JP2003092553A - 光通信システム及び光受信器 - Google Patents

光通信システム及び光受信器

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JP2003092553A
JP2003092553A JP2001277537A JP2001277537A JP2003092553A JP 2003092553 A JP2003092553 A JP 2003092553A JP 2001277537 A JP2001277537 A JP 2001277537A JP 2001277537 A JP2001277537 A JP 2001277537A JP 2003092553 A JP2003092553 A JP 2003092553A
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optical
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JP2001277537A
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Sadao Ifukuro
貞雄 衣袋
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光のS/Nが悪い状態でも良好に動作する光
通信システム並びに光受信器を提供する。 【解決手段】 予め定められた周波数に特定のスペクト
ルが発生するデータ信号を光送信器21−i(i=1〜
n;nは自然数)から送信し、光受信器24−iにおい
て、そのデータ信号に含まれる上記スペクトルの振幅情
報を検出しその振幅情報に基づいて、受信データ信号の
振幅を一定に制御するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システム及
び光受信器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模LSIの導入が可能にな
り、伝送符号に誤り訂正符号が用いられるようになっ
た。現在2×10-4のエラーレート(誤り率)を10
-15程度のエラーレートに訂正するLSIが実用化され
ている。さらに、1×10-2のエラーレートを10-15
に訂正する誤り訂正符号のLSIが開発されようとして
いる。
【0003】このような訂正能力の高い符号を使用する
と、当然、光受信器では1×10-2のエラーレートにな
るようなS/Nの条件が悪い状態で正常に動作すること
が求められる。従来、光受信器で正常に識別をおこなう
ために識別器入力を一定振幅にする操作を行なってい
る。この方法として従来は増幅後の等化波形信号のピー
ク値を検出してフィードバックをかける構成例(図6参
照)や、光増幅器(以下、光アンプともいう)で光出力
電力を一定にする構成例(図7参照)が用いられてい
た。
【0004】まず、図6において、1は受光素子(P
D:photodiode)、2は利得(ゲイン)可変型のプリア
ンプ〔AGC(Automatic Gain Controlled)アン
プ〕、3はローパスフィルタ(LPF)、4はバンドパ
スフィルタ(BPF)、5は差動アンプ、6はフリップ
フロップ回路(FF)、7はピーク値検出回路、8はリ
ミッタアンプ、9は信号識別部、10はバッファアン
プ、18はクロック抽出回路をそれぞれ示す。
【0005】この図6に示す光受信器では、光伝送路か
らの光をPINフォトダイオード又はアバランシェフォ
トダイオードから成るPD1で受光し、このPD1の出
力をプリアンプ2で増幅する。プリアンプ2の出力は、
ローパスフィルタ3とバンドパスフィルタ4にそれぞれ
入力される。ローパスフィルタ3は、受信信号のビット
レートの0.7乃至0.8の3dBダウン帯域を有する
フィルタである。このローパスフィルタ3の出力は、差
動アンプ5とピーク値検出回路7にそれぞれ入力され
る。
【0006】ピーク値検出回路7は、信号識別部9の差
動アンプ5に入力する信号(受信データ信号)のピーク
値を検出して、プリアンプ2の利得を調整し、信号識別
部9に入力する信号レベルを一定に制御する。信号識別
部9内の差動アンプ5は、エラーレートが最も少なくな
る値を参照電圧Vrefとして与えて、信号波形の振幅
方向の波形成形を行なう。
【0007】一方、クロック抽出回路18のバンドパス
フィルタ4は、クロック抽出のためのフィルタで、デー
タ信号のビットレートに対応した周波数(クロック成
分)を検出するフィルタである。なお、本図6に示すク
ロック抽出回路18は、光伝送路から送られてくる信号
がRZ(Return to Zero)信号の場合の構成を示してい
る。NRZ(Non-Return to Zero)信号の場合は、RZ
信号のように信号スペクトルにクロック成分が含まれて
いないので、バンドパスフィルタ4の前段に信号のエッ
ジを検出するための微分回路と、微分回路出力を折り返
す折り返し回路とを設けて、信号識別のためのクロック
を生成する必要がある。
【0008】さて、上記のバンドパスフィルタ4の出力
はリミッタアンプ8に入力され、リミッタアンプ8は、
バンドパスフィルタ4の出力のピークレベルとボトムレ
ベルをカットして、受信信号の上限値と下限値が所定の
値になるように増幅してクロックを作成する。このよう
にしてリミッタアンプ8で成形したクロックは、信号識
別部9内のフリップフロップ回路6に入力される。フリ
ップフロップ回路6は、差動アンプ5の出力をリミッタ
アンプ8の出力で打ち抜くことで、信号識別されたデー
タを出力する。バッファアンプ10は、回路のアイソレ
ーションをとるための回路である。
【0009】一方、図7に示す構成において、図6に示
す符号と同一符号を付したものは図5に示すものと同様
のものであるが、この図7に示す構成では、EDF(Er
biumDoped Fiber)増幅器等の光増幅器11が光伝送路
の最終段に設けられている。この光増幅器11は、出力
一定制御を行なうように構成されており、PD1に入力
される信号レベル(振幅)が常に一定になるように制御
する。
【0010】このため、後段のプリアンプ2′では、単
純に増幅を行なうだけでよくなり、図6に示す構成の場
合のように受信信号のピーク値検出によるフィードバッ
ク制御は必要無くなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな光受信器の受信波形は光のS/Nにより例えば図8
(a)〜図8(c)に示すように変化する。なお、図8
(a)はS/Nが8dB(エラーレート=1×10-1
の場合、図8(b)はS/Nが17.5dB(エラーレ
ート=1×10-4)の場合、図8(c)はS/Nが2
1.5dB(エラーレート=1×10-9)の場合の受信
波形(アイパターン)例をそれぞれ示している。
【0012】そして、例えば図8(a)に示すように光
のS/Nが悪い状態では、図6に示す構成の光受信器で
はピーク値検出回路7が本来の受信信号(データ信号)
のピーク値ではなく雑音のピーク値を検出して動作して
しまうので、信号識別部9に入力される受信信号(デー
タ信号)の振幅が本来の振幅よりも小さくなる。このた
め、信号識別不確定要因が拡大して実際のエラーレート
が光S/Nに応じたエラーレートよりも劣化してしま
う。また、クロック抽出回路18に入力される振幅も減
少するので、クロック抽出回路18のダイナミックレン
ジからはずれ易くなる。
【0013】さらに、光S/Nが悪い状態では、ASE
(Amplified Spontaneous Emission)光が増加するた
め、信号光成分が全体の光に対して減少する。このた
め、全光に対して光増幅器11の出力一定制御を行なう
図7に示す光受信器の構成では、同じく信号識別部9に
入力される受信信号の振幅が減少するとともに、クロッ
ク抽出回路18に入力される振幅も減少するので、図6
に示す構成の光受信器と同じ問題が発生する。
【0014】また、誤り訂正符号はデータ信号の誤りは
訂正できるが、クロック信号が誤動作した場合には無力
である。簡易なクロック抽出回路にはPLL回路を用い
たものが多用されているが、光S/Nが悪い状態では、
PLL回路を構成する位相比較器に大きな雑音が入力す
るので、クロックの位相飛びが生じて、同期外れが生じ
て膨大なバースト誤りが発生してしまう。
【0015】以上のような理由により、図6及び図7に
示すような従来の光受信器では、受信信号の低S/N状
態では正常に動作しなかった。本発明は、このような課
題に鑑み創案されたもので、受信信号のS/Nが悪い状
態でも良好に動作する、光通信システム及び光受信器を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、光受信器側において信号振幅を制御す
る際に、データ信号のピークを抽出するのではなく、デ
ータ信号に伴う特定のスペクトル(周波数成分)の振幅
情報を検出し、その振幅情報に応じてデータ信号の振幅
制御を行なうことで、S/Nに影響されないデータ信号
の振幅制御を行なう。
【0017】即ち、本発明の光通信システムは、予め定
められた周波数に特定のスペクトルを発生するデータ信
号を送信する光送信器と、この光送信器が送信したデー
タ信号に含まれる上記スペクトルの振幅情報を検出しそ
の振幅情報に応じて上記データ信号の振幅を一定に制御
する光受信器とをそなえたことを特徴としている。ここ
で、上記の光受信器は、データ信号の信号識別を行なう
信号識別部と、この信号識別部へ入力されるデータ信号
の振幅を調整しうる振幅調整手段と、上記データ信号か
ら上記のスペクトルの振幅情報を検出しその振幅情報に
応じて上記振幅調整手段を制御して上記信号識別部へ入
力されるデータ信号の振幅を一定に制御する制御手段と
をそなえるのが好ましい。
【0018】また、上記の振幅調整手段は、上記のデー
タ信号を光信号として受けて当該光信号の増幅度を調整
しうる光増幅器として構成されるとともに、上記の制御
手段は、上記光増幅器の増幅度を制御することにより上
記信号識別部へ入力されるデータ信号の振幅を制御する
ように構成されていてもよい。さらに、上記の光送信器
では、予め定められた周波数に上記のスペクトルを発生
させるために、上記のデータ信号にRZ(Return to Ze
ro)信号を用いてもよいし、送信光信号に振幅変調を施
すようにしてもよい。
【0019】また、上記の光受信器の制御手段は、上記
のデータ信号から上記スペクトルの周波数成分を抽出す
る第1フィルタ及びこの第1フィルタの出力を波形成形
して上記信号識別部でのデータ信号の識別のためのクロ
ック信号を生成するクロック生成部を有する第1クロッ
ク抽出回路と、上記周波数成分の振幅情報を検出してそ
の振幅情報に応じた信号を上記振幅調整手段のための制
御信号として出力する第1振幅検出回路とをそなえて構
成されていてもよい。
【0020】さらに、上記の制御手段は、上記のデータ
信号から上記スペクトルの周波数成分を抽出する第2フ
ィルタと、この第2フィルタによって抽出された上記ス
ペクトルの周波数成分の振幅情報を検出してその振幅情
報に応じた信号を振幅調整手段のための制御信号として
出力する第2振幅検出回路とをそなえて構成されていて
もよい。
【0021】この場合、上記の光受信器は、RZ信号お
よびNRZ信号のどちらに対応する受信器でもよい。た
だし、NRZ信号の場合は、上記のデータ信号のエッジ
を検出するための微分回路とこの微分回路の出力を折り
返し回路とから成る微分/折り返し回路と、この微分/
折り返し回路の出力から上記信号識別部でのデータ信号
の識別のためのクロック信号成分を抽出する第3フィル
タとを有する第2クロック抽出回路とをさらにそなえて
いてもよい。
【0022】なお、上記の第1フィルタ及び第3フィル
タのQ値は、300以上に設定されるのが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)第1実施形態の説明 図1は本発明の第1実施形態としての光通信(伝送)シ
ステムの要部の構成を示すブロック図で、この図1に示
す光伝送システムは、複数の光送信器21−1〜21−
n(nは2以上の整数で波長(チャンネル)数に相当す
る)と波長多重部22とを有する光送信装置31と、波
長分離部23と複数の光受信器24−1〜24−nとを
有する光受信装置32と、光ファイバ〔例えば、Non-ze
ro-DSF(Dispersion Shifted Fiber)等〕を用いた光伝
送路33とをそなえて構成されている。
【0024】なお、光送信器21−2〜21−nの内部
構成はそれぞれ省略しているが光送信器21−1の内部
構成と同一であり、光受信器24−2〜24−nの内部
構成もそれぞれ光受信器24−1と同一である。また、
この図1において、図6及び図7に示す符号と同一符号
を付した部分は、特に断らない限り、図6及び図7によ
り前述したものと同一もしくは同様のものとする。
【0025】ここで、光送信装置31において、各光送
信器21−i(i=1〜n)は、それぞれ、所定波長λ
iの光信号を生成して送信するもので、本実施形態で
は、その要部に着目すると、例えば図1中に示すよう
に、所定波長の光を発生する光源としてのレーザダイオ
ード(LD)14及びマッハツェンダ型変調器等の外部
変調器15をそなえて構成されている。
【0026】ここで、図6及び図7により前述した従来
の光受信器の課題は1×10-2のエラーレートを10
-15のエラーレートに訂正する誤り訂正符号を用いて受
信信号の再生を行なう場合の信号成分の検出に、図8
(a)に示したようなS/Nの悪い信号をそのまま用い
ていることである。これを改善するには、予めノイズに
影響されず送信信号成分に比例して光伝送路33の減衰
を受ける信号を送信する必要がある。
【0027】そこで、本実施形態では、上記の外部変調
器15に入力するデータ信号として、スクランブラ処理
を行なうマーク率を1/2にしたRZ(Return to Zer
o)信号を用いる。RZ信号は図5(a)に示すように
fb符号伝送速度の周波数にデータ信号レベルに対応し
た一定量の線スペクトルfbをもち、この線スペクトル
fbは伝送データの受信信号の減衰に対応して減衰する
ので、上記の条件を満たしている。従って、後述するよ
うに受信側においてこの線スペクトルfbの振幅を検出
して受信信号の振幅を制御すれば、雑音に影響されない
信号の振幅制御を実現できる。
【0028】次に、光送信装置31における波長多重部
22は、上記の各光送信器21−iからの光信号を波長
多重して光伝送路33へ波長多重光信号(WDM信号)
として出力するものである。一方、光受信装置32にお
いて、波長分離部23は、光伝送路33からのWDM信
号を波長λi毎の光信号に分離するものであり、各光受
信器24−iは、それぞれ、この波長分離部23で波長
λi毎に分離された各光信号をそれぞれ受信するもの
で、本実施形態では、クロック抽出回路18のバンドパ
スフィルタ(第1フィルタ)4にて、プリアンプ2′の
出力(データ信号)から上記の線スペクトルfb(クロ
ック成分)を抽出(検出)し、その線スペクトルfbの
振幅情報(ピーク値)を振幅検出回路(第1振幅検出回
路)12にて検出し、その検出結果に応じて振幅調整手
段としての光増幅器(光アンプ)11の出力レベル(利
得)をフィードバック制御するようになっている。
【0029】つまり、本第1実施形態では、上記のクロ
ック抽出回路18及び振幅検出回路12が、バンドパス
フィルタ4で抽出した線スペクトルfbの振幅に応じ
て、光増幅器11の出力レベルを制御して信号識別部9
へ入力されるデータ信号の振幅を一定に制御する制御手
段として機能するのである。以下、上述のごとく構成さ
れた本実施形態の光伝送システムの動作について説明す
ると、まず、光送信装置31(以下、送信側31と表記
することがある)では、光送信器21−iのそれぞれに
おいて、LD14からの光(波長λi)を外部変調器1
5にてRZ信号(データ信号)により変調する。このR
Z信号はスクランブラ処理を行ない、マーク率を1/2
にしたRZ信号である。
【0030】なお、データ信号の変調方式には、残留側
波帯変調(VSB:Vertical Side-Band Modulation)
やCS-RZ(Carrier Suppressed Return to Zero)変調など
も適用できる。CS-RZ変調方式は、光信号パルス列の隣
接パルス間の光キャリア位相を反転(逆位相)させる技
術であり、RZ信号やNRZ(Non-Return-to-Zero)信
号に見られるような高レベルの光キャリア周波数成分を
抑圧し、且つ、占有波長帯域をこれらの約1/2に抑圧
したパルス信号を生成することができる。したがって、
これらの変調方式を適用すれば、波長多重数を増やすこ
とが可能となる。
【0031】さて、上述のごとく各光送信器21−iの
外部変調器15で変調された光信号は、波長多重部22
にて波長多重されてWDM信号として光伝送路33へ出
力されて光受信装置32に向けて伝送される。光受信装
置32(以下、受信側32と表記することがある)で
は、光伝送路33からのWDM信号を波長分離部23に
て波長分離して波長λi毎の光信号に分離し、それぞれ
対応する光受信器24−iに入力する。各光受信器24
−iでは、それぞれ、まず、入力光信号を受光素子1で
受光して電気信号に変換してプリアンプ2′に入力す
る。
【0032】プリアンプ2′は、受光素子1からの電気
信号を増幅する。このプリアンプ2′の出力信号は、ロ
ーパスフィルタ3及びクロック抽出回路18のバンドパ
スフィルタ4のそれぞれに入力される。クロック抽出回
路18では、バンドパスフィルタ4により前記の線スペ
クトルfbを取り出すことで、雑音成分をカットするこ
とができる。
【0033】バンドパスフィルタ4の出力(線スペクト
ルfb)は、リミッタアンプ8に入力され、リミッタア
ンプ8は、バンドパスフィルタ4の出力のピークレベル
とボトムレベルをカットして、受信信号の上限値と下限
値が所定の値になるように増幅してクロック信号を作成
する。つまり、リミッタアンプ8は、バンドパスフィル
タ4の出力を波形成形して信号識別部9のためのクロッ
クを生成するクロック生成部として機能している。
【0034】このようにしてリミッタアンプ8で成形し
たクロック信号は、信号識別部9内のフリップフロップ
回路6に入力され、フリップフロップ回路6では、差動
アンプ5の出力をリミッタアンプ8の出力で打ち抜くこ
とで、信号識別されたデータを出力する。一方、振幅検
出回路12では、バンドパスフィルタ4からのクロック
信号(線スペクトルfb)の振幅値を検出し、その振幅
値に応じた信号を、光増幅器11の出力レベル(増幅
度)を制御するための制御信号として出力する。これに
より、信号識別部9へ入力される受信データ信号の振幅
を雑音に関係なく一定に保つことができ、光受信器24
−iは、受信信号のS/Nが悪い状態でも良好に動作で
きる。
【0035】(A1)光受信器24−iの実現例 なお、上述した光受信器24−iの実現例を図2に示
す。この図2に示す光受信器24−iにおいて、41は
光アンプモジュール、42はOEモジュール(ここで
は、動作周波数が12.021494GHzに設定されてい
る)、43はCDET(ClockDetection)モジュール、44
はVCO(Voltage Controlled Oscillator)モジュー
ル、45はOEモジュール42ヘの入力光レベルを調整
するための光可変減衰器をそれぞれ示す。なお、この光
可変減衰器45の減衰度は、運用中は固定される。そし
て、この図2において、図1中に付した符号と同一符号
を付した部分が図1により上述した部分に相当する。
【0036】即ち、光アンプモジュール41は、前記光
増幅器11としてEDF(Erbium Doped Fiber)増幅器
(以下、「EDF11」と表記することがある)をそな
えている。そして、この光アンプモジュール41におい
て、51は光カプラを表し、入力光の一部を取り出して
モニタ用PD54へ出力する一方、励起光レーザ・モニ
タPDモジュール65からの励起光をEDF11に入力
するためのものであり、52はEDF11の出力光レベ
ルをモニタすべくPDを有する光モニタ回路を表す。
【0037】また、53はEDF11の出力光の一部
(モニタ光)を外部へ提供するための光カプラを表す。
この光カプラ53は外部でのモニタが不要であれば省略
できる。さらに、54は上記の光カプラ51からの入力
光(モニタ光)を受光して電気信号に変換するモニタ用
PDを表し、このモニタ用PD54の出力はモニタ回路
55,56,コンパレータ57を介してそれぞれ外部へ
の入力光レベルについてのモニタ出力,アラーム出力
(入力光が無い場合)として用いられる。
【0038】また、58は狭帯域増幅器を表し、CDETモ
ジュール43で得られる中間周波数(IF)帯のクロッ
ク信号を受けて雑音成分等の不要成分を除去するととも
に、そのクロック信号を適当なレベルに増幅するもの
で、この出力から振幅(ピーク)検出回路12にて前述
したごとくクロック信号の振幅値が検出されるのであ
る。
【0039】さらに、59〜61はそれぞれ差動増幅器
(オペアンプ)を表し、オペアンプ59は、電圧設定回
路66′から設定される電圧値(スレッショルド電圧)
と前記の光モニタ回路52の出力(EDF11の光出力
レベルに応じた電圧信号)とを入力とし、オペアンプ6
0は、上記のスレッショルド電圧と励起光レーザ・モニ
タPDモジュール65の出力(励起光レベルに応じた電
圧信号)とを入力とし、オペアンプ61は、上記のスレ
ッショルド電圧と振幅検出回路12の出力とを入力とし
ている。
【0040】また、59a,60a,61aはそれぞれ
(スイッチング)ダイオードを表し、それぞれ、対応す
るオペアンプ59,60,61の出力電圧が所定電圧値
以上になるとH(導通)状態となるように設定されてい
る。具体的に、ダイオード61aは、オペアンプ61の
出力電圧が励起光レーザ・モニタPDモジュール65の
動作範囲内であるときにH状態、ダイオード59a,6
0aは、対応するオペアンプ59,60の出力電圧が励
起光レーザ・モニタPDモジュール65の動作範囲外で
あるときにH状態となるようにそれぞれ設定されてい
る。
【0041】これにより、例えば、EDF11の出力光
レベルが高すぎる(PD1が破壊される可能性がある)
場合や、励起光レーザ・モニタPDモジュール65の励
起光出力パワーが高すぎる(光カプラ51への光伝送路
51aに切断等の異常がある)場合には、オペアンプ5
9又は60の出力が有効となり、励起光レーザ・モニタ
PDモジュール65内の励起レーザの動作が停止され、
これら以外の正常状態では、オペアンプ61の出力(つ
まり、ピーク検出回路12の出力)が有効となり、その
電圧値に応じて励起光出力パワーが調整されて、EDF
11のデータ信号成分の出力光レベルが前述したごとく
一定となるよう制御される。
【0042】つまり、上記のオペアンプ59,ダイオー
ド59aおよびオペアンプ60,ダイオード60aは、
EDF11の出力光レベルが高すぎる場合や、EDF1
1への励起光出力パワーが高すぎる場合などの異常に、
励起光の出力を停止する保護回路としての機能を果たし
ているのである。なお、この例では、ダイオード59
a,60a,61aの設定により、有効な励起光制御信
号が変えられているが、電圧設定回路66′から各オペ
アンプ59〜61に与えるスレッショルド電圧を変える
ことで、同様の動作を実現してもよい。
【0043】また、62は上記のダイオード59a,6
0a,61aの出力(励起光制御信号)を適当なレベル
に増幅する増幅器、63は前記励起光制御信号から高調
波成分などの不要(雑音)成分を除去するためのローパ
スフィルタ、64はこのローパスフィルタ63の出力
(電圧信号)をその電圧値に応じた電流信号に変換する
ための電圧/電流(V/I)変換回路をそれぞれ表す。
このような電圧/電流変換を行なうのは、励起光レーザ
・モニタPDモジュール65が電流信号で動作するから
である。
【0044】次に、OEモジュール42において、66
はPD−PREモジュールを表し、前記PD1と、この
PD1の出力(データ信号)を増幅する増幅器661と
を有している。また、67は増幅モジュールを表し、P
D−PREモジュール66の出力を増幅する増幅器67
1を有している。さらに、68は抵抗デバイダモジュー
ルを表し、増幅モジュール67の出力を増幅する増幅器
681を有している。なお、上記の各増幅器661,6
71及び681が、図1に示すプリアンプ2′としての
機能を果たしている。
【0045】また、69も抵抗デバイダモジュールを表
し、上記の抵抗デバイダモジュール(以下、単に「デバ
イダ」ともいう)68の一方の出力の減衰度を調整しう
る可変減衰器(ATT)691と、前記ローパスフィルタ
3とを有している。この抵抗デバイダモジュール69
は、図1における分岐点2Aを形成している。さらに、
70は増幅モジュールを表し、デバイダ68で分岐され
た信号を増幅してその利得を補填するための増幅器70
1を有しており、この出力が前記バンドパスフィルタ4
に入力されるようになっている。なお、この増幅モジュ
ール70は、バンドパスフィルタ4側からデバイダ68
へ信号が反射することを防止する役割も果たす。
【0046】また、71はリニアアンプ89とクロック
デバイダ711とを有するデバイダモジュールを表し、
このクロックデバイダ711が図1に示す分岐点2Bを
形成する。さらに、72はクロック位相調整モジュール
を表し、上記デバイダモジュール71の一方の出力(ク
ロック)の位相を調整(360°回転)しうるものであ
る。なお、このクロック位相調整モジュール72での位
相調整は、制御回路72aから制御される。
【0047】また、73はクロック位相調整モジュール
72の出力(クロック)を増幅する増幅器731を有す
る増幅モジュール、74はアイソレータをそれぞれ表
し、このアイソレータ74を通じて、デバイダ71の他
方の出力(クロック)がCDETモジュール43におけるミ
キサモジュール82(乗算器821)に供給される。さ
らに、10′はクロックコンパレータ101を有するコ
ンパレータモジュールを表し、このクロックコンパレー
タ101の一方の出力がフリップフロップ回路6のクロ
ック端子(C)に供給され、他方の出力(反転出力)が
後段の信号処理回路(図示省略)のためのクロックとし
て出力される。つまり、このモジュール10′は、図1
に示す分岐点2C及び前記リミッタアンプ8としての機
能を兼用していることになる。
【0048】なお、図1に示す差動アンプ5の参照電圧
Vrefは、図2においては、制御回路6aからフリッ
プフロップ回路6へ供給される。つまり、この場合のフ
リップフロップ回路6は、前述した差動アンプ5として
の機能も果たしているのである。次に、CDETモジュール
43において、75は増幅器751とクロックデバイダ
752とを有するデバイダモジュールを表し、VCOモ
ジュール44のVCO441の出力(発振周波数=12.0
01495GHz)が増幅器751で増幅されたのち、その
増幅出力がクロックデバイダ752によってミキサモジ
ュール82側とプリスケーラ76,77側とにそれぞれ
供給されるようになっている。そして、後者へ分岐され
たクロックはプリスケーラ76及び77にてそれぞれ1
/8分周及び1/256分周される。
【0049】また、78は上記プリスケーラ77の出力
(分周後のクロック)を帯域増幅する帯域増幅器、7
8′はこの帯域増幅器78の出力を増幅する増幅器をそ
れぞれ表す。さらに、85は発振器〔OSC(発振周波数
=5.860105MHz)〕、85′はこの発振器85の出力を
増幅する増幅器を表す。そして、79は上記の各増幅器
78′及び85′の出力、即ち、VCO出力及びOSC
出力を入力としてこれらの位相差を電圧信号として検出
する位相比較器をそれぞれ表す。
【0050】また、80は上記の位相比較器79の出力
(検出位相差に応じた電圧信号)を増幅する増幅器、8
1はこの増幅器80の出力のうち高調波成分等の雑音成
分を除去するローパスフィルタ(ループフィルタ)をそ
れぞれ表し、このローパスフィルタ81の出力がVCO
441の電圧制御信号として供給され、最終的に、上記
位相差が無くなるようにVCO441の発振周波数が調
整されてロックされる。つまり、上記のVCOモジュール
44(VCO441),デバイダモジュール75,プリ
スケーラ76,77,位相比較器79,ローパスフィル
タ81等から成るループは、PLL(Phase Locked Loo
p)周波数シンセサイザとして機能しているのである。
【0051】このPLL周波数シンセサイザの出力は、
ミキサモジュール82の乗算器821にて、OEモジュ
ール42のバンドパスフィルタ4で抽出されたクロック
(12.021494GHz)と乗算される。これにより、12.02
1494GHzという高周波クロックが、IF帯のクロック
に周波数変換(ダウンコンバート)されることになる。
【0052】このようにクロック周波数のダウンコンバ
ートを行なうのは、12.021494GHzという高周波クロ
ックについて後段の振幅検出回路12で振幅検出(識
別)を行なうことが困難であるためであり、このダウン
コンバートにより、上記振幅検出に好適な周波数をもつ
クロックが得られるのである。そして、本実施形態で
は、このダウンコンバートに上記PLL周波数シンセサ
イザの出力を用いることで、周波数(位相)の安定した
クロックを得ることができる。
【0053】なお、83は上述ごとくミキサモジュール
82で得られたクロックの高調波成分等の雑音成分を除
去するローパスフィルタ、84はこのローパスフィルタ
83の出力を増幅する帯域増幅器をそれぞれ表し、この
帯域増幅器84の出力が光アンプモジュール41(帯域
増幅器58)を通じて振幅検出回路12に供給される。
【0054】これにより、振幅検出回路12にて検出さ
れるクロックの振幅値(データ信号の振幅値ではない)
に応じて励起光レーザ・モニタPDモジュール65の発
する励起光パワーが調整されて、EDF11の信号成分
の出力レベルが一定となるよう制御される。その結果、
OEモジュール42(信号識別部9を構成するフリップ
フロップ回路6)へ入力されるデータ信号の振幅値がデ
ータ信号の検出S/Nに依存せずに一定に制御される。
【0055】(A2)第1実施形態の変形例の説明 上述した第1実施形態では光増幅器11(EDF増幅
器)の出力レベルを制御したが、例えば図3に示すよう
に、PD1からの電気信号を増幅するプリアンプ(AG
Cアンプ)2の利得を、振幅検出回路12での振幅検出
結果に応じてフィードバック制御することでも、信号識
別部9へ入力されるデータ信号の振幅を一定に保つこと
が可能である。なお、この図3では、1チャンネル分の
光送信器21−i及び光受信器24−iに着目した構成
を示しており、波長多重部22や波長分離部23等の記
載は省略している。
【0056】(B)第2実施形態の説明 図4は本発明の第2実施形態としての光通信(伝送)シ
ステムの要部の構成を示すブロック図で、この図4に示
す光伝送システムは、送信側31がデータ信号にNRZ
信号を用いる場合の構成を示している。NRZ信号は、
図5(b)に示すように、RZ信号の場合のような線ス
ペクトルfbをもたないので、特別の処理を行なって線
スペクトルをもたせる必要がある。
【0057】その実現方法としては、例えば、光信号の
“1”側に正弦波の微小な振幅変調をかけることが考え
られる。こうすると、正弦波の周波数fmの線スペクト
ルが図5(c)に示すように載ることになる。この場
合、振幅変調に用いる周波数には自由度があり、例え
ば、光伝送路33,光受信装置32(光受信器24−
i)の帯域が広ければ、符号伝送速度よりも高い周波数
にしてもよい。光伝送路帯域が狭い場合は符号伝送速度
よりも低い周波数に設定するのが有利である。
【0058】そこで、本第2実施形態の送信側31は、
図4に示すように、LD14が発光している状態で一定
の振幅の周波数fmを周波数発振器17によってかける
ことで、LD14が連続発光する光の振幅を、1/fm
の周期で一定量(5%程度の変調度)だけ変動させるよ
うになっている。なお、この場合、外部変調器15は、
このように周波数fmによって振幅変調を施されたLD
14からの光をNRZ信号で変調することになる。
【0059】また、上記の変調度は適宜変更してもよ
い。ただし、変調度を小さくすると受信側32での検出
S/Nが悪くなるので、それに応じてバンドパスフィル
タ4の帯域も狭くする必要がある。さらに、上記の変調
周波数fmは、各チャンネルに共通であってもよいし、
チャンネル毎に異なるものになっていてもよい。共通に
した場合は周波数発振器17が1台で済むので装置の簡
素化を図ることができ、個別にした場合は異常チャンネ
ルの特定が容易になる等の保守面での利点が得られる。
【0060】一方、受信側32では、光伝送路33から
の(波長分離後の)光をPD1で受光し、このPD1の
出力をAGCアンプ2で増幅する。プリアンプ(AGC
アンプ)2の出力は、ローパスフィルタ3とクロック抽
出回路18′とにそれぞれ入力される。ローパスフィル
タ3は、受信信号のビットレートの0.7乃至0.8の
3dBダウン帯域のフィルタである。このローパスフィ
ルタ3の出力は、差動アンプ5とバンドパスフィルタ1
9とにそれぞれ入力される。
【0061】差動アンプ5は、エラーレートが最も少な
くなる値を参照電圧Vrefとして受けて、ローパスフ
ィルタ3からの信号波形の振幅方向の波形成形を行な
う。バンドパスフィルタ(第2フィルタ)19は、ロー
パスフィルタ3の出力から周波数fmの信号成分(スペ
クトル)を検出(抽出)する。この周波数fmの信号成
分の振幅値を振幅検出回路(第2振幅検出回路)12′
で検出し、振幅検出回路12′は検出した振幅値に応じ
た信号を、AGCアンプ2の利得を調整(制御)するた
めの制御信号として出力して、信号識別部9及びクロッ
ク抽出回路18′に入力される信号レベルを一定に制御
する。
【0062】つまり、この場合はバンドパスフィルタ1
9及び振幅検出回路12′から成る部分が、バンドパス
フィルタ19で抽出した線スペクトルfbの振幅に応じ
て、受信データ信号の振幅を調整しうる振幅調整手段と
してのAGCアンプ2の出力レベルを制御して信号識別
部9へ入力されるデータ信号の振幅を一定に制御する制
御手段として機能するのである。なお、バンドパスフィ
ルタ19の入力信号は、AGCアンプ2の出力(ローパ
スフィルタ3の前段)からとるようにしてもよい。
【0063】一方、クロック抽出回路18′は、入力信
号(データ信号)のエッジを検出するための微分回路と
微分回路出力を折り返す折り返し回路とから成る微分/
折り返し回路13と、バンドパスフィルタ4′とリミッ
タアンプ8とをそなえており、微分/折り返し回路13
により、該信号識別部9でのデータ信号識別のためのク
ロック成分(変調周波数fmに応じた特定周波数成分)
を含む信号が生成される。
【0064】そして、この信号からバンドパスフィルタ
(第3フィルタ)4′にて上記クロック成分が抽出され
てリミッタアンプ8に入力される。リミッタアンプ8
は、バンドパスフィルタ4の出力のピークレベルとボト
ムレベルをカットして上限値と下限値が所定の値になる
ように増幅してクロックを生成する。このようして得ら
れたクロックは、信号識別部9内のフリップフロップ回
路6のクロック端子(C)に入力され、フリップフロッ
プ回路6は、差動アンプ5の出力を上記のリミッタアン
プ8の出力(クロック)で打ち抜き、信号識別されたデ
ータを出力する。
【0065】(C)バンドパスフィルタ4(4′)のQ
値について 信号の識別再生を行なう場合は、信号の振幅値のみを制
御しても意味がなく、クロック信号の高S/N化も必要
になる。なぜなら、クロック信号のS/Nが悪いとクロ
ック信号の振幅識別を行なった場合に誤りが生じ、クロ
ック信号(以下、単に「クロック」ともいう)に誤りが
生じれば、同期回路の同期が外れても再引き込みにより
回復するが、前方保護時間及びハンティング時間の間は
誤り率が0.5になり、膨大な誤りが発生するからであ
る。
【0066】このため、受信信号が悪いS/Nであって
もクロックのS/Nは良く(高く)保つ必要がある。受
信信号中にクロック信号のスペクトルが存在する場合、
クロック信号は位相成分しか必要ないので、クロック信
号のS/Nを良くするには、必要なS/Nが得られるま
で、上述したバンドパスフィルタ(タイミングフィル
タ)4の帯域を狭くすれば雑音が減少して必要なS/N
が得られる。
【0067】例として、第1実施形態において、データ
信号にマーク率1/2のRZ信号を用い、エラーレート
(誤り率)10-1で正常に動作させたいとする。要求事
項としては、100年に1回のエラーレートになるS/
Nにする。仮にマーク率を100%とすると、受信信号
はクロック信号になる。通常の信号はマーク率50%だ
から、クロックのS/Nはデータ信号のS/Nよりも6
dB悪い。
【0068】このクロックのS/Nを良くするには、狭
帯域のバンドパスフィルタ4を用いればよい。エラーレ
ート10-1の場合、信号のS/Nは8.0dBだからク
ロックのS/Nは2.0dBである。仮に、ビットレー
トが10Gbps(ギガビット毎秒)の信号(以下、
「10G信号」と表記する)を用いる場合、100年に
1回の誤り率は、1年は約3×107秒、10G信号は
1×1010ビット/秒だから、3×10-20となる。従
って、クロックのS/Nを25.4dBにすればよい。
【0069】よって、バンドパスフィルタ4の帯域を光
受信装置32(光受信器24−i)の雑音帯域(ビット
レート周波数ではない)よりも23.4dB狭くすれば
よい。雑音帯域はS/Nでは1/2の指数で作用するの
で、帯域は1/220にすればよい。バンドパスフィル
タ4のQ値は、3dB帯域を2Δω、ビットレート周波
数をω0、光受信器雑音帯域をrc・ω0とすると、 Δω=ω0/(2Q) Q=ω0/(2Δω)=ω0/(ω0・rc/220)=2
20/rcと表せる。従って、rc=0.7とすると、バ
ンドパスフィルタ4のQ値としては314以上が必要で
ある。なお、バンドパスフィルタ4′のQ値についても
上記と同様の計算手法により求めることができ、いずれ
の場合も、少なくとも、300以上のQ値があれば、光
のS/Nが非常に悪い状態であっても良好に動作する光
受信器を提供できる。
【0070】そして、本発明は上述した各実施形態に限
定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施することができる。 (D)付記 (付記1) 予め定められた周波数に特定のスペクトル
を発生するデータ信号を送信する光送信器と、該光送信
器が送信した該データ信号に含まれる該スペクトルの振
幅情報を検出し当該振幅情報に基づいて、該データ信号
の振幅を一定に制御する光受信器とをそなえたことを特
徴とする、光通信システム。
【0071】(付記2) 該光受信器が、該データ信号
の信号識別を行なう信号識別部と、該信号識別部へ入力
される該データ信号の振幅を調整しうる振幅調整手段
と、該データ信号から該スペクトルの振幅情報を検出し
当該振幅情報に応じて該振幅調整手段を制御して該信号
識別部へ入力される該データ信号の振幅を一定に制御す
る制御手段とをそなえていることを特徴とする、付記1
記載の光通信システム。
【0072】(付記3) 該振幅調整手段が、該データ
信号を光信号として受けて当該光信号の増幅度を調整し
うる光増幅器として構成されるとともに、該制御手段
が、該光増幅器の増幅度を制御することにより該信号識
別部へ入力される該データ信号の振幅を制御するように
構成されたことを特徴とする、付記2記載の光通信シス
テム。
【0073】(付記4) 該光送信器が、予め定められ
た周波数に該スペクトルを発生させるために、該データ
信号にRZ(Return to Zero)信号を用いることを特徴
とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の光通信シス
テム。 (付記5) 該光送信器が、予め定められた周波数に該
スペクトルを発生させるために、送信光信号に振幅変調
を施すように構成されたことを特徴とする、付記1〜3
のいずれか1項に記載の光通信システム。
【0074】(付記6) 該光受信器の該制御手段が、
該データ信号から該スペクトルの周波数成分を抽出する
第1フィルタ及び当該第1フィルタの出力を波形成形し
て該信号識別部での該データ信号の識別のためのクロッ
ク信号を生成するクロック生成部を有する第1クロック
抽出回路と、該周波数成分の振幅情報を検出して当該振
幅情報に応じた信号を該振幅調整手段のための制御信号
として出力する第1振幅検出回路とをそなえて構成され
ていることを特徴とする、付記4記載の光通信システ
ム。
【0075】(付記7) 該光受信器の該制御手段が、
該データ信号から該スペクトルの周波数成分を抽出する
第2フィルタと、該第2フィルタによって抽出された該
スペクトルの周波数成分の振幅情報を検出して当該振幅
情報に応じた信号を該振幅調整手段のための制御信号と
して出力する第2振幅検出回路とをそなえて構成されて
いることを特徴とする、付記5記載の光通信システム。
【0076】(付記8) 該光受信器が、該データ信号
のエッジを検出するための微分回路と当該微分回路の出
力を折り返し回路とから成る微分/折り返し回路と、該
微分/折り返し回路の出力から該信号識別部での該デー
タ信号の識別のためのクロック信号成分を抽出する第3
フィルタとを有する第2クロック抽出回路をさらにそな
えたことを特徴とする、付記7記載の光通信システム。
【0077】(付記9) 該第1フィルタのQ値が30
0以上に設定されることを特徴とする、付記6記載の光
通信システム。 (付記10) 該第3フィルタのQ値が300以上に設
定されることを特徴とする、付記8記載の光通信システ
ム。 (付記11) 予め定められた周波数に特定のスペクト
ルを発生するデータ信号を送信する光送信器が送信した
該データ信号を受信する光受信器であって、該データ信
号の信号識別を行なう信号識別部と、該信号識別部へ入
力する該データ信号の振幅を調整しうる振幅調整手段
と、該データ信号から該スペクトルの振幅情報を検出し
当該振幅情報に応じて該振幅調整手段を制御して該信号
識別部へ入力される該データ信号の振幅を一定に制御す
る制御手段とをそなえていることを特徴とする、光受信
器。
【0078】(付記12) 該振幅調整手段が、該デー
タ信号を光信号として受けて当該光信号の増幅度を調整
しうる光増幅器として構成されるとともに、該制御手段
が、該光増幅器の増幅度を制御することにより該信号識
別部へ入力される該データ信号の振幅を制御するように
構成されたことを特徴とする、付記11記載の光受信
器。
【0079】(付記13) 該光送信器が、予め定めら
れた周波数に該スペクトルを発生させるために、該デー
タ信号にRZ(Return to Zero)信号を用いることを特
徴とする、付記11又は付記12に記載の光受信器。 (付記14) 該光送信器が、予め定められた周波数に
該スペクトルを発生させるために、送信光信号に振幅変
調を施すように構成されていることを特徴とする、付記
11又は付記12に記載の光受信器。
【0080】(付記15) 該制御手段が、該データ信
号から該スペクトルの周波数成分を抽出する第1フィル
タ及び当該第1フィルタの出力を波形成形して該信号識
別部での該データ信号の識別のためのクロック信号を生
成するクロック生成部を有する第1クロック抽出回路
と、該周波数成分の振幅情報を検出して当該振幅情報に
応じた信号を該振幅調整手段のための制御信号として出
力する第1振幅検出部とをそなえて構成されていること
を特徴とする、付記13記載の光受信器。
【0081】(付記16) 該制御手段が、該データ信
号から該スペクトルの周波数成分を抽出する第2フィル
タと、該第2フィルタによって抽出された該スペクトル
の周波数成分の振幅情報を検出して当該振幅情報に応じ
た信号を該振幅調整手段のための制御信号として出力す
る第2振幅検出部とをそなえて構成されていることを特
徴とする、付記14記載の光受信器。
【0082】(付記17) 該データ信号のエッジを検
出するための微分回路と当該微分回路の出力を折り返し
回路とから成る微分/折り返し回路と、該微分/折り返
し回路の出力から該信号識別部での該データ信号の識別
のためのクロック信号成分を抽出する第3フィルタとを
有する第2クロック抽出回路とが設けられたことを特徴
とする、付記16記載の光受信器。
【0083】(付記18) 該第1フィルタのQ値が3
00以上に設定されることを特徴とする、付記15記載
の光受信器。 (付記19) 該第3フィルタのQ値が300以上に設
定されることを特徴とする、付記17記載の光受信器。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
予め定められた周波数に特定のスペクトルを発生するデ
ータ信号を送信側から送信し、受信側においてそのスペ
クトルを検出して受信データ信号の振幅を一定に制御す
るので、光のS/Nが非常に悪い状態であっても良好に
動作する光通信システム及び光受信器を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての光通信(伝送)
システムの要部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す光受信器の具体的な実現例を示すブ
ロック図である。
【図3】第1実施形態の変形例を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の第2実施形態としての光通信(伝送)
システムの要部の構成を示すブロック図である。
【図5】(a)はRZ信号の周波数スペクトル例、
(b)及び(c)はNRZ信号の周波数スペクトル例を
それぞれ示す図である。
【図6】従来の光受信器の構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】従来の光受信器の他の構成例を示すブロック図
である。
【図8】(a)〜(c)はいずれも光のS/Nに応じた
受信波形(アイパターン)例を示す図である。
【符号の説明】
1 受光素子(PD) 2 プリアンプ(AGCアンプ;振幅調整手段) 2′プリアンプ 3 ローパスフィルタ(LPF) 4 バンドパスフィルタ(BPF;第1フィルタ) 4′ バンドパスフィルタ(BPF;第3フィルタ) 5 差動アンプ 6 フリップフロップ回路(FF) 6a,72a 制御回路 8 リミッタアンプ(クロック生成部) 9 信号識別部 10 バッファアンプ 10′ コンパレータモジュール 11 光増幅器(EDF増幅器;振幅調整手段) 12 振幅検出回路(第1振幅検出回路) 12′ 振幅検出回路(第2振幅検出回路) 13 微分/折り返し回路 14 レーザダイオード(LD) 15 外部変調器 17 周波数発振器 18 クロック抽出回路(第1クロック抽出回路) 18′ クロック抽出回路(第2クロック抽出回路) 19 バンドパスフィルタ(第2フィルタ) 21−1〜21−n 光送信器 22 波長多重部 23 波長分離部 24−1〜24−n 光受信器 31 光送信装置 32 光受信装置 33 光伝送路 41 光アンプモジュール 42 OEモジュール 43 CDETモジュール 44 VCOモジュール 45 光可変減衰器 51,53 光カプラ 52 光モニタ回路 54 モニタ用フォトダイオード(PD) 55,56 モニタ回路 57 コンパレータ 58,78,84 狭帯域増幅器 59〜61 差動アンプ(オペアンプ) 59a,60a,61a (スイッチング)ダイオード 62,78′,80,85′,661,671,68
1,701,731,751 増幅器 63,83 ローパスフィルタ 64 電圧/電流(V/I)変換回路 65 励起光レーザ・モニタPDモジュール 66 PD−PREモジュール 66′ 電圧設定回路 67,70,73 増幅モジュール 68,69 抵抗デバイダモジュール 71,75 デバイダモジュール 72 クロック位相調整モジュール 74 アイソレータ(ISO) 76,77 プリスケーラ 81 ローパスフィルタ(ループフィルタ) 82 ミキサモジュール 85 発振器 89 リニアアンプ 101 クロックコンパレータ 691 可変減衰器 711,752 クロックデバイダ 821 乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/26 10/28 H04J 14/00 14/02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた周波数に特定のスペクト
    ルを発生するデータ信号を送信する光送信器と、 該光送信器が送信した該データ信号に含まれる該スペク
    トルの振幅情報を検出し当該振幅情報に基づいて、該デ
    ータ信号の振幅を一定に制御する光受信器とをそなえた
    ことを特徴とする、光通信システム。
  2. 【請求項2】 該光受信器が、 該データ信号の信号識別を行なう信号識別部と、 該信号識別部へ入力される該データ信号の振幅を調整し
    うる振幅調整手段と、 該データ信号から該スペクトルの振幅情報を検出し当該
    振幅情報に応じて該振幅調整手段を制御して該信号識別
    部へ入力される該データ信号の振幅を一定に制御する制
    御手段とをそなえていることを特徴とする、請求項1記
    載の光通信システム。
  3. 【請求項3】 該振幅調整手段が、該データ信号を光信
    号として受けて当該光信号の増幅度を調整しうる光増幅
    器として構成されるとともに、 該制御手段が、該光増幅器の増幅度を制御することによ
    り該信号識別部へ入力される該データ信号の振幅を制御
    するように構成されたことを特徴とする、請求項2記載
    の光通信システム。
  4. 【請求項4】 予め定められた周波数に特定のスペクト
    ルを発生するデータ信号を送信する光送信器が送信した
    該データ信号を受信する光受信器であって、 該データ信号の信号識別を行なう信号識別部と、 該信号識別部へ入力する該データ信号の振幅を調整しう
    る振幅調整手段と、 該データ信号から該スペクトルの振幅情報を検出し当該
    振幅情報に応じて該振幅調整手段を制御して該信号識別
    部へ入力される該データ信号の振幅を一定に制御する制
    御手段とをそなえていることを特徴とする、光受信器。
  5. 【請求項5】 該振幅調整手段が、該データ信号を光信
    号として受けて当該光信号の増幅度を調整しうる光増幅
    器として構成されるとともに、 該制御手段が、該光増幅器の増幅度を制御することによ
    り該信号識別部へ入力される該データ信号の振幅を制御
    するように構成されたことを特徴とする、請求項4記載
    の光受信器。
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