JP2000196168A - レ―ザ装置 - Google Patents

レ―ザ装置

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JP2000196168A
JP2000196168A JP2000041304A JP2000041304A JP2000196168A JP 2000196168 A JP2000196168 A JP 2000196168A JP 2000041304 A JP2000041304 A JP 2000041304A JP 2000041304 A JP2000041304 A JP 2000041304A JP 2000196168 A JP2000196168 A JP 2000196168A
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discharge
laser device
cross
discharge space
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Masaki Kuzumoto
昌樹 葛本
Yuji Takenaka
裕司 竹中
Junichi Nishimae
順一 西前
Kenji Yoshizawa
憲治 吉沢
Taku Yamamoto
卓 山本
Masato Matsubara
真人 松原
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ励起における最適な周波数が150M
Hz近傍であるが、この周波数のRF電源は高価であ
り、RF電源とレーザ負荷とのマッチングも困難である
などの課題があった。 【解決手段】 レーザ励起用の放電空間を有し、かつ線
対称軸が2つ以上となるように放電空間を配置し、この
放電空間の断面に直交する方向にレーザビームを取り出
すレーザ装置において、立体的なビーム折り返し手段を
用いて放電空間の断面内を通過するレーザビームを一つ
につなげた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ発振効率
の向上を図ったレーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図69は、例えば雑誌SPIE(The So
ciety of Photo-Optical Instrumenta-tion Engineers
)Vol.1276 CO2 Lasers and Application (1990) pp.1
8−28,Fig.1 に記載された従来の導波路型炭酸ガスレー
ザ装置を示す斜視図である。図において、1,2は放電
励起用の一対の金属電極、3はその一方の金属電極1に
接続されたRF電源(励起電源)、10,20は前記金
属電極1,2の対向面に密着されて離間対向する一対の
誘電体板であり、これらの誘電体板10,20は例えば
セラミックスから成っている。
【0003】4は前記誘電体板10,20間に発生する
矩形状の放電空間であり、レーザ媒質となるCO2 −H
e−N2 の混合ガスが充填される。5,6は電極冷却水
の出入方向を示す矢印、7は全反射鏡(共振器ミラ
ー)、8はレーザビーム取出し側の反射鏡(共振器ミラ
ー:output coupler)、9はレーザビーム、21aおよ
び21bは一方の金属電極1に設けられた電極冷却水の
取入口および吐出口であり、他方の金属電極2にも同様
の取入口および吐出口(共に図示せず)が設けられてい
る。
【0004】次に動作について説明する。一方の金属電
極1をRF電源3に、かつ、他方の金属電極2をアース
に接続すると、放電空間4にレーザを励起するためのR
F放電が発生する。その放電エネルギーは、反射鏡7,
8で構成された光共振器によって光エネルギーに変換さ
れ、レーザビーム9として一方の反射鏡8側から出力さ
れる。炭酸ガスレーザでは、レーザ下準位のエネルギー
レベルが低いため、ガス温度が上昇すると、下準位密度
が増加し、レーザ発振効率が低下する。このため、レー
ザガスの冷却能力がレーザ発振効率を決定する大きな因
子となる。ここで、矩形状を成した放電空間4の断面に
おける長辺(長さw)と短辺(ギャップ長d)の比w/
dはアスペクト比と呼ばれ、レーザ媒質となるガス冷却
の観点から検討すると、アスペクト比が等しい場合、同
様の冷却能力をもつことが導かれる。すなわち、同様の
電力を投入した場合、アスペクト比が等しければ、ガス
温度も等しくなる。従って、高い電力を投入するには、
該投入時のガス冷却が充分に行われるようにアスペクト
比を大きく設定すればよい。さらに、高い電力密度が要
求されるレーザ励起のためには、短辺dを小さく設定す
る必要がある。
【0005】図70は矩形放電空間4の断面における短
辺の長さdに対するガスの冷却能力を示した特性図であ
る。図中実線は、ガス組成He−N2 −CO2 =80−
10−10(%;容積比,モル分率)において、ガス温
度が摂氏250度になる電力密度を示す。短辺dの長さ
を短くすればするほど、ガスの冷却能力は高くなること
がわかる。
【0006】一方、前記短辺(ギャップ長)dを短く設
定すると、レーザ光の伝搬過程における損失aが増大す
る。この場合の矩形導波路におけるEHnmモードの伝搬
損失aは次式で表わすことができる。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】ここで、λはレーザ波長、εおよびε0
それぞれレーザ波長に対する比誘電率、真空中の誘電率
(0.8854×10-11 CV-1-1)を示し、unm
各モードの次数に対する係数である。ただし、明細書中
では比誘電率のことを単に誘電率と表現している。
【0010】この式から、誘電体材料にAl23 (ア
ルミナ)、レーザ波長として炭酸ガスレーザの波長(1
0.6μm)としたときのギャップ長dと伝搬損失aの関
係を計算した結果を図71に示す。この結果、伝搬損失
aはギャップ長d-2に比例して増加する。ガスの冷却能
力と光の伝搬損失を考慮して、通常の導波路型炭酸ガス
レーザ装置では、1.5≦d≦2.5(mm)の範囲で
使用されることが多い。ただし、高出力化のため、誘電
体の長さを長くすると、当然伝搬損失は増加することと
なり、このため、高出力化するにはギャップ長dを大き
くする必要がある。
【0011】図72はギャップ長(短辺の長さ)d=2
mmの条件で、炭酸ガスレーザの出力に与える電源周波
数の影響を実験的に調べた結果である。電源周波数の増
大と共にレーザ出力は劇的に増大することが確認され
る。この原因については以下に説明する。
【0012】図73はギャップ長2mm、ガス組成CO
2 −N2 −He=10−10−80、ガス圧力80To
rrの条件で、ギャップd方向の電界分布を電源の周波
数を変えて計算した結果である。図中、Zは電界方向の
距離を示し、Z=0はギャップ中央部、Z=1.0(m
m)は誘電体板との境界を示す。図より明らかなよう
に、電源周波数の増大と共に電界の高い領域は減少して
おり、レーザ励起に適した低電界領域が増大しているこ
とが確認できる。従って、図73に示したように電源周
波数を高くすると低電界領域が増加し、レーザの励起効
率は向上することとなる。
【0013】この電界分布の変化は放電の維持機構によ
り説明できる。一般に電子のギャップ間走行時間teと
電源の半周期の時間tsの関係によって放電の維持機構
は大別される。即ち、陽極に向かってドリフトしてきた
電子が陽極に衝突するような場合には、電子数およびエ
ネルギーの損失が大きいため、この損失に見合うだけの
エネルギーを電界が与えなければならず、高電界領域は
広くなる。これは電子のギャップ間走行時間よりも、電
源の半周期の時間が長い場合に相当する。逆に電子走行
時間に比べ、電界の変化が早い場合には、陽極に向かっ
てドリフトしてきた電子が陽極に到着する前に電極の極
性が反転するため、電子は押し戻され壁に衝突すること
はない。従ってこの場合、電子数およびエネルギーロス
が少ないため、高電界領域は狭くてよい。
【0014】条件によっても異なるが、図73で示した
ような条件では、電子のドリフト速度は107 cm/s
程度であり、ギャップ走行時間は、te=0.2cm/
10 7 cm/s=2x10-8secとなる。この時間が
半周期に対応する臨界周波数は25MHzである。従っ
て、25MHz以下の周波数では、図73に示したよう
に高電界領域が広くなり、図72に示したようにレーザ
励起効率が低下する。
【0015】ところで、図69に示す従来の導波路型炭
酸ガスレーザ装置は、矩形の放電空間4から、高集束の
レーザビームを発生させるためにハイブリッド共振器を
使用している。すなわち、ハイブリッド共振器は、矩形
放電空間4の短辺d方向にレーザ光が誘電体板10,2
0で反射しながら伝搬される導波路共振器として動作
し、長辺方向には不安定型共振器として動作する。導波
路共振器を採用する場合、導波路(誘電体板10,2
0)端と共振器ミラー(反射鏡7,8)との間隔(Lv
m)を広く設定すると、共振器から光が逃げ出す率が高
くなるので、レーザビームの出力効率が低下する。この
光が逃げ出す損失は(Lvm)3/2 に比例することが知
られている。例えば、波長10.6μm(CO2 レー
ザ)、ギャップ長d=2mmの条件では光の逃げ出す損
失を小さく抑えるために、Lvm=10mm程度に狭く
設定する必要がある。
【0016】従って、放電電力を増加するために印加電
圧を上昇させると、主放電空間だけでなく、図74に示
すように光共振器ミラー8に向う放電41が発生する。
この場合、図75に示すように、共振器ミラーに放電す
ると、主放電部にエネルギーが投入されず、レーザ励起
効率が低下する(図75中の点Psはミラーへの放電開
始電力を示す)。
【0017】また、誘電体板10,20の端部角部と金
属電極1,2が近くに存在すると、図76に示すように
誘電体板10,20の端部角部の電界強度が高くなり、
この部分に放電42が集中し易くなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ装置は以
上のように構成されているので、高出力導波路型レーザ
を得るために誘電体の長さを長くしたい場合、冷却の観
点からギャップ長dを短く設定する要求がある一方、光
の伝搬損失の観点からはギャップ長dを長く設定する要
求があり、全く矛盾した要求となって実現不可能であ
る。また、上記式(1),(2)より、レーザ波長に対
する誘電率εを小さく設定すれば、伝搬損失aを減少さ
せることが予想されるが、現実には低誘電率材料は焼結
が困難で製作できないことが多い。さらに、後述のよう
に、この方式で用いられる誘電体は導波路面としての性
質だけでなく、耐電圧特性等放電用キャパシタとしての
機能が要求されるため、これらの条件を満たす材料は極
く限られていた。
【0019】また、従来のCO2 レーザ装置の場合、レ
ーザ励起における最適な周波数が150MHz近傍であ
るが、この周波数は、日本の電波法ではその使用が制限
されているために、汎用装置とする場合の大きな問題と
して残されている。また、そのようなRF電源は高価で
あり、RF電源とレーザ負荷とのマッチングも困難であ
るなど問題は山積状況である。
【0020】さらに従来の導波路型炭酸ガスレーザ装置
では、上述のように放電電力を増加するために印加電圧
を上昇させると、主放電空間だけでなく共振器ミラーに
向う放電41や誘電体板10,20の端部に集中した放
電42が発生するので、レーザ装置の安定性を損なうと
いう問題点があった。
【0021】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、請求項1〜請求項5の発明
の目的は、レーザ光励起空間を作り、さらにプリズムや
ホールディングミラー等のレーザビームを立体的に折り
返す手段を設けることによって、レーザ光励起空間を直
列につないだときと同等の効果が得られ、しかも、装置
の小型化およびコストダウンが図れるレーザ装置を得る
ことを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレーザ装
置は、レーザ励起用の放電空間を有し、かつ線対称軸が
2つ以上となるように前記放電空間を配置し、この放電
空間の断面に直交する方向にレーザビームを取り出すレ
ーザ装置において、立体的なビーム折り返し手段を用い
て前記放電空間の断面内を通過するレーザビームを一つ
につなげたものである。
【0023】この発明に係るレーザ装置は、複数の長辺
と短辺の長さの比が3以上の矩形放電空間を有し、か
つ、線対称軸が少なくとも2つ以上となるように前記矩
形放電空間断面を配置し、この放電空間断面に直交する
方向にレーザビームを取り出すレーザ装置において、立
体的なビーム折り返し手段を用いてそれぞれの前記放電
空間の断面内を通過するレーザビームを一つにつなげた
ものである。
【0024】この発明に係るレーザ装置は、複数の長辺
と短辺の長さの比が3以上の矩形放電空間を有し、か
つ、多角形状に前記矩形放電空間断面を配置し、この放
電空間断面に直交する方向にレーザビームを取り出すレ
ーザ装置において、立体的なビーム折り返し手段を用い
てそれぞれの前記放電空間の断面内を通過するレーザビ
ームを一つにつなげたものである。
【0025】この発明に係るレーザ装置は、複数の固体
レーザ媒質を有し、かつ、線対称軸が少なくとも2つ以
上となるように前記固体レーザ媒質断面を配置し、この
固体レーザ媒質断面に直交する方向にレーザビームを取
り出すレーザ装置において、前記放電空間断面の長辺方
向から熱を取りガス冷却を行うと共に、立体的なビーム
折り返し手段を用いてそれぞれの前記固体レーザ媒質断
面内を通過するレーザビームを一つにつなげたものであ
る。
【0026】この発明に係るレーザ装置は、複数の固体
レーザ媒質を有し、かつ、多角形状に前記固体レーザ媒
質断面を配置し、この固体レーザ媒質断面に直交する方
向にレーザビームを取り出すレーザ装置において、前記
放電空間断面の長辺方向から熱を取りガス冷却を行うと
共に、立体的なビーム折り返し手段を用いてそれぞれの
前記固体レーザ媒質断面内を通過するレーザビームを一
つにつなげたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1によるレーザ装置の要部断面図であり、図
69と同一または相当部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。この実施の形態1によるレーザ装置は、
長辺と短辺の長さの比が3以上の矩形断面を有するレー
ザ励起用の放電空間4が誘電体板10,20の相互間に
形成され、その放電空間4の矩形断面と直交する方向に
レーザビームを取り出すもので、その基本構成は図69
に示した従来例の場合と同様である。しかし、この発明
では、誘電体板10,20に厚み分布を設けることによ
って電極の静電容量に分布を設け、上記放電空間4の矩
形断面内で放電が斜め方向に発生するように構成されて
いる。この場合、例えば図1のように誘電体板10,2
0の非対向面側に凹状の溝部をそれぞれ形成すれば、そ
れらの溝部が薄肉部で他が厚肉部となった誘電体板1
0,20が得られることにより、これらの誘電体板1
0,20は上述のように厚み分布が設けられたものとな
る。なお、この実施の形態1においても、上記誘電体板
10,20に密着された金属電極1,2は冷却水が通さ
れて冷却されており、レーザガスは上記誘電体板10,
20間の短辺方向に生じた熱流を介して冷却される。
【0028】次に動作について説明する。金属電極1,
2に交流高電圧を印加すると、放電空間4に放電が発生
する。このとき、放電エネルギーは静電容量に比例して
注入されるため、誘電体板10,20のそれぞれに施さ
れた適当な厚み分布によって、放電空間4の矩形断面内
では図1に符号DCで示すような斜め方向の放電が発生
する。本発明者らの実験によれば、同一の誘電体材料で
厚み分布を設ける場合、その誘電体材料の薄肉部と厚肉
部の厚みの比を1:3以上に設定しておけば、上記放電
空間4の矩形断面内では主に斜め方向の放電が発生する
ことが確認された。
【0029】この実施の形態1によれば、誘電体板1
0,20の薄肉部分のピッチ(図中符号p)を選択する
ことによって、等価的な放電ギャップ長を任意に設定で
きる。このため、電源周波数によって最適化することが
できる。すなわち、低い電源周波数で使用する場合に
は、上記ピッチpを長くとればよい。
【0030】ギャップ長2mmの条件においてp=5m
mと15mmにおけるレーザ出力の電源周波数依存性を
調べた結果を図2と図3に示す。図2のp=5mmの条
件下では電源周波数が150MHzと13.56MHz
における励起効率はほぼ等しくなり、また、図3のp=
15mmの条件下では、100kHzの励起効率も等し
くなり、低周波領域でのレーザ励起効率の改善が確認さ
れた。よって、この実施の形態1のような斜め放電によ
り、等価的な放電ギャップ長を長く取れば、より低周波
の電源を使用した場合にも、高効率のレーザ励起が可能
となることがわかる。
【0031】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2によるレーザ装置の要部断面図であり、この実施の
形態2では、誘電率の低い誘電体板101,201で金
属電極1,2をモールドしており、これによって、さら
に高い電圧印加が可能となり、高出力化を実現できるこ
とが確認された。
【0032】実施の形態3.図5に示す実施の形態3で
は、誘電体板10,20に異なる誘電体102,202
を積層して、段差のある誘電体層を形成しており、上記
実施の形態1と同様の効果が得られる。この場合、誘電
体102,202を誘電体板10,20に比べて誘電率
の低い材料で形成すれば、誘電体102,202の厚み
を薄くして、ガス冷却に係る熱伝導効果を高めることも
できる。
【0033】実施の形態4.また、図6に示すように電
源の中点をアースに接地し、金属電極1,2にそれぞれ
極性の反転する電圧(位相が互い180゜ずれた電圧)
を印加すれば、金属電極1,2からアースまでの絶縁距
離を短く設計でき、コンパクトなレーザ発振器が製作で
きる。
【0034】実施の形態5.上記実施の形態1では光軸
に直交する放電空間4の矩形断面内における斜め放電の
効果について説明したが、図7に示すように、光軸方向
に斜め放電を生起させても実施の形態1と同様の効果が
得られる。
【0035】実施の形態6.上記各実施の形態では、静
電容量の分布によって放電を斜め方向に発生させるケー
スについて述べたが、例えば図8のように誘電体板1
0,20を介して対向する金属電極1と2、および金属
電極11と22を短絡し、隣合う金属電極1と11およ
び金属電極2と22の間に高電圧を印加すれば、放電は
電位の異なる斜め向いの電極間(つまり金属電極1と2
2間および金属電極2と11間)、および隣合う電極間
(つまり金属電極1と11間および金属電極2と22
間)で生じ、これまでの各実施の形態と同様の効果が得
られる。つまり、放電を誘電体板10,20に対して斜
め方向に発生させることができれば、低周波の電源を使
用した場合にも高効率なレーザ励起が可能となる。
【0036】実施の形態7.図9はこの発明の実施の形
態7によるレーザ装置の要部断面図であり、このレーザ
装置の基本的構成は図69に示した従来例と同様であ
る。ただし、この実施の形態7では、図示のように金属
電極1,2が放電空間4の矩形断面の長辺方向に配置さ
れ、放電が放電空間4の長辺方向に発生するように構成
されている。また、誘電体板10,20は冷却されてお
り、レーザガスはそれらの誘電体板10,20を介して
冷却される。
【0037】放電空間4は上記実施の形態1と同様、長
辺と短辺の比(アスペクト比)が3以上に設定されてい
るため、放電の方向を短辺方向から長辺方向に変化する
だけで、ギャップ長を3倍以上に長くすることができ
る。この構成により、電界強度がレーザ励起に最適な状
態となって高効率のレーザ励起を実現できる。
【0038】この実施の形態7によるレーザ装置を用い
て、図72の条件と同様の発振実験を行った結果を図1
0に示す。これによれば、低周波領域におけるレーザ励
起効率は改善されていることがわかる。さらに、アスペ
クト比を増加すれば、レーザ励起効率は電源周波数にほ
ぼ依存しなくなる。
【0039】実施の形態8.なお、上記実施の形態では
金属電極1,2に交流電圧を印加した場合について示し
たが、この実施の形態8を示す図11のように、金属電
極111,221の周囲をガラス等の誘電体103,2
03で包囲した構成としてもよく、この場合も上記実施
の形態7と同様の効果が得られる。
【0040】実施の形態9.この実施の形態9では、上
記実施の形態7の構成において、図12に示すように、
直流電源31を用いて直流グロー放電でレーザを励起す
る構成としている。この場合、直流電源31は陰極ピン
電極112と陽極222に接続される。このような構成
としても上記実施の形態7と同様の効果が得られる。
【0041】実施の形態10.この実施の形態10で
は、上記実施の形態7と上記実施の形態9とを合せた構
成としている。すなわち、図13に示すように、直流電
源31による長辺方向の電力の半分以下のエネルギーを
供給する放電を、RF電源3によって短辺方向に発生さ
せる構成としている。これによって、長辺方向の放電を
容易にし(過電圧を加えなくても放電が発生し)、ま
た、放電を安定させることができる。
【0042】なお、上記各実施の形態では、CO2 レー
ザを例にして説明したが、この発明は、CO2 レーザと
同様に低エネルギー電子で励起することが必要とされる
COレーザ等の他のレーザ装置にも適用できる。
【0043】実施の形態11.図14はこの発明の実施
の形態11によるレーザ装置の要部断面図であり、図に
おいて、1,2は金属電極、13,23は金属角パイプ
であり、これらの金属角パイプ13,23の内部には冷
却水が流通するようになっている。複数の金属電極1,
2は分割して交流電源3に接続され、放電空間4を介し
てそれぞれ互い違いに配置されている。
【0044】さらに、金属電極1,2の対向面間には、
それぞれ電気的に浮いた状態の金属角パイプ13,23
が配置されている。そして、金属電極1,2および金属
角パイプ13,23はそれぞれ冷却されており、放電空
間4内のレーザガスは誘電体板10,20を介して冷却
される。また、上記金属電極1,2および金属角パイプ
13,23は全体が誘電材料15,25でモールドされ
ており、これらの誘電材料15,25は沿面放電を防止
する。なお、図14において、上記実施の形態1から実
施の形態10と同一類似部材については同一符号を付し
て説明を省略する。
【0045】次に動作について説明する。金属電極1,
2に交流高電圧を印加すると、放電空間4に予備放電と
なる短辺方向の放電44が発生し、さらに電圧を高くし
ていくと斜め方向の主放電45が発生する。この現象を
図15に示す電極システムの等価回路により説明する
と、上記主放電(プラズマ抵抗R1 )45は金属電極1
1 から誘電体板10の静電容量C1 を介して電源3に接
続され、更に、主放電45は誘電体板20の静電容量C
1 、金属電極2を介して電源3に接続される。一方、予
備放電(プラズマ抵抗R2 )44が金属角パイプ13を
介して金属電極1に接続される場合、予備放電44は誘
電体板10の静電容量C1 、金属角パイプ13、誘電材
料15の静電容量C2 を介して金属電極1に接続され
る。他方、予備放電44が金属電極2を介して金属角パ
イプ23に接続される場合、予備放電44は誘電材料1
5の静電容量C2 を介して金属電極2に接続される。こ
れにより、予備放電44は金属角パイプ13と金属電極
2間および金属電極1と金属角パイプ23間で発生す
る。
【0046】この場合、短辺方向では等価的なギャップ
長が短いので、非常に低い電圧で予備放電44が開始す
る。さらに、この予備放電44で発生した紫外線または
荷電粒子により、放電場が弱電離状態となり、比較的低
い電圧で主放電45に点火される。
【0047】予備放電の有無による投入電力特性の違い
を示す図16において、実線EX.11は予備放電44
がある場合の投入電力特性であり、点線は予備放電44
がない場合の投入電力特性である。予備放電のない場
合、一旦高い電圧(過電圧)を印加して初めて主放電4
5が点火され、突然、高エネルギーが放電場に注入され
る。しかし、予備電離機構を付加して予備放電44を発
生させた場合には、主放電45がスムーズに点火され、
従来見られた制御不能な領域を除くことができる。
【0048】ところで、予備放電44は等価的なギャッ
プ長が短い放電であるため、予備放電44に投入する電
力を大きくすると、従来の技術で述べたように25MH
z以下の電源周波数ではレーザの励起効率が低くなる欠
点がある。本発明者らは、予備放電44に投入する電力
を主放電45に投入する電力の10%以下に設定するこ
とによって、レーザ励起効率を低下させずに、予備放電
の役割を充分に果たすことを見出した。
【0049】この場合、図15に示すように、予備放電
44,主放電45ともに放電エネルギー(電力)は各放
電に対応する誘電体の静電容量C1 ,C2 に比例して注
入されるため、予備放電44に対応する誘電体の静電容
量を主放電45の静電容量の10%以下に設定すること
により、予備放電44に投入する電力を主放電45に投
入する電力の10%以下にすることができる。
【0050】実施の形態12.図17はこの発明の実施
の形態12によるレーザ装置の斜視図である。上記実施
の形態11では放電空間4の矩形断面内で光軸と直交す
る方向に斜め方向の主放電45と予備放電44を発生さ
せる場合について述べたが、この実施の形態12では、
光軸方向に斜めの主放電45と予備放電44を発生させ
るように構成しており、この場合であっても同様の効果
が得られる。ただし図17では、主放電45のみを示し
て予備放電44は省略した。また、誘電体モールドも図
示していない。
【0051】実施の形態13.上記実施の形態11およ
び実施の形態12では、予備放電44および主放電45
ともに同一電源で電力を供給する場合について述べた
が、この実施の形態13では、図18に示すようにそれ
ぞれ別個の電源3,32を設けて、別々にエネルギーを
供給するように構成しており、この場合でも同様の効果
が得られる。
【0052】実施の形態14.図19はこの発明の実施
の形態14によるレーザ装置の斜視図である。この実施
の形態14によるレーザ装置は、金属電極1,2の長さ
寸法および幅寸法が、誘電体板10,20の長さ寸法お
よび幅寸法よりもそれぞれ5mm以上短く設定されてい
る点で、図69に示した従来のレーザ装置と相違する。
【0053】この実施の形態14では、金属電極1,2
の長さ寸法および幅寸法が、上述のように、誘電体板1
0,20の長さ寸法および幅寸法よりも5mm以上短い
ため、放電電力の増加時(印加電圧の増加時)にあって
も、誘電体板10,20の端部の電界集中による放電4
2の集中(図76参照)を未然に防止することができ
る。
【0054】一方、図74に示す光共振器ミラー8に向
う放電41の発生も、印加電圧に大きく依存する。以
下、その放電41について説明する。実施の形態14に
おいて、ギャップ長をd、誘電体板10,20と光共振
器ミラー8との距離をLwm、金属電極1,2と誘電体板
10,20との長さの差をLとおき、放電開始電圧をV
* 、印加電圧波高値をVopとすると、光共振器ミラー8
と金属電極1,2間の距離(Lwm+L)の設計基準は次
式(3)で設定される。 L+Lwm≧(Vop/V* )d・・・・・・・・・(3) (Vopは調節可能な変数で、V* ,dは固定値) 本発明者らによれば、式(3)を満足する条件下では、
光共振器ミラー8への放電41が発生しないことが実験
的に実証されている。また、放電電力Wdは、電源周波
数f、放電部の誘電体静電容量Cにより次式(4)で結
ばれる。 Wd=πfCV* (Vop 2 −V* 21/2 ・・・・(4) (C,fは固定値) 従って、(3),(4)式から明らかなように、大きな
放電電力を投入する場合には(Lwm+L)を大きく設定
すればよい。これにより、光共振器ミラー8と金属電極
1,2間の距離(Lwm+L)を大きく設定すれば、印加
電圧を増加させても光共振器ミラー8に向う放電41の
発生を阻止することができる。
【0055】実施の形態15.図20(A)はこの発明
の実施の形態15によるレーザ装置の平面図、図20
(B)は図20(A)のA−A線断面図である。この実
施の形態15では、金属電極1,2の幅Wを光共振器で
決定されるレーザビームが通過する幅とほぼ等しくした
構成としており、これにより、放電エネルギーを有効に
光エネルギーに変換することが可能となる。
【0056】実施の形態16.図21(A)はこの発明
の実施の形態16によるレーザ装置の平面図、図21
(B)は図21(A)のB−B線断面図である。この実
施の形態16では、金属電極1,2の幅Wが誘電体板1
0,20の幅W’よりも短いことを利用して、上記金属
電極1,2が存在しない誘電体板10,20間にスペー
サ16,17を配設した構成としており、誘電体板1
0,20の表面(光反射面)間の距離を一定に保つこと
ができる。これにより、レーザビームの放電に影響を与
えることなくギャップ間隔を一定に保持できる。さら
に、このスペーサ16,17をレーザビームに対して不
燃性材料で構成することにより、レーザビームの回折光
もしくは共振器のミスアライメントのために、正規光軸
以外で発生するレーザビームを遮断することができる。
【0057】ここで、上記スペーサ16,17をセラミ
ックスのような絶縁物で構成すれば、放電には全く影響
を与えることなく、上記目的を達成できる。
【0058】また、上記スペーサ16,17を金属で構
成すれば、安価に製作できる。この場合、スペーサ部で
多少ピンチした放電が観測されるが、本発明者らによれ
ば、レーザ特性には影響ないことが確認された。
【0059】実施の形態17.図22はこの発明の実施
の形態17によるレーザ装置の側面図であり、図におい
て、1a,2aは導電性部材、10a,10b,20
a,20bは誘電体板である。これらの誘電体板10
a,10b,20a,20bは、金属板に誘電体層を被
覆したもので、熱伝導率が高く冷却効率が向上する。誘
電体板10aは誘電体板10に対向し、かつ、誘電体板
20aは誘電体板20に対向してそれぞれ配設されてい
る。また、誘電体板10b,20bも互いに対向して配
設されている。そして、誘電体板10a,10b間およ
び誘電体板20a,20b間には、それぞれ導電性部材
1aおよび導電性部材2aが挟持されていて、導電性部
材1a,2aは電気的に浮かされている。これにより、
放電空間4は放電空間4a,4b,4cに3分割され、
また、導電性部材1a,2aおよび金属電極1,2は水
冷状態に維持されている。なお、図22において、図1
9に示した実施の形態14と同一類似部材については同
一符号を付して説明を省略する。
【0060】次に動作について説明する。この実施の形
態17のレーザ装置は、放電空間4が4a,4b,4c
に3分割され、また、金属電極1,2および導電性部材
1a,2aが水冷されているので、上記放電空間4a,
4b,4cに発生したレーザガスが効率よく冷却され、
その冷却効果が向上する。一方、放電を維持するための
高電界部分は金属電極1,2の近傍に現われるので、放
電空間4bはレーザ励起に適した低電界領域となる。従
って、低周波電源を用いた場合も、放電空間4bに注目
すれば冷却能力に優れ、高効率の励起が可能となる。そ
して、低周波電源の効率は高周波の電源効率より高いの
で、放電単位長さ当りに取り出されるレーザ出力は、高
周波で励起したものと同程度となる。すなわち、放電空
間4a,4cに投入された放電エネルギーは損失となる
が、低周波電源の効率は高周波の電源効率よりも高いの
で、レーザ装置全体としては高周波の励起効率と同等に
設計することが可能である。さらに、レーザビームの光
路を折り返して放電空間4a,4cのエネルギーを取り
出す構成にすれば、より高効率のレーザ装置を得ること
ができる。
【0061】実施の形態18.上記実施の形態17で
は、導電性部材1aの両端部に誘電体板10a,10b
を設け、また、導電性部材2aの両端部に誘電体板20
a,20bを設けて放電空間4a,4b,4cに3分割
したが、この実施の形態18では、図23に示すよう
に、放電空間4a,4b,4cの中に誘電体板10c,
20cを所定間隔で配設した構成としており、これだけ
でも同様の効果を得ることができる。ただし、この場合
には誘電体板10c,20cを冷却する必要があるの
で、熱伝導率の高い材料を選定する必要がある。
【0062】実施の形態19.また、上記実施の形態1
7では、金属電極1,2は誘電体で被覆したが、この実
施の形態19では図24に示すように誘電体で被覆しな
い金属電極19,29を使用している。このときは、金
属電極19,20からの放電4d,4fの発生位置を確
定するため、金属電極19,29の先端は尖らせたほう
がよい。なお、4eは放電空間である。
【0063】上記実施の形態17から実施の形態19で
はCO2 レーザを例にとって説明したが、この発明はC
2 レーザと同様に低エネルギー電子での励起が必要と
されるCOレーザなど他のレーザにも適用可能である。
【0064】実施の形態20.図25はこの発明の実施
の形態20によるレーザ装置の斜視図である。図におい
て105は円筒状の外管、205は円筒状の内管であ
り、これらの外管105および内管205は誘電体板を
円筒状に形成したもので、その両者は同軸上に配設され
ている。外管105と内管205の間には放電空間4が
形成されているので、この放電空間4は円筒状(ドーナ
ツ状の断面)に形成されている。そして、外管105の
外周に交流電源3と接続された金属電極1,2が配置さ
れている。また、内管205は導体で形成され、さらに
電気的に浮かされた状態で水冷されている。さらに、内
管205と外管105の間隔(放電ギャップ:d)は2
mmに設定されている。
【0065】次に動作について説明する。金属電極1,
2に交流高電圧を印加すると、放電空間4に放電が発生
する。この放電により、放電空間4に存在するガスが励
起されて、放電空間4の両端近傍に配置された光共振器
ミラー7,8によりレーザビーム9として外部に取り出
される。このとき、内管205の外面および外管105
の内面はレーザビームの導波路として作用する。
【0066】そして、印加電圧が低い場合、図26
(A)に示すように金属電極1,2の近傍でのみ放電が
発生するが、図19等に示す平板電極と比較すると、等
価ギャップ長が2倍になるので、高効率の励起が可能と
なる。一方、印加電圧を上昇すると、図26(B)に示
すように、放電が放電空間4全体に拡がるので、等価ギ
ャップ長の長い良好なレーザ励起が可能となる。
【0067】実施の形態21.上記実施の形態20にお
いて、図27に示すように、金属電極1,2の他に複数
の金属電極1b,2bを加えると、各電極に加える電圧
はより低くても、放電が全域に拡がるという効果があ
る。
【0068】実施の形態22.上記実施の形態20およ
び実施の形態21では、同一の電源を用いた場合につい
て述べたが、これに限らず、各電極を別の電源に接続し
てもよく、さらに、図28に示すように多相(この場合
は三相)電源33を用いても同様の効果が得られる。な
お、図25〜図28において、内管205を誘電体で構
成すると、金属電極近傍の放電の集中は緩和され、より
拡散的な放電を実現できる。
【0069】実施の形態23.さらに、図29に示すよ
うに、金属管121の外周に誘電体層122を被覆した
複合管を内管として使用し、金属管121の中に冷却水
を流せば、万一、誘電体層が破壊しても水漏れの心配は
ない。また、図29においては、中点接地電源34を使
用して、金属管121を接地しているため、放電は更に
低い電圧で放電空間4全体に拡がった。
【0070】実施の形態24.上記実施の形態20にお
いて、図30に示すように、外管105の外周で、金属
電極1,2が設けられていない部分に、電気的に浮かし
た冷却機能を持つ金属123,124を金属電極1,2
と互い違いに配置したところ、より有効に放電空間4内
のレーザガスが冷却された。
【0071】実施の形態25.上記実施の形態20から
実施の形態24では、円筒状の放電空間4の半径方向へ
放電が発生する場合について述べたが、これに限らず、
図31に示すように、レーザビームの出射方向に複数に
分割された電極106,107を設けても、これらの実
施の形態と全く同様の効果が得られた。
【0072】すなわち、光軸方向に放電を発生させるこ
とにより、ギャップ長gを任意に設定することができる
ので、低周波の電源を使用しても高効率のレーザ励起が
可能となる。この場合、放電空間4の円環断面上の放電
の均質性は優れている。
【0073】また、この実施の形態25では単一のRF
電源3を使用したが、複数の電源や、図28に示すよう
な多相電源33をしようしてもよい。
【0074】実施の形態26.内管205は、上記実施
の形態20から実施の形態25に示すように、金属、誘
電体、または金属表面に誘電体をコーティングしたもの
を使用してもよい。特に、図32に示すように中点接地
電源34を使用して、内管を接地しておくと、金属電極
106,107,108,109と金属内管121の間
で放電が開始した場合、印加電圧の上昇と共に放電領域
が拡がっていくので、過電圧を必要とせず実用的であ
る。特に、金属内管121と誘電体板122で被覆され
ている場合には、放電は更に均質で、効果が大きい。ま
た、上記実施の形態20から実施の形態26ではCO2
レーザについて説明したが、これに限らず、低エネルギ
ー電子で励起することが必要とされるCOレーザなど他
のレーザにも適用可能である。
【0075】実施の形態27.図33はこの発明の実施
の形態27によるレーザ装置の斜視図であり、図におい
て、70はレーザビーム取出用の反射鏡8側に配置され
た大気遮蔽窓としてのレーザビーム出力窓であり、この
出力窓70は前記反射鏡8から離して設置されている。
従って、前記反射鏡8と前記出力窓70との間はレーザ
ビーム9が通過する非放電部分(非励起部)となってお
り、この非放電部分にはレーザガス冷却手段としての冷
却ダクト711が配置されている。この冷却ダクト71
1は中央部に矩形開口を有しており、この矩形開口の長
辺および短辺の長さは、前記冷却ダクト711を通過す
るレーザビームの長辺および短辺のそれぞれの3倍以下
に設定されている。
【0076】また、この実施の形態27では、金属電極
1,2の長さ寸法を誘電体板10,20の長さ寸法より
も短く設定し、該誘電体板10,20の長手方向両端側
を前記金属電極1,2の長手方向両端より反射鏡7,8
側に延出させている。従って、金属電極1,2と反射鏡
7,8との間も非放電部分(非励起部)となっており、
これらの非放電部分には、電気的に浮かすか、もしく
は、接地された冷却機能を有する冷却管712,713
および714,715がレーザガス冷却手段として配置
されている。
【0077】ここで、一般に、反射鏡8と出力窓70と
を離した配置とすることにより、レーザビームを自然伝
搬し出力窓70位置でのビーム径を増大することができ
る。図33において、反射鏡8と出力窓70とを単に離
しただけの構成で、何らのレーザガス冷却手段も有して
いない従来のレーザ装置のレーザ発振特性を図35に示
す。図35で明らかなように、低出力域では放電電力と
共にレーザ出力はリニアに延びていく。しかし、レーザ
出力500W程度の位置で一旦出力の飽和現象が観測さ
れ、さらに入力を増すと再びレーザ出力が増大すること
が確認された。ただし、飽和後のレーザ出力の傾き(効
率)は飽和前の傾きに比較して低いことが判った。出力
が飽和する光強度は炭酸ガス濃度に大きく依存し、炭酸
ガス濃度が低いほど出力飽和が発生し難いことが明らか
になった。
【0078】この現象は、詳細に検討した結果、非励起
・非冷却空間での炭酸ガスのレーザ光吸収による出力の
飽和現象であることが判明した。すなわち、前記出力の
飽和現象は、励起されておらず(反転分布が形成されて
おらず)、かつ、冷却されていない空間、例えば図33
における放電空間4と反射鏡7,8との間、あるいは反
射鏡8と出力窓70との空間における光吸収効果による
ものである。
【0079】そこで、炭酸ガスの光吸収係数とガス温度
の関係を図36に示す。この図36で明らかなように、
ガス温度の上昇と共に光吸収係数は増加し、やがて飽和
することが判る。すなわち、非励起空間において、炭酸
ガスがレーザビームのエネルギーを吸収することによ
り、ガス温度の上昇を誘発し、さらに、前記エネルギー
の吸収量が増加するという過程が繰り返される。この過
程では、入力を増加しても光吸収量が増加するため、レ
ーザ出力は増加せず、やがてガス温度が600K程度に
なると、光吸収係数は増加しなくなる。
【0080】このように、従来のレーザ装置では、特に
高いレーザ出力時における非励起空間・非冷却空間での
光吸収効果が増大し、この光吸収効果によってレーザ出
力の飽和現象が発生したり、発振効率が低くなるなどの
問題点があった。
【0081】しかるに、この実施の形態27では、上述
のように、レーザビームの通過路における非放電部分
(反射鏡8と出力窓70との間、および、金属電極1,
2と反射鏡7,8との間)にレーザガス冷却手段(冷却
ダクト711および冷却管712,713,714,7
15)を設けたことにより、反転分布が生じていない非
放電部分(非励起空間)では、光吸収による入熱はある
が、その冷却が充分に行われるため光吸収効果を小さく
抑えることができ、これによって、ガス温度上昇も小さ
くなる。従って、光吸収係数が低い値に抑えられ、高効
率のレーザ出力が可能となる。
【0082】図34は実施の形態27によるレーザ発振
特性を示す図であり、この図からも明らかなように、実
施の形態27によれば、図35で見られたようなレーザ
出力の飽和現象や発振効率の低下は全く観測されず、高
効率レーザ装置が得られる。
【0083】実施の形態28.図37はこの発明の実施
の形態28によるレーザ装置の斜視図であり、この実施
の形態28では、ガス流発生手段として小形のブロア等
を設置し、非励起部に矢印で示すようなガス流150,
160を強制的に発生させ、このガス流150,160
によって非励起部でのレーザガスの温度上昇を抑えるよ
うにしたのであり、これによっても実施の形態27の場
合と同様の効果が得られる。
【0084】実施の形態29.図38はこの発明の実施
の形態29によるレーザ装置の斜視図であり、この実施
の形態29では、誘電体板10,20間に形成されてい
る放電空間4の両側面に、レーザガスの漏れを防止する
側板51,52を設けている。また、これらの側板5
1,52の中腹部にはガス流通孔51a,52a(但し
51aのみを図示)を設けている。そして、ガス流通孔
51a,52aから矢印170,180で示すようにレ
ーザガスを放電空間4内に供給流入させ、該放電空間4
内のガス圧力が一定化するように真空ポンプ(図示せ
ず)で常時排気する構成としている。
【0085】このように構成すると、放電空間4の中央
部から反射鏡7,8に向ってガス流が発生するため同様
の効果が得られる。この場合、放電空間4において、炭
酸ガスは電子衝突を受け次式のように一酸化炭素と酸素
に解離する。 CO2 +e→CO+O2 /2 このため、放電空間4では炭酸ガス濃度が高く、非励起
空間では炭酸ガス濃度が低いといった理想的な状況が得
られるという絶大の効果がある。なお、非励起部に低温
ガスが流入するという点から捉えると、図38のレーザ
ガスの流れ(矢印170,180)を逆向きにしてもよ
い。すなわち、非励起部から放電空間4にレーザガスを
導入し、電極中央部(前記側板51,52のガス流通孔
51a,52a)からレーザガスを排出させる構成とし
ても有意義である。このように実施の形態29では放電
による炭酸ガスの解離現象を利用して励起空間と非励起
空間の炭酸ガス濃度に差をつける場合について説明した
が、要するに非励起空間の炭酸ガス濃度を低く抑えれば
同様の効果が得られるのである。
【0086】実施の形態30.図39は、この発明の実
施の形態30による導波路型CO2 レーザ装置を示す斜
視図である。この実施の形態30では、互いに対向する
平板状の一対の金属電極1,2と、これらの金属電極
1,2の対向面に密着されて相互間で矩形断面の放電空
間4を形成する誘電体板10,20とを1ユニットと
し、その4つのユニットU1,U2,U3,U4を断面
多角形状(断面四角形状)に配置した構成としている。
このような構成とすることにより、前記4つのユニット
U1〜U4のそれぞれに形成された4つの放電空間4a
〜4dの各矩形断面は多角形状(断面四角形状)に配置
された状態となっている。なお、この実施の形態30に
おいて、前記各ユニットU1〜U4のそれぞれ一方の金
属電極1は励起電源(RF電源)3に接続され、かつ、
それぞれの放電空間4a〜4dには従来と同様に混合ガ
スが充填される。
【0087】また、この実施の形態30において、前記
放電空間4a〜4dの長手方向の両端開口側に対向配置
された反射鏡7,8は、それぞれが折曲線7a,8aを
介して適当な角度に折曲形成された一連の折曲鏡板部7
1,72および81,82から成り、それらの折曲方向
が90゜異なるように配置した構成となっている。
【0088】さらに詳しく述べると、図39の導波路型
CO2 レーザ装置のレーザビームのビーム光路を示す図
40において、L1,L2は前記放電空間4a,4b,
4c,4dで囲繞されてビーム光路を形成する空間断面
の中心点を通る2本の線対称軸であり、この線対称軸L
1,L2の何れか1本と前記反射鏡7,8の折曲線7
a,8aが一致し、かつ、それらの折曲線7a,8aの
向きが90゜異なるように前記反射鏡7,8を配置して
いる。
【0089】ここで言う線対称軸L1,L2とは、或る
線に対して前記空間断面が左右対称になるものを意味す
る。例えば、図40において、点線を放電空間4a,4
b,4c,4dの断面配置とした場合、その放電空間断
面を前記線対称軸L1またはL2の部分で折り曲げる
と、折り曲げられた放電空間断面が全く重なり合って一
致する線を言う。
【0090】上述のように折曲形成された反射鏡7,8
において、レーザビーム取出し側の反射鏡8には図39
に示すように矩形状のレーザビーム出射口83が設けら
れている。
【0091】なお、図40において、9aは前記放電空
間4a,4b,4c,4d内に存在しているレーザビー
ムであり、図39において、9は前記レーザビーム出射
口83から出射されるレーザビームである。
【0092】次に動作について説明する。いま、図40
において、一方の反射鏡8における上方の折曲鏡板部8
1の黒点Pから下向き矢印方向に反射されて進行するレ
ーザビーム9aは、下方の折曲鏡板部82で他方の反射
鏡7の片方の折曲鏡板部71方向に折り返し反射され
る。次いで、その折曲鏡板部71から、これに連なる他
方の折曲鏡板部72側に向って横方向に折り返し反射さ
れた後、その折曲鏡板部72で前記一方の反射鏡8の下
方折曲鏡板部82に向って折り返し反射され、この下方
折曲鏡板部82では上方折曲鏡板部81方向に向って折
り返し反射される。そして、その下方折曲鏡板部81で
は前記他方の反射鏡7の一方(図中で左側)の折曲鏡板
部72方向に折り返し反射され、この折曲鏡板部72で
は他方(図中で右側)の折曲鏡板部71方向に折り返し
反射された後、この折曲鏡板部71から前記黒点Pに戻
るように折り返し反射される。
【0093】即ち、一方の反射鏡8では、他方の反射鏡
7からの入射レーザビーム9aを上下方向に折り返し反
射し、他方の反射鏡7では前記一方の反射鏡8からの入
射レーザビーム9aを左右方向に折り返し反射すること
となる。従って、片方の反射鏡7で折り返され、再び、
もう片方の反射鏡8方向に反射されたレールに9aの光
路は、前述のように折り返し反射される前のレーザビー
ムの光路とは異なり、同一の光路を逆戻りするようなこ
とはない。また、前記一方の反射鏡8に戻ってきたレー
ザビーム9aは黒点Pとは別の位置(黒点Pを有する折
曲鏡板部81とは折曲鏡板部82)にあり、その位置か
ら再び上方(折曲鏡板部81)に折り返され、他方の反
射鏡7の折曲鏡板部72方向に折り返し反射される。こ
の折曲鏡板部72に達したレーザビーム9aは、折曲鏡
板部71方向に折り返し反射され、次いで、この折曲鏡
板部71で別の反射鏡8の折曲鏡板部81方向に折り返
し反射されることによって前記黒点Pに戻ってくる。
【0094】このように、レーザビーム9aは一つのビ
ーム光路としてつながっており、前記反射鏡7,8間を
往復する4つのビーム光路がそれぞれ矩形断面の放電空
間4a〜4dで形成されていることによって、前記レー
ザビーム9aは増幅されることとなる。
【0095】以上のように、この実施の形態30による
導波路型CO2 レーザ装置では、4つの放電空間4a〜
4dの矩形断面を四角形状に配置し、かつ、折り返し反
射鏡7,8を用いたことにより、前記放電空間4a〜4
dのそれぞれの内部でレーザビーム9aを増幅でき、し
かも、その増幅されたレーザビーム9aを立体的に一つ
のレーザビームとして取り扱うことができ、装置の小型
化が図れると共に、誘電体板10,20の素材であるセ
ラミック板を各ユニットU1〜U4毎に分割して使用で
きるのでコスト低減も図れる。
【0096】実施の形態31.図41はこの発明の実施
の形態31による導波路型CO2 レーザ装置を示す断面
図、図42は図41のレーザビームのビーム光路を示す
斜視図である。前記実施の形態30では、4つのユニッ
トU1〜U4をそれぞれの放電空間4a〜4dの矩形断
面が四角形状となるように配置したが、この実施の形態
31では、5つのユニットU1〜U5を用いて、それら
の放電空間4a〜4eの矩形断面を五角形状に配置した
ものである。
【0097】この実施の形態31の動作は前記実施の形
態30の場合と同様であるが、レーザビーム9aのビー
ム光路は前記実施の形態30の場合とは異なって、図4
2中の矢印で示すビーム光路となり、同様の作用効果が
得られる。
【0098】実施の形態32.図43はこの発明の実施
の形態32による導波路型CO2 レーザ装置を示す断面
図、図44は図43の斜視図、図45は図44のレーザ
ビームのビーム光路を示す斜視図である。この実施の形
態32では、6つのユニットU1〜U6を用いて、それ
らの放電空間4a〜4fの矩形断面を六角形状に配置し
たものであり、レーザビーム9aのビーム光路は、図4
5中の矢印で示すビーム光路となり、同様の作用効果が
得られる。
【0099】即ち、前記実施の形態30,31,32
は、矩形断面を成した複数の放電空間を断面多角形状に
配置し、折り返し型の反射鏡7,8でレーザビーム9a
を立体的に折り返し反射させて複数回往復させるように
し、折り返し反射されるレーザビーム9aが全ての放電
空間内を通って増幅されることにより、一つのビーム光
路として取り扱うことができるようにしたことを特徴と
する。従って、前記放電空間は、多角形状に配置できる
個数であればよく、その個数は限定されるものでない。
【0100】実施の形態33.図46はこの発明の実施
の形態33による導波路型CO2 レーザ装置の要部断面
図、図47は図46のレーザビームのビーム光路を示す
斜視図である。この実施の形態33では、2つの直交す
る線対称軸L1,L2の交点を中心として4つの放電空
間4a〜4dの矩形断面を放射方向に等間隔で配置した
構成としている。このような構成とすることにより、図
47に矢印で示すレーザビーム9aのビーム光路が得ら
れる。従って、前記実施の形態30の場合と同様の作用
効果が得られる。なお、前記線対称軸L1,L2とは、
前記実施の形態30(図40)で述べたことと同様のこ
とを意味する。
【0101】実施の形態34.図48はこの発明の実施
の形態34による導波路型CO2 レーザ装置の要部断面
図である。前記実施の形態33では、4つの放電空間4
a〜4dの矩形断面を放射方向に等間隔で配置したが、
この実施の形態34では、5つの放電空間4a〜4eの
矩形断面を放射方向に等間隔で配置した構成としてお
り、この場合に得られるレーザビームのビーム光路は図
42に示した光路と同様になり、従って、同様の作用効
果が得られる。
【0102】実施の形態35.図49はこの発明の実施
の形態35による導波路型CO2 レーザ装置の要部断面
図である。この実施の形態35では、6つの放電空間4
a〜4fの矩形断面を放射方向に等間隔で配置した構成
としており、従って、この場合においても、同様の作用
効果が得られる。なお、前記実施の形態33から実施の
形態35では、4つから6つの放電空間を放射状に配置
した場合について説明したが、その放電空間の個数は限
定されるものでなく、要は、少なくとも2つ以上の線対
称軸が得られるように複数の放電空間の矩形断面を放射
状に配置したものであればよい。
【0103】実施の形態36.図50はこの発明の実施
の形態36によるレーザ装置の斜視図であり、基本構成
は前記実施の形態30の場合と同様である。ただし、こ
の実施の形態36では、前記実施の形態30における平
板状の金属電極1,2に代えて棒状(ロッド状)の金属
電極1a,2aおよび1b,2bを使用している。すな
わち、この実施の形態36では、互いに対向する平板状
の一対の誘電体板10,20を1つのユニットとし、そ
の4つのユニットU1〜U4をそれぞれの放電空間4a
〜4dの矩形断面が四角形状となるように配置し、それ
らの放電空間4a〜4dのそれぞれの両側長辺方向に前
記4本の棒状金属電極1a,2aおよび1b,2bを沿
わせて配置した構成としている。
【0104】このような構成とすることにより、矩形断
面の放電空間4a〜4dのそれぞれの長辺方向に放電が
発生する。この場合においても前記誘電体板10,20
は冷却されていることにより、レーザガスはそれらの誘
電体板10,20を介して冷却される。従って、前記実
施の形態30の場合と同様の効果が得られる。なお、こ
の実施の形態36では、4つの放電空間4a〜4dがあ
る場合について説明したが、その個数は限定されるもの
でない。
【0105】実施の形態37.図51はこの発明の実施
の形態37による固体レーザ装置の斜視図である。この
実施の形態37による固体レーザ装置は、スラブ型固体
レーザ媒質をレーザ光励起媒質とし、そのレーザ媒質が
例えばYAG(Y3-X NdX Al512)から成り、そ
の形状がスラブ状であるYAGスラブレーザ装置であ
る。図において、41a〜41dはスラブ形状のYAG
結晶からなる4つの固体素子であり、これらの固体素子
41a〜41dは断面四角形状に配置されている。42
a〜42eは前記固体素子41a〜41dをそれぞれ励
起するための光源である。これらの光源42a〜42e
は、前記固体素子41a〜41dのそれぞれの表面長手
方向に沿って配置された外部光源42a〜42dと、前
記固体素子41a〜41dで囲まれている空間部の中心
部に配置された内部光源42eとからなっている。
【0106】3a〜3eは前記光源42a〜42eを点
灯させる電源、7,8は折り返し反射型の反射鏡であ
り、これらの反射鏡7,8は前記実施の形態30の場合
と同様にビーム折り返し方向を90度異ならせて配置さ
れている。83はレーザビーム出射口、9はそのレーザ
ビーム出射口83から出射されるレーザビームである。
この実施の形態37の動作は前記実施の形態30の場合
とほぼ同様であり、YAGスラブレーザ装置内に設けら
れた4つの前記固体素子41a〜41dで増幅されたレ
ーザビームを反射鏡7,8で複数回折り返し反射させる
ことにより、立体的に一つにつながったビーム光路を形
成している。
【0107】従って、前記レーザビーム出射口83から
は一つのレーザビーム9が出射されることとなり、前記
反射鏡7,8の役割は前記実施の形態30の場合と全く
同様である。なお、この実施の形態37では、4つの固
体素子41a〜41dを断面四角形状に配置した場合に
ついて説明したが、その固体素子の数は限定されるもの
でなく、要するに断面多角形状に配置できる固体素子の
数であればよく、何れの場合でも前記実施の形態30と
同様の効果が得られると共に、レーザの高出力化が図れ
る。
【0108】実施の形態38.図52はこの発明の実施
の形態38による固体レーザ装置の固体レーザ媒質の配
置図である。この実施の形態38では、少なくとも2つ
の線対称軸L1,L2が得られるように4つの固体素子
41a〜41dを断面十字形状に配置した構成としてお
り、この場合においても同様の効果が得られる。
【0109】実施の形態39.図53はこの発明の実施
の形態39による固体レーザ装置の固体レーザ媒質の配
置図である。この実施の形態39では、6つの固体素子
41a〜41fを用いて、これらを2つの線対称軸L
1,L2の交点を中心として放射状に等間隔で配置した
構成としており、前記実施の形態37の場合と同様の効
果が得られる。
【0110】実施の形態40.図54はこの発明の実施
の形態40による固体レーザ装置の斜視図である。この
実施の形態40では、前記実施の形態37における平板
状の固体素子41a〜41dをロッド状の固体素子51
a〜51dに置換したものであり、その他の構成は前記
実施の形態37と同様であり、従って、作用効果も同様
である。なお、この実施の形態39においても固体素子
の数は限定されるものでない。
【0111】実施の形態41.図55はこの発明の実施
の形態41による導波路型CO2 レーザ装置の要部を示
す斜視図である。前記実施の形態30から実施の形態3
3の導波路型CO2 レーザ装置では、複数の矩形放電空
間を有するものについて説明したが、この実施の形態4
1では、一つの放電空間4を断面円形状に形成してい
る。即ち、この実施の形態41では、金属電極1,2と
誘電体板10,20のそれぞれを円形管状とし、それら
を同心多重管状に配置した構成とすることにより、前記
円形状の誘電体板10,20間に一つの円形放電空間4
を形成し、その軸方向両端側に前記実施の形態30から
実施の形態33の場合と同様の反射鏡7,8を配置した
ものであり、同様の効果が得られる。
【0112】実施の形態42.図56はこの発明の実施
の形態42による導波路型CO2 レーザ装置の要部を示
す斜視図である。この実施の形態42では、前記実施の
形態40における一つの放電空間4を楕円形状に形成し
たものであり、従って、この場合も同様の効果が得られ
る。
【0113】実施の形態43.図57はこの発明の実施
の形態43による固体レーザ装置の斜視図である。前記
実施の形態37から実施の形態39では、複数のスラブ
形状の固体素子を有する固体レーザ装置について説明し
たが、この実施の形態43では、一つの固体素子41を
円形管状に形成したものであり、その他の構成は実施の
形態37(図51)と同様である。このように一つの円
形環状の固体素子41を有する固体レーザ装置であって
も同様の効果が得られる。
【0114】実施の形態44.図58はこの発明の実施
の形態44による固体レーザ装置の要部を示す斜視図で
ある。この実施の形態44では、前記実施の形態42に
おける一つの放電空間4を楕円形状に形成したものであ
り、従って、この場合も同様の効果が得られる。
【0115】実施の形態45.図59はこの発明の実施
の形態45による導波路型CO2 レーザ装置の要部を示
す断面図であり、その基本構成は従来例(図69)と同
様である。この実施の形態45では、誘電体板10,2
0をそれぞれが誘電率の異なる二種の誘電材層611,
612および621,622で形成している。この二種
の誘電材層611,612および621,622は電気
絶縁性の接着材層で結合されていても、導電性の材料で
結合されていてもよい。この場合、金属電極1,2側は
高誘電率材料(誘電率εH )で形成された高誘電率誘電
体層611,621とし、導波路側(放電側)は低誘電
率材料(誘電率εL )で形成された低誘電率誘電体層6
12,622として構成されている。そして、高誘電率
誘電体層611,621の厚み(tH )は低誘電率誘電
体層612,622の厚み(tL )よりも厚く(tH
L )設定されている。この実施の形態45の動作は図
69に示した従来装置の場合と基本的に同様であり、金
属電極1,2に交流高電圧を印加すると、放電空間4に
発生した放電によってレーザ励起が行われる。このと
き、レーザビームが反射する導波路面には低誘電率誘電
体層612,622が形成されているため、上記式
(1)より理解できるように光の伝搬損失は小さく抑え
られる。
【0116】次に電気的特性について述べると、正弦波
電圧を印加したとき、放電空間4に投入されるエネルギ
ー:放電電力Wdが次式(5)で与えられる。
【0117】
【数3】
【0118】ここで、fは電源周波数、V* は放電電
圧、Vopは印加電圧波高値を示す。また、Cd は誘電体
板10,20の静電容量を表す。図59に示すように複
合材料(静電容量CH ,CL )で誘電体板10,20を
構成する場合の静電容量は次式のようになる。
【0119】
【数4】
【0120】また、静電容量Cは、誘電体板10,20
の面積Sと厚みtおよび比誘電率εにより、
【数5】
【0121】となるので、上述のように、高誘電率誘電
体層611,621の厚み(tH )を低誘電率誘電体層
612,622の厚み(tL )よりも充分に厚く(tH
>tL)設定しておけば、式(7)より、 CL >>CH ・・・(8) となり、式(6),(8)より実効静電容量Ceff は高
誘電率誘電体層611,621材料の容量CH にほぼ一
致(CtH=CtL)することがわかる。すなわち、高誘電
率誘電体層611,621の上に低誘電率誘電体層61
2,622をのせても、その厚みが大きくなれば、電気
的特性は変化なく、同様の放電特性が得られる。このよ
うに導波路型レーザ装置において、誘電体板10,20
に要求される機能、すなわち、放電に関する電気的性能
と光伝搬に関する光学的性能をそれぞれの誘電体板1
0,20層に機能分担したため、従来のこの種の装置に
使用することができなかった焼結困難な低誘電率材料
や、熱歪みに弱く厚板が製作できなかった材料が使用可
能となり、使用材料の裕度が非常に広くなる。
【0122】実施の形態46.前記実施の形態45で
は、低誘電率誘電体層612,622を充分薄くする場
合について開示したが、使用する電源周波数が充分に大
きい場合、上記(5)式より明らかなように、非常に低
い電圧でも高い電力の投入が可能となり、この場合には
誘電体板10,20に電気的特性はあまり要求されな
い。このような条件下で用いる場合、低誘電率誘電体層
612,622を高誘電率誘電体層611,621に比
べて充分に薄くする必要はなく、図60に示すように、
高誘電率層611,621の厚みと低誘電率誘電体層6
12,622の厚みとをほぼ等しくしてもよく、また、
その厚み関係が逆転していてもよい。
【0123】実施の形態47.前記実施の形態45,4
6では、2枚の誘電体材料を重ねてしようする場合につ
いて言及したが、図61に示すように、高誘電率誘電体
層611,621の表面に低誘電率誘電体層612,6
22を容射して形成してもよい。もちろん、溶射以外の
方法で低誘電率材料をコーティングしても同様の効果が
得られる。
【0124】実施の形態48.波長10.6μmの炭酸
ガスレーザの場合、低誘電率誘電体層612,622と
して用いる材料は、BeO(ベリリア)あるいは、Al
N(窒化アルミ)が有望である。
【0125】実施の形態49.前記実施の形態45から
実施の形態48ではCO2 レーザ装置について説明した
が、導波路型COレーザ装置にも適用できることは勿論
である。
【0126】実施の形態50.図62はこの発明の実施
の形態50によるレーザ装置の断面図であり、基本構成
は従来例(図69)と同様である。この断面図はレーザ
光軸方向から見た図であるが、光軸に直交する方向から
見て同様に構成になっていてもよい。図において、51
1〜513および521〜524は個々に分割された給
電電極であり、これらの金属電極1において、互いに隣
合う給電電極511と512、512と513、521
と522、522と523は、それぞれ極性または電圧
位相の異なる電圧が印加され、かつ、放電空間4に対向
した給電電極511と521、512と522、513
と523には同相の電圧が印加されるように構成されて
いる。
【0127】また、レーザガスの冷却を高めるため、前
記給電電極511と512と513の相互間、および5
21と522と523の相互間には、電気的に浮かせた
冷却管141〜143および144〜146がそれぞれ
配設されており、これらは給電管と共に冷却されてい
る。レーザガスは誘電体板10,20を介して前記冷却
管141〜146により冷却される。さらに、放電空間
4以外の放電破壊を防止するために、前記給電電極51
1〜514および521〜524は誘電体110,12
0でモールドされている。すなわち、前記給電電極51
1〜514および521〜524に交流高電圧を印加す
ると、極性の異なる隣合った給電電極(例えば511と
512)間で、放電空間4の長手方向に放電が発生し、
このとき、前記放電空間4以外の部分でも沿面放電等が
生じることがあるため、前記各給電電極511〜514
および521〜524を誘電体110,120でモール
ドしたのである。ここで用いる誘電体110,120の
材料には、絶縁性に優れ(耐電圧5kV/mm以上)、
有機物の発生が少なく、さらに、硬化後の柔軟性を持つ
ことが要求されるので、この用途にはシリコン系の充填
材が最も適している。この実施の形態50の構成によれ
ば、前述のように放電の実効ギャップ長を長く設定する
ことが極めて容易である。
【0128】すなわち、互いに隣合う給電電極511〜
514および521〜524の相互間隔を大きく設定す
ることによって、目的は達成される。このように、給電
電極の間隔を任意に設定できるため、使用する電源周波
数によって最適化することができる。すなわち、低い電
源周波数で使用する場合には、金属電極1の間隔を長く
設定すればよい。ただし、金属電極1の間隔がある程度
長くなるとガスの冷却効率が低下するが、図62に示す
ように隣合う金属電極の間には冷却管141〜146が
配置されていることにより、より効果的である。なお、
前記冷却管141〜146は上述のように電気的に浮か
せてもよく、また、接地してもよい。もちろん冷却効果
は多少減少するが、前記冷却管141〜146はなくと
も同様の効果を発揮することは言うまでもない。
【0129】ギャップ長2mmの条件において、前記給
電電極511〜514および521〜524の相互間隔
が5mmと15mmにおけるレーザ出力の電源周波数依
存性を調べた結果が図63および図64である。5mm
(図63)の場合、150MHzと13.56MHzの
励起効率はほぼ等しくなり、また、15mm(図64)
では、100kHzの励起効率も等しくなり、低周波領
域でのレーザ励起効率の改善が確認される。
【0130】実施の形態51.前記実施の形態50で
は、放電空間4に対向する給電電極511と521、5
12と522、513と523に同相の電圧を印加する
場合について説明したが、図65に示すように対向する
片側の給電電極525は分割されている必要はなく、接
地されていても、また電気的に浮かせておいてもよい。
【0131】実施の形態52.この実施の形態52で
は、図66に示すように、放電空間4に対向する給電電
極の一部(図では511と521)に相の異なる電圧を
印加すると、非常に低い電圧で給電電極511,521
間に放電444が発生し他の放電の開始を容易にすると
共に、放電の安定性を向上できることが確認された。こ
れは放電444から発生した荷電粒子もしくは紫外線に
よる空間の予備電離効果によるものと推測される。な
お、給電電極511もしくは521の何れかが接地して
いる場合にも同様の効果が得られる。
【0132】実施の形態53.この実施の形態53で
は、図67に示すように多相電源300を用いて、隣合
う金属電極に印加する電圧の位相を変えるようにしてお
り、このようにすれば、前記実施の形態50から実施の
形態53に述べた構成と同様の効果を奏する。ここで
は、4相電源の例を示したが、もちろん3相もしくはそ
の他の多相電源を用いてもよい。
【0133】実施の形態54.この実施の形態53では
図68に示すように複数の電源310,311,312
を使用しており、この場合も同様の効果が得られる。
【0134】実施の形態55.前記実施の形態50から
実施の形態54では、CO2 レーザ装置について説明し
たが、同様に低エネルギーで励起することが必要とされ
るCOレーザ等の他のガスレーザにも適用できるもので
ある。
【0135】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
個のレーザ光励起空間を直列につないだ時と同等の効果
を奏する構成としたので、それぞれのレーザ光励起空間
で増幅されたレーザビームは、レーザビームを立体的に
折り返して一つにつながり、あたかも一つのレーザ光励
起空間内で増幅されたかのようになる。従って、レーザ
装置から出射されるレーザビームも複数ではなく一つと
なり、装置の小型化およびコストダウンが図れるという
効果がある。
【0136】この発明によれば、複数個の矩形放電空間
を直列につないだ時と同等の効果を奏し、アスペクト比
の大きな矩形放電空間を作ることができる構成としたの
で、レーザガスの冷却能力を高めることができる。従っ
て、それぞれの矩形放電空間内で増幅されたレーザビー
ムは、これを立体的に折り返す手段で一つにつながり、
あたかも一つの矩形放電空間内で増幅されたかのように
なる。このため、レーザ装置から出射されるレーザビー
ムも複数ではなく一つとなり、装置の小型化およびコス
ト低減化が容易になるという効果がある。
【0137】この発明によれば、レーザビームが固体レ
ーザ媒質空間内で増幅され、増幅されたレーザビーム
は、立体的に折り返されて一つにつながる構成としたの
で、あたかも一つの固体レーザ媒質空間内で前記レーザ
ビームが増幅されたかのようになる。従って、固体レー
ザ装置から出射されたレーザビームも複数ではなく一つ
となり、装置の小型化およびコストダウンが図れるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるレーザ装置の
要部断面図である。
【図2】 図1のレーザ装置におけるピッチp=5mm
の条件下でのレーザ励起効率を示す特性図である。
【図3】 図1のレーザ装置におけるピッチp=15m
mの条件下でのレーザ励起効率を示す特性図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるレーザ装置の
要部断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるレーザ装置の
要部断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4によるレーザ装置の
要部断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態5によるレーザ装置の
斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態6によるレーザ装置の
要部断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態7によるレーザ装置の
要部断面図である。
【図10】 図9のレーザ装置における電源周波数とレ
ーザ励起効率を示す特性図である。
【図11】 この発明の実施の形態8によるレーザ装置
の要部構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態9によるレーザ装置
の要部構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態10によるレーザ装
置の要部断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態11によるレーザ装
置の要部断面図である。
【図15】 図14のレーザ装置の電気的な等価回路図
である。
【図16】 図14のレーザ装置の投入電力特性を示す
グラフ図である。
【図17】 この発明の実施の形態12によるレーザ装
置の斜視図である。
【図18】 この発明の実施の形態13によるレーザ装
置の側面図である。
【図19】 この発明の実施の形態14によるレーザ装
置の斜視図である。
【図20】 図20(A)はこの発明の実施の形態15
によるレーザ装置の平面図である。図20(B)は図2
0(A)のA−A線断面図である
【図21】 図21(A)はこの発明の実施の形態16
によるレーザ装置の平面図である。図21(B)は図2
1(A)のB−B線断面図である
【図22】 この発明の実施の形態17によるレーザ装
置の側面図である。
【図23】 この発明の実施の形態18によるレーザ装
置の側面図である。
【図24】 この発明の実施の形態19によるレーザ装
置の側面図である。
【図25】 この発明の実施の形態20によるレーザ装
置の斜視図である。
【図26】 図26(A)は図25のレーザ装置におけ
る印加電圧が低い場合の放電状態を示す動作説明図であ
る。図26(B)は図25のレーザ装置における印加電
圧が高い場合の放電状態を示す動作説明図である。
【図27】 この発明の実施の形態21によるレーザ装
置の断面構成図である。
【図28】 この発明の実施の形態22によるレーザ装
置の断面構成図である。
【図29】 この発明の実施の形態23によるレーザ装
置の断面構成図である。
【図30】 この発明の実施の形態24によるレーザ装
置の断面構成図である。
【図31】 この発明の実施の形態25によるレーザ装
置の断面構成図である。
【図32】 この発明の実施の形態26によるレーザ装
置の斜視図である。
【図33】 この発明の実施の形態27によるレーザ装
置の斜視図である。
【図34】 図33のレーザ装置のレーザ発振特性を示
すグラフ図である。
【図35】 図33のレーザ装置と対比する従来のレー
ザ装置のレーザ発振特性を示すグラフ図である。
【図36】 レーザ装置における炭酸ガスの光吸収係数
とガス温度の関係を示すグラフ図である。
【図37】 この発明の実施の形態28によるレーザ装
置の斜視図である。
【図38】 この発明の実施の形態29によるレーザ装
置の斜視図である。
【図39】 この発明の実施の形態30によるレーザ装
置の斜視図である。
【図40】 図39のレーザ装置のレーザビーム光路図
である。
【図41】 この発明の実施の形態31によるレーザ装
置の断面図である。
【図42】 図41のレーザ装置のレーザビーム光路図
である。
【図43】 この発明の実施の形態32によるレーザ装
置の断面図である。
【図44】 図43のレーザ装置の斜視図である。
【図45】 図44のレーザビーム光路図である。
【図46】 この発明の実施の形態33によるレーザ装
置の矩形放電空間の配置図である。
【図47】 図46のレーザビーム光路図である。
【図48】 この発明の実施の形態34による導波路型
CO2 レーザ装置の要部断面図である。
【図49】 この発明の実施の形態35による導波路型
CO2 レーザ装置の要部断面図である。
【図50】 この発明の実施の形態36によるレーザ装
置の斜視図である。
【図51】 この発明の実施の形態37による固体レー
ザ装置の斜視図である。
【図52】 この発明の実施の形態38による固体レー
ザ媒質の配置図である。
【図53】 この発明の実施の形態39による固体レー
ザ装置の固体レーザ媒質の配置図である。
【図54】 この発明の実施の形態40による固体レー
ザ装置の斜視図である。
【図55】 この発明の実施の形態41による導波路型
CO2 レーザ装置の要部を示す斜視図である。
【図56】 この発明の実施の形態42による導波路型
CO2 レーザ装置の要部を示す斜視図である。
【図57】 この発明の実施の形態43による固体レー
ザ装置の斜視図である。
【図58】 この発明の実施の形態44による固体レー
ザ装置の要部を示す斜視図である。
【図59】 この発明の実施の形態45による導波路型
CO2 レーザ装置の要部を示す断面図である。
【図60】 この発明の実施の形態46による導波路型
CO2 レーザ装置の要部を示す断面図である。
【図61】 この発明の実施の形態47による導波路型
CO2 レーザ装置の要部を示す断面図である。
【図62】 この発明の実施の形態50による導波路型
CO2 レーザ装置の要部を示す断面図である。
【図63】 図62のレーザ装置の電極間隔が5mmの
条件における特性図である。
【図64】 図62のレーザ装置の電極間隔が15mm
の条件における特性図である。
【図65】 この発明の実施の形態51による導波路型
CO2 レーザ装置の要部を示す断面図である。
【図66】 この発明の実施の形態52による導波路型
CO2 レーザ装置の要部を示す断面図である。
【図67】 この発明の実施の形態53による導波路型
CO2 レーザ装置の要部を示す断面図である。
【図68】 この発明の実施の形態54による導波路型
CO2 レーザ装置の要部を示す断面図である。
【図69】 従来の導波路型CO2 レーザ装置を示す斜
視図である。
【図70】 図69にCO2 レーザ装置における放電空
間とレーザ励起効率の関係を示すグラフ図である。
【図71】 図69のCO2 レーザ装置におけるギャッ
プ長と冷却能力を示すグラフ図である。
【図72】 図69のレーザ装置における励起電源周波
数とレーザ励起効率の関係を示すグラフ図である。
【図73】 図69のレーザ装置における励起電源周波
数と電界分布の関係を示すグラフ図である。
【図74】 図69のレーザ装置における共振器ミラー
へ向う放電の説明図である。
【図75】 図69のレーザ装置における共振器ミラー
に向う放電が発生したときの発振特性図である。
【図76】 図69のレーザ装置における誘電体端部に
発生する放電の説明図である。
【符号の説明】
1,2,11,22,106,107,111,221
金属電極、3 電源、4a,4b,4c 放電空間、
7,8 反射鏡(ビーム折り返し手段)、9レーザビー
ム、10,10a,10b 誘電体板、13,23 金
属角パイプ、15,25 誘電材料、16,17 スペ
ーサ、20,20a,20b 誘電体板、44 予備放
電、45 主放電、105 外管、110,120,1
22誘電体、112 陰極ピン電極、121 金属内
管、123,124 金属(導電部材)、141〜14
6,711〜715 冷却管、150,160,17
0,180 ガス流、205 内管、222 陽極、3
00 多相電源、511〜514,521〜525 給
電電極、611,621 高誘電率誘電体層、612,
622 低誘電率誘電体層、C1 静電容量、C2
電容量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西前 順一 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 吉沢 憲治 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 山本 卓 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 松原 真人 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ励起用の放電空間を有し、かつ線
    対称軸が2つ以上となるように前記放電空間を配置し、
    この放電空間の断面に直交する方向にレーザビームを取
    り出すレーザ装置において、立体的なビーム折り返し手
    段を用いて前記放電空間の断面内を通過するレーザビー
    ムを一つにつなげたことを特徴とするレーザ装置。
  2. 【請求項2】 複数の長辺と短辺の長さの比が3以上の
    矩形放電空間を有し、かつ、線対称軸が少なくとも2つ
    以上となるように前記矩形放電空間断面を配置し、この
    放電空間断面に直交する方向にレーザビームを取り出す
    レーザ装置において、立体的なビーム折り返し手段を用
    いてそれぞれの前記放電空間の断面内を通過するレーザ
    ビームを一つにつなげたことを特徴とするレーザ装置。
  3. 【請求項3】 複数の長辺と短辺の長さの比が3以上の
    矩形放電空間を有し、かつ、多角形状に前記矩形放電空
    間断面を配置し、この放電空間断面に直交する方向にレ
    ーザビームを取り出すレーザ装置において、立体的なビ
    ーム折り返し手段を用いてそれぞれの前記放電空間の断
    面内を通過するレーザビームを一つにつなげたことを特
    徴とするレーザ装置。
  4. 【請求項4】 複数の固体レーザ媒質を有し、かつ、線
    対称軸が少なくとも2つ以上となるように前記固体レー
    ザ媒質断面を配置し、この固体レーザ媒質断面に直交す
    る方向にレーザビームを取り出すレーザ装置において、
    前記放電空間断面の長辺方向から熱を取りガス冷却を行
    うと共に、立体的なビーム折り返し手段を用いてそれぞ
    れの前記固体レーザ媒質断面内を通過するレーザビーム
    を一つにつなげたことを特徴とするレーザ装置。
  5. 【請求項5】 複数の固体レーザ媒質を有し、かつ、多
    角形状に前記固体レーザ媒質断面を配置し、この固体レ
    ーザ媒質断面に直交する方向にレーザビームを取り出す
    レーザ装置において、前記放電空間断面の長辺方向から
    熱を取りガス冷却を行うと共に、立体的なビーム折り返
    し手段を用いてそれぞれの前記固体レーザ媒質断面内を
    通過するレーザビームを一つにつなげたことを特徴とす
    るレーザ装置。
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