのは困難である一方、これを放置すると、送信信
号にこの雑音が含まれることになり、伝送品質の低下に
つながってしまう。
【0006】送信信号の周波数成分については、大気の
状態に応じて伝送する信号の周波数成分の帯域を変化さ
せる技術が既にに開示されている。また、ベースバンド
伝送時に周囲の雑音の影響を受けやすいということで、
信号を搬送波にのせる技術がに開示されている。さら
に、周波数多重する際の方式については、相互干渉を減
らす周波数の選択の手法について、本願出願人によって
特開平6−164548号公報に開示されている。
状態に応じて伝送する信号の周波数成分の帯域を変化さ
せる技術が既にに開示されている。また、ベースバンド
伝送時に周囲の雑音の影響を受けやすいということで、
信号を搬送波にのせる技術がに開示されている。さら
に、周波数多重する際の方式については、相互干渉を減
らす周波数の選択の手法について、本願出願人によって
特開平6−164548号公報に開示されている。
【0007】しかし、上述した周波数に関する開示技術
は、全ての周波数帯が使えることを前提にしており、搬
送波伝送或いはベースバンド伝送については特に考慮さ
れていない。
は、全ての周波数帯が使えることを前提にしており、搬
送波伝送或いはベースバンド伝送については特に考慮さ
れていない。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みて提案さ
れたものであり、搬送波伝送或いはベースバンド伝送を
行うときに電源雑音等の不要な成分を除去することがで
きる光信号発生装置を提供することを目的とする。
れたものであり、搬送波伝送或いはベースバンド伝送を
行うときに電源雑音等の不要な成分を除去することがで
きる光信号発生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る光信号発生装置は、信号を生成する
信号生成手段と、上記信号生成手段で生成された信号の
低域成分を除去して高域成分のみを通過させる高域通過
フィルタと、光信号を発生する光信号発生手段と、上記
高域通過フィルタからの信号に基づいて上記光信号発生
手段を駆動させる駆動手段とを備える。
めに、本発明に係る光信号発生装置は、信号を生成する
信号生成手段と、上記信号生成手段で生成された信号の
低域成分を除去して高域成分のみを通過させる高域通過
フィルタと、光信号を発生する光信号発生手段と、上記
高域通過フィルタからの信号に基づいて上記光信号発生
手段を駆動させる駆動手段とを備える。
【0010】上記光信号発生装置では、信号生成手段で
生成された信号の低域成分を除去し、この信号に基づい
て光信号発生手段を駆動させることで、光信号発生手段
が発生する光信号の雑音成分を排除して、高品質の光無
線伝送を行う。
生成された信号の低域成分を除去し、この信号に基づい
て光信号発生手段を駆動させることで、光信号発生手段
が発生する光信号の雑音成分を排除して、高品質の光無
線伝送を行う。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
て、図面を参照しながら説明する。
【0012】本発明は、光無線伝送装置に適用される。
ここで、上記光無線伝送装置は、レーザビームを送信す
る送信部と、外部からのレーザビームを受信する受信部
とを備える。
ここで、上記光無線伝送装置は、レーザビームを送信す
る送信部と、外部からのレーザビームを受信する受信部
とを備える。
【0013】図1に、上記光無線伝送装置の送信部1の
構成を示す。
構成を示す。
【0014】上記送信部1は、図示しない主信号生成回
路で生成される主信号にエラー対策を行うエラー対策回
路2と、主信号に変調処理を行う主信号変調回路3と、
副信号を変調する副信号変調回路4と、変調された主信
号及び副信号を合成するパワー合成回路5と、レーザド
ライバ6と、上記レーザドライバ6により発光駆動され
るレーザダイオード7と、レンズ8と、副信号復調回路
4及びレーザドライバ6を制御する中央処理演算ユニッ
ト(以下、「CPU」という。)9とを備える。
路で生成される主信号にエラー対策を行うエラー対策回
路2と、主信号に変調処理を行う主信号変調回路3と、
副信号を変調する副信号変調回路4と、変調された主信
号及び副信号を合成するパワー合成回路5と、レーザド
ライバ6と、上記レーザドライバ6により発光駆動され
るレーザダイオード7と、レンズ8と、副信号復調回路
4及びレーザドライバ6を制御する中央処理演算ユニッ
ト(以下、「CPU」という。)9とを備える。
【0015】エラー対策回路2は、入力端子2aを介し
て入力される主信号にエラー訂正符号を付加して、主信
号変調回路3に供給する。なお、入力端子2aに入力さ
れる主信号は、アナログ方式のビデオ信号でもよく、デ
ィジタル方式のビデオ信号であってもよい。
て入力される主信号にエラー訂正符号を付加して、主信
号変調回路3に供給する。なお、入力端子2aに入力さ
れる主信号は、アナログ方式のビデオ信号でもよく、デ
ィジタル方式のビデオ信号であってもよい。
【0016】主信号変調回路3は、上記主信号に所定の
変調処理を施して、パワー合成回路5に供給する。パワ
ー合成回路5は、主信号変調回路3からの主信号と、副
信号変調回路4にて変調処理の施された副信号とを合成
して、かかる合成信号をレーザドライバ6に供給する。
変調処理を施して、パワー合成回路5に供給する。パワ
ー合成回路5は、主信号変調回路3からの主信号と、副
信号変調回路4にて変調処理の施された副信号とを合成
して、かかる合成信号をレーザドライバ6に供給する。
【0017】レーザドライバ6は、CPU9によって制
御されたレーザパワーで、パワー合成回路5からの合成
信号を出力するようにレーザダイオード7を制御する。
これにより、レーザダイオード7は、レーザビームをレ
ンズ8を介して外部に出射する。
御されたレーザパワーで、パワー合成回路5からの合成
信号を出力するようにレーザダイオード7を制御する。
これにより、レーザダイオード7は、レーザビームをレ
ンズ8を介して外部に出射する。
【0018】また、CPU9は、後述する受信部からの
情報を受け取ると、その情報に基づいて、エラー対策回
路2やレーザドライバ6を制御している。
情報を受け取ると、その情報に基づいて、エラー対策回
路2やレーザドライバ6を制御している。
【0019】ここで、上述した主信号変調回路3の具体
的な構成について、図2を用いて説明する。上記主信号
変調回路3は、BPSK搬送波伝送方式によって主信号
を変調するるものである。具体的には、主信号変調回路
3は、主信号を増幅するアンプ11と、アンプ11から
の主信号からクロックを抽出するクロック抽出回路12
と、抽出されたクロックに同期してアンプ11からの主
信号の差動変換処理を行って波形整形を行う差動変換回
路13と、差動変換回路13からの主信号の高域成分を
除去する第1のロー・パス・フィルタ(以下、「LP
F」という。)14と、LPF14からの主信号と所定
の搬送波とを乗ずる第1のミキサー15とを備える。
的な構成について、図2を用いて説明する。上記主信号
変調回路3は、BPSK搬送波伝送方式によって主信号
を変調するるものである。具体的には、主信号変調回路
3は、主信号を増幅するアンプ11と、アンプ11から
の主信号からクロックを抽出するクロック抽出回路12
と、抽出されたクロックに同期してアンプ11からの主
信号の差動変換処理を行って波形整形を行う差動変換回
路13と、差動変換回路13からの主信号の高域成分を
除去する第1のロー・パス・フィルタ(以下、「LP
F」という。)14と、LPF14からの主信号と所定
の搬送波とを乗ずる第1のミキサー15とを備える。
【0020】また、上記主信号変調回路3は、上記第1
のミキサー15からの主信号のうち所定の帯域のみを通
過させるバンド・パス・フィルタ(以下、「BPF」と
いう。)16と、BPF16からの主信号と所定の搬送
波とを乗ずる第2のミキサー17と、第2のミキサー1
7からの主信号の高域成分を除去する第2のLPF18
とを備える。なお、第1のミキサー15に供給される搬
送波は、第1のPLL回路20及び第1の発振器21に
より生成されるものである。同様に、第2のミキサー1
7に供給される搬送波は、第2のPLL回路22及び第
2の発振器23により生成されるものである。
のミキサー15からの主信号のうち所定の帯域のみを通
過させるバンド・パス・フィルタ(以下、「BPF」と
いう。)16と、BPF16からの主信号と所定の搬送
波とを乗ずる第2のミキサー17と、第2のミキサー1
7からの主信号の高域成分を除去する第2のLPF18
とを備える。なお、第1のミキサー15に供給される搬
送波は、第1のPLL回路20及び第1の発振器21に
より生成されるものである。同様に、第2のミキサー1
7に供給される搬送波は、第2のPLL回路22及び第
2の発振器23により生成されるものである。
【0021】また、主信号変調回路3としては、上述し
たBPSK搬送波伝送方式の場合に限らず、例えばQP
SK搬送波伝送方式を用いてもよく、また、アナログビ
デオ伝送用に広帯域FMを用いてもよい。
たBPSK搬送波伝送方式の場合に限らず、例えばQP
SK搬送波伝送方式を用いてもよく、また、アナログビ
デオ伝送用に広帯域FMを用いてもよい。
【0022】受信部は、図3に示すように構成されてい
る。すなわち、受信部30は、フォトダイオード31か
らの信号を増幅する増幅回路32と、増幅された信号を
主信号と副信号に分離するための周波数フィルタ33
と、主信号を復調する主信号復調回路34と、エラー訂
正を行うエラー対策回路35と、ラインドライバ36
と、分離された副信号を復調する副信号復調回路37と
を備える。
る。すなわち、受信部30は、フォトダイオード31か
らの信号を増幅する増幅回路32と、増幅された信号を
主信号と副信号に分離するための周波数フィルタ33
と、主信号を復調する主信号復調回路34と、エラー訂
正を行うエラー対策回路35と、ラインドライバ36
と、分離された副信号を復調する副信号復調回路37と
を備える。
【0023】増幅回路32は、フォトダイオード31が
レーザビームを受信して発生する信号を増幅して、周波
数フィルタ33に供給する。周波数フィルタ33は、所
定の周波数を基準にして、増幅回路からの信号を主信号
と副信号とに分離し、主信号を主信号復調回路34に供
給し、副信号を副信号復調回路37に供給する。
レーザビームを受信して発生する信号を増幅して、周波
数フィルタ33に供給する。周波数フィルタ33は、所
定の周波数を基準にして、増幅回路からの信号を主信号
と副信号とに分離し、主信号を主信号復調回路34に供
給し、副信号を副信号復調回路37に供給する。
【0024】主信号復調回路34は、主信号に復調処理
を施して、エラー対策回路35に供給する。エラー対策
回路35は、主信号に付加されたエラー訂正符号に基づ
いてエラー訂正処理を行って、送信部1のCPU9に供
給すると共に、インドライバ36,出力端子36aを介
して出力する。
を施して、エラー対策回路35に供給する。エラー対策
回路35は、主信号に付加されたエラー訂正符号に基づ
いてエラー訂正処理を行って、送信部1のCPU9に供
給すると共に、インドライバ36,出力端子36aを介
して出力する。
【0025】一方、副信号復調回路37は、周波数フィ
ルタ33からの副信号に所定の復調処理を施し、この信
号を送信部1のCPU9に供給する。
ルタ33からの副信号に所定の復調処理を施し、この信
号を送信部1のCPU9に供給する。
【0026】このような構成の光無線伝送装置の送信部
1において、レーザドライバ6に供給される合成信号
は、様々な増幅回路や信号処理回路を経た信号であり、
その結果、電源等の影響によって、上述した図15に示
すような雑音成分を含んでいる可能性が高い。
1において、レーザドライバ6に供給される合成信号
は、様々な増幅回路や信号処理回路を経た信号であり、
その結果、電源等の影響によって、上述した図15に示
すような雑音成分を含んでいる可能性が高い。
【0027】また、通常、光無線伝送装置では、レーザ
ダイオード7は、光学系たるレンズ8に直接取り付けら
れる。レーザドライバ6は、高周波的な配慮から、レー
ザダイオード7に密着している。したがって、レーザド
ライバ6とレーザダイオード7とは、ほぼ一体となっ
て、図4に示すように、シールドケース41の中に納め
られて構成されることが多い。かかる構成では、外部雑
音は、外部取り出し配線42を経て飛び込んでくる。そ
こで、後述するように、この部分に対して所定の処理を
施すことによって、レーザダイオード7の出力信号に含
まれる雑音成分を大幅に減らすことができる。
ダイオード7は、光学系たるレンズ8に直接取り付けら
れる。レーザドライバ6は、高周波的な配慮から、レー
ザダイオード7に密着している。したがって、レーザド
ライバ6とレーザダイオード7とは、ほぼ一体となっ
て、図4に示すように、シールドケース41の中に納め
られて構成されることが多い。かかる構成では、外部雑
音は、外部取り出し配線42を経て飛び込んでくる。そ
こで、後述するように、この部分に対して所定の処理を
施すことによって、レーザダイオード7の出力信号に含
まれる雑音成分を大幅に減らすことができる。
【0028】レーザドライバ6に供給される直流電源
は、図示しないLPFによって、通常十分に雑音成分が
除去されている。また、直流電源であることからLPF
の構成は簡単で済む。信号についても同様に、レーザド
ライバ6に供給する前にLPFを通せば、雑音成分が除
去される。しかし、通常の信号までも通らなくなる問題
がある。
は、図示しないLPFによって、通常十分に雑音成分が
除去されている。また、直流電源であることからLPF
の構成は簡単で済む。信号についても同様に、レーザド
ライバ6に供給する前にLPFを通せば、雑音成分が除
去される。しかし、通常の信号までも通らなくなる問題
がある。
【0029】ここで、信号成分と雑音成分の周波数特性
の関係について説明する。広い帯域の主信号と副信号と
を多重したときの周波数特性を図5に示す。この図5に
よると、主信号と副信号とが雑音成分よりも高い周波数
帯域に位置している。そこで、かかる雑音成分を除去す
るために、雑音防止用のカットオフ周波数を設定し、カ
ットオフ周波数以下の周波数成分を除去すればよい。こ
れにより、上述した図4に示すシールドケース41内に
低域の雑音成分が入ってくるのを防止することができ、
信号成分のみをレーザドライバ6に供給することができ
るので、高品質の光変調信号を送信することが可能にな
る。
の関係について説明する。広い帯域の主信号と副信号と
を多重したときの周波数特性を図5に示す。この図5に
よると、主信号と副信号とが雑音成分よりも高い周波数
帯域に位置している。そこで、かかる雑音成分を除去す
るために、雑音防止用のカットオフ周波数を設定し、カ
ットオフ周波数以下の周波数成分を除去すればよい。こ
れにより、上述した図4に示すシールドケース41内に
低域の雑音成分が入ってくるのを防止することができ、
信号成分のみをレーザドライバ6に供給することができ
るので、高品質の光変調信号を送信することが可能にな
る。
【0030】また、主信号がベースバンド信号である場
合における周波数特性を図6に示す。図6によると、ベ
ースバンド信号は雑音成分よりも高い周波数帯域に位置
している。そこで、雑音成分を除去するために、雑音防
止用のカットオフ周波数を設定し、カットオフ周波数以
下の周波数成分を除去すればよい。なお、ベースバンド
信号として、CMIのような低域成分の少ないものを選
択してもよい。
合における周波数特性を図6に示す。図6によると、ベ
ースバンド信号は雑音成分よりも高い周波数帯域に位置
している。そこで、雑音成分を除去するために、雑音防
止用のカットオフ周波数を設定し、カットオフ周波数以
下の周波数成分を除去すればよい。なお、ベースバンド
信号として、CMIのような低域成分の少ないものを選
択してもよい。
【0031】以上のことから、図7に示すように、レー
ザドライバ6は、HPF43を介して信号が供給される
ように構成されればよい。
ザドライバ6は、HPF43を介して信号が供給される
ように構成されればよい。
【0032】つぎに、HPF43の具体的な構成につい
て説明する。最初に、図8に示すように、結合コンデン
サ44からなるHPFについて説明する。レーザドライ
バ6には、図8に示すように、HPFたる結合コンデン
サ44を介して、パワー合成回路5からの合成信号が供
給される。
て説明する。最初に、図8に示すように、結合コンデン
サ44からなるHPFについて説明する。レーザドライ
バ6には、図8に示すように、HPFたる結合コンデン
サ44を介して、パワー合成回路5からの合成信号が供
給される。
【0033】上記レーザドライバ6は、結合コンデンサ
44を介して入力する合成信号によって動作する第1の
電流制御部45と、上記第1の電流制御部45の動作に
応じてレーザダイオード7に流れる電流を制御してその
発光制御を行う第2の電流制御部46とを備える。この
ようなレーザドライバ6の構成における結合コンデンサ
44によれば、図9に示すように、50MHz以下にな
ると落ち込み、高周波成分のみを通すような周波数特性
が得られる。なお、図8に示したレーザドライバ6の構
成は例示であり、本発明はこれに限定されるものではな
い。
44を介して入力する合成信号によって動作する第1の
電流制御部45と、上記第1の電流制御部45の動作に
応じてレーザダイオード7に流れる電流を制御してその
発光制御を行う第2の電流制御部46とを備える。この
ようなレーザドライバ6の構成における結合コンデンサ
44によれば、図9に示すように、50MHz以下にな
ると落ち込み、高周波成分のみを通すような周波数特性
が得られる。なお、図8に示したレーザドライバ6の構
成は例示であり、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0034】つぎに、コイルLとコンデンサCによって
構成されるHPF(LCフィルタ)について説明する。
図10に示すように、LCフィルタ50は、直列に接続
されたコンデンサ51,52と、一方は上記コンデンサ
51,52の接続点に接続され他方は接地されているコ
イル53とからなる。このLCフィルタ50によれば、
図11に示すように、1MHzで0dB、100kHz
で−58dBになる周波数特性が得られる。
構成されるHPF(LCフィルタ)について説明する。
図10に示すように、LCフィルタ50は、直列に接続
されたコンデンサ51,52と、一方は上記コンデンサ
51,52の接続点に接続され他方は接地されているコ
イル53とからなる。このLCフィルタ50によれば、
図11に示すように、1MHzで0dB、100kHz
で−58dBになる周波数特性が得られる。
【0035】以上のようなHPFを介して、レーザドラ
イバ6に信号を供給することによって、電源から起因す
る雑音成分を除去することができ、レーザダイオード7
が発生するレーザビームの品質を向上させることができ
る。
イバ6に信号を供給することによって、電源から起因す
る雑音成分を除去することができ、レーザダイオード7
が発生するレーザビームの品質を向上させることができ
る。
【0036】また、レーザドライバ6に接続するHPF
43のカットオフ周波数の設定については、以下のよう
に行ってもよい。
43のカットオフ周波数の設定については、以下のよう
に行ってもよい。
【0037】例えば図12に示すように、レーザダイオ
ード7で発生してレンズ8を介して出力されたレーザビ
ームは、減衰可能な素子である光学的な外部変調器60
により、変調されることがある。このときの外部変調の
周波数,雑音成分,レーザ信号周波数特性を図13に示
す。
ード7で発生してレンズ8を介して出力されたレーザビ
ームは、減衰可能な素子である光学的な外部変調器60
により、変調されることがある。このときの外部変調の
周波数,雑音成分,レーザ信号周波数特性を図13に示
す。
【0038】図13によると、外部変調の周波数は、雑
音成分の周波数よりも少し高く、レーザ信号の周波数成
分よりも低い。しかし、レーザ信号の周波数が外部変調
の周波数にかかってくると、相互干渉が生じてしまい、
レーザビームの品質の劣化が起こってしまう。そこで、
外部変調の周波数とレーザ信号の周波数との間に、HP
F43のカットオフ周波数を設定すればよい。すなわ
ち、外部変調器60の最高変調周波数以下の周波数を除
去することによって、レーザビームの品質を劣化させな
いように外部変調を行うことができる。
音成分の周波数よりも少し高く、レーザ信号の周波数成
分よりも低い。しかし、レーザ信号の周波数が外部変調
の周波数にかかってくると、相互干渉が生じてしまい、
レーザビームの品質の劣化が起こってしまう。そこで、
外部変調の周波数とレーザ信号の周波数との間に、HP
F43のカットオフ周波数を設定すればよい。すなわ
ち、外部変調器60の最高変調周波数以下の周波数を除
去することによって、レーザビームの品質を劣化させな
いように外部変調を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る光信号発生装置によれば、低域成分が除去された信号
に基づいて光信号発生手段を駆動させることによって、
電源に起因する雑音成分を効果的に除去することがで
き、品質の向上したレーザビームを送信して、伝送の信
頼性を高めることができる。また、一般に、光信号発生
手段の能動素子は低い周波数に対してゲインが高いの
で、余分な低い成分を除去することによって、不要な飽
和を回避することができる。
る光信号発生装置によれば、低域成分が除去された信号
に基づいて光信号発生手段を駆動させることによって、
電源に起因する雑音成分を効果的に除去することがで
き、品質の向上したレーザビームを送信して、伝送の信
頼性を高めることができる。また、一般に、光信号発生
手段の能動素子は低い周波数に対してゲインが高いの
で、余分な低い成分を除去することによって、不要な飽
和を回避することができる。
【図1】本発明を適用した光無線伝送装置の送信部の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】上記送信部における主信号変調回路の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】上記光無線伝送装置の受信部の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】上記送信部のレーザドライバとレーザダイオー
ドとが一体となってシールドケースの中に納められて構
成される状態を説明する図である。
ドとが一体となってシールドケースの中に納められて構
成される状態を説明する図である。
【図5】広い帯域の主信号と副信号とを多重したときの
周波数特性を示す図である。
周波数特性を示す図である。
【図6】主信号がベースバンド信号である場合における
周波数特性を示す図である。
周波数特性を示す図である。
【図7】上記レーザドライバとHPFの構成を示す図で
ある。
ある。
【図8】上記HPFとして結合コンデンサが用いられて
いるときの構成を示す図である。
いるときの構成を示す図である。
【図9】上記HPFとして結合コンデンサが用いられて
いるときの周波数特性を示す図である。
いるときの周波数特性を示す図である。
【図10】上記HPFとして用いられているLCフィル
タの構成を示す図である。
タの構成を示す図である。
【図11】上記HPFとしてLCフィルタが用いられて
いるときの周波数特性を示す図である。
いるときの周波数特性を示す図である。
【図12】レーザダイオードで発生したレーザビームが
外部変調器により変調される状態を説明する図である。
外部変調器により変調される状態を説明する図である。
【図13】外部変調の周波数,雑音成分,レーザ信号周
波数特性を示す図である。
波数特性を示す図である。
【図14】光信号を有限の開口で観測している場合にお
いて、開口部に入射する光強度と周波数との関係を示す
図である。
いて、開口部に入射する光強度と周波数との関係を示す
図である。
【図15】雑音成分のスペクトルを示す図である。
1 受信部、6 レーザドライバ、7 レーザダイオー
ド、8 レンズ、60外部変調器
ド、8 レンズ、60外部変調器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/14 10/04 10/06
Claims (4)
- 【請求項1】 信号を生成する信号生成手段と、 上記信号生成手段で生成された信号の低域成分を除去し
て高域成分のみを通過させる高域通過フィルタと、 光信号を発生する光信号発生手段と、 上記高域通過フィルタからの信号に基づいて上記光信号
発生手段を駆動させる駆動手段とを備える光信号発生装
置。 - 【請求項2】 上記高域通過フィルタは、結合コンデン
サからなることを特徴とする請求項1記載の光信号発生
装置。 - 【請求項3】 上記高域通過フィルタは、直列接続のコ
ンデンサと、一方がその直列接続のコンデンサの接続点
に接続し他方が接地されているコイルとからなることを
特徴とする請求項1記載の光信号発生装置。 - 【請求項4】 上記光信号発生手段で発生した光信号を
変調する光学系変調手段を備え、 上記高域通過フィルタは、上記光学系変調手段の最高変
調周波数に応じたカットオフ周波数で、上記信号生成手
段で生成された信号の低域成分を除去することを特徴と
する請求項1記載の光信号発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10370644A JP2000196530A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 光信号発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10370644A JP2000196530A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 光信号発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000196530A true JP2000196530A (ja) | 2000-07-14 |
Family
ID=18497362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10370644A Withdrawn JP2000196530A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 光信号発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000196530A (ja) |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP10370644A patent/JP2000196530A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |