JP2007158600A - 信号再生装置,光受信装置および信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信感度を良好としながら、抽出されるクロック信号の高精度化を図る。
【解決手段】入力される差動位相偏移変調に対する復調電気信号を2分岐する分岐部1と、分岐部1で2分岐された一方の復調電気信号の波形について等化する第1フィルタ2と、第1フィルタ2で波形が等化された復調電気信号からクロック信号を再生するクロック再生部4と、分岐部1で分岐された他方の復調電気信号、およびクロック再生部4にて再生されたクロック信号から、データ信号の再生を行なうデータ再生部5と、をそなえるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、差動位相偏移変調された光信号について受信する際に用いて用いて好適の、信号再生装置,光受信装置および信号処理方法に関する。
近年、次世代の40 Gbit/s 光伝送システム導入の要求が高まっており、しかも10 Gbit/sシステムと同等の伝送距離や周波数利用効率が求められている。その実現手段として、従来10 Gb/s以下のシステムで適用されてきたNRZ(Non Return to Zero)変調方式に比べて、光信号対雑音比(OSNR)耐力、非線形性耐力に優れたRZ-DPSK(Differential Phase Shift Keying)又はCSRZ-DPSK変調方式の研究開発が活発になっている。
更には、上述の変調方式に加えて、狭スペクトル(高周波数利用効率)の特長を持ったRZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSK(Differential Quadrature Phase-Shift Keying)変調方式といった位相変調方式の研究開発も活発になっている。尚、図7は、上述のNRZ変調方式、RZ-DPSKおよびRZ-DQPSK変調方式とともに、デュオバイナリ変調方式およびCS−Z変調方式についての一般的特性について比較する図である。
図8は、40Gb/sのRZ-DPSK又はCSRZ-DPSK変調方式を採用して光信号を送受信する光送受信システム100Aの構成例を示すブロック図である。この図8に示す光送受信システム100Aにおいては、RZ-DPSK又はCSRZ-DPSK変調方式により光信号を送信する光送信装置110と、この光送信装置110からの光信号について復調等の受信処理を行なう光受信装置120と、をそなえている。RZ-DPSK又はCSRZ-DPSKの変復調方式で光信号を送受信する場合は、光強度としては40GHzクロック波形となり、2値の光位相に情報を乗せるようになっている。
ここで、この図8に示す光送信装置110は、送信データ処理部111,CW(Continuous Wave)光源112,位相変調器113およびRZパルス化用強度変調器114をそなえている。送信データ処理部111は、入力されるデータについて例えばOTN(Optical Transport Network)フレーム化するフレーマとしての機能、および誤り訂正符号を付与するFEC(Forward Error Correction)エンコーダとしての機能をそなえるとともに、1ビット前の符号と現在の符号との差情報が反映された符号化処理を行なうDPSKプリコーダとしての機能をそなえている。
また、位相変調器113は、CW光源112からの連続光について、送信データ処理部111からの符号化データで変調して、光強度は一定であるが2値の光位相に情報が乗った光信号、即ちDPSK変調された光信号を出力するようになっている。更に、RZパルス化用強度変調器114は、位相変調器113からの光信号についてRZパルス化するものであり、特にビットレートと同一の周波数(40GHz)かつ消光電圧(Vπ)の1倍の振幅のクロック駆動信号を用いてRZパルス化された光信号をRZ-DPSK信号といい、ビットレートの半分の周波数(20GHz)かつ消光電圧(Vπ)の2倍の振幅のクロック駆動信号を用いてRZパルス化された光信号をCSRZ-DPSK信号という(図8のA1、A2)。
さらに、光受信装置120は、光送信装置110に伝送路101を介して接続されて、(CS)RZ-DPSK信号について受信し信号処理を行なうものであり、遅延干渉計121,光電変換部122,再生回路123および受信データ処理部124をそなえている。
遅延干渉計121は、例えばマッハツェンダ干渉計により構成され、伝送路101を通じて伝送されてきた(CS)RZ-DPSK信号について1ビット時間の遅延成分と0radの位相制御がなされた成分とを干渉(遅延干渉)させて、干渉結果を2出力としている。即ち、マッハツェンダ干渉計をなす一方の分岐導波路を、他方の分岐導波路よりも1ビット時間に相当する伝搬長だけ長くなるように形成するとともに、他方の分岐導波路を伝搬する光信号を位相制御するための電極121aをそなえる。
光電変換部122は、上述の遅延干渉計121からの2出力をそれぞれ受光することにより差動光電変換検出(balanced detection)を行なうデュアルピンフォトダイオードにより構成される。尚、上述の光電変換部122で検出された受信信号についてはトランスインピーダンスアンプ122cにより電流信号から電圧信号に変換される。再生回路(40Gb/s CDR;Clock Data Recovery)123は、光電変換部122において差動光電変換検出された受信信号をトランスインピーダンス増幅器(TIA;Transimpedance Amplifier)122cを介して入力されて、データ信号を再生しクロック信号を抽出するものである。そして、この再生回路123で再生、抽出されたデータ信号およびクロック信号をもとに、受信データ処理部124でOTNフレーマとしての処理やFECデコードによる誤り訂正等の信号処理が行なわれる。
一方、図9は、40Gb/sのRZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSK変調方式を採用して光信号を送受信する光送受信システム100Bを示すブロック図である。この光送受信システム100Bにおいては、RZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSK変調方式により変調された光信号を送信する光送信装置130と、この光送信装置130からの光信号について受信する光受信装置140と、をそなえている。
RZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSKの変復調方式で光信号を送受信する場合には、光強度としては20GHzクロック波形であり、4値の光位相に情報を乗せるようになっている。以下においては上述のRZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSKによる変復調を通じてデータを送受信する構成について概略を示すが、詳細については例えば特表2004−516743号公報等に記載されている。
ここで、この図9に示す光送信装置130は、送信データ処理部131,CW(Continuous Wave)光源133,π/2移相器134,2つの位相変調器135−1,135−2およびRZパルス化用強度変調器136をそなえている。
送信データ処理部131は、図8に示す送信データ処理部111と同様にOTNフレーマおよびFECエンコーダとしての機能をそなえるとともに、1ビット前の符号と現在の符号との差情報が反映された符号化処理を行なうDQPSKプリコーダとしての機能をそなえている。そして、この送信データ処理部131により、20Gbit/sの2系列の符号化データ(data♯1,data♯2)を出力するようになっている。
また、CW光源133は連続光を出力するものであるが、このCW光源133から出力された連続光は2分岐されて、分岐された一方は位相変調器135−1に入力され、他方はπ/2移相器134を介して位相変調器135−2に入力される。そして、位相変調器135−1は、CW光源133からの連続光について、1:2分離部132で分離した一方の系列の符号化データ(data♯1)で変調して、2値の光位相(0rad又はπrad)に情報が乗った光信号を出力する。
さらに、位相変調器135−2は、π/2移相器134においてCW光源133からの連続光がπ/2だけ位相シフトされたものを入力され、この連続光について、1:2分離部132で分離した他方の系列の符号化データ(data♯2)で変調して、2値の光位相(π/2rad又は3π/2rad)に情報が乗った光信号を出力する。
また、上述の位相変調器135−1,135−2からの変調光は合波されて後段のRZパルス化用強度変調器136に出力されるようになっている。即ち、位相変調器135−1,135−2からの変調光が合波されることにより、図9のB1,B2に示すように、光強度は一定であるが4値の光位相に情報が乗った光信号、即ちDQPSK変調された光信号を出力することができるようになっている。
なお、RZパルス化用強度変調器136は、図8において符号114で示すものと同様に、位相変調器135−1,135−2からの変調光が合波された光信号についてRZパルス化するものであり、特にビットレートと同一の周波数(20GHz)かつ消光電圧(Vπ)の1倍の振幅のクロック駆動信号を用いてRZパルス化された光信号をRZ-DQPSK信号といい、ビットレートの半分の周波数(10GHz)かつ消光電圧(Vπ)の2倍の振幅のクロック駆動信号を用いてRZパルス化された光信号をCSRZ-DPSK信号という。
さらに、光受信装置140は、光送信装置130に伝送路101を介して接続されて、光送信装置130からの(CS)RZ-DPSK信号について受信信号処理を行なうものであり、受信した光信号を2分岐する光信号分岐部146をそなえるとともに、遅延干渉計141−1,141−2,光電変換部142−1,142−2,再生回路(20Gb/s CDR)143−1,143−2および受信データ処理部145をそなえている。
遅延干渉計141−1,141−2には、伝送路101を通じて伝送されてきた(CS)RZ-DPSK信号について2分岐された信号がそれぞれ入力される。そして、遅延干渉計141−1では1ビット時間の遅延成分とπ/4radの位相制御がなされた成分とを干渉(遅延干渉)させて、干渉結果を2出力としている。又、遅延干渉計141−2では1ビット時間の遅延成分と(遅延干渉計141−1の場合とはπ/2ずれた)−π/4radの位相制御がなされた成分とを干渉(遅延干渉)させて、干渉結果を2出力としている。
なお、遅延干渉計141−1,141−2についてもマッハツェンダ干渉計により構成され、各マッハツェンダ干渉計をなす一方の分岐導波路を、他方の分岐導波路よりも1ビット時間に相当する伝搬長だけ長くなるように形成するとともに、他方の分岐導波路を伝搬する光信号を位相制御するための電極141a,141bをそれぞれそなえる。
光電変換部142−1は遅延干渉計141−1からの2出力を受光することにより差動光電変換検出を行なうデュアルピンフォトダイオードにより構成される。同様に、光電変換部142−2は遅延干渉計141−2からの2出力を受光することにより差動光電変換検出を行なうデュアルピンフォトダイオードにより構成される。尚、上述の光電変換部142−1,142−2で検出された受信信号についてはトランスインピーダンスアンプ142eにより電流信号から電圧信号に変換される。
再生回路143−1は、光電変換部142−1で受信された光信号強度に相当する電気信号から、クロック信号およびデータ信号についてのI(In-phase:同相)成分を再生するものである。又、再生回路143−2は、光電変換部142−2で受信された光信号から、クロック信号およびデータ信号についてのQ(Quadrature-phase:直交)成分を再生するものである。
そして、受信データ処理部145においては、再生回路143−1,143−2でそれぞれ再生されたクロック信号およびデータ信号をもとにOTNフレーマとしての機能や、FECデコードによる誤り訂正を行なう機能をそなえている。
このように、上述の(CS)RZ-D(Q)PSKの変復調方式においては、光受信装置120,140において位相変調信号を強度変調信号に変換して識別を行なうために、遅延干渉計121,141−1,141−2において1ビット時間の遅延差を与えて光干渉させるようになっている。
ところで、上述の図8に示す光受信装置120の再生回路123や、図9に示す光受信装置140の再生回路143−1,143−2は、それぞれ、図10に示すように、クロック再生回路(CR:Clock Recovery)151およびDフリップフロップ152をそなえて構成することができる。クロック再生回路151は、光電変換部で受信された、データ符号に応じた強度変化を有する電気信号について、当該データについてのクロック信号成分を抽出するものである。Dフロップフロップ152は、光電変換部で受信された電気信号をデータ入力とし、クロック再生回路151で再生されたクロック信号をクロック入力として、再生データを出力する。
ここで、上述のクロック再生回路151は、例えば位相比較器151a,ループフィルタ151bおよび電圧制御発信器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)151cをそなえてなるPLL(Phase Locked Loop)回路により構成されている。
特に、位相比較器151aは、VCO151cで出力されるクロック信号と光電変換部からの電気信号とについての位相差または周波数差に応じた信号を出力するものである。このクロック再生回路151をなす位相比較器151aとしては、例えば文献「J.D.H. Alexander, "Clock Recovery from Random Binary Data," Electronics Letters, vol.11, pp.541-542, Oct. 1975」におけるFig2および3として示されている。
また、例えば図11に示すように、図9に示す光受信装置140のトランスインピーダンス増幅器142eと再生回路143−1(143−2)との間に、等化フィルタ153およびリミッタ増幅器(LIA;Limiting Amplifier)154を介装することも行なわれている。等化フィルタ153は、トランスインピーダンス増幅器142eの出力について波形成型し、リミッタ増幅器154は、等化フィルタ153の出力の振幅を正規化する。図8に示す光受信装置120においても上述の場合と同様の等化フィルタ153およびリミッタ増幅器154をそなえることもできる。この図11に示すような等化フィルタ153を介装することにより、受信信号の波形を整形し、アイ開口を広げて受信感度を向上できることが知られている。
なお、本願発明に関連する公知技術としては、例えば、以下に示す特許文献に記載されたものがある。
特開2005−250696号公報 特開2003−87201号公報 特開2005−252369号公報
しかしながら、上述の図8,図9における光受信装置120,140においては、光電変換検出される受信信号波形がRZ信号の波形形状となっているので、クロック再生回路151において抽出されるクロック信号の高精度化に支障をきたしている。図11に示す等化フィルタ153を介装した場合においても、図3(b)に示すように、受信信号波形はRZ信号のような波形形状となっているために同様のことがいえる。
すなわち、光受信装置120,140をなすトランスインピーダンス増幅器122c,142eから出力される電気信号の波形は、符号変化が「0」→「0」である場合や「1」→「1」である場合などの同符号が連続する際の振幅が一定ではなく、RZ信号のような波形形状となっている。このため、符号変化時のエッジの検出に支障を来し、検出されるクロック信号の精度を向上させる際の支障となっているのである。この場合には、等化フィルタ153によりアイ開口を広げることができたとしても、再生回路123,143−1,143−2で得られるクロック信号の精度の更なる向上を図ることができない。
これは、図10に示すような従来適用されているクロック再生回路151は、一般的には前述の文献に記載されているような位相比較器151aがそなえられているので、クロック抽出のために入力される信号の形式がNRZ信号であることを前提に設計されたものであるということができるからである。即ち、従来のクロック再生回路151は、検出されるクロック信号の精度の向上のためには、符号変化が「0」→「0」である場合や「1」→「1」である場合における振幅の変化が抑制されることが求められるのである。
そこで、トランスインピーダンス増幅器122c,142eからの電気信号について、符号変化が「0」→「0」である場合や「1」→「1」である場合における波形が一定となるような特性の信号波形とすることも考えられるが、良好な受信感度を維持するためには図3(b)に示すような広いアイ開口を保つことが必要である。
上述の特許文献1〜3に記載された技術のほか、従来技術においては、このような良好な受信感度を維持しつつ抽出されるクロック信号の精度を向上させるための技術については何ら提供するものではない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、受信感度を良好としながら、抽出されるクロック信号の高精度化を図ることを目的とする。
このため、本発明の信号再生装置は、入力される差動位相偏移変調に対する復調電気信号を2分岐する分岐部と、該分岐部で2分岐された一方の復調電気信号の波形について等化する第1フィルタと、該第1フィルタで波形が等化された復調電気信号からクロック信号を再生するクロック再生部と、該分岐部で分岐された他方の復調電気信号、および該クロック再生部にて再生されたクロック信号から、データ信号の再生を行なうデータ再生部と、をそなえたことを特徴としている。
この場合においては、該分岐部にて分岐された他方の復調電気信号について波形整形を行なう第2フィルタをそなえ、該第2フィルタが、該波形整形を行なった復調電気信号を該データ再生部のデータ入力として供給することとしてもよい。
または、該分岐部に入力される前段の復調電気信号について波形整形を行なう第2フィルタをそなえ、該第2フィルタが、該波形整形を行なった復調電気信号を該分岐部の入力として供給することとしてもよい。
さらに、好ましくは、該第2フィルタを、該データ再生部にデータ入力される復調電気信号のアイ開口を、該第1フィルタから出力される復調電気信号のアイ開口よりも大きくなる特性を有するフィルタとすることができる。
また、好ましくは、該第1フィルタを、該復調電気信号についての同符号連続が抽出可能な特性を有するローパスフィルタとすることができる。
さらに、該第1フィルタを、該第2フィルタよりも小さい−3dB周波数を有する特性を持つローパスフィルタとすることができる。この場合においては、該第2フィルタを、該第1フィルタよりも大きいが該再生されるデータ信号のビットレートに相当する周波数よりも小さい−3dB周波数を有する特性を持つローパスフィルタとすることもできる。
また、本発明の光受信装置は、差動位相偏移変調(Differential Phase Shift Keying)がなされた光信号について処理を行なう遅延干渉部と、該遅延干渉部において処理がなされた光信号について光電変換検出を行なうことにより、該差動位相偏移変調に対する復調電気信号を出力する光電変換検出部と、該光電変換検出部からの復調電気信号について2分岐する分岐部と、該分岐部で2分岐された一方の復調電気信号の波形について等化する第1フィルタと、該第1フィルタで波形が等化された復調電気信号からクロック信号を再生するクロック再生部と、該分岐部で分岐された他方の復調電気信号、および該クロック再生部にて再生されたクロック信号から、データ信号の再生を行なうデータ再生部と、をそなえたことを特徴としている。
さらに、本発明の信号再生方法は、差動位相偏移変調に対する復調電気信号を2分岐し、該2分岐した一方の復調電気信号の波形についてフィルタ処理により等化し、該波形が等化された復調電気信号からクロック信号を再生し、該2分岐した他方の復調電気信号、および該再生されたクロック信号から、データ信号の再生を行なうことを特徴としている。
このように、本発明によれば、分岐部により、クロック再生用に用いる電気信号をデータ再生用の電気信号と分岐させるとともに、等化フィルタにより、分岐部で2分岐された一方の復調電気信号の波形について等化し、クロック再生部で、波形が等化された復調電気信号からクロック信号を再生することができるので、受信感度を良好としながら、抽出されるクロック信号の高精度化を図ることができる利点がある。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
なお、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題,その技術的課題を解決する手段及び作用効果についても、以下の実施の形態による開示によって明らかとなる。
〔A〕一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態にかかる信号再生装置10を示すブロック図である。この図1に示す信号再生装置10は、前述の図9に示すような、(CS)RZ-DQPSKの変復調方式を採用する光送受信システムにおける光受信装置に適用されて、光電変換検出された受信電気信号波形から、データ信号およびクロック信号を再生するものである。換言すれば、信号再生装置10は、前述の図9に示す光受信装置140の構成において、再生回路143−1,143−2(図11参照)に代えてそなえられるものである。
すなわち、信号再生装置10は、図9に示す光受信装置140におけるトランスインピーダンス増幅器142eからの電気信号(電圧信号)を入力されて、この電気信号波形からデータ信号およびクロック信号を再生して、再生したデータ信号を受信データ処理部145に供給することができるようになっている。尚、図1に示す信号再生装置10が適用された光受信装置においても、前述の図9の場合と同様、光信号分岐部,遅延干渉計および受信データ処理部(符号146,141−1,141−2および145参照)をそなえているが、図1においてはこれらの構成については図示を省略している。
また、図1中、142はデュアルピンフォトダイオードからなる一の光電変換部であり、図9における2つの光電変換部142−1,142−2の一方に相当する。即ち、光電変換部142は、図示しない遅延干渉計において処理がなされた光信号について光電変換検出を行なうことにより、差動4値位相偏移変調(DQPSK)に対する復調電気信号を出力する。尚、この復調電気信号は、データ信号が強度変調されたものとなっている。
ここで、信号再生装置10は、分岐部1,2つの等化フィルタ2,3,クロック再生回路4およびデータ再生部5をそなえるとともに、リミッタ増幅器6,7をそなえて構成されている。
分岐部1は、トランスインピーダンス増幅器142eから出力される受信電気信号、即ち、差動4値位相偏移変調(DQPSK)に対する復調電気信号について2分岐するものであり、分岐された一方の復調電気信号は等化フィルタ2へ、他方の復調電気信号については他方の等化フィルタ3へ、それぞれ出力されるようになっている。
また、等化フィルタ2は、分岐部1で2分岐された一方の復調電気信号について、その波形を等化する処理を行なう第1フィルタである。換言すれば、この等化フィルタ2による等化処理は、復調電気信号について、分岐部1からの復調電気信号についての同符号が連続するときの振幅変化を抑制して、この図1におけるAに示すように、NRZ信号のような符号に対する振幅変化を持たせるような処理である。等化処理としては、単純にローパスフィルタを用いて波形をなまらせても良いし、さらに入力信号の周波数特性を補償するために、遮断周波数帯周辺の周波数特性をはねあげたフィルタを縦続的に挿入して好ましい波形にしても良い。
ここで、トランスインピーダンス増幅器142eからの復調電気信号は、データ信号が強度変調された電気信号である。このトランスインピーダンス増幅器142eからの復調電気信号が20GHz程度のビットレートのデータ信号が強度変調されているものである場合には、上述の等化フィルタ2としては、例えば9GHz程度の−3dB周波数を有するローパスフィルタにより、高周波成分をカットするフィルタ構成とすることができる。
図2(a),図2(b)は、上述の等化フィルタ2により復調電気信号を等化させる作用を説明するための図である。図2(a)の時点t1〜t9に示すように、等化フィルタ2に入力される復調電気信号に強度変調されている符号が順に「1」,「0」,「1」,「0」,「0」,「1」,「1」,「1」である場合においては、当該復調電気信号(DQPSK受信信号)は、図2(b)のW1に示すように、急峻な振幅変化を有している。
すなわち、符号「1」のときには正の振幅値を、符号「0」のときには負の振幅値を、それぞれとるが、符号「0」,「0」が連続するときや(時点t4〜t6参照)、符号「1」,「1」が連続するときは(時点t6〜t9参照)、復調電気信号W1としては、同一符号が移り変わるとき(エッジ)において振幅値が一旦0に戻る振る舞いを持つ(時点t5,t7およびt8参照)。言い換えれば、振幅が急峻に振幅変化する領域に対応して、復調電気信号W1の周波数成分には高周波成分が含まれることになる。
このような電気信号W1が等化フィルタ2に入力されると、等化フィルタ2では、図2(b)のW2に示すような波形の電気信号を出力することができる。即ち、この等化フィルタ2においては、電気信号W1に含まれる高周波成分をカットし波形を等化させることにより、出力電気信号の波形W2は、同一符号が移り変わるときの振幅値が0にはもとらずに、振幅の変化が抑制されるようになる(時点t5,t7およびt8参照)。
これにより、等化フィルタ2を通過した電気信号の波形をアイパターンでみた場合には、図1のA1に例示するように、波形が等化されるために、異符号が移り変わる場合と、同一符号が移り変わる場合とで、振幅値の変化に開きを持たせることができる。尚、この振幅値の変化の開きは、アイパターン中のA1部分における三角形状の開口にみることができる。
また、リミッタ増幅器6は、等化フィルタ2からの電気信号、即ち等化フィルタ2にて波形が等化された復調電気信号を入力されて、この波形が等化された電気信号について振幅値を正規化してクロック再生回路4に供給するものである。更に、クロック再生回路(クロック再生部)4は、リミッタ増幅器6からの電気信号をもとに、トランスインピーダンス増幅器142eからの復調電気信号に含まれるクロック信号成分を再生、抽出するものであり、前述の図11に示すもの(符号151参照)と同様の構成を有している。
クロック再生回路4は、等化フィルタ2において波形が等化された信号を、リミッタ増幅器6を介して入力されて、この入力信号からクロック信号を再生するクロック再生部である。このクロック再生回路4についても、前述の図11の場合と同様に、NRZ信号を前提に設計された位相比較器(符号151a参照)を含むPLL回路により構成される。
このとき、等化フィルタ2によるフィルタ処理によって、符号変化が「0」→「0」である場合や「1」→「1」である場合における波形が一定となるような信号波形(図1のA参照)の復調電気信号をクロック再生回路4の入力としている。これにより、クロック再生回路4においては、図10の場合よりも高精度のクロック信号を抽出することが可能となる。尚、クロック再生回路4において高精度に抽出されたクロック信号は、後段のデータ再生部5に供給される。
さらに、等化フィルタ3は、分岐部1にて分岐された他方の復調電気信号について波形整形を行なう第2フィルタである。この等化フィルタ3は、受信感度特性を良好に保つために、図1のBに示すような、アイ開口の大きい復調電気信号を出力できるようなフィルタ特性とする。例えば、等化フィルタ3は、ビットレートの80パーセント程度に相当する周波数を−3dB周波数とするローパスフィルタにより構成することができる。
具体的には、復調電気信号が20Gb/s程度のビットレートのデータ信号が強度変調されている場合においては、等化フィルタ3としては、16GHz程度の周波数を−3dB周波数とするローパスフィルタにより構成することができる。このような等化フィルタ3を通過する電気信号は、等化フィルタ2を通過した電気信号の波形(図1のA参照)に比べても、アイ開口を大きくすることができるようになる(図1のB1参照)。
換言すれば、等化フィルタ3は、後段のDフリップフロップ5に入力される復調電気信号のアイ開口を、等化フィルタ2から出力される復調電気信号のアイ開口よりも大きくなる特性を有するローパスフィルタである。
なお、等化フィルタ3による波形整形処理を通じて、波長分散による波形歪みについても整形することができる。図3(a)は、20Gb/sのデータが変調されている信号に+80ps/nm/kmの波長分散が存在するときの受信波形の例を示す図であるが、このような波長分散が存在する電気信号においても、例えば16GHzの帯域を有する等化フィルタ153を通過させることで、例えば図3(b)に示すように、波形歪みを整形することができる。
また、リミッタ増幅器7は、等化フィルタ3からの電気信号、即ち等化フィルタ3にて波形整形された復調電気信号を入力されて、この波形整形された復調電気信号について振幅値を正規化して、後段のデータ再生部5に供給するものである。
データ再生部5は、分岐部1で分岐された他方の電気信号、およびクロック再生回路4にて再生されたクロック信号から、データ信号の再生を行なうものであり、Dフリップフロップ(DFF)により構成することができる。即ち、分岐部1で分岐された他方の復調電気信号について、等化フィルタ3およびリミッタ増幅器7を介してデータ入力されるとともに、クロック再生回路4にて高精度に再生されたクロック信号についてクロック入力されて、入力されるクロック信号に同期したデータ信号を再生し出力することができるようになっている。
このデータ再生部5にて再生されたデータ信号およびクロック信号については、光受信装置を構成する図示しない受信データ処理部(図9の符号145参照)に入力されて、これらの再生されたデータ信号およびクロック信号をもとにOTNフレーマ処理や誤り訂正処理等の受信信号処理がなされる。
ところで、図4(a)〜図4(d)および図5(a)〜図5(d)は、上述の等化フィルタ2,3におけるフィルタ特性の設定について説明するための図である。等化フィルタ2,3は、ともに好ましくは5次のベッセルトムソン形のローパスフィルタにより構成することができるが、上述したような、出力すべき電気信号の波形の特性の相違から、それぞれ−3dB周波数が相違するローパスフィルタにより構成される。
図5(a)〜図5(d)はそれぞれ、9GHz,12GHz,14GHz,16GHzの−3dB周波数を有するローパスフィルタに、図4(a)〜図4(d)に示すようなアイパターンを有する復調電気信号が入力された場合において、通過された電気信号のアイパターンを示す図である。尚、図4(a)〜図4(d)はいずれも、トランスインピーダンス増幅器142からの復調電気信号であって、20Gb/s程度のビットレートを有するものであり、同様の波形特性を有している。
これらの図4(a)〜図4(d),図5(a)〜図5(d)に示すように、入力される電気信号波形はほぼ同じものでありながら、フィルタ特性によってアイ開口に変動があり、又、同一符号が移り変わる場合における振幅値の変化に変動があることがわかる。
すなわち、−3dB周波数を16GHzから小さい値にしていくに従って、アイ開口が小さくなるため、Q値に不利な波形であり、良好な受信感度特性を得ることが困難になってくる(図5(a)〜図5(d)のE1〜E4参照)。言い換えれば、−3dB周波数を9GHzから大きくしていくに従って、アイ開口が広がるため、良好な受信感度特性を得やすくなる。但し、ビットレートに相当する20GHzを−3dB周波数とするようなローパスフィルタとした場合には、16GHzの場合に比べて、かえって受信感度特性が低下する。
したがって、受信感度特性を良好とするための電気信号を出力すべき等化フィルタ3の−3dB周波数は、20Gb/sのビットレートを有する復調電気信号を透過させる場合、復調電気信号に強度変調されているデータ信号のビットレートに相当する周波数(この場合は20GHz)よりも小さいが少なくとも9GHzよりも大きい−3dB周波数に設定することができ、特に好ましくは16GHz程度の周波数に設定することができる。
また、−3dB周波数を9GHzから大きい値にしていくに従って、同一符号が移り変わる場合における振幅値の変化が大きくなる。このため、フィルタ出力の波形は、クロック再生回路4におけるクロック再生のために用いる復調電気信号としては不利な波形であり、高精度のクロック信号を抽出することが困難になってくる(図5(a)〜図5(d)のC1〜C4参照)。言い換えれば、−3dB周波数を16GHzから小さくしていくに従って、同一符号が移り変わる場合における振幅値の変化が小さくなる。このため、フィルタ出力の波形は、クロック再生回路4におけるクロック再生のために用いる復調電気信号として用いると、高精度なクロック信号を再生できるようになる。
したがって、高精度なクロック信号を再生するための電気信号を出力すべき等化フィルタ2の−3dB周波数は、20Gb/sのビットレートを有する復調電気信号を透過させる場合、上述の等化フィルタ3に設定される−3dB周波数よりも小さい周波数、特に好ましくは9GHz程度の周波数に設定することができる。
なお、上述したように、トランスインピーダンス増幅器142eからの復調電気信号について、等化フィルタ2ではクロック信号の抽出に適した波形とする必要がある一方、等化フィルタ3では受信感度を向上させるのに適した波形とする必要があるため、少なくとも、等化フィルタ2の−3dB周波数は等化フィルタ3の−3dB周波数よりも小さくする必要がある。
また、上述の等化フィルタ2および3についてはローパスフィルタにより構成されているが、等化フィルタ2において求められる高精度なクロック信号の抽出のための信号波形が得られ、等化フィルタ3において求められる受信感度の良好なデータ信号の再生のための信号波形が得られるのであれば、それぞれフィルタ特性としてはローパスフィルタに限定されるものではない。
上述のごとく構成された、本実施形態にかかる信号再生装置10が図9に示す光受信装置140において各再生回路143−1,143−2に代えて適用された場合の動作は、以下のとおりとなる。
すなわち、図9に示すような光送信装置130においてDQPSK変調方式により変調された光信号について伝送路101を介して入力されると、光信号分岐部146で2分岐される。そして、2分岐された光信号についてそれぞれ遅延干渉計141−1,141−2における処理が行なわれる。更に、光電変換部142−1,142−2においてそれぞれ遅延干渉計141−1,141−2からの2出力を受光することにより差動光電変換検出が行なわれ、光信号強度に相当する電気信号を復調電気信号として出力される。
また、トランスインピーダンス増幅器142eにおいては電流信号としての復調電気信号について電圧信号に変換されて、各再生回路143−1,143−2に代えて適用される信号再生装置10にそれぞれ出力される。光電変換部142−1で受信された光信号強度に相当する電気信号を入力された信号処理回路10においては、クロック信号およびデータ信号についてのI(In-phase:同相)成分を再生し、光電変換部142−2で受信された光信号を入力された信号処理回路10においては、クロック信号およびデータ信号についてのQ(Quadrature-phase:直交)成分を再生する。尚、再生されたクロック信号およびデータ信号を用いることにより、後段の受信データ処理部(図9の符号145参照)においては、フレーマ処理、誤り訂正処理等の処理が行なわれる。
このとき、上述の信号処理回路10においては、等化フィルタ2を透過した電気信号をもとにクロック信号を再生しているので、クロック信号の精度を高めることができるほか、このように精度が高められたクロック信号に同期して、透過フィルタ3を透過した電気信号からデータ再生を行なうことができるので、受信感度を高め、信号品質を高めることができるようになる。
すなわち、2つの信号再生装置10のうちの一の信号再生装置10での処理に着目すると、図1に示すように、差動位相偏移変調に対する復調電気信号、即ちトランスインピーダンス増幅器142eからの電気信号を分岐部1で2分岐し、等化フィルタ2において、2分岐した一方の復調電気信号の波形についてフィルタ処理により等化して後段のクロック再生回路4でのクロック再生に親和する波形の電気信号としている。
これにより、クロック再生回路4において、この波形が等化された復調電気信号から高精度なクロック信号を再生する。更に、データ再生部5としてのDフリップフロップにおいては、分岐部1で2分岐した他方の復調電気信号をデータ入力されるとともに、クロック再生回路4において再生されたクロック信号をクロック入力されて、データ信号の再生を行なう。
このとき、データ再生部5としてのDフリップフロップにデータ入力される復調電気信号については、等化フィルタ3を通じてアイ開口が大きくなるように波形整形しているので、再生されるデータ信号の受信品質を高めることができるようになる。
このように、本発明によれば、分岐部1により、クロック再生用に用いる電気信号をデータ再生用の電気信号と分岐させるとともに、等化フィルタ2により、分岐部1で2分岐された一方の復調電気信号の波形について等化し、クロック再生部4で、波形が等化された復調電気信号からクロック信号を再生することができるので、受信感度を良好としながら、抽出されるクロック信号の高精度化を図ることができる利点がある。
従来技術においては、データ信号とクロック信号を再生するために、共通の等化フィルタ153を通過した電気信号が用いられていた。このため、この等化フィルタ153の特性としても、データ信号およびクロック信号双方についての再生に最適な設定とすることができなかった。しかし、本発明によれば、データ信号の品質、クロック抽出の両方に適した再生処理を行なうことが可能となる。
〔B〕その他
上述の実施形態にかかわらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
図6(a),図6(b)はともに、本実施形態の変形例にかかる信号再生装置10A,10Bを示す図である。図6(a)に示す信号再生装置10Aは、前述の図1に示す信号再生装置10に比して、等化フィルタ3aが分岐部1の前段(トランスインピーダンス増幅器(TIA)142e側)にそなえられている点が異なっており、それ以外の構成については基本的に同様である。尚、図6(a)中、図1と同一の符号はほぼ同様の部分を示している。
ここで、図6(a)における等化フィルタ3aは、分岐部1に入力される前段の復調電気信号について波形整形を行ない、波形整形を行なった復調電気信号を分岐部1の入力として供給する第2フィルタである。等化フィルタ3aのフィルタ特性は前述の図1に示す等化フィルタ3と基本的に同様のものを用いることができる。
これにより、分岐部1においては、等化フィルタ3aで波形整形された電気信号(−3dB周波数が16GHzの場合は図5(d)参照)について2分岐して、一方は等化フィルタ2に入力され、他方はリミッタ増幅器(LIA)7を介してデータ再生部5であるDフリップフロップにデータ入力される。
なお、前述したように、等化フィルタ2,3aはともに−3dB周波数が異なるが透過帯域の形状は同様のローパスフィルタであり、等化フィルタ3aの−3dB周波数(即ち帯域)YGHzは、等化フィルタ2の−3dB周波数(即ち帯域)XGHzよりも大きくなるように構成されているので(X<Y)、等化フィルタ3aの透過帯域は、等化フィルタ2の透過帯域をそっくり含むことになる。従って、等化フィルタ3aでフィルタ処理が行なわれた電気信号について更に等化フィルタ2でフィルタ処理を行なっても、図1の場合と同様に、クロック信号の抽出に適した信号を得ることは可能である。
たとえば、等化フィルタ2の−3dB周波数を9GHzとした場合においては、等化フィルタ2への入力信号が等化フィルタ3aを通過した電気信号であっても、等化フィルタ2においては、図5(a)に示すような波形特性を有する電気信号を出力することができるようになる。これにより、クロック再生回路4においても、前述の図1の場合と同様、高精度なクロック信号の抽出を行なうことができる。
また、図6(b)に示す信号再生装置10Bは、前述の図1に示す信号再生装置10に比して、等化フィルタ3の介装が省略されている点が異なっており、それ以外の構成については基本的に同様である。尚、図6(b)中、図1と同一の符号はほぼ同様の部分を示している。
すなわち、このように構成された信号再生装置10Bにおいても、少なくとも分岐部1でデータ再生のための信号とクロック再生のための信号とを分岐させているので、等化フィルタ2においては、クロック信号の抽出に適した信号波形を得るためのフィルタ処理を行なう一方で、Dフリップフロップにデータ入力される信号については、等化フィルタ2でのフィルタ処理を回避させることができるので、クロック信号の再生精度を高精度としながら、受信品質の低下を防止することができるようになる。
また、上述の図1,図6(a)および図6(b)に示す信号再生装置10,10A,10Bにおいては、クロック再生回路4の前段にはリミッタ増幅器6が、データ再生部5の前段にはリミッタ増幅器7が、それぞれ設けられているが、本発明によればこれに限定されず、適宜省略して構成することも可能である。
また、上述の図1,図6(a)および図6(b)に示す信号再生装置10,10A,10Bにおいては、DQPSK方式における光受信装置に適用した場合について詳述したが、本発明によればこれに限定されるものではなく、例えば前述の図8に示すようなDPSK方式のように、DQPSK以外の他の差動位相偏移変調の方式における光受信装置において、データ信号およびクロック信号を再生する際に用いることもできる。
また、上述の実施形態の開示により、本発明の装置を製造することは可能である。
本発明の一実施形態にかかる信号再生装置を示すブロック図である。 (a),(b)はともに等化フィルタにより復調電気信号を等化させる作用を説明するための図である。 (a),(b)はともに等化フィルタによる波形整形処理を通じて、波長分散による波形歪みについて整形することについて説明するための図である。 (a)〜(d)はいずれも等化フィルタにおけるフィルタ特性の設定について説明するための図である。 (a)〜(d)はいずれも等化フィルタにおけるフィルタ特性の設定について説明するための図である。 (a),(b)はともに、本実施形態の変形例にかかる信号再生装置を示す図である。 NRZ変調方式、RZ-DPSKおよびRZ-DQPSK変調方式とともに、デュオバイナリ変調方式およびCS−Z変調方式についての一般的特性について比較する図である。 40Gb/sのRZ-DPSK又はCSRZ-DPSK変調方式を採用して光信号を送受信する光送受信システムの構成例を示すブロック図である。 40Gb/sのRZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSK変調方式を採用して光信号を送受信する光送受信システムを示すブロック図である。 再生回路を示すブロック図である。 等化フィルタがそなえられた光受信装置の要部を示す図である。
符号の説明
1 分岐部
2 等化フィルタ(第1フィルタ)
3,3a 等化フィルタ(第2フィルタ)
4 クロック再生回路(クロック再生部)
5 データ再生部
6,7,154 リミッタ増幅器
10,10A,10B 信号再生装置
100A,100B 光送受信システム
101 伝送路
110,130 光送信装置
111,131 送信データ処理部
112,133 CW光源
113,135−1,135−2 位相変調器
114 RZパルス化用強度変調器
120,140 光受信装置
121,141−1,141−2 遅延干渉計
122,142,142―1,142−2 光電変換部
122c,142e トランスインピーダンス増幅器
123,143−1,143−2 再生回路
124,145 受信データ処理部
134 π/2移相器
136 RZパルス化用強度変調器
141a,141b 電極
146 光信号分岐部
151 クロック再生回路
151a 位相比較器
151b ループフィルタ
151c 電圧制御発信器
152 Dフリップフロップ
153 等化フィルタ

Claims (9)

  1. 入力される差動位相偏移変調に対する復調電気信号を2分岐する分岐部と、
    該分岐部で2分岐された一方の復調電気信号の波形について等化する第1フィルタと、
    該第1フィルタで波形が等化された復調電気信号からクロック信号を再生するクロック再生部と、
    該分岐部で分岐された他方の復調電気信号、および該クロック再生部にて再生されたクロック信号から、データ信号の再生を行なうデータ再生部と、をそなえたことを特徴とする、信号再生装置。
  2. 該分岐部にて分岐された他方の復調電気信号について波形整形を行なう第2フィルタをそなえ、
    該第2フィルタが、該波形整形を行なった復調電気信号を該データ再生部のデータ入力として供給することを特徴とする、請求項1記載の信号再生装置。
  3. 該分岐部に入力される前段の復調電気信号について波形整形を行なう第2フィルタをそなえ、
    該第2フィルタが、該波形整形を行なった復調電気信号を該分岐部の入力として供給することを特徴とする、請求項1記載の信号再生装置。
  4. 該第2フィルタは、該データ再生部にデータ入力される復調電気信号のアイ開口を、該第1フィルタから出力される復調電気信号のアイ開口よりも大きくなる特性を有するフィルタであることを特徴とする、請求項2または3記載の信号再生装置。
  5. 該第1フィルタが、該復調電気信号についての同符号連続が抽出可能な特性を有するフィルタであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の信号再生装置。
  6. 該第1フィルタおよび該第2フィルタがローパスフィルタであり、
    該第1フィルタが、該第2フィルタよりも小さい−3dB周波数を有する特性を持つローパスフィルタであることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項記載の信号再生装置。
  7. 該第2フィルタが、該第1フィルタよりも大きいが該再生されるデータ信号のビットレートに相当する周波数よりも小さい−3dB周波数を有する特性を持つローパスフィルタであることを特徴とする、請求項6記載の信号再生装置。
  8. 差動位相偏移変調がなされた光信号について処理を行なう遅延干渉部と、
    該遅延干渉部において処理がなされた光信号について光電変換検出を行なうことにより、該差動位相偏移変調に対する復調電気信号を出力する光電変換検出部と、
    該光電変換検出部からの復調電気信号について2分岐する分岐部と、
    該分岐部で2分岐された一方の復調電気信号の波形について等化する第1フィルタと、
    該第1フィルタで波形が等化された復調電気信号からクロック信号を再生するクロック再生部と、
    該分岐部で分岐された他方の復調電気信号、および該クロック再生部にて再生されたクロック信号から、データ信号の再生を行なうデータ再生部と、をそなえたことを特徴とする、光受信装置。
  9. 差動位相偏移変調に対する復調電気信号を2分岐し、
    該2分岐した一方の復調電気信号の波形についてフィルタ処理により等化し、
    該波形が等化された復調電気信号からクロック信号を再生し、
    該2分岐した他方の復調電気信号、および該再生されたクロック信号から、データ信号の再生を行なうことを特徴とする、信号処理方法。
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